JP2000190530A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2000190530A
JP2000190530A JP37706098A JP37706098A JP2000190530A JP 2000190530 A JP2000190530 A JP 2000190530A JP 37706098 A JP37706098 A JP 37706098A JP 37706098 A JP37706098 A JP 37706098A JP 2000190530 A JP2000190530 A JP 2000190530A
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ink
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ink jet
recording apparatus
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JP37706098A
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Yasutsugu Saijo
西城  泰嗣
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単かつ小型な構成で、保護キャッピング時や
吸引回復動作時に環境温度が変化したり圧力が変化した
りしても、記録ヘッドの吐出口から不用意にインクを引
き出したり、空気を吐出口内に押し込むことを防止する
ことができる吸引回復ユニットを備えたインクジェット
記録装置を提供する。 【構成】キャップ5、105の吐出口面1aを覆う面を
有する第1の空間Aと、キャップが固定されるホルダー
6、106に形成されて圧力変化を発生しうるレベルに
変形可能な面を有する第2の空間Bと、第1の空間から
第2の空間へのみ流体を通しうる第1の一方向弁7、1
07と、第2の空間から外部へのみ流体を通しうる第2
の一方向弁8、108と、を回復ユニットに設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録手段から被記録
材へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワード
プロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーショ
ンなどの出力機器として用いられる記録装置は、記録情
報に基づいて紙、布、プラスチックシート、OHP用シ
ート等の被記録材(記録媒体)に画像(文字や記号等を
含む)を記録していくように構成されている。前記記録
装置は、記録方式により、インクジェット式、ワイヤド
ット式、サーマル式、レーザービーム式等に分けること
ができる。
【0003】被記録材の搬送方向(紙送り方向、副走査
方向)と交叉する方向に主走査しながら記録するシリア
ルタイプの記録装置においては、被記録材に沿って移動
するキャリッジ上に搭載した記録手段(記録ヘッド)に
よって画像を記録(主走査)し、1行分の記録を終了し
た後に所定量の紙送り(副走査としてのピッチ搬送)を
行い、その後に再び停止した被記録材に対して次の行の
画像を記録(主走査)するという動作を繰り返すことに
より、被記録材全体の記録が行われる。一方、被記録材
の搬送方向の副走査のみで記録するラインタイプの記録
装置においては、被記録材を所定の記録位置にセット
し、一括して1行分の記録を行った後、所定量の紙送り
(ピッチ送り)を行い、さらに次の行の記録を一括して
行うという動作を繰り返すことにより、被記録材全体の
記録が行われる。
【0004】そのうち、インクジェット式の記録装置
(インクジェット記録装置)は、記録手段(記録ヘッ
ド)から被記録材へインクを吐出して記録を行うもので
あり、記録手段のコンパクト化が容易であり、高精細な
画像を高速で記録することができ、普通紙に特別の処理
を必要とせずに記録することができ、ランニングコスト
が安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少なく、
しかも、多種類のインク(例えばカラーインク)を使用
してカラー画像を記録するのが容易であるなどの利点を
有している。
【0005】インクジェット記録ヘッドの吐出口からイ
ンクを吐出するために利用されるエネルギーを発生する
エネルギー発生素子としては、ピエゾ素子等の電気機械
変換体を用いるもの、レーザー等の電磁波を照射して発
熱させ、この発熱作用によってインク滴を吐出させるも
の、あるいは発熱抵抗体を有する電気熱変換体によって
液体を加熱するものなどがある。その中でも、熱エネル
ギーを利用してインクを滴として吐出するインクジェッ
ト式の記録手段(記録ヘッド)は、吐出口を高密度に配
列することができるため高解像度の記録をすることが可
能である。特に、その中でも、電気熱変換体素子をエネ
ルギー発生素子として用いる記録ヘッドは、小型化が容
易であり、かつ最近の半導体分野における技術の進歩と
信頼性の向上性が著しいIC技術やマイクロ加工技術の
長所を十分に活用でき、高密度実装化が容易で製造コス
トも安価なことから、有利である。
【0006】また、被記録材の材質に対する要求も様々
なものがあり、近年では、これらの要求に対する開発が
進み、通常の被記録材である紙(薄紙や加工紙を含む)
や樹脂薄板(OHP等)などの他に、布、皮革、不織
布、さらには金属等を被記録材として用いる記録装置も
使用されるようになっている。
【0007】吐出口から被記録材へインク滴を吐出して
記録を行うインクジェット記録装置においては、良好な
画像品位を達成・維持するために、ポンプ手段等により
吐出口からインクを吸引することにより、吐出口の目詰
まりや吐出不良の要因となる吐出口周辺の増粘インク
(水分蒸発により粘度が規定より増加したもの)、極小
ゴミ、あるいはインク中の微細気泡などを除去する処
理、すなわち吸引回復処理の存在も一般に知られてい
る。
【0008】この吸引回復系の構成としては、特願平9
−331148号にあるようなチューブを回転コロでし
ごいて吸引負圧を発生するいわゆるチューブポンプ方
式、あるいは、シリンダ内のピストンを往復移動させて
吸引負圧を発生するピストン方式等が広く実施されてい
る。しかし、これらの方式には、それぞれ一長一短があ
るが、いずれもコロの回転運動やピストンの往復運動を
得るためにかなり複雑な駆動機構や別駆動源が必要にな
ったり、各種機構のためにかなりのスペースが専有され
るなどの不都合がある。
【0009】本発明はこのような技術的課題に鑑みてな
されたものであり、本発明の目的は、簡単かつ小型な構
成で、環境温度が変化したり圧力が変化したりしても、
吐出口から不用意にインクを引き出したり、空気を吐出
口内に押し込むことを防止することができる吸引回復ユ
ニットを備えたインクジェット記録装置を提供すること
である。
【0010】
【課題解決のための手段】本発明(請求項1)は、上記
目的を達成するため、記録手段から被記録材へインクを
吐出して記録を行うインクジェット記録装置であって、
記録手段の吐出口面に密着可能なキャップを有する回復
ユニットを備えたインクジェット記録装置において、前
記キャップの前記吐出口面を覆う面を有する第1の空間
と、少なくとも1部が圧力変化を発生しうるレベルに変
形可能な面を有する第2の空間と、前記第1の空間から
前記第2の空間へのみ流体を通しうる第1の一方向弁
と、前記第2の空間から外部へのみ流体を通しうる第2
の一方向弁と、を前記回復ユニットに設けたことを特徴
とする。
【0011】請求項2〜6の発明は、上記請求項1の構
成に加えて、前記記録手段の吐出口面に前記キャップを
密着させた後、前記第2の空間を拡大させる方向に変形
させることにより前記第1および第2の空間に大気圧に
対する負圧を発生させ、記録手段の吐出口からインクを
吸引し、その後、前記第2の空間を縮小させる方向に変
形させることにより該第2の空間に大気圧に対する正圧
を発生させてインクを排出する吸引回復プロセスを有す
る構成、前記吸引回復プロセスを終了した後、前記第1
の空間内に大気圧に対する負圧が残存している状態で、
前記第2の空間を拡大させる方向に変形させて前記第1
および第2の空間に大気圧に対する負圧を発生させるこ
とにより記録手段の吐出口からインクを吸引する吸引回
復プロセスを有する構成、前記第1の空間にインク吸収
性部材を設ける構成、前記第2の空間の一部または全域
を変形させるために電気機械変換素子を用いる構成、あ
るいは、前記電気機械変換素子への印加電圧、印加周波
数、印加回数、印加時間のいずれかまたはそれらの組み
合わせにより、複数の回復モードを設定可能である構成
とすることにより、一層効率よく上記目的を達成するも
のである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。なお、各図面を通して、同一参照符
号は同一または対応部分を示すものである。図1は本発
明を適用したインクジェット記録装置の第1実施例の回
復ユニットの保護キャッピング時の状態を示す断面図で
あり、図2は図1の回復ユニットのキャップ退避時の状
態を示す正面図であり、図3は図1の回復ユニットのキ
ャッピング時の状態を示す正面図であり、図4は図1の
回復ユニットの吸引時の状態を示す断面図であり、図5
は図1の回復ユニットのインク排出時の状態を示す断面
図である。
【0013】図1および図2において、記録ヘッド(記
録手段、インクジェットヘッド)1はキャリッジ2に位
置決め固定されており、キャリッジ2はフレーム(記録
装置の枠体または筐体)に固定されたレール3、4に沿
って図1中の紙面表裏方向(図2中の左右方向)に移動
可能に案内支持され、不図示の駆動源により該レールに
沿って駆動される。また、記録ヘッド1の吐出口面1a
に当接可能な当接部5aを有するキャップ5はホルダー
6に固定されている。前記キャップ5は、前記ホルダー
6に対し、一体的、あるいはキャップ底面部5cとホル
ダー上面6fとの間でエアーリークを起こさない完全密
着状態で固定されている。
【0014】ホルダー6の内部には空間Bが形成されて
おり、該ホルダー6のキャップ底面5c側の面(上面
壁)6eにはキャップ5内へ通じる入口孔6aが形成さ
れ、該入口孔6aの内側(ホルダー6の内部空間B側)
には弾性体の入口弁7が設けられ、図1中の空間Bの圧
力に応じて入口孔6aを閉じたり、開放したりできるよ
うになっている。前記入口弁7は接着あるいは熱カシメ
等により配設することができる。また、ホルダー6の前
記空間Bの下部には外部へ通じる出口孔6bが形成さ
れ、該出口孔6bの外側には弾性体の出口弁8が設けら
れ、空間Bの圧力に応じて出口孔6bを閉じたり、開放
したりできるようになっている。この出口弁8も接着あ
るいは熱カシメ等により配設することができる。
【0015】前記ホルダー6の内部には、不図示の電源
に接続された圧電素子等の電気機械変換素子よりなる変
形体9が電圧に応じて図1中の矢印P、Q方向に変形可
能に配設されている。ここで、仮に入口弁7および出口
弁8がそれぞれホルダーの入口孔6aおよび出口孔6b
を閉じた状態であると仮定すると、ホルダー6内の空間
Bは完全に流体が出入り不可能な密閉空間となる。ホル
ダー6は、その軸6gをスライダー11の孔11bに挿
入するとともに加圧バネ10により上方へ付勢された状
態で上下動可能に支持されている。スライダー11は、
その軸11aを11aフレームのカム溝孔12に嵌合さ
せ、図2中左方向へ不図示のバネで付勢されながらカム
溝孔12の形状に沿って移動可能にフレームに支持され
ている。なお、図2では、スライダー11は、その左端
部をフレームのストッパー12aに当接させることによ
り、キャップ退避位置に位置決めされている。
【0016】前記記録手段(記録ヘッド)1は、記録信
号に応じてエネルギーを印加することにより、複数の吐
出口からインクを選択的に吐出して記録するインクジェ
ット記録ヘッドである。また、この記録ヘッド1は、熱
エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット
記録手段であって、熱エネルギーを発生するための電気
熱変換体を備えたものである。さらに、前記記録ヘッド
1は、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギ
ーにより生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮によって
生じる圧力変化を利用して、吐出口よりインクを吐出さ
せ、記録を行なうものである。前記電気熱変換体は各吐
出口のそれぞれに対応して設けられ、記録信号に応じて
対応する電気熱変換体にパルス電圧を印加することによ
って対応する吐出口からインクを吐出するものである。
【0017】図11は、記録手段(記録ヘッド)1のイ
ンク吐出部(一つの吐出口列)の構造を模式的に示す部
分斜視図である。図11において、被記録材(記録用紙
等)と所定の隙間(例えば、約0.3〜2.0ミリ程
度)をおいて対面するインク吐出面1aには、所定のピ
ッチで複数の吐出口82が形成され、共通液室83と各
吐出口82とを連通する各液路84の壁面に沿ってイン
ク吐出用のエネルギーを発生するための電気熱変換体
(発熱抵抗体など)85が配設されている。
【0018】本実施例においては、記録ヘッド1は、前
記吐出口82が主走査移動方向(キャリッジ2の移動方
向)と交叉する方向に並ぶような位置関係で、該キャリ
ッジ2に搭載されている。こうして、画像信号または吐
出信号に基づいて対応する電気熱変換体85を駆動(パ
ルス電圧を印加)して、液路84内のインクを膜沸騰さ
せ、その時に発生する圧力によって吐出口82からイン
ク滴を吐出させる記録手段(記録ヘッド)1が構成され
ている。
【0019】次に、図1および図2で説明した回復ユニ
ットの吸引回復動作について説明する。先ず、図2の状
態からスタートし、キャリッジ2を図2中の右方向へ移
動させていくと、該キャリッジ2の右端2aがスライダ
ー11の係合部11cと当接する。すると、キャリッジ
2の右向き移動につれて、スライダー11もいっしょに
図2中の右方向へ進み、該スライダー11の軸11aが
フレームの溝孔12の下水平部12b、斜面部12cお
よび上水平部12dと順に沿って行くので、ついには図
3の状態に至り、キャップ5は記録ヘッド1と当接する
とともに加圧バネ10のバネ力により完全密着状態とな
る。この状態をキャリッジ移動方向と直角をなす方向の
断面で見たのが図1である。この時、変形体9は図1に
示した実線のように上凸状態にあり、入口弁7および出
口弁8はそれ自身の弾性力により図示のように中間的な
開状態となっており、キャップ5内の空間Aおよびホル
ダー6内の空間Bは大気に開放されている。そのため、
キャッピング時の衝撃等で記録ヘッド1の吐出口内にエ
アーを押し込むことが防止されている。
【0020】また、図1に示すキャッピング状態では、
第1の空間Aおよび第2の空間Bが大気に開放している
ため、キャッピング状態での長時間保存の際に、記録装
置を取り巻く環境要因(気温、圧力等)が変動しても、
記録ヘッド側には何ら悪影響がなく、常に記録ヘッド1
は良好な状態に保たれる。吸引時には、図1の状態か
ら、不図示の電源により電圧を印加し、変形体9を図1
および図4中の矢印Q方向へ変形させて図4中の実線状
態にする。すると、空間A、Bは負圧状態になり、入口
弁7は図4中の反時計方向に回転し同図中に実線で示す
更なる開状態になり、出口弁8は時計方向に回転して図
4中に実線で示す閉状態となる。これにより、記録ヘッ
ド1の吐出口面1aの吐出口列よりインクが吸引され、
空間A、B内へ導かれる。
【0021】続いて、適当な時間経過後、再び不図示の
電源により先程とは逆位相の電流を印加し、変形体9を
図4、図5中のP方向に変形させ、図5中の実線状態に
する。すると、空間Bは正圧状態になるとともに入口弁
7は図5中の時計方向に回転し、図5中に実線で示す閉
状態になり、出口弁8は反時計方向に回転し図5中に実
線で示す開状態となる。これにより、記録ヘッド1の吐
出口面1aに余分な圧力変動を起こすことなく、空間B
内のインクは出口弁8を通して外部へ排出される。
【0022】次に、図4および図5のキャッピング状態
を維持したまま、再び電圧を印加し、変形体9を矢印Q
方向へ変形させて図4の実線で示す状態にすれば、前述
したように、再び記録ヘッド1の吐出口からインクが吸
引され、該インクは空間A、B内に導かれる。続いて、
適当な時間経過後、再び不図示の電源により先程とは逆
位相の電流を印加し、変形体9を矢印P方向に変形させ
て図5中の実線状態にすれば、前述したように、空間B
内のインクが出口弁8を経由して空間B外へ排出され
る。このように変形体9を矢印P方向および矢印Q方向
へ変形させる動作を順次適当回数繰り返すとともにその
変形速度、変形体9の各状態間の休止時間を適宜コント
ロールすることにより、記録ヘッド1から所定量のイン
クを希望の圧力曲線により吸引することが可能となる。
【0023】また、図4の吸引時の状態から図5のイン
ク排出時の状態への状態変化を1回乃至複数回繰り返し
た後、図5のキャッピング状態に対応する図3の状態か
らキャリッジ2を図2の状態へ移動させてキャップ開放
状態にし、その後、変形体9を矢印Q方向へ変形させて
図4中の実線に示す状態(ただし、キャップ5は記録ヘ
ッド1から離隔している)にすると、入口弁7の開状態
と出口弁8の閉状態により、空間Aおよびキャップ内イ
ンク吸収性部材13のインクを空間Bへ移動させること
ができる。つまり、空吸引を行うことができる。次いで
変形体9を矢印P方向へ変形させ図5(ただし、キャッ
プ5と記録ヘッド1が離間しているが)中に示す実線の
状態にすると、入口弁7が閉状態となるとともに出口弁
8が開状態になり、空間B中のインクは出口弁8を通し
て外部へ排出される。必要により、キャップ5と記録ヘ
ッド1が離間している状態のまま、変形体9の矢印Q方
向および矢印P方向の変形を適当回数繰り返すことによ
り、キャップ5内のインク吸収性部材13内および空間
B内に残存するインクをさらに確実に外へ排出すること
が可能となる。
【0024】また、図4の状態から図5の状態への状態
変化を適当回数繰り返して記録ヘッド1からインクを吸
収した後、キャリッジ2を図3の状態から図2の状態へ
移動させるキャップ開放動作と同時に、変形体9を矢印
Q方向へ変形させて図4中の実線で示す状態にすると、
記録ヘッド1の吐出口面1a上の吸収後残留インクをキ
ャップ内インク吸収体13経由で吸い取ることができ
る。つまり、このような動作によって、吐出口面1a上
の残留インク(付着インク)を除去することが可能とな
る。
【0025】図6は本発明を適用したインクジェット記
録装置の第2実施例の回復ユニットのキャップ開放時の
状態を示す正面断面図であり、図7は図6の回復ユニッ
トの保護キャッピング時の状態を示す正面断面図であ
り、図8は図6の回復ユニットの吸引時の状態を示す正
面断面図であり、図9は図6の回復ユニットのインク排
出時の状態を示す正面断面図である。
【0026】先ず、図6において、記録ヘッド(記録手
段、インクジェットヘッド)1はキャリッジ102に位
置決め固定されており、キャリッジ102はフレーム
(記録装置の枠体または筐体)に固定されたレール3、
4に沿って図6中の左右方向に移動可能に案内支持さ
れ、不図示の駆動源により該レール3、4に沿って駆動
される。また、記録ヘッド1の吐出口面1aに当接可能
な当接部105aを有するキャップ105はホルダー1
06に固定されている。前記キャップ105は、前記ホ
ルダー106に対し、一体的、あるいはキャップ底面部
105cとホルダー上面106fとの間でエアーリーク
を起こさない完全密着状態で固定されている。キャップ
105の内部にはインク吸収性部材113が配設されて
いる。
【0027】ホルダー106内には空間Bが形成され、
ホルダー106のキャップ底面部105c側の面(上面
壁)106eにはキャップ105内へ通じる入口孔10
6aが形成され、該入口孔106aの内側(ホルダー6
の内部空間B側)には弾性体の入口弁107が設けら
れ、図6中の空間Bの圧力に応じて入口孔106aを閉
じたり、開放したりできるようになっている。前記入口
弁107は接着あるいは熱カシメ等により配設すること
ができる。また、ホルダー106の前記空間Bの下部に
は外部へ通じる出口孔106bが形成され、該出口孔1
06bの外側には弾性体の出口弁108が設けられ、空
間Bの圧力に応じて出口孔106bを閉じたり、開放し
たりできるようになっている。この出口弁108も接着
あるいは熱カシメ等により配設することができる。ま
た、ホルダー106の内部にはゴム等の弾性体で作られ
た変形体109が装着されている。そして、この変形体
109とホルダー106の内面との間には空間B(図1
中の空間Bに対応する空間)が形成されている。
【0028】前記ホルダー106に設けられた軸106
gにはレバー115が回転自在に軸支され、該レバー1
15の一端(上方先端部)には長孔115aが形成さ
れ、該長孔115aには変形体109の中央部の係合部
109aが係合している。また、レバー115の他端
(下端部)には、記録装置のフレーム(枠体、筐体)に
設けられたストッパー117と当接可能な凸部115b
が形成されている。前記レバー115は、付勢バネ11
6により図7中の反時計回りに付勢され、ホルダー10
6のストッパー部106hに当接することにより図6に
示す姿勢に位置決めされている。
【0029】また、図6では図示を省略されているが、
図6の第2実施例においても、第1実施例の場合と同
様、ホルダー106は加圧バネ(図1中の加圧バネ1
0)を介してスライダー(図1中のスライダー10)上
に搭載され、該スライダーはフレームに設けられたカム
溝孔(図2中のカム溝孔12)に嵌合し、キャリッジ1
02の所定の動きによりキャリッジ102移動方向にス
ライド可能でかつ上下動可能となっている。つまり、第
2実施例においても、第1実施例の場合と実質的に同じ
構成(機構)のスライダーに対して実質的に同じ構成を
介して搭載されている。
【0030】次に、図6〜図9に示す回復ユニットの吸
引回復動作について説明する。先ず、図6の状態からス
タートし、キャリッジ102を図6中の右方向へ移動さ
せていくと、該キャリッジ102の右端102aがホル
ダー106の係合部106kと当接する。すると、キャ
リッジ102の右向き移動につれて、ホルダー106お
よびスライダー(図1中のスライダー11に相当するス
ライダー)の全体が図6中の右方向へ移動する。そし
て、ついには図7の状態となる。この図7の状態では、
キャップ105は記録ヘッド1と当接するとともに加圧
バネ(図1中の加圧バネ10)のバネ力により完全密着
状態となる。この時、変形体109は図7に示した実線
のように凸状態にあり、入口弁107および出口弁10
8はそれ自身の弾性力により図7図示のように中間的な
開状態となっており、キャップ105内の空間Aおよび
ホルダー106内の空間Bは大気に開放されている。そ
のため、キャッピング時の衝撃等で記録ヘッド1の吐出
口内にエアーを押し込むことが防止されている。
【0031】また、図7に示すキャッピング状態では、
第1の空間Aおよび第2の空間Bが大気に開放している
ため、キャッピング状態での長時間保存の際に、記録装
置を取り巻く環境要因(気温、圧力等)が変動しても、
記録ヘッド側には何ら悪影響がなく、常に記録ヘッド1
は良好な状態に保たれる。吸引時には、図7の状態から
キャリッジ102を図7中の右方向へ移動させると、レ
バー115の凸部115bがフレームのストッパー11
7に当接し、さらにキャリッジ102を右方向へ移動さ
せて図8の状態にする。すると、レバー115が時計回
りに回動し、変形体109はレバー115により図8中
に実線で示す状態になる。すると、空間AおよびBの両
方が負圧状態になり、入口弁107は図8中の時計方向
に回動して実線で示すさらなる開状態となり、出口弁1
08は時計方向に回動して実線で示す閉状態となる。
【0032】これにより、記録ヘッド1の吐出口面1a
の吐出口列よりインクが吸引され、空間A、B内へ導か
れる。続いて、適当な時間経過後、キャリッジ102を
図8および図9中の左方向へ移動させ、レバー115を
ストッパー117から離すと変形体109は図9中に実
線で示す状態となる。これによって空間Bは正圧状態と
なり、入口弁107は図9中の反時計方向に回動して実
線で示す閉状態となり、出口弁108は反時計方向に回
動して実線に示す開状態となる。これにより、記録ヘッ
ド1の吐出口面1aに余分な圧力変動を起こすことな
く、空間B内のインクは出口弁108を通して外部へ排
出される。
【0033】次に、図8および図9のキャッピング状態
を維持したまま、再びキャリッジ102を図示右方向へ
移動させて変形体109を図8中に実線で示す状態に変
形させれば、前述したように、再び記録ヘッド1の吐出
口からインクが吸引され、吸引されたインクは空間A、
B内へ導かれる。続いて、適当な時間経過後、キャリッ
ジ102を図示左方向へ移動させて変形体109を図9
中に実線で示す状態に変形させれば、前述したように、
空間B内のインクが出口弁108を経由して空間B外へ
排出される。このようにキャリッジ102を往復移動さ
せて変形体109を変形させる動作を順次適当回数繰り
返すとともに、キャリッジ102の移動速度、変形体1
09の各状態間の休止時間を適宜コントロールすること
により、記録ヘッド1から所定量のインクを希望の圧力
曲線により吸引することが可能となる。
【0034】図10は本発明を適用したインクジェット
記録装置の第3実施例の回復ユニットのキャッピング時
の状態を示す正面断面図である。図10において、本実
施例では、図6〜図9中の変形体109を変形駆動する
手段として、ホルダー206に配設されたソレノイド2
10が使用されている。すなわち、図10の第3実施例
は、キャリッジ動作で変形体109を変形させるのでは
なく、ソレノイド210の作動ロッド210aの動き
(作動位置)を利用して変形体109を変形させる点で
図6〜図9で説明した第2実施例と異なっている。図1
0の第3実施例においても、基本的には図6〜図9の第
2実施例と同様の手順で吸引動作が行われる。
【0035】ただし、図10の構成によれば、変形体1
09の変形をソレノイド210のオン・オフ動作により
行うため、図1〜図5の第1実施例の場合と同様に記録
ヘッド1とキャップ105との密接・開放動作とは独立
的に吸引ないし空吸引を行うことができるという利点が
得られる。このように、変形体(図1中の9、図6中の
109、図10中の109)の駆動は種々の方法で実行
することができ、この他にも、紙送り系のモータを利用
して実行したり、独立したモータを使用して実行するこ
ともできる。
【0036】以上説明した実施例によれば、非常に簡便
な機構でキャップ5、105の近傍に吸引手段を配置す
ることができ、また、記録ヘッド1をキャッピングした
ままの状態で周囲の環境の温度変化や圧力変化が発生し
ても、第1の空間Aおよび第2の空間Bが外部空間に連
通した大気連通状態であるので、記録ヘッド1の吐出口
82から不用意にインクを引き出すことを防止すること
ができる。逆に、空気を吐出口82内へ押し込むことを
防止できるという効果もある。さらに、記録ヘッド1と
接触する第1の空間Aの大きさが吸引の前後でほとんど
変化しないので、そこに吸引動作後のキャップ開放時の
吐出口面1a上のインク残量を低減するためのインク吸
収性部材13等の別部材を配設することが可能となるな
ど、吐出口面1a直下の空間Aに対する数々の自由度が
増すという効果がある。
【0037】さらに、記録ヘッド1にキャップ5、10
5を密着させた後第2の空間Bを拡大させる方向に変形
させ、第1の空間Aに大気圧に対する負圧を発生させ、
記録ヘッド1からインクを吸引し、その後第2の空間B
を縮小させる方向に変形させることにより大気圧に対す
る正圧を発生させてインクを排出させる吸引回復プロセ
スを導入するので、キャップ自体を回転させる等の特別
な機構を用いることなく、吸引後のインクを簡単に排出
することができ、装置のさらなる小型化およびコストダ
ウンを図ることが可能になる。また、記録ヘッド1に対
してキャップ5、105が当接している状態(キャッピ
ング状態)および離間している状態のいずれの状態で
も、廃インクの排出が可能となり、回復処理時間の短縮
等の効果も得られる。
【0038】さらに、前述の吸引回復プロセスにおい
て、インク排出終了後、第1の空間A内に大気圧に対す
る負圧が残存している状態で、再び第2の空間Bを拡大
させる方向に変形させることにより該第2の空間に大気
圧に対する負圧を発生させて記録ヘッド1からインクを
吸引する吸引回復プロセスを導入するので、これを繰り
返すことで、短時間で連続的に任意の吸引量が得られる
とともに、吸引圧が徐々に高められ、結果的に、記録ヘ
ッド1の状態に応じて、最適な吸引圧が得られ、かつ任
意の吸引量、吸引圧を組み合わせて複数の回復モードを
容易に設定することができ、良好な画像品位を維持する
ことができる。
【0039】さらに、第1の空間Aにインク吸収性部材
13、113を設けるので、前述の数々の特色を生かし
ながら、吸引後にキャップ5、105を開放する際の吐
出口面1a上の残留インクを無くす(または減少させ
る)ことができる。また、記録ヘッド1を搭載して往復
移動するキャリッジ102の動きを利用して、少なくと
も第2の空間Bの一部または全域を変形させることによ
り、複雑な圧力発生手段の駆動機構を必要とせずに、簡
便に吸引回復動作を行うことができ、装置の小型化、ロ
ーコスト化を達成することができる。
【0040】さらに、第2の空間Bの一部または全域を
変形させるのに圧電素子、ソレノイド等の電気機械変換
素子を使用し、その印加電圧、印加周波数、印加回数、
印加時間をソフト的に設定することにより、任意の吸引
圧力、吸引圧力の時間的変化、任意の吸引量を特別な駆
動機構なしで容易に複数種類設定することができ、良好
な画像品位を維持することができる。また、キャッピン
グ動作、吸引動作、インク排出動作を独立的に実行でき
るので、吸引しながら同時にインク排出を実行するなど
して回復時間の短縮を図ったり、キャップを開放しなが
ら同時に吸引するなどして吐出口面1aのインク残留量
を低減できるなどの効果を実現することもできる。
【0041】なお、以上の実施例では記録ヘッド1を被
記録材に対して相対移動させながら記録するシリアル記
録方式を例に挙げて説明したが、本発明は、被記録材の
全幅または一部をカバーする長さのラインタイプの記録
ヘッドを用いて副走査のみで記録するライン記録方式な
ど、記録方式の種類に関わらず種々のインクジェット記
録装置に適用可能なものであり、同様の効果を達成し得
るものである。
【0042】また、本発明は、1個の記録ヘッドを用い
て記録するインクジェット記録装置の他、異なる色のイ
ンクで記録するカラー記録装置、あるいは同一色彩で異
なる濃度で記録する階調記録装置、さらには、これらを
組み合わせた記録装置のように複数の異なるインクを用
いて記録するインクジェット記録装置の場合にも、同様
に適用することができ、同様の効果を達成し得るもので
ある。さらに、本発明は、記録ヘッドとインクタンクを
一体化した交換可能なインクジェットカートリッジを用
いる構成、記録ヘッドとインクタンクを別体にし、その
間をインク供給用のチューブ等で接続する構成など、記
録ヘッドとインクタンクの配置構成がどのような場合に
も同様に適用することができ、同様の効果が得られるも
のである。
【0043】なお、本発明は、インクジェット記録装置
が、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を用いる
記録手段を使用するものである場合にも適用することが
でき、同様の効果が得られる。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、本発明
(請求項1)によれば、記録手段から被記録材へインク
を吐出して記録を行うインクジェット記録装置であっ
て、記録手段の吐出口面に密着可能なキャップを有する
回復ユニットを備えたインクジェット記録装置におい
て、前記キャップの前記吐出口面を覆う面を有する第1
の空間と、少なくとも1部が圧力変化を発生しうるレベ
ルに変形可能な面を有する第2の空間と、前記第1の空
間から前記第2の空間へのみ流体を通しうる第1の一方
向弁と、前記第2の空間から外部へのみ流体を通しうる
第2の一方向弁と、を前記回復ユニットに設ける構成と
したので、簡単かつ小型な構成で、環境温度が変化した
り圧力が変化したりしても、吐出口から不用意にインク
を引き出したり、空気を吐出口内に押し込むことを防止
することができる吸引回復ユニットを備えたインクジェ
ット記録装置が提供される。
【0045】請求項2の発明によれば、上記請求項1の
構成に加えて、前記記録手段の吐出口面に前記キャップ
を密着させた後、前記第2の空間を拡大させる方向に変
形させることにより前記第1および第2の空間に大気圧
に対する負圧を発生させ、記録手段の吐出口からインク
を吸引し、その後、前記第2の空間を縮小させる方向に
変形させることにより該第2の空間に大気圧に対する正
圧を発生させてインクを排出する吸引回復プロセスを有
する構成としたので、上記効果に加えて、キャップ自体
を回転させる等の特別な機構を用いることなく、吸引後
のインクを簡単に排出することができ、装置のさらなる
小型化およびコストダウンを図ることができるインクジ
ェット記録装置が提供される。
【0046】請求項3の発明によれば、上記請求項2の
構成に加えて、前記吸引回復プロセスを終了した後、前
記第1の空間内に大気圧に対する負圧が残存している状
態で、前記第2の空間を拡大させる方向に変形させて前
記第1および第2の空間に大気圧に対する負圧を発生さ
せることにより記録手段の吐出口からインクを吸引する
吸引回復プロセスを有する構成としたので、吸引回復プ
ロセスを繰り返すことで、短時間で連続的に任意の吸引
量が得られ、所望の吸引量を容易に設定することができ
るインクジェット記録装置が提供される。
【0047】請求項4〜6の発明によれば、上記各請求
項の構成に加えて、前記第1の空間にインク吸収性部材
を設ける構成、前記第2の空間の一部または全域を変形
させるために電気機械変換素子を用いる構成、あるい
は、前記電気機械変換素子への印加電圧、印加周波数、
印加回数、印加時間のいずれかまたはそれらの組み合わ
せにより、複数の回復モードを設定可能である構成とし
たので、一層効率よく、上記効果を達成できるインクジ
ェット記録装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の第
1実施例の回復ユニットの保護キャッピング時の状態を
示す断面図である。
【図2】図1の回復ユニットのキャップ退避時の状態を
示す正面図である。
【図3】図1の回復ユニットのキャッピング時の状態を
示す正面図である。
【図4】図1の回復ユニットの吸引時の状態を示す断面
図である。
【図5】図1の回復ユニットのインク排出時の状態を示
す断面図である。
【図6】本発明を適用したインクジェット記録装置の第
2実施例の回復ユニットのキャップ開放時の状態を示す
正面断面図である。
【図7】図6の回復ユニットの保護キャッピング時の状
態を示す正面断面図である。
【図8】図6の回復ユニットの吸引時の状態を示す正面
断面図である。
【図9】図6の回復ユニットのインク排出時の状態を示
す正面断面図である。
【図10】本発明を適用したインクジェット記録装置の
第3実施例の回復ユニットのキャッピング時の状態を示
す正面断面図である。
【図11】図1中の記録手段のインク吐出部の構造を模
式的に示す部分斜視図である。
【符号の説明】
1 記録手段(記録ヘッド) 1a 吐出口面 2 キャリッジ 5 キャップ 5a 当接部 6 ホルダー 6a 入口孔 6b 出口孔 6g 軸 7 入口弁 8 出口弁 9 変形体 10 加圧バネ 11 スライダー 11a 軸 11b 孔 12 カム溝孔 13 インク吸収性部材 A 第1の空間 B 第2の空間 102 キャリッジ 102a 右端(キャリッジ) 105 キャップ 105a 当接部 106 ホルダー 106a 入口孔 106b 出口孔 106g 軸 106h ストッパー部 106k 係合部(ホルダー) 107 入口弁 108 出口弁 109 変形体 109a 係合部 113 インク吸収性部材 115 レバー 115a 長孔 116 付勢バネ 117 ストッパー 206 ホルダー 210 ソレノイド 210a 作動部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録手段から被記録材へインクを吐出
    して記録を行うインクジェット記録装置であって、記録
    手段の吐出口面に密着可能なキャップを有する回復ユニ
    ットを備えたインクジェット記録装置において、前記キ
    ャップの前記吐出口面を覆う面を有する第1の空間と、
    少なくとも1部が圧力変化を発生しうるレベルに変形可
    能な面を有する第2の空間と、前記第1の空間から前記
    第2の空間へのみ流体を通しうる第1の一方向弁と、前
    記第2の空間から外部へのみ流体を通しうる第2の一方
    向弁と、を前記回復ユニットに設けることを特徴とする
    インクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録手段の吐出口面に前記キャッ
    プを密着させた後、前記第2の空間を拡大させる方向に
    変形させることにより前記第1および第2の空間に大気
    圧に対する負圧を発生させ、記録手段の吐出口からイン
    クを吸引し、その後、前記第2の空間を縮小させる方向
    に変形させることにより該第2の空間に大気圧に対する
    正圧を発生させてインクを排出する吸引回復プロセスを
    有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  3. 【請求項3】 前記吸引回復プロセスを終了した後、
    前記第1の空間内に大気圧に対する負圧が残存している
    状態で、前記第2の空間を拡大させる方向に変形させて
    前記第1および第2の空間に大気圧に対する負圧を発生
    させることにより記録手段の吐出口からインクを吸引す
    る吸引回復プロセスを有することを特徴とする請求項2
    に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の空間にインク吸収性部材を
    設けることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の空間の一部または全域を変
    形させるために電気機械変換素子を用いることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記
    録装置。
  6. 【請求項6】 前記電気機械変換素子への印加電圧、
    印加周波数、印加回数、印加時間のいずれかまたはそれ
    らの組み合わせにより、複数の回復モードを設定可能で
    あることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット
    記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録手段がインクを吐出するため
    に利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備
    えているインクジェット記録手段であることを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれかに記載のインクジェット記録
    装置。
  8. 【請求項8】 前記記録手段が前記電気熱変換体が発
    生する熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利用
    して吐出口よりインクを吐出させることを特徴とする請
    求項7に記載のインクジェット記録装置。
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