JP2000183613A - 同軸導波管変換器 - Google Patents

同軸導波管変換器

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JP2000183613A JP10353196A JP35319698A JP2000183613A JP 2000183613 A JP2000183613 A JP 2000183613A JP 10353196 A JP10353196 A JP 10353196A JP 35319698 A JP35319698 A JP 35319698A JP 2000183613 A JP2000183613 A JP 2000183613A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同軸外導体と導波管の嵌合部との接触圧を良
好に保ち、高周波抵抗を小さくするとともに、同軸外導
体と導波管との着脱時に発生するセラミック窓への金属
片等の脱落を防止し、進行波管の安定性を向上させるこ
とを目的とする。 【解決手段】 導波管3の同軸外導体部4との嵌合部に
ザグリ10を設け、このザグリ10に上記同軸外導体部
4と同等若しくは硬質の材料から成るプレート7Aを固
定ネジ22で密着固定した後、同軸外導体部4の嵌合部
5を上記プレート7Aの貫通孔7kに嵌合することによ
り、同軸外導体部4と導波管3とを結合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、進行波管等のマイ
クロ波増幅器に接続される同軸導波管変換器の構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、例えば実開平2−42352号
公報に示された従来の進行波管20の概略構成を示す縦
断面図である。進行波管20は、一般に、電子銃21と
遅波回路部22とコレクタ23とから構成される。遅波
回路部22は、真空外囲器24中にヘリックス25を誘
電体支持棒26で支持固定して構成されている。そし
て、遅波回路部22の両端には、それぞれ、進行波管2
0にマイクロ波を導入する入力接栓27と進行波管20
で増幅されたマイクロ波を出力する出力接栓28とが設
置されている。上記入力接栓27から入力するマイクロ
波あるいは上記出力接栓28から出力されるマイクロ波
は、進行波管20に対するインターフェイスの要求等に
よって、例えば、図9(a),(b)に示すような同軸
導波管変換器1によりモード変換される。同軸導波管変
換器1は、同軸内導体2と、この同軸内導体2の一端2
aが接合された導波管3と、同軸外導体4とから構成さ
れ、同軸外導体4の嵌合部5が、上記導波管3に設けら
れた導波管穴6に締り嵌めによって嵌合されることによ
り、導波管3と同軸外導体4との適正な接触状態が維持
できるように構成され、上記同軸内導体2と上記同軸外
導体4とにより同軸回路を形成する。また、出力接栓2
8は、図9(a)に示すように、外導体28a,内導体
28b及び、出力接栓28の同軸外導体4側の上記外導
体28aと上記内導体28bとの間に設けられたセラミ
ツク窓29とから構成され、上記出力接栓28と上記同
軸導波管変換器1とは、外導体28aが同軸外導体4の
導波管3とは反対側の端部で、内導体28bと同軸内導
体2の他端2bとが接触する状態で、コネクタ構造等の
適切な方法により接続される。なお、入力接栓27と同
軸導波管変換器1との接続状態も同様である。
【0003】次に、進行波管20の動作について説明す
る。電子銃21より放射された電子ビームはヘリックス
25内で一定半径に保たれる。入力接栓27より入力さ
れたマイクロ波は、遅波回路部22によって減速され、
一定半径に保たれた電子ビームと進行波管の管軸に沿っ
て相互作用を起こす。相互作用の結果、上記マイクロ波
は増幅されて出力接栓28を経由し、例えば、上記同軸
導波管変換器1でモード変換され、外部回路に伝送され
る。仕事を終えた電子ビームはコレクタ23で消費され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、マイクロ波の伝
送線路を導波管から同軸へ変換したり、同軸から導波管
へ変換したりする際には、同軸導波管変換器1を予め同
軸部(同軸内導体2と同軸外導体4)と導波管部(導波
管3)とに分けておき、同軸内導体2を導波管3に装着
するとともに、進行波管20上で同軸外導体4と導波管
3とを嵌合させ同軸導波管変換器1を形成させていた。
この時、双方の嵌合部(接触部)は、高周波抵抗を小さ
くするため、最適な接触圧を持たせる構造にしている。
一般に、導波管3はAlあるいはCu等の軟質の素材か
らできており、一方、同軸外導体4は全体がベリリウム
銅等のバネ材で構成されているか、あるいは、図10
(a)に示すように、同軸外導体4の導波管3への嵌合
部5が上記バネ材でされているため、両者を接続する場
合、導波管3の嵌合部である導波管穴6の内周面6kが
削れてしまう。そして、この削られた金属片が進行波管
20の入力接栓27あるいは出力接栓28のセラミック
窓29上に落下し、その落下物が原因で高周波放電を誘
発し、その結果進行波管を破壊する等の問題があった。
なお、同軸外導体4の嵌合部5は、図10(b)に示す
ように、先端部にRを付けたり、図10(c)に示すよ
うに、先端部の軸方向にスリットを設けたりなどして削
れにくくしているものもある。そのため、導波管3と同
軸外導体4とを接続する際には、主に上記導波管穴6の
内周面6kが削れる。
【0005】本発明は、上記問題点を解消するためにな
されたもので、同軸外導体と導波管とが分離できる同軸
導波管変換器において、同軸外導体と導波管の嵌合部と
の接触圧を良好に保ち、高周波抵抗を小さくするととも
に、同軸外導体と導波管との着脱時に発生するセラミッ
ク窓への金属片等の脱落を防止し、進行波管の安定性を
向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
同軸導波管変換器は、導波管の同軸外導体部との嵌合部
に、上記同軸外導体部と同等若しくはそれより硬質の材
料から成る保護部材を設けたものである。
【0007】請求項2記載の同軸導波管変換器は、導波
管の嵌合部の穴径を、保護部材の穴径よりも小さくした
ものである。
【0008】請求項3記載の同軸導波管変換器は、保護
部材を板状とし、この保護部材を導波管にネジ止めした
ものである。
【0009】請求項4記載の同軸導波管変換器は、保護
部材を導波管にろう付けしたものである。
【0010】請求項5記載の同軸導波管変換器は、保護
部材を、導波管に硬質の材料を密着固定した後、導波管
本体側の穴と同時穴あけ加工により形成したものであ
る。
【0011】請求項6記載の同軸導波管変換器は、保護
部材を導波管に圧入したものである。
【0012】請求項7記載の同軸導波管変換器は、保護
部材を中空ネジ構造の部材とし、導波管にネジ止めした
ものである。
【0013】請求項8記載の同軸導波管変換器は、導波
管の嵌合部の穴をテーパ構造としたものである。
【0014】請求項9記載の同軸導波管変換器は、同軸
外導体部の嵌合部の軸をテーパ構造としたものである。
【0015】請求項10記載の同軸導波管変換器は、導
波管の同軸外導体部との嵌合部に硬質メッキを施したも
のである。
【0016】請求項11記載の同軸導波管変換器は、導
波管の同軸外導体部との嵌合部に予め硬質メッキを施し
た保護部材を設けたものである。
【0017】請求項12記載の同軸導波管変換器は、導
波管の同軸外導体部との嵌合部に保護部材を設けるとと
もに、上記保護部材の同軸外導体部と嵌合する部分に硬
質メッキを施したものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づき説明する。 実施の形態1.図1(a),(b)は、本実施の形態1
に係わる同軸導波管変換器1の構成を示す図で、(a)
図は同軸導波管変換器1が進行波管20の出力接栓28
に接合されている例を示す部分断面図、(b)図は同軸
導波管変換器1の嵌合部の分解斜視図である。なお、同
軸導波管変換器1を進行波管20の入力接栓27に接合
した場合も、同様であるので、以下では同軸導波管変換
器1が出力接栓28に接合されている場合についてのみ
説明する。同図において、1は同軸導波管変換器で、同
軸内導体2と、この同軸内導体2の一端2aが接合され
るとともに、保護部材であるプレート7Aが固定ネジ8
により取付けられた導波管3と、上記プレート7Aに嵌
合された同軸外導体4とを備えている。28は出力接栓
で、外導体28a,内導体28b及び、出力接栓28の
同軸外導体4側で、上記外導体28aと内導体28bと
の間に設けられたセラミツク窓29とを備えている。こ
こで、同軸導波管変換器1を構成する材料として、導波
管3の保護部材(プレート7A)を除いた部分(以下、
導波管本体という)には、アルミニウムまたは銅等の軟
質の素材が使用され、上記同軸外導体4にはベリリウム
銅、リン青銅,ステンレスあるいはインコネル等のバネ
性金属を使用している例について説明する。
【0019】導波管3の同軸内導体2の一端2aが接合
された面の反対の面には、上記同軸内導体2を導波管3
から同軸外導体4方向(出力接栓28の内導体28b
側)に突出させるための穴(以下、導波管本体の穴とい
う)9が設けられている。この導波管本体の穴9の同軸
外導体4側には、上記プレート7Aを収納するための正
方形の凹部(以下、ザグリという)10が設けられてい
る。このザグリ10の周辺部には、上記プレート7Aを
導波管本体に固定するための雌ネジ10nが切られてい
る。また、プレート7Aは、同軸外導体4と同等若しく
はそれより硬質の材料から成り、その中心部に、径が上
記同軸外導体4の嵌合部5の外径よりも若干小さな径の
貫通孔7kを有し、周辺部に、固定ネジ8を取付けるた
めの貫通孔7nとを有する正方形の平板状の部材で、そ
の外形はザグリ10に等しいか若干小さい正方形で、上
記貫通孔7nは上記ザグリ10の周辺部に設けられた雌
ネジ10nに対応する位置に設けられている。なお、上
記導波管本体の穴9の穴径は、上記プレート7Aの貫通
孔7kの穴径よりも同軸外導体4の嵌合部5の肉厚を分
だけ小さく、導波管3と同軸外導体4とを組立てた後
に、プレート7Aの同軸外導体4に相当する部分の内径
が一定に保たれるように設定されている。
【0020】同軸外導体4と導波管3とを嵌合する前
に、保護部材である上記プレート7Aを導波管3に取付
ける。まず、プレート7Aを導波管3のザグリ10に入
れ、固定ネジ8により、上記プレート7Aを導波管3に
密着固定する。次に、同軸外導体4の嵌合部5を、上記
プレート7Aの貫通孔7kに嵌合することにより、同軸
外導体4と導波管3とを嵌合する。このとき、同軸外導
体4の嵌合部5は導波管本体とは直接接触しておらず、
同軸外導体4と同等若しくはそれより硬質の材料から成
るプレート7Aの貫通孔7kとのみ接触しているので、
導波管3と同軸外導体4とを接続する時に導波管3が削
れ難くなり、嵌合時の金属片等の脱落等を軽減すること
ができ、進行波管20(図8参照)の安定性を向上させ
ることができる。また、上記プレート7Aの貫通孔7k
の内径は、導波管本体の穴9の径よりも同軸外導体4の
嵌合部5の肉厚を分だけ大きく設定されているため、同
軸外導体4の内径と同軸内導体2の穴9とを一致した状
態で同軸外導体4と導波管3とを接合することができ、
同軸線路の特性インビーダンスの不整合を防止すること
ができる。
【0021】実施の形態2.上記実施の形態1では、導
波管3にザグリ10を設けて保護部材であるプレート7
Aを固定したが、図2(a),(b)に示すように、導
波管3の嵌合部分を段付にし、この段付き部3pに同軸
外導体4と同等若しくはそれより硬質の材料でできた保
護部材であるプレート7Bを密着固定しても同様の効果
が得られる。プレート7Bは、図2(b)に示すよう
に、段付き部3pを形成する導波管3の凹部(段付き部
3p)に対応する長方形状の平板で、その中心部に、径
が上記同軸外導体4の嵌合部5の外径よりも若干小さな
径の貫通孔7pを有し、周辺部に、図示しない固定ネジ
8を取付けるための貫通孔7mとを有している。また、
段付き部3pの上記貫通孔7mに対応する位置には、上
記プレート7Bを導波管本体に固定するための雌ネジ1
0nが切られている。なお、上記貫通孔7pと、導波管
本体の穴9及び同軸外導体4の嵌合部5との関係は、上
記実施の形態1と同様である。本実施の形態2において
も、上記プレート7Bを導波管3に密着固定した後、同
軸外導体4と嵌合することにより、同軸外導体4と導波
管3とを接合する。
【0022】実施の形態3.上記実施の形態1,2で
は、プレート7Aあるいはプレート7Bを導波管3に固
定ネジ8を用いて密着固定したが、図3に示すように、
ろう材12を用いてろう付けしても同様の効果が得られ
る。
【0023】実施の形態4.上記実施の形態1,2,3
では、予め導波管本体の穴9を設けるとともに、プレー
ト7Aあるいはプレート7Bに同軸外導体4との嵌合用
の貫通孔7k,7pを設けておいたが、図4(a)に示
すように、貫通孔の設けられていない簡単な構造の平板
状のプレ−ト7を導波管本体に密着固定した後、図4
(b)に示すように、導波管本体の穴9と上記貫通孔7
k,7pと同様の貫通孔7qを同時加工して保護部材を
形成するようにしても良い。加工後の導波管3に同軸内
導体2を装着し、その後、同軸外導体4と嵌合すれば、
上記実施の形態1,2と同様の効果を得ることができ
る。
【0024】実施の形態5.上記実施の形態1〜4で
は、保護部材としてプレート(7A,7B,7)を用い
たが、図5に示すように、同軸外導体4と同等若しくは
それより硬質の材料でできた上記貫通孔7k,7pと同
様の貫通孔13kを有するアイレット13を導波管3に
圧入しても同様の効果が得られる。なお、導波管本体に
は、上記アイレット13を挿入するための段付きのザグ
リ14を設け、アイレット13を導波管3に圧入した
後、導波管3と同軸外導体4とを嵌合する。また、上記
アイレット13に代えて、同軸外導体4と同等若しくは
それより硬質の材料でできた上記貫通孔7k,7pと同
様の貫通孔を有する外形が円柱状あるいは多角柱状の保
護部材を用いても良い。このとき、導波管本体には、上
記保護部材を挿入するためのザグリを設けることは言う
までもない。また、上記保護部材の外周側面にローレッ
ト加工を施しておけば、導波管3と上記保護部材とを更
に確実に密着固定することができる。
【0025】実施の形態6.本実施の形態6では、プレ
ート(7A,7B,7)あるいはアイレット13を使用
する代わりに、図6に示すように、中心に上記貫通孔7
k等と同様の貫通孔15kを有し、側面に取付用のネジ
15nが切られた円筒状の中空ネジ15を、予め導波管
3の同軸外導体4側の内周に設けられた、上記中空ネジ
15のネジに対応するネジが切られた円筒状の凹部(ザ
グリ)16に羅設して、保護部材を形成するようにして
も同様の効果が得られる。
【0026】実施の形態7.本実施の形態7は、図7
(a)に示すように、導波管3の嵌合穴17及び同軸外
導体4の嵌合部5をテーパ状し、導波管3に同軸外導体
4とを嵌合するようにしたものである。嵌合時には、テ
ーパ部が滑り面となり導波管3を削ることなく、双方を
接続することができる。なお、導波管3の嵌合穴17と
同軸外導体4の嵌合部5のテーパ差を小さくし導波管3
に同軸外導体4との接触圧を小さくした場合には、例え
ば、図7(b)に示すように、同軸外導体4を包み込む
ような支持構造体18(同図では、直方体状の筐体)を
設け、この支持構造体18を導波管本体にねじ止めすれ
ば嵌合をより確実にすることができる。
【0027】実施の形態8.上記実施の形態1〜6で
は、プレート(7A,7B,7)あるいはアイレット1
3,中空ネジ15等の保護部材として、同軸外導体4と
同等若しくはそれより硬質の材料から成る材料を導波管
本体に取付けたが、導波管3の同軸外導体部4との嵌合
部(図9に示した導波管穴6の内周面6kに相当する部
分)あるいは導波管3の全体に予め硬質金メッキ等の硬
質メッキを施しても同様の効果が得られる。なお、上記
硬質メッキは、上記導波管側の嵌合部を硬質とするとと
もに、表皮抵抗を小さくするという効果を有するので、
同軸特性を向上させることができる。また、プレート
(7A,7B,7)あるいはアイレット13,中空ネジ
15等の保護部材に、予め硬質金メッキ等の硬質メッキ
を施したのち、導波管3に密着固定するようにしてもよ
い。また上記硬質メッキは、プレート(7A,7B,
7)あるいはアイレット13,中空ネジ15を導波管3
に密着固定した後に行ってもよい。これらの場合は、こ
れらの保護は交換可能であるので、同軸外導体部4を導
波管3に着脱する際に、万一、嵌合部が傷つくなど不具
合があったときなどは、上記保護部材を交換することが
できる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、導波管の同軸外導体部との嵌合部を、上
記同軸外導体部と同等若しくはそれより硬質の材料から
成る保護部材で構成したので、導波管嵌合部の表面が同
軸外導体嵌合部の表面と同等若しくは同等以上の硬質面
となり、双方の嵌合部表面が削れ難くなる。その結果、
セラミック窓への金属片の落下を低減することができ、
上記金属片の落下により誘発される高周波放電等によっ
て生じる不具合を軽減することができる。
【0029】請求項2に記載の発明によれば、嵌合部の
導波管本体側の穴径を、同軸外導体嵌合部の肉厚を見込
んで、保護部材の穴径よりも小さするようにしたので、
導波管と同軸外導体とを組立てた後も、保護部材の同軸
外導体に相当する部分の内径を一定に保つことができ、
同軸部の特性を安定させることができる。また、特性イ
ンビーダンスの不整合が防止でき、進行波管を安定動作
させることができる。
【0030】請求項3に記載の発明によれば、保護部材
を板状とし、導波管にネジ止めしたので、簡単な構成で
導波管嵌合部を同軸外導体部と同等若しくはそれより硬
質面にすることができる。
【0031】請求項4に記載の発明によれば、保護部材
を導波管にろう付けしたので、導波管に簡単に保護部材
を取付けることができる。
【0032】請求項5に記載の発明によれば、保護部材
を、導波管に硬質の材料を密着固定し、導波管本体側の
穴と同時穴あけ加工して形成したので、保護部材の形状
を簡易化することができる。
【0033】請求項6に記載の発明によれば、保護部材
を導波管に圧入するようにしたので、保護部材の取付が
容易となった。
【0034】請求項7に記載の発明によれば、保護部材
を中空ネジ構造とし、導波管にネジ止めするようにした
ので、保護部材を容易にかつ確実に取付けることができ
る。
【0035】請求項8に記載の発明によれば、嵌合部の
穴をテーパ構造としたので、嵌合がスムースにでき、確
実な接触状態を実現できる。
【0036】請求項9に記載の発明によれば、同軸外導
体部の嵌合部の軸をテーパ構造としたので、嵌合がスム
ースにでき、確実な接触状態を実現できる。
【0037】請求項10に記載の発明によれば、導波管
の同軸外導体部との嵌合部に硬質メッキを施したので、
嵌合部表面が削れにくくなるだけでなく、表皮抵抗を小
さくすることができ、同軸導波管変換器の特性を向上さ
せることができる。
【0038】請求項11に記載の発明によれば、導波管
の同軸外導体部との嵌合部に予め硬質メッキを施した保
護部材を設けたので、導波管嵌合部を同軸外導体部と同
等若しくはそれより硬質面にすることができるだけでな
く、万一、上記嵌合部が傷つくなど不具合があったとき
などは、上記保護部材を交換することができる。
【0039】請求項12に記載の発明によれば、導波管
の同軸外導体部との嵌合部に保護部材を設けるととも
に、上記保護部材の同軸外導体部と嵌合する部分に硬質
メッキを施したので、嵌合部表面の削れを防止すること
ができるとともに、保護部材の交換が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係わる同軸導波管変
換器の構成を示す図である。
【図2】 本実施の形態2に係わる同軸導波管変換器を
示す図である。
【図3】 本実施の形態3に係わる同軸導波管変換器を
示す図である。
【図4】 本実施の形態4に係わる同軸導波管変換器を
示す図である。
【図5】 本実施の形態5に係わる同軸導波管変換器を
示す図である。
【図6】 本実施の形態6に係わる同軸導波管変換器を
示す図である。
【図7】 本実施の形態7に係わる同軸導波管変換器を
示す図である。
【図8】 従来の進行波管の概略構成を示す縦断面図で
ある。
【図9】 従来の同軸導波管変換器の構成を示す図であ
る。
【図10】 従来の同軸外導体の他の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 同軸導波管変換器、2 同軸内導体、3 導波管、
4 同軸外導体、5 同軸外導体の嵌合部、6 導波管
穴、6k 導波管穴の内周面、7A,7B プレート、
7 (貫通孔のない)プレート、7k,7p,7q,1
3k,15k 貫通孔、8 固定ネジ、9 導波管本体
の穴、10 正方形のザクリ、12 ろう材、13 ア
イレット、14 段付きのザグリ、15 中空ネジ、1
6 円筒状のザグリ、17 導波管の嵌合穴、18 支
持構造体、28 出力接栓、28a 出力接栓の外導
体、28b 出力接栓の内導体、29 セラミック窓。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸外導体部と同軸部の一部を有する導
    波管と嵌合して成る同軸導波管変換器において、上記導
    波管の同軸外導体部との嵌合部に、上記同軸外導体部と
    同等若しくはそれより硬質の材料から成る保護部材を設
    けたことを特徴とする同軸導波管変換器。
  2. 【請求項2】 導波管の嵌合部の穴径を、保護部材の穴
    径よりも小さくしたことを特徴する請求項1記載の同軸
    導波管変換器。
  3. 【請求項3】 保護部材を板状とし、導波管本体にネジ
    止めしたことを特徴とする請求項1記載の同軸導波管変
    換器。
  4. 【請求項4】 保護部材を導波管にろう付けしたことを
    特徴とする請求項1記載の同軸導波管変換器。
  5. 【請求項5】 保護部材は、導波管に硬質の材料を密着
    固定し、導波管の嵌合部の穴と同時穴あけ加工して形成
    したものであることを特徴とする請求項1記載の同軸導
    波管変換器。
  6. 【請求項6】 保護部材を導波管に圧入したことを特徴
    とする請求項1記載の同軸導波管変換器。
  7. 【請求項7】 保護部材を中空ネジ構造とし、導波管に
    ネジ止めしたことを特徴とする請求項1記載の同軸導波
    管変換器。
  8. 【請求項8】 導波管の嵌合部の穴をテーパ構造とした
    ことを特徴とする請求項1記載の同軸導波管変換器。
  9. 【請求項9】 同軸外導体部の嵌合部の軸をテーパ構造
    としたことを特徴とする請求項1記載の同軸導波管変換
    器。
  10. 【請求項10】 同軸外導体部と同軸部の一部を有する
    導波管と嵌合して成る同軸導波管変換器において、上記
    導波管の同軸外導体部との嵌合部に硬質メッキを施した
    ことを特徴とする同軸導波管変換器。
  11. 【請求項11】 同軸外導体部と同軸部の一部を有する
    導波管と嵌合して成る同軸導波管変換器において、上記
    導波管の同軸外導体部との嵌合部に予め硬質メッキを施
    した保護部材を設けたことを特徴とする同軸導波管変換
    器。
  12. 【請求項12】 同軸外導体部と同軸部の一部を有する
    導波管と嵌合して成る同軸導波管変換器において、上記
    導波管の同軸外導体部との嵌合部に保護部材を設けると
    ともに、上記保護部材の同軸外導体部と嵌合する部分に
    硬質メッキを施したことを特徴とする同軸導波管変換
    器。
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