JP2000188020A - 電磁波遮断通信ケ―ブル、その他弱電流電線 - Google Patents

電磁波遮断通信ケ―ブル、その他弱電流電線

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JP2000188020A JP11270286A JP27028699A JP2000188020A JP 2000188020 A JP2000188020 A JP 2000188020A JP 11270286 A JP11270286 A JP 11270286A JP 27028699 A JP27028699 A JP 27028699A JP 2000188020 A JP2000188020 A JP 2000188020A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非地下配線通信ケーブルその他弱電流電線に
おいて、外部からの電磁波の影響を受け難く、軽量で外
径が比較的増大しない電磁波遮断通信ケーブル、及び外
部へ電磁波を放散しない信号ケーブル、制御ケーブル及
びワイヤハーネスを提供する。 【解決手段】 非地下配通信ケーブルもしくは信号ケー
ブルあるいは制御ケーブル、あるいは通信,信号及び制
御を目的とする線を含むワイヤハーネスにおいて、該ケ
ーブル心あるいはワイヤハーネスの周囲に、金属繊維含
有スラリーから湿式抄造法により得られた金属繊維シー
トの未焼結シートからなる多孔質シートを加圧処理した
多孔質シートの電磁波シールド層を設けた電磁波遮断通
信ケーブルその他弱電流電線及びケーブル及び金属繊維
シートを焼結してなる多孔質シートの電磁波シールド層
を設けた電磁波遮断通信ケーブルその他弱電流電線及び
ケーブルであり、場合により熱硬化性導電性接着剤層を
該多孔質シートに含浸、積層させた電磁波遮断通信ケー
ブルその他弱電流電線及びケーブル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非地下配線通信ケ
ーブルもしくは加入者引込み電話線すなわち架空通信ケ
ーブルやビル内配線、個人住宅等に用いられる電話用対
線、あるいは信号ケーブル,制御用ケーブル,航空機用
ワイヤハーネス,自動車用ワイヤハーネス等のいわゆる
弱電流線を主として対象とするものである。
【0002】
【従来の技術】通信ケーブル(電話線)においては通話
を明瞭にするために(1)伝送損失の少ないこと(電話
線)、(2)洩話の少ないこと、(3)伝送する周波数
範囲がある程度以上あること、(4)外部からの誘導を
受け難いこと等の特性が要求される。この目的を達成す
るために、地下配線法にする場合は完全な遮蔽が施され
ているので外部からの誘導は問題がないが、架空配線法
に比べて創設費が5〜10倍も高価であり、架空配線法
が少なからず用いられてきた。しかし架空配線法は誘
導、温度変化等の影響を受け易くかつ電力線との近接や
交叉が問題となり、又屋内配線や個人の加入者用対線等
では、地下ケーブルのような完全な遮蔽はなされておら
ず、近接している電力線や、ビル及び家屋内にある冷蔵
庫,ファキシミリ,テレビ,パソコン,冷暖房機等の各
種電気機器から発生する電磁波の影響を受け、通話障害
を来すことがある。
【0003】また、わが国においては、JR各社の交流
電化あるいは一般送電線の送電容量の増加等が行われて
いるが、このような外部の誘導源からの通信ケーブルへ
の誘導妨害が問題となっている。誘導には静電誘導と電
磁誘導があり、静電誘導は電力線等からの電圧からの誘
導、電磁誘導は電流が作る磁束による誘導である。静電
誘導を遮蔽するには、ケーブルの持つ金属外被を接地す
ればよく、従来殆ど問題にされていないが、近年送電電
圧の上昇に伴い引込み線等遮蔽のない通信線ではその影
響が無視できなくなっている。
【0004】次に電磁誘導について考えると、電力線と
の離隔を大きくし、平行している距離を小さくすること
があるが、通信ケーブル側としても遮蔽体(接地する)
として接地抵抗の小さく、電気抵抗の小さいものを用
い、ケーブル遮蔽体に流れる電流(電力線からケーブル
心線への誘導電圧を打ち消す方向に働く電流)を大きく
して、ケーブル心線に対して外部からの誘導を打ち消
す。また、ケーブル遮蔽体に流れる電流により、ケーブ
ル心線への誘導電圧を大きくするには、遮蔽体の透磁率
を大きくして、電流による磁束を大きくする工夫が必要
である。
【0005】前者のケーブル遮蔽体に流れる電流の大き
いものとしては、アルミニウムテープの縦添えや、アル
ミ被ケーブル等があるが、後者の透磁率を大きくする遮
蔽体としては鋼帯外装等が考えられているが、しかしな
がら、このような完全な遮蔽をするには、所定の金属で
円筒状に被覆しなければならず、外径や重量が増大し、
可撓性も悪くなり、好ましくない場合がある。特に最近
の電磁波環境による通信ケーブル(電話線)への影響を
考えると、簡単で、可撓性に富み、通信障害の起きない
ケーブル遮蔽(引込み用対線への遮蔽を含む)の出現が
待望されている。
【0006】又更に、信号ケーブルや制御ケーブルある
いは航空機用又は自動車用ワイヤハーネスは、外部から
の電磁波の影響は少ないので、通常の場合は問題とされ
ていないが、自身から発生する電磁波が種々の計器類あ
るいは監視装置等の電子装置へ影響することも考えられ
るので、電磁波の放散を防止するための遮蔽が必要とな
ることも考えられる。しかし、従来は特段の遮蔽を設け
ることなく使用されることが多く、遮蔽が必要な場合金
属管や編組シールドを用いることが考えられる点は一般
の通信ケーブルと同様である。しかしながらこのような
遮蔽の問題点は前記したとおりであり、簡単で、可撓性
に富み、通信障害の起きないケーブル遮蔽が好ましいこ
とはいうまでもない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の目的の遮蔽層と
しては、可撓性があり、軽量で外径が大きくならないよ
うなものとして確定されたものはなく、例えばケーブル
心が同軸線の場合においては、必要に応じてビニル被覆
を設け、アルドライ線又は鉄線編組外装が施されてい
る。この編組は製造上大変面倒で、特別な編組機械を用
意しなければならず、製造速度も遅く、コスト高になる
という問題がある。又、金属とプラスチックの貼り合わ
せテープを巻き付けることも考えられるが、縦添えであ
れば可撓性が悪く、又紙に比べると厚さが厚く、外径の
増大が避けられなかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の問題点
を解決するもので、請求項1の発明は、非地下配線通信
ケーブル(加入者引込み電話線を含む)もしくは信号ケ
ーブルあるいは制御ケーブル、あるいは通信,信号及び
制御を目的とする線を含むワイヤハーネスにおいて、該
ケーブル心(電話線の対線を含む)あるいはワイヤハー
ネスの周囲に、金属繊維含有スラリーから湿式抄造法に
より得られた金属繊維シートの未焼結シートからなる多
孔質シートを加圧処理してなる電磁波シールド層を設け
てなる電磁波遮断通信ケーブル、その他弱電流電線であ
る。又、請求項2の発明は、地下配線通信ケーブル(加
入者引込み電話線を含む)もしくは信号ケーブルあるい
は制御ケーブル、あるいは通信,信号及び制御を目的と
する線を含むワイヤハーネスにおいて、該ケーブル心
(電話線の対線を含む)あるいはワイヤハーネスの周囲
に、金属繊維含有スラリーから湿式抄造法により得られ
た金属繊維シートを焼結してなる多孔質シートの電磁波
シールド層を設けてなる電磁波遮断通信ケーブル、その
他弱電流電線である。更に、請求項3の発明は、ケーブ
ル心あるいはワイヤハーネスの周囲に粘着剤層を介して
電磁波シールド層を設けていることを特徴とする請求項
1もしくは2記載の電磁波遮断通信ケーブル、その他弱
電流電線であり、請求項4の発明は、粘着剤層にドット
状の微小貫通孔が付与されていることを特徴とする請求
項1もしくは2記載の電磁波遮断通信ケーブル、その他
弱電流電線である。
【0009】請求項5の発明は、非地下配線通信ケーブ
ル(加入者引込み電話線を含む)もしくは信号ケーブル
あるいは制御ケーブル、あるいは通信,信号及び制御を
目的とする線を含むワイヤハーネスにおいて、該ケーブ
ル心(電話線の対線を含む)あるいはワイヤハーネスの
周囲に、金属繊維含有スラリーから湿式抄造法により得
られた金属繊維シートの未焼結シートからなる多孔質シ
ートに、熱硬化性導電性接着剤を含浸,充填もしくは少
なくとも片面に積層してなる電磁波シールド層を設けて
なることを特徴とする電磁波遮断通信ケーブル、その他
弱電流電線で、請求項6の発明は、非地下配線通信ケー
ブル(加入者引込み電話線を含む)もしくは信号ケーブ
ルあるいは制御ケーブル、あるいは通信,信号及び制御
を目的とする線を含むワイヤハーネスにおいて、該ケー
ブル心(電話線の対線を含む)あるいはワイヤハーネス
の周囲に、金属繊維含有スラリーから湿式抄造法により
得られた金属繊維シートを焼結してなる多孔質シート
に、熱硬化性導電性接着剤を含浸,充填もしくは少なく
とも片面に積層してなる電磁波シールド層を設けてなる
ことを特徴とする電磁波遮断通信ケーブル、その他弱電
流電線である。又、請求項7の発明は、熱硬化性導電性
接着剤中にゴム成分が含有されていることを特徴とする
請求項5もしくは6記載の電磁波遮断通信ケーブル、そ
の他弱電流電線であり、請求項8の発明は、熱硬化性導
電性接着剤中にゴム成分と酸化防止剤が含有されている
ことを特徴とする請求項5もしくは6記載の電磁波遮断
通信ケーブル、その他弱電流電線である。
【0010】又、請求項9の発明は、金属繊維シート
が、繊維長1〜10mm、繊維径1〜20μmの金属繊
維からなり、坪量が30〜500g/mである請求項
1,2,5又は6いずれかに記載の電磁波遮断通信ケー
ブル、その他弱電流電線であり、請求項10の発明は、
金属繊維シートの空隙率が50〜93%である請求項
1,2,5又は6いずれかに記載の電磁波遮断通信ケー
ブル、その他弱電流電線で、請求項11の発明は、非地
下配線通信ケーブルが架空通信ケーブルであることを特
徴とする請求項1,2,5又は6いずれかに記載の電磁
波遮断通信ケーブル、その他弱電流電線で、請求項12
の発明は、地下配線通信ケーブルが同軸線であることを
特徴とする請求項1,2,5又は6いずれかに記載の電
磁波遮断通信ケーブル、その他弱電流電線にして、請求
項13の発明は、ワイヤハーネスが航空機用ワイヤハー
ネス、自動車用ワイヤハーネスの何れかであることを特
徴とする請求項1,2,5又は6いずれかに記載の電磁
波遮断通信ケーブル、その他弱電流電線で、請求項14
の発明は、多孔質シートの電磁波シールド層が、金属繊
維中に導電性金属微粉末もしくは磁性金属粉末を分散さ
せて抄造したものであることを特徴とする請求項1,
2,5又は6いずれかに記載の電磁波遮断通信ケーブ
ル、その他弱電流電線である。
【0011】本発明によれば、例えば銅パイプのような
完全な遮蔽体を使用しない簡易遮蔽であって、しかも編
組のような製造能率の悪い方法を採用せず、紙同様な薄
い遮蔽体を通信ケーブルその他弱電流電線に用いること
によって、外部からの電磁波の影響を受けないケーブル
を提供するものであり、又、ある種の信号ケーブルや制
御ケーブル、ワイヤハーネス等は、外部に電磁波を出す
ことによって、測定計器類や、画像監視装置等電子機器
への影響も考えられるが、この信号ケーブルや制御ケー
ブル、ワイヤハーネス等の外部に本発明で用いられる遮
蔽を施すことによって、比較的容易に、かつ重量や体積
の増大を少なくしながら、低コストで遮蔽効果を得るこ
とができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明を図面を参照しながら説明
する。図1は支持線(メッセンジャーワイヤ)をケーブ
ルとは別に設けた架空通信ケーブルの場合の簡略断面図
で、ケーブル心4と鋼より線からなる支持線5とを並行
にして両者を黒色ポリエチレンまたは塩化ビニル樹脂の
共通シース7で一体にしてある。ケーブル心4は、図で
は、導体1にポリエチレン2を被覆した心線2条を平等
に撚り合わせて対3を構成し、その所定数をもってケー
ブル心4を構成している。なお、前記対の構成はDMカ
ッド、星型カッド等でもよいことは勿論で、前記の対ま
たはカッドは必要な数だけ集合されて撚りが加えられて
ケーブル心を形成する。
【0013】かかるケーブル心4と支持線5との結合構
造には種々のものがあるが、図1に示したものは、支持
線5とケーブル心4とをポリエチレンまたは塩化ビニル
樹脂の如き共通シース7で一体化したものであり、SS
ケーブルとして知られている。この他にケーブル心と支
持線とにそれぞれ別にポリエチレンまたは塩化ビニル樹
脂のシースを設け、ケーブル(ケーブル心にシースを設
けたもの)の周囲に支持線を巻きつけるか、ケーブルに
支持線を添わせてポリエチレン被覆し帯状とした亜鉛め
っき鉄線帯を粗巻きして、帯粗巻き自己支持型としたも
のや、ケーブルに支持線を添わせてポリエチレンまたは
塩化ビニル樹脂被覆亜鉛めっき鉄線を巻付けて、ひも巻
き自己支持型としたものがあるが、本発明ではそのいず
れに適用してもよいことは勿論である。
【0014】本発明では、上記の各種自己支持型の架空
通信ケーブルにおけるケーブル心4の周囲(シースの内
部)に金属繊維含有スラリーから湿式抄造法により得ら
れた金属繊維シートであって、金属繊維が未焼結で、加
圧処理されたものか、金属繊維を焼結してなるものから
なる多孔質シートの電磁波シールド層を設けた点に特徴
があり、その外部にケーブルのシースを設けることによ
り、機械的に保護される。
【0015】図2は同軸線の例で、図1の通常の通信ケ
ーブルのケーブル心に代えて同軸心としたもので、内部
導体11の周囲に、発泡ポリエチレン等の絶縁12を設
け、さらに外部導体13を設けて同軸線14を構成し、
その外周にポリエチレンシース15、金属繊維含有スラ
リーから湿式抄造法により得られた金属繊維シートであ
って、金属繊維が未焼結で加圧処理してなるもの、ある
いは焼結してなるものからなる多孔質シートの電磁波シ
ールド層16を設けてなるもので、その外側には必要に
応じてポリエチレンシースを設けて通信用の同軸ケーブ
ルとする。なお、該電磁波シールド層は、支持線(図示
せず)と共に、図1のようにSSケーブルとしてもよ
く、他の形式の自己支持型としてもよいが同軸構造に影
響させない必要がある。なお、上記では外部導体13と
電磁波シールド層16の間にはポリエチレンシース15
を設けたが、該ポリエチレンシースの代わりにテープで
あっても良いことは勿論である。また、ケーブルのシー
スにはアルペス、スタルペス、又は金属箔もしくは金属
化紙もしくは金属蒸着皮膜を有するフィルムと薄いプラ
スチックフィルムとで形成されるラミネートシースが適
用できる。
【0016】また特に図示してないがビル内配線で遮蔽
として、本発明で用いる電磁波シールド層を設けること
により可撓性を損なわずに遮蔽効果を得ることができ、
更に加入者用の引込み線においても、本発明で用いる電
磁波シールド層を設けることにより、電力線や各種電気
機器からの電磁波障害を受け難いことは勿論である。
【0017】また、信号ケーブルの場合には、ケーブル
心の周囲の金属繊維含有スラリーから湿式抄造法により
得られた金属繊維シートであって、金属繊維が未焼結で
加圧処理してなるもの、あるいは焼結してなるものから
なる多孔質シートの電磁波シールド層を設け、その外部
にはケーブルのシースを設けることにより、機械的にも
保護される。このようにすることにより自身で発生する
電磁波の放散を防ぎ、周辺にある通信ケーブルや測定機
器等に電磁波により影響することを防ぐことができる。
又、制御ケーブルについても同様である。なお、航空機
や自動車等のワイヤハーネスには一般に低圧回路、通信
用回路、制御回路、計測回路用の電線を含む電線束で構
成されているが、これらに金属繊維含有スラリーから湿
式抄造法により得られた金属繊維シートであって、金属
繊維が未焼結で加圧処理されたもの、もしくは金属繊維
を焼結してなるものからなる多孔質シートの電磁波シー
ルド層を設けることにより、ワイヤハーネスから発生す
る電磁波の影響を防止することができる。
【0018】以下、本発明で用いられる金属繊維シート
から得られる多孔質シートについて説明する。図3はそ
の構造例の拡大断面図で、(イ)は金属繊維含有スラリ
ーから湿式抄造法により得られた金属繊維シートであっ
て、金属繊維が未焼結で加圧処理されたシート、もしく
は金属繊維を焼結したシートをそのまま多孔質シートと
したもので、金属繊維層21を用いた紙同様な構造のも
ので、通常は20〜300μmのものが用いられる。又
同図(ロ)は、シートの片面に熱硬化性導電性接着剤2
2を含浸するか充填したものであり、同図(ハ)は、少
なくとも片面に熱硬化性導電性接着剤22を積層してな
る多孔質シートを示すものである。
【0019】又、同図(ニ)は、前記(イ)の金属繊維
層21からなる多孔質シートの片面に粘着剤層23を設
け、その上に離型シート24を設けたものである。この
際の粘着剤は、該多孔質シートをケーブル心の周囲に巻
回又は縦添えする際、多孔質シートとケーブル心との接
着性を確保するためのものであるから、通常感圧性もし
くは感熱性等適度なタックを有するものであればその材
料は問わない。なお、離型シート24は同図(ニ)に示
すようにケーブル心に巻回又は縦添えして電磁波シール
ド層を形成する際剥離される。
【0020】更にまた、同図(ホ)は、前記粘着剤層2
3及び離型シート24にドット状の微小貫通孔25を設
けた多孔質シートである。当該微小貫通孔を設ける理由
は、ケーブル心に巻回又は縦添え後の電磁波シールド層
に隣接する粘着剤層に通気性(多孔質)を確保するため
である。例えば、本発明のワイヤハーネスを航空機に搭
載した場合に生ずる地上と上空間の温度差に起因する結
露の発散を促進する効果を発現するためである。
【0021】一方図3(ロ)及び(ハ)に示した熱硬化
性導電性接着剤は、上記粘着剤層と同様多孔質シートを
ケーブル心に巻回又は縦添えする際、多孔質シートとケ
ーブル心との接着性を確保するためのものであるから、
多孔質シートの段階ではBステージ(半硬化状)を維持
していることが必要である。従って、図3(ロ)及び
(ハ)に示した多孔質シートを本発明に適用する場合
は、ケーブル心に巻回又は縦添えした後、加熱硬化の工
程を必要とする。
【0022】本発明では、上記の如き多孔質シートを、
通信ケーブルや信号ケーブル、制御ケーブルあるいはワ
イヤハーネスの外周に縦添え又は横巻して電磁波シール
ド層を形成する。この場合、当該電磁波シールド層には
請求項14で特定するように導電性金属微粉末もしくは
磁性金属粒子を含浸させることも差支えない。
【0023】本発明に用いられる金属繊維としては、ス
テンレス繊維、チタン繊維、ニッケル繊維、真鍮繊維、
銅繊維、アルミニウム繊維等が使用されるが、高周波領
域でのシールドは電界が主体であるので高導電性材料が
用いられ、低周波領域では磁界が主体であるのでアモル
ファス合金やパーマロイ等の高透磁率材料が用いられ
る。なお、細線加工、耐熱性、耐錆性及び電磁波シール
ド効果の点からステンレス繊維が最も好ましい。金属繊
維の繊維径は1〜20μm、好ましくは4〜10μmで
あり、繊維長は1〜10mm,好ましくは2〜6mmで
ある。結着用繊維としては、例えば水中溶解温度40〜
100℃の易溶解性ポリビニルアルコール繊維が好まし
い。
【0024】本発明を構成する多孔質シートは、湿式抄
造法で得られた金属繊維シートに対して、未焼結のまま
で使用するか、焼結処理をして使用するかの二通りの実
施が可能である。前者の未焼結のままで使用する場合
は、シート中にポリビニルアルコール等のバインダーが
残存するので、そのままケーブル心に巻回又は縦添えす
ると電気抵抗が高すぎて電磁波シールド性に支障を来
す。従って、湿式抄造法で得られた金属繊維シートに対
して加圧ローラー等を通して加圧処理を行い、シートの
密度を0.7乃至0.8g/cm(未処理)から1.
5乃至2.0g/cm(処理後)に増大させ、金属繊
維間の接点を多くすることが必要である。加えて未焼結
のままで使用する場合は、電気抵抗を極力低くするため
に金属繊維シート中のバインダーの量を、例えば通常の
10重量%から5重量%以下に減らすか、金属繊維の繊
維長を通常の3乃至5mmから7乃至8mmの長いもの
を配合する等の手段を要する。
【0025】一方、後者の焼結する場合は、焼結温度は
金属繊維の融点近くの温度、例えばステンレス繊維の場
合約1200℃である。ステンレス繊維を連続焼結炉で
焼結する場合は、約1200℃で、100〜700mm
/minの線速で焼結することができる。焼結は水素ガ
スと不活性ガス、例えば窒素ガス・アルゴンガスの混合
ガス雰囲気下で行ってもよい。この焼結により金属繊維
間は電気的に導通し、アースをとるのに有益である。ま
た、熱硬化性導電性接着剤を用いないものは、熱放散性
がよいが、熱硬化性導電性接着剤を用いたものは、金属
繊維間の導通を助けアースの際に有効であるが、又、ケ
ーブルにテープを縦添え又は巻回する際に接着するの
で、被覆構成がしやすく、又電磁波の吸収効果を発揮す
ることもできる。更に、金属繊維層の繊維表面に、C
u,Ni,Au,Pt,Ag,等の異種金属を電解又は
無電解メッキすることによって、電気伝導度を高めても
よい。
【0026】次に、本発明の多孔質シートに適用される
熱硬化型導電性接着剤について説明する。金属繊維シー
トに含浸、充填又は積層される熱硬化型導電性接着剤
は、ゴム成分、バインダー樹脂を含有し、必要とする場
合酸化防止剤及び導電性フィラーを含有させる。
【0027】ゴム成分としては、アクリルニトリル−ブ
タジエン共重合体(NBR),スチレン−ブタジエンゴ
ム(SBR),ブタジエンゴム(BR),エチレン−プ
ロピレンゴム(EPM,EPDM),アクリルゴム(A
CM,ANM),ウレタンゴム(AU,EU)等の合成
ゴムや天然ゴムを使用できるが、中でも加硫後の物性す
なわち、耐寒性、耐油性、耐老化性、耐摩擦性及び衝撃
緩和性があり、低コストの観点よりアクリルニトリル−
ブタジエン共重合体(NBR)が好適である。アクリル
ニトリル−ブタジエン共重合体としては、分子量5〜1
00万、好ましくは10〜50万のものが使用される。
バインダー樹脂を用いる場合は、エポキシ樹脂、フェノ
ール樹脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化型の樹脂が好まし
い。特にゴム成分としてアクリルニトリル−ブタジエン
共重合体100重量部に対してバインダー樹脂を20〜
500重量部配合することにより、適当な硬度と接着力
を有するものが得られる。バインダー樹脂が20重量部
未満では配合物の接着性が不十分であり、500重量部
を超えて多いとゴム成分が少な過ぎて固く成り過ぎるの
で好ましくない。
【0028】導電性フィラーは熱硬化型導電性接着剤に
導電性を付与するために添加することがきる。導電性フ
ィラーとしては、Au,Pt,PD,Ag,Cu,Ni
等の金属粉の他導電性カーボンブラック、グラファイ
ト、及びこれらの混合粉が使用できる。また、ニッケル
粒子やフェライト粒子等磁性粒子を混ぜて磁界遮蔽対策
を施してもよい。使用される導電性フィラーの含有量
は、ゴム成分とバインダ成分の総量100重量部に対し
て、1〜100重量部が好ましい。導電性フィラーが1
重量部未満では導電性フィラーの添加効果が不十分で、
100重量部を超えて多いと、金属繊維層に含浸しがた
くなる。また、難燃性を付与するためには公知のものを
使用できるが無公害の点でアルミナやマグネシアの水和
物が好ましい。
【0029】更にバインダー中には硬化剤を添加する。
硬化剤としては2−エチル−4(5)−メチルイミダゾ
ール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、1−イ
ソブチル−2−メチルイミダゾール、1−シアノエチル
−2−エチル−4(5)−メチルイミダゾール、2−ヘ
プタデシルイミダゾール、2−メチルイミダゾールアジ
ン、2−ウンデシルイミダゾール等のイミダゾール類が
挙げられる。
【0030】熱硬化型導電性接着剤中のゴム成分及びバ
インダー樹脂が空気中の酸素で酸化劣化を受け、品質を
低下するのを防止するために酸化防止剤が使用される
が、この酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止
剤、硫黄系酸化防止剤、リン系酸化防止剤等が使用され
る。フェノール系酸化防止剤としては、2,6−ジ−t
−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニソ
ール、2,6−ジ−ブチル−4−ヒドロキシフェノー
ル、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェノールプロピオネート、硫黄系酸化防止
剤としては、ジラウリルチオジプロピオネート、ジミリ
スチルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロ
ピオネート、リン系酸化防止剤としては、トリフェニル
ホスファイト、ジフェニルイソデシルホスファイト、フ
ェニルジイソデシルホスファイト、4,4'−ブチリデ
ン−ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニル−ジ−
トリデシル)ホスファイト等が挙げられる。
【0031】酸化防止剤の含有量は、ゴム成分とバイン
ダー樹脂の総量100重量部に対して0.1乃至100
重量部好ましくは1乃至100重量部である。酸化防止
剤の含有量が0.1重量部未満では酸化防止効果が不十
分で、100重量部を超えて多いと、接着剤としての働
きが低下する。
【0032】以下実施例について説明する。 実施例1 繊維径2μm、繊維長3mmのステンレス繊維(東京製
綱社製、SUS316L,商品名:サスミック)90重
量部と、水中溶解度70℃のポリビニルアルコール繊維
(クラレ社製フィブリボンドVPB105−1)10重
量部からなるスラリーを使用して、湿式抄造法により厚
さ100μm、密度3.00の金属繊維シートを作製し
た。次いで水素ガス雰囲気中で800〜1200℃で焼
結することによりシートを得、更にこのシートにNiメ
ッキを施しシートを作成した。このシートの引張り強さ
は縦6.08、横5.01Kg/15mm,多孔度59%、平均
孔径4.1μmで、金属繊維間が焼結により結合されて
いることが確認された。なお、引張り強さはテンシロン
万能型引張試験器(東洋ボールドウイン社製)で測定
し、多孔度及び平均孔径はASTM F316−86に
基づく細孔測定法に準じ、POROUS MATERI
ALS社製商品名:Porometerにより測定した。次にこ
のシートの片面に図3(ホ)に示すように予め微小貫通
孔を有する粘着剤層を表面にシリコーン剥離加工を施し
てあるポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム
の離型シートからなる粘着シートを貼着し、多孔質シー
トを作成した。
【0033】実施例2 上記実施例1で得られた密度0.8g/cmの金属繊
維シートに対して、焼結処理することなく、線圧150
Kg/cmの加圧ローラーを通過させて、密度1.5g
/cmのシートを得た。
【0034】実施例3 繊維径6μm、繊維長8mmのステンレス繊維(東京製
綱社製、SUS316L,商品名:サスミック)90重
量部と、水中溶解度70℃のポリビニルアルコール繊維
(クラレ社製フィブリボンドVPB105−1)10重
量部からなるスラリーを使用して湿式抄造法により脱水
プレス、加熱乾燥して坪量76g/mの金属繊維シー
トを得た。次いで該シートを真空焼却炉で1200℃2
時間焼成し、坪量74g/m、密度0.9g/cm
のシートを作成した。
【0035】実施例4 繊維径8μm、繊維長4mmのステンレス繊維(東京製
綱社製、SUS316L,商品名:サスミック)60重
量部と、微細導電性繊維として繊維径30μm、繊維長
4mmの銅繊維(商品名カプロン、エスコ社製)20重
量部と、水中溶解度70℃のポリビニルアルコール繊維
(クラレ社製フィブリボンドVPB105−1)20重
量部からなるスラリーを使用して湿式抄造法により脱水
プレス、加熱乾燥して坪量100g/mの金属繊維シ
ートを得た。次いで該シートを表面温度が160℃の加
熱ロールを用いて線圧300Kg/cm,速度5m/m
inの条件で加熱焼結した。次に上記の圧着した金属繊
維シートを加圧することなく水素ガス雰囲気の連続乾燥
炉を用い、熱処理温度1120℃、速度15cm/mi
nの条件で焼結処理を行い、坪量80g/m、密度
1.69g/cmのステンレス線の表面に銅が融着し
て被覆されたシートを得た。
【0036】実施例5 繊維径8μm、繊維長4mmのステンレス繊維(東京製
綱社製、SUS316L,商品名:サスミック)90重
量部と、水中溶解度70℃のポリビニルアルコール繊維
(クラレ社製フィブリボンドVPB105−1−3)1
0重量部からなるスラリーを使用して湿式抄造法により
抄造後脱水プレス、加熱乾燥して坪量110g/m
金属繊維シートAを得た。次いで繊維径4μm、繊維長
4mmのステンレス繊維を使用し、前述と同様な方法で
金属繊維シートBを得た。同じく繊維径2μm、繊維長
3mmのステンレス繊維を使用し、同様な方法で金属繊
維シートCを得た。上記金属繊維シートA,B,Cをそ
れぞれ別に水素ガス連続焼却炉を使用して焼結温度11
20℃、速度15cm/minで焼結して焼結シートな
し、これを順に重ねて再び水素ガス連続焼却炉を使用し
て焼結温度1120℃、速度3m/minで焼結して繊
維径A>B>Cの関係に対応した孔径が傾斜構造を有す
るシートを得た。
【0037】実施例6 繊維長4mm、繊維径8μmのステンレス繊維(東京製
綱社製、SUS316L,商品名:サスミック)90重
量部と繊維長3mmのポリビニルアルコール繊維10重
量%とからなるスラリーを湿式抄紙法により抄紙して、
乾燥後坪量84g/mの金属繊維シートを作成し、こ
れを還元性水素雰囲気での焼結炉を用いて、焼結温度1
180℃、焼結時間20分で焼結して、密度1.1g/
cmの多孔性金属繊維焼結シートを得た。これを用
い、下記の条件で金を電気メッキし本発明で用いられる
シートを得、これに実施例1と同様にして粘着シートを
貼着して多孔質シートを得た。
【0038】なお、金属繊維のメッキには公知のメッキ
手段が選択使用されるが、繊維段階でもシートに抄造し
た段階でも任意にメッキすればよい。本発明で用いられ
るステンレス繊維の強靱性はメッキにより低下すること
なく、メッキ金属の種類によって導電性を向上すること
ができる。このようにして得られた金属繊維シートの空
隙率は86%、平均孔径は30μmであった。
【0039】実施例7 下記配合の熱硬化性導電性接着剤をメチルエチルケトン
400重量部とメチルイソブチルケトン100重量部か
らなる混合溶媒に分散し、この分散溶媒を実施例1で使
用した離型性PETフィルム上に塗布し、熱風循環型乾
燥器でBステージ状の熱硬化となるよう140℃で3分
間加熱し、ゴム成分含有熱硬化性導電性接着剤のフィル
ムを得た。なお、分散液の塗布量は、乾燥後の接着剤の
厚さが30μmとなるように調整した。 ・ビスフェノールA型レゾールフノール樹脂60重量部 ・アクリルニトリル−ブタジエン共重合体 40重量部 ・酸化防止剤 1重量部 ・導電性カーボンブラック 50重量部
【0040】一方繊維径8μm,繊維長5mmのステン
レス繊維((東京製綱社製、SUS316L,商品名:
サスミック)75重量部と結着用繊維(クラレ社製、商
品名:クラレビニロンフィブリッド)25重量部をスラ
リー化したものを湿式抄造して金属繊維シートを作製
し、更にこれを焼結することによりステンレス繊維シー
トからなる金属繊維層を作製した。この金属繊維層は坪
量50g/m,空隙率78%,厚さ35μmであっ
た。次に、前記離型性PETフィルム表面の熱硬化性導
電性接着剤と金属繊維層とをラミネーターを使用して、
速度1m/min,温度100℃の条件で貼り合わせ
た。これにより本発明で用い得る熱硬化型導電性接着剤
層を有する多孔質シートを得た。
【0041】多孔質シートへ熱硬化型導電性接着剤を一
部含浸するには、溶剤の量を多くすると、容易に含浸で
きることはいうまでもない。なお、アクリルニトリル−
ブタジエン共重合体としては、Mwが62000,Mw
/Mnが12.29の共重合体(日本ゼオン社製 商品
名:NIPOL1001)を使用した。また、ビスフェノールA型
レゾールフェノール樹脂としては昭和高分子工業社の製
品(商品名:CKM−908)を使用し、酸化防止剤と
しては、テトラエステル型高分子量ヒンダードフェノー
ル〔テトラキス〔メチレン−3−(3',5'−ジ−t−
ビチルヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン〕
(旭電化社製、商品名:アデカスタブAO−60)を使
用し、導電性カーボンブラックとしてはアセチレンブラ
ック(吸油量125ml/100g,電気化学社製商品
名:デンカブラックHS−100)を使用した。
【0042】〔電磁波遮断通信ケーブルの作成及び評
価〕以上の実施例1乃至7で得られた多孔質シートを所
定の幅にスリットしてテープ状に加工した。次いで、市
内電話線路に使用する市内CCPケーブル(導体径0.
4mm、PE厚さ0.13mm、10対ケーブル)を作
製した。その際、本発明の実施例に示すようなテープを
ケーブル心上に縦添して電磁波シールド層を構成し、そ
の外部にポリエチレン外被を設けた本発明のケーブルを
試作した。又、比較例として何も遮蔽を設けない比較用
ケーブルAと、従来の技術による0.2mmのアルミニ
ウムテープの縦添えした遮蔽を設けその外部にポリエチ
レン外皮を設けた比較用ケーブルB,及び銅線編組の遮
蔽を設けその外部にポリエチレン外被を設けた比較用ケ
ーブルCを試作した。
【0043】このようにして得られた本発明のケーブル
と、上記比較用ケーブルA,B,Cとを、全長250m
の内約10mの長さを伸張状態に保持して、その中間
に、600Vクロロプレンキャブタイヤケーブル 公称
断面積2.0mmの単心ケーブルを約1mの間隔で交
叉させ、前記の各ケーブルの通話の品質を調べたとこ
ろ、遮蔽のない比較用ケーブルAは漏話が認められた
が、本発明によるものは漏話がなく明瞭に通話すること
ができた。また、遮蔽のある比較用ケーブルB及びCは
いずれも漏話が皆無であった。本発明による金属繊維の
テープ遮蔽を用いたものは軽量で外径が小さく、製造が
容易でコストも低廉であり、アルミニウムテープの縦添
えに比べれば紙同様の厚さで、外径が小さく軽量で、柔
軟性があるので、縦添えは勿論巻付けも可能で、ケーブ
ルの可撓性がよく、銅線編組にくらべれば、軽量で、外
径も小さく、編組工程を要しないので製造能率が良くコ
ストも低廉である等の利点がある。また、導電性接着剤
層を含浸もしくは積層したテープにあっては、電磁波の
吸収効果があるので、金属繊維と共同して電磁波の防御
に有効である。なお、導電性接着剤層を有するものは、
ワイヤハーネス等のように事後的に遮蔽を設ける場合等
にはほつれがなく完全に被覆される点で有効である。な
お、実施例7で作成したテープを用いる場合は、ケーブ
ル心の外部に巻回後、150℃、5分間加熱して熱硬化
性導電性接着剤層を硬化させ接着させれば、容易にケー
ブル心上に設けることができる。
【0044】更に本発明では従来遮蔽について殆ど配慮
されていなかった屋内配線(電話用対線を含む)につい
ても、照明や家電機器及びこれを稼働させるための電力
線に近接することがあっても、これらからの電磁波の影
響はなく、且つ可撓性に富むので、狭い空間に容易に配
線することができる。
【0045】
【発明の効果】本発明に用いられる電磁波シールドテー
プは、使用する金属繊維材料により高周波から低周波ま
で有効なシールド材が得られれ、金属の種類により静電
シールド効果の他電磁シールド効果を発揮することがで
き、特にステンレス繊維を使用する場合は、その強靱性
を利用してメッキ材料の種類を選択することにより種々
電磁波シールド効果の異なるものが得られるので、使用
する電線の種類や置かれる環境に対応した設計が可能と
なる。特に金属繊維層に熱硬化性導電性接着剤を含浸,
充填もしくは少なくとも片面に積層したものは、電線へ
の縦添えもしくは巻付けも容易で、且つ電波吸収性もあ
ることから、これを応用した新しい電線を提供すること
ができる。また、一般には外部からの電磁波による妨害
対策として有効なケーブル類を提供できるが、信号ケー
ブルや制御ケーブル等においては、内部からの電磁波の
放散を防止するのに有効で、本発明はこのように優れ、
且つ廉価な遮蔽を有する電磁波遮断通信ケーブル、その
他弱電流電線を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図。
【図2】本発明の一実施例の断面図。
【図3】本発明に用いられる多孔質シートの拡大断面説
明図。
【符号の説明】
1 導体 2 ポリエチレン 3 対 4 ケーブル心 5 支持線 6 電磁波シールド層 7 共通シース 11 内部導体 12 外部導体 14 同軸線 15 ポリエチレンシース 16 電磁波シールド層 21 金属繊維層 22 熱硬化性導電性接着剤 23 粘着剤層 24 離型シート 25 微小貫通孔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月1日(1999.11.
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】以下実施例について説明する。 実施例1 繊維径2μm、繊維長3mmのステンレス繊維(東京製
綱社製、SUS316L,商品名:サスミック)90重
量部と、水中溶解度70℃のポリビニルアルコール繊
維(クラレ社製フィブリボンドVPB105−1)10
重量部からなるスラリーを使用して、湿式抄造法により
厚さ100μm、密度3.00の金属繊維シートを作製
した。次いで水素ガス雰囲気中で800〜1200℃で
焼結することによりシートを得、更にこのシートにNi
メッキを施しシートを作成した。このシートの引張り強
さは縦6.08、横5.01Kg/15mm,多孔度59%、平
均孔径4.1μmで、金属繊維間が焼結により結合され
ていることが確認された。なお、引張り強さはテンシロ
ン万能型引張試験器(東洋ボールドウイン社製)で測定
し、多孔度及び平均孔径はASTM F316−86に
基づく細孔測定法に準じ、POROUS MATERI
ALS社製商品名:Porometerにより測定した。次にこ
のシートの片面に図3(ホ)に示すように予め微小貫通
孔を有する粘着剤層を表面にシリコーン剥離加工を施し
てあるポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム
の離型シートからなる粘着シートを貼着し、多孔質シー
トを作成した。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】実施例3 繊維径6μm、繊維長8mmのステンレス繊維(東京製
綱社製、SUS316L,商品名:サスミック)90重
量部と、水中溶解度70℃のポリビニルアルコール繊
維(クラレ社製フィブリボンドVPB105−1)10
重量部からなるスラリーを使用して湿式抄造法により脱
水プレス、加熱乾燥して坪量76g/m2 の金属繊維
シートを得た。次いで該シートを真空焼却炉で1200
℃2時間焼成し、坪量74g/m、密度0.9g/c
のシートを作成した。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】実施例4 繊維径8μm、繊維長4mmのステンレス繊維(東京製
綱社製、SUS316L,商品名:サスミック)60重
量部と、微細導電性繊維として繊維径30μm、繊維長
4mmの銅繊維(商品名カプロン、エスコ社製)20重
量部と、水中溶解度70℃のポリビニルアルコール繊
維(クラレ社製フィブリボンドVPB105−1)20
重量部からなるスラリーを使用して湿式抄造法により脱
水プレス、加熱乾燥して坪量100g/mの金属繊維
シートを得た。次いで該シートを表面温度が160℃の
加熱ロールを用いて線圧300Kg/cm,速度5m/
minの条件で加熱焼結した。次に上記の圧着した金属
繊維シートを加圧することなく水素ガス雰囲気の連続乾
燥炉を用い、熱処理温度1120℃、速度15cm/m
inの条件で焼結処理を行い、坪量80g/m、密度
1.69g/cmのステンレス線の表面に銅が融着し
て被覆されたシートを得た。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図。
【図2】本発明の一実施例の断面図。
【図3】本発明に用いられる多孔質シートの拡大断面説
明図。
【符号の説明】 1 導体 2 ポリエチレン 3 対 4 ケーブル心 5 支持線 6 電磁波シールド層 7 共通シース 11 内部導体 12 絶縁 13 外部導体 14 同軸線 15 ポリエチレンシース 16 電磁波シールド層 21 金属繊維層 22 熱硬化性導電性接着剤 23 粘着剤層 24 離型シート 25 微小貫通孔

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非地下配線通信ケーブル(加入者引込み
    電話線を含む)もしくは信号ケーブルあるいは制御ケー
    ブル、あるいは通信,信号及び制御を目的とする線を含
    むワイヤハーネスにおいて、該ケーブル心(電話線の対
    線を含む)あるいはワイヤハーネスの周囲に、金属繊維
    含有スラリーから湿式抄造法により得られた金属繊維シ
    ートの未焼結シートからなる多孔質シートを加圧処理し
    てなる多孔質シートの電磁波シールド層を設けてなるこ
    とを特徴とする電磁波遮断通信ケーブル、その他弱電流
    電線。
  2. 【請求項2】 非地下配線通信ケーブル(加入者引込み
    電話線を含む)もしくは信号ケーブルあるいは制御ケー
    ブル、あるいは通信,信号及び制御を目的とする線を含
    むワイヤハーネスにおいて、該ケーブル心(電話線の対
    線を含む)あるいはワイヤハーネスの周囲に、金属繊維
    含有スラリーから湿式抄造法により得られた金属繊維シ
    ートを焼結してなる多孔質シートの電磁波シールド層を
    設けてなることを特徴とする電磁波遮断通信ケーブル、
    その他弱電流電線。
  3. 【請求項3】 ケーブル心あるいはワイヤハーネスの周
    囲に粘着剤層を介して電磁波シールド層を設けているこ
    とを特徴とする請求項1もしくは2記載の電磁波遮断通
    信ケーブル、その他弱電流電線。
  4. 【請求項4】 粘着層にドット状の微小貫通孔が付与さ
    れていることを特徴とする請求項1もしくは2記載の電
    磁波遮断通信ケーブル、その他弱電流電線。
  5. 【請求項5】 非地下配線通信ケーブル(加入者引込み
    電話線を含む)もしくは信号ケーブルあるいは制御ケー
    ブル、あるいは通信,信号及び制御を目的とする線を含
    むワイヤハーネスにおいて、該ケーブル心(電話線の対
    線を含む)あるいはワイヤハーネスの周囲に、金属繊維
    含有スラリーから湿式抄造法により得られた金属繊維シ
    ートの未焼結シートからなる多孔質シートに、熱硬化性
    導電性接着剤を含浸,充填もしくは少なくとも片面に積
    層してなる電磁波シールド層を設けてなることを特徴と
    する電磁波遮断通信ケーブル、その他弱電流電線。
  6. 【請求項6】 非地下配線通信ケーブル(加入者引込み
    電話線を含む)もしくは信号ケーブルあるいは制御ケー
    ブル、あるいは通信,信号及び制御を目的とする線を含
    むワイヤハーネスにおいて、該ケーブル心(電話線の対
    線を含む)あるいはワイヤハーネスの周囲に、金属繊維
    含有スラリーから湿式抄造法により得られた金属繊維シ
    ートを焼結してなる多孔質シートに、熱硬化性導電性接
    着剤を含浸,充填もしくは少なくとも片面に積層してな
    る電磁波シールド層を設けてなることを特徴とする電磁
    波遮断通信ケーブル、その他弱電流電線。
  7. 【請求項7】 熱硬化性導電性接着剤中にゴム成分が含
    有されていることを特徴とする請求項5もしくは6記載
    の電磁波遮断通信ケーブル、その他弱電流電線。
  8. 【請求項8】 熱硬化性導電性接着剤中にゴム成分と酸
    化防止剤が含有されていることを特徴とする請求項5も
    しくは6記載の電磁波遮断通信ケーブル、その他弱電流
    電線。
  9. 【請求項9】 金属繊維シートが、繊維長1〜10m
    m、繊維径1〜20μmの金属繊維からなり、坪量が3
    0〜500g/mである請求項1,2,5又は6いず
    れかに記載の電磁波遮断通信ケーブル、その他弱電流電
    線。
  10. 【請求項10】 金属繊維シートの空隙率が50〜93
    %である請求項1,2,5又は6いずれかに記載の電磁
    波遮断通信ケーブル、その他弱電流電線。
  11. 【請求項11】 非地下配線通信ケーブルが架空通信ケ
    ーブルであることを特徴とする請求項1,2,5又は6
    いずれかに記載の電磁波遮断通信ケーブル、その他弱電
    流電線。
  12. 【請求項12】 非地下配線通信ケーブルが同軸線であ
    ることを特徴とする請求項1,2,5又は6いずれかに
    記載の電磁波遮断通信ケーブル、その他弱電流電線。
  13. 【請求項13】 ワイヤハーネスが航空機用ワイヤハー
    ネス、自動車用ワイヤハーネスの何れかであることを特
    徴とする請求項1,2,5又は6いずれかに記載の電磁
    波遮断通信ケーブル、その他弱電流電線。
  14. 【請求項14】 多孔質シートの電磁波シールド層が、
    金属繊維中に導電性金属微粉末もしくは磁性金属粉末を
    分散させて抄造したものであることを特徴とする請求項
    1,2,5又は6いずれかに記載の電磁波遮断通信ケー
    ブル、その他弱電流電線。
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