JP2000187487A - 電子鍵盤楽器のハンマー - Google Patents

電子鍵盤楽器のハンマー

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JP2000187487A
JP2000187487A JP10364795A JP36479598A JP2000187487A JP 2000187487 A JP2000187487 A JP 2000187487A JP 10364795 A JP10364795 A JP 10364795A JP 36479598 A JP36479598 A JP 36479598A JP 2000187487 A JP2000187487 A JP 2000187487A
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weight
weight plate
cover
pocket
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Akihiro Suzuki
昭裕 鈴木
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立および分解が容易で、環境にやさしいと
ともに、錘の重さを音域などに応じて容易に変更するこ
とができる電子鍵盤楽器のハンマーを提供する。 【解決手段】 押鍵された鍵3と連動して回動すること
によりタッチ重さを付与する電子鍵盤楽器のハンマーで
あって、樹脂成形品で構成され、錘板取付部16と、一
端部のヒンジ部19を介して錘板取付部16に対して折
たたみ可能で、錘板取付部16との間にポケット20を
画成するカバー17と、錘板取付部16およびカバー1
7の少なくとも一方に形成され、カバー17を錘板取付
部16に対して融着するための融着部18とを一体に有
するハンマー本体13と、このハンマー本体13よりも
比重の大きな材料で構成され、ハンマー本体13のポケ
ット20に収容される収容部14a、およびこの収容部
14aに連なり、ポケット20から突出する突出部14
bを有する錘板14と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ピアノなどに
設けられ、鍵と連動して回動する電子鍵盤楽器のハンマ
ーに関する。
【0002】
【従来の技術】電子鍵盤楽器のハンマーは、押鍵時など
に鍵と連動して回動することにより、アコースティック
ピアノと同様のタッチ重さを付与するものである。この
ようなハンマーは、鍵盤装置内でのレイアウトなどの関
係から、形状が比較的複雑になるとともに、タッチ重さ
を付与するための重さが求められる。このため、ハンマ
ーは一般に、樹脂成形品で構成されたハンマー本体と、
ハンマー本体よりも重い金属から成る錘で構成されてい
る。
【0003】図8は、従来の電子ピアノに用いられてい
るハンマーの一例を示している。このハンマー61は、
前後方向(図面の左右方向)に延びるハンマー本体62
が、その前部に形成したピン状の突起63を介してシャ
ーシ(図示せず)に回動自在に支持されるとともに、押
鍵時、突起63よりも前側の部分が上方から鍵(図示せ
ず)で押圧されることにより、同図の反時計方向に回動
するタイプのものである。錘64は、鉛板で構成されて
おり、同図(b)に示すように、鉛板の一方の側面から
突出する2つの突起65、65を、ハンマー本体62の
後部にあらかじめ形成した孔66、66に通し、その先
端部をかしめることによって、ハンマー本体62に固定
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来のハンマー6
1は、錘64が、金属としては比較的、比重が大きくか
つ軟らかい鉛板で構成されているため、錘としての機能
を良好に発揮できるとともに、かしめも比較的容易に行
える。しかし、鉛は人体に有害であるため、近年では環
境への配慮から、鉛製の錘が廃止され、鉄製のものへ移
行されつつある。
【0005】図9は、そのような鉄製の錘を用いた従来
の電子ピアノのハンマーの一例を示している。このハン
マー71は、樹脂成形品で構成されたハンマー本体72
の後部に被支持用の突起73が形成されていて、押鍵
時、この突起73の後ろ側の部分が鍵(図示せず)で押
圧されることにより、図中の時計方向に回動するタイプ
のものである。錘74は、鉄板で構成されており、鉛の
ような軟らかさに欠け、かしめには適していないため、
ハンマー本体72の成形の際のインサート成形によっ
て、その内部に封入された状態で固定されている。
【0006】しかし、この従来のハンマー71は、錘7
4がインサート成形によりハンマー本体72と同時に成
形されるため、ハンマー本体72の金型が決まってしま
うと、錘74の形状や寸法を変更しにくく、その自由度
が低いため、錘74の重さを容易に変更できない。一
方、アコースティックピアノの実際のタッチ重さは、黒
鍵よりも白鍵が重く、また高音域よりも低音域が重くな
っている。従来のハンマー71では、錘74の重さを容
易に変更できないため、それにより得られるタッチ重さ
を、鍵の種類に応じて変えることも、音域に応じて変え
ること(キースケリング)も困難であり、アコースティ
ックピアノに近いタッチ感が得られず、違和感が生じて
しまう。もちろん、このような不具合は、ハンマー本体
72の金型を、鍵の種類や音域間で変更することにより
解消できるが、その場合には、多くの異なる金型を準備
しなければならず、製造コストの大幅な増大を招く。ま
た、このハンマー71は、錘74がハンマー本体72に
封入されるため、両者を分解しにくく、環境へのやさし
さという点でなお課題を残す。
【0007】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、組立および分解が容易で、環境
にやさしいとともに、錘の重さを音域などに応じて容易
に変更することができる電子鍵盤楽器のハンマーを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、押鍵された鍵と連動して回動することに
よりタッチ重さを付与する電子鍵盤楽器のハンマーであ
って、樹脂成形品で構成され、錘板取付部と、一端部に
ヒンジ部を有し、このヒンジ部を介して錘板取付部に対
して折たたみ可能で、この折たたみにより錘板取付部と
の間にポケットを画成するカバーと、錘板取付部および
カバーの少なくとも一方に形成され、カバーを錘板取付
部に対して融着するための融着部とを一体に有するハン
マー本体と、このハンマー本体よりも比重の大きな材料
で構成され、ハンマー本体のポケットに収容される収容
部、およびこの収容部に連なり、ポケットから突出する
突出部を有する錘板と、を備えていることを特徴として
いる。
【0009】この電子鍵盤楽器のハンマーによれば、錘
板の収容部をハンマー本体の錘板取付部にはめ込み、次
いで、カバーを折りたたみ、収容部をポケットに収容す
るとともに錘板取付部とカバーとの間に挟持した状態
で、ハンマー本体の融着部を融解させてカバーを錘板取
付部に対して融着することによって、錘板がハンマー本
体に固定される。このように、このハンマーは、錘板を
ハンマー本体の錘板取付部とカバーとの間に挟み込み、
融着部を融解させるだけで、かしめやインサート成形を
行うことなく、容易に組み立てることができる。また、
融着部を壊すだけでハンマーを分解でき、その作業は簡
単に行えるので、ハンマーの分解も容易に行うことがで
きる。さらに、錘板が上記のように取り付けられる結
果、錘板の材料として、比重が大きく且つ環境にやさし
いものを、硬軟を問わず採用することが可能で、その自
由度が高められ、従来と同様に鉄板を用いることももち
ろん可能である。
【0010】また、このハンマーでは、錘板は、その突
出部がハンマー本体のポケットから突出した状態で取り
付けられるので、この突出部の形状および寸法を、ハン
マー本体の形状とは無関係に、自由に変更できる。その
結果、錘板の重さしたがってタッチ重さを、白鍵と黒鍵
の間や、音域間で容易に変更でき、それにより、アコー
スティックピアノに近似した良好なタッチ感を得ること
ができる。
【0011】この場合、ハンマー本体の融着部が突起状
に形成されていることが好ましい。この構成によれば、
ハンマー本体のカバーが錘板取付部に対して点融着状態
で融着されるので、組立および分解作業をより容易に行
うことができる。
【0012】これらの場合、錘板の収容部がハンマー本
体のポケットに抜止め状態で収容されていることが好ま
しい。この構成では、ハンマーの回動に伴うハンマー本
体からの錘板の離脱を防止できることで、錘板を安定し
て保持することができる。
【0013】さらにこれらの場合、錘板の収容部が接す
るポケットの壁面に、錘板の滑り防止用の突起が設けら
れていることが好ましい。この構成では、ハンマーの回
動に伴う錘板の滑りによるがたつきを防止できること
で、錘板をさらに安定して保持することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発
明を適用したハンマーを組み込んだ電子ピアノの鍵盤装
置を示している。同図に示すように、この鍵盤装置1
は、シャーシ2と、シャーシ2に回動自在に取り付けら
れた白鍵3aおよび黒鍵3bから成る複数の鍵3(各1
個のみ図示)と、鍵3ごとにシャーシ2に回動自在に取
り付けられた複数のハンマー4(1個のみ図示)などを
備えている。
【0015】シャーシ2は、射出成形されたABSなど
の樹脂成形品で構成されている。シャーシ2には、これ
を補強するために、左右方向(図面の奥行方向)に延び
る前後計4本のアングル6がねじ止めされており、シャ
ーシ2は、前後のアングル6を介して、棚板5にねじ止
めされ、支持されている。これらのアングル6は、例え
ば曲げプレス加工された鋼板などで構成されている。
【0016】シャーシ2の後端部には、各鍵3を支持す
るための複数の鍵支点7が、左右方向に並ぶようにし
て、シャーシ2と一体に形成されている。各鍵支点7に
は、左右方向に貫通する軸受孔8が設けられている。一
方、鍵3は、例えばASなどの射出成形品で構成されて
おり、左右の側壁の後端部には、互いに対向するように
内方に突出する被支持突起9(図1に1個のみ図示)が
形成されていて、これらの被支持突起9が鍵支点7の軸
受孔8に外側から係合することにより、鍵3がシャーシ
2に回動自在に支持されている。
【0017】また、シャーシ2の中央部には、各ハンマ
ー4を支持するための複数のハンマー支点10が、左右
方向に並ぶようにして、シャーシ2と一体に形成されて
いる。各ハンマー支点10には、上方に開放した軸受穴
11が形成されている。
【0018】本発明に係るハンマー4は、図2に示すよ
うに、前後方向に延びるハンマー本体13と、ハンマー
本体13の前端部に取り付けられた錘板14とで構成さ
れている。
【0019】ハンマー本体13は、ABSの射出成形品
などで構成されており、図3に示すように、その後部の
両側方に突出する被支持突起15と、前部の錘板取付部
16と、その前側のカバー17と、錘板取付部16のす
ぐ後ろ側から側方に突出するピン状の融着部18とを一
体に有している。錘板取付部16は、下側の幅広部16
aと上側の幅狭部16bとからL形に形成されている。
また、錘板取付部16には、その前縁および後縁に沿っ
て、側方に突出する前壁16cおよび後壁16dが形成
されている。前壁16cがほぼ直立しているのに対し、
後壁16dは上方に向かって狭まるようなテーパを有し
ている。また、底壁16eには、錘板14の滑り防止用
の2つの突起16f、16fが設けられている。
【0020】ハンマー本体13のカバー17は、ストッ
パ部25を介在した薄肉の2つのヒンジ部19、19を
介して、錘板取付部16とつながっており、これらのヒ
ンジ部19、19により、錘板取付部16に対して折り
たたみ可能である。また、カバー17は、ヒンジ部1
9、19を中心として、錘板取付部16と対称に形成さ
れており、すなわち、下側の幅広部17aと上側の幅狭
部17bから成るとともに、錘板取付部16の前壁16
c、後壁16d、底壁16eおよび突起16fにそれぞ
れ対応する後壁17c、前壁17d、底壁17eおよび
突起17fを有している。
【0021】以上の構成により、このカバー17をヒン
ジ部19、19を介して錘板取付部16に対して折りた
たむと、両者16、17の前壁16cと後壁17c、後
壁16dと前壁17d、および底壁16eと底壁17e
が、それぞれ重なり合うとともに、これらの壁の間に、
錘板14の後述する収容部14aを収容するポケット2
0が画成される。また、カバー17の前端部には、前述
した融着部18に対応する位置に孔17gが形成されて
おり、この孔17gは、カバー17を折りたたんだとき
に融着部18に係合する。そして、この状態で融着部1
8の先端部を融解させることによって、カバー17が錘
板取付部16に対して固定されるようになっている。
【0022】一方、錘板14は、プレス打抜き加工され
た鉄板などで作られており、図4に示すように、上述し
たポケット20に対応する形状を有する下側の収容部1
4aと、その上側に連なる突出部14bとによって構成
されている。収容部14aと突出部14bとの境界部で
は、後者14bの幅が前者14aの幅よりもポケット2
0の壁の厚さの分だけ大きく、それにより、突出部14
bは錘板取付部16と面一で上方に突出する(図2
(b)参照)。なお、錘板14は、図示しないが、突出
部14bの形状や寸法を変えた、異なる重さを有する複
数のものが用意されている。
【0023】以上の構成のハンマー4は、図5に示すよ
うにして組み立てられる。すなわち、まず錘板14の収
容部14aを、カバー17を広げた状態でハンマー本体
13の錘板取付部16にはめ込んだ後、カバー17を折
りたたむ。これにより、錘板14の収容部14aが、ポ
ケット20に収容され、錘板取付部16とカバー17と
の間に挟持されるとともに、突出部14bがポケット2
0から上方に突出する。次いで、カバー17の孔17g
が係合した融着部18の先端部を熱圧などで融解させ、
これを潰すことによって、カバー17が錘板取付部16
に対して融着され、図2に示すハンマー4の組立が完了
する。また、この状態では、錘板14の収容部14aの
下部が、錘板取付部16の幅広部16aと幅狭部16b
との境界、カバー17の幅広部17aと幅狭部17bと
の境界に形成されるポケット20の段部20aに係合す
ることによって、錘板14はポケット20に抜止め状態
で保持される。
【0024】以上のようにして組み立てたハンマー4
は、図1に示すように、ハンマー本体13の被支持突起
15がシャーシ2のハンマー支点10の軸受穴11に係
合することにより、シャーシ2に回動自在に支持され
る。また、ハンマー本体13の被支持突起15よりも後
ろ側の部分は、スイッチ押圧部22を構成し、このスイ
ッチ押圧部22に、鍵3の下面に設けたアクチュエータ
部24が上方から当接しており、この構成によって、鍵
3の押鍵に伴い、ハンマー4が連動して回動する。
【0025】また、シャーシ2には、鍵3の横振れを防
止するための白鍵用ガイド26a、黒鍵用ガイド26b
および後部鍵ガイド26cや、鍵3およびハンマー4の
回動の上下限位置を規制するための鍵上限ストッパ27
a、鍵下限ストッパ27b、ハンマー上限ストッパ27
cおよびハンマー下限ストッパ27dなどが、それぞれ
の所定位置に設けられている。これらのうち、ハンマー
上限および下限ストッパ27c、27dは、ハンマー4
のストッパ部25の回動軌跡上に位置するよう、シャー
シ2および前アングル6にそれぞれ取り付けられてい
る。
【0026】さらに、シャーシ2のハンマー支点10よ
りも後ろ側の部分には、鍵3の押鍵情報を検出するため
の鍵スイッチ28が取り付けられている。この鍵スイッ
チ28は、シャーシ2にねじ止めされたプリント基板2
9と、その上面に設けられたスイッチ本体30とを備え
ている。スイッチ本体30は、ハンマー4のスイッチ押
圧部22に下方から対向するとともに、プリント基板2
9を介して、電子ピアノの発音を制御する制御装置(図
示せず)に接続されている。
【0027】以上の構成により、鍵3が押鍵されると、
ハンマー4は、そのスイッチ押圧部22が、鍵3のアク
チュエータ部24で下方に押圧されることにより、鍵3
と連動して、ハンマー支点10を中心として図1の時計
方向に回動する。これにより、鍵3にタッチ重さが付与
される。このときのハンマー4の上限位置は、ハンマー
上限ストッパ27cに当接することによって規制され
る。また、このハンマー4の回動に伴い、そのスイッチ
押圧部22が鍵スイッチ28のスイッチ本体30を押下
し、オンさせることによって、鍵3の押鍵情報が検出さ
れ、その検出結果に応じて、制御装置により電子ピアノ
の発音が制御される。鍵3が離鍵されると、鍵3および
ハンマー4は、ハンマー4の重さによって、図1の離鍵
状態に復帰する。
【0028】以上のように、本実施形態のハンマー4に
よれば、錘板14をハンマー本体13の錘板取付部16
とカバー17との間に挟み込み、融着部18を融解させ
るだけで、かしめやインサート成形を行うことなく、容
易に組み立てることができる。また、融着部18を壊す
だけでハンマーを分解でき、その作業は簡単に行えるの
で、ハンマー4の分解も容易に行うことができる。さら
に、錘板14が上記のように取り付けられる結果、錘板
14の材料として、比重が大きく且つ環境にやさしいも
のを、硬軟を問わず採用することが可能で、その自由度
を高めることができる。本実施形態では、従来と同様、
鉄板を採用している。
【0029】また、このハンマー4では、錘板14は、
その突出部14bがハンマー本体13のポケット20か
ら突出した状態で取り付けられるので、この突出部14
bの形状および寸法を、ハンマー本体13の形状とは無
関係に、自由に変更できる。その結果、錘板14の重さ
したがってタッチ重さを、白鍵3aと黒鍵3bの間や、
音域間で容易に変更でき(キースケーリング)、それに
より、アコースティックピアノに近似した良好なタッチ
感を得ることができる。
【0030】さらに、融着部18がピン状であることに
より、ハンマー本体13のカバー17が点融着状態で融
着されるので、組立および分解作業をより容易に行うこ
とができる。また、ポケット20の段部20aによって
錘板14の抜止めがなされるとともに、ポケット20の
底壁16e、17eに形成した突起16f、17fによ
って錘板14の滑り止めがなされるので、錘板14を、
離脱やがたつきを生じるさせることなく、安定して保持
することができる。
【0031】なお、本発明は、説明した実施形態に限定
されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、実施形態で示した各構成要素の材質、形状や細
部の構成などは、あくまで例示であり、本発明の趣旨の
範囲内で適宜、変更することができる。図6および図7
は、そのような変形例を示している。図6の変形例は、
カバー17の孔17gを省略し、その自由端を錘板取付
部16に嵌合させ、錘板取付部16の縁部に設けた融着
部18を融解することによって、カバー17を融着した
ものである。また、図7の変形例は、錘板14の収容部
14aと突出部14bとの間に段部を設けず、両者14
a、14bをまっすぐに連ねたものである。さらに、実
施形態は、本発明を電子ピアノに適用した例であるが、
本発明は、これに限らず、シンセサイザなどの他の適当
なタイプの電子鍵盤楽器に適用することも、もちろん可
能である。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の電子鍵盤
楽器のハンマーは、組立および分解が容易で、環境にや
さしいとともに、錘の重さを音域などに応じて容易に変
更することができるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるハンマーを組み込ん
だ電子ピアノの鍵盤装置の離鍵状態における側断面図で
ある。
【図2】図1の鍵盤装置のハンマーの(a)平面図およ
び(b)側面図である。
【図3】図2のハンマーのハンマー本体の(a)平面図
および(b)側面図である。
【図4】図2のハンマーの錘板の(a)平面図および
(b)側面図である。
【図5】ハンマーの組立状況を示す(a)平面図および
(b)側面図である。
【図6】ハンマーの変形例を示す平面図である。
【図7】ハンマーの別の変形例を示す側面図である。
【図8】従来の電子ピアノのハンマーを示す(a)側面
図および(b)A−A’線に沿う断面図である。
【図9】従来の他の電子ピアノのハンマーを示す(a)
平面図および(b)側面図である。
【符号の説明】
1 鍵盤装置 3 鍵 4 ハンマー 5 棚板 13 ハンマー本体 14 錘板 14a 収容部 14b 突出部 16 錘板取付部 16f 突起 17 カバー 17f 突起 18 融着部 19 ヒンジ部 20 ポケット 20a 段部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押鍵された鍵と連動して回動することに
    よりタッチ重さを付与する電子鍵盤楽器のハンマーであ
    って、 樹脂成形品で構成され、錘板取付部と、一端部にヒンジ
    部を有し、このヒンジ部を介して前記錘板取付部に対し
    て折たたみ可能で、この折たたみにより前記錘板取付部
    との間にポケットを画成するカバーと、前記錘板取付部
    および前記カバーの少なくとも一方に形成され、前記カ
    バーを前記錘板取付部に対して融着するための融着部と
    を一体に有するハンマー本体と、 このハンマー本体よりも比重の大きな材料で構成され、
    前記ハンマー本体の前記ポケットに収容される収容部、
    およびこの収容部に連なり、前記ポケットから突出する
    突出部を有する錘板と、 を備えていることを特徴とする電子鍵盤楽器のハンマ
    ー。
  2. 【請求項2】 前記ハンマー本体の融着部が突起状に形
    成されていることを特徴とする、請求項1に記載の電子
    鍵盤楽器のハンマー。
  3. 【請求項3】 前記錘板の前記収容部が前記ハンマー本
    体の前記ポケットに抜止め状態で収容されていることを
    特徴とする、請求項1または2に記載の電子鍵盤楽器の
    ハンマー。
  4. 【請求項4】 前記錘板の前記収容部が接する前記ポケ
    ットの壁面に、滑り防止用の突起が設けられていること
    を特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の電
    子鍵盤楽器のハンマー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011022472A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 電子鍵盤楽器のハンマー
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