JP2000183959A - スケジューリング管理装置 - Google Patents

スケジューリング管理装置

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JP2000183959A
JP2000183959A JP35202198A JP35202198A JP2000183959A JP 2000183959 A JP2000183959 A JP 2000183959A JP 35202198 A JP35202198 A JP 35202198A JP 35202198 A JP35202198 A JP 35202198A JP 2000183959 A JP2000183959 A JP 2000183959A
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Japan
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transmission
list
packet
packet queue
time
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JP35202198A
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English (en)
Inventor
Masayuki Shinohara
誠之 篠原
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パケットを廃棄することなくスケジューリン
グすることを可能にする。 【解決手段】 パケットキューテーブル22がパケット
キュー識別子対応に送信間隔および送信予定時刻を格納
し、スケジューリングテーブル23が各アドレス番地の
領域に送信予定時刻に読み出しをスケジューリングされ
ているパケットキューのパケットキュー識別子から構成
される同時送信リストの、先頭および末尾のパケットキ
ュー識別子を保存する。同時送信リストテーブル24
が、同時送信リストを構成するために、パケットキュー
識別子をアドレス番地として検索され、各アドレス番地
の領域に同一の同時送信リスト上の次にリスト接続され
ているパケットキュー識別子が保存される。送信待ちリ
ストポインタ25が現在時刻にまだサービスされていな
いパケットキューのパケットキュー識別子から構成され
る送信待ちリストの先頭および末尾のパケットキュー識
別子を保存する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はATM(Async
hronous Transfer Mode)のよう
なパケット通信技術を用いたネットワークノード装置内
でパケットを一時的に蓄積して読み出しを制御するスケ
ジューリング管理装置に関し、特にパケット蓄積部毎に
所定のパケットの送信間隔を制御するパケットスケジュ
ーリング技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ネットワークノード装置内には、例え
ば、図23に示すようなシェーピング装置11が設けら
れている。このシェーピング装置11は、パケットを一
時的に蓄積する複数のパケットキュー”A”,”B”,
…からなるパケット蓄積装置14と、到着するパケット
をパケット蓄積装置14の適切なパケットキューに蓄積
されるように制御するパケット入力装置13と、パケッ
ト蓄積装置14の複数のパケットキューのうちのどのパ
ケットキューに蓄積されたパケットを読み出すかを決定
するスケジューリング管理装置15と、スケジューリン
グ管理装置15が指定するパケットキューからパケット
を読み出して出力するパケット出力装置16とを備えて
いる。なお、図23中、符号12はパケット入力回線
を、17はパケット出力回線をそれぞれ示す。
【0003】スケジューリング管理装置15は、パケッ
トを蓄積する複数のパケットキューのうち、パケットキ
ューに割り当てられた使用帯域を満たすように、高々1
つのパケットキューからパケットを出力するように制御
することを目的としている。
【0004】上記の目的を達成するために、パケット蓄
積部(パケットキュー)毎に送信予定時刻を決定してパ
ケット蓄積部からのパケット読み出し間隔を制御するス
ケジューリング管理装置15が考えられる。その従来技
術としては、特開平6−276209号公報に記載され
たものがある(以下、従来技術Aという)。従来技術A
では、出力タイミング判別部が判別した時刻をアドレス
とする読出制御メモリ内の領域に、入力されたセルのV
P(Virtual Path)またはVC(Virt
ual Channel)を書き込み、現在時刻をアド
レスとする領域に記述されたVPまたはVCに対応する
バッファからパケットを読み出すスケジューリング管理
装置が記載されている。
【0005】同様に、パケット蓄積部毎に送信予定時刻
を決定して、パケット蓄積部からパケット読み出し間隔
を制御するスケジューリング管理装置の従来技術として
は、特開平9−46354号公報に記載されたものがあ
る(以下、従来技術Bという)。従来技術Bでも、送信
予定時刻をアドレスとするスケジューリングテーブル内
の領域にコネクション識別子を書き込み、タイマTim
が示す現在時刻をアドレスとする領域に記述されたコネ
クション識別子に対応するバッファからパケットを読み
出すスケジューリング管理装置が記載されている。
【0006】また、従来技術Bでは、同一の送信予定時
刻を有する複数のコネクション識別子が存在することを
許容する第1の方法として、スケジューリングテーブル
の各エントリに複数のコネクション識別子を保存できる
ようにスケジューリングテーブルを拡張することが記載
されている。
【0007】さらに、同一の送信予定時刻を有する複数
のコネクション識別子が存在することを許容する第2の
方法として、同一の送信予定時刻を有するコネクション
識別子をリスト形式で保存するための同時到着コネクシ
ョンリストを用意して、スケジューリングテーブルのエ
ントリには同時到着コネクションリストで形成されてい
る同一の送信予定時刻を有するコネクション識別子のリ
ストの先頭ポインタ値および末尾ポインタ値を保存する
ことが記載されている。ここで、同時到着コネクション
リストの各エントリは、コネクション識別子と順序関係
を保存するための2つのポインタ値とから構成されてい
る。また、空き領域の先頭および末尾の番地を保存する
ためのSLフリーポインタを備えている。同時到着コネ
クションリストを有する構成では、現時点でコネクショ
ン識別子を読み出しているスケジューリングテーブル上
のアドレス番地を示す仮想タイマHTimを用意する。
同一の送信予定時刻に複数のコネクション識別子がスケ
ジューリングされている場合、タイマTimは正確に進
むのに対して、仮想タイマHTimはスケジューリング
されたコネクション識別子を全てサービスするまで同じ
時刻を示したままになる。仮想タイマHTimが示す時
刻にスケジューリングされたコネクション識別子を全て
サービスした後、次にサービスするコネクション識別子
を見つけるために、仮想タイマHTimをタイマTim
が示す時刻まで進める。また、コネクション識別子を同
時到着コネクションリストに登録する際に、リスト内の
登録する位置を先頭か末尾か選択できるようにしてお
く。
【0008】同一の送信予定時刻を有する複数のコネク
ション識別子が存在することを許容する第3の方法も記
載されている。第2の方法と同様に、同時到着コネクシ
ョンリストと仮想タイマHTimとを備えておくととも
に、仮想タイマHTimが示す時刻とタイマTimが示
す時刻との間にあるコネクション識別子が登録されてい
る送信予定時刻をリスト形式で記憶しておくために、ス
ケジューリングテーブルの各エントリにポインタ格納領
域を設け、さらに追従タイマTTimを用意する。初期
状態ではタイマTimと仮想タイマHTimと追従タイ
マTTimとは同じ時刻を示しているが、複数のコネク
ション識別子が登録されている送信予定時刻になると、
タイマTimは先行する一方で仮想タイマHTimおよ
び追従タイマTTimはその時刻を示したままとなり、
タイマTimとずれが生じる。新たにスケジューリング
テーブルにエントリ登録があったり、タイマTimがコ
ネクション識別子の登録されている時刻を示すと、追従
タイマTTimが示すエントリのポインタ格納領域にタ
イマTimが示す時刻を書き込み、追従タイマTTim
もその時刻に更新する。これによって、仮想タイマHT
imが示す時刻とタイマTimが示す時刻との間にある
コネクション識別子が登録されている送信予定時刻を要
素とするリストを形成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のスケジ
ューリング管理装置は、以下のような問題点があった。
【0010】従来技術Aでは、出力タイミング判別部が
複数のVPまたはVCに対して同一の送信予定時刻を指
定する場合の対応策が記載されていない。また、出力タ
イミング判別部が複数のVPまたはVCに対して同一の
送信予定時刻を指定しないような回避策も記載されてい
ないことから、従来技術Aは、同一の送信予定時刻に複
数のパケット蓄積部がスケジューリングされる場合には
正常に動作しない。
【0011】従来技術Bでは、同一の送信予定時刻に複
数のコネクション識別子がスケジューリングされる場合
の対応策が3つ記載されているものの、まず第1の方法
では、同一の送信予定時刻にスケジューリングされる可
能性のあるコネクション識別子の個数が明確に判明しな
いので、スケジューリングテーブルの同一エントリに登
録できるコネクション識別子の個数が足りなくなるおそ
れがある。その場合には、コネクション識別子が廃棄さ
れることになって正常に動作しない。また、存在する全
てのコネクション識別子の個数に等しい数だけ、スケジ
ューリングテーブルの個々のエントリに登録できるよう
にしておけばコネクション識別子の廃棄が起こらなくな
るが、スケジューリングテーブルが肥大化して大容量の
メモリ記憶装置が必要になる。従来技術Bでは、仮想タ
イマHTimが示す送信予定時刻に登録されているパケ
ット蓄積部を全てサービスした後に、先行的に進んでい
るタイマTimとの間の時刻に登録されているパケット
蓄積部をサービスするために、パケット蓄積部の登録さ
れている時刻を見つけようと仮想タイマHTimを過剰
な速度で進めたり、パケット蓄積部の登録されている送
信予定時刻を要素とするリストを構成するなどしてい
る。
【0012】第2の方法では、仮想タイマHTimが示
す時刻にスケジューリングされたコネクション識別子を
全てサービスした後、次にサービスするコネクション識
別子を見つけるために、仮想タイマHTimをタイマT
imが示す時刻まで進めるようにしているが、処理能力
的に仮想タイマHTimを進めることが可能な時間が制
限を受けてしまう場合、その間にコネクション識別子の
登録された時刻を見つけられないと、そのタイミングで
はどのコネクション識別子もサービスされないことにな
り、網リソースの観点から無駄が生じる。また、同時到
着コネクションリストの各エントリに格納するデータ量
はコネクション識別子と2つのポインタ値とであり、こ
れを構築するためには大容量のメモリ記憶装置が必要に
なる。さらに、同一の送信予定時刻に登録されたコネク
ション識別子のリストの先頭から順にサービスするとと
もに、コネクション識別子を同時到着コネクションリス
トに登録する際に、優先度の高いコネクション識別子は
リストの先頭に、優先度の低いコネクション識別子は末
尾に登録するようにしておくことによって、優先度の高
いコネクション識別子を早くサービスすることが可能で
あるとしている。しかし、この手法では、提供できる優
先度は登録位置の違いによる高々2つだけである。
【0013】第3の方法では、第2の方法の欠点を克服
するために、仮想タイマHTimが示す時刻とタイマT
imが示す時刻との間にあるコネクション識別子が登録
されている送信予定時刻をリスト形式で記憶しておき、
仮想タイマHTimが示す時刻に登録されたコネクショ
ン識別子をサービスした後は、上記リストに登録された
時刻においてのみサービス処理を実行する。この方法で
は、仮想タイマHTimが示す時刻の同時到着コネクシ
ョンリストに登録されたコネクション識別子をサービス
し終わった時点で、上記リストをたどるという追加処理
を行わなければならない。
【0014】本発明の目的は、複数のパケット蓄積部が
同一の送信予定時刻にスケジューリングされているケー
スでも、パケット蓄積部の識別子が登録された同時送信
リストを送信待ちリストに登録するだけの簡易な構成
で、同一の時刻で送信競合が起きた場合にパケットを廃
棄することなくスケジューリングすることが可能なスケ
ジューリング管理装置を提供することにある。
【0015】また、本発明の他の目的は、同一の送信予
定時刻に対して同時送信リストを複数の優先度に応じて
構築するとともに、送信待ちリストを複数の優先度に応
じて用意して、優先度の高い送信待ちリストを優先的に
サービスすることが可能なスケジューリング管理装置を
提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のスケジューリン
グ管理装置は、パケットを伝送媒体として転送するネッ
トワークノード装置内に構築され、パケットを一時的に
蓄積する複数のパケット蓄積部毎に送信予定時刻を決定
するとともに、同一の送信予定時刻を有するパケット蓄
積部の識別子から構成される同時送信リストを送信予定
時刻毎に備え、現在時刻に対応する同時送信リストに識
別子が登録されているパケット蓄積部からパケットをサ
ービスすることを決定するスケジューリング管理装置に
おいて、すでに現在時刻が送信予定時刻を過ぎているが
まだサービスされていないパケット蓄積部の識別子から
構成される送信待ちリストを備えることを特徴とする。
特に、同時送信リストを、同一の送信予定時刻に対し
て、複数の優先度別に独立して設けることを特徴とす
る。また、前記送信待ちリストを、複数の優先度別に独
立して設けることを特徴とする。
【0017】また、本発明のスケジューリング管理装置
は、現在時刻を示すタイマと、パケットキュー識別子対
応に送信間隔および送信予定時刻を格納するパケットキ
ューテーブルと、各アドレス番地の領域に送信予定時刻
に読み出しをスケジューリングされているパケットキュ
ーのパケットキュー識別子から構成される同時送信リス
トの、先頭および末尾のパケットキュー識別子を保存す
るスケジューリングテーブルと、同一時刻に読み出しを
スケジューリングされているパケットキューのパケット
キュー識別子からなる同時送信リストを構成するため
に、パケットキュー識別子をアドレス番地として検索さ
れ、各アドレス番地の領域に同一の同時送信リスト上の
次にリスト接続されているパケットキュー識別子が保存
される同時送信リストテーブルと、現在時刻が送信予定
時刻を過ぎているがまだサービスされていないパケット
キューのパケットキュー識別子から構成される送信待ち
リストの先頭および末尾のパケットキュー識別子を保存
する送信待ちリストポインタとを有することを特徴とす
る。
【0018】さらに、本発明のスケジューリング管理装
置は、現在時刻を示すタイマと、パケットキュー識別子
対応に送信間隔,送信予定時刻および優先度を格納する
パケットキューテーブルと、各アドレス番地の領域に送
信予定時刻に読み出しをスケジューリングされているパ
ケットキューのパケットキュー識別子から構成される同
時送信リストの、先頭および末尾のパケットキュー識別
子を優先度別に保存するスケジューリングテーブルと、
同一時刻に読み出しをスケジューリングされているパケ
ットキューのパケットキュー識別子からなる同時送信リ
ストを構成するために、パケットキュー識別子をアドレ
ス番地として検索され、各アドレス番地の領域に同一の
同時送信リスト上の次にリスト接続されているパケット
キュー識別子が保存される同時送信リストテーブルと、
現在時刻が送信予定時刻を過ぎているがまだサービスさ
れていないパケットキューのパケットキュー識別子から
構成される送信待ちリストの先頭および末尾のパケット
キュー識別子を優先度別に保存する送信待ちリストポイ
ンタとを有することを特徴とする。
【0019】一方、本発明のスケジューリング管理方法
は、タイマが示す現在時刻に読み出しをスケジューリン
グされている空でない同時送信リストが登録されている
かどうかを調べるステップと、前記タイマが示す現在時
刻に空でない同時送信リストが登録されているならば該
同時送信リストを送信待ちリストに追加するステップ
と、送信待ちリストが空であるかどうかを調べるステッ
プと、送信待ちリストが空でなければ送信待ちリストの
先頭に登録されているパケットキュー識別子のパケット
キューをサービスするステップと、次回の送信予定時刻
を計算するステップと、次回の送信予定時刻が現在時刻
以前であるならばパケットキュー識別子を送信待ちリス
トに追加するステップと、次回の送信予定時刻が現在時
刻以前でなければパケットキュー識別子を次回の送信予
定時刻に対応する同時送信リストに追加するステップと
を含むことを特徴とする。
【0020】また、本発明のスケジューリング管理方法
は、タイマが示す現在時刻に読み出しをスケジューリン
グされている空でない高優先度の同時送信リストが登録
されているかどうかを調べるステップと、前記タイマが
示す現在時刻に空でない高優先度の同時送信リストが登
録されているならば該高優先度の同時送信リストを高優
先度の送信待ちリストに追加する処理を実行するステッ
プと、前記タイマが示す現在時刻に読み出しをスケジュ
ーリングされている空でない低優先度の同時送信リスト
が登録されているかどうかを調べるステップと、前記タ
イマが示す現在時刻に空でない低優先度の同時送信リス
トが登録されているならば該低優先度の同時送信リスト
を低優先度の送信待ちリストに追加する処理を実行する
ステップと、高優先度の送信待ちリストが空であるかど
うかを調べるステップと、高優先度の送信待ちリストが
空でなければ高優先度の送信待ちリストの先頭に登録さ
れているパケットキューをサービスするステップと、次
回の送信予定時刻を計算するステップと、次回の送信予
定時刻が現在時刻より以前かどうかに応じて高優先度の
送信待ちリストあるいは同時送信リストに追加登録する
ステップと、高優先度の送信待ちリストが空であれば低
優先度の送信待ちリストの先頭に登録されているパケッ
トキューをサービスするステップと、次回の送信予定時
刻を計算するステップと、次回の送信予定時刻が現在時
刻より以前かどうかに応じて低優先度の送信待ちリスト
あるいは同時送信リストに追加登録するステップとを含
むことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0022】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
スケジューリング管理装置15の構成を示すブロック図
である。本実施の形態に係るスケジューリング管理装置
15は、タイマTimと、パケットキューテーブル22
と、スケジューリングテーブル23と、同時送信リスト
テーブル24と、送信待ちリストポインタ25とから構
成されている。
【0023】タイマTimは、現在時刻を示すタイマで
あり、一定時間毎に増数するカウンタとして構築される
のが一般的である。図1では、現在時刻として”5”を
示している。
【0024】スケジューリング管理装置15がパケット
のサービスを管理するパケットキューは、仮想コネクシ
ョン毎,トラヒッククラス毎,宛先毎,あるいはこれら
2つ以上の組み合わせ等の種々の単位で設けることがで
きる。本実施の形態では、パケット蓄積装置14(図2
3参照)が8つのパケットキューから構成され、各パケ
ットキューの識別子(以下、パケットキュー識別子とい
う)として、”A”,”B”,”C”,”D”,”
E”,”F”,”G”,および”H”を使用する。これ
らのパケットキューには、それぞれが要求するパケット
送信間隔INTが設定されており、その情報はパケット
キューテーブル22で保存されている。
【0025】パケットキューテーブル22は、パケット
蓄積装置14の各パケットキュー対応に、パケットキュ
ー識別子,送信間隔INTおよび送信予定時刻を格納し
ている。
【0026】スケジューリングテーブル23は、パケッ
トの読み出しをスケジューリングするためのテーブルで
ある。スケジューリングテーブル23は、送信予定時刻
をアドレス番地として検索されるテーブルであり、各ア
ドレス番地の領域には、その送信予定時刻に読み出しを
スケジューリングされているパケットキューのパケット
キュー識別子から構成される同時送信リストの、先頭お
よび末尾のパケットキュー識別子が保存される。ここ
で、同時送信リストの先頭のパケットキュー識別子が登
録される欄を先頭ポインタ値SF、末尾のパケットキュ
ー識別子が登録される欄を末尾ポインタ値SLとする。
【0027】同時送信リストテーブル24は、同一時刻
に読み出しをスケジューリングされているパケットキュ
ーのパケットキュー識別子からなる同時送信リストを構
成するためのテーブルである。同時送信リストテーブル
24は、パケットキュー識別子をアドレス番地として検
索される。各アドレス番地の領域には、同一の同時送信
リスト上の次にリスト接続されているパケットキュー識
別子が保存される。
【0028】同時送信リストは、同一時刻に読み出しを
スケジューリングされているパケットキューのパケット
キュー識別子から構成されるリストであり、送信予定時
刻毎に構築される。図1は、送信予定時刻”6”に読み
出しをスケジューリングされているパケットキューが”
B”,”A”,”H”および”E”であり、さらにこの
並び順でパケットキューからパケットを読み出すように
制御するための同時送信リストが構築されている状態を
示している。同時送信リストを構築するために、スケジ
ューリングテーブル23と同時送信リストテーブル24
とは、どのように機能するのかを以下に説明する。
【0029】同時送信リストを構築するために、スケジ
ューリングテーブル23の送信予定時刻”6”に対応す
る領域の先頭ポインタ値SFおよび末尾ポインタ値SL
には、同時送信リストの先頭および末尾のパケットキュ
ー識別子”B”および”E”がそれぞれ登録される。
【0030】同時送信リストテーブル24を用いて、以
下のようにして同時送信リストが構築される。まず、ス
ケジューリングテーブル23の送信予定時刻”6”に対
応する領域の先頭ポインタ値SFに保存されているパケ
ットキュー識別子”B”をアドレス番地とする同時送信
リストテーブル24の領域にパケットキュー識別子”
A”を登録する(図1の矢印(1)参照)。同様に、パ
ケットキュー識別子”A”をアドレス番地とする同時送
信リストテーブル24の領域にパケットキュー識別子”
H”を登録し(図1の矢印(2)参照)、パケットキュ
ー識別子”H”をアドレス番地とする同時送信リストテ
ーブル24の領域にパケットキュー識別子”E”を登録
する(図1の矢印(3)参照)。このパケットキュー識
別子”E”は、スケジューリングテーブル23の送信予
定時刻”6”に対応する領域の末尾ポインタ値SLに保
存されている同時送信リストの末尾のパケットキュー識
別子である。
【0031】このように、スケジューリングテーブル2
3の送信予定時刻に対応する領域の先頭ポインタ値SF
に登録された先頭のパケットキュー識別子をアドレス番
地として同時送信リストテーブル24を検索し、さらに
スケジューリングテーブル23の送信予定時刻に対応す
る領域の末尾ポインタ値SLに登録された末尾のパケッ
トキュー識別子が現れるまで、同時送信リストテーブル
24に登録されているパケットキュー識別子をアドレス
番地として検索を繰り返すことによって、同一の送信予
定時刻に読み出しをスケジューリングされたパケットキ
ューのパケットキュー識別子からなる同時送信リストを
容易に把握できる。
【0032】送信待ちリストは、現在時刻がすでに送信
予定時刻を過ぎているがまだサービスされていないパケ
ットキューのパケットキュー識別子から構成されるリス
トである。送信待ちリストポインタ25の先頭ポインタ
値RFおよび末尾ポインタ値RLは、それぞれ送信待ち
リストの先頭および末尾のパケットキュー識別子を保存
する。送信待ちリストは、同時送信リストと同様に、同
時送信リストテーブル24上に構築される。図1では、
送信待ちリストポインタ25の保存する先頭および末尾
のパケットキュー識別子は、それぞれ”G”および”
C”である。さらに、パケットキュー識別子”G”をア
ドレス番地とする同時送信リストテーブル24の領域を
参照すると(図1の矢印(6)参照)、パケットキュー
識別子”D”が登録されている。さらに、パケットキュ
ー識別子”D”をアドレス番地とする同時送信リストテ
ーブル24の領域を参照すると(図1の矢印(7)参
照)、パケットキュー識別子”C”が登録されている。
このパケットキュー識別子”C”は、送信待ちリストポ
インタ25の末尾ポインタ値RLが保存する送信待ちリ
ストの末尾のパケットキュー識別子に一致する。すなわ
ち、図1では、パケットキュー識別子”G”,”D”お
よび”C”の並び順で送信待ちリストが構築されてい
る。
【0033】図2は、タイマTimが現在時刻を更新す
るたびに実行されるスケジューリング管理装置15の全
体処理の論理的な流れを説明する処理フロー図である。
この処理は、同時送信リスト空判定ステップS100
と、同時送信リスト送信待ちリスト追加ステップS10
1と、送信待ちリスト空判定ステップS102と、パケ
ットキューサービスステップS103と、次回送信予定
時刻計算ステップS104と、次回送信予定時刻/現在
時刻比較ステップS105と、パケットキュー識別子送
信待ちリスト追加登録ステップS106と、パケットキ
ュー識別子次回送信予定時刻同時送信リスト追加登録ス
テップS107とからなる。
【0034】図3は、図2中のステップS101の同時
送信リストを送信待ちリストに追加する処理を実現する
ための詳細処理フロー図である。この処理は、先頭ポイ
ンタ値SFおよび末尾ポインタ値SL読み出しステップ
S200と、送信待ちリスト空判定ステップS201
と、先頭ポインタ値SF同時送信リストテーブル書き込
みステップS202と、末尾ポインタ値SL送信待ちリ
ストポインタ書き込みステップS203と、先頭ポイン
タ値SF送信待ちリストポインタ書き込みステップS2
04と、末尾ポインタ値SL送信待ちリストポインタ書
き込みステップS205とからなる。
【0035】図4は、図2中のステップS103の送信
待ちリストの先頭に登録されたパケット識別子のパケッ
トキューをサービスする処理を実現するための詳細処理
フロー図である。この処理は、パケットキュー識別子通
知ステップS300と、先頭ポインタ値RF書き込みス
テップS301とからなる。
【0036】図5は、図2中のステップS106の次回
の送信予定時刻が現在時刻以前であった場合にパケット
キュー識別子を送信待ちリストに追加登録する処理を実
現するための詳細処理フロー図である。この処理は、送
信待ちリスト空判定ステップS400と、パケットキュ
ー識別子同時送信リストテーブル書き込みステップS4
01と、パケットキュー識別子末尾ポインタ値RL書き
込みステップS402と、パケットキュー識別子先頭ポ
インタ値RF書き込みステップS403と、パケットキ
ュー識別子末尾ポインタ値RL書き込みステップS40
4とからなる。
【0037】図6は、図2中のステップS107の次回
の送信予定時刻が現在時刻以前でない場合にパケットキ
ュー識別子を次回の送信予定時刻の同時送信リストに追
加登録する処理を実現するための詳細処理フロー図であ
る。この処理は、次回送信予定時刻同時送信リスト空判
定ステップS500と、先頭ポインタ値SFおよび末尾
ポインタ値SL読み出しステップS501と、パケット
キュー識別子同時送信リストテーブル書き込みステップ
S502と、パケットキュー識別子末尾ポインタ値SL
書き込みステップS503と、パケットキュー識別子先
頭ポインタ値SF書き込みステップS504と、パケッ
トキュー識別子末尾ポインタ値SL書き込みステップS
505とからなる。
【0038】次に、このように構成された第1の実施の
形態に係るスケジューリング管理装置15の動作につい
て、図1ないし図6を参照して説明する。
【0039】まず、図2を用いて、タイマTimが現在
時刻を更新するたびに実行されるスケジューリング管理
装置15の全体処理の論理的な流れを説明する。
【0040】スケジューリング管理装置15は、タイマ
Timが現在時刻を更新すると、まず初めに、タイマT
imが示す現在時刻に読み出しをスケジューリングされ
ているパケットキューがあるかどうか、すなわち空でな
い同時送信リストが登録されているかどうかを調べる
(ステップS100)。その時刻に空でない同時送信リ
ストが登録されているかどうかを容易に把握するために
は、スケジューリングされているパケットキューの個数
を送信予定時刻毎にカウントするレジスタ変数を用意し
ておけばよい。タイマTimが示す現在時刻に空でない
同時送信リストが登録されているならば(ステップS1
00でNO)、その同時送信リストを送信待ちリストに
追加する(ステップS101)。その時刻の同時送信リ
ストが空であれば(ステップS100でYES)、ステ
ップS101をスキップする。
【0041】次に、スケジューリング管理装置15は、
送信待ちリストが空であるかどうかを調べる(ステップ
S102)。送信待ちリストが空であるかどうかを容易
に把握するためには、送信待ちリストに登録されている
パケットキュー識別子の個数をカウントするレジスタ変
数を用意しておけばよい。送信待ちリストが空であるな
らば(ステップS102でYES)、現在時刻における
スケジューリング管理を終了する。送信待ちリストが空
でなければ(ステップS102でNO)、送信待ちリス
トの先頭に登録されているパケットキュー識別子のパケ
ットキューをサービスし(ステップS103)、再スケ
ジューリングのために次回の送信予定時刻を計算する
(ステップS104)。ここで、次回の送信予定時刻が
現在時刻以前であるならば(ステップS105でYE
S)、そのパケットキュー識別子を送信待ちリストに追
加する(ステップS106)。次回の送信予定時刻が現
在時刻以前でなければ(ステップS105でNO)、そ
のパケットキュー識別子を次回の送信予定時刻に対応す
る同時送信リストに追加する(ステップS107)。
【0042】次に、図3ないし図6を用いて、図2にお
ける各処理を実行するために、パケットキューテーブル
22,スケジューリングテーブル23,同時送信リスト
テーブル24,および送信待ちリストポインタ25がど
のように機能するかを説明する。
【0043】図3は、同時送信リストを送信待ちリスト
に追加する処理(図2のステップS101)を実現する
ための詳細処理フローを示す。
【0044】まず、初めに、スケジューリング管理装置
15は、スケジューリングテーブル23のタイマTim
が示す現在時刻に対応する領域の先頭ポインタ値SFお
よび末尾ポインタ値SLを読み出す(ステップS20
0)。送信待ちリストが空である場合には(ステップS
201でYES)、先頭ポインタ値SFおよび末尾ポイ
ンタ値SLをそれぞれ送信待ちリストポインタ25の先
頭ポインタ値RFおよび末尾ポインタ値RLに書き込む
(ステップS204,S205)。送信待ちリストが空
でなければ(ステップS201でNO)、先頭ポインタ
値SFを送信待ちリストポインタ25の末尾ポインタ値
RLをアドレス番地とする同時送信リストテーブル24
の領域に書き込む(ステップS202)。また、末尾ポ
インタ値SLを送信待ちリストポインタ25の末尾ポイ
ンタ値RLに書き込む(ステップS203)。この処理
により、同時送信リストが送信待ちリストに追加され
る。
【0045】図4は、送信待ちリストの先頭に登録され
たパケットキューをサービスする処理(図2のステップ
S103)を実現するための詳細処理フローを示す。
【0046】スケジューリング管理装置15は、送信待
ちリストポインタ25の先頭ポインタ値RFに保存され
ているパケットキュー識別子をパケット出力装置16に
通知する(ステップS300)。次に、送信待ちリスト
の2番目にリスト接続されているパケットキュー識別子
を先頭にするために、送信待ちリストポインタ25の先
頭ポインタ値RFをアドレス番地とする同時送信リスト
テーブル24の領域を読み出し、その読み出し値を先頭
ポインタ値RFに書き込む(ステップS301)。この
処理により、送信待ちリストの先頭に登録されていたパ
ケットキュー識別子のパケットキューがサービスされ、
同時に送信待ちリストの先頭が更新される。
【0047】図5は、次回の送信予定時刻が現在時刻以
前であった場合に、パケットキュー識別子を送信待ちリ
ストに追加登録する処理(図2のステップS106)を
実現するための詳細処理フローを示す。
【0048】まず、初めに、スケジューリング管理装置
15は、送信待ちリストが空であるかどうかを調べる
(ステップS400)。送信待ちリストが空である場合
には(ステップS400でYES)、パケットキュー識
別子を送信待ちリストポインタ25の先頭ポインタ値R
Fおよび末尾ポインタ値RLにそれぞれ書き込む(ステ
ップS403,S404)。送信待ちリストが空でなけ
れば(ステップS400でNO)、パケットキュー識別
子を送信待ちリストポインタ25の末尾ポインタ値RL
をアドレス番地とする同時送信リストテーブル24の領
域に書き込む(ステップS401)。また、パケットキ
ュー識別子を送信待ちリストポインタ25の末尾ポイン
タ値RLに書き込む(ステップS402)。この処理に
より、パケットキュー識別子が送信待ちリストの末尾に
追加登録される。
【0049】図6は、次回の送信予定時刻が現在時刻以
前でない場合に、パケットキュー識別子を同時送信リス
トに追加登録する処理(図2のステップS107)を実
現するための詳細処理フローを示す。
【0050】まず、初めに、スケジューリング管理装置
15は、次回の送信予定時刻の同時送信リストが空であ
るかどうかを調べる(ステップS500)。同時送信リ
ストが空である場合には(ステップS500でYE
S)、パケットキュー識別子をスケジューリングテーブ
ル23の次回の送信予定時刻に対応する領域の先頭ポイ
ンタ値SFおよび末尾ポインタ値SLにそれぞれ書き込
む(ステップS504,S505)。同時送信リストが
空でなければ(ステップS500でNO)、スケジュー
リングテーブル23の次回の送信予定時刻に対応する領
域の先頭ポインタ値SFおよび末尾ポインタ値SLを読
み出し(ステップS501)、パケットキュー識別子を
末尾ポインタ値SLをアドレス番地とする同時送信リス
トテーブル24の領域に書き込む(ステップS50
2)。また、パケットキュー識別子をスケジューリング
テーブル23の次回の送信予定時刻に対応する領域の末
尾ポインタ値SLに書き込む(ステップS503)。こ
の処理により、パケットキュー識別子が同時送信リスト
の末尾に追加登録される。
【0051】ここで、スケジューリング管理装置15の
動作例を、図7ないし図18を用いてより具体的に説明
する。
【0052】図7ないし図18は、スケジューリング管
理装置15の順次の内部状態を表す状態遷移図である。
【0053】図7は、タイマTimが現在時刻”5”を
示している場合に、送信待ちリストに3個のパケットキ
ュー識別子”G”,”D”および”C”が登録されてい
る状態を示す図である。送信待ちリストポインタ25の
先頭ポインタ値RFおよび末尾ポインタ値RLに保存さ
れているパケットキュー識別子は、それぞれ”G”およ
び”C”である。また、パケットキュー識別子”G”を
アドレス番地とする同時送信リストテーブル24の領域
を参照すると(図7の矢印(1)参照)、パケットキュ
ー識別子”D”が登録されている。さらに、パケットキ
ュー識別子”D”をアドレス番地とする同時送信リスト
テーブル24の領域を参照すると(図7の矢印(2)参
照)、パケットキュー識別子”C”が登録されている。
【0054】ここで、スケジューリングテーブル23の
時刻”5”から時刻”9”までに対応する領域には、パ
ケットキューが1個もスケジューリングされていない。
時刻”10”に対応する領域にはパケットキュー”A”
のみがスケジューリングされており、時刻”10”に対
応する領域の先頭ポインタ値SFおよび末尾ポインタ値
SLにはそれぞれパケットキュー識別子”A”が記述さ
れている。
【0055】スケジューリング管理装置15は、スケジ
ューリングテーブル23の現在時刻”5”に対応する領
域に同時送信リストが構築されていないので、同時送信
リストを送信待ちリストに追加する処理は行わずに、送
信待ちリストの先頭に登録されているパケットキュー識
別子のパケットキューをサービスするようにパケット出
力装置16に指示する。すなわち、送信待ちリストポイ
ンタ25の先頭ポインタ値RFに保存されたパケットキ
ュー識別子”G”をパケット出力装置16に通知する
(図7の矢印(5)参照)。また、パケットキュー識別
子”G”をアドレス番地とする同時送信リストテーブル
24の領域を参照して(図7の矢印(1)参照)、パケ
ットキュー識別子”D”が登録されているのを確認後、
送信待ちリストの先頭をパケットキュー識別子”D”に
更新すべく、送信待ちリストポインタ25の先頭ポイン
タ値RFにパケットキュー識別子”D”を代入する(図
8の(6)参照)。同時に、パケットキュー”G”を再
スケジューリングする。
【0056】ここで、スケジューリング管理装置15
は、パケットキューに送信すべきパケットがまだ残って
いれば再スケジューリングするが、残っていなければ再
スケジューリングしないというように構成することも可
能である。残っていなければ再スケジューリングしない
ように構成した場合、空のパケットキューへのパケット
到着に連動して再スケジューリングを実行させるように
構成する必要がある。
【0057】再スケジューリングする場合、スケジュー
リング管理装置15は、パケットキューテーブル22に
保持されている前回の送信予定時刻および送信間隔IN
Tを参照して、次回の送信予定時刻を計算する。ここ
で、計算の結果、パケットキュー”G”の次回の送信予
定時刻が現在時刻”5”以後の時刻”9”であると仮定
する。スケジューリングテーブル23の時刻”9”に対
応する領域にはパケットキューが1個もスケジューリン
グされていないので、送信予定時刻”9”に新規の同時
送信リストを構築する処理を実行する。すなわち、スケ
ジューリングテーブル23の時刻”9”に対応する領域
の先頭ポインタ値SFおよび末尾ポインタ値SLに、そ
れぞれパケットキュー識別子”G”を上書き登録する
(図8の(8)参照)。これで、時刻”9”には、パケ
ットキュー”G”がスケジューリングされたことにな
る。また、パケットキューテーブル22のパケットキュ
ー識別子”G”に対応する領域の送信予定時刻も”9”
に変更する。これ以降では、再スケジューリングする際
のパケットキューテーブル22の送信予定時刻の更新
は、必須の処理として説明記述を割愛する。
【0058】次に、タイマTimが進んで現在時刻”
6”を示したとする(図9参照)。タイマTimが現在
時刻”6”を示す直前の状態は、図8である。スケジュ
ーリングテーブル23の現在時刻”6”に対応する領域
には同時送信リストが構築されていないので、スケジュ
ーリング管理装置15は、同時送信リストを送信待ちリ
ストに追加する処理は行わずに、時刻”5”の時と同様
に、送信待ちリストの先頭に登録されているパケットキ
ュー識別子のパケットキューをサービスするようにパケ
ット出力装置16に指示する。すなわち、送信待ちリス
トポインタ25の先頭ポインタ値RFに保存されている
パケットキュー識別子”D”をパケット出力装置16に
通知した後(図9の矢印(9)参照)、パケットキュー
識別子”D”をアドレス番地とする同時送信リストテー
ブル24の領域を参照して(図9の矢印(7)参照)、
送信待ちリストの次にはパケットキュー識別子”C”が
リスト接続されていることを確認する。次に、送信待ち
リストの先頭をパケットキュー識別子”C”にすべく、
送信待ちリストポインタ25の先頭ポインタ値RFにパ
ケットキュー識別子”C”を上書き登録する(図10の
(10)参照)。
【0059】また、再スケジューリング処理の結果、パ
ケットキュー”D”の次回の送信予定時刻が現在時刻”
6”以後の時刻”9”であると仮定する。スケジューリ
ングテーブル23の時刻”9”に対応する領域にはすで
にパケットキュー”G”がスケジューリングされている
ので、送信予定時刻”9”に対応する同時送信リストに
パケットキュー識別子”D”を追加する処理を実行す
る。すなわち、スケジューリングテーブル23の時刻”
9”に対応する領域の末尾ポインタ値SLを参照して、
そこに保存されているパケットキュー識別子”G”をア
ドレス番地とする同時送信リストテーブル24の領域に
パケットキュー識別子”D”を上書き登録するとともに
(図10の矢印(12)参照)、末尾ポインタ値SLに
パケットキュー識別子”D”を上書き登録する(図10
の(14)参照)。これで、時刻”9”には、パケット
キュー識別子”G”および”D”を要素とする同時送信
リストが構築されたことになる。
【0060】次に、タイマTimが進んで現在時刻”
7”を示したとする(図11参照)。タイマTimが現
在時刻”7”を示す直前の状態は、図10である。スケ
ジューリングテーブル23の現在時刻”7”に対応する
領域に同時送信リストが構築されていないので、同時送
信リストを送信待ちリストに追加する処理は行わずに、
送信待ちリストの先頭に登録されているパケットキュー
識別子のパケットキューをサービスするようにパケット
出力装置16に指示する。すなわち、送信待ちリストポ
インタ25の先頭ポインタ値RFに保存されているパケ
ットキュー識別子”C”をパケット出力装置16に通知
してパケットの読み出しを指示する(図11の矢印(1
6)参照)。ここで、送信待ちリストポインタ25の末
尾ポインタ値RLに保存されているパケットキュー識別
子が”C”であることから、パケット出力装置16に通
知したパケットキュー識別子”C”が送信待ちリストの
末尾であることを把握し、この時点では同時送信リスト
テーブル24の検索を行わずに、パケットキュー”C”
を再スケジューリングする。
【0061】ここで、パケットキュー”C”の次回の送
信予定時刻が現在時刻”7”以前の時刻”6”であると
仮定する。同一の送信予定時刻に非常に多くのパケット
キューがスケジューリングされた場合、それらをサービ
スする間にタイマTimが先行的に進むため、計算され
た次回の送信予定時刻が現在時刻以前になる事態が発生
するおそれが大いにある。この場合には、すでに現在時
刻が送信予定時刻を過ぎているので、パケットキュー識
別子のスケジューリングテーブル23への登録は行わず
に送信待ちリストに即座に登録する。この時点の送信待
ちリストは空であるので、送信待ちリストポインタ25
の先頭ポインタ値RFおよび末尾ポインタ値RLをそれ
ぞれパケットキュー識別子”C”に変更する(図12の
(17)参照)。また、計算された次回の送信予定時刻
が現在時刻と同一であった場合にも、パケットキュー識
別子のスケジューリングテーブル23への登録は行わず
に、送信待ちリストに即座に登録する。
【0062】次に、タイマTimが進んで現在時刻”
8”を示したとする(図13参照)。タイマTimが現
在時刻”8”を示す直前の状態は、図12である。スケ
ジューリングテーブル23の現在時刻”8”に対応する
領域に同時送信リストが構築されていないので、同時送
信リストを送信待ちリストに追加する処理は行わずに、
送信待ちリストの先頭に登録されているパケットキュー
識別子のパケットキューをサービスするようにパケット
出力装置16に指示する。すなわち、送信待ちリストポ
インタ25の先頭ポインタ値RFに保存されているパケ
ットキュー識別子”C”をパケット出力装置16に通知
してパケットキュー”C”からのパケットの読み出しを
指示する(図13の矢印(19)参照)。送信待ちリス
トポインタ25の末尾ポインタ値RLに保存されている
パケットキュー識別子が”C”であることから、パケッ
ト出力装置16に通知したパケットキュー識別子”C”
が送信待ちリストの末尾であることを把握し、この時点
では同時送信リストの検索を行わずに、パケットキュ
ー”C”を再スケジューリングする。
【0063】ここで、パケットキュー”C”の次回の送
信予定時刻が現在時刻”8”以後の時刻”10”である
と仮定する。スケジューリングテーブル23の時刻”1
0”に対応する領域にはすでにパケットキュー”A”が
スケジューリングされているので、パケットキュー識別
子”C”を送信予定時刻”10”に対応する同時送信リ
ストに追加する処理を実行する。すなわち、スケジュー
リングテーブル23の時刻”10”に対応する領域の末
尾ポインタ値SLを参照して、そこに保存されているパ
ケットキュー識別子”A”をアドレス番地とする同時送
信リストテーブル24の領域にパケットキュー識別子”
C”を上書き登録するとともに(図14の矢印(21)
参照)、末尾ポインタ値SLにパケットキュー識別子”
C”を上書き登録する(図14の(24)参照)。これ
で、時刻”10”にはパケットキュー識別子”A”およ
び”C”を要素とする同時送信リストが構築されたこと
になる。また、この時点では、送信待ちリストポインタ
25の先頭ポインタ値SFおよび末尾ポインタ値RLを
見ても分かるように(図14の(20)参照)、送信待
ちリストは空になる。
【0064】次に、タイマTimが進んで現在時刻”
9”を示したとする(図15参照)。タイマTimが現
在時刻”9”を示す直前の状態は、図14である。スケ
ジューリングテーブル23の現在時刻”9”に対応する
領域には、パケットキュー識別子”G”および”D”が
登録された同時送信リストが構築されているので、この
同時送信リストを送信待ちリストに追加する処理を実行
する。ここで、時刻”9”では送信待ちリストは空であ
るので、スケジューリングテーブル23の時刻”9”に
対応する領域の先頭ポインタ値SFおよび末尾ポインタ
値SLをそれぞれ送信待ちリストポインタ25の先頭ポ
インタ値RFおよび末尾ポインタ値RLに代入する(図
15の(27)および(28)参照)。これにより、ス
ケジューリングテーブル23の時刻”9”に対応する領
域に構築されていた同時送信リストがそのまま送信待ち
リストになる。
【0065】次に、送信待ちリストポインタ25の先頭
ポインタ値RFに保存されているパケットキュー識別
子”G”をパケット出力装置16に通知してパケットの
読み出しを指示する(図15の矢印(29)参照)。ま
た、パケットキュー識別子”G”をアドレス番地とする
同時送信リストテーブル24の領域を参照して(図15
の矢印(25)参照)、パケットキュー識別子”D”が
登録されているのを確認後、送信待ちリストの先頭をパ
ケットキュー識別子”D”に更新すべく、送信待ちリス
トポインタ25の先頭ポインタ値RFにパケットキュー
識別子”D”を代入する(図16の(30)参照)。
【0066】また、パケットキュー”G”を再スケジュ
ーリングするために、パケットキューテーブル22に保
持されている前回の送信予定時刻および送信間隔INT
を参照して、次回の送信予定時刻を計算する。ここで
は、具体的な送信予定時刻を想定した処理を説明するの
は割愛するが、計算された送信予定時刻が現在時刻また
はそれ以前であるならば、パケットキュー識別子”G”
を送信待ちリストへ追加する。また、計算された送信予
定時刻が現在時刻以後であるならば、パケットキュー識
別子”G”をスケジューリングテーブル23へ登録す
る。
【0067】次に、タイマTimが進んで現在時刻”1
0”を示したとする(図17参照)。タイマTimが現
在時刻”10”を示す直前の状態は、図16である。ス
ケジューリングテーブル23の現在時刻”10”に対応
する領域には、パケットキュー識別子”A”および”
C”が登録された同時送信リストが構築されているの
で、この同時送信リストを送信待ちリストに追加する処
理を実行する。現在時刻”10”では送信待ちリストは
空でないので、送信待ちリストポインタ25の先頭ポイ
ンタ値RFが保存しているパケットキュー識別子”D”
をアドレス番地とする同時送信リストテーブル24の領
域に、スケジューリングテーブル23の現在時刻”1
0”に対応する領域の先頭ポインタ値SF(パケットキ
ュー識別子”A”)を書き込む(図17の矢印(31)
参照)。その後、スケジューリングテーブル23の現在
時刻”10”に対応する領域の末尾ポインタ値SL(パ
ケットキュー識別子”C”)を送信待ちリストポインタ
25の末尾ポインタ値RLに代入する(図17の(3
3)参照)。これで、パケットキュー識別子”D”,”
A”および”C”から構成される送信待ちリストが構築
できたことになる。
【0068】次に、送信待ちリストポインタ25の先頭
ポインタ値RFに保存されているパケットキュー識別
子”D”をパケット出力装置16に通知してパケットの
読み出しを指示する(図17の矢印(34)参照)。ま
た、パケットキュー識別子”D”をアドレス番地とする
同時送信リストテーブル24の領域を参照して(図17
の矢印(31)参照)、パケットキュー識別子”A”が
登録されているのを確認後、送信待ちリストの先頭をパ
ケットキュー識別子”A”に更新すべく、送信待ちリス
トポインタ25の先頭ポインタ値RFにパケットキュー
識別子”A”を代入する(図18の(35)参照)。同
時に、パケットキュー”D”を再スケジューリングする
が、ここでは具体的な送信予定時刻を想定した処理を説
明するのは割愛する。
【0069】このように、送信待ちリストを設けること
によって、複数のパケットキューが同一の送信予定時刻
にスケジューリングされているケースでも、それら複数
のパケットキュー識別子が登録された同時送信リストを
送信待ちリストに登録するだけの簡易な構成により、同
一の時刻で送信競合が起きた場合にパケットを廃棄する
ことなくスケジューリングすることが可能である。
【0070】第1の実施の形態では、タイマTimが示
す現在時刻に対応する同時送信リストを送信待ちリスト
の末尾に追加する。パケットの送信タイミングにおい
て、スケジューリング管理装置15は、送信待ちリスト
の先頭に登録されているパケットキュー識別子のパケッ
トキューからパケットを送信するようにパケット出力装
置16に指示を出力した後、そのパケットキューを再ス
ケジューリングする。複数のパケットキューが同一の送
信予定時刻にスケジューリングされるケースでは、それ
ら複数のパケットキュー識別子が登録された同時送信リ
ストを送信待ちリストに追加するだけでよい。したがっ
て、従来技術Bのように、同一の送信予定時刻を有する
複数のパケットキューをサービスしている間はずっと停
止しておく仮想タイマHTimを用意する必要が無く、
構成を簡略化できる。
【0071】また、第1の実施の形態では、タイマTi
mが示す現在時刻に対応する同時送信リストを次々と送
信待ちリストに追加するだけでよく、同一の送信予定時
刻に複数のパケットキューがスケジューリングされるよ
うなケースを簡易な構成で処理可能である。これに対し
て、従来技術Bでは、仮想タイマHTimが示す送信予
定時刻に登録されているパケット蓄積部を全てサービス
した後に、先行的に進んでいるタイマTimとの間の時
刻に登録されているパケット蓄積部をサービスするため
に、パケット蓄積部の登録されている時刻を見つけよう
と仮想タイマHTimを過剰な速度で進めたり、パケッ
ト蓄積部の登録されている送信予定時刻を要素とするリ
ストを構成するなどしている。
【0072】さらに、第1の実施の形態では、送信予定
時刻毎に構築される同時送信リストを管理するための同
時送信リストテーブル(従来技術Bの同時到着コネクシ
ョンリストに相当)は、パケットキュー識別子をアドレ
ス番地として、そのアドレス番地の領域に格納する内容
は次にリスト接続されているパケットキュー識別子のみ
とする構成である。この構成では、リスト管理のために
はリストの先頭および末尾のパケットキュー識別子を管
理すればよく、テーブルにアクセスすることなくリスト
の先頭のパケットキュー識別子が容易に認識できる。リ
ストの先頭のパケットキュー識別子のパケットキューを
処理した後には、そのパケットキュー識別子をアドレス
番地とするテーブルの領域を参照して次にリスト接続さ
れているパケットキュー識別子を認識する。これに対し
て、従来技術Bの同時到着コネクションリストでは、パ
ケット蓄積部の識別子と異なった情報から構成されるア
ドレス番地(ポインタ値)で管理しており、そのポイン
タ値のテーブル領域を参照することで初めてパケット蓄
積部の識別子が判明し、同時にそのテーブル領域には次
にリスト接続されたパケット蓄積部の識別子を格納した
領域を識別するためのポインタ値も保存する構成になっ
ている。リスト管理のためにリストの先頭および末尾の
パケット蓄積部の識別子を格納した領域のポインタ値を
管理しておき、リストの先頭のパケット蓄積部の識別子
を認識するためには、ポインタ値が示すテーブル領域を
1度アクセスする必要がある。
【0073】さらにまた、第1の実施の形態では、パケ
ットキュー識別子がアドレス番地を兼ねていて、パケッ
トキュー識別子のみを格納するので、パケットキュー識
別子とリスト接続先のポインタ値との両方を格納する従
来技術Bよりも、同時送信リストテーブルの構築に必要
なメモリ量を削減することが可能であるのは明白であ
る。また、第1の実施の形態では、同時送信リストテー
ブルの空き領域の先頭および末尾のアドレス番地を保存
するSLフリーポインタが必要なく、制御を簡略化でき
る。
【0074】次に、本発明の第2の実施の形態について
図面を参照して説明する。
【0075】図19は、本発明の第2の実施の形態に係
るスケジューリング管理装置15の構成を示すブロック
図である。本実施の形態に係るスケジューリング管理装
置15は、複数の優先度に対応した送信待ちリストを用
意する構成をとるものであり、高優先と低優先との2レ
ベルの優先度を設けたケースに基づいて説明する。しか
し、所望の数だけ優先度を設けることが可能である。第
1の実施の形態に係るスケジューリング管理装置15に
おける単一の送信待ちリストを用意する構成と比較し
て、同時送信リストテーブル24の構成は同一である。
送信待ちリストポインタ25を複数の優先度に対応して
設置する。送信待ちリストポインタ25の高優先度の先
頭ポインタ値および末尾ポインタ値をRFHおよびRL
H、低優先度の先頭ポインタ値および末尾ポインタ値を
RFLおよびRLLと表記する。スケジューリングテー
ブル23は、同一の予定時刻に対して優先度毎に先頭ポ
インタ値SFおよび末尾ポインタ値SLを保持できるよ
うに構成する。すなわち、高優先度に対しては先頭ポイ
ンタ値SFHおよび末尾ポインタ値SLHを用意し、低
優先度に対しては先頭ポインタ値SFLおよび末尾ポイ
ンタ値SLLを用意する。また、パケットキューテーブ
ル22には、パケットキュー識別子毎に優先度を記述す
る欄を追加する。
【0076】図20は、複数の優先度別に同時送信リス
トを独立して設け、かつ複数の優先度別に送信待ちリス
トを独立して設ける場合に、タイマTimが現在時刻を
更新するたびに実行されるスケジューリング管理の全体
処理の論理的な処理フロー図である。この処理は、高優
先度同時送信リスト空判定ステップS1000と、高優
先度同時送信リスト高優先度送信待ちリスト追加ステッ
プS1001と、低優先度同時送信リスト空判定ステッ
プS1002と、低優先度同時送信リスト低優先度送信
待ちリスト追加ステップS1003と、高優先度送信待
ちリスト空判定ステップS1004と、パケットキュー
サービスステップS1005と、次回送信予定時刻計算
ステップS1006と、次回送信予定時刻/現在時刻比
較ステップS1007と、パケットキュー識別子高優先
度送信待ちリスト追加登録ステップS1008と、パケ
ットキュー識別子次回送信予定時刻高優先度同時送信リ
スト追加登録ステップS1009と、低優先度送信待ち
リスト空判定ステップS1010と、パケットキューサ
ービスステップS1011と、次回送信予定時刻計算ス
テップS1012と、次回送信予定時刻/現在時刻比較
ステップS1013と、パケットキュー識別子低優先度
送信待ちリスト追加登録ステップS1014と、パケッ
トキュー識別子次回送信予定時刻低優先度同時送信リス
ト追加登録ステップS1015とからなる。
【0077】次に、このように構成された第2の実施の
形態に係るスケジューリング管理装置15の動作につい
て、第1の実施の形態に係るスケジューリング管理装置
15との相違点を中心に説明する。
【0078】基本的な処理の流れは、第1の実施の形態
に係るスケジューリング管理装置15における優先度別
に同時送信リストおよび送信待ちリストを設けない場合
とほぼ同様である。
【0079】まず、初めに、スケジューリング管理装置
15は、高優先度の同時送信リストを高優先度の送信待
ちリストに追加する処理を実行する(ステップS100
0,S1001)。次に、低優先度の同時送信リストを
低優先度の送信待ちリストに追加する処理を実行する
(ステップS1002,S1003)。ここで、それぞ
れの優先度毎に、同時送信リストを送信待ちリストに追
加する処理は、図3に示した詳細処理と同一である。優
先度が3つ以上の場合は、優先度毎の上記処理を直列に
追加実行していけばよい。
【0080】次に、スケジューリング管理装置15は、
サービスするパケットキューを決定するにあたって、ま
ず高優先度の送信待ちリストが空であるかどうかを調べ
る(ステップS1004)。高優先度の送信待ちリスト
が空でなければ(ステップS1004でNO)、高優先
度の送信待ちリストの先頭に登録されているパケットキ
ューをサービスし(ステップS1005)、次回の送信
予定時刻を計算して(ステップS1006)、次回の送
信予定時刻が現在時刻より以前かどうかに応じて(ステ
ップS1007)、高優先度の送信待ちリストあるいは
同時送信リストに追加登録する(ステップS1008,
S1009)。高優先度の送信待ちリストが空であれば
(ステップS1004でYES)、低優先度の送信待ち
リストの先頭に登録されているパケットキューをサービ
スし(ステップS1011)、次回の送信予定時刻を計
算して(ステップS1012)、次回の送信予定時刻が
現在時刻より以前かどうかに応じて(ステップS101
3)、低優先度の送信待ちリストあるいは同時送信リス
トに追加登録する(ステップS1014,S101
5)。ここで、それぞれの優先度毎に、送信待ちリスト
の先頭をサービスしたり計算した次回の送信予定時刻に
基づいてパケットキューを送信待ちリストあるいは同時
送信リストに登録する処理は、図4,図5および図6と
全く同一である。優先度が3つ以上の場合は、ステップ
S1004のような、優先度の高い送信待ちリストが空
であれば、優先度の低い送信待ちリストを調べるという
分岐を増やしていけばよい。
【0081】ここで、第2の実施の形態に係るスケジュ
ーリング管理装置15の動作例を、図19,図21およ
び図22を用いてより具体的に説明する。
【0082】図19は、複数の優先度に対応した送信待
ちリストを有するスケジューリング管理装置15の動作
を説明する図である。図19は、タイマTimが現在時
刻”5”を示している場合に、高優先度の送信待ちリス
トに3個のパケットキュー識別子が登録され、低優先度
の送信待ちリストに2個のパケットキュー識別子が登録
されている状態を示す図である。
【0083】送信待ちリストポインタ25の高優先度の
先頭ポインタ値RFHおよび末尾ポインタ値RLHに保
存されているパケットキュー識別子は、それぞれ”G”
および”C”である。また、パケットキュー識別子”
G”をアドレス番地とする同時送信リストテーブル24
の領域を参照すると(図19の矢印(1)参照)、パケ
ットキュー識別子”D”が登録されている。さらに、パ
ケットキュー識別子”D”をアドレス番地とする同時送
信リストテーブル24の領域を参照すると(図19の矢
印(2)参照)、パケットキュー識別子”C”が登録さ
れている。これは送信待ちリストポインタ25の高優先
度の末尾ポインタ値RLHに保存されているパケットキ
ュー識別子”C”と一致するので、パケットキュー識別
子”G”,”D”および”C”を並び順とする高優先度
の送信待ちリストが構築されていることがわかる。
【0084】送信待ちリストポインタ25の低優先度の
先頭ポインタ値RFLおよび末尾ポインタ値RLLに保
存されているパケットキュー識別子は、それぞれ”A”
および”F”である。また、パケットキュー識別子”
A”をアドレス番地とする同時送信リストテーブル24
の領域を参照すると(図19の矢印(5)参照)、パケ
ットキュー識別子”F”が登録されている。これは送信
待ちリストポインタ25の末尾ポインタ値RLLに保存
されているパケットキュー識別子”F”と一致するの
で、パケットキュー識別子”A”および”F”を並び順
とする低優先度の送信待ちリストが構築されていること
がわかる。
【0085】また、スケジューリングテーブル23の現
在時刻”5”に対応する高優先度の同時送信リストには
パケットキュー”H”が、低優先度の同時送信リストに
はパケットキュー”B”および”E”がスケジューリン
グされている。すなわち、現在時刻”5”に対応する領
域の高優先度の先頭ポインタ値SFHおよび末尾ポイン
タ値SLHにはパケットキュー識別子”H”が、低優先
度の先頭ポインタ値SFLおよび末尾ポインタ値SLL
にはそれぞれパケットキュー識別子”B”および”E”
が記述されているとする。そして、パケットキュー識別
子”B”をアドレス番地とする同時送信リストテーブル
24の領域を参照すると(図19の矢印(9)参照)、
パケットキュー識別子”E”が登録されている。
【0086】スケジューリング管理装置15は、スケジ
ューリングテーブル23の現在時刻”5”に対応する領
域には、パケットキュー識別子”H”が登録された高優
先度の同時送信リストとパケットキュー識別子”B”お
よび”E”が登録された低優先度の同時送信リストとが
構築されているので、それぞれの同時送信リストを優先
度に対応した送信待ちリストに追加する処理を実行す
る。ここで、現在時刻”5”では、高優先度および低優
先度とも送信待ちリストは空でない。
【0087】高優先度に対しては、送信待ちリストポイ
ンタ25の高優先度の末尾ポインタ値RLHが保存して
いるパケットキュー識別子”C”をアドレス番地とする
同時送信リストテーブル24の領域に、スケジューリン
グテーブル23の現在時刻”5”に対応する領域の高優
先度の先頭ポインタ値SFH(パケットキュー識別子”
H”)を書き込む(図21の矢印(3)参照)。また、
スケジューリングテーブル23の現在時刻”5”に対応
する領域の高優先度の末尾ポインタ値SLH(パケット
キュー識別子”H”)を送信待ちリストポインタ25の
高優先度の末尾ポインタ値RLHに代入する(図21の
(13)参照)。これで、パケットキュー識別子”
G”,”D”,”C”および”H”から構成される高優
先度の送信待ちリストが構築できたことになる。
【0088】低優先度に対しては、送信待ちリストポイ
ンタ25の低優先度の末尾ポインタ値RLLが保存して
いるパケットキュー識別子”F”をアドレス番地とする
同時送信リストテーブル24の領域に、スケジューリン
グテーブル23の現在時刻”5”に対応する領域の低優
先度の先頭ポインタ値SFL(パケットキュー識別子”
B”)を書き込む(図21の矢印(6)参照)。その
後、スケジューリングテーブル23の現在時刻”5”に
対応する領域の低優先度の末尾ポインタ値SLL(パケ
ットキュー識別子”E”)を送信待ちリストポインタ2
5の低優先度の末尾ポインタ値RLLに代入する(図2
1の(16)参照)。これで、パケットキュー識別子”
A”,”F”,”B”および”E”から構成される低優
先度の送信待ちリストが構築できたことになる。
【0089】次に、スケジューリング管理装置15は、
パケット出力装置16に読み出しを指示するパケットキ
ューを選定する。高優先度の送信待ちリストが空でない
限りは、送信待ちリストポインタ25の高優先度の先頭
ポインタ値RFHをパケット出力装置16に指示する。
送信待ちリストポインタ25の低優先度の先頭ポインタ
値RFLは、高優先度のそれが空である時にのみ選択さ
れる。図21では、送信待ちリストポインタ25の高優
先度の先頭ポインタ値RFHに保存されているパケット
キュー識別子”G”をパケット出力装置16に通知して
パケットの読み出しを指示する。また、パケットキュー
識別子”G”をアドレス番地とする同時送信リストテー
ブル24の領域を参照して(図21の矢印(1)参
照)、パケットキュー識別子”D”が登録されているの
を確認後、高優先度の送信待ちリストの先頭をパケット
キュー識別子”D”に更新すべく、送信待ちリストポイ
ンタ25の高優先度の先頭ポインタ値RFHにパケット
キュー識別子”D”を代入する(図22の(19)参
照)。同時に、単一の送信待ちリストを用意する場合と
同様に、パケットキュー”G”を再スケジューリングす
る。
【0090】ここで、サービスされたパケットキューが
高優先度に設定されている場合、計算された送信予定時
刻が現在時刻またはそれ以前であるならば、高優先度の
送信待ちリストへ追加する。また、計算された送信予定
時刻が現在時刻以後であるならば、スケジューリングテ
ーブル23の対応する時刻の高優先度の同時送信リスト
に登録する。また、サービスされたパケットキューが低
優先度に設定されている場合、計算された送信予定時刻
が現在時刻またはそれ以前であるならば、低優先度の送
信待ちリストに追加する。また、計算された送信予定時
刻が現在時刻以後であるならば、スケジューリングテー
ブル23の対応する時刻の低優先度の同時送信リストに
登録する。パケットキュー”G”は高優先であるので、
次回の送信予定時刻”8”に対応する高優先度の同時送
信リストに登録する(図22の(20)参照)。
【0091】このように、送信待ちリストおよび送信予
定時刻毎の同時送信リストを、所望の数の優先度に応じ
て設けることによって、複数の優先度に応じたスケジュ
ーリングを提供することが可能である。
【0092】第2の実施の形態では、同一の送信予定時
刻に対して同時送信リストを複数の優先度に応じて構築
するとともに、送信待ちリストを複数の優先度に応じて
用意して優先度の高い送信待ちリストに登録されている
パケットキューを優先的にサービスすることで、3つ以
上の複数の優先度を容易に提供することが可能になる。
【0093】ところで、本発明は、固定長のATMセル
を交換するATMセル交換機だけでなく、可変長のパケ
ットを交換するパケット交換機に対しても適用可能であ
り、同様の改善効果が期待できる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数のパケット蓄積部が同一の送信予定時刻にスケジュ
ーリングされているケースでも、それらのパケット蓄積
部の識別子が登録された同時送信リストを送信待ちリス
トに登録するだけの簡易な構成により、同一の時刻で送
信競合が起きた場合にパケットを廃棄することなくスケ
ジューリングすることが可能であるという効果がある。
【0095】また、本発明では、同一の送信予定時刻に
対して同時送信リストを複数の優先度に応じて構築する
とともに、送信待ちリストを複数の優先度に応じて用意
して、優先度の高い送信待ちリストを優先的にサービス
することで、複数の優先度を提供することが可能になる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るスケジューリ
ング管理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態に係るスケジューリング管理
装置において、タイマが現在時刻を更新するたびに実行
されるスケジューリング管理の全体処理の論理的な流れ
を説明する処理フロー図である。
【図3】図2中の同時送信リストを送信待ちリストに追
加する処理(ステップS101)を実現するための詳細
処理フロー図である。
【図4】図2中の送信待ちリストの先頭に登録されたパ
ケットキュー識別子のパケットキューをサービスする処
理(ステップS103)を実現するための詳細処理フロ
ー図である。
【図5】図2中の次回の送信予定時刻が現在時刻以前で
あった場合にパケットキュー識別子を送信待ちリストに
追加登録する処理(ステップS106)を実現するため
の詳細処理フロー図である。
【図6】図2中の次回の送信予定時刻が現在時刻以前で
ない場合にパケットキュー識別子を次回の送信予定時刻
の同時送信リストに追加登録する処理(ステップS10
7)を実現するための詳細処理フロー図である。
【図7】第1の実施の形態に係るスケジューリング管理
装置の動作処理を示す一状態図である。
【図8】第1の実施の形態に係るスケジューリング管理
装置の動作処理を示す一状態図である。
【図9】第1の実施の形態に係るスケジューリング管理
装置の動作処理を示す一状態図である。
【図10】第1の実施の形態に係るスケジューリング管
理装置の動作処理を示す一状態図である。
【図11】第1の実施の形態に係るスケジューリング管
理装置の動作処理を示す一状態図である。
【図12】第1の実施の形態に係るスケジューリング管
理装置の動作処理を示す一状態図である。
【図13】第1の実施の形態に係るスケジューリング管
理装置の動作処理を示す一状態図である。
【図14】第1の実施の形態に係るスケジューリング管
理装置の動作処理を示す一状態図である。
【図15】第1の実施の形態に係るスケジューリング管
理装置の動作処理を示す一状態図である。
【図16】第1の実施の形態に係るスケジューリング管
理装置の動作処理を示す一状態図である。
【図17】第1の実施の形態に係るスケジューリング管
理装置の動作処理を示す一状態図である。
【図18】第1の実施の形態に係るスケジューリング管
理装置の動作処理を示す一状態図である。
【図19】本発明の第2の実施の形態に係るスケジュー
リング管理装置の構成を示すブロック図である。
【図20】第2の実施の形態に係るスケジューリング管
理装置において、複数の優先度別に同時送信リストを独
立して設け、かつ複数の優先度別に送信待ちリストを独
立して設ける場合のタイマTimが現在時刻を更新する
たびに実行されるスケジューリング管理の全体処理の論
理的な処理フロー図である。
【図21】第2の実施の形態に係るスケジューリング管
理装置の動作処理を示す一状態図である。
【図22】第2の実施の形態に係るスケジューリング管
理装置の動作処理を示す一状態図である。
【図23】ネットワークノード装置に含まれるシェーピ
ング装置の構成を説明するブロック図である。
【符号の説明】
12 パケット入力回線 13 パケット入力装置 14 パケット蓄積装置 15 スケジューリング管理装置 16 パケット出力装置 17 パケット出力回線 21 タイマ 22 パケットキューテーブル 23 スケジューリングテーブル 24 同時送信リストテーブル 25 送信待ちリストポインタ ”A”〜”H” パケットキュー,パケットキュー識別
子 RF 先頭ポインタ値 RL 末尾ポインタ値 RFH 高優先度の先頭ポインタ値 RLH 高優先度の末尾ポインタ値 RFL 低優先度の先頭ポインタ値 RLL 低優先度の末尾ポインタ値 SF 先頭ポインタ値 SL 末尾ポインタ値 SFH 高優先度の先頭ポインタ値 SLH 高優先度の末尾ポインタ値 SFL 低優先度の先頭ポインタ値 SLL 低優先度の末尾ポインタ値 Tim タイマ S100 同時送信リスト空判定ステップ S101 同時送信リスト送信待ちリスト追加ステップ S102 送信待ちリスト空判定ステップ S103 パケットキューサービスステップ S104 次回送信予定時刻計算ステップ S105 次回送信予定時刻/現在時刻比較ステップ S106 パケットキュー識別子送信待ちリスト追加登
録ステップ S107 パケットキュー識別子次回送信予定時刻同時
送信リスト追加登録ステップ S1000 高優先度同時送信リスト空判定ステップ S1001 高優先度同時送信リスト高優先度送信待ち
リスト追加ステップ S1002 低優先度同時送信リスト空判定ステップ S1003 低優先度同時送信リスト低優先度送信待ち
リスト追加ステップ S1004 高優先度送信待ちリスト空判定ステップ S1005 パケットキューサービスステップ S1006 次回送信予定時刻計算ステップ S1007 次回送信予定時刻/現在時刻比較ステップ S1008 パケットキュー識別子高優先度送信待ちリ
スト追加登録ステップ S1009 パケットキュー識別子次回送信予定時刻高
優先度同時送信リスト追加登録ステップ S1010 低優先度送信待ちリスト空判定ステップ S1011 パケットキューサービスステップ S1012 次回送信予定時刻計算ステップ S1013 次回送信予定時刻/現在時刻比較ステップ S1014 パケットキュー識別子低優先度送信待ちリ
スト追加登録ステップ S1015 パケットキュー識別子次回送信予定時刻低
優先度同時送信リスト追加登録ステップ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パケットを伝送媒体として転送するネッ
    トワークノード装置内に構築され、パケットを一時的に
    蓄積する複数のパケット蓄積部毎に送信予定時刻を決定
    するとともに、同一の送信予定時刻を有するパケット蓄
    積部の識別子から構成される同時送信リストを送信予定
    時刻毎に備え、現在時刻に対応する同時送信リストに識
    別子が登録されているパケット蓄積部からパケットをサ
    ービスすることを決定するスケジューリング管理装置に
    おいて、すでに現在時刻が送信予定時刻を過ぎているが
    まだサービスされていないパケット蓄積部の識別子から
    構成される送信待ちリストを備えることを特徴とするス
    ケジューリング管理装置。
  2. 【請求項2】 現在時刻に対応する同時送信リストを前
    記送信待ちリストに追加することを特徴とする請求項1
    記載のスケジューリング管理装置。
  3. 【請求項3】 送信タイミングにおいて前記送信待ちリ
    ストの先頭に登録されている識別子のパケット蓄積部を
    サービスし、サービスされたパケット蓄積部を再スケジ
    ューリングすることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載のスケジューリング管理装置。
  4. 【請求項4】 前記送信待ちリストの先頭に登録されて
    いる識別子のパケット蓄積部をサービスしてから再スケ
    ジューリングする際に、新たに計算された送信予定時刻
    が現在時刻以前である場合には識別子を前記送信待ちリ
    ストに追加することを特徴とする請求項1,請求項2ま
    たは請求項3記載のスケジューリング管理装置。
  5. 【請求項5】 送信予定時刻毎の同時送信リストを構築
    するための同時送信リストテーブルを、パケット蓄積部
    の識別子をアドレス番地として、このアドレス番地には
    次にリスト接続されているパケット蓄積部の識別子を格
    納する領域のみを設けた構成とすることを特徴とする請
    求項1,請求項2,請求項3または請求項4記載のスケ
    ジューリング管理装置。
  6. 【請求項6】 同時送信リストを、同一の送信予定時刻
    に対して、複数の優先度別に独立して設けることを特徴
    とする請求項1,請求項2,請求項3,請求項4または
    請求項5記載のスケジューリング管理装置。
  7. 【請求項7】 前記送信待ちリストを、複数の優先度別
    に独立して設けることを特徴とする請求項1,請求項
    2,請求項3,請求項4,請求項5または請求項6記載
    のスケジューリング管理装置。
  8. 【請求項8】 複数の優先度に対応して設けられた前記
    送信待ちリストのうちの優先度の高い送信待ちリストが
    空でない限りは優先度の高い送信待ちリストに登録され
    た識別子のパケット蓄積部を優先的にサービスすること
    を特徴とする請求項1,請求項2,請求項3,請求項
    4,請求項5,請求項6または請求項7記載のスケジュ
    ーリング管理装置。
  9. 【請求項9】 複数の優先度に対応して設けられた送信
    待ちリストのうちの優先度の高い送信待ちリストが空で
    ある時に優先度の低い送信待ちリストに登録された識別
    子のパケット蓄積部をサービスすることを特徴とする請
    求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請
    求項6,請求項7または請求項8記載のスケジューリン
    グ管理装置。
  10. 【請求項10】 前記パケット蓄積部が、パケットキュ
    ーでなることを特徴とする請求項1,請求項2,請求項
    3,請求項4,請求項5,請求項6,請求項7,請求項
    8または請求項9記載のスケジューリング管理装置。
  11. 【請求項11】 現在時刻を示すタイマと、パケットキ
    ュー識別子対応に送信間隔および送信予定時刻を格納す
    るパケットキューテーブルと、各アドレス番地の領域に
    送信予定時刻に読み出しをスケジューリングされている
    パケットキューのパケットキュー識別子から構成される
    同時送信リストの、先頭および末尾のパケットキュー識
    別子を保存するスケジューリングテーブルと、同一時刻
    に読み出しをスケジューリングされているパケットキュ
    ーのパケットキュー識別子からなる同時送信リストを構
    成するために、パケットキュー識別子をアドレス番地と
    して検索され、各アドレス番地の領域に同一の同時送信
    リスト上の次にリスト接続されているパケットキュー識
    別子が保存される同時送信リストテーブルと、現在時刻
    が送信予定時刻を過ぎているがまだサービスされていな
    いパケットキューのパケットキュー識別子から構成され
    る送信待ちリストの先頭および末尾のパケットキュー識
    別子を保存する送信待ちリストポインタとを有すること
    を特徴とするスケジューリング管理装置。
  12. 【請求項12】 現在時刻を示すタイマと、パケットキ
    ュー識別子対応に送信間隔,送信予定時刻および優先度
    を格納するパケットキューテーブルと、各アドレス番地
    の領域に送信予定時刻に読み出しをスケジューリングさ
    れているパケットキューのパケットキュー識別子から構
    成される同時送信リストの、先頭および末尾のパケット
    キュー識別子を優先度別に保存するスケジューリングテ
    ーブルと、同一時刻に読み出しをスケジューリングされ
    ているパケットキューのパケットキュー識別子からなる
    同時送信リストを構成するために、パケットキュー識別
    子をアドレス番地として検索され、各アドレス番地の領
    域に同一の同時送信リスト上の次にリスト接続されてい
    るパケットキュー識別子が保存される同時送信リストテ
    ーブルと、現在時刻が送信予定時刻を過ぎているがまだ
    サービスされていないパケットキューのパケットキュー
    識別子から構成される送信待ちリストの先頭および末尾
    のパケットキュー識別子を優先度別に保存する送信待ち
    リストポインタとを有することを特徴とするスケジュー
    リング管理装置。
  13. 【請求項13】 タイマが示す現在時刻に読み出しをス
    ケジューリングされている空でない同時送信リストが登
    録されているかどうかを調べるステップと、前記タイマ
    が示す現在時刻に空でない同時送信リストが登録されて
    いるならば該同時送信リストを送信待ちリストに追加す
    るステップと、送信待ちリストが空であるかどうかを調
    べるステップと、送信待ちリストが空でなければ送信待
    ちリストの先頭に登録されているパケットキュー識別子
    のパケットキューをサービスするステップと、次回の送
    信予定時刻を計算するステップと、次回の送信予定時刻
    が現在時刻以前であるならばパケットキュー識別子を送
    信待ちリストに追加するステップと、次回の送信予定時
    刻が現在時刻以前でなければパケットキュー識別子を次
    回の送信予定時刻に対応する同時送信リストに追加する
    ステップとを含むことを特徴とするスケジューリング管
    理方法。
  14. 【請求項14】 タイマが示す現在時刻に読み出しをス
    ケジューリングされている空でない高優先度の同時送信
    リストが登録されているかどうかを調べるステップと、
    前記タイマが示す現在時刻に空でない高優先度の同時送
    信リストが登録されているならば該高優先度の同時送信
    リストを高優先度の送信待ちリストに追加する処理を実
    行するステップと、前記タイマが示す現在時刻に読み出
    しをスケジューリングされている空でない低優先度の同
    時送信リストが登録されているかどうかを調べるステッ
    プと、前記タイマが示す現在時刻に空でない低優先度の
    同時送信リストが登録されているならば該低優先度の同
    時送信リストを低優先度の送信待ちリストに追加する処
    理を実行するステップと、高優先度の送信待ちリストが
    空であるかどうかを調べるステップと、高優先度の送信
    待ちリストが空でなければ高優先度の送信待ちリストの
    先頭に登録されているパケットキューをサービスするス
    テップと、次回の送信予定時刻を計算するステップと、
    次回の送信予定時刻が現在時刻より以前かどうかに応じ
    て高優先度の送信待ちリストあるいは同時送信リストに
    追加登録するステップと、高優先度の送信待ちリストが
    空であれば低優先度の送信待ちリストの先頭に登録され
    ているパケットキューをサービスするステップと、次回
    の送信予定時刻を計算するステップと、次回の送信予定
    時刻が現在時刻より以前かどうかに応じて低優先度の送
    信待ちリストあるいは同時送信リストに追加登録するス
    テップとを含むことを特徴とするスケジューリング管理
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020149503A (ja) * 2019-03-14 2020-09-17 株式会社東芝 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム

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