JP2000184193A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000184193A JP35193498A JP35193498A JP2000184193A JP 2000184193 A JP2000184193 A JP 2000184193A JP 35193498 A JP35193498 A JP 35193498A JP 35193498 A JP35193498 A JP 35193498A JP 2000184193 A JP2000184193 A JP 2000184193A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、解像性、階調性のいずれも良好な画
像形成を行うことができる画像形成装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】本発明は、隣接する複数ドットの画像デー
タを参照し、その画素毎に中間調処理を行う画像形成装
置において、分布の特徴に応じて中間調処理の切り替え
を行うものであり、上記画素内のドット毎のデータの分
布を参照し、その特徴に基づき上記中間調処理を切り替
える。すなわち、隣接する複数ドットの画像データを1
ブロックとし、そのブロック内のドットのデータの分布
を参照し、その特徴を判別することにより、そのブロッ
クは解像性、階調性のいずれを優先すべきかの判定が可
能となり、その特徴を引き出せる中間調処理を適時選択
可能となる。したがって画像全体としては解像性、階調
性のいずれも良好な画像形成が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル複写機、
レーザプリンタ、ファクシミリ装置等のデジタル画像形
成装置及び表示装置等に応用される画像形成装置に関す
るものであり、より詳細には、中間調処理方法に特徴を
有し、画像ハイライト部を低濃度から安定して再現さ
せ、中濃度部から高濃度部は解像性と安定性を図った電
子写真カラー複写機、プリンタ等のカラー画像形成装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ビームを走査して感光媒体上に
潜像を形成し、当該潜像をトナー現像し画像形成を行う
電子写真方式の画像形成装置が知られており、デジタル
複写機、レーザプリンタ、ファクシミリ装置等として応
用されている。また、近年では、色分解された画像信号
に応じて光ビームを走査して感光媒体上に各色毎の潜像
を形成し、当該潜像をイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色のトナ
ー像で現像し、この各色のトナー像を転写材に重ね合わ
せて転写し、フルカラー画像を形成する電子写真カラー
複写機やプリンタ等のカラー画像形成装置が実用化され
ている。このようなカラー画像形成装置においては、低
濃度部におけるドットや万線の再現性を向上させ、ま
た、階調・色再現の環境に対する安定性を向上させるこ
とが重要となるが、このようなカラー画像形成装置にお
ける中間調処理に関する技術としては以下のようなもの
がある。
【0003】例えば、特開平7−254985号公報、
特開平7−254986号公報、特開平7−28394
1号公報、特開平8−114965号公報、特開平8−
125863号公報には、電子写真カラー複写機におけ
る中間調処理の技術として、HIESTと呼ばれている
中間調処理技術が開示されており、主に画像のハイライ
ト部の再現性を良くすることを目的としている。具体的
には、書き込みにはパルス幅変調を用い、主走査方向に
2ドットで重み付けをしたディザ処理を行って、画像ハ
イライト部を低線数な再現で安定させている。また、そ
のための主走査方向の書き込みビーム径と画素間隔を規
定している。
【0004】しかし、上記の中間調処理技術は、ディザ
を用いているので微小領域での濃度の忠実性が無く、線
の消えなどの画像情報の欠落や、色モワレが発生すると
いう欠点がある。
【0005】ところで本発明者(本出願人)は先に、1
ドット変調による多値書き込みに、解像性の低下の少な
い微小マトリクスを組み合わせる2ドット多値方式を採
用し、バンディング及び画像ノイズを低減させ画像濃度
を安定化して高画質な画像形成を実現する画像形成方法
及び画像形成装置を提案してる(特開平4−20007
5号、特開平4−200076号、特開平4−2000
77号、特開平4−200078号、特開平5−284
339号、特開平5−292302号、特開平6−62
248号)。これらの先願は、デジタル複写機等に応用
される発明で、隣接2ドットの濃度データを加算し、配
分することが特徴であり、半導体レーザのパルス幅変調
とパワー変調による1ドット256階調出力に、主走査
及び/又は副走査方向の2ドットのマトリクスを組み合
わせることにより、中間調濃度領域の再現性をより向上
するものである。
【0006】ここで、図40(a)に1×2マトリク
ス、(b)に2×1マトリクスの光書き込み方式の例を
示す(尚、図40では説明を簡単にするためパワー変調
の状態のみを示している)。図40に示す光書き込み方
式においては、低濃度部では片方のドットより露光パワ
ーを増して最大値となると、次のドットの露光パワーを
増していく。そして、2ドットを1画素として濃度を保
持しつつ、画像を再現する。それにより濃度が安定し、
バンディングも低減される。
【0007】形成される中間調濃度領域のチャートは図
41に示すように発生する。図中、EVENのドットよ
り濃度を埋めていく。副走査方向で面積階調を実行する
図41(a),(c)の1×2マトリクスは連続的な中
間濃度領域で横線基調、主走査方向で面積階調を行う図
41(b),(d)の2×1マトリクスは連続的な中間
濃度領域で縦線基調となる。また、図41(c),
(d)は加算+位相の例を示しており、各々図41
(a),(b)の書き込み位相を互い違いに変えたもの
で、この場合にはEVENのドットが隣接するため主走
査あるいは副走査方向に2ドットラインを形成すること
になる。
【0008】次に画像形成装置の画像処理部に付設さ
れ、加算(隣接画素の濃度データ加算)の制御を行う回
路の一例を図42に示す。図42は2ドット多値回路の
構成を示すブロック図であり、原稿画像を読み取るイメ
ージスキャナから入力された8ビットの信号を入力する
直列に接続されたラインメモリ1101,1102と、
ラッチ1103,1104と、該ラインメモリ110
1,1102及びラッチ1103,1104に各々スイ
ッチSW1〜SW4を介して接続されている加算器11
05と、該加算器1105に接続されているROM11
06とから構成されている。このROM1106からの
出力は8ビットのデジタル画像データ信号としてレーザ
プリンタに出力される。以下、1×2マトリクス、
2×1マトリクス、ドットの集中に分けて2ドット多
値回路の動作を説明する。
【0009】1×2マトリクス. 副走査方向の2ドットで面積階調を実行する場合(1×
2マトリクス)は、2つのラインメモリ1101,11
02を用いて、主走査2ライン分の読取データを遅延さ
せる。その後、2つの8ビットデータを加算器1105
により加算し、その9ビットデータをγ変換用のROM
1106に入力する。ROM1106内は、1つのテー
ブルが256バイトで構成され、その前半128バイト
がEVEN、その後半128バイトがODDデータであ
る。
【0010】初めの加算データがROM1106のアド
レスバスに入力され、その番地で示されるEVENデー
タを書き込みデータとして出力する。次のラインで同一
データを加算し、ODDデータを書き込みデータとして
データバスより出力する。EVEN,ODDの切り替え
はライン周期(PMSYNC)に同期して行う。その
後、次の2ドットに移行して順次処理を繰り返す。
【0011】図42に示した2ドット多値回路のブロッ
ク図において、スイッチSW1及びEVEN/ODDは
主走査1ライン毎に切り替え、スイッチSW3,SW4
はラインメモリ1101、1102からのデータが選択
されるように上側に設定する。また、図43のAは、副
走査方向の面積階調との組み合わせ(1×2マトリク
ス)を示した説明図である。読み取りの副走査2ドット
が書き込みの副走査2ドットに対応する。
【0012】2×1マトリクス. 主走査方向の2ドットで面積階調を実行する場合(2×
1マトリクス)は、2つのラッチ1103,1104を
用いて、主走査方向2ドット分の読み取りデータを遅延
させる。以下、1×2マトリクスの場合と同様に、加算
処理、γ変換処理を実行して書き込みデータを出力し、
EVEN,ODDの切り替えは書き込みクロック信号W
CLOCKに同期して実行する。その後、次の2ドット
に移行して順次処理を繰り返す。
【0013】図42に示した2ドット多値回路のブロッ
ク図において、スイッチSW2及びEVEN/ODDは
書き込み1クロック毎に切り替え、スイッチSW3,S
W4はラッチ1103,1104からのデータが選択さ
れるように下側に設定する。また、図43のBは、主走
査方向の面積階調との組み合わせ(2×1マトリクス)
を示す説明図である。読み取りの主走査2ドットが書き
込みの主走査2ドットに対応する。
【0014】ドットの集中. 書き込みにおける位相を変換しドットを集中させる図4
1(c),(d)の加算+位相変換により画像形成を行
う場合は、EVEN/ODDの切り替え周期を各々2分
周することで実行する。以上、全てのモードにおいて階
調情報の欠落は起きず、中間調濃度領域の再現性を向上
することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上の本発明者(本出
願人)による先願に対し、本発明はこの技術をさらに発
展させたものであり、その目的は、多階調の画像データ
から画像を形成する画像形成装置において、画像ハイラ
イト部をより低濃度から安定して再現させ、中濃度部か
ら高濃度部は解像性と安定性を図った中間調処理を実現
するものである。
【0016】より具体的には、請求項1の発明は、隣接
する複数ドットの画像データを1ブロックとし、そのブ
ロック内のドットのデータの分布を参照し、その特徴を
判別し、そのブロックに適した中間調処理を適時選択し
て、解像性、階調性のいずれも良好な画像形成の実現を
目的とする。
【0017】請求項2の発明は、隣接する複数ドットの
画像データを1ブロックとし、そのブロック内のドット
のデータの変化量を参照し、その変化量の大小からその
特徴を判別し、そのブロックに適した中間調処理を適時
選択して、解像性、階調性のいずれも良好な画像形成の
実現を目的とする。
【0018】請求項3の発明は、隣接する複数ドットの
画像データを1ブロックとし、そのブロック内のドット
のデータの最大値と最小値の差を参照し、その差の大小
によりその特徴を判別し、そのブロックに適した中間調
処理を適時選択して、解像性、階調性のいずれも良好な
画像形成の実現を目的とする。
【0019】請求項4の発明は、請求項1と同様の隣接
する複数ドットの画像データを1ブロックとし、そのブ
ロック内のドットのデータの分布を参照し、その特徴を
判別した上で、3種類以上の複数種類の中間調処理方式
の中からそのブロックに適した中間調処理を適時選択し
て、解像性、階調性についてより良好な画像形成の実現
を目的とする。
【0020】請求項5の発明は、隣接する複数ドットの
画像データを1ブロックとし、そのブロック内のドット
のデータの最大値と最小値の差を参照し、その差が大き
い場合と、小さい場合と、その中間の場合とに判別し、
そのブロックに適した中間調処理を適時選択して、解像
性、階調性のいずれも良好な画像形成の実現を目的とす
る。
【0021】請求項6の発明は、隣接する複数ドットの
画像データを1ブロックとし、そのブロック内のドット
のデータの分布を参照し、その特徴の判別の結果、解像
性優先の中間調処理が好ましいブロックに対しては、そ
の処理を1ドット多値変調として、画像形成装置が持つ
解像度を最大限発揮させた画像形成の実現を目的とす
る。
【0022】請求項7の発明は、隣接する複数ドットの
画像データを1ブロックとし、そのブロック内のドット
のデータの分布を参照し、その特徴の判別の結果、階調
性優先の中間調処理が好ましいブロックに対しては、そ
の処理を隣接ドットの集中によるブロックを単位とした
多値変調として、より階調性の高い画像形成の実現を目
的とする。
【0023】請求項8の発明は、隣接する複数ドットの
画像データを1ブロックとし、そのブロック内のドット
のデータの分布を参照し、そのブロック内のエッジ度が
高い/低い/中間の3レベルに応じた中間調処理を行
い、エッジ度の強弱がある画像に対しても良好な画像形
成の実現を目的とする。
【0024】請求項9の発明は、隣接する複数ドットの
画像データを1ブロックとし、そのブロック内のドット
のデータの最大値と最小値の差を参照し、その差が階調
範囲の略4割以上ではエッジ度が高い、差が略2割以下
ではエッジ度が低いと判別し、エッジ度に応じて中間調
処理を選択することにより、エッジ領域を含む画像に対
しても良好な画像形成の実現を目的とする。
【0025】請求項10の発明は、隣接する複数ドット
の画像データを1ブロックとし、そのブロック内のドッ
トのデータの分布を参照し、ブロック内の最大値が、規
定値以下の場合、隣接ドットの集中によるブロックを単
位とした多値変調を行い、ハイライト再現性の向上及び
安定性に優れた画像形成の実現を目的とする。
【0026】請求項11の発明は、隣接する複数ドット
の画像データを1ブロックとし、そのブロック内のドッ
トのデータの分布を参照し、そのブロック内のエッジ度
が高い/低い/中間の3レベルの中間レベルの場合に、
その度合いに応じた濃度配分、すなわちドット集中を行
い、エッジ度の高低間処理の切り替わりをなめらかに
し、エッジ度の強弱がある画像に対しても処理の切り替
わりの目障り感のない良好な画像形成の実現を目的とす
る。
【0027】請求項12の発明は、隣接する複数ドット
の画像データを1ブロックとして多値変調を行う中間調
処理において、そのブロック内のドットのデータを加算
し、特定位置からドットを発生させていき、ハイライト
再現性の向上、及び安定性に優れた画像形成の実現を目
的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、隣接する複数ドットの画像
データを参照し、その画素毎に中間調処理を行う画像形
成装置において、分布の特徴に応じて中間調処理の切り
替えを行うものであり、上記画素内のドット毎のデータ
の分布を参照し、その特徴に基づき上記中間調処理を切
り替えることを特徴とする。
【0029】請求項2記載の発明は、隣接する複数ドッ
トの画像データを参照し、その画素毎に中間調処理を行
う画像形成装置において、ブロック内のデータの変化量
で特徴判別を行うものであり、上記画素内のドット毎の
データの分布を参照し、上記中間調処理を切り替える特
徴の検出は、画素内のデータ変化量であることを特徴と
する。
【0030】請求項3記載の発明は、隣接する複数ドッ
トの画像データを参照し、その画素毎に中間調処理を行
う画像形成装置において、ブロック内のデータの最大値
と最小値の差の値で特徴判別を行うものであり、上記画
素内のドット毎のデータの分布を参照し、上記中間調処
理を切り替える特徴の検出は、画素内のドットデータの
最大値とドットデータの最小値の差から求めることを特
徴とする。
【0031】請求項4記載の発明は、隣接する複数ドッ
トの画像データを参照し、その画素毎に中間調処理を行
う画像形成装置において、複数の中間調処理の切り替え
を行うものであり、上記画素内のドット毎のデータの分
布を参照し、その特徴に基づき上記中間調処理を複数に
切り替えることを特徴とする。
【0032】請求項5記載の発明は、隣接する複数ドッ
トの画像データを参照し、その画素毎に中間調処理を行
う画像形成装置において、ブロック内のデータの最大値
と最小値の差の値で中間調を複数段階に切り替えるもの
であり、上記画素内のドット毎のデータの分布を参照
し、画素内のドットデータの最大値とドットデータの最
小値の差を求め、上記差が大きい場合と、差が小さい場
合と、その中間レベルとで、上記中間調処理を複数の段
階に切り替えることを特徴とする。
【0033】請求項6記載の発明は、隣接する複数ドッ
トの画像データを参照し、その画素毎に中間調処理を行
う画像形成装置において、エッジ部では1ドット多値処
理を行うものであり、上記画素内のドット毎のデータの
分布を参照し、その特徴に基づき上記中間調処理を切り
替え、その中間調処理が少なくとも1ドット多値変調を
含んでいることを特徴とする。
【0034】請求項7記載の発明は、隣接する複数ドッ
トの画像データを参照し、その画素毎に中間調処理を行
う画像形成装置において、非エッジ部ではブロック単位
の多値変調を行うものであり、上記画素内のドット毎の
データの分布を参照し、その特徴に基づき上記中間調処
理を切り替え、その中間調処理が少なくとも隣接ドット
による画素を単位とした多値変調を含んでいることを特
徴とする。
【0035】請求項8記載の発明は、隣接する複数ドッ
トの画像データを参照し、その画素毎に中間調処理を行
う画像形成装置において、エッジ度に応じたドット結合
を行うものであり、上記画素内のドット毎のデータの分
布を参照し、画素内のドットデータのエッジ度が高い場
合には1ドット多値変調を行い、エッジ度が低い場合に
は隣接ドットによる画素を単位とした多値変調を行い、
エッジ度が画素の中間である場合には、その度合いに応
じた上記の中間特性の濃度配分を行うことを特徴とす
る。
【0036】請求項9記載の発明は、隣接する複数ドッ
トの画像データを参照し、その画素毎に中間調処理を行
う画像形成装置において、エッジ度の高低判別を行うも
のであり、上記画素内のドット毎のデータの分布を参照
し、画素内のドットデータの差が階調範囲の略4割(9
6/256)以上でエッジ度が高いと判定し、第1の中
間調処理を行い、差が略2割(48/256)以下でエ
ッジ度が低いと判定し、第2の中間調処理を行うことを
特徴とする。
【0037】請求項10記載の発明は、隣接する複数ド
ットの画像データを参照し、その画素毎に中間調処理を
行う画像形成装置において、最大値が低い場合はブロッ
ク単位の多値変調を行うものであり、上記画素内のデー
タを参照し、その特徴に基づき上記中間調処理を切り替
え、画素内のデータの最大値がある規定の値以下の場
合、隣接ドットによる画素を単位とした多値変調を行う
ことを特徴とする。
【0038】請求項11記載の発明は、隣接する複数ド
ットの画像データを参照し、その画素毎に中間調処理を
行う画像形成装置において、高低エッジ部の中間ではエ
ッジ度に応じた線形特性で集中度合いを算出するもので
あり、上記画素内のドット毎のデータの分布を参照し、
その特徴に基づき上記中間調処理を切り替え、画像デー
タと濃度配分データから画素内のドットデータのエッジ
の度合いと比例するように算出する(線形特性で集中度
合いを算出する)ことを特徴とする。
【0039】請求項12記載の発明は、請求項1から1
1のいずれかに記載の画像形成装置において、多値変調
はブロック単位のデータ加算、結合を行うものであり、
隣接ドットによる画素を単位とした多値変調を行う中間
調処理が、複数の隣接ドットを画素として、データを加
算し、その画素の特定位置から配分することを特徴とす
る。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して、(1)カラー複写機の作像、(2)カラ
ー複写機の画像処理、(3)LD多値変調、(4)加算
制御と位相制御回路、(5)加算と配分、位相制御方式
によるドット形成方法の説明、(6)中間調処理の実施
例、の順に詳細に説明する。
【0041】(1)カラー複写機の作像. 図1は本発明に係る画像形成装置の一構成例を示すデジ
タルカラー複写機の概略構成図である。図1において符
号100は画像形成部であるレーザプリンタ、200は
自動原稿送り装置(ADF)、300は操作ボード、4
00は画像読み取り部であるイメージスキャナ、500
は外部センサである。
【0042】イメージスキャナ400は、コンタクトガ
ラス401の下方に配置された照明用のランプ402を
搭載した移動体を図の左右方向(副走査方向)に機械的
に一定速度で移動させ、原稿画像を読み取る画像読み取
り部である。照明用のランプ402から出た光は、コン
タクトガラス401上に載置される原稿の表面で原稿画
像の濃度に応じて反射する。この反射光、即ち、原稿の
光像は多数のミラー及びレンズを通り、ダイクロックプ
リズム410に入射する。ダイクロックプリズム410
は入射光を波長に応じてレッド(R),グリーン
(G),ブルー(B)の3色に分光する。分光された3
つの光は、それぞれ互いに異なる一次元電荷結合素子
(CCD)イメージセンサ410に入射する。こうして
イメージスキャナ400に備わった3つの一次元イメー
ジセンサ410により、原稿画像上の主走査方向1ライ
ンのR,G,B各色成分を同時に読み取ることができ
る。原稿の二次元画像は、上記移動体の副走査により順
次読み取られる。
【0043】外部センサ500は、イメージスキャナ4
00と同様に原稿画像のR,G,B各色成分を同時に検
出できるCCDで構成されたハンディタイプのスキャナ
に内蔵されている。
【0044】ADF200は、イメージスキャナ400
の上方に配置されており、原稿台210上には多数の原
稿を載積した状態で保持することができる。原稿の給紙
動作を行う場合は、回転する呼び出しコロ212が最上
部の原稿上面に当接し、当接した原稿を繰り出す。ま
た、符号213は、原稿の重送を避けるための分離コロ
である。所定の位置まで繰り出された原稿は、プルアウ
トローラ217及び搬送ベルト216の駆動によりイメ
ージスキャナ400のコンタクトガラス401上をさら
に搬送され、所定の読み取り位置まで進んだ時、即ち、
原稿の先端がコンタクトガラス401の左端位置に達し
たときに停止する。原稿の読み取りが終了すると、搬送
ベルト216が再び駆動されて、コンタクトガラス40
1上の原稿は排紙され、次の原稿が読み取り位置に送ら
れる。呼び出しコロ212の手前には、原稿が載積され
ているか否かを検知するための光学センサである原稿有
無センサ211が、また、分離コロ213とプルアウト
ローラ217の間には、原稿の先端及びサイズを検知す
るための光学センサである原稿先端センサ214が備わ
っている。
【0045】原稿先端センサ214は、主走査方向(紙
面に垂直な方向)の互いに異なる位置に配置された複数
のセンサで構成されており、これらのセンサの検出状態
の組み合わせにより、主走査方向の原稿サイズ、即ち原
稿幅を検知することができる。また、図示しない給紙モ
ータに回転量に応じたパルスを出力するパルス発生器が
設けられており、ADF200の制御装置は原稿先端セ
ンサ214を原稿が通過するまでの時間を計測すること
により、副走査方向の原稿サイズ、即ち原稿の長さを検
知する。
【0046】尚、呼び出しコロ212及び分離コロ21
3は図示しない給紙モータにより駆動され、プルアウト
ローラ217及び搬送ベルト216は図示しない搬送モ
ータにより駆動される。また、光学センサからなるレジ
ストセンサ215は、プルアウトローラ217の下流に
配置される。
【0047】次にレーザプリンタ100の概略構成及び
その動作を説明する。画像の再生は感光体ドラム1上で
行われる。感光体ドラム1の周囲には一連の静電写真の
プロセスユニット、即ち、帯電チャージャ5、書き込み
ユニット3、現像ユニット4、転写ドラム2、クリーニ
ングユニット6などが備わっている。書き込みユニット
3には図示しない半導体レーザ(レーザダイオード:L
D)が備わっており、それが発するレーザ光は回転多面
鏡3b、レンズ3c、ミラー3d、及びレンズ3eを経
て感光体ドラム1の表面に照射される。回転多面鏡3b
はポリゴンモータ3aにより高速で定速回転駆動され
る。
【0048】図示しない画像制御部は、記録すべき画像
の濃度に対応する画素単位の多階調の画像信号により駆
動される半導体レーザの発光タイミングが、各々の画素
位置を順次走査する回転多面鏡3bの回転偏向動作と同
期するように、半導体レーザの駆動信号を制御する。つ
まり、感光体ドラム1の表面の画像の各走査位置で、そ
の画素の濃度に応じたレーザ光が照射されるように半導
体レーザの発光を制御する。
【0049】感光体ドラム1の表面は、予め帯電チャー
ジャ5によるコロナ放電により一様に高電位に帯電され
ている。この表面に書き込みユニット3の発するレーザ
光が照射されると、その光の強度に応じて帯電電位が変
化する。つまり、書き込みユニット3が備えている半導
体レーザが発するレーザ光の照射の有無に応じた電位分
布が、感光体ドラム1上に形成されることになる。こう
して、感光体ドラム1上に原稿画像の濃淡に対応した電
位分布、即ち静電潜像が形成される。この静電潜像は書
き込みユニット3よりも下流に配置された現像ユニット
4により可視像化される。
【0050】本構成例では、現像ユニット4には4組の
現像器4M,4C,4Y及び4Bkが備えられており、
それぞれの現像器には互いに色の異なるM(マゼン
タ)、C(シアン)、Y(イエロー)及びBk(ブラッ
ク)のトナーが収納されている。レーザプリンタ100
は、上記の4つの現像器のいずれか一つが選択的に付勢
されるように構成されているので、静電潜像はM、C、
Y又はBk色のいずれか一つのトナーで可視像化され
る。一方、給紙カセット11に収納された転写紙は、給
紙コロ12で繰り出され、レジストローラ13によりタ
イミングを取られて転写ドラム2の表面に送り込まれ、
その表面に吸着された状態で転写ドラム2の回転に伴っ
て移動する。そして感光体ドラム1の表面に近接した位
置で、転写チャージャ7による帯電により、感光体ドラ
ム1上に形成されたトナー像が転写紙の表面に転写され
る。
【0051】単色コピーモードの場合には、トナー像の
転写が終了し、転写ドラム2から分離された転写紙は定
着されて排紙トレイ10に排紙されるが、フルカラーモ
ードの場合には、Bk、M、C及びYの4色の画像を一
枚の転写紙上に重ねて形成する必要がある。この場合、
まず感光体ドラム1上にBk色のトナー像を形成してそ
れを転写紙に転写した後、転写紙を転写ドラム2から分
離することなく感光体ドラム1上に次のM色のトナー像
を形成し、そのトナー像を再び転写紙に転写する。更に
C色及びY色についても感光体ドラム1上へのトナー像
の形成とそれの転写紙への転写を行なう。つまり、トナ
ー像の形成と転写のプロセスを繰り返すことにより1つ
のカラー画像が転写紙上に形成される。
【0052】全てのトナー像の転写が終了すると、転写
紙は分離チャージャ8による帯電により転写ドラム2か
ら分離され、定着器9でトナー像の定着処理を受けた
後、排紙トレイ10に排出される。
【0053】以上、デジタルカラー複写機の構成及び作
像動作の一例について述べたが、本発明に係る画像形成
装置としては図示の構成に限らず、転写ドラムに代えて
中間転写ベルト等の中間転写体を用い、Bk、M、C及
びYの4色のトナー像を色毎に感光体ドラムに形成して
順次中間転写体に重ね合わせて転写した後、転写紙に一
括転写する方式などでもよい。
【0054】(2)カラー複写機の画像処理. 図2は、図1に示したデジタルカラー複写機の画像処理
部の構成例を示す回路ブロック図である。複写機全体の
動作制御は、マイクロコンピュータで構成されるシステ
ムコントローラ50により制御される。
【0055】同期制御回路60は、制御タイミングの基
準となるクロックパルスを発生させて、各制御ユニット
間の信号の同期をとる各種の同期信号を入出力させる。
本構成例での走査タイミングの基になる主走査同期信号
は、レーザプリンタ100の回転多面鏡3bの回転によ
るレーザ光の走査開始時期に同期させている。
【0056】イメージスキャナ400で読み取られた
R,G,B各色の画像信号は、A/D変換され、各々8
ビットのカラー画像情報として出力される。この画像情
報は、画像処理ユニット内で各種処理を受けた後、レー
ザプリンタ100に出力される。画像処理ユニットは、
スキャナガンマ補正71、RGB平滑フィルタ72、色
補正73、下色除去(UCR)/UCA74、セレクタ
75、エッジ強調フィルタ76、濃度カーブであるプリ
ンタガンマ77、階調処理78、像域分離79、及びA
CS80の各回路を備えている。
【0057】スキャナガンマ補正71では、イメージス
キャナ400で読み取られた反射率リニアのRGBデー
タを濃度リニアのRGBデータに変換する。RGB平滑
フィルタ72では、網点原稿によるモアレを抑えるため
のスムージング処理を行っている。
【0058】色補正回路73では、R,G,Bのそれぞ
れの色の画像情報をそれらの補色であるY,M,Cの各
色の画像情報に変換する。UCR/UCA回路74で
は、入力したY,M,C色の全ての画像情報を合成した
画像信号の色に含まれる黒成分を抽出し、それをBk信
号として出力すると共に、残りの色の画像信号から黒成
分を除去し、かつYMC成分を上乗せする。
【0059】セレクタ75は、システムコントローラ5
0の指示に応じて、入力されるY,M,C,Bkの色信
号からいずれか一つの色信号を選択して次のブロックへ
出力する。
【0060】エッジ強調フィルタ回路76では、文字
部、あるいは絵柄部のエッジ情報の強調を行う。また。
プリンタガンマ77では、プリンタ特性にあわせたカー
ブをセットし、階調処理を含めて濃度リニアになるよう
にする。
【0061】階調処理回路78は、入力される8ビット
の濃度情報を2値化、あるいは多値化する回路である。
一般にはディザ処理等が行われることが多く、レーザプ
リンタ100には、2値化あるいは多値化された画像信
号が出力される。本発明の後述の中間調処理は、階調処
理回路78で実行され、多値データを出力する。
【0062】スキャナガンマ71の出力は、一方で像域
分離回路79とACS回路80に送出される。像域分離
回路79では、入力される画像が文字部であるか絵柄部
であるかを判定する回路と、有彩色であるか無彩色であ
るかを判定する回路を持っており、その結果を1画素単
位でそれぞれの処理ブロックへ送出している。各処理ブ
ロックでは、像域分離回路79の結果に従い処理を切り
替えている。
【0063】ACS回路80は、スキャナ200にセッ
トされた原稿が白黒原稿であるかカラー原稿であるかを
判定し、結果をBk版スキャン終了時にシステムコント
ローラ50へ送出している。そしてカラー原稿であれば
残りの3スキャンを行い、白黒原稿であればBkスキャ
ンにて動作を終了させる。
【0064】尚、図2に示した画像処理部の71〜80
の各画像処理ブロックのパラメータは、全てシステムコ
ントローラ50のCPUより設定される構成となってい
る。また、システムコントローラ50により、LD多値
書き込み動作を含むレーザプリンタ100の作像動作の
制御が行われる。
【0065】(3)LD多値変調. 次に光書き込み手段を構成する半導体レーザ(LD)の
多値変調方式について説明する。1ドット多値出力を行
う半導体レーザ多値変調方式としてパルス幅変調(PW
M)方式と光強度変調(PM)方式とがある。図3
(a),(b)は、光強度変調方式とパルス幅変調方式
の一例を示す図である。以下、これらの変調方式につい
て説明する。
【0066】光強度変調方式. 中間露光領域を利用して中間調記録を実現するため、印
字プロセスの安定化が重要な要件であり、印字プロセス
に対する要求が厳しくなる。しかしながら、半導体レー
ザ制御変調は簡易となる。即ち、光強度変調方式とは、
図3(a)に示すように、光出力レベル自身を変化させ
て記録する方式で、それぞれドットパターンは図の上に
示すようなパターンで出力される。この方式は、半導体
レーザの制御変調部は簡便かつ小型に構成することがで
きるが、中間露光領域を利用して中間調を再現しようと
するため、現像バイアスの安定化など印字プロセスの安
定化への要求が厳しくなる。
【0067】パルス幅変調方式. パルス幅変調方式とは、図3(b)に示すように、光出
力レベルとしては2値であるが、その発光時間、つまり
パルス幅を変化させて記録する方式で、それぞれドット
パターンは図の上に示すようなパターンで出力される。
この方式は、基本的には2値記録であるので、光強度変
調方式に比べて中間露光領域の利用度が少なく、また更
に隣接ドットを結合させることにより中間露光領域を一
層低減させることが可能になり、印字プロセスに対する
要求を低減することができるが、パルス幅設定を1ドッ
ト当たり8ビットを実現させるには、1ドットの数十n
sec.の時間幅を256分割しなければならず、高速
高精度の半導体制御が必要となり、半導体レーザの制御
部分が複雑になってしまう。すなわち、光強度変調方式
では印字プロセスの安定化への要求が厳しくなり、パル
ス幅変調方式では半導体レーザの制御変調部の構成が複
雑になる。そこで本発明の画像形成装置では、上記の点
を考慮してパルス幅変調(PWM)方式と光強度変調
(PM)方式とを組み合わせたパルス幅強度混合方式を
採用している。
【0068】パルス幅強度混合方式. パルス幅強度混合方式の一例を図4に示す。このパルス
幅強度混合方式では、パルス幅変調を基本とし、パルス
幅とパルス幅の移り変わり部を図4(a),(b)のよ
うに光強度変調により補間し、例えばパルス幅の設定値
を8値、光強度変調の設定値を32値として8ビット
(28=256階調)相当の変調度を得ることができ
る。この方式では、パルス幅変調の段数が少ないため、
デジタル的にパルス幅を設定でき、容易にパルス幅を設
定でき且つ容易にパルス位置制御が実現できる。すなわ
ち、図4(a),(b)は、1ドットの右端の位置より
光書き込みパルスを発生する右モード、1ドットの左端
より光書き込みパルスを発生する左モードを示す。これ
らは露光パルスをそれぞれ後端、先端から発生するよう
に位相制御するものであり、結果としてドット発生位置
を制御できる。さらに図5(c)に示すように、1ドッ
トの中央位置より両方向に向かって光書き込みパルスを
発生する中モードも選択できる。
【0069】次にパルス幅変調(PWM)と光強度変調
(PM)を組み合わせた多値書き込み方式の半導体レー
ザ(LD)駆動方法の一例について説明する。この半導
体レーザ駆動方法では、1つの画素に対する半導体レー
ザの発光パターンを、時間的には1/2^m(2^m
は、2のm乗)なる画素クロック幅の分解能で2^m段
階に分割し、発光パワー的には1/2^(n−m)なる
発光パワー分解能で2^(n−m)段階に分割し、両者
の組合せにより、2^n階調を表現するので、発光時
間、発光パワーとも、その分割精度が緩和されることに
なり、多階調化を容易に実現できる。
【0070】本発明の実施形態の8ビットのデジタル画
像信号の場合、m=3としてパルス幅変調(PWM)を
8(=2^m=23)段階とし、光強度変調(PM)を
32(=2^(n−m)=25)段階とすれば、両者の
組合せにより、2^n=28=256種類の発光パター
ンを形成でき、256階調のLD多値変調が可能とな
る。また、半導体レーザのタイミング発生回路やパワー
設定回路等により生成出力する信号を変えることによっ
て任意の発光パターンを得ることもできる。尚、多値書
き込み方式の半導体レーザ駆動回路や装置の構成として
は、本出願人による先願、例えば特開平2−24336
3号公報、特開平3−1656号公報、特開平6−34
7852号公報等に記載されたものを利用して構成する
ことができる。
【0071】次にパルス幅変調の位相制御(位置制御)
に関しては、位相(位置)制御ロジックで設定されたモ
ード(右モード/左モード/中モード)に従って、図5
(a)〜(c)に示すようにパルス幅変調のパルス幅の
位相を制御してドット位置を右、中、左にコントロール
する。また、この機能以外に、図6(a)〜(c)に示
すような端数処理機能も有する。
【0072】端数処理機能は主走査方向に連続する2画
素をまとめて(加算して)出力する場合、光強度変調す
る時間が、図6(b)の斜線部のように通常2箇所発生
するが、これを1箇所にまとめる動作を行う。これは端
数の大きな部分へ端数の小さな部分のデータを加算する
ことを基本として実現する。端数が大きな部分が最大に
ならない間は端数の小さな部分のデータは全て端数の大
きな部分に加算され、端数の大きな部分が最大になった
場合の余りは、端数の小さな部分へ配分され強度変調を
行う。このように端数処理機能を有することによりパル
ス幅設定ステップが書き込みビーム径に対し十分小さく
なるようにする。すなわち、図6(a)〜(c)は、上
記動作をドットイメージ及び光波形とした場合の概略図
で、図6(a)は補正前のドットイメージ、(b)は補
正前後の光波形、(c)は補正後のドットイメージであ
る。隣接する2ピクセル(画素)のデータの中で、光強
度が最大にならない場合のΔtの部分を隣接どうしで比
較し、小さい方を大きな方に加算し、余りを小さな方に
する。
【0073】(4)加算制御と位相制御回路. 次に、画像の隣接画素データの加算と、加算データの判
別と分配、及びドット位相制御を行う制御回路の構成例
を図7に示す。ここでは最大で主走査方向2ドット及び
副走査方向2ドットを加算する後述の方式6について説
明する。図7において、Y,M,C,Bkに変換された
各色毎の入力画像データは8ビット256階調が入力さ
れ、D−F/Fのラッチ回路602で主走査方向の隣接
する2ドットの各8ビットデータA,Bが加算回路60
4に入力される。また、ラインメモリ601により、前
ラインのデータが遅延され、ラッチ回路603で前ライ
ンの主走査方向の同一アドレスの隣接する2ドットの各
8ビットデータC,Dが加算回路604に入力される。
そして加算回路604により、計4ドットのデータを加
算した後、比較・配分・位相制御回路605により、ド
ットの飽和になるデータの閾値1と比較し、上記4ドッ
ト加算と主走査方向の2ドット加算とを切り替える。そ
の加算値を後述のアルゴリズムに従って、データを集中
するように配分する。また、画素クロックの分周信号に
より、書き込み位相信号をトグルに切り替える。本実施
例では、画像の隣接画素データの加算と、加算データの
判別と分配、及びドット位相制御を行う制御回路を図7
に示すようなハードウェアで示したが、後述のようにソ
フトウェアによる処理でも実現できる。
【0074】以上の処理による、4ドット加算と2ドッ
ト加算によるデータの遷移の様子を図8に示す。図8
(a)のように画像の低濃度部では、主走査方向2ドッ
ト及び副走査方向2ドットのd1からd4の入力データの
和を、D1のデータとする。また、図8(b)のように
画像の中高濃度部では、主走査方向2ドットのd1,d2
の入力データの和を、D1のデータの飽和値と残りをD2
のデータとする。
【0075】さて本発明の画像形成装置では、前述の本
発明者による先願に対し、さらに画像ハイライト部をよ
り低濃度から安定して再現させ、中濃度部から高濃度部
は解像性と安定性を図るものであり、以下の加算と配
分、位相制御方式によるドット形成を行うものである。
【0076】(5)加算と配分、位相制御方式によるド
ット形成方法の説明. 本発明では、主走査方向あるいは副走査方向に隣接する
2ドット、もしくは主走査方向と副走査方向に隣接する
4ドットの画像データを加算して、その演算結果をもと
に、あらかじめ設定してある特定画素から順にドットを
再現させていく。その際、特定画素の右位相/左位相を
利用して、隣り合う特定画素と結合させるようにする。
尚、本発明の中間調処理では、以下の6つの方式の中の
方式6が主として適用されるが、本発明の請求項4にお
いては、有彩色の画像データに対しては以下の方式1〜
6のいずれを採用しても良い。以下に6つの方式を具体
例として詳しく説明する。
【0077】(a)副走査方向2ドットの画像データを
加算する方式(1/2パルス分割):方式1,2,3. 方式1〜3では、1ドットサイズを図9の(a)とし、
1画素サイズ(最小濃度単位)を図9(b)とし、図1
0に示すようなドット形成マトリクスを設定して、該ド
ット形成マトリクスの数値の小さい所から順次パルスを
発生させていく。このときパルス幅変調(PWM)によ
り1ドット内はハーフパルスに分け、フル(50%dut
y)になった時点で次に大きい番号に移り、次のパルス
を発生させていく。この際、主走査方向のEVEN/O
DD(以下、E/Oと略す)でPWMの右位相/左位相
を切り替え、数値の同じ方向で書き込みパルスを結合す
る。書き込みの濃度発生のアルゴリズムを式で表現する
と以下のようになる。
【0078】 0≦d1+d2≦127のとき D1=d1+d2, D2=0 128≦d1+d2≦254のとき D1=127, D2=d1+d2−127 255≦d1+d2≦382のとき D1=d1+d2−127, D2=127 383≦d1+d2≦510のとき D1=255, D2=d1+d2−255
【0079】上記の式でd1,d2は隣接ドットの処理前
の入力画像データ(8ビットデータ)であり、D1,D2
は隣接ドットの処理後の画像データ(8ビットデータ)
である。この処理後の8ビットデータを、レーザプリン
タの半導体レーザ(LD)の書き込み信号とする。以
下、方式1〜3の具体例を示す。
【0080】(方式1) ドット形成のアルゴリズム. 1)副走査方向2ドットの濃度を加算。 2)ドットマトリクスの1より順次パルスを発生させ
る。 3)主走査方向E/OでPWMの右/左位相を切り替
え、数値の同じ方向で書き込みパルスを結合する。 4)1ドット内をハーフパルスに分け、フル(50%du
ty)になった時点で次の番号のPWMを発生させる。
【0081】本方式では図10のドット形成マトリクス
を最小濃度単位で表現すると図11のようになり、D1
においては右位相で、D1'においては左位相でパルスを
発生させ、図10の1の部分に結合したパルスを発生さ
せていく(図12(A))。以下同様にして濃度に応じ
て図10の2以降の部分にパルスを発生させていく。
【0082】次に図12,13を参照して本方式による
ドット形成の詳細を示す。 濃度〜1/8(孤立2ドット). 濃度が1/8迄の場合は、図12(A)に示すように、
主走査方向の奇数画素は右、偶数画素は左寄せにして、
ドット形成マトリックスの1の部分に結合したパルスを
発生させる。 濃度〜1/4(孤立2ドット). 濃度が1/8〜1/4では、図12(B)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの1の部分に結合したパル
スがFULLの50%dutyになるまでパルス幅を増加す
る。 濃度〜3/8(300線万線). 濃度が1/4〜3/8では、図12(C)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの1の部分と同位相で、2
の部分に結合したパルスを発生させる。 濃度〜1/2(300線万線). 濃度が3/8〜1/2では、図12(D)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの2の部分に結合したパル
スがFULLの50%dutyになるまでパルス幅を増加す
る。 濃度〜5/8. 濃度が1/2〜5/8では、図13(A)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの1の部分のパルス幅を増
加させるように、3の部分に結合したパルスを発生させ
る。 濃度〜3/4. 濃度が5/8〜3/4では、図13(B)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの3の部分に結合したパル
スがFULLの50%dutyになるまでパルス幅を増加す
る。 濃度〜7/8. 濃度が3/4〜7/8では、図13(C)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの2の部分のパルス幅を増
加させるように、4の部分に結合したパルスを発生させ
る。 濃度〜1/1. 濃度が7/8〜1/1では、ドット形成マトリックスの
4の部分に結合したパルスがFULLの50%dutyにな
るまでパルス幅を増加する。
【0083】以上の方式1では、ハイライト部で孤立ド
ットにより規則的に再現できる、中濃度部で300線万
線(600dpi)が得られる、孤立ドット、縦万線の
成長型で階調がリニアとなる、電位集中と飽和領域を増
やし安定性確保、バンディングに強い、などの特長が得
られる。
【0084】(方式2) ドット形成のアルゴリズム. 1)副走査方向2ドットの濃度を加算。 2)ドットマトリクスの1より順次パルスを発生させ
る。 3)主走査方向E/OでPWMの右/左位相を切り替
え、数値の同じ方向で書き込みパルスを結合する。 4)1ドット内をハーフパルスに分け、フル(50%du
ty)になった時点で次の番号のPWMを発生させる。
【0085】本方式では、方式1に対し、ドット形成マ
トリクスを副走査方向に同位相にして、ハイライト、高
濃度部の空間周波数を高くする。図14にドット形成マ
トリクスを示す。図14のドット形成マトリクスを最小
濃度単位で表現すると図15のようになり、D1におい
ては右位相で、D1'においては左位相でパルスを発生さ
せ、図14の1の部分に結合したパルスを発生させてい
く(図16(A))。以下同様にして濃度に応じて図1
4の2以降の部分にパルスを発生させていく。
【0086】次に図16,17を参照して本方式による
ドット形成の詳細を示す。 濃度〜1/8(孤立1ドット). 濃度が1/8迄の場合は、図16(A)に示すように、
主走査方向の奇数画素は右、偶数画素は左寄せにして、
ドット形成マトリックスの1の部分に結合したパルスを
発生させる。 濃度〜1/4(孤立1ドット). 濃度が1/8〜1/4では、図16(B)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの1の部分に結合したパル
スがFULLの50%dutyになるまでパルス幅を増加す
る。 濃度〜3/8(300線万線). 濃度が1/4〜3/8では、図16(C)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの1の部分と同位相で、2
の部分に結合したパルスを発生させる。 濃度〜1/2(300線万線). 濃度が3/8〜1/2では、図16(D)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの2の部分に結合したパル
スがFULLの50%dutyになるまでパルス幅を増加す
る。 濃度〜5/8. 濃度が1/2〜5/8では、図17(A)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの1の部分のパルス幅を増
加させるように、3の部分に結合したパルスを発生させ
る。 濃度〜3/4. 濃度が5/8〜3/4では、図17(B)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの3の部分に結合したパル
スがFULLの50%dutyになるまでパルス幅を増加す
る。 濃度〜7/8. 濃度が3/4〜7/8では、図17(C)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの2の部分のパルス幅を増
加させるように、4の部分に結合したパルスを発生させ
る。 濃度〜1/1. 濃度が7/8〜1/1では、ドット形成マトリックスの
4の部分に結合したパルスがFULLの50%dutyにな
るまでパルス幅を増加する。
【0087】以上の方式2では、方式1に比べ、ハイラ
イト部が孤立1ドットに分散し、可視しにくい、高濃度
部で抜け(白地)のドットサイズが小さく、文字割れが
目立ちにくいという特長が得られる。
【0088】(方式3) ドット形成のアルゴリズム. 1)副走査方向2ドットの濃度を加算。 2)ドットマトリクスの1より順次パルスを発生させ
る。 3)主走査方向E/OでPWMの右/左位相を切り替
え、数値の同じ方向で書き込みパルスを結合する。 4)1ドット内をハーフパルスに分け、フル(50%du
ty)になった時点で次の番号のPWMを発生させる。
【0089】本方式では、方式2に対し、ドット形成マ
トリクスの高濃度再現ドットを分散して、高濃度部の空
間周波数を高く(文字割れを目立たなく)する。図18
にドット形成マトリクスを示す。図18のドット形成マ
トリクスを最小濃度単位で表現すると図19のようにな
り、D1においては右位相で、D1”においては左位相で
パルスを発生させ、方式2と同様に図18の1の部分に
結合したパルスを発生させていく。以下同様にして濃度
に応じて図18の2以降の部分にパルスを発生させてい
く。
【0090】次に図20を参照して本方式によるドット
形成の詳細を示す。 濃度〜1/8(孤立1ドット)から濃度〜1/2
(300線万線)までの濃度範囲では、方式2の図16
(A)〜図16(D)と同様なドットパターンとなる。 濃度〜5/8. 濃度が1/2〜5/8では、図20(A)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの1,2の部分のパルス幅
を増加させるように、3の部分に結合したパルスを発生
させる。 濃度〜3/4. 濃度が5/8〜3/4では、図20(B)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの3の部分に結合したパル
スがFULLの50%dutyになるまでパルス幅を増加す
る。 濃度〜7/8. 濃度が3/4〜7/8では、ドット形成マトリックスの
1,2の部分のパルス幅を増加させるように、4の部分
に結合したパルスを発生させる。 濃度〜1/1. 濃度が7/8〜1/1では、ドット形成マトリックスの
4の部分に結合したパルスがFULLの50%dutyにな
るまでパルス幅を増加する。
【0091】以上の方式3では、方式2に比べ、高濃度
部で抜け(白地)を千鳥状に分散しているので、文字割
れが目立ちにくいという特長が得られる。
【0092】(b)副走査方向2ドットの画像データを
加算する方式(1/4パルス分割):方式4. 方式4では、方式3と同様に図21に示すようなドット
形成マトリクスの数値の小さい所から順次パルスを発生
させていく。このとき1ドット内は1/2または1/4
パルスに分け、50%dutyもしくは25%dutyになった
時点で次に大きい番号に移り、次のパルスを発生させて
いく。この際、主走査方向E/OでPWMの右位相/左
位相を切り替え、数値の同じ方向で書き込みパルスを結
合する。書き込みの濃度発生のアルゴリズムを式で表現
すると以下のようになる。
【0093】 0≦d1+d2≦127のとき D1=d1+d2, D2=0 128≦d1+d2≦190のとき D1=127, D2=d1+d2−127 191≦d1+d2≦254のとき D1=d1+d2−63, D2=63 255≦d1+d2≦318のとき D1=191, D2=d1+d2−191 319≦d1+d2≦382のとき D1=d1+d2−127, D2=127 383≦d1+d2≦510のとき D1=255, D2=d1+d2−255
【0094】上記の式でd1,d2は隣接ドットの処理前
の入力画像データ(8ビットデータ)であり、D1,D2
は隣接ドットの処理後の画像データ(8ビットデータ)
である。この処理後の8ビットデータを、レーザプリン
タの半導体レーザ(LD)の書き込み信号とする。以
下、方式4の具体例を示す。
【0095】(方式4) ドット形成のアルゴリズム. 1)副走査方向2ドットの濃度を加算。 2)ドットマトリクスの1より順次パルスを発生させ
る。 3)主走査方向E/OでPWMの右/左位相を切り替
え、数値の同じ方向で書き込みパルスを結合する。 4)1ドット内をハーフまたは1/4パルスに分け、5
0%dutyもしくは25%dutyになった時点で次の番号の
PWMを発生させる。
【0096】本方式では、方式3に対し、図18と同一
のドット形成マトリクス(図21)にて2のduty25%
で3の書き込みに移行し、中濃度部の文字割れを目立た
なくする。図21のドット形成マトリクスを最小濃度単
位で表現すると図22のようになり、D1においては右
位相で、D1”においては左位相でパルスを発生させ、
方式3と同様に図21の1の部分に結合したパルスを発
生させていく。以下同様にして濃度に応じて図21の2
以降の部分にパルスを発生させていく。
【0097】次に図23を参照して本方式によるドット
形成の詳細を示す。 濃度〜1/8(孤立1ドット)から濃度〜3/8
(300線万線)までの濃度範囲では、方式3と同様に
ドットパターンを形成する。 濃度〜1/2. 濃度が3/8〜1/2では、図23(A)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの2の部分に結合したパル
スが25%dutyにて3に移行し、3の部分に結合したパ
ルスが25%dutyにて1との結合で75%まで増加させ
る。尚、ハイライトのマトリクスの配置を千鳥状に並べ
れば(1と2を入替え)、3、4の配置が交互に入れ替
わり方式3のようにさらにランダムに目立たさないよう
にできる。 濃度〜5/8. 濃度が1/2〜5/8では、図23(B)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの2の部分がFULLの5
0%dutyになるまで結合したパルスを増加する。 濃度〜3/4以降は方式3と同様に行う。
【0098】以上の方式4では、方式3に比べ中濃度の
文字割れを目立たなくすることができ、かつ方式3と同
様に高濃度部での抜け(白地)も分散しているので、文
字割れが目立ちにくいという特長が得られる。
【0099】(c)主走査方向2ドットの画像データを
加算する方式(1/2パルス分割):方式5. 方式5では、1ドットサイズを図24の(a)とし、1
画素サイズ(最小濃度単位)を図24の(b)とし、図
25に示すようなドット形成マトリクスを設定して、該
ドット形成マトリクスの数値の小さい所から順次パルス
を発生させていく。このときパルス幅変調(PWM)に
より1ドット内はハーフパルスに分け、フル(50%du
ty)になった時点で次に大きい番号に移り、次のパルス
を発生させていく。この際、主走査方向のE/OでPW
Mの右位相/左位相を切り替え、数値の同じ方向で書き
込みパルスを結合する。書き込みの濃度発生のアルゴリ
ズムを式で表現すると以下のようになる。
【0100】 0≦d1+d2≦127のとき D1=d1+d2, D2=0 128≦d1+d2≦254のとき D1=127, D2=d1+d2−127 255≦d1+d2≦382のとき D1=d1+d2−127, D2=127 383≦d1+d2≦510のとき D1=255, D2=d1+d2−255
【0101】上記の式でd1,d2は隣接ドットの処理前
の入力画像データ(8ビットデータ)であり、D1,D2
は隣接ドットの処理後の画像データ(8ビットデータ)
である。この処理後の8ビットデータを、レーザプリン
タの半導体レーザ(LD)の書き込み信号とする。以
下、方式5の具体例を示す。
【0102】(方式5) ドット形成のアルゴリズム. 1)主走査方向2ドットの濃度を加算。 2)ドットマトリクスの1より順次パルスを発生させ
る。 3)PWMの右/左位相を切り替え、各画素の外側から
形成し、書き込みパルスを結合する。 4)1ドット内をハーフパルスに分け、フル(50%du
ty)になった時点で次の番号のPWMを発生させる。
【0103】本方式では主走査方向の連続画素で2×1
マトリクスを最小画素とし、ハイライト部は千鳥状のド
ットで再現される。図25のドット形成マトリクスを最
小濃度単位で表現すると図26のようになり、D1にお
いては右位相で、D1’においては左位相でパルスを発
生させ、図25の1の部分に結合したパルスを発生させ
ていく(図27(A))。以下同様にして濃度に応じて
図25の2以降の部分にパルスを発生させていく。
【0104】次に図27,28を参照して本方式による
ドット形成の詳細を示す。 濃度〜1/8(孤立1ドット). 濃度が1/8迄の場合は、図27(A)に示すように、
主走査方向の奇数画素は右、偶数画素は左寄せにして、
ドット形成マトリックスの1の部分に結合したパルスを
発生させる。 濃度〜1/4(孤立1ドット). 濃度が1/8〜1/4では、図27(B)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの1の部分に結合したパル
スがFULLの50%dutyになるまでパルス幅を増加す
る。 濃度〜3/8(300線万線). 濃度が1/4〜3/8では、図27(C)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの画素の外側から2の部分
に結合したパルスを発生させる。 濃度〜1/2(300線万線). 濃度が3/8〜1/2では、図27(D)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの2の部分に結合したパル
スがFULLの50%dutyになるまでパルス幅を増加す
る。 濃度〜5/8. 濃度が1/2〜5/8では、図28(A)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの1の部分のパルス幅を増
加させるように、3の部分に結合したパルスを発生させ
る。 濃度〜3/4. 濃度が5/8〜3/4では、図28(B)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの3の部分に結合したパル
スがFULLの50%dutyになるまでパルス幅を増加す
る。 濃度〜7/8. 濃度が3/4〜7/8では、図28(C)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの2の部分のパルス幅を増
加させるように、4の部分に結合したパルスを発生させ
る。 濃度〜1/1. 濃度が7/8〜1/1では、ドット形成マトリックスの
4の部分に結合したパルスがFULLの50%dutyにな
るまでパルス幅を増加する。
【0105】以上の方式5では、ハイライト部で千鳥状
の孤立ドットにより規則的に再現できる、中濃度部で3
00線万線(600dpi)が得られる、孤立ドット、
縦万線の成長型で階調がリニアとなる、電位集中と飽和
領域を増やし安定性確保、バンディングに強い、などの
特長が得られる。
【0106】(d)主走査方向4ドットの画像データを
加算する方式(1/2パルス分割):方式6. 方式6では、濃度1/4以下のハイライト部では4ドッ
ト分の画像データを加算し、それ以降のハイライト、ミ
ドル、シャドー部では主走査方向2ドットの画像データ
を加算する方式としている。以下、各々の方式別に説明
する。
【0107】(ア)濃度1/4以下の時. 1ドットサイズを図29(a)、1画素サイズ(最小濃
度単位)を図29(b)とし、図30に示すようなドッ
ト形成マトリクスの数値の小さい所から順次パルスを発
生させていく。このときパルス幅変調(PWM)により
1ドット内はハーフパルスに分け、フル(50%duty)
になった時点で次に同じ番号もしくは大きい番号に移
り、次のパルスを発生させていく。この際、主走査方向
のE/OでPWMの右位相/左位相を切り替え、数値の
同じ方向で書き込みパルスを結合する。図30のドット
形成マトリクスを最小濃度単位で表現すると図31のよ
うになり、D1においては左位相で、D1’においては右
位相でパルスを発生させ、図30の1の部分に結合した
パルスを発生させていく(図34(A))。以下同様に
して濃度に応じて図30のもう一つの1の部分にパルス
を発生させていく。書き込みの濃度発生のアルゴリズム
を式で表現すると以下のようになる。
【0108】 0≦d1+d2+d3+d4≦127のとき D1=d1+d2+d3+d4, D2=D3=D4=0 128≦d1+d2+d3+d4≦254のとき D1=127, D2=d1+d2+d3+d4−127, D3=D4=0
【0109】上記の式でd1,d2,d3,d4は隣接ドッ
トの処理前の入力画像データ(8ビットデータ)であ
り、D1,D2,D3,D4は隣接ドットの処理後の画像デ
ータ(8ビットデータ)である。この処理後の8ビット
データを、レーザプリンタの半導体レーザ(LD)の書
き込み信号とする。
【0110】(イ)濃度1/4以上の時. 1ドットサイズを図29(a)、1画素サイズ(最小濃
度単位)を図32とし2ドット加算に切り替える。図3
0のドット形成マトリクスを最小濃度単位で表現すると
図33のようになり、D1においては左位相で、D1’に
おいては右位相でパルスを発生させ、図30の2の部分
に結合したパルスを発生させていく(図35(A))。
以下同様にして濃度に応じて図30の3の部分にパルス
を発生させていく。書き込みの濃度発生のアルゴリズム
を式で表現すると以下のようになる。
【0111】図29(b)に示す1画素サイズの表現で
1+d2+d3+d4=254のとき、D1=D2=127
であるから、図33の1画素サイズの表現に置き換える
と、d1+d2=127のとき、D1=127,D2=0で
あり、以降は、 128≦d1+d2≦382のとき D1=d1+d2−127,D2=127 383≦d1+d2≦510のとき D1=255,D2=d1+d2−255 である。以下、方式6の具体例を示す。
【0112】(方式6) ドット形成のアルゴリズム. 1)主副走査方向4ドットあるいは主走査方向2ドット
の濃度を加算。 2)ドットマトリクスの1より順次パルスを発生させ
る。 3)PWMの右/左位相を切り替え、各画素の外側から
形成し、書き込みパルスを結合する。 4)1ドット内をハーフパルスに分け、フル(50%du
ty)になった時点で同じ番号あるいは次の番号のPWM
を発生させる。
【0113】次に図34〜36を参照して本方式による
ドット形成の詳細を示す。 (ア)濃度1/4以下. −1:濃度〜1/16(孤立1ドット). 濃度が1/16迄の場合は、図34(A)に示すよう
に、周囲4ドットの濃度データを加算し、画素上側の1
の部分から孤立ドットを発生させる。 −2:濃度〜1/8(孤立1ドット). 濃度が1/16〜1/8では、図34(B)に示すよう
に、周囲4ドットの濃度データを加算し、画素上側の1
の部分が飽和(フル50%duty)するまでパルス幅を増
加させる。 −1:濃度〜3/16(孤立2ドット). 濃度が1/8〜3/16では、図34(C)に示すよう
に、周囲4ドットの濃度データを加算し、画素上側の1
の部分が飽和後、画素下側の1の部分に残りドットを発
生させる。 −2:濃度〜2/8(孤立2ドット). 濃度が3/16〜2/8では、図34(D)に示すよう
に、周囲4ドットの濃度データを加算し、画素下側の1
の部分が飽和(フル50%duty)するまでパルス幅を増
加させる。
【0114】(イ)濃度1/4以上. 濃度〜3/8(300線万線). 濃度が1/4〜3/8では、図35(A)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの画素の外側から2の部分
に結合したパルスを発生させる。 濃度〜1/2(300線万線). 濃度が3/8〜1/2では、図35(B)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの2の部分に結合したパル
スがFULLの50%dutyになるまでパルス幅を増加す
る。 濃度〜5/8. 濃度が1/2〜5/8では、図35(C)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの1の部分のパルス幅を増
加させるように、3の部分に結合したパルスを発生させ
る。 濃度〜3/4. 濃度が5/8〜3/4では、図35(D)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの3の部分に結合したパル
スがFULLの50%dutyになるまでパルス幅を増加す
る。 濃度〜7/8. 濃度が3/4〜7/8では、図36に示すように、ドッ
ト形成マトリックスの2の部分のパルス幅を増加させる
ように、4の部分に結合したパルスを発生させる。 濃度〜1/1. 濃度が7/8〜1/1では、ドット形成マトリックスの
4の部分に結合したパルスがFULLの50%dutyにな
るまでパルス幅を増加する。
【0115】以上の方式6では、方式5に比べ、濃度1
/4以下のハイライト部では4ドット分の濃度を加算
し、孤立ドットを千鳥状に配列し、濃度1/4以上のハ
イライト部〜シャドー部では、主走査方向2ドットの画
像データを加算し、2ドットを千鳥状に配列するので、
より低濃度からハイライト部の再現性を向上することが
できる。
【0116】尚、以上に説明したドット形成方法におい
て、隣接画素の画像データを演算する際、副走査方向の
隣接ドットの加算を行う場合には、特定画素からの濃度
発生の結果が、主走査方向の隣接ドットを加算する方式
に比べて元データの濃度の重心により忠実な結果とする
ことができる。具体的には、図37に示すように、
(a)の副走査方向の隣接画素データを加算する場合
は、元データの2ドットの重心に対し、対角(斜め)位
置からドットが発生し、その距離は1/√2ドット分な
のに対し、(b)の主走査方向の隣接画素データを加算
する場合は、元データの2ドットの重心に対し、端部位
置からドットが発生し、その距離は1ドット分となる。
【0117】(6)中間調処理の実施例. 次に本発明の画像形成装置における中間調処理の実施例
を説明する。尚、本実施例では、データ集中型中間調処
理は前述の(5)の「方式6」の処理を行うものとする
が、他の方式についても中間調処理に適応可能である。
【0118】まず、図38に本発明の実施例におけるデ
ータの中間調処理の処理フローを示す。図38の例で
は、1ブロック内のデータの最大値から最小値を差分し
た値(=最大レベル差)の大小から特徴を判別し、それ
ぞれ値が大きい場合にはエッジ度が高い(すなわち解像
性優先)、小さい場合にはエッジ度が低い(すなわち階
調性、ハイライト再現優先)、その中間の場合には中間
レベル、という3段階に分類している。そしてこれら3
段階それぞれに適した中間調処理が実施されている。解
像性優先では1ドット多値処理、階調性優先ではブロッ
ク単位内のドット加算・集中の多値変調(ここでは前述
の「方式6」の処理)を行っている。以下、詳細に説明
する。
【0119】図38において、まず最初に入力画像デー
タから、主走査方向2ドット×副走査方向2ドットの隣
接4ドットずつを読み込む(S1)。そして、読み込ん
だ隣接4ドット分の濃度データa1,a2,a3,a4を加
算する(S2)。 All=a1+a2+a3+a4
【0120】そして、その加算結果Allが254以下か
否かを判別し(S4)、254以下であったならば読み
込んだ隣接2×2ドットを1画素(=1ブロック)と
し、画素内濃度和AはA=Allとする(S4)。以後は
図38のステップS5〜S9の処理を実行する。また、
加算結果Allが255以上であった場合には、以降は、
主走査方向の2ドットを1画素とし、読み込んだ2×2
ドットは2ブロックに分配し、A=a1+a2,A’=a
3+a4とする(S10)。以後は図38のステップS1
1〜S15の処理を実行する。
【0121】次に1ブロック内のドットデータ中の最大
値(Max)と最小値(Min)を算出する(S5また
はS11)。ここで、最大値(Max)が32(=規定
値)以下か否かを判別し(S6またはS12)、最大値
が規定値以下の場合は、そのブロックはハイライト再現
を優先し、ブロック単位内のドット加算・集中の多値変
調の中間調処理(前述の(5)の「方式6」の処理)を
実施する(S16)。
【0122】次に上記の判別(S6またはS12)で、
最大値が規定値以上の場合には、先程算出した最大値
(Max)と最小値(Min)の差B=Max−Min
(=最大レベル差)を算出する(S7またはS13)。
そして、その差Bを閾値1と比較し(S8またはS1
4)、もしその差Bが96(=閾値1)以上の場合に
は、そのブロックはエッジ度が高く、解像性優先で1ド
ット多値処理を実施する(S17)。
【0123】また、差Bが96(=閾値1)以下の場合
には、その差Bを閾値2と比較し(S9またはS1
5)、もしその差Bが48(=閾値2)以下の場合に
は、そのブロックは非エッジ部で、階調性優先とみな
し、ブロック単位内のドット加算・集中の多値変調の中
間調処理を実施する(S18)。ここで、加算・集中の
多値変調には、前述の(5)で説明している加算+位相
の方式を採用すると、ハイライト再現及び階調性におい
てより有効である。ここでは特に前述の「方式6」の処
理を採用する。
【0124】また、最大レベル差Bが(48<B<9
6)の場合には、エッジ度は中間レベルとみなし、比例
集中型の中間調処理を行い(S19)、そのエッジの度
合いに応じた濃度配分、すなわちドット集中を行う。こ
の時の最大レベル差に対するドット集中度は図39に示
す通りであり、最大レベル差に比例してレベル集中の割
合を少なくする。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の画
像形成装置においては、隣接する複数ドットの画像デー
タを1ブロックとし、そのブロック内のドットのデータ
の分布を参照し、その特徴を判別することにより、その
ブロックは解像性、階調性のいずれを優先すべきかの判
定が可能となり、その特徴を引き出せる中間調処理を適
時選択可能となる。したがって画像全体としては解像
性、階調性のいずれも良好な画像形成が実現できる。
【0126】請求項2記載の画像形成装置においては、
隣接する複数ドットの画像データを1ブロックとし、そ
のブロック内のドットのデータの変化量を参照し、その
変化量の大小により、そのブロックは解像性、階調性の
いずれを優先すべきかの判定が可能となり、その特徴を
引き出せる中間調処理を適時選択可能となる。したがっ
て画像全体としては解像性、階調性のいずれも良好な画
像形成が実現できる。
【0127】請求項3記載の画像形成装置においては、
隣接する複数ドットの画像データを1ブロックとし、そ
のブロック内のドットのデータの最大値と最小値の差を
参照し、その差の大小により、そのブロックは解像性、
階調性のいずれを優先すべきかの判定が可能となり、そ
の特徴を引き出せる中間調処理を適時選択可能となる。
したがって画像全体としては解像性、階調性のいずれも
良好な画像形成が実現できる。
【0128】請求項4記載の画像形成装置においては、
隣接する複数ドットの画像データを1ブロックとし、そ
のブロック内のドットのデータの分布を参照し、その特
徴を判別することにより、そのブロックは解像性、階調
性、その他の如何なる画像的特徴を優先すべきかの判定
が可能となり、その特徴を引き出せる中間調処理を複数
種類の中から適時選択可能となる。したがって画像全体
としては解像性、階調性のいずれも良好な画像形成が実
現できる。
【0129】請求項5記載の画像形成装置においては、
隣接する複数ドットの画像データを1ブロックとし、そ
のブロック内のドットのデータの最大値と最小値の差を
参照し、その差が大きい場合と、小さい場合と、その中
間の場合とに判別し、その判別結果により、解像性優
先、階調性優先、両者の中間の処理のいずれかの処理が
最適であるかの判定が可能となり、その特徴を引き出せ
る最適な中間調処理を適時選択可能となる。したがって
画像全体としては解像性、階調性のいずれも良好な画像
形成が実現できる。
【0130】請求項6記載の画像形成装置においては、
隣接する複数ドットの画像データを1ブロックとし、そ
のブロック内のドットのデータの分布を参照し、その特
徴を判別することにより、そのブロックは解像性、階調
性のいずれを優先すべきかの判定が可能となり、解像性
優先の場合にその中間調処理を1ドット多値変調とする
ことにより、画像形成装置が持つ最大の解像度が発揮で
きる。したがって画像全体としても解像性、階調性のい
ずれも良好な画像形成が実現できる。
【0131】請求項7記載の画像形成装置においては、
隣接する複数ドットの画像データを1ブロックとし、そ
のブロック内のドットのデータの分布を参照し、その特
徴を判別することにより、そのブロックは解像性、階調
性のいずれを優先すべきかの判定が可能となり、階調性
優先の場合にその中間調処理を隣接ドットの集中による
ブロックを単位とした多値変調とすることにより、より
階調性の高い画像形成が可能となる。したがって画像全
体としても解像性、階調性のいずれも良好な画像形成が
実現できる。
【0132】請求項8記載の画像形成装置においては、
隣接する複数ドットの画像データを1ブロックとし、そ
のブロック内のドットのデータの分布を参照し、そのド
ットデータのエッジ度が高い場合には、その中間調処理
を1ドット多値変調とし、エッジ度の低い場合には、隣
接ドットの集中によるブロックを単位とした多値変調と
し、その中間レベルのエッジ度の場合に、その度合いに
応じた上記の中間特性の濃度配分を行う。これにより、
特にエッジ領域を含む画像に対しても画像全体としては
解像性、階調性のいずれも良好な画像形成が実現でき
る。
【0133】請求項9記載の画像形成装置においては、
隣接する複数ドットの画像データを1ブロックとし、そ
のブロック内のドットのデータの最大値と最小値の差を
参照し、その差が階調範囲の略4割(96/256)以
上で、そのドットデータのエッジ度が高いと判別し、解
像性優先の中間調処理を選択し、差が略2割(48/2
56)以下でエッジ度が低いと判別し、階調性優先の中
間調処理を選択することにより、特にエッジ領域を含む
画像に対しても画像全体としては解像性、階調性のいず
れも良好な画像形成が実現できる。
【0134】請求項10記載の画像形成装置において
は、隣接する複数ドットの画像データを1ブロックと
し、そのブロック内のドットのデータの分布を参照し、
そのブロック内の最大値が、ある規定値以下の場合、隣
接ドットの集中によるブロックを単位とした多値変調を
行うことにより、よりハイライト再現性が向上する。こ
れにより、特にハイライトのみの画像に対しても再現
性、階調性の良好な画像形成が実現できる。
【0135】請求項11記載の画像形成装置において
は、隣接する複数ドットの画像データを1ブロックと
し、そのブロック内のドットのデータの分布を参照し、
エッジ度を判定し、エッジ度が高い場合と低い場合の中
間程度の場合に、その度合いに応じた濃度配分、すなわ
ちドット集中を行う。これにより、エッジ度が高いとき
には、解像度優先の中間調処理、エッジ度が低いときに
は階調性優先の中間調処理、そしてその間は両者を線形
特性で結んだ処理となり、解像性優先及び階調性優先の
両処理の間の切り替わりを滑らかなものにしている。こ
れにより、特に自然画及び文字混在画像のような解像
性、階調性のいずれも要求される画像においても良好な
画像形成が実現できる。
【0136】請求項12記載の画像形成装置において
は、請求項1から11のいずれかに記載の画像形成装置
における隣接する複数ドットの画像データを1ブロック
として多値変調を行う中間調処理において、そのブロッ
ク内のドットのデータを加算し、特定位置からドットを
発生させていくことから、よりドットの集中が実現で
き、画像形成の際、ハイライトでの再現性、及びドット
形成の際の安定性が向上する。これにより、特に階調性
を重視する画像に対して良好な画像形成が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一構成例を示すデ
ジタルカラー複写機の概略構成図である。
【図2】図1に示すデジタルカラー複写機の画像処理部
の構成例を示す回路ブロック図である。
【図3】半導体レーザの多値変調方式の説明図である。
【図4】パルス幅変調方式とパワー変調方式を組み合わ
せた半導体レーザの多値変調方式の説明図である。
【図5】半導体レーザ多値変調時のパルス位置制御の説
明図である。
【図6】隣接画素の加算モードの説明図である。
【図7】画像の隣接画素データの加算と、加算データの
判別と分配及びドット位相制御を行う制御回路の構成例
を示すブロック図である。
【図8】画像の隣接画素データの加算と、加算データの
判別と分配及びドット位相制御を行った際のデータの遷
移の様子を示す図であり、(a)は低濃度部(4ドット
加算)の例、(b)は中高濃度部(2ドット加算)の例
を示す図である。
【図9】本発明に係る方式1〜4における1ドットサイ
ズ及び1画素サイズ(最小濃度単位)の説明図である。
【図10】本発明に係る方式1におけるドット形成マト
リクスを示す図である。
【図11】本発明に係る方式1におけるドット形成マト
リクスを最小濃度単位で表現した図である。
【図12】本発明に係る方式1におけるドット形成の説
明図である。
【図13】本発明に係る方式1におけるドット形成の説
明図である。
【図14】本発明に係る方式2におけるドット形成マト
リクスを示す図である。
【図15】本発明に係る方式2におけるドット形成マト
リクスを最小濃度単位で表現した図である。
【図16】本発明に係る方式2におけるドット形成の説
明図である。
【図17】本発明に係る方式2におけるドット形成の説
明図である。
【図18】本発明に係る方式3におけるドット形成マト
リクスを示す図である。
【図19】本発明に係る方式3におけるドット形成マト
リクスを最小濃度単位で表現した図である。
【図20】本発明に係る方式3におけるドット形成の説
明図である。
【図21】本発明に係る方式4におけるドット形成マト
リクスを示す図である。
【図22】本発明に係る方式4におけるドット形成マト
リクスを最小濃度単位で表現した図である。
【図23】本発明に係る方式4におけるドット形成の説
明図である。
【図24】本発明に係る方式5における1ドットサイズ
及び1画素サイズ(最小濃度単位)の説明図である。
【図25】本発明に係る方式5におけるドット形成マト
リクスを示す図である。
【図26】本発明に係る方式5におけるドット形成マト
リクスを最小濃度単位で表現した図である。
【図27】本発明に係る方式5におけるドット形成の説
明図である。
【図28】本発明に係る方式5におけるドット形成の説
明図である。
【図29】本発明に係る方式6における1ドットサイズ
と、濃度1/4以下のハイライトにおける1画素サイズ
(最小濃度単位)の説明図である。
【図30】本発明に係る方式6におけるドット形成マト
リクスを示す図である。
【図31】本発明に係る方式6の濃度1/4以下におけ
るドット形成マトリクスを最小濃度単位で表現した図で
ある。
【図32】本発明に係る方式6の濃度1/4以上におけ
る1画素サイズ(最小濃度単位)の説明図である。
【図33】本発明に係る方式6の濃度1/4以上におけ
るドット形成マトリクスを最小濃度単位で表現した図で
ある。
【図34】本発明に係る方式6の濃度1/4以下におけ
るドット形成の説明図である。
【図35】本発明に係る方式6の濃度1/4以上におけ
るドット形成の説明図である。
【図36】本発明に係る方式6の濃度7/8におけるド
ット形成の説明図である。
【図37】隣接画素の画像データを演算する際に、副走
査方向の隣接ドットの加算を行う場合と、主走査方向の
隣接ドットの加算を行う場合の、元データの濃度の重心
と、出力データの濃度発生の重心を示す説明図である。
【図38】本発明の一実施例を示す図であって、データ
の中間調処理の処理フローを示すフローチャートであ
る。
【図39】最大レベル差に対するドット集中度を示す図
である。
【図40】1×2マトリクス及び2×1マトリクスの画
素の光書き込み方式を示す説明図である。
【図41】1×2マトリクス及び2×1マトリクスの画
素における中間調領域を示すチャート図である。
【図42】加算+位相の制御を行う2ドット多値回路の
構成例を示すブロック図である。
【図43】2ドット加算画素と主走査/副走査方向の面
積階調との組み合わせを示す説明図である。
【符号の説明】
1:感光体ドラム 2:転写ドラム 3:書き込みユニット 4:現像ユニット 9:定着器 11:給紙カセット 50:システムコントローラ 60:同期制御回路 71:スキャナガンマ回路 72:平滑フィルタ 73:色補正回路 74:UCR/UCA回路 75:セレクタ 76:エッジ強調フィルタ 77:プリンタガンマ回路 78:階調処理回路 100:レーザプリンタ 400:イメージスキャナ 601:ラインメモリ 602,603:ラッチ回路 604:加算回路 603:比較・配分・位相制御回路

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多階調の画像データから画像を形成する画
    像形成装置であって、隣接する複数ドットの画像データ
    を参照し、その画素毎に中間調処理を行う画像形成装置
    において、 上記画素内のドット毎のデータの分布を参照し、その特
    徴に基づき上記中間調処理を切り替えることを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】多階調の画像データから画像を形成する画
    像形成装置であって、隣接する複数ドットの画像データ
    を参照し、その画素毎に中間調処理を行う画像形成装置
    において、 上記画素内のドット毎のデータの分布を参照し、上記中
    間調処理を切り替える特徴の検出は、画素内のデータ変
    化量であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】多階調の画像データから画像を形成する画
    像形成装置であって、隣接する複数ドットの画像データ
    を参照し、その画素毎に中間調処理を行う画像形成装置
    において、 上記画素内のドット毎のデータの分布を参照し、上記中
    間調処理を切り替える特徴の検出は、画素内のドットデ
    ータの最大値とドットデータの最小値の差から求めるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】多階調の画像データから画像を形成する画
    像形成装置であって、隣接する複数ドットの画像データ
    を参照し、その画素毎に中間調処理を行う画像形成装置
    において、 上記画素内のドット毎のデータの分布を参照し、その特
    徴に基づき上記中間調処理を複数に切り替えることを特
    徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】多階調の画像データから画像を形成する画
    像形成装置であって、隣接する複数ドットの画像データ
    を参照し、その画素毎に中間調処理を行う画像形成装置
    において、 上記画素内のドット毎のデータの分布を参照し、画素内
    のドットデータの最大値とドットデータの最小値の差を
    求め、上記差が大きい場合と、差が小さい場合と、その
    中間レベルとで、上記中間調処理を複数の段階に切り替
    えることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】多階調の画像データから画像を形成する画
    像形成装置であって、隣接する複数ドットの画像データ
    を参照し、その画素毎に中間調処理を行う画像形成装置
    において、 上記画素内のドット毎のデータの分布を参照し、その特
    徴に基づき上記中間調処理を切り替え、その中間調処理
    が少なくとも1ドット多値変調を含んでいることを特徴
    とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】多階調の画像データから画像を形成する画
    像形成装置であって、隣接する複数ドットの画像データ
    を参照し、その画素毎に中間調処理を行う画像形成装置
    において、 上記画素内のドット毎のデータの分布を参照し、その特
    徴に基づき上記中間調処理を切り替え、その中間調処理
    が少なくとも隣接ドットによる画素を単位とした多値変
    調を含んでいることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】多階調の画像データから画像を形成する画
    像形成装置であって、隣接する複数ドットの画像データ
    を参照し、その画素毎に中間調処理を行う画像形成装置
    において、 上記画素内のドット毎のデータの分布を参照し、画素内
    のドットデータのエッジ度が高い場合には1ドット多値
    変調を行い、エッジ度が低い場合には隣接ドットによる
    画素を単位とした多値変調を行い、エッジ度が画素の中
    間である場合には、その度合いに応じた上記の中間特性
    の濃度配分を行うことを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】多階調の画像データから画像を形成する画
    像形成装置であって、隣接する複数ドットの画像データ
    を参照し、その画素毎に中間調処理を行う画像形成装置
    において、 上記画素内のドット毎のデータの分布を参照し、画素内
    のドットデータの差が階調範囲の略4割(96/25
    6)以上でエッジ度が高いと判定し、第1の中間調処理
    を行い、差が略2割(48/256)以下でエッジ度が
    低いと判定し、第2の中間調処理を行うことを特徴とす
    る画像形成装置。
  10. 【請求項10】多階調の画像データから画像を形成する
    画像形成装置であって、隣接する複数ドットの画像デー
    タを参照し、その画素毎に中間調処理を行う画像形成装
    置において、 上記画素内のデータを参照し、その特徴に基づき上記中
    間調処理を切り替え、画素内のデータの最大値がある規
    定の値以下の場合、隣接ドットによる画素を単位とした
    多値変調を行うことを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】多階調の画像データから画像を形成する
    画像形成装置であって、隣接する複数ドットの画像デー
    タを参照し、その画素毎に中間調処理を行う画像形成装
    置において、 上記画素内のドット毎のデータの分布を参照し、その特
    徴に基づき上記中間調処理を切り替え、画像データと濃
    度配分データから画素内のドットデータのエッジの度合
    いと比例するように算出する(線形特性で集中度合いを
    算出する)ことを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】請求項1から11のいずれかに記載の画
    像形成装置において、 隣接ドットによる画素を単位とした多値変調を行う中間
    調処理が、複数の隣接ドットを画素として、データを加
    算し、その画素の特定位置から配分することを特徴とす
    る画像形成装置。
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