JPH06224933A - バッファメモリ装置 - Google Patents
バッファメモリ装置Info
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- JPH06224933A JPH06224933A JP5009090A JP909093A JPH06224933A JP H06224933 A JPH06224933 A JP H06224933A JP 5009090 A JP5009090 A JP 5009090A JP 909093 A JP909093 A JP 909093A JP H06224933 A JPH06224933 A JP H06224933A
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- Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)
- Memory System (AREA)
- Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】アドレスポインタのためのレジスタ量を削減
し、データ種別毎の記憶要素リストを一つのリストとし
て扱えるバッファメモリ装置を提供する。 【構成】記憶要素100〜10mの各ポインタ記憶部1
20〜120mに格納されたポインタのチェーンによっ
て一つの環状構造をなし、データ記憶部110〜11m
に格納されているデータの種別毎にFIFO形式の複数
の記憶要素リストを形成するバッファメモリ10と、記
憶要素リストの先頭の記憶要素のアドレスを示すポイン
タが格納された記憶要素のアドレスを示すリストポイン
タを格納したポインタレジスタ20と、ポインタ記憶部
120〜120mとポインタレジスタ20を参照して所
定の記憶要素リストの先頭の記憶要素に対してデータの
読み出しまたは書き込み操作を行い、その記憶要素を他
の記憶要素リストの末尾に移動させる制御を行う制御部
30とを有する。
し、データ種別毎の記憶要素リストを一つのリストとし
て扱えるバッファメモリ装置を提供する。 【構成】記憶要素100〜10mの各ポインタ記憶部1
20〜120mに格納されたポインタのチェーンによっ
て一つの環状構造をなし、データ記憶部110〜11m
に格納されているデータの種別毎にFIFO形式の複数
の記憶要素リストを形成するバッファメモリ10と、記
憶要素リストの先頭の記憶要素のアドレスを示すポイン
タが格納された記憶要素のアドレスを示すリストポイン
タを格納したポインタレジスタ20と、ポインタ記憶部
120〜120mとポインタレジスタ20を参照して所
定の記憶要素リストの先頭の記憶要素に対してデータの
読み出しまたは書き込み操作を行い、その記憶要素を他
の記憶要素リストの末尾に移動させる制御を行う制御部
30とを有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のユーザによって
アクセスされる共通リソースとしてのバッファメモリ装
置、例えば共通バッファ型ATMスイッチに用いられる
共通バッファメモリ装置に関する。
アクセスされる共通リソースとしてのバッファメモリ装
置、例えば共通バッファ型ATMスイッチに用いられる
共通バッファメモリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、音声、データおよび画像といった
各種メディアからの通信情報を一元化して扱うことので
きる広帯域ISDN(B−ISDN:Broad-Band Integ
ratedServices Digital Network)が注目されている。
このB−ISDNにおいては、ATM(Asynchronous T
ransfer Mode:非同期転送モード)方式の通信システム
が用いられる方向で現在研究が進められている。
各種メディアからの通信情報を一元化して扱うことので
きる広帯域ISDN(B−ISDN:Broad-Band Integ
ratedServices Digital Network)が注目されている。
このB−ISDNにおいては、ATM(Asynchronous T
ransfer Mode:非同期転送モード)方式の通信システム
が用いられる方向で現在研究が進められている。
【0003】ATM通信システムにおいては、バースト
性トラヒックのセル流等の影響で、ATM交換機内にあ
る特定の出方路を宛先としたATMセルが大量に入力さ
れることがある。これによりATM交換機内で輻輳状態
を生じてしまい、その結果としてセル廃棄を生じるとい
う問題がある。このような問題に対して、ATM交換機
の構成要素であるATMスイッチを共通バッファ型のス
イッチ構成とすることが考えられている。共通バッファ
型ATMスイッチは、各出力ポート毎にセル蓄積のため
のバッファメモリを持たせた一般的なATMスイッチの
構成と異なり、ATMスイッチの各単位スイッチ内で複
数の入出力ポートに対して一つの大きなバッファメモリ
(これを共通バッファメモリという)を共用し、特定の
出力ポートにかかる負荷を単位スイッチ全体で緩和させ
るようにしたものである。
性トラヒックのセル流等の影響で、ATM交換機内にあ
る特定の出方路を宛先としたATMセルが大量に入力さ
れることがある。これによりATM交換機内で輻輳状態
を生じてしまい、その結果としてセル廃棄を生じるとい
う問題がある。このような問題に対して、ATM交換機
の構成要素であるATMスイッチを共通バッファ型のス
イッチ構成とすることが考えられている。共通バッファ
型ATMスイッチは、各出力ポート毎にセル蓄積のため
のバッファメモリを持たせた一般的なATMスイッチの
構成と異なり、ATMスイッチの各単位スイッチ内で複
数の入出力ポートに対して一つの大きなバッファメモリ
(これを共通バッファメモリという)を共用し、特定の
出力ポートにかかる負荷を単位スイッチ全体で緩和させ
るようにしたものである。
【0004】このような共通バッファ型ATMスイッチ
に使用される共通バッファメモリに対する入力ポートや
出力ポートからのアクセスにおいては、待ち合わせ処理
が行われる。待ち合わせ処理は、一般的にメモリ、バッ
ファ、その周辺装置などの資源が複数のユーザによって
共通に使用される場合、要求される資源を順序よく各ユ
ーザに割り当てる目的で用いられる手法である。待ち合
わせ処理の手順としては、次の3つが知られている。 (a)到着したデータを待ち行列の最後に並ばせ、最も
早く到着したデータから順に出力するFIFO(first-i
n first-out)形式 (b)到着したデータを待ち行列の最後に並ばせ、最も
早く到着したデータを最後に出力するFILO(first-i
n last-out) 形式 (c)到着したデータを待ち行列の任意の位置に並ば
せ、任意のデータを出力するRIRO(random-in rando
m-out)形式
に使用される共通バッファメモリに対する入力ポートや
出力ポートからのアクセスにおいては、待ち合わせ処理
が行われる。待ち合わせ処理は、一般的にメモリ、バッ
ファ、その周辺装置などの資源が複数のユーザによって
共通に使用される場合、要求される資源を順序よく各ユ
ーザに割り当てる目的で用いられる手法である。待ち合
わせ処理の手順としては、次の3つが知られている。 (a)到着したデータを待ち行列の最後に並ばせ、最も
早く到着したデータから順に出力するFIFO(first-i
n first-out)形式 (b)到着したデータを待ち行列の最後に並ばせ、最も
早く到着したデータを最後に出力するFILO(first-i
n last-out) 形式 (c)到着したデータを待ち行列の任意の位置に並ば
せ、任意のデータを出力するRIRO(random-in rando
m-out)形式
【0005】従来、これらの待ち合わせ処理手順は、出
力ポートやデータの読み出し優先度等の異なるデータ種
別毎に、ポインタチェーンによって可変長のデータ待ち
行列を構成するリンクトリスト方式、あるいはデータ種
別毎に形成されたポインタチェーンのリングによってデ
ータ待ち行列を構成するリングバッファ方式によって実
現されてきた。これらの手法では、各ユーザ対応に(共
通バッファ型ATMスイッチの場合を例にとると、各出
力ポート毎に)独立のデータを格納する記憶要素のリス
ト(以下、記憶要素リストという)を設けている。すな
わち、記憶要素リストはバッファメモリを構成する複数
の記憶要素をデータ種別毎にまとめたものである。記憶
要素の一つ一つは、データを格納するデータ記憶部と、
他の記憶要素のアドレスを示すポインタを格納するポイ
ンタ記憶部とから構成される。
力ポートやデータの読み出し優先度等の異なるデータ種
別毎に、ポインタチェーンによって可変長のデータ待ち
行列を構成するリンクトリスト方式、あるいはデータ種
別毎に形成されたポインタチェーンのリングによってデ
ータ待ち行列を構成するリングバッファ方式によって実
現されてきた。これらの手法では、各ユーザ対応に(共
通バッファ型ATMスイッチの場合を例にとると、各出
力ポート毎に)独立のデータを格納する記憶要素のリス
ト(以下、記憶要素リストという)を設けている。すな
わち、記憶要素リストはバッファメモリを構成する複数
の記憶要素をデータ種別毎にまとめたものである。記憶
要素の一つ一つは、データを格納するデータ記憶部と、
他の記憶要素のアドレスを示すポインタを格納するポイ
ンタ記憶部とから構成される。
【0006】バッファメモリの各記憶要素リストに対し
ては、データが追加あるいは削除される度に更新される
書き込みアドレスおよび読み出しアドレスを示すアドレ
スポインタを必要とする。このため、従来ではバッファ
メモリとは別に、各記憶要素リストにおける書き込みア
ドレスおよび読み出しアドレスを示すポインタを格納す
る合計(記憶要素リスト数×2)個のポインタレジスタ
を設け、データの追加および削除は各記憶要素リスト毎
に独立して行っていた。
ては、データが追加あるいは削除される度に更新される
書き込みアドレスおよび読み出しアドレスを示すアドレ
スポインタを必要とする。このため、従来ではバッファ
メモリとは別に、各記憶要素リストにおける書き込みア
ドレスおよび読み出しアドレスを示すポインタを格納す
る合計(記憶要素リスト数×2)個のポインタレジスタ
を設け、データの追加および削除は各記憶要素リスト毎
に独立して行っていた。
【0007】ところで、ATMスイッチではATMセル
という高速のデータを転送することが要求される。従っ
て、共通バッファ型ATMスイッチを実現する場合、共
通バッファメモリの書き込みおよび読み出しアドレスポ
インタの更新に際して厳しい時間的な制約が課されるた
め、アドレスポインタを格納するポインタレジスタとし
ては高速に動作できるレジスタが必要となる。ポインタ
レジスタはハードウェア規模およびコストに対する制約
から、できるだけ数が少ないことが望まれる。しかし、
従来では上述したように各データ種別毎の書き込みおよ
び読み出しアドレスポインタ全てに対してポインタレジ
スタを設けているため、ポインタレジスタとして必要な
レジスタ量が非常に多くなってしまう。
という高速のデータを転送することが要求される。従っ
て、共通バッファ型ATMスイッチを実現する場合、共
通バッファメモリの書き込みおよび読み出しアドレスポ
インタの更新に際して厳しい時間的な制約が課されるた
め、アドレスポインタを格納するポインタレジスタとし
ては高速に動作できるレジスタが必要となる。ポインタ
レジスタはハードウェア規模およびコストに対する制約
から、できるだけ数が少ないことが望まれる。しかし、
従来では上述したように各データ種別毎の書き込みおよ
び読み出しアドレスポインタ全てに対してポインタレジ
スタを設けているため、ポインタレジスタとして必要な
レジスタ量が非常に多くなってしまう。
【0008】また、従来ではデータ種別毎に独立の記憶
要素リストを作成していたため、共通バッファ型ATM
スイッチ内の共通バッファメモリにおける同一出力ポー
トに向かう優先度の異なった複数のセル待ち行列のよう
に、同一のユーザを持つ複数の記憶要素リストを一つの
リストとして処理することは、難しくなる。さらに、こ
のことはデータ待ち行列を構成するポインタチェーンが
正しく繋がっているかどうかを確認し、誤っているとき
訂正しようとする場合、各記憶要素リスト毎にこれらポ
インタチェーンの確認・訂正の操作を行わなければなら
ず、その操作に時間がかかる上、ハードウェアの複雑さ
を増すという問題ともなる。
要素リストを作成していたため、共通バッファ型ATM
スイッチ内の共通バッファメモリにおける同一出力ポー
トに向かう優先度の異なった複数のセル待ち行列のよう
に、同一のユーザを持つ複数の記憶要素リストを一つの
リストとして処理することは、難しくなる。さらに、こ
のことはデータ待ち行列を構成するポインタチェーンが
正しく繋がっているかどうかを確認し、誤っているとき
訂正しようとする場合、各記憶要素リスト毎にこれらポ
インタチェーンの確認・訂正の操作を行わなければなら
ず、その操作に時間がかかる上、ハードウェアの複雑さ
を増すという問題ともなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
バッファメモリ装置では、書き込みおよび読み出しアド
レスポインタを格納するためにポインタレジスタを各デ
ータ種別毎に書き込みおよび読み出しアドレスポインタ
全てに対して設ける必要から、ポインタレジスタとして
必要なレジスタ量が非常に多くなり、ハードウェア規模
が大きなものとなってしまう。このため、特に高速のデ
ータを転送することが要求される場合、共通バッファ型
ATMスイッチにおける共通バッファメモリのようなバ
ッファメモリ装置では、高速動作の可能なレジスタを多
数必要とすることから、コストが高くなるという問題が
あった。
バッファメモリ装置では、書き込みおよび読み出しアド
レスポインタを格納するためにポインタレジスタを各デ
ータ種別毎に書き込みおよび読み出しアドレスポインタ
全てに対して設ける必要から、ポインタレジスタとして
必要なレジスタ量が非常に多くなり、ハードウェア規模
が大きなものとなってしまう。このため、特に高速のデ
ータを転送することが要求される場合、共通バッファ型
ATMスイッチにおける共通バッファメモリのようなバ
ッファメモリ装置では、高速動作の可能なレジスタを多
数必要とすることから、コストが高くなるという問題が
あった。
【0010】また、従来のバッファメモリ装置ではデー
タ種別毎に独立の記憶要素リストを作成していたため、
同一のユーザを持つ複数の記憶要素リストを一つのリス
トとして簡潔に処理することが難しくなり、さらにポイ
ンタチェーンの確認・訂正を各記憶要素リスト毎に行わ
なければならないために、確認・訂正の操作に時間がか
かり、かつハードウェアが一層複雑になるという問題が
あった。
タ種別毎に独立の記憶要素リストを作成していたため、
同一のユーザを持つ複数の記憶要素リストを一つのリス
トとして簡潔に処理することが難しくなり、さらにポイ
ンタチェーンの確認・訂正を各記憶要素リスト毎に行わ
なければならないために、確認・訂正の操作に時間がか
かり、かつハードウェアが一層複雑になるという問題が
あった。
【0011】本発明は、データの追加および削除に必要
とされるアドレスポインタ数を少なくしてポインタレジ
スタに必要なレジスタ量を削減し、さらにデータ種別毎
に設定される複数の記憶要素リストを一つのリストとし
て簡潔に扱うことを可能としたバッファメモリ装置を提
供することを目的とする。
とされるアドレスポインタ数を少なくしてポインタレジ
スタに必要なレジスタ量を削減し、さらにデータ種別毎
に設定される複数の記憶要素リストを一つのリストとし
て簡潔に扱うことを可能としたバッファメモリ装置を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明はデータ記憶部とポインタ記憶部をそれぞれ
有する複数の記憶要素により構成され、前記ポインタ記
憶部に格納されている他の記憶要素のアドレスを示すポ
インタのチェーンによって論理的に一つの環状構造をな
すと共に前記データ記憶部に格納されているデータのデ
ータ種別毎に仮想的なファースト・イン・ファースト・
アウト形式の複数の記憶要素リストを形成するバッファ
メモリと、前記複数の記憶要素リストの各々の先頭の記
憶要素のアドレスを示すポインタが格納された記憶要素
のアドレスを示すリストポインタを格納したポインタレ
ジスタと、前記ポインタ記憶部に格納されたポインタお
よび前記ポインタレジスタに格納されたリストポインタ
を参照して、所定の記憶要素リストの先頭の記憶要素に
対してデータの読み出しまたは書き込み操作を行い、該
読み出しまたは書き込み操作の終了した記憶要素を他の
所定の記憶要素リストの末尾に移動させる制御を行う制
御手段とを備えたことを特徴とする。
め、本発明はデータ記憶部とポインタ記憶部をそれぞれ
有する複数の記憶要素により構成され、前記ポインタ記
憶部に格納されている他の記憶要素のアドレスを示すポ
インタのチェーンによって論理的に一つの環状構造をな
すと共に前記データ記憶部に格納されているデータのデ
ータ種別毎に仮想的なファースト・イン・ファースト・
アウト形式の複数の記憶要素リストを形成するバッファ
メモリと、前記複数の記憶要素リストの各々の先頭の記
憶要素のアドレスを示すポインタが格納された記憶要素
のアドレスを示すリストポインタを格納したポインタレ
ジスタと、前記ポインタ記憶部に格納されたポインタお
よび前記ポインタレジスタに格納されたリストポインタ
を参照して、所定の記憶要素リストの先頭の記憶要素に
対してデータの読み出しまたは書き込み操作を行い、該
読み出しまたは書き込み操作の終了した記憶要素を他の
所定の記憶要素リストの末尾に移動させる制御を行う制
御手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
【作用】バッファメモリの全ての記憶要素は、各々の記
憶要素のデータ記憶部で格納しているデータのデータ種
別毎にファーストイン・ファーストアウト(FIFO)
形式の記憶要素リストを形成した上で、全体としては一
つの環状の記憶要素リストを形成している。そして、バ
ッファメモリの各記憶要素のポインタ記憶部に格納され
たポインタと、ポインタレジスタに格納されたリストポ
インタを参照して所定の記憶要素リストの先頭の記憶要
素に対してデータの読み出しまたは書き込み操作を行
い、その後読み出しまたは書き込み操作の終了した記憶
要素を他の所定の記憶要素リストの末尾に移動させる。
このようにして、バッファメモリにおけるデータの追加
および削除が可能が行われる。
憶要素のデータ記憶部で格納しているデータのデータ種
別毎にファーストイン・ファーストアウト(FIFO)
形式の記憶要素リストを形成した上で、全体としては一
つの環状の記憶要素リストを形成している。そして、バ
ッファメモリの各記憶要素のポインタ記憶部に格納され
たポインタと、ポインタレジスタに格納されたリストポ
インタを参照して所定の記憶要素リストの先頭の記憶要
素に対してデータの読み出しまたは書き込み操作を行
い、その後読み出しまたは書き込み操作の終了した記憶
要素を他の所定の記憶要素リストの末尾に移動させる。
このようにして、バッファメモリにおけるデータの追加
および削除が可能が行われる。
【0014】従って、アドレスポインタとしては各記憶
要素リストの先頭の記憶要素のアドレスを示すポインタ
が格納された記憶要素のアドレスを示すリストポインタ
のみを記憶すればよく、ポインタレジスタのレジスタ量
が大きく削減される。
要素リストの先頭の記憶要素のアドレスを示すポインタ
が格納された記憶要素のアドレスを示すリストポインタ
のみを記憶すればよく、ポインタレジスタのレジスタ量
が大きく削減される。
【0015】また、データ種別毎に設定された複数の記
憶要素リストが論理的に一つの環状構造をなしているた
めに、これらのリストを一つのリストとして扱うことが
可能となり、ポインタチェーンの確認・訂正も容易とな
る。
憶要素リストが論理的に一つの環状構造をなしているた
めに、これらのリストを一つのリストとして扱うことが
可能となり、ポインタチェーンの確認・訂正も容易とな
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
する。
【0017】図1は、本発明の一実施例に係るバッファ
メモリ装置の論理的な構成を示す図である。バッファメ
モリ10はm個の記憶要素100〜10mから構成さ
れ、各記憶要素100〜10mはデータ記憶部110〜
11mとポインタ記憶部120〜12mから構成され
る。ポインタ記憶部120〜12mには、該ポインタ記
憶部を含む記憶要素とは別の記憶要素が存在するアドレ
スを示すポインタが格納されている。
メモリ装置の論理的な構成を示す図である。バッファメ
モリ10はm個の記憶要素100〜10mから構成さ
れ、各記憶要素100〜10mはデータ記憶部110〜
11mとポインタ記憶部120〜12mから構成され
る。ポインタ記憶部120〜12mには、該ポインタ記
憶部を含む記憶要素とは別の記憶要素が存在するアドレ
スを示すポインタが格納されている。
【0018】ここで、記憶要素100〜10mはポイン
タ記憶部120〜12mに格納されたポインタのチェー
ン(以後、ポインタチェーンという)によって論理的に
一つの環状構造をなしている。また、記憶要素100〜
10mはデータ記憶部110〜11mに格納されている
データのデータ種別毎に分類され、同一のデータ種別に
対応する記憶要素は、ポインタチェーンによって一続き
の仮想的なFIFO形式の記憶要素リストを形成してい
る。記憶要素リストは、データ種別数(=n+1)だけ
存在する。ここで、データ種別は例えばバッファメモリ
10が共通バッファ型ATMスイッチにおける共通バッ
ファメモリの場合、出力ポートやデータの読み出し優先
度等により設定される。
タ記憶部120〜12mに格納されたポインタのチェー
ン(以後、ポインタチェーンという)によって論理的に
一つの環状構造をなしている。また、記憶要素100〜
10mはデータ記憶部110〜11mに格納されている
データのデータ種別毎に分類され、同一のデータ種別に
対応する記憶要素は、ポインタチェーンによって一続き
の仮想的なFIFO形式の記憶要素リストを形成してい
る。記憶要素リストは、データ種別数(=n+1)だけ
存在する。ここで、データ種別は例えばバッファメモリ
10が共通バッファ型ATMスイッチにおける共通バッ
ファメモリの場合、出力ポートやデータの読み出し優先
度等により設定される。
【0019】一方、バッファメモリ10とは別に、バッ
ファメモリ10を管理するためのポインタレジスタ20
が設けられている。このポインタレジスタ20には、
(n+1)個のリストポインタ200〜20nが格納さ
れている。これらのリストポインタ200〜20nは、
(n+1)個の記憶要素リスト各々における先頭の記憶
要素のアドレスを示すポインタをポインタ記憶部に格納
している記憶要素のアドレスを示すポインタであり、各
記憶要素リストを間接的に示すものである。ここでは、
リストポインタ200〜20nのうちの201〜20n
で間接的に示される記憶要素リストは、有意なデータを
格納している記憶要素リスト(以後、有意記憶要素リス
トと呼ぶ)であり、残りのリストポインタ200で間接
的に示される記憶要素リストは、有意でないデータを格
納している記憶要素リスト(以後、空き記憶要素リスト
と呼ぶ)であるとする。
ファメモリ10を管理するためのポインタレジスタ20
が設けられている。このポインタレジスタ20には、
(n+1)個のリストポインタ200〜20nが格納さ
れている。これらのリストポインタ200〜20nは、
(n+1)個の記憶要素リスト各々における先頭の記憶
要素のアドレスを示すポインタをポインタ記憶部に格納
している記憶要素のアドレスを示すポインタであり、各
記憶要素リストを間接的に示すものである。ここでは、
リストポインタ200〜20nのうちの201〜20n
で間接的に示される記憶要素リストは、有意なデータを
格納している記憶要素リスト(以後、有意記憶要素リス
トと呼ぶ)であり、残りのリストポインタ200で間接
的に示される記憶要素リストは、有意でないデータを格
納している記憶要素リスト(以後、空き記憶要素リスト
と呼ぶ)であるとする。
【0020】なお、あるデータ種別に対応する記憶要素
リストに記憶要素が全く存在しない場合、その記憶要素
リストに対応するリストポインタは、その記憶要素リス
トの後に連なる記憶要素リストのうちの、記憶要素を持
つ最初の記憶要素リストに対応するリストポインタと一
致する。
リストに記憶要素が全く存在しない場合、その記憶要素
リストに対応するリストポインタは、その記憶要素リス
トの後に連なる記憶要素リストのうちの、記憶要素を持
つ最初の記憶要素リストに対応するリストポインタと一
致する。
【0021】さらに、ポインタ記憶部120〜12mに
格納されたポインタおよびポインタレジスタ20に格納
されたリストポインタ200〜20nを参照して、所定
の記憶要素リストの先頭の記憶要素に対してデータの読
み出しまたは書き込み操作を行い、該読み出しまたは書
き込み操作の終了した記憶要素を他の所定の記憶要素リ
ストの末尾に移動させる制御を行う制御部30が設けら
れる。すなわち、バッファメモリ10においては、デー
タの追加および削除に伴って各記憶要素リスト内での記
憶要素の論理的な位置を移動させる必要がある。この移
動は後述するようにバッファメモリ10内のポインタチ
ェーンの繋ぎ替えと、ポインタレジスタ20内のリスト
ポインタ200〜20nの値の変更によってなされる。
これらの制御を行うのが制御部30である。この制御部
30は、本実施例においては図2に示すように3つのテ
ンポラリレジスタ301〜303を含む。さらに、各リ
ストポインタ200〜20n毎に、それらのリストポイ
ンタが示す記憶要素リストに含まれる記憶要素の個数を
保持するカウンタ210〜21nを設けて、優先制御を
行えるようにしてもよい。以下、本実施例における記憶
要素操作アルゴリズムを図3に示すフローチャートを用
いて説明する。
格納されたポインタおよびポインタレジスタ20に格納
されたリストポインタ200〜20nを参照して、所定
の記憶要素リストの先頭の記憶要素に対してデータの読
み出しまたは書き込み操作を行い、該読み出しまたは書
き込み操作の終了した記憶要素を他の所定の記憶要素リ
ストの末尾に移動させる制御を行う制御部30が設けら
れる。すなわち、バッファメモリ10においては、デー
タの追加および削除に伴って各記憶要素リスト内での記
憶要素の論理的な位置を移動させる必要がある。この移
動は後述するようにバッファメモリ10内のポインタチ
ェーンの繋ぎ替えと、ポインタレジスタ20内のリスト
ポインタ200〜20nの値の変更によってなされる。
これらの制御を行うのが制御部30である。この制御部
30は、本実施例においては図2に示すように3つのテ
ンポラリレジスタ301〜303を含む。さらに、各リ
ストポインタ200〜20n毎に、それらのリストポイ
ンタが示す記憶要素リストに含まれる記憶要素の個数を
保持するカウンタ210〜21nを設けて、優先制御を
行えるようにしてもよい。以下、本実施例における記憶
要素操作アルゴリズムを図3に示すフローチャートを用
いて説明する。
【0022】まず、操作すべき記憶要素リストjを選択
する(S1)。バッファメモリ10からデータを読み出
す場合は、リストポインタ201〜20nで示される有
意記憶要素リストをjとして選択する。また、バッファ
メモリ10に対してデータの書き込みを行う場合は、リ
ストポインタ200で示される空き記憶要素リストをj
として選択する。
する(S1)。バッファメモリ10からデータを読み出
す場合は、リストポインタ201〜20nで示される有
意記憶要素リストをjとして選択する。また、バッファ
メモリ10に対してデータの書き込みを行う場合は、リ
ストポインタ200で示される空き記憶要素リストをj
として選択する。
【0023】次に、ステップS1で選択された記憶要素
リストjに記憶要素が存在するかどうかを判別し(S
2)、存在しない場合はその記憶要素リストは操作不能
であるとして終了する。記憶要素リストjとして空き記
憶要素リストが選択された場合に記憶要素が存在しない
ということは、例えば共通バッファ型ATMスイッチの
共通バッファメモリにおいて全ての記憶要素に有意なA
TMセル情報が格納されていることを意味する。また、
記憶要素リストjとして有意記憶要素リストが選択され
た場合に記憶要素が存在しないということは、共通バッ
ファ型ATMスイッチの特定の出力ポートに対応するA
TMセル情報が共通バッファメモリに格納されていない
ことを意味する。
リストjに記憶要素が存在するかどうかを判別し(S
2)、存在しない場合はその記憶要素リストは操作不能
であるとして終了する。記憶要素リストjとして空き記
憶要素リストが選択された場合に記憶要素が存在しない
ということは、例えば共通バッファ型ATMスイッチの
共通バッファメモリにおいて全ての記憶要素に有意なA
TMセル情報が格納されていることを意味する。また、
記憶要素リストjとして有意記憶要素リストが選択され
た場合に記憶要素が存在しないということは、共通バッ
ファ型ATMスイッチの特定の出力ポートに対応するA
TMセル情報が共通バッファメモリに格納されていない
ことを意味する。
【0024】ステップS2において、記憶要素リストj
に記憶要素が存在すると判定された場合は、記憶要素リ
ストjの先頭の記憶要素におけるデータ記憶部に対し
て、データ操作命令に応じてデータの読み出し操作ある
いは書き込み操作を実行する(S3)。
に記憶要素が存在すると判定された場合は、記憶要素リ
ストjの先頭の記憶要素におけるデータ記憶部に対し
て、データ操作命令に応じてデータの読み出し操作ある
いは書き込み操作を実行する(S3)。
【0025】そして、データの読み出しあるいは書き込
みが終了した記憶要素は、所定の記憶要素リストkへ移
動させる(S4)。すなわち、データの読み出しが終了
した記憶要素は、空き記憶要素リストの末尾に(この場
合の記憶要素リストkは、空き記憶要素リストを意味す
る)、またデータの書き込みが終了した記憶要素は、所
望の有意記憶要素リストの末尾に(この場合の記憶要素
リストkは、有意記憶要素リストを意味する)、それぞ
れ移動させる。
みが終了した記憶要素は、所定の記憶要素リストkへ移
動させる(S4)。すなわち、データの読み出しが終了
した記憶要素は、空き記憶要素リストの末尾に(この場
合の記憶要素リストkは、空き記憶要素リストを意味す
る)、またデータの書き込みが終了した記憶要素は、所
望の有意記憶要素リストの末尾に(この場合の記憶要素
リストkは、有意記憶要素リストを意味する)、それぞ
れ移動させる。
【0026】次に、図3におけるステップS4の処理で
必要となるバッファメモリ10における記憶要素間のポ
インタ繋ぎ替え操作の詳細なアルゴリズムについて、図
4に示すフローチャートを用いて説明する。
必要となるバッファメモリ10における記憶要素間のポ
インタ繋ぎ替え操作の詳細なアルゴリズムについて、図
4に示すフローチャートを用いて説明する。
【0027】まず、第1のテンポラリレジスタ301
に、操作対象の記憶要素リストjに対応するリストポイ
ンタで指定される記憶要素のポインタ記憶部に格納され
ているポインタの値“1”(記憶要素リストjの先頭の
記憶要素のアドレス)を読み込ませる(S11)。そし
て、記憶要素リストqを記憶要素の移動先である記憶要
素リストkの直ぐ後の記憶要素リストとする(S1
2)。但し、ステップS12は実際の操作ではない。ま
た、第2のテンポラリレジスタ302に、記憶要素リス
トqに対応するリストポインタで指定される記憶要素の
ポインタ記憶部に記憶されているポインタの値“2”
(記憶要素リストqに記憶要素が存在する場合は記憶要
素リストqの先頭の記憶要素のアドレス)を読み込ませ
る(S13)。
に、操作対象の記憶要素リストjに対応するリストポイ
ンタで指定される記憶要素のポインタ記憶部に格納され
ているポインタの値“1”(記憶要素リストjの先頭の
記憶要素のアドレス)を読み込ませる(S11)。そし
て、記憶要素リストqを記憶要素の移動先である記憶要
素リストkの直ぐ後の記憶要素リストとする(S1
2)。但し、ステップS12は実際の操作ではない。ま
た、第2のテンポラリレジスタ302に、記憶要素リス
トqに対応するリストポインタで指定される記憶要素の
ポインタ記憶部に記憶されているポインタの値“2”
(記憶要素リストqに記憶要素が存在する場合は記憶要
素リストqの先頭の記憶要素のアドレス)を読み込ませ
る(S13)。
【0028】次に、第3のテンポラリレジスタ303
に、操作対象である記憶要素リストjの先頭から2番目
の記憶要素のアドレスを示すポインタの値“3”を読み
込ませる(S14)。そして、テンポラリレジスタ30
1の値を記憶要素リストqに対応するリストポインタで
指定される記憶要素のポインタ記憶部に書き込む(S1
5)。
に、操作対象である記憶要素リストjの先頭から2番目
の記憶要素のアドレスを示すポインタの値“3”を読み
込ませる(S14)。そして、テンポラリレジスタ30
1の値を記憶要素リストqに対応するリストポインタで
指定される記憶要素のポインタ記憶部に書き込む(S1
5)。
【0029】次に、記憶要素リストqに対応するリスト
ポインタの値をテンポラリレジスタ301の値に変更
し、さらに現在の記憶要素リストqの次の記憶要素リス
トにqを変更する。これらの操作を記憶要素リストq,
kに対応するリストポインタが一致しなくなるか、記憶
要素リストqが記憶要素リストjの次の記憶要素リスト
になるまで繰り返す(S16〜S17)。この繰り返し
操作は、移動先の記憶要素リストkに記憶要素が存在し
ない場合(後述する図8〜図10、図11〜図13の場
合)に、リストポインタが正しい記憶要素を指定するよ
うにするために特に必要な操作である。
ポインタの値をテンポラリレジスタ301の値に変更
し、さらに現在の記憶要素リストqの次の記憶要素リス
トにqを変更する。これらの操作を記憶要素リストq,
kに対応するリストポインタが一致しなくなるか、記憶
要素リストqが記憶要素リストjの次の記憶要素リスト
になるまで繰り返す(S16〜S17)。この繰り返し
操作は、移動先の記憶要素リストkに記憶要素が存在し
ない場合(後述する図8〜図10、図11〜図13の場
合)に、リストポインタが正しい記憶要素を指定するよ
うにするために特に必要な操作である。
【0030】次に、テンポラリレジスタ302の値を記
憶要素リストqの一つ前の記憶要素リストに対応するリ
ストポインタで指定される記憶要素のポインタ記憶部に
書き込む(S18)。この後、テンポラリレジスタ30
3の値を記憶要素リストjに対応するリストポインタで
指定される記憶要素のポインタ記憶部に書き込む(S1
9)。
憶要素リストqの一つ前の記憶要素リストに対応するリ
ストポインタで指定される記憶要素のポインタ記憶部に
書き込む(S18)。この後、テンポラリレジスタ30
3の値を記憶要素リストjに対応するリストポインタで
指定される記憶要素のポインタ記憶部に書き込む(S1
9)。
【0031】以上で図3のステップS4における「記憶
要素のリストkへの移動」処理が終了する。この処理に
よる実際のポインタチェーンの繋ぎ替えと、リストポイ
ンタ200〜20nおよびテンポラリレジスタ301〜
303の値の変更の様子を図5〜図13に示す。図5〜
図7は通常の場合、図8〜図10は記憶要素が存在しな
い記憶要素リストへの記憶要素の移動の場合、図11〜
図13は記憶要素が存在する記憶要素リストがバッファ
メモリ上に一つしかない場合である。
要素のリストkへの移動」処理が終了する。この処理に
よる実際のポインタチェーンの繋ぎ替えと、リストポイ
ンタ200〜20nおよびテンポラリレジスタ301〜
303の値の変更の様子を図5〜図13に示す。図5〜
図7は通常の場合、図8〜図10は記憶要素が存在しな
い記憶要素リストへの記憶要素の移動の場合、図11〜
図13は記憶要素が存在する記憶要素リストがバッファ
メモリ上に一つしかない場合である。
【0032】これらの図5〜図13は、さらに操作段階
を3つに分けて示している。すなわち、図5、図8およ
び図11では図4のアルゴリズムにおけるステップS1
1,S13のメモリアクセス、図6、図9および図12
では図4のアルゴリズムにおけるステップS14,S1
5のメモリアクセス、図7、図10および図13では図
4のアルゴリズムにおけるステップS18,S19のメ
モリアクセスがそれぞれ行われている。ステップS1
1,S13,S14はメモリからの読み出しであり、ス
テップS15,S18,S19はメモリへの書き込みで
あるので、2ポートのRAMを用いれば、3サイクルで
図4のアルゴリズムを実行することができる。
を3つに分けて示している。すなわち、図5、図8およ
び図11では図4のアルゴリズムにおけるステップS1
1,S13のメモリアクセス、図6、図9および図12
では図4のアルゴリズムにおけるステップS14,S1
5のメモリアクセス、図7、図10および図13では図
4のアルゴリズムにおけるステップS18,S19のメ
モリアクセスがそれぞれ行われている。ステップS1
1,S13,S14はメモリからの読み出しであり、ス
テップS15,S18,S19はメモリへの書き込みで
あるので、2ポートのRAMを用いれば、3サイクルで
図4のアルゴリズムを実行することができる。
【0033】このように本実施例によれば、ポインタレ
ジスタ20の量を従来の手法に比べ削減しながら、バッ
ファメモリ10におけるデータの読み出しおよび書き込
みが可能となる。すなわち、従来では各記憶要素リスト
に対して書き込みアドレスおよび読み出しアドレスをそ
れぞれ示すアドレスポインタを格納するために、(記憶
要素リスト数×2)個のポインタレジスタを設ける必要
があった。これに対して、本実施例では各記憶要素の先
頭の記憶要素のアドレスを間接的に示すリストポインタ
を格納した、記憶要素リスト数と同数のレジスタからな
るポインタレジスタ20を用意すればよい。
ジスタ20の量を従来の手法に比べ削減しながら、バッ
ファメモリ10におけるデータの読み出しおよび書き込
みが可能となる。すなわち、従来では各記憶要素リスト
に対して書き込みアドレスおよび読み出しアドレスをそ
れぞれ示すアドレスポインタを格納するために、(記憶
要素リスト数×2)個のポインタレジスタを設ける必要
があった。これに対して、本実施例では各記憶要素の先
頭の記憶要素のアドレスを間接的に示すリストポインタ
を格納した、記憶要素リスト数と同数のレジスタからな
るポインタレジスタ20を用意すればよい。
【0034】また、従来ではデータ種別毎に独立した記
憶要素リストを作成していたのに対し、本実施例ではこ
れらの記憶要素リストを論理的に一つの環状構造のリス
トとして扱うことができる。これは共通バッファ型AT
Mスイッチ内の共通バッファメモリにおける同一出力ポ
ートに向かう優先度の異なった複数のセル待ち行列のよ
うに、同一のユーザを持つ複数の記憶要素リストを一つ
のリストとして処理するような場合、大きな利点とな
る。
憶要素リストを作成していたのに対し、本実施例ではこ
れらの記憶要素リストを論理的に一つの環状構造のリス
トとして扱うことができる。これは共通バッファ型AT
Mスイッチ内の共通バッファメモリにおける同一出力ポ
ートに向かう優先度の異なった複数のセル待ち行列のよ
うに、同一のユーザを持つ複数の記憶要素リストを一つ
のリストとして処理するような場合、大きな利点とな
る。
【0035】さらに、ポインタチェーンの確認(エラー
チェック)については、固定長のチェーンを一回辿って
接続を確認して行けばよいので、従来に比べ大幅に簡略
化され、ポインタチェーンが誤っている場合の訂正も容
易となる。
チェック)については、固定長のチェーンを一回辿って
接続を確認して行けばよいので、従来に比べ大幅に簡略
化され、ポインタチェーンが誤っている場合の訂正も容
易となる。
【0036】本発明の他の実施例として、テンポラリレ
ジスタ301〜303の代わりに、複数の記憶要素リス
トをリスト毎に直接的に指定するものとして、各記憶要
素リストの先頭の記憶要素のアドレスを示す補助リスト
ポインタを格納した補助レジスタを制御部30に設けて
もよい。こうすると、図4のアルゴリズムにおけるステ
ップS11,S13の処理は不要となる。この場合も、
ポインタチェーンのエラーチェックは従来に比べ大幅に
簡略化される。
ジスタ301〜303の代わりに、複数の記憶要素リス
トをリスト毎に直接的に指定するものとして、各記憶要
素リストの先頭の記憶要素のアドレスを示す補助リスト
ポインタを格納した補助レジスタを制御部30に設けて
もよい。こうすると、図4のアルゴリズムにおけるステ
ップS11,S13の処理は不要となる。この場合も、
ポインタチェーンのエラーチェックは従来に比べ大幅に
簡略化される。
【0037】次に、本発明の別の実施例について説明す
る。本実施例においては、n個の有意記憶要素リストに
データ読み出しの優先順位が付けられており、リストポ
インタ201〜20nで示される記憶要素リストの順に
記憶要素内のデータの読み出しが行われる。本実施例に
おけるデータ読み出しアルゴリズムは、先の実施例にと
同様に図3のフローチャートに従って行われる。この場
合、本実施例によると読み出しの終了した記憶要素を空
き記憶要素リストへ追加する「記憶要素のリストkへの
移動」の処理の部分が大幅に簡略化される。本実施例に
おける「記憶要素のリストkへの移動」の処理のアルゴ
リズムについて、図14のフローチャートを用いて説明
する。
る。本実施例においては、n個の有意記憶要素リストに
データ読み出しの優先順位が付けられており、リストポ
インタ201〜20nで示される記憶要素リストの順に
記憶要素内のデータの読み出しが行われる。本実施例に
おけるデータ読み出しアルゴリズムは、先の実施例にと
同様に図3のフローチャートに従って行われる。この場
合、本実施例によると読み出しの終了した記憶要素を空
き記憶要素リストへ追加する「記憶要素のリストkへの
移動」の処理の部分が大幅に簡略化される。本実施例に
おける「記憶要素のリストkへの移動」の処理のアルゴ
リズムについて、図14のフローチャートを用いて説明
する。
【0038】まず、テンポラリレジスタ301に記憶要
素が存在する有意記憶要素リストの中で最も優先順位の
高い記憶要素リストjの先頭の記憶要素へのポインタの
値を読み込ませる(S21)。そして、記憶要素リスト
qを優先順位が最も高い有意記憶要素リストである記憶
要素リストlとする(S22)。
素が存在する有意記憶要素リストの中で最も優先順位の
高い記憶要素リストjの先頭の記憶要素へのポインタの
値を読み込ませる(S21)。そして、記憶要素リスト
qを優先順位が最も高い有意記憶要素リストである記憶
要素リストlとする(S22)。
【0039】次に、記憶要素リストqを示すリストポイ
ンタの値をテンポラリレジスタ301の値に変更し、さ
らに現在の記憶要素リストqの次の記憶要素リストに記
憶要素リストqを変更する。これらの操作を記憶要素リ
ストqが記憶要素リストjの次の記憶要素リストになる
まで繰り返す(S23〜S24)。
ンタの値をテンポラリレジスタ301の値に変更し、さ
らに現在の記憶要素リストqの次の記憶要素リストに記
憶要素リストqを変更する。これらの操作を記憶要素リ
ストqが記憶要素リストjの次の記憶要素リストになる
まで繰り返す(S23〜S24)。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればポ
インタレジスタの量を大きく削減させつつ、バッファメ
モリのデータの追加、削除が可能となる。
インタレジスタの量を大きく削減させつつ、バッファメ
モリのデータの追加、削除が可能となる。
【0041】また、データ種別毎に設定された複数の記
憶要素リストを論理的に一つの環状リストとして扱うこ
とで、データの読み出し優先度等のデータ種別によって
分類された同一のユーザを持つ複数の記憶要素リストを
一つのリストとして処理するなどの処理が容易となるた
め、データ待ち行列を構成するポインタチェーンの確認
・訂正の操作が容易となり、操作に要する時間が短縮さ
れると共に、ハードウェアが簡単となる。
憶要素リストを論理的に一つの環状リストとして扱うこ
とで、データの読み出し優先度等のデータ種別によって
分類された同一のユーザを持つ複数の記憶要素リストを
一つのリストとして処理するなどの処理が容易となるた
め、データ待ち行列を構成するポインタチェーンの確認
・訂正の操作が容易となり、操作に要する時間が短縮さ
れると共に、ハードウェアが簡単となる。
【図1】本発明の一実施例に係るバッファメモリ装置の
論理的な構成を示す図
論理的な構成を示す図
【図2】図1におけるバッファメモリとポインタレジス
タおよびテンポラリレジスタの構成を示す図
タおよびテンポラリレジスタの構成を示す図
【図3】同実施例における記憶要素操作手順を示すフロ
ーチャート
ーチャート
【図4】同実施例における記憶要素移動アルゴリズムを
示すフローチャート
示すフローチャート
【図5】同実施例における通常の場合の記憶要素の移動
の様子を示す図
の様子を示す図
【図6】同実施例における通常の場合の記憶要素の移動
の様子を示す図
の様子を示す図
【図7】同実施例における通常の場合の記憶要素の移動
の様子を示す図
の様子を示す図
【図8】同実施例における記憶要素が存在しない記憶要
素リストへの記憶要素の移動の様子を示す図
素リストへの記憶要素の移動の様子を示す図
【図9】同実施例における記憶要素が存在しない記憶要
素リストへの記憶要素の移動の様子を示す図
素リストへの記憶要素の移動の様子を示す図
【図10】同実施例における記憶要素が存在しない記憶
要素リストへの記憶要素の移動の様子を示す図
要素リストへの記憶要素の移動の様子を示す図
【図11】同実施例における記憶要素が存在する記憶要
素リストがバッファメモリ上に一つしかない場合の記憶
要素の移動の様子を示す図
素リストがバッファメモリ上に一つしかない場合の記憶
要素の移動の様子を示す図
【図12】同実施例における記憶要素が存在する記憶要
素リストがバッファメモリ上に一つしかない場合の記憶
要素の移動の様子を示す図
素リストがバッファメモリ上に一つしかない場合の記憶
要素の移動の様子を示す図
【図13】同実施例における記憶要素が存在する記憶要
素リストがバッファメモリ上に一つしかない場合の記憶
要素の移動の様子を示す図
素リストがバッファメモリ上に一つしかない場合の記憶
要素の移動の様子を示す図
【図14】本発明の別の実施例における記憶要素移動ア
ルゴリズムを示すフローチャート
ルゴリズムを示すフローチャート
10…バッファメモリ 100〜10m…
記憶要素 110〜11m…データ記憶部 120〜12m…
ポインタ記憶部 20…ポインタレジスタ 200〜20n…
リストポインタ 210〜21n…カウンタ 30…制御部 301〜303…テンポラリレジスタ
記憶要素 110〜11m…データ記憶部 120〜12m…
ポインタ記憶部 20…ポインタレジスタ 200〜20n…
リストポインタ 210〜21n…カウンタ 30…制御部 301〜303…テンポラリレジスタ
Claims (1)
- 【請求項1】データ記憶部とポインタ記憶部をそれぞれ
有する複数の記憶要素により構成され、前記ポインタ記
憶部に格納されている他の記憶要素のアドレスを示すポ
インタのチェーンによって論理的に一つの環状構造をな
すと共に前記データ記憶部に格納されているデータのデ
ータ種別毎に仮想的なファースト・イン・ファースト・
アウト形式の複数の記憶要素リストを形成するバッファ
メモリと、 前記複数の記憶要素リストの各々の先頭の記憶要素のア
ドレスを示すポインタが格納された記憶要素のアドレス
を示すリストポインタを格納したポインタレジスタと、 前記ポインタ記憶部に格納されたポインタおよび前記ポ
インタレジスタに格納されたリストポインタを参照し
て、所定の記憶要素リストの先頭の記憶要素に対してデ
ータの読み出しまたは書き込み操作を行い、該読み出し
または書き込み操作の終了した記憶要素を他の所定の記
憶要素リストの末尾に移動させる制御を行う制御手段と
を備えたことを特徴とするバッファメモリ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5009090A JPH06224933A (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | バッファメモリ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5009090A JPH06224933A (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | バッファメモリ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06224933A true JPH06224933A (ja) | 1994-08-12 |
Family
ID=11710923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5009090A Pending JPH06224933A (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | バッファメモリ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06224933A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6067605A (en) * | 1997-02-21 | 2000-05-23 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Bidirectional transfer type storage and method for controlling input and output of memory |
KR100339200B1 (ko) * | 1999-12-24 | 2002-05-31 | 박종섭 | 동적 버퍼 핸들링을 이용한 메시지 처리 장치 및 방법 |
US6567407B1 (en) | 1998-02-20 | 2003-05-20 | Nec Electronics Corporation | ATM switch circuit capable of increasing use efficiency of address memory, and ATM switch circuit controlling method |
JP2011248585A (ja) * | 2010-05-26 | 2011-12-08 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | データ入出力装置、データ記憶方法及びプログラム |
-
1993
- 1993-01-22 JP JP5009090A patent/JPH06224933A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6067605A (en) * | 1997-02-21 | 2000-05-23 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Bidirectional transfer type storage and method for controlling input and output of memory |
US6567407B1 (en) | 1998-02-20 | 2003-05-20 | Nec Electronics Corporation | ATM switch circuit capable of increasing use efficiency of address memory, and ATM switch circuit controlling method |
KR100339200B1 (ko) * | 1999-12-24 | 2002-05-31 | 박종섭 | 동적 버퍼 핸들링을 이용한 메시지 처리 장치 및 방법 |
JP2011248585A (ja) * | 2010-05-26 | 2011-12-08 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | データ入出力装置、データ記憶方法及びプログラム |
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---|---|---|---|
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S533 | Written request for registration of change of name |
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