JP2000185603A - インストルメントパネル用リインフォースメント - Google Patents

インストルメントパネル用リインフォースメント

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JP2000185603A
JP2000185603A JP10367353A JP36735398A JP2000185603A JP 2000185603 A JP2000185603 A JP 2000185603A JP 10367353 A JP10367353 A JP 10367353A JP 36735398 A JP36735398 A JP 36735398A JP 2000185603 A JP2000185603 A JP 2000185603A
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JP
Japan
Prior art keywords
reinforcement
instrument panel
duct
large diameter
steering
Prior art date
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Pending
Application number
JP10367353A
Other languages
English (en)
Inventor
Kikuo Makase
喜久雄 任勢
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Futaba Industrial Co Ltd
Original Assignee
Futaba Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インストルメントパネル内のスペースの有効
利用を可能にすると共に、そのインストルメントパネル
の組み立て作業を容易にすることのできるインストルメ
ントパネル用リインフォースメントの提供。 【解決手段】 リインフォースメント1は、運転席側が
大径部1aとなっており、その大径部1aはテーパ部1
bを介して助手席側の小径部1cに連結されている。大
径部1aの周囲には、ステアリングコラム3を支持する
チルトブラケット5が一体に成形されている。大径部1
aをパイプ状に形成し、その中空部をエアコンの送風用
のダクトとして使用した。この中空部は、大径部1aと
テーパ部1bとの境界部分下面に開口部を有し、その開
口部から開口部17bまで空気を流通させる。このた
め、ダクト及びチルトブラケット5をリインフォースメ
ント1に取り付ける作業が省略され、リインフォースメ
ント1周囲の専有空間も小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メータ等の各種計
器類や、各種スイッチ,ラジオ,ヒータコントロール等
の電装部品が取り付けられるインストルメントパネルを
補強するため、車両に横架されるインストルメントパネ
ル用リインフォースメントに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車においてインストルメントパネル
を補強するためのリインフォースメントとしては、金属
によって中空のパイプ状に構成されたものが知られてい
る。また、この種のリインフォースメントを用いて、エ
アコンのダクトやステアリングを支持することも考えら
れている。
【0003】例えば、図4に示すリインフォースメント
51は、ステアリングコラム53を揺動可能に支持する
支持部材としてのチルトブラケット55と、エアコンの
送風用のダクト57とを支持している。なお、図4に示
すリインフォースメント51は、左ハンドル車用のリイ
ンフォースメントである。このリインフォースメント5
1では、ステアリングを支持する側(運転席側)が大径
部51aとなっており、その大径部51aはテーパ部5
1bを介して助手席側の小径部51cに連結されて全体
的として中空のパイプ状に形成されている。
【0004】このように、リインフォースメント51で
は、ステアリングを支持する側を大径に形成して強度を
確保し、その大径部51aの表面にステアリングを支持
するためのチルトブラケット55をアーク溶接等によっ
て固定している。また、エアコンのダクト57は大径部
51aの外周に沿って配設され、その配置が安定化され
る。更に、リインフォースメント51の両端には、それ
を図示しないフロントピラーに固定するためのブラケッ
ト61,63が形成され、大径部51a及び小径部51
cの表面には、図示しないニーパネル等を固定するため
の他のブラケット65が全点アーク溶接等によって固定
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
リインフォースメント51の外周に沿ってダクト57を
配設すると、図5(A)に示すようにリインフォースメ
ント51周囲の専有空間が大きくなる。また、チルトブ
ラケット55は、大径部51aとの溶接箇所を広く確保
してステアリングを頑丈に固定するため、図5(B)に
示すように比較的大型に形成する必要がある。このた
め、インストルメントパネル内のスペースが狭められ、
新たに計器類や電装部品を配設するのが困難になる。
【0006】例えば、近年の自動車では、温度計,コン
パス等の他の計器類や、CDプレーヤ,テレビ等の他の
電装部品を装着することが考えられているが、これらの
計器類や電装部品は、インストルメントパネルの外部に
取り付けることを余儀なくされている場合がある。ま
た、リインフォースメント51には、前述のようにチル
トブラケット55やダクト57を取り付ける作業が必要
となり、更に、それらの部材の取り付けにより表面形状
が複雑化するためリインフォースメント51自身のイン
ストルメントパネルへの取り付け作業も困難となる。こ
のため、インストルメントパネルの組み立て作業には多
大な労力を要し、その製造コストを低減するのには限界
があった。
【0007】そこで、本発明は、インストルメントパネ
ル内のスペースの有効利用を可能にすると共に、そのイ
ンストルメントパネルの組み立て作業を容易にすること
のできるインストルメントパネル用リインフォースメン
トを提供することを目的としてなされた。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達するためになされた請求項1記載の発明は、車両に
横架されてインストルメントパネルを補強するインスト
ルメントパネル用リインフォースメントであって、少な
くとも一部が中空の筒状に形成されると共に、その中空
部にダクトが配設されることを特徴とする。
【0009】このように構成された本発明のリインフォ
ースメントでは、少なくとも一部が中空の筒状に形成さ
れ、その中空部にダクトが配設される。このため、ダク
トをリインフォースメントに取り付ける作業が省略され
て組み立て作業が容易になり、しかも、そのダクトはリ
インフォースメントの内部に配設されるので周囲の専有
空間が小さくなると共にリインフォースメントの表面形
状も単純化する。
【0010】従って、本発明のリインフォースメントを
使用すれば、インストルメントパネル内のスペースを有
効に利用して種々の計器類や電装部品を良好に装着する
ことができると共に、インストルメントパネルの組み立
て作業を容易にしてその製造コストを良好に低減するこ
とができる。なお、本発明では、上記中空部がそのまま
ダクトとして機能してもよく、上記中空部に何らかの配
管を行ってダクトとして機能させてもよい。前者の場
合、ダクトを製造する作業自体が不要となって一層製造
コストを低減することができ、後者の場合でも、管を中
空部に配設するだけでよいため、前述のように製造コス
トを低減することができる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成に加え、少なくとも一部が他の部分よりも大径に形成
されてステアリングを支持すると共に、その大径部内の
中空部に上記ダクトが配設されることを特徴とする。こ
のように、本発明のリインフォースメントでは、少なく
とも一部が他の部分よりも大径に形成されてステアリン
グを支持するので、その部分の強度を確保してステアリ
ングはしっかりと支持される。また、本発明では、その
大径部内の中空部にダクトを配設しているので、ダクト
として大径のものが使用できる。
【0012】従って、本発明では、請求項1記載の発明
の効果に加えて、ステアリングをしっかりと支持するこ
とができると共に、ダクトとして大径のものを使用する
ことができるといった効果が生じる。請求項3記載の発
明は、請求項1または2記載の構成に加え、ステアリン
グを支持するための支持部材が一体に成形されたことを
特徴とする。
【0013】本発明のリインフォースメントには、ステ
アリングを支持するための支持部材が一体に成形されて
いるので、支持部材をリインフォースメントに取り付け
る作業が省略できる。また、支持部材はリインフォース
メントに一体化されているので、それ程大型化すること
なく充分な強度が確保できる。
【0014】従って、本発明では、請求項1または2記
載の発明の効果に加えて、専有空間を一層小さくしてイ
ンストルメントパネル内のスペースを一層有効に利用す
ることができると共に、そのインストルメントパネルの
組み立て作業を一層容易にすることができるといった効
果が生じる。
【0015】請求項4記載の発明は、車両に横架され
て、ステアリングを支持すると共にインストルメントパ
ネルを補強するインストルメントパネル用リインフォー
スメントであって、上記ステアリングを支持するための
支持部材が一体に成形されたことを特徴とする。
【0016】このように、本発明のリインフォースメン
トには、ステアリングを支持するための支持部材が一体
に成形されている。このため、支持部材をリインフォー
スメントに取り付ける作業が省略できる。また、支持部
材はリインフォースメントに一体化されているので、そ
れ程大型化することなく充分な強度が確保できる。
【0017】従って、本発明のリインフォースメントを
使用すれば、専有空間が小さくなってインストルメント
パネル内のスペースが有効に利用できるようになり、種
々の計器類や電装部品を装着することができると共に、
インストルメントパネルの組み立て作業を容易にしてそ
の製造コストを良好に低減することができる。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項3または4
記載の構成に加え、帯鋼板をプレス加工することによっ
て、上記支持部材と一体に成形されたことを特徴とす
る。本発明のリインフォースメントは、帯鋼板をプレス
加工することによって上記支持部材と一体に成形されて
いるので、そのリインフォースメント自身の製造も極め
て容易になる。従って、本発明では、請求項3または4
記載の発明の効果に加えて、そのリインフォースメント
自身の製造コストを低減して、延いてはインストルメン
トパネル全体としての製造コストも一層良好に低減する
ことができるといった効果が生じる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図
面と共に説明する。図1は、本発明が適用されたリイン
フォースメント1の構成を表す斜め上方からの斜視図で
あり、図2は、そのリインフォースメント1の構成を表
す斜め下方からの斜視図である。なお、このリインフォ
ースメント1も左ハンドル車用のものである。
【0020】図1に示すように、リインフォースメント
1は、前述のリインフォースメント51と同様に、運転
席側が大径部1aとなっており、その大径部1aはテー
パ部1bを介して助手席側の小径部1cに連結されてい
る。また、大径部1aの周囲には、ステアリングコラム
3を揺動可能に支持する支持部材としてのチルトブラケ
ット5が設けられている。更に、リインフォースメント
1の大径部1a及び小径部1cの表面には、図示しない
ニーパネル等を固定するための他のブラケット7が設け
られ、両端には、リインフォースメント1自身を図示し
ないフロントピラーに固定するためのブラケット11,
13が設けられている。
【0021】ここで、図2に示すように、上記各ブラケ
ット5,7,11,13は、帯鋼板をプレス加工するこ
とによってリインフォースメント1と一体に成形されて
おり、大径部1aはパイプ状に形成されている。なお、
リインフォースメント1では、運転席側と助手席側とで
板厚を変えて成形を行っている。この成形方法として
は、例えば、レーザ,マッシュ,CO2 等の周知の方法
が採用できる。
【0022】また、リインフォースメント1では、前述
のように大径部1aをパイプ状に形成したので、その中
空部17(図3)をエアコンの送風用のダクトとして使
用した。すなわち、中空部17は、大径部1aとテーパ
部1bとの境界部分下面に開口部17aを有し、リイン
フォースメント1の運転席側端部上面に開口部17bを
有しているが、この開口部17aから開口部17bに至
る中空部17に、エアコンから送られた空気を流通させ
て運転席側の送風口から送風するのである。
【0023】このように構成されたリインフォースメン
ト1では、大径部1aの中空部17をダクトとして使用
しているので、ダクトをリインフォースメント1に取り
付ける作業が省略され、図3(A)に示すようにリイン
フォースメント1周囲の専有空間も小さくなる。また、
チルトブラケット5をリインフォースメント1と一体に
成形しているので、チルトブラケット5をリインフォー
スメント1に取り付ける作業も省略され、図3(B)に
示すようにチルトブラケット5を大型化することなくそ
の取付強度が充分に確保できる。
【0024】このため、このリインフォースメント1を
使用すれば、インストルメントパネル内のスペースを有
効に利用して種々の計器類や電装部品を良好に装着する
ことができると共に、インストルメントパネルの組み立
て作業を容易にしてその製造コストを良好に低減するこ
とができる。しかも、リインフォースメント1ではステ
アリングコラム3を支持する運転席側に大径部1aを設
け、その大径部1aの中空部17をダクトとして使用し
ているので、そのダクトを大径に構成することができ
る。従って、ステアリングをしっかりと支持すると共
に、エアコンの送風量を充分に確保することができる。
【0025】なお、本発明は、上記実施の形態に何等限
定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限
り種々の形態で実施できることはいうまでもない。例え
ば、リインフォースメント1では、中空部17がそのま
まダクトとして機能してもよく、中空部17に何らかの
配管を行ってダクトとして機能させてもよい。前者の場
合、ダクトを製造する作業自体が不要となって一層製造
コストを低減することができ、後者の場合でも、管を中
空部に配設するだけでよいため製造コストを低減するこ
とができる。また、後者の場合、ダクトの気密性が容易
に確保できるので、送風量を一層向上させることがで
き、そのダクトをエアコンの冷媒流路等としても使用す
ることができる。更に、助手席側のリインフォースメン
トも中空の筒状に形成して、その中空部にダクトを配設
してもよい。また更に、上記各ブラケット5,7,1
1,13の一部は溶接等によって取り付けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したリインフォースメントを表す
斜め上方からの斜視図である。
【図2】そのリインフォースメントの構成を表す斜め下
方からの斜視図である。
【図3】そのリインフォースメントの構成及び作用・効
果を表す断面図である。
【図4】従来のリインフォースメントの構成を表す斜め
上方からの斜視図である。
【図5】そのリインフォースメントの構成及び課題を表
す断面図である。
【符号の説明】
1…リインフォースメント 1a…大径部
1b…テーパ部 1c…小径部 3…ステアリングコラム
5…チルトブラケット 7,11,13…ブラケット 17…中空部
17a,17b…開口部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に横架されてインストルメントパネ
    ルを補強するインストルメントパネル用リインフォース
    メントであって、 少なくとも一部が中空の筒状に形成されると共に、 その中空部にダクトが配設されることを特徴とするイン
    ストルメントパネル用リインフォースメント。
  2. 【請求項2】 少なくとも一部が他の部分よりも大径に
    形成されてステアリングを支持すると共に、 その大径部内の中空部に上記ダクトが配設されることを
    特徴とする請求項1記載のインストルメントパネル用リ
    インフォースメント。
  3. 【請求項3】 ステアリングを支持するための支持部材
    が一体に成形されたことを特徴とする請求項1または2
    記載のインストルメントパネル用リインフォースメン
    ト。
  4. 【請求項4】 車両に横架されて、ステアリングを支持
    すると共にインストルメントパネルを補強するインスト
    ルメントパネル用リインフォースメントであって、 上記ステアリングを支持するための支持部材が一体に成
    形されたことを特徴とするインストルメントパネル用リ
    インフォースメント。
  5. 【請求項5】 帯鋼板をプレス加工することによって、
    上記支持部材と一体に成形されたことを特徴とする請求
    項3または4記載のインストルメントパネル用リインフ
    ォースメント。
JP10367353A 1998-12-24 1998-12-24 インストルメントパネル用リインフォースメント Pending JP2000185603A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006143156A (ja) * 2004-11-24 2006-06-08 Futaba Industrial Co Ltd インパネリインホースメント
CZ302101B6 (cs) * 2006-02-06 2010-10-13 Škoda Auto a. s. Nosník prístrojové desky vozidla
JP2014151684A (ja) * 2013-02-05 2014-08-25 Unipres Corp ステアリングメンバ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006143156A (ja) * 2004-11-24 2006-06-08 Futaba Industrial Co Ltd インパネリインホースメント
CZ302101B6 (cs) * 2006-02-06 2010-10-13 Škoda Auto a. s. Nosník prístrojové desky vozidla
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