JP2000186868A - 吸収式空調装置の制御装置 - Google Patents
吸収式空調装置の制御装置Info
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Abstract
ない室内機等の配管の冷温水流路の凍結を防止する。 【解決手段】 再生器、凝縮器、蒸発器、吸収器、吸収
液ポンプからなる吸収サイクルにより冷房運転をし、暖
房運転時に冷暖切替え弁を開弁して暖房吸収液流路によ
り再生器から蒸発器へ加熱した吸収液を供給する吸収式
熱源機101と、室内機RUの空調熱交換器44とを冷
温水ポンプP3を有する冷温水流路46で接続した吸収
式空調装置において、暖房運転中に外気温度が低い場合
に、室内機RU、床暖房パネルへの開閉弁を開弁する。
室内機RUに冷温水入口サーミスタ49を設け、冷温水
温度が33℃以上に上がった場合に閉弁する。運転して
いない端末にも、加熱された冷温水が循環するため、配
管の凍結防止ができる。
Description
の水溶液を吸収液とする吸収サイクルを形成するととも
に再生器から蒸発器へ吸収液を供給する暖房用の吸収液
流路を設けて、暖房用の吸収液流路中の弁の開閉によっ
て暖房運転と冷房運転とを切替える吸収式空調装置の制
御装置に関し、特に、熱源機となる空調機本体と室内機
及び床暖房パネルとの間に設けられた冷温水配管(冷温
水循環回路)内の冷温水の凍結防止を図るための技術に
関する。
は、冷房運転時には、吸収サイクルにおいて、再生器で
バーナの加熱により沸騰した低濃度吸収液から冷媒蒸気
が分離され、冷媒蒸気は凝縮器で冷却されて冷媒液とな
り蒸発器へ供給される。再生器で冷媒蒸気が分離されて
高濃度となった吸収液は、吸収器へ供給される。吸収器
と蒸発器とは連通しており、冷媒液は蒸発器で蒸発して
熱を奪って冷却源を形成し、蒸発器内に配した冷温水配
管内を循環する冷温水を冷却して、室内機の空調用熱交
換器に循環させることで、室内の冷房を行う。吸収液は
吸収器で冷媒蒸気(蒸発器で気化したもの)を吸収し、
このときの発熱を外部へ排出するために、吸収器内には
熱交換用配管が設けられていて、冷却水ポンプによって
供給される冷却水の通過によって外部へ排熱される。
とは別に再生器と蒸発器とを連絡する吸収液流路中の冷
暖切替え弁を開弁し、バーナで加熱された吸収液を蒸発
器内へ供給することにより、蒸発器内の冷温水配管を通
過する冷温水を加熱して室内機及び床暖房パネルへ循環
させる。
体と室内機及び床暖房パネルとの間には、空調機本体で
冷却又は加熱された冷温水を循環させるための冷温水循
環回路が形成されており、各運転において、蒸発器内で
冷却或いは加熱された冷温水が室内機等へ供給されて、
室内の冷房又は暖房を行う。
成しているため、ある程度大きな能力を有するものの方
が効率が良く、そのため、1台の空調機本体に対して、
複数の室内機及び床暖房パネル等の端末を設けることが
可能なマルチエアコンとして商品化されている。
運転と暖房運転とを切替えによって行うようにした吸収
式空調装置では、熱源機としての空調機本体と室内機等
の端末との間は冷温水配管で接続されており、冷温水配
管の外側には、熱効率の低下を防止するために、通常の
断熱処理が施されている。このように構成された吸収式
空調装置では、冷寒期等の運転停止中において、空調機
本体と室内機等の端末との間の冷温水配管内での凍結を
防止するために、従来では、冷温水ポンプを駆動するこ
とで冷温水配管内で冷温水を流動させることが行われて
きた。
空調装置では、室内機及び床暖房パネルなどの複数の端
末が接続可能に構成されているが、常時、すべての端末
で運転が行われるとは限らない。従って、冷寒期におい
て、一部の端末のみで暖房運転が行われていても、暖房
運転が行われていない端末については、冷温水循環回路
内の冷温水が滞留したままであり、熱源機で加熱された
冷温水は、運転停止中の端末を結ぶ冷温水循環回路には
循環しない。このため、運転停止中の端末へ通じる冷温
水循環回路にあっては、凍結を生ずる恐れがある。
配管内に冷温水を循環させる吸収式空調装置において、
運転停止中の端末へ通ずる冷温水循環回路内の冷温水の
凍結を防止することを目的とする。
は、冷媒を含む吸収液を加熱手段により加熱して吸収液
から冷媒蒸気を分離させる再生器と、該再生器によって
分離した前記冷媒蒸気を冷却して凝縮させる凝縮器と、
該凝縮器で生じた冷媒液を低圧下で蒸発させる蒸発器
と、前記再生器で前記冷媒蒸気が分離された吸収液に、
前記蒸発器で蒸発した冷媒蒸気を吸収させる吸収器と、
前記吸収器から前記再生器へ吸収液を戻すための吸収液
ポンプとから吸収サイクルを形成するとともに、冷暖切
替え弁を備えた暖房用吸収液流路により前記再生器と前
記蒸発器とを接続し、前記冷暖切替え弁の閉弁時には、
前記吸収サイクルの作動により前記蒸発器を冷却源とす
るとともに、前記冷暖切替え弁の開弁時には、前記再生
器で加熱された吸収液を前記蒸発器へ供給して加熱源と
する吸収式熱源機と、冷温水を遮断する開閉弁をそれぞ
れ備えた任意の台数の空調用熱交換器及び床暖房パネル
を前記蒸発器内に配した熱交換用配管に対して並列接続
可能に設け、前記熱交換用配管で加熱又は冷却された冷
温水を冷温水ポンプによって前記空調用熱交換器及び前
記床暖房パネルに循環させる冷温水循環回路と、冷房運
転時には前記冷暖切替え弁を閉弁制御し、暖房運転時に
は前記冷暖切替え弁を開弁制御することによって、冷房
運転と暖房運転との切替えや運転開始・停止を制御する
運転制御手段を具備する吸収式空調装置の制御装置にお
いて、前記運転制御手段により暖房運転が行われている
とき外気温度を検知する外気温度検知手段と、前記外気
温度検知手段によって検知される外気温度が所定温度以
下の場合に、暖房運転していない空調用熱交換器又は床
暖房パネルに備えられた前記開閉弁を開弁制御する冷温
水凍結防止手段とを具備することを特徴とする。
水凍結防止手段は、前記空調用熱交換器又は前記床暖房
パネルにそれぞれ備えられた冷温水温度検知手段によっ
て検知される冷温水温度が閉弁温度以上に達したとき、
該閉弁温度以上に達した前記空調用熱交換器又は前記床
暖房パネルの前記開閉弁を閉弁するとともに、該閉弁後
の所定時間を計時するタイマを備え、該タイマにより計
時される所定時間経過後に、前記外気温度検知手段によ
って検知される外気温度を判別することを特徴とする。
温度検知手段によって検知される外気温度が低いほど前
記タイマにより計時される前記所定時間を短く設定する
ことを特徴とする。
制御手段により暖房運転が行われているときには、加熱
手段によって再生器で加熱された吸収液が蒸発器へ供給
され、蒸発器内に配置された熱交換用配管内を循環する
冷温水が加熱される。加熱された冷温水は、暖房運転中
の空調用熱交換器又は床暖房パネルへ供給されて、室内
の暖房が行われる。
知温度が所定温度以下になると、暖房運転が行われてい
ない空調用熱交換器及び床暖房パネルに備えられた開閉
弁が開弁される。これによって、外気温度が低い場合
に、暖房運転が行われていない空調用熱交換器及び床暖
房パネルへも加熱された冷温水が供給されて循環するた
め、暖房運転が行われていない空調用熱交換器及び床暖
房パネルと蒸発器内の熱交換用配管との間の冷温水が凍
結することがない。
パネル内にはそれぞれ冷温水温度検知手段が備えられて
いて、検知される冷温水温度が閉弁温度以上に上昇する
と、その温度を検知した空調用熱交換器又は床暖房パネ
ルに備えられた開閉弁が閉弁される。これによって、加
熱された冷温水の熱が、暖房運転を要求されない室内に
放出され続けることがなくなり、エネルギーの無駄を防
止することができる。
される所定時間が経過すると、再び、外気温度が判別さ
れ、外気温度が所定温度より低ければ、再度、開閉弁が
開弁され、凍結防止が図られる。
は、計時する所定時間が凍結防止動作の休止時間となる
ものであるため、請求項3のように、外気温度が低い場
合には所定時間を短く設定し、外気温度が高めの場合に
は所定時間を長く設定すれば、冷温水の温度低下の度合
いに応じた頻度で凍結が防止される。
調装置の実施例を示す。吸収式空調装置は、吸収式熱源
機としての室外機100と複数の室内機RUとからな
る。室外機100は、図2に示すように、熱源機本体1
01と冷却塔(クーリングタワー)CTとから構成され
る。なお、空調装置は、制御装置200により制御され
る。
1は、主にステンレスによって成形され、冷媒及び吸収
液としての臭化リチウム水溶液の冷凍用の吸収サイクル
を形成するもので、Bは加熱手段としてのガスバーナ、
1は高温再生器、2は低温再生器、3は吸収器、4は蒸
発器、5は凝縮器であり、吸収液内には、ステンレスと
臭化リチウムとの反応による腐食を抑制するためのイン
ヒビターが含まれている。
に供給された低濃度吸収液をガスバーナBによって加熱
し、中濃度吸収液分離筒12と吸収液仕切り容器13と
の間に形成された筒状の吸収液上昇流路14を加熱され
た吸収液が上昇すると、加熱により低濃度吸収液中の冷
媒としての水が蒸発して冷媒蒸気(水蒸気)として分離
して、冷媒蒸気の蒸発により濃化した中濃度吸収液は、
吸収液戻し板15によって内側へ方向を転換されて吸収
液仕切り容器13内へ戻される。
収液は、吸収液仕切り容器13の側部に開口した中濃度
吸収液流路L1から、低温再生器2へ供給される。ま
た、分離した冷媒蒸気は冷媒回収タンク10で回収され
て、冷媒流路L5により凝縮器5へ供給される。尚、吸
収液仕切り容器13の底部には、暖房運転時に、加熱さ
れた吸収液を蒸発器4内へ供給するための暖房用吸収液
流路L4の流入口が開口している。
媒仕切り筒17が中濃度吸収液分離筒12に接合されて
いて、中濃度吸収液分離筒12との間に断熱用間隙17
aを形成しているため、中濃度吸収液分離筒12内の熱
が遮断され、冷媒回収タンク10内の冷媒が、吸収液上
昇流路14内の高温の吸収液によって加熱されることが
ない。冷媒回収タンク10は、冷媒仕切り筒17の外側
が、分離された冷媒液を貯留する冷媒貯留部10aとな
っており、冷媒貯留部10aに貯留された冷媒液は、冷
媒流路L5から凝縮器5へ供給される。
過する中濃度吸収液流路L1によって供給される中濃度
吸収液が、低温再生器ケース20の天井から流入して冷
媒回収タンク10の外壁を熱源として再加熱され、気液
分離部22で冷媒蒸気と高濃度吸収液とに分離され、冷
媒蒸気は、冷媒蒸気出口21および隙間5Aから凝縮器
ケース50内へ、高濃度吸収液は、高濃度吸収液受け部
23に貯留され、高濃度吸収液流路L2により吸収器3
へ供給される。
仕切り容器13から低温再生器2へ流れる中濃度吸収液
の流量を制限するためのオリフィス(図示なし)が設け
られていて、低温再生器ケース20内へは中濃度吸収液
分離筒12との圧力差により中濃度吸収液が供給され
る。(低温再生器ケース20内では、約70mmHg、
中濃度吸収液分離筒12内では約700mmHg)
管を縦型円筒状に巻設され内部を排熱用冷却水が流れる
吸収管としてコイル状に巻かれた吸収コイル31が捲回
されており、高濃度吸収液流路L2により低温再生器2
の高濃度吸収液受け部23から供給される高濃度吸収液
が圧力差により流入して、高濃度吸収液散布具32によ
り吸収コイル31の上端に散布され、吸収コイル31の
表面に付着して薄膜状になり、重力の作用で下方に流下
し、水蒸気を吸収して低濃度吸収液となる。この水蒸気
を吸収する際に吸収コイル31の表面で発熱するが、吸
収コイル31を循環する排熱用冷却水により冷却され
る。尚、吸収液に吸収される水蒸気は、後述する蒸発器
4で冷媒蒸気として発生したものである。
プP1の作動により、底部33から、熱交換器Hおよび
吸収液ポンプP1が装着された低濃度吸収液流路L3に
よって加熱タンク11内へ供給される。また吸収コイル
31内には、冷房運転時に、冷却塔CTで冷却された排
熱用冷却水が、凝縮器5の冷却コイル51を介して循環
する。
収コイル31の外周に設けた縦型円筒形で多数の連通口
(図示なし)付きの仕切り板40の外周に、内部を冷暖
房用の冷温水が流れる銅管からなる縦型円筒形の蒸発コ
イル41を配設し、その上方に冷媒液散布具42を取り
付けてなる。尚、蒸発器4の底部43は、電磁式の冷暖
切替え弁6を有する暖房用吸収液流路L4により中濃度
吸収液分離筒12内の吸収液仕切り容器13の底部と連
通している。
転時に冷媒液散布具42より冷媒液(水)を蒸発コイル
41の上に流下させると、流下された冷媒液は、表面張
力で蒸発コイル41の表面を濡らして膜状となり、重力
の作用で下方へ降下しながら低圧(例えば、6.5mm
Hg)となっている蒸発・吸収ケース30内で蒸発コイ
ル41から気化熱を奪って蒸発し、蒸発コイル41内を
流れる空調用の冷温水を冷却する。
冷却コイル51によって冷却された冷媒蒸気が液化した
冷媒液を凝縮器ケース50の底から浮かした位置で受け
るための皿状の冷媒液受け部52が設けられていて、冷
媒液受け部52は、蒸発器4の冷媒液散布具42の上方
に設けられて、供給される冷媒液の自己冷却により冷媒
液を冷却させる冷媒冷却器53と、冷媒液供給路L6に
よって連通して組付けられている。
を制限するためのオリフィス(図示なし)が設けられた
冷媒流路L5により冷媒回収タンク10の冷媒貯留部1
0aと連通するとともに、冷媒蒸気出口21および隙間
5Aを介して低温再生器2とも連通しており、いずれも
圧力差(凝縮器ケース内では約70mmHg)により冷
媒が供給される。冷房運転時において、凝縮器ケース5
0内に供給された冷媒蒸気は、冷却コイル51により冷
却されて液化し、凝縮器5の下部に設けられた冷媒液受
け部52から蒸発器4内に配置された冷媒液冷却器53
へ冷媒液供給路L6を介して供給される。
媒液は、凝縮器ケース50の底によって形成される冷媒
液貯留部54に貯留され、冷房運転時に吸収サイクルを
循環する吸収液の濃度を実質的に高く維持して、冷房性
能を確保している。そして、冷媒液貯留部54と冷媒冷
却器53とは、冷媒弁7を備えた冷媒液流路L7によっ
て連通しており、冷媒液の凍結の恐れのある場合に、冷
媒弁7の開弁制御によって蒸発器4に冷媒液が供給され
て、蒸発器4内の蒸気圧を高くすることにより凍結を防
止する。また、暖房運転の開始時にも、冷媒弁7が開弁
されて、冷房運転時に冷媒液貯留部54内に貯留された
冷媒液が全て蒸発器4内へ供給され、暖房運転時に加熱
されて循環する吸収液の濃度を低く維持して晶析が防止
される。
吸収液は、高温再生器1→中濃度吸収液流路L1→低温
再生器2→高濃度吸収液流路L2→高濃度吸収液散布具
32→吸収器3→吸収液ポンプP1→低濃度吸収液流路
L3→高温再生器1の順に循環する。また、冷媒は、高
温再生器1(冷媒蒸気)→冷媒流路L5(冷媒蒸気)又
は低温再生器2(冷媒蒸気)→凝縮器5(冷媒液)→冷
媒供給路L6(冷媒液)又は冷媒液流路L7(冷媒液)
→冷媒冷却器53→冷媒液散布具42(冷媒液)→蒸発
器4(冷媒蒸気)→吸収器3(吸収液)→吸収液ポンプ
P1→低濃度吸収液流路L3→高温再生器1の順に循環
する。
コイル31と凝縮器5の冷却コイル51は、接続されて
連続コイルを形成しており、連続コイルは、冷却水流路
34によって冷却塔CTと接続されて冷却水循環路を形
成している。この冷却水循環路において、吸収コイル3
1の入口と冷却塔CTとの間の冷却水流路34には、連
続コイル内へ冷却水を送り込むための冷却水ポンプP2
が設けられており、冷却水ポンプP2の作動により連続
コイルを通過する冷却水は、吸収コイル31で吸収熱
を、冷却コイル51で凝縮熱をそれぞれ吸熱して比較的
高温となって、冷却塔CTに供給される。
水ポンプP2の作動により冷却塔CT内の冷却水が、冷
却塔CT→冷却水ポンプP2→吸収コイル31→冷却コ
イル51→冷却塔CTの順に循環する。冷却塔CTで
は、落下する冷却水を大気中に一部蒸発させて、残りの
冷却水を冷却する自己冷却がなされており、冷却水は、
大気中に放熱して低温度になる排熱サイクルを形成して
いる。なお、送風機Sからの送風により、水の蒸発を促
進させている。蒸発器4の蒸発コイル41には、室内機
RUに設けられた空調熱交換器44が冷温水流路47で
連結されていて、冷温水流路47には、冷温水ポンプP
3が設けられている。
られているとともに、この熱交換器44に対して、室内
空気を通過させて再び室内へ吹き出すブロワ46が備え
られている。各室内機RUの空調用熱交換器44の下流
側の冷温水流路47には、それぞれモータ駆動の開閉弁
48が備えられており、各室内機RUに備えられたリモ
コンの操作信号に応じて、運転が指示された室内機RU
に備えられた開閉弁48のみが開弁駆動され、他の室内
機RUの開閉弁48は閉弁されたままとなる。また、室
内機RUには、空調用熱交換器44の上流で、冷温水配
管内の冷温水の温度を検知するための冷温水入口サーミ
スタ49が備えられている。以上の構成により、蒸発コ
イル41で低温度となった冷温水は、開閉弁48が開弁
駆動された室内機RUについては、蒸発コイル41→冷
温水流路47→空調熱交換器44→冷温水流路47→冷
温水ポンプP3→蒸発コイル41の順で循環する。
6は暖房運転用に設けられたもので、暖房運転時には冷
暖切替え弁6を開弁し、吸収液ポンプP1を作動させ
る。これにより、中濃度吸収液分離筒12内の吸収液仕
切り容器13内の高温度の中濃度吸収液が蒸発器4内へ
流入し、中濃度吸収液の高温蒸気(冷媒蒸気)によっ
て、蒸発コイル41内の冷温水が加熱され、加熱された
蒸発コイル41内の冷温水は、冷温水ポンプP3の作動
により冷温水流路47から空調用熱交換器44へ供給さ
れ、暖房の熱源となる。蒸発器4内の中濃度吸収液は、
仕切り板40の連通口から吸収器3側へ入り、低濃度吸
収液流路L3を経て、吸収液ポンプP1により加熱タン
ク11へ戻される。
は、吸収サイクルにおいて吸収液を循環させるための吸
収液ポンプP1と、蒸発器コイル41で冷却または加熱
された冷温水を冷温水流路47によって室内機RUの空
調用熱交換器44に循環させるための冷温水ポンプP3
とが、同一のモータによって駆動されるタンデムポンプ
として構成されていて、常に吸収液ポンプP1と冷温水
ポンプP3とが同時に同一回転数で回転する。
の制御動作について説明する。制御装置200は、ガス
バーナBの燃焼制御、吸収液ポンプP1及び冷温水ポン
プP3を駆動するタンデムポンプの制御、冷温水ポンプ
P2の制御、冷却塔CTの送風機Sの回転制御、吸収サ
イクル内に設けられた各弁6、7の制御等により、空調
装置の冷房運転、暖房運転の各制御を行うとともに、各
運転の停止中には、室外機100と室内機RUとの間を
接続する冷温水流路47内の冷温水の凍結防止のための
凍結防止運転を行う。以下では、暖房運転および凍結防
止運転についてのみ説明を行い、冷房運転については説
明を省略する。
室内機RUが設置された室内に設けられたリモコン(図
示なし)の暖房運転開始の指示に応じて冷暖切替え弁6
を開弁し、吸収液ポンプP1及び冷温水ポンプP3を駆
動するタンデムポンプの作動を開始し、ガスバーナBを
燃焼して行われる。この実施例では、暖房運転の対象と
して、室内機RUのみを設置したものを示しているが、
この空調システムでは、図6に示すように、室外機10
0は、冷温水を床暖房パネル300にも供給可能に構成
されており、制御装置200においては、床暖房パネル
300が設置されているか否かを、床暖房パネル300
に別途備えられる床暖房パネル用リモコン(図示しな
い)からの操作信号の有無によって判別し、その結果に
基づいて、各制御を行う。以下では、制御装置200の
暖房制御について、図3に示すタンデムポンプの制御を
参考にして説明する。
れると、その信号が床暖房パネル用リモコンからの床暖
房運転信号であるか否かを判別し、床暖房運転信号であ
る場合には(ステップ10においてYES)、タンデム
ポンプの直流モータを制御するインバータを110Hz
に制御して(ステップ11)、タンデムポンプの回転数
を3300rpmの高回転数で駆動して、大きな揚程・
流量を確保する。
10においてNO)、室内機RUの暖房運転台数が1台
であるかを判別し(ステップ12)、室内機RUの運転
台数が2台以上の場合には(ステップ12においてN
O)、タンデムポンプの直流モータを制御するインバー
タを70Hzに制御して(ステップ13)、タンデムポ
ンプの回転数を2100rpmの中回転数で駆動し、室
内機RUの運転台数が1台だけの場合には(ステップ1
2においてYES)、インバータを60Hzに制御して
(ステップ14)、タンデムポンプの回転数を1800
rpmの低回転数で駆動する。尚、上記、各回転数に制
御されるタンデムポンプの回転数は、室外機100に接
続された室内機RUおよび床暖房パネルの端末の台数の
みによって固定回転数に制御され、各種のサーミスタの
検知温度には依存しない。
燃焼量制御では、室内機RUの室外機100への戻り部
の冷温水流路47に設けられた冷温水入口サーミスタ4
9に検知される冷温水温度Twに基づいて、この冷温水
温度Twが60℃になるように、1500kcal/h
〜8000kcal/hの間でガスバーナBのインプッ
トをガス比例弁によって制御する。この間、室内機RU
では、供給される冷温水の温度を検知する冷温水入口温
度サーミスタ49の検知温度に応じて、ブロワ46の回
転数が制御される。また、冷却水流路34においては、
冷却水ポンプP2及び送風機Sを駆動せず、冷却水回路
内に設けられた排水弁(図示なし)を開弁して、冷却水
回路内の水を全て排水する。
て、暖房運転をしていない端末としての室内機RUある
いは床暖房パネル300への冷温水流路47において
は、外気温度が低い場合には、冷温水流路47内の冷温
水が凍結する恐れがある。このため、本実施例では、暖
房運転中に、運転中でない室内機RU或いは床暖房パネ
ル300への冷温水流路47の凍結を防止するための暖
房時凍結防止制御を合わせて行う。
いて説明する。 [暖房時凍結防止制御]暖房運転が行われている場合、
室外機100に備えられた外気温度サーミスタ201に
より検知される外気温度が所定温度(例えば3℃)以下
か否かを判別し、所定温度(例えば3℃)より高い場合
には(ステップ21においてNO)、そのまま待機す
る。外気温度が所定温度(3℃)以下の場合には(ステ
ップ21においてYES)、暖房時凍結防止動作とし
て、運転中でない各室内機RU及び床暖房パネルに設け
られた開閉弁48をそれぞれ開弁する(ステップ2
2)。これによって運転中でない各室内機RU及び床暖
房パネルを含む冷温水流路47内を、暖房用に加熱され
た高温の冷温水が循環するため、この熱によって、冷温
水の凍結を防止することができる。
と、暖房運転が要求されていない室内へ冷温水の熱が過
剰に放出されて、エネルギーが無駄になるため、冷温水
入口サーミスタ49によって検知される冷温水温度が3
3℃に達した室内機RU或いは床暖房パネル300につ
いては(ステップ23においてYES)、開閉弁48を
閉弁する(ステップ24)。尚、上記ステップ23で
は、冷温水温度が33℃に達したか否かを判別したが、
タイマ(例えば10分)による開弁時間が経過したか否
かを判別しても良い。
U或いは床暖房パネル300が備える開閉弁48が閉じ
られてからの経過時間を計時し、開閉弁48の閉弁後の
経過時間が所定時間(例えば15分)を経過した時点で
(ステップ25においてYES)、ステップ21へ移行
し、再び、外気温度サーミスタ201の検知する外気温
度が所定温度(3℃)以下であるか否かを判別し、所定
温度以下であれば、上記のとおり、再び、各開閉弁48
の開弁動作を行う。以上のとおり、本発明では、暖房運
転中に外気温度が所定温度(3℃)以下の場合には、運
転中でない室内機RU或いは床暖房パネル300に付い
て、それぞれ開閉弁48を開弁して、暖房用に加熱され
た高温の冷温水を各冷温水流路47に流すことによっ
て、凍結を防止することができる。尚、上記では、閉弁
後に一定の所定時間(15分)が経過したときに、再
び、外気温度を判別して暖房時凍結防止を行うか否かを
判断したが、外気温度に応じ、例えば、外気温度が−1
0℃以下の場合には15分、−10℃〜−5℃の場合に
は30分、−5℃〜−3℃の場合には60分と、タイマ
により計時される所定時間を変更してもよい。また、こ
の計時時間を変更する場合には、閉弁時の冷温水温度と
外気温度との組み合わせにより、所定時間を決めるとよ
い。
いない場合における凍結防止運転について、図5に基づ
いて説明する。 [凍結防止運転]凍結防止運転は、上記、暖房運転中の
暖房時凍結防止制御とは異なり、冷寒期に暖房が行われ
ていない場合に、冷温水流路47内の冷温水が凍結する
のを防止するための運転であり、冷房運転及び暖房運転
が共に行われていない場合にのみに行われるものであ
る。
い場合、室外機100に備えられた外気温度サーミスタ
201により検知される外気温度が3℃以下か否かを判
別し、3℃より高い場合には(ステップ31においてN
O)、そのまま待機する。外気温度が3℃以下の場合に
は(ステップ31においてYES)、凍結防止制御を行
い(ステップ32)、冷暖切替え弁6を開弁するととも
に冷温水ポンプP3を駆動する直流モータを制御して、
冷温水ポンプP3を駆動し、各室内機RUに設けられた
開閉弁48をそれぞれ開弁する。
0に接続された室内機RUの台数および床暖房パネルの
有無に応じて、床暖房パネルが接続されている場合には
大回転数に、また、床暖房パネルが接続されていない場
合には、室内機RUの接続台数に応じて、その台数が多
いほど大回転数にタンデムポンプの回転数制御を行う。
これによって室内機RUを含む冷温水流路47内を冷温
水が循環するため、冷温水の流動によって、冷温水の凍
結を防止することができる。また、床暖房パネルが接続
されていなくて空調熱交換器44の接続台数の少ない場
合には、騒音を抑制できる。
が3℃より高くなれば(ステップ33においてNO)、
冷暖切替え弁6を閉弁するとともに冷温水ポンプP3を
駆動する直流モータを停止して、冷温水ポンプP3を停
止し、各室内機RUに設けられた開閉弁48をそれぞれ
閉弁する(ステップ34)。尚、ステップ32における
冷暖切替え弁6の開弁制御は、冷温水ポンプP3が吸収
液ポンプP1と同一回転するタンデムポンプが構成され
ているため、吸収サイクル内での吸収液の流路を確保す
るためである。
時に、外気温度が低い場合に、室外機100に接続され
た床暖房パネル300及び室内機RUのうち運転されて
いないものについても、開閉弁48を開弁して冷温水を
循環させるため、凍結を防止することができる。
液ポンプP1と同一回転するようにタンデムポンプによ
って構成したが、冷温水ポンプP3と吸収液ポンプP1
とを個別に駆動するようにしてもよい。その場合、上記
ステップ32における冷暖切替え弁6の開弁動作は、不
要になる。
たものを示したが、室内温度を下げないで除湿運転を行
うために、空調熱交換器44で一旦冷却した空気を加熱
する加熱用熱交換器を空調熱交換器44と並設させるよ
うにしてもよい。上記実施例では、2重効用式で説明し
たが、1重効用式でもよい。また、加熱源としては、石
油バーナや、電気ヒータを用いてもよい。
成図である。
る。
タンデムポンプの制御動作の概略を説明するための流れ
図である。
止制御の概略を説明するための流れ図である。
転を説明するための流れ図である。
略構成図である。
段、タイマ) 201 外気温度サーミスタ(外気温度検知手段) 300 床暖房パネル
Claims (3)
- 【請求項1】 冷媒を含む吸収液を加熱手段により加熱
して吸収液から冷媒蒸気を分離させる再生器と、 該再生器によって分離した前記冷媒蒸気を冷却して凝縮
させる凝縮器と、 該凝縮器で生じた冷媒液を低圧下で蒸発させる蒸発器
と、 前記再生器で前記冷媒蒸気が分離された吸収液に、前記
蒸発器で蒸発した冷媒蒸気を吸収させる吸収器と、 前記吸収器から前記再生器へ吸収液を戻すための吸収液
ポンプとから吸収サイクルを形成するとともに、 冷暖切替え弁を備えた暖房用吸収液流路により前記再生
器と前記蒸発器とを接続し、前記冷暖切替え弁の閉弁時
には、前記吸収サイクルの作動により前記蒸発器を冷却
源とするとともに、前記冷暖切替え弁の開弁時には、前
記再生器で加熱された吸収液を前記蒸発器へ供給して加
熱源とする吸収式熱源機と、 冷温水を遮断する開閉弁をそれぞれ備えた任意の台数の
空調用熱交換器及び床暖房パネルを前記蒸発器内に配し
た熱交換用配管に対して並列接続可能に設け、前記熱交
換用配管で加熱又は冷却された冷温水を冷温水ポンプに
よって前記空調用熱交換器及び前記床暖房パネルに循環
させる冷温水循環回路と、 冷房運転時には前記冷暖切替え弁を閉弁制御し、暖房運
転時には前記冷暖切替え弁を開弁制御することによっ
て、冷房運転と暖房運転との切替えや運転開始・停止を
制御する運転制御手段を具備する吸収式空調装置の制御
装置において、 前記運転制御手段により暖房運転が行われているとき外
気温度を検知する外気温度検知手段と、 前記外気温度検知手段によって検知される外気温度が所
定温度以下の場合に、暖房運転していない空調用熱交換
器又は床暖房パネルに備えられた前記開閉弁を開弁制御
する冷温水凍結防止手段とを具備することを特徴とする
吸収式空調装置の制御装置。 - 【請求項2】 前記冷温水凍結防止手段は、 前記空調用熱交換器又は前記床暖房パネルにそれぞれ備
えられた冷温水温度検知手段によって検知される冷温水
温度が閉弁温度以上に達したとき、該閉弁温度以上に達
した前記空調用熱交換器又は前記床暖房パネルの前記開
閉弁を閉弁するとともに、 該閉弁後の所定時間を計時するタイマを備え、 該タイマにより計時される所定時間経過後に、前記外気
温度検知手段によって検知される外気温度を判別するこ
とを特徴とする請求項1記載の吸収式空調装置の制御装
置。 - 【請求項3】 請求項2において、 前記外気温度検知手段によって検知される外気温度が低
いほど前記タイマにより計時される前記所定時間は短く
設定されることを特徴とする吸収式空調装置の制御装
置。
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WO2013088482A1 (ja) * | 2011-12-16 | 2013-06-20 | 三菱電機株式会社 | 空気調和装置 |
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1998
- 1998-12-22 JP JP36373398A patent/JP3728122B2/ja not_active Expired - Fee Related
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