JP2000189655A - パチンコ玉の揚送研磨装置 - Google Patents

パチンコ玉の揚送研磨装置

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JP2000189655A
JP2000189655A JP10374763A JP37476398A JP2000189655A JP 2000189655 A JP2000189655 A JP 2000189655A JP 10374763 A JP10374763 A JP 10374763A JP 37476398 A JP37476398 A JP 37476398A JP 2000189655 A JP2000189655 A JP 2000189655A
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polishing
pachinko ball
central shaft
spiral groove
outer cylinder
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JP10374763A
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Makoto Kudo
允 工藤
Kango Yanagi
漢呉 柳
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Heiwa Corp
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Heiwa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い揚送研磨効率でパチンコ玉を研磨部材で
研磨しながら揚送する場合に、外筒体の剛性を確保する
と共に、高精度の垂直度で容易に組立可能なパチンコ玉
の揚送研磨装置を提供する。 【解決手段】 揚送研磨装置における中心軸体6の周り
にパチンコ玉の導入機構10を配設し、これによって中
心軸体6に形成した複数条の螺旋溝30にパチンコ玉を
整列して案内し、このパチンコ玉に外筒体4の円筒内面
に装着した研磨部材を接触させることにより、研磨しな
がら上方に揚送する。外筒体4は外周側の角筒部とこれ
に内接する円筒部とで構成し、この外筒体4をベース部
材2に係合棒部21とこれに係合する垂直係合案内部2
2とで構成される位置決め機構20を介して高垂直度で
支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば床面側に
集められたパチンコ玉を天井側に揚送し(持ち上げ)な
がら研磨するためのパチンコ玉の揚送研磨装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】これまでのパチンコ玉の揚送研磨装置と
して、特開平10−277247号公報に記載されたも
のが知られている。この従来例は、外周面に多条ねじ溝
が形成された円筒状回転部材と、該円筒状回転部材の外
周面と所定の空隙を介して同心状に配置された固定円筒
部材と、前記円筒状回転部材を転回駆動する電動機とを
備え、固定円筒部材は、下端側の玉が転入する窓を有す
る第1の円筒部と、この第1の円筒部の上端に連接され
た内周面に研磨布を貼着した複数の第2の円筒部とで構
成され、第2の円筒部が支柱によって支持された構成を
有し、円筒状回転部材の転回によりねじ溝と固定円筒部
材内周面の研磨布との間に玉を転動させて磨きながら揚
送している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の揚送研磨装置にあっては、内周面に研磨布を配設し
た固定円筒部材が円筒状に形成されているので、大きな
剛性を得ることができないという未解決の課題がある。
すなわち、通常揚送研磨装置では床面に集めたパチンコ
玉を天井裏側に揚送するため、固定円筒部材の長さが
2.5m程度と長くなると共に、内周面に形成した研磨
布と円筒状回転部材との間にパチンコ玉を挟持して上方
に揚送するので、必要な挟持圧を得るためにも大きな曲
げ剛性を必要とし、しかも円筒状回転部材の回転力がパ
チンコ玉を介して固定円筒部材に伝達されるため、大き
な捩れ剛性も必要となる。特に、円筒状回転部材のねじ
溝を多条として、揚送研磨するパチンコ玉数を増加させ
ているため、固定円筒部材ではより大きな剛性を必要と
する。
【0004】これらの必要な剛性を確保するには、上記
従来例のように固定円筒部材を円筒状に形成した場合に
は、固定円筒部材のみでは剛性を確保できないので、支
柱に横棒を介して連結して支持せざるをえず、揚送研磨
装置の占める設置スペースが多くなり、狭い空間での設
置が困難となるという未解決の課題がある。この未解決
の課題を解決するために、固定円筒部材の肉厚を厚くす
ることにより剛性を高めることが考えられるが、肉厚を
厚くすると、固定円筒部材全体の重量が嵩み、組付作業
性が低下すると共に、組立及び補修時に大人数の作業員
が必要となるという未解決の課題がある。
【0005】しかも、固定円筒部材は長尺であり、且つ
内部にねじ溝を有する円筒状回転部材を内装して、パチ
ンコ玉を研磨しながら揚送する関係で、荷重バランスを
保つために垂直度を高精度に維持する必要があるが、従
来例では、固定円筒部材を複数の円筒部材を連接して構
成し、これらを支柱で支持しているので、固定部材全体
を高精度の垂直度をもって取付けることが困難であり、
組立作業性が悪いと共に、荷重バランスが悪くなること
により、耐久性が低下するという未解決の課題もある。
【0006】そこで、本発明は、上記従来の揚送研磨装
置の未解決の課題に着目してなされたものであり、外筒
体で大きな剛性を確保することができるパチンコ玉の揚
送研磨装置を提供すると共に、外筒体をベース部材に対
して高精度の垂直度で容易に組付けることができるパチ
ンコ玉の揚送研磨装置を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係るパチンコ玉の揚送研磨装置は、パチ
ンコ玉を螺旋溝で案内して揚送しながら研磨部材で研磨
するようにしたパチンコ玉の揚送研磨装置において、床
面に設置されるベース部材と、該ベース部材に垂設され
た長尺の外筒体と、該外筒体内に同軸状に回転自在に配
設された中心軸体と、該中心軸体を回転駆動する回転駆
動手段と、前記外筒体及び中心軸体の何れか一方の対向
円筒面に形成された前記パチンコ玉を一部が露出した状
態で案内する螺旋溝と、他方の対向円筒面に配設された
螺旋溝から露出するパチンコ玉に接触して研磨する研磨
部材とを備え、前記外筒体は、内周面が円筒面に形成さ
れた角筒体で構成されていることを特徴としている。
【0008】この請求項1に係る発明においては、外筒
体を円筒状として肉厚を増すことにより剛性を上げるに
は限度があると考え、外筒体を円筒内周面を有する角筒
状に形成することにより、軽量化を図りながら曲げ剛性
及び捩れ剛性を格段に向上させることができる。また、
請求項2に係る発明においては、パチンコ玉を螺旋溝で
案内して揚送しながら研磨部材で研磨するようにしたパ
チンコ玉の揚送研磨装置において、床面に設置されるベ
ース部材と、該ベース部材に垂設された長尺の外筒体
と、該外筒体内に同軸状に回転自在に配設された中心軸
体と、該中心軸体を回転駆動する回転駆動手段と、前記
外筒体及び中心軸体の何れか一方の対向円筒面に形成さ
れた前記パチンコ玉を一部が露出した状態で案内する螺
旋溝と、他方の対向円筒面に配設された螺旋溝から露出
するパチンコ玉に接触して研磨する研磨部材とを備え、
前記外筒体は、内周面が円筒面に形成された角筒体で構
成され、且つ前記ベース部材及び前記外筒体の下端部に
は、前記ベース部材に対して前記外筒体を垂直状態に位
置決めする位置決め機構が設けられていることを特徴と
している。
【0009】この請求項2に係る発明においては、請求
項1の作用に加えて、外筒体の下端部とベース部材との
間に位置決め機構を設けることにより、この位置決め機
構を利用してベース部材に対して外筒体を高精度の垂直
度をもって少人数で容易に組付作業を行える。さらに、
請求項3に係るパチンコ玉の揚送研磨装置は、パチンコ
玉を螺旋溝で案内して揚送しながら研磨部材で研磨する
ようにしたパチンコ玉の揚送研磨装置において、床面に
設置されるベース部材と、該ベース部材に垂設された長
尺の外筒体と、該外筒体内に同軸状に回転自在に配設さ
れた中心軸体と、該中心軸体を回転駆動する回転駆動手
段と、前記中心軸体の外周面に形成された前記パチンコ
玉を一部が露出した状態で案内する螺旋溝と、該螺旋溝
と対向して前記外筒体の内周面に配設された当該螺旋溝
から露出するパチンコ玉に接触して研磨する研磨部材と
を備え、前記外筒体は、内周面が円筒面に形成された角
筒体で構成され、且つ前記ベース部材及び前記外筒体の
下端部には、前記ベース部材に対して前記外筒体を垂直
状態に位置決めする位置決め機構が設けられていること
を特徴としている。
【0010】この請求項3に係る発明においては、請求
項1及び2の揚送研磨装置の作用に加え、研磨部材が固
定側の外筒体に装着されているので、中心軸体の回転に
よる遠心力がパチンコ玉に作用することにより、パチン
コ玉と研磨部材の研磨シートとの接触をより確実に行っ
て良好な研磨を行える。さらにまた、請求項4に係るパ
チンコ玉の揚送研磨装置は、請求項2又は3に記載した
発明において、前記位置決め機構は、前記ベース部材及
び前記外筒体の何れか一方に所定間隔を保って垂直方向
に突出形成された一対の係合棒部と、他方に配設された
前記係合棒部に係合する垂直方向係合案内部とで構成さ
れていることを特徴としている。
【0011】この請求項4に係る発明においては、請求
項3に係る発明において、例えばベース部材側に垂直方
向に突出形成された一対の係合棒部と、外筒体側に形成
された垂直方向係合案内部とを係合させるだけで、ベー
ス部材に対して外筒体を高精度の垂直度で外筒体を取付
けられる。なおさらに、請求項5に係るパチンコ玉の揚
送研磨装置は、請求項4に係る発明において、前記垂直
方向係合案内部は、垂直板部と、該垂直板部に形成され
た前記一対の係合棒部に係合する係合案内部とで構成さ
れていることを特徴としている。
【0012】この請求項5に係る発明においては、係合
案内部が垂直板部に形成されているので、大きな剛性を
有する垂直方向係合案内部を構成できる。また、請求項
6に係るパチンコ玉の揚送研磨装置は、請求項5に係る
発明において、前記係合案内部は、一対の係合棒部に内
方側又は外方側から互いに摺接案内しながら係合する一
対の案内部材を少なくとも上下方向に離間して2組配設
した構成を有することを特徴としている。
【0013】この請求項6に係る発明においては、係合
案内部に一対の案内部材を2組設けることにより、一対
の係合棒部と互いに摺接案内しながら係合するので、そ
の係合を容易に行うことができ、組付作業性を向上でき
る。さらに、請求項7に係るパチンコ玉の揚送研磨装置
は、請求項5に係る発明において、前記係合案内部は、
垂直板部に突出形成された支持板部の先端に形成されて
いることを特徴としている。
【0014】この請求項7に係る発明においては、垂直
方向係合案内部が垂直板部に突出形成された支持板部を
介して取付けられているので、例えば外筒体の取付領域
に隣接する他の部材が存在する場合に、この部材を避け
た任意の位置に係合棒部を配置でき、省スペース化が図
られる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1(a)、(b)及び(c)は
揚送研磨装置の左側面図、正面図及び右側面図であり、
図2は図1に示す揚送研磨装置の拡大平面図、図3は図
1(b)のA−A線拡大端面図である。
【0016】図1(a)〜(c)に示す揚送研磨装置1
は、最下端に位置し例えば床面に設置されるベース部材
2と、このベース部材2から垂直方向に起立する外筒体
4と、この外筒体4の中心に回転自在に配設された中心
軸体6と、外筒体4の下端(ベース部材2の上面)に配
したパチンコ玉供給用の周囲ボックス8と、周囲ボック
ス8のほぼ中央部に位置する導入機構10と、ベース部
材2上に倒立して配置された駆動源となるモータ12と
を備えている。
【0017】ベース部材2は、図2に示すように、横長
の長方形状に形成されたベース基板2aと、その上面に
左右端部を残して配設された直方体状のケース体2bと
で構成され、ベース基板2aの左右端部に床面にボルト
で固定する取付孔2c,2dが穿設されている。ケース
体2bの上面における左半部には外筒体4、中心軸体6
及び導入機構10が配設されていると共に、右半部には
モータ12が回転軸を下に突出した倒立状態で配設され
ている。
【0018】外筒体4は、図3に示すように、横断面で
見て方形角枠部4aと、この角枠部4aに内接する円筒
部4bとで4隅に断面三角形状で上下方向に延長する空
間部4cを有する角筒体4dを前後方向の中央部で垂直
方向に2分割した分割半体4F及び4Rで構成され、分
割半体4Fはさらに上下に2分割されている。ここで、
各分割半体4F及び4Rは、例えばアルミニウム材を引
き抜き加工することにより一体成形され、各分割半体4
F及び4Rの左側面には夫々1条の断面凸状の係合溝4
eが上下両端部に貫通して形成されていると共に、右端
面には夫々2条の断面凸状の係合溝4f及び4gが上下
両端部に貫通して形成され、さらに円筒部4bを構成す
る半円筒部4hの円周方向の両端部に夫々円周面から半
径方向に外方に延長し且つ上下方向に延長する凹部でな
る後述する研磨部材25の係止片25c及び25dを係
止する係止部4i及び4jが形成されている。
【0019】そして、分割半体4Rに対して分割半体4
Fが開閉支持具14によって開閉自在に装着されてい
る。この開閉支持具14は、図1(b)に示すように、
分割半体4F及び4Rの左側面側に固定された蝶番15
と、分割半体4F及び4Rの右側面側に設けられた留め
具16とで構成されている。ここで、蝶番15は、図3
で特に明らかなように、分割半体4F及び4Rの係合溝
4eに帽部が係合されたボルト15aとこれに螺合する
ナット15bによって固定されている。
【0020】また、留め具16は、図1(c)及び図3
に示すように、例えば分割半体4Rの係合溝4f及び4
gに係合されたナット16aとこれに螺合するボルト1
6bとによって固定された取付基板16cと、この取付
基板16cに回動自在に配設された下方が開口した係合
凹部16dと把持部16eを有する回動レバー16f
と、この回動レバー16fを右側面から見て反時計方向
に付勢するコイルスプリング16gと、分割半体4Fの
係合溝4fに係合されて固定された係合ピン16hとで
構成されている。
【0021】そして、図1(c)で拡大図示するよう
に、回動レバー16fの係合凹部16dが係合ピン16
hに係合している状態では、分割半体4Rに対して分割
半体4Fの開放が規制されて分割半体4F及び4Rが連
結状態に維持され、このときコイルスプリング16gに
よって回動レバー16fが反時計方向に付勢されること
により、係合凹部16dと係合ピン16hとの係合状態
が維持される。
【0022】この分割半体4F及び4Rの連結状態か
ら、回動レバー16fの把持部16eを把持して、コイ
ルスプリング16gの付勢力に抗して回動レバー16f
を時計方向に回動させて係合凹部16dと係合ピン16
hとの係合関係を解除し、回動レバー16fをコイルス
プリング16gの取付位置間を結ぶ線が回動レバー16
fの回動中心を越えるように回動させると、コイルスプ
リング16gによって回動レバー16fがさらに時計方
向側に回動されて、係合凹部16dと係合ピン16hと
の係合関係を解除した状態となる。
【0023】したがって、この状態で分割半体4Fを蝶
番15を支点として図3で見て時計方向に回動させるこ
とにより、中心軸体6及び研磨部材25の円周方向端部
を露出させることができる。また、ベース部材2及び外
筒体4には、ベース部材2に対して外筒体4を垂直方向
に位置決め保持する位置決め機構20が配設されてい
る。この位置決め機構20は、図2、図4及び図5に示
すように、ベース部材2の左半部における後端側に形成
された係合棒部21と、この係合棒部21に係合案内さ
れる外筒体4の下端背面側に形成された垂直方向係合案
内部22とで構成されている。
【0024】係合棒部21は、ベース部材2の左半部に
おける後端側に外筒体4の左右幅より広い間隔を開けて
垂直に固定された高さ40cm程度の一対の支持角柱2
1a及び21bと、角柱21aの左側面及び角柱21b
の右側面に夫々例えばボルト締めされた断面L字状の案
内片21c及び21dとで構成され、支持角柱21a及
び21bの前端面と案内片21c及び21dの前面部と
の間で係合凹部21e及び21fが形成されていると共
に、案内片21c及び21dの側面部における下端側に
係合凹部内に突出する位置決めピン21g及び21hが
挿通保持されている。
【0025】垂直方向係合案内部22は、係合棒部21
の係合凹部21e及び21fに係合する係合板部22a
と、この係合板部22aの前面側に外筒体4の左右幅と
等しい間隔を保って垂直方向に延長して取付けられた取
付板部22b及び22cとで構成され、これら取付板部
22b及び22cが外筒体4の分割半体4Rの下端側左
右側面に取付けられている。
【0026】したがって、ベース部材2に外筒体4の分
割半体4Rを垂設するには、先ず、分割半体4Rの背面
側下端部に垂直方向係合案内部22をボルト締めによっ
て固定し、この状態で、垂直方向係合案内部22の係合
板部22aの左右側端を係合棒部21の係合凹部21e
及び21fに上方側より係合させた状態で、外筒体4の
分割半体4Rを下降させることにより、係合板部22a
が係合凹部21e及び21fに係合しながら案内され、
その下端が位置決めピン21g及び21hに当接するこ
とにより、ベース部材2に対して外筒体4の分割半体4
Rが垂直状態に保持される。
【0027】この状態で、係合板部22aを係合棒部2
1の支持角柱21a及び21bにボルト締めすることに
より、1人の作業員で容易に外筒体4の分割半体4Rを
ベース部材2に垂直状態を維持しながら取付けられる。
なお、本実施の形態にあっては、周囲ボックス8の平面
形状が方形に形成されているが、周囲ボックス8の平面
形状を正方形に敬せ市、その各辺に沿わせた向きに係合
板部22aを支持角柱21a,21bに対して取り付け
可能な構成にすれば、所望によりベース部材2に対する
外筒体4の取り付け向きを90度単位で変更できる。こ
れにより揚送研磨装置1の中でも比較的大きな空間を占
めるモータ12に対する外筒体4の相対位置が4方向に
変更可能になる結果、設置環境に応じて分割半体4Fの
開閉方向を何れかのうちから選択できるため、揚送研磨
装置1の設置空間上の制限を緩和できる。
【0028】外筒体4を構成する分割半体4F及び4R
の円筒内周面には研磨部材25が着脱自在に装着されて
いる。この研磨部材25は、図3及び図6に示すよう
に、例えば比較的硬質の合成樹脂材で成形された装着す
る外筒体4の内周面の曲率と等しい曲率を有する半円筒
状のベース基板25aと、このベース基板25aの内面
側即ち中心軸体6に対向する研磨面側に接着又は溶着あ
るいは植設によって形成された例えばウール繊維で形成
された研磨シート25bとで構成されている。ベース基
板25aの円周方向の両端部側における裏面側に半径方
向に突出し、且つ垂直方向に延長して形成された外筒体
4における各分割半体4F及び4Rに形成された係止部
4i及び4jに係止される係止片25c及び25dが一
体に形成されている。
【0029】ここで、ベース基板25aを使用したの
は、外筒体4の内周面と中心軸体6の外周面との間の僅
かな隙間に挿入する際に、弾力性のある研磨シート25
bだけでは挿入しづらいので、ベース基板25aに剛性
を持たせることにより、案内役を果たさせて作業性を高
めるためである。しかも、ベース基板25aの曲率が装
着する分割半体4F及び4Rの円筒内周面の曲率に対応
させてあるので、その装着作業をより容易に行える。さ
らに、ベース基板25aの円周方向の両端部側に係止片
25c及び25dが形成され、これら係止片25c及び
25dが分割半体4F及び4Rに形成された係止凹部4
i及び4jに係止されるので、後述するように中心軸体
6が回転駆動されることにより、パチンコ玉Pが揚送さ
れる際に大きな円周方向の摩擦力が研磨部材25に作用
したとしても、この摩擦力によって研磨部材25が円周
方向にズレることを確実に防止でき、負荷変動を伴うこ
となく、安定した研磨を行える。
【0030】研磨シート25bは、本実施形態で使用す
るシートのほかにも、たとえば、凹凸面を形成したり研
磨剤を塗布したりした紙製シートや布製シート或いは図
7(b)に示すようなベース基板25aに動物の毛や合
成樹脂細線材で形成した可撓性短尺材25fを植設して
ブラシ構造とすることもできる。一枚の研磨シート25
bの研磨面を、上述した種類の異なるシートを寄せ集め
ることにより形成してもよい。このように、材質の異な
る複数の部材(素材)により構成し、各部材の特質(た
とえば、湿気に強い、油汚れに強い等)を利用すれば、
湿度や汚れの種類等に適切に対応しつつ効率的に揚送研
磨する方法もある。
【0031】そして、この外筒体4を構成する分割半体
4F及び4Rの半円筒部4h内に同軸状に中心軸体6が
回転自在に配設されている。この中心軸体6は、図8〜
図10に示すように、硬質の合成樹脂製であって、その
外周面に複数条の螺旋溝30,30...を備えてお
り、後述する動力伝達手段により図3で見て時計方向に
回転駆動される。
【0032】各螺旋溝30は、中心軸体6の外周面を旋
盤によって切削することより形成する方法が一般的であ
るが、中心軸体6の外周に山筋を設けることにより山筋
と山筋との間に螺旋溝30を形成する方法もある。ここ
で、螺旋溝30は、パチンコ玉の一部分を露出させ、他
の部分を受け入れられるための実質的な通路を形成して
いればどのような形態であってもよい。たとえば、上述
した山筋を一定間隔を介して突き刺したピン等によって
構成してもよい。各螺旋溝30は、中心軸体6の外周面
を無駄なく利用して揚送効率を高めるために並列に配置
している。並列に配置すれば、各螺旋溝30間を必要以
上に疎にしなくて済むからである。下端入口30aを、
図8に示すようにこの下端入口30a以外の部分(下端
入口30aより上部の部分)より広い幅寸法に形成し
て、パチンコ玉の受け入れをスムーズに行えるようにし
ている。
【0033】図8及び図9に示すように螺旋溝30の条
数は、パチンコ玉の直径とともに中心軸体6の直径や螺
旋溝30の傾斜角等に合わせて定める。本実施形態の螺
旋溝30は、10条としているが、6条乃至14条とす
るのが一般的といえる。この数字は、パチンコ遊技場に
おける設置スペース等を考慮した上で、まず中心軸体6
の直径を設定し、この直径から導かれる円周の長さと、
パチンコ玉の直径との関係から算出した数字である。
【0034】螺旋溝30の条数を増やして揚送能力を高
めようとするのであれば、中心軸体6の回転速度を増大
させたり、中心軸体6の直径を太くすればよいし、一
方、設置スペースを小さくするのであれば、螺旋溝30
の条数を減らして中心軸体6の直径を細くすればよい。
中心軸体6の直径を細くすることにより揚送研磨効率が
下がるが、この場合は、別のスペースを使って他の中心
軸体6を設置するなどして補うようにするとよい。本実
施形態の螺旋溝30の断面形状は、図7(a)に示すよ
うに、パチンコ玉Pの直径Dとほぼ等しい幅寸法を有す
るほぼ半円状に形成している。螺旋溝30の深部と研磨
シート25bの表面(研磨面)との間隔Sは、各螺旋溝
30に受け入れられたパチンコ玉の露出部分に研磨シー
ト25bが接触し、この接触によって適度な摩擦力(押
圧力)がパチンコ玉に働くようにパチンコ玉Pの直径D
よりも僅かに小さな寸法に設定している。
【0035】なお、螺旋溝30の断面形状は、パチンコ
玉の一部分を露出させたまま受け入れることができ、さ
らに受け入れたパチンコ玉の自転を妨げることなく揚送
研磨できればどのような形状でもよく、そのような形状
として、本実施形態で採用する半円状のほか、たとえ
ば、図7(b)に示す三角形状や、台形状等がある。中
心軸体6は、一本の部材により形成してもよいが、図9
及び図10に示すように本実施形態では、加工や持ち運
び、さらに保守点検等の便宣のために上中下段3本の短
尺中心軸体6U,6M,6Lを連結して1本の中心軸体
6を形成している。中心軸体6の全長を長くするために
は、たとえば、各短尺中心軸体6U,6M,6Lの長さ
を長くしたり、中段の短尺中心軸体6Mの本数を2本以
上としたりする方法がある。
【0036】本実施形態では、各短尺中心軸体6U,6
M,6Lをそれぞれ螺旋溝30のピッチの自然数倍であ
る例えば4倍の長さに形成され、上段及び下段の短尺中
心軸体6U及び6Lは軽量化を図るために中空状に形成
され、残りの中段の短尺中心軸体6Mは剛性を確保する
ために中実に形成されている。また、上段の短尺中心軸
体6Uには図8及び図9に示すように上端面6uから回
転軸6Rを上方へ突出させ、下段の短尺中心軸体6Lに
は下端部6lに比較的大径の凹部6aが形成され、この
凹部6aの底部に2個の結合孔6h(図10(a)参
照)が下向きに穿設されている。
【0037】そして、各短尺中心軸体6U,6M,6L
の連結構造は、図10に示すように、中段の短尺中心軸
体6Mの上下端面にそれぞれ雌ねじ6sが形成され、こ
れら雌ねじ6sには図示しないがネジ溝を補強する螺旋
状の補強金具が挿入されている。また、短尺中心軸体6
Mの上下端面とこれに対向する短尺中心軸体6Uの下端
面及び短尺中心軸体6Lの上端面にそれぞれ90度間隔
で4本の連結孔6cが形成されている。
【0038】そして、各短尺中心軸体6U,6M及び6
Lを連結するには、先ず、図10(b)に示すように、
例えば中段の短尺中心軸体6Mの上下端面における各連
結孔6cに連結ピン6pを挿通し、次いで、短尺中心軸
体6Mに上段の短尺中心軸体6U及び下段の短尺中心軸
体6Lを連結ピン6pが短尺中心軸体6U及び6Lの連
結孔6c内に挿通されるように連結し、この状態で、上
段の短尺中心軸体6Uの上端側から特殊な治具(図示せ
ず)を使用してボルト6vを中心貫通孔内を通じて中段
の短尺中心軸体6Mの雌ねじ6sに螺着し、同様に下段
の短尺中心軸体6Lの下端側から治具を使用してボルト
6vを中心貫通孔内を通じて中段の短尺中心軸体6Mの
雌ねじ6sに螺着することにより、図9に示すように、
各中心軸体6U,6M及び6Lを一体化する。
【0039】このとき、各短尺中心軸体6U,6M及び
6Lは、その長さが前述したように螺旋溝30のピッチ
の自然数倍である4倍に設定されているので、螺旋溝3
0を切削する際に、先ず、端面に連結孔6cを穿設し、
この連結孔6cの位置を基準に割り出しして螺旋溝を切
削すると、その切削開始位置と切削終了位置とが完全に
一致することになる。したがって、各短尺中心軸体6
U,6M及び6Lを螺旋溝30が連続するように位置合
わせして連結ピン6pで連結することにより、面倒な位
置決めを必要とすることなく正確に螺旋溝30を連接で
き、中心軸体6の組立作業を容易確実に行える。しか
も、連結ピン6pと連結孔6cとによって短尺中心軸体
同士の円周方向の位置ズレを確実に防止できる。
【0040】ここで、短尺中心軸体6U,6M及び6L
の連結構造としては、連結ピン6pによる場合に限ら
ず、互いに係合する係合凸部と係合凹部とで構成するよ
うにしてもよく、また、連結ピン6p及び連結孔6cは
一対でもよいが、短尺中心軸体同士の連結ズレをより効
果的に防ぐ等の理由から二対以上であることが好まし
い。さらに、短尺中心軸体6U,6M及び6Lの連結
は、上述したボルト6vと雌ねじ6cとによる螺合に限
らず、接着や溶着によって連結してもよい。
【0041】そして、中心軸体6の下端は、図12に示
すように、下段の短尺中心軸体6Lの下面に形成された
結合孔6h内に、ベース部材2に配設された上下一対の
軸受31に回転自在に保持された断面T字状の回転軸3
2の上端面に形成された一対の連結ピン33を挿通させ
ることにより、回転軸32に一体に連結されて回転自在
とされている。
【0042】また、外筒体4の上端には玉送出ユニット
34が装着されている。この玉送出ユニット34は、図
11に示すように、その上端のほぼ中央部に軸受34a
を備え、この軸受34aは、図11で二点鎖線図示のよ
うに中心軸体6の回転軸6Rを軸方向(図の上下方向)
に摺動可能に支持している。玉送出ユニット34は、中
心軸体6の上端面6uと軸受34aの下端面との間に吸
収空間部34sを備えており、この吸収空間部34sに
様々な機能を持たせている。
【0043】第1に吸収空間部34sは、中心軸体6に
よって揚送され上端面6u上に押し出されたパチンコ玉
Pが上端出口34bから、他の力を受けることなく自然
に排出されるように、詳しく言えば上端面6u位置から
溢れ出る後続パチンコ玉Pによって押し出される力及び
中心軸体6の回転によって発生する遠心力などによって
排出されるよう設けられている。
【0044】本実施の形態では後述するように揚送研磨
効率の向上を目的として中心軸体6に複数条の螺旋溝3
0を形成している。このため、単位時間当たりに揚送研
磨するパチンコ玉P数はきわめて多量である。このよう
な多量なパチンコ玉Pを連続的に同時排出しようとする
と、上端出口34b付近で詰まりが生じるので、その詰
まりの発生を防ぐために以下に述べる理由を考慮して所
定の容積を上端出口34b付近に備えている。
【0045】中心軸体6の回転によって上端面6uに遠
心力を受けながら押し上げられたパチンコ玉P群は、一
部が上端出口34bに向かって排出されるが、他のパチ
ンコ玉Pは中心軸体8の遠心力によって吸収空間部34
s内を玉送出ユニット34上部の内壁沿いに摺接しなが
ら中心軸体6の回転方向に公転する。続いて、上記他の
パチンコ玉Pは、上端面6uよりも上に押し出されてか
ら中心軸体6が1回転するまでの間に上端出口34bか
ら排出される。
【0046】ここで、上述した他のパチンコ玉Pは、上
端面6uから押し上げられるパチンコ玉数が多いほど、
吸収空間14sの図11中、上方に向かって段を形成す
る傾向が大きいので、揚送能力に応じた容積を適宜設定
しなければ、揚送済みの滞留したパチンコ玉P群を円滑
に排出できず、その容積が揚送能力から外れて小さく定
められた場合には、玉詰まり現象が発生し易くなると言
う不都合を招く。
【0047】第2に吸収空間部34sは、保守、点検等
の作業性を向上させる機能を有している。つまり、図1
に示す中心軸体6やその下方に設置する導入機構10等
を保守、点検等を行う際に、内部に残るパチンコ玉を取
り除く等のために中心軸体6を持ち上げなければならな
い場合がある。この場合に、いちいちボルトを外して玉
送出ユニット34を外さなくてはならないとすると、と
ても面倒であり作業性に欠ける。
【0048】そこで、吸収空間部34sを一種の「あそ
び空間」として利用し、これに持ち上げた中心軸体6の
上端部位を受け入れさせ、これによって、玉送出ユニッ
ト34を外さなくても中心軸体6を持ち上げられるよう
にした。保守等を行う者が持ち上げる場合だけでなく、
たとえば、導入機構10内に異物が入ったことによって
中心軸体6が持ち上げられた場合にも、吸収空間部34
sが持ち上げられた部分を吸収して中心軸体6等に過大
な負荷を掛けないようにするので、この中心軸体6等の
破損を未然に防ぐ働きもある。中心軸体6が持ち上げら
れると、これに伴って回転軸6Rも上昇するが、この上
昇分は、軸受34aが吸収する。これが、軸受34aに
回転軸6Rを摺動可能に支持した理由である。
【0049】最後に吸収空間部34sは、中心軸体6の
熱膨張分を吸収するための機能を備えている。揚送研磨
されるパチンコ玉Pは、後述するように自転しながら螺
旋溝30の内壁や研磨部材25と接触しており、この際
に生じた摩擦熱が中心軸体6を軸方向(図11の上下方
向)に膨張させ、これにより中心軸体6の上端部位が上
昇する場合がある。この熱膨張分を、軸受34aの摺動
機能とともに受け入れる機能を、吸収空間部34sに持
たせている。
【0050】中心軸体6の熱膨張の度合いは、中心軸体
6の形態や材質等によって異なるが、前述したパチンコ
玉を溜めるという第1の機能を果たす程度の容積があれ
ば、一般的にこの熱膨張分の吸収に十分である。本実施
形態では、図9に示すように中心軸体6の径寸法が長さ
寸法と比較して極めて小さく定められているので、径方
向の熱膨張は無視しうる。また、吸収空間部34sは、
発生した熱を逃がすための通風路としても機能する。
【0051】さらに、外筒体4の下方領域には、図12
に示すように、パチンコ玉を取り込むための導入機構1
0が設けられ、この導入機構10の回りを囲むように矩
形の周囲ボックス8をベース部材2に固定している。周
囲ボックス8は、図12に示すように、外周縁から比較
的緩やかな傾斜角で傾斜する外周皿状部8aと、その内
周端から比較的急峻な傾斜角で傾斜する側壁部8bと、
この側壁部の下端縁から比較的緩やかであるが外周皿状
部8aよりは急な傾斜角で傾斜する内周皿状部8cとで
構成される傾斜底壁8dを備え、この傾斜底壁8dの傾
斜を利用して玉集め室35に入り込んだパチンコ玉Pを
その中央部に位置する導入機構10の周辺に集めるよう
に構成され、傾斜底壁8dの表面には緩衝、変形及び摩
滅を防止する目的で、ゴム製、ウレタン製あるいは合成
樹脂製のマット8eが接着、溶着などの手段で一体に形
成されている。
【0052】これにより、マット8eは傾斜底壁8dと
パチンコ玉との衝突時の騒音を軽減すると共に、傾斜底
壁8dが直接摩滅することを防止しており、継続的な使
用に起因してマット8eが摩滅などで消耗した場合、保
守環境に応じてマット8eのみを交換、傾斜底壁8dと
マット8eとを一体状態で交換、あるいは周囲ボックス
8全体を交換の何れかを行えばよい。
【0053】なお、本実施の形態では、傾斜底壁8dと
マット8eとが別個に構成され、両者8d,8eを貼り
付けることによって一体に形成されているが、それに限
定されるものではなく、上記騒音軽減あるいは強度の一
方又は両方の観点から十分満足しうる素材(例えばウレ
タンゴム)であれば、マット8eの構成を省略してもよ
いことは明白である。
【0054】ウレタンなどの素材を外周皿状部8a、側
壁部8b及び内周皿状部8cの形状に一体形成すること
により、部品点数の増大が抑止されるので、組付時ある
いは保守に際し、作業性及び能率の低下を抑制できる。
さらに、傾斜底壁8dを一体に形成する代わりに、傾斜
底壁8dを図12中、中心軸体6の半径方向に2等分す
るなど複数に分割し、これらの接合部位の対向部位互い
に嵌め合う凹凸部(図示せず)を形成する構成としても
よい。
【0055】それら凹凸部同士の嵌合で傾斜底壁8dを
一体に形成する構成により、仮にパチンコ玉群が内周皿
状部8cあるいは短尺円筒体40などの近傍で互いに噛
み合ったとしても、傾斜底壁8dは容易に複数部材に分
離され、玉噛みを容易迅速に解消できるため、保守作業
の能率向上が図らされる。その場合、マット8eは傾斜
底壁8dと別個に設けてもよいし、省略してもよい。
【0056】また、玉集め室35は、パチンコ機やパチ
ンコ玉計数機等から排出されたパチンコ玉Pを、図2に
示す合流通路36により導き、玉取込口37を介して集
める。次いで、図12乃至16を参照しながら、導入機
構10について説明する。本実施形態の導入機構16
は、パチンコ玉を整列させて中心軸体6の各螺旋溝30
に導入する機構である。導入機構10は、図12に示す
ように、外筒体4の下端領域、すなわち、中心軸体6の
下端部を同心状に囲む短尺円筒体40を備えている。
【0057】この短尺円筒体40は、図12に示すよう
に、前述した回転軸32の上端側に一対の軸受41を介
して回転自在に配設された回転円盤42上に形成された
円環状溝43内に載置され、下端部のフランジ部44の
上面を回転円盤42に固定した円環状枠45で抑えるこ
とにより、円周方向に摺動可能に配設されている。短尺
円筒体40には、図14(a)及び(b)に示すよう
に、その円筒外周面側にパチンコ玉Pの直径の6倍弱の
高さでパチンコ玉Pの直径より僅かに長い幅の長方形状
の導入孔46が等間隔で16個形成され、これら導入孔
46の内方側に中心軸体6の螺旋溝30に互いに接触す
る2つのパチンコ玉P1及びP2が連接して導入された
ときにこれを許容する導入孔46に対して幅広で円筒内
周面に開口すると共に、短尺円筒体40の上端まで延長
し且つ中心軸体6の回転方向で先行する円周方向端部4
7側にパチンコ玉Pと略等しい面取りを有し、後行する
円周方向端部48側に小さな面取りを有する連接保持孔
49が形成され、隣接する連接保持孔49間にパチンコ
玉Pを上方に案内する案内壁50が形成されている。
【0058】ここで、導入孔46は、図12に示すよう
に、下端部が周囲ボックス8の内周皿状部8cの傾斜角
と略等しい傾斜角で後ろ下がりに傾斜し、上端部が逆に
後ろ上がりに傾斜されている。各導入孔46は周囲ボッ
クス8内のパチンコ玉Pを各螺旋溝30内に導入するた
めの孔であり、各案内壁50は中心軸体6の各螺旋溝3
0が受け入れたパチンコ玉を中心軸体6の回転によって
上昇案内するための部材である。
【0059】なお、導入孔46は、少なくとも1個あれ
ばよいのであるが、本実施形態における導入孔46は、
中心軸体6の螺旋溝30の条数(10条)より多い16
個としている(図14(a)参照)。導入孔46の数は
多ければ多いほど導入孔46と螺旋溝30との出会う確
率が上がりパチンコ玉の導入効率が高まると考えられる
が、導入孔46の数を増やせばその分だけ短尺円筒体4
0及び中心軸体6の直径も大きくしなければならない。
設置面積による制約等を考慮しながら行った発明者らの
実験によって本実施形態では16個とした。導入孔46
の個数を16個に限る必要がないことはもちろんであ
る。
【0060】先に述べたように各導入孔46を、縦長形
状に形成しその縦寸法をパチンコ玉の直径のほぼ6倍弱
に設定したのは、各導入孔46の上端にパチンコ玉が衝
突しないようにすると共に、できるだけ多くのパチンコ
玉を螺旋溝30内に導入するためである。すなわち、各
導入孔46の縦寸法をパチンコ玉1個が遭遇できるだ
け、又は、これより僅かに高くしておくことも考えられ
る。しかし、これでは、各導入孔46付近に密集したパ
チンコ玉が縦方向に重なり、これによって押し上げられ
た最上段のパチンコ玉が各導入孔46の上端に衝突し短
尺筒体40を破損させるおそれがあると共に、パチンコ
玉Pの導入効率が悪い。
【0061】本実施の形態では、周囲ボックス8の底壁
8dの働きにより、図12に示すように各導入孔46の
開口近傍ではパチンコ玉が縦方向に重なるように構成さ
れている。そこで、各導入孔46の開口形状を縦長に形
成することにより、各導入孔46の開口に臨む位置で縦
方向に重なった複数のパチンコ玉が、後続パチンコ玉群
からの押圧力を受けることにより、縦方向に重なった状
態を崩すことなく、導入孔46を通じて螺旋溝30内に
導入されることになり、螺旋溝30に対する導入効率を
向上させることができる。
【0062】さらに、図12及び14を参照しながら、
案内壁50の作用について説明する。図14(b)にお
ける中央部の想像線は、螺旋溝30,30を示してい
る。本実施形態の案内壁50は、短尺円筒体40内壁面
の各導入孔46の内周面側の連接保持孔49を形成する
ように突出し、導入孔46に沿って短尺円筒体40の上
端まで延びている。案内壁50は、螺旋溝30からはみ
出した部分(露出部分)のパチンコ玉と接触しながら、
中心軸体6の回転によってこのパチンコ玉を上方へ案内
する。このとき、図14(a)及び(b)に示すよう
に、案内壁50によって案内されてパチンコ玉P1が上
昇しているものとすると、このパチンコ玉P1の右側に
は導入溝46を通じて他のパチンコ玉P2を螺旋溝30
に導入可能な空間部が形成されることになり、前述した
ように縦方向に重なったパチンコ玉P2をパチンコ玉P
1に接触した状態で螺旋溝30に導入されることにな
り、螺旋溝30に対するパチンコ玉の導入効率を向上さ
せる。
【0063】なお、案内壁50は、短尺円筒体40と一
体に形成してもよいし、内壁に接着形成するようにして
もよい。本実施形態では採用していないが、この案内壁
50を、1個の部材ではなく、実質的に1個の部材とな
るように所定の間隔に並べた複数の突起から構成しても
よい。また、短尺円筒体40は、図12に示すように、
上端側の外周面に円周方向に係合溝40aが形成され、
垂直方向で2分割された分割半体40A及び40Bとし
て構成されており、これらがスカート52によって一体
に固定されている。このスカート52は、図12及び図
16に示すように、下方に広がるスカート状に形成さ
れ、内周面に分割半体40A及び40Bの係合溝40a
に係合する係合突条52aが形成され、分割半体40A
及び40Bと同様に垂直方向で2分割された分割半体5
2A及び52Bで構成されており、各分割半体52A及
び52Bの両端の連結部に夫々結合用フランジ52b及
び52cが形成されている。
【0064】そして、短尺円筒体40の分割半体40A
及び40Bを結合した状態で、スカート52の分割半体
52A及び52Bをその係合突条52aが係合溝40a
に係合するように装着し、この状態で分割半体52A及
び52Bの結合用フランジ52b及び52cをボルト5
2d及びナット52eで連結することにより、分割半体
40A及び40Bと分割半体52A及び52Bとがそれ
らの上端側で一体化される。なお、短尺円筒体40の下
端部はフランジ部44が回転円盤42の円環状溝43内
に挿入されるので、この円環状溝43を形成する側壁に
よって分割半体40A及び40Bの外方への開きが規制
される。
【0065】したがって、スカート52は、短尺筒体4
0とともに回転するようになる。スカート52の下端と
周囲ボックス8の底壁8dとの間は、パチンコ玉2個が
重なったまま通れる(3個以上が重なったまま通れな
い)間隔に設定されている。このように設定したのは、
3個以上のパチンコ玉が縦方向に重なった状態で各導入
孔46に導入されると詰まりが生じる恐れがあるので、
この詰まりを防ぎながらなるべく多くのパチンコ玉Pを
導入孔46に導くためである。
【0066】スカート52と短尺円筒体40との間隔
は、図12に示すように、両者間にパチンコ玉が入り込
んで詰まりを生じさせないようにパチンコ玉1個分の直
径より大きく2個分より小さな寸法に設定している。さ
らに、図12に示すように、短尺円筒体40の上端部外
周面に軸受40bの内輪を装着し、この軸受40bの外
輪を前述した外筒体4の下端側内周面に嵌合させること
により、短尺円筒体40の内周面と外筒体4の内周面に
配設された研磨部材25とを確実に同軸状に配置するこ
とができ、短尺円筒体40の内周面と研磨シート25b
とに段差を生じることを確実に防止でき、短尺円筒体4
0で上方に案内されるパチンコ玉Pを研磨シート25b
の捲くれを生じることなく円滑に研磨部材25の研磨シ
ート25bに受け渡すことができる。
【0067】そして、短尺円筒体40には、図13及び
図14(a)に示すように、フランジ部44の円周面に
例えば90度の等間隔で円弧状の係合凹部54が形成さ
れる一方、回転円盤42における係合凹部54に外方側
から対向する位置に夫々半径方向に延長するクラッチ収
納凹部55が形成され、これらクラッチ収納凹部55内
に夫々クラッチ56が収納されている。
【0068】ここで、クラッチ収納凹部55は、図13
に示すように、円環状凹部43と外周縁との間に半径方
向に延長する半径方向凹部55aと、この半径方向凹部
55aの中間部に左右方向に延長して連接された平面か
ら見て二等辺三角形状の凹部55bとこの凹部55bの
頂部に連接された小円形部55cとで構成されている。
【0069】一方、クラッチ56の夫々は、係合凹部5
4に係合する先端面が円弧状に形成された係合部57
と、この係合部57の外方側に幅狭部58を介して一体
に連結された係合部59と、幅狭部58の左右端縁から
後外方に突出し先端に小円形部60を形成した弾性片6
1とで構成されている。そして、クラッチ56がクラッ
チ収納凹部55内に上方から係合部57及び係合部59
を半径方向凹部55aに係合させ、且つ小円形部60及
び弾性片61を夫々小円形部55c及び凹部55bに夫
々係合させて収納されている。
【0070】さらに、クラッチ収納凹部55の外側に回
転異常検出用の常閉型マイクロスイッチ62が固定さ
れ、このマイクロスイッチ62の可動子62aがクラッ
チ56の係合部59の外方側端面に対向されている。さ
らにまた、マイクロスイッチ62は、図15に示すよう
に、その接点62bがモータ12の駆動回路に介挿され
ている。この駆動回路は、商用交流電源ACとモータ1
2との間に例えばモーメンタリ式の起動スイッチPSと
マイクロスイッチ62の接点62bとの直列回路が介挿
された構成を有する。
【0071】そして、常時は、クラッチ56の係合部5
7が短尺円筒体40の係合凹部54に係合して、回転円
盤42の回転力をクラッチ56を介して短尺円筒体40
に伝達している。このとき、クラッチ56の係合片59
は回転円盤42から外方に突出していないので、この係
合片59がマイクロスイッチ62の可動子62aに接触
することはなく、このマイクロスイッチ62の接点62
aがオン状態を継続する。この結果、起動スイッチPS
がオン状態であれば、商用交流電源ACからの交流電力
が起動スイッチPS及び接点62aを通じてモータ12
に供給されるので、モータ12が回転駆動されて後述す
る動力伝達機構を介して中心軸体6及び回転円盤42が
図13で見て時計方向で且つ中心軸体6に対して回転円
盤42が低速となるように両者間で所定の速度差をもっ
て回転駆動される。
【0072】この状態から、例えば短尺円筒体40と中
心軸体6との間にパチンコ玉が詰まることにより、短尺
円筒体40が中心軸体6に引っ張られて回転円盤42の
回転速度より速い回転速度で回転する状態となり、その
回転トルクがクラッチ56の弾性片61の押圧力で規定
される許容回転トルク以上となると、回転円盤42に対
して短尺円筒体40が時計方向に回転する。したがっ
て、クラッチ56の係合部57が係合凹部54から離脱
してフランジ部44の円周面に係合するため、クラッチ
56が弾性片61の弾性に抗して図13で一点鎖線図示
のように外方に後退し、その係合部59が回転円盤42
の外周面から外方に突出することになり、その先端がマ
イクロスイッチ62の可動子62aに接触して、その接
点62bがオフ状態に切り換わる。この結果、モータ1
2に対する通電路が遮断されるので、モータ12の回転
が停止され、フェイルセーフ機能を発揮する。
【0073】動力伝達手段70は、図12、図13及び
17に示すように、中心軸体6を回転させる中心軸体回
転手段と、短尺円筒体40を回転させる円筒体回転手段
との機能を兼ね備えている。すなわち、図17に示すよ
うに、モ−タ12の出力軸12aに第1のスプロケット
71を取り付けると共に、回転軸32の下端部にも第2
のスプロケット72を取付け、これらスプロケット71
及び72間にチェーン73を巻装して連結する。
【0074】一方、回転軸32の軸方向中央部における
軸受31及び41間に駆動ギヤ74を取付け、この駆動
ギヤ74に、図13に示すように、ベース部材2に回転
自在に支持したアイドルギヤ75及び76を介して回転
円盤32に形成したインナーギヤ77を連結する。上述
した各ギヤ74〜77は、短尺筒体40が中心軸体6の
回転方向と同方向の図13で見て時計方向に、かつ、中
心軸体6の回転速度より低速で回転するように歯数を設
定する。ここで、モータ12及び動力伝達手段70で回
転駆動手段を構成している。
【0075】本実施形態では、中心軸体6の回転速度に
対する短尺円筒体40の回転速度との比を、割り切れな
い数値となるように設定した。割り切れない数値となる
ように設定した理由は、本実施形態の作用の欄で詳しく
説明する。次に、本実施形態の作用について説明する。
まず、揚送研磨装置1の組立方法について説明する。揚
送研磨装置1を組立てる場合には、まず、モータ12、
回転軸32、回転円盤42及び動力伝達機構70をベー
ス部材2の所定位置に装着し、このベース部材2を床面
に上面が水平状態となるように位置決めして固定する。
【0076】次いで、回転円盤42の円環状凹部43内
に短尺円筒体40を構成する分割半体40A及び40B
のフランジ部44を、係合凹部54がクラッチ56の係
合部57と係合するように載置し、この状態で、円環状
枠45を回転円盤42の外周側上面ににボルト締めし
て、回転円盤42に対して短尺円筒体40を相対回転可
能に配置する。
【0077】次いで、短尺円筒体40の周囲に周囲ボッ
クス8を装着してから、短尺円筒体40を構成する分割
半体40A及び40Bの上端側にスカート52を構成す
る分割半体52A及び52Bを装着し、これらの結合用
フランジ52b及び52cをボルト52d及びナット5
2eで締め付けて、分割半体40A及び40Bと52A
及び52Bとを一体化し、この状態で短尺円筒体40を
構成する分割半体40A及び40Bの上端外周面にスカ
ート52を構成する分割半体52A及び52Bの上端面
と接するように軸受40bを装着する。
【0078】次いで、外筒体4を垂設する。この外筒体
4の垂設は、先ず、分割半体4Rの背面側下端部に垂直
方向係合案内部22をボルト締めによって固定し、この
状態で、分割半体4Rを持ち上げて、垂直方向係合案内
部22の係合板部22aの左右側端を係合棒部21の係
合凹部21e及び21fに上方側より係合させ、この状
態を保って分割半体4Rを下降させることにより、係合
板部22aが係合凹部21e及び21fに係合しながら
垂直状態を維持して案内される。そして、分割半体4R
の円筒内周面の下端が導入機構10の短尺円筒体40に
嵌合された軸受40bの外輪に嵌合する状態となると、
係合板部22aの下端が位置決めピン21g及び21h
に当接してその下降が規制され、垂直方向の位置決めが
されて、ベース部材2に対して外筒体4の分割半体4R
が垂直状態に保持される。
【0079】この状態で、係合板部22aを係合棒部2
1の支持角柱21g及び21hにボルト締めすることに
より、1人の作業員で容易に外筒体4の分割半体4Rを
ベース部材2に高垂直度を維持しながら取付けられる。
次いで、ベース部材2に固定された分割半体4Rの内周
面に例えば2分割された研磨部材25を装着する。この
研磨部材25の装着は、分割半体4Rの上端が開放され
ており、その上端に係止凹部4f及び4gの上端が開口
されているので、この上端から研磨部材25のベース基
板25aに形成された係止片25c及び25dを係止凹
部4i及び4j内に挿通させることにより、研磨部材2
5をその研磨シート25bが中心軸体6側に露出する関
係で分割半体4Rの円筒内周面側に沿って円滑に装着で
きる。
【0080】研磨部材25の装着は上記に限定されるも
のではなく、分割半体4Rの前面側から一方の係止片2
5cを分割半体4Rの係止凹部4iに挿入して係止さ
せ、次いでベース基板25aを円筒内周面に沿わせなが
ら押し付けて、最後に反対側の係止片25dを分割半体
4Rの係止凹部4jに挿入して係止してもよい。このよ
うにして、分割半体4Rの前面側の円筒内周面に研磨部
材25を装着したら、次に、研磨部材25の研磨シート
25bに対して所定の間隙を形成するように中心軸体6
を装着し、その下端を動力伝達機構70で駆動される回
転軸32に連結し、上端を玉送出ユニット34の軸受3
4aで受けることにより、回転自在に支持する。
【0081】このようにして、中心軸体6が装着される
と、次いで、分割半体4Rの例えば左側の係合溝4eに
蝶番15の一方の板部を上下に2分割された分割半体4
Fの長さに対応させて所定間隔で取付け、他方の板部を
分割半体4Fの係合溝4eに固定して、分割半体4Fを
分割半体4Rに開閉自在に装着する。このとき、分割半
体4Fには、予め前述した分割半体4Rと同様に研磨部
材25を装着しておいてもよく、分割半体4Fへの取付
け後に研磨部材25を装着してもよい。この場合の研磨
部材25の装着は、2分割された分割半体4Fは、分割
半体4Rと同様に係止凹部4i及び4jが上下端面で開
口されているので、上方向又は下方向から研磨部材22
を装着したり、前面側から装着してもよい。
【0082】その後、例えば分割半体4Rの右側面の係
合溝4f及び4gに回動レバー16gを有する取付基板
16cを取付け、分割半体4Fの係合溝4fに係合ピン
16hを取付け、これら取付基板16c及び係合ピン1
6hの取付けが完了したら、各分割半体4Fを順次図3
で見て反時計方向に回動させて、分割半体4Rに接触さ
せて閉じ、この状態で回動レバー16fを図1(c)で
見て反時計方向に回動させて、係合凹部16d内に係合
ピン16hを係合させることにより、分割半体4F及び
4Rを一体化し、中心軸体6の螺旋溝30の全周に研磨
部材25の研磨シート25bを所定間隙を保って対向さ
せることができ、揚送研磨装置1の取付けが完了する。
【0083】ここで、外筒体4は、角筒部4aとこれに
内接する円筒部とで角筒状に形成されているので、円周
方向の捩れ剛性及び上下方向の曲げ剛性を前述した従来
例の円筒より十分に高めることができ、他に支持部材を
別設する必要がなく、この分設置スペースを小さくでき
ると共に、下端部を位置決め機構20で支持するだけ
で、垂直度を保持できる。
【0084】このようにして、揚送研磨装置1の取付け
が完了すると、起動スイッチPSをオン状態とすること
により、モータ12が回転駆動され、これによって中心
軸体6及び回転円盤42が所定の回転速度差をもって回
転駆動され、回転円盤42の回転力がクラッチ56を介
して短尺円筒体40に伝達されて、この短尺円筒体40
が回転円盤42と同一の中心軸体6より遅い回転速度で
回転駆動される。このため、パチンコ玉Pを研磨しなが
ら床面から天井面に向けて揚送することが可能となる
が、まず、図12及び図18乃至図20に基づいて、導
入孔46と案内壁50の作用について説明する。玉集め
室35(図12参照)に集められたパチンコ玉群Pは、
底壁8aの傾斜により導入機構10を構成する短尺円筒
体40に向かって流れ込む。この際に、3段以上に重な
っているパチンコ玉Puは、スカート52に衝突して流
れ込みを邪魔され、最下段及び次段のパチンコ玉群Pだ
けが流れ込みを許される。スカート52の下端をくぐっ
て短尺円筒体40に到着したパチンコ玉群Pは、バラン
スしてブリッジすることがあり、ブリッジすると導入孔
群44の手前でパチンコ玉群Pが立ち往生してしまう。
このようなパチンコ玉群Pのブリッジは、短尺筒体40
の回転により崩され、崩されたパチンコ玉群Pは、整列
させられて導入孔群46に到着する。仮にスカート52
が設けられていない構成であっても、短尺円筒体40の
回転によりパチンコ玉群のブリッジ(高さ方向を含む)
が崩される結果、パチンコ玉群Pを整列させることに変
わりはない。
【0085】中心軸体6と短尺円筒体40とは、図17
に示すモータ12と動力伝達手段70の働きにより図1
1で見て時計方向に所定の速度差をもって回転する。導
入孔群46に到着したパチンコ群玉Pは、図14に示す
ように短尺筒体40の回転により通りかかった導入孔4
6を通過し、その裏側の連接保持孔49と中心軸体6の
回転により通りがかった螺旋溝30との間に受け入れら
れる。
【0086】導入孔46を通過する螺旋溝30は、常に
パチンコ玉Pを受け入れられる状態、すなわち、空であ
る。螺旋溝30が空になるのは、中心軸体6の回転に伴
う螺旋溝30と案内壁50との相互作用によるものであ
る。この点は、後述する。受け入れられたパチンコ玉P
は、図12に示すように案内壁50に案内されながら中
心軸体6の回転にともなう螺旋溝30の働きによって上
昇する。
【0087】上昇したパチンコ玉Pは、図12に示すよ
うに、螺旋溝30と研磨部材25の研磨シート25bの
間にやがて押し込められる。このとき、短尺円筒体40
の上端部が外筒体4の下端内に挿入されており、この短
尺円筒体40と外筒体4とが確実に同軸状と設定されて
いるので、パチンコ玉が研磨シート25bに押し込まれ
る際に、研磨シート25bの端面にパチンコ玉が接触せ
ず、パチンコ玉によって研磨シート25bが捲られるこ
とを確実に防止できる。この結果、研磨シート25bが
捲れてパチンコ玉と中心軸体6との間又はパチンコ玉と
研磨シート25bとの間に詰まることにより中心軸体6
の回転を阻害することを確実に防止できる。
【0088】このようにして、案内壁50から研磨シー
ト25aにパチンコ玉Pが受け渡されることにより、案
内壁50が果たしてきたパチンコ玉Pに対する案内作用
は、研磨シート25bに受け継がれる。研磨シート25
bは、パチンコ玉群Pの露出部分と接触するように配さ
れているので、この接触により生じる摩擦力と中心軸体
6の回転がパチンコ玉を揚送すると同時に研磨する。螺
旋溝30内のパチンコ玉Pは、自転しながら研磨シート
25bと接触するので、露出部分(研磨される部分)が
次から次へと入れ替わり全体が万遍なく研磨される。ス
カート52の導入孔46の上端付近でパチンコ玉Pが、
何らかの理由により重なったときには、内側のパチンコ
玉は導入孔46の上端面が内方に行くに従い上方に傾斜
する傾斜面に形成されているので、螺旋溝30内に押し
込まれ、他方のパチンコ玉は螺旋溝30の山部と対向す
る状態となったときに下方に落下する。
【0089】次に、図12及び図18を参照しながら、
導入機構10の作用について説明する。図18は、説明
の都合上、円筒形の短尺円筒体40を平面に展開して表
現したものであり、同図(a)乃至(c)は、螺旋溝群
30の時間的変化を連続的に表している。図18におけ
る短尺円筒体40の各導入孔には46A乃至46Eの符
号を、連接保持孔には49A乃至49Eの符号を、各螺
旋溝にはG1乃至G4の符号を、螺旋溝間の山部にはM
1乃至M5の符号を、及び、各パチンコ玉にはP1乃至
P11の符号を、さらに、各導入孔間に位置する案内壁
には50A〜50Eを、それぞれ付している。図18(a)に示す状態 導入孔46Aが導入しようとするパチンコ玉P1は、螺
旋溝G1の山部M1に邪魔されて螺旋溝G1内に受け入
れられず待機状態にある。パチンコ玉P2も同様に螺旋
溝G1及びG2間の山部M2に邪魔されて螺旋溝G2内
に受け入れられず待機状態にある。パチンコ玉P3は、
導入孔46Cを通過して螺旋溝G2及び連接保持孔49
C間に案内壁50Cに接触して受け入れられた状態を示
しており、この状態で、導入孔46Cにパチンコ玉1つ
分の空間が生じているので、この空間にパチンコ玉P4
が入り込み、連接保持孔49Cと螺旋溝G2との間に受
け入れられている。さらにパチンコ玉P5及びP6は共
に導入孔46D及び46Eの位置で山部M3及びM4に
邪魔されて螺旋溝30及び連接保持孔49D及び49E
との間に受け入れられず待機状態にある。図18(b)に示す状態 この状態では、中心軸体6が短尺円筒体40に対して左
方向に進んだ状態であり、導入孔46Aに通りかかった
螺旋溝G1が、山部M1によって邪魔され待機状態にあ
ったパチンコ玉P1を受け入れる。この状態で、導入孔
46Aの山部M2の上側にパチンコ玉を1つ分挿入可能
な空間が生じるので、そのときの山部M2より高い位置
にあるパチンコ玉P7が導入孔46Aを通じて螺旋溝G
1及び連接保持孔49A内に受け入れられる。パチンコ
玉P2は依然として山部M2によって邪魔されて待機状
態を継続する。螺旋溝G2及び連接保持孔49C間に受
け入れられたパチンコ玉P3及びP4は、案内壁50C
に案内されて図に示す位置まで上昇する。山部M3によ
って邪魔され待機状態にあったパチンコ玉P5は、通り
かかった螺旋溝G3に受け入れられ、案内壁50Dに接
触して保持され、この状態で導入孔46Dにパチンコ玉
1つ分の空間が生じるので、新たなパチンコ玉P8が導
入孔46Dを通じて螺旋溝G3及び連接保持孔49D内
に受け入れられる。さらにパチンコ玉P6は依然として
山部M4に邪魔されて待機状態を継続する。
【0090】パチンコ玉P1及びP3の移動は、図12
に示す底壁8a上から一連の動きの中で進行するが、そ
れは底壁8aの傾斜、短尺円筒体40の回転、中心軸体
6の回転および螺旋溝G1及びG3の傾斜による転がり
によって基本的に生じ、この転がりに、整列させた後続
パチンコ玉による押しが加わって生じる。他のパチンコ
玉の移動も、このパチンコ玉P1及びP5と同様に転が
りと押しによって生じる。図18(c)に示す状態 中心軸体6の短尺円筒体40に対するさらなる回転によ
り、各螺旋溝はさらに上昇し、各パチンコ玉P1乃至P
8は、図18(c)に示す状態になる。すなわち、螺旋
溝G1に受け入れられた後のパチンコ玉P1及びP7
は、案内壁50Aに案内されて図に示す位置まで上昇す
る。山部M2で邪魔され待機状態のパチンコ玉P2は螺
旋溝G2及び連接保持孔49B間に受け入れられて案内
壁50Bに接触する位置まで移動し、その過程で導入孔
46Bにパチンコ玉1つ分の空間が生じ、これを通じて
ハッチングで示した新たなパチンコ玉P9が螺旋溝G2
及び連接保持孔49B内に受け入られる。導入孔46C
では新たなパチンコ玉P10が通過して矢印のように案
内壁50Cに接触する位置まで螺旋溝30及び連接保持
孔49C内を移動する。山部M4で邪魔され待機状態の
パチンコ玉P6は螺旋溝G4及び連接保持孔49E間に
受け入れられて案内壁50Eに接触する位置まで移動
し、その過程で導入孔46Eにパチンコ玉1つ分の空間
が生じ、これを通じてハッチングで示した新たなパチン
コ玉P11が螺旋溝G4及び連接保持孔49E内に受け
入られる。このような一連の作用の結果、螺旋溝30及
び連接保持孔49間に1つ又は2つのパチンコ玉が導入
され、最低でも図18(c)におけるパチンコ玉P2,
P9,P3,P4のようにパチンコ玉P9及びP3間で
所定間隔を保ちながら上昇する。
【0091】この揚送される各パチンコ玉P間の距離
は、各パチンコ玉を接触させないために必要であるが、
この距離が余り長すぎると単位長当たりの螺旋溝30が
受け入れるパチンコ玉数が少なくなって揚送能力のロス
につながる。パチンコ玉P間の距離は、隣接する各連接
保持孔49を隔てる案内壁50の厚みにほぼ等しくなる
ので、単位時間当たりの揚送量を増やすのであれば、案
内壁50の厚みをパチンコ玉の揚送動作に耐え得る強度
を十分に確保できる程度にできるだけ薄くして、揚送す
るパチンコ玉間の距離を短くすればよい。
【0092】また、各案内壁50には、図14(a)で
拡大図示するように、パチンコ玉の半径に略等しいR面
取り加工が施されており、所定の強度を確保しながら限
られた空間内に2個のパチンコ玉が同時に取り込まれて
保持される。このように、上記実施形態では、導入孔4
6に連接する連接保持孔49がパチンコ玉Pを2つ分保
持可能な長さとされているので、中心軸体6の螺旋溝3
0に最大で2つづつパチンコ玉を導入することができ、
連接保持孔49を設けない場合に比較して揚送効率を向
上できる。
【0093】他方、揚送効力を最高にするために、パチ
ンコ玉P間の距離をなくして数珠つなぎ状態にすること
も考えられる。螺旋溝30と研磨シート25bの間に押
し込まれたパチンコ玉Pは、研磨シート25bと螺旋溝
30等とからの摩擦力等を受け、前述したように螺旋溝
30内で自転する。パチンコ玉P同士が数珠つなぎ状態
にあると、各パチンコ玉P間の接触抵抗により自転が妨
げられ、自転が妨げられると、螺旋溝30内に受け入れ
られた部分はいつまでもそのままであることから、研磨
シート25bに接触する部分、すなわち、露出部分が限
られてしまうことも考えられる。これが、予想される不
都合である。上述した不都合を生じさせないように、パ
チンコ玉間に一定の距離を保たせた上で揚送する。
【0094】ここで、前述したように、本実施形態で
は、中心軸体6の回転速度に対する短尺円筒体40との
回転速度の比を、割り切れない数値となるように設定し
ている。その理由は割り切れない数値となるように設定
することにより、中心軸体6の一回転毎に中心軸体6の
円周方向にずれた位置からパチンコ玉を導入するように
するためである。この作用を、図19乃至20を基にし
て説明する。
【0095】図19は、中心軸体6と短尺円筒体40と
の回転速度比に端数を生じさせることによる螺旋溝30
と導入孔46とが出会う位置(受入位置)が回転に伴っ
てズレる様子を示している。すなわち、同図(a)に示
すように回転開始の状態が、n回転後には、導入孔44
の位置がたとえば、同図(b)に示すようにα°だけズ
レ、さらに2n回転後にはさらに、同図(c)に示すよ
うに2α°だけズレることを意味する。
【0096】すなわち、同じ導入孔46から螺旋溝30
に受け入れられたn及び2n回転後のパチンコ玉は、案
内壁50がα°及び2α°だけ中心軸体6の円周方向へ
ズレるので、短尺円筒体40内を揚送して、研磨シート
25bに入る時の位置が同じくα°及び2α°ずれる。
この結果次々と揚送されるパチンコ玉Pは、図20に示
すように、それぞれが研磨シート25bの異なる軌跡を
通り研磨されながら揚送されるので、研磨面が万遍なく
使用される。
【0097】中心軸体6の回転と研磨シート25bの作
用により揚送研磨されたパチンコ玉群Pは、図11に示
すように玉送出ユニット34に一時集まり、その後、玉
送出ユニット34の出口34bを通って図外へ排出され
る。このとき、中心軸体6の螺旋溝30及び短尺円筒体
40間にパチンコ玉や他の異物が詰まっていない正常状
態では、回転円盤42に設けたクラッチ56の係合部5
7が弾性片61の弾性によって短尺円筒体40に形成し
た係合凹部54に係合している。このため、モータ12
によって動力伝達機構70を介して回転駆動される回転
円盤42の回転力が短尺円筒体40に伝達されて、この
短尺円筒体40が中心軸体6より遅い所定の回転速度で
回転駆動されることにより、上述したようにパチンコ玉
Pが中心軸体6の螺旋溝30内に順次導入される。
【0098】しかしながら、中心軸体6及び短尺円筒体
40との間にパチンコ玉や他の異物が詰まって短尺円筒
体40が中心軸体6に引っ張られて回転し、その回転ト
ルクがクラッチ56で設定される設定トルクを越える異
常状態が発生すると、回転円盤42に対して短尺円筒体
40の回転速度が速くなり、これによってクラッチ56
の係合部57が短尺円筒体40の係合凹部54によって
弾性片61の弾性に抗して外方に押し出され、クラッチ
56の外側の係合部59が回転円盤42の外周面より外
方に突出する。このため、係合部59がマイクロスイッ
チ62の可動子62aに接触して、これがオフ状態に切
換えられ、モータ12への通電路が遮断されることによ
り、モータ12が非常停止されて、フェイルセーフ機能
が発揮される。
【0099】このようにして、多数のパチンコ玉Pを床
面から天井面まで効率よく揚送する途中で自転させなが
ら全球面を研磨でき、揚送研磨効率を従来例に比較して
格段に向上できる。しかも、パチンコ玉Pを揚送研磨す
る際に、研磨部材25に円周方向の大きな摩擦力が作用
するが、ベース基板25aが合成樹脂材で形成されて剛
性を有すると共に、このベース基板25aに形成された
係止片25c及び25dが分割半体4F及び4Rの係止
凹部4i及び4j内に係止されているので、円周方向の
大きな摩擦力に対して十分な耐力を有し、研磨部材25
が分割半体4F及び4Rの円筒内周面から内側に剥がれ
ることを確実に防止でき、研磨部材25が詰まって揚送
に影響を与えることを確実に防止できる。
【0100】一方、パチンコ玉Pの研磨によって研磨シ
ート25bが汚れて研磨効率が低下したときには、研磨
部材25を洗浄するか又は交換することになるが、この
際には、一旦導入機構10へのパチンコ玉Pの導入を停
止させた状態で、中心軸体6をしばらく回転させて、外
筒体4内のパチンコ玉を全て玉送出ユニット34から外
部に排出した後に、各留め具16の回動レバー16fを
図1(c)で時計方向に回動させて、係合凹部16dと
係合ピン16hとの係合状態を離脱させてから、各分割
半体4Fを図3で見て時計方向に回動させて開状態とす
ることにより、中心軸体6及び各分割半体4Rに装着さ
れた研磨部材25の円周方向両端部と、分割半体4Fに
装着された研磨部材25の全てとを外部に露出させる。
【0101】この状態で、分割半体4Fについては、そ
の係止凹部4i及び4jの上下端部が上端面及び下端面
に開口しているので、研磨部材25を上方又は下方に摺
動させるか又は円周方向端部を把持して半径方向内方に
撓ませることにより、容易に研磨部材25を取り外せ
る。一方、分割半体4Rについては、その研磨部材25
の前面側に中心軸体6が存在し、且つ上下端面がベース
部材2及び玉送出ユニット34によって閉塞されている
ので、上述した分割半体4Fのように上下方向からの抜
き出しは困難であるが、分割半体4Fを開放した状態
で、研磨部材25の円周方向両端部が分割半体4Rの前
端面に露出しており、しかも、中心軸体6の螺旋溝30
と研磨部材25との間にはパチンコ玉Pが存在していな
いので、研磨部材25の両端面を把持して、内方側に撓
ませることが可能となり、これによって係止片25c及
び25dを分割半体4Rの係止凹部4i及び4jから離
脱させ、この係止片25c及び25dの離脱状態で研磨
部材25の一方の円周方向端部を円周方向に押し、他方
の円周方向端部を円周方向に引っ張ることにより、研磨
部材25を円周方向に摺動させて、容易に引き抜ける。
【0102】その後、洗浄を終了した研磨部材25又は
新たに交換する研磨部材25を分割半体4Rに装着する
には、その係止片25c及び25dを分割半体4Rの円
筒内周面側とした状態で、その一方の係止片側端部を外
筒体4の円筒内周面と中心軸体6との間の間隙に挿入
し、そのまま円周方向に押し込むことにより、上記隙間
の間を円周方向に摺動させ、先頭の係止片25cが反対
側の係止凹部4iに係止されると後端側の係止片25d
が係止凹部4jに係止されて装着が完了する。
【0103】このとき、研磨部材25は、そのベース基
板25aに剛性があり、しかもその曲率が装着する分割
半体4Rの円筒内周面の曲率と略等しく形成されている
ので、分割半体4Rへの装着をきわめて容易且つ迅速に
行える。また、揚送研磨装置1を設置する環境で、分割
半体4Rを時計方向に開くことが不可能である場合に
は、蝶番15と留め具16とを左右逆関係に取付けるこ
とにより、開き勝手を逆にして反時計方向に開くことが
可能となる。
【0104】なお、上記実施形態においては、研磨部材
25に上下方向に延長する係止片25c及び25dを形
成した場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、係止片25c及び25dに所定間隔で切欠を
設けて、飛び飛びの係止片部を形成するようにしてもよ
く、これに応じて分割半体4F及び4Rの係止凹部4i
及び4jに夫々開放端面に連通し、飛び飛びの係止片部
挿通可能な切欠を形成してもよく、要は研磨部材25が
円周方向にズレることを防止可能であればどのような形
状でもよく、さらには、突条の先端に接線方向に突出す
るフランジ部を形成して係止片を鉤状に形成し、これに
応じて分割半体4F及び4Rの係止凹部の形状も鉤状に
形成して、研磨部材25の円周方向のみならず半径方向
内側への移動を阻止するようにしてもよい。
【0105】さらに、上記実施形態においては、研磨シ
ート25bとして弾性を有する部材を適用した場合につ
いて説明したが、これに限定されるものではなく、合成
皮革のように弾性が少ない研磨シートを適用する場合に
は、ベース基板25aと研磨シート25bとの間にパチ
ンコ玉Pに対して所定の摩擦力を付与するための弾性体
シートを介挿することが好ましい。
【0106】さらにまた、上記実施形態においては、開
閉支持具を蝶番15と留め具16とで構成した場合につ
いて説明したが、これに限定されるものではなく、留め
具16の回動レバー16fを1本の操作棒で連結して、
この操作棒を操作して、全ての回動レバー16fを同時
に回動させて、開閉支持具の施錠・解錠操作を1回の操
作で行ってもよい。
【0107】なおさらに、上記実施形態においては、留
め具16の施錠・解錠操作を回動レバー16fと係合ピ
ン16hとで行う場合について説明したが、これに限ら
ず、フック部材とこれに係合するピンを回動レバーに摺
動自在に設けた所謂キャッチクリップを使用してもよ
く、要は分割半体4cを施錠及び解錠可能に構成されて
いればよい。
【0108】次に、本発明の第2の実施形態を、図21
乃至図24について説明する。この第2の実施形態で
は、外筒体4の分割半体4Rをベース部材2に高垂直度
をもって固定する位置決め部材20がより組立作業を容
易とするように変更されている。すなわち、図19乃至
図22に示すように、ベース部材2には、上記第1の実
施形態における支持角柱21a及び21bのみを有する
係合棒部21が形成されている。
【0109】一方、分割半体4Rに形成された垂直係合
案内部22は、分割半体4Rの裏面側における下端側に
取付けられた正面から見て横長長方形の取付基板80
と、この取付基板80の裏面側に支持角柱21a及び2
1bに夫々内側から接触する上下一対のローラ81a,
81b及び81c,81dと、取付基板80の上端にお
ける左右端部に固定されたく字状のストッパ片82a,
82bとで構成されている。
【0110】取付基板80には、表面側に分割半体4R
の左右幅と等しい間隔で上下方向に延長する案内突条8
3a,83bが形成され、これら案内突条83a,83
b間に分割半体4Rを挿入した状態でボルト締めするこ
とにより、取付基板80が分割半体4Rに一体に固定さ
れている。係合ローラ81a〜81dの夫々は、支持角
柱21a及び21bの側面に係合する円筒胴部81e
と、この円筒胴部81eの先端に形成された支持角柱2
1a及び21bの後端面に係合するフランジ部81fと
で構成され、円筒胴部81eの中心軸孔81gにボルト
81hを挿通し、このボルト81hを取付基板80に螺
合させることにより、取付基板80に回転自在に取付け
られている。
【0111】この第2の実施形態によると、前述した第
1の実施形態と同様に、ベース部材2を床面に水平状態
で固定し、このベース部材2の上面に短尺円筒体40周
囲ボックス8を装着してから短尺円筒体40にスカート
52を装着した後に、外筒体4の分割半体4Rをベース
部材2に組付ける。この分割半体4Rの組付けは、先
ず、分割半体4Rの後端面の下部に取付基板80をその
案内突条83a及び83b間に分割半体4Rを嵌合させ
た状態でボルト締めして取付ける。
【0112】この分割半体4Rへの取付基板80の取付
が完了したら、分割半体4Rを略垂直状態で持ち上げ、
その取付基板80に形成された下側の係合ロール81c
及び81dがベース部材2に形成された支持角柱21a
及び21bに内側から対向する位置に移動させ、この状
態で分割半体4Rを下降させることにより、係合ローラ
81c及び81dが支持角柱21a及び21bに係合し
て、前後左右の移動が規制される。この状態からさらに
分割半体4Rを下降させることにより、係合ローラ81
c及び81dが支持角柱21a及び21bに沿って回転
しながら移動し、次いで上側の係合ローラ81a及び8
1bが支持角柱21a及び21bに係合する状態とな
る。
【0113】この状態では、支持角柱21a及び21b
の前端面が取付基板80に係合し、内側側面が係合ロー
ラ81a,81c及び81b,81dの円筒胴部81e
に係合し、さらに後端面が係合ローラ81a,81c及
び81b,81dのフランジ部81fに係合することに
より、分割半体4Rが垂直状態に保持される。この垂直
保持状態からさらに分割半体4Rを下降させることによ
り、ストッパ片82a及び82bが支持角柱21a及び
21bの上端面に当接して垂直方向の位置決めが行わ
れ、この状態で作業者が手を離しても、分割半体4Rが
垂直状態で位置決めして保持され、この状態で取付基板
80を支持角柱21a及び21bにボルト締めすること
により、分割半体4Rをベース部材2に垂直状態に保持
した状態で組付けられる。
【0114】この分割半体4Rの組付け作業は、係合ロ
ーラ81a〜81dを支持角柱21a及び21bに係合
させると、これらが回転しながら支持角柱21a及び2
1bに沿って下降するので、接触抵抗が小さく、分割半
体4Rを1人の作業者で円滑且つ容易にベース部材2に
組付けられる。なお、上記第2の実施形態においては、
係合棒部21として支持角柱21a及び21bを適用し
た場合について説明したが、これに限定されるものでは
なく、円柱や三角柱、六角柱等の多角形柱を適用するこ
ともでき、この場合には垂直係合案内部22の係合ロー
ラ81a〜81dの円筒胴部81eの形状を支柱形状に
合わせて変更すればよい。
【0115】また、上記第2の実施形態においては、係
合ローラ81a〜81dを支持角柱21a及び21bの
内側側面に係合させる場合について説明したが、これに
限定されるものではなく、支持角柱21a及び21bの
外側側面に係合させたり、後端面側に係合させてもよ
い。さらに、上記第2の実施形態においては、係合棒部
21をベース部材2に、垂直係合案内部22を分割半体
4Rに設けた場合について説明したが、これに限定され
るものではなく、ベース部材2に係合ローラ81a〜8
1dを前面側に配設した取付基板80を垂直状態で固定
し、分割半体4Rに係合ローラ81a〜81dに係合す
る支持角柱21a及び21bを設けるようにしても、上
記第2の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0116】次に、本発明の第3の実施形態を図25〜
図28について説明する。この第3の実施形態は、ベー
ス部材2を小型化可能な位置決め機構を提供するように
したものである。すなわち、第3の実施形態では、図2
6に示すように、ベース部材2のモータ12の前端縁に
おける接線Lの延長線上に係合棒部21を構成する支持
円柱90a及び90bがモータ12に近接して垂設され
ている。これら支持円柱90a及び90bの夫々は、下
端側の大径部90cとその上端側の小径部90dとで分
割半体4Rの垂直方向の位置決めを行うストッパとなる
段部90eが形成され、小径部90dの先端部に面取り
90fが形成されている。
【0117】一方、分割半体4Rには、垂直係合案内部
22として、前述した第2の実施形態と同様の正面から
見て横長長方形状の取付基板91を有し、この取付基板
91の前面側に分割半体4Rの幅と等しい間隔で取付け
られた垂直方向に延長する案内突条92a及び92bが
形成され、後面側における支持円柱90a及び90bに
対応する左右端部に夫々上下一対の係合案内部93a,
93b及び93c,93dが上下方向に所定間隔を保っ
て配設されている。
【0118】ここで、係合案内部93a〜93dの夫々
は、取付基板91にボルト94によって固定された支持
円柱90a及び90bの前半部に係合する係合凹部95
を後端面に有する固定係合部96と、この固定係合部9
6の後端側にボルト97によって固定される係合凹部9
5に対向する係合凹部98を有する可動係合部99とで
構成されている。
【0119】この第3の実施形態によると、前述した第
2の実施形態と同様に、ベース部材2を床面に水平状態
で固定し、このベース部材2の上面に短尺円筒体40周
囲ボックス8を装着してから短尺円筒体40にスカート
52を装着した後に、外筒体4の分割半体4Rをベース
部材2に組付ける。この分割半体4Rの組付けは、先
ず、分割半体4Rの後端面の下部に取付基板91をその
案内突条92a及び92b間に分割半体4Rを嵌合させ
た状態でボルト締めして取付ける。
【0120】この分割半体4Rへの取付基板91の取付
が完了したら、各係合案内部93a〜93dのボルト9
7を緩めて可動係合部99を固定係合部96に対して僅
かに後退させて、係合凹部95及び98を支持円柱90
a及び90bの直径に対して僅かに大きめに設定する。
この状態で、分割半体4Rを略垂直状態として持ち上
げ、少なくとも下側の係合案内部93c及び93dの係
合凹部95及び98が支持円柱90a及び90bの上方
で対向するように移動させてから下降させる。これによ
り、係合案内部93c及び93dの係合凹部95及び9
8内に支持円柱90a及び90bがその面取り90f及
び小径部90dの順に挿通され、さらに分割半体4Rを
下降させることにより、上側の係合案内部93a及び9
3bの係合凹部95及び98内に支持円柱90a及び9
0bがその面取り90f及び小径部90dの順に挿通さ
れる。このように、下側及び上側の係合案内部93c,
93d及び93a,93bの係合凹部95及び98内に
支持円柱90a及び90bが挿通されると、分割半体4
Rは各係合案内部93a〜93dの可動係合部99の緩
み分の倒れ角を有するものの略垂直状態で保持される。
そして、さらに分割半体4Rを下降させると、下側の係
合案内部93c及び93dの下面がストッパとなる段部
90eに当接して、垂直方向の位置決めが行われる。
【0121】この状態で、分割半体4Rから手を離し
て、角係合案内部93a〜93dのボルト97を締め付
け支持円柱90a及び90bを固定係合部96及び可動
係合部99で挟着することにより、分割半体4Rがベー
ス部材2に垂直状態で組付けられる。この第3の実施形
態でも、前述した第1及び第2の実施形態と同様に、1
人の作業者で分割半体4Rをベース部材2に垂直状態に
組付けることができ、しかも、分割半体4Rを支持する
支持円柱90a及び90bがベース部材2におけるモー
タ12に近接する位置に垂設されているので、ベース部
材2の長さを前述した第1及び第2の実施形態に比較し
て短くすることができ、ベース部材2を軽量小型化して
設置スペースを縮小して、狭い空間での揚送研磨装置1
の設置を可能とする。
【0122】なお、上記第3の実施形態においても、係
合棒部21としては支持円柱90a,90bに限らず、
多角形柱とすることができ、これに応じて係合案内93
a〜93dの係合凹部95及び98の形状を変更すれば
よい。また、上記第3の実施形態においても、係合棒部
21がベース部材2側に、垂直係合案内部22が分割半
体4R側に夫々設けられている場合について説明した
が、これらを逆関係にベース部材2側に係合案内部93
a〜93dを形成した取付基板91を取付け、分割半体
4R側に支持円柱90a及び90bを取付けるようにし
てもよい。
【0123】また、上記第3の実施形態においては、平
板状の取付基板91に直接係合案内部93a〜93dを
形成する場合について説明したが、これに限定されるも
のではなく、図29〜図32に示すように、ベース部材
2の前述した第3の実施形態における支持円柱90a及
び90bよりもさらにモータ12に近接した後方位置に
分割半体4Rを固定するようにしてもよい。
【0124】すなわち、図30に示すように、ベース部
材2の前述した第3の実施形態における支持円柱90a
及び90bよりもさらにモータ12に近接した後方位置
に支持円柱100a及び100bを垂設し、これら支持
円柱100a及び100bの上端部は後述する係合円筒
103a及び103bへの挿通を容易とする裁頭円錐形
に形成され、下端部には上端面がストッパとなる円筒状
カラー100cがその中心軸孔を支持円柱100a及び
100bを挿通した状態で装着されている。
【0125】一方、分割半体4Rの後端面にボルト締め
される取付基板101を分割半体4Rの左右幅より狭い
平板状に形成し、この取付基板101の後面側の左右端
部に夫々左後方及び右後方に斜めに延長する平面から見
て逆ハ字状で側面から見て後方下がりの平行四辺形状の
支持板部102a及び102bを一体に形成し、これら
支持板部102a及び102bの先端部に支持円柱10
0a及び100bに係合する係合案内部としての係合円
筒部103a及び103bを形成するようにしてもよ
い。この場合には、分割半体4Rを持ち上げて、その係
合円筒103a及び103bが支持円柱100a及び1
00bに上方から対向する位置に移動させ、この状態
で、係合円筒103a及び103b内に支持円柱100
a及び100bが挿通されるように下降させ、係合円筒
103a及び103bの下端を円筒状カラー100cの
上端面に当接させることにより、分割半体4Rの垂直方
向の位置決めを行え、この状態で、係合円筒103a及
び103b内に支持円柱100a及び100bが挿入さ
れているので、垂直状態を高精度で確実に保持すること
ができる。
【0126】そして、ベース部材2に垂設した支持円柱
100a及び100bがモータ12の真横に近い位置に
設置されており、これらに係合する係合円筒103a及
び103bが支持板部102a及び102bを介して取
付基板101に連結されているので、分割半体4Rとモ
ータ12との間に取付部材が介在することがないので、
周囲ボックス8の面積を第3の実施形態に比較して広げ
ることができ、導入機構10のパチンコ玉導入効果を向
上できる。
【0127】この場合も、ベース部材2に係合円筒10
3a及び103bを垂設し、取付基板101に支持板部
102a及び102bを介して支持円柱100a及び1
00bを支持して、組付けの際に分割半体4Rを支持円
柱100a及び100bを係合円筒103a及び103
b内に挿入しながら下降させてもよい。また、上記第1
〜第3の実施形態においては、分割半体4F及び4Rに
研磨部材25を装着し、中心軸体6に複数条の螺旋溝3
0を形成する場合について説明したが、これに限定され
るものではなく、分割半体4F及び4Rに螺旋溝30を
形成し、中心軸体6に研磨部材25を装着するようにし
てもよい。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、外筒体を円筒内周面を有する角筒状に形成
したので、軽量化を図りながら曲げ剛性及び捩れ剛性を
格段に向上できるという効果が得られる。また、請求項
2に係る発明によれば、外筒体の下端部とベース部材と
の間に垂直方向の位置決め機構を設けることにより、こ
の位置決め機構を利用してベース部材に対して長尺で重
い外筒体を高精度の垂直度をもって少人数で容易に組付
けできるという効果が得られる。
【0129】さらに、請求項3に係る発明によれば、研
磨部材が固定側の外筒体に装着されているので、中心軸
体の回転による遠心力がパチンコ玉に作用することによ
り、パチンコ玉と研磨部材の研磨シートとの接触をより
確実に行って良好な研磨を行えるという効果が得られ
る。さらにまた、請求項4に係る発明によれば、位置決
め機構は、前記ベース部材及び前記外筒体の何れか一方
に所定間隔を保って垂直方向に突出形成された一対の係
合棒部と、他方に配設された前記係合棒部に係合する垂
直方向係合案内部とで構成されているので、係合棒部
と、垂直方向係合案内部とを係合させるだけで、ベース
部材に対して外筒体を高精度の垂直度で外筒体を容易に
取付けられるという効果が得られる。
【0130】なおさらに、請求項5に係る発明によれ
ば、垂直方向係合案内部は、垂直板部と、該垂直板部に
形成された前記一対の係合棒部に係合する係合案内部と
で構成されているので、大きな剛性を有する垂直方向係
合案内部を構成できるという効果が得られる。また、請
求項6に係る発明によれば、係合案内部は、一対の係合
棒部に内方側又は外方側から互いに摺接案内しながら係
合する一対の案内部材を少なくとも上下方向に離間して
2組配設された構成を有するので、一対の案内部材と一
対の係合棒部とを互いに摺接案内しながら係合させるこ
とが可能となり、その係合を容易に行うことができ、組
付作業性を向上できるという効果が得られる。
【0131】さらに、請求項7に係る発明によれば、垂
直方向係合案内部が垂直板部に突出形成された支持板部
を介して取付けられているので、例えば外筒体の取付領
域に隣接する他の部材が存在する場合に、この部材を避
けた任意の位置に係合棒部を配置でき、省スペース化が
図られるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による揚送研磨装置の第1の実施形態
を示す図であり、(a)は左側面図、(b)は正面図、
(c)は右側面図である。
【図2】 揚送研磨装置の拡大平面図である。
【図3】 図1(b)のA−A線拡大端面図である。
【図4】 位置決め機構を示す拡大正面図である。
【図5】 位置決め機構を示す拡大右側面図である。
【図6】 研磨部材を示す斜視図である。
【図7】 中心軸体の螺旋溝と研磨部材との関係を示す
部分拡大図である。
【図8】 中心軸体の斜視図である。
【図9】 中心軸体の正面図である。
【図10】 短尺中心軸体の一部を断面とした正面図で
ある。
【図11】 外筒上端部の縦断面図である。
【図12】 揚送研磨装置下端部の断面図である。
【図13】 図12のB−B線断面図である。
【図14】 短尺円筒体を示す図であって、(a)は平
面図、(b)は正面図である。
【図15】 モータ駆動回路を示す回路図である。
【図16】 スカートを装着した短尺円筒体を示す正面
図である。
【図17】 動力伝達機構を示す断面図である。
【図18】 導入機構の作用を説明するための概念図で
ある。
【図19】 導入機構の作用を説明するための概念図で
ある。
【図20】 導入機構の作用を説明するための概念図で
ある。
【図21】 第2の実施形態を示す図であり、(a)は
左側面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。
【図22】 位置決め機構を示す平面図である。
【図23】 位置決め機構を示す正面図である。
【図24】 位置決め機構を示す左側面図である。
【図25】 第3の実施形態を示す図であり、(a)は
左側面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。
【図26】 位置決め機構を示す平面図である。
【図27】 位置決め機構を示す正面図である。
【図28】 位置決め機構を示す右側面図である。
【図29】 第3の実施形態の変形例を示す図でであ
り、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は右側
面図である。
【図30】 位置決め機構の平面図である。
【図31】 位置決め機構の正面図である。
【図32】 位置決め機構の右側面図である。
【符号の説明】
1 揚送研磨装置 2 ベース部材 4 外筒体 4F,4R 分割半体 6 中心軸体 8 周囲ボックス 10 導入機構 12 モータ 20 位置決め機構 21 係合棒部 21a,21b 支持角柱 21c,21d 案内片 22 垂直方向係合案内部 22a 係合板部 25 研磨部材 25b 研磨シート 30 螺旋溝 40 短尺円筒体 70 動力伝達機構 80 取付基板 81a〜81d 係合ローラ 82a,82b ストッパ片 90a,90b 支持円柱 91 取付基板 93a〜93d 係合案内部 100a,100b 支持円柱 101 取付基板 102a,102b 支持板部 103a,103b 係合円筒

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パチンコ玉を螺旋溝で案内して揚送しな
    がら研磨部材で研磨するようにしたパチンコ玉の揚送研
    磨装置において、床面に設置されるベース部材と、該ベ
    ース部材に垂設された長尺の外筒体と、該外筒体内に同
    軸状に回転自在に配設された中心軸体と、該中心軸体を
    回転駆動する回転駆動手段と、前記外筒体及び中心軸体
    の何れか一方の対向円筒面に形成された前記パチンコ玉
    を一部が露出した状態で案内する螺旋溝と、他方の対向
    円筒面に配設された螺旋溝から露出するパチンコ玉に接
    触して研磨する研磨部材とを備え、前記外筒体は、内周
    面が円筒面に形成された角筒体で構成されていることを
    特徴とするパチンコ玉の揚送研磨装置。
  2. 【請求項2】 パチンコ玉を螺旋溝で案内して揚送しな
    がら研磨部材で研磨するようにしたパチンコ玉の揚送研
    磨装置において、床面に設置されるベース部材と、該ベ
    ース部材に垂設された長尺の外筒体と、該外筒体内に同
    軸状に回転自在に配設された中心軸体と、該中心軸体を
    回転駆動する回転駆動手段と、前記外筒体及び中心軸体
    の何れか一方の対向円筒面に形成された前記パチンコ玉
    を一部が露出した状態で案内する螺旋溝と、他方の対向
    円筒面に配設された螺旋溝から露出するパチンコ玉に接
    触して研磨する研磨部材とを備え、前記外筒体は、内周
    面が円筒面に形成された角筒体で構成され、且つ前記ベ
    ース部材及び前記外筒体の下端部には、前記ベース部材
    に対して前記外筒体を垂直状態に位置決めする位置決め
    機構が設けられていることを特徴とするパチンコ玉の揚
    送研磨装置。
  3. 【請求項3】 パチンコ玉を螺旋溝で案内して揚送しな
    がら研磨部材で研磨するようにしたパチンコ玉の揚送研
    磨装置において、床面に設置されるベース部材と、該ベ
    ース部材に垂設された長尺の外筒体と、該外筒体内に同
    軸状に回転自在に配設された中心軸体と、該中心軸体を
    回転駆動する回転駆動手段と、前記中心軸体の外周面に
    形成された前記パチンコ玉を一部が露出した状態で案内
    する螺旋溝と、該螺旋溝と対向して前記外筒体の内周面
    に配設された当該螺旋溝から露出するパチンコ玉に接触
    して研磨する研磨部材とを備え、前記外筒体は、内周面
    が円筒面に形成された角筒体で構成され、且つ前記ベー
    ス部材及び前記外筒体の下端部には、前記ベース部材に
    対して前記外筒体を垂直状態に位置決めする位置決め機
    構が設けられていることを特徴とするパチンコ玉の揚送
    研磨装置。
  4. 【請求項4】 前記位置決め機構は、前記ベース部材及
    び前記外筒体の何れか一方に所定間隔を保って垂直方向
    に突出形成された一対の係合棒部と、他方に配設された
    前記係合棒部に係合する垂直方向係合案内部とで構成さ
    れていることを特徴とする請求項2又は3に記載のパチ
    ンコ玉の揚送研磨装置。
  5. 【請求項5】 前記垂直方向係合案内部は、垂直板部
    と、該垂直板部に形成された前記一対の係合棒部に係合
    する係合案内部とで構成されていることを特徴とする請
    求項4記載のパチンコ玉の揚送研磨装置。
  6. 【請求項6】 前記係合案内部は、一対の係合棒部に内
    方側又は外方側から互いに摺接案内しながら係合する一
    対の案内部材を少なくとも上下方向に離間して2組配設
    した構成を有することを特徴とする請求項5記載のパチ
    ンコ玉の揚送研磨装置。
  7. 【請求項7】 前記係合案内部は、垂直板部に突出形成
    された支持板部の先端に形成されていることを特徴とす
    る請求項5記載のパチンコ玉の揚送研磨装置。
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JP2019042488A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 株式会社コナミアミューズメント 搬送装置

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