JP2000190210A - 基板把持装置及び研磨装置 - Google Patents

基板把持装置及び研磨装置

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JP2000190210A
JP2000190210A JP36346598A JP36346598A JP2000190210A JP 2000190210 A JP2000190210 A JP 2000190210A JP 36346598 A JP36346598 A JP 36346598A JP 36346598 A JP36346598 A JP 36346598A JP 2000190210 A JP2000190210 A JP 2000190210A
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polishing
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gripping
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伸 大和田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 把持板の剛性を維持しつつ、基板と研磨テー
ブルの研磨布面の間の摩擦力により作用する回転モーメ
ントを抑制して安定した研磨を行なうことができる基板
把持装置を提供すること、及び把持板の重量を可能な限
り低減させた基板把持装置を提供する。 【解決手段】 基板Wを前面に把持する把持板16と、
把持板16の裏面に把持板16の中央部分との間に隙間
Sを形成するように取り付けられた被覆板18と、把持
板16に押圧力を伝達可能とするように球面軸受70を
介して取り付けられた駆動軸12とを備え、把持板16
の被覆板18に対向する面には、断面が二次曲線で記述
可能な凹部24が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基板把持装置に関
し、特に半導体ウエハなどの被研磨物の表面を平坦かつ
鏡面に研磨する研磨装置に用いて好適な基板把持装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスの高集積化が進む
につれて回路の配線が微細化し、配線間距離もより狭く
なりつつある。特に、0.5μm以下の光リソグラフィ
の場合、焦点間深度が浅くなるためステッパの結像面の
平坦度を必要とする。そこで、半導体ウエハの表面を平
坦化することが必要となり、その一手段として研磨装置
により研磨することが行われている。
【0003】そのような研磨装置の1つとして、図4に
示すように、例えば表面に研磨布2を貼付して研磨面を
構成した研磨テーブル4と、被研磨物である半導体ウエ
ハ等の基板Wを把持する基板把持装置(トップリング)
6とを有し、砥液供給管8より研磨面と基板Wの被研磨
面の間に砥液Qを供給しつつ、トップリング6により基
板Wを所定の圧力で研磨面に押しつけながら研磨面と基
板Wを相対的に摺動させて研磨を行うものがある。
【0004】基板把持装置は、図5に示すように、全体
として積層円板状のトップリング本体10と、このトッ
プリング本体10を支持し、かつこれに回転駆動力と押
圧力を伝達する駆動軸12と、これら駆動軸12及びト
ップリング本体10を互いの傾動を許容しつつ連結する
自在継手部14とから構成されている。トップリング本
体10は、この例では、下面に基板Wを吸着等により把
持する積層円板状の把持板16と、この把持板16の上
側に間に隙間Sを形成するように重ねて固着される積層
円板状の被覆板18と、把持板16と被覆板18をさら
に上から覆って押さえる中空円板状の押え板20とから
構成されている。把持板16下部の外周部には、基板W
の外周を取り巻くようにガイドリング22が取付けられ
ている。
【0005】把持板16の上面(基板取付側を前面とす
れば裏面)には、中央に円筒状の凹部24が形成され、
その周辺部に段差面26が形成されている。一方、被覆
板18の下面には、中央に把持板16の凹部24と嵌合
する形状の円筒状の凸部28が形成され、その周辺部に
把持板16の段差面26にボルトで締結される薄肉のフ
ランジ部30が設けられている。被覆板18の上面に
は、中央に円筒状の凹所32が形成され、その周囲を取
り囲むように環状の肩部34が形成され、その外側は押
え板20を取り付けるための段差面36となっている。
段差面36と被覆板18の間には、中空円板状のゴムシ
ート37を介在させることにより隙間Sの密閉性の向上
を図っている。
【0006】把持板16の凹部24の深さは被覆板18
の凸部28の高さよりも大きくなっており、これによ
り、これら凹部24と凸部28の間には所定厚さの隙間
Sが形成される。把持板16には、これを上下に貫通す
る多数の流通孔38が形成され、これは前記の被覆板1
8と把持板16の間の隙間Sを介して押え板20の接続
穴40に連通し、さらに把持板16の下面に保持された
基板Wの裏面に連通する。隙間Sに真空源を繋いだ時は
基板Wの裏面に吸着力が作用し、一方、圧力流体源を繋
いだ時は押圧力が作用するようになっている。
【0007】駆動軸12の下端部には、外側に張り出し
たフランジ部66を有する駆動板68が固定されてい
る。この駆動板68とトップリング本体10の被覆板1
8の間にはトップリング本体10を傾動可能に支持しか
つ押圧力を伝達する自在継手14が設けられ、この自在
継手14は、球面軸受70と、駆動軸12の回転をトッ
プリング本体10に伝達する回転伝達機構72とを有し
ている。
【0008】球面軸受70は、駆動板68の下面の中央
に設けられた凸部76と、被覆板18の上面中央に形成
された凹所32のそれぞれに、セラミックスのような高
硬度材料からなるベアリングボール78を摺動自在に収
容する球面状凹所80,82が形成されて構成されてい
る。ベアリングボール78の下端は、把持板16の凹部
24内に位置しており、すなわち、段差面26のレベル
以下に位置している。このように、把持板16に凹部2
4を、被覆板18に凸部28を設けてトップリングを肉
薄にし、かつ、球面軸受70の少なくとも一部を凹部内
に位置させることにより、球面軸受70の中心を極力研
磨テーブル4に近付けることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のポリッ
シング装置においては、このように、把持板16に凹部
24を、被覆板18に凸部28を設けてトップリング本
体10を肉薄にし、かつ、球面軸受70の少なくとも一
部を前記凹部24内に位置させることにより、球面軸受
70の中心の研磨テーブル4に対する高さ方向の距離を
小さくしているが、なお、基板Wと研磨テーブル4の研
磨布面の間の摩擦力により作用する回転モーメントによ
り、高度に安定な研磨条件を作り出すことが困難であっ
た。
【0010】この回転モーメントは、球面軸受70と基
板Wの表面の間の距離に比例するので、凹部の深さを大
きくすれば回転モーメントが小さくなって安定化する。
しかしながら、この場合は、把持板16の剛性が大きく
低下して、研磨中に球面軸受70を介して伝達される押
圧力により変形し、この変形が基板Wに転写されること
により、平坦な研磨面を得ることが困難になるという問
題が発生した。
【0011】また、研磨装置における研磨速度に影響を
与える因子として、押圧力、相対摺動速度、砥液供給
量、研磨クロス面の性状等の他に、研磨面の温度が指摘
されている。特に、半導体ウエハ等の基板Wが大径化す
るに従い、研磨による発熱量が増大し、トップリング本
体10への伝熱量も増加する。大径化に伴うトップリン
グ本体10の大型化により、放熱に必要な表面積に比
べ、熱を受け取る体積が大きくなり、熱収支が不安定に
なりやすく、結果として研磨中の研磨速度が不安定にな
ってしまう。
【0012】特に、基板Wの中央部での研磨発熱量は、
外周部に比べて大きくなることが想定されるので、この
基板Wの半径方向の温度勾配から生じる把持板16への
伝熱量の勾配を是正するためにも、熱を受け取りにく
い、あるいは熱を逃がしやすい、といった工夫を把持板
16に施す必要がある。最も簡便な方法の1つとして、
体積を減少させることが挙げられ、この意味から把持板
16の軽量化が求められている。
【0013】さらに、把持板16の前面には基板Wを吸
着するための吸着パッドが貼付されており、その交換や
把持板16の洗浄のために定期的にトップリング本体1
0から把持板16を取り外す必要がある。このような作
業を人手によって行なう場合、把持板16の重量が大き
いと人間の腰に負荷が掛かり、安全・衛生上の問題が生
じる。このような把持板16の重量の増大の問題は、半
導体ウエハの大口径化に伴ってますます顕著になる。
【0014】本発明は、前記課題に鑑み、把持板の剛性
を維持し、基板と研磨テーブルの研磨布面の間の摩擦力
により作用する回転モーメントを抑制して安定した研磨
を行なうことができる基板把持装置を提供すること、及
び把持板の重量を可能な限り低減させた基板把持装置を
提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、基板を前面に把持する把持板と、該把持板の裏面に
前記把持板の中央部分との間に隙間を形成するように取
り付けられた被覆板と、前記把持板に押圧力を伝達可能
とするように球面軸受を介して取り付けられた駆動軸と
を備え、前記把持板の前記被覆板に対向する面には、垂
直断面が二次曲線で記述可能な形状の凹部が形成されて
いることを特徴とする基板把持装置である。
【0016】これにより、球面軸受の位置を可能な限り
低くして、基板と研磨クロスの間の摩擦による回転モー
メントを低減させ、同時に把持板の重量を軽減して温度
制御特性や作業性を向上させ、かつ所定の剛性を維持し
て把持板の変形に起因する研磨量の不均一を防止するこ
とができる。
【0017】請求項2に記載の発明は、前記球面軸受は
前記把持板の前記凹部内に位置することを特徴とする請
求項1に記載の基板把持装置である。
【0018】請求項3に記載の発明は、前記基板把持装
置の前記球面軸受により傾動する部材で構成される構造
体の重心座標での慣性モーメントを基準として、前記構
造体の前記球面軸受の中心座標での慣性モーメントと前
記重心座標での慣性モーメントの差が±5%の範囲にあ
ることを特徴とする請求項1に記載の基板把持装置であ
る。これにより、トップリングの傾動の際の慣性モーメ
ントを最小に近づけ、研磨工程中においてトップリング
が研磨テーブルの研磨面に有る又は生じる凹凸やうねり
に追随して傾動し易くして、基板の被研磨面の面内均一
性を向上させる。
【0019】請求項4に記載の発明は、研磨面を有する
研磨テーブルと、該研磨面に砥液を供給する砥液供給装
置と、請求項1ないし3のいずれかに記載の基板把持装
置とを有することを特徴とするポリッシング装置であ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る基板把持装置
の一実施の形態を図1ないし図3に基づいて説明する。
この基板把持装置は、全体として円板状のトップリング
本体10と、このトップリング本体10を支持し、かつ
これに回転駆動力と押圧力を伝達する駆動軸12と、こ
れら駆動軸12及びトップリング本体10を互いの傾動
を許容しつつ連結する自在継手部14とから構成されて
いる。なお、図1では、トップリング本体10が駆動軸
12から吊り下げられた状態が示されている。
【0021】トップリング本体10は、下面に吸着パッ
ド15を介してポリッシング対象物である半導体ウエハ
(基板)Wを吸着等により把持するほぼ円板状の把持板
16と、この把持板16の上側に間に隙間Sを形成する
ように重ねて固着されるほぼ円板状の被覆板18とを備
えている。把持板16の外周を取り巻くようにリテーナ
リング100が被覆板18にボルトで固定されており、
把持板16の下面とリテーナリング100により、基板
Wを収容する凹部が形成されている。また、リテーナリ
ング100のさらに外方には、研磨テーブル4上の研磨
クロス2を押圧するための押圧リング102がトップリ
ングヘッド42に固定されたエアシリンダ106によっ
て上下動自在に支持されている。
【0022】把持板16の上面(基板取付側を前面とす
れば裏面)には、中央に凹部108が形成され、その外
周部は肩部110となっている。一方、被覆板18の下
面には、中央に把持板16の凹部108と嵌合する形状
の凸部112が形成され、その周辺部に把持板16の肩
部110にボルト固定されるフランジ部114となって
いる。この凹部108又は凸部112の形状は、その垂
直断面が二次曲線で記述可能であり、この実施の形態で
は、断面において中心軸線を短軸、把持板16の上面を
通る直径を長軸とする楕円に形成されている。
【0023】被覆板18のフランジ部114の下面に
は、把持板16の肩部110に接触する環状の突条11
6が形成されており、把持板16はこの突条116にお
いて被覆板18と接触して押圧力を負荷されるようにな
っている。この突条116の環状の領域の中心の位置
は、肩部110と凹部108との接合領域付近にある。
被覆板18と把持板16の対向面のこれ以外の領域に
は、所定厚さの隙間Sが形成され、これは、シールリン
グ118a,118b,118cによって同軸の帯状空
間として外部から及び互いに気密に仕切られている。被
覆板18には隙間Sに連通する図示しない流体流路が形
成され、一方、把持板16にも隙間Sに連通する流通孔
38が下面に貫通して設けられている。
【0024】駆動軸12は、図示しない支柱に取り付け
られたトップリングヘッド42によって自転と上下動が
可能に支持されており、トップリングヘッド42に設け
られた駆動源(減速機付きモータ、図示略)の出力軸と
プーリベルト機構によって連結され、また、トップリン
グヘッド42と駆動軸ホルダの間に設けられたトップリ
ングシリンダのシャフトの伸縮によって上下方向に移動
させられる構造になっている。駆動軸12は中空の筒状
に形成されており、内部にはテフロン又はポリプロピレ
ンなどの耐食性のある樹脂等の材質によって形成された
チューブが挿通されており、これの上端はロータリージ
ョイントを介して外部の流体供給装置に連通されるよう
になっている。
【0025】駆動軸12の下端部には、取付部材66を
介して駆動板68が固定されている。駆動板68の下面
の中央には、下面が円錐状の逃げ面74となっている凸
部76が形成されており、この凸部76の中央には、セ
ラミックスのような高硬度材料からなるベアリングボー
ル78を摺動自在に収容する球面状凹所80が形成され
ている。そして、被覆板18の上面中央には、駆動板6
8の凸部76を収容できる広さと高さならびに深さを持
つ凹所32が形成され、この凹所32の底面の中央に
は、やはりベアリングボール78を収容する球面状凹所
82が形成され、これによって駆動軸12とトップリン
グ本体10の間に球面軸受70が構成されている。
【0026】この例では、ベアリングボール78が全体
が把持板16の凹部108内に位置しており、すなわ
ち、肩部110のレベル以下に位置している。このよう
に、把持板16に凹部108を、被覆板18に凸部11
2を設け、これらの断面を二次曲線として記述可能な曲
線として形成することにより、把持板16及び被覆板1
8を所定の剛性に維持しつつ、把持板16を肉薄にして
軽量化を図るとともに、球面軸受70の中心の位置を研
磨テーブル4に近付けることができる。ベアリングボー
ル78の中心と把持板16の下面までの距離Lは、従来
の26mm程度から16mm程度に減少させることがで
きた。
【0027】また、この例においては、基板把持装置の
うち、球面軸受70によって傾動させられる部分、すな
わち、トップリング本体10、リテーナリング100及
びその付属物を含めた構造体の重心座標での慣性モーメ
ントを基準として、この構造体の球面軸受70の中心座
標での慣性モーメントと重心座標での慣性モーメントの
差が±5%の範囲にあるようになっている。このよう
に、構造体の慣性モーメントが、重心座標まわりと、球
面軸受70の中心座標まわりにおいて±5%の範囲で一
致していれば、トップリング本体10の傾動時における
慣性モーメントが充分小さくなり、実用上充分な傾動追
従性を得ることができる。
【0028】また、このトップリングにおいては、球面
軸受70によって傾動させられるトップリング本体1
0、リテーナリング100及びその付属物を含めた部分
の重心がほぼ球面軸受70と一致するようになっている
ので、研磨工程においてトップリングが研磨テーブルに
貼付された研磨クロスの局部的なうねりに追随しやすく
なっている。これは、トップリングの傾動に対して抵抗
作用をなす慣性モーメントが、傾動軸と重心との距離の
積、すなわち、球面軸受70の中心と重心との距離の積
に比例するからであり、球面軸受70の中心と重心が一
致していれば、理論的にはこれが最小になるからであ
る。
【0029】次に、前記のように構成された基板把持装
置の作用を従来の場合と比較して説明するために、有限
要素法を用いて解析を行った。ここでは、断面が矩形で
あるような凹部を有する従来のタイプと、断面が二次曲
線であるような凹部を有する本発明のタイプにおいて、
それぞれ以下の条件を満たすようなモデルを設計したも
のである。 低支点とする。すなわち、把持板16の中央部の最小
厚さを2mmとする。 把持板16の剛性を維持する。すなわち、把持板16
に500gf/cmの負荷が掛かった時の最大変形量
を1μm以内とする。 基板Wが大径であるものを対象とした。すなわち、基
板径を200mmとした。
【0030】前記のような条件下において解析を行った
結果を、図2及び図3に模式的に示す。従来の積層円板
型では、前記の条件をクリアするには、把持板16の中
央の凹部の径は、図示するように、31mm以下でなけ
れば剛性を維持できず、また、把持板16の厚さも27
mm必要となる。この結果、支点の位置と、構造体の重
心の位置が離れてしまい、モーメントが大きくなって傾
動の応答性が悪くなってしまう。また、トップリング本
体10の重さが増して、取り扱い性も悪くなってしま
う。
【0031】これに対して、本発明の二次曲線で記述可
能な形状(図示例では楕円)の断面を有する把持板16
の場合は、厚さが18mm程度であり、支点の位置と構
造体の重心の位置はほぼ一致しており、薄肉化による軽
量化も達成できている。しかも、この形状・寸法のモデ
ルでは、500gf/cmの負荷が掛かった時の最大
変形量は、0.537μmと小さかった。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
球面軸受の位置を低くして基板と研磨クロスの間の摩擦
による回転モーメントを低減させ、基板と研磨クロスの
面間の密着性を維持するとともに、把持板の重量を軽減
して温度制御特性や作業性を向上させ、かつ所定の剛性
を維持して把持板の変形を防止し、結果として安定な研
磨を行なって被研磨面の均一性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るポリッシング装置の一実施の形態
の全体を示す縦断面図である。
【図2】数値解析により作成した比較例の把持板のモデ
ルの模式図である。
【図3】数値解析により作成した本発明の把持板のモデ
ルの模式図である。
【図4】従来のポリッシング装置を示す断面図である。
【図5】図4の要部であるトップリングを示す縦断面図
である。
【符号の説明】
10 トップリング本体 12 駆動軸 16 把持板 18 被覆板 24 凹部 28 凸部 32 凹所 34 肩部 66 フランジ部 68 駆動板 70 球面軸受 76 凸部 86 被駆動ピン 98 駆動ピン W 基板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を前面に把持する把持板と、 該把持板の裏面に前記把持板の中央部分との間に隙間を
    形成するように取り付けられた被覆板と、 前記把持板に押圧力を伝達可能とするように球面軸受を
    介して取り付けられた駆動軸とを備え、 前記把持板の前記被覆板に対向する面には、垂直断面が
    二次曲線で記述可能な形状の凹部が形成されていること
    を特徴とする基板把持装置。
  2. 【請求項2】 前記球面軸受は前記把持板の前記凹部内
    に位置することを特徴とする請求項1に記載の基板把持
    装置。
  3. 【請求項3】 前記基板把持装置の前記球面軸受により
    傾動する部材で構成される構造体の重心座標での慣性モ
    ーメントを基準として、前記構造体の前記球面軸受の中
    心座標での慣性モーメントと前記重心座標での慣性モー
    メントの差が±5%の範囲にあることを特徴とする請求
    項1に記載の基板把持装置。
  4. 【請求項4】 研磨面を有する研磨テーブルと、該研磨
    面に砥液を供給する砥液供給装置と、請求項1ないし3
    のいずれかに記載の基板把持装置とを有することを特徴
    とする研磨装置。
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JP2012518904A (ja) * 2009-02-25 2012-08-16 グリーンスペック カンパニー、インコーポレイテッド シリコン・ベアー・ウエハー研磨装置用キャリア・ヘッド

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