JP2000191696A - ペプチドの用途 - Google Patents

ペプチドの用途

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JP2000191696A JP10369585A JP36958598A JP2000191696A JP 2000191696 A JP2000191696 A JP 2000191696A JP 10369585 A JP10369585 A JP 10369585A JP 36958598 A JP36958598 A JP 36958598A JP 2000191696 A JP2000191696 A JP 2000191696A
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寛和 松本
Chieko Kitada
千恵子 北田
Kuniji Hinuma
州司 日沼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ペプチドの新規用途の提供。 【解決手段】本発明は、G蛋白質共役型レセプター蛋白
質がリガンドとして認識するポリペプチドの用途に関す
る。本発明におけるリガンドポリペプチドは、オキシト
シン分泌の促進作用を有するため、微弱陣痛、弛緩出
血、胎盤娩出前後、子宮復古不全、帝王切開術、人工妊
娠中絶、乳汁うっ滞、分娩誘発、乳汁分泌不全、月経困
難症、精子形成異常、性行動の促進、流産、外傷後スト
レス症候群などのオキシトシン分泌に関係する各種疾患
の改善、予防および治療薬として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生理活性ペプチド
の用途に関する。さらに詳しくは、本発明は、G蛋白質
共役型レセプター(受容体と呼ぶこともある)蛋白質に
対するリガンド・ポリペプチドを含有するオキシトシン
分泌調節剤などに関する。
【0002】
【従来の技術】多くのホルモンや神経伝達物質は細胞膜
に存在する特異的なレセプターを通じて生体の機能を調
節している。これらのレセプターの多くは共役している
グアニンヌクレオチド結合性蛋白質(guanine nucleoti
de-binding protein、以下、G蛋白質と略称する場合が
ある)の活性化を通じて細胞内のシグナル伝達を行う。
また、これらのレセプターは、7個の細胞膜貫通領域を
有する共通した構造をもっていることから、G蛋白質共
役型レセプターあるいは7回膜貫通型レセプター(7T
MR)と総称される。このようなG蛋白質共役型レセプ
ター蛋白質の一つとして、phGR3(またはGPR1
0と呼ばれることもある)遺伝子によってコードされる
ヒト型レセプター蛋白質〔ゲノミックス(Genomics),
第29巻,第335頁(1995年)〕、およびそれに対応する
ラット型レセプター蛋白質UHR−1〔バイオケミカル
・アンド・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケー
ション(Biochem. Biophy. Res. Commun.),第209巻,
第606頁(1995年)〕が知られている。また、上記のp
hGR3およびUHR−1に対するリガンドとして機能
する生理活性ペプチドとして、PrRP[ネイチャー
(Nature)、第393巻、272−276頁(199
8)]が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】PrRPは、in vitro
の下垂体細胞培養系において下垂体前葉ホルモンに対し
ては、特異的にプロラクチン放出作用が認められている
[ネイチャー(Nature)、第393巻、272−276
頁(1998)]が、他の生理作用、特に下垂体後葉ホ
ルモンに対する影響は明らかではない。また、下垂体後
葉ホルモンであるオキシトシンを調節する内因性の調節
ホルモンは現在のところ不明である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、まず、認識部
位の異なるPrRPに対する特異的なモノクローナル抗
体を2種類作製し、PrRPの高感度測定系(Sandwich-EIA
系)を作製した(特願平10−140293号)。この測定系を
用いてラットでのPrRPの組織分布を調べた結果、既報
[ネイチャー (Nature)、第393巻、272頁 (199
8)]どうり視床下部などに高濃度に分布したほか、下垂
体後葉においても高濃度のPrRPの存在を確認した。この
ことは、PrRPが下垂体後葉ホルモンの分泌になんら
かの影響を与えるものと考えられた。さらに、PrRPをラ
ットに脳室内投与したところ血中のオキシトシン濃度が
上昇し、PrRPがオキシトシンの放出を調節する作用を有
することを見いだした。
【0005】すなわち、本発明は、(1)G蛋白共役型
レセプター蛋白質に対するリガンドペプチドまたはその
塩を含有するオキシトシン分泌調節剤、(2)G蛋白共
役型レセプター蛋白質に対するリガンドペプチドまたは
その塩が、配列番号:44で表されるアミノ酸配列と同
一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するポリ
ペプチドまたはそのアミド、エステルもしくはその塩で
ある上記(1)記載のオキシトシン分泌調節剤、(3)
配列番号:44で表されるアミノ酸配列が、配列番号:
3、6、18、21、32または35である請求項2記
載のオキシトシン分泌調節剤、(4)オキシトシン分泌
促進剤である上記(1)記載のオキシトシン分泌調節剤
および(5)微弱陣痛、弛緩出血、胎盤娩出前後、子宮
復古不全、帝王切開術、人工妊娠中絶または乳汁うっ滞
の改善、予防または治療薬である上記(4)記載のオキ
シトシン分泌促進剤などに関する。
【0006】
【発明の実施の形態】本明細書および図面において、塩
基やアミノ酸などを略号で表示する場合、IUPAC−
IUB Commision on Biochemical Nomenclature によ
る略号あるいは当該分野における慣用略号に基づくもの
であり、その例を下記する。またアミノ酸に関し光学異
性体が存在する場合は、特に明示しなければL体を示す
ものとする。 DNA :デオキシリボ核酸 cDNA :相補的デオキシリボ核酸 A :アデニン T :チミン G :グアニン C :シトシン RNA :リボ核酸 mRNA :メッセンジャーリボ核酸 ATP :アデノシン三リン酸 EDTA :エチレンジアミン四酢酸 SDS :ドデシル硫酸ナトリウム EIA :エンザイムイムノアッセイ
【0007】 GlyまたはG :グリシン AlaまたはA :アラニン ValまたはV :バリン LeuまたはL :ロイシン IleまたはI :イソロイシン SerまたはS :セリン ThrまたはT :スレオニン CysまたはC :システイン MetまたはM :メチオニン GluまたはE :グルタミン酸 AspまたはD :アスパラギン酸 LysまたはK :リジン ArgまたはR :アルギニン HisまたはH :ヒスチジン PheまたはF :フェニルアラニン TyrまたはY :チロシン TrpまたはW :トリプトファン ProまたはP :プロリン AsnまたはN :アスパラギン GlnまたはQ :グルタミン pGlu :ピログルタミン酸 Me :メチル基 Et :エチル基 Bu :ブチル基 Ph :フェニル基
【0008】また、本明細書中で繁用される置換基、保
護基および試薬を下記の記号で表記する。 BHA:ベンズヒドリルアミン pMBHA:p−メチルベンズヒドリルアミン Tos:p−トルエンスルフォニル CHO:ホルミル HONB:N−ヒドロキシ−5−ノルボルネンー2,3
−ジカルボキシイミド OcHex:シクロヘキシルエステル Bzl:ベンジル Cl2−Bzl:ジクロロベンジル Bom:ベンジルオキシメチル Z:ベンジルオキシカルボニル Br−Z:2−ブロモベンジルオキシカルボニル Boc:t−ブチルオキシカルボニル DCM:ジクロロメタン HOBt:1−ヒドロキシベンズトリアゾール DCC:N、N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド TFA:トリフルオロ酢酸 DIEA:ジイソプロピルエチルアミン Fmoc:N−9−フルオレニルメトキシカルボニル DNP:ジニトロフェニル Bum:ターシャリーブトキシメチル Trt:トリチル
【0009】本明細書において、「実質的に同一」と
は、ポリペプチドの活性(例えば、リガンドと受容体の
結合活性など)またはポリペプチドのオキシトシン分泌
調節作用(例えば、オキシトシン分泌促進作用、オキシ
トシン分泌阻害作用など)などが、実質的に同じである
ことを意味する。従って、「実質的に同一」のアミノ酸
配列とは、ポリペプチドの活性、例えば、リガンドと受
容体の結合活性(例えば、リガンドと受容体の結合活性
など)やポリペプチドのオキシトシン分泌調節作用(例
えば、オキシトシン分泌促進作用、オキシトシン分泌阻
害作用など)などが、実質的に同じである(著しい変化
を生じていない)状態が保たれる限りの変異を有してい
てもよいアミノ酸配列を意味する。一般に、ポリペプチ
ド配列中におけるアミノ酸の置換、欠失あるいは挿入
(付加)などの変異は、そのポリペプチドの生理的な特
性や化学的な特性に大きな(著しい)変化をもたらさな
いことがしばしばあることは、よく知られた事実であ
る。該置換の例としては、あるアミノ酸が性質(特性)
の似ている他のアミノ酸で置換されたものが挙げられ、
一般的には、特性の類似性が強いアミノ酸相互間で置換
が行われる場合ほど、その置換が置換前の元のポリペプ
チドにおよぼす特性の変化は小さいと考えられている。
アミノ酸は、その特性の類似性を一つの基準にして例え
ば次のようなクラスに分類される。(i)非極性(疎水
性)アミノ酸としては、アラニン、ロイシン、イソロイ
シン、バリン、プロリン、フェニルアラニン、トリプト
ファン、メチオニンなどが挙げられる。(ii)極性(中
性)アミノ酸としてはグリシン、セリン、スレオニン、
システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミンなど
が挙げられる。(iii)陽電荷をもつ(塩基性)アミノ
酸としてはアルギニン、リジン、ヒスチジンなどが挙げ
られる。(iv)負電荷をもつ(酸性)アミノ酸として
は、アスパラギン酸、グルタミン酸などが挙げられる。
本明細書中で対象とするアミノ酸配列中のアミノ酸の
「実質的に同一」な置換物としては、例えばそのアミノ
酸が属するクラスのうち特性の似ている他のアミノ酸類
から選ばれることが多い。本発明においては、元の(無
変異の)ポリペプチドの生理的な特性や化学的な特性に
重大な(著しい)変化をもたらさないような置換、欠失
あるいは挿入等のアミノ酸配列における変異の結果得ら
れるポリペプチド(変異型ポリペプチド)は、そのよう
な変異を有していない元の(無変異の)ポリペプチドと
実質的に同一であると見なされ、またその変異型ポリペ
プチドのアミノ酸配列は、元の(無変異の)ポリペプチ
ドのアミノ酸配列と実質的に同一であると見なされる。
なお、本発明におけるポリペプチド中の構成アミノ酸
は、D体またはL体のいずれであってもよいが、特にこ
とわらない限り通常はL体が好ましい。
【0010】本発明におけるポリペプチドは、G蛋白共
役型レセプター蛋白質に対するリガンドペプチドまたは
その塩、即ちG蛋白質共役型レセプター蛋白質に結合す
ることができるリガンドポリペプチドまたはその塩であ
り、具体的には例えば、配列番号:44で表されるアミ
ノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を
含有するポリペプチドまたはそのアミド、エステルもし
くはその塩(以下、単にリガンドポリペプチドまたはポ
リペプチドと略称する場合がある)が挙げられる。配列
番号:44で表される該アミノ酸配列として好ましく
は、配列番号:3、6、18、21、32または35で
表されるアミノ酸配列が挙げられ、とりわけ、配列番
号:32または35で表されるアミノ酸配列表されるア
ミノ酸配列が挙げられる。本発明における該ポリペプチ
ドとしては、ヒトや温血動物(例えば、モルモット、ラ
ット、マウス、ブタ、ヒツジ、ウシ、サルなど)のあら
ゆる組織(例えば、下垂体、膵臓、脳、腎臓、肝臓、生
殖腺、甲状腺、胆のう、骨髄、副腎、皮膚、筋肉、肺、
消化管、血管、心臓など)または細胞などに由来するポ
リペプチドであって、具体的には例えば、配列番号:4
4で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同
一のアミノ酸配列、好ましくは、配列番号:3、6、1
8、21、32または35で表されるアミノ酸配列と同
一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するもの
であればよい。例えば、本発明における該リガンドポリ
ペプチドとしては、配列番号:44で表わされるアミノ
酸配列、好ましくは、配列番号:3、6、18、21、
32または35で表されるアミノ酸配列を含有するポリ
ペプチドなどの他に、配列番号:44で表わされるアミ
ノ酸配列、好ましくは、配列番号:3、6、18、2
1、32または35で表されるアミノ酸配列と約50〜
99.9%(好ましくは70〜99.9%、より好まし
くは80〜99.9%、さらに好ましくは90〜99.
9%)の相同性を有するアミノ酸配列を含有し、配列番
号:44で表わされるアミノ酸配列、好ましくは、配列
番号:3、6、18、21、32または35で表される
アミノ酸配列を含有するポリペプチドと実質的に同質の
活性を有するポリペプチドなどが挙げられる。該活性と
しては、例えばレセプター結合活性、シグナル伝達活性
など、該リガンドポリペプチドが有する活性が挙げられ
る。活性が「実質的に同質」とは、該レセプター結合活
性などの特性が同質であることを示す。従って、該レセ
プター結合活性には著しくない程度の強弱が認められて
もよく、また、該リガンドポリペプチドの分子量におけ
る相違は問題ではない。ヒトや温血動物の同じ属由来の
実質的に同一のペプチドが、由来する種の違い(例え
ば、人種間の違い等)によりそのペプチドの本質的でな
いアミノ酸配列上の差異が認められることがあるが、本
発明における該ポリペプチドとしては、本質的でないア
ミノ酸配列上の差異によるこれらのペプチドも包含す
る。
【0011】本発明のリガンドポリペプチドまたはその
アミド、エステルもしくはその塩(以下、単にリガンド
ポリペプチドまたはポリペプチドと略称する場合があ
る)、その製造法および用途を以下にさらに詳細に説明
する。本発明のリガンドポリペプチドとして、具体的に
は例えば、配列番号:44で表わされるアミノ酸配列を
含有するラット、ウシ、ヒトまたはマウス由来のポリペ
プチドなどが挙げられる。(なお、配列番号:44にお
いて第3番目のXaaはThrもしくはAla、第5番目のXaaは
ArgもしくはGln、第10番目のXaaはIleもしくはThr、
第21番目のXaaはThrもしくはAla、第22番目のXaaは
GlyもしくはSerを示す。)また、本発明の該リガンドポ
リペプチドには、(i)配列番号:44で表わされるア
ミノ酸配列中の1個以上15個以下、好ましくは1個以
上10個以下、より好ましくは1個以上5個以下のアミ
ノ酸が他のアミノ酸で置換されたアミノ酸配列、(ii)
配列番号:44で表わされるアミノ酸配列中の1個以上
23個以下、好ましくは1個以上16個以下、より好ま
しくは1個以上11個以下のアミノ酸が欠失したアミノ
酸配列、(iii)配列番号:44で表わされるアミノ酸
配列に1個以上15個以下、好ましくは1個以上10個
以下、より好ましくは1個以上5個以下のアミノ酸が付
加した(挿入された)アミノ酸配列、さらには、(iv)
上記(i),(ii)または(iii)のポリペプチド中の構
成アミノ酸(特にその側鎖)に修飾を有するアミノ酸配
列を含有するポリペプチド、またはそのアミド、エステ
ルもしくはその塩も含まれる。本発明の該リガンドポリ
ペプチドは、そのアミノ酸配列中に上記(i)ないし(i
v)の置換、欠失、付加、修飾などを意図的または偶発
的に施すことにより、熱やプロテアーゼに対する安定型
リガンドポリペプチドや、該リガンドポリペプチドの有
する生理活性が高まった高活性型リガンドポリペプチド
に変異(変換)させることが可能である。本発明におけ
る該リガンドポリペプチドまたはそのアミド、エステル
もしくはその塩は、これら変異型リガンドポリペプチド
も包含する。
【0012】本明細書において、ペプチドの標記は、そ
の慣例に従い、左端がN末端(アミノ末端)、右端がC
末端(カルボキシル末端)として記載する。本発明のポ
リペプチド中の構成アミノ酸における修飾の例として
は、例えば、GlnのN端側が生体内で切断され、該G
lnがピログルタミン酸化したものなどが挙げられる。
本発明におけるポリペプチド、例えば配列番号:44で
表されるポリペプチドは、C末端アミノ酸残基のα−カ
ルボキシル基が、通常はカルボキシル基(-COOH)または
カルボキシレート(-COO-)であるが、C末端アミノ酸残
基の該カルボキシル基がアミド(-CONH2)またはエステ
ル(-COOR)であってもよい。 -COOR で表される該エステ
ルのRとしては、例えばメチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピルもしくはn−ブチルなどのC1-6アル
キル基、シクロペンチル、シクロヘキシルなどのC3-8
シクロアルキル基、フェニル、α−ナフチルなどのC
6-12アリール基、ベンジル、フェネチルなどのフェニル
1-2アルキル基、ベンズヒドリルなどのジフェニル−
1-2アルキル、もしくはα−ナフチルメチルなどのα
−ナフチル−C1-2アルキルなどのC7-14アラルキル基
のほか、経口用エステルとして汎用されるピバロイルオ
キシメチルエステルなどが挙げられる。また、本発明に
おけるポリペプチド、例えば配列番号:44で表される
ポリペプチドが、C末端以外にカルボキシル基またはカ
ルボキシレートを有している場合、それらの基がアミド
化またはエステル化されているポリペプチドも本発明の
ポリペプチドに含まれる。この場合のエステルとして
は、例えば前述のC末端アミノ酸残基のエステルなどと
同様である。本発明のリガンドポリペプチドとしては特
にC末端アミノ酸残基のカルボキシル基がアミドである
ペプチドが好ましい。なかでも、配列番号:3、6、1
8、21、32または35で表されるアミノ酸配列を有
するポリペプチドのC末端アミノ酸残基のカルボキシル
基がアミドであるポリペプチドが好ましい。本発明のポ
リペプチドの塩としては、生理学的に許容される塩基
(例えばアルカリ金属など)や酸(有機酸、無機酸)と
の塩が用いられるが、とりわけ生理学的に許容される酸
付加塩が好ましい。このような塩としては例えば無機酸
(例えば、塩酸、リン酸、臭化水素酸、硫酸)との塩、
あるいは有機酸(例えば、酢酸、ギ酸、プロピオン酸、
フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸、
リンゴ酸、シュウ酸、安息香酸、メタンスルホン酸、ベ
ンゼンスルホン酸)との塩などが用いられる。
【0013】本発明のリガンドポリペプチドまたはその
アミド、エステルもしくはその塩は、(i)ヒトや温血
動物の組織または細胞からポリペプチドを精製する方法
によって製造することができ、また、(ii)公知のポリ
ペプチド合成法に準じて製造することもできる。さらに
また、(iii)該ポリペプチドをコードするDNAを含
有する形質転換体を培養する方法(後述)によって製造
することもできる。 (i)該リガンドポリペプチドを、ヒトや温血動物の組
織または細胞から製造する場合、ヒトや温血動物の組織
または細胞をホモジナイズした後、酸などで抽出を行
い、該抽出液を逆相クロマトグラフィー、イオン交換ク
ロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー
などのクロマトグラフィーを組み合わせることにより精
製単離することができる。 (ii)該リガンドポリペプチドは、自体公知のポリペプ
チドの合成法に従って製造することもできる。ペプチド
の合成法としては、例えば固相合成法、液相合成法のい
ずれによってもよい。即ち、リガンドポリペプチドを構
成し得る部分ペプチドもしくはアミノ酸と残余部分とを
縮合させ、生成物が保護基を有する場合は保護基を脱離
することにより目的のペプチドを製造することができ
る。この場合の公知の縮合方法や保護基の脱離方法とし
ては例えば、以下の〜に記載された方法が挙げられ
る。 M. Bodanszky および M.A. Ondetti: ペプチド シ
ンセシス (Peptide Synthesis), Interscience Publish
ers, New York (1966年) SchroederおよびLuebke: ザ ペプチド(The Peptid
e), Academic Press, NewYork (1965年) 泉屋信夫他: ペプチド合成の基礎と実験、 丸善(株)
(1975年) 矢島治明 および榊原俊平: 生化学実験講座 1、 タ
ンパク質の化学IV、 205、(1977年) 矢島治明監修、続医薬品の開発 第14巻 ペプチド合成
広川書店
【0014】上記(ii)の該リガンドポリペプチドの合
成法として具合的には、例えば次の方法などが挙げられ
る。該リガンドポリペプチドのアミド体を合成するに
は、アミド形成に適したペプチド合成用樹脂を用いると
よい。そのような樹脂としては例えば、クロロメチル樹
脂、ヒドロキシメチル樹脂、ベンズヒドリルアミン樹
脂、アミノメチル樹脂、4−ベンジルオキシベンジルア
ルコール樹脂、4−メチルベンズヒドリルアミン樹脂、
PAM樹脂、4−ヒドロキシメチルメチルフェニルアセト
アミドメチル樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、4−
(2',4'-ジメトキシフェニル−ヒドロキシメチル)フェ
ノキシ樹脂、4−(2',4'-ジメトキシフェニル−Fmocア
ミノエチル)フェノキシ樹脂などが挙げられる。このよ
うな樹脂を用い、α−アミノ基と側鎖官能基を公知の適
当な保護基で保護したアミノ酸を、自体公知の各種縮合
方法に従い、目的とするペプチドの配列通りに該樹脂上
で縮合させる。反応の最後に樹脂からペプチドを切り出
すとともに各種保護基を除去し、目的のポリペプチドを
取得することができる。 前述の保護されたアミノ酸を
縮合させるには、ペプチド合成に使用できる各種活性化
試薬を用いることができるが、特に、カルボジイミド類
がよい。カルボジイミド類としてはDCC、N,N'-ジイソプ
ロピルカルボジイミド、N-エチル-N'-(3-ジメチルアミ
ノプロリル)カルボジイミドなどが挙げられる。これら
による活性化には、ラセミ化抑制添加剤(例えば、HOB
t)とともに保護されたアミノ酸を直接樹脂に添加するか
または、対称酸無水物またはHOBtエステルあるいはHOOB
tエステルとしてあらかじめ保護されたアミノ酸の活性
化を行ったのちに樹脂に添加することができる。保護さ
れたアミノ酸の活性化や樹脂との縮合に用いられる溶媒
としては、ペプチド縮合反応に使用可能な公知の溶媒か
ら適宜選択すればよい。該溶媒としては、例えばN,N
−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、N−メチルピロリドンなどの酸アミド類、塩化メチ
レン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類、トリ
フルオロエタノールなどのアルコール類、ジメチルスル
ホキシドなどのスルホキシド類、ピリジンなどの三級ア
ミン類、ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテ
ル類、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリ
ル類、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類あるい
はこれらの適宜の混合物などが挙げられる。該縮合反応
における反応温度は、公知のペプチド結合形成反応に使
用可能な温度範囲から適宜選択すればよく、通常約−2
0℃〜50℃の範囲が挙げられる。該活性化されたアミ
ノ酸誘導体は、通常1.5〜4倍過剰で用いられる。縮
合反応の達成度は公知のニンヒドリン反応を用いて確認
することができ、その結果、縮合が不十分な場合には保
護基の脱離を行うことなく縮合反応を繰り返すことによ
り十分な縮合を行うことができる。反応を繰り返しても
十分な縮合が得られないときには、無水酢酸またはアセ
チルイミダゾールを用いて未反応アミノ酸をアセチル化
し、後の反応に影響をおよぼさないようにすることもで
きる。
【0015】該ペプチド合成の際の原料となるアミノ酸
のアミノ基の保護基としては、例えば、Z、Boc、tert
−アミルオキシカルボニル、イソボルニルオキシカルボ
ニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、Cl-Z、
Br-Z、アダマンチルオキシカルボニル、トリフルオロア
セチル、フタリル、ホルミル、2−ニトロフェニルスル
フェニル、ジフェニルホスフィノチオイル、Fmocなどが
挙げられる。カルボキシル基の保護基としては、例えば
前述のC1-6アルキル基、C3-8シクロアルキル基、C
7-14アラルキル基の他、2−アダマンチル、4−ニトロ
ベンジル、4−メトキシベンジル、4−クロロベンジ
ル、フェナシル基およびベンジルオキシカルボニルヒド
ラジド、tert−ブトキシカルボニルヒドラジド、トリチ
ルヒドラジドなどが挙げられる。セリンおよびスレオニ
ンの水酸基は、例えばエステル化またはエーテル化によ
って保護することができる。このエステル化に適する基
としては例えばアセチル基などの低級(C1-6)アルカ
ノイル基、ベンゾイル基などのアロイル基、ベンジルオ
キシカルボニル基、エトキシカルボニル基などの炭酸か
ら誘導される基などが挙げられる。また、エーテル化に
適する基としては、例えばベンジル基、テトラヒドロピ
ラニル基、tert−ブチル基などである。チロシンのフェ
ノール性水酸基の保護基としては、例えばBzl、Cl2-Bz
l、2−ニトロベンジル、Br-Z、tert−ブチルなどが挙
げられる。ヒスチジンのイミダゾールの保護基として
は、Tos、4-メトキシ-2,3,6-トリメチルベンゼンスル
ホニル、DNP、ベンジルオキシメチル、Bum、Boc、Trt、
Fmocなどが挙げられる。
【0016】本発明における該リガンドポリペプチドま
たはそのアミド、エステルもしくはその塩としては、例
えば、上記した配列番号:44で表されるアミノ酸配列
と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する
ポリペプチドと同様のオキシトシン分泌調節作用を有し
ている限り、そのアミノ酸配列に変異を有するどのよう
なペプチドであってもよい。このようなペプチドとして
は例えば、配列番号:44で表されるアミノ酸配列を有
するペプチドから1ないし20個以下のアミノ酸が欠失
したアミノ酸配列を有するペプチドを挙げることができ
る。具体的には例えば、(a)配列番号:44で表され
るアミノ酸配列の第2番目から第31番目のアミノ酸配
列を有するペプチド、(b)配列番号:44で表される
アミノ酸配列の第3番目から第31番目のアミノ酸配列
を有するペプチド、(c)配列番号:44で表されるア
ミノ酸配列の第4番目から第31番目のアミノ酸配列を
有するペプチド、(d)配列番号:44で表されるアミ
ノ酸配列の第5番目から第31番目のアミノ酸配列を有
するペプチド、(e)配列番号:44で表されるアミノ
酸配列の第6番目から第31番目のアミノ酸配列を有す
るペプチド、(f)配列番号:44で表されるアミノ酸
配列の第7番目から第31番目のアミノ酸配列を有する
ペプチド、(g)配列番号:44で表されるアミノ酸配
列の第8番目から第31番目のアミノ酸配列を有するペ
プチド、(h)配列番号:44で表されるアミノ酸配列
の第9番目から第31番目のアミノ酸配列を有するペプ
チド、(i)配列番号:44で表されるアミノ酸配列の
第10番目から第31番目のアミノ酸配列を有するペプ
チド、(j)配列番号:44で表されるアミノ酸配列の
第11番目から第31番目のアミノ酸配列を有するペプ
チド、(k)配列番号:44で表されるアミノ酸配列の
第12番目から第31番目のアミノ酸配列を有するペプ
チド、(l)配列番号:44で表されるアミノ酸配列の
第13番目から第31番目のアミノ酸配列を有するペプ
チド、(m)配列番号:44で表されるアミノ酸配列の
第14番目から第31番目のアミノ酸配列を有するペプ
チド、(n)配列番号:44で表されるアミノ酸配列の
第15番目から第31番目のアミノ酸配列を有するペプ
チド、(o)配列番号:44で表されるアミノ酸配列の
第16番目から第31番目のアミノ酸配列を有するペプ
チド、(p)配列番号:44で表されるアミノ酸配列の
第17番目から第31番目のアミノ酸配列を有するペプ
チド、(q)配列番号:44で表されるアミノ酸配列の
第18番目から第31番目のアミノ酸配列を有するペプ
チド、(r)配列番号:44で表されるアミノ酸配列の
第19番目から第31番目のアミノ酸配列を有するペプ
チド、(s)配列番号:44で表されるアミノ酸配列の
第20番目から第31番目のアミノ酸配列を有するペプ
チド、(t)配列番号:44で表されるアミノ酸配列の
第21番目から第31番目のアミノ酸配列を有するペプ
チドなどが好ましい。配列番号:44で表されるアミノ
酸配列としてより好ましい、配列番号:3、6、18、
21、32または35についても、配列番号:44で表
されるアミノ酸配列について例示したものと同様であ
る。本発明におけるリガンドポリペプチドは、さらに、
他の蛋白質(例、機能または性質がよく知られている公
知の蛋白質)との融合蛋白質であってもよい。
【0017】本発明におけるリガンドポリペプチドをコ
ードするDNAとしては、本発明における配列番号:4
4で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一
のアミノ酸配列を含有するポリペプチドをコードする塩
基配列を含有するものであればいかなるものであっても
よい。また、ゲノムDNA、ゲノムDNAライブラリ
ー、組織・細胞由来のcDNA、組織・細胞由来のcD
NAライブラリー、合成DNAのいずれでもよい。ライ
ブラリーに使用するベクターはバクテリオファージ、プ
ラスミド、コスミド、ファージミドなどいずれであって
もよい。また、組織・細胞よりRNA画分を調製したも
のを用いて直接RT-PCR(reverse transcription P
CR)法によって増幅することもできる。より具体的に
は、配列番号:1または配列番号:15のアミノ酸配列
を含有するラット全脳あるいはウシ視床下部由来のポリ
ペプチドをコードするDNAとしては、配列番号:2で
表わされる塩基配列を有するDNAなどが用いられる。
ここで、配列番号:2において第129番目のRはGま
たはAを、第179番目および240番目のYはCまた
はTを示す。第179番目のYがCのとき、配列番号:
1で表されるアミノ酸配列をコードし、第179番目の
YがTのとき、配列番号:15で表されるアミノ酸配列
をコードする。
【0018】また、配列番号:3、4、5、6、7また
は8で表されるアミノ酸配列を含有するウシ由来ポリペ
プチドをコードするDNAとしては、配列番号:9、1
0、11、12、13または14で表わされる塩基配列
を有するDNAなどが用いられる。ここで、配列番号:
9、10、11の第63番目のRおよび配列番号:1
2、13、14の第29番目のRはGあるいはAを示
す。また、配列番号:8、18、19、20、21、2
2または23で表されるラット由来ポリペプチドをコー
ドするDNAとしては、配列番号:17、24、25、
26、17、28または29で表される塩基配列を有す
るDNAなどが用いられる。さらに、配列番号:30、
32、33、34、35、36または37で表されるヒ
ト由来ポリペプチドをコードするDNAとしては、配列
番号:31、38、39、40、41、42または43
で表される塩基配列を有するDNAなどが用いられる。
また、本発明における配列番号:1、配列番号:15で
表されるアミノ酸配列を含有するウシ型ポリペプチド、
配列番号:16で表されるアミノ酸配列を含有するラッ
ト型ポリペプチド、または配列番号:30で表されるア
ミノ酸配列を含有するヒト型ポリペプチドをコードする
DNAの中で例えば6個以上90個以下(好ましくは6
個以上60個以下、より好ましくは9個以上30個以
下、さらに好ましくは12個以上30個以下)の部分塩
基配列を含有するDNA断片はDNA検出プローブとし
ても好ましく用いられる。
【0019】(iii)本発明におけるポリペプチドをコ
ードするDNAは、以下の遺伝子工学的手法によって製
造することもできる。本発明のポリペプチドを完全にコ
ードするDNAのクローニング(クローン化)は、以下
の方法に従って行えばよい。即ち、(1)該ポリペプチ
ドの部分塩基配列を有するDNAを合成し、これをプラ
イマーとしてPCR法によって該ポリペプチドを完全に
コードするDNAを増幅するか、または、(2)cDN
AもしくはゲノムDNA、またはそのDNA断片を適当
なベクターに組み込んで得られるDNAライブラリー
を、例えば該リガンドポリペプチドの一部あるいは全領
域を有するDNA断片もしくは合成DNAを用いて標識
したものとハイブリダイゼーションを行うことにより選
別すればよい。該ハイブリダイゼーションの方法は、例
えば Molecular Cloning (2nd ed.;J. Sambrook et
al., Cold SpringHarbor Lab. Press, 1989)などに記
載の方法に従って行えばよい。また、DNAライブラリ
ーとして市販のものを使用する場合は、添付の使用説明
書に記載の方法に従って行えばよい。クローン化された
該ポリペプチドをコードするDNAは、そのまま使用し
ても、または所望により制限酵素で消化した後もしくは
リンカーDNAを付加した後に使用してもよい。該DN
Aは、その5’末端側に翻訳開始コドンとしてのATG
を有し、また3’末端側には翻訳終止コドンとしてのT
AA、TGAまたはTAGを有していてもよい。これら
の翻訳開始コドンや翻訳終止コドンは、適当な合成DN
Aアダプターを用いて付加することもできる。
【0020】該ポリペプチドをコードする塩基配列を有
するDNAを含有する発現ベクターは、例えば、(イ)
本発明のポリペプチドをコードするDNAを含有するD
NAから目的とするDNA断片を切り出し、(ロ)この
DNA断片を公知の適当な発現ベクター中のプロモータ
ー配列の下流に連結することにより製造することができ
る。該ベクターとしては、大腸菌由来のプラスミド
(例、pBR322,pBR325,pUC12,pU
C13)、枯草菌由来のプラスミド(例、pUB11
0,pTP5,pC194)、酵母由来プラスミド
(例、pSH19,pSH15)、λファージなどのバ
クテリオファージ、レトロウイルス,ワクシニアウイル
ス,バキュロウイルスなどの動物ウイルスなどが用いら
れる。該プロモーターとしては、目的のポリペプチドを
コードする遺伝子の発現に用いる宿主において、適切に
機能するプロモーターであればいかなるものでもよい。
形質転換する際の宿主がエシェリヒア属菌である場合
は、trp プロモーター、lac プロモーター、recAプロ
モーター、λPLプロモーター、lpp プロモーターなど
が、宿主がバチルス属菌である場合は、SPO1プロモ
ーター、SPO2プロモーター、penPプロモーターな
ど、宿主が酵母である場合は、PHO5プロモーター、
PGKプロモーター、GAPプロモーター、ADHプロ
モーターなどが好ましい。宿主が動物細胞である場合に
は、SV40由来のプロモーター、レトロウイルスのプ
ロモーター、メタロチオネインプロモーター、ヒートシ
ョックプロモーター、サイトメガロウイルスプロモータ
ー、SRαプロモーターなどがそれぞれ好ましく挙げら
れる。なお、目的のポリペプチドをコードする遺伝子を
効率よく発現させるためには、エンハンサーを使用する
ことが好ましい。
【0021】また、必要に応じて、宿主に合ったシグナ
ル配列を、ポリペプチドまたはその部分ペプチドのN端
末側に付加する。宿主がエシェリヒア属菌である場合
は、アルカリフォスファターゼ・シグナル配列、OmpA
・シグナル配列などが、宿主がバチルス属菌である場合
は、α−アミラーゼ・シグナル配列、サブチリシン・シ
グナル配列などが、宿主が酵母である場合は、メイテイ
ングファクターα・シグナル配列、インベルターゼ・シ
グナル配列など、宿主が動物細胞である場合には、例え
ばインシュリン・シグナル配列、α−インターフェロン
・シグナル配列、抗体分子・シグナル配列などがそれぞ
れ利用できる。このようにして構築されたポリペプチド
またはその部分ペプチドをコードするDNAを含有する
ベクターを用いて、形質転換体を製造する。
【0022】形質転換する際の宿主としては、例えば公
知のエシェリヒア属菌、バチルス属菌、酵母、昆虫、動
物細胞などが挙げられる。。該エシェリヒア属菌の具体
例としては、例えばエシェリヒア・コリ(Escherichia
coli)K12・DH1〔プロシージングズ・オブ・ザ・
ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシイズ・オブ
・ザ・ユーエスエー(Proc. Natl. Acad. Sci. USA),
第60巻,160頁(1968年)〕,JM103〔ヌクイレック
・アシッズ・リサーチ(Nucleic Acids Research),第
9巻,309頁(1981年)〕,JA221〔ジャーナル・オ
ブ・モレキュラー・バイオロジー(Journal of Molecul
ar Biology)〕,第120巻,517頁(1978年)〕,HB1
01〔ジャーナル・オブ・モレキュラー・バイオロジ
ー,第41巻,459頁(1969年)〕,C600〔ジェネテ
ィックス(Genetics),第39巻,440頁(1954年)〕な
どが挙げられる。該バチルス属菌の具体例としては、例
えばバチルス・サチルス(Bacillus subtilis)MI1
14〔ジーン(gene),第24巻,255頁(1983年)〕,
207−21〔ジャーナル・オブ・バイオケミストリー
(Journal of Biochemistry),第95巻,87頁(1984
年)〕などが挙げられる。
【0023】該酵母としては、例えばサッカロマイセス
セレビシエ(Saccaromyces cerevisiae)AH22,A
H22R-,NA87−11A,DKD−5D,20B
−12などが挙げられる。該昆虫としては、例えばカイ
コの幼虫などが挙げられる〔前田ら、ネイチャー(Natu
re),第315巻,592頁(1985年)〕。該動物細胞として
は、例えばサル細胞COS−7,Vero,チャイニーズ
ハムスター細胞CHO,DHFR遺伝子欠損チャイニー
ズハムスター細胞CHO(dhfr-CHO細胞),マ
ウスL細胞,マウスミエローマ細胞,ヒトFL細胞など
が挙げられる。エシェリヒア属菌を形質転換するには、
例えばプロシージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカ
デミー・オブ・サイエンシイズ・オブ・ザ・ユーエスエ
ー,第69巻,2110頁(1972年)や ジーン,第17巻,107
頁(1982年)などに記載の方法に従って行なえばよい。
バチルス属菌を形質転換するには、例えばモレキュラー
・アンド・ジェネラル・ジェネティックス(Molecular
& General Genetics),第168巻,111頁(1979年)な
どに記載の方法に従って行えばよい。酵母を形質転換す
るには、例えばプロシージングズ・オブ・ザ・ナショナ
ル・アカデミー・オブ・サイエンシイズ・オブ・ザ・ユ
ーエスエー,第75巻,1929頁(1978年)などに記載の方
法に従って行なえばよい。昆虫細胞を形質転換するに
は、例えばバイオ/テクノロジー(Bio/Technology),
第6巻, 47頁(1988年)などに記載の方法に従って行な
えばよい。動物細胞を形質転換するには、例えばヴィロ
ロジー(Virology),第52巻,456頁(1973年)に記載
の方法に従って行なわれる。このようにして、ポリペプ
チドをコードするDNAを含有する発現ベクターで形質
転換された形質転換体を得ることができる。
【0024】宿主がエシェリヒア属菌、バチルス属菌で
ある形質転換体を培養する際の培地としては液体培地が
好ましく、その中には該形質転換体の生育に必要な炭素
源、窒素源、無機物その他を含有するよう調製される。
該炭素源としては、例えばグルコース、デキストリン、
可溶性澱粉、ショ糖などが、該窒素源としては、例えば
アンモニウム塩類、硝酸塩類、コーンスチープ・リカ
ー、ペプトン、カゼイン、肉エキス、大豆粕、バレイシ
ョ抽出液などの無機または有機物質が、該無機物として
は、例えば塩化カルシウム、リン酸二水素ナトリウム、
塩化マグネシウムなどが挙げられる。また、該培地中に
は、酵母エキス、ビタミン類、生長促進因子などを必要
に応じて添加してもよい。該培地のpHは形質転換体が
生育するpHであればいずれでもよいが、pHは通常約
5〜8が好ましい。
【0025】エシェリヒア属菌を培養する際の培地とし
ては、例えばグルコース、カザミノ酸を含むM9培地
〔ミラー(Miller),ジャーナル・オブ・エクスペリメ
ンツ・イン・モレキュラー・ジェネティックス(Journa
l of Experiments in Molecular Genetics),431頁,C
old Spring Harbor Laboratory, New York 1972年〕が
好ましい。必要によりプロモーターを効率よく働かせる
ために、例えば3β−インドリルアクリル酸のような薬
剤を培地に加えて培養してもよい。宿主がエシェリヒア
属菌の場合、培養は通常約15〜43℃で約3〜24時
間行い、必要により、通気や撹拌を加えることもでき
る。宿主がバチルス属菌の場合、培養は通常約30〜4
0℃で約6〜24時間行ない、必要により通気や撹拌を
加えることもできる。宿主が酵母である形質転換体を培
養する際、培地としては、例えばバークホールダー(Bu
rkholder)最小培地〔Bostian, K. L. ら、プロシージ
ングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サ
イエンシイズ・オブ・ザ・ユーエスエー(Proc. Natl.
Acad. Sci. USA),第77巻,4505頁(1980年)〕や
0.5%カザミノ酸を含有するSD培地〔Bitter, G. A.
ら、プロシージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカ
デミー・オブ・サイエンシイズ・オブ・ザ・ユーエスエ
ー(Proc. Natl. Acad. Sci. USA),第81巻,5330
頁(1984年)〕が挙げられる。培地のpHは約5〜8に
調整するのが好ましい。培養は通常約20℃〜35℃で
約24〜72時間行い、必要に応じて通気や撹拌を加え
ることもできる。
【0026】宿主が昆虫である形質転換体を培養する
際、培地としては、Grace's Insect Medium(Grace, T.
C.C.,ネイチャー(Nature),第195巻,788頁(1962
頁))に非動化した10%ウシ血清等の添加物を適宜加
えたものなどが用いられる。培地のpHは約6.2〜6.
4に調整するのが好ましい。培養は通常約27℃で約3
〜5日間行い、必要に応じて通気や撹拌を加えることも
できる。宿主が動物細胞である形質転換体を培養する
際、培地としては、例えば約5〜20%の胎児牛血清を
含むMEM培地〔サイエンス(Seience),第122巻,50
1頁(1952年)〕,DMEM培地〔ヴィロロジー(Virol
ogy),第8巻,396頁(1959年)〕,RPMI 164
0培地〔ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・メディカ
ル・アソシエーション(The Jounal of the American M
edical Association),第199巻,519頁(1967年)〕,
199培地〔プロシージング・オブ・ザ・ソサイエティ
・フォー・ザ・バイオロジカル・メディスン(Proceedi
ng of the Society for the Biological Medicine),
第73巻,1頁(1950年)〕などが挙げられる。pHは約
6〜8であるのが好ましい。培養は通常約30℃〜40
℃で約15〜60時間行い、必要に応じて通気や撹拌を
加えることもできる。
【0027】上記培養物(培養液および培養菌体あるい
は培養細胞)からポリペプチドを分離精製するには、例
えば下記の方法に従って行なえばよい。該ポリペプチド
が、培養菌体中あるいは培養細胞中に蓄積される場合
は、培養後、公知の方法で菌体あるいは細胞を集め、こ
れを適当な緩衝液に懸濁後、公知の超音波処理、リゾチ
ーム処理および/または凍結融解処理などによって菌体
あるいは細胞を破壊した後、公知の遠心分離やろ過など
の操作により、目的のポリペプチドまたはその部分ペプ
チドは、抽出液として得ることができる。該緩衝液の中
には、尿素や塩酸グアニジンなどの蛋白質変性剤や、ト
リトンX−100(和光純薬(株)など、登録商標:
以下、TMと省略することがある)などの界面活性剤を
必要に応じて添加して用いてもよい。一方、培養液中に
ポリペプチドが分泌される場合には、培養後、まず培養
菌体あるいは培養細胞と培養上清とを公知の方法により
分離し、培養上清として得ることができる。得られる培
養上清または抽出液中に含まれる、ポリペプチドの精製
は、自体公知の分離・精製法を適切に組み合わせて行な
うことができる。これらの公知の分離、精製法として
は、(1)塩析や溶媒沈澱法などの溶解度を利用する方
法、(2)透析法、限外ろ過法、ゲルろ過法およびSD
S−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法などの主として
分子量の差を利用する方法、(3)イオン交換クロマト
グラフィーなどの荷電の差を利用する方法、(4)アフ
ィニティークロマトグラフィーなどの特異的親和性を利
用する方法、(5)逆相高速液体クロマトグラフィーな
どの疎水性の差を利用する方法、(6)等電点電気泳動
法やクロマトフォーカシングなどの等電点の差を利用す
る方法などが挙げられる。
【0028】該ポリペプチドが遊離体で得られる場合に
は、自体公知の方法あるいはそれに準じる方法によって
塩に変換することができ、逆に塩で得られた場合には自
体公知の方法あるいはそれに準じる方法により、遊離体
または他の塩に変換することができる。なお、該ポリペ
プチドの精製前または精製後、これに公知の方法に従い
適当な蛋白質修飾酵素を作用させることにより、該ポリ
ペプチドに任意の修飾を加えたり、該ポリペプチド中の
配列を部分的に除去することもできる。該蛋白質修飾酵
素としては、例えばトリプシン、キモトリプシン、アル
ギニルエンドペプチダーゼ、プロテインキナーゼ、グリ
コシダーゼなどが挙げられる。。このようにして得られ
る変異ポリペプチドの活性は、レセプターとの結合実験
や特異抗体を用いたエンザイムイムノアッセイ法などに
より測定することができる。
【0029】さらにまた、本発明におけるリガンドポリ
ペプチドは、オキシトシン分泌の調節作用、つまり、オ
キシトシン分泌の促進および抑制作用を有する。即ち、
本発明におけるリガンドポリペプチドは、後述の実施例
から明らかなように、オキシトシン分泌の促進作用を有
するため、オキシトシン分泌不全に関係する各種疾患の
予防および治療薬に用いることができる。一方、本発明
におけるリガンドポリペプチドは、そのレセプター蛋白
質との親和性が強いため、投与量が増えるとオキシトシ
ン分泌に対し脱感作(desensitization)が起こる結
果、オキシトシン分泌を抑制する作用も有する。この場
合、オキシトシン過剰分泌に関係する各種疾患の予防お
よび治療薬に用いることができる。従って、本発明にお
けるリガンドポリペプチドは、オキシトシン分泌促進剤
として、微弱陣痛、弛緩出血、胎盤娩出前後、子宮復古
不全、帝王切開術、人工妊娠中絶、乳汁うっ滞、分娩誘
発、乳汁分泌不全、不妊症、月経困難症、流産、外傷後
ストレス症候群など、好ましくは、微弱陣痛、弛緩出
血、胎盤娩出前後、子宮復古不全、帝王切開術、人工妊
娠中絶、乳汁うっ滞などのオキシトシン分泌に関係する
各種疾患の改善、予防および治療薬として有用である。
また、本発明におけるリガンドポリペプチドは、オキシ
トシン分泌抑制剤として、過強陣痛、強直性子宮収縮、
胎児仮死、子宮破裂、頚菅裂傷、早産、Prader-Willi症
候群、月経困難症など、好ましくは、過強陣痛、強直性
子宮収縮、胎児仮死、子宮破裂、頚菅裂傷、早産、Prad
er-Willi症候群などのオキシトシン分泌に関係する各種
疾患の改善、予防および治療薬として有用である。その
他、本発明におけるリガンドポリペプチドは、オキシト
シン分泌機能を調べるための検査薬としても、また、
牛、ヤギ、ブタなどの畜産哺乳動物の乳汁の分泌促進剤
などの動物薬としても有用であり、さらには該畜産哺乳
動物体内で有用物質を生産させ、これをその乳汁中への
分泌することによる有用物質生産などへの応用も期待さ
れる。
【0030】本発明におけるポリペプチドを前述の医薬
または動物薬として使用する場合は、常套手段に従って
実施すればよい。例えば、必要に応じて糖衣を施した錠
剤、カプセル剤、エリキシル剤、マイクロカプセル剤な
どとして経口的に、あるいは水もしくはそれ以外の薬学
的に許容し得る液との無菌性溶液、または懸濁液剤など
の注射剤の形で非経口的に使用できる。例えば、該ポリ
ペプチドまたはその塩を生理学的に認められる担体、香
味剤、賦形剤、ベヒクル、防腐剤、安定剤、結合剤など
とともに一般に認められた製薬実施に要求される単位用
量形態で混和することによって製造することができる。
これら製剤における有効成分量は指示された範囲の適当
な容量が得られるようにするものである。
【0031】錠剤、カプセル剤などに混和することがで
きる添加剤としては、例えばゼラチン、コーンスター
チ、トラガントガム、アラビアゴムのような結合剤、結
晶性セルロースのような賦形剤、コーンスターチ、ゼラ
チン、アルギン酸などのような膨化剤、ステアリン酸マ
グネシウムのような潤滑剤、ショ糖、乳糖またはサッカ
リンのような甘味剤、ペパーミント、アカモノ油または
チェリーのような香味剤などが用いられる。調剤単位形
態がカプセルである場合には、前記タイプの材料にさら
に油脂のような液状担体を含有することができる。注射
のための無菌組成物は注射用水のようなベヒクル中の活
性物質、胡麻油、椰子油などのような天然産出植物油な
どを溶解または懸濁させるなどの通常の製剤実施にした
がって処方することができる。注射用の水性液として
は、例えば、生理食塩水、ブドウ糖やその他の補助薬を
含む等張液(例えば、D−ソルビトール、D−マンニト
ール、塩化ナトリウムなど)などが挙げられ、適当な溶
解補助剤、例えばアルコール(例えば、エタノール)、
ポリアルコール(例えばプロピレングリコール、ポリエ
チレングリコール)、非イオン性界面活性剤(例えばポ
リソルベート80(TM)、HCO−50)などと併用し
てもよい。油性液としてはゴマ油、大豆油などがあげら
れ、溶解補助剤として安息香酸ベンジル、ベンジルアル
コールなどと併用してもよい。また、緩衝剤(例えば、
リン酸塩緩衝液、酢酸ナトリウム緩衝液)、無痛化剤
(例えば、塩化ベンザルコニウム、塩酸プロカインな
ど)、安定剤(例えば、ヒト血清アルブミン、ポリエチ
レングリコールなど)、保存剤(例えば、ベンジルアル
コール、フェノールなど)、酸化防止剤などと配合して
もよい。調整された注射液は通常、適当なアンプルに無
菌的に充填される。このようにして得られる製剤は安全
で低毒性であるので、例えばヒトや哺乳動物(例えば、
マウス、ラット、モルモット、ウサギ、ヒツジ、ブタ、
ウシ、ネコ、イヌ、サル、マントヒヒ、チンパンジーな
ど)に対して投与することができる。本発明におけるポ
リペプチドの投与量は、症状などにより差異はあるが、
経口投与する場合、一般的に出産時の陣痛微弱の妊婦
(体重60kgに対し)においては、一回につき通常約
0.1から100mg、好ましくは約1.0から50m
g、より好ましくは約1.0から20mgである。非経
口的に投与する場合は、その1回の投与量は投与対象、
症状、投与方法などによっても異なるが、例えば注射剤
の形では出産時の陣痛微弱の妊婦(体重60kgに対
し)においては、一回につき通常約0.01から30m
g程度、好ましくは約0.1から20mg程度、より好
ましくは約0.1から10mg程度を静脈注射により投
与すればよい。他の動物の場合も、体重60kg当たり
に換算した量を投与することができる。
【0032】本発明で用いられるG蛋白共役型レセプタ
ー蛋白質またはリガンドポリペプチドは例えば、WO9
7/24436号に記載に基づいて、調製することがで
きる。本発明のリガンドポリペプチドの各種疾病に対す
る医薬候補化合物のスクリーニングに関して、以下に記
載をする。本発明のリガンドポリペプチドはオキシトシ
ン分泌調節作用(オキシトシン分泌促進作用、オキシト
シン分泌阻害作用など)など有するため、本発明のリガ
ンドポリペプチドのオキシトシン分泌促進作用を促進す
る化合物またはその塩は、オキシトシン分泌促進剤とし
て、微弱陣痛、弛緩出血、胎盤娩出前後、子宮復古不
全、帝王切開術、人工妊娠中絶、乳汁うっ滞、分娩誘
発、乳汁分泌不全、不妊症、月経困難症、流産、外傷後
ストレス症候群など、好ましくは、微弱陣痛、弛緩出
血、胎盤娩出前後、子宮復古不全、帝王切開術、人工妊
娠中絶、乳汁うっ滞などの改善、予防または治療剤など
の医薬として使用できる。一方、本発明のリガンドポリ
ペプチドのプロラクチン分泌促進作用を阻害する化合物
またはその塩は、過強陣痛、強直性子宮収縮、胎児仮
死、子宮破裂、頚菅裂傷、早産、Prader-Willi症候群、
月経困難症など、好ましくは、過強陣痛、強直性子宮収
縮、胎児仮死、子宮破裂、頚菅裂傷、早産、Prader-Wil
li症候群などの改善、予防または治療剤などの医薬とし
て使用できる。したがって、本発明のリガンドポリペプ
チドは、本発明のリガンドポリペプチドの機能を促進ま
たは阻害する化合物またはその塩のスクリーニングのた
めの試薬として有用である。本発明のリガンドポリペプ
チドの機能を促進または阻害する化合物またはその塩
は、例えば、G蛋白質共役型レセプター蛋白質(例え
ば、phGR3、UHR−1など)と本発明のリガンド
ポリペプチドとの結合性を変化させる化合物をスクリー
ニングすることによって得ることができる。以下に該ス
クリーニング方法について記載する。G蛋白質共役型レ
セプター蛋白質(例えば、phGR3、UHR−1な
ど)発現系を構築し、該発現系を用いたレセプター結合
アッセイ系を用いることによって、本発明のリガンドポ
リペプチドとG蛋白質共役型レセプター蛋白質(例え
ば、phGR3、UHR−1など)との結合性を変化さ
せる化合物(例えば、ペプチド、蛋白質、非ペプチド性
化合物、合成化合物、発酵生産物など)またはその塩を
効率よくスクリーニングすることができる。このような
化合物には、(イ)G蛋白質共役型レセプターを介して
細胞刺激活性(例えば、アラキドン酸遊離、アセチルコ
リン遊離、細胞内Ca2+遊離、細胞内cAMP生成、細
胞内cGMP生成、イノシトールリン酸産生、細胞膜電
位変動、細胞内蛋白質のリン酸化、c−fosの活性
化、pHの低下などを促進する活性または抑制する活性
など)を有する化合物、(ロ)該細胞刺激活性を有しな
い化合物(いわゆる、レセプター蛋白質に対するアンタ
ゴニスト)、(ハ)本発明のリガンドポリペプチドとG
蛋白質共役型レセプター蛋白質との結合力を増強する化
合物、あるいは(ニ)本発明のリガンドポリペプチドと
G蛋白質共役型レセプター蛋白質との結合力を減少させ
る化合物などが含まれる。すなわち、本発明は、(i)
レセプター蛋白質またはその塩と、本発明のリガンドポ
リペプチドまたはその塩とを接触させた場合と(ii)レ
セプター蛋白質またはその塩と、本発明のリガンドポリ
ペプチドまたはその塩および試験化合物とを接触させた
場合との比較を行なうことを特徴とする本発明のリガン
ドポリペプチドまたはその塩とレセプター蛋白質または
その塩との結合性を変化させる化合物またはその塩のス
クリーニング方法を提供する。本発明のスクリーニング
方法においては、(i)と(ii)の場合における、例え
ば、該レセプター蛋白質等に対するリガンドの結合量、
細胞刺激活性などを測定して、比較することを特徴とす
る。
【0033】より具体的には、 標識した本発明のリガンドポリペプチドまたはその塩
を、レセプター蛋白質等に接触させた場合と、標識した
本発明のリガンドポリペプチドまたはその塩および試験
化合物を本発明のレセプター蛋白質等に接触させた場合
における、標識した本発明のリガンドポリペプチドまた
はその塩の該レセプター蛋白質等に対する結合量を測定
し、比較することを特徴とする本発明のリガンドポリペ
プチドまたはその塩とレセプター蛋白質等との結合性を
変化させる化合物またはその塩のスクリーニング方法、 標識した本発明のリガンドポリペプチドまたはその塩
を、レセプター蛋白質等を含有する細胞または該細胞の
膜画分に接触させた場合と、標識した本発明のリガンド
ポリペプチドまたはその塩および試験化合物をレセプタ
ー蛋白質等を含有する細胞または該細胞の膜画分に接触
させた場合における、標識した本発明のリガンドポリペ
プチドまたはその塩の該細胞または該膜画分に対する結
合量を測定し、比較することを特徴とする本発明のリガ
ンドポリペプチドまたはその塩とレセプター蛋白質等と
の結合性を変化させる化合物またはその塩のスクリーニ
ング方法、 標識した本発明のリガンドポリペプチドを、レセプタ
ー蛋白質などをコードするDNAを含有する形質転換体
を培養することによって細胞膜上に発現したレセプター
蛋白質等に接触させた場合と、標識した本発明のリガン
ドポリペプチドおよび試験化合物をレセプター蛋白質な
どをコードするDNAを含有する形質転換体を培養する
ことによって細胞膜上に発現したレセプター蛋白質等に
接触させた場合における、標識した本発明のリガンドポ
リペプチドの該レセプター蛋白質等に対する結合量を測
定し、比較することを特徴とする本発明のリガンドポリ
ペプチドとレセプター蛋白質等との結合性を変化させる
化合物またはその塩のスクリーニング方法などを提供す
る。上記のスクリーニング方法のより具体的な説明を以
下にする。まず、本発明のスクリーニング方法に用いる
レセプター蛋白質等としては、前記したレセプター蛋白
質等を含有するものであれば何れのものであってもよい
が、レセプター蛋白質等を含有する哺乳動物の臓器の細
胞膜画分が好適である。しかし、特にヒト由来の臓器は
入手が極めて困難なことから、スクリーニングに用いら
れるものとしては、組換え体を用いて大量発現させたヒ
ト由来のレセプター蛋白質等などが適している。レセプ
ター蛋白質等を製造するには、レセプターをコードする
DNAを哺乳細胞や昆虫細胞で発現することにより行な
うことが好ましい。目的とする蛋白質部分をコードする
DNA断片には相補DNAが用いられるが、必ずしもこ
れに制約されるものではない。例えば、遺伝子断片や合
成DNAを用いてもよい。レセプター蛋白質をコードす
るDNA断片を宿主動物細胞に導入し、それらを効率よ
く発現させるためには、該DNA断片を昆虫を宿主とす
るバキュロウイルスに属する核多角体病ウイルス(nucl
ear polyhedrosis virus;NPV)のポリヘドリンプロ
モーター、SV40由来のプロモーター、レトロウイル
スのプロモーター、メタロチオネインプロモーター、ヒ
トヒートショックプロモーター、サイトメガロウイルス
プロモーター、SRαプロモーターなどの下流に組み込
むのが好ましい。発現したレセプターの量と質の検査は
それ自体公知の方法で行うことができる。例えば、文献
〔Nambi,P.ら、ザ・ジャーナル・オブ・バイオロジカ
ル・ケミストリー(J. Biol. Chem.),267巻,19555〜19
559頁,1992年〕に記載の方法に従って行なうことができ
る。したがって、上記のスクリーニング方法において、
レセプター蛋白質等を含有するものとしては、それ自体
公知の方法に従って精製したレセプター蛋白質等であっ
てもよいし、該レセプター蛋白質等を含有する細胞を用
いてもよく、また該レセプター蛋白質等を含有する細胞
の膜画分を用いてもよい。上記のスクリーニング方法に
おいて、本発明のレセプター蛋白質等を含有する細胞を
用いる場合、該細胞をグルタルアルデヒド、ホルマリン
などで固定化してもよい。固定化方法はそれ自体公知の
方法に従って行なうことができる。レセプター蛋白質等
を含有する細胞としては、該レセプター蛋白質等を発現
した宿主細胞をいうが、該宿主細胞としては、大腸菌、
枯草菌、酵母、昆虫細胞、動物細胞などが好ましい。
【0034】細胞膜画分としては、細胞を破砕した後、
それ自体公知の方法で得られる細胞膜が多く含まれる画
分のことをいう。細胞の破砕方法としては、Potter−El
vehjem型ホモジナイザーで細胞を押し潰す方法、ワーリ
ングブレンダーやポリトロン(Kinematica社製)のよる
破砕、超音波による破砕、フレンチプレスなどで加圧し
ながら細胞を細いノズルから噴出させることによる破砕
などが挙げられる。細胞膜の分画には、分画遠心分離法
や密度勾配遠心分離法などの遠心力による分画法が主と
して用いられる。例えば、細胞破砕液を低速(500r
pm〜3000rpm)で短時間(通常、約1分〜10
分)遠心し、上清をさらに高速(15000rpm〜3
0000rpm)で通常30分〜2時間遠心し、得られ
る沈澱を膜画分とする。該膜画分中には、発現したレセ
プター蛋白質等と細胞由来のリン脂質や膜蛋白質などの
膜成分が多く含まれる。該レセプター蛋白質等を含有す
る細胞や膜画分中のレセプター蛋白質の量は、1細胞当
たり103〜108分子であるのが好ましく、105〜1
7分子であるのが好適である。なお、発現量が多いほ
ど膜画分当たりのリガンド結合活性(比活性)が高くな
り、高感度なスクリーニング系の構築が可能になるばか
りでなく、同一ロットで大量の試料を測定できるように
なる。本発明のリガンドポリペプチドまたはその塩とレ
セプター蛋白質等との結合性を変化させる化合物をスク
リーニングするためには、例えば、適当なレセプター蛋
白質画分と、標識した本発明のリガンドポリペプチドま
たはその塩が必要である。レセプター蛋白質画分として
は、天然型のレセプター蛋白質画分か、またはそれと同
等の活性を有する組換え型レセプター蛋白質画分などが
望ましい。ここで、同等の活性とは、同等のリガンド結
合活性、シグナル情報伝達作用などを示す。標識したリ
ガンドとしては、標識したリガンド、標識したリガンド
アナログ化合物などが用いられる。例えば〔3H〕、〔
125I〕、〔14C〕、〔35S〕などで標識されたリガン
ドなどが用いられる。具体的には、本発明のリガンドポ
リペプチドとレセプター蛋白質等との結合性を変化させ
る化合物のスクリーニングを行なうには、まずレセプタ
ー蛋白質等を含有する細胞または細胞の膜画分を、スク
リーニングに適したバッファーに懸濁することによりレ
セプター蛋白質標品を調製する。バッファーには、pH
4〜10(望ましくはpH6〜8)のリン酸バッファ
ー、トリス−塩酸バッファーなどのリガンドとレセプタ
ー蛋白質との結合を阻害しないバッファーであればいず
れでもよい。また、非特異的結合を低減させる目的で、
CHAPS、Tween−80TM(花王−アトラス
社)、ジギトニン、デオキシコレートなどの界面活性剤
をバッファーに加えることもできる。さらに、プロテア
ーゼによるレセプターやリガンドの分解を抑える目的で
PMSF、ロイペプチン、E−64(ペプチド研究所
製)、ペプスタチンなどのプロテアーゼ阻害剤を添加す
ることもできる。0.01ml〜10mlの該レセプタ
ー溶液に、一定量(5000cpm〜500000cp
m)の標識したリガンドを添加し、同時に10-4M〜1
-10Mの試験化合物を共存させる。非特異的結合量
(NSB)を知るために大過剰の未標識のリガンドを加
えた反応チューブも用意する。反応は約0℃から50
℃、望ましくは約4℃から37℃で、約20分から24
時間、望ましくは約30分から3時間行う。反応後、ガ
ラス繊維濾紙等で濾過し、適量の同バッファーで洗浄し
た後、ガラス繊維濾紙に残存する放射活性を液体シンチ
レーションカウンターまたはγ−カウンターで計測す
る。拮抗する物質がない場合のカウント(B0)から非特
異的結合量(NSB)を引いたカウント(B0−NS
B)を100%とした時、特異的結合量(B−NSB)
が、例えば、50%以下になる試験化合物を拮抗阻害能
力のある候補物質として選択することができる。また、
本発明のリガンドポリペプチドとレセプター蛋白質等と
の結合性を変化させる化合物スクリーニングする方法を
実施するためには、例えば、レセプター蛋白質を介する
細胞刺激活性(例えば、アラキドン酸遊離、アセチルコ
リン遊離、細胞内Ca遊離、細胞内cAMP生成、細胞
内cGMP生成、イノシトールリン酸産生、細胞膜電位
変動、細胞内蛋白質のリン酸化、c−fosの活性化、
pHの低下などを促進する活性または抑制する活性な
ど)を公知の方法または市販の測定用キットを用いて測
定することができる。具体的には、まず、レセプター蛋
白質等を含有する細胞をマルチウェルプレート等に培養
する。スクリーニングを行なうにあたっては前もって新
鮮な培地あるいは細胞に毒性を示さない適当なバッファ
ーに交換し、試験化合物などを添加して一定時間インキ
ュベートした後、細胞を抽出あるいは上清液を回収し
て、生成した産物をそれぞれの方法に従って定量する。
細胞刺激活性の指標とする物質(例えば、アラキドン酸
など)の生成が、細胞が含有する分解酵素によって検定
困難な場合は、該分解酵素に対する阻害剤を添加してア
ッセイを行なってもよい。また、cAMP産生抑制など
の活性については、フォルスコリンなどで細胞の基礎的
産生量を増大させておいた細胞に対する産生抑制作用と
して検出することができる。細胞刺激活性を測定してス
クリーニングを行なうには、適当なレセプター蛋白質を
発現した細胞が必要である。レセプター蛋白質等を発現
した細胞としては、天然型の本発明のレセプター蛋白質
等を有する細胞株、前述の組換え型レセプター蛋白質等
を発現した細胞株などが望ましい。試験化合物として
は、例えば、ペプチド、タンパク、非ペプチド性化合
物、合成化合物、発酵生産物、細胞抽出液、植物抽出
液、動物組織抽出液などが用いられ、これら化合物は新
規な化合物であってもよいし、公知の化合物であっても
よい。本発明のリガンドポリペプチドとレセプター蛋白
質等との結合性を変化させる化合物またはその塩のスク
リーニング用キットは、レセプター蛋白質等、レセプタ
ー蛋白質等を含有する細胞、またはレセプター蛋白質等
を含有する細胞の膜画分を含有するものなどである。
【0035】本発明のスクリーニング用キットの例とし
ては、次のものが挙げられる。 1.スクリーニング用試薬 測定用緩衝液および洗浄用緩衝液 Hanks' Balanced Salt Solution(ギブコ社製)に、0.
05%のウシ血清アルブミン(シグマ社製)を加えたも
の。孔径0.45μmのフィルターで濾過滅菌し、4℃
で保存するか、あるいは用時調製しても良い。 G蛋白質共役型レセプター標品 レセプター蛋白質を発現させたCHO細胞を、12穴プ
レートに5×105個/穴で継代し、37℃、5%C
2、95%airで2日間培養したもの。 標識リガンド 市販の〔3H〕、〔125I〕、〔14C〕、〔35S〕などで
標識した本発明のリガンドポリペプチド 水溶液の状態のものを4℃あるいは−20℃にて保存
し、用時に測定用緩衝液にて1μMに希釈する。 リガンド標準液 本発明のリガンドを0.1%ウシ血清アルブミン(シグ
マ社製)を含むPBSで1mMとなるように溶解し、−
20℃で保存する。 2.測定法 12穴組織培養用プレートにて培養したレセプター蛋
白質発現CHO細胞を、測定用緩衝液1mlで2回洗浄
した後、490μlの測定用緩衝液を各穴に加える。 10-3〜10-10Mの試験化合物溶液を5μl加えた
後、標識リガンドを5μl加え、室温にて1時間反応さ
せる。非特異的結合量を知るためには試験化合物の代わ
りに10-3Mのリガンドを5μl加えておく。 反応液を除去し、1mlの洗浄用緩衝液で3回洗浄す
る。細胞に結合した標識リガンドを0.2N NaOH
−1%SDSで溶解し、4mlの液体シンチレーターA
(和光純薬製)と混合する。 液体シンチレーションカウンター(ベックマン社製)
を用いて放射活性を測定し、Percent Maximum Binding
(PMB)を次の式〔数1〕で求める。 [数1] PMB=[(B−NSB)/(B0−NSB)]×10
0 PMB:Percent Maximum Binding B :検体を加えた時の値 NSB:Non-specific Binding(非特異的結合量) B0 :最大結合量
【0036】本願明細書の配列表の配列番号は、以下の
配列を示す。 〔配列番号:1〕pBOV3に含まれるウシ視床下部由
来リガンドポリペプチドの全長アミノ酸配列を示す。 〔配列番号:2〕ウシ視床下部由来リガンドポリペプチ
ドcDNAの全塩基配列を示す。 〔配列番号:3〕ウシ視床下部由来リガンドポリペプチ
ドのアミノ酸配列を示す。配列番号:1の第23〜53
番目のアミノ酸配列に対応している。 〔配列番号:4〕ウシ視床下部由来リガンドポリペプチ
ドのアミノ酸配列を示す。配列番号:1の第23〜54
番目のアミノ酸配列に対応している。 〔配列番号:5〕ウシ視床下部由来リガンドポリペプチ
ドのアミノ酸配列を示す。配列番号:1の第23〜55
番目のアミノ酸配列に対応している。 〔配列番号:6〕ウシ視床下部由来リガンドポリペプチ
ドのアミノ酸配列を示す。配列番号:1の第34〜53
番目のアミノ酸配列に対応している。 〔配列番号:7〕ウシ視床下部由来リガンドポリペプチ
ドのアミノ酸配列を示す。配列番号:1の第34〜54
番目のアミノ酸配列に対応している。 〔配列番号:8〕ウシ視床下部由来リガンドポリペプチ
ドのアミノ酸配列を示す。配列番号:1の第34〜55
番目のアミノ酸配列に対応している。
【0037】〔配列番号:9〕ウシ視床下部由来リガン
ドポリペプチド(配列番号:3)をコードするDNAの
塩基配列を示す。 〔配列番号:10〕ウシ視床下部由来リガンドポリペプ
チド(配列番号:4)をコードするDNAの塩基配列を
示す。 〔配列番号:11〕ウシ視床下部由来リガンドポリペプ
チド(配列番号:5)をコードするDNAの塩基配列を
示す。 〔配列番号:12〕ウシ視床下部由来リガンドポリペプ
チド(配列番号:6)をコードするDNAの塩基配列を
示す。 〔配列番号:13〕ウシ視床下部由来リガンドポリペプ
チド(配列番号:7)をコードするDNAの塩基配列を
示す。 〔配列番号:14〕ウシ視床下部由来リガンドポリペプ
チド(配列番号:8)をコードするDNAの塩基配列を
示す。 〔配列番号:15〕ウシゲノム由来リガンドポリペプチ
ドの全長アミノ酸配列を示す。 〔配列番号:16〕ラット型リガンドポリペプチドの全
長アミノ酸配列を示す。 〔配列番号:17〕ラット型リガンドポリペプチドcD
NAの全塩基配列を示す。 〔配列番号:18〕ラット型リガンドポリペプチドのア
ミノ酸配列を示す。配列番号:16の第22〜52番目
のアミノ酸配列に対応している。 〔配列番号:19〕ラット型リガンドポリペプチドのア
ミノ酸配列を示す。配列番号:16の第22〜53番目
のアミノ酸配列に対応している。 〔配列番号:20〕ラット型リガンドポリペプチドのア
ミノ酸配列を示す。配列番号:16の第22〜54番目
のアミノ酸配列に対応している。 〔配列番号:21〕ラット型リガンドポリペプチドのア
ミノ酸配列を示す。配列番号:16の第33〜52番目
のアミノ酸配列に対応している。
【0038】〔配列番号:22〕ラット型リガンドポリ
ペプチドのアミノ酸配列を示す。配列番号:16の第3
3〜53番目のアミノ酸配列に対応している。 〔配列番号:23〕ラット型リガンドポリペプチドのア
ミノ酸配列を示す。配列番号:16の第33〜54番目
のアミノ酸配列に対応している。 〔配列番号:24〕ラット型リガンドポリペプチド(配
列番号:18)をコードするDNAの塩基配列を示す。 〔配列番号:25〕ラット型リガンドポリペプチド(配
列番号:19)をコードするDNAの塩基配列を示す。 〔配列番号:26〕ラット型リガンドポリペプチド(配
列番号:20)をコードするDNAの塩基配列を示す。 〔配列番号:27〕ラット型リガンドポリペプチド(配
列番号:21)をコードするDNAの塩基配列を示す。 〔配列番号:28〕ラット型リガンドポリペプチド(配
列番号:22)をコードするDNAの塩基配列を示す。 〔配列番号:29〕ラット型リガンドポリペプチド(配
列番号:23)をコードするDNAの塩基配列を示す。 〔配列番号:30〕ヒト型リガンドポリペプチドの全長
アミノ酸配列を示す。 〔配列番号:31〕ヒト型リガンドポリペプチドcDN
Aの全塩基配列を示す。
【0039】〔配列番号:32〕ヒト型リガンドポリペ
プチドのアミノ酸配列を示す。配列番号:30の第23
〜53番目のアミノ酸配列に対応している。 〔配列番号:33〕ヒト型リガンドポリペプチドのアミ
ノ酸配列を示す。配列番号:30の第23〜54番目の
アミノ酸配列に対応している。 〔配列番号:34〕ヒト型リガンドポリペプチドのアミ
ノ酸配列を示す。配列番号:30の第23〜55番目の
アミノ酸配列に対応している。 〔配列番号:35〕ヒト型リガンドポリペプチドのアミ
ノ酸配列を示す。配列番号:30の第34〜53番目の
アミノ酸配列に対応している。 〔配列番号:36〕ヒト型リガンドポリペプチドのアミ
ノ酸配列を示す。配列番号:30の第34〜54番目の
アミノ酸配列に対応している。 〔配列番号:37〕ヒト型リガンドポリペプチドのアミ
ノ酸配列を示す。配列番号:30の第34〜55番目の
アミノ酸配列に対応している。 〔配列番号:38〕ヒト型リガンドポリペプチド(配列
番号:32)をコードするDNAの塩基配列を示す。 〔配列番号:39〕ヒト型リガンドポリペプチド(配列
番号:33)をコードするDNAの塩基配列を示す。 〔配列番号:40〕ヒト型リガンドポリペプチド(配列
番号:34)をコードするDNAの塩基配列を示す。 〔配列番号:41〕ヒト型リガンドポリペプチド(配列
番号:35)をコードするDNAの塩基配列を示す。
【0040】〔配列番号:42〕ヒト型リガンドポリペ
プチド(配列番号:36)をコードするDNAの塩基配
列を示す。 〔配列番号:43〕ヒト型リガンドポリペプチド(配列
番号:37)をコードするDNAの塩基配列を示す。 〔配列番号:44〕本発明のリガンドポリペプチドのア
ミノ酸配列を示す。ここで、第10番目のXaaはAlaまた
はThr、第11番目のXaaはGlyまたはSer、第21番目の
XaaはH、Gly、またはGlyArgを示す。
【0041】
【実施例】以下に実施例を示して、本発明をより詳細に
説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものでは
ない。
【実施例1】ラット臓器中のPrRP(19P2−L3
1)の分布測定 ラット臓器は、雄性Wistarラットを断頭し各臓器
を取り出して組織重量を測定後、直ちに液体窒素により
凍結した。臓器からのPrRP(19P2−L31)の
抽出方法は、まず、各臓器に対しその10倍量の蒸留水を
添加し、沸騰水中で10分間加熱処理しプロテアーゼを失
活させた後、氷中で冷却した。氷酢酸(最終濃度1
N)、ペプスタチン(最終濃度1μg/ml)およびホスホ
ラミドン(最終濃度100μg/ml)を添加し、ポリトロ
ンホモジナイザー(KINEMATICA社製)にて1
分間ホモジネート後、17,000xg、30分間遠心
遠心した。得られた臓器抽出液を、Sep−Pak P
lus C18カートリッジ265mg(Waters
社製)で濃縮した後、Nature、第393巻、272〜276頁(1
998)およびWO97/24436号に記載のPrRP(19P2
−L31)を既報(特願平10−140293号)のサンドイッ
チ−EIA系により定量した。臓器抽出液の濃縮は、ま
ず4%酢酸含有86%エタノール4ml、メタノール4
ml、蒸留水4ml、4%酢酸4mlを順次ながして活
性化したSep−Pak Plus C18カートリッ
ジに臓器抽出液を添加後、10mlの蒸留水で洗浄後、
4%酢酸含有86%エタノール4ml、メタノール4m
lで溶出し、37℃の窒素ガス気流下で濃縮する。濃縮
画分を0.25mlのバッファーC〔10%ブロックエ
ース、0.2%BSA、0.4M NaCl、0.05
% CHAPS〔3-[(コラミドプロピル)ジメチルアン
モニオ]プロパンスルホン酸〕を含む0.02Mリン酸
緩衝液、pH7〕中で再構成しサンドイッチ−EIAに
より定量した。結果を図1に示した。ラット下垂体後葉
には0.53±0.06 pmol/g tissue(mean ± SEM,
n=5)のPrRP(19P2−L31)の免疫活性が検出
された。
【0042】
【実施例2】PrRP(19P2−L31)の第三脳室
内投与が血漿中のオキシトシン分泌量に及ぼす影響 成熟Wistar系雄性ラット(手術時体重350〜380g)をペ
ントバルビタール50 mg/kgの腹腔内投与にて麻酔し、ラ
ット脳定位固定装置に固定した。切歯用バーはインター
オーラルラインから3.3 mm低くした。頭蓋骨を露出し、
第三脳室にガイドカニューレAG-12(内径0.4 mm、外
径0.5 mm、エイコム)を埋め込むために歯科用ドリルを
用いて骨に穴を開けた。また、その周囲4箇所にアンカ
ービスを埋めた。ステンレス製ガイドカニューレ、AG
−12を、その先端が第三脳室の上部に位置するように
挿入した。定位座標は、PaxinosとWatson(1986)のアト
ラスに従い、インターオーラルラインより、AP: +
7.1 mm、L:0.0 mm、H:+2.0 mmとした。ガイドカニ
ューレは瞬間接着剤と歯科用セメントおよびアンカービ
スで頭蓋骨に固定した。ガイドカニューレにはステンレ
ス製ダミーカニューレ、AD-12(外径 0.35 mm、エイ
コム社)を挿入し、キャプナイト(エイコム社)で固定
した。術後、ラットは個別のケージで飼育した。ガイド
カニューレを埋め込んでから約1週間飼育して術後の回
復を待ち、自由行動下採血用の手術を行った。上記手術
を施したラットをペントバルビタール50 mg/kgの腹腔内
投与にて麻酔した。解剖用パッドの上に背位に固定し、
左側の頚静脈を露出させた。ポリエチレンチューブSP35
(内径0.5 mm、外径0.9 mm、夏目製作所)を約30 cmの長
さに切り、200単位/mlのヘパリン含有生理食塩水で満た
した後、頚静脈に約4.5 cm挿入し固定した。チューブの
もう一端は背側の皮下を通して頚部(背側)より露出さ
せた。術後一晩待ってから、PrRP(19P2−L31)
投与30分前に用量1 mlのツベルクリン用注射筒と25ゲー
ジ注射針(いずれもテルモ社)を用いて400μlの血液を
採取した。血液凝固を防止するため、注射筒には予め20
0単位/mlのヘパリンを含有する生理食塩水を20μl入れ
ておいた。ラットの頭蓋骨に装着したキャップナイトと
ダミーカニューレを取り外し、代わりにテフロンチュー
ブ(長さ50 cm、内径0.1 mm、外径0.35 mm、エイコム
社)につないだステンレス製マイクロインジェクション
カニューレ(内径0.17 mm、外径0.35 mm、エイコム社)
を挿入した。マイクロインジェクションカニューレの長
さは、その先端1 mmがガイドカニューレから露出するよ
うに調節しておいた。テフロンチューブの一方をマイク
ロシリンジポンプにつなぎ、0.5% ウシ血清アルブミン
(BSA)を含むリン酸緩衝生理食塩水またはPrRP(1
9P2−L31)10 nmolを溶解させた0.5% BSAを含む
リン酸緩衝生理食塩水を5μl/分の流速で計10μlを第三
脳室に注入した。注入終了後15分待ってからマイクロイ
ンジェクションカニューレを取り外し、再びダミーカニ
ューレをキャップナイトで固定した。脳室内投与を開始
する直前、および脳室内投与の開始時点から5、15、3
0、45、60分後に頚静脈より400μlずつ採血した。採血
した血液は微量高速冷却遠心機(MR‐150、トミー精工)
を用いて遠心(5,000 rpm、10分間)し、上清(血漿)を回
収した。血漿中に含まれるオキシトシンをラジオイムノ
アッセイ(Peninsula社)を用いて測定した。 図2に示
すごとく10 nmolのPrRP(19P2−L31)を第
三脳室に投与5分後において対象群に比し、約2倍の血中
オキシトシン濃度の上昇がみられた。
【0043】
【製剤例1】日局注射用蒸留水50mlに実施例21で
得られた化合物50mgを溶解した後、日局注射用蒸留
水を加えて100mlとした。この溶液を滅菌条件下で
瀘過し、次にこの溶液1mlずつを取り滅菌条件下注射
用バイアルに充填し凍結乾燥し密閉した。
【0044】
【製剤例2】日局注射用蒸留水50mlに実施例21で
得られた化合物100mgを溶解した後、日局注射用蒸
留水を加えて100mlとした。この溶液を滅菌条件下
で瀘過し、次にこの溶液1mlずつを取り滅菌条件下注
射用バイアルに充填し凍結乾燥し密閉した。
【0045】
【発明の効果】本発明におけるリガンドポリペプチド
は、オキシトシン分泌の調節作用、つまり、オキシトシ
ン分泌の促進および抑制作用を有する。即ち、本発明に
おけるリガンドポリペプチドは、まずオキシトシン分泌
の促進作用を有するため、オキシトシン分泌不全に関係
する各種疾患の予防および治療薬に用いることができ
る。一方、本発明におけるリガンドポリペプチドは、そ
のレセプター蛋白質との親和性が強いため、投与量が増
えるとオキシトシン分泌に対し脱感作(desensitizatio
n)が起こる結果、オキシトシン分泌を抑制する作用も
有する。この場合、オキシトシン過剰分泌に関係する各
種疾患の予防および治療薬に用いることができる。従っ
て、本発明におけるリガンドポリペプチドは、オキシト
シン分泌促進剤として、微弱陣痛、弛緩出血、胎盤娩出
前後、子宮復古不全、帝王切開術、人工妊娠中絶、乳汁
うっ滞、分娩誘発、乳汁分泌不全、不妊症、月経困難
症、流産、外傷後ストレス症候群、など、好ましくは、
微弱陣痛、弛緩出血、胎盤娩出前後、子宮復古不全、帝
王切開術、人工妊娠中絶、乳汁うっ滞などのオキシトシ
ン分泌に関係する各種疾患の改善、予防および治療薬と
して有用である。また、本発明におけるリガンドポリペ
プチドは、オキシトシン分泌抑制剤として、過強陣痛、
強直性子宮収縮、胎児仮死、子宮破裂、頚菅裂傷、早
産、Prader-Willi症候群、月経困難症など、好ましく
は、過強陣痛、強直性子宮収縮、胎児仮死、子宮破裂、
頚菅裂傷、早産、Prader-Willi症候群などのオキシトシ
ン分泌に関係する各種疾患の改善、予防および治療薬と
して有用である。その他、本発明におけるリガンドポリ
ペプチドは、オキシトシン分泌機能を調べるための検査
薬としても、また、牛、ヤギ、ブタなどの畜産哺乳動物
の乳汁の分泌促進剤などの動物薬としても有用であり、
さらには該畜産哺乳動物体内で有用物質を生産させ、こ
れをその乳汁中への分泌することによる有用物質生産な
どへの応用も期待される。
【0046】
【配列表】
【配列番号:1】 配列の長さ:98 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Met Lys Ala Val Gly Ala Trp Leu Leu Cys Leu Leu Leu Leu Gly Leu 1 5 10 15 Ala Leu Gln Gly Ala Ala Ser Arg Ala His Gln His Ser Met Glu Ile 20 25 30 Arg Thr Pro Asp Ile Asn Pro Ala Trp Tyr Ala Gly Arg Gly Ile Arg 35 40 45 Pro Val Gly Arg Phe Gly Arg Arg Arg Ala Ala Pro Gly Asp Gly Pro 50 55 60 Arg Pro Gly Pro Arg Arg Val Pro Ala Cys Phe Arg Leu Glu Gly Gly 65 70 75 80 Ala Glu Pro Ser Arg Ala Leu Pro Gly Arg Leu Thr Ala Gln Leu Val 85 90 95 Gln Glu
【0047】
【配列番号:2】 配列の長さ:294 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 特徴を決定した方法:S 配列 ATGAAGGCGG TGGGGGCCTG GCTCCTCTGC CTGCTGCTGC TGGGCCTGGC CCTGCAGGGG 60 GCTGCCAGCA GAGCCCACCA GCACTCCATG GAGATCCGCA CCCCCGACAT CAACCCTGCC 120 TGGTACGCRG GCCGTGGGAT CCGGCCCGTG GGCCGCTTCG GCCGGCGAAG AGCTGCCCYG 180 GGGGACGGAC CCAGGCCTGG CCCCCGGCGT GTGCCGGCCT GCTTCCGCCT GGAAGGCGGY 240 GCTGAGCCCT CCCGAGCCCT CCCGGGGCGG CTGACGGCCC AGCTGGTCCA GGAA 294
【0048】
【配列番号:3】 配列の長さ:31 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Ser Arg Ala His Gln His Ser Met Glu Ile Arg Thr Pro Asp Ile Asn 1 5 10 15 Pro Ala Trp Tyr Ala Gly Arg Gly Ile Arg Pro Val Gly Arg Phe 20 25 30
【0049】
【配列番号:4】 配列の長さ:32 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Ser Arg Ala His Gln His Ser Met Glu Ile Arg Thr Pro Asp Ile Asn 1 5 10 15 Pro Ala Trp Tyr Ala Gly Arg Gly Ile Arg Pro Val Gly Arg Phe Gly 20 25 30
【0050】
【配列番号:5】 配列の長さ:33 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Ser Arg Ala His Gln His Ser Met Glu Ile Arg Thr Pro Asp Ile Asn 1 5 10 15 Pro Ala Trp Tyr Ala Gly Arg Gly Ile Arg Pro Val Gly Arg Phe Gly 20 25 30 Arg 33
【0051】
【配列番号:6】 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Thr Pro Asp Ile Asn Pro Ala Trp Tyr
Ala Gly Arg Gly Ile Arg Pro 1 5
10 15 Val Gly Arg Phe 20
【0052】
【配列番号:7】 配列の長さ:21 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Thr Pro Asp Ile Asn Pro Ala Trp Tyr
Ala Gly Arg Gly Ile Arg Pro 1 5
10 15 Val Gly Arg Phe Gly 20
【0053】
【配列番号:8】 配列の長さ:22 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Thr Pro Asp Ile Asn Pro Ala Trp Tyr Ala Gly Arg Gly Ile Arg Pro 1 5 10 15 Val Gly Arg Phe Gly Arg 20
【0054】
【配列番号:9】 配列の長さ:93 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列 AGCAGAGCCC ACCAGCACTC CATGGAGATC CGCACCCCCG ACATCAACCC TGCCTGGTAC 60 GCRGGCCGTG GGATCCGGCC CGTGGGCCGC TTC 93
【0055】
【配列番号:10】 配列の長さ:96 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列 AGCAGAGCCC ACCAGCACTC CATGGAGATC CGCACCCCCG ACATCAACCC TGCCTGGTAC 60 GCRGGCCGTG GGATCCGGCC CGTGGGCCGC TTCGGC 96
【0056】
【配列番号:11】 配列の長さ:99 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列 AGCAGAGCCC ACCAGCACTC CATGGAGATC CGCACCCCCG ACATCAACCC TGCCTGGTAC 60 GCRGGCCGTG GGATCCGGCC CGTGGGCCGC TTCGGCCGG 99
【0057】
【配列番号:12】 配列の長さ:60 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列 ACCCCCGACA TCAACCCTGC CTGGTACGCR GGCCGTGGGA TCCGGCCCGT GGGCCGCTTC 60
【0058】
【配列番号:13】 配列の長さ:63 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列 ACCCCCGACA TCAACCCTGC CTGGTACGCR GGCCGTGGGA TCCGGCCCGT GGGCCGCTTC 60 GGC 63
【0059】
【配列番号:14】 配列の長さ:66 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列 ACCCCCGACA TCAACCCTGC CTGGTACGCR GGCCGTGGGA TCCGGCCCGT GGGCCGCTTC 60 GGCCGG 66
【0060】
【配列番号:15】 配列の長さ:98 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Met Lys Ala Val Gly Ala Trp Leu Leu Cys Leu Leu Leu Leu Gly Leu 1 5 10 15 Ala Leu Gln Gly Ala Ala Ser Arg Ala His Gln His Ser Met Glu Ile 20 25 30 Arg Thr Pro Asp Ile Asn Pro Ala Trp Tyr Ala Gly Arg Gly Ile Arg 35 40 45 Pro Val Gly Arg Phe Gly Arg Arg Arg Ala Ala Leu Gly Asp Gly Pro 50 55 60 Arg Pro Gly Pro Arg Arg Val Pro Ala Cys Phe Arg Leu Glu Gly Gly 65 70 75 80 Ala Glu Pro Ser Arg Ala Leu Pro Gly Arg Leu Thr Ala Gln Leu Val 85 90 95 Gln Glu
【0061】
【配列番号:16】 配列の長さ:83 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Met Ala Leu Lys Thr Trp Leu Leu Cys Leu Leu Leu Leu Ser Leu Val 1 5 10 15 Leu Pro Gly Ala Ser Ser Arg Ala His Gln His Ser Met Glu Thr Arg 20 25 30 Thr Pro Asp Ile Asn Pro Ala Trp Tyr Thr Gly Arg Gly Ile Arg Pro 35 40 45 Val Gly Arg Phe Gly Arg Arg Arg Ala Thr Pro Arg Asp Val Thr Gly 50 55 60 Leu Gly Gln Leu Ser Cys Leu Pro Leu Asp Gly Arg Thr Lys Phe Ser 65 70 75 80 Gln Arg Gly
【0062】
【配列番号:17】 配列の長さ:249 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 特徴を決定した方法:S 配列 ATGGCCCTGA AGACGTGGCT TCTGTGCTTG CTGCTGCTAA GCTTGGTCCT CCCAGGGGCT 60 TCCAGCCGAG CCCACCAGCA CTCCATGGAG ACAAGAACCC CTGATATCAA TCCTGCCTGG 120 TACACGGGCC GCGGGATCAG GCCTGTGGGC CGCTTCGGCA GGAGAAGGGC AACCCCGAGG 180 GATGTCACTG GACTTGGCCA ACTCAGCTGC CTCCCACTGG ATGGACGCAC CAAGTTCTCT 240 CAGCGTGGA 249
【0063】
【配列番号:18】 配列の長さ:31 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Ser Arg Ala His Gln His Ser Met Glu
Thr Arg Thr Pro Asp Ile Asn 1 5
10 15 Pro Ala Trp Tyr Thr Gly Arg Gly Ile
Arg Pro Val Gly Arg Phe 20 25
30
【0064】
【配列番号:19】 配列の長さ:32 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Ser Arg Ala His Gln His Ser Met Glu
Thr Arg Thr Pro Asp Ile Asn 1 5
10 15 Pro Ala Trp Tyr Thr Gly Arg Gly Ile
Arg Pro Val Gly Arg Phe Gly 20 25
30
【0065】
【配列番号:20】 配列の長さ:33 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Ser Arg Ala His Gln His Ser Met Glu Thr Arg Thr Pro Asp Ile Asn 1 5 10 15 Pro Ala Trp Tyr Thr Gly Arg Gly Ile Arg Pro Val Gly Arg Phe Gly 20 25 30 Arg
【0066】
【配列番号:21】 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Thr Pro Asp Ile Asn Pro Ala Trp Tyr Thr Gly Arg Gly Ile Arg Pro 1 5 10 15 Val Gly Arg Phe 20
【0067】
【配列番号:22】 配列の長さ:21 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Thr Pro Asp Ile Asn Pro Ala Trp Tyr Thr Gly Arg Gly Ile Arg Pro 1 5 10 15 Val Gly Arg Phe Gly 20
【0068】
【配列番号:23】 配列の長さ:22 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Thr Pro Asp Ile Asn Pro Ala Trp Tyr
Thr Gly Arg Gly Ile Arg Pro 1 5
10 15 Val Gly Arg Phe Gly Arg 20
【0069】
【配列番号:24】 配列の長さ:93 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 特徴を決定した方法:S 配列 AGCCGAGCCC ACCAGCACTC CATGGAGACA AGA
ACCCCTG ATATCAATCC TGCCTGGTAC 60 ACGGGCCGCG GGATCAGGCC TGTGGGCCGC TTC
93
【0070】
【配列番号:25】 配列の長さ:96 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 特徴を決定した方法:S 配列 AGCCGAGCCC ACCAGCACTC CATGGAGACA AGAACCCCTG ATATCAATCC TGCCTGGTAC 60 ACGGGCCGCG GGATCAGGCC TGTGGGCCGC TTCGGC 96
【0071】
【配列番号:26】 配列の長さ:99 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 特徴を決定した方法:S 配列 AGCCGAGCCC ACCAGCACTC CATGGAGACA AGAACCCCTG ATATCAATCC TGCCTGGTAC 60 ACGGGCCGCG GGATCAGGCC TGTGGGCCGC TTCGGCAGG 99
【0072】
【配列番号:27】 配列の長さ:60 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 特徴を決定した方法:S 配列 ACCCCTGATA TCAATCCTGC CTGGTACACG GGCCGCGGGA TCAGGCCTGT GGGCCGCTTC 60
【0073】
【配列番号:28】 配列の長さ:63 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 特徴を決定した方法:S 配列 ACCCCTGATA TCAATCCTGC CTGGTACACG GGCCGCGGGA TCAGGCCTGT GGGCCGCTTC 60 GGC 63
【0074】
【配列番号:29】 配列の長さ:66 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 特徴を決定した方法:S 配列 ACCCCTGATA TCAATCCTGC CTGGTACACG GGCCGCGGGA TCAGGCCTGT GGGCCGCTTC 60 GGCAGG 66
【0075】
【配列番号:30】 配列の長さ:87 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Met Lys Val Leu Arg Ala Trp Leu Leu Cys Leu Leu Met Leu Gly Leu 1 5 10 15 Ala Leu Arg Gly Ala Ala Ser Arg Thr His Arg His Ser Met Glu Ile 20 25 30 Arg Thr Pro Asp Ile Asn Pro Ala Trp Tyr Ala Ser Arg Gly Ile Arg 35 40 45 Pro Val Gly Arg Phe Gly Arg Arg Arg Ala Thr Leu Gly Asp Val Pro 50 55 60 Lys Pro Gly Leu Arg Pro Arg Leu Thr Cys Phe Pro Leu Glu Gly Gly 65 70 75 80 Ala Met Ser Ser Gln Asp Gly 85
【0076】
【配列番号:31】 配列の長さ:261 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 特徴を決定した方法:S 配列 ATGAAGGTGC TGAGGGCCTG GCTCCTGTGC CTGCTGATGC TGGGCCTGGC CCTGCGGGGA 60 GCTGCAAGTC GTACCCATCG GCACTCCATG GAGATCCGCA CCCCTGACAT CAATCCTGCC 120 TGGTACGCCA GTCGCGGGAT CAGGCCTGTG GGCCGCTTCG GTCGGAGGAG GGCAACCCTG 180 GGGGACGTCC CCAAGCCTGG CCTGCGACCC CGGCTGACCT GCTTCCCCCT GGAAGGCGGT 240 GCTATGTCGT CCCAGGATGG C 261
【0077】
【配列番号:32】 配列の長さ:31 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Ser Arg Thr His Arg His Ser Met Glu Ile Arg Thr Pro Asp Ile Asn 1 5 10 15 Pro Ala Trp Tyr Ala Ser Arg Gly Ile Arg Pro Val Gly Arg Phe 20 25 30
【0078】
【配列番号:33】 配列の長さ:32 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Ser Arg Thr His Arg His Ser Met Glu Ile Arg Thr Pro Asp Ile Asn 1 5 10 15 Pro Ala Trp Tyr Ala Ser Arg Gly Ile Arg Pro Val Gly Arg Phe Gly 20 25 30
【0079】
【配列番号:34】 配列の長さ:33 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Ser Arg Thr His Arg His Ser Met Glu Ile Arg Thr Pro Asp Ile Asn 1 5 10 15 Pro Ala Trp Tyr Ala Ser Arg Gly Ile Arg Pro Val Gly Arg Phe Gly 20 25 30 Arg
【0080】
【配列番号:35】 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Thr Pro Asp Ile Asn Pro Ala Trp Tyr
Ala Ser Arg Gly Ile Arg Pro 1 5
10 15 Val Gly Arg Phe 20
【0081】
【配列番号:36】 配列の長さ:21 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Thr Pro Asp Ile Asn Pro Ala Trp Tyr
Ala Ser Arg Gly Ile Arg Pro 1 5
10 15 Val Gly Arg Phe Gly 20
【0082】
【配列番号:37】 配列の長さ:22 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Thr Pro Asp Ile Asn Pro Ala Trp Tyr Ala Ser Arg Gly Ile Arg Pro 1 5 10 15 Val Gly Arg Phe Gly Arg 20
【0083】
【配列番号:38】 配列の長さ:93 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 特徴を決定した方法:S 配列 AGTCGTACCC ATCGGCACTC CATGGAGATC CGCACCCCTG ACATCAATCC TGCCTGGTAC 60 GCCAGTCGCG GGATCAGGCC TGTGGGCCGC TTC 93
【0084】
【配列番号:39】 配列の長さ:96 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 特徴を決定した方法:S 配列 AGTCGTACCC ATCGGCACTC CATGGAGATC CGCACCCCTG ACATCAATCC TGCCTGGTAC 60 GCCAGTCGCG GGATCAGGCC TGTGGGCCGC TTCGGT 96
【0085】
【配列番号:40】 配列の長さ:99 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 特徴を決定した方法:S 配列 AGTCGTACCC ATCGGCACTC CATGGAGATC CGCACCCCTG ACATCAATCC TGCCTGGTAC 60 GCCAGTCGCG GGATCAGGCC TGTGGGCCGC TTCGGTCGG 99
【0086】
【配列番号:41】 配列の長さ:60 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 特徴を決定した方法:S 配列 ACCCCTGACA TCAATCCTGC CTGGTACGCC AGTCGCGGGA TCAGGCCTGT GGGCCGCTTC 60
【0087】
【配列番号:42】 配列の長さ:63 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 特徴を決定した方法:S 配列 ACCCCTGACA TCAATCCTGC CTGGTACGCC AGTCGCGGGA TCAGGCCTGT GGGCCGCTTC 60 GGT 63
【0088】
【配列番号:43】 配列の長さ:66 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 特徴を決定した方法:S 配列 ACCCCTGACA TCAATCCTGC CTGGTACGCC AGT
CGCGGGA TCAGGCCTGT GGGCCGCTTC 60 GGTCGG
66
【0089】
【配列番号:44】 配列の長さ:31 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴:第3番目のXaaはThrもしくはAla、第5番目のXaaはArgもしくは
Gln 、第10番目のXaaはIleもしくはThr、第21番目のXaaはThrもしくはAla、第2 2番目のXaaはGlyもしくはSerを示す。 配列 Ser Arg Xaa His Xaa His Ser Met Glu Xaa Arg Thr Pro Asp Ile Asn 1 5 10 15 Pro Ala Trp Tyr Xaa Xaa Arg Gly Ile Arg Pro Val Gly Arg Phe 20 25 30
【0090】
【図面の簡単な説明】
【図1】PrRP(19P2−L31)のラット組織含
量を示す。
【図2】 PrRP(19P2−L31)を10nmo
lラットの脳室内に投与した時の血中オキシトシン濃度
の変動を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B024 AA01 AA10 AA11 BA80 4C084 AA02 BA01 BA18 BA19 DC50 ZA812 ZA852 ZC042 4H045 AA30 BA17 BA18 CA40 EA20 EA30 EA50 GA01 GA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】G蛋白共役型レセプター蛋白質に対するリ
    ガンドペプチドまたはその塩を含有するオキシトシン分
    泌調節剤。
  2. 【請求項2】G蛋白共役型レセプター蛋白質に対するリ
    ガンドペプチドまたはその塩が、配列番号:44で表さ
    れるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ
    酸配列を含有するポリペプチドまたはそのアミド、エス
    テルもしくはその塩である請求項1記載のオキシトシン
    分泌調節剤。
  3. 【請求項3】配列番号:44で表されるアミノ酸配列
    が、配列番号:3、6、18、21、32または35で
    ある請求項2記載のオキシトシン分泌調節剤。
  4. 【請求項4】オキシトシン分泌促進剤である請求項1記
    載のオキシトシン分泌調節剤。
  5. 【請求項5】微弱陣痛、弛緩出血、胎盤娩出前後、子宮
    復古不全、帝王切開術、人工妊娠中絶または乳汁うっ滞
    の改善、予防または治療薬である請求項4記載のオキシ
    トシン分泌促進剤。
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