JP2000183789A - デジタルテレビジョン放送受信装置 - Google Patents

デジタルテレビジョン放送受信装置

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JP2000183789A
JP2000183789A JP10375176A JP37517698A JP2000183789A JP 2000183789 A JP2000183789 A JP 2000183789A JP 10375176 A JP10375176 A JP 10375176A JP 37517698 A JP37517698 A JP 37517698A JP 2000183789 A JP2000183789 A JP 2000183789A
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JP
Japan
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antenna
signal
delay
demodulation
input
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Withdrawn
Application number
JP10375176A
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English (en)
Inventor
Joji Kane
丈二 加根
Takashi Yoshida
崇 吉田
Noboru Nomura
登 野村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来、自動車などの車体近傍に、あるいは車体
と一体化して平面上に設置でき、かつ狭い場所でも配置
ができるように小型化が可能であるアンテナ装置を備
え、且つデジタルデータの移動受信における受信障害の
改善を図りうるデジタルテレビジョン放送受信装置を実
現すること。 【解決手段】1箇所以上の屈曲部を持つ線状導電体10
1が、給電部102に対して1つ以上存在するアンテナ
装置である入力手段と、入力手段からの信号を遅延させ
る遅延手段と、遅延手段から得られた信号と入力手段か
ら得られた信号とを合成する合成手段と、合成手段から
得られた信号に関してベースバンドの信号に変換する復
調手段と、復調手段から得られた復調状況を示す信号を
入力とし前記入力手段で得られる信号に含まれる遅延波
を推定する遅延波推定手段と、遅延波推定手段から得ら
れる信号に応じて合成手段および遅延手段を制御する合
成制御手段とを具備し、合成制御手段の信号に応じて合
成手段の合成率と遅延手段の遅延時間とを制御するデジ
タルテレビジョン放送受信装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に自動車などの
車体に取り付けられる、例えばAM放送、FM放送、T
V放送、無線電話等のアンテナ装置を利用したディジタ
ルテレビジョン放送受信装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】カー・マルチメディア時代の進展に伴い、
近年自動車においても、AM・FMラジオだけでなく、
TV、無線電話、ナビゲーションシステムなどの各種無
線機器が搭載されるようになってきており、今後も電波
によって提供される情報・サービスはますます増大し、
アンテナの重要性はますます高まるものと思われる。
【0003】一般に自動車などにアンテナを設置する場
合、導電体地板で構成される車体が、指向性利得等のア
ンテナの性能に影響を及ぼす。従来、自動車に用いられ
るアンテナとしては、車体に設置することを考慮して、
例えばモノポール、ロッドアンテナ、Vダイポールアン
テナ等が利用されている。これらのアンテナの多くは、
車体に対して、長い棒状のアンテナエレメントを突出さ
せて設けるものがほとんどである。
【0004】一方、近年、従来の地上波アナログテレビ
ジョン放送の問題点を改善するために、地上波デジタル
テレビジョン放送方式が提案された。地上波デジタルテ
レビジョン放送においては、OFDM方式と呼ばれる直
交する多数のキャリアを用いた通信方法が導入されてお
り、マルチパス障害に対する様々な対策が行われてい
る。例えば、遅延波による符号間干渉を防止する目的
で、伝送シンボル間に、ガードインターバルと呼ばれる
ガード期間が設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、一般に自動車に用いられている長い棒状のア
ンテナエレメント等を車体に突出させて設けているアン
テナは、外観上の美観を損ねているばかりか、風切り音
発生の原因や、盗難の危険性、洗車の際の取り外しな
ど、様々な問題を抱えている。
【0006】また一方、地上波デジタルジョン放送方式
において、ビルによる反射波などの干渉による周波数選
択制フェージングなどの受信障害が発生する。さらに、
地上波デジタルテレビジョン放送では、周波数帯域を有
効に利用するため、SFNと呼ばれる複数の送信所から
同一番組を同一の周波数で送信する方式が提案されてい
る。このSFN放送方式の結果、隣接局から送信された
信号との間には必ず遅延時間が存在し、その結果信号が
干渉を起こして受信障害も発生する。
【0007】本発明は、従来のアンテナや、ディジタル
放送の課題を考慮し、自動車などの車体近傍に、あるい
は車体と一体化して平面上に設置でき、かつ狭い場所で
も配置ができるように小型化が可能であるアンテナ装置
を備え、且つデジタルデータの移動受信における受信障
害の改善を図る デジタルテレビジョン放送受信装置を
提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1対応)
は、少なくとも1箇所以上の屈曲部もしくは湾曲部を持
つ線状導電体が、給電部に対して1つ、又は2つ以上存
在するアンテナ装置である入力手段と、前記入力手段か
らの信号を入力して遅延させる遅延手段と、前記遅延手
段から得られた信号と、前記入力手段から得られた信号
とを合成する合成手段と、前記合成手段から得られた信
号に関してベースバンドの信号に変換する復調手段と、
前記復調手段から得られた復調状況を示す信号を入力と
し前記入力手段で得られる信号に含まれる遅延波を推定
する遅延波推定手段と、前記遅延波推定手段から得られ
る信号に応じて前記合成手段および前記遅延手段を制御
する合成制御手段とを具備し、前記合成制御手段の信号
に応じて前記合成手段での信号の合成率と前記遅延手段
での遅延時間設定の少なくとも一方を制御することを特
徴とするデジタルテレビジョン放送受信装置である。
【0009】本発明(請求項2に対応)は、少なくとも
1箇所以上の屈曲部もしくは湾曲部を持つ線状導電体
が、給電部に対して1つ、又は2つ以上存在するアンテ
ナ装置である入力手段と、前記入力手段から得られる信
号の周波数変換を行う受信手段と、前記受信手段からの
信号をベースバンドの信号に変換する復調手段と、前記
復調手段で得られた復調状況の情報を入力として入力手
段で得られる信号に含まれる遅延波を推定する遅延波推
定手段と、前記遅延波推定手段からの遅延波情報に基づ
いて前記復調手段を制御する復調制御手段とを具備し、
前記復調制御手段で得られる制御信号に基づいて前記復
調手段で扱う伝達関数を制御することを特徴とするデジ
タルテレビジョン放送受信装置である。
【0010】本発明(請求項4に対応)は、スパイラル
形状の線状導電体が、給電部に対して1つ、又は2つ以
上存在するアンテナ装置である入力手段と、前記入力手
段からの信号を入力して遅延させる遅延手段と、前記遅
延手段から得られた信号と、前記入力手段から得られた
信号とを合成する合成手段と、前記合成手段から得られ
た信号に関してベースバンドの信号に変換する復調手段
と、前記復調手段から得られた復調状況を示す信号を入
力とし前記入力手段で得られる信号に含まれる遅延波を
推定する遅延波推定手段と、前記遅延波推定手段から得
られる信号に応じて前記合成手段および前記遅延手段を
制御する合成制御手段とを具備し、前記合成制御手段の
信号に応じて前記合成手段での信号の合成率と前記遅延
手段での遅延時間設定の少なくとも一方を制御すること
を特徴とするデジタルテレビジョン放送受信装置であ
る。
【0011】本発明(請求項5に対応)は、 スパイラ
ル形状の線状導電体が、給電部に対して1つ、又は2つ
以上存在するアンテナ装置である入力手段と、前記入力
手段から得られる信号の周波数変換を行う受信手段と、
前記受信手段からの信号をベースバンドの信号に変換す
る復調手段と、前記復調手段で得られた復調状況の情報
を入力として入力手段で得られる信号に含まれる遅延波
を推定する遅延波推定手段と、前記遅延波推定手段から
の遅延波情報に基づいて前記復調手段を制御する復調制
御手段とを具備し、前記復調制御手段で得られる制御信
号に基づいて前記復調手段で扱う伝達関数を制御するこ
とを特徴とするデジタルテレビジョン放送受信装置であ
る。
【0012】本発明(請求項9に対応)は、導電体地板
近傍に配置され、アンテナのアース端子と前記導電体地
板とが接続されていることを特徴とするディジタルテレ
ビジョン放送受信装置である。
【0013】本発明(請求項10に対応)は、導電体地
板近傍に配置され、アンテナのアース端子と前記導電体
地板との間にスイッチング素子が設けられているアンテ
ナ装置である入力手段と、前記入力手段からの信号を入
力して遅延させる遅延手段と、前記遅延手段から得られ
た信号と、前記入力手段から得られた信号とを合成する
合成手段と、前記合成手段から得られた信号に関してベ
ースバンドの信号に変換する復調手段と、前記復調手段
から得られた復調状況を示す信号を入力とし前記入力手
段で得られる信号に含まれる遅延波を推定する遅延波推
定手段と、前記遅延波推定手段から得られる信号に応じ
て前記合成手段および前記遅延手段を制御する合成制御
手段とを具備し、前記合成制御手段の信号に応じて前記
合成手段での信号の合成率と前記遅延手段での遅延時間
設定の少なくとも一方を制御することを特徴とするデジ
タルテレビジョン放送受信装置である。
【0014】本発明(請求項11に対応)は、導電体地
板近傍に配置され、アンテナのアース端子と前記導電体
地板との間にスイッチング素子が設けられているアンテ
ナ装置である入力手段と、前記入力手段から得られる信
号の周波数変換を行う受信手段と、前記受信手段からの
信号をベースバンドの信号に変換する復調手段と、前記
復調手段で得られた復調状況の情報を入力として入力手
段で得られる信号に含まれる遅延波を推定する遅延波推
定手段と、前記遅延波推定手段からの遅延波情報に基づ
いて前記復調手段を制御する復調制御手段とを具備し、
前記復調制御手段で得られる制御信号に基づいて前記復
調手段で扱う伝達関数を制御することを特徴とするデジ
タルテレビジョン放送受信装置である。
【0015】本発明(請求項21に対応)は、複数のア
ンテナ素子を単一給電部で単一化したアンテナ素子群
で、アンテナが構成されているアンテナ装置である入力
手段と、前記入力手段からの信号を入力して遅延させる
遅延手段と、前記遅延手段から得られた信号と、前記入
力手段から得られた信号とを合成する合成手段と、前記
合成手段から得られた信号に関してベースバンドの信号
に変換する復調手段と、前記復調手段から得られた復調
状況を示す信号を入力とし前記入力手段で得られる信号
に含まれる遅延波を推定する遅延波推定手段と、前記遅
延波推定手段から得られる信号に応じて前記合成手段お
よび前記遅延手段を制御する合成制御手段とを具備し、
前記合成制御手段の信号に応じて前記合成手段での信号
の合成率と前記遅延手段での遅延時間設定の少なくとも
一方を制御することを特徴とするデジタルテレビジョン
放送受信装置である。ことを特徴とするディジタルテレ
ビジョン放送受信装置である。
【0016】本発明(請求項22に対応)は、複数のア
ンテナ素子を単一給電部で単一化したアンテナ素子群
で、アンテナが構成されているアンテナ装置である入力
手段と、前記入力手段から得られる信号の周波数変換を
行う受信手段と、前記受信手段からの信号をベースバン
ドの信号に変換する復調手段と、前記復調手段で得られ
た復調状況の情報を入力として入力手段で得られる信号
に含まれる遅延波を推定する遅延波推定手段と、前記遅
延波推定手段からの遅延波情報に基づいて前記復調手段
を制御する復調制御手段とを具備し、前記復調制御手段
で得られる制御信号に基づいて前記復調手段で扱う伝達
関数を制御することを特徴とするデジタルテレビジョン
放送受信装置である。
【0017】本発明(請求項41に対応)は、アンテナ
素子のオープン端子側の対向する部分の結合が設定され
ていることにより、同調周波数が制御されているアンテ
ナ装置である入力手段と、前記入力手段からの信号を入
力して遅延させる遅延手段と、前記遅延手段から得られ
た信号と、前記入力手段から得られた信号とを合成する
合成手段と、前記合成手段から得られた信号に関してベ
ースバンドの信号に変換する復調手段と、前記復調手段
から得られた復調状況を示す信号を入力とし前記入力手
段で得られる信号に含まれる遅延波を推定する遅延波推
定手段と、前記遅延波推定手段から得られる信号に応じ
て前記合成手段および前記遅延手段を制御する合成制御
手段とを具備し、前記合成制御手段の信号に応じて前記
合成手段での信号の合成率と前記遅延手段での遅延時間
設定の少なくとも一方を制御することを特徴とするデジ
タルテレビジョン放送受信装置である。
【0018】本発明(請求項42に対応)は、アンテナ
素子のオープン端子側の対向する部分の結合が設定され
ていることにより、同調周波数が制御されているアンテ
ナ装置である入力手段と、前記入力手段から得られる信
号の周波数変換を行う受信手段と、前記受信手段からの
信号をベースバンドの信号に変換する復調手段と、前記
復調手段で得られた復調状況の情報を入力として入力手
段で得られる信号に含まれる遅延波を推定する遅延波推
定手段と、前記遅延波推定手段からの遅延波情報に基づ
いて前記復調手段を制御する復調制御手段とを具備し、
前記復調制御手段で得られる制御信号に基づいて前記復
調手段で扱う伝達関数を制御することを特徴とするデジ
タルテレビジョン放送受信装置である。
【0019】本発明(請求項43に対応)は、アンテナ
素子のオープン端子側と、中性点、あるいは中性点近傍
の対向する部分との結合が設定されていることにより、
同調周波数が制御されているアンテナ装置である入力手
段と、前記入力手段からの信号を入力して遅延させる遅
延手段と、前記遅延手段から得られた信号と、前記入力
手段から得られた信号とを合成する合成手段と、前記合
成手段から得られた信号に関してベースバンドの信号に
変換する復調手段と、前記復調手段から得られた復調状
況を示す信号を入力とし前記入力手段で得られる信号に
含まれる遅延波を推定する遅延波推定手段と、前記遅延
波推定手段から得られる信号に応じて前記合成手段およ
び前記遅延手段を制御する合成制御手段とを具備し、前
記合成制御手段の信号に応じて前記合成手段での信号の
合成率と前記遅延手段での遅延時間設定の少なくとも一
方を制御することを特徴とするデジタルテレビジョン放
送受信装置である。ことを特徴とするディジタルテレビ
ジョン放送受信装置である。
【0020】本発明(請求項44に対応)は、アンテナ
素子のオープン端子側と、中性点、あるいは中性点近傍
の対向する部分との結合が設定されていることにより、
同調周波数が制御されているアンテナ装置である入力手
段と、前記入力手段から得られる信号の周波数変換を行
う受信手段と、前記受信手段からの信号をベースバンド
の信号に変換する復調手段と、前記復調手段で得られた
復調状況の情報を入力として入力手段で得られる信号に
含まれる遅延波を推定する遅延波推定手段と、前記遅延
波推定手段からの遅延波情報に基づいて前記復調手段を
制御する復調制御手段とを具備し、前記復調制御手段で
得られる制御信号に基づいて前記復調手段で扱う伝達関
数を制御することを特徴とするデジタルテレビジョン放
送受信装置である。
【0021】本発明(請求項47に対応)は、コイルの
両極にそれぞれ少なくとも1つ以上の線状導電体を接続
し、コイルの中性点からアース端子を、また各線状導電
体あるいはコイルの所定の位置からタップを形成し、そ
こから給電端子が取り出されているアンテナ装置である
入力手段と、前記入力手段からの信号を入力して遅延さ
せる遅延手段と、前記遅延手段から得られた信号と、前
記入力手段から得られた信号とを合成する合成手段と、
前記合成手段から得られた信号に関してベースバンドの
信号に変換する復調手段と、前記復調手段から得られた
復調状況を示す信号を入力とし前記入力手段で得られる
信号に含まれる遅延波を推定する遅延波推定手段と、前
記遅延波推定手段から得られる信号に応じて前記合成手
段および前記遅延手段を制御する合成制御手段とを具備
し、前記合成制御手段の信号に応じて前記合成手段での
信号の合成率と前記遅延手段での遅延時間設定の少なく
とも一方を制御することを特徴とするデジタルテレビジ
ョン放送受信装置である。
【0022】本発明(請求項48に対応)は、コイルの
両極にそれぞれ少なくとも1つ以上の線状導電体を接続
し、コイルの中性点からアース端子を、また各線状導電
体あるいはコイルの所定の位置からタップを形成し、そ
こから給電端子が取り出されているアンテナ装置である
入力手段と、前記入力手段から得られる信号の周波数変
換を行う受信手段と、前記受信手段からの信号をベース
バンドの信号に変換する復調手段と、前記復調手段で得
られた復調状況の情報を入力として入力手段で得られる
信号に含まれる遅延波を推定する遅延波推定手段と、前
記遅延波推定手段からの遅延波情報に基づいて前記復調
手段を制御する復調制御手段とを具備し、前記復調制御
手段で得られる制御信号に基づいて前記復調手段で扱う
伝達関数を制御することを特徴とするデジタルテレビジ
ョン放送受信装置である。
【0023】本発明(請求項49に対応)は、 少なく
とも1つ以上の線状導電体が、コイルを介して、給電部
に対して1つ、又は2つ設けられているアンテナ装置で
ある入力手段と、前記入力手段からの信号を入力して遅
延させる遅延手段と、前記遅延手段から得られた信号
と、前記入力手段から得られた信号とを合成する合成手
段と、前記合成手段から得られた信号に関してベースバ
ンドの信号に変換する復調手段と、前記復調手段から得
られた復調状況を示す信号を入力とし前記入力手段で得
られる信号に含まれる遅延波を推定する遅延波推定手段
と、前記遅延波推定手段から得られる信号に応じて前記
合成手段および前記遅延手段を制御する合成制御手段と
を具備し、前記合成制御手段の信号に応じて前記合成手
段での信号の合成率と前記遅延手段での遅延時間設定の
少なくとも一方を制御することを特徴とするデジタルテ
レビジョン放送受信装置である。
【0024】本発明(請求項50に対応)は、 少なく
とも1つ以上の線状導電体が、コイルを介して、給電部
に対して1つ、又は2つ設けられているアンテナ装置で
ある入力手段と、前記入力手段から得られる信号の周波
数変換を行う受信手段と、前記受信手段からの信号をベ
ースバンドの信号に変換する復調手段と、前記復調手段
で得られた復調状況の情報を入力として入力手段で得ら
れる信号に含まれる遅延波を推定する遅延波推定手段
と、前記遅延波推定手段からの遅延波情報に基づいて前
記復調手段を制御する復調制御手段とを具備し、前記復
調制御手段で得られる制御信号に基づいて前記復調手段
で扱う伝達関数を制御することを特徴とするデジタルテ
レビジョン放送受信装置である。
【0025】本発明(請求項57に対応)は、所定箇所
が接地された主のアンテナ素子と、その主のアンテナ素
子に近接配置され、前記主のアンテナ素子より相対的に
短く、両端が接地されていない1個以上のアンテナ素子
と、前記主のアンテナ素子に近接配置され、前記主のア
ンテナ素子より相対的に長く、両端が接地されていない
1個以上のアンテナ素子とを備えたアンテナ装置である
入力手段と、前記入力手段からの信号を入力して遅延さ
せる遅延手段と、前記遅延手段から得られた信号と、前
記入力手段から得られた信号とを合成する合成手段と、
前記合成手段から得られた信号に関してベースバンドの
信号に変換する復調手段と、前記復調手段から得られた
復調状況を示す信号を入力とし前記入力手段で得られる
信号に含まれる遅延波を推定する遅延波推定手段と、前
記遅延波推定手段から得られる信号に応じて前記合成手
段および前記遅延手段を制御する合成制御手段とを具備
し、前記合成制御手段の信号に応じて前記合成手段での
信号の合成率と前記遅延手段での遅延時間設定の少なく
とも一方を制御することを特徴とするデジタルテレビジ
ョン放送受信装置である。
【0026】本発明(請求項58に対応)は、所定箇所
が接地された主のアンテナ素子と、その主のアンテナ素
子に近接配置され、前記主のアンテナ素子より相対的に
短く、両端が接地されていない1個以上のアンテナ素子
と、前記主のアンテナ素子に近接配置され、前記主のア
ンテナ素子より相対的に長く、両端が接地されていない
1個以上のアンテナ素子とを備えたアンテナ装置である
入力手段と、前記入力手段から得られる信号の周波数変
換を行う受信手段と、前記受信手段からの信号をベース
バンドの信号に変換する復調手段と、前記復調手段で得
られた復調状況の情報を入力として入力手段で得られる
信号に含まれる遅延波を推定する遅延波推定手段と、前
記遅延波推定手段からの遅延波情報に基づいて前記復調
手段を制御する復調制御手段とを具備し、前記復調制御
手段で得られる制御信号に基づいて前記復調手段で扱う
伝達関数を制御することを特徴とするデジタルテレビジ
ョン放送受信装置である。
【0027】本発明(請求項67に対応)は、導電体地
板と、その導電体地板にアース部が接続され、近接配置
されたアンテナ素子とを備え、前記導電体地板の少なく
とも前記アンテナ素子に対向する領域が前記アンテナ素
子よりも通信相手側に配置されていることを特徴とする
ディジタルテレビジョン放送受信装置である。
【0028】本発明(請求項70に対応)は、導電体地
板と、その導電体地板にアース部が接続され、近接配置
されたアンテナ素子と、前記導電体地板及び前記アンテ
ナ素子をその配置状態のまま回動させる回動手段とを備
えたアンテナ装置である入力手段と、前記入力手段から
の信号を入力して遅延させる遅延手段と、前記遅延手段
から得られた信号と、前記入力手段から得られた信号と
を合成する合成手段と、前記合成手段から得られた信号
に関してベースバンドの信号に変換する復調手段と、前
記復調手段から得られた復調状況を示す信号を入力とし
前記入力手段で得られる信号に含まれる遅延波を推定す
る遅延波推定手段と、前記遅延波推定手段から得られる
信号に応じて前記合成手段および前記遅延手段を制御す
る合成制御手段とを具備し、前記合成制御手段の信号に
応じて前記合成手段での信号の合成率と前記遅延手段で
の遅延時間設定の少なくとも一方を制御することを特徴
とするデジタルテレビジョン放送受信装置である。
【0029】本発明(請求項71に対応)は、導電体地
板と、その導電体地板にアース部が接続され、近接配置
されたアンテナ素子と、前記導電体地板及び前記アンテ
ナ素子をその配置状態のまま回動させる回動手段とを備
えたアンテナ装置である入力手段と、前記入力手段から
得られる信号の周波数変換を行う受信手段と、前記受信
手段からの信号をベースバンドの信号に変換する復調手
段と、前記復調手段で得られた復調状況の情報を入力と
して入力手段で得られる信号に含まれる遅延波を推定す
る遅延波推定手段と、前記遅延波推定手段からの遅延波
情報に基づいて前記復調手段を制御する復調制御手段と
を具備し、前記復調制御手段で得られる制御信号に基づ
いて前記復調手段で扱う伝達関数を制御することを特徴
とするデジタルテレビジョン放送受信装置である。
【0030】本発明(請求項72に対応)は、導電体地
板と、その導電体地板にアース部が接続され、近接配置
されたアンテナ素子と、前記導電体地板と前記アンテナ
素子との間であって、前記アンテナ素子の周辺に設置さ
れた強誘電体とを備えたアンテナ装置である入力手段
と、前記入力手段からの信号を入力して遅延させる遅延
手段と、前記遅延手段から得られた信号と、前記入力手
段から得られた信号とを合成する合成手段と、前記合成
手段から得られた信号に関してベースバンドの信号に変
換する復調手段と、前記復調手段から得られた復調状況
を示す信号を入力とし前記入力手段で得られる信号に含
まれる遅延波を推定する遅延波推定手段と、前記遅延波
推定手段から得られる信号に応じて前記合成手段および
前記遅延手段を制御する合成制御手段とを具備し、前記
合成制御手段の信号に応じて前記合成手段での信号の合
成率と前記遅延手段での遅延時間設定の少なくとも一方
を制御することを特徴とするデジタルテレビジョン放送
受信装置である。
【0031】本発明(請求項73に対応)は、導電体地
板と、その導電体地板にアース部が接続され、近接配置
されたアンテナ素子と、前記導電体地板と前記アンテナ
素子との間であって、前記アンテナ素子の周辺に設置さ
れた強誘電体とを備えたアンテナ装置である入力手段
と、前記入力手段から得られる信号の周波数変換を行う
受信手段と、前記受信手段からの信号をベースバンドの
信号に変換する復調手段と、前記復調手段で得られた復
調状況の情報を入力として入力手段で得られる信号に含
まれる遅延波を推定する遅延波推定手段と、前記遅延波
推定手段からの遅延波情報に基づいて前記復調手段を制
御する復調制御手段とを具備し、前記復調制御手段で得
られる制御信号に基づいて前記復調手段で扱う伝達関数
を制御することを特徴とするデジタルテレビジョン放送
受信装置である。
【0032】本発明(請求項75に対応)は、導電体地
板と、その導電体地板にアース部が接続され、近接配置
されたアンテナ素子とを備え、前記アンテナ素子が、前
記導電体地板の形状に合わせた形状に形成されているア
ンテナ装置である入力手段と、前記入力手段からの信号
を入力して遅延させる遅延手段と、前記遅延手段から得
られた信号と、前記入力手段から得られた信号とを合成
する合成手段と、前記合成手段から得られた信号に関し
てベースバンドの信号に変換する復調手段と、前記復調
手段から得られた復調状況を示す信号を入力とし前記入
力手段で得られる信号に含まれる遅延波を推定する遅延
波推定手段と、前記遅延波推定手段から得られる信号に
応じて前記合成手段および前記遅延手段を制御する合成
制御手段とを具備し、前記合成制御手段の信号に応じて
前記合成手段での信号の合成率と前記遅延手段での遅延
時間設定の少なくとも一方を制御することを特徴とする
デジタルテレビジョン放送受信装置である。
【0033】本発明(請求項76に対応)は、導電体地
板と、その導電体地板にアース部が接続され、近接配置
されたアンテナ素子とを備え、前記アンテナ素子が、前
記導電体地板の形状に合わせた形状に形成されているア
ンテナ装置である入力手段と、前記入力手段から得られ
る信号の周波数変換を行う受信手段と、前記受信手段か
らの信号をベースバンドの信号に変換する復調手段と、
前記復調手段で得られた復調状況の情報を入力として入
力手段で得られる信号に含まれる遅延波を推定する遅延
波推定手段と、前記遅延波推定手段からの遅延波情報に
基づいて前記復調手段を制御する復調制御手段とを具備
し、前記復調制御手段で得られる制御信号に基づいて前
記復調手段で扱う伝達関数を制御することを特徴とする
デジタルテレビジョン放送受信装置である。
【0034】本発明(請求項78に対応)は、導電体地
板と、その導電体地板にアース部が接続され、複数バン
ドの同調周波数に対応して近接配置された長さの異なる
複数のアンテナ素子と、その複数のアンテナ素子のそれ
ぞれに設けられた複数の給電部とをアンテナ装置である
電磁波を電気信号に変換する入力手段と、前記入力手段
からの信号を入力して遅延させる遅延手段と、前記遅延
手段から得られた信号と、前記入力手段から得られた信
号とを合成する合成手段と、前記合成手段から得られた
信号に関してベースバンドの信号に変換する復調手段
と、前記復調手段から得られた復調状況を示す信号を入
力とし前記入力手段で得られる信号に含まれる遅延波を
推定する遅延波推定手段と、前記遅延波推定手段から得
られる信号に応じて前記合成手段および前記遅延手段を
制御する合成制御手段とを具備し、前記合成制御手段の
信号に応じて前記合成手段での信号の合成率と前記遅延
手段での遅延時間設定の少なくとも一方を制御すること
を特徴とするデジタルテレビジョン放送受信装置であ
る。
【0035】本発明(請求項79に対応)は、導電体地
板と、その導電体地板にアース部が接続され、複数バン
ドの同調周波数に対応して近接配置された長さの異なる
複数のアンテナ素子と、その複数のアンテナ素子のそれ
ぞれに設けられた複数の給電部とを有するアンテナ装置
である入力手段と、前記入力手段から得られる信号の周
波数変換を行う受信手段と、前記受信手段からの信号を
ベースバンドの信号に変換する復調手段と、前記復調手
段で得られた復調状況の情報を入力として入力手段で得
られる信号に含まれる遅延波を推定する遅延波推定手段
と、前記遅延波推定手段からの遅延波情報に基づいて前
記復調手段を制御する復調制御手段とを具備し、前記復
調制御手段で得られる制御信号に基づいて前記復調手段
で扱う伝達関数を制御することを特徴とするデジタルテ
レビジョン放送受信装置である。
【0036】本発明(請求項80に対応)は、導電体地
板と、その導電体地板にアース部が接続され、近接配置
されたアンテナ素子とを備え、前記導電体地板は、車の
実質上垂直壁を形成する部分であり、そのアンテナ素子
の電界は実質上水平に形成されるアンテナ装置である入
力手段と、前記入力手段からの信号を入力して遅延させ
る遅延手段と、前記遅延手段から得られた信号と、前記
入力手段から得られた信号とを合成する合成手段と、前
記合成手段から得られた信号に関してベースバンドの信
号に変換する復調手段と、前記復調手段から得られた復
調状況を示す信号を入力とし前記入力手段で得られる信
号に含まれる遅延波を推定する遅延波推定手段と、前記
遅延波推定手段から得られる信号に応じて前記合成手段
および前記遅延手段を制御する合成制御手段とを具備
し、前記合成制御手段の信号に応じて前記合成手段での
信号の合成率と前記遅延手段での遅延時間設定の少なく
とも一方を制御することを特徴とするデジタルテレビジ
ョン放送受信装置である。
【0037】本発明(請求項81に対応)は、導電体地
板と、その導電体地板にアース部が接続され、近接配置
されたアンテナ素子とを備え、前記導電体地板は、車の
実質上垂直壁を形成する部分であり、そのアンテナ素子
の電界は実質上水平に形成されるアンテナ装置である入
力手段と、前記入力手段から得られる信号の周波数変換
を行う受信手段と、前記受信手段からの信号をベースバ
ンドの信号に変換する復調手段と、前記復調手段で得ら
れた復調状況の情報を入力として入力手段で得られる信
号に含まれる遅延波を推定する遅延波推定手段と、前記
遅延波推定手段からの遅延波情報に基づいて前記復調手
段を制御する復調制御手段とを具備し、前記復調制御手
段で得られる制御信号に基づいて前記復調手段で扱う伝
達関数を制御することを特徴とするデジタルテレビジョ
ン放送受信装置である。
【0038】本発明(請求項82に対応)は、導電体地
板と、その導電体地板にアース部が接続され、近接配置
されたアンテナ素子とを備え、前記導電体地板は、車の
実質上水平壁を形成する部分であり、そのアンテナ素子
の電界は実質上垂直に形成されたアンテナ装置である入
力手段と、前記入力手段からの信号を入力して遅延させ
る遅延手段と、前記遅延手段から得られた信号と、前記
入力手段から得られた信号とを合成する合成手段と、前
記合成手段から得られた信号に関してベースバンドの信
号に変換する復調手段と、前記復調手段から得られた復
調状況を示す信号を入力とし前記入力手段で得られる信
号に含まれる遅延波を推定する遅延波推定手段と、前記
遅延波推定手段から得られる信号に応じて前記合成手段
および前記遅延手段を制御する合成制御手段とを具備
し、前記合成制御手段の信号に応じて前記合成手段での
信号の合成率と前記遅延手段での遅延時間設定の少なく
とも一方を制御することを特徴とするデジタルテレビジ
ョン放送受信装置である。
【0039】本発明(請求項83に対応)は、導電体地
板と、その導電体地板にアース部が接続され、近接配置
されたアンテナ素子とを備え、前記導電体地板は、車の
実質上水平壁を形成する部分であり、そのアンテナ素子
の電界は実質上垂直に形成されたアンテナ装置である入
力手段と、前記入力手段から得られる信号の周波数変換
を行う受信手段と、前記受信手段からの信号をベースバ
ンドの信号に変換する復調手段と、前記復調手段で得ら
れた復調状況の情報を入力として入力手段で得られる信
号に含まれる遅延波を推定する遅延波推定手段と、前記
遅延波推定手段からの遅延波情報に基づいて前記復調手
段を制御する復調制御手段とを具備し、前記復調制御手
段で得られる制御信号に基づいて前記復調手段で扱う伝
達関数を制御することを特徴とするデジタルテレビジョ
ン放送受信装置である。
【0040】本発明(請求項84に対応)は、導電体地
板と、その導電体地板にアース部が接続され、近接配置
されたアンテナ素子とを備え、前記導電体地板は、移動
体装置のハウジング壁の一部であり、そのアンテナ素子
は前記ハウジング壁の内部側に配置されているアンテナ
装置である入力手段と、前記入力手段からの信号を入力
して遅延させる遅延手段と、前記遅延手段から得られた
信号と、前記入力手段から得られた信号とを合成する合
成手段と、前記合成手段から得られた信号に関してベー
スバンドの信号に変換する復調手段と、前記復調手段か
ら得られた復調状況を示す信号を入力とし前記入力手段
で得られる信号に含まれる遅延波を推定する遅延波推定
手段と、前記遅延波推定手段から得られる信号に応じて
前記合成手段および前記遅延手段を制御する合成制御手
段とを具備し、前記合成制御手段の信号に応じて前記合
成手段での信号の合成率と前記遅延手段での遅延時間設
定の少なくとも一方を制御することを特徴とするデジタ
ルテレビジョン放送受信装置である。
【0041】本発明(請求項85に対応)は、導電体地
板と、その導電体地板にアース部が接続され、近接配置
されたアンテナ素子とを備え、前記導電体地板は、移動
体装置のハウジング壁の一部であり、そのアンテナ素子
は前記ハウジング壁の内部側に配置されているアンテナ
装置である入力手段と、前記入力手段から得られる信号
の周波数変換を行う受信手段と、前記受信手段からの信
号をベースバンドの信号に変換する復調手段と、前記復
調手段で得られた復調状況の情報を入力として入力手段
で得られる信号に含まれる遅延波を推定する遅延波推定
手段と、前記遅延波推定手段からの遅延波情報に基づい
て前記復調手段を制御する復調制御手段とを具備し、前
記復調制御手段で得られる制御信号に基づいて前記復調
手段で扱う伝達関数を制御することを特徴とするデジタ
ルテレビジョン放送受信装置である。
【0042】本発明(請求項86に対応)は、導電体地
板と、その導電体地板に近接配置されたアンテナ素子と
を備え、前記アンテナ素子の所定部分はコイル、あるい
はジグザグ形状の導体で形成されており、前記アンテナ
素子の一端が前記導電体地板に接地されていることを特
徴とするディジタルテレビジョン放送受信装置である。
【0043】本発明(請求項88に対応)は、導電体地
板と、その導電体地板に近接して配置された長さの異な
る2本以上のアンテナ素子とを備え、前記アンテナ素子
のそれぞれの所定部分はコイル、あるいはジグザグ形状
の導体で形成されており、前記アンテナ素子の各一端が
共通して前記導電体地板に接地されていることを特徴と
するディジタルテレビジョン放送受信装置である。
【0044】本発明(請求項89に対応)は、導電体地
板と、その導電体地板に近接して配置された長さの異な
る2本以上のアンテナ素子と、それらアンテナ素子の各
一端の共通接続点に接続されたコイル、あるいはジグザ
グ形状の導体とを備え、前記コイル、あるいはジグザグ
形状の導体の他端は前記導電体地板に接地されているこ
とを特徴とするディジタルテレビジョン放送受信装置で
ある。
【0045】本発明(請求項92に対応)は、全体がコ
イル、あるいはジグザグ形状の導体で形成され、少なく
とも1箇所以上の屈曲部もしくは湾曲部を持つ形状に形
成されたアンテナ素子を備えたことを特徴とするディジ
タルテレビジョン放送受信装置である。
【0046】本発明(請求項93に対応)は、導電体地
板と、その導電体地板に一端が接地され、近接配置され
たアンテナ素子とを備え、給電部を前記導電体地板上に
設けた絶縁体上を中継点として接続することを特徴とす
るディジタルテレビジョン放送受信装置である。
【0047】本発明(請求項94に対応)は、導電体地
板と、その導電体地板に一端が接地され、近接配置され
たアンテナ素子とを備え、前記導電体地板に貫通孔を形
成し、その貫通孔の前記アンテナ素子とは反対側の前記
導電体地板上に絶縁体を設け、前記貫通孔を通して前記
絶縁体上で給電部を接続することを特徴とするディジタ
ルテレビジョン放送受信装置である。
【0048】本発明(請求項96に対応)は、導電体地
板と、その導電体地板に近接配置されたアンテナ素子
と、そのアンテナ素子と前記導電体地板との間に設けら
れ、所定部分に貫通孔を有する導体ケースとを備え、前
記アンテナ素子の一端は前記導体ケースに接地し、前記
導体ケース内の前記導電体地板上に設けた複数の絶縁体
上の1つに前記貫通孔を通して給電部を接続し、前記複
数の絶縁体間の上で回路部品を接続することを特徴とす
るディジタルテレビジョン放送受信装置である。
【0049】本発明(請求項97に対応)は、導電体地
板と、その導電体地板に近接配置された絶縁体板と、前
記導電体地板から遠い側の前記絶縁体板上に形成された
アンテナ素子と、そのアンテナ素子から前記絶縁体板を
貫通する導体と、その導体に接続され、前記絶縁体板の
前記アンテナ素子が形成された面とは反対面に形成され
た導電体とを備え、前記アンテナ素子の一端は前記導電
体地板に接地され、前記導電体の、前記接地された前記
一端の近傍に、給電部が接続されていることを特徴とす
るディジタルテレビジョン放送受信装置である。
【0050】本発明(請求項98に対応)は、導電体地
板と、その導電体地板上に設けられた絶縁体板と、その
絶縁体板上に設けられ、前記導電体地板より面積の小さ
い導体板と、その導体板に近接配置され、前記導体板に
一端が接地されたアンテナ素子とを備えたアンテナ装置
である入力手段と、前記入力手段からの信号を入力して
遅延させる遅延手段と、前記遅延手段から得られた信号
と、前記入力手段から得られた信号とを合成する合成手
段と、前記合成手段から得られた信号に関してベースバ
ンドの信号に変換する復調手段と、前記復調手段から得
られた復調状況を示す信号を入力とし前記入力手段で得
られる信号に含まれる遅延波を推定する遅延波推定手段
と、前記遅延波推定手段から得られる信号に応じて前記
合成手段および前記遅延手段を制御する合成制御手段と
を具備し、前記合成制御手段の信号に応じて前記合成手
段での信号の合成率と前記遅延手段での遅延時間設定の
少なくとも一方を制御することを特徴とするデジタルテ
レビジョン放送受信装置である。
【0051】本発明(請求項99に対応)は、導電体地
板と、その導電体地板上に設けられた絶縁体板と、その
絶縁体板上に設けられ、前記導電体地板より面積の小さ
い導体板と、その導体板に近接配置され、前記導体板に
一端が接地されたアンテナ素子とを備えたアンテナ装置
である入力手段と、前記入力手段から得られる信号の周
波数変換を行う受信手段と、前記受信手段からの信号を
ベースバンドの信号に変換する復調手段と、前記復調手
段で得られた復調状況の情報を入力として入力手段で得
られる信号に含まれる遅延波を推定する遅延波推定手段
と、前記遅延波推定手段からの遅延波情報に基づいて前
記復調手段を制御する復調制御手段とを具備し、前記復
調制御手段で得られる制御信号に基づいて前記復調手段
で扱う伝達関数を制御することを特徴とするデジタルテ
レビジョン放送受信装置である。
【0052】本発明(請求項103に対応)は、所定箇
所にアンテナ接地用導電板が設けられた導電体地板と、
その導電体地板の近傍に配置され、一端が前記アンテナ
接地用導電板に接続されたアンテナ素子とを備えたアン
テナ装置である入力手段と、前記入力手段からの信号を
入力して遅延させる遅延手段と、前記遅延手段から得ら
れた信号と、前記入力手段から得られた信号とを合成す
る合成手段と、前記合成手段から得られた信号に関して
ベースバンドの信号に変換する復調手段と、前記復調手
段から得られた復調状況を示す信号を入力とし前記入力
手段で得られる信号に含まれる遅延波を推定する遅延波
推定手段と、前記遅延波推定手段から得られる信号に応
じて前記合成手段および前記遅延手段を制御する合成制
御手段とを具備し、前記合成制御手段の信号に応じて前
記合成手段での信号の合成率と前記遅延手段での遅延時
間設定の少なくとも一方を制御することを特徴とするデ
ジタルテレビジョン放送受信装置である。
【0053】本発明(請求項104に対応)は、所定箇
所にアンテナ接地用導電板が設けられた導電体地板と、
その導電体地板の近傍に配置され、一端が前記アンテナ
接地用導電板に接続されたアンテナ素子とを備えたアン
テナ装置である入力手段と、前記入力手段から得られる
信号の周波数変換を行う受信手段と、前記受信手段から
の信号をベースバンドの信号に変換する復調手段と、前
記復調手段で得られた復調状況の情報を入力として入力
手段で得られる信号に含まれる遅延波を推定する遅延波
推定手段と、前記遅延波推定手段からの遅延波情報に基
づいて前記復調手段を制御する復調制御手段とを具備
し、前記復調制御手段で得られる制御信号に基づいて前
記復調手段で扱う伝達関数を制御することを特徴とする
デジタルテレビジョン放送受信装置である。
【0054】
【発明の実施の形態】本発明にかかるディジタルテレビ
ジョン放送受信装置に用いられるアンテナ装置の実施の
形態を図面に基づいて説明する。 (1)先ず前半で、本発明にかかるディジタルテレビジ
ョン放送受信装置に用いられるアンテナ装置の実施の形
態を図面に基づいて説明する。
【0055】本実施の形態におけるアンテナの原理につ
いて説明する。従来技術の項で説明したように、従来の
アンテナは、導電体地板に近接して設置される場合、モ
ノポールアンテナのように、導電体地板となる車体が指
向性利得等のアンテナ性能に影響を及ぼす。本発明は、
この導電体地板のアンテナへの影響を逆に利用すること
により、指向性が無指向性となり、指向性利得が向上
し、高選択性が得られるアンテナを実現するものであ
る。 (実施の形態1)図1は、本発明にかかる第1の実施の
形態におけるアンテナ装置を示す略示構成図である。す
なわち、図1(a)は、アンテナ素子101を2箇所の
屈曲部を持つ線状導電体で構成し、そのアンテナ素子1
01の所定位置に給電端子102を設け、一端部103
をアースしたアンテナ装置である。また図1(b)は、
アンテナ素子104を4箇所の屈曲部を持つ線状導電体
で構成し、そのアンテナ素子104の所定位置に給電端
子102を設け、一端部103をアースしたアンテナ装
置である。このように、本実施の形態のアンテナ装置
は、モノポールアンテナのアンテナ素子を屈曲させてい
るので設置面積を小さくできる。
【0056】図2は、上記と同様の構成を持つアンテナ
装置を導電体地板に近接配置した例を示す略示構成図で
ある。すなわち、図2(a)は、アンテナ素子201を
2箇所の屈曲部を持つ線状導電体で構成し、そのアンテ
ナ素子201を導電体地板205とアンテナ平面が平行
になるように近接配置し、アンテナ素子201の所定位
置に給電端子202を設け、一端部203を導電体地板
205にアースしたアンテナ装置である。また図2
(b)は、アンテナ素子204を4箇所の屈曲部を持つ
線状導電体で構成し、そのアンテナ素子204を導電体
地板205とアンテナ平面が平行になるように近接配置
し、アンテナ素子204の所定位置に給電端子202設
け、一端部203を導電体地板205にアースしたアン
テナ装置である。このように、本実施の形態のアンテナ
装置は、設置面積を小さくできるとともに、前述した第
1の実施の形態のアンテナ装置をアンテナ平面が導電体
地板205に平行になるように近接配置しているので指
向性利得性能が向上する。尚、アンテナ素子の屈曲部の
数は上記の例に示した個数に限定されるものではない。
このことは、以降の実施の形態においても同様である。
【0057】図2(a)のアンテナの具体例を図85に
示す。図85において、2箇所で折曲げられた線状導体
のアンテナ素子8501は、導電体地板8504に所定
の間隔をおいてアンテナ平面がほぼ平行に配置され、ア
ンテナ素子8501の一端部が、導電体地板8504に
ほぼ垂直に設けられたアンテナ接地用の導電板8503
の端部に接続されている。ここでは、アンテナ素子85
01が形成する平面の面積と導電体地板8504の面積
は、ほぼ同等とする。また、アンテナ素子8501の途
中には給電部8502が設けられている。
【0058】導電板8503はアンテナ素子8501の
幅に対して十分広い幅、すなわち、アンテナ素子850
1の同調周波数により決定されるリアクタンスの影響が
実用上ないような幅を持つ。このためアースとして作用
する。幅が小さいとアンテナ素子8501と結合して全
体がアンテナ素子となり、本発明のものと異なる。アン
テナ素子8501は、例えば、波長を940mmとした
場合、素子の全長が220mm、幅が2mmとなり、コ
ンパクト化が可能となる。ここで、アンテナ平面と導電
体地板の面とは、アンテナ素子と地板との間に有効な電
位差が生じる範囲であれば、傾斜していてもよい。ま
た、導電体地板の面積がアンテナ平面の面積より大きい
(例えば4倍)場合は、垂直偏波に対してはゲインは同
じであり、水平偏波に対してはゲインが低下する。
【0059】本実施の形態のアンテナと従来のアンテナ
との違いを述べると、例えば、従来の逆Fアンテナは、
アンテナ素子を接地板に近づけると性能が低下するが、
本発明のアンテナ装置は逆に性能が向上する。
【0060】図85のアンテナのインピーダンス特性及
びVSWR特性を図86に示す。また、指向性ゲイン特
性を図87に示す。図87に示すように、図85のアン
テナは垂直偏波に対してほぼ円形な指向性を示す。
【0061】なお、アンテナ素子の形状及び素子数は、
この例に限定されないことは言うまでもない。
【0062】また、導電体地板とアンテナ素子との間隔
は、波長の1/40以上であればより望ましい。 (実施の形態2)図3は、本発明にかかる第2の実施の
形態のアンテナ装置を示す略示構成図である。すなわ
ち、図3(a)は、アンテナ素子301を4箇所の屈曲
部を持つ線状導電体でダイポールアンテナを構成し、そ
のアンテナ素子301の所定位置に給電端子302を設
け、一端部303をアースしたアンテナ装置である。ま
た図3(b)は、アンテナ素子304を8箇所の屈曲部
を持つ線状導電体でダイポールアンテナを構成し、その
アンテナ素子304の所定位置に給電端子302を設
け、一端部303をアースしたアンテナ装置である。こ
のように、本実施の形態のアンテナ装置は、ダイポール
アンテナのアンテナ素子を巻き込むように屈曲させてい
るので設置面積を小さくできる。
【0063】図4は、上記と同様の構成を持つアンテナ
装置を導電体地板に近接配置した例を示す略示構成図で
ある。すなわち、図4(a)は、アンテナ素子401を
4箇所の屈曲部を持つ線状導電体でダイポールアンテナ
を構成し、そのアンテナ素子401を導電体地板405
とアンテナ平面が平行になるように近接配置し、アンテ
ナ素子401の所定位置に給電端子402を設け、一端
部403を導電体地板405にアースしたアンテナ装置
である。また図4(b)は、アンテナ素子404を8箇
所の屈曲部を持つ線状導電体でダイポールアンテナを構
成し、そのアンテナ素子404を導電体地板405とア
ンテナ平面が平行になるように近接配置し、アンテナ素
子401の所定位置に給電端子402設け、一端部40
3を導電体地板405にアースしたアンテナ装置であ
る。このように、本実施の形態のアンテナ装置は、設置
面積を小さくできるとともに、アンテナ装置をアンテナ
平面が導電体地板405に平行になるように近接配置し
た場合は、更に指向性利得性能が向上する。 (実施の形態3)図5は、本発明にかかる第3の実施の
形態のアンテナ装置を示す略示構成図である。すなわ
ち、図5(a)は、2箇所の屈曲部を持ち、素子長が異
なる3つのモノポールのアンテナ素子501a,501
b,501cを同一平面上に配置し、アンテナ素子50
1a,501b,501cのタップと給電端子503と
の間及び、給電端子503と接地端子505との間に、
それぞれインピーダンスを調整するためにリアクタンス
素子502a,502b,502c,504を接続した
構成のアンテナ装置である。また図5(b)は、上記の
図5(a)のアンテナ装置のアンテナ素子501a,5
01b,501cを4箇所の屈曲部を持つアンテナ素子
506a,506b,506cに変更したものである。
【0064】上記の構成において、各アンテナ素子の同
調周波数を所定の間隔をおいて設定することにより、所
望の周波数帯域を有するアンテナ装置を実現できる。図
40は、アンテナ素子が7つのアンテナの場合の合成帯
域を示す図であり、1つのアンテナ素子の帯域幅は狭い
が、合成することにより広帯域な周波数特性を持たせる
ことが可能となる。
【0065】この帯域合成の具体的な例を図88から図
93のVSWR特性により示す。すなわち、同調周波数
の異なる4つのアンテナ素子を用いた例であり、同調周
波数がそれぞれ、196.5MHz(図88)、19
8.75MHz(図89)、200.5MHz(図9
0)、203.75MHz(図91)である。図92
は、これらアンテナ素子を帯域合成したときのVSWR
特性図であり、広帯域化されているのが分かる。また、
図93は、この時の縦軸における範囲を広く取ったとき
(5倍)の図である。
【0066】図6は、上記図5と同様の構成を持つアン
テナ装置を導電体地板に接近配置した例を示す略示構成
図である。このアンテナ装置は、導電体地板607に上
記図5と同じ構成のアンテナ装置をアンテナ平面が平行
になるように近接配置した構成である。すなわち、図6
(a)は、2箇所の屈曲部を持ち、素子長が異なる3つ
のモノポールのアンテナ素子601a,601b,60
1cを同一平面上に導電体地板607に近接して配置
し、アンテナ素子601a,601b,601cのタッ
プと給電端子603との間及び、給電端子603と接地
端子605との間に、それぞれインピーダンスを調整す
るためにリアクタンス素子602a,602b,602
c,604を接続した構成のアンテナ装置である。また
図6(b)は、上記の図6(a)のアンテナ装置のアン
テナ素子601a,601b,601cを4箇所の屈曲
部を持つアンテナ素子606a,606b,606cに
変更したものである。
【0067】図7は、本実施の形態のアンテナ装置のま
た別の例を示す略示構成図である。すなわち、図7
(a)は、前述の図5(a)と同じ構成のアンテナ装置
において、各アンテナ素子701a,701b,701
c間に帯域合成用のリアクタンス素子708a,708
bを設けた構成である。また図7(b)は、前述の図5
(b)と同じ構成のアンテナ装置において、各アンテナ
素子706a,706b,706c間に帯域合成用のリ
アクタンス素子708a,708bを設けた構成であ
る。図5(a)及び(b)の構成では、各リアクタンス
素子502a,502b,502cは、帯域合成の機能
も兼用していたが、本実施の形態では、帯域合成の機能
を分離させた構成としたため、インピーダンス調整及び
帯域合成の調節が実施しやすくなる。
【0068】図8は、本実施の形態のアンテナ装置の更
に別の例を示す略示構成図である。このアンテナ装置
は、導電体地板807に上記図7と同様の構成を持つア
ンテナ装置をアンテナ平面が平行になるように近接配置
した構成である。すなわち、図8(a)は、前述の図6
(a)と同じ構成のアンテナ装置において、各アンテナ
素子801a,801b,801c間に帯域合成用のリ
アクタンス素子808a,808bを設けた構成であ
る。また図8(b)は、前述の図6(b)と同じ構成の
アンテナ装置において、各アンテナ素子806a,80
6b,806c間に帯域合成用のリアクタンス素子80
8a,808bを設けた構成である。 (実施の形態4)図9は、本発明にかかる第4の実施の
形態のアンテナ装置を示す略示構成図である。すなわ
ち、図9(a)は、4箇所の屈曲部を持ち、素子長が異
なる3つのダイポールのアンテナ素子901a,901
b,901cを同一平面上に配置し、アンテナ素子90
1a,901b,901cのタップと給電端子903と
の間及び、給電端子903と接地端子905との間に、
それぞれインピーダンスを調整するためにリアクタンス
素子902a,902b,902c,904を接続した
構成のアンテナ装置である。また図9(b)は、上記の
図9(a)のアンテナ装置のアンテナ素子901a,9
01b,901cを8箇所の屈曲部を持つアンテナ素子
906a,906b,906cに変更したものである。
【0069】上記の構成において、各アンテナ素子の同
調周波数を所定の間隔をおいて設定することにより、所
望の周波数帯域を有するアンテナ装置を実現できる。
【0070】図10は、本実施の形態のアンテナ装置の
別の例を示す略示構成図である。このアンテナ装置は、
導電体地板1007に上記図9と同様の構成を持つアン
テナ装置をアンテナ平面が平行になるように近接配置し
た構成である。すなわち、図10(a)は、4箇所の屈
曲部を持ち、素子長が異なる3つのダイポールのアンテ
ナ素子1001,1002,1003を同一平面上に導
電体地板1007に近接配置し、アンテナ素子100
1,1002,1003のタップと給電端子1008と
の間及び、給電端子1008と接地端子1010との間
に、それぞれインピーダンスを調整するためにリアクタ
ンス素子1004,1005,1006,1009を接
続した構成のアンテナ装置である。また図10(b)
は、上記の図10(a)のアンテナ装置のアンテナ素子
1001,1002,1003を8箇所の屈曲部を持つ
アンテナ素子1011,1012,1013に変更した
ものである。
【0071】図11は、本実施の形態のアンテナ装置の
また別の例を示す略示構成図である。すなわち、図11
(a)は、前述の図9(a)と同じ構成を持つアンテナ
装置において、各アンテナ素子1101,1102,1
103間に帯域合成用のリアクタンス素子1114,1
115,1116,1117を2箇所に分けて設けた構
成である。また図11(b)は、前述の図9(b)と同
じ構成を持つアンテナ装置において、各アンテナ素子1
111,1112,1113間に帯域合成用のリアクタ
ンス素子1114,1115,1116,1117を2
箇所に分けて設けた構成である。図9(a)及び(b)
の構成では、各リアクタンス素子902a,902b,
902cは、帯域合成の機能も兼用していたが、本実施
の形態では、帯域合成の機能を分離させた構成としたた
め、インピーダンス調整及び帯域合成の調節が実施しや
すくなる。
【0072】図12は、本実施の形態のアンテナ装置の
更に別の例を示す略示構成図である。このアンテナ装置
は、導電体地板1207に上記図11と同様の構成を持
つアンテナ装置をアンテナ平面が平行になるように近接
配置した構成である。すなわち、図12(a)は、前述
の図10(a)と同じ構成を持つアンテナ装置におい
て、各アンテナ素子1201,1202,1203間に
帯域合成用のリアクタンス素子1214,1215,1
216,1217を2箇所に分けて設けた構成である。
また図12(b)は、前述の図10(b)と同じ構成を
持つアンテナ装置において、各アンテナ素子1211,
1212,1213間に帯域合成用のリアクタンス素子
1214,1215,1216,1217を2箇所に分
けて設けた構成である。 (実施の形態5)図13は、本発明にかかる第5の実施
の形態のアンテナ装置を示す略示構成図である。すなわ
ち、図13(a)は、素子長が異なる3つのダイポール
アンテナの各アンテナ素子1301,1302,130
3をプリント基板1304上に形成したアンテナ装置で
ある。また図13(b)は、上記の図13(a)と同じ
構成のアンテナ装置において、プリント基板1304上
に、アンテナ素子1320とは反対側の面に導電体地板
1308を形成したアンテナ装置である。このように、
プリント基板を用いて、アンテナ素子1301,130
2,1303(1305,1306,1307)及び導
電体地板1308を形成する構成とすれば、アンテナの
省スペース化が可能となると共に、作製が簡単であり、
また性能の信頼性及び安定性も向上する。
【0073】図14は、本実施の形態のアンテナ装置の
別の例を示す略示構成図である。このアンテナ装置は、
前述の図13(a)と同じ構成のものに、プリント基板
のアンテナ素子とは反対側の面に帯域合成のための導電
体を、アンテナ素子と交差するように形成した構成であ
る。すなわち、図14(a)は、素子長が異なる3つの
ダイポールアンテナの各アンテナ素子1401,140
2,1403をプリント基板1404上に形成し、プリ
ント基板1404のアンテナ素子1410を設けた面と
は反対側の面に、2つの導電体1405をアンテナ素子
と交差する方向に形成した構成のアンテナ装置である。
また図14(b)は、上記の図14(a)と同じ構成の
アンテナ装置において、アンテナ素子1410とは反対
側に導電体地板1406を近接配置したアンテナ装置で
ある。この導電体地板1406は、多層プリント基板を
用いてプリント基板上に形成してもよい。以上の構成に
より、帯域合成用の素子の作製が容易になる。 (実施の形態6)図15は、本発明にかかる第6の実施
の形態のアンテナ装置を示す略示構成図である。本実施
の形態は、アンテナ素子1501,1502,1503
を導電体地板1504に設けた凹部1505内に収納し
た構成のアンテナ装置である。この構成により、自動車
等の車体からの突出がなくなり、また、アンテナ素子1
510の周辺端部と導電体地板1504との相互作用に
より指向性利得性能が向上できる。
【0074】図16は、本実施の形態のアンテナ装置の
別の例を示す略示構成図である。図16(a)のアンテ
ナ装置は、アンテナ素子1601,1602,1603
で構成されるアンテナ1610とアンテナ素子160
6,1607,1608で構成されるアンテナ1620
とを同一平面内に配置し、かつ導電体地板1604に設
けた凹部1605内に収納した構成のアンテナ装置であ
る。ここでは、アンテナ1610とアンテナ1620と
を異なるサイズ、形状のアンテナで構成しているが、同
一のサイズ、形状でもよい。尚、アンテナは各々の給電
部が近接するように配置する。また、図16(b)は、
同様のアンテナを平面状の導電体地板1609に近接配
置した例を示す図である。
【0075】図17は、本実施の形態のアンテナ装置の
また別の例を示す略示構成図である。図17(a)のア
ンテナ装置は、アンテナ素子1701,1702,17
03で構成される上側のアンテナ1710と下側のアン
テナ1720とを上下に配置し、かつ導電体地板170
4に設けた凹部1705内に収納した構成のアンテナ装
置である。ここでは、アンテナ1710とアンテナ17
20とを同一のサイズ、形状で構成しているが異なって
いてもよい。また、図17(b)は、同様のアンテナを
平面状の導電体地板1706に近接配置した例を示す図
である。このような各アンテナ素子のサイズが同一の場
合は、同調周波数が全て同じである。従って、アンテナ
装置全体としての帯域幅は単一の素子の場合と同様であ
るが、図41に示すように、アンテナ素子が単一の場合
と比べて各アンテナ素子の利得が累積されるため、アン
テナ装置全体としてのゲインが高くなり、高利得で高選
択性なアンテナが実現できる。
【0076】図18は、本実施の形態のアンテナ装置の
更にまた別の例を示す略示構成図である。図18(a)
のアンテナ装置は、それぞれが屈曲部を有する複数個の
ダイポール型のアンテナ素子からなる3つのアンテナ1
801,1802,1803を多層プリント基板180
6を用いて形成し、それを導電体地板1804に設けた
凹部1805内に収納した構成のアンテナ装置である。
ここでは、3つのアンテナ1801,1802,180
3を同一のサイズ、形状で構成しているが異なっていて
もよい。また、アンテナを3つとしたが、4つ以上を層
形成してもよい。図18(b)は、同様のアンテナを平
面状の導電体地板1807に近接配置した例を示す図で
ある。このように、多層プリント基板を用いて複数のア
ンテナを積層する構成とすれば、簡単に高利得、高選択
性のあるアンテナが得られる。 (実施の形態7)図19は、本発明にかかる第7の実施
の形態のアンテナの2つの例を示す略示構成図である。
本実施の形態のアンテナは、それぞれ4箇所の屈曲部を
持つ線状導電体を、給電部に対して2つ有した構成にな
っている。すなわち、図19(a)は上述の図3(b)
と同様のアンテナ装置であり、屈曲の曲がり方向が給電
点1901からみて逆方向の、2つの線状導電体190
2,1903を有するもの、また、図19(b)は屈曲
の方向が給電点1901からみて同方向の、2つの線状
導電体1904,1905を有するものを示している。
この形状により、平面上で小型化が可能であり、加えて
無指向性が実現できる。
【0077】一方、図20(a)は、給電部2001か
ら第1屈曲点Pまでの長さが、第1屈曲点Pから第2屈
曲点Qまでの長さより相対的に長いアンテナ素子200
2を有するアンテナ装置を示している。また、図20
(b)は、給電部2001から第1屈曲点Pまでの長さ
が、第1屈曲点Pから第2屈曲点Qまでの長さより相対
的に短いアンテナ素子2002を有するアンテナ装置を
示している。以上の形状により、細長い場所にも設置が
可能となる。
【0078】本実施の形態においては、線状導電体が給
電部に対して2つのものを示したが、これに限らず、1
つのものであってもかまわない。又屈曲部の数もこれら
に限定されるものではない。
【0079】本実施の形態においては、線状導電体が給
電部に対して2つのものを示したが、これに限らず、1
つのものであってもかまわない。又屈曲部の数もこれら
に限定されるものではない。
【0080】又、本実施の形態においては、線状導電体
が屈曲しているもの示したが、湾曲しているものでもよ
く、また、スパイラル状になっているものでもかまわな
い。例えば図21(a)に示すように、給電部2101
からみて、湾曲方向が逆の湾曲部を持った2つの線状導
電体2102,2103を有する構成、あるいは、給電
部2101からみて、湾曲方向が同じ湾曲部を持った2
つの線状導電体2104,2105を有した構成でもか
まわない。また、図21(b)に示すように、給電部2
101からみて、巻回方向が逆方向のスパイラル状の2
つの線状導電体2106,2107を有した形状構成、
あるいは、給電部2101からみて、巻回方向が同方向
のスパイラル状の2つの線状導電体2108,2109
を有した形状構成でもよい。
【0081】又、本実施の形態のアンテナを作成する場
合、金属部材の加工によりアンテナ素子を形成しても勿
論よいが、基板上にプリント配線を用いて形成してもよ
い。プリント配線を用いることによりアンテナの作成が
極めて簡単になり、コスト低減、小型化、信頼性向上な
どが期待できる。
【0082】又、本実施の形態のアンテナは、以降の実
施の形態についても同様に適用できる。 (実施の形態8)図22は、本発明にかかる第8の実施
の形態のアンテナ装置の一例を示す略示構成図である。
本実施の形態のアンテナ装置は、導電体地板に近接に配
置され、アンテナのアース端子と地板が接続された構成
になっている。例えば、図22(a)に示すように、ア
ンテナ素子2201が地板2204に近接に配置され、
そのアース端子2203が地板2204に接続されてい
る。尚、このアンテナ装置は前述した図4(b)の構成
と類似するが、給電端子2202が導電体地板2204
を貫通した位置に設けられている点が異なっている。以
上の構成により、所望のインピーダンス特性および指向
性を得ることが可能となる。
【0083】又、図22(b)は、アンテナのアース端
子と導電体地板との間にスイッチング素子を設けた構成
となっている。同図に示すように、アンテナ素子220
1のアース端子2203と導電体地板2204間にスイ
ッチング素子2205を設け、接続する場合としない場
合とで、最適な電波伝搬が得られる状態を選択する構成
とすることができる。この場合に、スイッチング素子2
205を遠隔操作できるように構成して、電波の受信状
態に応じて制御してもよい。ここで、アース端子220
3が接続された場合は、垂直偏波用アンテナとなり、接
続されない場合は、水平偏波用アンテナとなる。
【0084】又、上記図22(b)では、給電端子22
02が導電体地板2204を貫通している場合を示した
が、これに限らず、例えば図23に示すように、給電端
子2302、アース端子2303が導電体地板2304
を貫通していなくてもかまわない。
【0085】図24は、本実施の形態における導電体地
板とアンテナの位置関係を示したもである。図24
(a)に示すように、導電体地板2402平面とアンテ
ナ2401平面が、距離hをおいて平行になるように配
置している。この場合、この距離hを制御することによ
り、アンテナ2401の指向性を所望の方向へ変化させ
ることも可能である。また、アンテナ2401と導電体
地板2402が近づいた場合は、同調周波数が高くな
り、離れた場合は、同調周波数が低くなる。従って、伝
搬の受信状態に応じて距離hを制御する構成とすればよ
い。この距離hの制御は、例えば、アンテナ2401
を、図示しないが送り機構、スライド機構などを用いて
アンテナ平面に対して垂直な方向に移動させる構成とし
てもよく、あるいは又、アンテナ2401と導電体地板
2402との間に図示しない絶縁体のスペーサを挿入
し、そのスペーサをアンテナ平面と平行な方向に移動さ
せることにより、スペーサの挿入量を調節して行っても
よい。ここで、アンテナ作製時に所望のアンテナ性能を
得るためにスペーサのサイズを決定するようにしてもよ
い。尚、地板とアンテナとの間のスペーサには、発泡ス
チロール等の低誘電率材料の使用が可能である。
【0086】又、図24(b)に示すように、導電体地
板2402平面とアンテナ2403平面間に所定の角度
θ(この場合は90°)を有するように立体配置しても
よい。この所定の角度θをヒンジ機構等を利用して、調
節することによって、アンテナ2403の指向性制御が
可能である。
【0087】更に、本実施の形態では、アンテナ素子の
数が1つの場合を示したが、これに限らず2つ以上でも
よい。又、単独の導電体により地板を構成したが、例え
ば、地板として自動車の車体等が利用できる。 (実施の形態9)図25は、本発明にかかる第9の実施
の形態のアンテナ装置の例を示す模式図である。所定の
範囲に、複数のアンテナ素子を配置し、単一給電化した
アンテナ素子群で1つのアンテナとする構成になってい
る。図25(a)に示すように、複数のアンテナ素子2
501,2502,2503を単一給電化し、アンテナ
素子群で1つのアンテナを構成している。例えば、複数
のアンテナ素子各々が、異なる周波数帯域をカバーする
ことにより、全体として所望の周波数帯域をカバーする
広帯域なアンテナが実現できる。特に図25(a)のよ
うな配置の場合、必然的に外側のアンテナ2501の素
子長は内側のアンテナ2503の素子長より長くなるの
で、素子長の長いアンテナ2501を比較的低い同調周
波数に、短いアンテナ2503を比較的高い同調周波数
に設定することが容易であり、全体として広い帯域をカ
バーするアンテナが構成できる。
【0088】又、25(b)に示すように、アンテナ素
子がアンテナ平面を共有するが、互いに入り込まない配
置でもよい。
【0089】又、複数のアンテナ素子各々がカバーする
帯域が同一である場合は、アンテナ効率を上げることも
可能である。
【0090】又、個々のアンテナ素子間のアイソレーシ
ョンを得るため、それぞれのアンテナ素子間の距離を、
所定のアイソレーションを得る間隔をもって配置しても
よいし、個々のアンテナ素子にアイソレータあるいはリ
フレクタを接続してもよい。
【0091】尚、本実施の形態においては、アンテナ素
子の数は2つあるいは3つとしたが、アンテナ素子の数
は2つ以上であればよく、これに限定されるものではな
い。 (実施の形態10)図26は、本発明にかかる第10の
実施の形態のアンテナ装置の例を示す模式図である。本
実施の形態が上記第9の実施の形態と異なる点は、図2
6(a)に示すように、アンテナ素子2601,260
2,2603あるいは2604,2605,2606が
基準平面に対して垂直な方向に層状となるように配置さ
れていることである。尚、アンテナ素子に対する投影面
における配置状態は、左図のように全部が重なっていて
もよいし、右図のように一部が重なっていてもよいし、
更には離れていてもよい。図26(b)は、本実施の形
態の適用例を示し、多層プリント基板2609上にプリ
ント配線を用いて形成したアンテナ2611,2612
を示す一部切り欠き図であり、アンテナの水平面上での
配置が一部重なっている状態を示す。両素子の所定位置
での結合は、スルーホール2610に導電体を通すこと
で可能となる。 (実施の形態11)図27は、本発明にかかる第11の
実施の形態のアンテナ装置の例を示す模式図であり、図
27(a)は、複数のアンテナ素子群を単一給電化した
アンテナの給電部の一例を示したものである。図27
(a)に示すように、各アンテナ素子2701,270
2,2703の所定位置にタップ2704,2705,
2706を形成し、これらを給電端子2707に接続す
る。ここでは、タップのとる方向は、全てのアンテナ素
子で同一方向の場合を示したが、アンテナ素子ごとに任
意に設定してもかまわない。
【0092】図27(b)は、給電端子から各アンテナ
素子のタップ位置までの電極を共通化したアンテナを示
したものである。同図に示すように、各アンテナ素子2
701,2702,2703の所定位置にタップ270
4,2705,2706を形成し、タップ位置から給電
端子2707までの電極2708が共通のものとなって
いる。これにより、構成が簡易になるばかりでなく、こ
の電極2708を例えば最外郭アンテナ素子2701に
平行に配置することで、より省スペース化が可能にな
る。
【0093】又、図28は、リアクタンス素子を介し
て、各アンテナ素子のタップをとったアンテナを示した
ものである。図28(a)に示すように、各アンテナ素
子2801,2802,2803別々にリアクタンス素
子2804,2805,2806を介して給電端子28
07に接続してもよいし、図28(b)に示すように、
給電端子2807とタップ位置との間の共通電極280
8中にリアクタンス素子2809を設けてもよい。この
場合に、上述した図9のように、給電端子とアース端子
との間にリアクタンス素子を設けてもよい。このよう
に、適当なリアクタンス素子を用いることにより、所望
のインピーダンス、帯域かつ最大効率を得ることが可能
となる。尚、リアクタンス素子には、可変リアクタンス
素子を用いて調整してもかまわない。 (実施の形態12)図29は、本発明にかかる第12の
実施の形態のアンテナ装置の例を示す模式図である。導
電体地板近傍の所定の範囲に、複数のアンテナ素子を配
置し、単一給電化したアンテナ素子群で1つのアンテナ
を構成し、その給電部のアース端子と導電体地板を接続
した構成になっている。図29に示すように、複数のア
ンテナ素子2901,2902,2903を、導電体地
板2909を貫通して配置された給電端子2907から
単一給電化し、アンテナ素子群で1つのアンテナを構成
し、その給電部のアース端子2908と導電体地板29
09を接続している。以上の構成により、導電体地板近
傍に、平面上に小型、高利得のアンテナを設置できる。 (実施の形態13)図30は、本発明にかかる第13の
実施の形態のアンテナ装置の例を示す模式図である。
【0094】図30(a)に示すように、アンテナ素子
のオープン端子側の対向する部分3001と3002と
の間隔を所定の距離に設定し、両者の結合を制御するこ
とにより、同調周波数を制御する。
【0095】又、アンテナ素子のオープン端子側の対向
する部分3001,3002の結合の設定に関しては、
図30(b)に示すように、誘電体3003を設けても
いいし、図30(c)に示すように、両者をリアクタン
ス素子3004を介して接続してもよい。このとき、誘
電体3003を移動可能な構成として結合を制御しても
よいし、リアクタンス素子3004を可変リアクタンス
として結合を制御する構成としてもよい。
【0096】又、本実施の形態においては、アンテナ素
子数が1つのものを示したが、上記図25で示したアン
テナのように、アンテナ素子数が2以上のものでもよ
く、これに限らない。 (実施の形態14)図31は、本発明にかかる第14の
実施の形態のアンテナ装置の例を示す模式図である。
【0097】図31(a)に示すように、アンテナ素子
のオープン端子側3101,3102と、中性点310
3あるいは中性点近傍の対向する部分3111,311
2との間の距離を所定の距離に設定することで、同調周
波数を制御する。
【0098】又、アンテナ素子のオープン端子側と、中
性点あるいは中性点近傍の対向する部分の結合の設定に
関しては、図31(b)、(c)に示すように、誘電体
3104を設けてもいいし、両者をリアクタンス素子3
105、あるいは3106を介して接続してもよい。こ
のとき、上記第13の実施の形態と同様、誘電体310
4を移動可能な構成として結合を制御してもよいし、リ
アクタンス素子3101,3102を可変リアクタンス
として結合を制御する構成としてもよい。
【0099】又、本実施の形態においても、アンテナ素
子数が1つのものを示したが、上記図25で示したアン
テナのように、アンテナ素子数が2以上のものでもよ
く、これに限らない。 (実施の形態15)図32は、本発明にかかる第15の
実施の形態のアンテナ装置の例を示す模式図である。本
実施の形態のアンテナ装置は、コイルの両極にそれぞれ
少なくとも1つの線状導電体を接続し、コイルの中性点
からアース端子を、各線状導電体あるいはコイルの所定
の位置からタップを形成し、そこから給電端子を取り出
す構成となっている。図32(a)に示すように、コイ
ル3203は両極にそれぞれ線状導体3201と320
2とを有し、コイル3203の中性点からアース端子3
206を、線状導電体(ここでは3202)の所定の位
置からタップ3204を形成して給電端子3205を、
取り出す構成としている。又、図32(b)に示すよう
に、コイル3203の所定の位置からタップ3204を
形成し、給電端子3205を取り出してもよい。
【0100】以上の構成により、コイルの巻回数によっ
てアンテナの同調周波数を調節することが可能であるう
え、小型化、広帯域が実現できる。
【0101】図33は、コイルが複数の線状導電体を有
する場合を示している。図33(a)に示すように、コ
イル3307は両極にそれぞれ複数の線状導電体330
1,33023303と3304,3305,3306
とを有し、コイル3307の中性点3310からアース
端子3311を、各線状導電体(ここでは、3304,
3305,3306)の所定の位置からタップ3308
を形成して給電端子3309を、取り出す構成としてい
る。又、図33(b)に示すように、コイル3307の
所定の位置からタップ3312を形成し、給電端子33
09を取り出してもよい。尚、ここでは片側の線状導電
体の数が3つのものを示したが、2つ以上であればよく
これに限らない。
【0102】又、本実施の形態では、アンテナ素子とな
る線状導電体の形状は直線のもののみを示したが、少な
くとも1つ以上の屈曲部あるいは湾曲部を持つか、スパ
イラル形状のものでもよく、これに限定されるものでは
ない。 (実施の形態16)図34は、本発明にかかる第16の
実施の形態のアンテナ装置の例を示す模式図である。本
実施の形態のアンテナ装置は、複数の線状導電体を共通
化したものが、コイルを介して、給電部に対して1つ、
又は2つ有する構成となっている。図34に示すよう
に、複数の線状導電体3401,3402,3403及
び3404,3405,3406を共通化した電極34
07及び3408と、給電部3411が、コイル340
9,3410を介して接続された構成になっている。以
上の構成により、コイルの巻回数によってアンテナの同
調周波数を調節することが可能であるうえ、小型化、広
帯域が実現できる。 (実施の形態17)図35は、本発明にかかる第17の
実施の形態のアンテナ装置の一例を示す略示構成図であ
る。本実施の形態のアンテナ装置は、複数のアンテナ素
子群で構成されるアンテナ複数個を、所定の範囲内に設
置し、それらアンテナの中で受信状況が最適なものを選
ぶダイバーシティ受信を行う構成としたものである。例
えば、図35において、2つのアンテナ3501,35
02で、最適な電波伝搬が得られる方のアンテナを給電
部に接続されたダイバー切換スイッチ3503により選
択するものである。ここで、アンテナの個数は、本実施
の形態のように2つに限定されるものではなく3個以上
であってもよい。又、アンテナの種類も図35に示した
形状のアンテナに限定されるものではなく、上記実施の
形態で説明した他の種類のアンテナ、異なる種類のアン
テナ同士等であってもよい。
【0103】また、複数のアンテナから最適なアンテナ
を選択する制御において、受信機入力最大のアンテナを
選択する制御を行ってもよい。また、マルチパス妨害レ
ベル最小のアンテナを選択する制御を行ってもよい。
【0104】又、上記実施の形態1〜17の各アンテナ
素子給電部、あるいは複数のアンテナ素子群を単一給電
化したアンテナの給電部に、平衡不平衡変換器、モード
変換器、あるいはインピーダンス変換器を接続してもよ
い。 (実施の形態18)図36は、本発明にかかる第18の
実施の形態におけるアンテナの設置場所を説明する外観
図である。本実施の形態では、アンテナを自動車に取り
付ける場合の設置場所について説明している。設置する
アンテナは、上記各実施の形態で説明したアンテナ装置
である。アンテナの設置場所は、図36に示すように、
リアスポイラー3601、トランクリッド・リアパネル
3602,リアトレイ3603、ルーフスポイラー36
04、ルーフボックス3606、サンルーフバイザーな
どのルーフ3605である。
【0105】又、アンテナを垂直に設置したい場合は、
例えば図37(a)示すように、自動車のスポイラー3
701,3702の両端部3703やサンバイザーの端
部3703等に、あるいは図37(b)に示すように、
ピラー部3704に設置すればよい。もちろん、これに
限らず、自動車の他の部位でも水平面からある程度傾斜
しているところであれば設置可能である。これらの位置
に配置することにより、所望の偏波を受けやすくするこ
とができる。
【0106】前述したように、本発明の各アンテナ装置
は、アンテナ平面と導電体地板である車体平面とを平行
に近接配置できるので、車体から突出させずに設置する
ことができ、また、占有面積が小さいので、狭いスペー
スに設置できる。従って、外観上の美観が向上し、風切
り音発生の抑制が可能となり、更に、盗難の危険性、洗
車の際の取り外しなどの問題点が解消できる。 (実施の形態19)図38は、本発明にかかる第19の
実施の形態のアンテナ装置を備えた移動体通信装置の例
を示す模式図である。図38に示すように、自動車など
の車体3805の天井部に、上述した実施の形態のいず
れかのアンテナ3801を設置している。このとき、ア
ンテナ3801を天井部に形成した凹部3806に収納
すれば、車体3805のアウトラインからアンテナが突
出することがない。アンテナ3801は、車体3805
内部に搭載された増幅器3802及び変復調器3803
等で構成された通信器3804に接続されている。 (実施の形態20)図39は、本発明にかかる第20の
実施の形態のアンテナ装置を備えた携帯電話の例を示す
模式図である。図39(a)は、例えば、携帯電話の樹
脂製のケース3901内部に設けられた導電性のシール
ドケース3902を導電体地板として利用し、そのシー
ルドケース3902に平行になるようにアンテナ390
3をケース3901内部側面に配置した例である。ま
た、図39(b)は、携帯電話の樹脂製のケース390
1の外側上部にアンテナ3904を配置し、ケース39
01を挟んでアンテナ3904と対向する内部に導電体
地板3905を設けた例である。この場合、シールドケ
ース3902の上部は、通常面積が小さいため、導電体
地板として利用しない。図39(a)及び(b)とも、
用いるアンテナは、上述した各実施の形態のアンテナの
中でも、特に小型化が容易にできる屈曲部の数、あるい
は巻回数が多いものを利用すればよい。
【0107】このような構成を用いれば、アンテナから
見て導電体地板側の指向性利得は極めて小さいため、導
電体地板側を人体側にして使用すれば、アンテナ効率を
落とすことなく、人体への電磁波障害を軽減できる。
【0108】なお、上記第18の実施の形態では、アン
テナ装置を自動車に設置する例を説明したが、これに限
らず、例えば飛行機、船舶など他の移動体でもよい。あ
るいは又、移動体に限らず、高速道路などの交通路の路
面、路肩、料金ゲート、トンネル内、更には、建築物の
壁面、窓などに設置してもよい。
【0109】また、上記第19の実施の形態では、アン
テナ装置を移動体通信装置を例に説明したが、これに限
らず、例えば、テレビ、ラジカセ、無線機など電波を受
信あるいは送信する装置であれば、利用可能である。
【0110】また、上記第20の実施の形態では、携帯
電話を例に説明したが、これに限らず、例えば、PH
S、ポケベル、ナビゲーションシステムなど他の携帯無
線器でも適用可能である。 (実施の形態21)図42は、本発明にかかる第21の
実施の形態のアンテナ装置を示す略示構成図である。す
なわち、図42(a)は、モノポールタイプの広帯域ア
ンテナであり、一端が接地4204に接続された主たる
アンテナ素子4202と、その主のアンテナ素子420
2に対して、近接配置され、アンテナ素子4202より
素子長が長く、両端とも接地されていないアンテナ素子
4201及びアンテナ素子4202より素子長が短く、
両端とも接地されていないアンテナ素子4203とで構
成されたアンテナ装置である。主のアンテナ素子420
2には、タップが設けられ、インピーダンス調整用のリ
アクタンス素子4205を通じて給電点4206に接続
されている。また図42(b)は、上記の図42(a)
のアンテナ装置のアンテナ素子4201,4202,4
203をプリント基板4207上に、プリント配線を利
用して形成したものである。
【0111】図43は、上記実施の形態のアンテナ装置
をダイポールタイプとしたものである。すなわち、図4
3(a)は、ダイポールタイプの広帯域アンテナであ
り、中央部が接地4304に接続された主たるアンテナ
素子4302と、その主のアンテナ素子4302に対し
て、近接配置され、アンテナ素子4302より素子長が
長く、どこも接地されていないアンテナ素子4301及
びアンテナ素子4302より素子長が短く、どこも接地
されていないアンテナ素子4303とで構成されたアン
テナ装置である。主のアンテナ素子4302には、タッ
プが設けられ、インピーダンス調整用のリアクタンス素
子4305を通じて給電点4306に接続されている。
また図43(b)は、上記の図43(a)のアンテナ装
置のアンテナ素子4301,4302,4303をプリ
ント基板4307上に、プリント配線を利用して形成し
たものである。
【0112】上記の構成により、簡単な構成で、広帯域
化と高ゲイン化、調整容易化が計れる。
【0113】なお、上記実施の形態では、主のアンテナ
素子に近接配置する主のアンテナ素子より短いアンテナ
素子及び長いアンテナ素子は、それぞれ1個づつで構成
したが、これに限らず、それぞれ2個以上を近接配置し
た構成でもよい。 (実施の形態22)図44は、本発明にかかる第22の
実施の形態のアンテナ装置を示す略示構成図である。す
なわち、図44(a)は、上記の図10などで説明した
アンテナ素子に導電体地板が近接配置されたアンテナ装
置に類似するが、それらアンテナ装置と異なる点は、ア
ンテナ素子4401,4402,4403に近接配置さ
れる導電体地板4404の大きさが、最も外側のアンテ
ナ素子4401の大きさとほぼ同じか、あるいはそれよ
りも小さく設定されている点である。このような構成に
よれば、導電体地板がアンテナ素子よりも大きい場合と
比較して、水平偏波ゲインの向上が計れる。
【0114】また、図44(b)は、上記図44(a)
のアンテナ装置を、例えば移動体ボディ、通信機ケー
ス、家屋壁、その他の装置ケースなどに設けた凹部に収
納する例を示し、アンテナアース(導電体地板)440
4とそれらケースアースとを接続しない構成としたもの
である。この構成によって、水平及び垂直の両偏波とも
に高いゲインを得ることができる。このアンテナの垂直
偏波における指向性ゲイン特性を図94に示す。アンテ
ナアースとケースアースとの設置距離(すなわち、離隔
距離)は、(a)が10mm、(b)が30mm、
(c)が80mm、(d)が150mmであり、設置距
離が小さいほどゲインは高くなっている。すなわち、ア
ンテナアースとケースアースとは接近するほど性能が向
上する。また、この例では、外側ケースからアンテナが
飛び出さないようにするために、アンテナアース440
4を移動体ボディ、通信機ケース、家屋壁、その他の装
置ケースなどに設けた凹部に収納しているが、ケースア
ースの平坦面に一定の設置距離をとって近接設置しても
アンテナとしての効果は同様であり、その場合も本発明
に含まれる。
【0115】また、本実施の形態では、アンテナ素子と
してバランスタイプのものを用いた構成としたが、アン
テナ素子にアンバランスタイプのものを用いた構成でも
同様に効果がある。 (実施の形態23)図45は、本発明にかかる第23の
実施の形態のアンテナ装置を示す略示構成図である。本
実施の形態は、アンテナ素子に導電体地板を近接配置す
る場合において、どの程度の距離に近接させるのが良い
かを示す例であり、図45(a)は、アンテナ素子が1
個の場合の例である。すなわち、アンテナ素子4501
(正確にはアンテナアース接続部)と導電体地板450
2との距離hを、アンテナの共振周波数fにおける波長
λに対して、0.01〜0.25倍(すなわち、0.0
1λ〜0.25λ)の範囲に設定する。この構成によっ
て高ゲイン化、調整の容易化が計れる。
【0116】また、図45(b)は、アンテナ素子が4
個の場合を示し、アンテナ素子4503,4504,4
505,4506は、導電体地板4507からそれぞれ
異なる距離に配置される。図45(b)に示すように、
素子長がそれぞれ異なる場合は、素子長が短いほどその
アンテナ素子の共振周波数は高くなり、波長が短い。従
って、素子長が最も短いアンテナ素子4506の距離h
1を最も小さく設定し、素子長の最も長いアンテナ素子
4503の距離h2を最も大きく設定し、中間のアンテ
ナ素子4504,4505の距離は、各アンテナ素子の
共振周波数における波長に応じてそれぞれ距離を設定す
れば良い。その場合に、各アンテナ素子4503,45
04,4505,4506と導電体地板4507との距
離は、前述したように、各アンテナ素子の共振周波数に
おけるそれぞれの波長に対して、0.01〜0.25倍
(すなわち、0.01λ〜0.25λ)の条件を満足す
るように設定する。 (実施の形態24)図46は、本発明にかかる第24の
実施の形態のアンテナ装置を示す略示構成図である。本
実施の形態では、アンテナ素子4601と導電体地板4
602との間に、高誘電率材を設ける。従って、上述し
たアンテナ装置のうちで、アンテナ素子に導電体地板を
近接配置する実施の形態の構成のものに対して適用可能
である。ここで、アンテナ素子と導電体地板との間に、
高誘電率材を設けることにより、アンテナ素子及び導電
体地板間の距離を等価的に小さくできる。 (実施の形態25)図47は、本発明にかかる第25の
実施の形態のアンテナ装置における車体への適用例を示
す外観図である。すなわち、上述した本発明の実施の形
態のいずれかのアンテナ装置を、自動車の前後左右の車
体ピラー部4701の4箇所とルーフ部の1箇所の全部
で5箇所に設置することにより、これら平面アンテナで
ダイバーシティ構成とするものである。この構成によっ
て水平垂直両偏波に対して良好な送受信が可能になる。
ここでは、アンテナの設置箇所を5箇所としたが、設置
箇所はこれに限定されるものではない。 (実施の形態26)図48は、本発明にかかる第26の
実施の形態におけるアンテナ装置の設置箇所の車体各部
への適用例を示す外観図である。すなわち、上述した本
発明の実施の形態のいずれかのアンテナ装置を、自動車
の車体4801のルーフパネル、ボンネット、車体ピラ
ー部、車体側面、バンパー、タイヤホィール、フロアー
など車体4801表面の設置可能な、いずれかの場所、
あるいは複数の場所に取り付けるものである。図48に
おいて、アンテナ4802は、アンテナ平面がほぼ水平
となる場所に設置されものであり、アンテナ4803
は、アンテナ平面が斜めに傾く場所に設置されたもので
あり、アンテナ4804は、アンテナ平面がほぼ垂直と
なる場所に設置されたものである。図は、アンテナの設
置場所として適当な場所を示したものであり、全てを設
置する必要はない。又、図に示した以外の他の場所に設
置しても勿論よい。また、車の種類も図のような乗用車
に限定されることはなく、バス、トラックなどの車でも
可能である。
【0117】尚、アンテナ4805は、アンテナ平面が
水平となるように設置されたものであるが、特にフロア
ーの裏側(下側)に設置されており、指向特性が路面方
向に向いているため、通信、車体の存在場所の検出など
のために利用される道路上に設置された(あるいは埋め
込まれた)電波源との通信に適している。
【0118】通常、TVやFM放送の電波は水平偏波を
主とする電波であり、携帯電話、無線通信機などの電波
は垂直偏波を主とする電波であり、アンテナの設置方向
によって、水平偏波に適しているか垂直偏波い適してい
るかが決まる。図49(a)に示すように、車体480
1の一部である垂直な面の導電体地板4901の面に平
行に設置され、アース端が接続されたアンバランスタイ
プの3素子のアンテナ4902では、右図に示すように
電界が水平になり、水平偏波に対して感度を高くできる
ので、水平偏波用のアンテナとして有効である。これ
は、図48のアンテナ4804で示す場所に設置するこ
とにより実現できる。また、アンテナ4802は、車体
4801の水平な面に平行に設置されたアンテナである
ため、その電界は垂直になり、垂直偏波に対して高感度
となるので垂直偏波用アンテナとして有効である。更
に、アンテナ4803は、斜め方向に傾いて設置された
アンテナであり、その傾き度合に応じて水平偏波と垂直
偏波とのバランスの取れた感度を有し、偏波方向にあま
り左右されず使用できる。図49(b)は、バランスタ
イプのアンテナの例を示す図であり、この場合は前述と
同様に、水平偏波用アンテナとして有効である。 (実施の形態27)図50は、本発明にかかる第27の
実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す模式図で
ある。本実施の形態のアンテナ装置が前述までのアンテ
ナ装置と異なる点は、電波の送受する方向がアンテナ素
子側ではなく導電体地板側である点である。図50
(a)に示すように、導電体地板5001に平行に3素
子のアンテナ5002を所定の間隔で配置し、そのアン
テナ5002のアース端部を導電体地板5001に接続
し、導電体地板5001側が外側を向いた構成とするも
のである。このアンテナは、図50(b)において、ア
ンテナ5002面が覆う領域に対応する導電体地板50
01の領域の上側(アンテナ5002とは反対側)と、
アンテナ5002に対して下側に対象な指向性特性を持
っている。そのため、アンテナ5002と導電体地板5
001との配置方向を、従来の配置と反対にしても、こ
れまで説明した実施の形態のアンテナと同様の効果を得
ることができ、更に、図50(c)に示すように、導電
体地板5003が閉塞されたケース形状であっても同様
の特性があり、導電体地板5003内部のアンテナ50
02に給電しても導電体地板5003を通じて外部に対
して通信が可能である。
【0119】図51は、図50がアンバランスタイプの
アンテナ装置であるのに対し、これをバランスタイプの
アンテナ装置とした例であり、前述と同様の効果があ
る。
【0120】また、図52は、図48と同様な車体の各
場所に本実施の形態におけるアンテナ装置を適用した例
を示す図である。図52において、図48と同様に、ア
ンテナ5202は、アンテナ平面がほぼ水平となる場所
に設置されものであり、アンテナ5203は、アンテナ
平面が斜めに傾く場所に設置されたものであり、アンテ
ナ5204は、アンテナ平面がほぼ垂直となる場所に設
置されたものである。また、アンテナ5205は、アン
テナ平面が水平となるように設置されたものであるが、
特にフロアーの内側に設置されており、図48の場合と
同様に道路上に設置された電波源との通信に適してい
る。これらのアンテナは、すべて車体5201の内側に
配置されているが、上述した理由により車体表面に設置
した場合と同様の性能を実現でき、アンテナが車体外部
へ露出しないので、美観、損傷、盗難などの点から極め
て有利である。更に、図52に示すように、バックミラ
ーや室内サンバイザー、あるいはナンバープレート等、
通常は外部に取り付けることができない場所でも、その
内部を利用して設置可能である。
【0121】図53は、本実施の形態におけるアンテナ
装置の携帯電話への適用例を示す外観図であり、導電体
のアース外箱5301の内側にアンテナ5302を設置
し、アンテナアースをアース外箱5301に接続した構
成である。この構成により、アンテナをアース外箱53
01の外側に設けた場合と同様に使用することができる
とともに、アンテナが外部に露出しないので取り扱い上
有利である。ここでは、携帯電話を例に説明したが、T
V、PHS、その他の無線機器などにも適用可能であ
る。
【0122】図54は、本実施の形態におけるアンテナ
装置の一般家屋への適用例を示す外観図である。すなわ
ち、アンテナ5402は家屋5401の導電体のドアの
内側に設置され、アンテナ5403は導電体の窓(例え
ば雨戸)の内側に設置され、アンテナ5404は導電体
の壁の内側に設置され、アンテナ5405は導電体の屋
根の内側に設置されている。このように、家屋5401
の導電体である構造物の内側を利用してアンテナを設置
すれば、アンテナが外部に露出しないので、風雨による
損傷や劣化を防止でき、長寿命化につながる。
【0123】なお、家屋が導電体でない構造物の場合で
も、アンテナを設置する場所のみ外側に導電体を取り付
ければ簡単に設置可能である。 (実施の形態28)図55は、本発明にかかる第28の
実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す模式図で
ある。本実施の形態は、導電体地板5501と、それに
平行に近接して設置されたアンテナ5502とを同時
に、一点鎖線で示す軸を中心として回動(または回転で
もよい)できる構成としたものである。図55(a)の
ように、アンテナ5502が垂直な状態では右図のよう
に電界が水平となるため、水平偏波に対して高感度とな
り、また、同図(b)のように、アンテナ5502が水
平な状態では右図のように電界が垂直となるため、垂直
偏波に対して高感度となり、偏波の状態に応じてアンテ
ナを最適な向きに調節できる。もちろん、斜めに傾いた
状態に設定してもよい。図55(a)の設置状態におけ
る指向性ゲイン特性を図95に示し、図55(b)の設
置状態における指向性ゲイン特性を図96に示す。これ
ら両図から明らかなように、アンテナが垂直な状態では
水平偏波に対して高感度になり、アンテナが水平な状態
では垂直偏波に対して高感度になっているのが分かる。
【0124】ここで、導電体地板5501及びアンテナ
5502を回動させる方法としては、手でハンドルを回
す手動式としてもよいし、モ−タ等の駆動装置を用いて
自動式としてもよい。
【0125】図56(a)は、上記の効果をアンテナを
回動させることなしに実現するためのアンテナ装置の構
成を示す図である。すなわち、導電体地板5601とア
ンテナ5602との間に、アンテナ5602を挟むよう
に強誘電体5603を配置した構成とする。この構成に
より、図56(b)の右図に示すように、導電体地板5
604とアンテナ5605との間の電界が強誘電体56
06を介して水平方向に広げられるため、左図の強誘電
体が無い場合に比較して、垂直成分が小さくなり水平成
分が大きくなる。このように、強誘電体の有無に応じて
アンテナを垂直偏波用か水平偏波用かに設定できる。
尚、アンテナが垂直な状態に設置されている場合は、上
記とは逆になる。この強誘電体5603は、製作時に取
り付けたものと、取り付けないものとの2種類を用意し
ておいてもよいが、脱着用溝などを設けて簡単に脱着可
能な構成としてもよい。 (実施の形態29)図57は、本発明にかかる第29の
実施の形態におけるアンテナ装置の構成の例を示す模式
図である。前述までの実施の形態のアンテナ装置は、設
置スペースを小さくできるように折曲げたエレメントを
用いていたが、本実施の形態は、自動車などに取り付け
られた細長い構成部材に設置可能なように、直線形状の
エレメント、あるいは構成部材の形状に沿うように合わ
せた形状のエレメントを用いたものである。
【0126】図57(a)は、細長い板状の導電体地板
5701の表面に3素子の直線状のアンテナ5702を
近接配置した例である。同図(b)は、パイプ形状の導
電体地板5703の表面に3素子の直線状のアンテナ5
704を、各エレメントが導電体地板5703から等距
離となるように近接配置した例である。同図(c)は、
四角の筒形状の導電体地板5705の表面に3素子の直
線状のアンテナ5706を、各エレメントが導電体地板
5705から等距離になるように近接配置した例であ
る。
【0127】また、図58は、図57の例で、導電体地
板の形状が湾曲あるいは折曲がったものの場合に、その
形状に沿ってエレメントを湾曲あるいは折曲げた例を示
す図であり、図58(a)は、湾曲したパイプ形状の導
電体地板5801の表面に同様に湾曲した3素子のアン
テナ5802を、各エレメントが導電体地板5801か
ら等距離になるように近接配置した例である。同図
(b)は、途中で折れ曲がった四角の筒形状の導電体地
板5803の表面に同様に折れ曲がった3素子のアンテ
ナ5804を、各エレメントが導電体地板5803から
等距離になるように近接配置した例である。同図(c)
は、途中で折れ曲がった板状の導電体地板5805の表
面に同様に折れ曲がった3素子のアンテナ5806を近
接配置した例である。
【0128】また、図59(a)は、円筒状の導電体地
板5901の表面の周囲に沿って設置したアンテナ59
02の例を示し、同図(b)は、球状の導電体地板59
03の表面の周囲に沿って設置したアンテナ5904の
例を示す。
【0129】尚、本実施の形態では、導電体地板である
構成部材の外側にアンテナを設置する場合を説明した
が、これに限らず、板状部材の内側、筒形状部材などの
内部にアンテナを設置する構成としてもよい。
【0130】図63及び図65は、本実施の形態におけ
るアンテナ装置の適用例を示す図である。図63は、車
体6301の屋根上の細長いルーフレール6303の表
面にアンテナ6302を設置した例を示し、図65は、
車体6501の屋根上の細長いルーフレール6503の
内部にアンテナ6502を設置した例を示す。
【0131】また、図64及び図66も、本実施の形態
におけるアンテナ装置の適用例を示す図である。図64
は、車体6401の屋根上の細長いルーフボックス64
02の表面にアンテナ6403を設置した例を示し、図
66は、車体6601の屋根上の細長いルーフボックス
6602の内部にアンテナ6603を設置した例を示
す。 (実施の形態30)図60(a)、(b)は、本発明に
かかる第30の実施の形態におけるアンテナ装置の構成
の例を示す模式図である。本実施の形態のアンテナ装置
は、導電体地板6001に接続されたアース端部に対
し、相対的にエレメント長が長い3素子のアンテナ60
02とエレメント長が短い3素子のアンテナ6003と
を有する構成において、それらアンテナ6002,60
03のそれぞれに給電点A6005,B6004が設け
られている。図60(c)に示すように、短い方のアン
テナ6003は相対的に周波数の高い帯域Aバンドに同
調し、長い方のアンテナ6002は相対的に周波数の低
い帯域Bバンドに同調することになり、1つのアンテナ
で2つの同調バンドに対応可能なアンテナを実現でき
る。なお、給電点A6005,B6004は互いに接続
されてもよい。
【0132】図61(a)、(b)は、アンバランスタ
イプのアンテナで2つの同調バンドを持つアンテナの例
である。このアンテナは、一端が導電体地板6101に
接続され、その導電体地板6101に近接して配置され
た4素子からなるアンテナであり、4素子のうち、相対
的にエレメント長の長い2素子のアンテナ6102に給
電点B6104を設定し、相対的にエレメント長の短い
2素子のアンテナ6103に給電点A6105を設定し
ている。この構成により前述と同様、図61(c)に示
すように、周波数の高いAバンドと周波数の低いBバン
ドの2つの同調バンドに対応できる。なお、給電点A6
005,B6004は互いに接続されてもよい。
【0133】図62(a)、(b)は、バランスタイプ
のアンテナで2つの同調バンドを持つアンテナの例であ
る。このアンテナは、中央点が導電体地板6201に接
続され、その導電体地板6201に近接して配置された
4素子からなるアンテナであり、4素子のうち、相対的
にエレメント長の長い2素子のアンテナ6202に給電
点B6204を設定し、相対的にエレメント長の短い2
素子のアンテナ6203に給電点A6205を設定して
いる。この構成により前述と同様、図62(c)に示す
ように、周波数の高いAバンドと周波数の低いBバンド
の2つの同調バンドに対応できる。なお、給電点A60
05,B6004は互いに接続されてもよい。
【0134】このように、本実施の形態によれば、アン
テナ装置の設置スペースを最小限に抑えて、複数の同調
バンドに対応できる性能のよいアンテナ装置を提供でき
るので、自動車や携帯電話などの狭い場所にも適用可能
である。
【0135】なお、本実施の形態では、同調バンドを2
つとしたが、これに限らず、3つ以上のバンドに対応で
きるように構成してもよい。その場合は、各同調バンド
に対応するエレメント長を有する複数のアンテナを設
け、それぞれのアンテナに給電点を設定すればよい。 (実施の形態31)図67は、本発明にかかる第31の
実施の形態のアンテナ装置の一例を示す略示構成図であ
る。本実施の形態のアンテナ装置は、導電体地板670
2に近接して設けられたコ字型のアンテナ素子6701
の途中にコイル6703が挿入され、アンテナ素子67
01の一端が導電体地板6702に接続された構成にな
っている。また、給電部6704はコイル6703と導
電体地板6702との間のアンテナ素子6701の途中
に設けられている。この構成によれば、コイルに電流が
集中することになり、アンテナ装置をゲインは不変で小
型化することができる。例えば、アンテナ素子の部分を
ストリップ線路で構成するとアンテナの面積は1/4と
小さくなる。また、帯域幅が狭くなり帯域特性が鋭くな
る。
【0136】又、図68は、図67の構成のアンテナ素
子を2つ並列に接続して帯域合成したものである。すな
わち、素子の途中にコイル6803a,6803bがそ
れぞれ挿入された2つの帯域(長さ)の異なるアンテナ
素子6801a,6801bが並列に配置されて各々の
一端が導電体地板6802に接続され、各アンテナ素子
6801a,6801bは、それぞれリアクタンス素子
6805a,6805bを介して給電部6804に共通
接続されている。この構成により、2つのアンテナ素子
の帯域を合成することができ、上記効果に加えてアンテ
ナ装置を広帯域化することができる。 (実施の形態32)図69は、本発明にかかる第32の
実施の形態のアンテナ装置の一例を示す略示構成図であ
る。本実施の形態のアンテナ装置は、導電体地板690
2に近接して設けられたコ字型のアンテナ素子6901
の一端と導電体地板6902との間にコイル6903が
挿入され、そのコイル6903の他端が導電体地板69
02に接地された構成になっている。また、給電部69
04はアンテナ素子6901の途中に設けられている。
この構成によれば、前述の第32の実施の形態と同様コ
イルに電流が集中することになり、アンテナ装置をゲイ
ンは不変で小型化することができる。
【0137】又、図70は、図69の構成のアンテナ素
子を2つ並列に接続して帯域合成したものである。すな
わち、2つの帯域(長さ)の異なるアンテナ素子700
1a,7001bが並列に配置されて各々の一端がコイ
ル7003の一端に共通接続され、そのコイル7003
の他端が導電体地板7002に接続されている。また、
各アンテナ素子7001a,7001bは、それぞれリ
アクタンス素子7005a,7005bを介して給電部
7004に共通接続されている。この構成により、2つ
のアンテナ素子の帯域を合成することができ、上記効果
に加えてアンテナ装置を広帯域化することができる。ま
た、コイルを2つのアンテナ素子で共通化しているの
で、コイルは1個でよく構成が簡単になる。 (実施の形態33)図71は、本発明にかかる第33の
実施の形態のアンテナ装置の例を示す模式図である。本
実施の形態が上記第32の実施の形態と異なる点は、図
71に示すように、導電体地板7102上に絶縁体71
05を設けて、その絶縁体7105上でアンテナ素子7
101とコイル7103とを接続した点である。この構
成により、コイル7103の設置が楽になり実装するの
に便利であり、コイルを安定に設置できる。また、図7
2は、2つのアンテナ素子7201a,7201bによ
る帯域合成を行う構成の例であり、アンテナ素子の個数
が多くなってコイル7203との接続が煩雑になるが、
導電体地板7202上の絶縁体7205上に接続点を設
けているので、アンテナ素子とコイルとの接続が更に容
易になる。 (実施の形態34)図73は、本発明にかかる第34の
実施の形態のアンテナ装置の例を示す模式図である。本
実施の形態のアンテナ装置は、コイル部分を2つに分割
するとともに、導電体地板7302上に設けた2つの絶
縁体7305a,7305bを利用してアンテナ素子や
コイルなどを接続している。すなわち、導電体地板73
02に近接して設けられたコ字型のアンテナ素子730
1の一端とコイル7303aの一端とを絶縁体7305
a上で接続し、そのコイル7303aの他端ともう1つ
のコイル7303bの一端及び給電部7304とをもう
1つの絶縁体7305b上で接続し、コイル7303b
の他端を導電体地板7302に接地した構成である。ま
た、図74は、2つのアンテナ素子7401a,740
1bを用いた帯域合成用のアンテナ装置であり、アンテ
ナ素子、コイル及び給電部を図73と同様に接続したも
のである。
【0138】これらの構成によれば、給電部の端子を回
路基板上に設けているので、他の回路部品との接続が容
易になる。 (実施の形態35)図75は、本発明にかかる第35の
実施の形態におけるアンテナの構成の例を示す模式図で
ある。本実施の形態のアンテナ装置は、図67の構成に
おけるコイルの代わりにジグザグ状のパターン7503
をアンテナ素子7501に挿入した構成である。コイル
を用いた構成では、形状が3次元的に広がるが、このパ
ターン7503を用いれば、アンテナ素子7501と同
一平面上に形成でき、プリント配線方法などよって作製
可能になる。また、図76は、2つのアンテナ素子76
01a,7601bを用いた帯域合成型を示し、各アン
テナ素子7601a,7601bのそれぞれにジグザグ
状パターン7603a,7603bを挿入したものであ
る。尚、このパターンは図78(c)に示すようなノコ
ギリ波状のパターンなどであってもよい。 (実施の形態36)図77は、本発明にかかる第36の
実施の形態におけるアンテナの構成の例を示す模式図で
ある。本実施の形態のアンテナ装置は、導電体地板77
02に近接して配置されたアンテナ素子7701全体を
ジグザグ状パターンに形成し、そのアンテナ素子770
1の一端に、一端が接地されたコイル7703の他端を
接続した構成である。給電部7704はジグザグ状のア
ンテナ素子の途中に設けられている。この構成によれ
ば、損失は増加するが、アンテナ装置を例えば、1/6
や1/8と更に小型化できる。また、アンテナ素子の形
状は、これ以外に例えば、図78の(b)、(c)に示
すようなパターン形状でもよい。図(b)は、3次元的
なコイル状のものである。 (実施の形態37)図79は、本発明にかかる第37の
実施の形態におけるアンテナの構成の例を示す模式図で
ある。本実施の形態のアンテナ装置は、導電体地板79
02上に絶縁体7904を設け、この絶縁体7904上
で、アンテナ素子7901から引き出したリード線79
05と給電部7903とを接続したものである。この構
成により、給電部7903が回路基板上に設けられるの
で他の回路部品との接続が容易になる。
【0139】また、図80は、導電体地板8002に貫
通孔8005を設けてアンテナ素子8001が存在する
側とは反対側の導電体地板8002上に絶縁体8004
を設けた構成である。そして、アンテナ素子8001か
ら引き出したリード線8006を貫通孔8005及び絶
縁体8004に通して給電部8003を、絶縁体800
4上で接続している。これにより、導電体地板8002
の裏側で回路部品を接続できるので、上記図79の構成
より更に、給電部8003に接続する他の回路部品の取
り扱いが便利になる。
【0140】また、図81は、上記図80の構成におい
て、導電体地板の裏面(アンテナ素子とは反対面)に別
の導電体板を設け、その導電体板に各種の回路部品を実
装するものである。すなわち、導電体地板8102及び
導電体板8105に、アンテナ素子8101から引き出
したリード線8111を通す貫通孔8104を形成し、
その貫通孔8104の導電体板8105側に絶縁体81
03を設ける。又、導電体板8105の表面には、各種
の回路部品を接続するための絶縁体8106を必要な数
だけ設ける。そして、リード線8111を貫通孔810
4を経て絶縁体8103に接続し、回路部品8107〜
8110を、絶縁体8103や各8106上に接続す
る。
【0141】この構成によれば、回路をアンテナのすぐ
近くに配置することができ、アンテナと回路とのシール
ドも導電体板を用いて簡単に行え、機器の小型化に有効
である。
【0142】また、図82は、回路部品をアンテナ素子
側に配置した構成の例である。すなわち、導電体地板8
202上にアンテナ素子8201から引き出したリード
線8205を接続するための絶縁体8203、及び各種
の回路部品を接続するための絶縁体8206を必要な数
だけ設ける。更に、アンテナ素子8201と導電体地板
8202の間を遮弊できるように導電体のシールドケー
ス8204を導電体地板8202上に設け、リード線8
205を通す貫通孔8207を形成する。そして、リー
ド線8205を貫通孔8207を通して絶縁体8203
上に接続し、絶縁体8203及び各8206上に回路部
品8208〜8210を接続する。又、アンテナ素子8
201の一端はシールドケース8204に接地する。
【0143】この構成によれば、回路はアンテナ素子と
導電体地板との間に納まるが、シールドケースによりシ
ールドされ、上記図81の場合よりも更に、機器を小型
化できる。 (実施の形態38)図83は、本発明にかかる第38の
実施の形態におけるアンテナの構成の例を示す模式図で
ある。本実施の形態のアンテナ装置は、絶縁体板830
5の一方の表面にアンテナ素子8301をパターン形成
し、そのアンテナ素子8301の一端部8307は絶縁
体板8305を貫通させ、又、アンテナ素子8301の
途中から、絶縁体板8305を貫通するリード線830
3を引き出し、そのリード線8303に、絶縁体板83
05の反対面にアンテナ素子8305と平行にパターン
形成したリード線8306を接続し、そのリード線83
06に給電部8304を接続する。ここで、給電部83
04はアンテナ素子8301の一端部8307に接近し
た位置に設ける。そして、絶縁体板8305と導電体地
板8302とを平行に配置して、アンテナ素子8301
の一端部8307を導電体地板8302に接続したもの
である。
【0144】このような構成によれば、アンテナ素子の
接地部分と給電部とが接近するので、同軸ケーブルを接
続する場合などに便利である。
【0145】(実施の形態39)図84は、本発明にか
かる第39の実施の形態におけるアンテナの構成の例を
示す模式図である。本実施の形態のアンテナ装置は、広
い導電体地板8402上に絶縁体板8405を介して別
の導電体地板8404を設けて、その導電体地板840
4に近接してアンテナ素子8401を配置したものであ
る。ここで、アンテナ素子8401の一端は導電体地板
8404に接地する。又、導電体地板8404の大きさ
はアンテナ素子8401の面積と同等にするのがよい。
導電体地板8402は具体的には、自動車や電車のボデ
ィー、受信機や通信機の金属ケース部、家屋の金属構造
部などが挙げられ、設置方法は、車室内あるいは車室外
のどちらでもよい。
【0146】このような構成によれば、最大ゲインを持
つ仰角が水平に近くなり、横からくる通信用電波(垂直
偏波)に対して好適である。
【0147】なお、上記第31から第39までの実施の
形態のアンテナ装置についても、図36、47、48、
52、53、54等で説明したような場所に設置して使
用できることは言うまでもない。
【0148】また、上記第31から第39までの実施の
形態では、アンテナ素子の本数が1本あるいは2本とし
て説明したが、これに限らず、アンテナ素子の本数が3
本以上の構成であってももちろん良い。
【0149】また、上記第31から第39までの実施の
形態では、アンテナ素子の形状をコ字型として説明した
が、これに限らず、例えばループ状など他の形状であっ
ても良い。
【0150】また、上記第37から第39までの実施の
形態において示した絶縁体を用いて接続点を設ける構成
は、上述した他の実施の形態の全てのアンテナ装置に適
用可能である。 (2)次に、本発明にかかるディジタルテレビジョン放
送受信装置の、アンテナ以外の部分を中心に説明する。
【0151】(実施の形態40)図97は本発明の実施
の形態40によるデジタルテレビジョン放送受信装置の
構成を示すブロック図である。図97において、900
1は入力手段、9002は遅延手段、9003は合成手
段、9004は受信手段、9005は復調手段、900
7は遅延波推定手段、9008は位置情報判定手段、9
009は車両情報検出手段である。図97に従って移動
体でのデジタルテレビジョン放送の受信動作を説明す
る。
【0152】テレビジョン放送の電波は受信アンテナ等
の入力手段9001によって電気信号に変換され、遅延
手段9002および合成手段9003に伝達される。電
気信号に変換されたテレビジョン放送の信号は遅延手段
9002によって、合成制御手段9006からの遅延制
御信号に応じて遅延させられ、合成手段9003に伝達
される。合成手段9003においては、合成制御手段9
006からの合成制御信号に応じて、入力手段9001
より得られた信号および遅延手段9002より得られた
信号のそれぞれに利得(ゲイン)をつけて合成し、受信
手段9004に伝達する。ここで合成手法としては、加
算や最大値選択などの簡単な操作を用いることが可能で
ある。
【0153】受信手段9004では、合成手段9003
からの信号より必要な周波数帯域の信号のみを抽出し、
復調手段9005で処理可能な周波数の信号に変換して
復調手段9005に伝達し、復調手段9005で信号を
復調し出力する。一方、復調手段9005は復調情報を
遅延波推定手段9007に伝達し、遅延波推定手段90
07では復調手段9005より得られる復調情報をもと
に受信波に含まれている遅延波を推定する。
【0154】ここで復調及び遅延波推定の方法を説明す
る。現在、放送方式の標準化活動が行われている日本の
地上デジタル放送においては、変調方式としてOFDM
(直交周波数分割多重方式)が用いられ、復調手段90
05においてはOFDM復調を行い、送信された符号を
復号する処理を行う。この復号過程でFFTなどを用い
た周波数分析を行い、またデータの復調を行うために信
号中に種々のパイロット信号が含まれており、それらの
パイロット信号を用いて信号の伝達特性を推定すること
が可能である。例えばFFTによって周波数分析された
結果の周波数成分のディップ位置やディップ数を検出す
ることで、遅延時間を検出することができる。
【0155】図103はOFDMにおける周波数分析の
例を示したものであり、遅延波が存在しないときは周波
数特性はフラットとなるが、遅延波が存在する場合には
図103に示すようにいくつかの周波数成分にディップ
が存在する。また、パイロット信号の信号変化やパイロ
ット信号の欠落を観測することで遅延波を検出すること
が可能である。また、FFT処理後の誤り訂正処理から
誤りのあるデータ位置情報を獲得し、それに基づいて妨
害波の遅延時間を推定することも可能である。なお、以
上の説明では日本のデジタル放送方式について説明した
が、これに限らずアナログ放送及び各国のデジタル放送
についても適用が可能であることは言うまでもない。
【0156】次に、合成および遅延の制御について説明
する。合成制御手段9006では、遅延波推定手段90
07で推定された遅延波情報に基づいて、遅延手段90
02および合成手段9003を制御するための信号を出
力する。合成制御手段9006の一構成例によるゲイン
制御手段9061と遅延時間制御手段9062を持つ場
合について説明する。ゲイン制御手段9061では遅延
波推定手段9007から得られる遅延波情報に基づき合
成手段9003での合成ゲインを設定する。この設定方
法として図104を用いて説明する。図104の横軸は
遅延波の大きさ、縦軸は入力手段9001からの信号の
ゲイン(信号Aゲイン)と遅延手段9002からの信号
のゲイン(信号Bゲイン)の比率(=信号Aゲイン/信
号Bゲイン)を示すものとする。遅延波レベルが大きく
特に直接波とレベルが同程度の場合には両方のゲインが
同じになるように、また遅延波レベルが小さいとき、あ
るいは遅延波レベルが直接波レベルより大きい場合に
は、遅延手段からの信号のゲインまたは入力手段からの
信号を小さくしてゲイン差を設けて合成するように制御
する。さらに、遅延波推定手段9007から得られる遅
延波の遅延時間に基づいてゲイン制御を行う場合には、
遅延時間が大きい場合(図104中のa)と小さい場合
(図104中のb)では図に示すように遅延時間が大き
い方がゲイン差を大きくする様に制御する。
【0157】次に遅延時間制御手段9062の動作を説
明する。遅延手段9002で遅延させるべき遅延時間の
設定は、遅延波推定手段9007にて推定された遅延時
間とほぼ同じ時間を遅延手段9002で遅延させるよう
に制御する。このとき、例えば遅延波と復調信号のエラ
ー率の関係は図105に示す様に遅延時間が小さい場合
(B点:約2.5μs以下)には急激に悪化する可能性
があるため、遅延波推定手段9007で求められた遅延
時間が小さい場合には求められた遅延時間でなく固定の
遅延時間、例えば図105のB点以上の遅延時間を設定
することで効果的にエラー率の悪化を回避できる。ただ
し、ここで与える遅延時間の上限はOFDM信号に付加
されるガード期間よりも短くする必要がある。また、こ
のような遅延時間の小さい遅延波によるエラーレートの
悪化が発生することを事前に防ぐために遅延手段900
2においては決められた遅延時間を常に設定することも
可能である。この場合の設定値として例えばB点の約2
倍の値を設定すれば確実に短い遅延時間の影響を除くこ
とができる。また、図97に示すように1本のアンテナ
から信号が得られる場合には、受信信号の帯域幅の逆数
よりも小さい遅延時間を信号に与え加算し、受信信号の
ノイズレベルを低減させエラー率を改善することが可能
である。これは、加算した信号により発生するディップ
位置が信号帯域幅の外にできるためである。例えば、信
号帯域幅が500kHzであれば、与える遅延時間は、
2μs以下とする必要がある。上記の短い遅延時間を与
えた信号を加算する方法は、特に、移動受信向けのサー
ビス放送として用いられる狭帯域放送において、信号帯
域の受信レベルを向上させる効果があるため有効な手段
である。
【0158】次に、車両情報検出手段9009の用い方
について説明する。車両情報検出手段9009は、移動
受信している車両の情報を検出する。例えば速度(車
速)検出手段9091において移動受信を行っている車
両速度の検出、及び位置検出手段9092において位置
を検出する構成が考えられる。車両情報検出手段900
9としてナビゲーション装置が使用できることは言うま
でもなく、また位置検出装置としてはGPS装置の使
用、あるいはPHS、携帯電話、あるいはVICSなど
の道路管制システムなどによるロケーション検出なども
利用可能である。検出した車両情報は位置情報判定手段
9008に伝達される。
【0159】位置情報判定手段9008では、受信して
いる位置においてはどこの放送局から電波を受ける可能
性があるかを調べ、それらの放送局からの距離あるいは
山やビルなどによる反射を考慮して、受信地点での遅延
時間あるいは電波の強さを推定する。このためには放送
局、あるいは中継局等の送信局から送られる周波数およ
び送信局の位置、あるいは送信出力等の情報をあらかじ
め持つかあるいは放送または電話等の通信手段によりダ
ウンロードして記憶しておき、車両情報検出手段900
9からの位置情報と比較して求める。これにより受信地
点での遅延波時間、及び大きさを求めることができる。
【0160】さらに受信地点の周囲のビルの位置、大き
さ、高さなどの情報を放送局位置とともに地図に示し、
これらによる反射等を考慮することでより正確に遅延波
時間および大きさを知ることができる。これらの送信
所、ビル、山などの情報を扱う装置としてはナビゲーシ
ョンなどのシステムが使用できることは言うまでもな
い。また、速度検出手段9091により移動受信の速度
がわかるため次にあらわれる遅延波を予測できるため、
より早く遅延波に追従することが可能になる。
【0161】合成制御手段6においては、以上のように
して位置情報判定手段9008で求められた遅延波情報
をもとに合成ゲイン制御、遅延時間制御を行う。この場
合の制御方法としては遅延波推定手段9007による遅
延波情報を用いた時と同じように行うことができる。さ
らに遅延波推定手段9007、位置情報推定手段8の情
報を組み合わせて使用することも可能であり、この場合
は2つの遅延情報が近い場合にのみゲイン、遅延時間制
御を行うことも、あるいは2つの遅延情報が離れている
場合は現状維持あるいは遅延波レベルの大きい情報に基
づいて制御を行うことが可能である。上記の説明では車
両情報検出手段9009を設けて移動受信する場合につ
いて説明してきたが、位置検出手段9092のみを用い
て移動受信、及び固定受信で使用することも可能であ
る。
【0162】以上の説明では図97の構成による入力手
段を1つとした場合の構成についてとしたが、複数の入
力手段、及びそれぞれの入力手段に応じた遅延手段を設
ける図98における構成も移動受信には有効な構成であ
る。この場合には、それぞれの入力手段では同じ放送電
波を受けた場合においてもマルチパス干渉の状態が異な
るため、それぞれ異なる入力信号が得られ、これにより
図103に示したようなディップの位置(周波数)およ
び深さがそれぞれ違う場所に発生する。従って、複数の
異なる入力信号を加え合わせることでディップ位置やデ
ィップの深さが異なる信号が得られ、結果的に信号のエ
ラー率を下げることが可能となる。図98における受信
動作は図97で述べた動作とほぼ同等である。遅延手段
9002および合成手段9003の制御として、求めら
れた遅延時間が遅延手段1から遅延手段Nで相対的に設
定される様に適当に与え、ゲインの設定を遅延された信
号に応じて行うことで実現できる。また、複数のアンテ
ナの設置位置間隔がベースバンドの波長よりも十分に短
い場合には、複数入力信号をベースバンド帯域で加算す
ることで受信信号レベルを改善することができる。
【0163】以上のように、実施の形態40におけるデ
ジタルテレビジョン放送受信装置によれば、信号を合成
することで信号のディップを軽減できその結果デジタル
データのエラー率を改善できる効果がある。また遅延時
間の設定を遅延時間の短い信号の影響を避けるように設
定することで、エラー率の劣化を防ぐことができる。ま
た遅延波推定手段、および車両情報検出手段と位置情報
判定手段によって正確な遅延波を求めることで更に正確
に信号のディップを避け、これによってエラー率の一層
の改善が得られるという効果を有する。
【0164】一方、複数アンテナから得られた信号をそ
のエラー状況に従い切り換えながら利用することも可能
である。図106を用いて、アンテナを切り換える場合
のアンテナ切換条件を説明する。まず、入力された信号
のC/N比と例えば1フレーム期間など過去一定期間を
求め、C/N比が大きくエラー率が低い場合にはアンテ
ナの切換は行わない。また、エラー率が高い場合でも、
エラーの発生が短時間のバースト的なものであり継続的
ではない場合にも、アンテナ切換は行わない。一方、ア
ンテナ切換は、入力信号のC/Nレベルが低下したり、
エラー率が高い状態が継続する場合に行う。ここで、ア
ンテナの切換タイミングは、OFDM信号に付加された
ガードインターバル期間とすることが考えられる。車速
情報や位置情報などと組み合わせてアンテナ切換を行う
タイミングを計算することも可能である。なお、アンテ
ナの切換タイミングは、OFDM信号に付加されたガー
ドインターバル期間とすることが考えられる。これによ
り、移動受信時における受信条件の変化に対して最適に
アンテナを切り換えることが可能となる。また、図9
7、図98において入力手段の構成としてアンテナ90
11、及び増幅手段9012を設置することで信号の減
衰、あるいは分配による整合ロスを防ぎ以降の処理を正
確に行うことができる。
【0165】(実施の形態41)図99は本発明の実施
の形態41によるデジタルテレビジョン放送受信装置の
構成を示すブロック図である。図99において、900
1は入力手段、9002は遅延手段、9003は合成手
段、9004は受信手段、9005は復調手段、900
7は遅延波推定手段、9008は位置情報判定手段、9
009は車両情報検出手段である。図99に示す実施の
形態41の構成は上述した実施の形態40の構成と比較
すると、受信手段9004が実施の形態41では入力手
段9001の直後に接続されている点が異なる。以下、
実施の形態41における移動体でのデジタルテレビジョ
ン放送の受信動作を説明する。
【0166】テレビジョン放送の電波は受信アンテナ等
の入力手段9001によって電気信号に変換され、受信
手段9004に伝達される。受信手段9004では、入
力手段9001から得られる信号より必要な周波数帯域
の信号のみを抽出し、遅延手段9002および合成手段
9003に伝達する。受信手段9004で得られた信号
は遅延手段9002によって合成制御手段9006から
の遅延制御信号に応じて遅延されて合成手段9003に
伝達される。合成手段9003においては、合成制御手
段9006からの合成制御信号に応じて、受信手段90
04から得られた信号および遅延手段9002から得ら
れた信号のそれぞれに利得(ゲイン)をつけて重みづけ
し合成して復調手段9005に伝達する。ここで合成手
法としては実施の形態40の場合と同様に、加算や最大
値などの単純な操作を用いることが可能である。復調手
段9005では信号を復調して出力する。
【0167】一方、復調手段9005からの復調情報お
よび車両情報検出手段9009から得られる移動受信情
報から、実施の形態40と同様に、それぞれ遅延波推定
手段9007および位置情報判定手段9008において
遅延波を推定し合成制御手段9006に伝達して、合成
制御手段9006において遅延手段9002および合成
手段9003への制御信号を求める遅延および合成を制
御する。上記受信動作において合成制御手段の動作、車
両情報検出手段の動作の詳細な動作は実施の形態40と
同様である。実施の形態41による受信装置によれば、
遅延手段9002あるいは合成手段9003の処理は、
前段の受信手段9004により周波数および帯域を制限
されているために処理を簡略化することが可能でありな
がら、実施の形態40と同等な効果が得られる。
【0168】また図100に示すように、入力手段90
01、受信手段9004、遅延手段9002をそれぞれ
複数設置して受信する方法もある。この図100に示す
構成の動作は上記に説明した実施形態と同様であるので
詳細な説明は省略する。入力手段9001、受信手段9
004,遅延手段9002を複数設置することで、それ
ぞれの入力手段では同じ放送電波を受けていた場合にも
干渉の状態が相違しそれぞれ異なる入力レベルとなり、
これにより図103に示したようなディップの位置(周
波数)および深さがそれぞれ違う場所に発生する。従っ
て複数の異なる入力を加え合わせることで、ディップ位
置とディップの深さが異なり結果的に信号のエラー率を
下げることが可能となる。
【0169】(実施の形態42)図101は本発明の実
施の形態42によるデジタルテレビジョン放送受信装置
の構成を示すブロック図である。図101において、9
001は入力手段、9004は受信手段、9005は復
調手段、9007は遅延波推定手段、9055は復調制
御手段、9008は位置情報判定手段、9009は車両
情報検出手段である。以下、図101に従って移動体
で、あるいは固定場所でのデジタルテレビジョン放送の
受信動作を説明する。
【0170】テレビジョン放送の電波は、受信アンテナ
等の入力手段9001によって電気信号に変換され、受
信手段9004に伝達される。受信手段9004では入
力手段9001から得られる信号より必要な周波数帯域
の信号のみを抽出し、復調手段9005に伝達される。
復調手段では受信手段9004からの信号を復調してデ
ジタル信号を出力するとともに遅延波推定手段9007
に復調状況を伝達する。
【0171】ここで復調手段9005の動作を詳しく説
明する。復調手段9005として周波数分析手段905
1、調整手段9052、復号化手段9053からなる一
構成例について動作を説明する。受信手段9004から
得られる信号は周波数分析手段9051でFFT、リア
ルFFT、DFT、FHTなどの周波分析手法によって
周波数分析を行われ周波数軸上の信号に変換されて調整
手段9052に伝達される。調整手段9052では復調
調整手段9055からの制御信号に基づいて周波数分析
手段9051で得られた周波数軸上の信号を操作する。
操作方法として復調制御手段9055からの信号に基づ
いで伝達関数を周波数分析手段9051で得られた信号
にかける方法や、フィルタを構成して演算する方法や、
特定の周波数成分を強調、あるいは欠落したと考えられ
る周波数成分を補間するなど手法が考えられる。調整手
段9052で得られた信号を復号化手段9053でデジ
タル符号に復号する。遅延波推定手段9007では復調
手段9005から得られる信号に基づいて遅延波を推定
する。このとき参照とする信号としては周波数分析手段
9051から得られる周波数スペクトル、復号化手段9
053の復号過程で得られるパイロット信号などがあ
る。受信信号の周波数スペクトルは図103に示すよう
に遅延波の存在に応じてディップ等を生じる。デジタル
テレビジョン放送で用いられるODFM変調方式におい
ては周波数スペクトラムがフラットになることより遅延
波の大きさ、遅延時間を推定することが可能である。ま
た、パイロット信号の位相変化あるいは欠落からも遅延
波の大きさ、遅延時間の推定ができる。復調制御手段9
055では遅延波推定手段9007あるいは位置情報判
定手段9008から得られた遅延波情報に基づいて調整
手段9052を制御する。制御方法としては調整手段9
052に応じた制御パラメータを決めて伝達することに
なるが、例えば調整手段9052に伝達関数をかける場
合には復調制御手段9055で遅延波に応じた伝達関数
を求めて伝達する。あるいはフィルタの場合はフィルタ
係数、補間の場合は補間値を伝達する。ここで位置情報
判定手段9008,及び車両情報検出手段9009は実
施の形態40および41と同等であるため、詳細な説明
は省略する。
【0172】以上のように、本実施の形態によれば、調
整手段9052によって遅延波の影響が少なくなるよう
に動作するために、正確な復号が可能になり受信したデ
ジタル信号のエラー率が改善される効果を有する。
【0173】図102に入力手段9001を複数用いた
構成を示す。この場合には入力手段の数に応じて受信手
段が必要であり、さらに周波数分析手段も複数必要とな
る。調整手段、復号化手段については処理する信号を選
択することで複数必要でない場合もある。なお、図10
2においては、周波数分析手段9051、調整手段90
52、復号化手段9053の各ブロックは表現を簡単に
するために1つとしているが、上述したようにこれらの
各手段は入力手段の数に応じて複数個の手段を具備して
いるものとする。
【0174】図102の構成の場合には各入力手段ごと
に周波数分析が行われるために、遅延波の大きさ、遅延
時間が各入力手段ごとに推定できる。従って調整手段9
052で最も受信状態の良い信号を選択することが可能
である。また、各信号毎に上述したような伝達関数、フ
ィルタあるいは補間などの調整を行い、それぞれ復号化
手段9053で復号することも可能である。復号手段9
053,あるいは調整手段9052では、各入力手段か
らの信号の周波数分析結果から受信状態のよい周波数ス
ペクトルの信号のみを選択して処理することで、良好な
デジタル符号の復調が可能になる。以上述べたように、
図102の構成では複数の入力手段を設けることで、よ
り受信エラーを改善できる。
【0175】なお、上述した各種本発明のデジタルテレ
ビジョン放送受信装置において、アンテナが複数のアン
テナ素子を有する場合は、それぞれアンテナ素子をその
角度を互いに異なるように設計することによって、異な
る偏波面の電波に対して最大ゲインを有するように、設
置することができる。
【0176】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明にかかるディジタルテレビ放送受信装置におけるア
ンテナ装置は、自動車などの車体近傍に、あるいは車体
と一体化して平面上に設置でき、かつ狭い場所でも配置
ができるよう小型化が可能であるので便利である。
【0177】また、本発明におけるデジタルテレビジョ
ン放送受信装置においては、入力信号を入力直後あるい
は受信後に信号を遅延させて合成することにより、入力
信号に含まれる遅延波による障害を軽減し、復調後のエ
ラー率を改善する効果がある。
【0178】本発明におけるデジタルテレビジョン放送
受信装置においては、上記の遅延して合成する制御のた
めに復調した信号あるいは復調過程の信号から遅延時間
と遅延量を求め、その推定遅延量および時間を用いて合
成および遅延の制御を行うことにより、的確に遅延波に
よる障害を取り除くことができ、復調後のエラー率を更
に改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第1の実施の形態におけるアン
テナ装置の例を示す模式図である。
【図2】同第1の実施の形態におけるアンテナ装置の別
の例を示す模式図である。
【図3】本発明にかかる第2の実施の形態におけるアン
テナ装置の例を示す模式図である。
【図4】同第2の実施の形態におけるアンテナ装置の別
の例を示す模式図である。
【図5】本発明にかかる第3の実施の形態におけるアン
テナ装置の例を示す模式図である。
【図6】同第3の実施の形態におけるアンテナ装置の別
の例を示す模式図である。
【図7】同第3の実施の形態におけるアンテナ装置の別
の例を示す模式図である。
【図8】同第3の実施の形態におけるアンテナ装置の別
の例を示す模式図である。
【図9】本発明にかかる第4の実施の形態におけるアン
テナ装置の例を示す模式図である。
【図10】同第4の実施の形態におけるアンテナ装置の
別の例を示す模式図である。
【図11】同第4の実施の形態におけるアンテナ装置の
別の例を示す模式図である。
【図12】同第4の実施の形態におけるアンテナ装置の
別の例を示す模式図である。
【図13】本発明にかかる第5の実施の形態におけるア
ンテナ装置の例を示す模式図である。
【図14】同第5の実施の形態におけるアンテナ装置の
別の例を示す模式図である。
【図15】本発明にかかる第6の実施の形態におけるア
ンテナ装置の例を示す模式図である。
【図16】同第6の実施の形態におけるアンテナ装置の
別の例を示す模式図である。
【図17】同第6の実施の形態におけるアンテナ装置の
別の例を示す模式図である。
【図18】同第6の実施の形態におけるアンテナ装置の
例を示す模式図である。
【図19】本発明にかかる第7の実施の形態におけるア
ンテナ装置の例を示す模式図である。
【図20】同第7の実施の形態におけるアンテナ装置の
別の例を示す模式図である。
【図21】同第7の実施の形態におけるアンテナ装置の
別の例を示す模式図である。
【図22】本発明にかかる第8の実施の形態におけるア
ンテナ装置の例を示す模式図である。
【図23】同第8の実施の形態におけるアンテナ装置の
別の例を示す模式図である。
【図24】同第8の実施の形態におけるアンテナ装置に
おけるアンテナと導電体地板との位置関係を示す図であ
る。
【図25】本発明にかかる第9の実施の形態におけるア
ンテナ装置の例を示す模式図である。
【図26】本発明にかかる第10の実施の形態における
アンテナ装置の例を示す模式図である。
【図27】本発明にかかる第11の実施の形態における
アンテナ装置の例を示す模式図である。
【図28】同第11の実施の形態におけるアンテナ装置
の別の例を示す模式図である。
【図29】本発明にかかる第12の実施の形態における
アンテナ装置の例を示す模式図である。
【図30】本発明にかかる第13の実施の形態における
アンテナ装置の例を示す模式図である。
【図31】本発明にかかる第14の実施の形態における
アンテナ装置の例を示す模式図である。
【図32】本発明にかかる第15の実施の形態における
アンテナ装置の例を示す模式図である。
【図33】同第15の実施の形態におけるアンテナ装置
の別の例を示す模式図である。
【図34】本発明にかかる第16の実施の形態における
アンテナ装置の例を示す模式図である。
【図35】本発明にかかる第17の実施の形態における
アンテナ装置の例を示す模式図である。
【図36】本発明にかかる第18の実施の形態における
アンテナ装置における設置場所の例を説明する外観図で
ある。
【図37】同第18の実施の形態におけるアンテナ装置
における設置場所の別の例を説明する外観図である。
【図38】本発明にかかる第19の実施の形態における
アンテナ装置を備えた移動体通信装置の例を示す模式図
である。
【図39】本発明にかかる第20の実施の形態における
アンテナ装置を備えた携帯電話の例を示す模式図であ
る。
【図40】本発明における帯域合成の例を示す図であ
る。
【図41】本発明における利得累積の例を示す図であ
る。
【図42】本発明にかかる第21の実施の形態における
アンテナ装置を示す略示構成図である。
【図43】同第21の実施の形態におけるアンテナ装置
の別の例を示す模式図である。
【図44】本発明にかかる第22の実施の形態における
アンテナ装置の例を示す模式図である。
【図45】本発明にかかる第23の実施の形態における
アンテナ装置の例を示す模式図である。
【図46】本発明にかかる第24の実施の形態における
アンテナ装置の例を示す模式図である。
【図47】本発明にかかる第25の実施の形態における
アンテナ装置における車体への適用例を示す外観図であ
る。
【図48】本発明にかかる第26の実施の形態における
アンテナの設置箇所の車体各部への適用例を示す外観図
である。
【図49】同第26の実施の形態におけるアンテナの性
質を説明する図である。
【図50】本発明にかかる第27の実施の形態における
アンテナの構成を示す模式図である。
【図51】同第27の実施の形態におけるアンテナの別
の構成を示す模式図である。
【図52】同第27の実施の形態におけるアンテナの設
置箇所の車体各部への適用例を示す外観図である。
【図53】同第27の実施の形態におけるアンテナの携
帯電話への適用例を示す外観図である。
【図54】同第27の実施の形態におけるアンテナの一
般家屋への適用例を示す外観図である。
【図55】本発明にかかる第28の実施の形態における
アンテナの構成を示す模式図である。
【図56】同図(a)は、同第28の実施の形態におけ
る別の例のアンテナの構成を示す模式図、同図(b)
は、その説明図である。
【図57】本発明にかかる第29の実施の形態における
アンテナの構成の例を示す模式図である。
【図58】同第29の実施の形態における別の例のアン
テナの構成を示す模式図である。
【図59】同第29の実施の形態におけるまた別の例の
アンテナの構成を示す模式図である。
【図60】同図(a)、(b)は、本発明にかかる第3
0の実施の形態におけるアンテナの構成の例を示す模式
図、同図(c)は、その周波数特性を説明する図であ
る。
【図61】同図(a)、(b)は、同第30の実施の形
態における別の例のアンテナの構成を示す模式図、同図
(c)は、その周波数特性を説明する図である。
【図62】同図(a)、(b)は、同第30の実施の形
態におけるまた別の例のアンテナの構成を示す模式図、
同図(c)は、その周波数特性を説明する図である。
【図63】第29の実施の形態におけるアンテナ装置の
適用例を示す図である。
【図64】第29の実施の形態におけるアンテナ装置の
別の適用例を示す図である。
【図65】第29の実施の形態におけるアンテナ装置の
又別の適用例を示す図である。
【図66】第29の実施の形態におけるアンテナ装置の
更に別の適用例を示す図である。
【図67】本発明にかかる第31の実施の形態における
アンテナの構成の例を示す模式図である。
【図68】同第31の実施の形態における別の例のアン
テナの構成を示す模式図である。
【図69】本発明にかかる第32の実施の形態における
アンテナの構成の例を示す模式図である。
【図70】同第32の実施の形態における別の例のアン
テナの構成を示す模式図である。
【図71】本発明にかかる第33の実施の形態における
アンテナの構成の例を示す模式図である。
【図72】同第33の実施の形態における別の例のアン
テナの構成を示す模式図である。
【図73】本発明にかかる第34の実施の形態における
アンテナの構成の例を示す模式図である。
【図74】同第34の実施の形態における別の例のアン
テナの構成を示す模式図である。
【図75】本発明にかかる第35の実施の形態における
アンテナの構成の例を示す模式図である。
【図76】同第35の実施の形態における別の例のアン
テナの構成を示す模式図である。
【図77】本発明にかかる第36の実施の形態における
アンテナの構成の例を示す模式図である。
【図78】同第36の実施の形態における別のパターン
例を示す模式図である。
【図79】本発明にかかる第37の実施の形態における
アンテナの構成の例を示す模式図である。
【図80】同第37の実施の形態における別の例のアン
テナの構成を示す模式図である。
【図81】同第37の実施の形態における別の例のアン
テナの構成を示す模式図である。
【図82】同第37の実施の形態における別の例のアン
テナの構成を示す模式図である。
【図83】本発明にかかる第38の実施の形態における
アンテナの構成の例を示す模式図である。
【図84】本発明にかかる第39の実施の形態における
アンテナの構成の例を示す模式図である。
【図85】図2におけるアンテナ装置の具体的な構成を
示す斜視図である。
【図86】図85のアンテナにおけるインピーダンス及
びVSWR特性を示す図である。
【図87】図85のアンテナにおける指向性ゲイン特性
を示す図である。
【図88】4素子のアンテナにおける帯域合成を説明す
るための一素子のVSWR特性を示す図である。
【図89】4素子のアンテナにおける帯域合成を説明す
るための他の一素子のVSWR特性を示す図である。
【図90】4素子のアンテナにおける帯域合成を説明す
るための他の一素子のVSWR特性を示す図である。
【図91】4素子のアンテナにおける帯域合成を説明す
るための他の一素子のVSWR特性を示す図である。
【図92】図88から図91までの4素子アンテナを帯
域合成したときのVSWR特性を示す図である。
【図93】図92における縦軸の範囲を大きくした場合
のVSWR特性を示す図である。
【図94】図44(b)のアンテナにおけるアンテナア
ースと装置アースとの設置距離を変えたときの指向性ゲ
イン特性を示す図である。
【図95】図55(a)のアンテナにおける指向性ゲイ
ン特性を示す図である。
【図96】図55(b)のアンテナにおける指向性ゲイ
ン特性を示す図である。
【図97】本発明の実施の形態による、デジタルテレビ
ジョン放送受信装置の構成を示すブロック図
【図98】本発明の他の実施の形態による、デジタルテ
レビジョン放送受信装置の構成を示すブロック図
【図99】本発明の他の実施の形態による、デジタルテ
レビジョン放送受信装置の構成を示すブロック図
【図100】本発明の他の実施の形態による、デジタル
テレビジョン放送受信装置の構成を示すブロック図
【図101】本発明の他の実施の形態による、デジタル
テレビジョン放送受信装置の構成を示すブロック図
【図102】本発明の他の実施の形態による、デジタル
テレビジョン放送受信装置の構成を示すブロック図
【図103】受信時に遅延波の妨害を受けた場合の受信
後の周波数分析結果を示す概念図
【図104】合成手段のゲイン制御を示す概念図
【図105】遅延波の遅延時間とエラー率を示した概念
【図106】アンテナを切り換える場合のアンテナ切換
条件を説明するための図
【符号の説明】
101、104 アンテナ素子(線状導電体) 102 給電端子 205 導電体地板 502、504 リアクタンス素子 1304 プリント基板 1505 凹部 1806 多層プリント基板 1901 給電点 3003 誘電体 3203 コイル 3503 ダイバー切換スイッチ 3804 通信器 3805 車体 3902 シールドケース 4603 高誘電率材 5603、5606 強誘電体 9001 入力手段 9002 遅延手段 9003 合成手段 9004 受信手段 9005 復調手段 9006 合成制御手段 9007 遅延波推定手段 9008 位置情報判定手段 9009 車両情報検出手段 9011 アンテナ 9012 増幅手段 9061 ゲイン制御手段 9062 遅延時間制御手段 9091 速度検出手段 9092 位置検出手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04J 11/00 H04J 11/00 Z H04N 5/44 H04N 5/44 Z

Claims (107)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1箇所以上の屈曲部もしくは湾
    曲部を持つ線状導電体が、給電部に対して1つ、又は2
    つ以上存在するアンテナ装置である入力手段と、前記入
    力手段からの信号を入力して遅延させる遅延手段と、前
    記遅延手段から得られた信号と、前記入力手段から得ら
    れた信号とを合成する合成手段と、前記合成手段から得
    られた信号に関してベースバンドの信号に変換する復調
    手段と、前記復調手段から得られた復調状況を示す信号
    を入力とし前記入力手段で得られる信号に含まれる遅延
    波を推定する遅延波推定手段と、前記遅延波推定手段か
    ら得られる信号に応じて前記合成手段および前記遅延手
    段を制御する合成制御手段とを具備し、前記合成制御手
    段の信号に応じて前記合成手段での信号の合成率と前記
    遅延手段での遅延時間設定の少なくとも一方を制御する
    ことを特徴とするデジタルテレビジョン放送受信装置。
  2. 【請求項2】少なくとも1箇所以上の屈曲部もしくは湾
    曲部を持つ線状導電体が、給電部に対して1つ、又は2
    つ以上存在するアンテナ装置である入力手段と、前記入
    力手段から得られる信号の周波数変換を行う受信手段
    と、前記受信手段からの信号をベースバンドの信号に変
    換する復調手段と、前記復調手段で得られた復調状況の
    情報を入力として入力手段で得られる信号に含まれる遅
    延波を推定する遅延波推定手段と、前記遅延波推定手段
    からの遅延波情報に基づいて前記復調手段を制御する復
    調制御手段とを具備し、前記復調制御手段で得られる制
    御信号に基づいて前記復調手段で扱う伝達関数を制御す
    ることを特徴とするデジタルテレビジョン放送受信装
    置。
  3. 【請求項3】 屈曲部若しくは湾曲部は、4箇所以上の
    偶数箇所であることを特徴とする請求項1または、2記
    載のディジタルテレビジョン放送受信装置。
  4. 【請求項4】 スパイラル形状の線状導電体が、給電部
    に対して1つ、又は2つ以上存在するアンテナ装置であ
    る入力手段と、前記入力手段からの信号を入力して遅延
    させる遅延手段と、前記遅延手段から得られた信号と、
    前記入力手段から得られた信号とを合成する合成手段
    と、前記合成手段から得られた信号に関してベースバン
    ドの信号に変換する復調手段と、前記復調手段から得ら
    れた復調状況を示す信号を入力とし前記入力手段で得ら
    れる信号に含まれる遅延波を推定する遅延波推定手段
    と、前記遅延波推定手段から得られる信号に応じて前記
    合成手段および前記遅延手段を制御する合成制御手段と
    を具備し、前記合成制御手段の信号に応じて前記合成手
    段での信号の合成率と前記遅延手段での遅延時間設定の
    少なくとも一方を制御することを特徴とするデジタルテ
    レビジョン放送受信装置。
  5. 【請求項5】 スパイラル形状の線状導電体が、給電
    部に対して1つ、又は2つ以上存在するアンテナ装置で
    ある入力手段と、前記入力手段から得られる信号の周波
    数変換を行う受信手段と、前記受信手段からの信号をベ
    ースバンドの信号に変換する復調手段と、前記復調手段
    で得られた復調状況の情報を入力として入力手段で得ら
    れる信号に含まれる遅延波を推定する遅延波推定手段
    と、前記遅延波推定手段からの遅延波情報に基づいて前
    記復調手段を制御する復調制御手段とを具備し、前記復
    調制御手段で得られる制御信号に基づいて前記復調手段
    で扱う伝達関数を制御することを特徴とするデジタルテ
    レビジョン放送受信装置。
  6. 【請求項6】 線状導電体が前記給電部に対して2つ存
    在し、その2つの線状導電体の、屈曲する、湾曲するあ
    るいはスパイラルを形成する捲回方向が、互いに前記給
    電部からみて同じ方向であることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、又は5記載のディジタルテレビジョン
    放送受信装置。
  7. 【請求項7】 線状導電体が前記給電部に対して2つ存
    在し、その2つの線状導電体の、屈曲する、湾曲するあ
    るいはスパイラルを形成する捲回方向が、互いに前記給
    電部からみて異なる方向であることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、又は5記載のディジタルテレビジョン
    放送受信装置。
  8. 【請求項8】 給電部から第1屈曲点もしくは湾曲点ま
    での長さが、前記第1屈曲点もしくは湾曲点から第2屈
    曲点もしくは湾曲点までの長さより、相対的に長いある
    いは短いことを特徴とする請求項1又は2記載のディジ
    タルテレビジョン放送受信装置。
  9. 【請求項9】 導電体地板近傍に配置され、アンテナの
    アース端子と前記導電体地板とが接続されていることを
    特徴とするディジタルテレビジョン放送受信装置。
  10. 【請求項10】 導電体地板近傍に配置され、アンテナ
    のアース端子と前記導電体地板との間にスイッチング素
    子が設けられているアンテナ装置である入力手段と、前
    記入力手段からの信号を入力して遅延させる遅延手段
    と、前記遅延手段から得られた信号と、前記入力手段か
    ら得られた信号とを合成する合成手段と、前記合成手段
    から得られた信号に関してベースバンドの信号に変換す
    る復調手段と、前記復調手段から得られた復調状況を示
    す信号を入力とし前記入力手段で得られる信号に含まれ
    る遅延波を推定する遅延波推定手段と、前記遅延波推定
    手段から得られる信号に応じて前記合成手段および前記
    遅延手段を制御する合成制御手段とを具備し、前記合成
    制御手段の信号に応じて前記合成手段での信号の合成率
    と前記遅延手段での遅延時間設定の少なくとも一方を制
    御することを特徴とするデジタルテレビジョン放送受信
    装置。
  11. 【請求項11】 導電体地板近傍に配置され、アンテナ
    のアース端子と前記導電体地板との間にスイッチング素
    子が設けられているアンテナ装置である入力手段と、前
    記入力手段から得られる信号の周波数変換を行う受信手
    段と、前記受信手段からの信号をベースバンドの信号に
    変換する復調手段と、前記復調手段で得られた復調状況
    の情報を入力として入力手段で得られる信号に含まれる
    遅延波を推定する遅延波推定手段と、前記遅延波推定手
    段からの遅延波情報に基づいて前記復調手段を制御する
    復調制御手段とを具備し、前記復調制御手段で得られる
    制御信号に基づいて前記復調手段で扱う伝達関数を制御
    することを特徴とするデジタルテレビジョン放送受信装
    置。
  12. 【請求項12】 アンテナの給電端子が前記導電体地板
    を貫通し、前記アンテナが設置されている反対側から給
    電されていることを特徴とする請求項9、10又は11
    に記載のディジタルテレビジョン放送受信装置。
  13. 【請求項13】 スイッチング素子を利用して、前記ア
    ンテナのアース端子と前記導電体地板との接続切換制御
    を行うことにより、所望の指向性あるいは偏波面を得る
    ことを特徴とする請求項10又は11に記載のディジタ
    ルテレビジョン放送受信装置。
  14. 【請求項14】 スイッチング素子をオンすることによ
    り、最大効率を得る偏波面が水平偏波となることを特徴
    とする請求項10又は11に記載のディジタルテレビジ
    ョン放送受信装置。
  15. 【請求項15】 スイッチング素子をオフすることによ
    り、最大効率を得る偏波面が垂直偏波となることを特徴
    とする請求項10又は11に記載のディジタルテレビジ
    ョン放送受信装置。
  16. 【請求項16】 スイッチング素子の接続切換は、遠隔
    制御できることを特徴とする請求項10〜15のいずれ
    かに記載のディジタルテレビジョン放送受信装置。
  17. 【請求項17】 アンテナと前記導電体地板との距離を
    変化させることにより、前記アンテナの特性を所要の特
    性に制御することを特徴とする請求項9〜12のいずれ
    かに記載のディジタルテレビジョン放送受信装置。
  18. 【請求項18】 アンテナ平面と前記導電体地板平面と
    のなす角度を変化させることにより、前記アンテナの特
    性を所望の特性に制御することを特徴とする請求項9〜
    12のいずれかに記載のディジタルテレビジョン放送受
    信装置。
  19. 【請求項19】 アンテナと前記導電体地板との間にス
    ペーサが挿入され、そのスペーサは低誘電率材料から構
    成されていることを特徴とする請求項9〜18のいずれ
    かに記載のディジタルテレビジョン放送受信装置。
  20. 【請求項20】 導電体地板が、移動体の一部、建築物
    の一部、構造物の一部、あるいは無線利用装置の一部で
    あることを特徴とする請求項9〜19のいずれかに記載
    のディジタルテレビジョン放送受信装置。
  21. 【請求項21】 複数のアンテナ素子を単一給電部で単
    一化したアンテナ素子群で、アンテナが構成されている
    アンテナ装置である入力手段と、前記入力手段からの信
    号を入力して遅延させる遅延手段と、前記遅延手段から
    得られた信号と、前記入力手段から得られた信号とを合
    成する合成手段と、前記合成手段から得られた信号に関
    してベースバンドの信号に変換する復調手段と、前記復
    調手段から得られた復調状況を示す信号を入力とし前記
    入力手段で得られる信号に含まれる遅延波を推定する遅
    延波推定手段と、前記遅延波推定手段から得られる信号
    に応じて前記合成手段および前記遅延手段を制御する合
    成制御手段とを具備し、前記合成制御手段の信号に応じ
    て前記合成手段での信号の合成率と前記遅延手段での遅
    延時間設定の少なくとも一方を制御することを特徴とす
    るデジタルテレビジョン放送受信装置。ことを特徴とす
    るディジタルテレビジョン放送受信装置。
  22. 【請求項22】 複数のアンテナ素子を単一給電部で単
    一化したアンテナ素子群で、アンテナが構成されている
    アンテナ装置である入力手段と、前記入力手段から得ら
    れる信号の周波数変換を行う受信手段と、前記受信手段
    からの信号をベースバンドの信号に変換する復調手段
    と、前記復調手段で得られた復調状況の情報を入力とし
    て入力手段で得られる信号に含まれる遅延波を推定する
    遅延波推定手段と、前記遅延波推定手段からの遅延波情
    報に基づいて前記復調手段を制御する復調制御手段とを
    具備し、前記復調制御手段で得られる制御信号に基づい
    て前記復調手段で扱う伝達関数を制御することを特徴と
    するデジタルテレビジョン放送受信装置。
  23. 【請求項23】 複数のアンテナ素子の所定位置にタッ
    プが形成され、それらを合わせて前記単一給電部が構成
    されていることを特徴とする請求項21又は22記載の
    ディジタルテレビジョン放送受信装置。
  24. 【請求項24】 複数のアンテナ素子は、同調周波数が
    同一であり、所定のアンテナ効率が得られていることを
    特徴とする請求項21、22又は23に記載のディジタ
    ルテレビジョン放送受信装置。
  25. 【請求項25】 複数のアンテナ素子は、目標とする周
    波数帯を分割した複数の分割帯域にそれぞれ対応するア
    ンテナであって、前記それらのアンテナ素子群により所
    望帯域化が実現されていることを特徴とする請求項2
    1、22、又は23に記載のディジタルテレビジョン放
    送受信装置。
  26. 【請求項26】 個々のアンテナ素子の同調周波数は所
    定の間隔をもって設定されていることを特徴とする請求
    項25に記載のディジタルテレビジョン放送受信装置。
  27. 【請求項27】 カバーする周波数帯域は、各アンテナ
    素子の単一の場合の同調周波数よりも上側、あるいは下
    側に設定されていることを特徴とする請求項21、22
    又は23に記載のディジタルテレビジョン放送受信装
    置。
  28. 【請求項28】 接続するアンテナ素子数を所定の数に
    設定制御することにより、設定する帯域の幅が調整され
    ることを特徴とする請求項21、22又は23に記載の
    ディジタルテレビジョン放送受信装置。
  29. 【請求項29】 各アンテナ素子の配置状態は、前記複
    数のアンテナ素子のうちいずれか1つのアンテナ平面を
    基準平面上として、その基準平面内で各アンテナが近接
    あるいは集中して配置されているか、又は各アンテナ平
    面が層状となるように前記基準平面に対して垂直な方向
    に配置されているか、又は各アンテナ平面が垂直な方向
    に、かつ水平方向にずれて配置されているかのいずれか
    であることを特徴とする請求項21、22又は23に記
    載のディジタルテレビジョン放送受信装置。
  30. 【請求項30】 アンテナ素子長が長いものが相対的に
    低い同調周波数に、短いものが相対的に高い同調周波数
    に設定されていることを特徴とする請求項21、22又
    は23に記載のディジタルテレビジョン放送受信装置。
  31. 【請求項31】 アンテナ素子長が長いものが相対的に
    外側に、短いものが相対的に内側に配置されていること
    を特徴とする請求項21、22又は23に記載のディジ
    タルテレビジョン放送受信装置。
  32. 【請求項32】 アンテナの給電部に平衡不平衡変換器
    が使用されていることを特徴とする請求項21、22又
    は23に記載のディジタルテレビジョン放送受信装置。
  33. 【請求項33】 アンテナの給電部に能動素子あるいは
    増幅素子が接続されていることを特徴とする請求項2
    1、22又は23に記載のディジタルテレビジョン放送
    受信装置。
  34. 【請求項34】 アンテナの給電部に、インピーダンス
    変換器が使用されているか、片側をアースとし片側を給
    電端とするコイルが近接配置されているか、あるいはバ
    ランスコイルが近接配置されていることを特徴とする請
    求項21、22又は23に記載のディジタルテレビジョ
    ン放送受信装置。
  35. 【請求項35】 各アンテナ素子の給電部にアイソレー
    タが使用されていることを特徴とする請求項21、22
    又は23に記載のディジタルテレビジョン放送受信装
    置。
  36. 【請求項36】 タップをとる方向がアンテナ素子毎に
    任意に設定されることを特徴とする請求項23に記載の
    ディジタルテレビジョン放送受信装置。
  37. 【請求項37】 給電端子からそれぞれのアンテナ素子
    のタップ位置までの電極が共通化されていることを特徴
    とする請求項23に記載のディジタルテレビジョン放送
    受信装置。
  38. 【請求項38】 共通化した前記電極が前記アンテナ素
    子に平行に配置されていることを特徴とする請求項37
    に記載のディジタルテレビジョン放送受信装置。
  39. 【請求項39】 リアクタンス素子、あるいは可変リア
    クタンス素子を介して、各アンテナ素子のタップがとら
    れていることを特徴とする請求項23に記載のディジタ
    ルテレビジョン放送受信装置。
  40. 【請求項40】 各アンテナ素子のリアクタンス値を調
    整することにより、所定のインピーダンス、所定の帯
    域、所定の指向性あるいは最大効率が得られることを特
    徴とする請求項39に記載のディジタルテレビジョン放
    送受信装置。
  41. 【請求項41】 アンテナ素子のオープン端子側の対向
    する部分の結合が設定されていることにより、同調周波
    数が制御されているアンテナ装置である入力手段と、前
    記入力手段からの信号を入力して遅延させる遅延手段
    と、前記遅延手段から得られた信号と、前記入力手段か
    ら得られた信号とを合成する合成手段と、前記合成手段
    から得られた信号に関してベースバンドの信号に変換す
    る復調手段と、前記復調手段から得られた復調状況を示
    す信号を入力とし前記入力手段で得られる信号に含まれ
    る遅延波を推定する遅延波推定手段と、前記遅延波推定
    手段から得られる信号に応じて前記合成手段および前記
    遅延手段を制御する合成制御手段とを具備し、前記合成
    制御手段の信号に応じて前記合成手段での信号の合成率
    と前記遅延手段での遅延時間設定の少なくとも一方を制
    御することを特徴とするデジタルテレビジョン放送受信
    装置。
  42. 【請求項42】 アンテナ素子のオープン端子側の対向
    する部分の結合が設定されていることにより、同調周波
    数が制御されているアンテナ装置である入力手段と、前
    記入力手段から得られる信号の周波数変換を行う受信手
    段と、前記受信手段からの信号をベースバンドの信号に
    変換する復調手段と、前記復調手段で得られた復調状況
    の情報を入力として入力手段で得られる信号に含まれる
    遅延波を推定する遅延波推定手段と、前記遅延波推定手
    段からの遅延波情報に基づいて前記復調手段を制御する
    復調制御手段とを具備し、前記復調制御手段で得られる
    制御信号に基づいて前記復調手段で扱う伝達関数を制御
    することを特徴とするデジタルテレビジョン放送受信装
    置。
  43. 【請求項43】 アンテナ素子のオープン端子側と、中
    性点、あるいは中性点近傍の対向する部分との結合が設
    定されていることにより、同調周波数が制御されている
    アンテナ装置である入力手段と、前記入力手段からの信
    号を入力して遅延させる遅延手段と、前記遅延手段から
    得られた信号と、前記入力手段から得られた信号とを合
    成する合成手段と、前記合成手段から得られた信号に関
    してベースバンドの信号に変換する復調手段と、前記復
    調手段から得られた復調状況を示す信号を入力とし前記
    入力手段で得られる信号に含まれる遅延波を推定する遅
    延波推定手段と、前記遅延波推定手段から得られる信号
    に応じて前記合成手段および前記遅延手段を制御する合
    成制御手段とを具備し、前記合成制御手段の信号に応じ
    て前記合成手段での信号の合成率と前記遅延手段での遅
    延時間設定の少なくとも一方を制御することを特徴とす
    るデジタルテレビジョン放送受信装置。ことを特徴とす
    るディジタルテレビジョン放送受信装置。
  44. 【請求項44】 アンテナ素子のオープン端子側と、中
    性点、あるいは中性点近傍の対向する部分との結合が設
    定されていることにより、同調周波数が制御されている
    アンテナ装置である入力手段と、前記入力手段から得ら
    れる信号の周波数変換を行う受信手段と、前記受信手段
    からの信号をベースバンドの信号に変換する復調手段
    と、前記復調手段で得られた復調状況の情報を入力とし
    て入力手段で得られる信号に含まれる遅延波を推定する
    遅延波推定手段と、前記遅延波推定手段からの遅延波情
    報に基づいて前記復調手段を制御する復調制御手段とを
    具備し、前記復調制御手段で得られる制御信号に基づい
    て前記復調手段で扱う伝達関数を制御することを特徴と
    するデジタルテレビジョン放送受信装置。
  45. 【請求項45】 対向する部分の結合の設定を、その間
    に所定の距離を設けることで行うことを特徴とする請求
    項41、42、43又は44に記載のディジタルテレビ
    ジョン放送受信装置。
  46. 【請求項46】 対向する部分の結合の設定を、その間
    に集中定数を接続することで行うことを特徴とする請求
    項41、42、43又は44に記載のディジタルテレビ
    ジョン放送受信装置。
  47. 【請求項47】 コイルの両極にそれぞれ少なくとも1
    つ以上の線状導電体を接続し、コイルの中性点からアー
    ス端子を、また各線状導電体あるいはコイルの所定の位
    置からタップを形成し、そこから給電端子が取り出され
    ているアンテナ装置である入力手段と、前記入力手段か
    らの信号を入力して遅延させる遅延手段と、前記遅延手
    段から得られた信号と、前記入力手段から得られた信号
    とを合成する合成手段と、前記合成手段から得られた信
    号に関してベースバンドの信号に変換する復調手段と、
    前記復調手段から得られた復調状況を示す信号を入力と
    し前記入力手段で得られる信号に含まれる遅延波を推定
    する遅延波推定手段と、前記遅延波推定手段から得られ
    る信号に応じて前記合成手段および前記遅延手段を制御
    する合成制御手段とを具備し、前記合成制御手段の信号
    に応じて前記合成手段での信号の合成率と前記遅延手段
    での遅延時間設定の少なくとも一方を制御することを特
    徴とするデジタルテレビジョン放送受信装置。
  48. 【請求項48】 コイルの両極にそれぞれ少なくとも1
    つ以上の線状導電体を接続し、コイルの中性点からアー
    ス端子を、また各線状導電体あるいはコイルの所定の位
    置からタップを形成し、そこから給電端子が取り出され
    ているアンテナ装置である入力手段と、前記入力手段か
    ら得られる信号の周波数変換を行う受信手段と、前記受
    信手段からの信号をベースバンドの信号に変換する復調
    手段と、前記復調手段で得られた復調状況の情報を入力
    として入力手段で得られる信号に含まれる遅延波を推定
    する遅延波推定手段と、前記遅延波推定手段からの遅延
    波情報に基づいて前記復調手段を制御する復調制御手段
    とを具備し、前記復調制御手段で得られる制御信号に基
    づいて前記復調手段で扱う伝達関数を制御することを特
    徴とするデジタルテレビジョン放送受信装置。
  49. 【請求項49】 少なくとも1つ以上の線状導電体が、
    コイルを介して、給電部に対して1つ、又は2つ設けら
    れているアンテナ装置である入力手段と、前記入力手段
    からの信号を入力して遅延させる遅延手段と、前記遅延
    手段から得られた信号と、前記入力手段から得られた信
    号とを合成する合成手段と、前記合成手段から得られた
    信号に関してベースバンドの信号に変換する復調手段
    と、前記復調手段から得られた復調状況を示す信号を入
    力とし前記入力手段で得られる信号に含まれる遅延波を
    推定する遅延波推定手段と、前記遅延波推定手段から得
    られる信号に応じて前記合成手段および前記遅延手段を
    制御する合成制御手段とを具備し、前記合成制御手段の
    信号に応じて前記合成手段での信号の合成率と前記遅延
    手段での遅延時間設定の少なくとも一方を制御すること
    を特徴とするデジタルテレビジョン放送受信装置。
  50. 【請求項50】 少なくとも1つ以上の線状導電体が、
    コイルを介して、給電部に対して1つ、又は2つ設けら
    れているアンテナ装置である入力手段と、前記入力手段
    から得られる信号の周波数変換を行う受信手段と、前記
    受信手段からの信号をベースバンドの信号に変換する復
    調手段と、前記復調手段で得られた復調状況の情報を入
    力として入力手段で得られる信号に含まれる遅延波を推
    定する遅延波推定手段と、前記遅延波推定手段からの遅
    延波情報に基づいて前記復調手段を制御する復調制御手
    段とを具備し、前記復調制御手段で得られる制御信号に
    基づいて前記復調手段で扱う伝達関数を制御することを
    特徴とするデジタルテレビジョン放送受信装置。
  51. 【請求項51】 各アンテナ素子が、同一基板上又は多
    層基板上にプリント配線により形成されていることを特
    徴とする請求項1、2〜49、又は50のいずれかに記
    載のディジタルテレビジョン放送受信装置。
  52. 【請求項52】 複数のアンテナの中から、1つ、又は
    2つ以上のアンテナを選択する制御を行うことを特徴と
    する請求項1〜51のいずれかに記載のディジタルテレ
    ビジョン放送受信装置。
  53. 【請求項53】 アンテナを選択する制御において、受
    信機入力最大のアンテナを選択する制御を行うことを特
    徴とする請求項52に記載のディジタルテレビジョン放
    送受信装置。
  54. 【請求項54】 アンテナを選択する制御において、マ
    ルチパス妨害レベル最小のアンテナを選択する制御を行
    うことを特徴とする請求項52に記載のディジタルテレ
    ビジョン放送受信装置。
  55. 【請求項55】 アンテナ素子を導電体地板の凹部に設
    けたことを特徴とする請求項1〜54のいずれかに記載
    のディジタルテレビジョン放送受信装置。
  56. 【請求項56】 導電体地板が、メッシュ状あるいは1
    個以上の貫通孔を設けた板であることを特徴とする請求
    項9〜20のいずれかに記載のディジタルテレビジョン
    放送受信装置。
  57. 【請求項57】 所定箇所が接地された主のアンテナ素
    子と、その主のアンテナ素子に近接配置され、前記主の
    アンテナ素子より相対的に短く、両端が接地されていな
    い1個以上のアンテナ素子と、前記主のアンテナ素子に
    近接配置され、前記主のアンテナ素子より相対的に長
    く、両端が接地されていない1個以上のアンテナ素子と
    を備えたアンテナ装置である入力手段と、前記入力手段
    からの信号を入力して遅延させる遅延手段と、前記遅延
    手段から得られた信号と、前記入力手段から得られた信
    号とを合成する合成手段と、前記合成手段から得られた
    信号に関してベースバンドの信号に変換する復調手段
    と、前記復調手段から得られた復調状況を示す信号を入
    力とし前記入力手段で得られる信号に含まれる遅延波を
    推定する遅延波推定手段と、前記遅延波推定手段から得
    られる信号に応じて前記合成手段および前記遅延手段を
    制御する合成制御手段とを具備し、前記合成制御手段の
    信号に応じて前記合成手段での信号の合成率と前記遅延
    手段での遅延時間設定の少なくとも一方を制御すること
    を特徴とするデジタルテレビジョン放送受信装置。
  58. 【請求項58】 所定箇所が接地された主のアンテナ素
    子と、その主のアンテナ素子に近接配置され、前記主の
    アンテナ素子より相対的に短く、両端が接地されていな
    い1個以上のアンテナ素子と、前記主のアンテナ素子に
    近接配置され、前記主のアンテナ素子より相対的に長
    く、両端が接地されていない1個以上のアンテナ素子と
    を備えたアンテナ装置である入力手段と、前記入力手段
    から得られる信号の周波数変換を行う受信手段と、前記
    受信手段からの信号をベースバンドの信号に変換する復
    調手段と、前記復調手段で得られた復調状況の情報を入
    力として入力手段で得られる信号に含まれる遅延波を推
    定する遅延波推定手段と、前記遅延波推定手段からの遅
    延波情報に基づいて前記復調手段を制御する復調制御手
    段とを具備し、前記復調制御手段で得られる制御信号に
    基づいて前記復調手段で扱う伝達関数を制御することを
    特徴とするデジタルテレビジョン放送受信装置。
  59. 【請求項59】 アンテナ素子が、モノポールタイプあ
    るいはダイポールタイプであることを特徴とする請求項
    57又は58記載のディジタルテレビジョン放送受信装
    置。
  60. 【請求項60】 各アンテナ素子は、プリント基板上に
    プリント配線方法を用いて形成されたものであることを
    特徴とする請求項57、58又は59記載のディジタル
    テレビジョン放送受信装置。
  61. 【請求項61】 導電体地板の大きさが、前記アンテナ
    素子面の大きさと実質上同じか、あるいはそれ以下であ
    ることを特徴とする請求項9記載のディジタルテレビジ
    ョン放送受信装置。
  62. 【請求項62】 導電体地板が、その導電体地板の近傍
    の他のアース部材と接続されていないことを特徴とする
    請求項61記載のディジタルテレビジョン放送受信装
    置。
  63. 【請求項63】 導電体地板と、前記アンテナ素子との
    間の距離を、アンテナの共振周波数fにおける波長λに
    対して、0.01〜0.25倍(0.01〜0.25
    λ)に設定することを特徴とする請求項9〜20のいず
    れかに記載のディジタルテレビジョン放送受信装置。
  64. 【請求項64】 アンテナ素子が複数配置されている場
    合は、各々のアンテナ素子毎に、前記導電体地板と、前
    記各アンテナ素子との間の距離を、各アンテナの共振周
    波数fにおける波長λに対して、0.01〜0.25倍
    (0.01〜0.25λ)に設定することを特徴とする
    請求項9〜20のいずれかに記載のディジタルテレビジ
    ョン放送受信装置。
  65. 【請求項65】 導電体地板と前記アンテナ素子との間
    に、高誘電率部材を配置することを特徴とする請求項9
    〜20のいずれかに記載のディジタルテレビジョン放送
    受信装置。
  66. 【請求項66】 複数のアンテナは、自動車の車体ピラ
    ー部及びルーフ部の複数の箇所に設置され、それら複数
    のアンテナでダイバーシティ構成とすることを特徴とす
    る請求項52記載のディジタルテレビジョン放送受信装
    置。
  67. 【請求項67】 導電体地板と、その導電体地板にアー
    ス部が接続され、近接配置されたアンテナ素子とを備
    え、前記導電体地板の少なくとも前記アンテナ素子に対
    向する領域が前記アンテナ素子よりも通信相手側に配置
    されていることを特徴とするディジタルテレビジョン放
    送受信装置。
  68. 【請求項68】 導電体地板は、前記アンテナ素子の周
    囲を実質上取り囲んでいることを特徴とする請求項67
    記載のディジタルテレビジョン放送受信装置。
  69. 【請求項69】 導電体地板が、移動体、建築物、構造
    物、及び無線利用装置のいずれかの一部であることを特
    徴とする請求項67又は68記載のディジタルテレビジ
    ョン放送受信装置。
  70. 【請求項70】 導電体地板と、その導電体地板にアー
    ス部が接続され、近接配置されたアンテナ素子と、前記
    導電体地板及び前記アンテナ素子をその配置状態のまま
    回動させる回動手段とを備えたアンテナ装置である入力
    手段と、前記入力手段からの信号を入力して遅延させる
    遅延手段と、前記遅延手段から得られた信号と、前記入
    力手段から得られた信号とを合成する合成手段と、前記
    合成手段から得られた信号に関してベースバンドの信号
    に変換する復調手段と、前記復調手段から得られた復調
    状況を示す信号を入力とし前記入力手段で得られる信号
    に含まれる遅延波を推定する遅延波推定手段と、前記遅
    延波推定手段から得られる信号に応じて前記合成手段お
    よび前記遅延手段を制御する合成制御手段とを具備し、
    前記合成制御手段の信号に応じて前記合成手段での信号
    の合成率と前記遅延手段での遅延時間設定の少なくとも
    一方を制御することを特徴とするデジタルテレビジョン
    放送受信装置。
  71. 【請求項71】 導電体地板と、その導電体地板にアー
    ス部が接続され、近接配置されたアンテナ素子と、前記
    導電体地板及び前記アンテナ素子をその配置状態のまま
    回動させる回動手段とを備えたアンテナ装置である入力
    手段と、前記入力手段から得られる信号の周波数変換を
    行う受信手段と、前記受信手段からの信号をベースバン
    ドの信号に変換する復調手段と、前記復調手段で得られ
    た復調状況の情報を入力として入力手段で得られる信号
    に含まれる遅延波を推定する遅延波推定手段と、前記遅
    延波推定手段からの遅延波情報に基づいて前記復調手段
    を制御する復調制御手段とを具備し、前記復調制御手段
    で得られる制御信号に基づいて前記復調手段で扱う伝達
    関数を制御することを特徴とするデジタルテレビジョン
    放送受信装置。
  72. 【請求項72】 導電体地板と、その導電体地板にアー
    ス部が接続され、近接配置されたアンテナ素子と、前記
    導電体地板と前記アンテナ素子との間であって、前記ア
    ンテナ素子の周辺に設置された強誘電体とを備えたアン
    テナ装置である入力手段と、前記入力手段からの信号を
    入力して遅延させる遅延手段と、前記遅延手段から得ら
    れた信号と、前記入力手段から得られた信号とを合成す
    る合成手段と、前記合成手段から得られた信号に関して
    ベースバンドの信号に変換する復調手段と、前記復調手
    段から得られた復調状況を示す信号を入力とし前記入力
    手段で得られる信号に含まれる遅延波を推定する遅延波
    推定手段と、前記遅延波推定手段から得られる信号に応
    じて前記合成手段および前記遅延手段を制御する合成制
    御手段とを具備し、前記合成制御手段の信号に応じて前
    記合成手段での信号の合成率と前記遅延手段での遅延時
    間設定の少なくとも一方を制御することを特徴とするデ
    ジタルテレビジョン放送受信装置。
  73. 【請求項73】 導電体地板と、その導電体地板にアー
    ス部が接続され、近接配置されたアンテナ素子と、前記
    導電体地板と前記アンテナ素子との間であって、前記ア
    ンテナ素子の周辺に設置された強誘電体とを備えたアン
    テナ装置である入力手段と、前記入力手段から得られる
    信号の周波数変換を行う受信手段と、前記受信手段から
    の信号をベースバンドの信号に変換する復調手段と、前
    記復調手段で得られた復調状況の情報を入力として入力
    手段で得られる信号に含まれる遅延波を推定する遅延波
    推定手段と、前記遅延波推定手段からの遅延波情報に基
    づいて前記復調手段を制御する復調制御手段とを具備
    し、前記復調制御手段で得られる制御信号に基づいて前
    記復調手段で扱う伝達関数を制御することを特徴とする
    デジタルテレビジョン放送受信装置。
  74. 【請求項74】 強誘電体が移動可能であることを特徴
    とする請求項72又は73記載のディジタルテレビジョ
    ン放送受信装置。
  75. 【請求項75】 導電体地板と、その導電体地板にアー
    ス部が接続され、近接配置されたアンテナ素子とを備
    え、前記アンテナ素子が、前記導電体地板の形状に合わ
    せた形状に形成されているアンテナ装置である入力手段
    と、前記入力手段からの信号を入力して遅延させる遅延
    手段と、前記遅延手段から得られた信号と、前記入力手
    段から得られた信号とを合成する合成手段と、前記合成
    手段から得られた信号に関してベースバンドの信号に変
    換する復調手段と、前記復調手段から得られた復調状況
    を示す信号を入力とし前記入力手段で得られる信号に含
    まれる遅延波を推定する遅延波推定手段と、前記遅延波
    推定手段から得られる信号に応じて前記合成手段および
    前記遅延手段を制御する合成制御手段とを具備し、前記
    合成制御手段の信号に応じて前記合成手段での信号の合
    成率と前記遅延手段での遅延時間設定の少なくとも一方
    を制御することを特徴とするデジタルテレビジョン放送
    受信装置。
  76. 【請求項76】 導電体地板と、その導電体地板にアー
    ス部が接続され、近接配置されたアンテナ素子とを備
    え、前記アンテナ素子が、前記導電体地板の形状に合わ
    せた形状に形成されているアンテナ装置である入力手段
    と、前記入力手段から得られる信号の周波数変換を行う
    受信手段と、前記受信手段からの信号をベースバンドの
    信号に変換する復調手段と、前記復調手段で得られた復
    調状況の情報を入力として入力手段で得られる信号に含
    まれる遅延波を推定する遅延波推定手段と、前記遅延波
    推定手段からの遅延波情報に基づいて前記復調手段を制
    御する復調制御手段とを具備し、前記復調制御手段で得
    られる制御信号に基づいて前記復調手段で扱う伝達関数
    を制御することを特徴とするデジタルテレビジョン放送
    受信装置。
  77. 【請求項77】 アンテナ素子は、前記導電体地板の内
    側に配置されていることを特徴とする請求項75又は7
    6記載のディジタルテレビジョン放送受信装置。
  78. 【請求項78】 導電体地板と、その導電体地板にアー
    ス部が接続され、複数バンドの同調周波数に対応して近
    接配置された長さの異なる複数のアンテナ素子と、その
    複数のアンテナ素子のそれぞれに設けられた複数の給電
    部とをアンテナ装置である電磁波を電気信号に変換する
    入力手段と、前記入力手段からの信号を入力して遅延さ
    せる遅延手段と、前記遅延手段から得られた信号と、前
    記入力手段から得られた信号とを合成する合成手段と、
    前記合成手段から得られた信号に関してベースバンドの
    信号に変換する復調手段と、前記復調手段から得られた
    復調状況を示す信号を入力とし前記入力手段で得られる
    信号に含まれる遅延波を推定する遅延波推定手段と、前
    記遅延波推定手段から得られる信号に応じて前記合成手
    段および前記遅延手段を制御する合成制御手段とを具備
    し、前記合成制御手段の信号に応じて前記合成手段での
    信号の合成率と前記遅延手段での遅延時間設定の少なく
    とも一方を制御することを特徴とするデジタルテレビジ
    ョン放送受信装置。
  79. 【請求項79】 導電体地板と、その導電体地板にアー
    ス部が接続され、複数バンドの同調周波数に対応して近
    接配置された長さの異なる複数のアンテナ素子と、その
    複数のアンテナ素子のそれぞれに設けられた複数の給電
    部とを有するアンテナ装置である入力手段と、前記入力
    手段から得られる信号の周波数変換を行う受信手段と、
    前記受信手段からの信号をベースバンドの信号に変換す
    る復調手段と、前記復調手段で得られた復調状況の情報
    を入力として入力手段で得られる信号に含まれる遅延波
    を推定する遅延波推定手段と、前記遅延波推定手段から
    の遅延波情報に基づいて前記復調手段を制御する復調制
    御手段とを具備し、前記復調制御手段で得られる制御信
    号に基づいて前記復調手段で扱う伝達関数を制御するこ
    とを特徴とするデジタルテレビジョン放送受信装置。
  80. 【請求項80】 導電体地板と、その導電体地板にアー
    ス部が接続され、近接配置されたアンテナ素子とを備
    え、前記導電体地板は、車の実質上垂直壁を形成する部
    分であり、そのアンテナ素子の電界は実質上水平に形成
    されるアンテナ装置である入力手段と、前記入力手段か
    らの信号を入力して遅延させる遅延手段と、前記遅延手
    段から得られた信号と、前記入力手段から得られた信号
    とを合成する合成手段と、前記合成手段から得られた信
    号に関してベースバンドの信号に変換する復調手段と、
    前記復調手段から得られた復調状況を示す信号を入力と
    し前記入力手段で得られる信号に含まれる遅延波を推定
    する遅延波推定手段と、前記遅延波推定手段から得られ
    る信号に応じて前記合成手段および前記遅延手段を制御
    する合成制御手段とを具備し、前記合成制御手段の信号
    に応じて前記合成手段での信号の合成率と前記遅延手段
    での遅延時間設定の少なくとも一方を制御することを特
    徴とするデジタルテレビジョン放送受信装置。
  81. 【請求項81】 導電体地板と、その導電体地板にアー
    ス部が接続され、近接配置されたアンテナ素子とを備
    え、前記導電体地板は、車の実質上垂直壁を形成する部
    分であり、そのアンテナ素子の電界は実質上水平に形成
    されるアンテナ装置である入力手段と、前記入力手段か
    ら得られる信号の周波数変換を行う受信手段と、前記受
    信手段からの信号をベースバンドの信号に変換する復調
    手段と、前記復調手段で得られた復調状況の情報を入力
    として入力手段で得られる信号に含まれる遅延波を推定
    する遅延波推定手段と、前記遅延波推定手段からの遅延
    波情報に基づいて前記復調手段を制御する復調制御手段
    とを具備し、前記復調制御手段で得られる制御信号に基
    づいて前記復調手段で扱う伝達関数を制御することを特
    徴とするデジタルテレビジョン放送受信装置。
  82. 【請求項82】 導電体地板と、その導電体地板にアー
    ス部が接続され、近接配置されたアンテナ素子とを備
    え、前記導電体地板は、車の実質上水平壁を形成する部
    分であり、そのアンテナ素子の電界は実質上垂直に形成
    されたアンテナ装置である入力手段と、前記入力手段か
    らの信号を入力して遅延させる遅延手段と、前記遅延手
    段から得られた信号と、前記入力手段から得られた信号
    とを合成する合成手段と、前記合成手段から得られた信
    号に関してベースバンドの信号に変換する復調手段と、
    前記復調手段から得られた復調状況を示す信号を入力と
    し前記入力手段で得られる信号に含まれる遅延波を推定
    する遅延波推定手段と、前記遅延波推定手段から得られ
    る信号に応じて前記合成手段および前記遅延手段を制御
    する合成制御手段とを具備し、前記合成制御手段の信号
    に応じて前記合成手段での信号の合成率と前記遅延手段
    での遅延時間設定の少なくとも一方を制御することを特
    徴とするデジタルテレビジョン放送受信装置。
  83. 【請求項83】 導電体地板と、その導電体地板にアー
    ス部が接続され、近接配置されたアンテナ素子とを備
    え、前記導電体地板は、車の実質上水平壁を形成する部
    分であり、そのアンテナ素子の電界は実質上垂直に形成
    されたアンテナ装置である入力手段と、前記入力手段か
    ら得られる信号の周波数変換を行う受信手段と、前記受
    信手段からの信号をベースバンドの信号に変換する復調
    手段と、前記復調手段で得られた復調状況の情報を入力
    として入力手段で得られる信号に含まれる遅延波を推定
    する遅延波推定手段と、前記遅延波推定手段からの遅延
    波情報に基づいて前記復調手段を制御する復調制御手段
    とを具備し、前記復調制御手段で得られる制御信号に基
    づいて前記復調手段で扱う伝達関数を制御することを特
    徴とするデジタルテレビジョン放送受信装置。
  84. 【請求項84】 導電体地板と、その導電体地板にアー
    ス部が接続され、近接配置されたアンテナ素子とを備
    え、前記導電体地板は、移動体装置のハウジング壁の一
    部であり、そのアンテナ素子は前記ハウジング壁の内部
    側に配置されているアンテナ装置である入力手段と、前
    記入力手段からの信号を入力して遅延させる遅延手段
    と、前記遅延手段から得られた信号と、前記入力手段か
    ら得られた信号とを合成する合成手段と、前記合成手段
    から得られた信号に関してベースバンドの信号に変換す
    る復調手段と、前記復調手段から得られた復調状況を示
    す信号を入力とし前記入力手段で得られる信号に含まれ
    る遅延波を推定する遅延波推定手段と、前記遅延波推定
    手段から得られる信号に応じて前記合成手段および前記
    遅延手段を制御する合成制御手段とを具備し、前記合成
    制御手段の信号に応じて前記合成手段での信号の合成率
    と前記遅延手段での遅延時間設定の少なくとも一方を制
    御することを特徴とするデジタルテレビジョン放送受信
    装置。
  85. 【請求項85】 導電体地板と、その導電体地板にアー
    ス部が接続され、近接配置されたアンテナ素子とを備
    え、前記導電体地板は、移動体装置のハウジング壁の一
    部であり、そのアンテナ素子は前記ハウジング壁の内部
    側に配置されているアンテナ装置である入力手段と、前
    記入力手段から得られる信号の周波数変換を行う受信手
    段と、前記受信手段からの信号をベースバンドの信号に
    変換する復調手段と、前記復調手段で得られた復調状況
    の情報を入力として入力手段で得られる信号に含まれる
    遅延波を推定する遅延波推定手段と、前記遅延波推定手
    段からの遅延波情報に基づいて前記復調手段を制御する
    復調制御手段とを具備し、前記復調制御手段で得られる
    制御信号に基づいて前記復調手段で扱う伝達関数を制御
    することを特徴とするデジタルテレビジョン放送受信装
    置。
  86. 【請求項86】 導電体地板と、その導電体地板に近接
    配置されたアンテナ素子とを備え、前記アンテナ素子の
    所定部分はコイル、あるいはジグザグ形状の導体で形成
    されており、前記アンテナ素子の一端が前記導電体地板
    に接地されていることを特徴とするディジタルテレビジ
    ョン放送受信装置。
  87. 【請求項87】 前記コイル、あるいはジグザグ形状の
    導体が前記アンテナ素子の端部に形成されている場合で
    あって、前記コイル、あるいはジグザグ形状の導体と前
    記アンテナ素子の他の部分とを、前記導電体地板上に設
    けられた絶縁体上で接続することを特徴とする請求項8
    6に記載のディジタルテレビジョン放送受信装置。
  88. 【請求項88】 導電体地板と、その導電体地板に近接
    して配置された長さの異なる2本以上のアンテナ素子と
    を備え、前記アンテナ素子のそれぞれの所定部分はコイ
    ル、あるいはジグザグ形状の導体で形成されており、前
    記アンテナ素子の各一端が共通して前記導電体地板に接
    地されていることを特徴とするディジタルテレビジョン
    放送受信装置。
  89. 【請求項89】 導電体地板と、その導電体地板に近接
    して配置された長さの異なる2本以上のアンテナ素子
    と、それらアンテナ素子の各一端の共通接続点に接続さ
    れたコイル、あるいはジグザグ形状の導体とを備え、前
    記コイル、あるいはジグザグ形状の導体の他端は前記導
    電体地板に接地されていることを特徴とするディジタル
    テレビジョン放送受信装置。
  90. 【請求項90】 前記コイル、あるいはジグザグ形状の
    導体と前記アンテナ素子の他の部分とを、前記導電体地
    板上に設けた絶縁体上で接続することを特徴とする請求
    項89に記載のディジタルテレビジョン放送受信装置。
  91. 【請求項91】 前記コイル、あるいはジグザグ形状の
    導体が2つに分割されたものであって、前記分割された
    2つの部分の接続を、前記導電体地板上に設けた絶縁体
    上で行い、更にその接続部に給電部も接続することを特
    徴とする請求項87又は91に記載のディジタルテレビ
    ジョン放送受信装置。
  92. 【請求項92】 全体がコイル、あるいはジグザグ形状
    の導体で形成され、少なくとも1箇所以上の屈曲部もし
    くは湾曲部を持つ形状に形成されたアンテナ素子を備え
    たことを特徴とするディジタルテレビジョン放送受信装
    置。
  93. 【請求項93】 導電体地板と、その導電体地板に一端
    が接地され、近接配置されたアンテナ素子とを備え、給
    電部を前記導電体地板上に設けた絶縁体上を中継点とし
    て接続することを特徴とするディジタルテレビジョン放
    送受信装置。
  94. 【請求項94】 導電体地板と、その導電体地板に一端
    が接地され、近接配置されたアンテナ素子とを備え、前
    記導電体地板に貫通孔を形成し、その貫通孔の前記アン
    テナ素子とは反対側の前記導電体地板上に絶縁体を設
    け、前記貫通孔を通して前記絶縁体上で給電部を接続す
    ることを特徴とするディジタルテレビジョン放送受信装
    置。
  95. 【請求項95】 前記導電体地板の前記絶縁体を設けた
    側に、別の絶縁体を1つ以上設け、その別の絶縁体及び
    前記絶縁体間の上で、回路部品を接続することを特徴と
    する請求項94に記載のディジタルテレビジョン放送受
    信装置。
  96. 【請求項96】 導電体地板と、その導電体地板に近接
    配置されたアンテナ素子と、そのアンテナ素子と前記導
    電体地板との間に設けられ、所定部分に貫通孔を有する
    導体ケースとを備え、前記アンテナ素子の一端は前記導
    体ケースに接地し、前記導体ケース内の前記導電体地板
    上に設けた複数の絶縁体上の1つに前記貫通孔を通して
    給電部を接続し、前記複数の絶縁体間の上で回路部品を
    接続することを特徴とするディジタルテレビジョン放送
    受信装置。
  97. 【請求項97】 導電体地板と、その導電体地板に近接
    配置された絶縁体板と、前記導電体地板から遠い側の前
    記絶縁体板上に形成されたアンテナ素子と、そのアンテ
    ナ素子から前記絶縁体板を貫通する導体と、その導体に
    接続され、前記絶縁体板の前記アンテナ素子が形成され
    た面とは反対面に形成された導電体とを備え、前記アン
    テナ素子の一端は前記導電体地板に接地され、前記導電
    体の、前記接地された前記一端の近傍に、給電部が接続
    されていることを特徴とするディジタルテレビジョン放
    送受信装置。
  98. 【請求項98】 導電体地板と、その導電体地板上に設
    けられた絶縁体板と、その絶縁体板上に設けられ、前記
    導電体地板より面積の小さい導体板と、その導体板に近
    接配置され、前記導体板に一端が接地されたアンテナ素
    子とを備えたアンテナ装置である入力手段と、前記入力
    手段からの信号を入力して遅延させる遅延手段と、前記
    遅延手段から得られた信号と、前記入力手段から得られ
    た信号とを合成する合成手段と、前記合成手段から得ら
    れた信号に関してベースバンドの信号に変換する復調手
    段と、前記復調手段から得られた復調状況を示す信号を
    入力とし前記入力手段で得られる信号に含まれる遅延波
    を推定する遅延波推定手段と、前記遅延波推定手段から
    得られる信号に応じて前記合成手段および前記遅延手段
    を制御する合成制御手段とを具備し、前記合成制御手段
    の信号に応じて前記合成手段での信号の合成率と前記遅
    延手段での遅延時間設定の少なくとも一方を制御するこ
    とを特徴とするデジタルテレビジョン放送受信装置。
  99. 【請求項99】 導電体地板と、その導電体地板上に設
    けられた絶縁体板と、その絶縁体板上に設けられ、前記
    導電体地板より面積の小さい導体板と、その導体板に近
    接配置され、前記導体板に一端が接地されたアンテナ素
    子とを備えたアンテナ装置である入力手段と、前記入力
    手段から得られる信号の周波数変換を行う受信手段と、
    前記受信手段からの信号をベースバンドの信号に変換す
    る復調手段と、前記復調手段で得られた復調状況の情報
    を入力として入力手段で得られる信号に含まれる遅延波
    を推定する遅延波推定手段と、前記遅延波推定手段から
    の遅延波情報に基づいて前記復調手段を制御する復調制
    御手段とを具備し、前記復調制御手段で得られる制御信
    号に基づいて前記復調手段で扱う伝達関数を制御するこ
    とを特徴とするデジタルテレビジョン放送受信装置。
  100. 【請求項100】 前記導体板の面積と前記アンテナ素
    子の面積は、実質上同じ大きさであることを特徴とする
    請求項98又は99に記載のディジタルテレビジョン放
    送受信装置。
  101. 【請求項101】 前記2本以上のアンテナ素子が単一
    給電部で単一化されていることを特徴とする請求項88
    〜91のいずれかに記載のディジタルテレビジョン放送
    受信装置。
  102. 【請求項102】 前記2本以上のアンテナ素子は、目
    標とする周波数帯を分割した複数の分割帯域にそれぞれ
    対応するアンテナであって、前記それらのアンテナ素子
    群により所望帯域化が実現されていることを特徴とする
    請求項101記載のディジタルテレビジョン放送受信装
    置。
  103. 【請求項103】 所定箇所にアンテナ接地用導電板が
    設けられた導電体地板と、その導電体地板の近傍に配置
    され、一端が前記アンテナ接地用導電板に接続されたア
    ンテナ素子とを備えたアンテナ装置である入力手段と、
    前記入力手段からの信号を入力して遅延させる遅延手段
    と、前記遅延手段から得られた信号と、前記入力手段か
    ら得られた信号とを合成する合成手段と、前記合成手段
    から得られた信号に関してベースバンドの信号に変換す
    る復調手段と、前記復調手段から得られた復調状況を示
    す信号を入力とし前記入力手段で得られる信号に含まれ
    る遅延波を推定する遅延波推定手段と、前記遅延波推定
    手段から得られる信号に応じて前記合成手段および前記
    遅延手段を制御する合成制御手段とを具備し、前記合成
    制御手段の信号に応じて前記合成手段での信号の合成率
    と前記遅延手段での遅延時間設定の少なくとも一方を制
    御することを特徴とするデジタルテレビジョン放送受信
    装置。
  104. 【請求項104】 所定箇所にアンテナ接地用導電板が
    設けられた導電体地板と、その導電体地板の近傍に配置
    され、一端が前記アンテナ接地用導電板に接続されたア
    ンテナ素子とを備えたアンテナ装置である入力手段と、
    前記入力手段から得られる信号の周波数変換を行う受信
    手段と、前記受信手段からの信号をベースバンドの信号
    に変換する復調手段と、前記復調手段で得られた復調状
    況の情報を入力として入力手段で得られる信号に含まれ
    る遅延波を推定する遅延波推定手段と、前記遅延波推定
    手段からの遅延波情報に基づいて前記復調手段を制御す
    る復調制御手段とを具備し、前記復調制御手段で得られ
    る制御信号に基づいて前記復調手段で扱う伝達関数を制
    御することを特徴とするデジタルテレビジョン放送受信
    装置。
  105. 【請求項105】 前記導電体地板と前記アンテナ素子
    平面が実質上平行に配設されていることを特徴とする請
    求項103又は104記載のディジタルテレビジョン放
    送受信装置。
  106. 【請求項106】 前記導電体地板の面積と前記アンテ
    ナ素子平面の面積が実質上同じ大きさであることを特徴
    とする請求項103、104、又は105記載のディジ
    タルテレビジョン放送受信装置。
  107. 【請求項107】 複数のアンテナ素子を有する場合で
    あって、それぞれアンテナ素子は、異なる偏波面の電波
    に対して最大ゲインを有するように、設置されているこ
    とを特徴とする請求項1〜106のいずれかに記載のデ
    ジタルテレビジョン放送受信装置。
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