JP2000184350A - 信号伝送方法及び信号伝送装置 - Google Patents

信号伝送方法及び信号伝送装置

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JP2000184350A
JP2000184350A JP10359351A JP35935198A JP2000184350A JP 2000184350 A JP2000184350 A JP 2000184350A JP 10359351 A JP10359351 A JP 10359351A JP 35935198 A JP35935198 A JP 35935198A JP 2000184350 A JP2000184350 A JP 2000184350A
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serial
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Shigeyuki Yamashita
重行 山下
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信側で、情報源から供給される並列ディジ
タル信号を直列ディジタル信号に変換し、スクランブラ
ーでスクランブルした後、送信器を通して、伝送系に送
り出し、受信側では、受信器によりこの直列ディジタル
信号を受信して、デスクランブラーでデスクランブルし
た後、直列・並列変換して出力する信号伝送方法におい
て、情報源から特定のフラットフィールドパターンが入
力された時にもクロック再生や信号再生に不利な信号波
形を作る符号パターンを発生させないようにすること。 【解決手段】 有効ビデオ信号開始信号SAVの最後の
1つ前のワードXYZ(C)が入力した直後にスクラン
ブラーのレジスタ値を全てリセットすることにより、特
定のフラットフィールドパターン入力時においても、ク
ロック再生及び/又はデータ再生に不利な信号波形を作
る符号パターンを発生させないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は信号伝送方法及び装
置に関し、特に送信側でディジタル信号をスクランブル
して送信し、受信側でデスクランブルして受信するよう
に成したディジタル信号の伝送方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】情報源から供給されるビット並列ディジ
タル信号をビット直列ディジタル信号に変換しスクラン
ブルして、電気信号として同軸ケーブルやツイステッド
ペア線を介して伝送するか、光信号に変換して光ファイ
バーを介して伝送し、受信側で受信したビット直列ディ
ジタル信号をデスクランブルした後ビット並列ディジタ
ル信号に変換し復号する信号伝送方式が既に開発されて
おり伝送規格ができている。
【0003】映像データの伝送方式としては、D1,D
2,HDTV等の伝送規格があり、図5に1125/6
0方式HDVT信号のビット直列インターフェース規格
を例示する。この伝送規格においては、同図(a)に示
すとおり、ディジタル・ビデオデータは、輝度信号
(Y)と色差信号(Pb/Pr)をそれぞれ10ビット
(又は8ビット)で量子化し、ライン番号順に、タイミ
ング基準信号SAV(Start of Active
Video:有効ビデオ信号開始)−>ディジタル有
効ライン−>タイミング基準信号EAV(End of
Active Video:有効ビデオ信号終了)−
>ライン番号データ−>誤り検出符号データ−>補助デ
ータ/未定義ワードデータの順に時系列に並べられてい
る。
【0004】なお、図5に示すとおり、有効ビデオ信号
終了EAV、ライン番号データ、誤り検出符号データ、
補助データ/未定義ワードデータ、有効ビデオ信号開始
SAVの期間は映像信号が無いブランキング期間であ
り、この期間に上記のような制御用の信号がおかれてい
る。
【0005】タイミング基準信号SAV,EAVの4ワ
ードのうち、最初の3ワード3FF(Y),000
(Y),000(Y)はワード同期や水平同期を確率す
るためのものであり、最後の1ワードXYZ(Y)は同
一フレームの第1フィールドか第2フィールドかを識別
したり、SAVやEAVを識別するためのものである。
【0006】図5(a)の輝度信号Yと色差信号Pb/
Prを図5(b)に示すように、送信側で、 Pb/Pr,Y,Pb/Pr,Y,Pb/Pr,Y、 の順に多重し、並列/直列変換し、スクランブルして電
気又は光信号に変換して送信する。受信側では、逆の順
序で変換して信号を再生する。
【0007】次に、上記の信号伝送方式に用いられるス
クランブラー、デスクランブラーについて説明するが、
その前に先ず、信号伝送系のモデルについて簡単に説明
する。図6に図示するように、信号伝送系は、情報源か
ら入力B01に送られてくる信号を送信側の符号器B0
2で符号化し、伝送系B03(または記録系)を経て受
信側に伝送し、受信側の復号器B04で復号して出力B
05に出力信号を出す。その際、伝送系B03(または
記録系)では雑音等の誤りを生じ、これが伝送信号に混
入した状態で受信側に達する。従って受信側ではその誤
りを検出し、必要に応じて訂正する。
【0008】一般に、情報源から供給される2値のnビ
ット・ディジタル信号 an-1 n-2 ・・・a1 0 但し ai =1or0 をn−1次の多項式で表すと W(x)=an-1 n-1 +an-2 n-2 +・・・a2
2 +a1 1 +a 0 で表すことができる。
【0009】この多項式において、xの次数が符号シン
ボルの位置(2進桁、即ちデノミネータ)を表し、係数
i の値(1又は0)が対応する符号シンボルの値(ニ
ューメレータ)を表している。ここで、次数の高い方が
信号の順位としては上位である。従って、ビット直列に
表した場合に時間的に早い時期に現れる値(1又は0)
である。例えば、入力ディジタル信号が符号語1010
1100で表されているとき、この信号は下記の多項式
で表される。 W(x)=x7 +x5 +x3 +x2
【0010】信号W(x)を1ビット遅延回路に入力す
ると、その遅延回路の出力に各桁が1ビットずつ遅れた
信号W(x)x-1が現れる。この信号W(x)x-1と元
の信号W(x)を加算器の入力に印加すると出力にW
(x)(1+x-1)が出力される。説明を分かり易くす
るために1ビット進めた信号W(x)xが入力するもの
とすれば、この時の加算器の出力は下記の式で表され
る。 X(x)=W(x)x(1+x-1) =W(x)(x+1) ・・・ (1) 式(1)から明らかなとおり、X(x)はW(x)と
(x+1)の積である。式(1)における(x+1)に
代えて任意の多項式Q(x)を用いることができる。従
って、式(1)に代えて下記の式(1a)が成り立つ。 X(x)=W(x)Q(x) ・・・ (1a) 式(1)、式(1a)に対応する回路は図7、図8に示
すとおりに構成される。
【0011】同様にして、入力信号W(x)と出力信号
S(x)の和信号を1ビット遅延した信号を出力S
(x)とする回路を考えると S(x)={W(x)+S(x)}x-1 ・・・ (2) が成立し、式(2)の両辺にxを掛け、かつ両辺にS
(x)を加えると、モジュロ2の演算では2S(x)=
0であるから、S(x)(x+1)=W(x)が成立す
るので、 S(x)=W(x)/(x+1) ・・・ (3) となる。式(3)において、(x+1)は任意の多項式
で置き換えることができるので下記の式(3a)が成立
する。 S(x)=W(x)/Q(x) ・・・ (3a) 式(3)、式(3a)は割り算を表しており、これらに
対応する回路は図9、図10のように構成することがで
きる。
【0012】ここで、上記伝送系モデルについて再度考
えると、送信側でスクランブルし受信側でデスクランブ
ルする信号伝送方式においては、伝送する信号に送信側
で生成多項式を乗算し受信側で送られてきた信号を生成
多項式で除算するか、その逆に送信側で伝送する信号を
生成多項式で除算し受信側で送られてきた信号に生成多
項式を乗算すればよいことがわかる。
【0013】後述する理由により本発明の信号伝送方法
においては、送信側の符号器中に上記式(3a)で表さ
れる除算器を設けてスクランブルし、受信側の符号器中
に上記式(1a)で表される乗算器を設けてデスクラン
ブルするように構成される。即ち、情報源からの信号W
(x)は除算器でS(x)=W(x)/Q(x)に変換
され、このS(x)が伝送系を経て受信側に伝送され、
受信側でこの信号S(x)にQ(x)が乗算されて、 S(x)Q(x)={W(x)/Q(x)}Q(x)=
W(x) となり、元の信号W(x)が復元される。
【0014】後述する本発明の信号伝送方法において
は、スクランブラーとして情報源多項式W(x)を除算
する多項式Q(x)には9次の原始多項式 G(x)=x9 +x4 +1 を用いて、この原始多項式G(x)で情報多項式W
(x)を除算して、その演算結果である商を伝送系に送
信する。
【0015】上記スクランブラーは、上記除算により、
伝送データのマーク率(1と0の割合)を統計的に平均
1/2にするものでもある。更に又、情報源多項式W
(x)を原始多項式G(x)で除算することは伝送する
信号の暗号化を行うことにもなる。この商をさらに(x
+1)で割ることにより送信するデータを極性フリーの
(即ち、或データとその反転データが同じ情報を持つ)
データにして送信することができる。受信側ではこのデ
ータに(x+1)を掛け、更に上記原始多項式G(x)
=x9 +x4 +1を掛けて元のデータを再生する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述のスクランブル方
式において、情報源から符号器に或特定のフラットフィ
ールド(即ち、全画面が同じ輝度および色差信号からな
る信号、換言すると1ディジタル有効ラインの期間、輝
度と色差信号が変化しない信号)が入力されると、符号
器(スクランブラー)の出力信号として伝送路に送出さ
れる信号は、図11に示すとおり、1ビットハイ・19
ビットロー、又はその反転信号の1ビットロー・19ビ
ットハイの直列信号をディジタル有効ラインの期間中繰
り返す信号となる。
【0017】ところで、受信側の回路として100Mb
ps程度以上の高速受信回路が用いられる場合には、回
路部品の価格を安くする為にDC結合ではなくて、AC
結合回路が用いられるが、上記のようなフラットフィー
ルドの信号が入力すると、伝送路に送信される信号は1
ビットハイ・19ビットロー、又は19ビットハイ・1
ビットローの信号となり、この信号は、マーク率が1/
20、あるいは19/20であり、直流成分が大きいの
で、これをAC結合の受信回路で受信したとき、直流分
ドリフトのために図12に図示するように伝送する信号
S(x)のベースラインが大きくうねってしまう。その
ため、この信号のレベルを予め定められた閾値と比較し
て信号W(x)の各符号要素の1、0の判定をすること
ができなくなる。
【0018】そこで、受信側で情報源信号W(x)を再
生する時には、信号の周波数成分のうちの低域成分によ
る影響を補正してベースラインのうねりを無くする処理
をした後で1、0の符号判別をする必要があり、回路負
担が大きくなるばかりでなくエラーレイト(誤り率)特
性を劣化する。また、多段接続した場合にはジッタが累
積しやすいという欠点も持つ。
【0019】また、他の或特定のフラットフィールドが
入力されると、20ビットハイ・20ビットローとなる
データを、ディジタル有効ラインの期間中繰り返す直列
信号を出力する。この符号パターンはデータエッジ成分
が少ないので受信側でクロック再生を行うことが困難で
あり、それを補うための回路負担が大きく再生信号のジ
ッタも大きくなり、エラーレイト特性も劣化する。ま
た、多段接続した場合にはジッタが累積しやすいという
欠点をもつ。
【0020】上記に述べたような、データ再生や、クロ
ック再生を行う際に負担の大きい符号パターンを最悪パ
ターンと呼ぶ。本発明は、上記従来のスクランブラーの
欠点を克服して、最悪パターンを生じないスクランブラ
ーを提供することを課題とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する為
に、本発明は、送信側で、情報源から供給される並列デ
ィジタル信号を直列ディジタル信号に変換し、スクラン
ブラーでスクランブルした後、送信器を通して、伝送系
に送り出し、受信側では、受信器によりこの直列ディジ
タル信号を受信して、デスクランブラーでデスクランブ
ルした後、直列・並列変換して出力する信号伝送方法に
おいて、有効ビデオ信号開始信号SAVの最後の1つ前
のワードXYZ(C)が入力した直後にスクランブラー
のレジスタ値を全てリセットすることにより、特定のフ
ラットフィールドパターン入力時においても、クロック
再生及び/又はデータ再生に不利な信号波形を作る符号
パターンを発生させないようにした信号伝送方法及びそ
の方法を実現する為の装置を提供する。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の信号伝送方法及び
装置の一実施形態について説明する。先ず、上記のよう
なデータ再生に不利な信号波形を作る符号パターンやク
ロック再生に不利な信号波形を作る符号パターンが発生
するメカニズムについて説明する。
【0023】上記の符号パターンが発生するのは、図5
(b)に示す、輝度Yと色差信号P B /PR を多重化し
た信号の多重SAV(有効ビデオ信号開始ワード)信号
の最後のワードであるXYZ(Y)が入力された時にス
クランブラーのレジスタの内容即ち、レジスタ値が全て
0になり、かつ、引き続き入力するビデオ信号として図
3、図4に記載されている特定の15パターン(4:
2:2 10ビットの場合)の中の1つで表される符号
パターンが入力された時である。その他の場合には上記
のようなデータ再生に不利な符号パターン又はクロック
再生に不利な符号パターンは発生しない。
【0024】この様子を図10に示すスクランブラーを
参照して下記に説明する。図10に示す回路は多項式 B(x)=bn n +bn-1 n-1 ・・・b1 x+b0 で入力ディジタル信号W(x)の除算を行う除算器を構
成しており、n段のシフトレジスタを含む。入力ディジ
タル信号W(x)は入力端子からビット直列に入力し出
力側にシフトする。入力ディジタル信号W(x)を上記
多項式B(x)で除算すると、出力端子からは商Q
(x)が出力され、nビット・シフトレジスタ内に余り
R(x)が残る。
【0025】今、上記除算器の係数として、n次の原始
多項式を用いたスクランブラーに入力ディジタル信号W
(x)を入力して、その内容を上記m次の原始多項式で
除算した結果、入力多項式が原始多項式で割り切れなか
ったとすると、レジスタ内に余りR(x)が残り、その
ため、出力端子に現れる商Q(x)は2m −1周期で永
久に続く。例えば:入力信号が・・・00010000
・・・の場合、これを信号1011で割ると商は101
110010111・・・となる。
【0026】レジスタ内に余りがある時にそのレジスタ
内のデータの最下位ビットに続けて0を入力しても余り
は0にならない。つまりレジスタ内容は全て0とはなら
ない。例えば:余りが101011001であるとし
て、これに9桁の0を付け加えて1010110010
00000000を作り、除数1000010001で
除算すると商は101010011となり、余りが00
1100011となる。つまり相変わらず余りが生じ
る。
【0027】除算器の出力に余りがあるとそれが永久に
続くのに対して、乗算器ではエラーが永久に続くことは
ない。m次の原始多項式G(x)を使って除算、乗算を
行った場合には伝送系で生じた1ビットの誤りは受信側
の乗算器において最大m+1個の誤りを生じるだけでそ
の後回復する。このため、受信側の復号器又はデスクラ
ンブラーに乗算器を用いるようにするのが望ましい。
【0028】乗算器のレジスタに残っている余りの最下
位ビットに続けてこの余りと同じ次数のある符号信号を
付け加えて同じ除数で除算すると余りを0にすることが
できる。例えば:或多項式W(x)で与えられる符号信
号を多項式G(x)=(x9 +x4 +1)で与えられる
符号信号1000010001で除算した余りが101
011001であったとすると、この余りに00110
0011を付け加えた信号1010110010011
00011を上記符号信号1000010001で除算
すると余りは0になる。
【0029】入力ビデオ信号としてフラットフィールド
信号が入力した時には、ディジタル有効ラインに20ビ
ットハイ・20ビットローの信号や、1ビットハイ・1
9ビットローの信号、或いはそれらの反転信号が発生す
るのは、有効ビデオ信号開始を示すSAVの最後のワー
ドXYZ(Y)が入力した直後に入力信号が除算器の除
数で割り切れて、スクランブラーのレジスタ値が全てゼ
ロとなった後、その後に続く有効ラインのデータが図
3、図4に記載されている特定の15パターン(4:
2:2 10ビットの場合)の中の1つになる場合であ
る。
【0030】逆に、送信側のスクランブラーにおいて有
効ビデオ信号開始信号SAVの最後のワードXYZ
(Y)が入力した直後に入力信号が除算器の除数で割り
切れ、それに続く有効ビデオ信号が上記特定の15パタ
ーン(4:2:2 10ビットの場合)の中の1つであ
る場合には、再生信号波形に20ビットハイ・20ビッ
トローや、1ビットハイ・19ビットロー、又はその反
転信号の波形が発生する。
【0031】これについて更に詳しく説明すると、図1
3に図示するように、任意のデータW(x)に続いて2
0ビット周期で任意の長さのデータX(x)がスクラン
ブラー(生成多項式G(x)=x9 +x4 +1の除算
器)に入力され、X(x)の長さに関係なく1ビットハ
イ・19ビットローの繰り返しデータを出力したと仮定
すると、この時、Y(x)はW(x)を多項式G(x)
=(x9 +x4 +1)で割った商を表し、それに続く1
ビットハイ・19ビットローの部分はW(x)を多項式
G(x)で割った余りR(x)とそれの最下位ビットに
続けて直列に入力するX(x)の和を多項式G(x)で
割った商を表している。ここで、多項式G(x)=(x
9 +x4 +1)は10ビット幅であるから(1ビットロ
ー19ビットハイ)×G(x)は図14に示すとおり2
0ビットの繰り返し信号になる。
【0032】x9 +x4 +1は10ビット幅であるので
(1ビットハイ・19ビットロー)(x9 +x4 +1)
は桁上がりが生じない。図14に図示する20ビット周
期はX(x)の長さに依存せず1ビットハイ・19ビッ
トローが出力されると仮定したので、 W(x)=Y(x)(x9 +x4 +1) X(x)=(1ビットハイ・19ビットロー)(x9
4 +1) となる。
【0033】即ち、X(x),W(x)はG(x)=x
9 +x4 +1で割り切れる。G(x)=x9 +x4 +1
は10ビット幅であり、これを20ビット毎に1回配置
したものがX(x)であるので、 X(x)=・・・00010000100010000
0000001000010001000・・・ となる。
【0034】信号X(x)は、図5(b)に示すように
Pb/Pr,Y,Pb/Pr,Yの順にLSBから多重
してあるので、このうち1ビットづつずらして禁止コー
ド(10ビットデータの上位、下位それぞれ4データ
(0,0,0)〜(0,0,3)と(3,F,C)〜
(3,F,F))にかからないものが図11に示すよう
な波形を出力する最悪パターンである。
【0035】SAVの最後のワードXYZ(Y)が入力
した直後にスクランブラーのレジスタ値が全て0でない
場合には、最悪パターンが入力しても20ビットハイ・
20ビットロー、あるいは、1ビットハイ・19ビット
ローとその反転信号を出力することはない。何故なら
ば、割り切れない場合には、上記に説明したとおり、続
けて数ビット0を入力してもレジスタ値は0にならな
い。従って、上記に説明したとおり、最悪パターン入力
時の商はこの余りにより永遠に続く商と20ビットハイ
・20ビットロー、あるいは、1ビットハイ・19ビッ
トローとが加算された値となる。
【0036】本発明の信号伝送方法及び装置は、スクラ
ンブラーにハードウエアの簡単な改変を施すことにより
上記の最悪パターンの発生を防止するもので、下記に添
付図面を参照して説明する。図1は、本発明に適用する
スクランブラーの一実施形態のハードウエア構成を示
し、図2は、図1の回路の動作タイミングを示す。図1
に示すとおり、本スクランブラーは、入力C01から入
力するビット直列信号を9個の1ビット遅延回路(1ビ
ットシフトレジスタ)C11〜C19を通した後、出力
C04に導くとともに、その出力を帰還して加算器C0
2、加算器C03の入力に印加することにより多項式G
(x)=x9 +x4 +1で表される除数を持つ除算器を
構成している。
【0037】本スクランブラーは、上記の通常の除算回
路に加えて、制御回路C06を有し、この制御回路C0
6は、上記1ビット遅延回路C11〜C19の各々にリ
セットパルスを印加するリセットパルス出力ラインを備
えている。制御回路C06には、回路C07からタイミ
ング基準信号が供給され、回路C08からシリアルクロ
ック(直列クロック)が供給される。
【0038】次に図2を参照して図1の回路の動作のう
ちの本発明に関係のある部分の説明をする。同図の最上
部に示す信号配列は図5(b)に示す多重SAVとディ
ジタル有効ラインの最初の2信号である。同図の下方に
描かれた信号波形は、クロック信号、上記SAV中の最
後から1つ前のワードXYZ(C)の第1ビット(LS
B)〜第10ビット(MSB)を示すD0〜D9、及び
セットまたはリセットパルスの位置関係を示している。
【0039】図2における多重SAVのXYZ(C)と
XYZ(Y)はそれぞれ、 で表される。
【0040】上記10ビットのうち、Fは第1フィール
ドか第2フィールドかの識別を示し、Vはフィールドブ
ランキングを示し、HはSAVかEAVかの識別を示
す。P3,P2,P1,P0はプロテクションビットで
あり、F,V,Hによた一意に決まる。上記の説明から
明らかなとおり、XYZ(C)とXYZ(Y)は同じ符
号であるから、XYZ(C)の最後のビット入力があっ
た直後に(即ち、タイミング図ではD9が入力した時
に)シフトレジスタのリセット入力(又はクリア入力)
を用いてスクランブラーのシフトレジスタを全て0にリ
セットする。
【0041】次のワードXYZ(Y)は上記のとおり最
上位ビット(MSB)から順に1,F,V,H,P3,
P2,P1,P0,0,0であるから最低1個の1を含
みレジスタ値が全てゼロではないから、伝送上都合の悪
い符号パターンを発生することはない。但し、XYZ
(C)の最後のビット入力直後にレジスタ値を0にリセ
ットすることにより、XYZ(C)をこわして伝送して
しまうので受信側でLN0,LN1、あるいはXYZ
(Y)を用いてF,V,Hを認識する必要がある。
【0042】
【発明の効果】本発明の信号伝送方法及び装置は、スク
ランブラーのハードウエアの構成に簡単な改変を施すだ
けでデータ再生/クロック再生に不利なマーク率が極端
に大きいか極端に小さい波形を作る符号パターンの発生
を防ぐことができる。
【0043】本発明の信号伝送方法及び装置は、スクラ
ンブラーにおいて符号語の符号パターンを変える場合
に、D1,D2,HDTVのシリアル伝送規格等の信号
規格上重複している1バイトのみを使うことでデータ再
生/クロック再生に不利な符号パターンの発生を防ぐこ
とができる。従って、伝送特性を向上させることができ
る。
【0044】本発明の信号伝送方法及び装置は、スクラ
ンブラーのハードウエアの構成に簡単な改変を施して、
エッジが少ないためにクロック再生が困難な信号波形を
生じる符号パターンを無くすので、受信回路のデータ再
生/クロック再生回路の負担が軽減されるから、回路規
模を小さくすることができる。また他の観点でみると設
計マージンを沢山とることができる。そうして、多段接
続した場合のシャッターの累積が緩和される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の信号伝送装置のスクランブラー回路の
一例を示す回路ブロック図である。
【図2】図1の信号伝送装置のスクランブル関連動作の
説明図である。
【図3】符号組み合わせの最悪パターンを示す図表であ
る。
【図4】符号組み合わせの最悪パターンを示す図表であ
る。
【図5】本発明の信号伝送装置に用いられる信号の符号
配列を示す線図である。
【図6】信号伝送系のモデルを示す回路ブロック図であ
る。
【図7】簡単な乗算回路の一例を示す回路図である。
【図8】n次関数の乗算回路の一例を示す回路図であ
る。
【図9】簡単な除算回路の一例を示す回路図である。
【図10】n次関数の除算回路の一例を示す回路図であ
る。
【図11】最悪パターンを作る信号波形図である。
【図12】直流分変動を受けた信号波形を示す波形図で
ある。
【図13】生成関数の乗算前後のレジスタの内容を説明
するための線図である。
【図14】信号波形の周期を説明するための線図であ
る。
【符号の説明】
C01‥‥入力、C02,C03‥‥加算器(排他的オ
ア回路)、C11〜C19‥‥1ビット遅延回路、C0
5‥‥リセットライン、C04‥‥出力、C06‥‥制
御回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側で、情報源から供給される並列デ
    ィジタル信号を直列ディジタル信号に変換し、スクラン
    ブラーでスクランブルした後、送信器を通して、伝送系
    に送り出し、受信側では、受信器によりこの直列ディジ
    タル信号を受信して、デスクランブラーでデスクランブ
    ルした後、直列・並列変換して出力する信号伝送方法に
    おいて、 有効ビデオ信号開始信号SAVの最後の1つ前のワード
    XYZ(C)が入力した直後にスクランブラーのレジス
    タ値を全てリセットすることにより、特定のフラットフ
    ィールドパターンが入力されたときにおいても、クロッ
    ク再生及び/又はデータ再生に不利な信号波形を作る符
    号パターンを発生させないようにした信号伝送方法。
  2. 【請求項2】 送信側で、情報源から供給される並列デ
    ィジタル信号を直列ディジタル信号に変換し、スクラン
    ブラーでスクランブルした後、送信器を通して、伝送系
    に送り出し、受信側では、受信器によりこの直列ディジ
    タル信号を受信して、デスクランブラーでデスクランブ
    ルした後、直列・並列変換して出力する信号伝送装置に
    おいて、 上記直列ディジタル信号の入力と、スクランブルされた
    ディジタル信号の出力と、入力と出力の間に設けられた
    シフトレジスタと、該レジスタ値を全てリセットするリ
    セット信号入力を有するスクランブラーと、 上記リセット入力にリセット信号を印加するスクランブ
    ラー制御回路と、を備え、 有効ビデオ信号開始信号SAVの最後の1つ前のワード
    XYZ(C)が入力した直後に上記スクランブラーのレ
    ジスト値を全てリセットすることにより、特定のフラッ
    トフィールドパターンが入力されたときにおいても、ク
    ロック再生及び/又はデータ再生に不利な信号波形を作
    る符号パターンを発生させないようにした信号伝送装
    置。
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