JP2000191122A - 曲線搬送用チェ―ンの連結ピン - Google Patents

曲線搬送用チェ―ンの連結ピン

Info

Publication number
JP2000191122A
JP2000191122A JP10371467A JP37146798A JP2000191122A JP 2000191122 A JP2000191122 A JP 2000191122A JP 10371467 A JP10371467 A JP 10371467A JP 37146798 A JP37146798 A JP 37146798A JP 2000191122 A JP2000191122 A JP 2000191122A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chain
connecting pin
pin
hole
chain link
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10371467A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsutoshi Shibayama
勝俊 芝山
Yoshihiro Murakami
吉洋 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsubakimoto Chain Co filed Critical Tsubakimoto Chain Co
Priority to JP10371467A priority Critical patent/JP2000191122A/ja
Publication of JP2000191122A publication Critical patent/JP2000191122A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chain Conveyers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チェーンリンクの局部的な応力集中を緩和し
てチェーンリンクの破損を防止し、少ない動力で物品を
安定して搬送する曲線搬送用チェーンの連結ピンを提供
すること。 【解決手段】 チェーン10は、チェーンリンク12と
連結ピン14より構成される。チェーンリンク12は前
後端にそれぞれピン孔18とブシュ孔20を有し、ブシ
ュ孔20に挿通された連結ピン14の両端が一対のピン
孔18,18に取り付けられている。連結ピン14は、
断面円形で、中央円筒面26とその両側から縮径して形
成された一対の離間面28,28とを有する。中央円筒
面26の曲率半径は、ブシュ孔牽引面22の曲率半径と
実質的に同じである。離間面28は中央円筒面26と連
続して滑らかに形成されている。連結ピン14を軸方向
断面で見たとき、離間面28は中央円筒面26と接線で
連続する円弧面である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、曲線搬送用チェー
ンに関し、より詳細には、チェーンリンクの前後端にそ
れぞれピン孔とブシュ孔を有する曲線搬送用チェーンに
おいて、隣合うチェーンリンクを連結するために、両端
部がピン孔に取り付けられるとともに端部間がブシュ孔
に挿通された連結ピンの改良に関する。本発明の連結ピ
ンは、隣合うチェーンリンク同士が直線搬送状態にある
ときチェーンを安定走行させ、隣合うチェーンリンクが
曲線搬送状態にあるときブシュ孔に作用する応力集中を
緩和させ、さらに、チェーンリンクに作用するモーメン
トを減少させるのに有用である。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の曲線搬送用チェーンの一
例を示している。このチェーン60は、物品を載荷する
トッププレートを備えたチェーンリンク62の前後端に
それぞれピン孔68とブシュ孔70を有する。1つのチ
ェーンリンク62のブシュ孔70に挿通された連結ピン
64は、隣合うチェーンリンクのピン孔68に取り付け
られ、このようにしてチェーンリンク62が多数連結さ
れる。曲線搬送用チェーン60では、直線軌道のみなら
ず曲線軌道を走行する。このチェーン60の連結ピン6
4は断面D形状であり、両端部にチェーンリンク62の
ピン孔68に取り付けられる平坦部と、チェーンリンク
62の対峙面に隣接した位置に抜け止め用の突起66を
有する。チェーンリンク62のピン孔68は連結ピン6
4の両端部に適合する形状をしている。初期応力を軽減
又は無くすために、連結ピン64は軽圧入又は僅かな隙
間を以てピン孔68に取り付けられる。そして、連結ピ
ン64はピン孔68において平坦部により牽引される。
突起66は曲線搬送状態において連結ピン64に軸方向
の力が作用したときにも連結ピン64がピン孔68から
抜け出ることを防止する。連結ピン64はブシュ孔70
内に隙間を以て挿通されている。連結ピン64がブシュ
孔70内で傾斜することで、チェーン60の曲線搬送状
態が確保される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、チェーン6
0がガイドレールGに押し付けられる等して曲線搬送状
態になり、連結ピン64がブシュ孔70内で傾斜する
と、連結ピン64はブシュ孔70の端部における作用位
置Pと局部的に接触する。チェーン60を牽引する引張
力は総てブシュ孔70の端部に作用するので、ブシュ孔
70に生じる応力集中が原因となって、ブシュ孔70の
端部からチェーンリンク62が破損しやすくなる。ま
た、曲線搬送状態において搬送路の外縁近くに引張力が
作用するので、連結ピン64及びチェーンリンク62は
大きなモーメントを受ける。そのため、チェーンリンク
62がガイドレールGに強く押し付けられ、その摩擦抵
抗によってチェーン60に脈動が生じやすく、トッププ
レートに載荷した物品が倒れたり移動したりして、物品
を安定して搬送できないという問題もある。
【0004】本発明の目的は、チェーンリンクの局部的
な応力集中を緩和してチェーンリンクの破損を防止する
とともに、チェーンが直線搬送状態及び曲線搬送状態の
いずれにあるときも少ない動力で物品を安定して搬送す
ることができる、曲線搬送用チェーンの連結ピンを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、チェーンリン
クの前後端にそれぞれピン孔とブシュ孔を有し、両端部
が前記ピン孔に取り付けられるとともに端部間が前記ブ
シュ孔に挿通された連結ピンにより前記チェーンリンク
が多数連結された曲線搬送用チェーンにおいて、前記連
結ピンが、前記ブシュ孔の牽引面と接触する中央円筒面
を有するとともに、該中央円筒面の両側で前記ブシュ孔
の牽引面と離れる離間面を有する曲線搬送用チェーンの
連結ピンにより前記課題を解決した。
【0006】チェーンが直線搬送状態で牽引されている
場合、連結ピンはブシュ孔の牽引面と中央円筒面で接触
し、中央円筒面により隣合うチェーンリンクを牽引して
チェーンを安定して走行させる。チェーンが例えばガイ
ドプレートに押し付けられて曲線搬送状態になると、隣
合うチェーンリンクは互いに屈曲した状態になる。そう
すると、連結ピンの中央円筒面はブシュ孔の牽引面から
離れ、その両側の離間面がブシュ孔の牽引面に接触しよ
うとする。このとき、ブシュ孔の牽引面は、ブシュ孔端
部より中央寄りの位置において、すなわち、連結ピンの
中央円筒面端部で接触を始める。中央円筒面端部からブ
シュ孔に作用する応力は、ブシュ孔への引張力作用位置
から軸方向両側に漸減するように分布する。従って、ブ
シュ孔端部に局部的に作用した応力に比べて、その最大
応力が緩和される。また、中央円筒面端部において引張
力が作用するので、連結ピン及びチェーンリンクに作用
するモーメントは小さくなり、これによりガイドレール
に押し付けられる力が小さくなる。従って、チェーンの
脈動の原因となるガイドレールとチェーンリンクとの間
の摩擦抵抗も小さくなり、曲線搬送状態においてチェー
ンを牽引する動力ロスも抑えることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明では、連結ピンについて種
々の形態を提供する。第1の形態の連結ピンは断面円形
であり、中央円筒部の周面が中央円筒面として形成さ
れ、中央円筒部の両側から径が漸減してその周面が離間
面として形成されている。連結ピンの両端部は、チェー
ンリンクのピン孔に適合する形状である。中央円筒部の
径を両端部の径より小さくして、連結ピンをピン孔に取
り付け易くすることが好ましい。こうすることで、連結
ピンをブシュ孔に挿通する際、ブシュ孔に大きな円周応
力を作用させることなく連結ピンを取り付けることがで
きる。連結ピンの中央円筒面の軸方向長さはブシュ孔の
牽引面より短く、隣合うチェーンリンクが互いに屈曲し
て連結ピンが傾斜したときでも連結ピンの中央円筒面端
部がブシュ孔の両端から離れた位置でブシュ孔の牽引面
に接するように設定されている。直線搬送状態の安定走
行を考慮すると、中央円筒面の長さは、ブシュ孔牽引面
の1/3以上、より好適には、1/2以上にすることが
好ましい。一方、曲線搬送状態の応力集中緩和及び脈動
防止を考慮すると、中央円筒面の長さは、ブシュ孔牽引
面の5/6以下、より好適には2/3以下にすることが
好ましい。また、中央円筒面は、ブシュ孔の牽引面と実
質的に同じ曲率半径で形成することが好ましい。これに
より、チェーンが直線搬送状態にあるとき、中央円筒面
と牽引面は面接触して応力が低減されるとともに、チェ
ーンを安定して走行させることができる。離間面の形状
は、連結ピンを軸方向断面で見たとき、テーパ面でもよ
く、また、円弧面でもよい。前二者のうち、離間面の形
状として円弧面が好ましく、さらに、中央円筒面と接線
で連続する円弧面が好ましい。こうすることにより、隣
合うチェーンリンクが互いに屈曲したとき、隣合うチェ
ーンリンクの屈曲角度に応じて接触位置が滑らかに軸方
向に変位するとともに、ブシュ孔の牽引面に円弧面から
引張力が作用するので最大応力が小さくなって応力集中
を緩和する効果が大きい。なお、円弧面の代わりに、軸
方向断面で見たとき、離間面の稜線を2次曲線や正弦曲
線等のように、径が漸減する曲面として形成してもよ
い。
【0008】第2の形態の連結ピンは、全体的に断面が
D形状となっており、一部に平坦部を有する。本実施形
態の連結ピンは両端部において、この両端部の断面形状
に適合する形状のピン孔に取り付けられ、チェーンリン
クに対して回り止めされている。また、この平坦部には
連結ピンがチェーンリンクに取り付けられたとき、チェ
ーンリンクの対峙面に隣接する突起が設けられており、
この突起によって連結ピンはチェーンリンクから抜け止
めされる。両端部間には、両端部の平坦部と反対側に位
置して、ブシュ孔の牽引面に対向する中央円筒面と、こ
の中央円筒面の両側でブシュ孔の牽引面から離れる離間
面により構成されている。離間面は連結ピンを軸方向断
面で見たとき、円弧面から形成することが好ましい。こ
うすることにより、隣合うチェーンリンクが互いに屈曲
したとき、隣合うチェーンリンクの屈曲角度に応じて接
触位置が滑らかに軸方向に変位するとともに、ブシュ孔
の牽引面に円弧面から引張力が作用するので最大応力が
小さくなって応力集中を緩和する効果が大きい。また、
中央円筒面は、ブシュ孔の牽引面と実質的に同じ曲率半
径で形成することが好ましい。これにより、チェーンが
直線搬送状態にあるとき、中央円筒面と牽引面は面接触
して応力が低減されるとともに、チェーンを安定して走
行させることができる。さらに、離間面を中央円筒面と
同じ曲率半径で形成し、ブシュ孔の牽引面とも同じ曲率
半径に形成することが好ましい。こうすることで、チェ
ーンが曲線搬送状態になったときでも、ブシュ孔の牽引
面は、離間面と広い面で接触するので、応力集中を緩和
する効果が大きくなる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1乃至図3は、本発明による曲線搬送用チェー
ンの連結ピンの第1実施例を示している。図1に示され
るように、チェーン10は、チェーンリンク12と連結
ピン14より構成される。チェーンリンク12は、物品
を載荷するトッププレート16を備えている。チェーン
リンク12は前後端にそれぞれピン孔18とブシュ孔2
0を有し、ブシュ孔20に挿通された連結ピン14の両
端が一対のピン孔18,18に取り付けられている。チ
ェーンリンク12及び連結ピン14は、ステンレス等の
金属製、又は、ポリアミド、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリエチレン等
の樹脂製である。
【0010】チェーンリンク12のブシュ孔20は、連
結ピン14に当接する円筒状牽引面22を有する。牽引
面22に対応する反対側の面は、曲線搬送状態において
連結ピン14の傾斜を許すように、両端に向って拡径し
ている。チェーンリンク12のピン孔18は、連結ピン
14の両端部24に適合する形状をしている。連結ピン
14の両端部24は隣合うチェーンリンク12のブシュ
孔20の両側においてピン孔18に取り付けられる。
【0011】図2は連結ピン14の平面図である。連結
ピン14は、軸方向全長に亘り断面円形である。連結ピ
ン14は、ブシュ孔20に挿通される部位において、中
央円筒面26とその両側から縮径して形成された一対の
離間面28,28とを有する。中央円筒面28を形成す
る部位の直径は、両端部24,24の直径と同じか僅か
に小さく、チェーンリンク12のブシュ孔20に過度の
円周応力が生じることなく、連結ピン14をブシュ孔2
0に挿通させてピン孔18に容易に取り付けることがで
きるようになっている。このような連結ピン14は、鍛
造加工、ロストワックス、射出成形、ローレット加工に
より製造できる。中央円筒面26の曲率半径は、ブシュ
孔牽引面22の曲率半径と実質的に同じである。従っ
て、直線搬送状態のチェーン10は、連結ピン14の中
央円筒面26とブシュ孔20の牽引面22が面接触す
る。これにより、チェーン10は安定して走行し、トッ
ププレート16に載荷された物品は倒れたり移動したり
することなく搬送される。離間面28は中央円筒面26
と連続して滑らかに形成されている。連結ピン14を軸
方向断面で見たとき、離間面28は中央円筒面26と接
線で連続する円弧面である。なお、離間面28はブシュ
孔20の牽引面22から離れればよく、軸方向断面で見
たとき、2次曲線や正弦曲線等から形成される曲面であ
ってもよい。
【0012】図3は、トッププレートを除いて示した、
曲線搬送状態のチェーン10を示している。ガイドレー
ルGに接して隣合うチェーンリンクが互いに屈曲する
と、中央円筒面26の端部から離れた作用位置Pにおい
て連結ピン14とブシュ孔20が接触する。なお、屈曲
角度が大きくなると、牽引面22は離間面28と接触す
る。この状態において、ブシュ孔20の牽引面22に作
用する応力は、引張力作用位置Pから両側に向って漸減
する。これによりブシュ孔20の牽引面22に作用する
最大応力が緩和される。また、中央円筒面26の端部に
おいて引張力が作用するので、ブシュ孔20の牽引面2
2の端部において引張力が作用する場合に比べ、チェー
ンリンク12及び連結ピン14に作用するモーメントが
小さくなり、ガイドレールGとの摩擦抵抗も小さくな
り、チェーン10の牽引時における脈動も低減される。
【0013】図4乃至図7は、本発明による曲線搬送用
チェーンの連結ピンの第2実施例を示している。図4に
示されるように、チェーン30は、トッププレート36
を備えたチェーンリンク32と連結ピン34より構成さ
れる。チェーンリンク32は前後端にそれぞれピン孔3
8とブシュ孔40を有し、ブシュ孔40に挿通された連
結ピン34の両端部44が一対のピン孔38に取り付け
られている。チェーンリンク32及び連結ピン34の材
料は、第1実施例と同じである。
【0014】チェーンリンク32のブシュ孔40は、連
結ピン34に当接する円筒状牽引面42を有する。牽引
面42に対応する反対側の面は、曲線搬送状態において
連結ピン34の傾斜を許すように、両端に向って拡径し
ている。チェーンリンク32のピン孔38は、連結ピン
34の両端部44,44に適合する形状をしており、隣
合うチェーンリンク32のブシュ孔40の両側において
連結ピン34の両端部44,44が取り付けられる。
【0015】図5及び図6は連結ピン34の平面図及び
中央の断面図である。本実施例の連結ピン34は、チェ
ーンリンク32のピン孔38に取り付けられる両端部4
4,44を有する。本実施例の連結ピン34は、第1実
施例と異なり、回り止めのために、両端部44の一部が
平坦部45をなす断面D形状をしている。一方、ピン孔
38は、連結ピン34の両端部断面D形状に適合する形
状をしており、連結ピン34は平坦部同士が当接するこ
とによりチェーンリンク32により牽引される。ただ
し、連結ピン34及びピン孔38は、連結ピン34の回
り止めができる形状であればよい。また、連結ピン34
には、チェーンリンク32の対峙面に隣接する一対の突
起50,50が設けられており、この突起50,50に
よって連結ピン34はチェーンリンク32から抜け止め
される。なお、突起は一方の端部にのみ設けられる場合
もある。
【0016】連結ピン34は、両端部間においても、断
面が略D形状をしている。すなわち、連結ピン34は、
平坦部の反対側において、中央円筒面46と、この中央
円筒46の両側の離間面48を有する。中央円筒面46
はブシュ孔40の牽引面42の曲率半径と実質的に同じ
曲率半径Rであり、離間面48もブシュ孔40の牽引面
42の曲率半径と実質的に同じ曲率半径Rである。ま
た、離間面48は、連結ピン34を軸方向断面で見たと
き、円弧、2次曲線、正弦曲線等ので形成される曲面で
形成されており、しかも、中央円筒面46と滑らかに連
続している。すなわち、離間面48は同一曲率半径Rで
曲率中心を平坦部45側に移動させることにより形成さ
れている。
【0017】連結ピン34をチェーンリンク32に取り
付けたとき、連結ピン34は隣合うチェーンリンク32
のブシュ孔40に挿通される。この状態において、連結
ピン34の中央円筒面はブシュ孔40の牽引面42と面
接触する。従って、チェーンが直線搬送状態にあると
き、安定して走行することができ、トッププレート36
に載荷された物品は倒れたり移動したりすることなく搬
送される。
【0018】図7は曲線搬送状態のチェーン30を示し
ている。ガイドレールGに接して隣合うチェーンリンク
32が互いに屈曲すると、連結ピン34は幅方向に転が
るようにして、その中央円筒面46がブシュ孔40の牽
引面42から離れ、離間面48がブシュ孔40の牽引面
42と面接触する。この状態において、ブシュ孔40の
牽引面42に作用する応力は、引張力作用位置Pから両
側に向って漸減する。これによりブシュ孔40の牽引面
42に作用する最大応力が緩和される。また、ブシュ孔
40牽引面42の端部より中央に近い位置において引張
力が作用するので、ブシュ孔40の牽引面42の端部に
おいて引張力が作用する場合に比べ、連結ピン34及び
チェーンリンク32に作用するモーメントが小さくな
り、ガイドレールGとの摩擦抵抗も小さくなり、チェー
ン30の牽引時における脈動も低減される。
【0019】
【発明の効果】本発明は、連結ピンが、ブシュ孔の牽引
面と接触する中央円筒面と、この中央円筒面の両側でブ
シュ孔の牽引面と離れる離間面を有するので、直線搬送
状態のとき、牽引面と中央円筒面とが面接触し、チェー
ンは安定して走行することができる。また、曲線搬送状
態のとき、引張力はブシュ孔端部ではなく、端部から離
れた位置において作用するので、引張力によって生じる
応力は作用位置から両側に分布し、ブシュ孔に作用する
最大応力が緩和され、ブシュ孔が形成されたチェーンリ
ンクの破損を防止することができる。また、主として中
央円筒面と離間面の境界において引張力が作用するの
で、連結ピン及びチェーンリンクに作用するのモーメン
トが小さくなる。これにより、チェーンは、ガイドレー
ルに沿って曲線状態で走行する際、ガイドレールに押し
付けられる力が小さくなり、これに伴って摩擦抵抗が小
さくなる。従って、チェーンの脈動及び動力ロスを低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるチェーンの第1実施例を示し、
一部断面を含むチェーンの底面図。
【図2】 図1のチェーンに用いられる連結ピンの斜視
図。
【図3】 曲線搬送状態のチェーンの一部断面を含む底
面図。
【図4】 本発明によるチェーンの第1実施例を示し、
一部断面を含むチェーンの底面図。
【図5】 図4のチェーンに用いられる連結ピンの斜視
図。
【図6】 曲線搬送状態のチェーンの一部断面を含む底
面図。
【図7】 従来のチェーンの一部断面を含む底面図。
【符号の説明】
G ガイドレール P
作用位置 10,30 チェーン 12,32
チェーンリンク 14,34 連結ピン 16,36
トッププレート 18,38 ピン孔 20,40
ブシュ孔 22,42 牽引面 24,44
両端部 26,46 中央円筒面 28,48
離間面 50 突起

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チェーンリンクの前後端にそれぞれピン
    孔とブシュ孔を有し、両端部が前記ピン孔に取り付けら
    れるとともに端部間が前記ブシュ孔に挿通された連結ピ
    ンにより前記チェーンリンクが多数連結された曲線搬送
    用チェーンにおいて、 前記連結ピンが、前記ブシュ孔の牽引面と接触する中央
    円筒面を有するとともに、該中央円筒面の両側で前記ブ
    シュ孔の牽引面と離れる離間面を有することを特徴とす
    る、曲線搬送用チェーンの連結ピン。
JP10371467A 1998-12-25 1998-12-25 曲線搬送用チェ―ンの連結ピン Pending JP2000191122A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10371467A JP2000191122A (ja) 1998-12-25 1998-12-25 曲線搬送用チェ―ンの連結ピン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10371467A JP2000191122A (ja) 1998-12-25 1998-12-25 曲線搬送用チェ―ンの連結ピン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000191122A true JP2000191122A (ja) 2000-07-11

Family

ID=18498762

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10371467A Pending JP2000191122A (ja) 1998-12-25 1998-12-25 曲線搬送用チェ―ンの連結ピン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000191122A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005089102A (ja) * 2003-09-17 2005-04-07 Tsubakimoto Chain Co トッププレート付きコンベヤチェーン
WO2005050055A1 (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 Jtekt Corporation 動力伝達チェーンおよび動力伝達装置ならびにその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005089102A (ja) * 2003-09-17 2005-04-07 Tsubakimoto Chain Co トッププレート付きコンベヤチェーン
WO2005050055A1 (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 Jtekt Corporation 動力伝達チェーンおよび動力伝達装置ならびにその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5598916A (en) Changing headless pivot rods from edges of modular conveyor belts
US4714392A (en) Self-locking sheet-metal nut
US6662545B1 (en) Chain cover
JP2006519745A (ja) ローラークレードルおよびモジュラー搬送アセンブリ
EP1142806B1 (en) Roller for chain and chain equipped with the roller
NL8400068A (nl) Scharnier-type ketting met plat bovenvlak.
EP0318173A1 (en) Chain link conveyor
JP2605451Y2 (ja) コンベヤチェーン
JP2005231898A (ja) シングリング防止製品搬送チェーン
US7559421B1 (en) Modular link conveyor chain with return run support arrangement
US11226023B2 (en) Chain closing link
JPH0511212Y2 (ja)
US6494800B1 (en) Wear-resistant silent chain
US6386809B2 (en) Nut assembly with pivotable nut
GB2062446A (en) Safety belt deflection fitting
JP2000191122A (ja) 曲線搬送用チェ―ンの連結ピン
US5257690A (en) Conveyor chain with linked bushings
TWI829011B (zh) 輥式輸送機間隙阻擋件及輥式輸送機
JP2005160479A (ja) たばこ加工産業の機械のコンベヤチェーン用のチェーンリンク
US6964333B2 (en) Conveyor chain guide system
US4353459A (en) Conveyor chain
JP5963408B2 (ja) コンベヤチェーン
US6572503B2 (en) Rocker joint silent chain
JP2001116172A (ja) 組立て式管体
JP4514305B2 (ja) 低騒音型オフセットチェーン