JP2000185285A - 電解殺菌水およびその製造装置 - Google Patents

電解殺菌水およびその製造装置

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JP2000185285A JP11292879A JP29287999A JP2000185285A JP 2000185285 A JP2000185285 A JP 2000185285A JP 11292879 A JP11292879 A JP 11292879A JP 29287999 A JP29287999 A JP 29287999A JP 2000185285 A JP2000185285 A JP 2000185285A
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electrolytic
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cathode
mixing
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Ryoko Miyahara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機物の存在下においても十分な殺菌力を発
揮することができる電解殺菌水を提供する。 【解決手段】 電気分解装置1と、アノード水とカソー
ド水とを混合する混合装置2と、アノード水とカソード
水との混合割合を設定する混合割合設定装置3とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電解殺菌水および
その製造装置に関し、さらに詳細にいえば、塩類を添加
した水を隔膜を介して電気分解することによりアノード
側に生成された酸性水を含む電解殺菌水、およびこの電
解殺菌水を製造するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】希薄な塩素化合物添加水を隔膜を介して
電気分解することによりアノード側に酸性の電解水が得
られ、カソード側にアルカリ性の電解水が得られる。そ
して、アノード側に得られる酸性の電解水は塩素、次亜
塩素酸などの酸化力を持つ成分を含んでいるのであるか
ら、殺菌などの目的にはアノード側に得られる酸性の電
解水が用いられる。
【0003】また、この殺菌水は、pHを強酸性とする
ことにより、一般的に用いられている次亜塩素酸ナトリ
ウムと比較して数倍から数十倍の殺菌力を持たせること
ができることが知られている。具体的には、pHが2.
0、有効塩素濃度が50ppmに設定された場合の殺菌
力は、pHが8.0、有効塩素濃度が200ppmに設
定された場合の殺菌力とほぼ等しいことが知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来から得られている
酸性の電解水は最高有効塩素濃度が50〜100ppm
であり、理論上は有効塩素濃度が200〜400ppm
程度の次亜塩素酸ナトリウムの殺菌力を有している。し
かし、従来の電解水を実用に供した場合には、有機物の
存在によって有効塩素が消費され、殺菌力が低下する。
この結果、殺菌対象によっては理論上の殺菌力を得るこ
とができなくなってしまう。
【0005】具体的には、菌種Lactobacill
us acidophilus JCM1132 n=
2平均、菌種Pseudomonas aerugin
osa IID1117 n=2平均のそれぞれに対し
て有機物(血清)を添加した場合と添加しない場合につ
いて、酸性水、次亜塩素酸ナトリウムによる殺菌力を測
定した結果は表1、表2に示すとおりであった。なお、
表1、表2において、+、++、+++、++++は、
それぞれ生菌数が1〜9個、10〜99個、100〜9
99個、1000個以上であることを示している。
【0006】
【表1】
【0007】
【表2】
【0008】表1、表2から分かるように、有機物を添
加していない場合には酸性水の方が殺菌力が強いが、有
機物を添加した場合には次亜塩素酸ナトリウムの方が殺
菌力が強い。
【0009】さらに具体的には、Escherichi
a coli IFO15034株に有機物(血清)を
添加した場合と添加していない場合とについて、電解
水、次亜塩素酸ナトリウムによる殺菌力を測定した結果
は表3に示すとおりであった。なお、表3において、
−、+、++、+++、++++は、それぞれ生菌数が
0個、1〜9個、10〜99個、100〜999個、1
000個以上であることを示している。
【0010】なお、実験方法としては、生理食塩水で洗
浄した菌液10μlを1mlの試料(酸性水/次亜塩素
酸ナトリウムに血清添加/無添加)に接種し、30秒後
100μlを分取、中和剤入り寒天培地(SCDLP培
地)に塗沫し、35℃24時間培養した。
【0011】
【表3】
【0012】表3から分かるように、有機物を添加して
いない場合には電解水の方が殺菌力が強いが、有機物を
添加した場合には次亜塩素酸ナトリウムの方が殺菌力が
強い。
【0013】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、有機物の存在下においても十分な殺菌力
を発揮することができる電解殺菌水およびその製造装置
を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の電解殺菌水
は、塩素化合物添加水を隔膜を介して電気分解すること
によりアノード側に生成される酸性水、またはカソード
側に生成されるアルカリ水とアノード側に生成される酸
性水とを混合した生成水からなり、有効塩素濃度が15
0〜400ppm、pHが2〜7であるものである。
【0015】請求項2の電解殺菌水製造装置は、塩素化
合物添加水を隔膜を介在させて電気分解する電気分解手
段と、電気分解手段から取り出したアノード水とカソー
ド水とを混合して、有効塩素濃度が150〜400pp
m、pHが2〜7である電解殺菌水を得る混合手段とを
含むものである。
【0016】請求項3の電解殺菌水製造装置は、前記混
合手段として、電気分解手段から取り出したアノード水
とカソード水とを混合する混合タンクと、混合タンクへ
供給されるアノード水とカソード水との量を制御する供
給量調整弁とを含むものを採用するものである。
【0017】請求項4の電解殺菌水製造装置は、前記電
気分解手段として、直流電圧の極性を反転可能な電源手
段を含むものを採用するものである。
【0018】請求項5の電解殺菌水製造装置は、前記混
合手段として、電気分解手段から取り出したアノード水
とカソード水とがそれぞれ供給されるオリフィスと、オ
リフィスを通過したアノード水とカソード水との量を制
御する供給量調整手段と、供給量が制御されたアノード
水とカソード水とを混合する混合タンクとを含むものを
採用するものである。
【0019】請求項6の電解殺菌水製造装置は、前記供
給量調整手段として、アノード水とカソード水との排出
量を制御する電磁弁とキャピラリーとを含むものを採用
するものである。
【0020】請求項7の電解殺菌水製造装置は、前記オ
リフィスと前記キャピラリーとが直線的に配置されたも
のである。
【0021】請求項8の電解殺菌水製造装置は、前記供
給量調整手段として、カソード水のみの一部を排出する
ことにより供給量を制御するものを採用するものであ
る。
【0022】
【作用】請求項1の電解殺菌水であれば、塩素化合物添
加水を隔膜を介して電気分解することによりアノード側
に生成される酸性水、またはカソード側に生成されるア
ルカリ水とアノード側に生成される酸性水とを混合した
生成水からなり、有効塩素濃度が150〜400pp
m、pHが2〜7であるから、有機物の存在下において
も十分な殺菌力を発揮することができる。
【0023】請求項2の電解殺菌水製造装置であれば、
電気分解手段によって塩素化合物添加水を隔膜を介在さ
せて電気分解し、混合手段によって、電気分解手段から
取り出したアノード水とカソード水とを混合して、有効
塩素濃度が150〜400ppm、pHが2〜7である
電解殺菌水を得ることができる。したがって、この電解
殺菌水によって、有機物の存在下においても十分な殺菌
力を発揮することができる。
【0024】請求項3の電解殺菌水製造装置であれば、
前記混合手段として、電気分解手段から取り出したアノ
ード水とカソード水とを混合する混合タンクと、混合タ
ンクへ供給されるアノード水とカソード水との量を制御
する供給量調整弁とを含むものを採用するのであるか
ら、供給量調整弁を操作することによって、アノード水
とカソード水との混合割合を簡単に設定することがで
き、ひいては有効塩素濃度が150〜400ppm、p
Hが2〜7である電解殺菌水を得ることができる。
【0025】請求項4の電解殺菌水製造装置であれば、
前記電気分解手段として、直流電圧の極性を反転可能な
電源手段を含むものを採用するのであるから、隔膜を挟
んで配置された電極を交互にアノード極、カソード極と
して機能させることができ、各電極の表面を電気分解に
適した状態にして電気分解効率を高めることができ、ひ
いては有効塩素濃度が150〜400ppm、pHが2
〜7である電解殺菌水を得ることができる。
【0026】請求項5の電解殺菌水製造装置であれば、
前記混合手段として、電気分解手段から取り出したアノ
ード水とカソード水とがそれぞれ供給されるオリフィス
と、オリフィスを通過したアノード水とカソード水との
量を制御する供給量調整手段と、供給量が制御されたア
ノード水とカソード水とを混合する混合タンクとを含む
ものを採用するのであるから、請求項2の作用に加え、
アノード水とカソード水、それぞれの圧力水頭差を大き
くして流量を一定化し、アノード水とカソード水との混
合割合を高精度に制御することができる。
【0027】請求項6の電解殺菌水製造装置であれば、
前記供給量調整手段として、アノード水とカソード水と
の排出量を制御する電磁弁とキャピラリーとを含むもの
を採用するのであるから、排出量を制御することによ
り、請求項5と同様の作用を達成することができる。
【0028】請求項7の電解殺菌水製造装置であれば、
前記オリフィスと前記キャピラリーとが直線的に配置さ
れているので、排出量を高精度に制御することができ、
ひいてはアノード水とカソード水との混合割合をより高
精度に制御することができる。
【0029】請求項8の電解殺菌水製造装置であれば、
前記供給量調整手段として、カソード水のみの一部を排
出することにより供給量を制御するものを採用するので
あるから、カソード水のみの排出量を制御することによ
り請求項6または請求項7と同様の作用を達成すること
ができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、この
発明の電解殺菌水およびその製造装置の実施の態様を詳
細に説明する。
【0031】図1はこの発明の電解殺菌水製造装置の一
実施態様を示す概略図である。
【0032】この電解殺菌水製造装置は、電気分解装置
1と、アノード水とカソード水とを混合する混合装置2
と、アノード水とカソード水との混合割合を設定する混
合割合設定装置3とを有している。
【0033】上記電気分解装置1は、塩素化合物添加水
供給配管11によって塩素化合物添加水が供給される電
解槽12と、電解槽12の中央部に設けられた隔膜13
と、隔膜13により区画された各室に配置された電極1
4と、1対の電極14間に直流電圧を印加する直流電源
15と有している。なお、塩素化合物添加水供給配管1
1は隔膜13により区画された各室に塩素化合物添加水
を供給するものである。また、直流電源15は、例えば
図示しない切り替えスイッチなどによって定期的に電極
間に印加される直流電圧の極性を反転させるものであ
る。さらに、塩素化合物としては、NaCl、KCl、
HClなどの無機塩素化合物が例示できる。
【0034】上記混合装置2は、隔膜13により区画さ
れた各室における生成水を導出する生成水配管21と、
両生成水配管21によって導出された生成水を受け入れ
て混合する混合タンク22と、混合された生成水を電解
殺菌水として導出する電解殺菌水導出配管23とを有し
ている。
【0035】上記混合割合設定装置3は、各生成水配管
21の途中部と図示しない廃液タンクとを連通する廃液
配管31と、廃液配管31に設けた調整弁32と、開閉
弁33とを有している。そして、各開閉弁33は、直流
電圧の極性に対応して選択的に開放される。
【0036】上記の構成の電解殺菌水製造装置の作用は
次のとおりである。
【0037】電解槽12の各室に対して塩素化合物添加
水供給配管11によって塩素化合物添加水を供給すると
ともに、直流電源15によって1対の電極14間に直流
電圧を印加することにより、塩素化合物添加水を電気分
解し、各室にアノード水、カソード水を生成することが
できる。この場合において、1対の電極14間に印加さ
れる直流電圧の極性が定期的に反転されるのであるか
ら、隔膜を挟んで配置された電極を交互にアノード極、
カソード極として機能させることができ、各電極の表面
を電気分解に適した状態にして電気分解効率を高めるこ
とができる。
【0038】そして、生成されたアノード水、カソード
水をそれぞれ生成水配管21を通して混合タンク22に
供給することにより、アノード水とカソード水とを混合
して電解殺菌水として電解殺菌水導出配管23によって
外部に導出することができる。
【0039】また、カソード水に対応する調整弁32の
開度を設定するとともに、開閉弁33を開放して、混合
タンク22に供給されるカソード水の量を調整すること
により、アノード水とカソード水との混合割合を調整
し、得られる電解殺菌水のpHを調整することができ
る。さらに、電解電流値および/または塩素化合物添加
水濃度を調整することにより、有効塩素濃度を150〜
400ppmにすることができる。具体的には、例え
ば、食塩濃度を0.3%、電解槽12における液流量を
1000ml/minとし、平板電極を採用し、電解電
流密度を5A/dm2に設定することにより、生成有効
塩素濃度を159ppmにすることができ、食塩濃度を
0.3%、電解槽12における液流量を1000ml/
minとし、平板電極を採用し、電解電流密度を10A
/dm2に設定することにより、生成有効塩素濃度を2
47ppmにすることができ、食塩濃度を0.2%、電
解槽12における液流量を1000ml/minとし、
平板電極を採用し、電解電流密度を5A/dm2に設定
することにより、生成有効塩素濃度を140ppmにす
ることができ、食塩濃度を0.2%、電解槽12におけ
る液流量を1000ml/minとし、平板電極を採用
し、電解電流密度を10A/dm2に設定することによ
り、生成有効塩素濃度を214ppmにすることができ
る。
【0040】この結果、有効塩素濃度が150〜400
ppmであり、かつpHが2〜7である電解殺菌水を得
ることができる。
【0041】もちろん、調整弁32の開度を最大にする
ことによって、アノード水のみにより電解殺菌水を得る
ことができる。
【0042】ここで、電解殺菌水の殺菌因子は、次亜塩
素酸と推定されているので、水中遊離有効塩素の形に対
するpHの影響を示す図2に示すように、pHを2〜7
に設定することにより高い殺菌力を達成することができ
る。
【0043】以上のようにして得られた電解殺菌水10
リットル中にキュウリ、千切りキャベツ、またはパセリ
を1kg入れ、2〜3回攪拌したところ、表4から表6
に示す結果が得られた。なお、表4は有効塩素濃度が1
94ppmの電解殺菌水を使用した場合を、表5は有効
塩素濃度が177ppmの電解殺菌水を使用した場合
を、表6は有効塩素濃度が159ppmの電解殺菌水を
使用した場合を、それぞれ示している。そして、これら
の電解殺菌水のpHを6.3〜6.7に設定している。
また、殺菌対象物に対応する上段が殺菌処理前のデータ
を、下段が殺菌処理後のデータを、それぞれ示してい
る。さらに、これらの表中において、BGLBは、Br
illiant Green Lactose Bil
eの略称である。
【0044】
【表4】
【0045】
【表5】
【0046】
【表6】
【0047】また、有機物存在下の千切りキャベツに対
して、水で予備洗浄を行った後、pHが6.3、有効塩
素濃度が232ppmの電解殺菌水、pHが8.8、有
効塩素濃度が218ppmの次亜塩素酸ナトリウムを用
いて殺菌処理を行い、殺菌直後の生菌数および2日間保
存後の生菌数を測定した結果、図3および表7に示す結
果が得られた。
【0048】
【表7】
【0049】この測定結果から明らかなように、殺菌直
後において約2倍の殺菌力が得られ、2日間保存後にお
いて約100倍の制菌効果が得られていることが分か
る。
【0050】図4および表8は、直流電圧の極性を反転
させる前後における生成有効塩素濃度の変化の一例を示
すデータである。なお、食塩濃度を0.1%、電解槽1
2における液流量を800ml/minに設定し、平板
電極を採用して電解電流密度を10A/dm2に設定し
ている。
【0051】
【表8】
【0052】図4および表8から明らかなように、電気
分解を行い続けると生成有効塩素濃度(ppm)が低下
するが、極性を反転させる(ポールチェンジを行う)こ
とにより、生成有効塩素濃度を増加させることができ
る。この理由は、電気分解を行い続けることによって電
極に物質が析出して塩素発生性能が低下するが、直流電
圧の極性を反転させることによって、電極反応により電
極に析出した物質を剥離させ、電極表面をきれいにして
塩素発生性能を回復させることができるからである。こ
の結果、電解殺菌水の有効塩素濃度を高めることができ
る。
【0053】図5はこの発明の電解殺菌水製造装置の他
の実施態様を示す概略図である。
【0054】この電解殺菌水製造装置は、電気分解装置
1と、アノード水とカソード水とを混合する混合装置2
と、アノード水とカソード水との混合割合を設定する混
合割合設定装置3とを有している。
【0055】上記電気分解装置1は図1に示す電気分解
装置1と同様の構成であるから詳細な説明を省略する。
また、塩素化合物添加水供給配管11および直流電源1
5は図示をも省略している。
【0056】上記混合装置2も図1に示す混合装置2と
同様の構成であるから詳細な説明を省略する。なお、2
4は混合後の気液混合流からガス成分のみを排気する排
気部である。
【0057】上記混合割合設定装置3は、各生成水配管
21の途中部と図示しない廃液タンクとを連通する廃液
配管31と、廃液配管31に設けた開閉弁33およびキ
ャピラリー34と、廃液配管31の接続位置よりも上流
側に設けたオリフィス35とを有している。そして、各
開閉弁33は、直流電圧の極性に対応して選択的に開放
される。
【0058】上記の構成の電解殺菌水製造装置の作用は
次のとおりである。
【0059】図1に示す電解殺菌水製造装置と同様に、
電気分解装置1からアノード水とカソード水とを発生さ
せ、生成水配管21を通して混合装置2に供給すること
により電解殺菌水を得ることができる。
【0060】そして、この実施態様においては、廃液配
管31の接続位置よりも上流側に設けたオリフィス35
によって圧力水頭差を大きくとり、流量を一定化するこ
とができる。すなわち、生成水配管21の状態(引き回
し状態など)の影響を殆ど受けることなく、廃液配管3
1の接続位置における流量を一定化することができる。
したがって、廃液配管31を通して排出される生成水の
量を精度よく制御することができ、ひいては、混合装置
2に供給される生成水の量を精度よく制御することがで
き、アノード水とカソード水との混合割合を精度よく制
御することができる。
【0061】さらに説明する。
【0062】オリフィス35の直径をd(m)、水頭差
{(p1−p2)/γ}をH(m)、流量係数をCとす
れば、流量Q(m3/sec)は次式で求められる。 Q=C*(πd2/4)*(2gH)1/2 ただし、γは比重量(1000kg/m3)、gは重力
加速度である。
【0063】ここで、オリフィス35の直径dを6mm
と1.5mm、流量Qを1000ml/min、450
ml/minに設定した場合の水頭差(m)、水圧差
(kg/cm2)は表9に示すとおりになる。
【0064】
【表9】
【0065】電解槽12に流入してくる水圧は、水道水
元水を使うと1〜3kg/cm2程度なので、直径が
1.5mmのオリフィスで作られる圧力差は実用範囲で
十分な範囲となる。そして、オリフィスを水出口近くに
設定すれば、オリフィス後の配管抵抗を少なくでき、一
定化し易くなり、安定した流量が得られる。また、電解
槽12からオリフィスまで高い圧力で送ることができ、
さらに抵抗が小さくなる細い管で送れば、より変動成分
の影響(損失)を受け難く、例えば配管の屈曲差による
流量変動を受け難くなる。換言すれば、一定の流量を実
現することができる。
【0066】具体的には、オリフィスの直径が1.5m
m、流量が450ml/minであれば、オリフィス前
(電解槽出口)の圧力が0.32kg/cm2、オリフ
ィス後(液出口)の圧力が0.16kg/cm2とな
る。
【0067】ところが、オリフィスの直径が6mmであ
れば、圧力差が殆ど得られないので、1次圧も低くな
る。このため、一定の流量を実現することができない。
【0068】具体的には、オリフィスの直径が6mm、
流量が500ml/minであれば、オリフィス前(電
解槽出口)の圧力が0.1606kg/cm2、オリフ
ィス後(液出口)の圧力が0.16kg/cm2とな
る。
【0069】前記キャピラリー34は図1の電解殺菌水
製造装置の調整弁32に対応するものであり、流量が固
定である点が調整弁32と異なる。また、流量が少ない
場合に対処できる調整弁32を製造することは困難であ
るが、キャピラリーは簡単に製造できるので、流量が一
定であり、かつ少ない場合には、キャピラリーを採用す
ることが好ましい。
【0070】さらに説明する。
【0071】キャピラリーの内径d(m)が1mm、流
量が60ml/minの場合におけるレイノルズ数Re
は、 Re=v×d/ν となる。ただし、vは流速(m/sec)、νは水の動
粘性係数(=1.00×10-62/sec)である。
【0072】ここで、v={1000×(60/6
0)}/(0.05×0.05×3.14)=1.27
m/secとなる。
【0073】したがって、レイノルズ数Re=1.27
×0.001/1.00×10-6=1270となる。そ
して、Re<2320であるから、層流となる。
【0074】ついで、キャピラリー出口までの損失水頭
を1.5mとしてキャピラリー長を算出する。
【0075】損失水頭hは次式で表される。
【0076】h=λ(l/d)×(v2/2g) ただし、λは管摩擦係数、lは管長(m)、dは管直径
(m)、vは流速(m/sec)、gは重力加速度であ
る。
【0077】そして、管摩擦係数λは、層流の場合、6
4/Reで表されるので、λ=0.05となる。
【0078】したがって、l=0.36となる。
【0079】すなわち、内径が1mm、長さが36cm
のキャピラリーを採用すればよい。
【0080】さらに具体例を説明する。
【0081】電解槽の左右の出口にそれぞれ内径が6m
mの配管を取り付け、約50cm先に内径が1.5mm
のオリフィスを各々設ける。さらにオリフィスの直後に
T型分岐を設け、その一方を電磁弁を介してキャピラリ
ー構造部に導き、他の一方は混合タンクに接続する。た
だし、混合タンクに対する供給管路に接続することも可
能である。また、キャピラリー構造部は、内径が1m
m、長さが30cmの管の先端に、内径が0.5mm、
長さが1cmの管を取り付けた構成のものである。
【0082】この構成を採用し、かつ0.2%NaCl
溶液を用いて40A定電流電解を行い、しかも隔膜を挟
んで配置された電極を交互にアノード極、カソード極と
して機能させた場合における電解殺菌水の有効塩素濃度
およびpH値は、図6にA、Bで示すとおりであった。
また、生成量と廃液量とは図7にA、Bで示すとおりで
あった。
【0083】図6、図7から分かるように、極性を入れ
換えた場合でも、ほぼ一定の生成量、有効塩素濃度、p
Hを実現できている。これは、オリフィスを設けて流量
を一定化し、混合タンクへの供給量を精度よく制御でき
たためであると思われる。
【0084】さらに、電解電流値を10Aから40Aま
で変化させたところ、図8に示すように有効塩素濃度が
変化し、図9に示すようにほぼ一定のpH値が得られ、
図10に示すように生成流量が変化した。また、図8〜
10において、実線が右側の電極をアノードに設定した
場合を、破線が左側の電極をアノードに設定した場合
を、それぞれ示している。そして、実線と破線とはほぼ
同じ変化特性を示している。
【0085】したがって、電解電流値を変化させること
により、pH値をほぼ一定に保持した状態で有効塩素濃
度を変化させることができる。
【0086】図11はこの発明の電解殺菌水製造装置の
さらに他の実施態様の要部を示す概略図である。
【0087】この電解殺菌水製造装置が図5の電解殺菌
水製造装置と異なる点は、オリフィス35とキャピラリ
ー34とを直線状に配列した点のみである。
【0088】この実施態様を採用した場合には、オリフ
ィス35によって流量が一定化されたアノード水または
カソード水がキャピラリー34に向かって流れようとす
るので、キャピラリー34による廃液流量の制御をより
精度よく行うことができる。
【0089】次いで、キャベツ殺菌試験結果、および肉
汁を用いたまな板殺菌試験結果を説明する。
【0090】キャベツ殺菌試験は次のようにして行われ
る。
【0091】(1)殺菌工程 キャベツの外葉、褐変部、虫食い部を除去し、1/4に
切断し、芯を除去する。スライサーでキャベツを千切り
する(100g)。
【0092】10リットル容器内で水道水流水でキャベ
ツを予備洗浄する。
【0093】10リットル容器内で水道水流水でキャベ
ツを本洗浄する。
【0094】10リットル容器内で殺菌用液に5分間浸
漬する。
【0095】10リットル容器内で水道水流水でキャベ
ツをすすぐ。
【0096】冷水槽に入れ、キャベツを冷却する。
【0097】水切りを行う。
【0098】20gづつストマッカー袋に入れ、15℃
恒温槽で保存する。
【0099】(2)生菌数測定工程 キャベツ5gをホモジナイザー容器に入れ、20mlの
滅菌水を入れる。
【0100】ホモジナイザーで2分間13000rpm
で磨砕する。
【0101】滅菌濾紙で濾過し、濾液を試料原液とする
(n=2)。
【0102】滅菌水4.5mlの入った清浄試験管に試
料原液0.5mlを入れよく混ぜる。
【0103】これを繰り返して希釈系列を作る。
【0104】試料原液、希釈液を各1mlづつシャーレ
に入れ、55℃標準寒天培地15mlを入れる。
【0105】35℃48時間培養する。
【0106】1平板当たりの発育集落を係数する。2枚
の集落数を平均し、希釈倍率に乗じてキャベツ1g当た
りの生菌数を算出する。
【0107】以上を経過日数分(15℃保管試料)につ
いても行う。
【0108】上記の殺菌工程および生菌数測定工程を行
うに当たって、pH8.7、有効塩素濃度188ppm
の次亜塩素酸ナトリウム、pH6.9、有効塩素濃度1
87ppmの電解殺菌水を殺菌用液として用いたとこ
ろ、0日目の生菌数は共に検出限界以下であったが、2
日目の生菌数は、前者の場合に2.7×104、後者の
場合に3.1×103であった。
【0109】肉汁を用いたまな板殺菌試験は次のように
行われる。
【0110】市販豚挽肉10gを純水(ミリポア水を滅
菌した滅菌水)100mlと共にストマッカーでつぶ
し、これを肉汁原液とする。
【0111】これを10倍、100倍希釈し、原液/1
0倍希釈液/100倍希釈液とする。なお、コントロー
ルとしては肉汁の代わりに純水を用いる。
【0112】ポリエチレン製まな板片(縦横4cm、暑
さ1.5cm)に原液/10倍希釈液/100倍希釈液
を全面になじむように25μl滴を40滴滴下し、デシ
ケータなどに入れ、シリカゲルで18時間乾燥させたも
のを試料とする。
【0113】シャーレーに電解殺菌水を50ml入れ、
これに試料を肉汁塗布面を下にし、塗布面が電解殺菌水
に接触するように加え、一定時間接触後に引き上げる。
【0114】シャーレーに0.01Nチオ硫酸ナトリウ
ム5mlを入れたものにこの試料を漬けて有効塩素を中
和し、まな板に残っている肉汁を洗い出す。
【0115】この液100μlを普通寒天培地に(希釈
段階を作って)接種し、35℃24時間培養し、菌数を
計測した。(一般細菌数)なお、電解殺菌液としては、
有効塩素濃度が58.7ppm、pH6.95のもの、
および有効塩素濃度が211.1ppm、pH6.18
のものを使用した。
【0116】図12は原液を用いた場合における接触時
間の経過に伴う生菌数の推移を示す図である。なお、a
が純水を用いた場合を、bが有効塩素濃度58.7pp
mの電解殺菌水を用いた場合を、cが有効塩素濃度21
1.1ppmの電解殺菌水を用いた場合を、それぞれ示
している。
【0117】図12から分かるように、300秒の接触
時間で、有効塩素濃度58.7ppmの電解殺菌水は純
水とほぼ同様に殆ど殺菌がなされていないのに対し、有
効塩素濃度211.1ppmの電解殺菌水はほぼ103
の殺菌がなされ、菌数にして少なくとも100倍の殺菌
力を発揮できている。理論的には、有効塩素濃度が4倍
であるから、4倍の殺菌力を発揮できると思われるが、
実際にはこの理論値の25倍以上の殺菌力を達成できた
ことが分かる。
【0118】図13は10倍希釈液を用いた場合におけ
る接触時間の経過に伴う生菌数の推移を示す図である。
なお、aが純水を用いた場合を、bが有効塩素濃度5
8.7ppmの電解殺菌水を用いた場合を、cが有効塩
素濃度211.1ppmの電解殺菌水を用いた場合を、
それぞれ示している。
【0119】図13から分かるように、有効塩素濃度5
8.7ppmの電解殺菌水では300秒接触させても測
定限界以下までは殺菌できなかったのに対し、有効塩素
濃度211.1ppmの電解殺菌水では30秒の接触時
間で測定限界以下まで殺菌できた。したがって、理論値
の2.5倍以上である10倍以上の殺菌力を達成できた
ことが分かる。
【0120】さらに、B.subtilis IFO3
134株を培養して芽胞液を作成し、これを肉汁/10
倍希釈液/100倍希釈液9.5mlに対して0.5m
l接種し、上記と同様の処理を施し、普通寒天培地で
B.subtilisのみの生菌数を確認した。なお、
芽胞液の作成は、B.subtilis IFO313
4株を普通寒天培地で35℃1時間培養した後、80℃
10分の熱処理を2回行うことにより達成した。ここ
で、芽胞菌は難殺菌として知られている。
【0121】図14は有機物を混在させていない芽胞液
を用いた場合における接触時間の経過に伴う生菌数の推
移を示す図である。なお、aが純水を用いた場合を、b
が有効塩素濃度58.7ppmの電解殺菌水を用いた場
合を、cが有効塩素濃度211.1ppmの電解殺菌水
を用いた場合を、それぞれ示している。
【0122】図14から分かるように、有効塩素濃度5
8.7ppmの電解殺菌水では600秒接触させても測
定限界以下までは殺菌できなかったのに対し、有効塩素
濃度211.1ppmの電解殺菌水では600秒接触さ
せることによって測定限界以下まで殺菌できた。
【0123】図15は肉汁100倍希釈液による有機物
を混在させた芽胞液を用いた場合における接触時間の経
過に伴う生菌数の推移を示す図である。なお、aが純水
を用いた場合を、bが有効塩素濃度58.7ppmの電
解殺菌水を用いた場合を、cが有効塩素濃度211.1
ppmの電解殺菌水を用いた場合を、それぞれ示してい
る。
【0124】図15から分かるように、有効塩素濃度5
8.7ppmの電解殺菌水と比較して有効塩素濃度21
1.1ppmの電解殺菌水では約10倍の殺菌力を達成
できた。これは理論値の約2.5倍である。
【0125】
【発明の効果】請求項1の発明は、有機物の存在下にお
いても十分な殺菌力を発揮することができるという特有
の効果を奏する。
【0126】請求項2の発明は、有機物の存在下におい
ても十分な殺菌力を発揮することができる電解殺菌水を
得ることができるという特有の効果を奏する。
【0127】請求項3の発明は、供給量調整弁を操作す
ることによって、アノード水とカソード水との混合割合
を簡単に設定することができ、ひいては有機物の存在下
においても十分な殺菌力を発揮することができる電解殺
菌水を得ることができるという特有の効果を奏する。
【0128】請求項4の発明は、隔膜を挟んで配置され
た電極を交互にアノード極、カソード極として機能させ
ることができ、各電極の表面を電気分解に適した状態に
して電気分解効率を高めることができ、ひいては有機物
の存在下においても十分な殺菌力を発揮することができ
る電解殺菌水を得ることができるという特有の効果を奏
する。
【0129】請求項5の発明は、請求項2の効果に加
え、アノード水とカソード水、それぞれの圧力水頭差を
大きくして流量を一定化し、アノード水とカソード水と
の混合割合を高精度に制御することができるという特有
の効果を奏する。
【0130】請求項6の発明は、排出量を制御すること
により、請求項5と同様の効果を奏する。
【0131】請求項7の発明は、排出量を高精度に制御
することができ、ひいてはアノード水とカソード水との
混合割合をより高精度に制御することができるという特
有の効果を奏する。
【0132】請求項8の発明は、カソード水のみの排出
量を制御することにより請求項6または請求項7と同様
の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の電解殺菌水製造装置の一実施態様を
示す概略図である。
【図2】水中遊離有効塩素の形に対するpHの影響を示
す図である。
【図3】殺菌後の経過日数による生菌数の変化の測定結
果を示す図である。
【図4】直流電圧の極性反転による塩素発生性能の回復
を示す図である。
【図5】この発明の電解殺菌水製造装置の他の実施態様
を示す概略図である。
【図6】隔膜を挟んで配置された電極を交互にアノード
極、カソード極として機能させた場合における電解殺菌
水の有効塩素濃度およびpH値を示す図である。
【図7】隔膜を挟んで配置された電極を交互にアノード
極、カソード極として機能させた場合における電解殺菌
水の生成量と廃液量とを示す図である。
【図8】電解電流値を10Aから40Aまで変化させた
場合における有効塩素濃度の変化を示す図である。
【図9】電解電流値を10Aから40Aまで変化させた
場合におけるpH値を示す図である。
【図10】電解電流値を10Aから40Aまで変化させ
た場合における生成流量の変化を示す図である。
【図11】この発明の電解殺菌水製造装置のさらに他の
実施態様の要部を示す概略図である。
【図12】原液を用いた場合における接触時間の経過に
伴う生菌数の推移を示す図である。
【図13】10倍希釈液を用いた場合における接触時間
の経過に伴う生菌数の推移を示す図である。
【図14】有機物を混在させていない芽胞液を用いた場
合における接触時間の経過に伴う生菌数の推移を示す図
である。
【図15】肉汁100倍希釈液による有機物を混在させ
た芽胞液を用いた場合における接触時間の経過に伴う生
菌数の推移を示す図である。
【符号の説明】
1 電気分解装置 2 混合装置 3 混合割合設定装置 13 隔膜 15 直流電源 22 混合タンク 32 調整弁 33 開閉弁 34 キャピラリー 35 オリフィス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 砥綿 晶子 茨城県つくば市御幸が丘3番地 ダイキン 工業株式会社内 (72)発明者 宮原 涼子 茨城県つくば市御幸が丘3番地 ダイキン 工業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩素化合物添加水を隔膜(13)を介し
    て電気分解することによりアノード側に生成される酸性
    水、またはカソード側に生成されるアルカリ水とアノー
    ド側に生成される酸性水とを混合した生成水からなり、
    有効塩素濃度が150〜400ppm、pHが2〜7で
    あることを特徴とする電解殺菌水。
  2. 【請求項2】 塩素化合物添加水を隔膜(13)を介在
    させて電気分解する電気分解手段(1)と、電気分解手
    段(1)から取り出したアノード水とカソード水とを混
    合して、有効塩素濃度が150〜400ppm、pHが
    2〜7である電解殺菌水を得る混合手段(2)(3)と
    を含むことを特徴とする電解殺菌水製造装置。
  3. 【請求項3】 前記混合手段(2)(3)は、電気分解
    手段(1)から取り出したアノード水とカソード水とを
    混合する混合タンク(22)と、混合タンク(22)へ
    供給されるアノード水とカソード水との量を制御する供
    給量調整弁(32)とを含んでいる請求項2に記載の電
    解殺菌水製造装置。
  4. 【請求項4】 前記電気分解手段(1)は、直流電圧の
    極性を反転可能な電源手段(15)を含んでいる請求項
    2または請求項3に記載の電解殺菌水製造装置。
  5. 【請求項5】 前記混合手段(2)(3)は、電気分解
    手段(1)から取り出したアノード水とカソード水とが
    それぞれ供給されるオリフィス(35)と、オリフィス
    (35)を通過したアノード水とカソード水との量を制
    御する供給量調整手段(33)(34)と、供給量が制
    御されたアノード水とカソード水とを混合する混合タン
    ク(22)とを含んでいる請求項2に記載の電解殺菌水
    製造装置。
  6. 【請求項6】 前記供給量調整手段(33)(34)
    は、アノード水とカソード水との排出量を制御する電磁
    弁(33)とキャピラリー(34)とを含んでいる請求
    項5に記載の電解殺菌水製造装置。
  7. 【請求項7】 前記オリフィス(35)と前記キャピラ
    リー(34)とが直線的に配置されている請求項6に記
    載の電解殺菌水製造装置。
  8. 【請求項8】 前記供給量調整手段(33)(34)
    は、カソード水のみの一部を排出することにより供給量
    を制御するものである請求項6または請求項7に記載の
    電解殺菌水製造装置。
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