JP2000187855A - トラッキング補正方法及び記憶装置 - Google Patents

トラッキング補正方法及び記憶装置

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JP2000187855A
JP2000187855A JP10359434A JP35943498A JP2000187855A JP 2000187855 A JP2000187855 A JP 2000187855A JP 10359434 A JP10359434 A JP 10359434A JP 35943498 A JP35943498 A JP 35943498A JP 2000187855 A JP2000187855 A JP 2000187855A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はトラッキング補正方法及び記憶装置
に関し、トラッキングエラー信号のオフセットを補正し
て、記録媒体上の位置に拘わらず、正常なトラッキング
制御及び安定したシーク動作を可能とすることを目的と
する。 【解決手段】 記憶装置において、光ビームスポットの
記録媒体上のトラックに対するずれを示すトラッキング
エラ−信号の振幅及び/又はオフセットを測定して測定
値を格納する測定ステップと、測定値に基づいてトラッ
キングエラー信号を記録媒体上の位置に応じて補正し、
補正後のトラッキングエラー信号に基づいてトラッキン
グ制御を行う補正ステップとを含むように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトラッキング補正方
法及び記憶装置に係り、特に記録媒体に対して情報が高
密度で記録され再生される場合に好適なトラッキング補
正方法及び記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光学的記録媒体の1つとして、光磁気デ
ィスクに代表される光磁気記録媒体がある。光磁気ディ
スクは、基板と、基板上に形成された磁性体からなる記
録層とを有し、光による加熱と磁界の変化を利用して情
報を記録する。又、光磁気ディスクから情報を再生する
際には、磁気光学効果を利用する。このような光磁気デ
ィスクには、データを記録するデータトラックと、光磁
気ディスク固有の媒体情報を記録するコントロールトラ
ックとが設けられ、各トラックは記録領域であるセクタ
を識別するための識別(ID)部とデータを記録するデ
ータ部とからなる。コントロールトラックは、情報の書
き換えを防止するために、製造業者が基板上に凹凸(エ
ンボスピット)をスタンパにより、或いは、射出成形に
より基板の案内溝(ランド/グルーブ)を形成する時に
形成することで記録される。又、ID部も、同様の理由
で、同一の製造工程で基板上に凹凸を形成することで記
録される。
【0003】上記の如き光磁気ディスクの記録密度を向
上させる様々な方法が従来より提案されている。そのう
ちの1つである磁気超解像(MSR)を利用する方法で
は、一般に再生できる最小記録情報が波長で決まるのに
対し、その限界以下の情報を再生する。つまり、再生時
のレーザパワーの温度分布を利用して磁気的なマスクを
形成することで、必要な情報のみを光磁気ディスクから
再生できるようにする。
【0004】このように、記録媒体に対して情報が高密
度で記録され再生されるようになると、トラックピッチ
も非常に狭くなり、光ビームのトラックに対する走査位
置を制御するトラッキング制御を正確に行うことが難し
くなってくる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】第1に、光ディスク等
の記録媒体には所謂反りがあり、この反りをなくすこと
は製造工程上非常に困難である。記録媒体にこのような
反りがあると、トラッキングエラー信号(以下、単にT
ESと言う)に基づいてトラッキング制御を行っても、
記録媒体上の位置によって光ビームのトラックに対する
走査位置及び傾きが微妙に異なり、TESにオフセット
が生じてしまう。
【0006】第2に、光ビームを出射する光学系は、記
録媒体のトラックを横切るように移動可能に設けられた
キャリッジに搭載されているが、このキャリッジを案内
するガイドレールには多少の歪みがあり、この歪みをな
くすことは製造工程上非常に困難である。ガイドレール
にこのような歪みがあると、TESに基づいてトラッキ
ング制御を行っても、記録媒体上の位置によって光ビー
ムのトラックに対する走査位置及び傾きが微妙に異な
り、TESにオフセットが生じてしまう。
【0007】上記の如くTESにオフセットが生じる
と、TESの感度が記録媒体上の位置によって異なり、
オフトラックとなってもゼロクロス検出がされないので
トラッキング制御が正常に動作せず、又、トラックカウ
ントミスが発生しやすいために目標位置まで1回の動作
で到達できず、シーク動作を安定に行うことができない
と言う問題があり、これらの問題はトラックピッチが狭
くなる程顕著に現われるという問題があった。
【0008】そこで、本発明は、TESのオフセットを
補正して、正常なトラッキング制御及び安定したシーク
動作を行うことのできるトラッキング補正方法及び記憶
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、記憶装置
において、光ビームスポットの記録媒体上のトラックに
対するずれを示すトラッキングエラ−信号の振幅及び/
又はオフセットを測定して測定値を格納する測定ステッ
プと、該測定値に基づいてトラッキングエラー信号を該
記録媒体上の位置に応じて補正し、補正後のトラッキン
グエラー信号に基づいてトラッキング制御を行う補正ス
テップとを含むトラッキング補正方法によって達成され
る。
【0010】前記測定ステップは、前記記憶装置の出荷
時、電源オン時、前記記録媒体の該記憶装置へのロード
時、シークリトライ、サーボオフからサーボオンへのウ
ェイクアップやレーザパワー調整を含む特定の動作が行
われた時、温度変動が検出された時、及び一定時間毎か
らなるグループから選択された少なくとも1つの場合に
行われても良い。
【0011】更に、前記測定ステップは、前記トラッキ
ングエラ−信号の振幅及び/又はオフセットを前記記録
媒体のインナー及びアウター部分で測定しても良い。前
記測定ステップは、測定された複数のトラッキングエラ
−信号の振幅及び/又はオフセットの平均値を前記測定
値として格納するようにしても良い。前記測定ステップ
は、前記トラッキングエラー信号のピーク値に基づいて
該トラッキングエラ−信号の振幅及び/又はオフセット
を測定しても良い。
【0012】前記測定ステップは、前記トラッキングエ
ラー信号の積分値に基づいて該トラッキングエラ−信号
のオフセットを測定しても良い。トラッキング補正方法
は、予め格納されている測定値を、測定された測定値に
更新するステップを更に含んでも良い。前記補正ステッ
プは、前記トラッキングエラー信号から得られるトラッ
キングゼロクロスパルスの立ち上がり及び立ち下がり間
隔が同じになるように該トラッキングエラ−信号のオフ
セットを補正しても良い。
【0013】又、前記補正ステップは、前記トラッキン
グエラー信号から得られるオフトラック検出時間が同じ
になるように該トラッキングエラ−信号のオフセットを
補正しても良い。上記の課題は、光ビームスポットを記
録媒体に照射して該記録媒体に対して情報の記録及び/
又は再生を行う記憶装置において、格納手段と、該光ビ
ームスポットの該記録媒体上のトラックに対するずれを
示すトラッキングエラ−信号の振幅及び/又はオフセッ
トを測定して測定値を該格納手段に格納する測定手段
と、該格納手段に格納された該測定値に基づいてトラッ
キングエラー信号を該記録媒体上の位置に応じて補正
し、補正後のトラッキングエラー信号に基づいてトラッ
キング制御を行う補正手段とを備えた記憶装置によって
も達成される。
【0014】前記測定手段は、前記記憶装置の出荷時、
電源オン時、前記記録媒体の該記憶装置へのロード時、
シークリトライ、サーボオフからサーボオンへのウェイ
クアップやレーザパワー調整を含む特定の動作が行われ
た時、温度変動が検出された時、及び一定時間毎からな
るグループから選択された少なくとも1つの場合に前記
トラッキングエラ−信号の振幅及び/又はオフセットを
測定して測定値を前記格納手段に格納しても良い。
【0015】又、前記測定手段は、前記トラッキングエ
ラ−信号の振幅及び/又はオフセットを前記記録媒体上
の複数の箇所で測定しても良い。前記測定手段は、測定
された複数のトラッキングエラ−信号の振幅及び/又は
オフセットの平均値を前記測定値として前記格納手段に
格納するようにしても良い。
【0016】前記測定手段は、前記トラッキングエラー
信号のピーク値に基づいて該トラッキングエラ−信号の
振幅及び/又はオフセットを測定しても良い。前記測定
手段は、前記トラッキングエラー信号の積分値に基づい
て該トラッキングエラ−信号のオフセットを測定しても
良い。記憶装置は、前記格納手段に予め格納されている
測定値を、前記測定手段で測定された測定値に更新する
更新手段を更に備える構成としても良い。
【0017】前記補正手段は、前記トラッキングエラー
信号から得られるトラッキングゼロクロスパルスの立ち
上がり及び立ち下がり間隔が同じになるように該トラッ
キングエラ−信号のオフセットを補正しても良い。又、
前記補正手段は、前記トラッキングエラー信号から得ら
れるオフトラック検出時間が同じになるように該トラッ
キングエラ−信号のオフセットを補正しても良い。
【0018】上記の課題は、光ビームスポットの記録媒
体上のトラックに対するずれを示すトラッキングエラー
信号の振幅及び/又はオフセットの測定値を予め格納し
ている記憶装置において、該測定値に基づいてトラッキ
ングエラー信号を該記録媒体上の位置に応じて補正し、
補正後のトラッキングエラー信号に基づいてトラッキン
グ制御を行うステップを含むトラッキング補正方法によ
っても達成できる。
【0019】上記の課題は、光ビームスポットを記録媒
体に照射して該記録媒体に対して情報の記録及び/又は
再生を行う記憶装置において、該光ビームスポットの該
記録媒体上のトラックに対するずれを示すトラッキング
エラー信号の振幅及び/又はオフセットの測定値を予め
格納している格納手段と、該格納手段に格納された該測
定値に基づいて該トラッキングエラー信号を該記録媒体
上の位置に応じて補正し、補正後のトラッキングエラー
信号に基づいてトラッキング制御を行う補正手段とを備
えた記憶装置によっても達成できる。
【0020】本発明によれば、トラッキングエラー信号
のオフセットを補正して、正確なビーム位置検出を行
い、シークエラーやシークリトライをなくして、記録媒
体上の位置に拘わらず、高精度なトラッキング制御及び
高速で高精度なシーク動作を行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面と共
に説明する。
【0022】
【実施例】先ず、本発明になる記憶装置の一実施例を説
明する。図1は、記憶装置の一実施例の概略構成を示す
ブロック図であり、本実施例では、本発明が光ディスク
装置に適用されている。記憶装置の本実施例は、本発明
になるトラッキング補正方法の各実施例を採用し得る。
【0023】図1に示すように、光ディスク装置は、大
略コントロールユニット10とエンクロージャ11とか
らなる。コントロールユニット10は、光ディスク装置
の全体的な制御を行うMPU12、ホスト装置(図示せ
ず)との間でコマンド及びデータのやり取りを行うイン
タフェース17、光ディスク(図示せず)に対するデー
タのリード/ライトに必要な処理を行う光ディスクコン
トローラ(ODC)14、デジタルシグナルプロセッサ
(DSP)16及びバッファメモリ18を有する。バッ
ファメモリ18は、MPU12、ODC14及びインタ
フェース17で共用され、例えばダイナミックランダム
アクセスメモリ(DRAM)を含む。クロックを生成す
るのに用いる水晶振動子101は、MPU12と接続さ
れている。
【0024】ODC14には、フォーマッタ14−1
と、誤り訂正符号(ECC)処理部14−2とが設けら
れている。ライトアクセス時には、フォーマッタ14−
1がNRZライトデータを光ディスクのセクタ単位に分
割して記録フォーマットを生成し、ECC処理部14−
2がセクタライトデータ単位にECCを生成して付加す
ると共に、必要に応じて巡回冗長検査(CRC)符号を
生成して付加する。更に、ECC処理部14−2はEC
Cの符号化が済んだセクタデータを例えば1−7ランレ
ングスリミテッド(RLL)符号に変換する。
【0025】リードアクセス時には、セクタデータに対
して1−7RLLの逆変換を行い、次にECC処理部1
4−2でCRCを行った後にECCによる誤り検出及び
誤り訂正を行う。更に、フォーマッタ14−1でセクタ
単位のNRZデータを連結してNRZリードデータのス
トリームとしてホスト装置に転送させる。ODC14に
対しては、ライト大規模集積回路(LSI)20が設け
られ、ライトLSI20は、ライト変調部21とレーザ
ダイオード制御回路22とを有する。レーザダイオード
制御回路22の制御出力は、エンクロージャ11側の光
学ユニットに設けられたレーザダイオードユニット30
に供給される。レーザダイオードユニット30は、レー
ザダイオード30−1とモニタ用ディテクタ30−2と
を一体的に有する。ライト変調部21は、ライトデータ
をピットポジションモジュレーション(PPM)記録
(マーク記録とも言う)又はパルスウィドスモジュレー
ション(PWM)記録(エッジ記録とも言う)でのデー
タ形式に変換する。
【0026】レーザダイオードユニット30を使用して
データの記録再生を行う光ディスク、即ち、書き換え可
能な光磁気(MO)カートリッジ媒体として、本実施例
では128MB,230MB,540MB,640M
B,1.3GBのいずれかを使用することができる。1
28MBのMOカートリッジ媒体では、光ディスク上の
マークの有無に対応してデータを記録するPPM記録が
採用されている。又、光ディスクの記録フォーマット
は、128MBの光ディスクの場合はコンスタントアン
ギュラベロシティ(CAV)が採用され、230MBの
光ディスクの場合はゾーンコンスタントアンギュラベロ
シティ(ZCAV)でが採用され、ユーザ領域のゾーン
数は128MBの光ディスクで1ゾーン、230MBの
光ディスクで10ゾーンである。
【0027】高密度記録を行う540MB及び640M
BのMOカートリッジ媒体については、マークのエッ
ジ、即ち、前縁及び後縁とをデータに対応させて記録す
るPWM記録が採用されている。ここで、540MBの
光ディスクと640MBの光ディスクとの記憶容量の差
は、セクタ容量の違いによるものであり、セクタ容量が
2048バイトの場合は640MBの光ディスクとな
り、セクタ容量が512バイトの場合は540MBの光
ディスクとなる。又、光ディスクの記録フォーマット
は、ゾーンCAVであり、ユーザ領域のゾーン数は64
0MBの光ディスクで11ゾーン、540MBの光ディ
スクで18ゾーンである。
【0028】このように、本実施例では、128MB,
230MB,540MB,640MB,1.3GBの光
ディスク、更に、ダイレクトオーバライト対応の230
MB,540MB,640MB,1.3GBの光ディス
クにも対応可能である。従って、光ディスク装置に光デ
ィスクをロードすると、先ず光ディスクの識別(ID)
部をリードしてそのピット間隔からMPU12で光ディ
スクの種別を認識し、種別の認識結果をODC14に通
知する。
【0029】ODC14に対するリード系統としては、
リードLSI24が設けられ、リードLSI24にはリ
ード復調部25と周波数シンセサイザ26とが内蔵され
る。リードLSI24に対しては、エンクロージャ11
に設けたID/MO用ディテクタ32によるレーザダイ
オード30−1からのレーザビームの戻り光の受光信号
が、ヘッドアンプ34を介してID信号及びMO信号と
して入力されている。
【0030】リードLSI24のリード復調部25に
は、自動利得制御(AGC)回路、フィルタ、セクタマ
ーク検出回路等の回路機能が設けられ、リード復調部2
5は入力されたID信号及びMO信号からリードクロッ
ク及びリードデータを生成してPPMデータ又はPWM
データを元のNRZデータに復調する。又、ゾーンCA
Vを採用しているため、MPU12からリードLSI2
4に内蔵された周波数シンセサイザ26に対してゾーン
対応のクロック周波数を発生させるための分周比の設定
制御が行われる。
【0031】周波数シンセサイザ26は、プログラマブ
ル分周器を備えたフェーズロックドループ(PLL)回
路であり、光ディスク上のゾーン位置に応じて予め定め
た固有の周波数を有する基準クロックをリードクロック
として発生する。即ち、周波数シンセサイザ26は、プ
ログラマブル分周器を備えたPLL回路で構成され、M
PU12がゾーン番号に応じて設定した分周比m/nに
従った周波数foの基準クロックを、fo=(m/n)
・fiに従って発生する。
【0032】ここで、分周比m/nの分母の分周値n
は、128MB,230MB,540MB,640MB
又は1.3GBの光ディスクの種別に応じた固有の値で
ある。又、分周比m/nの分子の分周値mは、光ディス
クのゾーン位置に応じて変化する値であり、各光ディス
クに対してゾーン番号に対応した値のテーブル情報とし
て予め準備されている。更に、fiは、周波数シンセサ
イザ26の外部で発生した基準クロックの周波数を示
す。
【0033】リードLSI24で復調されたリードデー
タは、ODC14のリード系統に供給され、1−7RL
Lの逆変換を行った後にECC処理部14−2の符号化
機能によりCRC及びECC処理を施され、NRZセク
タデータに復元される。次に、フォーマッタ14−1で
NRZセクタデータを繋げたNRZリードデータのスト
リームに変換し、バッファメモリ18を経由してインタ
フェース17からホスト装置に転送される。
【0034】MPU12に対しては、DSP16を経由
してエンクロージャ11側に設けた温度センサ36の検
出信号が供給されている。MPU12は、温度センサ3
6で検出した光ディスク装置内部の環境温度に基づき、
レーザダイオード制御回路22におけるリード、ライト
及びイレーズの各発光パワーを最適値に制御する。MP
U12は、DSP16を経由してドライバ38によりエ
ンクロージャ11側に設けたスピンドルモータ40を制
御する。本実施例では、光ディスクの記録フォーマット
がゾーンCAVであるため、スピンドルモータ40は例
えば3000rpmの一定速度で回転される。
【0035】又、MPU12は、DSP16を経由して
ドライバ42を介してエンクロージャ11側に設けた電
磁石44を制御する。電磁石44は、光ディスク装置内
にロードされた光ディスクのビーム照射側と反対側に配
置されており、記録時及び消去時に光ディスクに外部磁
界を供給する。DSP16は、光ディスクに対してレー
ザダイオード30からのビームの位置決めを行うための
サーボ機能を備え、目的トラックにシークしてオントラ
ックするためのシーク制御部及びオントラック制御部と
して機能する。このシーク制御及びオントラック制御
は、MPU12による上位コマンドに対するライトアク
セス又はリードアクセスに並行して同時に実行すること
ができる。
【0036】DSP16のサーボ機能を実現するため、
エンクロージャ11側の光学ユニットに光ディスクから
のビーム戻り光を受光するフォーカスエラー信号(FE
S)用ディテクタ45を設けている。FES検出回路4
6は、FES用ディテクタ45の受光出力からFESを
生成してDSP16に入力する。エンクロージャ11側
の光学ユニットには、光ディスクからのビーム戻り光を
受光するトラッキングエラー信号(TES)用ディテク
タ47も設けられている。TES検出回路48は、TE
S用ディテクタ47の受光出力からTESを生成してD
SP16に入力する。TESは、トラックゼロクロス
(TZC)検出回路50にも入力され、TZCパルスが
生成されてDSP16に入力される。
【0037】エンクロージャ11側には、光ディスクに
対してレーザビームを照射する対物レンズの位置を検出
するレンズ位置センサ54が設けられており、レンズ位
置センサ54からのレンズ位置検出信号(LPOS)は
DSP16に入力される。DSP16は、光ディスク上
のビームスポットの位置を制御するため、ドライバ5
8,62,66を介してフォーカスアクチュエータ6
0、レンズアクチュエータ64及びボイスコイルモータ
(VCM)68を制御して駆動する。
【0038】図2は、エンクロージャ11の概略構成を
示す断面図である。図2に示すように、ハウジング67
内にはスピンドルモータ40が設けられ、インレットド
ア69側からMOカートリッジ70を挿入することで、
MOカートリッジ70に収納された光ディスク(MOデ
ィスク)72がスピンドルモータ40の回転軸のハブに
装着されて光ディスク72が光ディスク装置にロードさ
れる。
【0039】ロードされたMOカートリッジ70内の光
ディスク72の下側には、VCM64により光ディスク
72のトラックを横切る方向に、ガイドレール84によ
り案内されて移動自在なキャリッジ76が設けられてい
る。キャリッジ76上には対物レンズ80が搭載され、
固定光学系78に設けられているレーザダイオード(3
0−1)からのビームを立ち上げミラー82を介して入
射して光ディスク72の記録面にビームスポットを結像
する。
【0040】対物レンズ80は、図1に示すエンクロー
ジャ11のフォーカスアクチュエータ60により光軸方
向に移動制御され、又、レンズアクチュエータ64によ
り光ディスク72のトラックを横切る半径方向に例えば
数十トラックの範囲内で移動可能である。このキャリッ
ジ76に搭載されている対物レンズ80の位置が、図1
のレンズ位置センサ54により検出される。レンズ位置
センサ54は、対物レンズ80の光軸が直上に向かう中
立位置でレンズ位置検出信号をゼロとし、光ディスク7
2のアウタ側への移動とインナ側への移動に対して夫々
異なる極性の移動量に応じたレンズ位置検出信号を出力
する。
【0041】図3は、図1に示す光ディスク装置におけ
るMPU12のリードLSI24、ODC14及びDS
P16に対するパラメータ設定制御と整定待ち機能を説
明するブロック図である。MPU12には、ホスト装置
からのリードコマンドに基づいて動作するパラメータの
設定制御部90と、パラメータ設定後の整定待ち処理部
92とが設けられている。設定制御部90は、バッファ
メモリ18に含まれるRAM等に展開されたパラメータ
テーブル94を使用して各種アクセスに必要なパラメー
タの設定制御を行う。
【0042】リードLSI24には、MPU12に設け
た設定制御部90によるパラメータ設定の対象として、
周波数シンセサイザ26と、ID/MO用ディテクタ3
2から得られるMO信号の等化回路95とが設けられて
いる。周波数シンセサイザ26に対しては、本実施例で
は3つの制御レジスタ96,98,100が設けられて
いる。
【0043】制御レジスタ96,98,100の夫々に
は、MPU12の設定制御部90により分周比m/n、
電圧制御発振器(VCO)周波数設定及びPLLダンピ
ング抵抗選択の各パラメータが設定される。又、等化回
路95に対しては、制御レジスタ102が設けられてお
り、MPU12の設定制御部90によりイコライザカッ
トオフ周波数が設定される。更に、ODC14に設けら
れているセクタマーク検出回路104に対しては、制御
レジスタ106が設けられており、MPU12の設定制
御部90によりセクタマーク検出カットオフ周波数が設
定制御される。
【0044】DSP16には、MPU12でホスト装置
からのリードコマンドを実行する際にシークコマンドが
転送される。DSP16は、このシークコマンドに基づ
いてMPU12の処理に並行して同時にビームスポット
を光ディスク72の目標トラックに位置付けるためのシ
ーク制御を行うシーク制御部108を備えている。この
ように、MPU12の設定制御部90は、リードLSI
24に設けられているMO信号の等化回路95のカット
オフ周波数を制御レジスタ102の設定制御で最適化で
きる。又、設定制御部90は、リードLSI24に設け
られている周波数シンセサイザ26の分周比m/n、V
CO周波数設定及びPLLダンピング抵抗選択の各パラ
メータを制御レジスタ96,98,100の設定制御で
最適化できる。更に、設定制御部90は、ODC14に
設けられているセクタマーク検出回路104のカットオ
フ周波数を制御レジスタ106の設定制御で最適化でき
る。
【0045】コントロールユニット10のファームウェ
アは、ホスト装置の制御下で例えばエンクロージャ11
に挿入された光ディスク72から読み出されてバッファ
メモリ18に格納されることでインストールされ、この
バッファメモリ18に格納されたファームウェアが実行
される。又、MPU12が実行するプログラムは、同様
にしてホスト装置の制御下で例えばエンクロージャ11
に挿入された光ディスク72から読み出されてMPU1
2によりバッファメモリ18に格納され、バッファメモ
リ18に格納されたプログラムが実行される。
【0046】次に、トラッキング補正方法の第1実施例
を、図4と共に説明する。図4は、トラッキング補正方
法の第1実施例を説明するフローチャートである。図4
の処理は、DSP16により行われる。同図中、ステッ
プS1は、ドライバ58,62,66等を制御して光デ
ィスク72の半径方向上の略中間位置から光ディスク7
2の内周方向(以下、インナ−方向と言う)へシーク動
作を行い、ステップS2は、TES検出回路48からの
TESに基づいてTESの振幅及び/又はオフセットを
測定する。ステップS3は、測定値、即ち、検索結果の
ばらつきが所定値以下で小さいか否かを判定し、判定結
果がNOであると、処理はステップS2へ戻る。
【0047】他方、ステップS3の判定結果がYESで
あると、ステップS4は、ドライバ58,62,66等
を制御して光ディスク72の外周方向(以下、アウタ−
方向と言う)へシーク動作を行い、ステップS5は、T
ES検出回路48からのTESに基づいてTESの振幅
及び/又はオフセットを測定する。ステップS6は、測
定値、即ち、検索結果のばらつきが所定値以下で小さい
か否かを判定し、判定結果がNOであると、処理はステ
ップS6へ戻る。ステップS6の判定結果がYESであ
ると、ステップS7は、TESの振幅及び/又はオフセ
ットの測定値、即ち、TESの振幅及び/又はオフセッ
トの補正量をバッファメモリ18に格納し、処理は終了
する。
【0048】図5は、図4に示すステップS2の一実施
例を示すフローチャートである。図5中、ステップS2
−1は、トラッキング制御(トラックサーボ)をオフ状
態に制御し、TESを0にする制御が行われないように
する。ステップS2−2は、TES検出回路48からの
TESに基づいてTESの1回目のピークを検索する。
又、ステップS2−3は、TES検出回路48からのT
ESに基づいてTESの2回目のピークを検索する。ス
テップS2−4は、TESの1回目及び2回目のピーク
に基づいて、TESの振幅及び/又はオフセットを算出
する。TESの1回目及び2回目のピークに基づいてT
ESの1周期を求め、TESの1周期を積分すること
で、TESの中心からのオフセットを算出することがで
きる。又、このようにして求めたTESの1回目及び2
回目のピーク及びTESの1周期から、TESの振幅を
算出することができる。
【0049】尚、図4に示すステップS5も、図5に示
すステップS2と同様の処理で実現することができる。
図4に示す処理は、光ディスク装置が出荷される際に行
われても、ユーザが任意の時点で行うようにしても、更
に、任意の時点で自動的に行われるようにしても良い。
図4に示す処理が自動的に行われる場合、光ディスク7
2が光ディスク装置にロードされる時、光ディスク装置
の電源がオンにされた時、シークリトライやサーボオフ
からサーボオンへのウェイクアップ等の特定の動作が行
われた時や、一定時間毎等に行われるようにすることが
できる。又、図4に示す処理は、温度センサ36からの
検出信号から温度変動が検出された時等に行っても良
く、レーザパワー調整時に行っても良い。
【0050】又、光ディスク装置の出荷時に図4に示す
処理が行われてTESの振幅及び/又はオフセットの測
定値がバッファメモリ18に格納されている場合、光デ
ィスク72のロード時、電源オン時、シークリトライ
時、ウェイクアップ時や温度変動検出時に行われるトラ
ッキング制御は、バッファメモリ18に格納されている
測定値を初期値として使用し、トラッキング制御を行う
際に測定された測定値に応じて初期値を更新して、この
更新された初期値に基づいてトラッキング制御を行うよ
うにしても良い。この場合、リアルタイムで測定値を求
めてこの測定値に基づいてトラッキング制御を行う場合
と比べると、演算処理が簡略化され、演算処理時間も短
縮されるので、応答速度を速くすることができる。
【0051】ところで、光ディスク72等の記録媒体の
記録密度の向上に伴い、記録媒体の製造上の誤差等によ
り、個々の記録媒体の感度は多少異なる。従って、装置
にロードされた記録媒体によって、記録媒体から反射さ
れる光の状態が多少異なり、得られるTESの振幅の変
動が生じてしまう。これは、トラック密度が高まること
により、スタンパで形成される記録媒体上のトラックの
案内溝の精度に製造上バラツキが発生すると共に、ビー
ム径の縮小化とトラック幅との関係により、個々の記録
媒体から反射される光の状態を完全に同じに設定するこ
とが不可能であることによる。尚、トラック幅とは、ラ
ンド記録の場合はランドの幅であり、グルーブ記録の場
合はグルーブの幅であり、ランド及びグルーブ記録の場
合はランドの幅でありグルーブの幅でもある。
【0052】従って、上記実施例の場合、TES振幅及
び/又はオフセットの測定は、光ディスク装置にロード
される光ディスク72毎に行った方が、正確な測定値を
求めることができ、その分トラッキング制御も高精度に
行うことができる。通常、光ディスク72のインナー部
分及びアウター部分には、ディフェクト情報等の管理情
報領域が設けられており、ロード時にはこの管理情報領
域が読まれる。つまり、ロード時には、インナー部分及
びアウタ−部分へのシーク動作が自動的に行われる。従
って、ロード時に図4に示す処理を行ってTESの振幅
及び/又はオフセットの測定値を求める場合、管理情報
領域を読むためのインナー部分及びアウタ−部分へのシ
ーク動作時に、上記測定値を求めることができる。又、
管理情報領域を読むためのインナー部分及びアウタ−部
分へのシーク動作時に、測定値に基づいた初期値の更新
を行うこともできる。
【0053】シークリトライ時には、レーザパワーを変
えたりして、正確な記録及び/又は再生が可能であるか
を判定する。上記の如く高密度記録を行う構成の光ディ
スク72の場合、記録及び/又は再生のエラーが発生し
やすいが、このようなシークリトライ時に上記測定値を
求めたり、測定値に基づいた初期値の更新を行うこと
で、エラーの復旧の確率を向上することができる。
【0054】特にMSRのような温度制御を用いて記録
を行う方式では、光ディスク72の温度による影響が生
じる。温度変化時には、通常、レーザパワーを調整した
りするテストライト動作が行われるので、このようなテ
ストライト動作時に上記測定値を求めたり、測定値に基
づいた初期値の更新を行えば、タイミング制御等を簡単
化することができる。又、温度変化により光ディスク7
2自体の熱膨張や装置の部品の熱膨張等の要因により、
TES振幅のオフセットが変わる場合もあるため、これ
らの点からも、温度変化時に上記測定値を求めたり、測
定値に基づいた初期値の更新を行うと、装置の信頼性の
向上を図れる。
【0055】更に、レーザパワーの調整も、光ディスク
72のゾーン毎のテストトラックで、インナー部分及び
アウタ−部分へのシーク動作が自動的に行われる。従っ
て、レーザパワー調整時に上記測定値を求めたり、測定
値に基づいた初期値の更新を行うこともできる。図6
は、図4に示す処理で格納されたTES振幅及び/又は
オフセットの測定値を用いてトラッキング制御を行う場
合の処理を示すフローチャートである。図6に示す処理
は、DSP16により行われる。
【0056】図6において、ステップST1は、TES
振幅及び/又はオフセットの測定値がバッファメモリ1
8に格納されているか否かを判定する。ステップST1
の判定結果がYESであると、ステップST2は、TE
S振幅及び/又はオフセットの測定値をバッファメモリ
18から読み出す。ステップST3は、読み出したTE
S振幅及び/又はオフセットの測定値に基づいてTES
検出回路48からのTESを補正し、ステップST4
は、補正されたTESに基づいてトラッキング制御を行
う。他方、ステップST1の判定結果がNOであると、
ステップST4は、TES検出回路48からのTESに
基づいてトラッキング制御を行う。上記の如きトラッキ
ング制御は、通常のリード/ライト時やシーク動作時に
行われ、オントラック中でも行える。
【0057】図7は、図6に示す処理において、TES
のオフセットが補正される場合を説明する図である。図
7中、(a)は補正前のTESを示し、(b)はバッフ
ァメモリ18に格納されているTESオフセットの測定
値、即ち、オフセット補正量を示し、(c)はオフセッ
ト補正量で補正された、補正後のTESを示す。図7か
らもわかるように、(a)に示す補正前のTESは光デ
ィスク72のインナー部分及びアウター部分で、インナ
ーからアウターにかけてTESの振幅が上方にシフトす
るオフセットが生じており、補正前のTESに基づくト
ラッキング制御は正確には行えない。ここで、TESの
振幅が上方にシフトするオフセットとは、振幅の中心を
横切るゼロクロススライスが、実際は振幅の中心をスラ
イスしなくなる状態を言う。これに対し、(c)に示す
補正後のTESは光ディスク72のインナー部分及びア
ウター部分でオフセットが補正されており、補正後のT
ESに基づくトラッキング制御は、光ビームスポットの
光ディスク72上の位置に拘わらず正確に行えることが
わかる。
【0058】図8は、図6に示す処理において、TES
の振幅及びオフセットが補正される場合を説明する図で
ある。図8中、(a)は補正前のTESを示し、(b)
はバッファメモリ18に格納されているTESオフセッ
トの測定値、即ち、オフセット補正量を示し、(c)は
バッファメモリ18に格納されているTES振幅の測定
値、即ち、振幅補正量を示し、(d)はオフセット補正
量及び振幅補正量で補正された、補正後のTESを示
す。図8からもわかるように、(a)に示す補正前のT
ESは光ディスク72のインナー部分及びアウター部分
でオフセットが生じており、且つ、振幅が安定していな
いので、補正前のTESに基づくトラッキング制御は正
確には行えない。これに対し、(d)に示す補正後のT
ESは光ディスク72のインナー部分及びアウター部分
でオフセットが補正されていると共に、振幅が安定して
いるので、補正後のTESに基づくトラッキング制御
は、光ビームスポットの光ディスク72上の位置に拘わ
らず正確に行えることがわかる。
【0059】尚、上記と同様にして、TESの振幅のみ
を補正するようにしても良いことは言うまでもない。と
ころで、本実施例では、DSP16はTES振幅及び/
又はオフセットの測定値をバッファメモリ18から読み
出すと、TZC検出回路50にも供給する。これによ
り、TESの振幅が不安定になったり、オフセットが生
じても、光ディスク72上の位置に拘わらず正確なTZ
CパルスをTZC検出回路50で発生してDSP16に
供給することができる。この結果、光ディスク72上の
位置に拘わらず、常に安定したシーク動作を行うことが
できる。
【0060】次に、トラッキング補正方法の第2実施例
を、図9と共に説明する。図9は、トラッキング補正方
法の第2実施例を説明するフローチャートである。本実
施例では、TES振幅/オフセット測定付きシークを用
いてTESの振幅及び/又はオフセットを測定する。図
9の処理は、DSP16により行われる。同図中、ステ
ップS11は、ドライバ58,62,66等を制御して
光ディスク72の半径方向上の例えば略中間位置から光
ディスク72のインナ−方向へTES振幅/オフセット
測定付きシーク動作を行う。ステップS12は、TES
検出回路48からのTESに基づいてTESの振幅及び
/又はオフセットを測定し、測定値、即ち、検索結果の
ばらつきが所定値以下で小さいか否かを判定する。ステ
ップS12の判定結果がYESであると、処理は後述す
るステップS15へ進む。他方、ステップS12の判定
結果がNOであると、ステップS13は光ビームスポッ
トをアウター方向へキックし、TES検出回路48から
のTESに基づいてTESの振幅及び/又はオフセット
を測定する。具体的には、図10に示す如きTESの上
下のピーク値A,Bを検索し、Ta=|A−B|で表さ
れるTESの振幅Ta及び/又はTo=A+Bで表され
るオフセット量Toを求める。ステップS14は、TE
Sの振幅Ta及び/又はオフセット量To、即ち、検索
結果のばらつきが所定値以下で小さいか否かを判定し、
判定結果がNOであると、処理はステップS13へ戻
る。
【0061】他方、ステップS14又はステップS12
の判定結果がYESであると、ステップS15は、ドラ
イバ58,62,66等を制御して光ディスク72のの
アウタ−方向へTES振幅/オフセット測定付きシーク
動作を行う。ステップS16は、TES検出回路48か
らのTESに基づいてTESの振幅及び/又はオフセッ
トを測定し、測定値、即ち、検索結果のばらつきが所定
値以下で小さいか否かを判定する。ステップS16の判
定結果がYESであると、処理は後述するステップS1
9へ進む。ステップS16の判定結果がNOであると、
ステップS17は光ビームスポットをインナー方向へキ
ックし、TES検出回路48からのTESに基づいてT
ESの振幅及び/又はオフセットを測定する。具体的に
は、図10に示す如きTESの上下のピーク値A,Bを
検索し、Ta=|A−B|で表されるTESの振幅Ta
及び/又はTo=A+Bで表されるオフセット量Toを
求める。ステップS18は、TESの振幅Ta及び/又
はオフセット量To、即ち、検索結果のばらつきが所定
値以下で小さいか否かを判定し、判定結果がNOである
と、処理はステップS17へ戻る。
【0062】そして、ステップS18の判定結果がYE
Sであると、ステップS19はTESの振幅及び/又は
オフセットの測定値、即ち、TESの振幅及び/又はオ
フセットの補正量をバッファメモリ18に格納し、処理
は終了する。尚、ステップS11及びステップS15の
シーク動作時には、例えば図6に示す如き処理が行われ
るので、図9に示す処理が1回行われた後には、TES
の振幅及び/又はオフセットの補正量で補正されたTE
Sに基づいてトラッキング制御が行われる状態でシーク
動作が行われ、光ディスク72上の位置に拘わらず正確
なシーク動作が可能となる。
【0063】図11は、TESのオフセットの補正量の
他の求め方を説明する図である。図9に示すステップS
13及びステップS17のように、キックシークでは、
トラッキング制御が行われないので、TESを0にする
制御は行われない。そこで、キックシーク時には、図1
1に示すTESをTESの1周期(時間)tの間積分す
ることで、TESの中心からのオフセット量を求めるこ
とができる。つまり、図11において、上方向をプラス
(+)、下方向をマイナス(−)とすると、時間tの間
TESを積分すると、積分結果はプラス(+)側に現わ
れるはずである。従って、この積分結果をINTで示
し、TESの振幅をTaで示すと、オフセット量To
は、To=INT/Taから求められる。
【0064】次に、トラッキング補正方法の第3実施例
を、図12と共に説明する。図12は、トラッキング補
正方法の第3実施例を説明するフローチャートである。
本実施例では、光ディスク72が光ディスク装置にロー
ドされるロード処理が行われると、TESの振幅及び/
又はオフセットを測定する。図12の処理は、DSP1
6により行われる。同図中、ロード処理が開始される
と、ステップS21は、光ディスク72のインナー及び
アウター部分でのTESの振幅及び/又はオフセットの
測定を要求する測定要求フラグTES_OFSTをセッ
トする。ステップS22は、図13と共に後述するよう
に、TESの振幅及び/又はオフセットの調整処理を行
う。ステップS23は、図14と共に後述するように、
光ディスク72の中周部分でのTESの振幅及び/又は
オフセットの調整処理を行う。ステップS24は、光デ
ィスク72のインナー部分でのマップリードを行い、イ
ンナ−部分のバックアリア内に記録されている交代(バ
ック)情報等を読み取る。又、ステップS25は、光デ
ィスク72のアウター部分でのマップリードを行い、ア
ウタ−部分のバックアリア内に記録されている交代(バ
ック)情報等を読み取る。そして、ステップS26は、
TESの振幅及び/又はオフセット、即ち、TESの振
幅及び/又はオフセットの補正量を、バッファメモリ1
8に格納し、処理は終了する。
【0065】図13は、上記ステップ22の処理を説明
するフローチャートである。同図中、ステップS22−
1は、TES検出回路48からのTESに基づいて、光
ディスク72のインナー及びアウター部分でのTESの
ピーク値、即ち、最大値及び最小値を測定する。ステッ
プS22−2は、TESのピーク値に基づいて、例えば
図10と共に説明した方法により、TESの振幅及び/
又はオフセットを算出する。ステップS22−3は、光
ディスク72のインナー及びアウター部分でのTESの
振幅及び/又はオフセットを、ステップS22−2で算
出したTESの振幅及び/又はオフセットの測定値に更
新する。ステップS22−4は、光ディスク72のイン
ナー及びアウター部分におけるTESの補正感度を0に
クリアし、処理は図12のステップS23へ戻る。尚、
TESの補正感度とは、オフセットの補正量の場合は例
えば図8(b)に示すオフセット補正量の傾きであり、
振幅の補正量の場合は例えば図8(c)に示す振幅補正
量の傾きである。
【0066】図14は、上記ステップ23の処理を説明
するフローチャートである。同図中、ステップS31
は、ドライバ58,62,66等を制御して、光ビーム
スポットを光ディスク72上の中周部分までシークさせ
る。ステップS32は、トラッキング制御(トラックサ
ーボ)をオフ状態とし、ステップS33は、TES検出
回路48からのTESの振幅が安定するまで一定時間待
つ。ステップS34は、TES検出回路48からのTE
Sに基づいて、光ディスク72の中周部分でのTESの
ピーク値、即ち、最大値及び最小値を測定する。ステッ
プS35は、TESのピーク値に基づいて、例えば図1
1と共に説明した方法により、TESの振幅及び/又は
オフセットを算出する。
【0067】ステップS36は、前回ステップS23が
行われた際に測定されてバッファメモリ18に格納され
ているTESの振幅及び/又はオフセットの測定結果
と、今回測定されたTESの振幅及び/又はオフセット
の測定結果との差diff(diff1及び/又はdi
ff2)を計算する。又、ステップS37は、今回測定
されたTESの振幅及び/又はオフセットの測定結果
を、前回の測定されたTESの振幅及び/又はオフセッ
トの測定結果としてバッファメモリ18に保存する。ス
テップS38は、光ディスク72のインナー及びアウタ
ー部分でのTESの振幅及び/又はオフセットの測定を
要求する測定要求フラグTES_OFSTがセットされ
オンであるか否かを判定し、判定結果がYESである
と、ステップS39は、光ディスク72のインナー及び
アウター部分でのTESの振幅及び/又はオフセット
を、ステップS35で算出したTESの振幅及び/又は
オフセットの測定値に更新し、処理は図12のステップ
S24へ戻る。
【0068】他方、ステップS38の判定結果がNOで
あると、ステップ40は、光ディスク72のインナー及
びアウター部分でのTESの振幅及び/又はオフセット
を、ステップS36で算出した差diff(diff1
及び/又はdiff2)の分だけ補正する。又、ステッ
プS41は、ステップS40で補正された光ディスク7
2のインナー及びアウター部分でのTESの振幅及び/
又はオフセットに基づいて、インナー及びアウター部分
におけるTESの補正感度を計算してバッファメモリ1
8に格納し、処理は図12のステップS24へ戻る。
【0069】図15は、本実施例の場合に得られるオフ
セット補正後のTES、レンズ位置センサ54からのレ
ンズ位置検出信号LPOS及びTESのオフセットの補
正値を示す図である。次に、トラッキング補正方法の第
4実施例を、図16と共に説明する。図16は、トラッ
キング補正方法の第4実施例を説明するフローチャート
である。本実施例では、シーク動作時に、光ディスク7
2のインナー及びアウター部分でのTESの振幅及び/
又はオフセットの測定を要求する測定要求フラグTES
_OFSTがセットされオンであると、TESの振幅及
び/又はオフセットを測定する。
【0070】図16の処理は、DSP16により行われ
る。同図中、ステップS51は、測定要求フラグTES
_OFSTがセットされオンであるか否かを判定し、判
定結果がYESであると、ステップS52は、目標トラ
ックが光ディスク72の最インナーか最アウター部分で
あるか否かを判定する。ステップS51又はステップS
52の判定結果がNOであると、ステップS53は、通
常のシーク動作を行い、処理は後述するステップS62
へ進む。尚、通常のシーク動作を行う際、バッファメモ
リ18にTESの振幅及び/又はオフセットの測定値、
即ち、補正値が格納されている場合には、TESの振幅
及び/又はオフセットを補正値で補正してトラッキング
制御を行う。
【0071】ステップS52の判定結果がYESである
と、ステップS54は、光ビームスポットの現在位置が
光ディスク72の最インナーか最アウター部分であるか
否かを判定する。ステップS52の判定結果がYESで
あると、処理は後述するステップS57へ進む。他方、
ステップS54の判定結果がNOであると、ステップS
55は、光ディスク72の最インナー又は最アウター方
向へシーク動作を行いながら、TES検出回路48から
のTESに基づいて、TESのピーク値、即ち、最大値
及び最小値を測定しながらシーク動作を行う。ステップ
S56は、TESのピーク値に基づいて、例えば図10
と共に説明した方法により、TESの振幅及び/又はオ
フセットを算出する。
【0072】ステップS56の後、或いは、ステップS
54の判定結果がYESであると、ステップS57は、
TESのピーク値、即ち、最大値及び最小値を測定しな
がら順次1トラックシーク動作(又は、キックシーク)
を行う。ステップS58は、TESのピーク値に基づい
て、例えば図11と共に説明した方法により、TESの
振幅及び/又はオフセットを算出する。又、ステップS
59は、光ディスク72のインナー又はアウター部分で
のTESの振幅及び/又はオフセットの測定を要求する
測定要求フラグTES_OFSTをクリアし、ステップ
S60は、インナー又はアウター部分でのTESの振幅
及び/又はオフセットの測定を要求する測定要求フラグ
TES_OFSTがセットされオンであるか否かを判定
する。ステップS60の判定結果がYESであると、処
理はステップS55へ戻る。例えば、アウター部分での
TESの振幅及び/又はオフセットの測定を要求する測
定要求フラグTES_OFSTがセットされオンであれ
ば、ステップS55はアウステップS60の判定結果が
NOであると、ステップS61は、TESの振幅及び/
又はオフセットの補正値を、ステップS58で算出され
た複数の補正値の平均値を補正値としてバッファメモリ
18に格納する。ステップS61の後、或いは、ステッ
プS53の後、ステップS62は、目標トラックまで達
したか否かを判定し、判定結果がNOであると、処理は
ステップS51へ戻る。他方、ステップS62の判定結
果がYESであると、処理は終了する。
【0073】このように、本実施例では、シーク引き込
み(目標トラック到達)直前の、キャリッジ76の移動
速度が十分小さいところで、TESの振幅及び/又はオ
フセットの測定を行うことができる。次に、補正値に基
づいてTESのオフセットを補正する方法について説明
する。
【0074】図17は、TZC検出回路50からのTZ
CパルスのデューティーでTESのオフセットを補正す
る方法を説明する図である。この場合、TZCパルスの
立ち上がり間隔a及び立ち下がり間隔bが同じになるよ
うに、TESのオフセットを補正する。図17に示すT
ZCパルスの場合、a>bなので、TESは上方向へオ
フセットしていると考えられる。従って、TESのオフ
セットを補正するためのオフセット量Toは、TESの
振幅をTaとすると、次の式から算出できる。
【0075】 To=Ta×{a/(a+b)}−Ta×{b/(a+b)} =Ta×{(a−b)/(a+b)} 図18は、シーク引き込み直前のオフトラック検出パル
スのデューティーが50%になるようにTESのオフセ
ットを補正する方法を説明する図である。オフトラック
検出パルスOFTPは、図18に示すように、光ビーム
スポットが光ディスク72上のトラックに対してオフト
ラック状態となっている時間を示す信号である。図18
中、OTTHは、オントラックとみなされるTESのし
きい値であり、|OTTH|=|−OTTH|である。
尚、シーク動作中のキャリッジ76の移動速度は一定で
あり、加速又は減速状態にはないものとする。
【0076】この場合、オフトラック検出パルスOFT
Pのオフトラック時間A1,B1が同じになるように、
TESのオフセットを補正する。図18に示すオフトラ
ック検出パルスOFTPの場合、A1>B1なので、T
ESは上方向へオフセットしていると考えられる。従っ
て、TESのオフセットを補正するためのオフセット量
Toは、TESの振幅をTaとすると、次の式から算出
できる。
【0077】 To=Ta×{A1/(A1+B1)}−Ta×{B1/(A1+B1)} =Ta×{(A1−B1)/(A1+B1)} 次に、バッファメモリ18に格納されたTESの振幅及
び/又はオフセットの測定値のDSP16内での使用方
法について、図19及び図20と共に説明する。図19
は、DSP16外のトラッキング制御系の一部分を示す
機能ブロック図であり、図20は、DSP16内のトラ
ッキング制御系の一部分を示す機能ブロック図である。
【0078】図19において、TES用ディテクタ47
から出力されたTESi は、自動利得制御(AGC)回
路161及びノード162を介して信号感度のバラツキ
吸収等のために設けられた利得補正回路163に供給さ
れる。ノード162には、粗調整を行うためのTESの
オフセットTO1が供給される。従って、利得制御回路
163は、AGC回路161からのTESi とTESの
オフセットTO1との加算値の振幅が一定となるよう
に、利得G3を制御する。利得制御回路163から出力
されるTESi は、ノード164を介してTZC検出回
路50に供給され、TZC検出回路50ではこのTES
i に基づいてTZCパルスが生成されてDSP16に供
給される。他方、利得制御回路163から出力されるT
ESi は、ノード164及びノッチ回路165を介して
低域フィルタ(LPF)166に供給され、LPF16
6からは粗調整されたTES0 が出力される。
【0079】尚、ノッチ回路165及びLPF166の
図示は、図1では省略されている。従って、AGC回路
161、ノード162及びAGC回路163は、図1の
TES検出回路48に対応する。図20において、図1
9のLPF166からの粗調整されたTES0 は、アナ
ログ/デジタル変換器(ADC)261に供給され、サ
ンプリング周波数毎にリードされる。ADC261の出
力は、ノード262を介して信号感度のバラツキ吸収等
のために設けられた利得補正回路263に供給される。
ノード262には、微調整を行うためのTESのオフセ
ットTO2が供給される。従って、利得制御回路263
は、ADC261からのTES0 とTESのオフセット
TO2との加算値の振幅が一定となるように、利得G1
を制御する。利得制御回路263の出力は、位相補償
(PC)回路264及びスイッチ266を介して信号感
度のバラツキ吸収等のために設けられた利得制御回路2
66に供給される。スイッチ265は、トラックサーボ
オン状態で閉成される。利得制御回路266は、PC回
路264の出力の振幅が一定となるように、利得G2を
制御する。利得制御回路266の出力は、ノード267
及びリミット回路268を介してデジタル/アナログ変
換器(DAC)269に供給される。ノード267に
は、トラックオフセットTR1が供給される。従って、
リミット回路268には、利得制御回路266の出力と
トラックオフセットTR1との加算値が供給される。D
AC269の出力は、ドライバ62を介してレンズアク
チュエータ60に供給される。
【0080】尚、図19及び図20に示す機能ブロック
自体は、説明の便宜上、従来と同じ構成でありものとす
る。従来は、TESのオフセットTO1,TO2が、夫
々粗調整及び微調整を行うための固定値であった。これ
らの固定値には、キャリッジ76の移動範囲のセンタ位
置で測定されたTESのオフセット値を使用していた。
【0081】これに対し、本発明を図19及び図20に
示す機能ブロック適用すると、TESのオフセットの測
定値が上記オフセットTO1として図19に示すノード
162に入力される。又、TESの振幅の測定値に応じ
て、図20に示す利得制御回路263の利得G1が制御
される。上記実施例では、本発明が光磁気ディスクに適
用されているが、本発明は光磁気ディスクに限らず、例
えば相変化型光ディスク等の光ディスクやカード状等の
各種記録媒体にも同様にして適用可能である。
【0082】以上、本発明を実施例により説明したが、
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明
の範囲内で種々の変形及び改良が可能であることは言う
までもない。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、トラッキングエラー信
号のオフセットを補正して、正確なビーム位置検出を行
い、シークエラーやシークリトライをなくして、記録媒
体上の位置に拘わらず、高精度なトラッキング制御及び
高速で高精度なシーク動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる記憶装置の一実施例の概略構成を
示すブロック図である。
【図2】エンクロージャの概略構成を示す断面図であ
る。
【図3】MPUのリードLSI、ODC及びDSPに対
するパラメータ設定制御と整定待ち機能を説明するブロ
ック図である。
【図4】トラッキング補正方法の第1実施例を説明する
フローチャートである。
【図5】図4に示すステップS2の一実施例を示すフロ
ーチャートである。
【図6】TES振幅及び/又はオフセットの測定値を用
いてトラッキング制御を行う場合の処理を示すフローチ
ャートである。
【図7】TESのオフセットが補正される場合を説明す
る図である。
【図8】TESの振幅及びオフセットが補正される場合
を説明する図である。
【図9】トラッキング補正方法の第2実施例を説明する
フローチャートである。
【図10】TESの振幅及び/又はオフセットの補正量
の求め方を説明する図である。
【図11】TESのオフセットの補正量の他の求め方を
説明する図である。
【図12】トラッキング補正方法の第3実施例を説明す
るフローチャートである。
【図13】TESの振幅及び/又はオフセットの調整処
理を説明するフローチャートである。
【図14】光ディスクの中周部分でのTESの振幅及び
/又はオフセットの調整処理を説明するフローチャート
である。
【図15】トラッキング補正方法の第3実施例で得られ
る信号を示す図である。
【図16】トラッキング補正方法の第4実施例を説明す
るフローチャートである。
【図17】TZCパルスのデューティーでTESのオフ
セットを補正する方法を説明する図である。
【図18】シーク引き込み直前のオフトラックパルスの
デューティーが50%になるようにTESのオフセット
を補正する方法を説明する図である。
【図19】DSP外のトラッキング制御系の一部分を示
す機能ブロック図である。
【図20】DSP内のトラッキング制御系の一部分を示
す機能ブロック図である。
【符号の説明】 10 コントロールユニット 11 エンクロージャ 12 MPU 14 ODC 16 DSP 20 ライトLSI 24 リードLSI 26 周波数シンセサイザ 72 光ディスク

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶装置において、光ビームスポットの
    記録媒体上のトラックに対するずれを示すトラッキング
    エラ−信号の振幅及び/又はオフセットを測定して測定
    値を格納する測定ステップと、 該測定値に基づいてトラッキングエラー信号を該記録媒
    体上の位置に応じて補正し、補正後のトラッキングエラ
    ー信号に基づいてトラッキング制御を行う補正ステップ
    とを含む、トラッキング補正方法。
  2. 【請求項2】 前記測定ステップは、前記記憶装置の出
    荷時、電源オン時、前記記録媒体の該記憶装置へのロー
    ド時、シークリトライ、サーボオフからサーボオンへの
    ウェイクアップやレーザパワー調整を含む特定の動作が
    行われた時、温度変動が検出された時、及び一定時間毎
    からなるグループから選択された少なくとも1つの場合
    に行われる、請求項1記載のトラッキング補正方法。
  3. 【請求項3】 前記測定ステップは、前記トラッキング
    エラ−信号の振幅及び/又はオフセットを前記記録媒体
    のインナー及びアウター部分で測定する、請求項2記載
    のトラッキング補正方法。
  4. 【請求項4】 前記測定ステップは、測定された複数の
    トラッキングエラ−信号の振幅及び/又はオフセットの
    平均値を前記測定値として格納する、請求項1〜3のい
    ずれか1項記載のトラッキング補正方法。
  5. 【請求項5】 前記測定ステップは、前記トラッキング
    エラー信号のピーク値に基づいて該トラッキングエラ−
    信号の振幅及び/又はオフセットを測定する、請求項1
    〜4のいずれか1項記載のトラッキング補正方法。
  6. 【請求項6】 前記測定ステップは、前記トラッキング
    エラー信号の積分値に基づいて該トラッキングエラ−信
    号のオフセットを測定する、請求項1〜4のいずれか1
    項記載のトラッキング補正方法。
  7. 【請求項7】 予め格納されている測定値を、測定され
    た測定値に更新するステップを更に含む、請求項1〜6
    のいずれか1項記載のトラッキング補正方法。
  8. 【請求項8】 前記補正ステップは、前記トラッキング
    エラー信号から得られるトラッキングゼロクロスパルス
    の立ち上がり及び立ち下がり間隔が同じになるように該
    トラッキングエラ−信号のオフセットを補正する、請求
    項1〜4のいずれか1項記載のトラッキング補正方法。
  9. 【請求項9】 前記補正ステップは、前記トラッキング
    エラー信号から得られるオフトラック検出時間が同じに
    なるように該トラッキングエラ−信号のオフセットを補
    正する、請求項1〜4のいずれか1項記載のトラッキン
    グ補正方法。
  10. 【請求項10】 光ビームスポットを記録媒体に照射し
    て該記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を行う
    記憶装置において、 格納手段と、 該光ビームスポットの該記録媒体上のトラックに対する
    ずれを示すトラッキングエラ−信号の振幅及び/又はオ
    フセットを測定して測定値を該格納手段に格納する測定
    手段と、 該格納手段に格納された該測定値に基づいてトラッキン
    グエラー信号を該記録媒体上の位置に応じて補正し、補
    正後のトラッキングエラー信号に基づいてトラッキング
    制御を行う補正手段とを備えた、記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記測定手段は、前記記憶装置の出荷
    時、電源オン時、前記記録媒体の該記憶装置へのロード
    時、シークリトライ、サーボオフからサーボオンへのウ
    ェイクアップやレーザパワー調整を含む特定の動作が行
    われた時、温度変動が検出された時、及び一定時間毎か
    らなるグループから選択された少なくとも1つの場合に
    前記トラッキングエラ−信号の振幅及び/又はオフセッ
    トを測定して測定値を前記格納手段に格納する、請求項
    10記載の記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記測定手段は、前記トラッキングエ
    ラ−信号の振幅及び/又はオフセットを前記記録媒体上
    の複数の箇所で測定する、請求項10又は11記載の記
    憶装置。
  13. 【請求項13】 前記測定手段は、測定された複数のト
    ラッキングエラ−信号の振幅及び/又はオフセットの平
    均値を前記測定値として前記格納手段に格納する、請求
    項10〜12のいずれか1項記載の記憶装置。
  14. 【請求項14】 前記測定手段は、前記トラッキングエ
    ラー信号のピーク値に基づいて該トラッキングエラ−信
    号の振幅及び/又はオフセットを測定する、請求項10
    〜13のいずれか1項記載の記憶装置。
  15. 【請求項15】 前記測定手段は、前記トラッキングエ
    ラー信号の積分値に基づいて該トラッキングエラ−信号
    のオフセットを測定する、請求項10〜14のいずれか
    1項記載の記憶装置。
  16. 【請求項16】 前記格納手段に予め格納されている測
    定値を、前記測定手段で測定された測定値に更新する更
    新手段を更に備えた、請求項10〜15のいずれか1項
    記載の記憶装置。
  17. 【請求項17】 前記補正手段は、前記トラッキングエ
    ラー信号から得られるトラッキングゼロクロスパルスの
    立ち上がり及び立ち下がり間隔が同じになるように該ト
    ラッキングエラ−信号のオフセットを補正する、請求項
    10〜14のいずれか1項記載の記憶装置。
  18. 【請求項18】 前記補正手段は、前記トラッキングエ
    ラー信号から得られるオフトラック検出時間が同じにな
    るように該トラッキングエラ−信号のオフセットを補正
    する、請求項10〜14のいずれか1項記載の記憶装
    置。
  19. 【請求項19】 光ビームスポットの記録媒体上のトラ
    ックに対するずれを示すトラッキングエラー信号の振幅
    及び/又はオフセットの測定値を予め格納している記憶
    装置において、 該測定値に基づいてトラッキングエラー信号を該記録媒
    体上の位置に応じて補正し、補正後のトラッキングエラ
    ー信号に基づいてトラッキング制御を行うステップを含
    む、トラッキング補正方法。
  20. 【請求項20】 光ビームスポットを記録媒体に照射し
    て該記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を行う
    記憶装置において、 該光ビームスポットの該記録媒体上のトラックに対する
    ずれを示すトラッキングエラー信号の振幅及び/又はオ
    フセットの測定値を予め格納している格納手段と、 該格納手段に格納された該測定値に基づいて該トラッキ
    ングエラー信号を該記録媒体上の位置に応じて補正し、
    補正後のトラッキングエラー信号に基づいてトラッキン
    グ制御を行う補正手段とを備えた、記憶装置。
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