JP3879356B2 - 有機エレクトロルミネッセンス光源 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス光源 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は有機エレクトロルミネッセンス(以下、エレクトロルミネッセンスをELと略記する)素子を用いた光源に関する。
【0002】
【従来の技術】
少なくとも一層の発光性有機層が陰極と陽極に挟まれている構造を特徴とする有機EL素子は、無機EL素子に比べて印加電圧を大幅に低下させることができ、多彩な発光色の素子が作成可能である。従って、より高性能な有機EL素子を得るため、材料の開発・改良をはじめ、様々なデバイス構造が提案されており、活発な研究が行われている。また、この有機EL素子については既に様々な発光色の素子、また高輝度、高効率の素子が開発されており、表示装置の画素としての利用や光源としての利用など多種多様な実用化用途が検討されている。
【0003】
有機EL素子を光源として用いる従来の技術として、特開平10−50124号公報を挙げることができる。この公報では、液晶表示装置を前面から照明するフロントライト、あるいは液晶表示装置を背面から照明するバックライトの光源として、線状パターンを有する有機EL素子を用いる技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前述の従来技術では、白色に発光する光源を得るために、赤色発光有機EL素子、緑色発光有機EL素子及び青色発光有機EL素子を独立に配置している。従って白色発光を得るための最適な輝度比を得るために、各素子における駆動電圧を調節する必要が生じ、よって電源からの配線も複雑化するという問題点があった。また、非常に細い線状光源において、複数の有機EL素子を並べて配置することは素子の設置面積上困難であるという問題点があった。
【0005】
本発明はこのような問題点を解決するもので、赤色発光性有機層、緑色発光性有機層及び青色発光性有機層を透明基板上に並べて配置し共通の電極で挟み、各層の面積比或いは数量比を調節し、さらに透明基板の端面に有機EL素子の発光を集中させることにより、一定の電圧を印加するだけで高輝度な白色光が得られる線状光源を提供することを目的としている。また、透明基板の端面から射出される光を利用することで、幅1mm以下の非常に細い線状光源を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、下記構成の有機EL光源が提供される。
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の有機EL光源は、光透過性、および導光性を有する透明基板と、赤色、緑色、青色の各色光を発する各色発光性有機層を有する発光層と、を少なくとも備え、発光層は、赤色発光性有機層と緑色発光性有機層と青色発光性有機層とによる配列を基準配列として、基準配列が透明基板の長手方向に複数回繰り返して構成され、発光層における各色発光性有機層は、陽極と、陰極とをそれぞれ共通とするとともに、陽極および陰極に狭まれた積層構造を成し、透明基板の長手方向における厚さ方向の一端面から発光層が発する各色光が混合された白色光を射出することを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色発光性有機層による配列を基準配列とし、当該基準配列を透明基板の長手方向に複数回繰り返して配置することから、透明基板の長手方向における厚さ方向の一端面に沿ったどの部分においても、R,G,Bの基準配列が密接して配置されている。よって、当該一端面のどの部分からもR,G,B光が混合された白色光を得ることができる。
従って、線状の白色光を得ることができる有機EL光源を提供することができる。
さらに、発光層における各色発光性有機層は、陽極と、陰極とをそれぞれ共通とするとともに、陽極および陰極に狭まれた積層構造を成すことから、当該電極間に一つの定電圧を印加することにより、簡便に全ての発光性有機層を発光させることができる。
【0009】
本発明の有機EL光源によれば、基準配列における赤色発光性有機層の面積は、緑色発光性有機層、および青色発光性有機層の面積よりも大きいことが好ましい。
【0010】
この構成によれば、基準配列における赤色発光性有機層の面積は、緑色発光性有機層、および青色発光性有機層の面積よりも大きくなっており、この面積比率は、電極間に印加される定電圧により白色光を合成するために必要な各色光の光量から導出された面積比率となっている。よって、一つの定電圧を印加するだけで簡便に線状の白色光を得ることができる。
従って、簡便に線状の白色光を得ることができる有機EL光源を提供することができる。
【0011】
本発明の有機EL光源によれば、基準配列における各色発光性有機層の面積比率は、青色発光性有機層の面積を1としたときに、緑色発光性有機層の面積が略1.5、赤色発光性有機層の面積が略2.5であることが好ましい。
【0012】
この構成によれば、基準配列におけるR:G:Bの面積比率は、「2.5」:「1.5」:「1」となっていることから、R,G,Bのバランスが取れた白色光を合成するために必要な各色光の光量を得ることができる。
従って、簡便に線状の白色光を得ることができる有機EL光源を提供することができる。
【0013】
本発明の有機EL光源によれば、基準配列は、それぞれが同一の面積を有する少なくとも一つずつの赤色、緑色、青色の各色発光性有機層を含んで構成され、基準配列における赤色発光性有機層の数量は、緑色発光性有機層、および青色発光性有機層の数量よりも多いことが好ましい。
【0014】
この構成によれば、基準配列における赤色発光性有機層の数量は、緑色発光性有機層、および青色発光性有機層の数量よりも多くなっており、この数量比率は、電極間に印加される定電圧により白色光を合成するために必要な各色光の光量から導出された数量比率となっている。よって、一つの定電圧を印加するだけで簡便に線状の白色光を得ることができる。
従って、簡便に線状の白色光を得ることができる有機EL光源を提供することができる。
【0015】
本発明の有機EL光源によれば、基準配列における各色発光性有機層の数量比率は、青色発光性有機層の数量を1としたときに、緑色発光性有機層の数量が1、赤色発光性有機層の数量が2であることが好ましい。
【0016】
この構成によれば、基準配列におけるR:G:Bの数量比率は、「2」:「1」:「1」となっていることから、R,G,Bのバランスが取れた白色光を合成するために必要な各色光の光量を得ることができる。
従って、簡便に線状の白色光を得ることができる有機EL光源を提供することができる。
【0017】
本発明の有機EL光源は、発光層が搭載された面を含む透明基板の外周を、透明基板の長手方向における厚さ方向の一端面を残して覆うための光拡散性を有する反射性部材をさらに備えることが好ましい。
【0018】
各色発光性有機層が発する光は、主に陽極側から出射され、出射された光は、角柱をなした透明基板内部の界面で反射を繰り返すことにより混色および混合されて出射ライン端面から出射される光と、透明基板内部の他の界面から漏光として外部に漏れ出すものとに大別される。また、わずかながら各色発光性有機層の陰極側から発せられる光(漏光)もある。
この構成によれば、これらの漏光は、出射ライン端面以外の透明基板の外周を覆う反射性部材により反射され、再度、透明基板に入射し、透明基板内部の界面で反射を繰り返すことにより混色および混合されて出射ライン端面から出射される。
よって、漏光を有効な光として活用するとともに、光の輝度を向上させることができる。また、有機EL光源における出射ライン端面以外からの光漏れを防止することができる。
従って、簡便に高輝度の線状白色光を得ることができる有機EL光源を提供することができる。
【0019】
(7)本発明の有機EL光源は、発光性有機層が搭載された面を含む透明基板の外周を、透明基板の長手方向における厚さ方向の一端面を残して覆うための光拡散性を有する反射性部材をさらに備えることが好ましい。
【0020】
各色発光性有機層が発する光は、主に陽極側から出射され、出射された光は、角柱をなした透明基板内部の界面で反射を繰り返すことにより混色および混合されて出射ライン端面から出射される光と、透明基板内部の他の界面から漏光として外部に漏れ出すものとに大別される。また、わずかながら各色発光性有機層の陰極側から発せられる光(漏光)もある。
この構成によれば、これらの漏光は、出射ライン端面以外の透明基板の外周を覆う反射性部材により反射され、再度、透明基板に入射し、透明基板内部の界面で反射を繰り返すことにより混色および混合されて出射ライン端面から出射される。
よって、漏光を有効な光として活用するとともに、光の輝度を向上させることができる。また、有機EL光源における出射ライン端面以外からの光漏れを防止することができる。
従って、簡便に高輝度の線状白色光を得ることができる有機EL光源を提供することができる。
【0021】
(8)上記(5)又は(6)の有機EL光源において、前記発光性有機層が全て等面積であり、前記ユニット内の前記発光性有機層の数量を調節することで白色発光を得ることを特徴とする有機EL光源。
【0022】
上記構成によれば、共通の電極に狭持された等面積の赤色、緑色及び青色発光性有機層の数量比を調節することにより、一定の電圧を印加するだけで白色発光を示す線状光源を提供できる。
【0023】
(9)上記(1)乃至(8)のいずれかの有機EL光源において、前記透明基板が1つの端面を残し光拡散性を有する反射性部材で巻き回されていることを特徴とする有機EL光源。
【0024】
上記構成によれば、光拡散性の反射シートを巻き回すことで、透明基板中で各発光性有機層から発せられた各色の光が十分混合され、赤色、緑色及び青色が十分に混色された白色発光を示す線状光源を提供できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0026】
(第1の実施形態)
図1(a)は,本発明の第1の実施形態の平面図であり、図1(b)は図1(a)のAB断面図である。なお、図1(a)は図を見易くするために、構成要素を一部省いて描いてある。
【0027】
第1の実施形態は、光透過性、導光性のある外形寸法6mm×50mm、厚さ0.7mmの透明基板101に陽極102を形成し、その上に赤色発光機能を有する有機層103Rと緑色発光機能を有する有機層103G、及び青色発光機能を有する有機層103Bを前記透明基板上の長軸方向にそれぞれ並べて成膜し、さらに陰極104を形成したものを、透明或いは半透明の封止基板106で封止処理し、透明基板101の一つの端面108を残し光拡散性反射シート107を巻き回したものである。
【0028】
本実施形態では、光透過性、導光性のある透明基板101として一般的なソーダガラスを用いるが、他にも石英系、多成分系、希土類元素ドープ石英系、希土類元素ドープ多成分系のガラス材料を用いることができる。
【0029】
陽極は光を取り出す側の電極として用いられることが多く、本発明においても例外ではない。従って透明或いは半透明な電極が好ましい。本発明では透明電極102としてITO(錫ドープ酸化インジウム)を用いるが、他にもIZO(亜鉛ドープ酸化インジウム)、ZnO、SnO2、In23等を用いることができる。
【0030】
陽極の厚さは、50〜500nm、特に50〜300nmの範囲が好ましい。また、その上限は特に制限はないが、あまり厚いと透過率の低下や剥離などが生じる可能性があり、また厚さが薄すぎると、電極として十分な効果が得られず、製造時の膜強度等の点でも問題がある。
【0031】
また、R、G、Bの発光性有機層の配列順はこの限りではない。
【0032】
有機層の膜厚においても特に制限されるものではなく、形成方法によっても異なるが、通常5〜500nm程度、特に10〜300nmとすることが望ましい。
【0033】
また、発光機能を有する有機層は、低分子、高分子を問わず、真空蒸着の他に、スパッタリング、スピンコート、ディッピング、インクジェット方式など様々な成膜手法を選択することができる。
【0034】
陰極104は導電性物質であればよく、本実施形態では、マグネシウムと銀を10:1の割合で真空蒸着により混合した合金で膜厚200nmの陰極を形成する。陰極材料としてはこの限りではなく、アルミニウムやカルシウム、アルミニウムとリチウムの2成分系の合金などが挙げられる。
【0035】
陰極の厚さは通常1〜500nm程度である。特に、50〜300nmの範囲が望ましい。
【0036】
封止基板の材料としては、平板状かつ透明或いは半透明の材料が挙げられる。本実施形態では一般的なソーダガラスを用いる。しかしその限りではなく、ホウケイ酸ガラス、アルミノケイ酸ガラス、シリカガラス、石英、樹脂等を用いることができる。
【0037】
封止基板106を接着するために用いる接着剤105は、一般的に透明或いは半透明で、水分や活性ガス等を通しにくい性質であることが望ましい。本実施形態では光硬化性のエポキシ樹脂を用いる。しかしこの限りではなく、熱硬化性のエポキシ樹脂なども用いることができる。また、図示はしていないが、接着工程が有機薄膜を劣化させる場合、有機薄膜を保護する手段を設ける。
【0038】
光拡散性反射シート107としては、酸化チタンや酸化亜鉛などの白色顔料が練り込まれたプラスチックシートや、白色顔料が塗布されたアルミ板などが挙げられる。本実施形態では酸化チタンの練り込まれたポリエチレンテレフタレート性のシートを用いた。
【0039】
光拡散性反射シートを巻き回すことで、各発光性有機層から放出されたR、G、B各色の光を十分混合することができ、透明基板の端面108からR、G、Bが十分に混色された白色光109を得ることができる。
【0040】
光拡散性反射シートを巻き回すことで、有機EL素子から垂直に放射された光を拡散反射させて、透明基板の端面108からの放射光109に寄与させることができる。また本来光を放出する部位である透明基板の端面以外での光の漏れを防ぎ、透明基板の端面から放射される光の輝度を向上させることができる。すなわち有機EL素子から発せられた光を有効に利用することができる。
【0041】
各色の発光性有機薄膜の画素面積は、例えば赤色発光性有機薄膜が0.5mm×0.4mm、緑色発光性有機薄膜が0.3mm×0.4mm、青色発光性有機薄膜が0.2mm×0.4mmとすることができる。しかしこの限りではなく、各色の発光性有機薄膜の性能を考慮の上、R、G、Bのバランスがとれた白色発光が得られる面積比率にすることが望ましい。
【0042】
また本実施形態では、赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)の発光性有機層の配列を透明基板の長軸方向に35回程度繰り返して配置するが、繰り返しの回数はこの限りではなく、より多く繰り返す方が、R、G、Bの混色や光源の耐久性の面からも望ましい。
【0043】
本実施形態で作成した有機EL光源は、図1に示すように、光は端面からのみ発せられるため、高輝度な線状光源となりうる。
【0044】
また、全ての発光性有機層が共通の陽極と陰極に狭まれた構造をとるため、一定の電圧を印加するだけで全ての発光性有機層を点灯させることができ、白色発光を得ることができる。
【0045】
本実施形態における有機EL光源は、透明基板の端面から白色光を射出するため、フルカラーの液晶表示装置におけるフロントライトやバックライトの光源として導光板の端面に配置して用いることができる。
【0046】
(第2の実施形態)
図2(a)は,本発明の第2の実施形態の平面図であり、図2(b)は図2(a)のCD断面図である。なお、図2(a)は図を見易くするために、構成要素を一部省いて描いてある。
【0047】
第2の実施形態は、光透過性、導光性のある外形寸法6mm×50mm、厚さ0.7mmの透明基板101に陽極102を形成し、その上に赤色発光機能を有する有機層103Rを2つと緑色発光機能を有する有機層103G、及び青色発光機能を有する有機層103Bを前記透明基板上の長軸方向にそれぞれ並べて成膜し、さらに陰極104を形成したものを、透明或いは半透明の封止基板106で封止処理し、一つの端面108を残し光拡散性反射シート107を巻き回したものである。
【0048】
本実施形態における各発光性有機層の成膜面積は同じであり、例えば0.3mm×1mmにすることができる。ただし、よりR、G、Bのバランスがとれた白色光を得るため、さらに発光性有機層の面積比を変えることもできる。
【0049】
赤色発光性有機層と緑色発光性有機層、及び青色発光性有機層の数量比は2:1:1に設定しているが、この限りではなく、各色の発光性有機薄膜の性能を考慮の上、R、G、Bのバランスがとれた白色発光が得られる数量比にすることが望ましい。
【0050】
R、G、Bの発光性有機層の配列順はこの限りではない。
【0051】
また、本実施形態では、R、G、Bの発光性有機層の配列を透明基板の長軸方向に30回程度繰り返して配置するが、繰り返しの回数はこの限りではなく、より多く繰り返す方が、R、G、Bの混色や光源の耐久性の面からも望ましい。
【0052】
その他の素子構成は、第1の実施形態と同様である。
【0053】
本実施形態で作成した有機EL光源は、図2に示すように、光は透明基板の端面108からのみ発せられるため、高輝度な線状光源となりうる。
【0054】
また、全ての発光性有機層が共通の陽極と陰極に狭まれた構造をとるため、一定の電圧を印加するだけで全ての発光性有機層を点灯させることができ、白色発光を得ることができる。
【0055】
本実施形態における有機EL光源は、透明基板の端面から白色光を射出するため、フルカラーの液晶表示装置におけるフロントライトやバックライトの光源として導光板の端面に配置して用いることができる。
【0056】
(第3の実施形態)
図3(a)は,本発明の第3の実施形態の平面図であり、図3(b)は図3(a)のEF断面図である。なお、図3(a)は図を見易くするために、構成要素を一部省いて描いてある。
【0057】
第3の実施形態は、光透過性、導光性のある外形寸法6mm×50mm、厚さ0.7mmの透明基板101上に、赤色発光性有機層102Rが透明基板の長軸方向に20個配列するのユニット300Rと、緑色発光性有機層102Gが透明基板の長軸方向に20個配列するユニット300G、及び青色発光性有機層103Bが透明基板の長軸方向に20個配列するユニット300Bを、それぞれ透明基板の短軸方向に並べて配置し、さらに陰極104を形成したものを、透明或いは半透明の封止基板106で封止処理し一つの端面108を残し光拡散性反射シート107を巻き回したものである。
【0058】
本実施形態では、R、G、Bの各発光性有機層はそれぞれ65個程度ずつ配列するが、数量はこの限りではない。
【0059】
また、各ユニットの配置順もこの限りではない。
【0060】
本実施形態における各発光性有機薄膜の画素面積は、例えば赤色発光性有機薄膜が0.5mm×0.2mm、緑色発光性有機薄膜が0.3mm×0.2mm、青色発光性有機薄膜が0.2mm×0.2mmとすることができる。しかしこの限りではなく、各色の発光性有機薄膜の性能を考慮の上、R、G、Bが十分混色された白色発光が得られる面積比率にすることが望ましい。
【0061】
その他の素子構成は、第1の実施形態と同様である。
【0062】
本実施形態で作成した有機EL光源は、図3に示すように、光は透明基板の端面からのみ発せられるため、高輝度な線状光源となりうる。
【0063】
また、全ての発光性有機層が共通の陽極と陰極に狭まれた構造をとるため、一定の電圧を印加するだけで全ての発光性有機層を点灯させることができ、白色発光を得ることができる。
【0064】
本実施形態における有機EL光源は、透明基板の端面から白色光を射出するため、フルカラーの液晶表示装置におけるフロントライトやバックライトの光源として導光板の端面に配置して用いることができる。
【0065】
(第4の実施形態)
図4(a)は,本発明の第4の実施形態の平面図であり、図4(b)は図4(a)のGH断面図である。なお、図4(a)は図を見易くするために、構成要素を一部省いて描いてある。
【0066】
第4の実施形態は、光透過性、導光性のある外形寸法6mm×50mm、厚さ0.7mmの透明基板101上に、赤色発光性有機層102Rが透明基板の長軸方向に34個配列するのユニット400Rと、緑色発光性有機層102Gが透明基板の長軸方向に17個配列するユニット400G、及び青色発光性有機層103Bが透明基板の長軸方向に20個配列するユニット400Bを、それぞれ透明基板の短軸方向に並べて配置し、さらに陰極104を形成したものを、透明或いは半透明の封止基板106で封止処理し、一つの端面108を残し光拡散性反射シート107を巻き回したものである。
【0067】
本実施形態における各発光性有機層の成膜面積は同じである。ただし、よりR、G、Bが混色された白色光を得るため、さらに発光性有機層の面積比を変えることもできる。
【0068】
赤色発光性有機層と緑色発光性有機層、及び青色発光性有機層の数量比は2:1:1に設定しているが、この限りではなく、各色の発光性有機薄膜の性能を考慮の上、R、G、Bが十分に混色された白色発光が得られる数量比にすることが望ましい。
【0069】
各ユニットにおける発光性有機層の配列数量はこの限りではなく、特に上限、下限は設けない。
【0070】
また、各ユニットの配置順もこの限りではない。
【0071】
その他の素子構成は、第1の実施形態と同様である。
【0072】
本実施形態で作成した有機EL光源は、図4に示すように、光は透明基板の端面からのみ発せられるため、高輝度な線状光源となりうる。
【0073】
また、全ての発光性有機層が共通の陽極と陰極に狭まれた構造をとるため、一定の電圧を印加するだけで全ての発光性有機層を点灯させることができ、白色発光を得ることができる。
【0074】
本実施形態における有機EL光源は、透明基板の端面から白色光を射出するため、フルカラーの液晶表示装置におけるフロントライトやバックライトの光源として導光板の端面に配置して用いることができる。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の有機EL光源は、R、G、B各色の発光性有機層を透明基板上にパターニングし、それを共通の電極で狭持する構造をとる。よって一対の電極取り出し端子から一定の電圧を加えることにより、全ての発光性有機層を発光させることができる。さらに各発光性有機層が発する光は透明基板中で混合され、白色光として透明基板の端面から放射するため、幅1mm以下の非常に細い高輝度な白色線状光源となる。よってフルカラー液晶表示装置等のフロントライトやバックライトの光源として用いることができ、高輝度で鮮やかなフルカラー表示を可能にする。また、インバータ回路や、トランス等が不要であるため消費電力が低く抑えられることや、駆動回路が簡略化できることなど、機器の小型化につながる特徴を有する。さらに、線状の光源であることから、従来のLED点光源等を用いた表示装置と比べ輝度むらが生じにくく、視覚的にも良好な表示が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る有機エレクトロルミネセンス光源の図で、図1(a)は平面図で、図1(b)は同図(a)のAB線に沿った断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る有機エレクトロルミネセンス光源の図で、図2(a)は平面図で、図2(b)は同図(a)のCD線に沿った断面図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る有機エレクトロルミネセンス光源の図で、図3(a)は平面図で、図3(b)は同図(a)のEF線に沿った断面図である。
【図4】本発明の有機エレクトロルミネセンス光源の図で、図4(a)は平面図で、図4(b)は同図(a)のGH線に沿った断面図である。
【符号の説明】
101…透明電極
102…陽極
103R…赤色発光有機層
103G…緑色発光有機層
103B…青色発光有機層
104…陰極
105…封止剤
106…封止基板
107…光拡散性反射シート
108…透明基板の端面
109…透明基板の端面からの白色放射光
300R…赤色発光ユニット
300G…緑色発光ユニット
300B…青色発光ユニット
400R…赤色発光ユニット
400G…緑色発光ユニット
400B…青色発光ユニット

Claims (6)

  1. 光透過性、および導光性を有する透明基板と、
    赤色、緑色、青色の各色光を発する各色発光性有機層を有する発光層と、を少なくとも備え、
    前記発光層は、赤色発光性有機層と緑色発光性有機層と青色発光性有機層とによる配列を基準配列として、前記基準配列が前記透明基板の長手方向に複数回繰り返して構成され、
    前記発光層における各色発光性有機層は、陽極と、陰極とをそれぞれ共通とするとともに、前記陽極および前記陰極に狭まれた積層構造を成し、
    前記透明基板の長手方向における厚さ方向の一端面から前記発光層が発する前記各色光が混合された白色光を射出することを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス光源。
  2. 前記基準配列における前記赤色発光性有機層の面積は、前記緑色発光性有機層、および前記青色発光性有機層の面積よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス光源。
  3. 前記基準配列における前記各色発光性有機層の面積比率は、前記青色発光性有機層の面積を1としたときに、前記緑色発光性有機層の面積が略1.5、前記赤色発光性有機層の面積が略2.5であることを特徴とする請求項2に記載の有機エレクトロルミネッセンス光源。
  4. 前記基準配列は、それぞれが同一の面積を有する少なくとも一つずつの赤色、緑色、青色の前記各色発光性有機層を含んで構成され、
    前記基準配列における前記赤色発光性有機層の数量は、前記緑色発光性有機層、および前記青色発光性有機層の数量よりも多いことを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス光源。
  5. 前記基準配列における前記各色発光性有機層の数量比率は、前記青色発光性有機層の数量を1としたときに、前記緑色発光性有機層の数量が1、前記赤色発光性有機層の数量が2であることを特徴とする請求項4に記載の有機エレクトロルミネッセンス光源。
  6. 前記発光層が搭載された面を含む前記透明基板の外周を、前記透明基板の長手方向における厚さ方向の一端面を残して覆うための光拡散性を有する反射性部材をさらに備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス光源。
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