JP2000183632A - 高速デ−タ伝送用のル−プアンテナ装置 - Google Patents
高速デ−タ伝送用のル−プアンテナ装置Info
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- JP2000183632A JP2000183632A JP10357259A JP35725998A JP2000183632A JP 2000183632 A JP2000183632 A JP 2000183632A JP 10357259 A JP10357259 A JP 10357259A JP 35725998 A JP35725998 A JP 35725998A JP 2000183632 A JP2000183632 A JP 2000183632A
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- loop
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-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01Q—ANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
- H01Q7/00—Loop antennas with a substantially uniform current distribution around the loop and having a directional radiation pattern in a plane perpendicular to the plane of the loop
- H01Q7/06—Loop antennas with a substantially uniform current distribution around the loop and having a directional radiation pattern in a plane perpendicular to the plane of the loop with core of ferromagnetic material
- H01Q7/08—Ferrite rod or like elongated core
Landscapes
- Lock And Its Accessories (AREA)
- Near-Field Transmission Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高速シリアル2値デ−タの復調が確実な小型
ル−プアンテナの提供。 【解決手段】 図2に示すように、同じL値とC値をも
つ実質上同一仕様の第1および第2ル−プアンテナ21
〜23,24〜26を、同一基板内で同一磁界軸となる
ように、それらの棒状磁性体コア21,24を、それら
の端面をギャップを置いて対向させてそれらの中心軸を
同一直線に揃えて配列し、並列共振回路を構成し、図5
の受信波形を得る。又は、図3に示すように、L型直交
関係に配列し、図6の受信波形を得る。又は、図4に示
すように、II型平行関係に配列し、図7の受信波形を得
る。又は、図11に示すように日型に配列し、図13の
送信波形を得る。車上にあってリモコン10との間で無
線デ−タ伝送を行なって、車上機器を制御する。具体的
には、リモコン10との間で自動的にID要求/回答を
無線デ−タ通信にて行なって、車両ドアの自動解錠/自
動施錠を行なう。
ル−プアンテナの提供。 【解決手段】 図2に示すように、同じL値とC値をも
つ実質上同一仕様の第1および第2ル−プアンテナ21
〜23,24〜26を、同一基板内で同一磁界軸となる
ように、それらの棒状磁性体コア21,24を、それら
の端面をギャップを置いて対向させてそれらの中心軸を
同一直線に揃えて配列し、並列共振回路を構成し、図5
の受信波形を得る。又は、図3に示すように、L型直交
関係に配列し、図6の受信波形を得る。又は、図4に示
すように、II型平行関係に配列し、図7の受信波形を得
る。又は、図11に示すように日型に配列し、図13の
送信波形を得る。車上にあってリモコン10との間で無
線デ−タ伝送を行なって、車上機器を制御する。具体的
には、リモコン10との間で自動的にID要求/回答を
無線デ−タ通信にて行なって、車両ドアの自動解錠/自
動施錠を行なう。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、極く短距離の通信
を行なうためのル−プアンテナ装置に関し、特に、高速
デ−タ伝送に適用され、極く小型の短距離通信用のル−
プアンテナ装置に関する。
を行なうためのル−プアンテナ装置に関し、特に、高速
デ−タ伝送に適用され、極く小型の短距離通信用のル−
プアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平10−51225号公報には、ビ
−コンアンテナとして使用するル−プアンテナ装置が開
示されている。このアンテナ装置は、近くの電力線等が
発生する磁界によるノイズの誘導を防止するために、2
個のル−プアンテナ13と16とを十字形に配列し、両
アンテナの間にシ−ルド板35を介挿している。アンテ
ナが配置された面内で無指向性とするため、ループアン
テナ13と16が十字形に配置され、かつ90°の位相
差を生成させるためRC回路19及びCR回路20を付
加した構成で、最終的にトランス29を用いてループア
ンテナ13と16の合成出力を得ている。これは2つの
アンテナの結合を電気回路素子(集中定数回路)で実施
したものであり、電気回路が余分に付加され小型化とい
う面で不都合が生じる。又回路素子の温度特性など考慮
した回路設計が必要となり、部品選定上の制約がコスト
アップにつながる恐れがある。
−コンアンテナとして使用するル−プアンテナ装置が開
示されている。このアンテナ装置は、近くの電力線等が
発生する磁界によるノイズの誘導を防止するために、2
個のル−プアンテナ13と16とを十字形に配列し、両
アンテナの間にシ−ルド板35を介挿している。アンテ
ナが配置された面内で無指向性とするため、ループアン
テナ13と16が十字形に配置され、かつ90°の位相
差を生成させるためRC回路19及びCR回路20を付
加した構成で、最終的にトランス29を用いてループア
ンテナ13と16の合成出力を得ている。これは2つの
アンテナの結合を電気回路素子(集中定数回路)で実施
したものであり、電気回路が余分に付加され小型化とい
う面で不都合が生じる。又回路素子の温度特性など考慮
した回路設計が必要となり、部品選定上の制約がコスト
アップにつながる恐れがある。
【0003】特開平5−63428号公報は、ループア
ンテナ近傍にある金属体によるアンテナ特性の劣化を抑
制するために、ループアンテナ12の外側にループアン
テナ13を同心に配置した誘導無線用アンテナを開示し
ている。この場合ループアンテナの発生する磁界は一成
分だけであり、指向性は劣化すると推察する。
ンテナ近傍にある金属体によるアンテナ特性の劣化を抑
制するために、ループアンテナ12の外側にループアン
テナ13を同心に配置した誘導無線用アンテナを開示し
ている。この場合ループアンテナの発生する磁界は一成
分だけであり、指向性は劣化すると推察する。
【0004】ループアンテナの等価回路を図15に示
す。同図中、Lはループアンテナのコイルのインダクタ
ンス、Rはコイルの巻線抵抗Rcと放射抵抗Raの和
で、一般にRc≫Raである。Cは使用周波数fで共振
させるための容量である。このループアンテナが一様磁
界H中に置かれると、Cの両端に発生する電圧の実効値
Veは、次のように表現される: Ve=ωQNSH×(1/108)/√2 [V] ・・・(1) ここで、ωは、ω=2πfで表現される角速度、Nはコ
イルの巻数、Sはコイルの断面積、Qは、Q=ωL/R
で表現されるループアンテナのQファクタ、である。
す。同図中、Lはループアンテナのコイルのインダクタ
ンス、Rはコイルの巻線抵抗Rcと放射抵抗Raの和
で、一般にRc≫Raである。Cは使用周波数fで共振
させるための容量である。このループアンテナが一様磁
界H中に置かれると、Cの両端に発生する電圧の実効値
Veは、次のように表現される: Ve=ωQNSH×(1/108)/√2 [V] ・・・(1) ここで、ωは、ω=2πfで表現される角速度、Nはコ
イルの巻数、Sはコイルの断面積、Qは、Q=ωL/R
で表現されるループアンテナのQファクタ、である。
【0005】(1)式から、巻数N,断面積S及びQファ
クタが大きい程、感度の良いアンテナが実現できること
がわかる。ここで、巻数Nと断面積Sは、一般にアンテ
ナの許容される構造寸法の制約を受ける。そのため可能
な限り、Qファクタを大きくするよう設計される。
クタが大きい程、感度の良いアンテナが実現できること
がわかる。ここで、巻数Nと断面積Sは、一般にアンテ
ナの許容される構造寸法の制約を受ける。そのため可能
な限り、Qファクタを大きくするよう設計される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】1個のル−プアンテナ
(図15の実線の回路図で表わされるインダクタンスL
=2.3mH、容量C=616pFのもの)を、1KB
PS以上のビットレートの高速デ−タの受信に用いて見
たところ、受信波形の、矩形波からのくずれが大きく、
2値信号の復調が難かしいことが分った。図16に、送
信デ−タを表わす2値信号(送信信号)および送信波形
と、ル−プアンテナによる受信波形を示す。送信データ
幅が200μsecとすれば、デ−タ(送信した2値信
号)は5KBPSに相当する伝送レートである。図16
から、上段の受信波形に大きな遅延が生じており、これ
を2値化し受信データを再生した場合、シリアル送信デ
−タの1ビットのデューティーが維持されず加えて大き
な遅延が存在することがわかる。これでは正常なデータ
受信ができない。
(図15の実線の回路図で表わされるインダクタンスL
=2.3mH、容量C=616pFのもの)を、1KB
PS以上のビットレートの高速デ−タの受信に用いて見
たところ、受信波形の、矩形波からのくずれが大きく、
2値信号の復調が難かしいことが分った。図16に、送
信デ−タを表わす2値信号(送信信号)および送信波形
と、ル−プアンテナによる受信波形を示す。送信データ
幅が200μsecとすれば、デ−タ(送信した2値信
号)は5KBPSに相当する伝送レートである。図16
から、上段の受信波形に大きな遅延が生じており、これ
を2値化し受信データを再生した場合、シリアル送信デ
−タの1ビットのデューティーが維持されず加えて大き
な遅延が存在することがわかる。これでは正常なデータ
受信ができない。
【0007】図17にアンテナのQファクタと10%値
減衰時間の関係を示す。ダンピング抵抗Rdは、図15
のCと並列に接続し、Qファクタを低下させる目的で用
いた。コイルのインダクタンスLは2.3mH,容量C
は616pFで、共振周波数fは、略134KHzとな
る値である。白丸点の連なりで表わされる曲線上のQフ
ァクタ=91.6の点は、ダンピング抵抗Rdを接続し
ていないときの値であり、Qファクタ≦50の各点は、
ダンピング抵抗Rdを接続したときの値である。
減衰時間の関係を示す。ダンピング抵抗Rdは、図15
のCと並列に接続し、Qファクタを低下させる目的で用
いた。コイルのインダクタンスLは2.3mH,容量C
は616pFで、共振周波数fは、略134KHzとな
る値である。白丸点の連なりで表わされる曲線上のQフ
ァクタ=91.6の点は、ダンピング抵抗Rdを接続し
ていないときの値であり、Qファクタ≦50の各点は、
ダンピング抵抗Rdを接続したときの値である。
【0008】図17の縦軸の10%値減衰時間は、図1
8〜図20の(a)〜(e)のように実際に測定し求め
た。図18の(a)で下段の送信データ(シアリアルデ
−タすなわち2値信号)が低レベルLになってから、上
段の受信波形のピーク値が、最大値の10%値迄減衰す
る時間である。この測定から5KBPSに相当するデー
タを伝送するには、図20の(e)の条件、即ちアンテ
ナのQファクタを略10とすれば、図20の(f)のよ
うな受信波形が得られ、デ−タ復調(受信側での2値信
号の再生)の実用に供することが可能となる。
8〜図20の(a)〜(e)のように実際に測定し求め
た。図18の(a)で下段の送信データ(シアリアルデ
−タすなわち2値信号)が低レベルLになってから、上
段の受信波形のピーク値が、最大値の10%値迄減衰す
る時間である。この測定から5KBPSに相当するデー
タを伝送するには、図20の(e)の条件、即ちアンテ
ナのQファクタを略10とすれば、図20の(f)のよ
うな受信波形が得られ、デ−タ復調(受信側での2値信
号の再生)の実用に供することが可能となる。
【0009】ところが、ダンピング抵抗Rdを加えて
(1)式のRを大きくすると、Qファクタ(Q値)が低下
し、容量Cの両端に発生する電圧V,換言すれば受信電
圧が低下し、その結果受信距離が短くなる。図14にア
ンテナのQファクタと受信距離の実測値を示す。同図か
ら、ダンピング抵抗RdがないQファクタ91.6のと
きの受信距離55cmに対し、ダンピング抵抗Rdを加
えてQファクタ12.4とすると受信距離が35cmと
短くなり、約40%受信距離短かくなる。同じ受信距離
を得るために、送信側の電力を増加させねばならずエネ
ルギーの使用効率の観点から好ましくない。
(1)式のRを大きくすると、Qファクタ(Q値)が低下
し、容量Cの両端に発生する電圧V,換言すれば受信電
圧が低下し、その結果受信距離が短くなる。図14にア
ンテナのQファクタと受信距離の実測値を示す。同図か
ら、ダンピング抵抗RdがないQファクタ91.6のと
きの受信距離55cmに対し、ダンピング抵抗Rdを加
えてQファクタ12.4とすると受信距離が35cmと
短くなり、約40%受信距離短かくなる。同じ受信距離
を得るために、送信側の電力を増加させねばならずエネ
ルギーの使用効率の観点から好ましくない。
【0010】本発明は、受信距離の格別な低下を生ずる
ことなく、デ−タ復調を確実に行なうことができるデ−
タ伝送が可能なル−プアンテナ装置を提供することを第
1の目的とし、高速なデータ伝送であっても、受信波形
の遅延が小さく、デ−タ復調が確実であって、エネルギ
ーの使用効率を高くする小型のループアンテナ装置を提
供することを第2の目的とする。
ことなく、デ−タ復調を確実に行なうことができるデ−
タ伝送が可能なル−プアンテナ装置を提供することを第
1の目的とし、高速なデータ伝送であっても、受信波形
の遅延が小さく、デ−タ復調が確実であって、エネルギ
ーの使用効率を高くする小型のループアンテナ装置を提
供することを第2の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記実験
結果から、Qを低下させることなく、高速のデータ伝
送、例えば5KBPS相当、が可能な小型ル−プアンテ
ナを実用に供するため、様々な検討を実施し、2個の極
く小型のル−プアンテナを特定の位置関係に組合せ配置
することにより、受信波形の歪が改善してデ−タ(2値
信号)伝送の実用化が可能となり、しかも受信距離に格
別な低下を生じないことを確認した。 (1)すなわち、図2に示すように、第1コイル(22),
これを貫通する棒状磁性体コア(21)および第1コイルに
直列または、並列に容量(23)を有する第1ル−プアンテ
ナ(21〜23)と、第1ル−プアンテナとほぼ同一の共振周
波数で並列共振する第2コイル(25)と容量(26)および第
2コイルを貫通する棒状磁性体コア(24)を有する第2ル
−プアンテナ(24〜26)とを、第1および第2ル−プアン
テナの棒状磁性体コア(21,24)が、同一基板内で同一磁
界軸となるように、それらの端面をギャップを置いて対
向させてそれらの中心軸を同一直線に揃えて配列した。
結果から、Qを低下させることなく、高速のデータ伝
送、例えば5KBPS相当、が可能な小型ル−プアンテ
ナを実用に供するため、様々な検討を実施し、2個の極
く小型のル−プアンテナを特定の位置関係に組合せ配置
することにより、受信波形の歪が改善してデ−タ(2値
信号)伝送の実用化が可能となり、しかも受信距離に格
別な低下を生じないことを確認した。 (1)すなわち、図2に示すように、第1コイル(22),
これを貫通する棒状磁性体コア(21)および第1コイルに
直列または、並列に容量(23)を有する第1ル−プアンテ
ナ(21〜23)と、第1ル−プアンテナとほぼ同一の共振周
波数で並列共振する第2コイル(25)と容量(26)および第
2コイルを貫通する棒状磁性体コア(24)を有する第2ル
−プアンテナ(24〜26)とを、第1および第2ル−プアン
テナの棒状磁性体コア(21,24)が、同一基板内で同一磁
界軸となるように、それらの端面をギャップを置いて対
向させてそれらの中心軸を同一直線に揃えて配列した。
【0012】これにより図5に示す、歪および遅延が少
い受信波形が得られた。図5から、Qを低下させること
なく、5KBPS相当のデータ伝送が可能な受信波形が
得られていることがわかる。図20の(f)のQ=1
2.4の場合よりも、受信波形の歪が改善され、10%
値減衰時間も100μsec程度と、極めて切れの良い受
信波形が得られていることがわかる。アンテナのQファ
クタはダンピング抵抗を用いていないため略90であ
る。本発明者らは、このQ値のばらつきを把握したとこ
ろ、L値,C値の公差から60≦Q≦90であることを
確認した。 (2)また、図3に示すように、第1コイル(22),これ
を貫通する棒状磁性体コア(21)および第1コイルに直列
または、並列に容量(23)を有する第1ル−プアンテナ(2
1〜23)と、第1ル−プアンテナと略同一の共振周波数で
並列共振する第2コイル(25)と容量(26)および第2コイ
ルを貫通する棒状磁性体コア(24)を有する第2ル−プア
ンテナ(24〜26)とを、第1および第2ル−プアンテナの
棒状磁性体コア(21,24)が、同一基板内で磁界軸が直交
するように、それらの中心軸の一方が他方にぶつかって
直交する関係に配列した。これにより図6に示す、歪お
よび遅延が少い受信波形が得られた。これも5KBPS
相当のデータ伝送が可能な受信波形が得られていること
がわかる。 (3)更に、図4に示すように、第1コイル(22),これ
を貫通する棒状磁性体コア(21)および第1コイルに直列
または、並列に容量(23)を有する第1ル−プアンテナ(2
1〜23)と、第1ル−プアンテナとほぼ同一の共振周波数
で並列共振する第2コイル(25)と容量(26)および第2コ
イルを貫通する棒状磁性体コア(24)を有する第2ル−プ
アンテナ(24〜26)とを、第1および第2ル−プアンテナ
の棒状磁性体コア(21,24)が、同一基板内で磁界軸が平
行となるように、それらの中心軸が平行であって端面が
同一平面上に位置する関係に配列した。これにより図7
に示す、歪および遅延が少い受信波形が得られた。これ
も5KBPS相当のデータ伝送が可能な受信波形が得ら
れていることがわかる。 (4)更に、図11に示すように、第1コイル(22),こ
れを貫通する棒状磁性体コア(21)および第1コイルに直
列または、並列に容量(23)を有する第1ル−プアンテナ
(21〜23)と、第1ル−プアンテナの棒状磁性体コアの全
長を挿入できるスロット状の内空間を有する偏平なル−
プ状非磁性体ボビン(24cb)と、このボビンの外側面に沿
うように周回する第2コイル(25)と、このコイルと共に
第1ル−プアンテナとほぼ同一の共振周波数で並列共振
回路を構成する容量(26)を有する第2ル−プアンテナ(2
4cb〜26)とを、第1ル−プアンテナ(21〜23)を第2ル−
プアンテナ(24cb〜26)に挿入することで互いの磁界軸が
直交する配列とした。これにより図13に示す、歪およ
び遅延が少い送信波形が得られた。これも、5KBPS
相当のデータ伝送が可能なアンテナであることがわか
る。
い受信波形が得られた。図5から、Qを低下させること
なく、5KBPS相当のデータ伝送が可能な受信波形が
得られていることがわかる。図20の(f)のQ=1
2.4の場合よりも、受信波形の歪が改善され、10%
値減衰時間も100μsec程度と、極めて切れの良い受
信波形が得られていることがわかる。アンテナのQファ
クタはダンピング抵抗を用いていないため略90であ
る。本発明者らは、このQ値のばらつきを把握したとこ
ろ、L値,C値の公差から60≦Q≦90であることを
確認した。 (2)また、図3に示すように、第1コイル(22),これ
を貫通する棒状磁性体コア(21)および第1コイルに直列
または、並列に容量(23)を有する第1ル−プアンテナ(2
1〜23)と、第1ル−プアンテナと略同一の共振周波数で
並列共振する第2コイル(25)と容量(26)および第2コイ
ルを貫通する棒状磁性体コア(24)を有する第2ル−プア
ンテナ(24〜26)とを、第1および第2ル−プアンテナの
棒状磁性体コア(21,24)が、同一基板内で磁界軸が直交
するように、それらの中心軸の一方が他方にぶつかって
直交する関係に配列した。これにより図6に示す、歪お
よび遅延が少い受信波形が得られた。これも5KBPS
相当のデータ伝送が可能な受信波形が得られていること
がわかる。 (3)更に、図4に示すように、第1コイル(22),これ
を貫通する棒状磁性体コア(21)および第1コイルに直列
または、並列に容量(23)を有する第1ル−プアンテナ(2
1〜23)と、第1ル−プアンテナとほぼ同一の共振周波数
で並列共振する第2コイル(25)と容量(26)および第2コ
イルを貫通する棒状磁性体コア(24)を有する第2ル−プ
アンテナ(24〜26)とを、第1および第2ル−プアンテナ
の棒状磁性体コア(21,24)が、同一基板内で磁界軸が平
行となるように、それらの中心軸が平行であって端面が
同一平面上に位置する関係に配列した。これにより図7
に示す、歪および遅延が少い受信波形が得られた。これ
も5KBPS相当のデータ伝送が可能な受信波形が得ら
れていることがわかる。 (4)更に、図11に示すように、第1コイル(22),こ
れを貫通する棒状磁性体コア(21)および第1コイルに直
列または、並列に容量(23)を有する第1ル−プアンテナ
(21〜23)と、第1ル−プアンテナの棒状磁性体コアの全
長を挿入できるスロット状の内空間を有する偏平なル−
プ状非磁性体ボビン(24cb)と、このボビンの外側面に沿
うように周回する第2コイル(25)と、このコイルと共に
第1ル−プアンテナとほぼ同一の共振周波数で並列共振
回路を構成する容量(26)を有する第2ル−プアンテナ(2
4cb〜26)とを、第1ル−プアンテナ(21〜23)を第2ル−
プアンテナ(24cb〜26)に挿入することで互いの磁界軸が
直交する配列とした。これにより図13に示す、歪およ
び遅延が少い送信波形が得られた。これも、5KBPS
相当のデータ伝送が可能なアンテナであることがわか
る。
【0013】
【発明の実施の形態】(5)車両に装備した上記
(1),(2),(3)又は(4)のル−プアンテナ装
置(20)と、それが受信した電波信号からデ−タを復調す
る、車両上の受信器(33)と、それが復調したデ−タに応
答して、車両上の電動装置(40)に駆動信号を与える、車
両上のコントロ−ラ(31)と、を備える車上制御装置。 (6)サ−チ電波を受信すると応答電波を発信する携帯
型無線機(10);車両に装備した上記(1),(2),
(3)又は(4)のル−プアンテナ装置(20);サ−チデ
−タを表わす搬送波をル−プアンテナ装置(20)に与える
送信器(26);ル−プアンテナ装置(20)が受信した電波信
号から応答デ−タを復調する受信器(33);および、前記
送信器(26)およびル−プアンテナ装置(20)を介してサ−
チデ−タを表わす搬送波電波を繰返し発射し、受信器(1
6)が応答デ−タを復調すると電動装置(40)に駆動信号を
与える車両上のコントロ−ラ(31);を備える車上制御装
置。 (7)サ−チ電波受信用アンテナ(18),それに接続され
サ−チ電波が担持する要求デ−タを復調する受信器(1
7),該要求デ−タに応答して返信デ−タを発生するコン
トロ−ラ(11),該返信デ−タを表わす搬送波電波を発信
する送信器(15)および送信アンテナ(16)を含む携帯型無
線機(10);車両に装備した上記(1),(2),(3)
又は(4)のル−プアンテナ装置(20);要求デ−タを表
わす搬送波信号をル−プアンテナ装置(20)に印加する、
車両上の送信器(26);ル−プアンテナ装置(20)が受信し
た返信電波が担持する返信デ−タを復調する、車両上の
受信器(33);および、要求デ−タを前記車両上の送信器
(26)に与え、前記車両上の受信器(33)が返信デ−タを復
調するとこの返信デ−タに応答して、車両上の電動ドア
ロック装置(40)にアンロック信号を与える、車両上のド
アロックコントロ−ラ(31);を備えるドアロック制御装
置。 (8)前記車両上のドアロックコントロ−ラ(31)は、所
定周期で要求デ−タを前記車両上の送信器(26)に与え
る、上記(7)のドアロック制御装置。
(1),(2),(3)又は(4)のル−プアンテナ装
置(20)と、それが受信した電波信号からデ−タを復調す
る、車両上の受信器(33)と、それが復調したデ−タに応
答して、車両上の電動装置(40)に駆動信号を与える、車
両上のコントロ−ラ(31)と、を備える車上制御装置。 (6)サ−チ電波を受信すると応答電波を発信する携帯
型無線機(10);車両に装備した上記(1),(2),
(3)又は(4)のル−プアンテナ装置(20);サ−チデ
−タを表わす搬送波をル−プアンテナ装置(20)に与える
送信器(26);ル−プアンテナ装置(20)が受信した電波信
号から応答デ−タを復調する受信器(33);および、前記
送信器(26)およびル−プアンテナ装置(20)を介してサ−
チデ−タを表わす搬送波電波を繰返し発射し、受信器(1
6)が応答デ−タを復調すると電動装置(40)に駆動信号を
与える車両上のコントロ−ラ(31);を備える車上制御装
置。 (7)サ−チ電波受信用アンテナ(18),それに接続され
サ−チ電波が担持する要求デ−タを復調する受信器(1
7),該要求デ−タに応答して返信デ−タを発生するコン
トロ−ラ(11),該返信デ−タを表わす搬送波電波を発信
する送信器(15)および送信アンテナ(16)を含む携帯型無
線機(10);車両に装備した上記(1),(2),(3)
又は(4)のル−プアンテナ装置(20);要求デ−タを表
わす搬送波信号をル−プアンテナ装置(20)に印加する、
車両上の送信器(26);ル−プアンテナ装置(20)が受信し
た返信電波が担持する返信デ−タを復調する、車両上の
受信器(33);および、要求デ−タを前記車両上の送信器
(26)に与え、前記車両上の受信器(33)が返信デ−タを復
調するとこの返信デ−タに応答して、車両上の電動ドア
ロック装置(40)にアンロック信号を与える、車両上のド
アロックコントロ−ラ(31);を備えるドアロック制御装
置。 (8)前記車両上のドアロックコントロ−ラ(31)は、所
定周期で要求デ−タを前記車両上の送信器(26)に与え
る、上記(7)のドアロック制御装置。
【0014】
【実施例】図1に本発明の一実施例を用いたキ−レスエ
ントリ−システムの構成を示す。車両上の運転席ドアに
は、電動ドアロック装置40とドアコントロ−ルスイッ
チ43が装備され、電動ドアロック装置40は、車内の
ワイヤレスドアロック制御装置30の、CPUおよび入
出力電気回路を含む電子制御装置(ECU)31に接続
されている。ECU31には送信器27および受信器3
3ならびにイグニションスイッチ51,ドアカ−テシス
イッチ52およびキ−アンロックウォ−ニングスイッチ
53が接続されている。送受信アンテナ20は、図2に
示すル−プアンテナ装置20であり、その詳細は後述す
る。
ントリ−システムの構成を示す。車両上の運転席ドアに
は、電動ドアロック装置40とドアコントロ−ルスイッ
チ43が装備され、電動ドアロック装置40は、車内の
ワイヤレスドアロック制御装置30の、CPUおよび入
出力電気回路を含む電子制御装置(ECU)31に接続
されている。ECU31には送信器27および受信器3
3ならびにイグニションスイッチ51,ドアカ−テシス
イッチ52およびキ−アンロックウォ−ニングスイッチ
53が接続されている。送受信アンテナ20は、図2に
示すル−プアンテナ装置20であり、その詳細は後述す
る。
【0015】イグニションスイッチ51は、エンジンキ
−がイグニション位置(エンジン動作位置)にあるとき
に閉(ON)、他の位置にあるとき開(OFF)であ
り、これを表わす信号IGをECU31に与える。
−がイグニション位置(エンジン動作位置)にあるとき
に閉(ON)、他の位置にあるとき開(OFF)であ
り、これを表わす信号IGをECU31に与える。
【0016】ドアカ−テシスイッチ52は、運転席ドア
が開のとき閉(ON)、閉のとき開(OFF)であり、
これを表わす信号DSWをECU31に与える。
が開のとき閉(ON)、閉のとき開(OFF)であり、
これを表わす信号DSWをECU31に与える。
【0017】キ−アンロックウォ−ニングスイッチ53
は、エンジンキ−がエンジンキ−シリンダに差し込まれ
てロック位置にあるときに閉(ON)、キ−差し込みが
無いかあるいはロック位置にないときに開(OFF)で
あり、これを表わす信号KSWをECU31に与える。
は、エンジンキ−がエンジンキ−シリンダに差し込まれ
てロック位置にあるときに閉(ON)、キ−差し込みが
無いかあるいはロック位置にないときに開(OFF)で
あり、これを表わす信号KSWをECU31に与える。
【0018】ECU31には、ワイヤレスドアロック制
御装置30上のすべての要素に動作電圧を与える動作電
源回路およびECU31内のCPUのみに動作電圧を与
える待機電源回路があり、動作電源回路のオン(動作電
圧出力)/オフ(電源オフ)をCPUが制御する。CP
Uが動作電源回路をオンにする動作をWAKE UPと
称し、動作電源回路をオフにする動作をSLEEPと称
す。
御装置30上のすべての要素に動作電圧を与える動作電
源回路およびECU31内のCPUのみに動作電圧を与
える待機電源回路があり、動作電源回路のオン(動作電
圧出力)/オフ(電源オフ)をCPUが制御する。CP
Uが動作電源回路をオンにする動作をWAKE UPと
称し、動作電源回路をオフにする動作をSLEEPと称
す。
【0019】運転者(ドライバ)が携帯するエンジンキ
−を装着したキ−ホルダには、極く小型の送受信機(携
帯型無線機)10が組込まれている。この送受信機10
は、いわゆる送,受信用リモコンであり、CPUおよび
入出力回路を含む電子制御装置(ECU)11,電源用
の電池12,ドアアンロック(解錠)指示キ−スイッチ
13,ドアロック(施錠)指示キ−スイッチ14,送信
器15,送信アンテナ16,受信器17および受信アン
テナ18を含む。
−を装着したキ−ホルダには、極く小型の送受信機(携
帯型無線機)10が組込まれている。この送受信機10
は、いわゆる送,受信用リモコンであり、CPUおよび
入出力回路を含む電子制御装置(ECU)11,電源用
の電池12,ドアアンロック(解錠)指示キ−スイッチ
13,ドアロック(施錠)指示キ−スイッチ14,送信
器15,送信アンテナ16,受信器17および受信アン
テナ18を含む。
【0020】ECU11には、送受信機10のすべての
要素に動作電圧を与える動作電源回路およびECU11
内のCPUと受信器17に動作電圧を与える待機電源回
路があり、動作電源回路のオン(動作電圧出力)/オフ
(電源オフ)をCPUが制御する。CPUが動作電源回
路をオンにする動作をWAKE UPと称し、動作電源
回路をオフにした状態を待機と称す。
要素に動作電圧を与える動作電源回路およびECU11
内のCPUと受信器17に動作電圧を与える待機電源回
路があり、動作電源回路のオン(動作電圧出力)/オフ
(電源オフ)をCPUが制御する。CPUが動作電源回
路をオンにする動作をWAKE UPと称し、動作電源
回路をオフにした状態を待機と称す。
【0021】この実施例では、後述するように、駐車中
には、送信器27およびル−プアンテナ装置20による
サ−チデ−タを表わす134KHz搬送波の発信は、略
T4+T0の周期として、T4の間送信器27および受
信器33に動作電圧を与え、他の時間区間では動作電圧
を遮断して待機時の電力消費をカットするようにしてい
る。なお、この実施例では、後述の時限値T0〜T4の
それぞれの値は、T0:180msec,T1:30sec,
T2:2sec,T3:5sec およびT4:120msecで
ある。
には、送信器27およびル−プアンテナ装置20による
サ−チデ−タを表わす134KHz搬送波の発信は、略
T4+T0の周期として、T4の間送信器27および受
信器33に動作電圧を与え、他の時間区間では動作電圧
を遮断して待機時の電力消費をカットするようにしてい
る。なお、この実施例では、後述の時限値T0〜T4の
それぞれの値は、T0:180msec,T1:30sec,
T2:2sec,T3:5sec およびT4:120msecで
ある。
【0022】図2に、ル−プアンテナ装置20を拡大し
て示す。第1ル−プアンテナは、直径3mm長さ11m
mの円柱状フェライトコア21に電気コイル22を巻回
してそれに並列にコンデンサ23を接続したものであ
り、インダクタンスL=2.3mH、容量C=616p
Fである。第2ル−プアンテナも、円柱状フェライトコ
ア21に電気コイル22を巻回してそれに並列にコンデ
ンサ23を接続した、第1ル−プアンテナと同一仕様、
実質上同一の電気値を有するものである。これらのル−
プアンテナは、切換器SS,送信器27および受信器3
3を形成したプリント基板上に、同一磁界軸となるよう
に、第1および第2ル−プアンテナの棒状磁性体コア2
1,24を、それらの端面を5mmのギャップを置いて
対向させてそれらの中心軸を同一直線に揃えて配列した
ものであり、第1および第2ル−プアンテナは並列共振
回路を構成している。
て示す。第1ル−プアンテナは、直径3mm長さ11m
mの円柱状フェライトコア21に電気コイル22を巻回
してそれに並列にコンデンサ23を接続したものであ
り、インダクタンスL=2.3mH、容量C=616p
Fである。第2ル−プアンテナも、円柱状フェライトコ
ア21に電気コイル22を巻回してそれに並列にコンデ
ンサ23を接続した、第1ル−プアンテナと同一仕様、
実質上同一の電気値を有するものである。これらのル−
プアンテナは、切換器SS,送信器27および受信器3
3を形成したプリント基板上に、同一磁界軸となるよう
に、第1および第2ル−プアンテナの棒状磁性体コア2
1,24を、それらの端面を5mmのギャップを置いて
対向させてそれらの中心軸を同一直線に揃えて配列した
ものであり、第1および第2ル−プアンテナは並列共振
回路を構成している。
【0023】デ−タ送信時には送信器27が送信デ−タ
(シリアルデ−タすなわち2値信号)を表わす134K
Hzの搬送波信号を発生して切換器SSを介してアンテ
ナ20に送出する。この実施例では送信器27は、EC
U31が与える2値信号(送信デ−タ)の高レベルHで
その内部の発振回路の電源をオンとして134KHzの
搬送波を発生し、低レベルLでは発振回路の電源をオフ
にして発振を停止する。送信器27が送出する電気信号
は例えば図5に「送信波形」として示すものとなる。
(シリアルデ−タすなわち2値信号)を表わす134K
Hzの搬送波信号を発生して切換器SSを介してアンテ
ナ20に送出する。この実施例では送信器27は、EC
U31が与える2値信号(送信デ−タ)の高レベルHで
その内部の発振回路の電源をオンとして134KHzの
搬送波を発生し、低レベルLでは発振回路の電源をオフ
にして発振を停止する。送信器27が送出する電気信号
は例えば図5に「送信波形」として示すものとなる。
【0024】デ−タ受信時にアンテナ20には図5に
「受信波形」として示すような電圧変化が現われ、受信
器33がこれを検波し、そしてパルス整形(2値化)し
てデ−タ(2値信号)を復調する。
「受信波形」として示すような電圧変化が現われ、受信
器33がこれを検波し、そしてパルス整形(2値化)し
てデ−タ(2値信号)を復調する。
【0025】なお、ル−プアンテナ20として、図3,
図4又は図11に示すものを用いてもよい。図3に示す
ル−プアンテナ20は、上述の第1および第2ル−プア
ンテナを、同一基板内で磁界軸が直交するように、それ
らの棒状磁性体コアの中心軸の一方が他方にぶつかって
直交する関係に配列し、並列共振回路を構成したもので
ある。また図4に示すル−プアンテナ20は、上述の第
1および第2ル−プアンテナを、同一基板内で磁界軸が
平行となるように、それらの棒状磁性体コアの中心軸が
平行であって端面が同一平面上に位置する関係に配列
し、並列共振回路を構成したものである。図11のル−
プアンテナ20は、後に詳述する。
図4又は図11に示すものを用いてもよい。図3に示す
ル−プアンテナ20は、上述の第1および第2ル−プア
ンテナを、同一基板内で磁界軸が直交するように、それ
らの棒状磁性体コアの中心軸の一方が他方にぶつかって
直交する関係に配列し、並列共振回路を構成したもので
ある。また図4に示すル−プアンテナ20は、上述の第
1および第2ル−プアンテナを、同一基板内で磁界軸が
平行となるように、それらの棒状磁性体コアの中心軸が
平行であって端面が同一平面上に位置する関係に配列
し、並列共振回路を構成したものである。図11のル−
プアンテナ20は、後に詳述する。
【0026】図8および図9に、ワイヤレスドアロック
制御装置30上のECU31の内部にあるCPUの制御
動作を示す。まず図8を参照する。ワイヤレスドアロッ
ク制御装置30が車上バッテリ54に接続されると、E
CU31の内部の待機電源回路がECU31のCPUに
動作電圧を与え(ステップ1)、CPUはリセット動作
(電源オンリセット)を行なう(ステップ2)。なお、
以下においては、カッコ内には、ステップという語を省
略して図面上のステップNo.のみを表記する。
制御装置30上のECU31の内部にあるCPUの制御
動作を示す。まず図8を参照する。ワイヤレスドアロッ
ク制御装置30が車上バッテリ54に接続されると、E
CU31の内部の待機電源回路がECU31のCPUに
動作電圧を与え(ステップ1)、CPUはリセット動作
(電源オンリセット)を行なう(ステップ2)。なお、
以下においては、カッコ内には、ステップという語を省
略して図面上のステップNo.のみを表記する。
【0027】次にECU31のCPUは、ECU31の
内部の動作電源回路をオンにする(3)。これによりワ
イヤレスドアロック制御装置30は、送,受信が可能と
なる。次にスイッチ51〜53の信号IG,DSWおよ
びKSWを読込んで、車両が停止(エンジン停止)して
(IG:オフ=OFF)、エンジンキ−がエンジンキ−
シリンダから抜かれて(KSW:OFF)、運転席ドア
が開いた(DSW:オン=ON)かをチェックする
(4)。これはドライバ(運転者)の降車を間接的に検
知するチェックである。そしてこのチェック結果が是
(YES)であると、レジスタ(CPUの内部メモリの
一領域)DOFに「1」(ドア開:ドライバ降車中意味
する)を書込む(5)。その後運転席ドアが閉じる(D
SW:OFFになる)と、これをステップ6で認知し
て、レジスタDOFに「1」があるかをチェックする
(7)。
内部の動作電源回路をオンにする(3)。これによりワ
イヤレスドアロック制御装置30は、送,受信が可能と
なる。次にスイッチ51〜53の信号IG,DSWおよ
びKSWを読込んで、車両が停止(エンジン停止)して
(IG:オフ=OFF)、エンジンキ−がエンジンキ−
シリンダから抜かれて(KSW:OFF)、運転席ドア
が開いた(DSW:オン=ON)かをチェックする
(4)。これはドライバ(運転者)の降車を間接的に検
知するチェックである。そしてこのチェック結果が是
(YES)であると、レジスタ(CPUの内部メモリの
一領域)DOFに「1」(ドア開:ドライバ降車中意味
する)を書込む(5)。その後運転席ドアが閉じる(D
SW:OFFになる)と、これをステップ6で認知し
て、レジスタDOFに「1」があるかをチェックする
(7)。
【0028】レジスタDOFに「1」があると、この段
階では、ドライバが降車して運転席ドアを閉めた(ドラ
イバの降車が完了)と見なして、T1時限のタイマT1
をスタ−トし(8)、ID(識別コ−ド)要求(リクエ
スト)デ−タを、送信器27に与える。送信器27は、
このIDリクエストデ−タをシリアルデ−タに変換し
て、送信器27内の134KHz発振器の電源回路に与
える。シリアルデ−タが高レベルHのとき発振器が発信
して搬送波134KHzを切換器SSを介してル−プア
ンテナ20に出力する。シリアルデ−タが低レベルLの
ときには発振を停止し、搬送波134KHzの出力を停
止する。これにより、IDリクエストデ−タを担持した
電波(搬送波134KHz)がル−プアンテナ20から
発射される(9)。
階では、ドライバが降車して運転席ドアを閉めた(ドラ
イバの降車が完了)と見なして、T1時限のタイマT1
をスタ−トし(8)、ID(識別コ−ド)要求(リクエ
スト)デ−タを、送信器27に与える。送信器27は、
このIDリクエストデ−タをシリアルデ−タに変換し
て、送信器27内の134KHz発振器の電源回路に与
える。シリアルデ−タが高レベルHのとき発振器が発信
して搬送波134KHzを切換器SSを介してル−プア
ンテナ20に出力する。シリアルデ−タが低レベルLの
ときには発振を停止し、搬送波134KHzの出力を停
止する。これにより、IDリクエストデ−タを担持した
電波(搬送波134KHz)がル−プアンテナ20から
発射される(9)。
【0029】ここで、図10を参照して、ドライバが携
帯するエンジンキ−ホルダに組込まれた送受信機10の
ECU11内のCPUの動作を説明すると、ECU11
内のCPUは動作電源回路をオフ(待機)にしている
が、送信器15を除く回路には待機電源回路が動作電圧
を与えており、受信器17は動作しており、前記IDリ
クエストデ−タを担持した電波を受信すると、受信器1
7は、受信電波よりIDリクエストデ−タを復調してE
CU11内のCPUに与える。このCPUはこのIDリ
クエストデ−タに応答して動作電源回路をオンにして
(44−45)、内部メモリに格納されている自己ID
デ−タおよびアクノレッジデ−タを応答デ−タとして送
信器15に与える。送信器15は応答デ−タをシリアル
デ−タに変換して、それが高レベルのとき搬送波を発振
し低レベルのときは発振を停止し、このようにして生成
する応答デ−タを表わす搬送波電圧を送信アンテナ16
に印加する(46)。これにより、応答デ−タを担持し
た電波が送信アンテナ16から発射される。以上の説明
は、ドライバ(彼が携帯するキ−)が降車しても、ル−
プアンテナ20が発射する、IDリクエストデ−タを表
わす134KHz搬送波すなわちサ−チ電波を、送受信
機10がキャッチしうる近距離に居る場合である。
帯するエンジンキ−ホルダに組込まれた送受信機10の
ECU11内のCPUの動作を説明すると、ECU11
内のCPUは動作電源回路をオフ(待機)にしている
が、送信器15を除く回路には待機電源回路が動作電圧
を与えており、受信器17は動作しており、前記IDリ
クエストデ−タを担持した電波を受信すると、受信器1
7は、受信電波よりIDリクエストデ−タを復調してE
CU11内のCPUに与える。このCPUはこのIDリ
クエストデ−タに応答して動作電源回路をオンにして
(44−45)、内部メモリに格納されている自己ID
デ−タおよびアクノレッジデ−タを応答デ−タとして送
信器15に与える。送信器15は応答デ−タをシリアル
デ−タに変換して、それが高レベルのとき搬送波を発振
し低レベルのときは発振を停止し、このようにして生成
する応答デ−タを表わす搬送波電圧を送信アンテナ16
に印加する(46)。これにより、応答デ−タを担持し
た電波が送信アンテナ16から発射される。以上の説明
は、ドライバ(彼が携帯するキ−)が降車しても、ル−
プアンテナ20が発射する、IDリクエストデ−タを表
わす134KHz搬送波すなわちサ−チ電波を、送受信
機10がキャッチしうる近距離に居る場合である。
【0030】そして、送信アンテナ16から発射する、
応答デ−タを表わす搬送波すなわち応答電波が、ワイヤ
レスドアロック制御装置30のル−プアンテナ20およ
び受信器33で受信されて、受信器33が応答デ−タを
復調してECU31のCPUに与えると、ECU31の
CPUは、図8のステップ10を経て、受信した応答デ
−タの中のIDデ−タがECU31のCPUに格納され
ているID(登録ID)であるかをチェックする。そし
て合致すると、アクノレッジデ−タの付加があるかをチ
ェックして(12)、それがあるとT3の時間の経過を
待ち、それが経過すると、タイマT1がタイムオ−バし
ているかをチェックして(13)、タイムオ−バしてい
ないと、再度IDリクエストデ−タを送信する(9)。
このIDリクエストデ−タに応答して送受信機10が応
答デ−タを返送して来る間は、ステップ9〜13を略T
3周期で繰返す。
応答デ−タを表わす搬送波すなわち応答電波が、ワイヤ
レスドアロック制御装置30のル−プアンテナ20およ
び受信器33で受信されて、受信器33が応答デ−タを
復調してECU31のCPUに与えると、ECU31の
CPUは、図8のステップ10を経て、受信した応答デ
−タの中のIDデ−タがECU31のCPUに格納され
ているID(登録ID)であるかをチェックする。そし
て合致すると、アクノレッジデ−タの付加があるかをチ
ェックして(12)、それがあるとT3の時間の経過を
待ち、それが経過すると、タイマT1がタイムオ−バし
ているかをチェックして(13)、タイムオ−バしてい
ないと、再度IDリクエストデ−タを送信する(9)。
このIDリクエストデ−タに応答して送受信機10が応
答デ−タを返送して来る間は、ステップ9〜13を略T
3周期で繰返す。
【0031】なお、この繰返しの間にタイマT1がタイ
ムオ−バすると、これをステップ14で認知して、図9
のステップ15でレジスタDOFをクリアし、T0時間
のサ−チ周期設定用のタイマT0をスタ−トして(1
6)、ECU31の動作電源回路をオフにする(1
7)。これは、車両上バッテリ54の負担を軽減するた
めである。
ムオ−バすると、これをステップ14で認知して、図9
のステップ15でレジスタDOFをクリアし、T0時間
のサ−チ周期設定用のタイマT0をスタ−トして(1
6)、ECU31の動作電源回路をオフにする(1
7)。これは、車両上バッテリ54の負担を軽減するた
めである。
【0032】タイマT1がタイムオ−バするまでに、I
Dリクエストデ−タを発信しても、IDデ−タおよびア
クノレッジデ−タの少くとも一方が返信されなくなる
(ドライバが車から離れる)と、ECU31のCPU
は、T2時限のタイマT2をスタ−トし(11−19,
20、又は、12−23−24−19,20)、タイマ
T2がタイムオ−バすると電動ドアロック装置40にロ
ック信号(施錠指示信号)を与えて(21,22)、レ
ジスタDOFをクリアし(図4の15)、T0時間のサ
−チ周期設定用のタイマT0をスタ−トして(16)、
ECU31の動作電源回路をオフにする(17)。
Dリクエストデ−タを発信しても、IDデ−タおよびア
クノレッジデ−タの少くとも一方が返信されなくなる
(ドライバが車から離れる)と、ECU31のCPU
は、T2時限のタイマT2をスタ−トし(11−19,
20、又は、12−23−24−19,20)、タイマ
T2がタイムオ−バすると電動ドアロック装置40にロ
ック信号(施錠指示信号)を与えて(21,22)、レ
ジスタDOFをクリアし(図4の15)、T0時間のサ
−チ周期設定用のタイマT0をスタ−トして(16)、
ECU31の動作電源回路をオフにする(17)。
【0033】電動ドアロック装置40に与えられるロッ
ク信号が、ドアコントロ−ルリレ−回路41の正転駆動
通電回路のリレ−を閉(オン)にするので、ドアロック
モ−タ42に正転駆動方向の電流が通電されて該モ−タ
42が正転して運転席ドアの内部のロック機構をロック
位置に駆動する。
ク信号が、ドアコントロ−ルリレ−回路41の正転駆動
通電回路のリレ−を閉(オン)にするので、ドアロック
モ−タ42に正転駆動方向の電流が通電されて該モ−タ
42が正転して運転席ドアの内部のロック機構をロック
位置に駆動する。
【0034】なお、図10に示すように、送受信機10
のECU11のCPUは、ドアアンロック指示キ−スイ
ッチ13が閉(オン)になると、動作電源回路をオンに
して(43−47)、内部メモリに格納されている自己
IDをアンロック指示デ−タを付加して送信器15に与
える。送信器15は該IDおよびアンロック指示デ−タ
で搬送波を変調し、変調波電圧を送信アンテナ16に印
加する(48)。これにより、IDおよびアンロック指
示デ−タを担持した電波が送信アンテナ16から発射さ
れる。同様に、送受信機10のECU11のCPUは、
ドアロック指示キ−スイッチ14が閉(オン)になる
と、動作電源回路をオンにして(42−49)、内部メ
モリに格納されている自己IDをロック指示デ−タを付
加して送信器15に与える。送信器15は該IDおよび
ロック指示デ−タで搬送波を変調し、変調波電圧を送信
アンテナ16に印加する(50)。これにより、IDお
よびロック指示デ−タを担持した電波が送信アンテナ1
6から発射される。
のECU11のCPUは、ドアアンロック指示キ−スイ
ッチ13が閉(オン)になると、動作電源回路をオンに
して(43−47)、内部メモリに格納されている自己
IDをアンロック指示デ−タを付加して送信器15に与
える。送信器15は該IDおよびアンロック指示デ−タ
で搬送波を変調し、変調波電圧を送信アンテナ16に印
加する(48)。これにより、IDおよびアンロック指
示デ−タを担持した電波が送信アンテナ16から発射さ
れる。同様に、送受信機10のECU11のCPUは、
ドアロック指示キ−スイッチ14が閉(オン)になる
と、動作電源回路をオンにして(42−49)、内部メ
モリに格納されている自己IDをロック指示デ−タを付
加して送信器15に与える。送信器15は該IDおよび
ロック指示デ−タで搬送波を変調し、変調波電圧を送信
アンテナ16に印加する(50)。これにより、IDお
よびロック指示デ−タを担持した電波が送信アンテナ1
6から発射される。
【0035】上述のように、ECU31のCPUがID
リクエストデ−タを送信して(9)、送受信機10の返
信を待っているときに、ドライバがエンジンキ−ホルダ
のアンロック指示キ−スイッチ13をオンにし、車両上
の受信器33がIDデ−タとアンロック指示デ−タを復
調すると、車両上のECU31のCPUは、ステップ1
0〜12−23−24を経て、電動ドアロック装置40
にアンロック信号を与える(25)。このときドアロッ
ク機構がアンロック位置にあれば、ドアコントロ−ルリ
レ−回路41の逆転通電回路に介挿された、ドアロック
機構のアンロックリミットスイッチが機械的に開になっ
ているので、逆転通電回路のリレ−が閉じても、モ−タ
42には逆転用の通電はない。仮にロック位置にあった
ときには、モ−タ42が通電されて逆転しドアロック機
構をアンロック位置に駆動する。アンロック信号を与え
た後、ECU31のCPUは、レジスタDOFをクリア
し(図4の15)、T0時間のサ−チ周期設定用のタイ
マT0をスタ−トして(16)、ECU31の動作電源
回路をオフにする(17)。
リクエストデ−タを送信して(9)、送受信機10の返
信を待っているときに、ドライバがエンジンキ−ホルダ
のアンロック指示キ−スイッチ13をオンにし、車両上
の受信器33がIDデ−タとアンロック指示デ−タを復
調すると、車両上のECU31のCPUは、ステップ1
0〜12−23−24を経て、電動ドアロック装置40
にアンロック信号を与える(25)。このときドアロッ
ク機構がアンロック位置にあれば、ドアコントロ−ルリ
レ−回路41の逆転通電回路に介挿された、ドアロック
機構のアンロックリミットスイッチが機械的に開になっ
ているので、逆転通電回路のリレ−が閉じても、モ−タ
42には逆転用の通電はない。仮にロック位置にあった
ときには、モ−タ42が通電されて逆転しドアロック機
構をアンロック位置に駆動する。アンロック信号を与え
た後、ECU31のCPUは、レジスタDOFをクリア
し(図4の15)、T0時間のサ−チ周期設定用のタイ
マT0をスタ−トして(16)、ECU31の動作電源
回路をオフにする(17)。
【0036】上述のように、ECU31のCPUがID
リクエストデ−タを送信して(9)、送受信機10の返
信を待っているときに、ドライバがロック指示キ−スイ
ッチ14をオンにし、IDデ−タとロック指示デ−タを
受信器33が復調すると、ECU31のCPUは、ステ
ップ10〜12−23を経て、電動ドアロック装置40
にロック信号を与える(22)。このときドアロック機
構がロック位置にあれば、ドアコントロ−ルリレ−回路
41の正転通電回路に介挿された、ドアロック機構のロ
ックリミットスイッチが機械的に開になっているので、
正転通電回路のリレ−が閉じても、モ−タ42には正転
用の通電はない。仮にアンロック位置にあったときに
は、モ−タ42が通電されて正転しドアロック機構をロ
ック位置に駆動する。ロック信号を与えた後、ECU3
1のCPUは、レジスタDOFをクリアし(図9の1
5)、T0時間のサ−チ周期設定用のタイマT0をスタ
−トして(16)、ECU31の動作電源回路をオフに
する(17)。
リクエストデ−タを送信して(9)、送受信機10の返
信を待っているときに、ドライバがロック指示キ−スイ
ッチ14をオンにし、IDデ−タとロック指示デ−タを
受信器33が復調すると、ECU31のCPUは、ステ
ップ10〜12−23を経て、電動ドアロック装置40
にロック信号を与える(22)。このときドアロック機
構がロック位置にあれば、ドアコントロ−ルリレ−回路
41の正転通電回路に介挿された、ドアロック機構のロ
ックリミットスイッチが機械的に開になっているので、
正転通電回路のリレ−が閉じても、モ−タ42には正転
用の通電はない。仮にアンロック位置にあったときに
は、モ−タ42が通電されて正転しドアロック機構をロ
ック位置に駆動する。ロック信号を与えた後、ECU3
1のCPUは、レジスタDOFをクリアし(図9の1
5)、T0時間のサ−チ周期設定用のタイマT0をスタ
−トして(16)、ECU31の動作電源回路をオフに
する(17)。
【0037】図9を参照する。上述のように動作電源回
路をオフにした後、T0の時間が経過するとタイマT0
がタイムオ−バする。このタイムオ−バに応答してEC
U31のCPUは、ECU31内の動作電源回路をオン
にする(18,3)。ここで、車両が駐車であって、ド
ライバが不在で運転席ドアがロック状態(IG,KSW
およびDSWがすべてOFF)であると、ECU31の
CPUは、ステップ4,6,7を経て図9のステップ2
6でT4時限のタイマT4をスタ−トして、IDリクエ
ストデ−タを発信する(27)。このステップ27の内
容は、すでに説明したステップ9の内容と同じである。
次にECU31のCPUは、タイマT4がタイムオ−バ
するまで、送受信機10からIDデ−タおよびアクノレ
ッジデ−タの返信があるのを待つ(28,29)。
路をオフにした後、T0の時間が経過するとタイマT0
がタイムオ−バする。このタイムオ−バに応答してEC
U31のCPUは、ECU31内の動作電源回路をオン
にする(18,3)。ここで、車両が駐車であって、ド
ライバが不在で運転席ドアがロック状態(IG,KSW
およびDSWがすべてOFF)であると、ECU31の
CPUは、ステップ4,6,7を経て図9のステップ2
6でT4時限のタイマT4をスタ−トして、IDリクエ
ストデ−タを発信する(27)。このステップ27の内
容は、すでに説明したステップ9の内容と同じである。
次にECU31のCPUは、タイマT4がタイムオ−バ
するまで、送受信機10からIDデ−タおよびアクノレ
ッジデ−タの返信があるのを待つ(28,29)。
【0038】送受信機10を装備したエンジンキ−ホル
ダ(を持ったドライバ)が、ル−プアンテナ20から放
射される電波の実効領域(送受信機10が受信しうるレ
ベルの領域)の外であると、ステップ27で発信された
IDリクエストデ−タが送受信機10で受信されないの
で、送受信機10からの返信(IDデ−タおよびアクノ
レッジデ−タ)は無い。この場合には、タイマT4がタ
イムオ−バしたとき、ECU31のCPUは、タイマT
0をスタ−トして(16)、ECU31の動作電源回路
をオフにして(17)、タイマT0のタイムオ−バを待
つ(18)。そしてタイマT0がタイムオ−バすると、
またIDリクエストデ−タを送信するので、返送が無い
間のIDリクエストデ−タの送信周期すなわちサ−チ周
期は、略T4+T0となる。
ダ(を持ったドライバ)が、ル−プアンテナ20から放
射される電波の実効領域(送受信機10が受信しうるレ
ベルの領域)の外であると、ステップ27で発信された
IDリクエストデ−タが送受信機10で受信されないの
で、送受信機10からの返信(IDデ−タおよびアクノ
レッジデ−タ)は無い。この場合には、タイマT4がタ
イムオ−バしたとき、ECU31のCPUは、タイマT
0をスタ−トして(16)、ECU31の動作電源回路
をオフにして(17)、タイマT0のタイムオ−バを待
つ(18)。そしてタイマT0がタイムオ−バすると、
またIDリクエストデ−タを送信するので、返送が無い
間のIDリクエストデ−タの送信周期すなわちサ−チ周
期は、略T4+T0となる。
【0039】送受信機10を装備したエンジンキ−ホル
ダ(を持ったドライバ)が、ル−プアンテナ20から放
射される電波の実効領域内にあったときには、ステップ
27で発信されたIDリクエストデ−タが送受信機10
で受信される。すなわち、送受信機10の受信器17が
IDリクエストデ−タを復調してECU11のCPUに
与える。該CPUはこれに応答してECU11の動作電
源回路をオンにして(図10の44,45)、IDデ−
タとアクノレッジデ−タを発信する(46)。車上にお
いて受信器33がこのIDデ−タとアクノレッジデ−タ
を復調すると、ECU31のCPUは、図9のステップ
28,30,31を経て、アンロック信号を電動ドアロ
ック装置40に出力する(32)。そして、タイマT0
をスタ−トして(16)、ECU31の動作電源回路を
オフにして(17)、タイマT0のタイムオ−バを待つ
(18)。この場合には、運転席ドアが解錠となるの
で、エンジンキ−ホルダを持ったドライバは、ドアノブ
22を引いて運転席ドアを開けて車内に入ることができ
る。
ダ(を持ったドライバ)が、ル−プアンテナ20から放
射される電波の実効領域内にあったときには、ステップ
27で発信されたIDリクエストデ−タが送受信機10
で受信される。すなわち、送受信機10の受信器17が
IDリクエストデ−タを復調してECU11のCPUに
与える。該CPUはこれに応答してECU11の動作電
源回路をオンにして(図10の44,45)、IDデ−
タとアクノレッジデ−タを発信する(46)。車上にお
いて受信器33がこのIDデ−タとアクノレッジデ−タ
を復調すると、ECU31のCPUは、図9のステップ
28,30,31を経て、アンロック信号を電動ドアロ
ック装置40に出力する(32)。そして、タイマT0
をスタ−トして(16)、ECU31の動作電源回路を
オフにして(17)、タイマT0のタイムオ−バを待つ
(18)。この場合には、運転席ドアが解錠となるの
で、エンジンキ−ホルダを持ったドライバは、ドアノブ
22を引いて運転席ドアを開けて車内に入ることができ
る。
【0040】なお、ECU31のCPUがIDリクエス
トデ−タを発信して返信(IDデ−タとアクノレッジデ
−タ)を待っているT4の時間内に、エンジンキ−ホル
ダ(送受信機10)を持ったドライバが、送受信機10
と、ル−プアンテナ20との間の送受信可能領域内に
て、送受信機10のアンロック指示キ−スイッチ13を
オンにした場合には、送受信機10がIDデ−タとアン
ロック指示デ−タを担持した電波を発信し、ECU31
のCPUはステップ28,30,31,33および34
を経て、電動ドアロック装置40にアンロック信号を与
える(35)ので、ドライバのキ−スイッチ操作によっ
ても、解錠を行なうことができる。
トデ−タを発信して返信(IDデ−タとアクノレッジデ
−タ)を待っているT4の時間内に、エンジンキ−ホル
ダ(送受信機10)を持ったドライバが、送受信機10
と、ル−プアンテナ20との間の送受信可能領域内に
て、送受信機10のアンロック指示キ−スイッチ13を
オンにした場合には、送受信機10がIDデ−タとアン
ロック指示デ−タを担持した電波を発信し、ECU31
のCPUはステップ28,30,31,33および34
を経て、電動ドアロック装置40にアンロック信号を与
える(35)ので、ドライバのキ−スイッチ操作によっ
ても、解錠を行なうことができる。
【0041】同様に、ECU31のCPUがIDリクエ
ストデ−タを発信して返信(IDデ−タとアクノレッジ
デ−タ)を待っているT4の時間内に、エンジンキ−ホ
ルダ(送受信機10)を持ったドライバが、送受信機1
0と、ル−プアンテナ20との間の送受信可能領域内に
て、送受信機10のロック指示キ−スイッチ14をオン
にした場合には、送受信機10がIDデ−タとロック指
示デ−タを担持した電波を発信し、ECU31のCPU
はステップ28,30,31および33を経て、電動ド
アロック装置40にアンロック信号を与える(36)の
で、ドライバのキ−スイッチ操作によっても、施錠を行
なうことができる。
ストデ−タを発信して返信(IDデ−タとアクノレッジ
デ−タ)を待っているT4の時間内に、エンジンキ−ホ
ルダ(送受信機10)を持ったドライバが、送受信機1
0と、ル−プアンテナ20との間の送受信可能領域内に
て、送受信機10のロック指示キ−スイッチ14をオン
にした場合には、送受信機10がIDデ−タとロック指
示デ−タを担持した電波を発信し、ECU31のCPU
はステップ28,30,31および33を経て、電動ド
アロック装置40にアンロック信号を与える(36)の
で、ドライバのキ−スイッチ操作によっても、施錠を行
なうことができる。
【0042】ドライバが乗車し運転席ドアを閉め、エン
ジンキ−をエンジンキ−シリンダに差し込んでいる間
(エンジン動作中)は、IG ON,KSW ON,DSW OFFである
ので、ECU31のCPUは、レジスタDOFをクリア
し(15)、タイマT0をスタ−トして(16)、動作
電源回路をオフにして(17)、タイマT0のタイムオ
−バを待つ(18)。そしてタイマT0がタイムオ−バ
すると、動作電源回路をオンにするが、IG ON,KSW O
N,DSW OFFであるので、これを確認すると動作電源回路
をオフにする(15〜18)。したがって、信号IG,
KSWおよびDSWの読取りをT0周期で繰返し、信号
読取のときのみ動作電源回路をオンにし、他の期間では
動作電源回路はオフであり、送信器27および受信器3
3による電力消費は少い。
ジンキ−をエンジンキ−シリンダに差し込んでいる間
(エンジン動作中)は、IG ON,KSW ON,DSW OFFである
ので、ECU31のCPUは、レジスタDOFをクリア
し(15)、タイマT0をスタ−トして(16)、動作
電源回路をオフにして(17)、タイマT0のタイムオ
−バを待つ(18)。そしてタイマT0がタイムオ−バ
すると、動作電源回路をオンにするが、IG ON,KSW O
N,DSW OFFであるので、これを確認すると動作電源回路
をオフにする(15〜18)。したがって、信号IG,
KSWおよびDSWの読取りをT0周期で繰返し、信号
読取のときのみ動作電源回路をオンにし、他の期間では
動作電源回路はオフであり、送信器27および受信器3
3による電力消費は少い。
【0043】運転席ドアの車室内側にドアコントロ−ル
スイッチ43が備わっているので、ドライバシ−トに着
座したドライバは、このスイッチ43を操作して運転席
ドアの施錠,解錠を行なうことができる。スイッチ43
をLOCK側に閉じると、ドアロック機構が解錠状態で
あると、ドアコントロ−ルリレ−回路41の正転通電回
路が閉になりドアロックモ−タ40が正転通電されて正
転し、ドアロック機構が施錠位置となる。ドアロック機
構が施錠位置にあるときにドライバがスイッチ43をU
NLOCK側に閉じると、ドアコントロ−ルリレ−回路
41の逆転通電回路が閉になりドアロックモ−タ40が
逆転通電されて逆転し、ドアロック機構が解錠位置とな
る。
スイッチ43が備わっているので、ドライバシ−トに着
座したドライバは、このスイッチ43を操作して運転席
ドアの施錠,解錠を行なうことができる。スイッチ43
をLOCK側に閉じると、ドアロック機構が解錠状態で
あると、ドアコントロ−ルリレ−回路41の正転通電回
路が閉になりドアロックモ−タ40が正転通電されて正
転し、ドアロック機構が施錠位置となる。ドアロック機
構が施錠位置にあるときにドライバがスイッチ43をU
NLOCK側に閉じると、ドアコントロ−ルリレ−回路
41の逆転通電回路が閉になりドアロックモ−タ40が
逆転通電されて逆転し、ドアロック機構が解錠位置とな
る。
【0044】ドライバがエンジンキ−を抜き、降車し、
運転席ドアを閉めると、ECU31のCPUは、ステッ
プ4〜8を経て、IDリクエストを発信する(9)。こ
れ以降の動作はすでに説明したものである。
運転席ドアを閉めると、ECU31のCPUは、ステッ
プ4〜8を経て、IDリクエストを発信する(9)。こ
れ以降の動作はすでに説明したものである。
【0045】なお、図1に示す切換器SSが送信器27
と受信器33を選択的にル−プアンテナ20に接続す
る。この選択接続はECU31のCPUが制御する。す
なわち、ECU31のCPUは、通常は切換器SSをル
−プアンテナ20/受信器33間接続に設定しており、
図8および図9のステップ9および27の「IDリクエ
スト送信」のときのみ、一時的に切換器SSをル−プア
ンテナ20/送信器27間接続に切換える。
と受信器33を選択的にル−プアンテナ20に接続す
る。この選択接続はECU31のCPUが制御する。す
なわち、ECU31のCPUは、通常は切換器SSをル
−プアンテナ20/受信器33間接続に設定しており、
図8および図9のステップ9および27の「IDリクエ
スト送信」のときのみ、一時的に切換器SSをル−プア
ンテナ20/送信器27間接続に切換える。
【0046】上述の実施例においては、送受信機10
(リモコン)をエンジンキ−ホルダに組込んでいるが、
送受信機10は、エンジンキ−と一体のものであっても
よく、また、エンジンキ−およびキ−ホルダとは別体
の、例えばカ−ド型,シ−ト型,シ−トカバ−型,手帳
型など、ドライバが乗降するときに送受信機10もドラ
イバと一緒についていくことができる他の形態であって
もよい。
(リモコン)をエンジンキ−ホルダに組込んでいるが、
送受信機10は、エンジンキ−と一体のものであっても
よく、また、エンジンキ−およびキ−ホルダとは別体
の、例えばカ−ド型,シ−ト型,シ−トカバ−型,手帳
型など、ドライバが乗降するときに送受信機10もドラ
イバと一緒についていくことができる他の形態であって
もよい。
【0047】次に、図11に示す、本発明のもう1つの
実施例のル−プアンテナ20を説明する。図11の
(a)は斜視図、(b)は等価電気回路図である。この
ル−プアンテナ20の第1ル−プアンテナ(21〜2
3)は、図2〜図3に示す第1ル−プアンテナと同様
に、フェライトコア21に電気コイル22を巻回したも
のであるが、フェライトコア21は横断面が矩形であ
る。また、この実施例では、電気コイル22に、この電
気コイルと共に共振回路を構成する共振用コンデンサ2
3を、直列に接続した。
実施例のル−プアンテナ20を説明する。図11の
(a)は斜視図、(b)は等価電気回路図である。この
ル−プアンテナ20の第1ル−プアンテナ(21〜2
3)は、図2〜図3に示す第1ル−プアンテナと同様
に、フェライトコア21に電気コイル22を巻回したも
のであるが、フェライトコア21は横断面が矩形であ
る。また、この実施例では、電気コイル22に、この電
気コイルと共に共振回路を構成する共振用コンデンサ2
3を、直列に接続した。
【0048】第2ル−プアンテナ(24cb〜26)
は、第1ル−プアンテナ(21〜23)の全長がすっぽ
り入る内空間が開いた偏平矩形枠状の樹脂製ボビン24
cbの外側面に、その長辺および短辺に平行に電気コイ
ル25を巻回し、この電気コイルと共に共振回路を構成
する共振用コンデンサ26を、並列に接続したものであ
る。
は、第1ル−プアンテナ(21〜23)の全長がすっぽ
り入る内空間が開いた偏平矩形枠状の樹脂製ボビン24
cbの外側面に、その長辺および短辺に平行に電気コイ
ル25を巻回し、この電気コイルと共に共振回路を構成
する共振用コンデンサ26を、並列に接続したものであ
る。
【0049】第1ル−プアンテナ(21〜23)を第2
ル−プアンテナ(24cb〜26)に挿入することで互
いの磁界軸は直交している。
ル−プアンテナ(24cb〜26)に挿入することで互
いの磁界軸は直交している。
【0050】図12に、図11に示すル−プアンテナ2
0を、図1に示すワイヤレスドアロック制御装置30に
組込んで、ECU31に接続した一態様を示す。これに
おいては、送信器33の送信信号変調器33cが、EC
U31からの送信信号(シリアルデジタルデ−タ)に対
応した変調信号を出力する。ECU31からの送信信号
は、ビット情報「1」とビット情報「0」で構成されて
おり、ビット情報「1」間の変調信号は、搬送周波数f
=134kHz、振幅Vc(V)のパルス信号をFET
33a,FET33bのゲ−ト端子に出力し、ビット情
報「0」間の変調信号は、Vc(V)を出力する。FE
T33a,33bのゲ−ト端子に零(V)が印加される
と、FET33aはオフに、FET33bはオンにな
り、Vc(V)が印加されると、FET33aはオン
に、FET33bはオフになる。すなわち、ビット情報
「1」の間は、FET33a,33bが交互にオン,オ
フされることにより、第1ル−プアンテナ(21〜2
3)は、送信周波数fで直列共振し電流が流れるため磁
界を発生する。ビット情報「0」の間は、FET33a
オン,FET33bオフ状態を維持するため、第1ル−
プアンテナ(21〜23)は、電流が流れず磁界を発生
しない。つまり、ル−プアンテナ20は、ECU31か
らの送信信号を磁界の有無の形で発信する。
0を、図1に示すワイヤレスドアロック制御装置30に
組込んで、ECU31に接続した一態様を示す。これに
おいては、送信器33の送信信号変調器33cが、EC
U31からの送信信号(シリアルデジタルデ−タ)に対
応した変調信号を出力する。ECU31からの送信信号
は、ビット情報「1」とビット情報「0」で構成されて
おり、ビット情報「1」間の変調信号は、搬送周波数f
=134kHz、振幅Vc(V)のパルス信号をFET
33a,FET33bのゲ−ト端子に出力し、ビット情
報「0」間の変調信号は、Vc(V)を出力する。FE
T33a,33bのゲ−ト端子に零(V)が印加される
と、FET33aはオフに、FET33bはオンにな
り、Vc(V)が印加されると、FET33aはオン
に、FET33bはオフになる。すなわち、ビット情報
「1」の間は、FET33a,33bが交互にオン,オ
フされることにより、第1ル−プアンテナ(21〜2
3)は、送信周波数fで直列共振し電流が流れるため磁
界を発生する。ビット情報「0」の間は、FET33a
オン,FET33bオフ状態を維持するため、第1ル−
プアンテナ(21〜23)は、電流が流れず磁界を発生
しない。つまり、ル−プアンテナ20は、ECU31か
らの送信信号を磁界の有無の形で発信する。
【0051】受信待機状態は、送信信号のビット情報
「0」時の作動状態と同じであり、この時、FET33
aオン,FET33bオフであるので、FET33aと
接続される側の電気コイル22の端子はFET33aを
介して機器ア−ス(零V)に接続される。
「0」時の作動状態と同じであり、この時、FET33
aオン,FET33bオフであるので、FET33aと
接続される側の電気コイル22の端子はFET33aを
介して機器ア−ス(零V)に接続される。
【0052】この受信待機状態で、ル−プアンテナ20
に、搬送周波数f(f=134kHz)の磁界が到来す
ると、片端を機器ア−スに接続された電気コイル22と
コンデンサ23を並列共振させ、電気コイル22とコン
デンサ23との接続点に接続されている受信信号復調器
27aに共振電圧が現れる。受信信号復調器27aで
は、搬送周波数で変調された信号を2値信号に復調し、
すなわちシリアルデジタルデ−タを復調し、受信信号と
してECU31に与える。ECU31の制御動作は、図
1に示すECU31の、図8〜図10に示すものと同様
である。
に、搬送周波数f(f=134kHz)の磁界が到来す
ると、片端を機器ア−スに接続された電気コイル22と
コンデンサ23を並列共振させ、電気コイル22とコン
デンサ23との接続点に接続されている受信信号復調器
27aに共振電圧が現れる。受信信号復調器27aで
は、搬送周波数で変調された信号を2値信号に復調し、
すなわちシリアルデジタルデ−タを復調し、受信信号と
してECU31に与える。ECU31の制御動作は、図
1に示すECU31の、図8〜図10に示すものと同様
である。
【0053】図13に、図12に示す送受信機の送信信
号(シアリアデ−タ)と、送受信アンテナ20の受信信
号端子に現われた、送信信号対応の信号変化(送信波
形)を、示す。デ−タ信号のH,L変化に対して非常に
切れのよい送信波形が現われ、高速デ−タ通信に適する
ことが分かる。
号(シアリアデ−タ)と、送受信アンテナ20の受信信
号端子に現われた、送信信号対応の信号変化(送信波
形)を、示す。デ−タ信号のH,L変化に対して非常に
切れのよい送信波形が現われ、高速デ−タ通信に適する
ことが分かる。
【図1】 本発明の一実施例を装備したドアロック制御
装置の構成を示すブロック図である。
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示す第1実施例のル−プアンテナ20
の拡大斜視図である。
の拡大斜視図である。
【図3】 第2実施例のル−プアンテナ20の拡大斜視
図である。
図である。
【図4】 第3実施例のル−プアンテナ20の拡大斜視
図である。
図である。
【図5】 図2に示すル−プアンテナ20の受信波形を
示すグラフであり、横軸は時間を、縦軸は電圧を示す。
示すグラフであり、横軸は時間を、縦軸は電圧を示す。
【図6】 図3に示すル−プアンテナ20の受信波形を
示すグラフであり、横軸は時間を、縦軸は電圧を示す。
示すグラフであり、横軸は時間を、縦軸は電圧を示す。
【図7】 図4に示すル−プアンテナ20の受信波形を
示すグラフであり、横軸は時間を、縦軸は電圧を示す。
示すグラフであり、横軸は時間を、縦軸は電圧を示す。
【図8】 図1に示すECU31内のCPUの通信制御
動作の一部を示すフロ−チャ−トである。
動作の一部を示すフロ−チャ−トである。
【図9】 図1に示すECU31内のCPUの通信制御
動作の残部を示すフロ−チャ−トである。
動作の残部を示すフロ−チャ−トである。
【図10】 図1に示すECU11内のCPUの通信制
御動作を示すフロ−チャ−トである。
御動作を示すフロ−チャ−トである。
【図11】 (a)は第4実施例のル−プアンテナ20
の拡大斜視図、(b)はその等価電気回路図である。
の拡大斜視図、(b)はその等価電気回路図である。
【図12】 図11に示すル−プアンテナ20を用いた
送受信機の構成を示すブロック図である。
送受信機の構成を示すブロック図である。
【図13】 図12に示す送信信号変調器33cにEC
U31が与えるシリアルデジタルデ−タと、ル−プアン
テナ20の受信信号端子に発生し受信信号復調器27a
に加わる送信信号の波形(送信波形)を示すタイムチャ
−トである。
U31が与えるシリアルデジタルデ−タと、ル−プアン
テナ20の受信信号端子に発生し受信信号復調器27a
に加わる送信信号の波形(送信波形)を示すタイムチャ
−トである。
【図14】 フェライトコアに電気コイルを装着した小
型ル−プアンテナのQファクタと受信距離の関係を示す
グラフである。
型ル−プアンテナのQファクタと受信距離の関係を示す
グラフである。
【図15】 小型ル−プアンテナの等価電気回路を示す
回路図である。
回路図である。
【図16】 単一の小型ル−プアンテナの、Qファクタ
が90程度のときの受信波形を示すグラフである。
が90程度のときの受信波形を示すグラフである。
【図17】 ル−プアンテナのQファクタの値と減衰時
間の関係を示すグラフである。
間の関係を示すグラフである。
【図18】 (a)は、図13に示す受信波形の歪およ
び遅延を把握するために、シリアルデ−タ(2値信号)
のビットレ−トを1/4に下げたときの受信波形を示す
グラフであり、単一の小型ル−プアンテナの、ダンピン
グ抵抗Rdの接続がなく、Qファクタが90程度のとき
の、受信波形を示すグラフである。(b)はダンピング
抵抗Rd=180kΩを接続しこれによりQファクタが
50程度になったときの受信波形を示すグラフである。
び遅延を把握するために、シリアルデ−タ(2値信号)
のビットレ−トを1/4に下げたときの受信波形を示す
グラフであり、単一の小型ル−プアンテナの、ダンピン
グ抵抗Rdの接続がなく、Qファクタが90程度のとき
の、受信波形を示すグラフである。(b)はダンピング
抵抗Rd=180kΩを接続しこれによりQファクタが
50程度になったときの受信波形を示すグラフである。
【図19】 (c)はダンピング抵抗Rd=91kΩを
接続しこれによりQファクタが30程度になったときの
受信波形を示すグラフ、(d)はダンピング抵抗Rd=
51kΩを接続しこれによりQファクタが20程度にな
ったときの受信波形を示すグラフである。
接続しこれによりQファクタが30程度になったときの
受信波形を示すグラフ、(d)はダンピング抵抗Rd=
51kΩを接続しこれによりQファクタが20程度にな
ったときの受信波形を示すグラフである。
【図20】 (e)はダンピング抵抗Rd=27kΩを
接続しこれによりQファクタが10程度になったときの
受信波形を示すグラフ、(f)は同じくダンピング抵抗
Rd=27kΩを接続しこれによりQファクタを10程
度にしたが、シリアルデ−タのビットレ−トを4倍に高
くした場合の受信波形を示すグラフである。
接続しこれによりQファクタが10程度になったときの
受信波形を示すグラフ、(f)は同じくダンピング抵抗
Rd=27kΩを接続しこれによりQファクタを10程
度にしたが、シリアルデ−タのビットレ−トを4倍に高
くした場合の受信波形を示すグラフである。
20:ル−プアンテナ 21,24:棒状のフェ
ライトコア 22,25:電気コイル 23,26:コンデンサ 24cb:非磁性体ボビン 33a,33b:FET
ライトコア 22,25:電気コイル 23,26:コンデンサ 24cb:非磁性体ボビン 33a,33b:FET
フロントページの続き (72)発明者 虫 明 栄 司 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 波 多 野 陸 生 愛知県豊田市幸町隣松寺169番地 株式会 社シンテックホズミ内 (72)発明者 青 木 甲 次 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 岡 田 広 毅 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 第1コイル,これを貫通する棒状磁性体
コアおよび第1コイルに直列または、並列に容量を有す
る第1ル−プアンテナ;および、第1ル−プアンテナと
ほぼ同一の共振周波数で並列共振する第2コイルと容量
および第2コイルを貫通する棒状磁性体コアを有する第
2ル−プアンテナ;からなり、第1および第2ル−プア
ンテナの棒状磁性体コアを、同一基板内で同一磁界軸と
なるように、それらの端面をギャップを置いて対向させ
てそれらの中心軸を同一直線に揃えて配列した、高速デ
−タ伝送用のル−プアンテナ装置。 - 【請求項2】 第1コイル,これを貫通する棒状磁性体
コアおよび第1コイルに直列または、並列に容量を有す
る第1ル−プアンテナ;および、第1ル−プアンテナと
略同一の共振周波数で並列共振する第2コイルと容量お
よび第2コイルを貫通する棒状磁性体コアを有する第2
ル−プアンテナ;からなり、第1および第2ル−プアン
テナの棒状磁性体コアを、同一基板内で磁界軸が直交す
るように、それらの中心軸の一方が他方にぶつかって直
交する関係に配列した、高速デ−タ伝送用のル−プアン
テナ装置。 - 【請求項3】 第1コイル,これを貫通する棒状磁性体
コアおよび第1コイルに直列または、並列に容量を有す
る第1ル−プアンテナ;および、第1ル−プアンテナと
ほぼ同一の共振周波数で並列共振する第2コイルと容量
および第2コイルを貫通する棒状磁性体コアを有する第
2ル−プアンテナ;からなり、第1および第2ル−プア
ンテナの棒状磁性体コアを、同一基板内で磁界軸が平行
となるように、それらの中心軸が平行であって端面が同
一平面上に位置する関係に配列した、高速デ−タ伝送用
のル−プアンテナ装置。 - 【請求項4】 第1コイル,これを貫通する棒状磁性体
コアおよび第1コイルに直列または、並列に容量を有す
る第1ル−プアンテナ;および、第1ル−プアンテナの
棒状磁性体コアの全長を挿入できるスロット状の内空間
を有する偏平なル−プ状非磁性体ボビンと、このボビン
の外側面に沿うように周回する第2コイルと、このコイ
ルと共に第1ル−プアンテナとほぼ同一の共振周波数で
並列共振回路を構成する容量を有する第2ル−プアンテ
ナでなり、第1ル−プアンテナを第2ル−プアンテナに
挿入することで互いの磁界軸が直交する配列とした、高
速デ−タ伝送用のル−プアンテナ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10357259A JP2000183632A (ja) | 1998-12-16 | 1998-12-16 | 高速デ−タ伝送用のル−プアンテナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10357259A JP2000183632A (ja) | 1998-12-16 | 1998-12-16 | 高速デ−タ伝送用のル−プアンテナ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000183632A true JP2000183632A (ja) | 2000-06-30 |
Family
ID=18453207
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10357259A Pending JP2000183632A (ja) | 1998-12-16 | 1998-12-16 | 高速デ−タ伝送用のル−プアンテナ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000183632A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008042866A (ja) * | 2006-08-07 | 2008-02-21 | Teruaki Bihazama | 短縮アンテナ |
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-
1998
- 1998-12-16 JP JP10357259A patent/JP2000183632A/ja active Pending
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