JP2000190885A - 自転車用錠 - Google Patents

自転車用錠

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JP2000190885A
JP2000190885A JP36948998A JP36948998A JP2000190885A JP 2000190885 A JP2000190885 A JP 2000190885A JP 36948998 A JP36948998 A JP 36948998A JP 36948998 A JP36948998 A JP 36948998A JP 2000190885 A JP2000190885 A JP 2000190885A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠隔操作式の自転車用錠における電池不足や
電気回路の故障時にも施錠および解錠を手動にて行える
ようにした自転車用錠を提供することを目的とする。 【解決手段】 送信手段24からのコード信号を受けて
認証コードが設定したものと一致した場合にのみ所定動
力により錠駆動部10を駆動して錠機構部4、12、3
を動作させるための信号を発生する受信手段22を有す
る自転車用錠において、前記錠機構部4、12、3を手
動にても動作できるように構成したことを特徴とするも
ので、キーレスによる遠隔操作によって施錠および解錠
ができるので、泥土に手指を汚したり、混雑した駐輪場
にてかがんだりすることなく簡単に錠動作が行える遠隔
操作の利点を最大限に活かした上で、万一、遠隔操作の
ためのリモコン部分に故障を生じたり、施錠あるいは解
錠状態にて電池切れが生じた場合でも、手動によるキー
操作によって解錠したり、あるいは手動によって施錠す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠隔操作によって
操作され、認証コードが一致した場合に錠動作がなされ
る盗難防止に適した自転車用錠に関する。
【0002】
【従来の技術】自転車において、盗難防止のために従来
から種々の錠装置が数多く提案されて使用されている。
そして近年では、電子技術の発展によって、自転車等二
輪車の分野においても送受信装置の組合せを利用した錠
装置が提案されてきている。それらの例として、特開平
8−260784号公報や特開平10−196188号
公報に開示されたものがある。前者のものは、手動によ
って施錠された錠を、通常の手動鍵によって解錠するこ
とができる他に、錠に対応して予め設定された識別コー
ドを含む光信号を発信手段から受けた場合にのみ、受信
手段側である錠において解錠制御信号を発生して解錠動
作がなされるように構成したものである。
【0003】また後者のものは、前後両輪の少なくとも
一方の車輪の回転が、手動によるロックバーの押込みに
より阻止されて施錠されたものを、送信手段側からのI
Dコードを含む電波の送信により、受信手段側である錠
側にて送信手段側からの前記IDコードを識別して照合
一致した場合にのみ電磁式解除バルブを作動させて、前
記ロックバーの復元により解錠がなされるように構成し
たものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された従来の遠隔操作式の自転車用錠装置にお
いては、いずれのものも、施錠を手動にて行い、解錠の
みを光あるいは電波を利用した遠隔操作により行うよう
に構成されている。何故なら、施錠を遠隔操作で行う場
合には、通常、車輪のスポーク間等に侵入して車輪の回
転を阻止する閂等の錠機構部の施錠動作時に、スポーク
に当接する位置にて車輪が停止していると施錠が不可能
となるために、施錠は広く手動によって行われているの
である。そのため、折角、遠隔操作にて錠の解錠が行わ
れて手等を汚すことなく自転車の走行がなされても、走
行終了後に泥土で汚れた閂等の錠機構部を、再び手指を
もって操作せねばならず、不衛生であった。
【0005】このようなことから、本件出願人は、前記
従来の遠隔操作式の自転車用錠装置における諸課題を解
決して、施錠動作および解錠動作のいずれの場合も遠隔
操作のみにて行うことを可能にした自転車用錠装置(特
願平10−79136号や特願平10−313223号
等)を提案した。
【0006】本発明は、前記本件出願人による提案の自
転車用錠装置をさらに改良して、遠隔操作式の自転車用
錠における電池不足や電気回路の故障時にも施錠および
解錠を手動にて行えるようにした自転車用錠を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、送信
手段からのコード信号を受けて認証コードが設定したも
のと一致した場合にのみ所定動力により錠駆動部を駆動
して錠機構部を動作させるための信号を発生する受信手
段を有する自転車用錠において、前記錠機構部を手動に
ても動作できるように構成したことを特徴とするもので
ある。また本発明は、錠駆動部である正回転のみの電動
モータにより駆動される外周の一部のみに歯部が設けら
れた施錠ギヤが、前記錠機構部における解錠方向に付勢
された閂に噛合して該閂を施錠動作させた後、ロック爪
により施錠され、さらなる前記電動モータの駆動によっ
て前記ロック爪が閂の施錠を開放するように構成された
ことを特徴とするものである。また本発明は、前記ロッ
ク爪の軸支部に、閂の施錠を開放するための該ロック爪
の動作を行うキーシリンダを配設したことを特徴とする
ものである。また本発明は、前記閂を手動にて施錠位置
に操作できるように、閂にレバーを付設したことを特徴
とするものである。また本発明は、前記手動による操作
によって閂の施錠、解錠ができるように前記電動モータ
側と施錠ギヤとの間に所定ストロークの遊び間隙を設け
たことを特徴とするもので、これらを課題解決のための
手段とするものである。
【0008】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1〜図9は本発明の自転車用錠の1実
施の形態を示すもので、図1は本発明の自転車用錠にお
ける送受信手段および上ケースを外して内部を示す錠本
体の全体図、図2は錠本体の外観図、図3は錠本体にお
ける錠駆動部から錠機構部に至る伝動機構の断面図、図
4は遠隔駆動操作によるキーレス施錠後の状態を示す概
略図、図5はキーレス施錠後におけるキーレス解錠途中
の概略図、図6はキーレス施錠後における手動によるキ
ー解錠途中の概略図、図7は手動にて施錠後の状態を示
す概略図、図8は手動にての施錠後におけるキー解錠後
の状態を示す概略図、図9は送信手段および受信手段を
示すブロック構成図である。
【0009】本発明は、リモコン24等の遠隔送信手段
からのコード信号を受けて認証コードが設定したものと
一致した場合にのみ所定動力により錠駆動部(例えば電
力による電動モータ)を駆動して錠機構部(例えば施錠
ギヤ4により操作される閂3)を動作させるための信号
を発生する受信手段を制御部22に有する自転車用錠で
あり、前記錠機構部を手動にても動作できるように構成
したことを特徴とするものである。図1に示すように、
本実施の形態では、受信手段はバッテリーケース21内
に電池等の電源23とともに配設された制御部22内に
設けられる。錠本体は、図示省略の自転車後輪に面する
後ホーク等に設置されるもので、後輪スポーク間等に侵
入して車輪の回転を阻止して施錠を行う馬蹄形の閂3が
装着された錠機構部と、該錠機構部を減速歯車列を介し
て操作する錠駆動部等を収納するものである。一方、前
記制御部22における受信手段に対して所定の認証コー
ドを有するコード信号を送信するリモコン24には、前
記コード信号を発信するための操作ボタン24aが設置
されている。また、該リモコン24には錠本体における
前記閂を手動にて解錠するためのキー25も付設され
る。
【0010】下および上ケース1、2にて画成される錠
本体の内部には、前記送信手段からのコード信号を受け
て認証コードが設定したものと一致した場合にのみ電池
23の電力により正回転のみに回転する錠駆動部を構成
する電動モータ10と、(以下図3を参照しつつ)該電
動モータ10の出力軸に設けられたウォーム7に噛合す
る減速歯車6を構成するウォームホイール6b、該ウォ
ームホイール6bと一体の小径の平歯車6a、該平歯車
6aに噛合するところの側面にピン5aが軸方向に突設
されたピン付ギヤ5、該ピン付ギヤ5のピン5aを受け
入れて所定のストロークの遊び間隙を設けた円弧状のC
字形溝4bを側面に有し外周の一部のみに歯部が設けら
れた(したがって、それ以外の外周部分4aには歯部が
ない)施錠ギヤ4、該施錠ギヤ4の正回転時に前記歯部
に噛合して、施錠ギヤ4とともに錠機構部を構成しリタ
ーンスプリング14によって解錠方向に付勢された外周
の一部に歯部3aを設けた閂3、および該閂3を施錠動
作させた後に閂3を係止部3cに当接して施錠するロッ
ク爪12とが収納、設置されている。
【0011】一方、前記ロック爪12の軸支部には、前
記閂3の施錠を開放するための該ロック爪12の動作を
行うキーシリンダ13が配設され、図に示すように上ケ
ース2の外側から手動にて前記キー25を挿入して回動
操作することで、ロック爪12の係止爪12c(図4参
照)による閂3の係止部3cからの開放を行えるように
構成されている。さらに、前記閂3をリターンスプリン
グ14の復元力に抗して手動にて施錠位置に操作できる
ように、該閂3に上ケース2の外部に露出したレバー3
b(図2)が付設されている。また、前記減速歯車6や
施錠ギヤ4等が支持される下インナーケース9bと上イ
ンナーケース9aとにより構成されるインナーケース9
の内部には、前記錠施錠ギヤ4の所定の回転位置にて錠
駆動部である電動モータ10を停止させるための位置検
出カム8aおよび所定の回転位置にて前記ロック爪12
を閂3から開放するための爪解除カム8bを設けたロー
タ8が支持されている。該ロータ8は前記ピン付ギヤ5
と一体に構成される。
【0012】図9は送信手段および受信手段を示すブロ
ック構成図であり、リモコン24側における送信手段に
おいて、リモコン24自体は、ポケット等に入る大きさ
の小型で所定形状のフレームに、外側に露出する操作ボ
タン24aを有する。リモコン24の内部には、電池残
量や送信状態あるいは錠状態を表示するLED、送信制
御用CPUからなる送信制御部、送信スイッチ、固有の
コード信号の認証値が記憶されている認証コード記憶
部、変調回路、送信部および送信用電池等を備える。な
お、本発明の操作ボタン24aは、後述するように、錠
駆動部である電動モータ等が正回転のみの動作によって
施錠および解錠が可能なので、1つの送信ボタンのみの
設置で足りるものであるが、施錠と解錠とを電動モータ
等の正転と逆転とで行うように構成するならば、施錠用
ボタンと解錠用ボタンの両方を設置するようにもでき
る。送信手段側で、操作ボタン24aが押下されて送信
スイッチが接続され、送信信号が送信制御部に送出され
ると、送信制御部では認証コード記憶部にて記憶されて
いる固有の認証コードに対応した信号を変調回路に送出
し、変調回路にて変調された信号は送信部から特定のコ
ード信号として空中に発信される。
【0013】錠本体側である受信手段の制御部22にお
いて、電源供給スイッチの投入のもとで、固有の認証コ
ードに対応した認証コード信号を受信部において受信す
ると、復調回路にて復調して受信制御部への固有の認証
コード信号として入力する。受信制御部では、認証コー
ド記憶部にて記憶されている受信手段側の認証コードと
前記受信した送信手段側からのコード信号における認証
コードとが一致した場合には、前記閂3等の錠機構部を
動作させる錠駆動部である電動モータ10を駆動するた
めの駆動信号を、施錠・解錠ドライブ部から送出するこ
とになる。このとき、受信制御部から図示省略の作動報
知部に作動報知信号を送出して、施錠あるいは解錠の動
作が行われていることを音声等により報知することもで
きる。前記電動モータ10の正転駆動によって、施錠ギ
ヤ4を介して閂3が施錠位置に達すると、位置検出部が
これを検出して錠駆動部である電動モータ10に停止信
号を送出する。なお、図示しての詳述はしないが、走行
状態検出装置(車輪に設置したマグネットを車体側に設
置したリードスイッチにて自転車の走行状態をパルス信
号として検出するもの等)を搭載させることによって、
リモコン24からの万一の誤動作によるコード信号の送
信がなされても、自転車の走行を検出した場合には錠駆
動部に駆動信号が送出されないように構成することもで
きる。
【0014】<キーレス施錠>図1において、リモコン
24における操作ボタン24aが押下されて固有の認証
コードに対応したコード信号が発信され、受信手段の制
御部22からの駆動信号を受けて電動モータ10が正転
すると、ウォーム7に噛合するウォームホイール6bが
回転し、ウォームホイール6bと一体の平歯車6aに噛
合するピン付ギヤ5に減速されて回転が伝達される。ピ
ン付ギヤ5のピン5aが施錠ギヤ4のC字形溝4b内を
進行して回転方向先端部に当接した後、施錠ギヤ4を時
計方向に正回転させ、施錠ギヤ4の歯部が閂3の外周部
に刻設された歯部3aに噛合して閂3をリターンスプリ
ング14の復元力に抗して施錠方向(図4の矢印参照)
に移動させる。 施錠ギヤ4の歯部が閂3の歯部3aか
ら外れる寸前(後述する図7参照)の位置において、下
ケース1に軸支されて反時計方向に付勢されたロック爪
12における係止爪12cが閂3における係止部3cに
係止され、閂3が施錠位置にロックされる。閂3がロッ
ク爪12によってロックされた後、施錠ギヤ4はさらに
回転を続けて図4に示した状態に至ると、ロータ8にお
ける位置検出カム8aがマイクロスイッチ11(ロータ
リースイッチ等)を作動させて電動モータ10に停止信
号を送出し、施錠ギヤ4を停止させて施錠状態が維持さ
れる。このとき、施錠ギヤ4は歯部が閂3の歯部3aか
ら外れた状態となる。
【0015】<キーレス解錠>図4の施錠状態から、施
錠時と同様にして、リモコン24における操作ボタン2
4aの押下による固有の認証コードに対応したコード信
号を受信した受信手段の制御部22からの駆動信号を受
けて電動モータ10がさらに正転すると、図5に示した
ように、ロータ8における位置検出カム8aと対向位置
に設けられた爪解除カム8bが、前記ロック爪12の先
端部における当り部12aに当接してロック爪12を矢
印時計方向に回動させて、閂3における係止爪12cに
よるロック施錠状態が解除される。これによって、閂3
はリターンスプリング14の復元力によって矢印のよう
に錠本体内に収納されて解錠状態となる。さらに、電動
モータ10は回転を続け、前記ロータ8における位置検
出カム8aがマイクロスイッチ11を動作させて電動モ
ータ10を停止させる。このとき、施錠ギヤ4は歯部が
閂3の歯部3aに噛合し始めた図1の状態の初期状態と
なっている。
【0016】<キーレス施錠後に手動で解錠>図4のリ
モコンによるキーレス施錠状態(施錠ギヤ4は閂3と噛
合していない)から、図1に示したように前記ロック爪
12の軸支部に配設されたキーシリンダ13にキー25
を挿入して時計方向に回動すると、図6に示したよう
に、キーシリンダ13におけるキーシリンダレバー13
aがロック爪12におけるレバー当り部12bに当接し
てロック爪12を矢印時計方向に回動させることによ
り、閂3における係止爪12cによるロック施錠状態が
解除される。これによって、閂3はリターンスプリング
14の復元力によって矢印のように錠本体内に収納され
て解錠状態となる。
【0017】<手動で施錠>キーレスにて解錠された図
1の状態や、図5や図6の解錠途中状態にあるものが解
錠終了した状態において、閂3に付設されたレバー3b
を手指にて操作して閂3を、図7に示すように施錠方向
に移動させることにより、ロック爪12の復元力によっ
て係止爪12cを閂3の係止爪3cに係止させて施錠状
態にする。図6の状態では、施錠ギヤ4における歯部の
ない部分4aが閂3側に位置するため、自由に閂3を施
錠方向に移動させることができる。図1の施錠ギヤ4の
歯部が閂3の歯部3aに噛合し始めた初期状態(次のキ
ーレスによる施錠のために必要なリセット状態)にある
場合には、閂3の手動による施錠方向への移動の際に
は、閂3の歯部3aに噛合する歯部によって施錠ギヤ4
も図1の状態から時計方向に回転することになるが、施
錠ギヤ4におけるC字形溝4bの存在によって、該C字
形溝4bの範囲内でピン付ギヤ5のピン5aに対してフ
リーな状態にて回転して施錠状態にすることができる。
したがって、電動モータ10側に無理な力を及ぼ
すことがない。この状態を示したものが図7である。
【0018】<手動で施錠後に手動で解錠>図7の手動
にて施錠した状態から、図8に示したように、前記キー
シリンダ13にキー25を挿入して矢印のように解錠操
作をすると、キーシリンダレバー13aがロック爪12
のレバー当り部12bに当接し、ロック爪12が時計方
向に回動して、閂3における係止爪12cによるロック
施錠状態が解除される。これによって、閂3はリターン
スプリング14の復元力によって矢印のように錠本体内
に収納されて解錠状態となる。このとき、施錠ギヤ4は
その歯部が閂3の歯部3aに噛合していることから、図
7から図8の状態に回転することになるが、施錠ギヤ4
におけるC字形溝4bの範囲内でピン付ギヤ5のピン5
aに対してフリーな状態にて回転して解錠状態にするこ
とができる。したがって、電動モータ10側に無理な力
を及ぼすことがない。解錠後にはキーシリンダ13から
キー25を抜き取れることができるように構成されてい
る。これにより、キーレス操作時はキーが不要であり、
手動によるキー操作時も、解錠後にキーを抜き取れるた
めに、本自転車のキーを他の用途のキーと一緒に携行す
ることができて、専用キーとして特別に携行する面倒が
ない。
【0019】以上、本発明の実施の形態について説明し
てきたが、本発明の趣旨の範囲内で送信手段と受信手段
との間の遠隔操作のための信号伝達手段の種類(例えば
電波のみならず、光、音声等)、施錠ギヤ、閂、ロック
爪等の錠機構部の形式およびそれらの間の関連構成(例
えば、全周に歯部を設けた施錠ギヤを軸方向に移動する
ことで閂との噛合を解除させるように構成することもで
きる。その際には、電動モータの回転は正転、逆転が必
要で、閂の位置検出についても施錠、解錠の両方の位置
が検出される)、電動モータ等の錠駆動部の形式、電動
モータ等の錠駆動部の停止信号の検出方式(ロータにお
ける位置検出方式やマイクロスイッチの形式、例えばカ
ムによる機械的な検出のみならず、光センサ等による検
出方式)、減速歯車の組合せ形態、C字形溝とピンとの
係合等の遊び間隙の形状、電源の種類(充電式二次電池
等でもよい)、認証コードの設定方式等については適宜
選定することができる。
【0020】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明で
は、送信手段からのコード信号を受けて認証コードが設
定したものと一致した場合にのみ所定動力により錠駆動
部を駆動して錠機構部を動作させるための信号を発生す
る受信手段を有する自転車用錠において、前記錠機構部
を手動にても動作できるように構成したことにより、キ
ーレスによる遠隔操作によって施錠および解錠ができる
ので、泥土に手指を汚したり、混雑した駐輪場にてかが
んだりすることなく簡単に錠動作が行える遠隔操作の利
点を最大限に活かした上で、万一、遠隔操作のためのリ
モコン部分に故障を生じたり、施錠あるいは解錠状態に
て電池切れが生じた場合でも、手動によるキー操作によ
って解錠したり、あるいは手動によって施錠することが
できる。つまり、遠隔操作によるキーレスの錠動作と手
動による錠動作を混在させて自在に行えてきわめて利便
性が高い。
【0021】また、錠駆動部である正回転のみの電動モ
ータにより駆動される外周の一部のみに歯部が設けられ
た施錠ギヤが、前記錠機構部における解錠方向に付勢さ
れた閂に噛合して該閂を施錠動作させた後、ロック爪に
より施錠され、さらなる前記電動モータの駆動によって
前記ロック爪が閂の施錠を開放するように構成されたこ
とにより、外周の一部のみに歯部が設けられた施錠ギヤ
と解錠方向に付勢された閂との噛合およびロック爪との
ロック係止との巧妙な組合せによって、錠駆動部である
電動モータは正回転のみにて、施錠と解錠とを交互に繰
り返すことを可能にしたので、錠駆動部である電動モー
タ等の制御回路等を簡素化することができる。その上、
前記錠駆動部である電動モータは正転のみにより施錠お
よび解錠が行えるので、送信手段側における1種類のボ
タンの押下による単一のコード信号の送信のみにて受信
手段側にて自動的に施錠および解錠の錠動作が行われる
ので、送信手段側の制御部や送信ボタン等の構成が単純
化されて低コストとなる。
【0022】さらに、前記ロック爪の軸支部に、閂の施
錠を開放するための該ロック爪の動作を行うキーシリン
ダを配設したことにより、キーレス遠隔操作による動力
でのロック動作系におけるロック爪の軸支部を直接に手
動によるキー操作によって操作することができるので、
機構が簡素化されるとともに、ロック爪の動作を確実に
行うことができる。さらにまた、前記閂を手動にて施錠
位置に操作できるように、閂にレバーを付設したことに
より、手動での施錠動作を確実に行うことができる。ま
た、前記手動による操作によって閂の施錠、解錠ができ
るように前記電動モータ側と施錠ギヤとの間に所定スト
ロークの遊び間隙を設けたことにより、キーレス遠隔操
作による動力での錠動作系に無理な負荷を与えることな
く、手動による施錠および解錠の錠動作を行うことが可
能となる。このように、本発明によれば、遠隔操作式の
自転車用錠における電池不足や電気回路の故障時にも施
錠および解錠を手動にて行えるようにした自転車用錠が
提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自転車用錠の1実施の形態を示すもの
で、送受信手段および上ケースを外して内部を示す錠本
体の全体図である。
【図2】本発明の自転車用錠の1実施の形態を示すもの
で、錠本体の外観図である。
【図3】本発明の自転車用錠の1実施の形態を示すもの
で、錠本体における錠駆動部から錠機構部に至る伝動機
構の断面図である。
【図4】本発明の自転車用錠の1実施の形態を示すもの
で、遠隔駆動操作によるキーレス施錠後の状態を示す概
略図である。
【図5】本発明の自転車用錠の1実施の形態を示すもの
で、キーレス施錠後におけるキーレス解錠途中の概略図
である。
【図6】本発明の自転車用錠の1実施の形態を示すもの
で、キーレス施錠後における手動によるキー解錠途中の
概略図である。
【図7】本発明の自転車用錠の1実施の形態を示すもの
で、手動にて施錠後の状態を示す概略図である。
【図8】本発明の自転車用錠の1実施の形態を示すもの
で、手動にての施錠後におけるキー解錠後の状態を示す
概略図である。
【図9】本発明の自転車用錠の1実施の形態を示すもの
で、送信手段および受信手段を示すブロック構成図であ
る。
【符号の説明】
1 下ケース 2 上ケース 3 閂(錠機構部) 3a 歯部 3b レバー 4 施錠ギヤ(錠機構部) 5 ピン付ギヤ 5a ピン 6 減速歯車 6a ウォームホイール 6b 平歯車 7 ウォーム 8 ロータ 8a 位置検出カム 8b 爪解除カム 9 インナーケース 10 電動モータ(錠駆動部) 11 マイクロスイッチ 12 ロック爪(錠機構部) 12a 当り部 12b レバー当り部 13 キーシリンダ 13a キーシリンダレバー 14 リターンスプリング 21 バッテリーケース 22 制御部(受信手段) 23 電源 24 リモコン(送信手段) 24a 操作ボタン 25 キー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E250 AA21 BB08 CC22 CC27 FF24 FF36 HH00 JJ03 KK03 LL19 PP03 SS12 TT03 UU03 VV00 VV01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信手段からのコード信号を受けて認証
    コードが設定したものと一致した場合にのみ所定動力に
    より錠駆動部を駆動して錠機構部を動作させるための信
    号を発生する受信手段を有する自転車用錠において、前
    記錠機構部を手動にても動作できるように構成したこと
    を特徴とする自転車用錠。
  2. 【請求項2】 錠駆動部である正回転のみの電動モータ
    により駆動される外周の一部のみに歯部が設けられた施
    錠ギヤが、前記錠機構部における解錠方向に付勢された
    閂に噛合して該閂を施錠動作させた後、ロック爪により
    施錠され、さらなる前記電動モータの駆動によって前記
    ロック爪が閂の施錠を開放するように構成されたことを
    特徴とする請求項1に記載の自転車用錠。
  3. 【請求項3】 前記ロック爪の軸支部に、閂の施錠を開
    放するための該ロック爪の動作を行うキーシリンダを配
    設したことを特徴とする請求項2に記載の自転車用錠。
  4. 【請求項4】 前記閂を手動にて施錠位置に操作できる
    ように、閂にレバーを付設したことを特徴とする請求項
    2に記載の自転車用錠。
  5. 【請求項5】 前記手動による操作によって閂の施錠、
    解錠ができるように前記電動モータ側と施錠ギヤとの間
    に所定ストロークの遊び間隙を設けたことを特徴とする
    請求項2ないし4のいずれかに記載の自転車用錠。
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