JP2000189380A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JP2000189380A
JP2000189380A JP10371581A JP37158198A JP2000189380A JP 2000189380 A JP2000189380 A JP 2000189380A JP 10371581 A JP10371581 A JP 10371581A JP 37158198 A JP37158198 A JP 37158198A JP 2000189380 A JP2000189380 A JP 2000189380A
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suction
air supply
valve
light
endoscope
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JP10371581A
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English (en)
Inventor
Tadashi Sekiguchi
正 関口
Akitetsu Shigihara
章哲 鴫原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内視鏡装置の吸引、送気、送水の微調整を可
能とする。 【解決手段】 スイッチ本体30に操作ボタン32の押
し込み操作で下降するシリンダ31を設けると共に、シ
リンダ31の下部に遮光板37を設け、操作ボタン32
が押し込み操作された際に遮光板37により遮光可能な
位置にフォトインタラプタ35を設ける。また、シリン
ダ31の下部に反射板38と、この反射板38に光を照
射すると共にこの反射光を受光する反射型フォトインタ
ラプタ36を設ける。そして、操作ボタン32が押し込
み操作され遮光板37でフォトインタラプタ35が遮光
されたタイミングで吸引(或いは送気、送水)を開始
し、操作ボタン32の押し込み操作量に応じて変化する
反射型フォトインタラプタ36の出力に応じて吸引量
(或いは送気量、送水量)を制御する。これにより、操
作ボタン32の簡単な操作で吸引量等の微調整を可能と
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送気、送水、吸引
等の流量を制御する内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の内視鏡装置としては、機械バルブ
方式(メカバルブ方式)、或いは電磁方式により送気、
送水、吸引を行うものが知られている。
【0003】[メカバルブ方式の内視鏡装置] (構成)まず、特開平9−122069号の公報に開示
されている内視鏡用管路切換え装置等に代表されるメカ
バルブ方式の内視鏡装置の構成を図18に示す。この図
18は、内視鏡装置の操作部に設けられているスイッチ
(送気送水バルブ)を縦割りにした状態の断面図であ
り、一点鎖線で示すセンターラインの紙面左側がピスト
ン部232の自然状態(非操作状態)を、センターライ
ンの紙面右側がピストン部232の押し込み状態(操作
状態)を示している。
【0004】この図18において、送気送水バルブは、
ケーシング233に穿設された取り付け孔234にシリ
ンダ部231が固定して設けられており、このシリンダ
部231に対してピストン部232が着脱自在に嵌挿さ
れている。シリンダ部231は、段差のある金属製の略
円筒状のシリンダ235を有している。このシリンダ2
35の側壁には、開口側から底部側に向かって順に、内
視鏡先端部の図示しない送気送水ノズルに連通する気体
出口である送気管路236と、ビデオプロセッサ等の外
部装置との接続を図る連結コード端部のコネクタに連通
する気体入口である送気管路237と、送気送水ノズル
に連通する液体出口である送水管路238と、送水タン
ク及び送水管に連通する液体入口である送水管路239
とが設けられている。
【0005】シリンダ235の開口部の端部にはネジ部
240が設けられており、このネジ部240に前記ケー
シング233の外側から口金241をねじ込むことによ
り、内外両側からケーシング233を挟み込むかたちで
シリンダ235が固定されている。口金241の外周部
には、口金241を回転させるための治具を嵌入可能な
治具孔242が設けられている。
【0006】ピストン部232は、金属又は剛性樹脂等
の剛性を有する材料からなる略円筒状のピストン本体2
45を有している。このピストン本体245の内部に
は、長手軸方向に連通路246が設けられており、この
連通路246の下端部には側方向に開口する開口部24
7が形成されている。
【0007】開口部247の上部のピストン本体245
には、弾性部材からなる弁体248がインサート成形さ
れている。ピストン本体245の上端部には、抜け止め
筐体249及び押さえ部材250が螺合しており、抜け
止め筐体249とピストン本体245との間でシール部
支持部材251を挟持している。シール部支持部材25
1には、側部に周回状にシール部材253がインサート
成形されており、下端部にスライダ252が設けられて
いる。
【0008】ピストン本体245の下端部には、押さえ
部材254が螺合しており、押さえ部材254とピスト
ン本体245との間でシール部支持部材255を挟持し
ている。この押さえ部材254には、側部に周回状にシ
ール部材256がインサート成形されており、また、シ
ール部支持部材255にも同様に、側部に周回状にシー
ル部材258がインサート成形され、下端部にスライダ
257が設けられている。
【0009】ピストン本体245の上端部の抜け止め筐
体249の外側には、円筒状のピストンストッパ260
が設けられており、抜け止め筐体249の下端部のフラ
ンジ部249aとピストンストッパ260内面のフラン
ジ部260aとが当接するようになっている。ピストン
ストッパ260のフランジ部260a上面と押さえ部材
250の下面との間には、コイルスプリングからなる付
勢バネ261が介装されている。この付勢バネ261の
付勢力によって押さえ部材250は上方に、また、ピス
トンストッパ260は下方にそれぞれ付勢されており、
自然状態(非操作状態)において抜け止め筐体249の
フランジ部249aがピストンストッパ260のフラン
ジ部260aに当接してピストン本体245を係止して
いる。さらに、ピストンストッパ260の外側には、絶
縁部材からなる囲い部材262が一体的に設けられてお
り、この囲い部材262の内面の突出部262aが前記
口金241の上部フランジ241aと係合している。
【0010】ピストン本体245の上端部には、識別ピ
ン259が螺合しており、押さえ部材250の外周部に
は指当て部材263が接着固定されている。この指当て
部材263の中央部には、ピストン本体245の連通路
246と連通したリーク孔264が設けられている。指
当て部材263と囲い部材262は、ピストン部232
が自然状態及び押し込み状態のいずれの状態においても
指当て部材263と囲い部材262の上端部との間に常
に隙間が保たれるように配設されている。
【0011】(非操作時)このような構成を有する送気
送水バルブは、図18のセンターラインの紙面左側に示
すように自然状態(非操作状態)においては、ピストン
本体245が付勢バネ261の付勢力によって押し上げ
られ、下側のシール部材256のシール部256aによ
って送水管路238と送水管路239との間が遮断さ
れ、送水タンクから送水管路239を介して送水管路2
38に送出される流体の流れが遮断された状態となって
いる。また、ポンプから送出される気体は、送気管路2
37を介してピストン本体245の側面に位置する開口
部247に流入し、ピストン本体245の連通路246
を介して指当て部材263のリーク孔264から大気に
流出した状態となっている。
【0012】(送気動作)この自然状態において、操作
者が、指当て部材263のリーク孔264に指を当てて
塞ぐと、弁体248が気体の送出圧力により内側に折り
曲げられ、シリンダ235の内壁面からシール部248
a離間する。この結果、送気管路237から流出した気
体は、中間のシール部材258のシール部258aと上
側のシール部材253のシール部材253aによって形
成されるシリンダ235内の流路を介して送気管路23
6から流出する。これにより、挿入部先端の送気送水ノ
ズルから送気が行われる。
【0013】(送水動作)次に、指当て部材263を指
で押圧し、ピストン本体245を付勢バネ261の付勢
力に抗して押し込むと共に、リーク孔264に指を添え
て塞ぐと、図18のセンターラインの紙面右側に示すよ
うに、弁体248のシール部248aがシリンダ235
のテーパ面235aに圧接され、中間のシール部材25
8のシール部258aとの間が気密となり、気体の流路
が遮断される。このとき、下側のシール部材256のシ
ール部256aは、シリンダ235の下側の太径部23
5bに移動し、シリンダ235の内壁面との間に間隙が
形成される。この結果、送水管路239から流出した液
体は、中間のシール部材258のシール部258aによ
って形成されるシリンダ235内の流路を介して送水管
238から送出される。これにより、挿入部先端の送気
送水ノズルから送水が行われることとなる。
【0014】[電磁方式]次に、電磁方式の内視鏡装置
としては、特開昭56−75131号の公報に開示され
ている内視鏡装置等が知られている。この公報には、電
気スイッチを用いた図19〜図21に示すような3つの
内視鏡装置が開示されている。
【0015】(第1の弁体突入型の内視鏡装置)以下、
各内視鏡装置について説明すると、まず、図19は、内
視鏡本体301の操作部302に電気スイッチ315と
して設けられている感圧導電ゴム319により検出され
た押圧力に応じて、外部装置308に設けられている送
気管304に突入させる弁体322の突入量を可変する
ことで、送気管304を流れる気体の流量を可変する第
1の弁体突入型の内視鏡装置を示している。
【0016】このような第1の弁体突入型の内視鏡装置
に設けられている電気スイッチ315は、基板317上
に設けられた一対の電極318間に感圧導電ゴム319
を設けることで形成されている。感圧導電ゴム319
は、例えばシリコンゴムの中に金属粒子や炭素粒子を混
在することで形成されており、外圧が加わると全体的な
抵抗値が変化するようになっている。
【0017】操作者がこの感圧導電ゴム319に圧力を
加えない状態では、各電極318間の電気抵抗値は大き
な値を示し、各電極318間に電流は流れない。これに
対して、操作者がこの感圧導電ゴム319に所望の圧力
を加えると、この加えた圧力に応じて各電極318間の
電気抵抗値が変化し、各電極318間に流れる電流量が
変化する。各電極318は、リード線320を介してサ
ーボモータ駆動回路321に接続されており、サーボモ
ータ駆動回路321は、各電極318からリード線32
0を介して供給される電流量に応じてサーボモータ32
5の回転位置を制御する。
【0018】サーボモータ325の回転軸326にはカ
ム324が設けられており、このカム324が、サーボ
モータ駆動回路321により制御された回転位置に回転
制御されることで、送気管304内に突入される弁体3
22の突入量が制御されるようになっている。すなわ
ち、弁体322は、コイルバネ323により送気管30
4に対して上昇待避するように付勢されているのである
が、サーボモータ325は、各電極318からリード線
320を介して供給される電流量に応じてサーボモータ
325を介してカム324の回転位置を制御すること
で、送気管304内に突入される弁体322の突入量を
制御する。これにより、電気スイッチ315の操作(感
圧導電ゴム319に印加される圧力)に応じて、電気的
に送気管304内の気体の流量を可変することができ
る。
【0019】(第2の弁体突入型の内視鏡装置)次に、
図20は、内視鏡本体301の操作部302に電気スイ
ッチ328として設けられている調整レバー330の操
作に永久磁石331を連動させ、磁気抵抗素子332の
電気抵抗値を変化させることで、外部装置308に設け
られている送気管304に突入させる弁体335の突入
量を可変して送気管304を流れる気体の流量を可変す
る第2の弁体突入型の内視鏡装置を示している。
【0020】このような第2の弁体突入型の内視鏡装置
に設けられている電気スイッチ328は、スライド操作
される調整レバー330に、磁気抵抗素子332に対し
て対抗するように永久磁石331が固定して設けられて
いる。磁気抵抗素子332は、当該磁気抵抗素子332
を通過する磁束が増大すると、内部の電流通路が長くな
り電気抵抗値が増大する特性を有している。このため、
操作者が調整レバー330をスライド操作すると、この
操作量に応じて磁気抵抗素子332の電気抵抗値が変化
する。
【0021】磁気抵抗素子332には、サーボモータ駆
動回路334が接続されており、サーボモータ駆動回路
334は、磁気抵抗素子332の電気抵抗値に応じて、
すなわち、調整レバー330の操作量に応じて弁体33
5に設けられた電磁石336の電磁コイル337に電流
を供給する。
【0022】弁体335は、コイルバネ339によって
押し上げられるように付勢されており、調整レバー33
0の操作量に応じてサーボモータ駆動回路334により
駆動される電磁石336により、送気管304内に挿入
制御され、或いは送気管304内から待避制御される。
これにより、電気スイッチ328の操作に応じて、送気
管304の断面積を可変することができ、電気的に送気
管304内の気体の流量を可変することができる。な
お、磁気抵抗素子332の代わりにホール素子を用いて
も同様の効果を得ることができる。
【0023】(通気管連通型の内視鏡装置)次に、図2
1は、内視鏡本体301の操作部302に電気スイッチ
340として設けられている調整レバー346の操作に
連動する遮光板345により、ライトガイド344から
受光素子341に照射される光の光量を可変し、この受
光素子341の受光光量に応じて、送気管304を大気
にリークさせる通気管350のリーク量を可変すること
で、送気管304を流れる気体の流量を可変する通気管
連通型の内視鏡装置を示している。
【0024】このような通気管連通型の内視鏡装置は、
操作部302内にライトガイド344を導いており、ラ
イトガイド344からの光が受光素子341に照射され
るように、ライトガイド344と受光素子341とが相
対向して設けられている。遮光板345は、このライト
ガイド344と受光素子341との対向間に挿入される
ように設けられており、調整レバー346のスライド操
作に応じて、ライトガイド344から受光素子341の
照射される光を遮光するようになっている。
【0025】サーボモータ駆動回路354は、この受光
素子341の受光光量に応じて外部装置308のサーボ
モータ347を回転駆動する。サーボモータ347の回
転軸348にはカム349が設けられており、このカム
349は、サーボモータ347の回転制御に応じて、通
気管350の弁体351を挿入制御及び待避制御するよ
うになっている。
【0026】通気管350は、送気管304内の気体を
大気にリークさせている。弁体351は、コイルバネ3
52により押し上げられるように付勢されている。カム
349は、サーボモータ347の回転制御に応じて、通
気管350の弁体351を挿入制御及び待避制御する。
これにより、弁体351により通気管350の断面積が
可変され、送気管304内の気体の大気へのリーク量が
可変されることとなる。従って、電気スイッチ340の
操作に応じて、電気的に送気管304内の気体の流量を
可変することができる。
【0027】ここで、外部装置308の送気管路及び送
水管路は、図22に示すようになっており、送気及び送
水は同じポンプ370を共用して行うようになってい
る。すなわち、送気を行う場合は、上述のように通気管
350の弁体351を挿入制御及び待避制御すること
で、送気管304に流れる気体の流量を調整しながら行
う。
【0028】また、送水を行う場合は、通気管350の
弁体351を挿入制御及び待避制御することで、送水ボ
トル371内に供給する気体の流量を可変して送水ボト
ル371の内圧を可変する。これにより、送水ボトル3
71内の水が、送水ボトル371の内圧に応じ送水管3
72を介して押し出され送水されることとなる。
【0029】(ポンプ制御型の内視鏡装置)次に、内視
鏡本体の操作部に設けられた電気スイッチによって、送
気を行うポンプの回転数を制御することで送気管内の気
体の流量を可変するポンプ制御型の内視鏡装置も知られ
ている。この場合、制御回路は、ポンプに供給する電力
を可変制御する。これにより、ポンプの回転数を制御す
ることができ、送気管内の気体の流量を可変することが
できる。
【0030】なお、このような特開昭56−75131
号の公報には、上述の各電気スイッチにおいて、回転式
又はスライド式の連続可変抵抗器で抵抗値を可変し、或
いは抵抗値が段階的に設定された抵抗器をそれぞれ設
け、この中から適切な抵抗値の抵抗器を選択してもよい
旨、開示されている。
【0031】また、第1、第2の弁体突入型、通気管連
通型及びポンプ制御型の各内視鏡装置の説明では、送気
を例にとって説明したが、送水、吸引についても同様に
制御可能となっている。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の内視鏡装置には、以下の問題点がある。
【0033】(メカバルブ方式の問題点)図18を用い
て説明したメカバルブ方式の内視鏡装置の場合、送気送
水バルブに設けられているリーク孔264の開閉量を指
で調整することで送気送水調整を行うようになっている
ため、熟練者でなければ該開閉量の微調整が困難となる
問題があった。また、送気管路236、237及び送水
管路238、239等を当該送気送水バルブと一体的に
形成する必要があった。このため、内視鏡スコープ内部
に設けられた管路が複雑化し、管路の洗浄性が悪かっ
た。そして、機構が複雑化し内視鏡スコープの手元操作
部に設けられたスイッチ自体が大型化及び重量化するた
め、それに伴い手元操作部が大型化及び重量化し、内視
鏡装置の操作性に支障を来す問題があった。
【0034】内視鏡装置においては、更なる小型化が求
められており、この要望に答えるためには構成の簡略化
及び小型軽量化が可能な電気スイッチを採用することが
好ましい。ただ、従来より存在する送気送水バルブの操
作にユーザは慣れているため、ユーザは、近年提供され
ている電気スイッチの操作に違和感を覚える傾向にあ
る。構成の簡略化等が可能な電気スイッチの利点を生か
したうえで、ユーザが慣れ親しんでいる送気送水バルブ
の操作と同様の操作で送気、送水、吸引を可能とするこ
とができれば、送気送水バルブから電気スイッチへの移
行もスムーズに行えることとなる。
【0035】(電磁方式の問題点)図19、図20を用
いて説明した第1、第2の弁体突入型の各内視鏡装置
は、送気管304に弁体322、335を挿入、待避制
御することで、送気管304の断面積を可変して気体の
流量を可変するようになっているのであるが、送気管3
04の断面積だけを可変しても送気管304内の気圧が
変わることはないため、結局、気体の流量の変化が少な
くなり、適切な流量を得ることができない。
【0036】また、図21を用いて説明した通気管連通
型の内視鏡装置は、送気管304が内視鏡の送気口や送
水口に直接接続されているため、単に通気管350によ
り送気管304内の気体を大気にリークするだけでは、
微妙に送気、送水、吸引が行われることとなり、操作者
の意図しない動作(送気、送水、吸引)が行われる虞が
あり、安全性に乏しい問題がある。
【0037】また、ポンプ制御型の内視鏡装置は、ポン
プの回転数を制御することで送気管内の気体の流量を可
変するようになっているため、ポンプの回転数を制御し
て送気管内の気体の流量が所望の流量になるまでに多少
の時間を必要とし、操作してからの応答性が悪い問題が
あった。
【0038】また、従来の電磁方式の内視鏡装置は、図
22に示すように送気管304が内視鏡の送気口や送水
口に直接接続されているため、電気スイッチを採用して
いるにも拘わらず、送気、送水、吸引の微調整を含め、
正確な調整を行うことができず、例えば送気を行うか否
かの操作しかできない、いわばオン/オフのみの操作と
なっているのが現状であった。
【0039】また、通気管350により、送気管304
内の気体が直接的に大気とリークしているため、送水開
始直後は、送水ボトル371の内圧が上がらず、勢いの
無い送水となる問題があった。送水に勢いが無いと、ス
コープ先端部の洗浄性が悪くなる問題を生ずる。また、
通気管350により、送気管304内の気体が直接的に
大気とリークしているため、送水停止後に再度送水を行
う際には、送水ボトル371の内圧が上がるまでは十分
な送水を行うことができず、何度も送水を行いスコープ
先端部の洗浄を行う必要があった。
【0040】また、電気スイッチとして採用された調整
レバーは、スライド操作を行うが、その他のスイッチ
(フリーズスイッチ等)が邪魔になり、操作性が悪かっ
た。
【0041】従来、吸引、送気/送水の制御を電気的に
行なう内視鏡装置において、吸引、送気/送水の各制御
は電気的なON/OFFのみであり、アナログ可変的な
制御はできなかった。従って、スイッチ信号系として
は、ON/OFFの信号を時系列的に本体に出力し、本
体でスイッチ信号のON/OFFを検出して吸引、送気
/送水ユニットのON/OFF制御を行っていた。
【0042】しかし従来のこのような方法では、吸引力
の微妙な制御、送気または送水の微妙な制御を行うこと
が難しく、使い勝手上においても決して満足のいくもの
ではなかった。
【0043】そこで、内視鏡装置の使い勝手を向上させ
るための要求として、吸引力を可変にし送気および送水
も多段であることが生じている。
【0044】吸引力を可変にするためには、吸引信号を
吸引スイッチの押し込み量に対応し可変にして出力する
必要がある。しかし、可変出力信号となった吸引信号を
そのままアナログ信号として内視鏡本体に送ると、ノイ
ズの影響を受けやすいなどの問題点がある。
【0045】また、送気および送水を多段階の可変出力
信号にするためには、送気スイッチ信号と送水スイッチ
信号出力とをそのまま出力する従来技術の信号処理方法
では実現が難しいという問題点がある。
【0046】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、このような各問題点を解決可能な内視鏡装置
の提供を目的とする。
【0047】
【課題を解決するための手段】本発明に係る内視鏡装置
は、上述の課題を解決するための手段として、送気、送
水、吸引のいずれかを行うための流体管路を設けた内視
鏡装置において、前記流体管路内を通過する流体の流量
を複数段階に制御する制御手段と、内視鏡スコープの手
元操作部に設けられ、前記流量をその押し込み量により
決定する電気スイッチとを具備する。
【0048】また、本発明に係る内視鏡装置は、上述の
課題を解決するための手段として、送気、送水、吸引の
いずれかを行うための流体管路に流体制御弁を設け、前
記流体管路内を通過する流体の流量を複数段階に制御す
る制御手段を備えた内視鏡装置において、前記制御手段
は、前記流体制御弁を全開にした後に、前記流体管路に
よる大気のリーク量を制御することを特徴とする。
【0049】また、本発明に係る内視鏡装置の操作スイ
ッチは、上述の課題を解決するための手段として、押し
込み操作を行うための押し込み操作部と、前記押し込み
操作部の操作状態を検出して、送気、送水、吸引のう
ち、少なくとも1つを制御するための制御信号を出力す
る操作状態検出手段とを有する。
【0050】また、本発明に係る内視鏡装置の外部装置
は、上述の課題を解決するための手段として、気体を発
生するポンプと、前記ポンプからの気体を内視鏡スコー
プ側に送気する送気制御を行うための電磁制御弁である
送気用弁と、内視鏡スコープの送液管に送液する液体が
収納された液体ボトルと、前記ポンプからの気体を前記
液体ボトルに供給する管路に設けられ、該液体ボトルに
供給された気体の逆戻りを阻止して液体ボトル内の気圧
を一定に維持する逆止弁と、前記液体ボトルから内視鏡
スコープ側に送液する液体の送液制御を行うための電磁
制御弁である送液用弁と、内視鏡スコープの操作部の送
気操作或いは送液操作に応じて、前記送気用弁及び送液
用弁を電気的に開閉制御して送気制御及び送液制御を行
う制御手段とを有する。
【0051】また、吸引動作を制御する吸引スイッチを
有する内視鏡装置において、前記吸引スイッチからの吸
引制御信号が連続可変に出力される構成を備えることを
特徴とする内視鏡装置をもって解決手段とする。
【0052】また、本発明に係る内視鏡装置の外部装置
は、上述の課題を解決するための手段として、気体を発
生するポンプと、前記ポンプからの気体を内視鏡スコー
プ側に送気する送気制御を行うための電磁制御弁である
送気用弁と、内視鏡スコープの送液管に送液する液体が
収納された液体ボトルと、前記液体ボトルから内視鏡ス
コープ側に送液する液体の送液制御を行うための電磁制
御弁である送液用弁と、前記ポンプと送気用弁との間の
管路に設けられ、ポンプからの気体を大気にリークす
る、該気体のリーク量を可変可能な電磁制御弁である送
気用リーク弁と、内視鏡スコープの操作部の送気操作に
応じて前記送気用弁を開閉制御すると共に、該操作部の
送気操作量に応じて前記送気用リーク弁の開閉量を電気
的に制御して送気制御を行い、前記操作部の送液操作に
応じて前記送液用弁を電気的に開閉制御して送液制御を
行う制御手段とを有する。
【0053】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る内視鏡装置の
好ましい実施の形態について図面を参照しながら詳細に
説明する。
【0054】[第1の実施の形態] (第1の実施の形態の電気スイッチの構成)本発明の第
1の実施の形態の内視鏡装置は、操作部に設けられる吸
引スイッチとして図1に示すような電気スイッチを有し
ている。図1は、この吸引スイッチの断面図なのである
が、この図1において、当該吸引スイッチは、スイッチ
本体30内にシリンダ31を挿入係合させることで形成
されている。シリンダ31の上端部には、断面略Tの字
状のフランジ構造を有する操作ボタン32が、ネジ33
により取り付けられている。また、このシリンダ31
は、操作ボタン32が取り付けられた状態で、コイルス
プリング34の付勢力により、シリンダ31がスイッチ
本体30から押し上げられるかたちで該スイッチ本体3
0に係止されている。
【0055】スイッチ本体30には、隣接するかたちで
フォトインタラプタ35及び反射型フォトインタラプタ
36が設けられている。これに対応してシリンダ31の
下部には、シリンダ31が押し込み操作された際に、フ
ォトインタラプタ35の発光板35aと受光板35bと
の間に挿入されることで発光板35aからの光を遮光す
る遮光板37と、シリンダ31の押し込み量に応じて反
射型フォトインタラプタ36からの光を反射する反射板
38とが設けられている。
【0056】反射型フォトインタラプタ36は、光を発
光する発光部と、前記反射板38により反射されこの発
光部からの光を受光する受光部とで構成されており、シ
リンダ31の押し込み量に応じて変化する受光光量に応
じた検出出力を制御回路(CPU)に供給するようにな
っている。
【0057】(第1の実施の形態の外部装置の構成)次
に、図2は、前述の吸引スイッチの操作に応じて吸引を
行う吸引系の外部装置のブロック図である。なお、この
図2には、送気及び送水を行う送気送水系も合わせて図
示されている(送気送水系は、後に第2の実施の形態と
して説明する。)。また、この図2では、気体や排液等
の流れるラインは実線で、制御信号等が伝送される信号
ラインは点線で示してある。
【0058】この図2において、外部装置の吸引系は、
吸引を行う吸引器46と、内視鏡スコープの吸引管路を
介して吸引された排液等の吸引制御を行うための電磁制
御式の弁である吸引用弁47と、吸引管内を大気にリー
クして吸引量を調整するためのリーク弁48と、送気用
弁43、送水用弁45、吸引用弁47及び各リーク弁4
4、48を開閉制御するCPU49とを有している。
【0059】(吸引ユニットの構成)図2では、吸引用
弁47及びリーク弁48を別の弁として描いたのである
が、この各弁47、48は吸引ユニットとして一体化さ
れて形成されている。図3(a)〜図3(c)に、この
吸引ユニットの断面図、上面図及び側面図を示す。ま
ず、図3(a)において、この吸引ユニットは、取り付
け基板60上に設けられた回転部61と、取り付け基板
60下に設けられたモータ62とを有している。
【0060】回転部61は、ユニットカバー63と、こ
のユニットカバー63上から突出するように設けられた
スコープ用接続管路65及び吸引用接続管路64とを有
している。このスコープ用接続管路65には、内視鏡ス
コープからの吸引管が接続され、吸引用接続管路64に
は、吸引器46からの吸引管が接続されるようになって
いる。従って、内視鏡スコープの吸引管により吸引され
た排液等は、この吸引ユニットを介して吸引器46によ
り吸引されるようになっている。
【0061】ユニットカバー63の吸引用接続管路64
側の側面部には、図3(b)、(c)に示すように複数
のリーク孔48aを有するリーク弁48が設けられてい
る。また、ユニットカバー63内には、スコープ用接続
管路65、吸引用接続管路64及びリーク弁48の開閉
量を調整する回転バルブ66が設けられている。この回
転バルブ66は、前記モータ62の回転軸62aに取り
付けられており、図3(b)に示すように上面が扇形状
となっている。そして、モータ62の回転に応じて回転
することで、前記開閉量の調整を行うようになってい
る。
【0062】(第1の実施の形態の動作)次に、このよ
うな構成を有する当該第1の実施の形態の内視鏡装置の
動作説明をする。
【0063】(吸引動作)図1に示す電気スイッチは、
1段目の押し込み操作で吸引が開始され、2段目以降の
押し込み操作でこの押し込み操作量に応じて吸引量が調
整されるようになっている。具体的には、操作者は、吸
引を行う場合、図1に示す操作ボタン32を1段階分押
し込み操作する。操作ボタン32がこのように1段階分
押し込み操作されると、これと共にシリンダ31に設け
られた遮光板37が押し込まれ、フォトインタラプタ3
5の発光板35aと受光板35bとの間に挿入される。
フォトインタラプタ35の受光出力は、遮光板37が挿
入されるまでは発光板35aからの光が受光板35bに
より受光されているためハイレベルなのであるが、遮光
板37が挿入されると、発光板35aからの光がこの遮
光板37により遮光されるためローレベルとなる。
【0064】図2に示すCPU49には、このフォトイ
ンタラプタ35からの受光出力が供給されており、CP
U49は、この受光出力がハイレベルからローレベルと
なると、吸引用弁47を開成制御する。これにより、内
視鏡スコープから吸引器46までの吸引管路が連通する
こととなる。
【0065】次に、図1に示す操作ボタン32をさらに
押し込み操作すると、この押し込み量に対応してシリン
ダ31に設けられた反射板38が下降する。この反射板
38は、反射型フォトインタラプタ36から照射された
光を反射しており、反射型フォトインタラプタ36はこ
の反射板38により反射された光を受光している。この
ため、反射型フォトインタラプタ36で受光される光の
光量は、反射板38の下降位置、すなわち、操作ボタン
32の押し込み操作量に応じて変化することとなる。
【0066】図2に示すCPU49には、この反射型フ
ォトインタラプタ36からの受光出力が供給されてい
る。CPU49は、非吸引時には吸引管路と大気とのリ
ーク量が最大になるようにリーク弁48を開成制御して
いるのであるが、吸引が開始されると、前記反射型フォ
トインタラプタ36からの受光出力のレベルに応じて徐
々にリーク弁48を閉成制御する。これにより、操作ボ
タン32の押し込み量に応じて前記吸引管路と大気との
リーク量が徐々に少なくなり、徐々に吸引力が強くなる
ように吸引制御を行うことができる。
【0067】(吸引ユニットの動作)次に、図4(a)
〜(d)を用いて図3に示した吸引ユニットの機械的動
作を説明する。図4(a)〜(d)は、吸引ユニットを
前記モータ62側(底面側)から見た図であり、それぞ
れ非吸引時、吸引開始時、吸引量調整時及び吸引量最大
時における回転バルブ66の動作位置を示している。
【0068】まず、非吸引時には、図4(a)に示すよ
うにリーク弁48の各リーク孔48aが全て開成された
状態となっている。この状態で、操作ボタン32が1段
階分押し込み操作されると、CPU49は、フォトイン
タラプタ35からの受光出力がローレベルとなったこと
を検出し、図4(b)に示すようにスコープ用接続管路
65及び吸引用接続管路64を連通させるように、モー
タ62を介して回転バルブ66を回転制御する。これに
より、内視鏡スコープから吸引器46までの吸引管路が
当該吸引ユニットを介して連通することとなる。
【0069】次に、操作ボタン32が1段階分の押し込
み操作からさらに押し込み操作されると、CPU49
は、反射型フォトインタラプタ36からの受光出力のレ
ベルに応じて、例えば図4(c)に示すようにリーク弁
48のリーク孔48aを所定分閉成するように、モータ
62を介して回転バルブ66を回転制御する。これによ
り、操作ボタン32の押し込み操作量に対応する数のリ
ーク孔48a(リーク孔の開口度)が閉成制御され、吸
引量が徐々に大きくなる方向に吸引量が調整されること
となる。
【0070】次に、操作ボタン32がさらに押し込み操
作されると、CPU49は、反射型フォトインタラプタ
36からの受光出力のレベルに応じて、図4(d)に示
すようにリーク弁48のリーク孔48aを全て閉成する
ように、モータ62を介して回転バルブ66を回転制御
する。これにより、操作ボタン32の押し込み操作量に
対応してリーク孔48aが全て閉成制御され、最大の吸
引量に吸引量が調整されることとなる。
【0071】(第1の実施の形態の効果)以上の説明か
ら明らかなように、当該第1の実施の形態の内視鏡装置
は、図1に示す吸引操作用の電気スイッチの押し込み操
作量に応じて吸引量を微調整することができる。このた
め、フリーズスイッチ等のその他のスイッチに干渉する
ことなく吸引量を変える操作を行うことができる。
【0072】また、電気スイッチを採用しているため、
メカバルブ方式のスイッチのように送気管路や送水管路
をスイッチと一体的に形成する必要はなく、管路の洗浄
性が向上し、機構の簡略化を通じて当該内視鏡装置の小
型軽量化を図ることができる。
【0073】また、吸引用弁47を全開にした後にリー
ク孔の開口量を制御しているため、適切な吸引量を得る
ことができる。
【0074】また、吸引ユニットは、モータ62を介し
て回転バルブ66を回転制御する構成、すなわち、共通
の駆動制御部で吸引管路とリーク路の開口度を制御して
いるため、簡単な制御で吸引量の微調整を行うことがで
きるうえ、吸引ユニット自体を小型化することができ
る。このため、外部装置の小型化に大きく貢献すること
ができる。
【0075】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態の内視鏡装置の説明をする。この第2の実
施の形態の内視鏡装置には、その操作部に、送気、送水
を行うための送気送水スイッチとして図5に示すような
電気スイッチが設けられている。
【0076】(送気送水スイッチの構成)図5は、この
送気送水スイッチの断面図なのであるが、この図5にお
いて、当該送気送水スイッチは、スイッチ本体100内
にシリンダ101を挿入係合させることで形成されてい
る。シリンダ101の上端部には、断面略Tの字状のフ
ランジ構造を有する送気ボタン102が、ネジ103に
より取り付けられている。また、このシリンダ101
は、送気ボタン102が取り付けられた状態で、コイル
スプリング104の付勢力により、シリンダ101がス
イッチ本体100から押し上げられるかたちで該スイッ
チ本体100に係止されている。
【0077】また、スイッチ本体100には、断面略H
の字状の送水ボタン105が設けられている。この送水
ボタン105は、送気ボタン102が押し込み操作され
た際に、該送気ボタン102の略半分が隠れる程度の孔
部106を有している。また、この送水ボタン105
は、スイッチ本体100に設けられたフランジ部100
a及びコイルスプリング107の付勢力により、スイッ
チ本体100から押し上げられるかたちで該スイッチ本
体100に係止されている。
【0078】スイッチ本体100には、シリンダ101
の押し込み方向に沿って送気用フォトインタラプタ16
1及び送水用フォトインタラプタ162が積層されるか
たちで設けられている。これに対応してシリンダ101
の下部には、送気ボタン102が押し込み操作された際
に、送気用フォトインタラプタ161の発光板161a
と受光板161bとの間に挿入されることで発光板16
1aからの光を遮光し、送水ボタン105が押し込み操
作された際に、送水用フォトインタラプタ162の発光
板162aと受光板162bとの間に挿入されることで
発光板162aからの光を遮光する遮光板160が設け
られている。各フォトインタラプタ161、162の各
受光板161b、162bの各受光出力は、それぞれ前
記図2に示すCPU49に供給されるようになってい
る。
【0079】また、スイッチ本体100には、各フォト
インタラプタ161、162に隣接して反射型フォトイ
ンタラプタ165が設けられている。この反射型フォト
インタラプタ165は、シリンダ101の底面部に設け
られた反射板163と、この反射板163に対して光を
照射し、反射された光を受光するフォトカプラ164と
で構成されている。フォトカプラ164は、前記送気ボ
タン102の押し込み操作量に応じて変化する受光光量
の変化を検出し、この検出出力を前記図2に示すCPU
49に供給するようになっている。
【0080】(第2の実施の形態の外部装置の構成)次
に、このような送気送水スイッチの操作に応じて当該内
視鏡装置に送気及び送水を行う外部装置の送気送水系
は、前記吸引系と共に図2に示したように送気管41を
介して気体を送気するポンプ40と、送水用の水が蓄え
られている液体ボトル42と、送気管41に挿入接続さ
れた電磁制御式の弁である送気用弁43と、送気管41
を介して送気される気体を大気にリークして送気量を調
整するためのリーク弁44と、液体ボトル42からの水
の送水制御を行う送水用弁45とを有している。
【0081】送気用のリーク弁44と送気用弁43は、
図3及び図4に示した回転バルブ66を用いた吸引ユニ
ットと同じ構成の送気ユニットとなっており、前記送気
送水スイッチの操作に応じて開閉制御されるようになっ
ている。この場合、図3に示したリーク弁48はリーク
弁44に、また、スコープ用接続管路65及び吸引用接
続管路64は、スコープ用接続管路74及び送気用接続
管路75となる。そして、スコープ用接続管路74に
は、内視鏡スコープからの送気管が接続され、送気用接
続管路75には、図2に示すポンプ40からの送気管が
接続されることとなる。以下に説明するが、当該送気ユ
ニットは、非送気時には、ポンプ40から送気される気
体をリーク弁44を介して大気にリークし、送気時に
は、ポンプ40から送気される気体のリーク量を調整す
ることにより、送気量を調整するようになっている。
【0082】(第2の実施の形態の動作)次に、このよ
うな構成を有する当該第2の実施の形態の内視鏡装置の
動作説明をする。
【0083】(送気動作)図5に示す送気送水スイッチ
を操作して送気を行う場合、操作者は、まず、送気ボタ
ン102を、フランジ底面部104aが送水ボタン10
5の孔部106の底面部105aに当接しない程度に所
定分押し込み操作する。この押し込み操作がなされる
と、遮光板160が下降し、送気用フォトインタラプタ
161の発光板161aと受光板161bとの間に挿入
され、それまで発光板161aから受光板161bに照
射されていた光を遮光する。送気ボタン102の非操作
時には、送気用フォトインタラプタ161の光は遮光さ
れていないため、送気用フォトインタラプタ161から
図2に示すCPU49に対して例えばハイレベルの受光
出力が供給されているのであるが、送気ボタン102が
押し込み操作されることで、発光板161aから受光板
161bに照射されていた光が遮光されると、CPU4
9に供給される受光出力がローレベルとなる。
【0084】CPU49は、送気用フォトインタラプタ
161からローレベルの受光出力が供給されると、図2
に示す送気用弁43を開成制御する。この際、リーク弁
44は全開に開成制御されており、ポンプ40から送気
された全ての気体がリーク弁44を介して大気にリーク
される。このため、送気用弁43を介して内視鏡スコー
プ側に送気が行われることはなく、当該内視鏡装置はい
わば送気スタンバイ状態となる。
【0085】次に、操作者は、図5に示す送気ボタン1
02をさらに押し込み操作する。送気ボタン102がさ
らに押し込み操作されると、送気用フォトインタラプタ
161は遮光された状態のままで、反射型フォトインタ
ラプタ164の検出出力が変化する。すなわち、送気ボ
タン102がさらに押し込み操作されることで、反射板
163の位置と共に反射率が変化し、反射型フォトカプ
ラ164の受光光量が変化する。CPU49は、この反
射型フォトカプラ164の受光光量の検出出力の変化を
検出し、この検出出力に応じてリーク弁44を徐々に閉
成する方向に制御する。そして、送気ボタン102のフ
ランジ底面部104aが送水ボタン105の孔部106
の底面部105aに当接したことを示す前記反射型フォ
トカプラ164からの検出出力が供給された際に、リー
ク弁44を完全に閉成制御する。これにより、送気ボタ
ン102の押し込み操作量に応じてポンプ40から送気
された気体のリーク量を徐々に少なくすることができ、
該送気ボタン102の押し込み操作量に応じて送気量を
多くすることができる。そして、送気ボタン102のフ
ランジ底面部104aが送水ボタン105の孔部106
の底面部105aに当接した際には、ポンプ40から送
気された全ての気体を内視鏡スコープの先端部から送気
することができる。
【0086】(送水動作)次に、送水を行う場合、操作
者は、前記送気ボタン102のフランジ底面部104a
が送水ボタン105の孔部106の底面部105aに当
接した状態から、送気ボタン105のフランジ底面部1
05bが、スイッチ本体100のフランジ部100aに
当接するまでさらに押し込み操作を行う。この押し込み
操作がなされると、送気用フォトインタラプタ161を
遮光していた遮光板160がさらに下降し、送水用フォ
トインタラプタ162の発光板162aと受光板162
bとの間に挿入され、それまで発光板162aから受光
板162bに照射されていた光を遮光する。これによ
り、送水用フォトインタラプタ162からCPU49に
供給される受光出力がローレベルとなる。
【0087】CPU49は、送水用フォトインタラプタ
162からローレベルの受光出力が供給されると、送気
用弁43及びリーク弁44をそれぞれ閉成制御すると共
に、図2に示す送水用弁45を全開に開成制御する。こ
れにより、ポンプ40からの気体が液体ポンプ42内に
送気され内部の気圧が向上し、液体ポンプ42内の水が
送水用弁45を介して内視鏡スコープの送水管に送水さ
れ、先端部の洗浄等が行われることとなる。
【0088】(第2の実施の形態の効果)以上の説明か
ら明らかなように、当該第2の実施の形態の内視鏡装置
は、送気用フォトインタラプタ161及び反射型フォト
インタラプタ165により、送気ボタン102の押し込
み操作量に応じて送気量を微調整することができ、ま
た、送水用フォトインタラプタ162により送水ボタン
105の押し込み操作をトリガとして送水を行うことが
できる。このため、機構の簡略化を通じて当該内視鏡装
置の小型軽量化を図ることができる等、上述の第1の実
施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0089】[第3の実施の形態]次に、本発明の第3
の実施の形態の内視鏡装置の説明をする。上述の第1、
第2の実施の形態の内視鏡装置は、回転バルブ66を用
いて吸引量或いは送気量を調整する吸引ユニット或いは
送気ユニットを設けたものであったが、この第3の実施
の形態の内視鏡装置は、図6(a)〜(c)、図7
(a)〜(c)に示すような回転ローラ80を用いて吸
引量或いは送気量を調整する吸引ユニット或いは送気ユ
ニットを設けたものである。
【0090】なお、上述の各実施の形態と当該第3の実
施の形態とでは、この吸引ユニット及び送気ユニットの
構成のみ異なるため、吸引ユニットを例に説明を行い、
重複説明を省略することとする。
【0091】(第3の実施の形態の吸引ユニットの構
成)まず、図6(a)はこの吸引ユニットを下面側(底
面部側)から見た図、同図(b)はこの吸引ユニットを
一方向から見た断面図、同図(c)はこの吸引ユニット
を他方向から見た断面図である。そして、この図6
(a)〜(c)は、非吸引時における吸引ユニットの状
態を示している。この図6(a)〜(c)において、回
転ローラ80は、支持棒81の両端部にリーク用ローラ
82及び吸引用ローラ83を設けて形成されている。支
持棒81の中間部は、モータ84の回転軸に固定されて
おり、支持棒81は、モータ84の回転に連れて回転す
るようになっている。
【0092】また、この吸引ユニットは、回転ローラ8
0のリーク用ローラ82及び吸引用ローラ83の回転軌
道に沿ってリーク用チューブ86及び各吸引用チューブ
87がそれぞれ設けられている。また、回転ローラ8
0、リーク用チューブ86及び各吸引用チューブ87等
はユニットカバー88により覆われている。ユニットカ
バー88には、リーク用チューブ86及び各吸引用チュ
ーブ87の一端に相当する部分に、内視鏡スコープの吸
引管に接続されるスコープ用接続管路89が設けられ、
リーク用チューブ86及び吸引用チューブ87の他端に
相当する部分に、吸引器46に接続される吸引用接続管
路90がそれぞれ設けられている。
【0093】なお、送気ユニットの場合は、前記スコー
プ用接続管路89が内視鏡スコープの接続管に、また、
前記吸引用接続管路90が送気管を介してポンプに接続
されることとなる。
【0094】また、このユニットカバー88には、図6
(b)に示すように回転ローラ80が回転制御された際
に、リーク用ローラ82によりリーク用チューブ86が
押し潰され閉成制御されるように略くの字状に屈曲され
たリークチューブ用押圧板95と、同図(c)に示すよ
うに回転ローラ80が回転制御された際に、吸引用ロー
ラ83により吸引用チューブ87が押し潰され閉成制御
されるように略くの字状に屈曲された吸引チューブ用押
圧板96とが設けられている。この各押圧板95、96
は、図6(a)に示すようにそれぞれ各チューブ86、
87の他端側(吸引用接続管路90側)に設けられてい
る。従って、回転ローラ80の回転制御に応じて、リー
ク用ローラ82或いは吸引用ローラ83により、チュー
ブ86、87のうちいずれかが押圧されるようになって
いる。
【0095】リーク用チューブ86の一端部は、図6
(b)に示すように大気にリークされたリーク管91に
接続されており、他端部は、接続管92を介して前記吸
引用接続管路90に接続されている。吸引用チューブ8
7の一端部は、図6(c)に示すように接続管93を介
して前記スコープ用接続管路89に接続されており、他
端部は、接続管94を介して前記吸引用接続管路90に
接続されている。従って、リーク用チューブ86が開放
状態となっているときには吸引器46と大気とがリーク
され内視鏡スコープからの吸引は行われず、このリーク
用チューブ86が閉鎖状態とされた際に吸引器46と内
視鏡スコープの吸引管とが吸引用接続管路90を介して
連通し吸引が行われるようになっている。
【0096】(非吸引時の動作)次に、このような構成
を有する吸引ユニットは、非吸引時(図1に示す吸引ス
イッチの操作ボタン32が押し込み操作されない状態)
には図6(a)〜(c)に示す状態となっている。すな
わち、この非吸引時には、図6(a)に示すようにリー
ク用ローラ82がリーク用チューブ86の一端側(スコ
ープ用接続管路89側)に位置し、吸引用ローラ83が
吸引用チューブ87の他端側(吸引用接続管路90側)
に位置するように、CPU49により回転ローラ80が
回転制御される。上述のように、リーク用チューブ86
下のスコープ用接続管路89側及び吸引用チューブ87
下のスコープ用接続管路89側には、リークチューブ用
押圧板95及び吸引チューブ用押圧板96がそれぞれ設
けられている。
【0097】このため、このように回転ローラ80が回
転制御されると、図6(b)に示すようにリーク用ロー
ラ82及びリークチューブ用押圧板95によってリーク
用チューブ86は押圧されず、該リーク用チューブ86
は開放状態となる。これに対して、吸引用チューブ87
は、図6(c)に示すように吸引用ローラ83及び吸引
チューブ用押圧板96によって押圧され閉鎖状態とな
る。
【0098】上述のように、リーク用チューブ86の一
端部は、図6(b)に示すように大気にリークされたリ
ーク管91に接続されており、他端部は、接続管92を
介して前記吸引用接続管路90に接続されている。ま
た、吸引用チューブ87の一端部は、図6(c)に示す
ように接続管93を介して前記スコープ用接続管路89
に接続されており、他端部は、接続管94を介して前記
吸引用接続管路90に接続されている。従って、リーク
用チューブ86がこのように開放状態に制御されると、
吸引器46と大気とがリークされ内視鏡スコープは非吸
引状態に制御されることとなる。
【0099】(吸引時の動作)次に、図7(a)はこの
吸引ユニットを下面側(底面部側)から見た図、同図
(b)はこの吸引ユニットを一方向から見た断面図、同
図(c)はこの吸引ユニットを他方向から見た断面図で
ある。そして、この図7(a)〜(c)は、吸引量を最
大に制御した吸引時における吸引ユニットの状態を示し
ている。
【0100】操作者は、吸引を行う場合、図1に示す吸
引スイッチの操作ボタン32を押し込み操作する。CP
U49は、この操作ボタン32の操作量に応じて、図7
(a)に示すようにリーク用ローラ82がリーク用チュ
ーブ86の他端側(吸引用接続管路90側)に位置し、
吸引用ローラ83が吸引用チューブ87の一端側(スコ
ープ用接続管路89側)に位置するように回転ローラ8
0を回転制御する。上述のように、リーク用チューブ8
6下のスコープ用接続管路89側及び吸引用チューブ8
7下のスコープ用接続管路89側には、リークチューブ
用押圧板95及び吸引チューブ用押圧板96がそれぞれ
設けられている。
【0101】このため、このように回転ローラ80が回
転制御されると、図7(b)に示すようにリーク用ロー
ラ82及びリークチューブ用押圧板95によってリーク
用チューブ86が押圧され、該リーク用チューブ86
は、操作ボタン32の操作量に応じて徐々に閉鎖状態と
なる。これに対して、吸引用チューブ87は、吸引用ロ
ーラ83及び吸引チューブ用押圧板96による押圧が、
操作ボタン32の操作量に応じて徐々に開放され、図7
(c)に示すように開放状態となる。
【0102】上述のように、リーク用チューブ86の一
端部は、図7(b)に示すように大気にリークされたリ
ーク管91に接続されており、他端部は、接続管92を
介して前記吸引用接続管路90に接続されている。ま
た、吸引用チューブ87の一端部は、図7(c)に示す
ように接続管93を介して前記スコープ用接続管路89
に接続されており、他端部は、接続管94を介して前記
吸引用接続管路90に接続されている。従って、リーク
用チューブ86がこのように閉鎖状態に制御されると、
吸引器46と大気とのリーク量が操作ボタン32の操作
量に応じて徐々に低減すると共に、吸引器46と内視鏡
スコープの吸引管との連通量が操作ボタン32の操作量
に応じて徐々に大きくなり、内視鏡スコープは吸引状態
に制御されることとなる。
【0103】(第3の実施の形態の効果)以上の説明か
ら明らかなように、このような吸引ユニットは、回転ロ
ーラ80を回転制御する構成であるため、簡単な制御で
吸引量の微調整を行うことができる。また、吸引ユニッ
ト自体を小型化することができ、外部装置の小型化に貢
献することができる。また、吸引ユニットが汚れた場合
は、吸引用チューブ87のみ、或いはリーク用チューブ
86及び吸引用チューブ87を交換するだけでよいため
衛生的である。さらには、この吸引ユニットは、ユニッ
ト化されたものであるため、汚れた場合にはユニット自
体を交換するようにしてもよく非常に衛生的である。
【0104】[第4の実施の形態]次に、本発明の第4
の実施の形態の内視鏡装置の説明をする。
【0105】本発明の第4の実施の形態の内視鏡装置
は、操作部に設けられる電気スイッチとして図8に示す
ような送気送水スイッチを有している。
【0106】(第4の実施の形態の送気送水スイッチの
構成)この図8は、送気送水スイッチの断面図なのであ
るが、この図8において、当該送気スイッチは、スイッ
チ本体100内にシリンダ101を挿入係合させること
で形成されている。シリンダ101の上端部には、断面
略Tの字状のフランジ構造を有する送気スイッチ102
が、ネジ103により取り付けられている。また、この
シリンダ101は、送気スイッチ102が取り付けられ
た状態で、コイルスプリング104の付勢力により、シ
リンダ101がスイッチ本体100から押し上げられる
かたちで該スイッチ本体100に係止されている。
【0107】また、スイッチ本体100には、断面略H
の字状の送水スイッチ105が設けられている。この送
水スイッチ105は、送気スイッチ102が押し込み操
作された際に、該送気スイッチ102の略半分が隠れる
程度の孔部106を有している。また、この送水スイッ
チ105は、スイッチ本体100に設けられたフランジ
部100a及びコイルスプリング107の付勢力によ
り、スイッチ本体100から押し上げられるかたちで該
スイッチ本体100に係止されている。
【0108】スイッチ本体100には、隣接するかたち
で第1、第2のフォトインタラプタ108、109がそ
れぞれ設けられている。これに対応してシリンダ101
の下部には、送気スイッチ102が押し込み操作された
際に、第1のフォトインタラプタ108の発光板108
aと受光板108bとの間に挿入されることで発光板1
08aからの光を遮光する第1の遮光板110と、送水
スイッチ105が押し込み操作された際に、第2のフォ
トインタラプタ109の発光板109aと受光板109
bとの間に挿入されることで発光板109aからの光を
遮光する第2の遮光板111とが設けられている。
【0109】各遮光板110、111は、図9に示すよ
うに第2の遮光板111よりも第1の遮光板111の方
が長めに形成されている。第2の遮光板111は、孔部
等を有さない板形状を有しているのであるが、第1の遮
光板110には、切り欠き孔110aが設けられてい
る。後に説明するが、この切り欠き孔110aは、送水
操作の際に第1のフォトインタラプタ108の遮光を解
除するものである。
【0110】(第4の実施の形態の外部装置の構成)次
に、図10は、このような送気送水スイッチの操作に応
じて当該内視鏡装置に送気及び送水を行う外部装置のブ
ロック図である。なお、この図10では、気体や液体等
が流れるラインは実線で、また、制御信号等が伝送され
る信号ラインは点線で示してある。この図10におい
て、外部装置は、送気管を介して気体を送気するポンプ
120と、送水用の水が蓄えられている液体ボトル12
4と、送気管に挿入接続された電磁制御式の弁である送
気用弁121と、送気管を介して送気される気体を大気
にリークして送気量を調整するためのリーク弁122
と、液体ボトル124からの水の送水制御を行う送水用
弁123とを有している。
【0111】なお、送気用のリーク弁122と送気用弁
121の代わりに、図3、図4、或いは図6、図7に示
した回転バルブ66或いは回転ローラ80を用いた吸引
ユニットを採用してもよい。
【0112】(第4の実施の形態の動作)次に、このよ
うな構成を有する当該第4の実施の形態の内視鏡装置の
動作説明をする。
【0113】(送気動作)まず、図8に示す送気送水ス
イッチを操作して送気を行う場合、操作者は、送気スイ
ッチ102のフランジ底面部104aが送水スイッチ1
05の孔部106の底面部105aに当接までの押し込
み操作を1ストローク分の押し込み操作として、略半ス
トローク分、送気スイッチ102を押し込み操作する。
このように送気スイッチ102の略半ストローク分の押
し込み操作がなされると、シリンダ101に設けられて
いる第1、第2の遮光板110、111が下降する。こ
の送気スイッチ102が押し込み操作される前(非操作
時)は、図11(a)に示すように前記各遮光板11
0、111により各フォトインタラプタ108、109
の光が遮光されることはないのであるが、送気スイッチ
102が略半ストローク分押し込み操作されると、同図
(b)に示すように第1の遮光板110により第1のフ
ォトインタラプタ108の光が遮光される。なお、この
段階では、第2のフォトインタラプタ109の光は遮光
されない。
【0114】各操作ボタン102、105の非操作時に
は、フォトインタラプタ108、109の光は遮光され
ていないため、各フォトインタラプタ108、109か
ら図10に示すCPU128に対してそれぞれハイレベ
ルの受光出力が供給されているのであるが、送気スイッ
チ102の1段分の押し込み操作がなされ、第1のフォ
トインタラプタ108の光が遮光されると、この第1の
フォトインタラプタ108からCPU128に供給され
る受光出力がローレベルとなる。
【0115】CPU128は、第1のフォトインタラプ
タ108からローレベルの受光出力が供給され、第2の
フォトインタラプタ109からハイレベルの受光出力が
供給されると、送気スイッチ102の略半ストローク分
の押し込み操作がなされたものと認識し、送気用弁12
1を全開に開成制御すると共に、リーク弁122を所定
分開成制御する。これにより、ポンプ120からの気体
が所定分、リーク弁122を介して大気にリークされ、
残りの気体が送気用弁121を介して内視鏡スコープ側
に送気される。このため、内視鏡スコープの先端部から
は弱い(少ない)送気が行われることとなる。
【0116】次に、操作者は、図8に示す送気スイッチ
102のフランジ底面部104aが送水スイッチ105
の孔部106の底面部105aに当接までの押し込み操
作である1ストローク分の押し込み操作を行う。この1
ストローク分の押し込み操作がなされると、シリンダ1
01に設けられている第1、第2の遮光板110、11
1がさらに下降し、図11(c)に示すように第1の遮
光板110により第1のフォトインタラプタ108の光
が遮光されると共に、第2の遮光板111により第2の
フォトインタラプタ109の光が遮光される。これによ
り、図10に示すCPU128には、各フォトインタラ
プタ108、109からそれぞれローレベルの受光出力
が供給されることとなる。
【0117】CPU128は、各フォトインタラプタ1
08、109からそれぞれローレベルの受光出力が供給
されると、リーク弁122を完全に閉成制御する。これ
により、リーク弁122を介して行われていた大気への
リークが遮断され、ポンプ120からの全ての気体が送
気用弁121を介して内視鏡スコープ側に供給される。
このため、内視鏡スコープの先端部からは、強い(多
い)送気が行われることとなる。
【0118】(送水動作)次に、送水を行う場合、操作
者は、図8に示す送気スイッチ102を1ストローク分
押し込み操作した状態で、さらに送気スイッチ102を
押し込み操作する。これにより、送気スイッチ102と
共に送水スイッチ105が押し込まれ、送水スイッチ1
05のフランジ底面部105bが、スイッチ本体100
のフランジ部100aに当接した状態となる。そして、
これに連れてシリンダ101に設けられた各遮光板11
0、111がさらに下降する。
【0119】ここで、第1の遮光板110には、図9に
示したように切り欠き孔110aが設けられている。こ
のため、第1、第2の操作ボタン102、105のさら
なる押し込み操作が行われると、図11(d)に示すよ
うに第2のフォトインタラプタ109は第2の遮光板1
09により遮光された状態を維持するのであるが、第1
のフォトインタラプタ108はこの第1の遮光板110
に設けられた切り欠き孔110aにより遮光状態が解除
される。従って、この場合、図10に示すCPU128
に対して、第1のフォトインタラプタ108からハイレ
ベルの受光出力が供給され、第2のフォトインタラプタ
109からローレベルの受光出力が供給されることとな
る。
【0120】CPU128は、このように第1のフォト
インタラプタ108からハイレベルの受光出力が供給さ
れ、第2のフォトインタラプタ109からローレベルの
受光出力が供給されると、送気用弁121及びリーク弁
122を閉成制御すると共に送水用弁123を開成制御
する。これにより、ポンプ120からの気体が液体ポン
プ124内に送気され内部の気圧が向上し、液体ポンプ
124内の水が送水用弁123を介して内視鏡スコープ
の送水管に送水され、先端部の洗浄等が行われることと
なる。
【0121】(第4の実施の形態の効果)以上の説明か
ら明らかなように、当該第4の実施の形態の内視鏡装置
は、電気スイッチである送気送水スイッチに設けられて
いる送気スイッチ102を押し込み操作することで、こ
の押し込み操作量に応じて強弱2段階に分けて送気を行
うことができる。また、送気スイッチと共に送水スイッ
チ105を押し込み操作することで送水を行うことがで
きる。このような内視鏡装置は、電気スイッチを採用し
ているため、メカバルブ方式の内視鏡装置のように送気
管路や送水管路をスイッチと一体的に形成する必要はな
く、機構の簡略化を通じて当該内視鏡装置の小型軽量化
を図ることができる。また、送気スイッチ102、或い
は送水スイッチ105を押し込み操作しなければ送気用
弁121及び送水用弁123は閉成制御された状態であ
るため、操作者の操作なく意図しない送気、送水が行わ
れる不都合を防止することができ、当該内視鏡装置の安
全性の向上を図ることができる他、上述の第1の実施の
形態の内視鏡装置と同様の効果を得ることができる。
【0122】[第5の実施の形態]次に、本発明の第5
の実施の形態の内視鏡装置の説明をする。この第5の実
施の形態の内視鏡装置は、外部装置に設けられる吸引ユ
ニット或いは送気ユニットとして、図3、図4及び図
6、図7に示した吸引ユニット或いは送気ユニットの代
わりに、図12に示す構成のものが設けられている。な
お、この第5の実施の形態の内視鏡装置は、この吸引ユ
ニット或いは送気ユニット以外の部分は、上述の各実施
の形態と同じ構成を有するため、以下、この差異の部分
の説明のみ行い重複説明を省略することとする。また、
当該第5の実施の形態の内視鏡装置に設けられている吸
引ユニット及び送気ユニット共同じ構成及び動作を示す
ため、以下、代表して吸引ユニットの構成及び動作を説
明し、送気ユニットの場合の構成及び動作は省略する。
【0123】(第5の実施の形態の吸引ユニットの構
成)図12(a)は当該変形例の吸引ユニットの断面
図、図12(b)は当該変形例の吸引ユニットの上面図
を示している。この図12(a)において、この吸引ユ
ニットは、取り付け基板60上に設けられた回転部61
と、取り付け基板60下に設けられたモータ62とを有
している。
【0124】回転部61は、ユニットカバー63で被覆
されている。このユニットカバー63には、該ユニット
カバー63上から突出するように、スコープ用接続管路
65及び吸引用接続管路64がそれぞれ設けられてお
り、また、図12(b)に示すように各接続管路64、
65と同一円周上に位置するように、該接続管路64に
隣接してリーク用孔152が設けられている。スコープ
用接続管路65には、内視鏡スコープからの吸引管が接
続され、吸引用接続管路64には、吸引器46からの吸
引管が接続されるようになっている。従って、内視鏡ス
コープの吸引管により吸引された排液等は、この吸引ユ
ニットを介して吸引器46により吸引されるようになっ
ている。
【0125】ユニットカバー63内には、モータ62の
回転軸62aに取り付けられた回転バルブ150が設け
られている。この回転バルブ150には、スコープ用接
続管路65、吸引用接続管路64及びリーク用孔152
の開閉量を調整するための回転溝151が設けられてい
る。具体的には、この回転溝151は、図12(b)に
示すようにスコープ用接続管路65、吸引用接続管路6
4及びリーク用孔152が設けられた円周に沿って設け
られており、一端部151aが吸引用接続管路64の略
直径分の幅を有し、他端部151bの幅が徐々に細くな
り終端に至るように形成されている。また、他端部15
1bは、図12(c)に示すようにその深さが終端にか
けて徐々に浅くなるように形成されている。そして、以
下に説明するが、他端部151bにより、リーク用孔1
52と吸引用接続管路64との接続状態(吸引器46と
大気とのリーク量)を調整することで、吸引量の調整を
行うようになっている。
【0126】(第5の実施の形態の吸引ユニットの動
作)次に、このような構成を有する当該第5の実施の形
態の内視鏡装置に設けられている吸引ユニットの動作説
明をする。図13(a)〜(d)は、当該吸引ユニット
を前記ユニットカバー63の上面側から見た図であり、
それぞれ非吸引時、吸引開始時、吸引量調整時及び吸引
量最大時における回転バルブ150の動作位置を示して
いる。
【0127】まず、非吸引時には、図13(a)に示す
ように回転溝151の一端部151aが吸引用接続管路
64に掛かることの無い位置に回転バルブ150が回転
制御される。この状態では、吸引用接続管路64とリー
ク用孔152とが、回転溝151を介して接続されるこ
とがないため、スコープ用接続管路65を介して吸引が
行われることはない。
【0128】次に、この状態で、図1に示した電気スイ
ッチの操作ボタン32が1段階分押し込み操作される
と、CPU49は、フォトインタラプタ35からの受光
出力がローレベルとなったことを検出し、図13(b)
に示すように回転溝151の一端部151aが吸引用接
続管路64に掛かる位置に回転バルブ150を回転制御
する。この状態となると、スコープ用接続管路65と吸
引用接続管路64とが回転溝151を介して接続される
のであるが、同時に、吸引用接続管路64とリーク用孔
152とが回転溝151を介して接続されることとなる
ため、スコープ用接続管路65を介して吸引が行われる
ことはない(吸引開始時:吸引スタンバイ状態)。
【0129】次に、操作ボタン32が1段階からさらに
押し込み操作されると、CPU49は、反射型フォトイ
ンタラプタ36からの受光出力のレベルに応じて、例え
ば図13(c)に示すようにリーク用孔152に掛かる
回転溝151の他端部151bの掛かり量を調整するよ
うに回転バルブ150を回転制御する。すなわち、前述
のようにこの回転溝151の他端部151bは、その幅
が徐々に細くなりながら終端に至る形状を有している。
このため、回転バルブ150の回転位置を制御すること
で、吸引用接続管路64とリーク用孔152との接続量
(リーク量)を調整することが可能となる。CPU49
は、操作ボタン32の2段階分以降の押し込み操作量に
応じて回転バルブ150の回転位置を制御することで、
この吸引用接続管路64とリーク用孔152との接続量
(リーク量)の調整を行う。これにより、操作ボタン3
2の前記押し込み操作量に対応して吸引用接続管路64
とリーク用孔152との接続量が徐々に少なくなる方向
に回転バルブ150が回転制御される。そして、吸引用
接続管路64とリーク用孔152との接続量が徐々に少
なくなることで、スコープ用接続管路65と吸引用接続
管路64との接続量が徐々に多くなり、スコープ用接続
管路65を介した吸引量が徐々に多くなるように調整さ
れることとなる。
【0130】次に、操作ボタン32がさらに押し込み操
作されると、CPU49は、反射型フォトインタラプタ
36からの受光出力のレベルに応じて、図13(d)に
示すようにリーク用孔152に回転溝151の他端部1
51bが掛からない位置まで回転バルブ150を回転制
御する。これにより、吸引用接続管路64とリーク用孔
152との接続が遮断され、スコープ用接続管路65と
吸引用接続管路64とが大気にリークされることなく完
全に接続されることとなる。従って、吸引量は最大とな
り、スコープ用接続管路65を介して廃液等の吸引が行
われることとなる。
【0131】(第5の実施の形態の効果)以上の説明か
ら明らかなように、当該第5の実施の形態の内視鏡装置
は、電気スイッチである操作ボタン32の押し込み操作
量に応じて、吸引ユニットの回転溝150の回転位置を
制御することで、吸引量の調整を行うことができる。こ
れにより、操作ボタン32の押し込み操作量に応じて吸
引量を微調整することができる等、上述の第1の実施の
形態の内視鏡装置と同じ効果を得ることができる。
【0132】[第6の実施の形態]次に、本発明の第6
の実施の形態の内視鏡装置の説明をする。この第6の実
施の形態の内視鏡装置は、第2の実施の形態の変形例と
しての送気送水スイッチを有している。
【0133】(第6の実施の形態の送気送水スイッチの
構成)まず、この図14は、当該第6の実施の形態の送
気送水スイッチの断面図なのであるが、この図14にお
いて、当該送気送水スイッチは、スイッチ本体1内にシ
リンダ2を挿入係合させることで形成されている。シリ
ンダ2の上端部に相当する操作部2aは断面略Tの字状
のフランジ構造を有しており、コイルスプリング3の付
勢力により、シリンダ2がスイッチ本体1から押し上げ
られるかたちで該スイッチ本体1に係止されている。
【0134】スイッチ本体1には、その下部に、シリン
ダ2の挿入方向と直行する方向に貫通するかたちで、後
述する第1のポンプからの気体が送気される送気管4が
設けられており、この送気管4の反送気側の一端部4a
に圧力センサ7が設けられている。シリンダ2には、そ
の下部に、スイッチ本体1の送気管4を介した気体が流
入する送気用孔5が設けられている。また、シリンダ2
には、操作部2aから送気用孔5に連通するリーク孔6
が設けられている。このリーク孔6は、操作者の指で開
成量(リーク孔6を塞ぐ量)が調整されるようになって
おり、前記圧力センサ7は、リーク孔6の開成量が調整
されることで変化する送気用孔5内(及び送気管4内)
の気圧を検出し、この検出出力を制御回路(CPU)に
供給するようになっている。
【0135】また、スイッチ本体1には、その底面部に
フォトインタラプタ8が設けられている。このフォトイ
ンタラプタ8において、図14中、点線の丸印は、当該
フォトインタラプタ8の光源8aを示している。フォト
インタラプタ8は、送光部の光源8aから出射された光
を受光部で受光してその受光出力を前記制御回路に供給
するようになっている。シリンダ2の底面部には、この
フォトインタラプタ8に対応して遮光板9が設けられて
いる。この遮光板9は、フォトインタラプタ8の前記送
光板と受光板との間に挿入されるかたちで設けられてお
り、シリンダ2の非押し込み操作時には光源8aからの
光を遮光せず、シリンダ2の押し込み操作時に光源8a
からの光を遮光するようになっている。このため、フォ
トインタラプタ8は、シリンダ2の操作状態に応じた受
光出力を前記CPUに供給することとなる。
【0136】(第6の実施の形態の外部装置の構成)次
に、図15は、このような送気送水スイッチの操作に応
じて当該内視鏡装置に送気送水を行う外部装置のブロッ
ク図である。この図15において、外部装置は、送気管
17を介して前記スイッチ本体1の送気管4に送気を行
うための第1のポンプ15と、内視鏡スコープに送気送
水を行うための第2のポンプ16とを有している。すな
わち、この外部装置には、いわば送気送水スイッチ用の
第1のポンプ15と、内視鏡スコープ用の第2のポンプ
16との計2つのポンプが設けられている。なお、第2
のポンプ16からの気体をスイッチ本体1の送気管4に
送気するようにして、送気送水スイッチと内視鏡スコー
プとで一つのポンプを共用するようにしてもよい。
【0137】また、この外部装置は、送水用の水が蓄え
られている液体ボトル20と、第2のポンプ16に接続
された送気管18に挿入接続された電磁制御式の弁であ
る送気用弁21を有している。送気管18は、液体ボト
ル20内にも導かれており、この分岐路である分岐管2
2には挿入接続されるかたちで、液体ボトル20内に送
気した気体の逆戻りを防止する逆止弁23が設けられて
いる。
【0138】液体ボトル20には、前記分岐管22の他
に、液体ボトル20内の水を送水するための送水管19
が設けられている。この送水管19は、内視鏡スコープ
の送水管路に接続されており、前記送気管18と同様
に、電磁制御式の弁である送水用弁24が挿入接続のか
たちで設けられている。
【0139】また、この外部装置には、制御回路25
(CPU)が設けられている。このCPU25は、前述
の電気スイッチに設けられているフォトインタラプタ8
からの受光出力、及び圧力センサ7からの検出出力に応
じて送気用弁21及び送水用弁24を開閉制御するよう
になっている。
【0140】(第6の実施の形態の動作)次に、このよ
うな構成を有する当該第6の実施の形態の内視鏡装置の
動作説明をする。
【0141】(送気動作)まず、図14に示す送気送水
スイッチを操作して送気を行う場合、操作者は、シリン
ダ2を押し込み操作することなくリーク孔6を指で塞
ぐ。このリーク孔6の塞ぎ具合は、完全に塞ぐ他、例え
ばリーク孔6の半分を塞ぎ、或いはリーク孔6の1/3
程度を塞ぐ等のように、以下に説明する送気量に応じて
操作者が可変することとなる。
【0142】図15に示す第1のポンプ15から送気さ
れた気体は、スイッチ本体1の送気管4及びリーク孔6
を介して大気にリークされているのであるが、リーク孔
6が指で塞がれると、この大気へのリークが阻止され、
リーク孔6の塞ぎ具合に応じて送気用孔5の気圧が上が
ることとなる。圧力センサ7は、この気圧の変化を検出
し、この検出出力を図2に示すCPU25に供給する。
CPU25は、圧力センサ7からの検出出力に応じて、
リーク弁の開成具合を制御する。これにより、リーク孔
6の塞ぎ具合に応じた送気量の気体が、第2のポンプ1
6から送気用弁21を介して内視鏡スコープから送気さ
れることとなる。
【0143】(送水動作)次に、図14に示す送気送水
スイッチを操作して送水を行う場合、操作者は、シリン
ダ2を押し込み操作する。このシリンダ2の押し込み操
作は、コイルスプリング3の付勢力に逆らい、シリンダ
2のフランジ端部2bが、スイッチ本体1の階段状の当
接面部1aに当接するまで行われる。この押し込み操作
がなされると、図14中白抜きの矢印で示すようにシリ
ンダ2の下部に設けられた遮光板9が下降し、フォトイ
ンタラプタ8の送光板と受光板との間に挿入され、光源
8aからの光を遮光する。
【0144】このシリンダ2の押し込み操作がなされる
までは、光源8aからの光が受光板により受光され、例
えばハイレベルの受光出力がCPU25に供給されてい
るのであるが、シリンダ2が押し込み操作され光源8a
からの光が遮光されると、受光板の受光レベルはローレ
ベルとなり、このローレベルの受光出力がCPU25に
供給されるようになる。CPU25は、ハイレベルの受
光出力が供給されている間は、電磁制御式の弁である送
水用弁24を閉成制御しているのであるが、ローレベル
の受光出力が供給されると送水用弁24を開成制御す
る。
【0145】(逆止弁の説明)ここで、第2のポンプか
ら送気された気体は、前記送気用弁21側に送気される
他、逆止弁23を介して液体ポンプ20内にも送気され
る。この逆止弁23は、気体の逆戻りを防止しており、
液体ポンプ20内の気圧を常時一定の気圧に維持してい
る。このため、CPU25により送水用弁24が開成制
御された際には、液体ポンプ20内の水が、送水管19
及び送水用弁24を介して内視鏡スコープ側に送水され
ることとなる。この送水は、液体ポンプ20内の気圧が
常時一定の気圧に維持されていることから、一定の水圧
で行われることとなる。
【0146】図16中点線は、逆止弁23が設けられて
おらず液体ポンプ20内の気圧が一定の気圧に維持され
ていない従来の外部装置の送水特性を示すグラフであ
り、図16中実線は、逆止弁23が設けられており液体
ポンプ20内の気圧が一定の気圧に維持されている当該
実施の形態の内視鏡装置の外部装置の送水特性を示すグ
ラフであるが、この各グラフから分かるように、従来、
徐々に増すように変化した送水量が、逆止弁23を設け
ることで、瞬時に一定の送水量となることがわかる。
【0147】(第6の実施の形態の効果)以上の説明か
ら明らかなように、当該第6の実施の形態の内視鏡装置
は、電気スイッチに設けられているリーク孔6の塞ぎ具
合を調整することで、送気量を微調整することができ
る。このリーク孔6を塞ぐという操作は、従来のメカバ
ルブ方式の内視鏡装置の送気操作と同じ操作である。こ
のため、当該内視鏡装置は、電気スイッチでありなが
ら、メカバルブ方式の内視鏡装置と同じ操作で送気量を
調整することができる。従って、従来のメカバルブ方式
の内視鏡装置の操作に慣れているユーザでも、違和感な
く当該内視鏡装置を操作することを可能とすることがで
きる。
【0148】また、電気スイッチを採用しているため、
メカバルブ方式の内視鏡装置のように送気管路や送水管
路をスイッチと一体的に形成する必要はなく、機構の簡
略化を通じて当該内視鏡装置の小型化を図ることができ
る。
【0149】また、リーク孔6の塞ぎ具合に応じた送気
用孔5の気圧の変化に応じて送気用弁21の開成具合を
制御しているため、リーク孔6の塞ぎ具合を調整するこ
とで所望の送気量の送気を行うことができる。
【0150】また、リーク孔6を塞ぐことがなければ送
気用弁21は閉成制御された状態であり、また、シリン
ダ2を押し込み操作しなければ送水用弁24は閉成制御
された状態である。すなわち、操作者の意図的な操作が
ない場合は、送気用弁21及び送水用弁24は共に閉成
制御されているため、操作者が意図しない送気送水が行
われる不都合を防止することができ、当該内視鏡装置の
安全性の向上を図ることができる。
【0151】また、液体ポンプ20内の気圧は、逆止弁
23により常時一定の気圧に維持されているため、操作
者の操作に即座に反応して応答性良く送水を行うことが
できる。
【0152】[第7の実施の形態]次に、本発明の第7
の実施の形態の内視鏡装置の説明をする。上述の各実施
の形態で説明したように、操作部に電気スイッチを設け
ることで該電気スイッチの押し込み操作量に応じた送気
量及び吸引量の微調整が可能となるのであるが、この電
気スイッチの操作量に対する操作者の送気量及び吸引量
の感覚は、各操作者毎に異なるものである。言い換えれ
ば、電気スイッチの操作量に対して期待する送気量及び
吸引量は、各操作者毎に異なるものである。このため、
当該第7の実施の形態の内視鏡装置は、電気スイッチの
操作量と、送気量及び吸引量との所望の関係が選択可能
となっている。
【0153】(ユーザモードの説明)すなわち、当該第
7の実施の形態の内視鏡装置には、図2に示すようにモ
ードメモリ51が設けられている。このモードメモリ5
1には、例えば図17(a)〜(e)に示すような、例
えば図1に示した操作ボタン32の押し込み操作量に対
応する吸引量(又は送気量)の関係を選択可能な複数の
ユーザパターンが記憶されている。
【0154】具体的には、図17(a)は、操作ボタン
32の押し込み操作量に対応してリニアに吸引量が変化
するユーザパターンを、同図(b)は、最初は操作ボタ
ン32の押し込み操作量に対応してあまり吸引量を変化
させず、さらに操作ボタン32が押し込み操作された際
に吸引量を大きく変化させるユーザパターンを、同図
(c)は、操作ボタン32の押し込み操作量に対応して
二次曲線的に吸引量が変化するユーザパターンを、同図
(d)は、最初は操作ボタン32の押し込み操作量に対
応してあまり吸引量を変化させず、さらに操作ボタン3
2が押し込み操作された際に急激に吸引量を大きく変化
させ、それ以降は最大吸引量を維持するユーザパターン
を、そして、同図(e)は、操作ボタン32が最大近く
まで押し込み操作された際に急激に吸引量を大きくする
ユーザパターンを示している。
【0155】このようなユーザモードの選択は、図2に
示すモード選択操作部52を操作して行う。操作者によ
り、このモード選択操作部52を介してユーザモードの
選択が指定されると、CPU49は、モードメモリ51
から前述の各ユーザパターンのグラフを読み出し、これ
をモニタ装置50に表示制御する。操作者は、このモニ
タ装置50に表示制御される各グラフを見て所望のユー
ザパターンを認識し、モード選択操作部52を操作して
所望のユーザパターンを選択する。
【0156】CPU49は、操作者により選択されたユ
ーザパターンを、その操作者と関連付けて記憶する。そ
して、次回、その操作者により当該内視鏡装置が操作さ
れた際に、操作ボタン32の押し込み操作量に応じて、
予め選択されたユーザパターンに従って吸引量が変化す
るように、上述の吸引ユニット(或いは送気ユニット)
を制御する(図3、図4、図6、図7、図12、図13
参照。)。
【0157】(第7の実施の形態の効果)これにより、
操作ボタン32の押し込み操作量に応じた各操作者が意
図する吸引量或いは送気量に吸引ユニット或いは送気ユ
ニットを調整することができ、当該内視鏡装置を、より
ユーザに適した操作が可能なものとすることができる。
【0158】(第8の実施の形態)図23は、本発明の
第8の実施の形態に係る内視鏡装置の構成を説明するた
めの概略図を示す。
【0159】スコープ55内には吸引、送気/送水、S
Wl、SW2、SW3の操作スイッチが内蔵されてお
り、各操作スイッチからの信号はスコープコネクタ54
の内部に備えられたスイッチ信号処理回路53に入力さ
れる。このスイッチ信号処理回路53に入力された各操
作スイッチからのアナログ信号がデジタル信号に変換さ
れて、時系列的に当該スイッチ信号処理回路53からス
コープコネクタ54を介してシリアルデジタルデータの
信号形態として内視鏡装置本体に入力される。
【0160】スイッチ信号処理回路53には各操作スイ
ッチからの信号処理だけではなしに、スコープ55に関
する情報を記憶したROMも搭載している。スコープ5
5に関する情報は、スコープ55の色補正に関する情
報、スコープ55の識別ID、表示画面の電子マスクに
関するデー夕などである。
【0161】スイッチ信号処理回路53は内視鏡装置本
体のCPU49からのクロックにより制御される。また
SWl、SW2、SW3には内視鏡本体に予め入力され
ているソフトウェアにより、スコープ画像のフリーズ、
写真撮影のコピー、ビデオプリンターのプリントなどの
各機能が各々に割り当てられる。どのスイッチにどの機
能を割り当てるかは操作者の指示により自在に変更可能
である。
【0162】内視鏡本体ではスイッチ信号処理回路53
から時系列的に出力された各操作スイッチに係るシリア
ルデジタル信号を受信し、送気/送水ユニット、吸引可
変ユニット、画像フリーズ回路、画像コピー回路、画像
プリント回路などの動作制御を行う。画像フリーズおよ
び画像コピーなどの動作モードはモード選択操作部52
において制御されており、この動作モードはモードメモ
リ51に一旦保持され、CPU49に入力される。
【0163】図24は、本発明の第8の実施の形態に係
る内視鏡装置の他の構成を説明するための概略図を示
す。
【0164】図23を用いて説明した前述の内視鏡装置
との相違点は、本図24に示されるスコープコネクタ5
4の内部構成において、フォトカプラ56が新たに設け
られている部分である。
【0165】スコープ55に設けられた操作スイッチか
らの各種制御信号や、送気/送水スイッチからの可変出
力信号である送気/送水信号を光信号として伝送し、フ
ォトカプラ56にて受信する。この受信された信号は図
示されない内視鏡装置本体内部に設けられたA/Dコン
バータに入力され、各操作スイッチの信号や連続的に可
変する送気/送水信号のデジタル信号として処理され
る。
【0166】また、スコープ55に備わる送気/送水ス
イッチにおいては、たとえばフォトインタラプタによる
ものであれば、その光出力をフォトトランジスタで受け
ずに直接に光ファイバまどを介してフォトカプラ53ま
で導くこともできる。
【0167】この光伝送によれば外来からの飛び込みノ
イズやその他の予期されないノイズに対して、本来の信
号が影響されることがない。また頻繁な着脱や接触部分
の汚れに対しても信頼性の高い接続手段が実現できるの
で、確実に内視鏡本体装置に信号が伝達される。
【0168】図25には、スイッチ信号処理回路53の
ブロック図を示す。
【0169】スイッチ信号処理回路53にはスコープ5
5の各操作スイッチからの信号が当該各スイッチごとに
パラレルに入力される。各操作スイッチからの信号は、
送気/送水、SWl、SW2、SW3の各スイッチから
のON/OFF信号と、および吸引スイッチからは吸引
可変に応じた可変信号と吸引スイッチがオンされたか否
かを出力する信号がスイッチ信号処理回路53に入力す
る。
【0170】なお、各々の操作スイッチはタクトスイッ
チあるいはフォトインタラプタによるスイッチであって
も、それらのスイッチの方式に関わらず本願発明に特有
の効果が得られる。
【0171】本発明に係る実施の形態においては、吸引
信号のスイッチを反射型のフォトインタラプタによるス
イッチを例に説明する。吸引スイッチから出力された吸
引可変アナログ信号は、スイッチ信号制御回路53が内
部に備えるA/Dコンバータに入力し、ディジタル信号
に変換された後にPLD(Programmable Logic Devic
e)に入力される。このディジタル信号はシリアル出力
のデジタル信号であり、A/Dコンバータの制御はPL
Dから出力されたクロック(ADCLK)により行なわ
れる。
【0172】図26は、スイッチ信号処理回路53の動
作におけるタイミングチャートを示す。
【0173】SSWCKおよびSSWLDは前出の図2
3中に示されるスコープSW制御信号である。CTRは
カウンタ信号であり、SSWRDは図23中のSW信号
である。LEDはたとえば送気/送水スイッチにフォト
インタラプタによるものを用いている場合の光源であ
り、GNDはスコープ55全体のグランドラインを示し
ている。また、SUC A/D CLK、SUC A/D
CS、SUC A/Dはそれぞれ順に吸引A/Dのクロ
ック、吸引A/Dのチップ選択、吸引A/Dのシリアル
デジタル信号である。
【0174】SSWRDには各操作スイッチからの操作
信号が表現されており、たとえば送気/送水スイッチは
一方が下位ビット(AW0)、他の一方が上位ビット
(AW1)に割り当てられ、各々のスイッチのON/O
FFの組み合わせで、多段の送気/送水信号が出力され
るようプログラムされている。また、SSWRD中の
(0)は意図しない値の電流検出クロックであり、S0
〜S7は吸引の可変信号を表わしている。
【0175】SUC A/Dには吸引A/Dからのシリ
アルなデジタル信号が出力されるので吸引の操作が単に
動作/非動作の切り替えを行う従来のものに比べて、連
続的に可変するアナログ的な微調整が行える。
【0176】各操作スイッチからパラレルに入力された
各スイッチ信号はPLDに入力し、PLDに書き込まれ
たプログラムに従って、本体からの制御により時系列的
に配列されて1本の信号ラインに乗せられ、内視鏡装置
本体に出力される。信号の配列の順番はPLDプログラ
ムの変更により、順序を変更して出力することが可能で
ある。
【0177】更に、PLDからはスイッチの電源系、お
よびグランド系の回路を制御する信号も出ている。電源
系のON/OFF、グランド系のON/OFF制御によ
りスイッチの断線などの非通常状態をPLD出力のスイ
ッチ信号から検出することが可能である。この検出は、
LEDおよびGNDのON/OFFにより操作スイッチ
の機能に対する自己診断を行うことで実現される。この
ON/OFF動作は、図25にて示した電流検出部分を
制御することで行われる。
【0178】この自己診断機能によりSSWRDのクロ
ックの変化を監視しておき、所定の挙動を示さない場合
には操作スイッチに何らかの予期されない不具合が生じ
ているものと判断する。
【0179】内視鏡装置本体は非通常状態を検出した
ら、スイッチに異常があることを示すメッセージをモニ
ター上に表示し、吸引ユニット、送気/送水ユニット、
フリーズ、コピー回路の動作を停止するなどの制御を行
い、スイッチ系の不具合により内視鏡装置本体が操作者
の意図していない動作を行うことを防止する。
【0180】また、操作スイッチ系の電源系に流れる所
定値外電流を検出する電流検出回路を備えており、操作
スイッチ系が予期しない不具合などを生じて所定値外電
流が流れたときに、この所定値外電流の検出を検出信号
として内視鏡装置本体に送る。内視鏡装置本体はこの所
定値外電流信号を検出したら、所定値外電流の発生のメ
ッセージを本体のモニター上に表示して、吸引ユニッ
ト、送気/送水ユニット、フリーズ、コピー回路の動作
を停止するなどの制御を行う。これにより、内視鏡装置
本体が誤動作することを効果的に防止できる。
【0181】最後に、上述の各実施の形態は、本発明の
ほんの一例である。このため、本発明は、上述の各実施
の形態に限定されることはなく、本発明に係る技術的思
想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変
更が可能であることは勿論である。
【0182】
【発明の効果】本発明に係る内視鏡装置は、電気スイッ
チでありながら、ユーザが従来より慣れ親しんでいるメ
カバルブ方式の内視鏡装置の操作と同様の操作で操作可
能とすることができる。また、操作性の向上を図ること
ができるうえ、応答性よく送気、送水、吸引を可能とす
ることができ、また、送気、送水、吸引の微調整を可能
とすることができる。さらに、送水ボトルの内圧を一定
に保持することができるため、断続的な送水操作時にも
所定水圧の送水を可能とすることができ、スコープ先端
部の洗浄性の向上を図ることができる。
【0183】また、スコープと内視鏡装置本体をつなぐ
ケーブル本数を増やすことなく機能増加ができ、スコー
プコネクタのピンの本数を増やさなくても多機能の内視
鏡装置を提供することができる。
【0184】また、操作スイッチの機能をプログラムに
より自在に変更可能なので、操作者の所望するスイッチ
の機能設定ができ、使い勝手の良い内視鏡装置を提供す
ることができる。
【0185】また、ノイズに強い可変信号の出力ができ
るので、動作の信頼性が高い内視鏡装置を提供すること
ができる。
【0186】また、操作スイッチ系の自己診断機能を備
えて内視鏡装置の意図しない動作が生じるのを未然に防
止できる内視鏡装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の内視鏡装置に設け
られている吸引スイッチの断面図である。
【図2】前記第1の実施の形態の内視鏡装置の外部装置
のブロック図である。
【図3】前記第1の実施の形態の内視鏡装置の外部装置
に設けられる吸引ユニットを示す図である。
【図4】前記吸引ユニットの吸引動作を説明するための
図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の内視鏡装置に設け
られている送気送水スイッチの断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の内視鏡装置の外部
装置に設けられる吸引ユニットの吸引停止状態を示す図
である。
【図7】本発明の第3の実施の形態の内視鏡装置の外部
装置に設けられる吸引ユニットの吸引状態を示す図であ
る。
【図8】本発明の第4の実施の形態の内視鏡装置に設け
られる送気送水スイッチの断面図である。
【図9】前記第4の実施の形態の内視鏡装置の送気送水
スイッチに設けられている2つのフォトインタラプタを
それぞれ遮光する遮光板を示す図である。
【図10】前記第4の実施の形態の内視鏡装置の外部装
置のブロック図である。
【図11】前記第4の実施の形態の内視鏡装置の送気送
水スイッチの操作に対応する各遮光板の遮光状態を示す
図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態の内視鏡装置の外
部装置に設けられる吸引ユニットを示す図である。
【図13】前記第5の実施の形態の内視鏡装置の外部装
置に設けられる吸引ユニットの吸引動作を説明するため
の図である。
【図14】本発明の第6の実施の形態の内視鏡装置に設
けられている送気送水スイッチの断面図である。
【図15】前記第6の実施の形態の内視鏡装置の外部装
置のブロック図である。
【図16】前記第1の実施の形態の内視鏡装置の送水特
性を示す図である。
【図17】電気スイッチの操作量に対応する吸引量、送
気量、送水量の変化を所望の変化とするための各ユーザ
パターンを示す図である。
【図18】従来のメカバルブ方式の内視鏡装置のスイッ
チ部分の断面図である。
【図19】従来の第1の弁体突入型の電気スイッチの断
面図である。
【図20】従来の第2の弁体突入型の電気スイッチの断
面図である。
【図21】従来の通気管連通型の電気スイッチの断面図
である。
【図22】従来の内視鏡装置の外部装置において、送水
停止時にリーク弁を介して液体ボトル内の気体が大気と
リークされることで、液体ボトルの内圧が降下する問題
点を説明するための図である。
【図23】本発明の実施の形態に係る内視鏡装置の構成
を説明するための概略図を示す。
【図24】本発明の実施の形態に係る内視鏡装置の他の
構成を説明するための概略図を示す。
【図25】スイッチ信号処理回路のブロック図を示す。
【図26】スイッチ信号処理回路の動作におけるタイミ
ングチャートを示す。
【符号の説明】
1…スイッチ本体、2…シリンダ、2a…操作部、3…
コイルスプリング、4…送気管、5…送気用孔、6…リ
ーク孔、7…圧力センサ、8…フォトインタラプタ、9
…遮光板、15…第1のポンプ、16…第2のポンプ、
20…液体ボトル、25…制御回路(CPU)、23…
逆止弁、30…スイッチ本体、31…シリンダ、32…
操作ボタン、33…ネジ、35…フォトインタラプタ、
36…反射型フォトインタラプタ、37…遮光板、38
…反射板、42…液体ボトル、43…送気用弁、44、
48…リーク弁、45…送水用弁、46…吸引器、47
…吸引用弁、51…モードメモリ、66…回転バルブ、
80…回転ローラ、82…リーク用ローラ、83…吸引
用ローラ、86…リーク用チューブ、87…吸引用チュ
ーブ、95…リークチューブ用押圧板、96…吸引チュ
ーブ用押圧板、100…スイッチ本体、101…シリン
ダ、102…第1の操作ボタン、105…第2の操作ボ
タン、108…第1のフォトインタラプタ、109…第
2のフォトインタラプタ、110…第1の遮光板、11
1…第2の遮光板、120…ポンプ、121…送気用
弁、122…リーク弁、123…送水用弁、124…液
体ボトル、125…吸引器、128…CPU、150…
回転バルブ、151…回転溝、161…送気用フォトイ
ンタラプタ、162…送水用フォトインタラプタ、16
5…反射型フォトインタラプタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H040 BA23 DA22 DA43 DA57 4C061 AA00 BB00 CC06 DD00 FF11 FF42 FF43 HH02 HH04 HH05 HH13 HH54 JJ17 NN05 NN07 SS11 WW01 YY18

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送気、送水、吸引のいずれかを行うため
    の流体管路を設けた内視鏡装置において、 前記流体管
    路内を通過する流体の流量を複数段階に制御する制御手
    段と、 内視鏡スコープの手元操作部に設けられ、前記
    流量をその押し込み量により決定する電気スイッチとを
    具備する内視鏡装置。
  2. 【請求項2】 送気、送水、吸引のいずれかを行うため
    の流体管路に流体制御弁を設け、前記流体管路内を通過
    する流体の流量を複数段階に制御する制御手段を備えた
    内視鏡装置において、 前記制御手段は、前記流体制御弁を全開にした後に、前
    記流体管路による大気のリーク量を制御することを特徴
    とする内視鏡装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、少なくとも送気量、送
    水量、吸引量のいずれかを制御することを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載の内視鏡装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記電気スイッチの押
    し込み量が増加するにしたがって、前記流量を大きくさ
    せることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち、い
    ずれか1項記載の内視鏡装置。
  5. 【請求項5】 押し込み操作を行うための押し込み操作
    部と、 前記押し込み操作部の操作状態を検出して、送気、送
    水、吸引のうち、少なくとも1つを制御するための制御
    信号を出力する操作状態検出手段とを有することを特徴
    とする内視鏡装置の操作スイッチ。
  6. 【請求項6】 前記操作状態検出手段は、光を発光する
    発光手段と、発光手段からの光を受光する受光手段とを
    有し、 前記押し込み操作部は、当該押し込み操作部の押し込み
    操作に対応して前記操作状態検出手段の発光手段と受光
    手段との間に移動して発光手段から受光手段に照射され
    る光を遮光する遮光板を有し、 前記遮光板が前記発光手段と受光手段との間に移動する
    前及び移動した後における受光手段からの受光出力を、
    前記制御信号として出力することを特徴とする請求項5
    記載の内視鏡装置の操作スイッチ。
  7. 【請求項7】 前記押し込み操作部は、送気ポンプから
    供給される気体を大気にリークするリーク孔を有し、 前記操作状態検出手段は、前記リーク孔から大気にリー
    クされる気体のリーク量に応じて変化するリーク孔内の
    気圧の変化を検出する圧力センサを有し、この圧力セン
    サからの検出出力を前記制御信号として出力することを
    特徴とする請求項5又は請求項6記載の内視鏡装置の操
    作スイッチ。
  8. 【請求項8】 前記押し込み操作部は、光を反射する反
    射板を有し、 前記操作状態検出手段は、前記押し込み操作部の反射板
    に対して発光した光を照射する発光手段と、前記反射板
    により反射された光を受光する受光手段とを有し、前記
    押し込み操作部の操作量に応じて変化する前記受光手段
    の受光出力を、前記制御信号として出力することを特徴
    とする請求項5又は請求項6記載の内視鏡装置の操作ス
    イッチ。
  9. 【請求項9】 前記操作状態検出手段は、光を発光する
    発光手段及び発光手段からの光を受光する受光手段とを
    備える第1の光スイッチと、光を発光する発光手段及び
    発光手段からの光を受光する受光手段とを備える第2の
    光スイッチとを有し、 前記押し込み操作部は、当該押し込み操作部の第1段目
    の押し込み操作に対応して前記操作状態検出手段の第1
    の光スイッチの発光手段と受光手段との間に移動して発
    光手段から受光手段に照射される光を遮光する第1の遮
    光板と、当該押し込み操作部の第2段目の押し込み操作
    に対応して前記操作状態検出手段の第2の光スイッチの
    発光手段と受光手段との間に移動して発光手段から受光
    手段に照射される光を遮光する第2の遮光板とを有し、 前記各遮光板が前記各光スイッチの発光手段と受光手段
    との間に移動する前及び移動した後における受光手段か
    らの受光出力を、前記制御信号として出力することを特
    徴とする請求項5記載の内視鏡装置の操作スイッチ。
  10. 【請求項10】 前記第1の遮光板には、前記押し込み
    操作部の第3段目の押し込み操作がなされた際に、第1
    の光スイッチの遮光状態を解除する切り欠き孔が設けら
    れていることを特徴とする請求項9記載の内視鏡装置の
    操作スイッチ。
  11. 【請求項11】 吸引動作を制御する吸引スイッチを有
    する内視鏡装置において、 前記吸引スイッチからの吸引制御信号が連続可変に出力
    される構成を備えることを特徴とする内視鏡装置。
  12. 【請求項12】 前記吸引スイッチからの吸引制御信号
    は、 デジタル信号に変換するA/D変換手段を有するスイッ
    チ信号処理手段によりデジタル信号とされ、送気/送
    水、画像コピー、画像フリーズ、所定外電流検出信号の
    うちの少なくとも一つ以上の信号と混在されて時系列的
    に操作スイッチ信号として出力される構成を備えること
    を特徴とする内視鏡装置。
  13. 【請求項13】 前記操作スイッチ信号は、 シリアル出力であることを特徴とする請求項12に記載
    の内視鏡装置。
  14. 【請求項14】 前記スイッチ信号処理手段は、 前記操作スイッチが備える発光手段の電源系およびグラ
    ンド系をON/OFF可能な自己診断スイッチ回路を有
    し、 前記ON/OFFによる各前記操作スイッチからの信号
    を検出することにより自己診断が可能な構成を有するこ
    とを特徴とする請求項12に記載の内視鏡装置。
  15. 【請求項15】 前記スイッチ信号処理手段は、 前記操作スイッチ信号を光信号に変換して内視鏡装置本
    体に伝送する光信号伝達手段を備えることを特徴とする
    請求項12または13に記載の内視鏡装置。
  16. 【請求項16】 気体を発生するポンプと、 前記ポンプからの気体を内視鏡スコープ側に送気する送
    気制御を行うための電磁制御弁である送気用弁と、 内視鏡スコープの送液管に送液する液体が収納された液
    体ボトルと、 前記ポンプからの気体を前記液体ボトルに供給する管路
    に設けられ、該液体ボトルに供給された気体の逆戻りを
    阻止して液体ボトル内の気圧を一定に維持する逆止弁
    と、 前記液体ボトルから内視鏡スコープ側に送液する液体の
    送液制御を行うための電磁制御弁である送液用弁と、 内視鏡スコープの操作部の送気操作或いは送液操作に応
    じて、前記送気用弁及び送液用弁を電気的に開閉制御し
    て送気制御及び送液制御を行う制御手段とを有すること
    を特徴とする内視鏡装置の外部装置。
  17. 【請求項17】 気体を発生するポンプと、 前記ポンプからの気体を内視鏡スコープ側に送気する送
    気制御を行うための電磁制御弁である送気用弁と、 内視鏡スコープの送液管に送液する液体が収納された液
    体ボトルと、 前記液体ボトルから内視鏡スコープ側に送液する液体の
    送液制御を行うための電磁制御弁である送液用弁と、 前記ポンプと送気用弁との間の管路に設けられ、ポンプ
    からの気体を大気にリークする、該気体のリーク量を可
    変可能な電磁制御弁である送気用リーク弁と、 内視鏡スコープの操作部の送気操作に応じて前記送気用
    弁を開閉制御すると共に、該操作部の送気操作量に応じ
    て前記送気用リーク弁の開閉量を電気的に制御して送気
    制御を行い、前記操作部の送液操作に応じて前記送液用
    弁を電気的に開閉制御して送液制御を行う制御手段とを
    有することを特徴とする内視鏡装置の外部装置。
  18. 【請求項18】 内視鏡スコープの吸引管路に接続され
    た吸引器と、 内視鏡スコープの吸引管路の開閉制御を行うための電磁
    制御弁である吸引用弁と、 前記吸引器と吸引用弁との間の管路に設けられ、該吸引
    器と大気とをリークする、該リーク量を可変可能な電磁
    制御弁である吸引用リーク弁とを有し、 前記制御手段は、内視鏡スコープの操作部の吸引操作に
    応じて前記吸引用弁を開閉制御すると共に、該操作部の
    吸引操作量に応じて前記吸引用リーク弁の開閉量を電気
    的に制御して吸引制御を行うことを特徴とする請求項1
    7記載の内視鏡装置の外部装置。
  19. 【請求項19】 前記送気用弁及び送気用リーク弁は、 前記制御手段により回転制御されるモータと、 前記ポンプからの気体を大気にリークさせるリーク孔が
    設けられたリーク弁と、 前記ポンプに接続されるポンプ用接続管路と、 前記内視鏡スコープの送気管路に接続されるスコープ用
    接続管路と、 前記制御手段により回転制御されるモータの回転に連れ
    て回転することで、前記ポンプ用接続管路、スコープ用
    接続管路の開閉制御、及び前記リーク弁のリーク孔の開
    閉制御を行い送気量を制御する回転バルブとを有し、 一つの送気ユニットとしてユニット化されていることを
    特徴とする請求項17記載の内視鏡装置の外部装置。
  20. 【請求項20】 前記吸引用弁及び吸引用リーク弁は、 前記制御手段により回転制御されるモータと、 前記ポンプからの気体を大気にリークさせるリーク孔が
    設けられたリーク弁と、 前記吸引器に接続される吸引器用接続管路と、 前記内視鏡スコープの吸引管路に接続されるスコープ用
    接続管路と、 前記制御手段により回転制御されるモータの回転に連れ
    て回転することで、前記吸引器用接続管路、スコープ用
    接続管路の開閉制御、及び前記リーク弁のリーク孔の開
    閉制御を行い吸引量を制御する回転バルブとを有し、 一つの送気ユニットとしてユニット化されていることを
    特徴とする請求項18記載の内視鏡装置の外部装置。
  21. 【請求項21】 前記送気用弁及び送気用リーク弁は、 前記制御手段により回転制御されるモータと、 前記ポンプからの気体を大気にリークさせるためのリー
    ク用接続管路と、 前記ポンプに接続されるポンプ用接続管路と、 前記内視鏡スコープの送気管路に接続されるスコープ用
    接続管路と、 前記ポンプ用接続管路とリーク用接続管路とを接続する
    弾性部材で形成された第1の接続管路と、 前記ポンプ用接続管路とスコープ用接続管路とを接続す
    る弾性部材で形成された第2の接続管路と、 前記制御手段により回転制御されるモータの回転に連れ
    て回転することで、前記第1の接続管路或いは第2の接
    続管路を押圧して閉塞制御することで送気量を制御する
    回転ローラとを有し、 一つの送気ユニットとしてユニット化されていることを
    特徴とする請求項17記載の内視鏡装置の外部装置。
  22. 【請求項22】 前記吸引用弁及び吸引用リーク弁は、 前記制御手段により回転制御されるモータと、 前記吸引器を大気にリークさせるためのリーク用接続管
    路と、 前記吸引器に接続される吸引器用接続管路と、 前記内視鏡スコープの吸引管路に接続されるスコープ用
    接続管路と、 前記吸引器用接続管路とリーク用接続管路とを接続する
    弾性部材で形成された第1の接続管路と、 前記吸引器用接続管路とスコープ用接続管路とを接続す
    る弾性部材で形成された第2の接続管路と、 前記制御手段により回転制御されるモータの回転に連れ
    て回転することで、前記第1の接続管路或いは第2の接
    続管路を押圧して閉塞制御することで吸引量を制御する
    回転ローラとを有し、 一つの送気ユニットとしてユニット化されていることを
    特徴とする請求項18記載の内視鏡装置の外部装置。
  23. 【請求項23】 前記内視鏡スコープの操作部の送気操
    作量に対応する送気量の複数の変化パターン、及び/又
    は、前記内視鏡スコープの操作部の吸引操作量に対応す
    る吸引量の複数の変化パターンが記憶された変化パター
    ン記憶手段と、 前記複数の変化パターンの中から所望の変化パターンを
    選択するための変化パターン選択手段とを有し、 前記制御手段は、変化パターン選択手段で選択された変
    化パターンを前記変化パターン記憶手段から読み出し、
    前記操作部の送気操作量或いは吸引操作量に対応して前
    記変化パターン記憶手段から読み出した変化パターンに
    応じた送気量或いは吸引量となるように、前記送気用弁
    及び送気用リーク弁、或いは吸引用弁及び吸引用リーク
    弁を開閉制御することを特徴とする請求項17乃至請求
    項22のうち、いずれか1項記載の内視鏡装置の外部装
    置。
  24. 【請求項24】 前記ポンプからの気体を前記液体ボト
    ルに供給する管路に設けられ、該液体ボトルに供給され
    た気体の逆戻りを阻止して液体ボトル内の気圧を一定に
    維持する逆止弁を有することを特徴とする請求項17乃
    至請求項23のうち、いずれか1項記載の内視鏡装置の
    外部装置。
  25. 【請求項25】 前記内視鏡スコープの操作部には、請
    求項5乃至請求項10のうちいずれか1項に記載した内
    視鏡装置の操作スイッチが設けられており、 前記制御手段は、前記操作スイッチの操作に応じて前記
    送気用弁及び送気用リーク弁、吸引用弁及び吸引用リー
    ク弁、或いは送液用弁を開閉制御することを特徴とする
    請求項17乃至請求項24のうち、いずれか1項記載の
    内視鏡装置の外部装置。
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