JP2000184349A - 信号伝送方法及び信号伝送装置 - Google Patents

信号伝送方法及び信号伝送装置

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JP2000184349A
JP2000184349A JP10359350A JP35935098A JP2000184349A JP 2000184349 A JP2000184349 A JP 2000184349A JP 10359350 A JP10359350 A JP 10359350A JP 35935098 A JP35935098 A JP 35935098A JP 2000184349 A JP2000184349 A JP 2000184349A
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signal
circuit
scrambler
bit
video signal
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JP10359350A
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Shigeyuki Yamashita
重行 山下
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信側で、情報源から供給される並列ディジ
タル信号を直列ディジタル信号に変換し、スクランブラ
ーでスクランブルした後、送信器を通して、伝送系に送
り出し、受信側では、受信器によりこの直列ディジタル
信号を受信して、デスクランブラーでデスクランブルし
た後、直列・並列変換して出力する信号伝送方法におい
て、情報源から特定のフラットフィールドパターンが入
力された時にもクロック再生や信号再生に不利なパター
ンを発生させないようにすること。 【解決手段】 或る時点のスクランブラーのレジスタ値
と、次の有効ビデオ信号を検出し、レジスタ値が全てゼ
ロであり、かつ、次の有効ビデオ信号が或る特定の符号
パターンの信号である場合に、最上位のレジスター値を
強制的に1に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は信号伝送方法及び装
置に関し、特に送信側でディジタル信号をスクランブル
して送信し、受信側でデスクランブルして受信するよう
になしたディジタル信号の伝送方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】情報源から供給されるビット並列ディジ
タル信号をビット直列ディジタル信号に変換しスクラン
ブルして、電気信号として同軸ケーブルやツイステッド
ペア線を介して伝送するか、光信号に変換して光ファイ
バーを介して伝送し、受信側で受信したビット直列ディ
ジタル信号をデスクランブルした後ビット並列ディジタ
ル信号に変換し復号する信号伝送方式が既に開発されて
おり伝送規格ができている。
【0003】映像データの伝送方式としては、D1,D
2,HDTV等の伝送規格があり、図9に1125/6
0方式HDTV信号のビット直列インターフェース規格
を例示する。この伝送規格においては、同図(a)に示
すとおり、ディジタル・ビデオデータは、輝度信号
(Y)と色差信号(Pb/Pr)をそれぞれ10ビット
(又は8ビット)で量子化し、ライン番号順に、タイミ
ング基準信号SAV(Start of Active Video:有効ビデ
オ信号開始)−>ディジタル有効ライン−>タイミング
基準信号EAV(End of Active Video:有効ビデオ信号
終了)−>ライン番号データ−>誤り検出符号データ−
>補助データ/未定義ワードデータの順に時系列に並べ
られている。
【0004】なお、図9に示すとおり、有効ビデオ信号
終了EAV、ライン番号データ、誤り検出符号データ、
補助データ/未定義ワードデータ、有効ビデオ信号開始
SAVの期間は映像信号が無いブランキング期間であ
り、この期間に上記のような制御用の信号がおかれてい
る。
【0005】タイミング基準信号SAV,EAVの4ワ
ードのうち、最初の3ワード3FF(Y),000
(Y),000(Y)はワード同期や水平同期を確立す
るためのものであり、最後の1ワードXYZ(Y)は同
一フレームの第1フィールドと第2フィールドを識別し
たり、SAVやEAVを識別するためのものである。
【0006】図9(a)の輝度信号Yと色差信号Pb/
Prを図9(b)に示すように、送信側で Pb/Pr,Y,Pb/Pr,Y,Pb/Pr,Y、 の順に多重し、並列/直列変換し、スクランブルして電
気又は光信号に変換して送信する。受信側では、逆の順
序で変換して信号を再生する。
【0007】次に、上記の信号伝送方式に用いられるス
クランブラー、デスクランブラーについて説明するが、
その前に先ず、信号伝送系のモデルについて簡単に説明
する。図10に図示するように、信号伝送系は、情報源
から入力B01に送られてくる信号を送信側の符号器B
02で符号化し、伝送系B03(または記録系)を経て
受信側に伝送し、受信側の復号器B04で復号して出力
B05に出力信号を出す。その際、伝送系B03(また
は記録系)では雑音等の誤りを生じ、これが伝送信号に
混入した状態で受信側に達する。従って受信側ではその
誤りを検出し、必要に応じて訂正する。
【0008】一般に、情報源から供給される2値のnビ
ット・ディジタル信号 an-1 n-2 ・・・a1 0 但しai =1 or 0 をn−1次の多項式で表すと W(x)=an-1 n-1 +an-2 n-2 +・・・+a2 2 +a1 1 +a0 で表すことができる。
【0009】この多項式において、xの次数が符号シン
ボルの位置(2進桁、即ちデノミネータ)を表し、係数
i の値(1又は0)が対応する符号シンボルの値(ニ
ューメレータ)を表している。ここで、次数の高い方が
信号の順位としては上位である。従って、ビット直列に
表した場合に時間的に早い時期に現れる値(1又は0)
である。例えば、入力ディジタル信号が符号語1010
1100で表されているとき、この信号は下記の多項式
で表される。 W(x)=x7 +x5 +x3 +x2
【0010】信号W(x)を1ビット遅延回路に入力す
ると、その遅延回路の出力に各桁が1ビットずつ遅れた
信号W(x)x-1が現れる。この信号W(x)x-1と元
の信号W(x)を加算器の入力に印加すると出力にW
(x)(1+x-1)が出力される。説明を分かり易くす
るために1ビット進めた信号W(x)xが入力するもの
とすれば、この時の加算器の出力は下記の式で表され
る。 X(x)=W(x)x(1+x-1) =W(x)(x+1) ・・・ (1) 式(1)から明らかなとおり、X(x)はW(x)と
(x+1)の積である。(x+1)は任意の多項式Q
(x)で表すことができる。従って、式(1)に代えて
下記の式(1a)が成り立つ。 X(x)=W(x)Q(x) ・・・ (1a) 式(1),式(1a)に対応する回路は図11,図12
に示すとおりに構成できる。
【0011】同様にして、入力信号W(x)と出力信号
X(x)の和信号を1ビット遅延した信号を出力X
(x)とする回路を考えると X(x)={W(x)+X(x)}x-1 ・・・ (2) が成立し、式(2)の両辺にxを掛け、かつ両辺にX
(x)を加えると、モジュロ2の演算では2X(x)=
0であるから、X(x)(x+1)=W(x)が成立す
るので、 X(x)=W(x)/(x+1) ・・・ (3) となる。式(3)において、(x+1)は任意の多項式
で置き換えることができるので下記の式(3a)が成立
する。 X(x)=W(x)/Q(x) ・・・ (3a) 式(3)、式(3a)は割り算を表しており、これらに
対応する回路は図13,図14のように構成することが
できる。
【0012】ここで、上記伝送系モデルについて再度考
えると、送信側でスクランブルし受信側でデスクランブ
ルする信号伝送方式においては、伝送する信号に送信側
で生成多項式を乗算し受信側で送られてきた信号を生成
多項式で除算するか、その逆に送信側で伝送する信号を
生成多項式で除算し受信側で送られてきた信号に生成多
項式を乗算すればよいことがわかる。
【0013】後述する理由により本発明の信号伝送方法
においては、送信側の符号器中に上記式(3a)で表さ
れる除算器を設けてスクランブルし、受信側の復号器中
に上記式(1a)で表される乗算器を設けてデスクラン
ブルするように構成される。即ち、情報源からの信号W
(x)は除算器でX(x)=W(x)/Q(x)に変換
され、このX(x)が伝送系を経て受信側に伝送され、
受信側でこの信号X(x)にQ(x)が乗算されて、 X(x)Q(x)={W(x)/Q(x)}Q(x)=
W(x) となり、元の信号W(x)が復元される。
【0014】後述する本発明の信号伝送方法及び装置に
おいては、スクランブラーとして情報源多項式W(x)
を除算する多項式Q(x)には9次の原始多項式 G(x)=x9 +x4 +1 を用い、この原始多項式G(x)で情報源多項式W
(x)を除算して、その演算結果である商を伝送系に送
信する。
【0015】上記スクランブラーは、上記除算により、
伝送データのマーク率(1と0の割合)を統計的に平均
1/2にするものでもある。更に又、情報源多項式W
(x)を原始多項式G(x)で除算することは伝送する
信号の暗号化を行うことにもなる。この商をさらに(x
+1)で割ることにより送信するデータを極性フリーの
(即ち、或るデータとその反転データが同じ情報を持
つ)データにして送信することができる。受信側ではこ
のデータに(x+1)を掛け、更に上記原始多項式G
(x)=x9 +x4 +1を掛けて元のデータを再生す
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述のスクランブル方
式において、情報源から符号器に或る特定のフラットフ
ィールド(即ち、全画面が同じ輝度および色差信号から
なる信号、換言すると1ディジタル有効ラインの期間、
輝度と色差信号が同じである信号)が入力されると、符
号器(スクランブラー)の出力信号として伝送路に送出
される信号は、図15に示すとおり、1ビットハイ・1
9ビットロー、又はその反転信号の1ビットロー・19
ビットハイの直列信号をディジタル有効ラインの期間中
繰り返す信号となる。
【0017】ところで、受信側の回路として100Mb
ps程度以上の高速受信回路が用いられる場合には、回
路部品の価格を安くするためにDC結合ではなくて、A
C結合回路が用いられるが、上記のようなフラットフィ
ールドの信号が入力すると、伝送路に送信される信号は
1ビットハイ・19ビットロー、又は19ビットハイ・
1ビットローの信号となり、この信号は、マーク率が1
/20、あるいは19/20であり、直流成分が大きい
ので、これをAC結合の受信回路で受信したとき、直流
ドリフトのために図16に図示するように伝送する信号
X(x)のベースラインが大きくうねってしまう。その
ため、この信号のドリフト成分を取り除く処理をした後
でないと受信信号レベルを予め定められた閾値と比較し
て信号W(x)の各符号要素の1,0判定をすることが
できなくなる。
【0018】そこで、受信側で情報源信号W(x)を再
生する時には、信号の周波数成分のうちの低域成分を補
ってベースラインのうねりを無くする処理をした後で
1,0の符号判別をする必要があり、回路負担が大きく
なるばかりでなくエラーレイト(誤り率)特性も劣化す
る。また、多段接続した場合にはジッタが累積しやすい
という欠点も持つ。
【0019】また、他の或る特定のフラットフィールド
が入力されると、20ビットハイ・20ビットローとな
るデータを、ディジタル有効ラインの期間中繰り返す直
列信号を出力する。この符号パターンはデータエッジ成
分が少ないので受信側でクロック再生することが困難で
あり、正しくクロック再生を行なうための回路負担が大
きくなる。また、再生信号のジッタも大きくり、エラー
レイト特性も劣化する。更にまた、多段接続した場合に
はジッタが累積しやすいという欠点をもつ。
【0020】上記に述べたような、データ再生や、クロ
ック再生を行う際に負担の大きい符号パターンを最悪パ
ターンと呼ぶ。本発明は、上記従来のスクランブラーの
欠点を克服して、最悪パターンを生じないスクランブラ
ーを提供することを課題とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、送信側で、情報源から供給される並列
ディジタル信号を直列ディジタル信号に変換し、スクラ
ンブラーでスクランブルした後、送信器を通して、伝送
系に送り出し、受信側では、受信器によりこの直列ディ
ジタル信号を受信して、デスクランブラーでデスクラン
ブルした後、直列・並列変換して出力する信号伝送方法
において、或る時点のスクランブラーのレジスタ値と、
次の有効ビデオ信号を検出し、レジスタ値が全てゼロで
あり、かつ、次の有効ビデオ信号が或る特定の符号パタ
ーンの信号である場合に、最上位のレジスタ値を強制的
に1に設定することによって、情報源から特定のフラッ
トフィールドパターン信号が入力された時にもクロック
再生や信号再生に不利な信号波形を形成する符号パター
ンを発生させないようにした信号伝送方法及び装置を提
供する。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の信号伝送方法及び
装置の一実施形態について説明する。先ず、上記のよう
なデータ再生に不利な信号波形を作る符号パターンやク
ロック再生に不利な信号波形を作る符号パターンが発生
するメカニズムについて説明する。
【0023】上記の符号パターンが発生するのは、図9
(b)に示す、輝度Yと色差信号P B /PR を多重化し
た信号の多重SAV(有効ビデオ信号開始ワード)信号
の最後のワードであるXYZ(Y)が入力された時にス
クランブラーのレジスタの内容即ちレジスター値が全て
0になり、かつ、引き続き入力するビデオ信号として図
3,図4に記載されている特定の15パターン(4:
2:2 10ビットの場合)の中の1つで表される符号
パターンが入力された時である。その他の場合には上記
のようなデータに再生不利な信号波形を作る符号パター
ン又はクロック再生に不利な信号波形を作る符号パター
ンは発生しない。
【0024】ここで図14に示すスクランブラーを参照
すると、この回路は多項式 B(x)=bn n +bn-1 n-1 ・・・ b1 x+b0 で入力ディジタル信号W(x)の除算を行う除算器を構
成しておりn段のシフトレジスタを含む。入力ディジタ
ル信号W(x)は入力端子からビット直列に入力し出力
側にシフトする。入力ディジタル信号W(x)を上記多
項式B(x)で除算すると、出力端子からは商Q(x)
が出力され、nビット・シフトレジスタ内に余りR
(x)が残る。
【0025】今、m次の原始多項式による除算回路で成
るスクランブラーに入力ディジタル信号W(x)を入力
してその内容をm次の原始多項式で除算した結果割り切
れなかったとすると、レジスタ内に余りR(x)が残
り、そのために、出力端子に現れる商Q(x)は2m
1で永久に続く。例えば:入力信号が・・・00010
000・・・の場合、これを信号1011で割ると商は
101110010111・・・となる。
【0026】レジスタ内に余りがある時にそのレジスタ
内のデータの最下位ビットに続けて0を入力しても余り
は0にならない。つまりレジスタ内容は全て0とはなら
ない。例えば:余りが101011001であるとし
て、これに9桁の0を付け加えて1010110010
00000000を作り、除数1000010001で
除算すると商は101010011となり、余りが00
1100011となり相変わらず余りが生じる。
【0027】除算器の出力に余りがあるとそれが永久に
続くのに対して、乗算器ではエラーが永久に続くことは
ない。m次の原始多項式G(x)を使って、除算、乗算
を行った場合には伝送系で生じた1ビットの誤りは受信
側の乗算器において最大m+1個の誤りを生じるだけで
その後回復する。このため、受信側の復号器又はデスク
ランブラーに乗算器を用いるようにするのが望ましい。
【0028】除算器のレジスタに残っている余りの最下
位ビットに続けてこの除算器と同じ次数のある符号信号
を付け加えて同じ除数で除算すると余りを0にすること
ができる。例えば:或る多項式W(x)で与えられる符
号信号を多項式G(x)=(x9+x4 +1)で与えら
れる符号信号1000010001で除算した余りが1
01011001であったとすると、この余りに001
100011を付け加えた信号10101100100
1100011を1000010001で除算すると余
りは0になる。
【0029】入力ビデオ信号としてフラットフィールド
信号が入力した時に、ディジタル有効ラインに20ビッ
トハイ・20ビットローの信号や、1ビットハイ・19
ビットローの信号、或いはそれらの反転信号が発生する
のは、有効ビデオ信号開始を示すSAVの最後のワード
XYZ(Y)が入力した直後に割り切れてスクランブラ
ーのレジスタ値が全てゼロとなった後、有効ラインのデ
ータが図3,図4に記載されている特定の15パターン
(4:2:2 10ビットの場合)の中の1つである場
合である。
【0030】逆に、送信側のスクランブラーで有効ビデ
オ信号開始信号SAVの最後のワードXYZ(Y)が入
力した直後に割り切れ、それに続く有効ビデオ信号が上
記特定の15パターン(4:2:2 10ビットの場
合)の中の1つである場合には、再生信号波形に20ビ
ットハイ・20ビットローや、1ビットハイ・19ビッ
トロー、又はその反転信号の波形が発生する。
【0031】これについて更に詳しく説明すると、図1
7に図示するように、任意のデータW(x)に続いて2
0ビット周期で任意の長さのデータX(x)がスクラン
ブラー(生成多項式G(x)=x9 +x4 +1の除算
器)に入力され、X(x)の長さに関係なく1ビットハ
イ・19ビットローの繰り返しデータを出力したと過程
すると、この時、Y(x)はW(x)を多項式G(x)
=(x9 +x4 +1)で割った商を表し、それに続く1
ビットハイ・19ビットローの部分はW(x)を多項式
G(x)で割った余りR(x)とそれの最下位ビットに
続けて直列に入力するX(x)の和を多項式G(x)で
割った商を表している。ここで、多項式G(x)=(x
9 +x4 +1)は10ビット幅であるので(1ビットロ
ー・19ビットハイ)×G(x)は図18のようにな
る。
【0032】x9 +x4 +1は10ビット幅であるので
(1ビットハイ・19ビットロー)(x9 +x4 +1)
は桁上がりが生じない。さらに、図18に図示する20
ビット周期はX(x)の長さに依存せず1ビットハイ・
19ビットローが出力されると仮定したので、 W(x)=Y(x)(x9 +x4 +1) X(x)=(1ビットハイ・19ビットロー)(x9
4 +1) となる。
【0033】即ち、X(x),W(x)はx9 +x4
1で割り切れる。x9 +x4 +1は10ビット幅であ
り、これを20ビット毎に1回配置したものがX(x)
であるので、X(x)=・・・00010000100
0100000000001000010001000
・・・となる。
【0034】信号X(x)は、図9(b)に示すよう
に、Pb/Pr,Y,Pb/Pr,Yの順にLSBから
多重してあるので、このうち1ビットづつずらして禁止
コード(10ビットデータの上位、下位それぞれ4デー
タ(0,0,0)〜(0,0,3)と(3,F,C)〜
(3,F,F)にかからないものが図15に示すような
波形を出力する最悪パターンである。
【0035】SAVの最後のワードXYZ(Y)が入力
した直後にスクランブラーのレジスタ値が全て0でない
場合には、最悪パターンが入力しても20ビットハイ・
20ビットロー、あるいは、1ビットハイ・19ビット
ローとその反転信号を出力することはない。何故なら
ば、割り切れない場合には、上記に説明したとおり、続
けて数ビット0を入力してもレジスタ値は0にならな
い。従って、上記に説明したとおり、最悪パターン入力
時の商はこの余りにより永久に続く商と20ビットハイ
・20ビットロー、あるいは、1ビットハイ・19ビッ
トローとが加算された値となる。
【0036】本発明の信号伝送方法及び装置は、スクラ
ンブラーにハードウエアの簡単な改変を施すことにより
上記の最悪パターンの発生を防止するもので、下記に添
付図面を参照して説明する。図1は、本発明に適用する
スクランブラーの一実施形態のハードウエア構成を示
し、図2は、図1の回路の動作タイミングを示す。図1
に示すとおり、本スクランブラーは、入力C01から入
力するビット直列信号を8個の1ビット遅延回路C04
を通した後、更に1ビット遅延用回路C06を通して出
力C07に導くとともに、その出力を帰還して加算器C
02、加算器C03の入力に印加することにより多項式
G(x)=x9 +x4 +1で表される除数を持つ除算器
を構成している。
【0037】本スクランブラーは、上記の通常の除算器
回路に加えて、制御回路C11を有し、この制御回路C
11は、信号処理回路、n倍クロック発生回路、クロッ
ク切換回路を内部に備えるとともに、上記1ビット遅延
回路C04の各々及び遅延回路C06の出力を検出する
ための入力ライン、遅延回路C06へn倍クロックを供
給するための出力ライン、及びOR回路C05を通して
遅延回路C06にセットパルスを印加するセットパルス
出力ラインを備えている。
【0038】制御回路C11には回路C08から次の2
0ビットデータが供給され、回路C09からタイミング
基準信号が供給され、回路C10からシリアルクロック
が供給される。
【0039】次に図2を参照して図1の回路の動作のう
ちの本発明に関係のある部分の説明をする。同図の最上
部に示す信号配列は図9(b)に示す多重SAVとディ
ジタル有効ラインの最初の2信号である。同図の下方に
描かれた信号波形は、クロック信号、上記SAV中の最
後の信号XYZ(Y)の第1ビット(LSB)〜第10
ビット(MSB)を示すD0〜D9、セットパルス、及
びn倍クロックの位置関係を示している。
【0040】本スクランブラーは、まず、制御回路C1
1によってタイミング基準信号やn倍クロック発生回路
で作ったnクロックを用いて、SAVの最後のワードで
あるXYZ(Y)が入力した直後のスクランブラーのレ
ジスタ値を検出する。
【0041】この時、回路C08から供給される次の2
0ビットデータである映像データPbD0,YD0は、
P/S(並列・直列)変換が終わった段階であり、スク
ランブラーに入る直前である。制御回路C11はこの2
0ビットデータも検出する。XYZ(Y)が入力した直
後(タイミング図ではD9入力時)にスクランブラーの
レジスタが全て0となり、なおかつ、入力データPbD
0,YD0が図3,図4に記載されている特定の15パ
ターン(4:2:2 10ビットの場合)の中のどれか
である時には、制御回路C11はセットパルス出力をハ
イにしてOR回路C05を介して遅延回路C06に印加
するとともに、n倍クロック発生回路で発生させたクロ
ックを最上位の1ビット遅延回路C06に印加して同回
路を1にセットする。
【0042】1ビット遅延回路C06は通常シリアルク
ロックで動作するが、上記の最悪パターンが検出された
場合にはD9のタイミングでn倍クロックに切り換えて
最上位の遅延回路C06を1にセットする。このよう
に、最上位の1ビット遅延回路C06を1にセットする
ことにより、上記データ再生に不利なデータやクロック
再生時に不利なデータは発生しない。
【0043】ここで、LSBからMSBの順に伝送する
という信号規格から、これはXYZ(Y)のLSBを1
にすることに相当する。このビットは8ビットシステム
との互換性をとるために0に規定されているのであっ
て、通常は使われていないのでこのようにしても問題は
生じない。この方法ではハードウエアの信号処理やレジ
スタの設定をシリアル(直列)信号の1ビット以内で実
行しなくてはならないので、回路動作の高速性が要求さ
れる。
【0044】次に、本発明の信号伝送方法の他の一実施
形態のスクランブラーについて添付図面を参照して説明
する。図5は、本実施形態のスクランブラーのハードウ
エア構造を示し、図6は、図5の回路の動作タイミング
図である。図6における、SAVのXYZ(C)とXY
Z(Y)はそれぞれ、 で表されている。
【0045】Fは第1フィールドか第2フィールドかの
識別を示し、Vはフィールドブランキングを示し、Hは
SAVかEAVかの識別を示す。P3,P2,P1,P
0はプロテクションビットであり、F,V,Hにより一
意に決まる。上記の説明から明らかなとおり、XYZ
(C)とXYZ(Y)は同じ符号であるから、XYZ
(C)が入力された時点で、この値とXYZ(C)が入
力された直後のレジスタ値を用いてXYZ(Y)が入力
された直後のレジスタ値をハードウエアあるいはCPU
で計算しておく。
【0046】計算の結果、XYZ(Y)が入力した直後
のレジスタ値が全て0になるようであれば次の20ビッ
ト入力Pb,D0,YD0も検出し、図3,図4に記載
されている特定の15パターン(4:2:2 10ビッ
トの場合)のどれかにあてはまるか否かを調べ、このパ
ターンにあてはまる時には、XYZ(Y)の最後のビッ
ト(タイミング図ではD9)が入力した時に、セットパ
ルスをハイにすることによりPbD0のLSBがスクラ
ンブラーに入力される前にレジスタの最上位を1にセッ
トする。
【0047】次に、図7,図8を参照して本発明のスク
ランブラーの更に他の実施形態について説明する。1水
平期間前の有効ビデオ信号開始ワードSAVや有効ビデ
オ信号終了ワードEAV、このEAVの次のライン番号
データから、その後に続くSAVのXYZ(Y)の値は
わかるので、SAVの前の10ビットテ゛ータ あるいはS
AVの3FF(C)〜XYZ(C)のどれかが入力され
た段階でXYZ(Y)入力直後のレジスター値をハード
ウエア又はソフトウエアで構成したCPUで計算してお
く。
【0048】計算の結果、XYZ(Y)入力直後のレジ
スタ値が全て0になるようであれば20ビット入力Pb
D0,YD0も検出し、図3,図4に記載されている特
定の15パターン(4:2:2 10ビットの場合)で
ある時には、XYZ(Y)の最後のビット(タイミング
図ではD9)入力時にセットパルスをハイにすることに
よりPbD0のLSBがスクランブラーに入力される前
にレジスタの最上位を1にセットする。ハードウエアの
構成は上記第2の実施形態と同じでよいが、図7に示す
例ではシフトレジスタとしてフリップフロップを用い、
セット入力端子を使う場合を示した。
【0049】
【発明の効果】本発明の信号伝送方法及び装置は、スク
ランブラーのハードウエアの構成に簡単な改変を施すだ
けでデータ再生/クロック再生に不利なマーク率が極端
に大きいか極端に小さい波形を作る符号パターンの発生
を防ぐことができる。
【0050】本発明の信号伝送方法及び装置は、スクラ
ンブラーにおいて符号語の符号パターンを変える場合
に、D1,D2,HDTVのシリアル伝送規格等の信号
規格上使用していない1ビットのみを使うことでデータ
再生/クロック再生に不利な符号パターンの発生を防ぐ
ことができる。従って、伝送特性を向上させることがで
きる。
【0051】本発明の信号伝送方法及び装置は、スクラ
ンブラーのハードウエアの構成に簡単な改変を施して、
エッジが少ないためにクロック再生が困難な信号波形を
生じる符号パターンを無くすので、受信回路のデータ再
生/クロック再生回路の負担が軽減されるから、回路規
模を小さくすることができる。また他の観点でみると設
計マージンを沢山とることができる。そうして、多段接
続した場合のジッターの累積が緩和される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の信号伝送装置のスクランブラー回路の
一例を示す回路ブロック図である。
【図2】図1の信号伝送装置のスクランブル関連動作の
説明図である。
【図3】符号組み合わせの最悪パターンを示す図表であ
る。
【図4】符号組み合わせの最悪パターンを示す図表であ
る。
【図5】本発明の信号伝送装置のスクランブラー回路の
他の例を示す回路ブロック図である。
【図6】図5の信号伝送装置のスクランブル関連動作の
説明図である。
【図7】本発明の信号伝送装置のスクランブラー回路の
他の例を示す回路ブロック図である。
【図8】図7の信号伝送装置のスクランブル関連動作の
説明図である。
【図9】本発明の信号伝送装置に用いられる信号の符号
配列を示す線図である。
【図10】信号伝送系のモデルを示す回路ブロック図で
ある。
【図11】簡単な乗算回路の一例を示す回路図である。
【図12】n次関数の乗算回路の一例を示す回路図であ
る。
【図13】簡単な除算回路の一例を示す回路図である。
【図14】n次関数の除算回路の一例を示す回路図であ
る。
【図15】最悪パターンを作る信号波形図である。
【図16】直流分変動を受けた信号波形を示す波形図で
ある。
【図17】生成関数の乗算前後のレジスタの内容を説明
するための線図である。
【図18】信号波形の周期を説明するための線図であ
る。
【符号の説明】
C01‥‥入力、C02,C03‥‥加算器(排他的オ
ア回路)、C04‥‥1ビット遅延回路、C05‥‥O
R回路、C06‥‥1ビット遅延回路、C07‥‥出
力、C11‥‥制御回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側で、情報源から供給される並列デ
    ィジタル信号を直列ディジタル信号に変換し、スクラン
    ブラーでスクランブルした後、送信器を通して、伝送系
    に送り出し、受信側では、受信器によりこの直列ディジ
    タル信号を受信して、デスクランブラーでデスクランブ
    ルした後、直列・並列変換して出力する信号伝送方法に
    おいて、 ブランキング期間内の所定時点のスクランブラーのレジ
    スター値と、その後に続く有効ビデオ信号を検出し、 レジスター値が全てゼロであり、かつ、次の有効ビデオ
    信号が或る特定の符号パターンの信号である場合に、最
    上位のレジスター値を強制的に1に設定する信号伝送方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の信号伝送方法におい
    て、上記所定時点が有効ビデオ信号開始信号SAVの最
    後のワードXYZ(Y)が検出された時点である信号伝
    送方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の信号伝送方法におい
    て、上記所定時点が多重有効ビデオ信号開始信号SAV
    の最後の1つ前のワードXYZ(C)が検出された時点
    である信号伝送方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の信号伝送方法におい
    て、上記所定時点が有効ビデオ信号の1水平期間前の有
    効ビデオ信号開始信号SAVの最初のワード3FF
    (C)乃至最後から1つ前のワードXYZ(C)が検出
    された時点である信号伝送方法。
  5. 【請求項5】 送信側で、情報源から供給される並列デ
    ィジタル信号を直列ディジタル信号に変換し、スクラン
    ブラーでスクランブルした後、送信器を通して、伝送系
    に送り出し、受信側では、受信器によりこの直列ディジ
    タル信号を受信して、デスクランブラーでデスクランブ
    ルした後、直列・並列変換して出力する信号伝送装置に
    おいて、 ブランキング期間中の所定の時点のスクランブラーのレ
    ジスタ値を検出する手段と、 ブランキング期間の後に続く有効ビデオ信号を検出する
    手段と、 レジスタ値が全てゼロであり、かつ、次の有効ビデオ信
    号が或る特定の符号パターンの信号である場合に、最上
    位のレジスタ値を強制的に1に設定する手段と、を備え
    た信号伝送装置。
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