JP2000185962A - 無機質吸音板の製造方法および当該製造方法によって作製された無機質吸音板 - Google Patents

無機質吸音板の製造方法および当該製造方法によって作製された無機質吸音板

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JP2000185962A
JP2000185962A JP36474098A JP36474098A JP2000185962A JP 2000185962 A JP2000185962 A JP 2000185962A JP 36474098 A JP36474098 A JP 36474098A JP 36474098 A JP36474098 A JP 36474098A JP 2000185962 A JP2000185962 A JP 2000185962A
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Yosuke Natsume
陽介 夏目
Koji Sasayama
広治 笹山
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CI Kasei Co Ltd
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CI Kasei Co Ltd
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
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    • C04B28/24Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing alkyl, ammonium or metal silicates; containing silica sols
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 騒音対策用防音(吸音)板、建物の内壁、
音の発生を嫌う各種装置の防音対策用に使用する珪砂、
火打石等からなる無機質吸音板の製造方法および当該製
造方法によって作製された無機質吸音板。 【解決手段】 粉砕された珪砂、火打石等からなる無機
質骨材に水ガラスを混入して混練した後、乾燥する。上
記無機質骨材は、サラサラした粒状のコンパウンドが得
られ、第一次工程が終了する。第二次工程において、上
記コンパウンドに水ガラスおよび/または水を混入して
混練し、粘性コンパウンドとした後、この粘性コンパウ
ンドを型により成形−乾燥−脱型する。また、上記粘性
コンパウンドは、プレスまたはロール圧延を行って所定
の形状に成形される。第三次工程は、この成形品を焼成
して無機質吸音板とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、珪砂、火打石、ガ
ラス粉砕物、陶器粉砕物等からなる無機質骨材または、
廃品回収されたガラス瓶や陶器等のリサイクル品を再利
用した無機質吸音板の製造方法および当該製造方法によ
って作製された無機質吸音板に関するものである。特
に、本発明は、工場騒音対策用防音(吸音)板、道路騒
音対策用防音(吸音)板、トンネル内壁・地下室・焼却
施設用防音(吸音)板、学校や室内プールの内壁・騒音
を少なくしたい場所の壁・音の発生を嫌う各種装置の防
音対策用に使用する無機質吸音板の製造方法および当該
製造方法によって作製された無機質吸音板に関する。
【0002】また、本発明は、無機質吸音板に形成され
る孔の大きさが均質で、しかも無機質骨材どうしの結合
が堅固である多孔質吸音板およびその製造方法に関する
ものである。
【0003】
【従来の技術】図3は従来例における無機質軽量板の製
造工程を説明するための図である。図3において、ガラ
ス質軽量骨材は、Gライト(株式会社 サンライト製
商標登録名 超軽量骨材)1号を100重量部に対し
て、珪酸ソーダ3号(JIS)10重量部を攪拌機によ
り5分間混練31する。その後、混練物を攪拌機から取
り出し、大気中に放置32して、表面を硬化33させ
て、塊とする。硬化33された塊は、0.3mmないし
1.2mm程度の粒度に粉砕34される。
【0004】次に、上記粉砕34された粉体は、水酸化
アルミニウム等の離型剤によって内面が塗られたステン
レスの容器に充填されて成形35される。その後、上記
粉砕34された粉体が充填された容器は、蓋を被せた状
態で、図示されていない焼成炉に入れられ、焼成36さ
れる。この焼成36は、2時間で800°Cに昇温し
て、30分間保持(焼成36)した後、2時間で室温ま
で冷却する。焼成36後に、ガラス質軽量板は、ステン
レス容器から離型37される。
【0005】上記製造方法の詳細およびGライトの成分
や性質は、たとえば、特開平10−139455号公報
に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記ガラス質軽量板の
製造方法は、必要とするガラス質軽量板の大きさに合っ
たステンレス容器および蓋が型枠として、成形35から
離型37まで必要である。上記型枠等の容器は、長時間
に及ぶ焼成中必要であるため、多くの数が使用され、コ
ストが高価になるだけでなく、脱型のための離型剤を塗
布する手間とその費用が必要になるという課題を有す
る。
【0007】上記製造方法により作製されたガラス質軽
量板は、その表面を加熱した場合、加熱された表面と反
対側の裏面とでは、熱膨張率の差が生じ、大きな亀裂が
発生し、破損に至ることがある。
【0008】また、近年、資源の無駄を無くすために、
ガラス瓶や陶器類を再利用するリサイクル運動が盛んに
なってきた。そこで、壊れ易いガラス瓶や陶器類は、粉
砕して再利用できる製造方法が要望されるようになって
きた。
【0009】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、成形が容易な程度の堅さにして、生産性を
向上させることができる珪砂、火打石、ガラス粉砕物、
陶器粉砕物等またはリサイクル品を再利用した無機質吸
音板の製造方法を提供することを目的とする。また、本
発明は、高強度で多孔性に富み、珪砂、火打石、ガラス
粉砕物、陶器粉砕物等やガラス瓶あるいは陶器類等のリ
サイクル品を無機質骨材にした無機質吸音板の製造方法
および当該製造方法によって作製された無機質吸音板を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】(第1発明)本発明にお
ける無機質吸音板の製造方法は、平均粒径0.5mmな
いし5mmの珪砂、火打石、ガラス粉砕物、陶器粉砕物
等の無機質骨材に水ガラスを混入して混練し、乾燥した
コンパウンドを得る第一次工程と、上記コンパウンドに
水および/または水ガラスを混入し、混練して粘性コン
パウンドを得る工程と、粘性コンパウンドを型に充填し
て成形する工程と、成形された部材を脱型および乾燥す
る工程とからなる第二次工程と、上記第二次工程の終了
した部材を焼成する工程からなる第三次工程とを含むこ
とを特徴とする。
【0011】(第2発明)本発明における無機質吸音板
の製造方法は、成形する工程がプレスまたはロール圧延
により行われることを特徴とする。
【0012】(第3発明)本発明における無機質吸音板
の製造方法において、無機質骨材100重量部に対し、
水ガラスの固形分の混入量は、1.5重量部ないし7重
量部であることを特徴とする。
【0013】(第4発明)本発明における無機質吸音板
の製造方法において、無機質骨材100重量部に対し、
第一次工程での水ガラスの固形分の混入量は、0.5重
量部ないし6重量部であり、第二次工程での水ガラスの
固形分の混入量は、0.5重量部ないし3重量部で、か
つ水ガラスの固形分の総混入量が、1.5重量部ないし
7重量部であることを特徴とする。
【0014】(第5発明)本発明における無機質吸音板
の製造方法において、無機質骨材100重量部に対し、
第一次工程での水ガラスの固形分の混入量は、1.5重
量部ないし7重量部であり、第二次工程での水の混入量
は、2重量部ないし4重量部であることを特徴とする。
【0015】(第6発明)本発明における無機質吸音板
の製造方法において、上記無機質骨材は、廃品回収され
たガラス瓶および/または陶器類を再利用したリサイク
ル品を含むことを特徴とする。
【0016】(第7発明)本発明の製造方法により作製
された無機質吸音板は、上記無機質骨材の周囲表面に、
水ガラス成分の珪酸塩が溶融固化されていると共に、気
孔率が30%ないし40%になることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】本出願人は、無機質吸音板の製造
方法において、第一次工程、第二次工程、第三次工程に
分けることで、各工程の作業性が向上するだけでなく、
珪砂、火打石、ガラス粉砕物、陶器粉砕物等、またはガ
ラス瓶や陶器類等のリサイクル品からなる粉砕物である
無機質骨材とバインダーである水ガラスとの混練、およ
び気孔率が良好になり、生産性および性能をより一層向
上させることができる無機質吸音板が得られることを見
出した。
【0018】(第1発明)本発明の第一次工程は、平均
粒径0.5mmないし5mmの珪砂、火打石、ガラス粉
砕物、陶器粉砕物等の無機質骨材に水ガラスを混入し、
攪拌機で混練する。上記無機質骨材としては、上記材料
以外にガラス瓶や陶器類等の廃品回収されたリサイクル
品を再利用することができる。上記無機質骨材は、水ガ
ラスを混練しながら乾燥させ、その周囲に乾燥被膜が形
成されて、サラサラした状態のコンパウンドが得られ
る。必要に応じて、上記混練時に、アルコールを少量添
加することによって、ゲル化を促進することができる。
上記第一次工程によって得られたコンパウンドは、大量
生産が可能で、長時間ストックしても、材質に変化がな
い粒状コンパウンドとなる。
【0019】第二次工程は、上記第一次工程で生成され
たコンパウンドに、再度水ガラスおよび/または水を混
入して混練し、粘性のあるコンパウンドを得る。その
後、上記コンパウンドは、たとえば、振動させながら底
板と枠からなる成形型に充填されて、その上をプレスま
たはロール圧延が行われ、所定の形状に成形される。上
記コンパウンドは、粘度があるため、成形後直ちに脱型
されると共に乾燥が可能である。
【0020】第三次工程は、第二次工程によって、成形
・乾燥されたコンパウンドが加熱炉に運ばれ、700°
Cないし900°Cで焼成され、無機質吸音板が得られ
る。乾燥されたコンパウンドは、脱型された後であって
も、粘性のため形が崩れずに運搬が可能である。
【0021】第二次工程において、適度の粘性を有する
コンパウンドは、成形型への充填、および成形型からの
脱型が容易であるため、生産性が向上する。成形型は、
コンパウンドを充填して成形した後、直ちに脱型して
も、コンパウンドの粘性のため、形状が維持される。ま
た、成形後のコンパウンドは、所定の粘度を有するた
め、運搬に支障をきたすことがなく、歩留りが向上し
た。さらに、成形型は、たとえば、底板と枠型とを離脱
できるような構造にしておくと、成形後、コンパウンド
を乗せた底板ごと焼成炉に運ぶことができ、枠を直ちに
再利用することができる。また、第1発明は、第一次工
程で、粉砕された無機質骨材に水ガラスの乾燥被膜が形
成されるため、第二次工程での水分の量が少なく、粘性
を有するコンパウンドを充填工程で容易にコントロール
でき、脱型時の不良品の発生を抑制することができる。
【0022】(第2発明)第二次工程における成形は、
上記粘性を有するコンパウンドを振動させながら型枠に
充填し、その上部をプレスまたはロール圧延により、所
定の形状にする。この成形品は、型から脱型した後、乾
燥が行われるため、型枠に離型剤を塗る必要がなく、工
程の簡素化を図ることができる。また、上記プレス成形
またはロール圧延によって作製された無機質吸音板は、
必要な大きさの板材として切断することが容易である。
さらに、第2発明は、ステンレス容器のような型枠が不
要であると共に、直ちに脱型ができるため、成形型が少
なくて済み、生産コストを低減できる。第2発明によっ
て作製された無機質吸音板は、加圧されているため、無
機質骨材の粒子どうしが堅固に接着した板材とすること
ができる。
【0023】混練工程は、必要に応じて、エタノールま
たはメタノール等のアルコールを添加してさらに混練す
る。アルコールは、添加し過ぎるとゲル化が進み過ぎて
攪拌が困難になるので、添加する量を適度にして粘度を
調節する。その後の混練工程は、温風を打ち込みなから
上記珪砂、火打石、ガラス粉砕物、陶器粉砕物等からな
る無機質骨材と水ガラスを乾燥すると同時に混練する。
上記無機質骨材は、前記工程により、周囲に硬化被膜が
形成され、さらさらした粒状のコンパウンドが得られ
る。そのため、上記第一次工程によって得られたコンパ
ウンドは、長時間ストックしておいても、材質に変化の
ない粒状の混練物となる。
【0024】(第3発明)第3発明は、無機質骨材10
0重量部に対し、水ガラスの固形分の混入量を1.5重
量部ないし7重量部とした。水ガラスの固形分の混入量
を適度にすることにより、短時間に良好な混合が可能に
なった。
【0025】(第4発明)第4発明は、第一次工程と第
二次工程との水ガラスの固形分の無機質骨材に対する混
入量を規定している。たとえば、第4発明において、無
機質骨材100重量部に対し、第一次工程での水ガラス
の固形分の混入量は、0.5重量部ないし6重量部であ
り、第二次工程での水ガラスの固形分の混入量は、0.
5重量部ないし3重量部で、かつ水ガラスの固形分の総
混入量が、1.5重量部ないし7重量部とした。上記水
ガラスの混入量は、無機質骨材に対する粘性が適度にな
り、成形性が向上した。上記水ガラス中の水の量が少な
いと、粘性がなく成形が困難であり、多すぎると、乾燥
工程で亀裂が発生したり、乾燥時間が長くなる。
【0026】(第5発明)第5発明は、第一次工程と第
二次工程において、水ガラスの固形分と水との無機質骨
材に対する混入量を規定している。たとえば、第一次工
程において、水ガラスの固形分の混入量は、上記無機質
骨材100重量部に対し、1.5重量部ないし7重量部
であり、第二次工程において、水の混入量は、2重量部
ないし4重量部である。さらに、必要があれば、ガラス
フリットを混入する。上記ガラスフリットは、低融点の
ものであり、無機質吸音板の強度を増加するために混入
される。
【0027】(第6発明)第6発明に使用される無機質
骨材は、廃品回収されたガラス瓶および/または陶器類
を再利用したリサイクル品が含まれている。近年、ガラ
ス瓶等は、廃品回収されることが義務付けられるように
なってきたため、これらの廃品を珪砂等に混合して、安
価でしかも所望の品質に合った無機質吸音板を作製する
ことができる。
【0028】(第7発明)第7発明の粉砕された無機質
骨材は、その周囲表面に均質に、水ガラス成分の珪酸塩
が溶融固化されていると共に、それぞれに隙間があり、
多孔質の無機質吸音板が得られる。また、無機質骨材ど
うしの間に形成される孔の気孔率は、30%ないし40
%になり、吸音材として優れたものができた。
【0029】
【実 施 例】図1は本発明の一実施例であり、無機質
吸音板を作製するための工程図である。図1において、
骨材は、珪砂、火打石、ガラス粉体、陶器粉体等や、廃
品回収によって得られるガラス瓶や陶器類をリサイクル
として再利用する。第1混練工程11は、適度の粒度、
たとえば、平均粒径0.5mmないし5mmに粉砕され
た上記無機質骨材100重量部に対して、1重量部ない
し7重量部の水ガラス(ケイ酸アルカリ塩+水溶液−以
下、単に水ガラスと記載する)の固形分が混入され、1
分ないし3分混練する。たとえば、水ガラスとして使用
した珪酸ソーダは、JIS2号であり、固形部が48%
ないし51%のものである。
【0030】第2混練工程12は、アルコール(エタノ
ールまたはメタノール)を上記水ガラスに対し、20重
量%混入し、3分ないし5分混練する。アルコールが混
入した珪砂、火打石、ガラス粉体、陶器粉体等からなる
無機質骨材は、若干ゲル化が促進され混練性が向上し
た。第3混練工程13は、ゲル化された無機質骨材に対
して、60°Cないし80°Cの温風を30分ないし6
0分送り込み、上記無機質骨材がサラサラ状態となるよ
うに、徐々に乾燥してコンパウンドができ上がる。ま
た、第1混練工程11から上記第3混練工程13は、連
続して行われ、第一次工程が終了した。第一次工程によ
って得られたコンパウンドは、攪拌機から排出14され
る。そして、上記コンパウンドは、長時間ストックして
おいても、材質に変化のない粒状混練物となった。
【0031】第二次工程における第4混練工程15は、
上記コンパウンド100重量部に対して、水ガラスの固
形分0.5重量部ないし5重量部が混入された後、1分
ないし5分混練され、適度の粘度からなる混練物が生成
された。第4混練工程15は、上記混練物100重量部
に対して、必要があれば、水酸化アルミニウム1重量部
ないし2重量部、またはほう酸0.3重量部ないし0.
8重量部を混入後、1分ないし5分分混練し、無機質吸
音板の熱膨張を抑えるようにした。
【0032】成形工程16は、たとえば、上記混練物を
プレス成形またはロール圧延することにより板材に成形
する。上記混練物は、加圧されて板材となるため、珪
砂、火打石、ガラス粉体、陶器粉体等からなる無機質骨
材どうしの間に形成される孔が適度の大きさとなり、強
度、気孔率等に優れた無機質吸音板となる。プレス成形
またはロール圧延は、たとえば、底板とこれを囲む型枠
とが任意に着脱できるようにしておき、上記混練物に振
動を与えながら充填し、その上を加圧する。
【0033】次に、脱型17は、プレスまたはロール圧
延で行うため、任意の面積の無機質吸音板が作製される
ため、型の数が少なくて済み、型から出す場合も即時脱
型が可能である。また、乾燥工程18は、上記工程17
によりできた板状の混練物が焼成中に内部の水分により
熱膨張し、亀裂等が発生するのを防止するために行われ
る。
【0034】最後に、成形された混練物は、たとえば、
800°Cまで、徐々に加熱され、800°Cで15分
ないし30分保持されて焼成された無機質吸音板とな
る。その後、上記無機質吸音板は、時間をかけて徐冷さ
れる。上記焼成工程19は、上記混練物を湾曲した型の
上に置けば、曲面を有する無機質吸音板が作製される。
【0035】図2は本発明の他の実施例であり、無機質
吸音板を作製するための工程図である。図2において、
第一実施例と同様に、珪砂、火打石、ガラス粉体、陶器
粉体等、またはガラス瓶や陶器のリサイクル品からなる
無機質骨材は、たとえば、平均粒径が0.5mmないし
3.0mm程度に粉砕されたものを使用し、予め120
°Cないし150°Cに加熱しておく。第1混練工程2
1は、上記粉砕された珪砂、火打石、ガラス粉体、陶器
粉体等からなる無機質骨材100重量部に対して、1.
5重量部ないし10重量部の水ガラス(固形分)が混入
され、2分ないし3分混練する。第1混練工程21は、
水ガラスの水分を蒸発させると共に、混練物の粘度が上
がり過ぎないように混練される。
【0036】第2混練工程22は、風を3分ないし5分
送り込み、珪砂、火打石、ガラス粉体、陶器粉体等から
なる無機質骨材がサラサラな粒体状態となるように、徐
々に乾燥してコンパウンドができ上がる。また、第1混
練工程21から上記第2混練工程22は、連続して行わ
れ、第一次工程が終了した。第一次工程によって得られ
たコンパウンドは、攪拌機から排出23されて、長時間
ストックが可能な粒状混練物となった。また、第1混練
工程21および第2混練工程22には、必要に応じて、
顔料を混入させることができる。無機質吸音板への顔料
の混入は、吸音材、断熱材、耐火材等として使用する際
に建物等の調和を図るような色にすることができる。
【0037】第二次工程における第3混練工程24は、
上記コンパウンド(無機質骨材)100重量部に対し
て、水を2重量部ないし4重量部混入し、1分から2分
混練する。コンパウンドに対する水の混入は、適度の粘
度を付与すると共に、成形性を向上させる。ただし、水
の混入は、少ないと粘性がなく、成形が困難になり、多
すぎると、後の乾燥工程で、亀裂の発生と長時間の乾燥
が必要となる。
【0038】成形工程25は、たとえば、混練物をプレ
ス成形またはロール圧延することにより板材に成形す
る。上記混練物は、加圧されて板材となるため、珪砂、
火打石、ガラス粉体、陶器粉体等からなる無機質骨材ど
うしが堅固にできた板状のものができると共に、上記無
機質骨材の間に形成される孔が適度の大きさとなり、強
度、気孔率等に優れた無機質吸音板となる。
【0039】次に、脱型工程26は、プレスまたはロー
ル圧延で行うため、任意の面積の無機質吸音板が作製さ
れると共に、その後の工程に型枠が不要となり、その数
が少なくて済み、型から出す場合も即時脱型が可能であ
る。
【0040】乾燥工程27は、たとえば、マイクロ波を
使用することで、乾燥が迅速にできると共に、乾燥後の
ハンドリングが容易になる。また、上記乾燥工程27に
マイクロ波を使用すると、焼成時に発生する亀裂による
障害を防ぐことができる。
【0041】第三次工程において、成形された混練物
は、たとえば、800°Cまで、徐々に加熱され、80
0°Cで15分ないし30分保持されて焼成された無機
質吸音板となる。その後、上記無機質吸音板は、時間を
かけて徐冷される。上記焼成工程28は、上記混練物を
湾曲した型の上に置けば、曲面を有する無機質吸音板が
作製される。
【0042】第一実施例および第二実施例は、無機質骨
材として珪砂、火打石、ガラス粉体、陶器粉体等からな
る少なくとも一種類、または同等の性質を有するリサイ
クル品、および水ガラスとして珪酸ソーダ2号を使用し
た。そして、上記各実施例において、添加量を各工程で
変えてみた結果、アルコールまたは水を入れると成形性
が向上するが、多すぎると無機質吸音板として焼成する
際に亀裂が発生することが判った。無機質吸音材に耐熱
性を持たせたい場合、水酸化アルミニウム、水酸化マグ
ネシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、ほう酸、ほう
酸アルミニウム、ほう酸リチウム、ほう酸亜鉛、ほう酸
マグネシウムから選ばれた少なくとも1種の無機化合物
を混入する。そして、その量は、増加により耐熱性を向
上させることができるが、多くなると成形性が悪くなっ
た。
【0043】また、珪砂、火打石、ガラス粉体、陶器粉
体等からなる無機質骨材100に対して、第一実施例お
よび第二実施例における水ガラスとの容量比または重量
比は、曲げ強度、気孔率、および成形性のいずれもJI
S規格により試験に耐えるものができた。たとえば、上
記第一実施例および第二実施例において作製された無機
質吸音板の曲げ強さは、10Kgf/cm2 ないし25
Kgf/cm2 であった。また、上記無機質吸音板の気
孔率は、30%ないし40%のものができた。
【0044】以上、本実施例を詳述したが、本発明は、
前記実施例に限定されるものではない。そして、特許請
求の範囲に記載された本発明を逸脱することがなけれ
ば、種々の設計変更を行なうことが可能である。たとえ
ば、無機質骨材として使用する珪砂、火打石、ガラス粉
体、陶器粉体等や同等の性質を有するリサイクル品の粒
径は、吸音材、断熱材等、使用する場所あるいは用途に
応じて選択することができる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、珪砂、火打石、ガラス
粉体、陶器粉体等や廃品回収によるリサイクル品等から
なる無機質骨材とバインダーとして水ガラスとの混練を
第一次工程と第二次工程とに分けたため、混練性および
生産性に優れていると共に、添加物がバインダーとよく
混練されて、性能の優れた無機質吸音板が得られた。
【0046】本発明によれば、型枠は、成形にのみ使用
し、乾燥や長時間の焼成には不要であるため、歩留りが
よく多くの数を用意する必要がなく、安価な無機質吸音
板を得ることができる。
【0047】本発明によれば、成形にプレスまたはロー
ル圧延を行うため、珪砂、火打石、ガラス粉体、陶器粉
体等やリサイクル品等からなる無機質骨材どうしの接着
性が良く、強度の高い無機質吸音板を得ることができ
る。
【0048】本発明によれば、水または水ガラスの含ま
れる水は、可塑性を与えるため、混練性および成形性を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であり、無機質吸音板を作製
するための工程図である。
【図2】本発明の他の実施例であり、無機質吸音板を作
製するための工程図である。
【図3】従来例における無機質軽量板の製造工程を説明
するための図である。
【符号の説明】
11、12、13、15、16・・・混練 14・・・排出 17・・・成形 18・・・脱型・乾燥 19・・・焼成 21、22、24・・・混練 23・・・排出 25・・・成形 26・・・脱型 27・・・乾燥 28・・・焼成
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 33/13 C04B 33/13 A Fターム(参考) 4G012 PA04 PA09 PA30 PC10 PC11 PE03 PE04 4G054 AA01 AA20 AC04 BA44 BA62 BA79 BC05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径0.5mmないし5mmの珪
    砂、火打石、ガラス粉砕物、陶器粉砕物等の無機質骨材
    に水ガラスを混入して混練し、乾燥したコンパウンドを
    得る第一次工程と、 上記コンパウンドに水および/または水ガラスを混入
    し、混練して粘性コンパウンドを得る工程と、粘性コン
    パウンドを型に充填して成形する工程と、成形された部
    材を脱型および乾燥する工程とからなる第二次工程と、 上記第二次工程の終了した部材を焼成する工程からなる
    第三次工程と、 を含むことを特徴とする無機質吸音板の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記成形する工程は、プレスまたはロー
    ル圧延により行われることを特徴とする請求項1記載の
    無機質吸音板の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記無機質骨材100重量部に対し、水
    ガラスの固形分の混入量は、1.5重量部ないし7重量
    部であることを特徴とする請求項1記載の無機質吸音板
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記無機質骨材100重量部に対し、第
    一次工程での水ガラスの固形分の混入量は、0.5重量
    部ないし6重量部であり、第二次工程での水ガラスの固
    形分の混入量は、0.5重量部ないし3重量部で、かつ
    水ガラスの固形分の総混入量が、1.5重量部ないし7
    重量部であることを特徴とする請求項1または請求項3
    記載の無機質吸音板の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記無機質骨材100重量部に対し、第
    一次工程での水ガラスの固形分の混入量は、1.5重量
    部ないし7重量部であり、第二次工程での水の混入量
    は、2重量部ないし4重量部であることを特徴とする請
    求項1または請求項4記載の無機質吸音板の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記無機質骨材は、廃品回収されたガラ
    ス瓶および/または陶器類を再利用したリサイクル品を
    含むことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれ
    かに記載の無機質吸音板の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記無機質骨材の周囲表面に、水ガラス
    成分の珪酸塩が溶融固化されていると共に、気孔率が3
    0%ないし40%になることを特徴とする請求項1ない
    し請求項6記載のいずれかの製造方法により作製された
    無機質吸音板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100339200C (zh) * 2005-04-04 2007-09-26 上海康拜环保科技有限公司 Mdi胶人造板的脱模方法
CN112759323A (zh) * 2021-01-05 2021-05-07 新云石业(云浮)有限公司 一种石英石板材及其制备方法

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