JP2000184713A - 多出力dc/dcコンバータ - Google Patents

多出力dc/dcコンバータ

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JP2000184713A
JP2000184713A JP10355637A JP35563798A JP2000184713A JP 2000184713 A JP2000184713 A JP 2000184713A JP 10355637 A JP10355637 A JP 10355637A JP 35563798 A JP35563798 A JP 35563798A JP 2000184713 A JP2000184713 A JP 2000184713A
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voltage
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Hideto Hata
英遠 秦
Yoshikatsu Saito
義勝 斉藤
Katsuhiko Nishimura
勝彦 西村
Katsuyuki Asahi
勝幸 朝日
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Fujitsu Telecom Networks Ltd
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Fujitsu Telecom Networks Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の安定化直流電圧を出力する多出力DC
/DCコンバータに関し、回路規模を複雑化することな
く、経済的に安定化直流電圧を出力する。 【解決手段】 トランスTの一次巻線N1に接続したメ
イン・スイッチング素子Q1のオン,オフを制御して、
二次巻線N21,N22の誘起電圧を整流平滑回路で整
流平滑化した直流電圧V1,V2を安定化させるDC/
DCコンバータであって、二次巻線N21,N22と、
整流平滑回路との間に、メイン・スイッチング素子Q1
の制御周期に同期し、且つ順次選択されてオンとなる出
力用スイッチング素子SW1,SW2を接続し、直流電
圧V1,V2の設定値に対する誤差電圧を求める誤差電
圧検出部EVDと、この誤差電圧を基にメイン・スイッ
チング素子Q1のオン期間を制御するパルス信号を出力
し、且つ出力用スイッチング素子SW1,SW2を制御
するパルス幅制御部PWCとを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の安定化直流
電圧を出力する多出力DC/DCコンバータに関する。
各種の電子機器に於いては、複数種類の直流電圧で動作
する構成が多く、安定化直流電圧をそれぞれ供給する為
の複数のDC/DCコンバータを設ける代わりに、複数
種類の安定化直流電圧を出力する多出力DC/DCコン
バータが採用されている。この多出力DC/DCコンバ
ータを経済的に高精度化することが要望されている。
【0002】
【従来の技術】図7は従来例の多出力DC/DCコンバ
ータの説明図であり、トランスTの一次巻線N1に、バ
イボーラトランジスタや電界効果トランジスタ等のメイ
ン・スイッチング素子Q1を介して直流電源を接続し、
トランスTの多出力対応の二次巻線N21,N22にそ
れぞれダイオードD1〜D4と、チョークコイルL1,
L2と、コンデンサC1,C2とからなる整流平滑回路
を接続し、安定化した直流電圧V1,V2を出力する場
合を示す。
【0003】この構成に於いては、直流電圧V2を誤差
電圧検出部EVDに入力し、基準電圧と比較して誤差電
圧をパルス幅制御部PWCに入力し、パルス幅制御部P
WCは、誤差電圧が零となるように、メイン・スイッチ
ング素子Q1のオン期間を制御するものである。その場
合、二次巻線N22側の直流電圧V2を安定化できる
が、二次巻線N21側の直流電圧V1を安定化できない
ので、安定化回路STを設けることにより、直流電圧V
1の安定化を図るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来例の多出力DC/
DCコンバータは、誤差電圧検出部EVDを接続した例
えば、二次巻線N22側の直流電圧V2は、メイン・ス
イッチング素子Q1のオン期間制御によって安定化でき
るが、二次巻線N21側の直流電圧V1は、負荷の変動
に対して直流電圧が変動するから、安定化回路STを設
けることになる。この安定化回路STは、シリーズレギ
ュレータ等による比較的簡単な回路では安定化が十分で
ない場合、DC/DCコンバータ構成を適用することに
なる。このような複数段のDC/DCコンバータの縦続
接続構成の場合、それぞれの効率の積に相当する全体の
効率となるから、効率低下となる。更に、回路構成が複
雑化し、且つ大型化する問題もある。本発明は、回路構
成を複雑化することなく、経済的にそれぞれ安定化直流
電圧を出力するDC/DCコンバータを提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の多出力DC/D
Cコンバータは、(1)トランスTの一次巻線N1に接
続したメイン・スイッチング素子Q1のオン,オフを制
御して、トランスTの複数の二次巻線N21,N22に
誘起し、且つ整流平滑化した直流電圧を安定化させる多
出力DC/DCコンバータであって、トランスTの複数
の二次巻線N21,N22と整流平滑回路との間に接続
した出力用スイッチング素子SW1,SW2と、この出
力用スイッチング素子SW1,SW2を順次オンする周
期毎に、複数の二次巻線N21,N22に対応する整流
平滑回路の出力の直流電圧V1,V2の設定値に対する
誤差電圧を求める誤差電圧検出部EVDと、出力用スイ
ッチング素子SW1,SW2を順次オンとする周期毎
に、誤差電圧検出部EVDにより検出した誤差電圧に対
応したパルス幅で、トランスTの一次巻線N1に接続し
たメイン・スイッチング素子Q1のオン期間を制御する
パルス幅制御部PWCとを備えている。
【0006】又(2)トランスTの複数の二次巻線N2
1,N22に対応する整流平滑回路の出力の直流電圧に
対してそれぞれ規準値と比較して誤差電圧を求める誤差
電圧検出部と、この誤差電圧検出部からの誤差電圧をパ
ルス幅制御用の比較器に入力する出力用スイッチング素
子と同期動作する補助スイッチング素子とを備えること
ができる。
【0007】又(3)トランスTの複数の二次巻線N2
1,N22に対応する整流平滑回路の出力の直流電圧に
対してそれぞれ規準値と比較して誤差電圧を求める誤差
電圧検出部と、この誤差電圧検出部からの誤差電圧を基
にパルス幅制御を行う信号を出力する比較器と、この比
較器からのパルス幅制御を行う信号を、出力用スイッチ
ング素子と同期動作して、メイン・スイッチング素子の
制御信号とする補助スイッチング素子とを備えることが
できる。
【0008】又(4)出力用スイッチング素子と同期動
作し、この出力用スイッチング素子対応の出力の直流電
圧を選択して誤差電圧を求める比較器に入力する補助ス
イッチング素子と、比較器からの誤差電圧を基にパルス
幅制御を行う信号を出力する比較器とを備えることがで
きる。
【0009】又(5)整流平滑回路のチョークコイルの
蓄積エネルギによる電流を流すダイオードと並列に接続
し、前記出力用スイッチング素子に対して反転動作する
整流用スイッチング素子を備えることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の原理説明図であ
り、トランスTの一次巻線N1にメイン・スイッチング
素子Q1を介して直流電源を接続し、二次巻線N21,
N22に、出力用スイッチング素子SW1,SW2を介
して、ダイオードD1〜D4と、チョークコイルL1,
L2と、コンデンサC1,C2とからなる整流平滑回路
を接続し、それぞれの整流平滑回路から出力される直流
電圧V1,V2を誤差電圧検出部EVDに入力し、この
誤差電圧検出部EVDを時分割的に動作させて、直流電
圧V1,V2をそれぞれの基準電圧と比較し、誤差電圧
をパルス幅制御部PWCに加える。
【0011】二次巻線N21,N22に接続した出力用
スイッチング素子SW1,SW2は、バイポーラトラン
ジスタや電界効果トランジスタ等を適用することができ
る。又この出力用スイッチング素子SW1,SW2は、
メイン・スイッチング素子Q1と同期し、且つ相互に異
なる周期でオン,オフするように、パルス幅制御部PW
Cから制御する場合を示す。
【0012】そして、直流電圧V1を安定化させる為の
メイン・スイッチング素子Q1のオン期間の制御時は、
二次巻線N21対応の出力用スイッチング素子SW1を
オンとし、出力用スイッチング素子SW2はオフとす
る。又直流電圧V2を安定化させる為のメイン・スイッ
チング素子Q1のオン期間の制御時は、二次巻線N22
対応の出力用スイッチング素子SW2をオンとし、出力
用スイッチング素子SW1はオフとする。即ち、直流電
圧V1,V2と基準電圧とを比較し、設定値に対する誤
差電圧をパルス幅制御部PWCに加えて、トランスTの
一次巻線N1に接続したメイン・スイッチング素子Q1
を制御する構成に於いて、時分割的に直流電圧V1,V
2の安定化制御を行うものである。
【0013】図2は本発明の第1の実施の形態の説明図
であり、図1と同一符号は同一部分を示し、EVD1,
EVD2は誤差電圧検出部、CMP1,CMP2は比較
器、DV1,DV2は駆動回路、FFはフリップフロッ
プ、WGは三角波発生器、SW3,SW4はバイポーラ
トランジスタや電界効果トランジスタ等の補助スイッチ
ング素子、Vr3は三角波信号に対する基準電圧、Vr
4はデッドタイムを設定する基準電圧を示す。
【0014】誤差電圧検出部EVD1,EVD2により
図1の誤差電圧検出部EVDを構成し、比較器CMP
1,CMP2と、三角波発生器WGと、フリップフロッ
プFFと、駆動回路DV1,DV2と、補助スイッチン
グ素子SW3,SW4とにより、図1のパルス幅制御部
PWCを構成した場合を示す。
【0015】又トランスTの二次巻線N21,N22に
出力用スイッチング素子SW1,SW2を介して、ダイ
オードD1〜D4と、チョークコイルL1,L2と、コ
ンデンサC1,C2とを含む整流平滑回路を接続し、二
次巻線N21側の直流電圧V1を誤差電圧検出部EVD
1に入力し、二次巻線N22側の直流電圧V2を誤差電
圧検出部EVD2に入力する。
【0016】誤差電圧検出部EVD1,EVD2は、そ
れぞれ直流電圧V1,V2に対する基準電圧を備え、こ
の基準電圧に対する誤差電圧を求め、この誤差電圧を補
助スイッチング素子SW3,SW4を介して比較器CM
P1に入力する。又三角波発生器WGは、トランスTの
一次巻線N1に接続したメイン・スイッチング素子Q1
のスイッチング周波数に対応した周波数の三角波信号a
を発生し、比較器CMP1,CMP2に入力する。
【0017】比較器CMP2は、基準電圧Vr3と三角
波信号とを比較し、比較出力信号bによりフリップフロ
ップFFを反転動作させる。即ち、フリップフロップF
Fは、三角波信号の周波数に対応して反転動作し、Q端
子出力信号cを駆動回路DV2を介して出力用スイッチ
ング素子SW2,SW4に、又*Q端子出力信号dを駆
動回路DV2を介してスイッチング素子SW1,SW3
に入力する。従って、出力用スイッチング素子SW1と
補助スイッチング素子SW3とがオンの時、出力用スイ
ッチング素子SW2と補助スイッチング素子SW4とは
オフとなり、次の三角波信号の周期の時にオン,オフが
反転する。又メイン・スイッチング素子Q1は、三角波
信号の周期毎に、比較器CMP1の出力信号eのパルス
幅に従ってオンとなる。
【0018】又比較器CMP1は、三角波信号と、基準
電圧Vr4と、補助スイッチング素子SW3,SW4を
介した誤差電圧とを比較し、その比較出力信号eを駆動
回路DV1に入力する。この駆動回路DV1は、メイン
・スイッチング素子Q1が電界効果トランジスタの場
合、ゲートにオン信号を加える構成とする。又バイポー
ラトランジスタの場合、ベースにオン信号を加える構成
とする。
【0019】図3は本発明の第1の実施の形態の動作説
明図であり、(a)は三角波信号、(b)は比較器CM
P2の出力信号、(c)はフリップフロップFFのQ端
子出力信号、(d)はフリップフロップFFの*Q端子
出力信号、(e)は比較器CMP1の出力信号、
(f),(h)は出力用スイッチング素子SW1,SW
2の動作、(g)は出力用スイッチング素子SW1を介
して出力される電圧、(i)は出力用スイッチング素子
SW2を介して出力される電圧を示す。
【0020】以下図2と図3とを基に動作を説明する。
図3の(a)に示す三角波信号aに対して、基準電圧V
r3,Vr4と、誤差電圧検出部EVD1,EVD2に
より検出した誤差電圧EV1,EV2とが、点線,実
線,一点鎖線,二点鎖線で示す場合、比較器CMP2
は、点線で示す基準電圧Vr3と、三角波信号とを比較
し、(b)に示す出力信号bをフリップフロップFFに
入力する。フリップフロップFFは、入力信号の立下り
で反転動作する場合を示し、従って、フリップフロップ
FFのQ端子出力信号cは(c)に、又*Q端子出力信
号dは(d)に示すものとなる。
【0021】フリップフロップFFのQ端子出力信号c
及び*Q端子出力信号dは、それぞれ駆動回路DV2を
介して出力用スイッチング素子SW1,SW2と補助ス
イッチング素子SW3,SW4とに加えられる。従っ
て、出力用スイッチング素子SW1及び補助スイッチン
グ素子SW3は、フリップフロップFFのQ端子出力信
号cに対応して(f)に示すオン(ON),オフ(OF
F)動作を行う。又出力用スイッチング素子SW2及び
補助スイッチング素子SW4は、フリップフロップFF
の*Q端子出力信号dに対応して、(h)に示すオン
(ON),オフ(OFF)動作を行う。
【0022】又比較器CMP1は、三角波信号aと、実
線で示すデッドタイム用の基準電圧Vr4と、補助スイ
ッチング素子SW3,SW4を介した誤差信号とを比較
するもので、補助スイッチング素子SW3がオンの期間
の誤差電圧検出部EVD1からの誤差電圧が、三角波信
号aのレベルを超える期間の信号eを出力し、次に、補
助スイッチング素子SW4がオンの期間の誤差電圧検出
部EVD2からの誤差電圧が、三角波信号aのレベルを
超える期間の信号eを出力する。従って、比較器CMP
1からは、(e)に示すように、直流電圧V1,V2に
ついての誤差電圧に対応したパルス幅の信号eを出力す
ることになり、この信号eに対応してメイン・スイッチ
ング素子Q1がオン,オフ動作する。
【0023】それによって、誤差電圧検出部EVD1に
よる誤差電圧検出に対応して、トランスTの一次巻線N
1に接続されたメイン・スイッチング素子Q1のオン期
間が制御され、この期間にトランスTの二次巻線N21
に接続した出力用スイッチング素子SW1がオンとな
り、安定化された直流電圧V1が得られる。同様に、誤
差電圧検出部EVD2による誤差電圧検出に対応してメ
イン・スイッチング素子Q1のオン期間が制御され、こ
の期間にトランスTの二次巻線N22に接続された出力
用スイッチング素子SW2がオンとなり、安定化された
直流電圧V2が得られる。
【0024】図4は本発明の第2の実施の形態の説明図
であり、図2と同一符号は同一部分を示し、CMP3,
CMP4は比較器である。この実施の形態は、補助スイ
ッチング素子SW3,SW4と誤差電圧検出部EVD
1,EVD2との間に比較器CMP3,CMP4を設
け、三角波信号の周期毎の比較器CMP3,CMP4に
よる比較出力信号を補助スイッチング素子SW3,SW
4により切替えて、駆動回路DV1に入力するものであ
る。
【0025】即ち、誤差電圧検出部EVD1により、直
流電圧V1と基準電圧(図示せず)と比較して誤差電圧
を求め、この誤差電圧と、基準電圧Vr4と、三角波信
号とを比較器CMP3に入力して、誤差電圧に対応した
パルス幅の信号を出力し、同様に、誤差電圧検出部EV
D2により、直流電圧V2と基準電圧(図示せず)と比
較して誤差電圧を求め、この誤差電圧と、基準電圧Vr
4と、三角波信号とを比較器CMP4に入力して、誤差
電圧に対応したパルス幅の信号を出力し、補助スイッチ
ング素子SW3,SW4により切替えて駆動回路DV1
に入力し、メイン・スイッチング素子Q1を制御するも
のである。従って、前述の実施の形態と同様に、直流電
圧V1,V2対応にそれぞれ安定化するように、トラン
スTの一次巻線N1に接続したメイン・スイッチング素
子Q1のオン,オフを制御することができる。
【0026】図5は本発明の第3の実施の形態の説明図
であり、図2と同一符号は同一部分を示し、CMP5は
比較器、Vr1は基準電圧を示す。この実施の形態は、
補助スイッチング素子SW3,SW4により、直流電圧
V1,V2を切替えて比較器CMP5に入力するもの
で、この比較器CMP5と基準電圧Vr1とにより、直
流電圧V1,V2に対する誤差電圧検出部を構成してい
る。なお、直流電圧V1,V2が同一の場合は、基準電
圧Vr1を共通化できるが、異なる直流電圧V1,V2
の場合は、補助スイッチング素子SW3,SW4に同期
して他の補助スイッチング素子等によって基準電圧を切
替える構成とする。
【0027】又比較器CMP1は、図2に示す場合と同
様に、切替入力される誤差電圧と、三角波信号とを比較
して、誤差電圧に対応したパルス幅の信号を駆動回路D
V1に加えることになる。従って、出力用スイッチング
素子SW1がオンの期間の直流電圧V1に対する誤差電
圧を検出し、その誤差電圧に対応したパルス幅でメイン
・スイッチング素子Q1を制御し、次の周期では、出力
用スイッチング素子SW2がオンの期間の直流電圧V2
に対する誤差電圧を検出し、その誤差電圧に対応したパ
ルス幅でメイン・スイッチング素子Q1を制御し、直流
電圧V1,V2をそれぞれ安定化させる。
【0028】図6は本発明の第4の実施の形態の要部説
明図であり、前述の各図と同一符号は同一部分を示し、
メイン・スイッチング素子と誤差電圧検出部とパルス幅
制御部との構成は図示を省略している。又SW5,SW
6はバイポーラトランジスタや電界効果トランジスタ等
の整流用スイッチング素子、IV1,IV2はインバー
タを示す。この実施の形態は、フォワード型の多出力D
C/DCコンバータに於いて、チョークコイルL1,L
2の蓄積エネルギによる電流を流すダイオードD2,D
4にそれぞれ並列に整流用スイッチング素子SW5,S
W6を接続し、出力用スイッチング素子SW1,SW2
のオン,オフを制御する信号A,B(図2,図4,図5
に於けるフリップフロップFFのQ端子出力信号cと*
Q端子出力信号dとに対応した信号)をインバータIV
1,IV2により反転して整流用スイッチング素子SW
5,SW6に加える構成を示す。
【0029】従って、出力用スイッチング素子SW1が
オンの期間は、整流用スイッチング素子SW5はオフ
で、二次巻線N21の誘起電圧はダイオードD1とチョ
ークコイルL1とを介してコンデンサC1の両端に印加
される。又出力用スイッチング素子SW1がオフの期
間、整流用スイッチング素子SW5はオンとなり、ダイ
オードD2をバイパスすることになる。同様に、出力用
スイッチング素子SW2がオンの期間は、整流用スイッ
チング素子SW6はオフ、出力用スイッチング素子SW
2がオフの期間は、整流用スイッチング素子SW6はオ
ンで、ダイオードD4をバイパスすることになる。
【0030】ダイオードD2,D4は、出力用スイッチ
ング素子SW1,SW2がオフの期間に、チョークコイ
ルL1,L2の蓄積エネルギによる電流を流す為のもの
であるが、順方向電圧の0.6V程度が損失となる。し
かし、整流用スイッチング素子SW5,SW6を例えば
数10〜数100mΩの低オン抵抗の電界効果トランジ
スタを用いることができるから、ダイオードD2,D4
による損失を著しく低減することができる。それによっ
て、DC/DCコンバータの効率を向上することができ
る。
【0031】本発明は、前述の各実施の形態のみに限定
されるものではなく、種々付加変更することが可能であ
り、例えば、第4の実施の形態の第1〜第3の各実施の
形態にも適用可能である。又直流電圧V1,V2の2種
類の電圧を出力する場合について示すが、3種類以上の
電圧を安定化して出力する構成に適用できることは勿論
であり、その場合は、3種類以上の電圧に対応した二次
巻線をトランスTに設けることになり、且つ二次巻線対
応の出力用スイッチング素子を、メイン・スイッチング
素子の制御周期に同期して、順次オンとする制御を行う
ことになる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、トラン
スTに複数の二次巻線N21,N22を設け、ダイオー
ド,チョークコイル,コンデンサ等を含む整流平滑回路
との間に、出力用スイッチング素子SW1,SW2を設
けて、順次異なる周期でオンとなるように、トランスT
の一次巻線N1に接続したメイン・スイッチング素子Q
1と同期して制御し、出力用スイッチング素子のオン期
間に於ける直流電圧の設定値に対する誤差電圧を誤差電
圧検出部EVDにより求め、この誤差電圧に対応したパ
ルス幅でメイン・スイッチング素子Q1のオン期間を制
御するもので、複数の出力直流電圧対応に時分割的にメ
イン・スイッチング素子Q1を制御することができるか
ら、余分な安定化回路等を設けることなく、総ての出力
直流電圧をフィードバック制御によって安定化する。従
って、回路構成を複雑化することなく、経済的に各出力
直流電圧を高精度で安定化できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の動作説明図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施の形態の説明図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態の説明図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態の説明図である。
【図7】従来例の多出力DC/DCコンバータの説明図
である。
【符号の説明】
T トランス N1 一次巻線 N21,N22 二次巻線 Q1 メイン・スイッチング素子 SW1,SW2 出力用スイッチング素子 D1〜D4 ダイオード L1,L2 チョークコイル C1,C2 コンデンサ EVD 誤差電圧検出部 PWC パルス幅制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 勝彦 神奈川県川崎市高津区坂戸1丁目17番3号 富士通電装株式会社内 (72)発明者 朝日 勝幸 神奈川県川崎市高津区坂戸1丁目17番3号 富士通電装株式会社内 Fターム(参考) 5H730 AA04 AA15 BB23 BB57 EE02 EE08 EE10 EE14 EE73 FD01 FF02 FG05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスの一次巻線に接続したメイン・
    スイッチング素子のオン,オフを制御して、前記トラン
    スの複数の二次巻線に誘起し、且つ整流平滑化した直流
    電圧を安定化させる多出力DC/DCコンバータに於い
    て、 前記トランスの複数の二次巻線と整流平滑回路との間に
    接続した出力用スイッチング素子と、 該出力用スイッチング素子を順次オンする周期毎に、前
    記複数の二次巻線に対応する前記整流平滑回路の出力の
    直流電圧の設定値に対する誤差電圧を求める誤差電圧検
    出部と、 前記出力用スイッチング素子を順次オンとする周期毎
    に、前記誤差電圧検出部により検出した誤差電圧に対応
    したパルス幅で前記トランスの一次巻線に接続したメイ
    ン・スイッチング素子のオン期間を制御するパルス幅制
    御部とを備えたことを特徴とする多出力DC/DCコン
    バータ。
  2. 【請求項2】 前記トランスの複数の二次巻線に対応す
    る整流平滑回路の出力の直流電圧に対してそれぞれ規準
    値と比較して誤差電圧を求める誤差電圧検出部と、該誤
    差電圧検出部からの誤差電圧をパルス幅制御用の比較器
    に入力する前記出力用スイッチング素子と同期動作する
    補助スイッチング素子とを備えたことを特徴とする請求
    項1記載の多出力DC/DCコンバータ。
  3. 【請求項3】 前記トランスの複数の二次巻線に対応す
    る整流平滑回路の出力の直流電圧に対してそれぞれ規準
    値と比較して誤差電圧を求める誤差電圧検出部と、該誤
    差電圧検出部からの誤差電圧を基にパルス幅制御を行う
    信号を出力する比較器と、該比較器からのパルス幅制御
    を行う信号を、前記出力用スイッチング素子と同期動作
    して前記メイン・スイッチング素子の制御信号とする補
    助スイッチング素子とを備えたことを特徴とする請求項
    1記載の多出力DC/DCコンバータ。
  4. 【請求項4】 前記出力用スイッチング素子と同期動作
    し、該出力用スイッチング素子対応の出力の直流電圧を
    選択して誤差電圧を求める比較器に入力する補助スイッ
    チング素子と、該比較器からの誤差電圧を基にパルス幅
    制御を行う信号を出力する比較器とを備えたことを特徴
    とする請求項1記載の多出力DC/DCコンバータ。
  5. 【請求項5】 前記整流平滑回路のチョークコイルの蓄
    積エネルギによる電流を流すダイオードと並列に接続
    し、前記出力用スイッチング素子に対して反転動作する
    整流用スイッチング素子を備えたことを特徴とする請求
    項1乃至4の何れか1項記載の多出力DC/DCコンバ
    ータ。
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