JP2000191301A - 金属水素化物反応容器 - Google Patents

金属水素化物反応容器

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JP2000191301A
JP2000191301A JP10370956A JP37095698A JP2000191301A JP 2000191301 A JP2000191301 A JP 2000191301A JP 10370956 A JP10370956 A JP 10370956A JP 37095698 A JP37095698 A JP 37095698A JP 2000191301 A JP2000191301 A JP 2000191301A
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Japan
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metal hydride
container
porous tube
hydrogen
filled
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JP10370956A
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Hiroyuki Mizuochi
洋行 水落
Takeshi Fukumori
健 福森
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/10Process efficiency
    • Y02P20/129Energy recovery, e.g. by cogeneration, H2recovery or pressure recovery turbines

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  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属水素化物反応容器において、構成を簡素
とし、生産性を向上すること。 【解決手段】 金属水素化物反応容器10において、多
孔質管14の端部まわりに繊維材16を充填してなるも
の。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属水素化物反応容
器に関する。
【0002】
【従来の技術】ある種の金属や合金が発熱的に水素を吸
蔵して金属水素化物を形成し、また、この金属水素化物
が可逆的に吸熱的に水素を放出することが知られてお
り、近年、このような金属水素化物の特性を利用した水
素の貯蔵もしくは供給装置、ヒートポンプ等、種々の金
属水素化物装置が提案されている。
【0003】このような従来の金属水素化物反応容器と
して、特公昭63-50281号公報に記載の如く、外側容器
と、上記外側容器に挿入された内側容器と、上記内側容
器の内壁から半径方向に突出し、軸方向に延びるフィン
と、上記フィンの先端で支持され容器軸に沿って配設さ
れた、水素は透過するが、金属水素化物を透過しない器
壁を有し、一端部を封止した多孔質管からなり、内側容
器とフィンと多孔質管で囲まれる空間に金属水素化物を
充填してなるものがある。
【0004】そして、この金属水素化物反応容器にあっ
ては、水素放出時の金属水素化物の外部への噴出、水素
吸蔵時の外部からのごみ等の不純物の混入を防止するた
め、水素出入口部分にフィルターを設ける必要がある。
従来技術では、内側容器の開口端部に円盤状支持部部材
を設け、この円盤状支持部材にフィルターを備えた多孔
質管を接続している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の金属水素化物反
応容器は、外側容器と内側容器を圧入して密着する必要
があり、円盤状支持部材に挿入した状態の内側容器を外
側容器に圧入することが難しい。このため、外側容器と
内側容器とを圧入した後に、円盤状支持部材を内側容器
に銀ロウ溶接していた。従って、円盤状支持部材を内側
容器に銀ロウ溶接する工程が必要であり、これが大量生
産を難しく、且つ工程数を増加し、大量生産によるコス
ト削減を困難にする。
【0006】本発明の課題は、金属水素化物反応容器に
おいて、構成を簡素とし、生産性を向上することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、外側容器と、上記外側容器に挿入された内側容器
と、上記内側容器の内壁から中心軸に交差する方向に突
出し、軸方向に延びるフィンと、上記フィンの先端で支
持され容器軸に沿って配設された、水素は透過するが、
金属水素化物を透過しない器壁を有し、一端部を封止し
た多孔質管とからなり、内側容器とフィンと多孔質管で
囲まれる空間に金属水素化物を充填してなる金属水素化
物反応容器において、前記多孔質管の他端部まわりに繊
維材を充填したものである。
【0008】請求項2記載の本発明は、外側容器と、上
記外側容器に挿入された内側容器と、上記内側容器の内
壁から中心軸に交差する方向に突出し、軸方向に延びる
フィンと、上記フィンの先端で支持され容器軸に沿って
配設された、水素は透過するが、金属水素化物を透過し
ない器壁を有し、一端部を封止した多孔質管とからな
り、内側容器とフィンと多孔質管で囲まれる空間に金属
水素化物を充填してなる金属水素化物反応容器におい
て、前記多孔質管の他端部まわりに繊維材を充填すると
ともに、前記多孔質管の他端部の開口部に、水素の流路
となる接続管を接続したものである。
【0009】請求項3記載の本発明は、請求項1又は2
に記載の本発明において更に、前記多孔質管の他端部の
開口部に充填される繊維材が、外側容器を絞り加工する
ことにより圧縮されてなるようにしたものである。
【0010】請求項4記載の本発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載の本発明において更に、前記多孔質管の
他端部まわりに充填される繊維材として、金属水素化物
充填空間側で細かく、柔らかい材質のものを、反金属水
素化物充填空間側で堅い材質のものを用いてなるように
したものである。
【0011】
【作用】請求項1の本発明によれば下記の作用があ
る。 多孔質管の端部まわりに繊維材を充填することによ
り、この繊維材により多孔質管のためのフィルター機能
と支持機能とを具備するものとなり、構成を簡素とし、
生産性を向上できる。
【0012】請求項2の本発明によれば下記、の作
用がある。 多孔質管の他端開口部に接続管を接続するとともに、
この多孔質管の他端部まわりに繊維材を充填することに
より、この繊維材により多孔質管と接続管を支持するも
のとなり、構成を簡素とし、生産性を向上できる。
【0013】水素の流路となる多孔質管に繊維材等を
介さずに接続管を接続した。従って、水素が流れるとき
の繊維材等による抵抗がなくなる。水素は接続管の外部
の圧力と容器内の水素圧力との差圧によって接続管の外
部に放出されるので、反応末期のような差圧が十分に得
られない場合には、繊維材等があると、その抵抗が水素
の放出速度を遅くしたり、放出量を減らすものとなる。
これに対し、繊維材等の抵抗がなくなることにより、水
素を吸蔵する場合には、金属水素化物の平衡圧力と供給
水素圧力との差圧が大きくなるため、吸蔵時間が短くな
るし吸蔵量が増える。また、水素を放出する場合には、
金属水素化物の平衡圧力と容器外部の差圧が大きくなる
ため、放出時間が短くなるし、放出量も増える。
【0014】請求項3の本発明によれば下記の作用が
ある。 外側容器の絞り加工により繊維材を圧縮することによ
り、上記では、繊維材による多孔質管のためのフィル
ター機能と支持機能を高めることができ、上記では、
繊維材による多孔質管と接続管のための支持機能を高め
ることができる。
【0015】請求項4の本発明によれば下記の作用が
ある。 多孔質管の他端部まわりで金属水素化物充填空間側に
充填された繊維材を、化学繊維等の細かく、柔らかい材
質のものとすることにより、この繊維材を多量に詰め込
んで圧縮したときに目の細かいフィルターとして機能さ
せ、数ミクロンオーダーまで微粉化した金属水素化物の
吐出をも防止できる。また、多孔質管の他端部まわりで
反金属水素化物充填空間側に充填された繊維材を、金属
繊維等の堅い材質のものとすることにより、繊維の強度
が大きいことを利用し、圧縮したことによって剛体と同
じような強度を得ることができ、支持機能を向上でき
る。また、金属繊維より内側にある化学繊維や金属水素
化物が大きな力によって吐出しそうになっても、それを
防ぐ網のような効果も期待できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は第1実施形態の金属水素化
物反応容器を示す断面図、図2は図1のII-II 線に沿う
断面図、図3は金属水素化物反応容器の製造工程を示す
断面図、図4は第2実施形態の金属水素化物反応容器を
示す断面図、図5は図4のV-V 線に沿断面図、図6は金
属水素化物反応容器の製造工程を示す断面図である。
【0017】(第1実施形態)(図1〜図3) 金属水素化物反応容器10は、図1、図2に示す如く、
外側容器11と、外側容器11に挿入された内側容器1
2と、内側容器12の内壁から該容器中心軸に交差する
方向、本実施形態では半径方向に突出し、軸方向に延び
るフィン13と、フィン13の先端で支持され容器軸に
沿って配設された、水素は透過するが、金属水素化物を
透過しない器壁を有し、一端部を封止した多孔質管14
とからなり、内側容器12とフィン13と多孔質管14
で囲まれる空間に金属水素化物15を充填して構成され
る。そして、金属水素化物反応容器10では、多孔質管
14の他端部まわりに繊維材16を充填し、外側容器1
1を絞り加工することにより繊維材16を圧縮してい
る。また、絞り加工された外側容器11の端部に、水素
の流路となる接続管17を接続している。
【0018】内側容器12は、金属水素化物15が反応
したときに発生する熱を素早く取り去るために上述のフ
ィン13を備えている。内側容器12は、耐水素脆性を
有すれば特に制限されないが、アルミニウム等を押出す
ことにより製造でき、量産により低コスト化できる。内
側容器12の一端部には封止蓋18が銀ロウ溶接され、
他端には水素出入口19を有する。
【0019】外側容器11は、内側容器12の内部で発
生した金属水素化物の反応熱をフィン13で取り去った
ものを外部熱媒と熱交換する。このため、外側容器11
は、空気に代表される気体、水に代表される液体等を外
部熱媒として、この熱媒を循環付与され、或いは浸せば
良い。外側容器11は、熱媒による腐食防止等を考慮す
ると、銅、ステンレス鋼が好ましい。
【0020】多孔質管14は、内側容器12内での水素
の拡散性を円滑迅速にするためのものであり、水素は透
過するが、金属水素化物を透過しない器壁を有するもの
である。多孔質管14はフィン13の先端で支持され、
容器軸に沿って配設されて水素通路を構成する。多孔質
管14は、水素のみを透過するように、40〜80%の気孔
率を有し、数ミクロンの濾過性能を有する。多孔質管1
4は、金属水素化物の水素吸蔵時の体積膨張を吸収し得
るような、弾性を備えたポリエチレン、ポリプロピレン
等の合成樹脂多孔質体からなることが好ましい。また、
コイル状支持部材14Aを多孔質管14に挿入すること
により、水素の流路を確保できる。コイル状支持部材1
4Aは、市販されている金属製ばね等で十分である。
【0021】繊維材16は、ガラス繊維、炭素繊維、セ
ラミック繊維、金属繊維等の他、ポリアミド等の有機繊
維等で良い。繊維材16は、金属水素化物15の側に
は、繊維の細い化学繊維16Aを配置し、接続管17に
近い方には金属繊維16Bを配置する。化学繊維16A
は、繊維が細く、柔軟であるため内側容器12に多量に
詰め込むことができ、圧縮したときには目の細かいフィ
ルターと同様な効果を得ることができる。従って、金属
水素化物15が数ミクロンオーダーまで微粉化しても吐
出することを防止できる。また、金属繊維16Bは、化
学繊維16Aに比べ繊維が太いためフィルターの効果は
余り期待できないが、繊維の強度が大きいため圧縮する
ことによって剛体と同じような強度を得ることができ
る。従って、金属繊維16Bより内側にある化学繊維1
6Aや金属水素化物15が大きな力によって吐出しそう
になっても、それを防ぐ網のような効果が期待できる。
【0022】尚、内側容器12に充填する金属水素化物
15は、LaNi5 等、金属水素化物なら何でも良い。
【0023】以下、金属水素化物反応容器10の製造工
程について説明する(図3)。 (1) 外側容器11に外側容器11より短い内側容器12
を入れ、内側容器12の中心部のフィン13の空間部
に、コイル状支持部材14Aを挿入した多孔質管14を
挿入する。このとき、外側容器11に内側容器12を圧
入して密着させる(図3(A))。
【0024】(2) 内側容器12に封止蓋18を挿入し、
銀ロウにより溶接する(図3(B))。
【0025】(3) 多孔質管14と内側容器12のフィン
13とからできる空隙に金属水素化物15を充填する
(図3(C))。
【0026】(4) 外側容器11の内側容器12が開口し
ている側の端部に化学繊維16A、金属繊維16Bの順
に、十分な量の繊維材16を挿入する(図3(D))。
【0027】(5) 化学繊維16Aと金属繊維16Bが挿
入された外側容器11の先端部に接続管17を挿入し、
絞り加工を行なう。化学繊維16Aと金属繊維16Bは
圧縮されフィルターと同様な効果を果たすようになる。
接続管17と外側容器11の接続部を溶接し、本発明の
金属水素化物反応容器10が完成する(図3(E))。
【0028】従って、本実施形態によれば、以下の作用
がある。 多孔質管14の端部まわりに繊維材16を充填するこ
とにより、この繊維材16により多孔質管14のための
フィルター機能と支持機能とを具備するものとなり、構
成を簡素とし、生産性を向上できる。
【0029】外側容器11の絞り加工により繊維材1
6を圧縮することにより、化学繊維16A、金属繊維1
6Bとも弾性があるので容易に圧縮でき、内側容器12
と多孔質管14の端部の水素出入口のためのフィルター
機能と、多孔質管14のための支持機能を果たす。更
に、繊維材16は、外側容器11との接触面においても
繊維の弾性力により外側容器11の内壁と密着し、繊維
間の隙間も非常に小さくなる。従って、外側容器11の
内壁と繊維材16の隙間から微粉化した金属水素化物1
5が吐出しないし、外から異物が侵入することもない。
【0030】多孔質管14の他端部まわりで金属水素
化物充填空間側に充填された繊維材16を、化学繊維1
6A等の細かく、柔らかい材質のものとすることによ
り、この繊維材16を多量に詰め込んで圧縮したときに
目の細かいフィルターとして機能させ、数ミクロンオー
ダーまで微粉化した金属水素化物の吐出をも防止でき
る。また、多孔質管14の他端部まわりで反金属水素化
物充填空間側に充填された繊維材16を、金属繊維16
B等の堅い材質のものとすることにより、繊維の強度が
大きいことを利用し、圧縮したことによって剛体と同じ
ような強度を得ることができ、支持機能を向上できる。
また、金属繊維16Bより内側にある化学繊維16Aや
金属水素化物が大きな力によって吐出しそうになって
も、それを防ぐ網のような効果も期待できる。
【0031】(第2実施形態)(図4〜図6) 第2実施形態の金属水素化物反応容器20が、第1実施
形態の金属水素化物反応容器10と実質的に異なる点
は、図4、図5に示す如く、接続管17を繊維材16の
中心部に貫通させ、接続管17を多孔質管14の他端開
口部に挿入し、多孔質管14の外周部に設けた針金等で
この多孔質管14を接続管17まわりに縛り付けたこと
にある。このとき、圧縮された繊維材16(化学繊維1
6Aと金属繊維16B)は接続管17を支持する。ま
た、微粉化した金属水素化物や異物は、針金の締結力
で、多孔質管14と接続管17の接続部から侵入するこ
とがない。多孔質管14〜接続管17の水素流路の抵抗
は、多孔質管14の管壁のみであり、水素が流れる際の
圧損は小さくなる。
【0032】以下、金属水素化物反応容器20の製造工
程について説明する(図6)。 (1) 外側容器11に外側容器11より短い内側容器12
を入れ、内側容器12の中心部のフィン13の空間部
に、コイル状支持部材14Aを挿入した多孔質管14を
挿入する。このとき、外側容器11に内側容器12を圧
入して密着させる(図6(A))。
【0033】(2) 内側容器12に封止部蓋18を挿入
し、銀ロウにより溶接する(図6(B))。
【0034】(3) 多孔質管14の内部に接続管17を 1
〜3cm 程度挿入し、多孔質管14の外周部から針金14
Bで縛る(図6(C))。
【0035】(4) 多孔質管14と内側容器12のフィン
13とからできる空隙に金属水素化物15を充填する
(図6(D))。
【0036】(5) 外側容器11の内側容器12が開口し
ている側の端部に化学繊維16A、金属繊維16Bの順
に、十分な量の繊維材16を挿入する(図6(E))。
【0037】(6) 化学繊維16Aと金属繊維16Bが充
填された外側容器11の先端部を絞り加工する。化学繊
維16Aと金属繊維16Bは圧縮されフィルターと同様
の効果を果たす。接続管17と外側容器11の接続部を
溶接し、本発明の金属水素化物反応容器20が完成する
(図6(F))。
【0038】従って、本実施形態によれば、以下の作用
がある。 多孔質管14の他端開口部に接続管17を接続すると
ともに、この多孔質管14の他端部まわりに繊維材16
を充填することにより、この繊維材16により多孔質管
14と接続管17を支持するものとなり、構成を簡素と
し、生産性を向上できる。
【0039】水素の流路となる多孔質管14に繊維材
16等を介さずに接続管17を接続した。従って、水素
が流れるときの繊維材16等による抵抗がなくなる。水
素は接続管17の外部の圧力と容器内の水素圧力との差
圧によって接続管17の外部に放出されるので、反応末
期のような差圧が十分に得られない場合には、繊維材1
6等があると、その抵抗が水素の放出速度を遅くした
り、放出量を減らすものとなる。これに対し、繊維材1
6等の抵抗がなくなることにより、水素を吸蔵する場合
には、金属水素化物の平衡圧力と供給水素圧力との差圧
が大きくなるため、吸蔵時間が短くなるし吸蔵量が増え
る。また、水素を放出する場合には、金属水素化物の平
衡圧力と容器外部の差圧が大きくなるため、放出時間が
短くなるし、放出量も増える。
【0040】外側容器11の絞り加工により繊維材1
6を圧縮することにより、化学繊維16A、金属繊維1
6Bとも弾性があるので容易に圧縮でき、繊維材16に
よる多孔質管14と接続管17のための支持機能を高め
ることができる。
【0041】尚、金属水素化物反応容器20の製造工程
の変形例として、多孔質管14に接続管17を挿入接続
するよりも前に、外側容器11に繊維材16(化学繊維
16Aと金属繊維16B)を挿入し、更に外側容器11
を絞り加工して繊維材16を圧縮し、絞り加工された外
側容器11の先端部から挿入されるドリルにより圧縮状
態にある繊維材16を穿設し、繊維材16に接続管17
を挿入するための孔を開けることができる。そしてその
後、接続管17の先端部を上述の繊維材16に設けた孔
をガイドとして多孔質管14に密封状態で接続するよう
に挿入し、その後、外側容器11と接続管17の接続部
を溶接することにより、金属水素化物反応容器20を完
成せしめても良い。
【0042】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、金属水素
化物反応容器において、構成を簡素とし、生産性を向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1実施形態の金属水素化物反応容器を
示す断面図である。
【図2】図2は図1のII-II 線に沿う断面図である。
【図3】図3は金属水素化物反応容器の製造工程を示す
断面図である。
【図4】図4は第2実施形態の金属水素化物反応容器を
示す断面図である。
【図5】図5は図4のV-V 線に沿断面図である。
【図6】図6は金属水素化物反応容器の製造工程を示す
断面図である。
【符号の説明】
10、20 金属水素化物反応容器 11 外側容器 12 内側容器 13 フィン 14 多孔質管 15 金属水素化物 16 繊維材 16A 化学繊維 16B 金属繊維 17 接続管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側容器と、上記外側容器に挿入された
    内側容器と、上記内側容器の内壁から中心軸に交差する
    方向に突出し、軸方向に延びるフィンと、上記フィンの
    先端で支持され容器軸に沿って配設された、水素は透過
    するが、金属水素化物を透過しない器壁を有し、一端部
    を封止した多孔質管とからなり、内側容器とフィンと多
    孔質管で囲まれる空間に金属水素化物を充填してなる金
    属水素化物反応容器において、 前記多孔質管の他端部まわりに繊維材を充填したことを
    特徴とする金属水素化物反応容器。
  2. 【請求項2】 外側容器と、上記外側容器に挿入された
    内側容器と、上記内側容器の内壁から中心軸に交差する
    方向に突出し、軸方向に延びるフィンと、上記フィンの
    先端で支持され容器軸に沿って配設された、水素は透過
    するが、金属水素化物を透過しない器壁を有し、一端部
    を封止した多孔質管とからなり、内側容器とフィンと多
    孔質管で囲まれる空間に金属水素化物を充填してなる金
    属水素化物反応容器において、 前記多孔質管の他端部まわりに繊維材を充填するととも
    に、 前記多孔質管の他端部の開口部に、水素の流路となる接
    続管を接続したことを特徴とする金属水素化物反応容
    器。
  3. 【請求項3】 前記多孔質管の他端部の開口部に充填さ
    れる繊維材が、外側容器を絞り加工することにより圧縮
    されてなる請求項1又は2記載の金属水素化物反応容
    器。
  4. 【請求項4】 前記多孔質管の他端部まわりに充填され
    る繊維材として、金属水素化物充填空間側で細かく、柔
    らかい材質のものを、反金属水素化物充填空間側で堅い
    材質のものを用いてなる請求項1〜3のいずれかに記載
    の金属水素化物反応容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008190627A (ja) * 2007-02-05 2008-08-21 Iwatani Internatl Corp 水素吸蔵合金容器、及び水素吸蔵合金容器の製造方法

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