JP2000185094A - 白血球選択除去フィルタ―装置 - Google Patents

白血球選択除去フィルタ―装置

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JP2000185094A
JP2000185094A JP10375883A JP37588398A JP2000185094A JP 2000185094 A JP2000185094 A JP 2000185094A JP 10375883 A JP10375883 A JP 10375883A JP 37588398 A JP37588398 A JP 37588398A JP 2000185094 A JP2000185094 A JP 2000185094A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 血液から白血球を選択的に除去できる白血球
選択除去フィルター装置を提供する。 【解決手段】 平均繊維直径が0.3μm以上10.0
μm未満であり、かつ繊維の表面にポリエチレングリコ
ール鎖を有するモノマー単位が共有結合により固定され
ている不織布からなる白血球選択除去フィルター層7に
血液の流通が可能なシート状のスペーサー材8が積層さ
れて反物状に円筒形状に巻かれてなる中空円筒状フィル
ター材が、その両端面を封止された状態で血液入口と血
液出口とを有する円筒状容器2に納められてなる白血球
選択除去フィルター装置。容器の血液入口は中空円筒状
フィルター材の外周面に通じる部位に、また容器の血液
出口は中空円筒状フィルター材の内周面に通じる部位に
設けられており、且つスペーサー材は中空円筒状フィル
ター材外周面に少なくともその外周端部を露出させてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多量の血液中より
白血球を選択的に除去するための白血球選択除去フィル
ター装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、全身性エリテマトーデス、慢性又
は悪性関節リウマチ、多発性硬化症、潰瘍性大腸炎、ク
ローン病等の自己免疫疾患、炎症性腸疾患、白血病、癌
などの治療、或いは臓器移植手術前の免疫抑制の目的で
血液中の白血球を選択的に除去する技術の要求が高まっ
ている。これらの用途に用いられる白血球選択除去フィ
ルター装置においては、高い白血球除去能力はもちろん
のこと、1L以上7L未満の血液処理能力を合わせ持つ
ことが要求されている。更にこれに加えて、赤血球、血
小板等の他の細胞の高い回収が同時に要求されている。
現在、白血球除去を目的とした白血球選択除去フィルタ
ー装置としては、極細繊維からなる平板型の不織布フィ
ルターがよく知られている。しかしながら、上記のよう
な多量の血液をこれらの平板型フィルターにより処理し
ようとすると、圧力損失を低く抑えるためにかなり大き
な濾過断面積が必要であり操作性という使用面からも容
器の成型・組立てという製造面からもあまり実用的でな
い。そこで、上記目的のために、フィルターを円筒形状
に巻いたものが知られいる(特開昭62−243561
号公報)。しかしながら、ここに開示されたフィルター
装置では、除去効率を高めるために血液との接触面積が
非常に大きい捕捉材をフィルターとして用いているため
に、血液とフィルター表面との急激な接触により、血液
凝固成分が活性化し以下のような問題を生じる可能性が
あり得ると考えられる。即ち、血栓がフィルター表面を
閉塞してしまうためフィルター装置内で血液の流れが悪
くなってしまい、同時に血小板の活性化も併発してしま
い、結果として血小板回収率が低下してしまうという問
題点がある。一方、血小板の高回収を目的に、表面にポ
リエチレングリコールを固定したフィルターが、特開平
10ー33668号公報で提案されているが、そのまま
大量処理に用いることは困難を伴うと考えられる。以上
のような理由から、多量の血液を効率的に処理するため
のコンパクトで、操作性が良く、かつ高い血小板回収性
を有する白血球選択除去フィルター装置の開発が望まれ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に鑑み、血液中の凝固成分の活性化に伴うフィルター
部分の閉塞を抑制し、血小板の回収性を下げることなく
多量の血液から白血球を選択的に除去できる白血球選択
除去フィルター装置を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するために、下記の構成を有する。即ち、平均繊維直
径が0.3μm以上10.0μm未満であり、かつ繊維
の表面にポリエチレングリコール鎖を有するモノマー単
位が共有結合により固定されている不織布からなる白血
球選択除去フィルター層に血液の流通が可能なシート状
のスペーサー材が積層されて反物状に円筒形状に巻かれ
てなる中空円筒状フィルター材が、その両端面を封止さ
れた状態で血液入口と血液出口とを有する円筒状容器に
納められてなる白血球選択除去フィルター装置であっ
て、容器の血液入口は前記中空円筒状フィルター材の外
周面に通じる部位に、また容器の血液出口は前記中空円
筒状フィルター材の内周面に通じる部位にそれぞれ設け
られており、且つ前記スペーサー材は前記中空円筒状フ
ィルター材外周面に少なくともその外周端部を露出させ
ていることを特徴とする白血球選択除去フィルター装置
である。本発明でいう白血球選択除去フィルター層と
は、血液中の白血球を選択的に捕捉するが、他の血液成
分は捕捉し難いフィルター単層、或いは複数のフィルタ
ーを積層した層である。白血球選択除去フィルター層の
形態としては、除去効率という観点から不織布が好まし
い結果を与える。不織布とは、一層以上の繊維の塊を製
編織しないで布状構造としたものをいう。繊維の素材と
しては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリア
クリルアミド、ポリアクリロニトリル等の合成繊維、無
機繊維等が用いられる。中でもポリエチレン、ポリプロ
ピレン等のポリオレフィン、ポリオレフィンのブレンド
及び/又は重合体等の繊維が好ましく用いられる。更に
血小板の回収性を高めるため、本発明では、これら不織
布を構成する繊維の表面にポリエチレングリコール鎖を
有するモノマー単位が共有結合により固定されている必
要がある。ポリエチレングリコール鎖を有するモノマー
を共有結合で固定する方法としては、放射線によるグラ
フト重合が好ましく用いられる。放射線によるグラフト
重合は、不織布とモノマーに同時に放射線を照射する同
時重合法、予め不織布に放射線を照射し、表面にラジカ
ルを発生させた後にモノマーを添加することでグラフト
する後重合、放射線を照射して表面に活性種を生成さ
せ、活性種よりグラフトを開始するポスト開始重合等の
方法が良好に用いられる。用いる放射線の種類はアルフ
ァ線、ベータ線、ガンマ線、電子線、紫外線等のいずれ
も用いることができるが、中でもグラフト効率の点でガ
ンマ線、電子線が好ましく用いられる。更には、表面の
みの照射を可能とする電子線が最も好ましく用いられ
る。
【0005】ポリエチレングリコール鎖を有するモノマ
ーは、ポリエチレングリコール鎖及び、重合可能な官能
基を有するモノマーであれば、いずれも用いることがで
きる。好ましいモノマーを例示すると、メトキシジエチ
レングリコールメタクリレート、メトキシトリエチレン
グリコールメタクリレート、メトキシテトラエチレング
リコールメタクリレート等のエチレングリコール単位の
繰り返しが2以上のメトキシポリエチレングリコールメ
タクリレート類、或いは重合可能な官能基がアクリレー
ト化したアクリレート類、更にポリエチレングリコール
の末端が水酸基であるメタクリレート或いはアクリレー
ト類等が好ましく用いられる。重合性の点より、これら
ポリエチレングリコール鎖のグリコール繰り返し単位は
2以上10未満が最も好ましく用いられる。重合性の点
から、更に好ましくは、2以上8未満、最も好ましくは
2以上6未満の時良好に用いられる。
【0006】不織布を構成する繊維の平均直径は、0.
3μm以上10.0μm未満、好ましくは、0.3μm
以上5μm未満、より好ましくは0.5μm以上5.0
μm未満が良い。平均直径が0.3μmより小さくなる
と血液の流動性が悪くなって装置内で滞留等が発生し血
小板活性化を起こしやすくなり、10.0μmより大き
いと白血球除去率が悪くなってしまうため好ましくな
い。本発明にいう不織布を構成する繊維の平均直径は、
例えば不織布を構成している繊維の走査型電子顕微鏡写
真を撮り、無作為に選択した100本以上の繊維の直径
を測定し、それらを数平均する方法で求められる。本発
明に用いられる白血球選択除去フィルター層の厚みは、
0.1mm以上5.0mm未満が望ましい。0.5mm
よりも厚みが大きい白血球選択除去フィルター層を反物
状に巻く場合、必然的に実効濾過面積が小さくなるため
好ましくない。一方、厚みが0.1mmより小さい場
合、実効濾過面積は大きくなるが、血液の濾過長が不足
し、白血球除去能が悪くなってしまうため好ましくな
い。また、白血球の総除去量は白血球選択除去フィルタ
ー層の重量に依存して大きくなる。従って1L以上7L
未満の血液を処理する場合、好ましい白血球選択除去フ
ィルター層の重量は10g以上150g未満である。よ
り好ましくは、10g以上100g未満、最も好ましく
は15g以上50g未満である。白血球選択除去フィル
ター層の重量が10g未満では、白血球の除去量が少な
いため好ましくない。白血球選択除去フィルター層の重
量が150g以上では、過剰なため、血小板の吸着を起
こし、更に過大な大きさの容器を必要とするため実用的
でない。本発明に言う選択性は、血液を1L以上7L未
満処理する場合、白血球除去率は80%以上100%以
下、このときの血小板回収率は60%以上100%以下
であることが好ましい。本発明の白血球選択除去フィル
ター装置においては、主機能である白血球除去率は、出
来るだけ高いことが好ましい。一方血小板回収率も出来
るだけ高い方が好ましい。従って、更に好ましい白血球
除去率は85%以上100%以下、このときの血小板回
収率は70%以上100%以下、最も好ましくは、白血
球除去率90%以上100%以下、血小板回収率80%
以上100%以下である。
【0007】本発明にいうスペーサー層とは、白血球選
択除去フィルター層よりも血液がより流れやすい層であ
り、目の粗い網状の金属や合成樹脂、無機繊維、合成繊
維、或いは白血球選択除去フィルター層に使用される不
織布よりも平均繊維径の大きな不織布なども用いられ
る。スペーサー層は白血球選択除去フィルター層間に血
液の流れやすい部分を確保するために白血球選択除去フ
ィルター層に積層されて反物状に一緒に巻かれるもので
ある。なお、本発明において、スペーサー層とは白血球
選択除去フィルター層間に挟まれた部分のみを言い、白
血球選択除去フィルター層間に挟まれずに露出した部分
は含まない。また、スペーサー層は少なくともその外周
端部を白血球選択除去フィルター材の外周面に露出させ
ていることが必要である。白血球選択除去フィルター層
の外周面が全面に渡って前述の不織布からなる白血球選
択除去フィルター層で構成されていると、スペーサー層
への流路確保が不十分となる。スペーサー層の厚みは白
血球選択除去フィルター層の厚みや積層数にも左右され
るが、0.5mm以上3.0mm未満、好ましくは、
0.6mm以上3.0mm未満、より好ましくは、0.
7mm以上2.0mm未満が良い。スペーサー層の厚み
が0.5mm未満になると、血液のスペーサー方向への
流路が十分確保出来ないため好ましくない。また厚みが
3.0mmより大きくなると白血球選択除去フィルター
層の量が相対的に少なくなってしまうため、大量の血液
を処理する場合、大きなプライミングボリュームを必要
とし、好ましくない。本発明の白血球選択除去フィルタ
ー層がスペーサー材と接触することによって生じる面積
は、血液の濾過長と処理効率を規定する上で重要であ
る。白血球除去フィルター層がスペーサー材と接触する
面積は片側の面積として500cm2以上5000cm2
未満であれば実用上良好に用いられる。500cm2
満であると1L以上7L未満の血液を処理する場合、白
血球の除去率が減少するため好ましくない。断面積が5
000cm2以上では、容器容量が大きくなるため実用
的ではない。好ましくは1000cm2 以上4000c
2 未満、最も好ましくは、1000cm2 以上300
0cm2未満である。
【0008】また、白血球選択除去フィルター層の中央
の中空部位には、白血球選択除去フィルター層の内周面
を押さえ、中空空間を確保させるために、メッシュや多
孔部分を有するパイプなどからなる、白血球選択除去フ
ィルター層内周面に接する支持体を設けることが好まし
い。また、白血球選択除去フィルター層の中空部の大き
さは、白血球選択除去フィルター層の大きさ、即ち白血
球選択除去フィルター層の外径や厚み等に応じて適宜決
定される。本発明において、白血球選択除去フィルター
層はほぼ同様な円筒状の容器に納められ、両端部は血液
が通れないように液密に封止される。封止には血液に接
触した際の適合性に優れ、且つ封止に適した液漏れしな
い材質のものを用いる。具体的にはウレタンなどの公知
の合成樹脂が使用できる。血液入口は、両端が封止され
た白血球選択除去フィルター層の外周面側に被処理血液
を供給し得る位置であれば、容器の任意の位置に設けて
よいが、被処理血液が白血球選択除去フィルター層の外
周面へ均等に流れ込み、白血球選択除去フィルター層が
効率的に利用されるために被処理血液が放射状に分散さ
れるように円筒状容器の天井部に設けるのが好ましい。
血液出口は中空円筒状白血球選択除去フィルター層中央
の中空部に連通するように、容器底部中央に設けること
が好ましい。
【0009】以下図面を用いて本発明の白血球選択除去
フィルター装置について具体的に説明する。白血球選択
除去フィルター装置(1)は中空円筒状に巻かれた白血
球選択除去フィルター層(4)と血液入口(3)及び血
液出口(6)を有する容器(2)とからなる。中空円筒
状フィルター材はその両端が接着剤(5)によって液密
に封止されその外側と血液入口が、内側と血液出口がそ
れぞれ連続するよう容器内に収められる。被処理血液は
血液入口(3)より白血球選択除去フィルター装置
(1)内に入る。中空円筒状フィルター材(4)の両端
面は液密に封止されており血液が通過することはできな
い。そのため、血液はフィルター層の外周面を構成する
白血球選択除去フィルター層の最外層からフィルター材
の内部に徐々に浸透していきながら白血球が捕捉され、
中空円筒状フィルター材を通過し終ってフィルター材中
央部に集まりそこに連通する血液出口(6)を通って装
置外へ出て行く。フィルター材内部の血液流れは、白血
球選択除去フィルター層(7)に進入し白血球が捕捉除
去される流れとスペーサー層(8)に沿って渦巻き状に
中空円筒状フィルター材内周面へ向かって流れる2成分
の流れとが組み合わさった流れとなる。その結果血液
は、処理開始後すぐに中空円筒状フィルター材の外周部
と内部の両方に行き渡り結果として、局所的な急激な血
液凝固成分の活性化を抑制でき、処理開始より終了まで
の全時間にわたって効率的な白血球除去と高い血小板回
収性を実現できる。
【0010】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に説明
する。
【実施例1及び比較例1】白血球選択除去フィルター層
は、平均繊維直径1.8μmのポリプロピレン繊維より
なる不織布(目付70g/m2、厚み0.37mm)1
00gに、電子線を50kGy照射した後、10%メト
キシジエチレングリコールメタクリレートエタノール溶
液30Lに浸漬し、還流下75℃でグラフト重合を実施
し、重合後2日間メタノールで洗浄したものを用いた。
グラフト前後の重量変化より求めたグラフトモノマー含
量は4%であった。上記により得られた白血球選択除去
フィルターを幅150mm、長さ680mmとしたもの
を2枚重ねて用いた。スペーサー材には、ポリプロピレ
ン製メッシュ(厚み1.0mm、メッシュサイズ8)を
幅150mm、長さ800mmとして用いた。実施例1
では、以上の3枚を外周部においてメッシュが全外周面
を覆うように不織布と重ね、ポリプロピレン製の外径8
mmの円筒型のメッシュを中心にして巻いて、外径38
mmの中空円筒状フィルター材(白血球除去フィルター
層がスペーサー材と接触する面積1020cm2)とし
た。比較例1では、スペーサー層を用いないで、白血球
選択除去フィルター2枚のみを中空円筒状に巻いて使用
した。これらのフィルター材の円筒軸方向両端をウレタ
ンで閉塞し、天井部と底部にそれぞれ血液入口と血液出
口を有する内径41mm、長さ150mmの円筒状容器
に中空円筒状フィルター材の外周面が容器に設けられた
血液入口に、内周面が容器に設けられた血液出口にそれ
ぞれ通じるように収め、白血球選択除去フィルター装置
とした。
【0011】
【実施例2及び比較例2】白血球選択除去フィルター層
の幅を225mm、ポリプロピレン製メッシュ(厚み
1.0mm、メッシュサイズ8)の幅を225mmと
し、長さ225mmの円筒状容器を用いる以外は、実施
例1と同様の白血球選択除去フィルター装置(白血球除
去フィルター層がスペーサー材と接触する面積1530
cm2 )を作成し、実施例2とし、メッシュを用いない
以外は実施例2と同様の装置を作成し、比較例2とし
た。
【0012】実験例 各々の白血球選択除去フィルター装置に、ヘパリン
(5,000U/L)を抗凝固剤として添加した牛の新
鮮血3乃至7L(白血球濃度4,500〜8,300個
/μL、血小板濃度144,000〜420,000個
/μL)を温度37℃、流速50mL/分で流し、白血
球選択除去フィルター装置前後の白血球及び血小板数の
濃度を分析し、白血球除去率及び血小板回収率を求め
た。白血球除去率は、白血球選択除去フィルター装置入
口側と出口側でそれぞれ血液を採取し白血球数をカウン
トし次式により算出し求めた。 白血球除去率(%)=(入口側血液の白血球数−出口側
血液の白血球数)×100/入口側血液の白血球数 血小板回収率は、白血球選択除去フィルター装置入口側
と出口側でそれぞれ血液を採取し血小板数をカウントし
次式により算出し求めた。 血小板回収率(%)=出口側血液の血小板数×100/
入口側血液の血小板数 結果を表1に示す。
【0013】
【発明の効果】本発明の白血球選択除去フィルター装置
は、多量の血液を処理しても血液中の凝固成分を活性化
せず、血小板の活性化も抑制し、高い血小板回収率を達
成し、かつ所望量の血液から白血球を効率的に除去でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の白血球選択除去フィルター装置の1実
施態様を表す縦断面図である。
【図2】本発明の白血球選択除去フィルター装置の1実
施態様を表す横断面図である。
【符号の説明】
1 白血球選択除去フィルター装置本体 2 円筒状容器 3 血液入口 4 中空円筒状フィルター材 5 接着剤 6 血液出口 7 白血球選択除去フィルター層 8 スペーサー層 9 支持体 10 中空円筒状メッシュ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C077 AA13 BB03 CC06 EE01 KK04 KK13 MM02 NN02 PP08 PP12 PP13 PP18 PP24 4D006 GA02 HA61 HA95 JA02B JA04B JA04C JA25B KE02P KE16P MA03 MA31 MA33 MA40 MB06 MC23X MC32X NA42 NA54 PA02 PB09 PB45 PB46 PC41

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均繊維直径が0.3μm以上10.0
    μm未満であり、かつ繊維の表面にポリエチレングリコ
    ール鎖を有するモノマー単位が共有結合により固定され
    ている不織布からなる白血球選択除去フィルター層に血
    液の流通が可能なシート状のスペーサー材が積層されて
    反物状に円筒形状に巻かれてなる中空円筒状フィルター
    材が、その両端面を封止された状態で血液入口と血液出
    口とを有する円筒状容器に納められてなる白血球選択除
    去フィルター装置であって、容器の血液入口は前記中空
    円筒状フィルター材の外周面に通じる部位に、また容器
    の血液出口は前記中空円筒状フィルター材の内周面に通
    じる部位にそれぞれ設けられており、且つ前記スペーサ
    ー材は前記中空円筒状フィルター材外周面に少なくとも
    その外周端部を露出させていることを特徴とする白血球
    選択除去フィルター装置。
  2. 【請求項2】 スペーサー材が中空円筒状フィルター材
    の内周面に露出していないことを特徴とする請求項1記
    載の白血球選択除去フィルター装置。
  3. 【請求項3】 白血球選択除去フィルター層がスペーサ
    ー材と接触する面積が500cm2 以上500cm2
    満であることを特徴とする請求項1乃至2記載の白血球
    選択除去フィルター装置。
  4. 【請求項4】 白血球選択除去フィルター層の厚みが
    0.1mm以上5mm未満、スペーサー材の厚みが0.
    5mm以上3.0mm未満で、かつ容器容量が100m
    L以上500mL未満であることを特徴とする請求項3
    記載の白血球選択除去フィルター装置。
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