JP2000182769A - エレクトロルミネッセンス及びそれを用いた表示機器 - Google Patents

エレクトロルミネッセンス及びそれを用いた表示機器

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JP2000182769A
JP2000182769A JP10352348A JP35234898A JP2000182769A JP 2000182769 A JP2000182769 A JP 2000182769A JP 10352348 A JP10352348 A JP 10352348A JP 35234898 A JP35234898 A JP 35234898A JP 2000182769 A JP2000182769 A JP 2000182769A
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Japan
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liquid crystal
electroluminescence
light
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JP10352348A
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English (en)
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Toshio Hosoya
利男 細谷
Toshiro Yukinari
俊郎 行成
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Kawaguchiko Seimitsu Co Ltd
Kawaguchiko Seimitsu KK
Original Assignee
Kawaguchiko Seimitsu Co Ltd
Kawaguchiko Seimitsu KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透過率、反射率の調整が困難なため、表示の
鮮明さや発光色の色鮮やかさに欠ける。 【解決手段】 一対のガラス基板の内面に電極を形成
し、少なくとも一方の電極上に発光層を形成し、封止部
材を介してガラス基板内に液晶を封入する構造とした。
そして、封入される液晶は、電圧無印加状態で白濁状態
を呈し、印加状態で透明状態を呈する液晶、または、電
圧無印加状態で透明状態を呈し、印加状態で白濁状態を
呈する液晶であって、比較的誘電率の高い液晶が選択さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示機器の表示体
或いは表示体のバックライトに使われるエレクトロルミ
ネッセンスに関する。
【0002】
【従来の技術】エレクトロルミネッセンス(以下、EL
と云う)は、透過性表示体としての液晶セルのバックラ
イトとして携帯時計や携帯電話等の携帯電子機器や、複
写機やフアックス等の事務用電子機器等に幅広く利用さ
れている。また、アナログ式携帯時計等においては文字
板なる透過性表示体のバックライトとしても利用されて
いる。また、ELの表面に文字、模様等の表示装飾を施
した透過性表示体を一体的に設けて、発光表示体として
案内板や広告看板等にも広く利用されている。従来、液
晶セル等のバックライトとして利用されるELにあって
は、その構造の一つとして特開平7−312288号公
報に開示されたものがある。
【0003】この構造は、図9に示すように液晶セルa
の下面側に設けられて、透明電極ベースフィルム6の一
方の面に透明電極2、発光層3、誘電体層4、背面電極
5とを順次積層し、透明電極ベースフィルム6の他方の
面に光半透過散乱層1を形成した構造のものである。ま
た、図10に示すように、この光半透過散乱層1は、色
の異なる蛍光顔料を分散した領域1a、1bに区分けさ
れている構造のものである。
【0004】ここでの透明電極2は透明電極ベースフィ
ルム6にITOを蒸着して形成され、発光層3は硫化亜
鉛に銅をドープした蛍光体を高誘電バインダーに分散し
て形成され、誘電体層4は高誘電バインダーにチタン酸
バリウムを分散して形成され、背面電極5はカーボンイ
ンクを印刷して形成されている。そして、光半透過散乱
層1は、アルミ粉等の金属粉を樹脂バインダーに分散し
て形成されたもので、明るい時の液晶セルaを透過した
外光を散乱・反射する作用の基で表示を明るく鮮明にさ
せる機能と、暗い時の点灯したELの光を散乱・透過す
る作用の基で表示を明るく照明する機能を果たしたもの
である。
【0005】また、光半透過散乱層1を領域1a及び1
bに区分けし、これらの領域に色の異なる蛍光顔料を分
散させることによって、領域毎に色合いの異なるカラー
表示機能を持せたものである。
【0006】そして、上記構造とすることによって、従
来は液晶セルと光半透過散乱板とELの三体構成であっ
たものを液晶セルと光半透過散乱層を設けたELとの二
体構成にし、組立工程を簡略化する効果を得たものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ここで
の光半透過散乱層は、外光の散乱反射率が高かければ明
るいときには表示は明るく鮮明になるが、逆に暗いとき
にはEL発光した光の散乱透過率が低いものとなり、明
るい照明が得られず表示が暗っぽいものとなって不鮮明
になってしまうと云う問題が生じる。一方、外光の散乱
反射率が低ければ暗いときのEL発光時は明るい照明が
得られて鮮明な表示が得られるが、逆に外界が明るいと
きには反射光が少ないために表示が不鮮明となる問題が
生じる。
【0008】また、光半透過散乱層を複数領域に区分け
し、領域毎に色の異なる蛍光顔料を分散させたものは、
色合いの異なる蛍光カラー発光色が得られるもののその
明るさにおいては光半透過散乱層の透過率の基で透過光
が散乱するので明るさが低下すると共に蛍光カラー色の
色合いが薄いものとなって鮮明な蛍光カラー色が得られ
ないと云う問題も生じる。
【0009】また、上記構造においては、発光層, 誘電
体層, 背面電極が樹脂バインダーの基で印刷等の方法で
形成し、そして積層していくものであるから、層又は層
間の中に空気泡が生じ易く、長期間の使用の中では吸湿
が生じて耐湿性の面で十分な構造と云えるものではな
い。
【0010】また、印刷等の方法で形成するために、薄
いところ、厚いところの層厚のばらつきと表面の凹凸も
発生し、これらが要因で発光輝度にムラが発生すると云
う問題も生じる。特に、層厚の薄いところに空気泡等が
発生していると湿気を帯びたときにショートモードが起
きやすくなり発光体の絶縁破壊を起こす原因にもなる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたもので、本発明のELは、その内面に電極が
形成されて対向して配置された一対のガラス基板の少な
くとも一方の電極上には発光層が形成され、前記対向し
て配置された一対のガラス基板内には液晶が封止部材に
よって封入されていることを特徴とする。
【0012】また、本発明のELは、その内面に電極が
形成されて対向して配置された一対のガラス基板の一方
の電極上には発光層が形成され、他方の電極上には誘電
体層が形成され、前記対向して配置された一対のガラス
基板内には液晶が封止部材によって封入されていること
を特徴とする。
【0013】更に、本発明の表示機器は、 その内面に
電極が形成されて対向して配置された一対のガラス基板
の少なくとも一方の電極上には発光層が形成され、前記
対向して配置された一対のガラス基板内には液晶が封止
部材によって封入されているELと、透過性表示体とを
備えていることを特徴とする表示機器である。
【0014】また、本発明の表示機器は、その内面に電
極が形成されて対向して配置された一対のガラス基板の
一方の電極上には発光層が形成され、他方の電極上には
誘電体層が形成され、前記対向して配置された一対のガ
ラス基板内には液晶が封止部材によって封入されている
ELと、透過性表示体とを備えていることを特徴とする
表示機器である。
【0015】そして、前記ELを構成する一対のガラス
基板のそれぞれの内面に形成される電極は、透明電極で
あることを特徴とする。或いはまた、一方の電極が透明
で、他方の電極は光反射率の高い電極であることを特徴
とする。
【0016】また、前記ELを構成する一対のガラス基
板の光放出面側にあたるガラス基板と対向するガラス基
板の外側面に光の反射膜を設けたことを特徴とする。
【0017】また、前記ELを構成する一対のガラス基
板内に封入される液晶は、電圧無印加状態で白濁状態を
呈し、所定の電圧印加状態で透明状態を呈することを特
徴とする。或いはまた、電圧無印加状態で透明状態を呈
し、所定の電圧印加状態で白濁状態を呈することを特徴
とする。
【0018】また、前記ELを構成する一対のガラス基
板の光放出面側にあたるガラス基板の外側面に紫外線保
護膜を設けたことを特徴とする。
【0019】また、前記ELを構成する一対のガラス基
板の何れか一方のガラス基板の外側面に電磁シールド膜
を設けたことを特徴とする。
【0020】また、前記ELを構成する一対のガラス基
板のそれぞれの内面に形成される電極に印加する印加電
圧は任意に変えることができることを特徴とする。
【0021】また、前記ELを構成する一対のガラス基
板の電極上に形成される発光層の上面に蛍光顔料を分散
したカラー層を設けたことを特徴とする。
【0022】また、前記ELを構成する一対のガラス基
板のそれぞれの内面に形成される電極は複数の領域に区
分けされていることを特徴とする。
【0023】また、前記ELを構成する一対のガラス基
板の電極上に形成される発光層は複数の領域に区分けさ
れていることを特徴とする。
【0024】また、前記蛍光顔料を分散したカラー層は
複数の領域に区分けされ、それぞれカラー色が異なるこ
とを特徴とする。
【0025】また、前記複数の領域に区分けされている
電極に印加される印加電圧は領域毎に任意に変えること
ができることを特徴とする。
【0026】また、前記ELと透過性表示体とを備えた
表示機器は、ELと透過性表示体とが一体的に形成され
ていることを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明のELは、電極を形成した
一対のガラス基板の電極上に発光層を形成すると共に対
向して配置し、その内部に液晶を密封した構造をとる。
【0028】ここでの液晶は、電圧無印加状態で白濁状
態を呈し、所定の電圧の印加状態で透明状態を呈するモ
ードの液晶や、電圧無印加状態で透明状態を呈し、印加
状態で白濁状態を呈するモードの液晶が用途に応じて選
択される。
【0029】図1は、電圧無印加状態で白濁状態を呈
し、印加状態で透明状態を呈するモードの液晶の電圧
(V)と透過率(%)の関係をグラフにしたものであ
る。電圧が0〜Vまでは一定の透過率(液晶物質に
よって異なるが透過率約20%以下位の範囲内で一定の
値を示す)を示し、電圧V〜Vの範囲で透過率が著
しく変化し、そして、電圧V以上になるとまた一定
の透過率(液晶物質によって異なるが透過率約80〜9
0%の範囲内で一定の値を示す)状態で推移する。とこ
ろで、携帯時計等に使用する液晶セルは2V〜5V位の
低電圧で駆動させるために誘電率の異方性が著しく大き
い液晶物質が選択される。現在ELの発光駆動には30
V以上の印加電圧が必要とされている。このような使用
電圧のもとでは、誘電率の異方性の小さい液晶物質を選
択することによって図1の電圧値V,Vを高い電圧
値に設定することができる。また、電圧V〜Vにお
ける透過率変化のカーブ傾きは液晶物質の誘電率によっ
て変動する。誘電率の高い液晶物質の基では急激な立ち
上がりカーブを示し、誘電率が低くなるに従ってカーブ
がなだらかなものとなる。
【0030】図1から、電圧0〜Vまでの範囲は透
過率は一定の値を示し一番低い。このことは逆に液晶が
完全な白濁状態を示し、反射率が一番高い状態にある。
また、白濁状態は光の散乱状態になっている。電圧V
以上では透過率が一番高く透明状態になっている。
逆にこのときは反射率は一番低い状態にある。電圧V
〜Vの範囲では透過率が比例的に変化する。このこと
は、液晶が白濁状態から透明状態に変化しているもの
で、透過率がこの範囲において著しく変化する。従っ
て、透過率或いはまた反射率はこの範囲での電圧設定で
自由に選択できる。
【0031】電圧無印加状態で透明状態を呈し、所定の
電圧印加状態で白濁状態を呈する液晶を用いた場合は図
1とは全く逆の作用が現れる。即ち、電圧無印加状態で
非常に高い透過率を示し、所定の電圧印加状態で透過率
は非常に低くなり、この時逆に反射率は一番高くなると
共に光の散乱が著しい状態となる。
【0032】ここで、液晶セル等のバックライトとして
使用する場合は、電圧無印加状態で白濁状態を呈し、印
加状態で透明状態を呈するモードの液晶を選択するのが
好適である。また、その中で誘電率の高い液晶を選択す
るのが好ましい。また、バックライトとして使用するE
Lは片面発光が望ましいので光り放出面側の反対面側の
ガラス基板に反射機能を設ける構造が取られる。
【0033】上記構成の基で、TN型液晶セルを用いた
ときの表示状態は、外界が明るい時におけるEL非点灯
時(即ち、電圧無印加状態)では、白濁した液晶が非常
に高い反射率の基で外光を散乱反射させ、明るい白色反
射光が得られる。そして、明るく白色化した背景部分の
中に黒色の表示が現れるのでコントラスト比が高くなり
明るく鮮明な表示が得られる。また、暗いときにおいて
は、ELに電圧を印加すると液晶の高い誘電作用の基で
発光層が発光してEL点灯が行われる。また同時に、液
晶が透明状態になるので発光した光が透明な液晶を非常
に高い透過率のもとで透過し、液晶セルの表示を明るく
照明する。従って、明るく照明された液晶セルの表示が
得られる。
【0034】本発明は一対のガラス基板内に発光層と液
晶を封入した構成としたことで発光層の発光と液晶の透
過率或いは反射率を印加電圧によって自由に変化させる
ことができる。そして、明るいときには外光を最大に散
乱反射させて表示を鮮明にし、暗いときのEL点灯時に
は発光した光を最大に透過して表示を非常に明るく照明
する。しかも、簡単な構成でもってELが形成できるの
で非常に安いコストで制作できる。
【0035】更に、発光層をガラス基板で封止した構造
をとっているので湿気の侵入が完全に遮断されて非常に
耐湿性に優れたものとなる。
【0036】また、両電極の間に液晶が層をもって封入
されるので、両電極のショートモードを起こすことがな
く、発光層の絶縁破壊が発生しない。
【0037】
【実施例】図2に示す構造のELは本発明の第1実施例
のもので、携帯時計や携帯電話等の表示器として使用さ
れる液晶セルのバックライトとして使用したものであ
る。図2はその断面図を示す。40は本発明のELで、
液晶セル10の下面側に配設される。ここでの液晶セル
10は偏光板を持ったTN型液晶である。本発明のEL
40は、対向して配置された上下のガラス基板41, 4
2と、その内面にそれぞれ設けられた電極43, 44
と、電極44上に設けられた発光層45と、発光層45
と電極43との隙間に封入された液晶46と、液晶46
を封止する封止部材47とで構成される。尚、電極43
及び電極44の一部分からは導通パターン43a及び4
4aが封止部材47の外部にまで延設された構造になっ
ていて、電圧印加はこの導通パターンを介して行われ
る。また、図中省略されているが発光層45と電極43
の隙間には一定寸法の透明なスペーサボールが一定間隔
に設けられて一定の隙間に保持している。
【0038】ここで、電極43は透明電極であり、酸化
インジウムに酸化錫をドーピングして得られたITO粉
末を蒸着して形成したものである。電極44は反射率が
高く導電性の良い電極で、本実施例ではアルミ蒸着の金
属電極を形成したものであるが、特に金属電極に限定す
るものではなく反射率が高く、導電性の良い電極であれ
ば良い。発光層45は硫化亜鉛を発光母体として微量の
金属やハロゲン元素の附活剤をドーピングして得られた
粉末発光体をシアノエチル化合物等の高誘電樹脂バイン
ダーに分散して印刷形成したものである。液晶46は、
本実施例では電圧無印加状態で白濁状態を呈し、電圧印
加状態で透明状態を呈するモードの液晶を使用してい
る。このモードの液晶としてはPNLCD(ポリマーネ
ットワーク液晶),相転移型液晶がある。また、ここで
の液晶は比較的誘電率の高いものを選択するのが好まし
い。封止部材47はフリットガラス等が使用され、上下
のガラス基板41, 42に接着される。尚、この封止部
材47には1カ所開口部が設けられて、その開口部より
真空注入方法により液晶46が注入され、注入後開口部
は封止される。透明なスペーサボールは微小粒径のガラ
スボール等が使用され、スクリーン印刷法で一定間隔に
格子状に1個1個配設する。このスペーサボールの粒径
は液晶の層厚を決定するもので、液晶の層厚は薄い方が
誘電率を高めるので好ましいが、確実に絶縁する必要が
あるので発光層45の表面凹凸差も考慮して好ましい粒
径を選択するのが望ましい。
【0039】上記構成の基で、導通パターン43a, 4
4aを介して電極43及び44に所要の電圧を印加する
と発光層45が発光する。
【0040】また、このモードの液晶は図1のグラフで
示すごとく、電圧無印加即ち電圧0で白濁状態を呈し光
透過率は非常に低く、逆に反射率は非常に高く、且つ光
が散乱して反射する。また、所定の電圧印加の基では透
明状態を呈して非常に高い透過率を示す。
【0041】外界が明るいときはELは非点灯状態で使
用される。即ち外界の明るい外光のみで液晶セルの表示
を視認する。明るいときはELは非点灯状態であるから
ELには電圧が印加されていない状態であり、液晶は白
濁状態を呈している。この時、数字, 文字等の表示を表
す表示部分は液晶セル10に入射した外光が液晶セル1
0の偏光板に吸収されるので黒色表示を示す。表示部分
以外の背景部分は液晶セル10を透過してEL40に入
射する。この入射光は白濁状態の液晶46で散乱され、
非常に高い反射率のもとで散乱反射光として再び液晶セ
ル10に入射する。また、一部は散乱透過光とし発光層
45に入射するが発光層45及び電極44に反射されて
再び液晶46を透過して散乱透過光として液晶セル10
に入射する。従って、背景部分は多くの散乱反射光が戻
ってくるので明るい白色光が得られ、黒の表示部分と高
いコントラスト比となって明るい鮮明な表示が得られ
る。
【0042】暗いときにおいて、EL40に所要の電圧
を印加すると発光層45が発光する。と同時に液晶46
は透明状態となり発光した光の多くが液晶46を透過し
て液晶セル10に入射する。そして、液晶セル10の背
景部分を透過して外界に放射されるので黒表示部分は明
るく照明され鮮明に視認される。
【0043】また、発光時において透過率を少し下がっ
た状態、即ち、液晶が僅か白濁した状態を示す状態の電
圧を選定して使用することもできる。このような場合は
発光した光が液晶によって少し散乱現象を起こして透過
するので、液晶の透明状態よりも少し明るさは低下する
ものの均一な明るさで柔らかな光を得ることができる。
このように発光した光の明るさや均一さを自由に調整し
て使用することができる。尚、本実施例においては液晶
セル10とEL40とに少し隙間を設けたものとなって
いるが、両者を接着して一体化した構成であっても同じ
効果を得ることができる。
【0044】上記構造での電極44は反射率の高い電極
で形成している。特に反射率が高いことによって、EL
の点灯時であればELの光を、非点灯時であれば外光を
多く反射するので光を有効に活用できる。
【0045】また、上記構造でのELは、全面ガラスで
もって発光層と液晶を封入した構造をとっている。外部
からの湿気侵入が完全に防止されるので発光層発光体の
変質が発生せず、長い寿命が得られる。
【0046】また、液晶はガラス基板内に透明なスペー
サボールを介して設けられた一定の隙間の中に封入され
るので液晶の層厚はどの部分も均一な厚みとなり、均一
な誘電率が得られことによって発光輝度のムラが発生し
ない。また、両電極の間に絶縁性のある液晶が介在する
ので両電極間のショートモードは発生するようなことが
なく、発光層の絶縁破壊は起こり難い。
【0047】また、液晶を封入したELにおいては発生
した熱は液晶を介してガラス基板に伝導されて外部に放
出されるので蓄熱が防止できる効果も得られる。
【0048】図3に示す構造のELは本発明の第2実施
例のもので、第1実施例と同様液晶セルのバックライト
に使用したものである。図3はその断面図を示す。50
は本発明のELで液晶セル10の下面側に配設される。
このEL50は、対向して配置される一対の上下のガラ
ス基板51, 52と、その内面に設けられた電極53,
54と、電極53に設けられた誘電体層58と、電極5
4に設けられた発光層55と、誘電体層58と発光層5
5の隙間に封入された液晶56と、液晶56を封止する
封止部材57と、下ガラス基板52の外面に設けられた
反射膜59とで構成される。尚、図中省略してあるが透
明なスペーサボールが誘電体層58と発光層55の隙間
に一定間隔をおいて設けられて隙間を一定の間隔に保持
している。
【0049】ここで、電極53, 54は透明電極で、I
TO粉末を蒸着形成したものである。発光層55は実施
例1と同様粉末発光体をシアノエチル化合物等の高誘電
樹脂バインダーに分散して印刷形成する。また、液晶5
6は第1実施例と同様に電圧無印加状態で白濁状態を呈
し、印加状態で透明状態を呈するモードの液晶が選択さ
れる。誘電体層58は、酸化アルミや酸化シリコン等の
透明な高誘電材をシアノエチル化合物等の高誘電樹脂バ
インダーに分散して印刷形成したものである。反射膜5
9は本実施例では白色塗料で印刷形成したものである
が、特に限定するものではなく高反射率を示すものであ
れば良い。
【0050】上記構成の基では、誘電体層58を設ける
ことによって更に発光層への電界強度を高めて発光輝度
を高める働きを成す。また同時に透明な高誘電材を分散
してあるので光を散乱させる働きも成す。EL非点灯時
における外光の基ではこの誘電体層58での散乱反射と
白濁した液晶56での散乱反射で多くの外光が散乱反射
してより一層表示を鮮明にする。また、暗いときのEL
点灯時はEL発光の光を散乱させて晶セル10を透過
し、表示を照明するため柔らかくムラのない均一な発光
色の基で鮮明な表示が得られる。
【0051】また、第1実施例で述べたと同様にガラス
を使用していることによる耐湿効果、液晶なる絶縁層を
設けていることによるショートモードの防止効果等を得
る。
【0052】また、本実施例では、上ガラス基板51及
び下ガラス基板52共に透明電極を設けていることによ
り部品の共通性を図ることができコストメリットの効果
も得られる。
【0053】また、本実施例では、反射膜59を下ガラ
ス基板52の外面に設けて片面発光のELとしたもので
ある。反射膜を設けなければ両面発光のELを得ること
ができ、選択の自由性が得られる。
【0054】図4に示す構造のELは本発明の第3実施
例のもので、第1実施例と同様液晶セルのバックライト
に使用したものである。図4はその断面図を示す。この
EL60は、図2に示される実施例1の構成と異なると
ころは、上ガラス基板41の上面に透明な電磁シールド
膜61を設け、更に、下ガラス基板42に設けた電極4
4と接続させてアース(GND)に接地した構成を取っ
ている。
【0055】この透明な電磁シールド膜61はITO粉
末を透明な樹脂バインダーに分散させて印刷で形成す
る。また、この電磁シールド膜61は全面にべた塗り、
或いは格子状, 亀の子状, ストライプ状等の形状で形
成したものでも良い。
【0056】この電磁シールド膜61は電極44と接続
導通が図られてアースに接地される。このように電磁シ
ールド膜を設ける構成とすることによって電極から発生
する電磁波は電磁シールド膜で遮断されるので、上部に
設けられた液晶セルに電磁ノイズの影響を及ぼすことが
なく、保護する効果を得る。
【0057】図5示す構造のELは本発明の第4実施例
のもので、第1実施例と同様液晶セルのバックライトに
使用したものである。図5はその断面図を示す。70は
本発明のELで液晶セル10の下面側に配設される。こ
のEL70は、対向して配置された一対の上下のガラス
基板71, 72と、その内面に対向して設けられた電極
73, 74と、電極74上に設けられた発光層75と、
この発光層75上に設けられたカラー層78と、電極7
3とカラー層78との一定の隙間に封入された液晶76
と、この液晶76を封止する封止部材77とで構成され
る。ここで、電極73は透明電極であり、電極74は反
射率の高い金属電極である。そしてこれらの電極73及
び74はそれぞれ2つの領域73a, 73b及び74
a, 74bに区分けされて対向して配置されている。ま
た、区分けされた電極はそれぞれ絶縁されており、図中
省略してあるがそれぞれの区分けされた電極からは導通
パターンが封止部材77の外部にまで延設されている。
また、図中省略しているが液晶76が封入されているカ
ラー層78と電極73との隙間には透明なスペーサボー
ルが一定間隔に配設されて一定の隙間を形成している。
また、ここでのカラー層78は電極73, 74と同様に
同じ領域の基で2つの領域78a, 78bに区分けされ
ており、それぞれカラーの色が異なるものである。この
カラー層78は透明樹脂バインダーに蛍光顔料を分散し
て形成したもので、カラー層78aと78bはそれぞれ
色の異なる蛍光顔料が分散されている。
【0058】本実施例での液晶76は第1実施例と同様
に電圧無印加状態で白濁状態を呈し、所定の電圧印加状
態で透明状態を呈するモードの液晶を使用している。こ
の構造においては、外界の明るいときでEL非点灯時に
は、第1実施例と同様白色背景の中に黒の文字、数字等
の表示が得られ、明るい鮮明な表示が得られる。一方、
暗いときで所定電圧を電極73aと電極74a及び電極
73bと電極74bに印加してEL点灯した時は、発光
層75で発光した光はカラー層78a及び78bを透過
したときに色変換されてそれぞれの領域で色の異なるカ
ラー発光色が放出される。このとき、液晶76は所定電
圧印加で透明状態になっているのでカラー発光色は非常
に高い透過率の基で液晶10に入射し、領域別に色の異
なるカラー色の背景が得られる。しかも、このカラー発
光色は発光層の光を受けて蛍光顔料が二次発光した光も
含まれるので非常に色鮮やかであり、また、非常に高い
透過率の基で現れるので非常に明るいカラー色が得られ
る。従って、黒表示が色鮮やかな明るいカラー発光色で
照明されるので明るく鮮明な表示となる。
【0059】また、本実施例では電極73及び74が2
つの領域に区分けされている。この区分け領域毎に印加
電圧を調整し液晶76の透過率を変え、カラー発光色の
濃淡を変えることができる。例えば、液晶76が透明状
態を呈し透過率が最大となる印加電圧とやや白濁状態を
呈し透過率が少し低下する印加電圧との2段階に切り替
え調整することによって、透過率が最大の状態のときは
カラー発光色が濃く明るく現れ、透過率が少し低下した
状態のときはカラー発光色が少し散乱するので明るさが
少し落ちて淡い発光色となって現れる。このように印加
電圧を自由に調整して発光カラー色の濃淡や明暗に変化
を持たせることができる。
【0060】本実施例の構造の基での発光カラー色は、
前述した従来の構造のものと比べると数段明るく且つ色
鮮やかなカラー色が得られる。また、同時に一つの構造
で発光カラー色の濃淡や明暗を印加電圧で自由に調整変
化させることができ、非常に多くのカラーバリエーショ
ンを得ることができる。
【0061】図6に示す構造のELは本発明の第5実施
例のもので、ソーラセルを有した電子時計に組み込んだ
ものである。図6はその断面図を示す。本発明のEL8
0は透光性の文字板20とソーラセル30との間に挟設
されている。文字板20はその中心部に小孔21aを設
けた透光性の文字板基板21上に透光性装飾22や時
字,マーク等の指標23を設けたものである。また、こ
こでのEL80は、その中心部に小孔81a, 82aを
設けた上下のガラス基板81, 82と、その内面に設け
たそれぞれの電極83, 84と、電極83の下面外周側
に形成した発光層85と、上下の電極83及び84との
隙間に封入された液晶86と、液晶86を封止する封止
部材87と、上ガラス基板81の外側面に設けられた紫
外線保護膜88とで構成される。尚、図中省略してある
が電極83及び84の一部から導通パターンが封止部材
87の外部にまで延設されて設けられており、その導通
パターンを介して電圧が印加される。ソーラセル30は
その中心部に小孔30aが設けられており、文字板20
とEL80とソーラセル30とに設けたそれぞれの小孔
が同一中心位置にくるように積層して組み立てられる。
そして、この小孔部分に時計用指針が配設されるもので
ある。
【0062】ここで、EL80における電極83, 84
は透明電極でITO蒸着形成した電極である。発光層8
5は粉末発光体を高誘電樹脂バインダーに分散して印刷
形成している。また、ここでの発光層は文字板20の指
標23部分を照明する目的で丁度指標23の下部に当た
る部分にのみ設けているもので、特にその位置は限定す
るものではない。又、ここでの液晶86は、電圧無印加
状態で透明状態を呈し、電圧印加状態で白濁状態を呈す
るモードの液晶を使用している。このモードの液晶とし
ては例えばDSM(ダイナミックスキャッタリングモー
ド液晶)がある。また、液晶86は誘電率の高いものが
好ましく選ばれる。また、紫外線保護膜88は本実施例
では紫外線保護シートを貼り付けたものであるが、特に
限定するものではなく紫外線吸収材が入った樹脂を印刷
形成したものでも良い。
【0063】上記構造の基において、外界の明るいとき
には、EL80は非点灯状態で使用する。従って、EL
80は電圧無印加状態であるので液晶86は透明状態を
呈している。文字板20を透過した光がEL80の透明
状態の液晶76を透過してソーラセル30に入射する。
また、一方発光層85に入射する光も透過率は下がるも
ののその一部の光が発光層を透過して更に液晶86をも
透過してソーラセル30に入射する。これらの十分な入
射光の基でソーラセル30の発電が正常に機能する。一
方、暗いときにおいては、EL80に電圧を印加すると
発光層85が発光すると同時に液晶86は白濁状態を呈
する。この発光層75の発光した光は上方の文字板20
に直接入射する光りと白濁した液晶86で散乱反射され
て文字板20に入射する光とで文字板を明るく照明す
る。
【0064】本実施例でのELは、ソーラセル上に配設
した場合においても外光がELを透過してソーラセルの
発電機能に何ら支障を与えない。また、暗いときのEL
点灯時は液晶がEL光を散乱反射させ文字板をより明る
く照明する役割を果たす。
【0065】又、本実施例でのELには紫外線防止膜を
設けてあり、ELに封入されている液晶の紫外線による
変質を防止している。直接紫外線にさらされるような状
態で使用される場合は紫外線防止膜を設けることによっ
てELの長い寿命が得られる。
【0066】また、発光層を完全にガラスで封止してい
ること、両電極を液晶なる絶縁液体で完全に隔離してい
ることなどによって絶縁破壊の発生しない且つまた耐湿
性の良いELが得られる。
【0067】図7に示す構造のELは本発明の第6実施
例のもので、ELそのものを表示体としたもので、しか
も両面から見える表示体としたものである。図7はその
断面図を示す。このEL90は、表示板として使用され
るもので、対向して配置された左右のガラス基板91,
92と、図中左側の左ガラス基板91の内面に3つの領
域に区分けされて設けられた電極93a, 93b, 93
c及び図中右側の右ガラス基板92の内面に3つの領域
に区分けされて設けられた電極94a, 94b, 94c
と、電極93a, 94b, 93cにそれぞれ設けられた
発光層95a,95b, 95cと、それぞれの発光層と
対向する電極との隙間に封入された液晶96と、この液
晶96を封止する封止部材97と、左右のガラス基板9
1, 92の外面に設けられた表示部98a, 98b, 9
8c及び表示部99a, 99b,99cと、これらの表
示部を覆う形で設けられた紫外線防止膜101, 102
とで構成される。即ち、このELは両面に上、中、下と
3つに分割された表示部を有しており、各表示部ごとに
独立した電極及び発光層を設けた構成となっている。
【0068】上記構成における左右の電極93a, 93
b, 93c及び94a, 94b, 94cはそれぞれ対向
しており、ITO蒸着の透明電極である。発光層95
a, 95b, 95cの発光色は同一発光色または異なる
発光色のものでも良く、所望のものを選択することがで
きる。異なる発光色を得るにはそれぞれ発光色の異なる
粉末発光体を使用するか、或いは色の異なる蛍光顔料を
混ぜ合わせることによって得ることができる。液晶96
は電圧無印加状態で白濁状態を呈し、印加状態で透明を
呈するモードの液晶を選択するのが好ましい。表示部9
8a, 98b, 98c及び99a, 99b, 99cは所
望の表示を設ければよく、黒字の表示やカラー表示、或
いは模様表示等自由に選択できる。また、これらの表示
部は光透過性を有するものが好ましい。そして、これら
の表示部は印刷方法等で形成できる。また、カラー蛍光
顔料を混ぜ合わせることによってカラー蛍光色の明るい
表示色を得ることもできる。紫外線保護膜101, 10
2は第5実施例と同様に紫外線保護シートを貼り付け等
して形成できる。
【0069】また、発光層、電極及び左右の表示部は
上、中、下の3つの部分に区分けしている。これらの区
分け部分はそれぞれ独立しており、3つの区分け部分を
同時に発光させることもできれば順次発光部位を変える
ことも駆動回路設計で自由に設定できる。
【0070】上記の構成にあって、外界が明るいときの
EL非点灯時においては、液晶96が白濁状態を呈して
いるため左右から射し込む外光が液晶96によって左右
それぞれに散乱反射されるので左右の表示部の表示が鮮
明に視認される。また、表示部がカラーで形成されてい
るとそのカラー色のもとで表示が視認できる。
【0071】また、暗いときのEL点灯時においては、
点灯部分の液晶96が透明状態を呈しているため発光し
た光が左右に放射されて左右の表示部を照明するので明
るく表示が視認される。また、表示部にカラー蛍光顔料
を分散させることによってカラー蛍光色での明るい表示
が得られる。
【0072】また、ELの発光部位を任意に変えること
によってそれにつれて表示部位が変わり、豊富な表示バ
リエーションを得ることができる。
【0073】また、それぞれの発光部位において印加電
圧を調整し液晶の光透過率を自由に調整することもでき
る。例えば、透明状態を呈する印加電圧の基では透過率
が非常に高くなるので明るく鮮やかな発光色が得られ
る。少し白濁状態を呈する印加電圧の基では透過率が少
し低くなり散乱現象が起こるので明るさが少し下がると
共に淡い発光色となる。このように、印加電圧を調整す
ることによって発光色の濃淡や明暗を調整することがで
き表示バリエーションを増すことができる。
【0074】また、本実施例では表側に紫外線保護膜を
設けてあるので液晶の変質、蛍光顔料の変質等が防止で
き安定した品質のもとで長期間の寿命が得られる。
【0075】上記構成のELは左右のガラス基板上に表
示部を直接設けたものであるが、別途形成した表示体を
ガラス基板に接着したものであっても良い。
【0076】図8に示す構成のELは本発明の第7実施
例のもので、EL自体を片面発光の表示体としたもので
ある。図8はその断面図を示す。本実施例のEL110
は、左右対向して配置された一対のガラス基板111,
112と、その内面に設けられた電極113, 114
と、電極114上に設けられた発光層115と、この発
光層115上に設けられた装飾層119と、装飾層11
9と電極113との隙間部分に封入された液晶116
と、液晶116を封止する封止部材117と、図中左側
の左ガラス基板111の外側面に設けられた2つの表示
部118a, 118bと、この表示部覆って設けられた
紫外線保護膜121とから構成される。
【0077】ここで、電極113はITO蒸着形成した
透明電極で、電極114はアルミ金属等で蒸着形成した
金属電極で反射率が非常に高い電極である。発光層11
5は粉末発光体を高誘電樹脂バインダーに分散して印刷
形成したものである。液晶116は電圧無印加状態で白
濁状態を呈し、所定の電圧印加状態で透明状態を呈する
モードの液晶である。装飾層119はカラーの装飾模様
等を印刷形成した装飾層で、各種のカラー蛍光顔料等を
分散させると好ましい。2つの表示部118a, 118
bは所望の表示を印刷等で形成したもので、白黒表示,
カラー表示等所望の色合いで設けることができる。ま
た、表示部を特に2つに限定するものではない。紫外線
保護膜110は紫外線保護シールを貼り付けたものであ
る。
【0078】上記構成の基では、明るいときのEL非点
灯時においては、液晶116が白濁しているので表示部
面側から入射してくる外光は液晶116で散乱反射して
表示部118a及び118bの表示を鮮明にする。
【0079】また、暗いときのEL点灯時においては、
液晶116が透明状態になっているので発光層115の
発光した光が液晶116及び装飾層119を透過して表
示部を照明する。尚、そのときに装飾層119に形成さ
れた装飾模様が現れて見えてくるので表示部の表示と装
飾模様が合体した表示模様となって明るく見えてくる。
EL非点灯時には見えなかった装飾模様が点灯時には現
れてきて装飾豊かな表示体が得られることとなる。
【0080】また、紫外線保護膜121で表示部118
a, 118bや液晶116、装飾層119の紫外線によ
る変質を防止しているので長い寿命が得られる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の一対のガ
ラス基板内に発光層と液晶を封止した構成のELは印加
電圧によって透過率、反射率が自由に変えられる。透過
性表示体と本発明のELとを組み合わせて使用する表示
機器では、点灯時においてもまた非点灯時においても明
るくて鮮明な表示が得られる。また、発光色も色鮮やか
な色調が得られる。
【0082】また、印加電圧の調整によって発光色の濃
淡や明るさの明暗等も自由に調整できるので表示色調や
明るさに非常に多くのバリエーションを持たせることが
できる。
【0083】また、発光層と液晶をガラス基板内に封止
する構造をとるため湿気の侵入が完全に防止され、発光
層の変質が防止されて耐寿命が向上する。
【0084】また、電極と発光層間に液晶の均一層が介
在するので両電極のショートモードが起きず、発光層ま
たは電極の絶縁破壊が起こり難い。
【0085】また、EL駆動において発生する熱は液晶
を介してガラス基板に伝導されて外部に放熱されるので
蓄熱が防止できる。
【0086】また、ELに電磁シールド膜を設ける構造
のものは発生する電磁波を遮断し、周りの電子機器への
電磁波影響を防止する。
【0087】また、発光層の上にカラー層を設ける構造
のものは、色変換でカラー発光色を得ると共に印加電圧
調整によってカラー発光色の濃淡や明暗を調整でき、豊
富なカラー発光表示を得ることができる。
【0088】また、電極、発光層、カラー層を複数領域
に区分けし、領域毎に印加電圧を調整することによって
数多くの表示組み合わせが得られ、表示バリエーション
が豊富に得られる。
【0089】また、紫外線保護膜を設けた構造のもの
は、液晶やカラー層の紫外線劣化を防止し、寿命を向上
させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電圧無印加状態で白濁状態を呈し、印加状態で
透明状態を呈するモードの液晶の電圧(V)と透過率
(%)との関係グラフである。
【図2】本発明第1実施例のELの要部断面図である。
【図3】本発明第2実施例のELの要部断面図である。
【図4】本発明第3実施例のELの要部断面図である。
【図5】本発明第4実施例のELの要部断面図である。
【図6】本発明第5実施例のELと文字板、ソーラセル
を組合せたところの要部断面図である。
【図7】本発明第6実施例のELの要部断面図である。
【図8】本発明第7実施例のELの要部断面図である。
【図9】従来技術のELの要部断面図である。
【図10】従来技術のELの要部断面図である。
【符号の説明】
10 液晶セル 20 透過性の文字板 30 ソーラセル 40、50、60、70、80、90、110 EL 41、51、71、81 上ガラス基板 91、111 左ガラス基板 42、52、72、82 下ガラス基板 92、112 右ガラス基板 43,53、73、73a、73b、83、93a、9
3b、93c、113 電極 44、54、74、74a、74b、84、94a、9
4b、94c、114 電極 45、55、75、85、95a、95b、95c、1
15 発光層 46、56、76、86、96、116 液晶 47、57、77、87、97、117 封止部材 58 誘電体層 59 反射膜 61 電磁シールド膜 88、101、102、121 紫外線保護膜 78、78a、78b カラー層 98a、98b、98c、99a、99b、99c、1
18a、118b 表示部
フロントページの続き Fターム(参考) 2H091 FA14Y FA14Z FA43Y FA44Y FD04 FD06 GA02 GA03 LA06 LA08 LA12 LA18 3K007 AB00 AB02 AB04 AB05 AB13 AB14 AB17 BB01 CA01 CB01 DA04 DA05 DB02 DC03 EA04 EB04 FA01

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その内面に電極が形成されて対向して配
    置された一対のガラス基板の少なくとも一方の電極上に
    は発光層が形成され、前記対向して配置された一対のガ
    ラス基板内には液晶が封止部材によって封入されている
    ことを特徴とするエレクトロルミネッセンス。
  2. 【請求項2】 その内面に電極が形成されて対向して配
    置された一対のガラス基板の一方の電極上には発光層が
    形成され、他方の電極上には誘電体層が形成され、前記
    対向して配置された一対のガラス基板内には液晶が封止
    部材によって封入されていることを特徴とするエレクト
    ロルミネッセンス。
  3. 【請求項3】 その内面に電極が形成されて対向して配
    置された一対のガラス基板の少なくとも一方の電極上に
    は発光層が形成され、前記対向して配置された一対のガ
    ラス基板内には液晶が封止部材によって封入されている
    エレクトロルミネッセンスと、透過性表示体とを備えて
    いることを特徴とする表示機器。
  4. 【請求項4】 その内面に電極が形成されて対向して配
    置された一対のガラス基板の一方の電極上には発光層が
    形成され、他方の電極上には誘電体層が形成され、前記
    対向して配置された一対のガラス基板内には液晶が封止
    部材によって封入されているエレクトロルミネッセンス
    と、透過性表示体とを備えていることを特徴とする表示
    機器。
  5. 【請求項5】 前記エレクトロルミネッセンスを構成す
    る一対のガラス基板のそれぞれの内面に形成される電極
    は、透明電極であることを特徴とする請求項1〜4記載
    のエレクトロルミネッセンス。
  6. 【請求項6】 前記エレクトロルミネッセンスを構成す
    る一対のガラス基板のそれぞれの内面に形成される電極
    は、一方は透明電極であり、他方は光反射率の高い電極
    であることを特徴とする請求項1〜4記載のエレクトロ
    ルミネッセンス。
  7. 【請求項7】 前記エレクトロルミネッセンスを構成す
    る一対のガラス基板の光放出面側とは反対側に当たるガ
    ラス基板の外側面に光の反射膜を設けたことを特徴とす
    る請求項1〜4記載のエレクトロルミネッセンス。
  8. 【請求項8】 前記エレクトロルミネッセンスを構成す
    る一対のガラス基板内に封入される液晶は、電圧無印加
    状態で白濁状態を呈し、所定の電圧印加状態で透明状態
    を呈することを特徴とする請求項1〜4記載のエレクト
    ロルミネッセンス。
  9. 【請求項9】 前記エレクトロルミネッセンスを構成す
    る一対のガラス基板内に封入される液晶は、電圧無印加
    状態で透明状態を呈し、所定の電圧印加状態で白濁状態
    を呈することを特徴とする請求項1〜4記載のエレクト
    ロルミネッセンス。
  10. 【請求項10】 前記エレクトロルミネッセンスを構成
    する一対のガラス基板の光放出面側に当たるガラス基板
    の外側面に紫外線保護膜を設けたことを特徴とする請求
    項1〜4記載のエレクトロルミネッセンス。
  11. 【請求項11】 前記エレクトロルミネッセンスを構成
    する一対のガラス基板の何れか一方のガラス基板の外側
    面に電磁シールド膜を設けたことを特徴とする請求項1
    〜4記載のエレクトロルミネッセンス。
  12. 【請求項12】 前記エレクトロルミネッセンスを構成
    する一対のガラス基板のそれぞれの内面に形成される電
    極に印加する印加電圧は任意に変えることができること
    を特徴とする請求項1〜4記載のエレクトロルミネッセ
    ンス。
  13. 【請求項13】 前記エレクトロルミネッセンスを構成
    する一対のガラス基板の電極上に形成される発光層の上
    面に蛍光顔料を分散したカラー層を設けたことを特徴と
    する請求項1〜4記載のエレクトロルミネッセンス。
  14. 【請求項14】 前記エレクトロルミネッセンスを構成
    する一対のガラス基板のそれぞれの内面に形成される電
    極は複数の領域に区分けされていることを特徴とする請
    求項1〜4記載のエレクトロルミネッセンス。
  15. 【請求項15】 前記エレクトロルミネッセンスを構成
    する一対のガラス基板の電極上に形成される発光層は複
    数の領域に区分けされていることを特徴とする請求項1
    〜4記載のエレクトロルミネッセンス。
  16. 【請求項16】 前記請求項13において、蛍光顔料を
    分散したカラー層は複数の領域に区分けされ、それぞれ
    カラー色が異なることを特徴とするエレクトロルミネッ
    センス。
  17. 【請求項17】 前記請求項14において、複数の領域
    に区分けされている電極に印加される印加電圧は領域毎
    に任意に変えることができることを特徴とするエレクト
    ロルミネッセンス。
  18. 【請求項18】 前記エレクトロルミネッセンスと透過
    性表示体とを一体的に設けたことを特徴とする請求項3
    または4記載の表示機器。
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