JP2000189097A - 果実繊維食品の製造方法、およびそのための製造装置 - Google Patents
果実繊維食品の製造方法、およびそのための製造装置Info
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Abstract
かった果実搾汁粕を、食物繊維を豊富に含み、有用成分
にも富んだ新たな加工食品として活用可能とする新規な
果実繊維食品の製造方法、および、その製造に利用可能
な新規な構造からなる果実繊維食品の製造装置を提供す
る。 【解決手段】 果汁の抽出後に得られる果実搾汁粕を、
所定含水量となるまで乾燥させ、該乾燥済み搾汁粕を、
混合割合が約40重量パーセント程度なるよう、未乾燥
果実搾汁粕に加えて約100重量パーセント相当量とす
ると共に、乾燥機4を用いて所定含水量の乾燥済み搾汁
粕とした後、その中から約40重量パーセント相当量を
分離した上、新たな未乾燥果実搾汁粕に戻して約100
重量パーセント相当量の混練物とし、乾燥機4を用いて
乾燥済み搾汁粕とする工程を繰り返していく一方、その
都度分離されて残る約60重量パーセント相当量の乾燥
済み搾汁粕だけを、粉砕工程に回し、適量の添加剤等を
加えて、粉末あるいは粒状の食品に加工する果実繊維食
品の製造方法である。
Description
果実繊維食品の製造に関するものであって、特に、林
檎、蜜柑、檸檬、李、桃、洋梨または梅等といった果実
の、これまで産業廃棄物として大量に処分されていた果
実搾汁粕を効率的に乾燥、粉砕して粉末化し、食物繊維
を豊富に含む新たな機能、用途に適した加工食品として
しまうことを可能とする新規な果実繊維食品の製造方
法、および、その製造に使用する新規な構造からなる果
実繊維食品の製造装置を提供しようとするものである。
において新鮮なままに食するのが最も望ましいといえる
が、良質の果実の全てが、生食用として市場に出回る訳
ではなく、それらの一部は、出荷調整のためであった
り、付加価値を高める目的、あるいは保管、管理が難し
かったり、貯蔵施設に経費が掛かり過ぎる等といった様
々な理由から、加工用果物に回され、ジュース、缶詰
め、ゼリー、ジャム等の加工食品として流通することと
なる。
ある林檎を取り上げてみても、デリシャス系、赤玉、ふ
じ等といった品種の林檎は、結実の過程において、葉で
光合成されたブドウ糖が、主として糖アルコールの一種
であるソルビトールとなり、果実に送られて果糖に変化
するものであるが、その変化の遅れにより、ソルビトー
ルが果実内維管束付近の細胞から染みだして蜜入り症状
を呈し、成熟が進んだ証拠ともなり、日当たりがよく、
高温な年ほど、蜜入りとなり易いといわれていて消費者
からも喜ばれているが、こうした蜜入り症状の進んだ林
檎果実ほど、貯蔵に適さず、収穫後の早期の中に出荷す
るか、もしくは、長期保存可能な食品に加工してしまう
必要があり、したがって、生食用として必要な量以外の
林檎は、加工食品、特に林檎ジュース等に加工して年間
を通じた供給が可能となるようにし、林檎に含まれてい
る各種ビタミンやミネラル類や食物繊維等の有効成分
を、長期保存の可能なジュース等といった加工食品から
何時でも接種できるようにしており、それらは、整腸作
用をもち、健康維持にも役立つことから、成人はもとよ
りのこと、離乳食にも有効なものとして大量に消費され
ている。
くの果実が、生食以外にもジュース等加工食品として多
くの人々から食されていて、その加工量も毎年膨大なも
のとなっており、その製造の際に、大量の果実搾汁粕を
発生していて、加工業者間では、それらの処分に困るほ
どの現実に直面している。例えば、先の林檎の場合で
も、その搾汁粕は、水分や糖質を豊富に含み、腐敗や黴
を発生しやすいため、貯蔵が困難であり、その約1/2
は肥料や家畜用飼料としてリサイクル利用されているも
のの、残る約1/2は有効利用できず、そのまま産業廃
棄物として処理せざるを得ないのが現状となっており、
林檎栽培を盛んに行っている果樹園農家や、林檎ジュー
スを製造する工場等では、何とか経費を掛けてまで廃棄
処分してしまうようなことをせず、それら林檎搾汁粕を
できるだけ有効に活用する方法がないものかと様々な試
行錯誤を続けてきている。
に含む上、糖質が高く、取扱い中に繊維が絡みあってし
まって団子状になり易いという性質を持つことから、従
前からの一般的な乾燥手段では、不十分な乾燥状態に止
まってしまい、充分に水分を除去しきれていないため、
乾燥後に腐敗や黴を発生してしまって二次利用が難し
く、また、その弊害を除去しようとして急激な加熱処理
によって強制的に含水率を下げようとすると、簡単に焦
げ付いて商品にならないだけではなく、乾燥装置を痛め
る結果となってしまうという厄介な問題を有しているこ
とから、これまでのところでは、林檎搾汁粕を始めとす
る糖質の高い果実搾汁粕は、粒状を揃えて均質な加工食
品にするための工業化に不向きであるとして、長年の渡
って放置されたままの技術分野となっていた。
廃棄物として大量に処分されてきた林檎搾汁粕を始めと
する糖質の高い果実搾汁粕の処理事情に鑑み、それら果
実搾汁粕が食物繊維の豊富な原料資源であるという見地
から、何とかそれらを加工食品として再生、利用して食
品市場に供給することはできないものかと判断し、逸速
くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多
の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に、林
檎搾汁粕を代表とする果実搾汁粕の乾燥粒状化または粉
末状化を可能とする極めて新規な果実繊維食品の製造方
法、およびその果実繊維食品の製造方法のための新規な
構造からなる果実繊維食品の製造装置を完成、実用化の
目度を立てることに成功したものであり、以下では、図
面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を
詳述することとする。
らも明確に理解されるように、この発明に包含される果
実繊維食品の製造方法は、基本的に次のような構成から
成り立っている。即ち、果汁の抽出後に得られる果実搾
汁粕の適量を、適宜手段で所定含水量となるまで乾燥さ
せて乾燥済み搾汁粕とした上、該乾燥済み搾汁粕を、そ
の混合割合が約20〜50重量パーセント程度なるよう
にして、未乾燥のままの果実搾汁粕に加えて約100重
量パーセント相当量となる混練物にすると共に、乾燥機
を用いて所定含水量となるまで乾燥させて乾燥済み搾汁
粕とした後、引き続き、その中から約20〜50重量パ
ーセント相当量を分離した上、それらを、次の未乾燥の
ままの新たな果実搾汁粕に戻して約100重量パーセン
ト相当量の混練物としてから、乾燥機を用いて乾燥させ
て乾燥済み搾汁粕とする工程を繰り返していくようにす
る一方、その都度約20〜50重量パーセント相当量が
分離されて残る約80〜50重量パーセント相当量の乾
燥済み搾汁粕だけを、その都度直接か、さらに含水量の
調整されたものとして粉砕工程に回していくようにした
上、必要に応じてそれら粉末体に適量の各種有効成分か
らなる添加剤等を加えるか、加えずして、粉末あるいは
粒状の果実繊維食品に加工していく果実繊維食品の製造
方法である。
法を、より具体的な構成なものとして示すと、果汁の抽
出後に得られる果実搾汁粕の適量を、適宜手段で含水率
6ないし12パーセント程度となるまで乾燥させて乾燥
済み搾汁粕とした上、該乾燥済み搾汁粕を、その混合割
合が約20〜50重量パーセント程度なるようにして、
未乾燥のままの果実搾汁粕に加えて約100重量パーセ
ント相当量となる混練物にすると共に、乾燥機を用いて
含水率6ないし12パーセント程度となるまで乾燥させ
て乾燥済み搾汁粕とした後、引き続き、その中から約2
0〜50重量パーセント相当量を分離した上、それら
を、次の未乾燥のままの新たな果実搾汁粕に戻して約1
00重量パーセント相当量の混練物としてから、乾燥機
を用いて含水率6ないし12パーセント程度となるまで
乾燥させて乾燥済み搾汁粕とする工程を繰り返していく
ようにする一方、その都度約20〜50重量パーセント
相当量が分離されて残る約80〜50重量パーセント相
当量の乾燥済み搾汁粕だけを、その都度直接か、さらに
含水量の調整されたものとして粉砕工程に回していくよ
うにした上、必要に応じてそれら粉末体に適量の各種有
効成分からなる添加剤等を加えるか、加えずして、粉末
あるいは粒状の果実繊維食品に加工していくことを要旨
とするものであると云うことができる。
製造方法において、果実繊維食品に加工する最終段階の
粉末体含水率の調整をより具体的にしたものとして示せ
ば、果汁の抽出後に得られる果実搾汁粕の適量を、適宜
手段で含水率6ないし12パーセント程度となるまで乾
燥させて乾燥済み搾汁粕とした上、該乾燥済み搾汁粕
を、その混合割合が約20〜50重量パーセント程度な
るようにして、未乾燥のままの果実搾汁粕に加えて約1
00重量パーセント相当量となる混練物にすると共に、
乾燥機を用いて含水率6ないし12パーセント程度とな
るまで乾燥させて乾燥済み搾汁粕とした後、引き続き、
その中から約20〜50重量パーセント相当量を分離し
た上、それらを、次の未乾燥のままの新たな果実搾汁粕
に戻して約100重量パーセント相当量の混練物として
から、乾燥機を用いて含水率6ないし12パーセント程
度となるまで乾燥させて乾燥済み搾汁粕とする工程を繰
り返していくようにする一方、その都度約20〜50重
量パーセント相当量が分離されて残る約80〜50重量
パーセント相当量の乾燥済み搾汁粕だけを、その都度含
水率6ないし10パーセント程度となるよう調整してか
ら、粉砕機に投入して粉砕する粉砕工程に回していくよ
うにした上、必要に応じてそれら粉末体に適量の各種有
効成分からなる添加剤等を加えるか、加えずして、粉末
あるいは粒状の果実繊維食品に加工していくことを要旨
とする果実繊維食品の製造方法であるとすることもでき
る。
法は、果実搾汁粕が林檎搾汁粕であって、未乾燥のまま
の林檎搾汁粕に加える乾燥済み搾汁粕の分離、混合割合
が、その都度約20〜50重量パーセント相当量程度と
なるようにし、その都度粉砕工程に回す乾燥済み搾汁粕
の割合を、約80〜50重量パーセント相当量として製
造することとすることが、各工程中の搾汁粕の搬送や乾
燥機の稼働率において、良好な結果を得ることができる
が、より良い条件を求めるならば、果実搾汁粕が林檎搾
汁粕とした場合、未乾燥のままの林檎搾汁粕に加える乾
燥済み搾汁粕の分離、混合割合が、その都度約40重量
パーセント相当量程度となるようにし、その都度粉砕工
程に回す乾燥済み搾汁粕の割合を、約60重量パーセン
ト相当量として製造することとすることが、装置各部で
の搾汁粕の搬送効率や乾燥機の稼働効率において、最も
望ましいものとなる。
ことによって残る搾り粕であり、林檎、蜜柑、檸檬、
李、葡萄、桃、パイナップル、バナナ、洋梨、梅、カカ
オ豆、その他の果実(特に糖質の高い果実)から、ジュ
ース、ジャム、ゼリー等果実による加工食品を作る際の
圧搾工程で発生する副産物をその主たる対象物としてい
るが、この果実搾汁粕としては、トマト、ニンジン、ホ
ウレン草、白菜、キャベツ、ソラマメ、セロリー、アス
パラガス等の野菜類からジュース、ソース、ケチャップ
等の加工食品を製造する際に発生した圧搾粕であっても
同様に対象とすることができる。
表される林檎を例にすれば、原料果実に付着した土砂や
農薬等を洗いおとし、おろし金式摩砕機で摩砕し、ビタ
ミンCまたは塩を加えて変色を防ぎ、圧搾機で70〜7
5パーセント程度を搾汁し、糖およびクエン酸などで調
整した後、▲ろ▼過してジュースを製造し、その際に圧
搾機によって搾汁した果実粕部分であり、さらに、▲ろ
▼過して残存した果実粕部分も果実搾汁粕として利用す
ることができる。
〜50重量パーセント相当量を、未乾燥の搾汁粕に配合
して約100重量パーセント相当量とした後、乾燥を行
うことが極めて重要な工程であり、これは約20重量パ
ーセント相当量以下の乾燥済み搾汁粕を、未乾燥搾汁粕
に配合しても、あまり効果的な含水量の減少が得られ
ず、充分な乾燥までに長時間を要する上に、搾汁粕の粘
度が高く、乾燥機内部に付着して焦げ付きを発生してし
まう虞が強く、また、50重量パーセント相当量を超え
る乾燥済み搾汁粕を未乾燥搾汁粕に配合した場合には、
過度な加熱状態となって搾汁粕糖全体を焦げ付かないよ
うに乾燥するための温度管理が難しくなる上、その後の
乾燥処理に回す部分の歩留まりを悪くしてしまって工業
化に適しないものになってしまうという事実に基づくも
のものであり、特に、林檎を代表とするように、かなり
糖質の高い果実搾汁粕にあっては、約40重量パーセン
ト相当量の乾燥済み搾汁粕を、新たに対象となる未乾燥
搾汁粕に配合して約100重量パーセント相当量となる
ようにして乾燥機に投入すれば、乾燥機内への搾汁粕の
粘着や焦け付きを防止でき、しかも風味も失われず、効
率的な乾燥処理を実施可能とするものになり、極めて好
都合のものとなる。
セント前後以下になると搾汁粕の乾燥中に焦げつきを発
生してしまい易く、良質の果実繊維食品を得ることが難
しくなり、また、同12パーセント前後以上のもので
は、粉末体が団子状となり易く、他の食品への均質な混
入が難しくなる虞を有する上、長期保存の際には黴や腐
敗の原因となる虞もあって品質を落としてしまい兼ねな
いことから、高品質の粉末体、粒状体を製造するために
は、その含水率を、略6〜12パーセント程度の範囲と
なるよう乾燥すべきであり、さらに、望ましくその含水
率は略6〜10パーセント前後のものとなるよう努力し
て、粉末化した搾汁粕同士の結合を極力弱め、粉砕機に
掛る負荷を軽減して装置の稼働効率を良くし、生産効率
を高めるようにすると良い。
連して、この発明にはその果実繊維食品の製造に使用す
る製造装置も包含しており、その構成の要旨は基本的
に、未乾燥果実搾汁粕の適量ずつを投入可能とする原料
ホッパ、および、乾燥させた乾燥済み搾汁粕を、約20
〜50重量パーセント相当量部分と約80〜50重量パ
ーセント相当量部分とに分離可能とする分離型ホッパを
配設すると共に、これら原料ホッパおよび分離型ホッパ
の双方から所定割合ずつの未乾燥のままの果実搾汁粕お
よび乾燥済み搾汁粕で約100重量パーセント相当量と
なるような供給を受ける混練機と、同混練機から供給さ
れた混練物を加熱、乾燥する乾燥機と、該乾燥機から供
給される乾燥済み搾汁粕を粉砕する粉砕機とを有してお
り、乾燥機から送出する乾燥済み搾汁粕は、集塵機を通
過してガスを排除してから前記分離型ホッパに供給され
るようにしてあり、それら分離型ホッパに供給された乾
燥済み搾汁粕の中、約20〜50重量パーセント相当量
部分は混練機に戻され、粉砕機には、残る約80〜50
重量パーセント相当量部分の乾燥済み搾汁粕が供給され
るようにしてなるものである。
発明の製造装置を、より具体的な構成のものとして示す
と、未乾燥果実搾汁粕の適量ずつを投入可能とする原料
ホッパ、および、乾燥させた乾燥済み搾汁粕を、約20
〜50重量パーセント相当量部分と約80〜50重量パ
ーセント相当量部分とに分離可能とする分離型ホッパを
配設すると共に、これら原料ホッパおよび分離型ホッパ
の双方から所定割合ずつの未乾燥のままの果実搾汁粕お
よび乾燥済み搾汁粕で約100重量パーセント相当量と
なるような供給を受ける混練機と、同混練機から供給さ
れた混練物を加熱、乾燥する乾燥機と、該乾燥機から供
給される乾燥済み搾汁粕を粉砕する粉砕機とを有してお
り、乾燥機から送出する乾燥済み搾汁粕は、集塵機を通
過してガスを排除してから前記分離型ホッパに供給され
るようにしてあり、それら分離型ホッパに供給された乾
燥済み搾汁粕の中、約20〜50重量パーセント相当量
部分は混練機に戻され、粉砕機には、残る約80〜50
重量パーセント相当量部分の乾燥済み搾汁粕が、前記乾
燥機とは別に用意した乾燥機で乾燥され、含水率6ない
し12パーセント程度となるよう調整してから供給され
るようにしてなる果実繊維食品の製造方法に利用可能な
製造装置であるということができる。
搾汁粕の適量ずつを投入可能とする原料ホッパ、およ
び、含水率6ないし12パーセント程度まで乾燥させた
乾燥済み搾汁粕を、約20〜50重量パーセント相当量
部分と約80〜50重量パーセント相当量部分とに分離
可能とする分離型ホッパを配設すると共に、これら原料
ホッパおよび分離型ホッパの双方から所定割合ずつの未
乾燥のままの果実搾汁粕および乾燥済み搾汁粕で約10
0重量パーセント相当量となるような供給を受ける混練
機と、同混練機から供給された混練物を含水率6ないし
12重量パーセント程度にまで加熱、乾燥する乾燥機
と、該乾燥機から供給される乾燥済み搾汁粕を粉砕する
粉砕機とを有しており、乾燥機から送出する乾燥済み搾
汁粕は、集塵機を通過してガスを排除してから前記分離
型ホッパに供給されるようにしてあり、それら分離型ホ
ッパに供給された乾燥済み搾汁粕の中、約20〜50重
量パーセント相当量部分は前記混練機に戻され、粉砕機
には、残る約80〜50重量パーセント相当量部分の乾
燥済み搾汁粕が直接か、さらに含水量の調整されたもの
として供給されるようにしてなる果実繊維食品の製造装
置であるということができる。
実搾汁粕の適量ずつを、混練機に投入する機能を果たす
ものであり、単位時間当たりに定量の搾汁粕を供給可能
になるものとするのが望ましく、例えば、果実の搾汁工
程の後に送出される搾汁粕を、直接あるいはベルトコン
ベア等を通じて供給されるよう構成することもできる
外、所定量の搾汁粕を一時的に貯留し、定量ずつを送出
するように構成したものであってもよい。また、搾汁粕
の送出部分は、湿った搾汁粕が付着して目詰まりを起こ
さないよう、スクリューコンベアやピストン状の押し出
し機構等を設け、強制的に所定量の搾汁粕を送出できる
よう構成するとよい。
部所定量、即ち約20〜50重量パーセント相当量部分
と、その一部以外の他部所定量、即ち約80〜50重量
パーセント相当量部分とに分離し、それら一部所定量を
混練機および乾燥機側に供給し、他部所定量を製品送出
側に送り出す機能を果たすものであり、例えば、二又に
分かれた漏斗状に形成され、互いの送出口の開口寸法を
送出割合に合わせて設定したものとして、上方から供給
された搾汁粕を、開口寸法の大きいほうからは比較的多
量に、開口寸法の小さな側からは比較的少量に分割する
よう構成するものとしたり、あるいは、夫々の開口に開
度調節の可能な開閉弁または開閉扉を設け、その開度を
適宜調節して、搾汁粕の送出量を調整できるよう構成し
たものとすることも可能である外、送出口付近にスクリ
ューコンベアやピストン状の押し出し機構等を設けて、
強制的に所定量の搾汁粕を送出できるよう構成すること
もできる。
類の搾汁粕、即ち、含水率6ないし12パーセント程度
まで乾燥させた乾燥済み搾汁粕であって、前記分離型ホ
ッパーによって分離された約20〜50重量パーセント
相当量部分と、前記原料ホッパーから定量ずつ供給され
る未乾燥のままの果実搾汁粕とで約100重量パーセン
ト相当量となるようにした搾汁粕を均質に混練する機能
を果たすものであって、未だ乾燥されておらず、比較的
粘度の高い搾汁粕、および所定含水量となるまで乾燥さ
せた比較的粘度の低い搾汁粕とを、効率的且つ均質に混
練する機能を果たすものであり、さらに、連続的あるい
は断続的に搾汁粕を送出可能な構造とすべきであり、例
えば、所定容量の混練用容器に連続的に各含水量の異な
る二種類の搾汁粕を供給し、容器底部に設けられた混練
用スクリューで混練し、混練された搾汁粕を適量ずつ断
続的に汲み上げ、乾燥機側へ送出するよう構成すること
も可能である外、後述する実施例にも示すように、スク
リューコンベア型のものとして、乾燥機側への強制搬送
を行うと同時に、その搬送中に搾汁粕の混練を進行させ
るよう構成したものとすることもできる。
ように、糖質の比較的高い果実搾汁粕を対象とする場合
にあっては、上記分離型ホッパが、乾燥済み搾汁粕を約
40重量パーセント相当量部分と約60重量パーセント
相当量部分とに分離可能なものに形成されたものとすべ
きであり、また、混練機には、その中の約40重量パー
セント相当量部分の乾燥済み搾汁粕が、原料ホッパから
の未乾燥のままの林檎搾汁粕と共に加えられて約100
重量パーセント相当量の混練物となるようにしたものと
するのが望ましい。
なる二種類の搾汁粕を均質に混練状としてなる搾汁粕を
所定含水量に強制乾燥させる機能を果たすものであり、
熱源を有して加熱させた金属部分または陶器部分等に、
搾汁粕を直接接触させて熱伝達による加熱、乾燥を行う
か、あるいは遠赤外線ライトまたは発熱ランプ等を用い
た輻射熱によって搾汁粕を加熱、乾燥するものとする
か、もしくは、加熱した空気、または過熱蒸気を吹き付
け、乾燥を促進させるよう構成したものとすることも可
能であり、例えば、搾汁粕を通さず、通気性のみを確保
する目の大きさに形成された金網状のベルトコンベアに
よって搬送される搾汁粕に、上方からボイラーより供給
される蒸気を吹きかけ、コンベア移送中に乾燥を進行す
るよう構成することができる外、後述する実施例のよう
に、搾汁粕を移送する攪拌用ドラム中にバーナーからの
熱風を吹き込むよう構成することも可能である。
発生するガス、粉塵等を果実繊維食品の製造装置内から
吸引、排除する機能を果たすものであって、搾汁粕の各
ホッパー、搬送パイプ、混練機や乾燥機等に接続したパ
イプ、および送風ファン等から構成することができ、排
出口付近に集塵機能を有する集塵フィルターまたは遠心
分離器等を設け、清浄化した空気のみを果実繊維食品の
製造装置外に放出するよう構成するのが望ましく、例え
ば、果実繊維食品の製造装置が設置された建物の、外部
に排出口を開口するようにして、排気の全てを室外に放
出するよう構成することも可能である外、排気管部分を
煙突状となるよう、上方に延伸させ、排気中に含まれる
粉塵状の粒子を、重力によって落下、回収し、浄化した
空気のみを送出するよう構成することもできる。
は、粉砕機に隣接して適量の添加剤を混合可能とする添
加物供給機、および/または、残存する異物を分離、除
去可能とする異物分離機が併設されてなるものとしたも
のとすることもできる外、添加物供給機は、乾燥済みの
搾汁粕中に、ある種の機能を有する添加物を、自動ある
いは半自動、もしくは作業員による直接操作により、供
給する機能を果たすものであって、搾汁粕への混合割合
を正確に設定できるよう構成すべきであり、必要に応じ
て甘味料、着色料、香料、保存料の外、他の食品等を、
適量ずつ供給できるよう構成することが望ましく、例え
ば、水飴やサッカリン等の甘味料、林檎酸や酢酸等の酸
味料、デキストリンやローズマリー抽出物等の安定化剤
あるいは酸化防止剤、および、各種ビタミンやミネラル
成分等を添加、供給できるよう構成するのが望ましい。
粕中に誤って混入してしまった砂や金属等の異物を除去
する機能を果たすものであって、異物を発見したときに
は、果実繊維食品製造装置の全体を停止し、異物を取り
除いた後、製造装置を再度起動するよう構成することも
可能であるが、連続的に移送される搾汁粕を停止するこ
となく、異物を除去できるよう構成することが望まし
く、例えば、遠心分離器を用いたり、金属探知器を設置
するべきであり、所定容量の容器内で回転させ、乾燥済
みの搾汁粕中よりも質量の重い異物を遠心方向に分離す
るものとし、磁性物質を磁石で吸着するようにしたもの
や、異物を検出すると、圧縮空気を吹き付けて異物のみ
を吹き飛ばし、排除してしまうよう構成したもの等とす
ることができる。以下では、図面に示すこの発明を代表
する実施例と共に、その構造について詳述することとす
る。
明図に示される事例は、乾燥済みの果実搾汁粕の20〜
50重量パーセントを未乾燥の果実搾汁粕に混合して1
00重量パーセント相当量とした後、乾燥工程を行うこ
とができるよう形成した基本的構成からなるこの発明に
包含される果実繊維食品の製造装置における代表的な一
実施例を示すものであって、その要部が、未乾燥果実搾
汁粕を投入する原料ホッパー1、および乾燥させた搾汁
粕を順次所定量毎に2分割する分離型ホッパー2を有す
ると共に、原料ホッパー1からの未乾燥搾汁粕、および
分離型ホッパー2からの乾燥済み搾汁粕の供給を受ける
混練機3を設け、該混練機3から供給された搾汁粕混練
物を加熱、乾燥する乾燥機4を有するものとなってい
る。
等に形成され、原料を一時的に貯留することのできる原
料容器部11を有し、該原料容器部11底部には、漏斗
状に形成され、下端部に水平状、あるいは送出口が下側
に傾けられたスクリューコンベアを設けた強制送出機構
部12を有しており、圧搾機の搾汁粕送出口の下側に配
置するか、または、搾汁粕を搬送するベルトコンベアの
送出端下側に配置され、未だ乾燥されていない果実搾汁
粕の連続的、あるいは断続的な供給を受けるよう配置し
たものとなっている。
粕の連続的あるいは断続的な供給を受け、一時的に貯留
する筐体状あるいは円筒状の乾燥原料容器部21を有す
ると共に、該乾燥原料容器部21の下端部には、二又に
分岐する漏斗形状部分と、夫々に水平状、あるいは送出
口をやや下方に向けて枝状に延伸されたスクリューコン
ベアを設置し、一方からは、搾汁粕供給量の約40重量
パーセント(20〜50重量パーセント)相当量を送出
し、他方からは、残りの約60重量パーセント(80〜
50重量パーセント)相当量を、強制的に送出する強制
送出機構部22,22が設けられたものとなっている。
よび分離型ホッパー2の一方の強制送出機構部22の、
夫々の送出口下側には、駆動用モーター31を有するス
クリューコンベア32からなる混練機3に、搾汁粕を供
給するベルトコンベア33が設置されており、該ベルト
コンベア33は、分離型ホッパー2の一方の強制送出機
構部22側から供給される、約40重量パーセント相当
量の乾燥済み搾汁粕、および原料ホッパー1の強制送出
機構部12から供給される、約60重量パーセント相当
量の未だ乾燥されていない搾汁粕の供給を受け、略10
0重量パーセント相当量となった搾汁粕を、混練機3に
順次投入するよう構成されている。また、混練機3は、
駆動用モーター31によって回転駆動されるスクリュー
コンベア32が、搾汁粕を混練しながら、移送して後述
する乾燥機4に付属するスクリューコンベア43に供給
するよう配置したものとなっている。
乾燥機4の投入口まで混練状の搾汁粕を搬送するよう構
成され、該乾燥機4は、略水平状に設けられた乾燥用攪
拌ドラム本体41(ロータリーキルン・ドラム式)およ
び同乾燥用攪拌ドラム本体41−端側から、摂氏80度
前後の熱風を強制的に吹き込むバーナー42を設けたも
のとなっており、乾燥用攪拌ドラム本体41のバーナー
42が設置された側から順次搾汁粕を供給し、乾燥用攪
拌ドラム本体41が毎分6回転の速度で回転駆動され、
およそ20分で投入された所定量搾汁粕の乾燥を終了
し、送出するよう設定したものとなっている。乾燥機4
の送出部には、乾燥を終えた搾汁粕を強制的に搬送する
搬送管路44の一端が接続され、同搬送管路4の他端
を、分離型ホッパー2の上側に設置された集塵機5,5
に接続し、該集塵機5,5から送出する乾燥搾汁粕が、
分離型ホッパー2に落下、供給されるよう構成してい
る。
22送出口下方には、乾燥済み搾汁粕を強制的に送出す
る搬送管路63の一端が接続されており、同搬送管路6
3の他端には、集塵機62を介して粉砕機6が接続さ
れ、該粉砕機6は、搬送、供給されてくる乾燥済み搾汁
粕を、回転する粉砕翼61,61,……によって粉砕、
粉粒化あるいは粉末化して果実繊維食品とし、下方に設
置された粉末用ホッパー7の容器状貯留部分に一時的に
貯留し、同粉末用ホッパー7の漏斗状下端に設けられた
スクリューコンベア71が、計量用バルブ72を通じて
所定量の果実繊維食品を異物分離機8用食品容器81に
収容し、さらに、同食品容器81が、添加物供給機7
4,74の送出部に設けられた添加物計量用バルブ7
3,73の下側を移動しながら、各添加物毎の所定量を
供給されるよう構成している。
容器81は、異物分離機8内に搬送、設置され、遠心分
離を施して果実繊維食品内に混入してしまった異物を取
り除くよう構成されており、異物分離機8から取り外さ
れた食品容器81は、その後、包装装置9に供給、接続
され、反転することにより、販売用密閉容器91に適量
ずつ分包するよう構成したものとなっている。
繊維食品の製造装置は、図2の果実繊維食品製造方法の
フローチャートに示されるような、この発明に包含され
る新規な果実繊維食品の製造方法に使用するものであ
り、前記果実繊維食品の前記製造装置を用いて果実搾汁
粕、特に林檎搾汁粕から粉末状の果実繊維食品を製造す
る場合を例にすれば、この発明の新規な果実繊維食品の
製造方法に包含される以下のとおりの工程を経ることと
なる。
汁粕を原料ホッパー1に投入し、混練機3を通じて乾燥
機4に供給され、バーナー42からの熱風と乾燥用攪拌
ドラム本体41の回転を受けて攪拌、乾燥され、およそ
9パーセント(6〜12重量パーセント)前後の含水率
となるまで乾燥する。その後、搬送管路44を通じて集
塵機5,5まで強制搬送され、乾燥によって発生したガ
スを減圧して装置外に排気し、乾燥済み林檎搾汁粕が分
離型ホッパー2に供給される。
1内に供給され、一時的に貯留された9重量パーセント
前後の含水率の、乾燥済み林檎搾汁粕の、送出量の約4
0重量パーセントを、混練機3側に向かう強制送出機構
部22に送り出し、残りの約60重量パーセントを、粉
砕機6に向かう強制送出機構部22に側に供給し、混練
機3側の強制送出機構部22に供給された、約40重量
パーセント相当量の乾燥済み林檎搾汁粕は、ベルトコベ
ア33に落下して、原料ホッパー1から供給された未乾
燥の40パーセント前後の含水率をもつ約60重量パー
セント相当量の林檎搾汁粕と混合状となり、合計で約1
00重量パーセント相当量となるよう、配合され、混練
機3に落下、供給される。
率の異なる乾燥済み林檎搾汁粕と、未乾燥の林檎搾汁粕
とを攪拌、混練して略均質の含水率とした状態でスクリ
ューコンベア43に供給され、乾燥機4に向けて強制的
に移送、投入される。乾燥機4に投入した林檎搾汁粕
は、乾燥用攪拌ドラム本体41内で攪拌されると共に、
バーナー42からの熱風を受けて、約9パーセント前後
の含水量となるまで乾燥され、搬送管路44および集塵
機5、5を通じて、分離型ホッパー2に供給されること
となる。
留した乾燥済み林檎搾汁粕は、送出量の約40重量パー
セントを、混練機3側に向かう強制送出機構部22に送
り出し、残りの約60重量パーセントを、粉砕機6に向
かう強制送出機構部22に側に供給し、混練機3側の強
制送出機構部22に供給された、約40重量パーセント
相当の乾燥済み林檎搾汁粕は、前述と同様の工程を経
て、未乾燥の林檎搾汁粕に混合され、乾燥機4に供給さ
れるものとなる一方、残りの約60重量パーセントの乾
燥済み林檎搾汁粕は、搬送管路63を通じて、集塵機6
2に供給され、発生ガスを除去した後、粉砕機6に供給
し、粉砕翼61,61,……の回転を受けて均質な粉末
状に粉砕し、粉末用ホッパー7に落下、供給して一時的
に、放置、除熱しながら貯留し、略室温近くまで温度が
低下した後に、スクリューコンベア71および計量用バ
ルブ72を通じて、所定量を食品容器81に供給する。
81は、異物分離機8に向けて移動しながら、その移動
経路途中に設けられた添加物供給機74,74の、各添
加物計量用バルブ73,73の夫々から、デキストリン
や着色料を兼ねるビタミン等の適量ずつを添加された
後、食品容器81ごと異物分離器8に装着し、遠心分離
作用を受けて、混入してしまった異物を取り除き、さら
に、同食品容器81に収容されたまま包装装置9まで移
動、装着され、適量づつに小分けしてポリエチレンから
なる販売用密閉容器91に分包し、林檎食物繊維食品が
製造される。
造方法によれば、従前までの林檎搾汁粕に代表されるよ
うに比較的糖質の高い果実搾汁粕については、特に有効
な乾燥手段がなく、一部が肥料や飼料として利用される
他は、その多くが産業廃棄物として処分されていたが、
多量な水分と糖質とを含む、未だ乾燥されていない果実
搾汁粕に、乾燥済みの果実搾汁粕を約20〜50重量パ
ーセント相当量の割合で配合し、約100重量パーセン
ト相当量の混練物とした上で連続的に乾燥することによ
り、効率的且つ確実な乾燥を実現して粉粒化または粉末
化し、長期保存できるものとなし、食物繊維を多量に含
む健康食品、あるいは他の食品、例えば、パン類、麺
類、菓子類等への添加物として再生、利用することが可
能となり、産業廃棄物としての果実搾汁粕の減少と、有
用成分をふんだんに含む新たな加工食品の提供という相
乗的効果を得ることができるという極めて秀れた特徴が
得られるものである。
によれば、従前までのように、果実搾汁粕を適度に乾燥
させることが困難であり、乾燥後の含水量が高く、腐敗
や黴の発生を免れることができなかったり、あるいは、
過度の加熱によって焦げ付きを生じてしまい、安定した
乾燥を行うことが極めて難しいという難題を抱えていた
ものが、適量の乾燥済み果実搾汁粕を、未だ乾燥してい
ない果実搾汁粕に配合して充分に混練状とする混練機を
設け、効率的な乾燥に適する状態の均質な果実搾汁粕に
調整してから乾燥機に投入するという極めて画期的な構
成を実現し得たことにより、大量の果実搾汁粕であって
も、連続的あるいは断続的に効率的な乾燥を実現し、極
めて良質の果実繊維食品に製造することができ、果実搾
汁粕からの果実繊維食品の製造を工業化する上で大いに
威力を発揮するという実用的な効果を奏するものとな
る。
造装置は、原料ホッパー1と分離型ホッパー2とを有
し、混合機3に供給される未乾燥果実搾汁粕および乾燥
済み果実搾汁粕の混合割合を適正に保つことができるこ
とから、品質の安定と、高い生産効率を確保することが
できるものであり、また、加熱された果実搾汁粕から発
生するガスを、適所に配置された集塵機5,5,62に
よって装置外へ排除してしまうよう構成し、異臭の発生
を防止して風味のよい果実繊維食品として製造すること
ができる上、乾燥機4および分離型ホッパー2を通じ
て、製品として送出される果実繊維食品を、粉砕機6に
よって適宜の粒状あるいは粉末状となるよう粉砕、加工
すると共に、食品利用に適した各種添加物の適量を自動
的に供給するよう構成したことにより、パン、麺、菓子
類等の副食品、または、他の各種加工食品への添加物、
あるいは健康補助食品等として広範囲に渡って利用可能
な果実繊維食品を製造可能とすることができ、さらに、
異物分離機8や包装装置9を設置して、原料の投入から
製品包装に至る工程の全てを自動化したものとすること
により、衛生管理を充実させ、効率的な生産を可能にす
るという効果が得られるものとなっている
造方法、およびそのための製造装置は、その新規な構成
によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、
しかも果実搾汁粕の焦げ付きや、製造後の腐敗や黴の発
生を防止することが可能となる上、乾燥も効率的に行え
ることから製造も容易であり、従前までであれば産業廃
棄物として、その廃棄処分にも経費を必要とされていた
果実搾汁粕を、新たな加工食品として活用可能としたこ
とから、ゴミ処理問題の解決に加え、有用な成分を含む
新たな健康食品の提供までをも可能にするいう、社会的
効果と経済的効果とが一挙に得られるものであり、市場
開放による貿易の自由化や、価格競争の激化等に伴い、
市場競争に勝ち抜くことを強く求められるようになった
果樹園農家や果実加工業界等からはもとよりのこと、健
康食品の重要性に目覚めた多くの消費者からも高い評価
がなされ、広範に渡って利用、普及していくものになる
と予想される。
のための製造装置の技術的思想を具現化した代表的な実
施例を示すものである。
明図である。
ーチャートである。
Claims (9)
- 【請求項1】 果汁の抽出後に得られる果実搾汁粕の適
量を、適宜手段で所定含水量となるまで乾燥させて乾燥
済み搾汁粕とした上、該乾燥済み搾汁粕を、その混合割
合が約20〜50重量パーセント程度なるようにして、
未乾燥のままの果実搾汁粕に加えて約100重量パーセ
ント相当量となる混練物にすると共に、乾燥機を用いて
所定含水量となるまで乾燥させて乾燥済み搾汁粕とした
後、引き続き、その中から約20〜50重量パーセント
相当量を分離した上、それらを、次の未乾燥のままの新
たな果実搾汁粕に戻しで約100重量パーセント相当量
の混練物としてから、乾燥機を用いて乾燥させて乾燥済
み搾汁粕とする工程を繰り返していくようにする一方、
その都度約20〜50重量パーセント相当量が分離され
て残る約80〜50重量パーセント相当量の乾燥済み搾
汁粕だけを、その都度直接か、さらに含水量の調整され
たものとして粉砕工程に回していくようにした上、必要
に応じてそれら粉末体に適量の各種有効成分からなる添
加剤等を加えるか、加えずして、粉末あるいは粒状の果
実繊維食品に加工していくことを特徴とする果実繊維食
品の製造方法。 - 【請求項2】 果汁の抽出後に得られる果実搾汁粕の適
量を、適宜手段で含水率6ないし12パーセント程度と
なるまで乾燥させて乾燥済み搾汁粕とした上、該乾燥済
み搾汁粕を、その混合割合が約20〜50重量パーセン
ト程度なるようにして、未乾燥のままの果実搾汁粕に加
えて約100重量パーセント相当量となる混練物にする
と共に、乾燥機を用いて含水率6ないし12パーセント
程度となるまで乾燥させて乾燥済み搾汁粕とした後、引
き続き、その中から約20〜50重量パーセント相当量
を分離した上、それらを、次の未乾燥のままの新たな果
実搾汁粕に戻して約100重量パーセント相当量の混練
物としてから、乾燥機を用いて含水率6ないし12パー
セント程度となるまで乾燥させて乾燥済み搾汁粕とする
工程を繰り返していくようにする一方、その都度約20
〜50重量パーセント相当量が分離されて残る約80〜
50重量パーセント相当量の乾燥済み搾汁粕だけを、そ
の都度直接か、さらに含水量の調整されたものとして粉
砕工程に回していくようにした上、必要に応じてそれら
粉末体に適量の各種有効成分からなる添加剤等を加える
か、加えずして、粉末あるいは粒状の果実繊維食品に加
工していくことを特徴とする果実繊維食品の製造方法。 - 【請求項3】 果汁の抽出後に得られる果実搾汁粕の適
量を、適宜手段で含水率6ないし12パーセント程度と
なるまで乾燥させて乾燥済み搾汁粕とした上、該乾燥済
み搾汁粕を、その混合割合が約20〜50重量パーセン
ト程度なるようにして、未乾燥のままの果実搾汁粕に加
えて約100重量パーセント相当量となる混練物にする
と共に、乾燥機を用いて含水率6ないし12パーセント
程度となるまで乾燥させて乾燥済み搾汁粕とした後、引
き続き、その中から約20〜50重量パーセント相当量
を分離した上、それらを、次の未乾燥のままの新たな果
実搾汁粕に戻して約100重量パーセント相当量の混練
物としてから、乾燥機を用いて含水率6ないし12パー
セント程度となるまで乾燥させて乾燥済み搾汁粕とする
工程を繰り返していくようにする一方、その都度約20
〜50重量パーセント相当量が分離されて残る約80〜
50重量パーセント相当量の乾燥済み搾汁粕だけを、そ
の都度含水率6ないし10パーセント程度となるよう調
整してから、粉砕機に投入して粉砕する粉砕工程に回し
ていくようにした上、必要に応じてそれら粉末体に適量
の各種有効成分からなる添加剤等を加えるか、加えずし
て、粉末あるいは粒状の果実繊維食品に加工していくこ
とを特徴とする果実繊維食品の製造方法。 - 【請求項4】 果実搾汁粕が林檎搾汁粕であって、未乾
燥のままの林檎搾汁粕に加える乾燥済み搾汁粕の分離、
混合割合が、その都度約40重量パーセント相当量程度
となるようにし、その都度粉砕工程に回す乾燥済み搾汁
粕の割合を、約60重量パーセント相当量としてなる、
請求項1ないし3何れか記載の果実繊維食品の製造方
法。 - 【請求項5】 未乾燥果実搾汁粕の適量ずつを投入可能
とする原料ホッパ、および、乾燥させた乾燥済み搾汁粕
を、約20〜50重量パーセント相当量部分と約80〜
50重量パーセント相当量部分とに分離可能とする分離
型ホッパを配設すると共に、これら原料ホッパおよび分
離型ホッパの双方から所定割合ずつの未乾燥のままの果
実搾汁粕および乾燥済み搾汁粕で約100重量パーセン
ト相当量となるような供給を受ける混練機と、同混練機
から供給された混練物を加熱、乾燥する乾燥機と、該乾
燥機から供給される乾燥済み搾汁粕を粉砕する粉砕機と
を有しており、乾燥機から送出する乾燥済み搾汁粕は、
集塵機を通過してガスを排除してから前記分離型ホッパ
に供給されるようにしてあり、それら分離型ホッパに供
給された乾燥済み搾汁粕の中、約20〜50重量パーセ
ント相当量部分は混練機に戻され、粉砕機には、残る約
80〜50重量パーセント相当量部分の乾燥済み搾汁粕
が供給されるようにしてなることを特徴とする、請求項
1ないし4何れか記載の果実繊維食品の製造方法のため
の製造装置。 - 【請求項6】 未乾燥果実搾汁粕の適量ずつを投入可能
とする原料ホッパ、および、乾燥させた乾燥済み搾汁粕
を、約20〜50重量パーセント相当量部分と約80〜
50重量パーセント相当量部分とに分離可能とする分離
型ホッパを配設すると共に、これら原料ホッパおよび分
離型ホッパの双方から所定割合ずつの未乾燥のままの果
実搾汁粕および乾燥済み搾汁粕で約100重量パーセン
ト相当量となるような供給を受ける混練機と、同混練機
から供給された混練物を加熱、乾燥する乾燥機と、該乾
燥機から供給される乾燥済み搾汁粕を粉砕する粉砕機と
を有しており、乾燥機から送出する乾燥済み搾汁粕は、
集塵機を通過してガスを排除してから前記分離型ホッパ
に供給されるようにしてあり、それら分離型ホッパに供
給された乾燥済み搾汁粕の中、約20〜50重量パーセ
ント相当量部分は混練機に戻され、粉砕機には、残る約
80〜50重量パーセント相当量部分の乾燥済み搾汁粕
が、前記乾燥機とは別に用意した乾燥機で乾燥され、含
水率6ないし10パーセント程度となるよう調整してか
ら供給されるようにしてなることを特徴とする、請求項
1ないし4何れか記載の果実繊維食品の製造方法のため
の製造装置。 - 【請求項7】 未乾燥果実搾汁粕の適量ずつを投入可能
とする原料ホッパ、および、含水率6ないし12パーセ
ント程度まで乾燥させた乾燥済み搾汁粕を、約20〜5
0重量パーセント相当量部分と約80〜50重量パーセ
ント相当量部分とに分離可能とする分離型ホッパを配設
すると共に、これら原料ホッパおよび分離型ホッパの双
方から所定割合ずつの未乾燥のままの果実搾汁粕および
乾燥済み搾汁粕で約100重量パーセント相当量となる
ような供給を受ける混練機と、同混練機から供給された
混練物を含水率6ないし12重量パーセント程度にまで
加熱、乾燥する乾燥機と、該乾燥機から供給される乾燥
済み搾汁粕を粉砕する粉砕機とを有しており、乾燥機か
ら送出する乾燥済み搾汁粕は、集塵機を通過してカスを
排除してから前記分離型ホッパに供給されるようにして
あり、それら分離型ホッパに供給された乾燥済み搾汁粕
の中、約20〜50重量パーセント相当量部分は前記混
練機に戻され、粉砕機には、歿る約80〜50重量パー
セント相当量部分の乾燥済み搾汁粕が直接か、さらに含
水量の調整されたものとして供給されるようにしてなる
ことを特徴とする、請求項1ないし4何れか記載の果実
繊維食品の製造方法のための製造装置。 - 【請求項8】 粉砕機に隣接して適量の添加剤を混合可
能とする添加物供給機、および/または、残存する異物
を分離、除去可能とする異物分離機が併設されてなるも
のとした、請求項5ないし7何れか記載の製造装置。 - 【請求項9】 果実搾汁粕が林檎搾汁粕であって、分離
型ホッパが、乾燥済み搾汁粕を約40重量パーセント相
当量部分と約60重量パーセント相当量部分とに分離可
能なものに形成され、混練機には、その中の約40重量
パーセント相当量部分の乾燥済み搾汁粕が、原料ホッパ
からの未乾燥のままの林檎搾汁粕と共に加えられて約1
00重量パーセント相当量の混練物となるようにした、
請求項5ないし8何れか記載の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37844698A JP4238326B2 (ja) | 1998-12-26 | 1998-12-26 | 果実繊維食品の製造方法、およびそのための製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37844698A JP4238326B2 (ja) | 1998-12-26 | 1998-12-26 | 果実繊維食品の製造方法、およびそのための製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000189097A true JP2000189097A (ja) | 2000-07-11 |
JP4238326B2 JP4238326B2 (ja) | 2009-03-18 |
Family
ID=18509690
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37844698A Expired - Lifetime JP4238326B2 (ja) | 1998-12-26 | 1998-12-26 | 果実繊維食品の製造方法、およびそのための製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4238326B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002253142A (ja) * | 2001-03-01 | 2002-09-10 | Takayuki Narita | アップルファイバー原液の製造方法、およびその原液を用いる改質ペクチン粉末体の製造方法、ならびにアップルファイバー原液を使ったドリンク剤。 |
JP2013111003A (ja) * | 2011-11-28 | 2013-06-10 | Narita Takayuki | 林檎繊維食品の製造方法、および、それに利用する林檎繊維食品の製造装置 |
-
1998
- 1998-12-26 JP JP37844698A patent/JP4238326B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002253142A (ja) * | 2001-03-01 | 2002-09-10 | Takayuki Narita | アップルファイバー原液の製造方法、およびその原液を用いる改質ペクチン粉末体の製造方法、ならびにアップルファイバー原液を使ったドリンク剤。 |
JP4502533B2 (ja) * | 2001-03-01 | 2010-07-14 | 貴幸 成田 | アップルファイバー原液の製造方法、およびその原液を用いる改質ペクチン粉末体の製造方法、ならびにアップルファイバー原液を使ったドリンク剤。 |
JP2013111003A (ja) * | 2011-11-28 | 2013-06-10 | Narita Takayuki | 林檎繊維食品の製造方法、および、それに利用する林檎繊維食品の製造装置 |
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