JP2000182287A - ライトプロテクト方法、光情報記憶媒体、ドライブ装置及びライトプロテクト装置 - Google Patents

ライトプロテクト方法、光情報記憶媒体、ドライブ装置及びライトプロテクト装置

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JP2000182287A
JP2000182287A JP10354796A JP35479698A JP2000182287A JP 2000182287 A JP2000182287 A JP 2000182287A JP 10354796 A JP10354796 A JP 10354796A JP 35479698 A JP35479698 A JP 35479698A JP 2000182287 A JP2000182287 A JP 2000182287A
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Yoshihiko Hotta
吉彦 堀田
Kenichi Aihara
謙一 相原
Tetsuo Watanabe
哲夫 渡辺
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光情報記憶媒体単体でライトプロテクト及び
その解除を何度でも実行することができるようにする。 【解決手段】 円盤状の基体3に光情報記憶層5を備え
た光情報記憶媒体1に設けられた可逆表示記録層2に異
なるエネルギーを印可する。つまり、可逆表示記録層2
を、印可エネルギーに応じて常温復帰時の光反射特性が
少なくとも2種類に可逆的に変化する可逆性材料により
形成しておき、このような可逆表示記録層2に対して異
なるエネルギーを印可して可逆表示記録層2の光反射特
性を少なくとも2種類に変化させることで、光情報記憶
媒体1の外観上のライトプロテクトとその解除とを行な
う。この場合、可逆表示記録層2はその状態が可逆的に
変化するので、ライトプロテクト及びその解除を何度で
も実行することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光情報記憶媒体の
ライトプロテクト方法、光情報記憶媒体、光情報記憶媒
体のドライブ装置及び光情報記憶媒体のライトプロテク
ト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、後から情報をオーバーライト
することができる光情報記憶媒体として、相変化型の光
情報記憶媒体が実用化されている。このような光情報記
憶媒体は、単一ビームによるオーバーライトが可能であ
り、ドライブ側の光学系の構造が単純であるという特色
を備え、コンピュータや映像音響関連の機器における記
録媒体として応用されている。具体的には、円盤状の樹
脂基板表面に0.8μm幅の案内溝を1.6μmピッチ
で螺旋状に形成し、このような基板表面に相変化記録材
料の薄膜からなる記録層を形成し、この記録層の上に保
護層を設けた構造のものが広く知られている。
【0003】相変化型の光情報記憶媒体における情報の
記録、再生、及び消去の原理としては、レーザビームの
照射による相変化記録材料の結晶−非結晶相間あるいは
結晶−結晶相間の相転移を利用して情報の記録等を行う
というものである。つまり、相変化記録材料は、加熱後
の徐冷によって結晶質となり、溶融後に急冷すると非晶
質となる。そこで、このような相変化記録材料の性質を
利用し、これを結晶状態と非結晶状態とに可逆的に変化
させることによって情報をマークの形態で記録する。つ
まり、記録信号に応じて、記録層に照射する光ビームの
強度を記録層が結晶状態に留まる結晶レベルと非結晶状
態になる非結晶レベルとの間で変化させる。この際、マ
ークを形成する場合には光ビームの強度を記録層が溶融
する程度の非結晶レベルに設定し、これによって記録層
に非結晶化したマークを形成する。また、マーク以外の
部分では光ビームの強度を記録層が溶融しない程度の結
晶レベルに設定し、記録層を結晶化させる。この場合、
マークを形成しない部分は、溶融しない程度に加熱され
て徐冷されるため、以前の状態が非結晶状態であろうと
結晶状態であろうと結晶状態になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】CD−RW等の相変化
型の光情報記憶媒体は、キャディと呼ばれるカートリッ
ジに収納されて用いられることがある。この場合、カー
トリッジにライトプロテクト用の構造を設けておけば、
光情報記憶媒体のライトプロテクト及びその解除を何度
でも行うことができる。しかし、相変化型の光情報記憶
媒体をディスク単位で使用しようとした場合、現在のと
ころ、有効なライトプロテクト及びその解除の方策がな
い。
【0005】本発明の目的は、光情報記憶媒体単体でラ
イトプロテクト及びその解除を何度でも実行することが
できるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のライトプ
ロテクト方法の発明は、円盤状の基体に光情報記憶層を
備えた光情報記憶媒体に設けられ、印可エネルギーに応
じて常温復帰時の光反射特性が少なくとも2種類に可逆
的に変化する可逆性材料により形成された可逆表示記録
層に対し、異なるエネルギーを印可して可逆表示記録層
の光反射特性を少なくとも2種類に変化させ、光情報記
憶媒体の外観上のライトプロテクトとその解除とを行な
うようにした。
【0007】したがって、可逆表示記録層に対して異な
るエネルギーを印可して可逆表示記録層の光反射特性を
変化させることで、可逆表示記録層の光反射特性が少な
くとも2種類に変化する。これにより、光情報記憶媒体
の外観上のライトプロテクトとその解除とが実行され
る。
【0008】ここで、「外観上の」というのは、可逆表
示記録層の光反射特性の変化によって実際にライトプロ
テクトとその解除とが実行されるのではなく、視覚的に
あるいは光センサ等で検出可能な状態でライトプロテク
トとその解除とが実行されることを意味する。その一例
として、請求項1記載のライトプロテクト方法の発明に
おいて、可逆表示記録層の光反射特性の変化は視覚的変
化である(請求項2)。また、請求項1記載のライトプ
ロテクト方法の発明において、可逆表示記録層の光反射
特性の変化は光センサによる検出に適合する変化である
(請求項3)。可逆表示記録層の光反射特性の変化が光
センサによる検出に適合する変化である場合、可逆表示
記録層の光反射特性の変化を光センサで検出することが
できる(請求項4)。これにより、光センサの検出結果
に基づくライトプロテクト処理が容易になされる。
【0009】次いで、可逆表示記録層としては、例え
ば、熱エネルギーに応じて常温復帰時の光透過率が少な
くとも2種類に可逆的に変化する熱可逆性材料によって
形成されたものが用いられる(請求項5記載)。
【0010】請求項6記載の光情報記憶媒体の発明は、
円盤状の基体と、基体上に積層形成された光情報記憶層
と、光情報記録層上に積層形成され、印可エネルギーに
応じて常温復帰時の光反射特性が少なくとも2種類に可
逆的に変化する可逆性材料により形成された可逆表示記
録層とを具備する。
【0011】したがって、可逆表示記録層に対して異な
るエネルギーを印可して可逆表示記録層の光反射特性を
変化させることで、可逆表示記録層の光反射特性が少な
くとも2種類に変化する。これにより、光情報記憶媒体
の外観上のライトプロテクトとその解除とが実行され
る。
【0012】請求項7記載の光情報記憶媒体の発明は、
円盤状の基体と、基体の一面上に積層形成された光情報
記録層と、基体の別の一面上に積層形成され、光情報記
録層への情報の書き込み又は読み取りに用いるレーザ光
の波長において透明性を有し、かつ、印可エネルギーに
応じて常温復帰時の光反射特性が少なくとも2種類に可
逆的に変化する可逆性材料により形成された可逆表示記
録層とを具備する。
【0013】したがって、可逆表示記録層に対して異な
るエネルギーを印可して可逆表示記録層の光反射特性を
変化させることで、可逆表示記録層の光反射特性が少な
くとも2種類に変化する。これにより、光情報記憶媒体
の外観上のライトプロテクトとその解除とが実行され
る。この場合、可逆表示記録層は、光情報記録層への情
報の書き込み又は読み取りに用いるレーザ光の波長にお
いて透明性を有するため、光情報記録層と可逆表示記録
層とが重なり合ったとしても、光情報記録層に対する情
報の書き込み又は読み取りが支障なく行なわれる。
【0014】請求項8記載の光情報記憶媒体の発明は、
円盤状の基体と、基体の一面上に積層形成された光情報
記録層と、基体の別の一面上の光情報記録層に干渉しな
い位置に積層形成され、印可エネルギーに応じて常温復
帰時の光反射特性が少なくとも2種類に可逆的に変化す
る可逆性材料により形成された可逆表示記録層とを具備
する。
【0015】したがって、可逆表示記録層に対して異な
るエネルギーを印可して可逆表示記録層の光反射特性を
変化させることで、可逆表示記録層の光反射特性が少な
くとも2種類に変化する。これにより、光情報記憶媒体
の外観上のライトプロテクトとその解除とが実行され
る。この場合、可逆表示記録層は、光情報記録層に干渉
しない位置に形成されているため、光情報記録層に対す
る情報の書き込み又は読み取りが支障なく行なわれる。
【0016】請求項9記載のドライブ装置の発明は、光
情報記憶媒体が装着される装着部と、装着部に装着され
た光情報記憶媒体を回転駆動する回転駆動部と、装着部
に装着された光情報記憶媒体の半径方向に移動自在に支
持されて光情報記憶媒体にレーザ光を照射する光ピック
アップと、装着部に装着された光情報記憶媒体に設けら
れた印可エネルギーに応じて常温復帰時の光反射特性が
少なくとも2種類に可逆的に変化する可逆性材料により
形成された可逆表示記録層の光反射特性を検知する光セ
ンサとを具備する。
【0017】したがって、装着部に装着されて回転駆動
部に駆動された光情報記憶媒体に対し、光ピックアップ
によって情報の書き込み又は読み取りがなされる。装着
部に装着された光情報記憶媒体に、印可エネルギーに応
じて常温復帰時の光反射特性が少なくとも2種類に可逆
的に変化する可逆性材料により形成された可逆表示記録
層が設けられている場合には、光センサによってその可
逆表示記録層の光反射特性が検知される。そこで、光セ
ンサの出力に基づいて可逆表示記録層の光反射特性を認
識し、その認識結果に基づいて光情報記憶媒体がライト
プロテクト状態かどうかが判別される。
【0018】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
ドライブ装置の発明において、装着部に装着された光情
報記憶媒体の可逆表示記録層にエネルギーを印可するエ
ネルギー印可部と、エネルギー印可部による印可エネル
ギーを可変して可逆表示記録層を第1の状態と第2の状
態とに選択的に変化させるエネルギー可変手段とを備え
る。
【0019】したがって、装着部に装着された光情報記
憶媒体の可逆表示記録層に対するエネルギー印可部から
の印可エネルギーをエネルギー可変手段によって変化さ
せることで、可逆表示記録層の光反射特性が変化する。
このような可逆表示記録層の光反射特性の変化は、光セ
ンサによって検知され、光情報記憶媒体がライトプロテ
クト状態かどうかが判別される。
【0020】ここで、エネルギー印可部は、例えば、熱
エネルギーを可逆表示記録層に印可する(請求項1
1)。この場合、エネルギー可変手段は、エネルギー印
可部の加熱温度を変化させて可逆表示記録層に対する印
可エネルギーを可変する構成であっても(請求項1
2)、エネルギー印可部の加熱時間を変化させて可逆表
示記録層に対する印可エネルギーを可変する構成であっ
ても(請求項13)良い。
【0021】請求項14記載のライトプロテクト装置の
発明は、光情報記憶媒体が装着される装着部と、装着部
に装着された光情報記憶媒体に設けられて印可エネルギ
ーに応じて常温復帰時の光反射特性が少なくとも2種類
に可逆的に変化する可逆性材料により形成された可逆表
示記録層にエネルギーを印可するエネルギー印可部と、
エネルギー印可部による印可エネルギーを可変して可逆
表示記録層を第1の状態と第2の状態とに選択的に変化
させるエネルギー可変手段とを具備する。
【0022】したがって、装着部に装着された光情報記
憶媒体の可逆表示記録層に対するエネルギー印可部から
の印可エネルギーをエネルギー可変手段によって変化さ
せることで、可逆表示記録層の光反射特性が変化する。
これにより、光情報記憶媒体に対するライトプロテクト
とその解除とが実行される。
【0023】ここで、エネルギー印可部は、例えば、熱
エネルギーを可逆表示記録層に印可する(請求項1
5)。この場合、エネルギー可変手段は、エネルギー印
可部の加熱温度を変化させて可逆表示記録層に対する印
可エネルギーを可変する構成であっても(請求項1
6)、エネルギー印可部の加熱時間を変化させて可逆表
示記録層に対する印可エネルギーを可変する構成であっ
ても(請求項17)良い。
【0024】請求項18記載の発明は、請求項14記載
のライトプロテクト装置において、装着部は、エネルギ
ー印可部とヒンジ結合され、装着部に向けて閉じられた
状態で可逆表示記録層に対してエネルギーを印可する。
【0025】したがって、光情報記憶媒体が装着された
まま装着部に向けてエネルギー印可部を閉じると、エネ
ルギー印可部による可逆表示記録層に対するエネルギー
印可が可能となる。この場合、エネルギー印可部が装着
部に装着された光情報記憶媒体に設けられた可逆表示記
録層に対応する形状を有していれば、装着部に装着され
た光情報記憶媒体とエネルギー印可部とを相対移動させ
ることなく、エネルギー印可部によって可逆表示記録層
にエネルギーを印可することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図6、図14及び図21に基づいて説明する。本
実施の形態は、光情報記憶媒体1とそのドライブ装置1
1とに関する。 〔可逆表示記録層の特性〕まず、本実施の形態の光情報
記憶媒体1について説明する。図1に示すように、光情
報記憶媒体1は、その一面に可逆表示記録層2を備え
る。この可逆表示記録層2は、ライトプロテクト表示の
ために設けられている。
【0027】図21は、可逆表示記録層の特性を示すグ
ラフである。可逆表示記録層2の材料としては、常温で
は透明度又は色調が保持されながら、エネルギーを印可
することにより光反射特性、具体的には、透明度又は色
調が可逆的に変化するような材料であればどのようなも
のでも良い。この場合、印可されるエネルギーとして
は、光、熱、電界、磁気などが挙げられる。このような
エネルギーによって透明度又は色調が変化する材料とし
ては、例えば、エレクトロクロミック材料、フォトクロ
ミック材料、双方向安定性(Bistable)液晶材料、マイ
クロカプセル中に磁気材料を入れた磁気カプセルタイプ
などの磁気表示記録材料、熱可逆記録材料などが挙げら
れる。但し、用いるエネルギーとしては、安定性とコス
トとの面から、熱エネルギーが好適である。
【0028】可逆表示記録層2の具体的な材料として
は、熱により透明度や色調が可逆的に変化するものであ
ればどのようなものでも良いが、エネルギーの印可なし
に常温で色調や透明度が異なる2以上の形態を保持でき
ることが望ましい。例えば、ポリマーを2種以上混合し
てその相溶状態の違いで透明、白濁に変化するもの(特
開昭61-258853号公報)、液晶高分子の相変化
を利用したもの(特開昭62−66990号公報、第2
頁右上欄第3行目〜第4頁左上欄第17行目)、常温よ
り高い第1の特定温度で第1の色の状態となり、第1の
特定温度よりも高い第2の特定温度で加熱し、その後冷
却することにより第2の色の状態となるもの、などが挙
げられる。
【0029】特に、第1の特定温度に加熱した後と、第
1の特定温度より高い第2の特定温度に加熱した後とで
透明度や濁度、色調などの色の状態が変化するものは、
温度を制御しやすいために好ましい。このようなものの
具体例としては、塩化ビニル樹脂などの熱可逆性樹脂中
に脂肪酸などの長鎖低分子を分散し第1の特定温度で透
明状態となり、第2の特定温度で白濁状態となるもの
(特開昭55-154198号公報)、特定の樹脂と脂
肪酸等が用いられることで第1の特定温度で白濁状態と
なり、第2の特定温度で透明状態となるもの(特開平3
-169590号公報)、ロイコ染料と長鎖アルキル顕
色剤を用い第2の特定温度に加熱後、黒、赤、青等に発
色し、第1の特定温度で消色するもの(特開平2−18
8293号公報、特開平2-188294号公報)等が
挙げられる。
【0030】これらの中でも、ロイコ染料を用いたもの
はコントラストが良いため好適である。また、ロイコ染
料を用いたタイプの中でも、長鎖アルキル顕色剤を用い
たものは発色と消色との温度を制御しやすいため、好ま
しい。さらに、脂肪酸などの有機低分子物質を樹脂中に
分散したものであって第1の特定温度で透明状態となり
第2の特定温度に加熱後に白濁状態となるものは、変化
が物理的変化であるために保存安定性が良く、感度及び
耐久性も良いという利点があるので好ましい。
【0031】ここで、本実施の形態では、可逆表示記録
層2の一例として、熱可逆性材料からなるいわゆるTC
フィルムが用いられている。このような熱可逆性材料
は、図21にその特性を示すように、加えられた熱によ
ってその透明度や色調が可逆的に変化し、常温で透明度
又は色調が2種類以上の形態で保持される構造のもので
ある。
【0032】より詳細には、本実施の形態の可逆表示記
録層2の場合、温度T2から温度T3の間の温度に加熱
すると透明になり、その後、温度T0以下の常温に戻っ
ても透明状態が維持される。そして、温度T4以上に加
熱すると半透明状態になり、その後、温度T0以下の常
温に戻ると白濁する。このような現象が生ずるのは、可
逆表示記録層2を構成する樹脂母材中に分散した有機低
分子物質の粒子と樹脂母材とが隙間なく密着し、かつ、
有機低分子物質の粒子部内にも空隙がない状態におい
て、片側から入射した光は散乱することなく反対側に透
過するために可逆表示記録層2が透明に見え、これに対
し、有機低分子物質の粒子の微細な結晶が集合して多結
晶で構成されると、結晶の界面もしくは粒子と樹脂母材
との界面に隙間が生じ、片側から入射した光が空隙と結
晶、結晶と樹脂の界面で屈折・反射して散乱するために
可逆表示記録層2が白く見えるためである。 〔光情報記憶媒体の構造〕次いで、光情報記憶媒体1の
構造としては、図1に示すように、図示しない案内溝を
有する円盤状の基体3の一面に、第1保護層4、光情報
記憶層5、第2保護層6、反射放熱層7、オーバーコー
ト層8、印刷層9、及び可逆表示記録層2が順に積層さ
れ、基体3の反対側の面にハードコート層10が積層さ
れている。
【0033】基体3は、ガラス、セラミックス、あるい
は樹脂により形成される。これらのうち、成形性やコス
トの面から樹脂が望ましい。樹脂の例としては、ポリカ
ーボネート樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリス
チレン樹脂、アクリロニトロールスチレン共重合体樹
脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等が挙げら
れるが、成形性、光学特性、コストの点で優れているの
はポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂である。また、
基体3の形状として、本実施の形態では円盤状が選択さ
れているが、実施に当たってはこれに限らず、例えば、
カード上やシート状であっても良い。もっとも、基体3
には、0.25〜0.65μm、望ましくは0.30〜
0.55μm程度の幅の案内溝を形成しておく必要があ
る。この案内溝は、トラッキング用である。
【0034】光情報記憶層5は、15〜35nm程度の
厚みに形成されている。この光情報記憶層5の材料とし
ては、Ag,In,Sb,Teの4元素を含む相変化型
記録記録材料を主成分として含有する材料が適してい
る。このような材料は、光情報記憶層5として用いた場
合、記録(結晶化)感度・速度、消去(非晶化)感度・
速度及び消去比が極めて良好だからである。もっとも、
光情報記憶層5の厚みとしては、15〜35nmに限ら
ず、10〜100nm程度、望ましくは15〜50nm
程度であっても良いが、15〜35nmという値は、ジ
ッタ等の初期特性、オーバーライト特性、量産効率等を
考慮した場合に望ましい。なお、光情報記憶層5が10
nmよりも薄くなると、光吸収能が著しく低下し、光情
報記憶層5としての役割を果たさなくなってしまう。
【0035】第1保護層4及び第2保護層6の材料とし
ては、SiO、SiO2、ZnO、SnO2、Al2O
3、TiO2、In2O3、MgO、ZrO2等の金属
酸化物や、Si3N4、AiN、TiN、BN、ZrN
等の窒化物、ZnS、In2S3、TaS4等の硫化物
等が用いられる。そして、第1保護層4の膜厚は60〜
200nm、望ましくは80〜110nm程度が良い。
また、第2保護層6の膜厚は15〜45nm、望ましく
は20〜40nm程度か良好である。第2保護層6の膜
厚が15nmよりも薄くなると、耐熱性保護層としての
機能を果たさなくなってしまい、また、感度の低下もも
たらす。これに対し、第2保護層6の膜厚が45nmよ
りも厚くなると、O/W特性が劣化する。
【0036】反射放熱層7は、Al、Au、Ag、C
u、Ta等の金属材料、あるいはこれらの合金等の公知
の反射放熱部材によって膜厚70〜180nmに形成さ
れている。もっとも、そのような金属、半導体、合金
は、微量の他の添加元素を含んでいても良い。例えば、
Al合金にはTiやNが含まれていても良い。添加元素の他
の例としては、Cr、Ti、Si、Cu、Ag、Pd、
Ta等が挙げられる。
【0037】膜厚7〜15μmのオーバーコート層8
は、酸化防止機能を果たす。このようなオーバーコート
層8としては、スピンコートで作成した紫外線硬化樹脂
が一般的に用いられる。そいて、オーバーコート層8の
膜厚が7μm以下となると、オーバーコート層8上に印
刷層9を設ける場合、エラー率増加の原因となる。
【0038】基体3の反対側の面に形成されるハードコ
ート層10としては、スピンコートで作成した紫外線硬
化樹脂が一般的に用いられる。その厚さは2〜6μmが
適当である。2μm以下では十分な体摩耗性が得られ
ず、6μm以上になると内部応力が大きくなってディス
クの機械的特性に大きく影響を与えてしまう。 〔可逆表示記録層の形状等〕可逆表示記録層2の形状と
しては、例えば、光情報記憶媒体1の片面全面に渡り設
けられたドーナツ形状や(図3参照)、光情報記憶媒体
1の片面の一部に対称形に設けられたリボン形状(図4
参照)が採用される。いずれにしても、光情報記憶媒体
1の回転時にモーメントが発生しないよう、円盤状の基
体3の重心を中心として対称形に形成されていることが
望ましい。
【0039】また、可逆表示記録層2には、ライトプロ
テクト表示に用いられる部位以外の部位に必要に応じて
画像や文字、数字などを表示して光情報記憶媒体1の利
便性を図ることも可能である。 〔ドライブ装置〕以上説明したような光情報記憶媒体1
は、例えば、図5又は図6に例示するような各ドライブ
装置11に装着される。つまり、中心孔1aを利用して
装着部12に装着された光情報記憶媒体1は、回転駆動
部としての駆動モータ13に回転駆動され、回転する光
情報記憶媒体1に対しては、光ピックアップ14によっ
て情報の記録、再生、消去が行われる。この際、光ピッ
クアップ14からの光照射は、ハードコート層10側、
つまり、基体3から見て光情報記憶層5と反対面側から
行なわれる。そして、各ドライブ装置11には、反射型
の光センサ15が設けられている。この光センサ15
は、光情報記憶媒体1の可逆表示記録層2に照射した光
の反射光を受光し、その出力によって可逆表示記録層2
の光反射特性を検出する構造のものである。この際、光
センサ15からの光照射は、可逆表示記録層2が形成さ
れた面側から行なわれる。
【0040】ここで、図5に例示するドライブ装置11
に対し、図6に例示するドライブ装置11ではエネルギ
ー印可部としての発熱ヘッド16が設けられている点が
異なる。この発熱ヘッド16は、光情報記憶媒体1の光
情報記憶層5に対する情報の記録、再生、消去時には非
接触であり、可逆表示記録層2の状態を変更する場合に
は光情報記憶媒体1に接触するように駆動される。
【0041】次いで、ドライブ装置11には、ホストコ
ンピュータ17に駆動制御されるドライバ回路18を内
蔵する。このドライバ回路18は、ホストコンピュータ
17にバス接続されたコントローラ19に対し、光ピッ
クアップ14、発熱ヘッド16、駆動モータ13等のド
ライバとなる各種モータドライバ20及び光センサ15
等の各種センサ21がバス接続されて構成された回路で
ある。このような回路構成の下、コントローラ19は、
光ピックアップ14が備えるレーザダイオードからのレ
ーザ光の照射タイミングや照射強度等を制御し、発熱ヘ
ッド16の各発熱素子の発熱の有無、発熱タイミング及
び発熱温度等を制御し、各種モータドライバ20に対す
る駆動モータ13等の駆動制御信号のタイミング等を制
御する。つまり、ホストコンピュータ17はROMに格
納された動作プログラムに従い動作する各種演算処理を
実行して各部を集中的に制御するCPUの統括制御の
下、コントローラ19に各種駆動制御信号を付与し、こ
れらの駆動制御信号に基づいてコントローラ19が各部
を駆動制御する。
【0042】例えば、ホストコンピュータ17は、コン
トローラ19に発熱ヘッド16を駆動するための信号を
出力し、これによってコントローラ19が発熱ヘッド1
6に所定の駆動信号を出力する。すると、発熱ヘッド1
6は、ホストコンピュータ17の制御の下、温度T2〜
T3の間の温度と、温度T4以上の温度との2種類の温
度を可逆表示記録層2に付与する(図21参照)。つま
り、発熱ヘッド16による第1の発熱温度であるT4以
上の温度は、光情報記憶媒体1に積層された可逆表示記
録層2を低い光透過率にする温度であり、発熱ヘッド1
6による第2の発熱温度である温度T2〜T3の間の温
度は、その可逆表示記録層2を高い光透過率にする温度
である。ここに、エネルギー印可部である発熱ヘッド1
6による印可エネルギーを可変して可逆表示記録層2を
第1の状態と第2の状態とに選択的に変化させるエネル
ギー可変手段の機能が実行される。なお、可逆表示記録
層2に対する発熱ヘッド16の加熱温度は、発熱時間制
御によっても発熱温度制御によっても実現可能である。
【0043】この場合、可逆表示記録層2の光透過率が
高い場合にはライトプロテクト解除状態であり、可逆表
示記録層2の光透過率が低い場合にはライトプロテクト
状態であるものとする。このような前提の下、発熱ヘッ
ド16が第1の発熱温度で発熱すると、可逆表示記録層
2の光透過率が低くなり、発熱ヘッド16が第2の発熱
温度で発熱すると、可逆表示記録層2の光透過率が高く
なる。そこで、このような可逆表示記録層2の光反射特
性(光透過特性)を光センサ15によって検出すること
で、ホストコンピュータ17は光情報記憶媒体1がライ
トプロテクトになっているかどうかを認識することが可
能となる。この場合、光情報記憶媒体1には印刷層9が
形成されており、この印刷層9は光反射率が高くなって
いる。このため、可逆表示記録層2の光透過率が高い場
合、つまり、光反射率が低い場合には、光情報記憶媒体
1としては印刷層9の光反射率の高さによって光反射率
が高くなる。これに対し、可逆表示記録層2の光透過率
が低い場合、つまり、光反射率が高い場合には、光情報
記憶媒体1としては光反射率が低くなる。このような光
情報記憶媒体1の光反射率の変化は、反射型の光センサ
15によって容易に検出される。このように、本実施の
形態によれば、発熱ヘッド16の発熱温度を選択するだ
けで、光情報記憶媒体1のライトプロテクトとその解除
とを何度でも実行することができる。
【0044】なお、図5に例示するドライブ装置11に
は発熱ヘッド16が設けられていないので、このドライ
ブ装置11では、光センサ15によるライトプロテクト
の有無の検出は行なうことができるが、光情報記憶媒体
1の可逆表示記録層2の光反射特性を変化させるような
処理を行なうことはできない。
【0045】もっとも、本実施の形態の場合、光情報記
憶媒体1がライトプロテクトされているかどうかは、ド
ライブ装置11で認識するよう構成されているが、光情
報記憶媒体1として考えると、可逆表示記録層2の光反
射特性の変化が視覚的に認識されるものである場合に
は、操作者が目で見てライトプロテクトされているかど
うかを判定しても良い。したがって、このような場合に
は、ドライブ装置11に光情報記憶媒体1のライトプロ
テクトの有無を判断する機能を持つ必要はない。可逆表
示記録層2の光反射特性の変化が色調の変化である場合
には、人間の視覚的なライトプロテクト有無の判断によ
り適する。
【0046】なお、本実施の形態のドライブ装置11で
は、ドライブ対象となる光情報記憶媒体1における可逆
表示記録層2の光反射特性が熱により変化することか
ら、可逆表示記録層2に対する印可エネルギーとして熱
を用いている。実施に当たっては、光情報記憶媒体1に
印可するエネルギーは、可逆表示記録層2の透明度又は
色調である光反射特性が変化する原因に合せて選択す
る。つまり、可逆表示記録層2の光反射特性が光によっ
て変化する場合には印可エネルギーとして光を用い、可
逆表示記録層2の光反射特性が電界によって変化する場
合には印可エネルギーとして電界を用い、可逆表示記録
層2の光反射特性が磁気によって変化する場合には印可
エネルギーとして磁気を用いる。
【0047】本発明の第二の実施の形態を図7ないし図
14に基づいて説明する。第一の実施の形態と同一部分
は同一符号で示し説明も省略する。本実施の形態では、
光情報記憶媒体1において、可逆表示記録層2が基体3
を挟んで光情報記憶層5と反対側に形成されている(図
7参照)。
【0048】可逆表示記録層2の形状の態様として、例
えば、光情報記憶媒体1の片面全面に渡り設けられたド
ーナツ形状や(図8参照)、光情報記憶媒体1の片面の
一部に対称形に設けられたリボン形状(図9参照)が採
用される。いずれにしても、光情報記憶媒体1の回転時
にモーメントが発生しないよう、円盤状の基体3の重心
を中心として対称形に形成されていることが望ましい。
但し、可逆表示記録層2が図8及び図9に例示するよう
な形状であると、可逆表示記録層2が光情報記憶層5と
重なり合ってしまう。この場合、図8及び図9に例示す
る光情報記憶媒体1では、可逆表示記録層2が光ピック
アップ14からの光照射面側に形成されているため、可
逆表示記録層2が光情報記憶層5と重なり合っている
と、光情報記憶層5に対する情報の書き込み又は読み取
りに支障が生ずることがある。そこで、図8及び図9に
例示するような光情報記憶媒体1では、光情報記録層5
への情報の書き込み又は読み取りに用いる光ピックアッ
プ14が照射するレーザ光の波長において、可逆表示記
録層2は透明性を有している必要がある。ここでの「透
明性」というのは、光ピックアップ14が照射するレー
ザ光を透過させるということである。可逆表示記録層2
のレーザ光波長での光透過率は、70%以上が望まし
い。理想的には、90%以上の透過率を持つことが望ま
しい。その反面、ライトプロテクトの有無を表示すると
いう可逆表示記録層2の機能面からは、レーザ光の波長
以外の可視光領域ではある程度の光吸収性を持つことが
望ましい。このようなことを考慮すると、可逆表示記録
層2としては、染料を用いた記録材料が好ましく、特
に、ロイコ染料を用いたものが好適である。
【0049】可逆表示記録層2の形状の別の態様として
は、図10に示すように、光情報記憶媒体1の片面にお
いてその中心孔1aの近傍に形成された帯状形状でも良
く、また、図11に例示するように、光情報記憶媒体1
の片面においてその外周部の近傍に形成された帯状形状
であっても良い。いずれにしても、図10及び図11に
例示するような形状の場合、可逆表示記録層2は光情報
記録層5と重なり合わないことが望ましい。これによ
り、可逆表示記録層2は、図8及び図9に例示したもの
と異なり、光情報記録層5への情報の書き込み又は読み
取りに用いる光ピックアップ14が照射するレーザ光の
波長において透明性を有している必要がない。よって、
可逆表示記録層2を成形するに際し、用いることができ
る材料選定の範囲が広がる。
【0050】次いで、図12は、図7ないし図9に例示
する光情報記憶媒体1に適するドライブ装置11であ
り、図13は、図11に例示する光情報記録媒体1に適
するドライブ装置11をそれぞれ示す。これらのドライ
ブ装置11は、その基本構造が図6に例示するドライブ
装置11と同様である。したがって、それらの詳細な説
明は省略する。図6に例示するドライブ装置11と異な
る点は、光センサ15及び発熱ヘッド16の配置位置で
ある。つまり、図6のドライブ装置11に用いられる図
1ないし図4に例示する光情報記憶媒体1は、可逆表示
記録層2が光情報記憶層5と同一の面に形成されている
ため、図6に示すドライブ装置11では、光センサ15
及び発熱ヘッド16が光ピックアップ14と反対側に配
置されている。これに対し、図10及び図11に例示す
る光情報記憶媒体1は、可逆表示記録層2と光情報記憶
層5とが異なる面に形成されている。そこで、このよう
な光情報記憶媒体1に適するドライブ装置11では、光
ピックアップ14、光センサ15及び発熱ヘッド16が
全て光情報記憶媒体1の同一面側である可逆表示記録層
2の形成面側に形成されている。そして、図12に示す
ドライブ装置11では、可逆表示記録層2の形状が光情
報記憶媒体1の片面全面に渡り設けられたドーナツ形状
(図8)あるいはリボン形状(図9)であるので、発熱
ヘッド16もその形成範囲をカバーし得るように設けら
れている。また、図13に示すドライブ装置11では、
可逆表示記録層2の形状が帯状形状であるので、発熱ヘ
ッド16のその形状範囲をカバーし得るように設けられ
ている。なお、図10に例示する光情報記憶媒体1に適
するドライブ装置11としては、特に図示しないが、基
本的には図12及び図13に例示したようなドライブ装
置11を用いることができる。この場合、発熱ヘッド1
6が、図10に例示する光情報記憶媒体1の可逆表示記
録層2をカバーし得るように構成されていれば良い。
【0051】本発明の第三の実施の形態を図15ないし
図21に基づいて説明する。本実施の形態は、ライトプ
ロテクト装置101に関する。ライトプロテクト装置1
01は、光情報記憶媒体1に対してライトプロテクト及
びその解除を実行する。なお、第一の実施の形態及び第
二の実施の形態において説明した光情報記憶媒体1と同
一部分は同一符号で示し説明も省略する。もっとも、本
実施の形態のライトプロテクト装置101は、図10に
例示する光情報記憶媒体1に適した装置である。
【0052】ライトプロテクト装置101は、光情報記
憶媒体1を装着するための装着部102と、装着部10
2に装着された光情報記憶媒体1の可逆表示記録層2を
加熱するエネルギー印可部103とを備える。つまり、
図15ないし図17に示すように、ライトプロテクト装
置101は、平板状の装着部102と平板状のエネルギ
ー印可部103とがヒンジ104でヒンジ結合されて互
いに接離自在に形成されている。そして、装着部102
は、光情報記憶媒体1の中心孔1a利用して光情報記憶
媒体1を着脱自在にセットできるように構成されてお
り、エネルギー印可部103は装着部102に装着され
た光情報記憶媒体1の可逆表示記録層2に熱エネルギー
を印可するためのヒータ105を備える。このヒータ1
05は、図10に例示する光情報記憶媒体1に設けられ
た光情報記憶媒体1の中心孔1aの近傍に位置する可逆
表示記録層2の形状に合せ、帯状形状となっている。そ
して、図20に示すように、ヒータ105は、スイッチ
106が投入されるとヒータ回路107を介して電源1
08から給電される構造である。
【0053】ここで、ヒータ回路107は、ヒータ10
5に対する印可エネルギーを可変して可逆表示記録層2
を第1の状態と第2の状態とに選択的に変化させるエネ
ルギー可変手段としての機能を供える。このようなエネ
ルギー可変手段としての機能は、例えば、ヒータ回路1
07がマイクロコンピュータ構成であり、そのマイクロ
コンピュータに含まれるソフトウェアに基づくCPUの
制御によって実行される(全て図示せず)。もっとも、
ヒータ105に対する印可エネルギーを可変する制御
は、アナログ回路等によって行なうようにしても良い。
このような駆動対象物に対する印可エネルギーを可変す
る回路としては、周知のいかなる回路構成をも用いるこ
とが可能である。また、そのような回路構成自体は周知
の構成なので、その説明は省略する。
【0054】エネルギー可変手段の機能を実行するため
に、ヒータ回路107がマイクロコンピュータによって
制御される例を挙げ、そのような一例を図21に基づい
て説明する。まず、マイクロコンピュータは、図示しな
いコントローラにヒータ105を駆動するための信号を
出力し、これによってコントローラがヒータ105に所
定の駆動信号を出力する。すると、ヒータ105は、マ
イクロコンピュータの制御の下、温度T2〜T3の間の
温度と、温度T4以上の温度との2種類の温度を可逆表
示記録層2に付与することができるように発熱する(図
21参照)。つまり、ヒータ105による第1の発熱温
度であるT4以上の温度は、光情報記憶媒体1に積層さ
れた可逆表示記録層2を低い光透過率にする温度であ
り、ヒータ105による第2の発熱温度である温度T2
〜T3の間の温度は、その可逆表示記録層2を高い光透
過率にする温度である。ここに、エネルギー印可部10
3による印可エネルギーを可変して可逆表示記録層2を
第1の状態と第2の状態とに選択的に変化させるエネル
ギー可変手段の機能が実行される。なお、可逆表示記録
層2に対するヒータ105の加熱温度は、発熱時間制御
によっても発熱温度制御によっても実現可能である。
【0055】この場合、可逆表示記録層2の光透過率が
高い場合にはライトプロテクト解除状態であり、可逆表
示記録層2の光透過率が低い場合にはライトプロテクト
状態であるものとする。このような前提の下、ヒータ1
05が第1の発熱温度で発熱すると、可逆表示記録層2
の光透過率が低くなり、ヒータ105が第2の発熱温度
で発熱すると、可逆表示記録層2の光透過率が高くな
る。そこで、このような可逆表示記録層2の光反射特性
(光透過特性)を、例えば図5に例示したドライブ装置
11の光センサ15によって検出することで、ドライブ
装置11のホストコンピュータ17は光情報記憶媒体1
がライトプロテクトになっているかどうかを認識するこ
とが可能となる(図14参照)。この場合、光情報記憶
媒体1には印刷層9が形成されており、この印刷層9は
光反射率が高くなっている。このため、可逆表示記録層
2の光透過率が高い場合、つまり、光反射率が低い場合
には、光情報記憶媒体1としては印刷層9の光反射率の
高さによって光反射率が高くなる。これに対し、可逆表
示記録層2の光透過率が低い場合、つまり、光反射率が
高い場合には、光情報記憶媒体1としては光反射率が低
くなる。このような光情報記憶媒体1の光反射率の変化
は、反射型の光センサ15によって容易に検出される。
【0056】このように、本実施の形態によれば、装着
部102に光情報記憶媒体1を装着してエネルギー印可
部103を閉じてヒータ105を光情報記憶媒体1の可
逆表示記録層2に接触させた後、ヒータ105の発熱温
度を選択するだけで、光情報記憶媒体1のライトプロテ
クトとその解除とを何度でも実行することができる。
【0057】ここで、光情報記憶媒体1がライトプロテ
クトされているかどうかは、ドライブ装置11で認識す
るばかりでなく、操作者が目で見て確認することも可能
である。つまり、可逆表示記録層2の光反射特性の変化
が視覚的に認識されるものである場合には、操作者が目
で見てライトプロテクトされているかどうかを判定して
も良い。可逆表示記録層2の光反射特性の変化が色調の
変化である場合には、人間の視覚的なライトプロテクト
有無の判断により適する。
【0058】なお、本実施の形態のライトプロテクト装
置101では、光情報記憶媒体1における可逆表示記録
層2の光反射特性が熱により変化することから、可逆表
示記録層2に対する印可エネルギーとして熱を用いてい
る。実施に当たっては、光情報記憶媒体1に印可するエ
ネルギーは、可逆表示記録層2の透明度又は色調である
光反射特性が変化する原因に合せて選択する。つまり、
可逆表示記録層2の光反射特性が光によって変化する場
合には印可エネルギーとして光を用い、可逆表示記録層
2の光反射特性が電界によって変化する場合には印可エ
ネルギーとして電界を用い、可逆表示記録層2の光反射
特性が磁気によって変化する場合には印可エネルギーと
して磁気を用いる。
【0059】ライトプロテクト装置101の別の態様と
しては、図18及び図19に示すように、光情報記憶媒
体1のメディアケース111がライトプロテクト装置1
01を兼ねていても良い。つまり、装着部102及びエ
ネルギー印可部103がメディアケース111の態様で
構成されているものである。
【0060】
【発明の効果】請求項1記載のライトプロテクト方法の
発明は、円盤状の基体に光情報記憶層を備えた光情報記
憶媒体に設けられ、印可エネルギーに応じて常温復帰時
の光反射特性が少なくとも2種類に可逆的に変化する可
逆性材料により形成された可逆表示記録層に対し、異な
るエネルギーを印可して可逆表示記録層の光反射特性を
少なくとも2種類に変化させ、光情報記憶媒体の外観上
のライトプロテクトとその解除とを行なうようにしたの
で、光情報記憶媒体単体でそのライトプロテクトとその
解除とを何度でも行うことができる。
【0061】請求項2記載の発明は、請求項1記載のラ
イトプロテクト方法の発明において、可逆表示記録層の
光反射特性の変化が視覚的変化となるようにしたので、
光情報記憶媒体のライトプロテクトとその解除とを目で
見て認識させることができる。したがって、その認識の
ための特別な装置を必要とせず、光情報記憶媒体のライ
トプロテクトとその解除とを簡易に把握させることがで
きる。
【0062】請求項3記載の発明は、請求項1記載のラ
イトプロテクト方法の発明において、可逆表示記録層の
光反射特性の変化を光センサによる検出に適合する変化
となるようにしたので、操作者の判断や認識を介在させ
ることなく、光センサの検出結果に基づいてライトプロ
テクト有無の判定を自動的に行なうことができる。
【0063】請求項4記載の発明は、請求項3記載のラ
イトプロテクト方法の発明において、可逆表示記録層の
光反射特性を光センサで検出するようにしたので、光セ
ンサの検出結果に基づいてライトプロテクト有無の判定
を自動的に行なうことができる。
【0064】請求項5記載の発明は、請求項1記載のラ
イトプロテクト方法の発明において、可逆表示記録層と
して、熱エネルギーに応じて常温復帰時の光透過率が少
なくとも2種類に可逆的に変化する熱可逆性材料によっ
て形成されたものを用いるようにしたので、可逆表示記
録層を容易に形成することができる。
【0065】請求項6記載の光情報記憶媒体の発明は、
円盤状の基体と、基体上に積層形成された光情報記憶層
と、光情報記録層上に積層形成され、印可エネルギーに
応じて常温復帰時の光反射特性が少なくとも2種類に可
逆的に変化する可逆性材料により形成された可逆表示記
録層とを具備するので、光情報記憶媒体単体でそのライ
トプロテクトとその解除とを何度でも行うことができ
る。
【0066】請求項7記載の光情報記憶媒体の発明は、
円盤状の基体と、基体の一面上に積層形成された光情報
記録層と、基体の別の一面上に積層形成され、光情報記
録層への情報の書き込み又は読み取りに用いるレーザ光
の波長において透明性を有し、かつ、印可エネルギーに
応じて常温復帰時の光反射特性が少なくとも2種類に可
逆的に変化する可逆性材料により形成された可逆表示記
録層とを具備するので、光情報記憶媒体単体でそのライ
トプロテクトとその解除とを何度でも行うことができ
る。また、可逆表示記録層は、光情報記録層への情報の
書き込み又は読み取りに用いるレーザ光の波長において
透明性を有するので、光情報記録層と可逆表示記録層と
が重なり合ったとしても、光情報記録層に対する情報の
書き込み又は読み取りを支障なく行なうことができる。
【0067】請求項8記載の光情報記憶媒体の発明は、
円盤状の基体と、基体の一面上に積層形成された光情報
記録層と、基体の別の一面上の光情報記録層に干渉しな
い位置に積層形成され、印可エネルギーに応じて常温復
帰時の光反射特性が少なくとも2種類に可逆的に変化す
る可逆性材料により形成された可逆表示記録層とを具備
するので、光情報記憶媒体単体でそのライトプロテクト
とその解除とを何度でも行うことができる。また、可逆
表示記録層は、光情報記録層に干渉しない位置に形成さ
れているので、光情報記録層に対する情報の書き込み又
は読み取りを支障なく行なうことができる。
【0068】請求項9記載のドライブ装置の発明は、光
情報記憶媒体が装着される装着部と、装着部に装着され
た光情報記憶媒体を回転駆動する回転駆動部と、装着部
に装着された光情報記憶媒体の半径方向に移動自在に支
持されて光情報記憶媒体にレーザ光を照射する光ピック
アップと、装着部に装着された光情報記憶媒体に設けら
れた印可エネルギーに応じて常温復帰時の光反射特性が
少なくとも2種類に可逆的に変化する可逆性材料により
形成された可逆表示記録層の光反射特性を検知する光セ
ンサとを具備するので、光センサの出力に基づいて可逆
表示記録層の光反射特性を認識し、その認識結果に基づ
いて光情報記憶媒体がライトプロテクト状態かどうかを
判別することができる。
【0069】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
ドライブ装置の発明において、装着部に装着された光情
報記憶媒体の可逆表示記録層にエネルギーを印可するエ
ネルギー印可部と、エネルギー印可部による印可エネル
ギーを可変して可逆表示記録層を第1の状態と第2の状
態とに選択的に変化させるエネルギー可変手段とを備え
るので、エネルギー可変手段によってエネルギー印可部
から可逆表示記録層に印可するエネルギーを可変するこ
とで、光情報記憶媒体単体でそのライトプロテクトとそ
の解除とを何度でも行うことができる。
【0070】請求項11記載の発明は、請求項10記載
のドライブ装置の発明において、エネルギー印可部は熱
エネルギーを可逆表示記録層に印可するので、容易に得
ることができる可逆表示記録層である熱エネルギーによ
って光反射特性が変化する可逆表示記録層に対し、ライ
トプロテクトとその解除とを容易に行なうことができ
る。
【0071】請求項12記載の発明は、請求項11記載
のドライブ装置の発明において、エネルギー可変手段
は、エネルギー印可部の加熱温度を変化させて可逆表示
記録層に対する印可エネルギーを可変するようにしたの
で、エネルギー印可部の加熱温度を容易に制御すること
ができる。
【0072】請求項13記載の発明は、請求項11記載
のドライブ装置の発明において、エネルギー可変手段
は、エネルギー印可部の加熱時間を変化させて可逆表示
記録層に対する印可エネルギーを可変するようにしたの
で、エネルギー印可部の加熱温度を容易に制御すること
ができる。
【0073】請求項14記載のライトプロテクト装置の
発明は、光情報記憶媒体が装着される装着部と、装着部
に装着された光情報記憶媒体に設けられて印可エネルギ
ーに応じて常温復帰時の光反射特性が少なくとも2種類
に可逆的に変化する可逆性材料により形成された可逆表
示記録層にエネルギーを印可するエネルギー印可部と、
エネルギー印可部による印可エネルギーを可変して可逆
表示記録層を第1の状態と第2の状態とに選択的に変化
させるエネルギー可変手段とを備えるので、エネルギー
可変手段によってエネルギー印可部から可逆表示記録層
に印可するエネルギーを可変することで、光情報記憶媒
体単体でそのライトプロテクトとその解除とを何度でも
行うことができる。
【0074】請求項15記載の発明は、請求項14記載
のライトプロテクト装置の発明において、エネルギー印
可部は熱エネルギーを可逆表示記録層に印可するので、
容易に得ることができる可逆表示記録層である熱エネル
ギーによって光反射特性が変化する可逆表示記録層に対
し、ライトプロテクトとその解除とを容易に行なうこと
ができる。
【0075】請求項16記載の発明は、請求項15記載
のライトプロテクト装置の発明において、エネルギー可
変手段は、エネルギー印可部の加熱温度を変化させて可
逆表示記録層に対する印可エネルギーを可変するように
したので、エネルギー印可部の加熱温度を容易に制御す
ることができる。
【0076】請求項17記載の発明は、請求項15記載
のライトプロテクト装置の発明において、エネルギー可
変手段は、エネルギー印可部の加熱時間を変化させて可
逆表示記録層に対する印可エネルギーを可変するように
したので、エネルギー印可部の加熱温度を容易に制御す
ることができる。
【0077】請求項18記載の発明は、請求項14記載
のライトプロテクト装置において、装着部は、エネルギ
ー印可部とヒンジ結合され、装着部に向けて閉じられた
状態で可逆表示記録層に対してエネルギーを印可するの
で、光情報記憶媒体が装着されたまま装着部に向けてエ
ネルギー印可部を閉じることで、エネルギー印可部によ
る可逆表示記録層に対するエネルギー印可を可能にする
ことができる。したがって、そのための操作性が良好で
ある。
【0078】請求項19記載の発明は、請求項18記載
のライトプロテクト装置において、装着部に装着された
光情報記憶媒体に設けられた可逆表示記録層に対応する
形状にエネルギー印可部を形成したので、装着部に装着
された光情報記憶媒体とエネルギー印可部とを相対移動
させることなく、エネルギー印可部によって可逆表示記
録層にエネルギーを印可することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態として、光情報記憶
媒体の積層構造を示す断面図である。
【図2】光情報記憶媒体の半分を切り欠いてその積層状
態を示す斜視図である。
【図3】光情報記憶媒体の一態様を示す斜視図である。
【図4】光情報記憶媒体の別の態様を示す斜視図であ
る。
【図5】ドライブ装置の一態様を示す概略側面図であ
る。
【図6】ドライブ装置の別の態様を示す概略側面図であ
る。
【図7】本発明の第二の実施の形態として、光情報記憶
媒体の半分を切り欠いてその積層状態を示す斜視図であ
る。
【図8】光情報記憶媒体の一態様を示す斜視図である。
【図9】光情報記憶媒体の別の態様を示す斜視図であ
る。
【図10】光情報記憶媒体の別の態様を示す斜視図であ
る。
【図11】光情報記憶媒体のさらに別の態様を示す斜視
図である。
【図12】ドライブ装置の一態様を示す概略側面図であ
る。
【図13】ドライブ装置の別の一態様を示す概略側面図
である。
【図14】第一の実施の形態及び第二の実施の形態とし
て、ドライブ装置の制御系を示すブロック図である。
【図15】本発明の第三の実施の形態として、光情報記
憶媒体が装着されたライトプロテクト装置を示す斜視図
である。
【図16】その側面図である。
【図17】ライトプロテクト動作又はその解除動作実行
時のライトプロテクト装置を示す側面図である。
【図18】ライトプロテクト装置の別の態様として、光
情報記憶媒体が装着されたライトプロテクト装置を示す
斜視図である。
【図19】その側面図である。
【図20】ライトプロテクト装置における電気的接続を
示すブロック図である。
【図21】可逆表示記録層の特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 光情報記憶媒体 2 可逆表示記録層 3 基体 5 光情報記憶層 12,102 装着部 13 回転駆動部(駆動モータ) 14 光ピックアップ 15 光センサ 16,103 エネルギー印可部(発熱ヘッド)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 哲夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H111 EA04 EA12 EA23 EA39 EA43 FA01 FA12 FA14 FA23 FA25 FA28 FA30 FB09 FB12 FB17 FB21 HA07 HA14 HA34 5D029 HA02 HA07 JA01 JA04 JB05 JB42 JC02 JC11 5D038 CA00 CA34 5D090 AA01 BB05 CC01 CC04 DD02 DD03 DD05 GG33 GG34 HH01 HH07 KK03

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状の基体に光情報記憶層を備えた光
    情報記憶媒体に設けられ、印可エネルギーに応じて常温
    復帰時の光反射特性が少なくとも2種類に可逆的に変化
    する可逆性材料により形成された可逆表示記録層に対
    し、異なるエネルギーを印可して前記可逆表示記録層の
    光反射特性を少なくとも2種類に変化させ、前記光情報
    記憶媒体の外観上のライトプロテクトとその解除とを行
    なうようにしたライトプロテクト方法。
  2. 【請求項2】 前記可逆表示記録層の光反射特性の変化
    は、視覚的変化である請求項1記載のライトプロテクト
    方法。
  3. 【請求項3】 前記可逆表示記録層の光反射特性の変化
    は、光センサによる検出に適合する変化である請求項1
    記載のライトプロテクト方法。
  4. 【請求項4】 前記可逆表示記録層の光反射特性の変化
    を前記光センサで検出するようにした請求項3記載のラ
    イトプロテクト方法。
  5. 【請求項5】 前記可逆表示記録層は、熱エネルギーに
    応じて常温復帰時の光透過率が少なくとも2種類に可逆
    的に変化する熱可逆性材料によって形成されている請求
    項1記載のライトプロテクト方法。
  6. 【請求項6】 円盤状の基体と、 前記基体上に積層形成された光情報記憶層と、 前記光情報記録層上に積層形成され、印可エネルギーに
    応じて常温復帰時の光反射特性が少なくとも2種類に可
    逆的に変化する可逆性材料により形成された可逆表示記
    録層と、を具備する光情報記憶媒体。
  7. 【請求項7】 円盤状の基体と、 前記基体の一面上に積層形成された光情報記録層と、 前記基体の別の一面上に積層形成され、前記光情報記録
    層への情報の書き込み又は読み取りに用いるレーザ光の
    波長において透明性を有し、かつ、印可エネルギーに応
    じて常温復帰時の光反射特性が少なくとも2種類に可逆
    的に変化する可逆性材料により形成された可逆表示記録
    層と、を具備する光情報記憶媒体。
  8. 【請求項8】 円盤状の基体と、 前記基体の一面上に積層形成された光情報記録層と、 前記基体の別の一面上の前記光情報記録層に干渉しない
    位置に積層形成され、印可エネルギーに応じて常温復帰
    時の光反射特性が少なくとも2種類に可逆的に変化する
    可逆性材料により形成された可逆表示記録層と、を具備
    する光情報記憶媒体。
  9. 【請求項9】 光情報記憶媒体が装着される装着部と、 前記装着部に装着された前記光情報記憶媒体を回転駆動
    する回転駆動部と、 前記装着部に装着された前記光情報記憶媒体の半径方向
    に移動自在に支持されて前記光情報記憶媒体にレーザ光
    を照射する光ピックアップと、 前記装着部に装着された前記光情報記憶媒体に設けられ
    た印可エネルギーに応じて常温復帰時の光反射特性が少
    なくとも2種類に可逆的に変化する可逆性材料により形
    成された可逆表示記録層の光反射特性を検知する光セン
    サと、を具備するドライブ装置。
  10. 【請求項10】 前記装着部に装着された前記光情報記
    憶媒体の前記可逆表示記録層にエネルギーを印可するエ
    ネルギー印可部と、 前記エネルギー印可部による印可エネルギーを可変して
    前記可逆表示記録層を第1の状態と第2の状態とに選択
    的に変化させるエネルギー可変手段と、を備える請求項
    9記載のドライブ装置。
  11. 【請求項11】 前記エネルギー印可部は、熱エネルギ
    ーを前記可逆表示記録層に印可する請求項10記載のド
    ライブ装置。
  12. 【請求項12】 前記エネルギー可変手段は、前記エネ
    ルギー印可部の加熱温度を変化させて前記可逆表示記録
    層に対する印可エネルギーを可変する請求項11記載の
    ドライブ装置。
  13. 【請求項13】 前記エネルギー可変手段は、前記エネ
    ルギー印可部の加熱時間を変化させて前記可逆表示記録
    層に対する印可エネルギーを可変する請求項11記載の
    ドライブ装置。
  14. 【請求項14】 光情報記憶媒体が装着される装着部
    と、 前記装着部に装着された前記光情報記憶媒体に設けられ
    て印可エネルギーに応じて常温復帰時の光反射特性が少
    なくとも2種類に可逆的に変化する可逆性材料により形
    成された可逆表示記録層にエネルギーを印可するエネル
    ギー印可部と、 前記エネルギー印可部による印可エネルギーを可変して
    前記可逆表示記録層を第1の状態と第2の状態とに選択
    的に変化させるエネルギー可変手段と、を具備するライ
    トプロテクト装置。
  15. 【請求項15】 前記エネルギー印可部は、熱エネルギ
    ーを前記可逆表示記録層に印可する請求項14記載のラ
    イトプロテクト装置。
  16. 【請求項16】 前記エネルギー可変手段は、前記エネ
    ルギー印可部の加熱温度を変化させて前記可逆表示記録
    層に対する印可エネルギーを可変する請求項15記載の
    ライトプロテクト装置。
  17. 【請求項17】 前記エネルギー可変手段は、前記エネ
    ルギー印可部の加熱時間を変化させて前記可逆表示記録
    層に対する印可エネルギーを可変する請求項15記載の
    ライトプロテクト装置。
  18. 【請求項18】 前記装着部は、前記エネルギー印可部
    とヒンジ結合され、前記装着部に向けて閉じられた状態
    で前記可逆表示記録層に対してエネルギーを印可する請
    求項14記載のライトプロテクト装置。
  19. 【請求項19】 前記エネルギー印可部は、前記装着部
    に装着された前記光情報記憶媒体に設けられた可逆表示
    記録層に対応する形状を有する請求項18記載のライト
    プロテクト装置。
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JP2010514083A (ja) * 2006-12-22 2010-04-30 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 光学的可読媒体上のデータの保護記憶

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