JP2000191160A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置毎に専用パスを設けることなくオプショ
ンの給紙装置を増設することができる画像形成装置を提
供する。 【解決手段】 装置本体内のシート収納手段に収納さ
れ、画像形成部に向かうシートＳ１が通過する第１パス
Ａと、装置本体の下方に配置された給紙装置２０に収納
され、画像形成部に向かうシートＳ２が通過する第２パ
スＢとの合流部Ｅを装置本体内部に形成する。さらに、
第１及び第２パスＡ，Ｂの合流部Ｅを構成する部材１
１，１３に、装置本体の側方に配置された給紙装置３０
に収納され、画像形成部に向かうシートＳ３が通過する
第３パスＣを合流させるガイド手段１２を保持させ、こ
のガイド手段１２により第３パスＣからのシートＳ３を
合流部Ｅに進入させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、カセットデッキ及
びペーパーデッキ等の給紙装置の増設が可能な画像形成
装置に関し、特に装置本体の給紙カセット、増設カセッ
トデッキ及び増設ペーパーデッキから選択的に搬送され
るシートの搬送パスの構成に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の複写機、プリンター等の画像形成
装置においては、装置本体の下方や側方にカセットデッ
キ、或はペーパーデッキ等の給紙装置を増設することが
できるようにしたものがある。

【０００３】図５は、このような従来の画像形成装置の
概略構成図であり、同図において、１００は画像形成装
置、１１０は画像形成装置本体（以下、装置本体とい
う）、１２０は装置本体１１０の下方に配置された増設
カセットデッキ、１３０は装置本体１１０の側方に配置
された増設ペーパーデッキである。

【０００４】また、１１１は装置本体１１０の下部に設
けられた給紙カセット１１２に収納されたシートＳ１を
装置本体１１０の上部に設けられた画像形成部１１３に
搬送するための本体給紙搬送路、１２１は増設カセット
デッキ１２０に設けられた給紙カセット１２２に収納さ
れたシートＳ２を装置本体１１０の画像形成部１１３に
搬送するための増設カセット搬送路、１３１はペーパー
デッキ１３２に積載されたシートＳ３を画像形成部１１
３に搬送するための増設ペーパーデッキ搬送路である。

【０００５】ところで、これら３つの搬送路１１１，１
２１，１３１は装置本体内で合流するようになってお
り、装置本体１１０の幅が広い場合には、３つの搬送路
１１１，１２１，１３１の合流部を、スペースがあるの
で構成が簡単に行え、一箇所とすることができる。

【０００６】しかし、装置本体１１０の幅が狭い場合、
合流部を一箇所とすると、特に増設ペーパーデッキ搬送
路１３１からのシートＳ３が角度をもって合流部に進入
するようになり、シートＳ３が合流部で引っかかるよう
になる。このため、例えば同図に示すように、本体給紙
搬送路１１１と増設カセット搬送路１２１とを装置本体
１１０の一側部において合流させ、さらに増設ペーパー
デッキ搬送路１３１を本体給紙搬送路１１１と増設カセ
ット搬送路１２１との合流部より下流側で合流させるよ
うにしている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
カセットデッキ及びペーパーデッキの増設が可能な画像
形成装置において、この合流部の構成は装置の構造等に
より異なっており、増設ペーパデッキをオプションとし
て使用する場合、使用する装置毎に、合流部をアレンジ
して装置専用に構成する必要があった。

【０００８】しかし、このように合流部を個別に対応さ
せるようにすると、ユニットの数が増え、これに伴い合
流部の構成部品数が増えると共に組み立ての手間も増加
し、コストアップになっていた。

【０００９】そこで、本発明は、このような現状に鑑み
てなされたものであり、装置毎に専用パスを設けること
なくオプションの給紙装置を増設することができる画像
形成装置を提供することを目的とするものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は、装置本体内に
設けられたシート収納手段に収納されたシート、或は前
記装置本体の下方又は側方に配置された給紙装置に収納
されたシートを選択的に画像形成部に搬送して画像を形
成する画像形成装置において、前記装置本体のシート収
納手段に収納され、前記画像形成部に向かうシートが通
過する第１パスと、前記装置本体の下方に配置された給
紙装置に収納され、前記画像形成部に向かうシートが通
過すると共に装置本体内で前記第１パスと合流する第２
パスと、前記装置本体の側方に配置された給紙装置に収
納され、前記画像形成部に向かうシートが通過する第３
パスと、前記第１パス及び第２パスとの合流部に前記第
３パスを合流させるガイド手段と、を備え、前記第１及
び第２パスとの合流部を構成する部材に、前記ガイド手
段を保持させるようにしたことを特徴とするものであ
る。

【００１１】また本発明は、前記装置本体の一側面に設
けられ、閉じられた状態のとき装置本体内に前記合流部
を通過したシートを搬送する共通シート搬送路を形成す
る扉を備え、前記扉を形成する部材により前記第１及び
第２パスとの合流部を構成するようにしたことを特徴と
するものである。

【００１２】また本発明は、前記第１及び第２パスとの
合流部を構成する前記扉の部材は、前記第３パス及び共
通シート搬送路を形成する第１扉部材と、前記第２パス
を形成する第２扉部材であり、前記第１扉部材と第２扉
部材とにより前記ガイド手段を保持することを特徴とす
るものである。

【００１３】また本発明は、前記ガイド手段は、前記第
１扉部材により位置決めされることを特徴とするもので
ある。

【００１４】また本発明は、前記第１及び第２扉部材は
樹脂成形で形成され、前記ガイド手段は板金で形成され
ると共に、一端部は前記合流部の下流に向かって延出し
ていることを特徴とするものである。

【００１５】また本発明のように、装置本体内のシート
収納手段に収納され、画像形成部に向かうシートが通過
する第１パスと、装置本体の下方に配置された給紙装置
に収納され、画像形成部に向かうシートが通過する第２
パスとの合流部を装置本体内部に形成する。さらに、第
１及び第２パスの合流部を構成する部材に、装置本体の
側方に配置された給紙装置に収納され、画像形成部に向
かうシートが通過する第３パスを合流させるガイド手段
を保持させ、このガイド手段により第３パスからのシー
トを合流部に進入させるようにする。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。

【００１７】図１は、本発明の実施の形態に係る画像形
成装置の概略構成を示す図であり、同図において、１は
画像形成装置、２は画像形成装置本体（以下、装置本体
という）、２０は装置本体２の下方に配設され、複数の
カセット２３を備えた給紙装置である増設カセットデッ
キ装置、３０は装置本体２の側方に配設され、ペーパー
デッキ３３を備えた給紙装置である増設ペーパーデッキ
装置である。

【００１８】また、同図において、３は装置本体２に設
けられた感光ドラム、１Ａはスキャナー等の画像入力装
置、４はこの画像入力装置１Ａから入力された画像情報
に基づいて感光ドラム３にレーザービームを照射し、感
光ドラム上に静電潜像を形成する露光手段である。

【００１９】なお、感光ドラム上に形成された静電潜像
は、不図示の現像装置によりトナー像として現像された
後、第１〜第３給送手段９，２４，３５によって装置本
体２のカセット８、増設カセットデッキ装置２０、増設
ペーパーデッキ３０のいずれかから選択的に給送された
シートＳに、転写器３ａにより転写されるようになって
いる。

【００２０】そして、このトナー像が転写されたシート
Ｓは、この後、搬送装置５により定着装置６に搬送さ
れ、この定着装置６においてトナー像が定着されるよう
になっている。さらに、このようにトナー像が定着され
たシートＳは、排出ローラ７により排出されるようにな
っている。なお、例えば両面に画像を形成する場合は、
シートＳは、この後、反転経路７ａを経て再び画像形成
部２Ａに搬送されるようになっている。

【００２１】ところで、１０は装置本体２の一側面に設
けられた扉であり、この扉１０には搬送コロ１８が設け
られている。なお、この搬送コロ１８は、扉１０が閉じ
られた状態では同図に示すように装置本体２に設けられ
た搬送ローラ１８ａと当接するようになっている。

【００２２】また、この扉１０は、図２及び図３に示す
ように第１扉部材１１と、第２扉部材１３と、ガイド手
段であるガイド板１２とから構成されている。ここで、
第１扉部材１１は樹脂成形で形成されると共に一部１１
ｂが外装部材を兼ねる一方、用紙ガイドリブ１１ａと、
ガイド板１２を位置決めする位置決め部１１ｃと、回転
ヒンジ１１ｄとを備えている。また、第２扉部材１３
は、扉１０の下部を構成すると共に、用紙ガイドを形成
するものである。

【００２３】また、ガイド板１２は概略断面Ｚ形状の薄
い金属板からなり、このガイド板１２の先端部１２ａの
片面は、後述する本体側シート搬送パス及び増設カセッ
トデッキパスを通過するシートのガイド面となり、裏面
は増設ペーパーデッキパスを通過するシートを後述する
本体側シート搬送パス及び増設カセットデッキパスの合
流部へ進入させるガイド面となる。

【００２４】さらに、この先端部１２ａは、小さな曲率
にて形成されており、これにより扉１０が薄い場合で
も、本体側シート搬送パス及び増設カセットデッキパス
との合流部に進入するシートＳ３の進入角度を小さくす
ることができる。

【００２５】なお、このガイド板１２の先端部１２ａに
は、図３に示すように横方向に延出した係止部１２ｂが
設けられており、この係止部１２ｂを第１扉部材１１の
位置決め部１１ｃに係止することにより、ガイド板１２
は第１扉部材１１に位置決めされるようになっている。

【００２６】また、図３において、１９は第１及び第２
扉部材１１、１３とガイド板１２とを締結するネジであ
り、このネジ１９によってガイド板１２を第１及び第２
扉部材１１，１３で挟み込んで保持することにより、３
つのパスの合流部を容易に形成することができる。

【００２７】一方、図４は、装置本体２の要部拡大図で
あり、同図において、１６、１７は第１給送手段９を構
成する給紙ローラ対及び引き抜きローラ対、２１は第２
給送手段２４の一部を構成する搬送ローラ対、３１、３
２は第３給送手段３５を構成する引き抜きローラ及び給
紙ローラ対である。

【００２８】また、同図において、Ａは第１ガイド１５
と、第２ガイド１４の下面とにより形成される第１パス
である本体側シート搬送パス、Ｂは第１ガイド１５と、
第３ガイド２２と、第２扉部材１３とにより形成される
第２パスである増設カセットデッキパス、Ｃは出口上ガ
イド３３及び出口下ガイド３４形成される第３パスであ
る増設ペーパーデッキパスである。

【００２９】また、Ｄはこれら３つのパスＡ，Ｂ，Ｃを
通過したシートＳ１，Ｓ２，Ｓ３を画像形成部２Ａに搬
送するための共通シート搬送路である共通搬送パスであ
り、この共通搬送パスＤは、扉１０が閉じられると、第
２ガイド１４の一側面１４ａと、第１扉部材１１の用紙
ガイドリブ１１ａとにより形成される。

【００３０】さらに、Ｅは本体側シート搬送パスＡと増
設カセットデッキパスＢとの合流部である。なお、本実
施の形態においては、ガイド板１２の先端部１２ａは、
同図に示すように合流部Ｅの下流に向かって延出してい
る。これにより、本体側シート搬送パスＡ及び増設カセ
ットデッキパスＢを通過するシートＳ１，Ｓ２が、この
先端部１２ａに案内されながら共通搬送パスＤに小さな
進入角度で進入するようになる。

【００３１】また、増設ペーパーデッキパスＣとの合流
部を、この合流部近傍に形成できるので、増設ペーパー
デッキパスＣの自由度を高めることができる。なお、１
０’は扉１０を装置本体２にロックするためのフック、
１０ａは本体側ロックピンである。

【００３２】次に、このように構成された画像形成装置
のシート搬送動作について図４を用いて説明する。

【００３３】まず、装置本体２のカセット８に収納され
たシートＳ１を画像形成部２Ａに給送する場合について
説明する。

【００３４】この場合、装置本体２のカセット８に収納
されたシートＳ１は、給紙ローラ対１６、引き抜きロー
ラ対１７により本体側シート搬送パスＡを通過した後、
合流部Ｅを経て共通搬送パスＤに進入する。なお、この
ように共通搬送パスＤに進入した後は、第２ガイド１４
と、第１扉部材１１の用紙ガイドリブ１１ａとによりガ
イドされながら、搬送コロ１８、１８ａにより画像形成
部に向けて搬送される。

【００３５】次に、増設カセットデッキ装置２０の各カ
セット２３に収納されたシートＳ２を画像形成部２Ａに
給送する場合について説明する。

【００３６】この場合、シートＳ２は第２給送手段２４
により増設カセットデッキパスＢを通過した後、合流部
Ｅを経て共通搬送パスＤに進入する。そして、この後、
第２ガイド１４と、第１扉部材１１の用紙ガイドリブ１
１ａとによりガイドされながら、搬送コロ１８、１８ａ
により画像形成部に向けて搬送される。

【００３７】なお、これら各シートＳ１，Ｓ２が共通搬
送パスＤへ進入する際、ガイド板１２の先端部１２ａが
合流部Ｅの下流側に延出しているので、各シートＳ１，
Ｓ２のガイドリブ１１ａに対する進入角度は小さくな
り、これにより各シートＳ１，Ｓ２の共通搬送パスＤへ
の進入がスムーズに行われる。

【００３８】次に、増設ペーパーデッキ３０のペーパー
デッキ３３に積載されたシートＳを画像形成部２Ａに給
送する場合について説明する。

【００３９】この場合、シートＳ３は給紙ローラ対３
２、引き抜きローラ対３１により増設ペーパーデッキパ
スＣを通過した後、ガイド板１２の先端部１２ａにガイ
ドされながら合流部Ｅに進入し、この後、共通搬送パス
Ｄに進入するようになっている。ここで、このシートＳ
３の進入の際、ガイド板１２の先端部１２ａは、小さな
曲率にて形成されているので、合流部Ｅに進入するシー
トＳ３の進入角度は小さくなる。

【００４０】そして、このようにガイド板１２によりシ
ートＳ３の進入角度を小さくすることにより、合流部Ｅ
の幅方向が長さが短い場合でも、増設ペーパーデッキ３
０からのシートＳ３は、引っかかることなく合流部Ｅ及
び共通搬送パスＤに進入することができる。

【００４１】これにより、装置毎に専用パスを設けるこ
となく、増設ペーパーデッキ３０のシートＳ３を画像形
成部２Ａに給送することができる。

【００４２】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、第
１及び第２パスの合流部に、オプションの給紙装置から
のシートを進入させるガイド手段を設けることにより、
装置毎に専用パスを設けることなくオプションの給紙装
置を増設することができる。

【００４３】これにより、オプションの給紙装置の共通
化が容易となると共に、複数のパスを安定してコンパク
トに合流させることができる。さらに、ガイド手段を第
１及び第２パスの合流部を構成する部材により保持させ
ることにより、構成が簡単で、且つ組立が容易な合流部
を構成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の、カ
セットデッキ及びペーパーデッキを増設した状態を示す
概略構成図。

【図２】上記画像形成装置の扉の概略構成図。

【図３】上記図２のＺ視図。

【図４】上記画像形成装置の要部拡大図。

【図５】カセットデッキ及びペーパーデッキを増設した
従来の画像形成装置の概略構成図。

【符号の説明】

１ 画像形成装置 ２ 画像形成装置本体 ２Ａ 画像形成部 ８，２３ カセット １０ 扉 １１ 第１扉部材 １１ｃ 位置決め部 １２ ガイド板 １２ａ ガイド板の先端部 １２ｂ ガイド板の係止部 １３ 第２扉部材 ２０ 増設カセットデッキ装置 ３０ 増設ペーパーデッキ装置 ３３ ペーパーデッキ Ａ 本体側シート搬送パス Ｂ 増設カセットデッキパス Ｃ 増設ペーパーデッキパス Ｄ 共通搬送パス Ｅ 合流部 Ｓ，Ｓ１，Ｓ２，Ｓ３ シート

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 装置本体内に設けられたシート収納手段
   に収納されたシート、或は前記装置本体の下方又は側方
   に配置された給紙装置に収納されたシートを選択的に画
   像形成部に搬送して画像を形成する画像形成装置におい
   て、 前記装置本体のシート収納手段に収納され、前記画像形
   成部に向かうシートが通過する第１パスと、 前記装置本体の下方に配置された給紙装置に収納され、
   前記画像形成部に向かうシートが通過すると共に装置本
   体内で前記第１パスと合流する第２パスと、 前記装置本体の側方に配置された給紙装置に収納され、
   前記画像形成部に向かうシートが通過する第３パスと、 前記第１パス及び第２パスとの合流部に前記第３パスを
   合流させるガイド手段と、 を備え、 前記第１及び第２パスとの合流部を構成する部材に、前
   記ガイド手段を保持させるようにしたことを特徴とする
   画像形成装置。
2. 【請求項２】 前記装置本体の一側面に設けられ、閉じ
   られた状態のとき装置本体内に前記合流部を通過したシ
   ートを搬送する共通シート搬送路を形成する扉を備え、
   前記扉を形成する部材により前記第１及び第２パスとの
   合流部を構成するようにしたことを特徴とする請求項１
   記載の画像形成装置。
3. 【請求項３】 前記第１及び第２パスとの合流部を構成
   する前記扉の部材は、前記第３パス及び共通シート搬送
   路を形成する第１扉部材と、前記第２パスを形成する第
   ２扉部材であり、前記第１扉部材と第２扉部材とにより
   前記ガイド手段を保持することを特徴とする請求項２記
   載の画像形成装置。
4. 【請求項４】 前記ガイド手段は、前記第１扉部材によ
   り位置決めされることを特徴とする請求項３記載の画像
   形成装置。
5. 【請求項５】 前記第１及び第２扉部材は樹脂成形で形
   成され、前記ガイド手段は板金で形成されると共に、一
   端部は前記合流部の下流に向かって延出していることを
   特徴とする請求項３又は４記載の画像形成装置。