JP2000182982A - 熱処理装置 - Google Patents

熱処理装置

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JP2000182982A
JP2000182982A JP10357816A JP35781698A JP2000182982A JP 2000182982 A JP2000182982 A JP 2000182982A JP 10357816 A JP10357816 A JP 10357816A JP 35781698 A JP35781698 A JP 35781698A JP 2000182982 A JP2000182982 A JP 2000182982A
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substrate
gas
heat treatment
treatment apparatus
processing chamber
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JP10357816A
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English (en)
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Kiyohiro Sasaki
清裕 佐々木
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の温度均一性を向上させ、加熱効率のよ
い熱処理装置を提供する。 【解決手段】 熱処理装置1は昇降駆動部80を備えて
おり、基板Wを載置する均熱リング41を昇降させるこ
とができる。基板Wの搬出入の際には基板搬出入口10
aとほぼ同じ高さの搬出入高さTHに基板Wを位置させ
る。基板Wに熱処理を行う際には発光部20および処理
ガスを供給する上側ガス導入口30bに近接した処理高
さPHに基板Wを位置させる。これにより、熱処理の際
の加熱効率がよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、処理室内に収容
された半導体ウエハ、フォトマスク用ガラス基板、液晶
表示用ガラス基板、光ディスク用基板等の基板(以下、
単に「基板」という。)に対して熱処理を行う熱処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から基板を水平に支持し、上方から
加熱する熱処理装置では、チャンバ内上方に加熱源を備
え、その下方に設けられた基板載置部に基板を載置した
状態で基板を加熱する。そして、そのような装置では、
基板載置部の側方には基板搬出入口が設けられ、外部の
基板搬送機構の基板搬送ハンド上に基板を保持した状態
で、その基板搬送ハンドが基板搬出入口に進入し、基板
載置部に基板を受け渡す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、基板搬出入
口の上下方向の幅は上記のように基板搬送ハンドが進入
するため、基板搬送ハンドの厚さより大きく形成されて
いるため、基板からの熱ロスは、基板搬出入口の方向に
最も多く、基板の均一性を悪化させる要因になってい
た。さらに、上方に設けられた加熱源と基板載置部に載
置された基板との間にある程度の距離があり、したがっ
て、加熱源からの熱(ランプの場合には光)が拡散し、
基板の加熱効率が悪かった。
【0004】この発明は、従来技術における上述の問題
の克服を意図しており、基板の温度均一性を向上させ、
加熱効率のよい熱処理装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の請求項1に記載の装置は、処理室内に収
容された基板に対して熱処理を行う熱処理装置であっ
て、処理室の側部に設けられた基板搬出入口と、処理室
内で基板を載置する基板載置部と、処理室内の上側に配
置され、基板載置部に載置された基板の上方側から基板
を加熱する加熱手段と、加熱手段によって基板を加熱す
る際に、処理室内で基板を載置した基板載置部を基板搬
出入口の位置より上方に移動させる駆動手段と、を備え
たことを特徴とする。
【0006】また、この発明の請求項2に記載の装置
は、請求項1に記載の熱処理装置であって、駆動手段に
より上方に移動された基板と加熱手段との間の空間にガ
スを供給する上方側ガス供給手段と、上方に移動された
基板の周辺のガスを排出する上方側ガス排出手段と、を
さらに備えたことを特徴とする。
【0007】また、この発明の請求項3に記載の装置
は、請求項2に記載の熱処理装置であって、上方側ガス
供給手段が基板載置部に載置された基板の上方において
当該基板と平行な面内に均一に分布した複数の穴からガ
スを供給するものであることを特徴とする。
【0008】また、この発明の請求項4に記載の装置
は、請求項2または請求項3に記載の熱処理装置であっ
て、上方側ガス排出手段が処理室内の駆動手段により上
方に移動された基板のほぼ側方において、当該基板の外
周においてほぼ等方的に設けられた穴を通じてガスを排
出するものであることを特徴とする。
【0009】また、この発明の請求項5に記載の装置
は、請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の熱処理
装置であって、上方側ガス供給手段より下方において処
理室内にガスを供給する下方側ガス供給手段と、上方側
ガス排出手段より下方において処理室内のガスを排出す
る下方側ガス排出手段と、をさらに備えたことを特徴と
する。
【0010】また、この発明の請求項6に記載の装置
は、請求項5に記載の熱処理装置であって、下方側ガス
排出手段が基板搬出入口を通じて処理室外にガスを排出
するものであることを特徴とする。
【0011】さらに、この発明の請求項7に記載の装置
は、請求項2ないし請求項6のいずれかに記載の熱処理
装置であって、基板の処理室への搬入後に基板が上方側
ガス供給手段に近接するように基板を載置した基板載置
部を上昇させた後、上方側ガス供給手段により処理室内
へガスを導入し、さらにその後に基板載置部を若干下降
させるように駆動手段を制御する制御手段をさらに備え
たことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0013】<1.装置構成>図1はこの発明の実施の
形態である熱処理装置1の縦断面図である。また、図2
は図1の左側部分の、図3は図1の右側部分の拡大図で
ある。以下、図1〜図3を参照しつつこの装置の構成を
説明していく。
【0014】熱処理装置1は主にチャンバ10、発光部
20、透過カバー30、基板保持回転部40、反射部5
0、透過キャップ60、温度計測部70、昇降駆動部8
0および制御部90を備えている。
【0015】チャンバ10は上部をリフレクタ11、下
部をハウジング12とする円筒形状の炉体であり、この
炉体の内部壁面は石英でおおわれているとともに、その
内側には基板Wに熱処理を施すための空間である処理空
間PSを有する。また、リフレクタ11内部には冷媒を
通して冷却する多数の冷却管13(参照符号一部省略)
が設けられている。なお、リフレクタ11とハウジング
12は分離されており、両者はハウジング12の外周面
外側を覆う伸縮可能な金属ベローズ14により連結され
ている。また、チャンバ10の側面には図示しない外部
の基板搬送機構との間で基板Wを受け渡して搬出入する
ための基板搬出入口10aの他、上側ガス供給路10
b、上側ガス排出路10c、下側ガス供給路10dが設
けられている。そのうち、上側ガス供給路10bには、
化学反応により窒化膜や酸化膜等の成膜のための一酸化
窒素ガス(N2O)や酸素ガス(O2)等の処理ガスを供
給する装置外に設けられた処理ガス供給源15および装
置内に充満した処理ガスを置換して排出するための化学
的反応性の低い窒素ガス(N2)等の置換ガスを供給す
る外部の置換ガス供給源16に接続されている。また、
上側ガス排出路10cはチャンバ10内に供給された処
理ガスおよび置換ガス(以下、両者を総称する場合には
単に「ガス」という。)を外部に排出する。さらに、下
側ガス供給路10dは置換ガス供給源16のみに接続さ
れている。
【0016】また、基板搬出入口10aの外側にはシャ
ッタ17が設けられており、図示しない昇降機構の駆動
により開閉することができるとともに、後述するように
基板搬出入口10a内にはチャンバ10内のガスを排出
する下側ガス排出路10fが設けられている。
【0017】発光部20はリフレクタ11の内側に設け
られ、発光式加熱手段としてのハロゲンランプであるラ
ンプ21(図1、図4および図8には一部にのみ参照番
号を記載)を多数備えている。図4は熱処理装置1の部
分的に透視した平面図である。図示のようにランプ21
は基板Wと平行な面内においてほぼ均一に分布して設け
られている。そのため、ランプ21が点灯するとその光
は基板Wを均一に加熱する。
【0018】透過カバー30は発光部20の下方に設け
られた化学的反応性の低い石英製のカバーであって、ラ
ンプ21による放射光を透過する。なお、透過カバー3
0の詳細は後述する。
【0019】基板保持回転部40は、基板Wの周縁部分
を全周に亘って保持するとともにその周縁部からの熱の
放出を補償するSiC製の均熱リング41が、その直径
より大きな内径を有する円筒の支持脚42により支持さ
れている。そして、支持脚42の外周面下端に回転子4
3aが設けられ、それに対応する円形の固定子43bが
後述する固定部材52上に取り付けられたリニアモータ
43が設けられている。そのリニアモータ43が回転す
ると支持脚42がその円筒の中心を軸として回転し、そ
れに伴い、均熱リング41もその水平面内での中心を軸
として基板Wの被処理面(上面)と平行な面内(水平面
内)で回転可能となっている。
【0020】反射部50は、上面が反射率の高い鏡面で
ある反射板51を、均熱リング41に保持された基板W
と平行(水平)に固定部材52を介してハウジング12
に固定したものであり、反射板51により基板Wからの
放射光を反射する。そして、基板W下面もその反射光を
さらに反射することにより、基板Wと反射板51との間
で放射光の反射が繰り返される多重反射が生じる。ま
た、反射板51には後述する複数の穴51aが設けられ
ている。
【0021】透過キャップ60は光透過性が高く、上端
が平面で閉鎖された円筒状をなした化学的反応性の低い
石英製の部材であって、反射部50の上部を覆ってい
る。これにより、反射板51表面が処理ガス等と反応し
て「くもる」などして、その反射率が低下することを抑
えている。また、透過キャップ60の上面には、同心円
上の3本の石英製の支持ピン61が設けられており、そ
れら支持ピン61の上端に基板Wを水平に載置すること
ができるものとなっている。また、透過キャップ60下
部には透過キャップ60全体を昇降させる昇降駆動手段
としてのエアシリンダ62が設けられている。エアシリ
ンダ62の伸縮により、基板Wを受け取る際には透過キ
ャップ60を上昇させて支持ピン61上に基板Wを載置
し、その後に透過キャップ60を下降させることによっ
て基板保持回転部40の均熱リング41上に基板Wを載
置する。逆に基板Wを基板搬送機構に渡す際には逆の手
順で行う。
【0022】また、透過カバー30、透過キャップ60
およびチャンバ10の内部壁面が石英製であり、均熱リ
ング41がSiC製であることにより、チャンバ10の
内部において金属部材が処理ガスに直接さらされること
が少ないので、基板Wに金属汚染を及ぼすことが少な
い。
【0023】温度計測部70は反射板51に複数設けら
れた円筒状の穴51aのそれぞれの下方に取り付けら
れ、穴51aを通じて内部に上記の多重反射後の光を取
り入れることができるものとなっている。そして、温度
計測部70内部に設けられた図示しない放射温度計によ
りそれら光を基に基板Wの温度を計測し、その温度信号
を後述の制御部90に送信する。
【0024】昇降駆動部80はボールねじ81とモータ
82とを備えた昇降駆動手段であり、モータ82の回転
により、ハウジング12およびそれに取り付けられた反
射部50、基板保持回転部40、温度計測部70を一体
として昇降(リフレクタ11に対して相対的に近接、離
隔)させることができる。そして、それにより均熱リン
グ41上に載置された基板Wを昇降させることができ
る。
【0025】制御部90は内部に図示しないCPUおよ
びメモリ等を備えるとともに、各部との電気的接続は図
示しないが、シャッタ17、ランプ21、リニアモータ
43、モータ82のそれぞれに電力を供給する図示しな
いドライバに接続され、それらドライバによる供給電力
の制御を通じて上記各部の動作を制御するとともに、エ
アシリンダ62への図示しないエア供給源、処理ガス供
給源15、置換ガス供給源16に設けられた図示しない
電磁弁の開閉により、エアやガスの供給量を制御する。
【0026】つぎに、主要部について詳細に説明する。
【0027】図1に示すように、上側ガス供給路10b
は透過カバー30の上面内部に設けられたガス溜め30
aに通じている。また、図1および図1のA−A断面か
ら上方を見た状態を示す図である図5に示すように透過
カバー30の下面にはガス溜め30aに通じる複数の細
孔である上側ガス導入口30bが設けられている。そし
て、ガス供給の際にはガスが上側ガス導入口30bを通
じてシャワー状に処理空間PSに供給される。このよう
に、この装置では上側ガス導入口30bが基板Wの被処
理面に平行な面内において均一に設けられているので、
基板Wの被処理面内におけるガス流が均一であり、ガス
流による基板Wの温度低下の不均一も抑えられる。
【0028】上側ガス排出路10cはリフレクタ11内
部のガス溜め10eに通じている。また、図5に示すよ
うに、ガス溜め10eは円筒形のリフレクタ11内部の
全周に亘って設けられている。図6は図1の矢印A1方
向から見た透過カバー30の内周面の一部を示す図であ
る。図5および図6から分かるように、ガス溜め10e
は透過カバー30の内周面の全周に亘ってスリット状に
設けられた上側ガス排出口30cに通じている。そし
て、上側ガス排出口30cから排出された処理空間PS
内のガスはガス溜め10eを通じて上側ガス排出路10
cから装置外の図示しない施設内のダクトに排出され
る。このように上側ガス排出口30cが透過カバー30
の全周(従って、基板Wの周縁部に対向して全周)に亘
って設けられていることにより等方的(基板の中心につ
いて点対称)にガスを排出することができ、ガス流が一
層均一になり、それにより基板Wの温度低下の不均一も
一層抑えられる。
【0029】図7は図1のB−B断面から下方を見た状
態を示す図である。下側ガス導入口30dはリフレクタ
11内のガス溜め10gを介して下側ガス供給路10d
に接続されている。置換ガス供給源16から供給された
置換ガスは下側ガス供給路10d、ガス溜め10g、下
側ガス導入口30dを通じて処理空間PSに導入され
る。
【0030】また、図1に示すように下側ガス導入口3
0dと下側におけるガス排出の経路としても機能する基
板搬出入口10aとは、ほぼ同じ高さ(後述する搬出入
高さ)で、かつ、基板Wを挟んで対向するように設けら
れている。そして、基板搬出入口10aの下方には下側
ガス排出路10fが設けられており処理空間PS内の雰
囲気は基板搬出入口10aを経て下側ガス排出路10f
から排出される。そして下側ガス導入口30dから置換
ガスを供給しつつ、基板搬出入口10aから内部雰囲気
を排出する際には、ガスの供給量と排気量はバランスが
取られる。これによりガスの置換の際や、基板Wの搬出
入の際には下側ガス導入口30dから基板搬出入口10
aにかけてのガス流GSを形成し、ガス置換を迅速に行
えるとともに、基板搬出入口10aの下側ガス排出路1
0fからガスを排出することにより、基板Wの搬出入の
際には外気の巻き込みを防ぐことができる。
【0031】また、制御部90は昇降駆動部80の駆動
制御を通じて、基板Wを主に以下に示す3つの高さに位
置させるように基板保持回転部40の高さを制御する。
【0032】図8は昇降駆動部80が上昇した状態を示
す熱処理装置1の縦断面図である。図示のように昇降駆
動部80が上昇した状態(基板Wが処理ガス排気口30
cに対して1〜6mm程度)で処理空間PS上部に処理
ガスが供給される。このときの基板Wの高さを、ガス供
給高さGHと呼ぶ。このように、この装置では上側ガス
導入口30bから基板Wの被処理面に向けて処理ガスを
供給する際に基板Wを上側ガス導入口30bに近接させ
ることにより基板W上方の処理ガスを充満させるべき基
板Wと透過カバー30との間(したがって、基板Wと発
光部20との間)の空間を狭めるので、処理空間PS内
の雰囲気を処理ガスに迅速に置換できる。
【0033】また、図1に実線で示すように、昇降駆動
部80が下降した際の基板Wの高さは、基板Wの搬出入
の高さ、すなわち、基板搬出入口10aとほぼ同じ高さ
であって、このときの基板Wの高さを、搬出入高さTH
と呼ぶ。
【0034】さらに、図1に二点鎖線で示すように、昇
降駆動部80がガス供給高さGHより若干下降した(基
板Wと上側ガス排出口30cとの高さの差が10〜15
mm程度)際の基板Wの高さは、基板Wに熱処理が施さ
れる高さであって、このときの基板Wの高さを処理高さ
PHと呼ぶ。このように、処理高さPHを可変できるの
で、ガスの流速に対応した最適な熱処理が可能となる。
また、この装置では熱処理の際に基板Wを発光部20に
近接させるので、ランプ21からの光の拡散が少なく加
熱効率がよい。
【0035】以上のような構成により、熱処理装置1は
以下に示す処理を行う。
【0036】<2.処理手順>図9および図10は熱処
理装置1による熱処理の手順を示すフローチャートであ
る。以下、図9および図10を用いて熱処理の手順につ
いて説明する。なお、予めシャッタ17は閉じられてい
る。
【0037】まず、上側ガス導入口30b、下側ガス導
入口30dからの置換ガスの導入および基板搬出入口1
0aを通じて下側ガス排出路10fからの置換ガスの排
出をそれぞれ開始する(ステップS1)。これにより、
ガス流GS(図7参照)が形成される。
【0038】つぎに、シャッタ17を開き(ステップS
2)、次いで、外部の基板搬送機構により基板Wを基板
搬出入口10aを通じてチャンバ10内に搬入し、それ
に伴いエアシリンダ62が伸びて透過キャップ60が上
昇し、それにより上昇した支持ピン61上に基板Wを載
置する(ステップS3)。
【0039】つぎに、シャッタ17を閉じ(ステップS
4)、次いで、エアシリンダ62の駆動により透過キャ
ップ60を下降させることによって支持ピン61を下降
させ、基板Wを支持ピン61から均熱リング41上に載
置して受け渡す(ステップS5)。
【0040】つぎに、上側ガス排出口30cから処理空
間PS内のガスの排出を開始する(ステップS6)。
【0041】つぎに、昇降駆動部80の駆動により基板
保持回転部40を上昇させて基板Wを載置した均熱リン
グ41を上昇させ、基板Wを上側ガス導入口30bに近
接させていき、前述のガス供給高さGH(図8参照)に
位置させる(ステップS7)。このガス供給高さGHに
基板Wが位置する状態では透過カバー30と基板Wとの
間の空間(処理空間PS上部)は前述のように狭められ
ている。そのため、この空間に処理ガスを供給すると迅
速に処理ガスを充満させることができ、ガスの置換効率
がよく、処理時間を短縮できる。
【0042】つぎに、下側ガス導入口30dからの置換
ガスの導入および下側ガス排出路10fからのガスの排
出をそれぞれ停止する(ステップS8)。
【0043】つぎに、昇降駆動部80の駆動により基板
保持回転部40を若干下降させることにより基板Wを載
置した均熱リング41を若干下降させ、処理高さPHに
基板Wを位置させ(ステップS9)、さらに、ランプ2
1を点灯させ、基板Wの熱処理(より正確にはアニール
処理)を行う(ステップS10)。なお、この熱処理の
間も基板W上への処理ガスの供給は行われるとともに、
温度計測部70により基板Wの温度計測を行い、得られ
た温度信号に応じて、制御部90は基板Wの温度を所定
温度に保つようなランプ21への供給電力の制御を行
う。すなわち、ランプ21の点灯の強度をフィードバッ
ク制御する。
【0044】こうして、所定時間の基板Wの熱処理が終
了すると、つぎに、下側ガス導入口30dからの置換ガ
スの導入および下側ガス排出路10fからの処理空間P
S内のガスの排出をそれぞれ開始する(ステップS1
1)。
【0045】つぎに、昇降駆動部80の駆動により基板
保持回転部40を下降させることによって基板Wを載置
した均熱リング41を下降させて、基板Wを搬出入高さ
THに位置させる。これにより基板Wをランプ21から
遠ざけて速やかに冷却させることができる。その後、エ
アシリンダ62の駆動により支持ピン61を上昇させて
基板Wを均熱リング41から支持ピン61に載置して受
け渡す(ステップS12)。
【0046】つぎに、シャッタ17を開き(ステップS
13)、外部の基板搬送機構により支持ピン61上に載
置された基板Wを基板搬出入口10aから搬出する(ス
テップS14)。
【0047】つぎに、シャッタ17を閉じ(ステップS
15)、処理する基板Wが最後である場合は、上側ガス
導入口30b、下側ガス導入口30dからの置換ガスの
導入および上側ガス排出口30c、下側ガス排出路10
fからのガスの排出をそれぞれ停止する(ステップS1
6)。
【0048】以上で1枚の基板Wの熱処理装置への搬
入、熱処理および搬出という一連の処理が終了した。そ
して、複数枚の基板Wの熱処理を行う場合には、各基板
Wに対してステップS1〜S15の処理を繰り返し行っ
ていく。
【0049】以上説明したように、この実施の形態によ
れば、チャンバ10内の上側に配置され、均熱リング4
1に載置された基板Wをランプ21によって加熱しつつ
熱処理する際に、基板Wを載置した均熱リング41を基
板搬出入口10aの位置より上方の処理高さPHに移動
させるため、基板Wの温度均一性が向上しランプ21か
らの熱放射の拡散が抑えられるので加熱効率がよい。
【0050】また、上方に移動された基板Wと発光部2
0との間の空間に処理ガスを供給するため、基板Wが下
方に位置する(搬出入高さTH)際に、基板Wと発光部
20との間に処理ガスを供給する場合に比べて迅速にそ
の空間内に処理ガスを充満させることができ、熱処理の
開始を早めて処理時間を短縮することができる。
【0051】また、均熱リング41に載置された基板W
の上方において基板Wの被処理面と平行な面内(水平面
内)に均一に分布した複数の上側ガス導入口30bから
処理ガスを供給するものであるため、基板Wと平行な面
内(水平面内)で均一に処理ガスを供給することがで
き、基板Wより低温のガスの供給による基板Wの温度低
下をその面内で均一にすることにより、均一な熱処理を
行うことができる。
【0052】また、均熱リング41に載置された基板W
のほぼ側方において、当該基板Wの外周においてほぼ等
方的に設けられたスリット状の上側ガス排出口30cを
通じてガスを排出するものであるため、ガス排出による
基板Wの温度低下をその面内で均一にして、より均一な
熱処理を行うことができる。
【0053】また、上側ガス導入口30bより下方にお
いてチャンバ10内にガスを供給する下側ガス導入口3
0dと、上側ガス排出口30cより下方においてチャン
バ10内のガスを排出する下側ガス排出路10fとをさ
らに備えるため、上側ガス導入口30bのみによりガス
を供給し、上側ガス排出口30cのみによりガスを排出
する場合に比べて、チャンバ10内のガスを迅速に置換
することができ、処理時間を短縮することができる。
【0054】また、下側ガス排出路10fが基板搬出入
口10a内に設けられ、基板搬出入口10aを通じてチ
ャンバ10外にガスを排出するものであるため、基板W
の搬出入の際の外気の巻き込みを抑えることができ、チ
ャンバ10内の雰囲気の汚染を防止することができ、そ
れにより基板Wの汚染も防止することができる。
【0055】さらに、基板Wのチャンバ10への搬入後
に基板Wが上側ガス導入口30bに近接するように基板
Wを保持した基板保持回転部40を上昇させた後、チャ
ンバ10内へ処理ガスを導入し、さらにその後に基板保
持回転部40を若干下降させるように昇降駆動部80の
モータ82を制御するため、最初の基板Wの上昇によ
り、基板Wと発光部20との間の空間に処理ガスの導入
(置換ガスの排出)が迅速に行え、その後、熱処理に適
切な位置に若干下げて、熱処理を行うため、十分な処理
ガスの供給が行え、それにより高品質な熱処理を行うこ
とができる。
【0056】<3.変形例>上記実施の形態において熱
処理装置およびそれによる熱処理の一例を示したが、こ
の発明はこれに限られるものではない。
【0057】例えば、上記実施の形態では、基板Wを加
熱しつつ処理ガスを供給する熱処理を施すものとした
が、特に処理ガスを供給しないで単に基板Wを加熱する
のみの熱処理装置もこの発明の技術的範囲に含まれる。
【0058】また、上記実施の形態では、基板Wをガス
供給高さGH、搬出入高さTH、処理高さPHの3つの
高さに位置させるように昇降駆動部80を制御するもの
としたが、例えば、基板保持回転部40を最も低い位置
に位置させたメンテナンス用の高さを設けるなど、それ
より多くの異なる高さに位置させるよう制御してもよ
い。また、逆に、処理高さPHと搬出入高さTHの2つ
の高さのみに制御する場合には、昇降駆動部80をボー
ルねじ81とモータ82との代わりにエアシリンダを用
いることもでき、その他の昇降手段は任意である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項7の発明によれば、処理室内の上側に配置され、基
板載置部に載置された基板の上方側から加熱手段によっ
て基板を加熱する際に、駆動手段により処理室内で基板
を載置した基板載置部を基板搬出入口の位置より上方に
移動させるため、加熱手段からの熱の拡散が抑えられる
ので基板の温度均一性が向上し、加熱効率がよい。ま
た、基板の加熱終了後に駆動手段を逆に駆動して基板を
下降させることにより、基板を加熱手段から遠ざけて速
やかに冷却することができ、冷却効率もよい。
【0060】また、とくに請求項2の発明によれば、駆
動手段により上方に移動された基板と加熱手段との間の
空間にガスを供給するため、下方に位置する基板と加熱
手段との間にガスを供給する場合に比べて迅速にその空
間内にガスを充満させることができ、熱処理の開始を早
めて処理時間を短縮することができる。
【0061】また、とくに請求項3の発明によれば、上
方側ガス供給手段が基板載置部に載置された基板の上方
において基板と平行な面内に均一に分布した複数の穴か
らガスを供給するものであるため、均一にガスを供給す
ることができ、ガス供給による基板の温度低下を均一に
して均一な熱処理を行うことができる。
【0062】また、とくに請求項4の発明によれば、上
方側ガス排出手段が処理室内の前記駆動手段により上方
に移動された基板のほぼ側方において、当該基板の外周
においてほぼ等方的に設けられた穴を通じてガスを排出
するものであるため、ガス排出による基板の温度低下を
均一にして、より均一な熱処理を行うことができる。
【0063】また、とくに請求項5の発明によれば、上
方側ガス供給手段より下方において処理室内にガスを供
給する下方側ガス供給手段と、上方側ガス排出手段より
下方において処理室内のガスを排出する下方側ガス排出
手段とをさらに備えるため、上方側ガス導入口のみによ
りガスを供給し、上方側ガス排出口のみによりガスを排
出する場合に比べて、処理室内のガスを迅速に置換する
ことができ、処理時間を短縮することができる。
【0064】また、とくに請求項6の発明によれば、下
方側ガス排出手段が基板搬出入口を通じて処理室外にガ
スを排出するものであるため、基板の搬出入の際の外気
の巻き込みを抑えることができ、処理室内の雰囲気の汚
染を防止することができ、基板の汚染も防止することが
できる。
【0065】さらに、とくに請求項7の発明によれば、
基板の処理室への搬入後に基板が上方側ガス供給手段に
近接するように基板を載置した基板載置部を上昇させた
後、上方側ガス供給手段により処理室内へガスを導入
し、さらにその後に基板載置部を若干下降させるように
駆動手段を制御するため、最初の基板の上昇により基板
と加熱手段との間の空間にガスの導入が迅速に行え、そ
の後、熱処理に適切な位置に若干下げて、熱処理を行う
ため、十分なガスの供給が行え、それにより高品質な熱
処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態である熱処理装置の縦断
面図である。
【図2】図1の左側部分の拡大図である。
【図3】図1の右側部分の拡大図である。
【図4】熱処理装置の部分的に透視した平面図である。
【図5】図1のA−A断面から上方を見た状態を示す図
である。
【図6】図1の矢印A1方向から見た透過カバーの内周
面の一部を示す図である。
【図7】図1のB−B断面から下方を見た状態を示す図
である。
【図8】昇降駆動部が下降した状態を示す熱処理装置の
縦断面図である。
【図9】熱処理装置による熱処理の手順を示すフローチ
ャートである。
【図10】熱処理装置による熱処理の手順を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 熱処理装置 10a 基板搬出入口 10f 下側ガス排出路(下方側ガス排出手段) 15 処理ガス供給源 16 置換ガス供給源 21 ランプ(加熱手段) 30b 上側ガス導入口(上方側ガス供給手段) 30c 上側ガス排出口(上方側ガス排出手段) 30d 下側ガス導入口(下方側ガス供給手段) 41 均熱リング(基板載置部) 51 反射板 80 昇降駆動部(駆動手段) 90 制御部 GH ガス供給高さ PH 処理高さ TH 搬出入高さ W 基板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理室内に収容された基板に対して熱処
    理を行う熱処理装置であって、 前記処理室の側部に設けられた基板搬出入口と、 前記処理室内で基板を載置する基板載置部と、 前記処理室内の上側に配置され、前記基板載置部に載置
    された基板の上方側から基板を加熱する加熱手段と、 前記加熱手段によって基板を加熱する際に、前記処理室
    内で基板を載置した基板載置部を前記基板搬出入口の位
    置より上方に移動させる駆動手段と、を備えたことを特
    徴とする熱処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の熱処理装置であって、 前記駆動手段により上方に移動された基板と前記加熱手
    段との間の空間にガスを供給する上方側ガス供給手段
    と、 上方に移動された基板の周辺のガスを排出する上方側ガ
    ス排出手段と、をさらに備えたことを特徴とする熱処理
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の熱処理装置であって、 前記上方側ガス供給手段が前記基板載置部に載置された
    基板の上方において当該基板と平行な面内に均一に分布
    した複数の穴からガスを供給するものであることを特徴
    とする熱処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の熱処理
    装置であって、 前記上方側ガス排出手段が前記処理室内の前記駆動手段
    により上方に移動された基板のほぼ側方において、当該
    基板の外周においてほぼ等方的に設けられた穴を通じて
    ガスを排出するものであることを特徴とする熱処理装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし請求項4のいずれかに記
    載の熱処理装置であって、 前記上方側ガス供給手段より下方において前記処理室内
    にガスを供給する下方側ガス供給手段と、 前記上方側ガス排出手段より下方において前記処理室内
    のガスを排出する下方側ガス排出手段と、をさらに備え
    たことを特徴とする熱処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の熱処理装置であって、 前記下方側ガス排出手段が前記基板搬出入口を通じて前
    記処理室外にガスを排出するものであることを特徴とす
    る熱処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項2ないし請求項6のいずれかに記
    載の熱処理装置であって、 基板の前記処理室への搬入後に基板が前記上方側ガス供
    給手段に近接するように基板を載置した前記基板載置部
    を上昇させた後、前記上方側ガス供給手段により前記処
    理室内へガスを導入し、さらにその後に前記基板載置部
    を若干下降させるように前記駆動手段を制御する制御手
    段をさらに備えたことを特徴とする熱処理装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002064069A (ja) * 2000-08-17 2002-02-28 Tokyo Electron Ltd 熱処理装置
JP2002176002A (ja) * 2000-12-07 2002-06-21 Tokyo Electron Ltd 処理方法及びその装置
US7038173B2 (en) 2002-02-07 2006-05-02 Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. Thermal processing apparatus and thermal processing method
JP2007515059A (ja) * 2003-11-24 2007-06-07 コニック システムズ コーポレーション 急速熱処理装置

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