JP2000182150A - Ｐｏｓ端末及びｐｏｓレシートにおける他国言語印字方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ＰＯＳ端末のレシートに、日本語以外の他国言
語を印字するための簡易な方法及び装置の提供。 【解決手段】商品コードと該商品コードに対応するクラ
スコードを含む商品マスタファイル１０１と、商品マス
タファイルのクラスコードで参照され、該クラスコード
に対応したクラス名レコードを備えたクラスマスタファ
イル１０２と、を備え、前記クラスマスタファイルのク
ラス名レコードに、他国言語による商品名称を予め格納
しておき、ＰＯＳ端末の処理装置は、入力されたＪＡＮ
コードをもとに、商品マスタファイルを検索し、該ＪＡ
Ｎコードに対応するクラスコードをキーとしてクラスマ
スタを検索し、対応するクラスコードのクラス名レコー
ドから他国言語で登録された商品名を抽出してレシート
の該当する欄に印字出力する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、精算時にレシート
を発行する端末に関し、特に、外国語（他国言語）をレ
シートに印字出力するＰＯＳ端末及びその印字制御方法
に関する。

【０００２】

【従来の技術】近時、国際交流の活発化、規制緩和によ
る外資系の参入等により、在日外国人の増加が顕著とな
り、小売店（コンビニ、量販店等も含む）でも、日本語
以外のレシートの提出が要望される機会が増えている。

【０００３】顧客サービスの一環として、販売促進につ
なげる必要があることから、精算機から印字出力される
レシートにおいても、商品名について、英語等による印
字出力が要請されている。

【０００４】図３は、従来の他国後言語による印字出力
を行なう場合の、商品マスタ関連ファイルの構成を示す
図である。図３に示すように、他国後言語による商品名
情報を、ファイル内に、新たに別レコードとして備えて
いる。

【０００５】例えば図３（ａ）に示すように、商品マス
タに新規項目として、他国言語商品名のレコードを定義
しており、これのレコードに格納された情報を印字する
か、または、図３（ｂ）に示すように商品マスタとは別
に、他国言語名称マスタを作成しておき、入力されたＪ
ＡＮコード（Japanese Article Number Code：ＰＯ
Ｓシステムで用いられるバーコード・シンボルの一種）
をキーとして、他国言語名称マスタファイルから商品名
を取り出して印字している。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】このように、従来のＰ
ＯＳ（point of sales）端末において、レシートへの
他国言語の印字機能を実現する場合、商品マスタファイ
ルに、新たに項目（レコード）を追加定義するか、もし
くは、新規に他国言語名称マスタファイルを設けること
が必要とされており、さらに、新たに設けられたレコー
ドを検索して情報を取得するためのプログラム、及び該
情報を取得するためのメニューを表示するＰＯＳ端末画
面も、変更又は新たに作成する必要があり、大規模な改
造、及び作業工数を必要としている。

【０００７】さらに、商品単品毎にその他国言語名称を
入力しなければならず、結果として、膨大な作業工数と
なる。

【０００８】したがって、本発明は、上記問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的は、ＰＯＳ端末のレ
シートに、日本語以外の言語を印字するための簡易な方
法及び装置を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明は、商品マスタのクラスコードで参照されるクラスマ
スタの、クラス名を格納する領域に、他国言語による名
称を格納しておき、商品精算時、商品コードから前記商
品マスタ及びクラスマスタを検索して、前記商品に対応
するクラスマスタのクラス名を抽出することで他言語の
商品名をレシートに印字出力するようにしたものであ
る。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する。本発明は、その好ましい実施の形態において、Ｊ
ＡＮコードと該ＪＡＮコードに対応するクラスコードを
含む商品マスタファイル（図２の１０１）と、前記商品
マスタファイルのクラスコードで参照され、該クラスコ
ードに対応したクラス名レコードを備えたクラスマスタ
ファイル（図２の１０２）と、を備え、前記クラスマス
タファイルのクラス名レコードに、他国言語による商品
名称を格納しておく。

【００１１】そして、ＰＯＳ端末の処理装置は、バーコ
ードリーダ等の入力手段から入力されたＪＡＮコードを
もとに、商品マスタファイルを検索するステップ（図３
のＳ１）、該ＪＡＮコードに対応するクラスコードをキ
ーとしてクラスマスタを検索するステップ（図３のＳ
２）、対応するクラスコードのクラス名レコードから他
国言語で登録された商品名を抽出するステップ（図３の
Ｓ２）、レシートの該当する欄に印字装置（図３の１０
３）から印字出力するステップ（図３のＳ４）を実行す
る。本発明の実施の形態において、上記各ステップは、
ＰＯＳ端末の処理装置（コンピュータ）の主記憶上で実
行されるプログラムによって実行される。この場合、該
プログラムを格納した記録媒体（ＦＤ、ＣＤ-ＲＯＭ、
不揮発性メモリ）から該プログラムを読み出して処理装
置の主記憶にロードし実行することで、各処理を実現す
ることができる。

【００１２】本発明によれば、標準的なファイル構造に
変更を加えることなく、他国言語印字を可能としてい
る。

【００１３】

【実施例】本発明の実施例について図面を参照して以下
に説明する。スーパーマーケット等、小売店において、
その商品管理体系は、通常、図１に示すように、単品、
クラス、部門（ＪＡＮコード、中分類、大分類）とい
う、階層構造で区分されている。

【００１４】図２は、本発明の一実施例の構成を示す図
であり、商品管理のためのファイル構造の一例を示す図
である。

【００１５】図２を参照すると、本発明の一実施例にお
いては、商品マスタファイル１０１のクラスコードで参
照される既存のクラスマスタ１０２に、クラス名とし
て、日本語名称の変わりに、他国言語による名称をテキ
ストコードとして格納している。そして、商品精算にお
いてＰＯＳ端末から、レシートに他国言語を印字させる
場合に、商品に対応するクラスコードからクラス名（他
国言語）を抽出し、抽出した商品名をレシートに印字出
力する。

【００１６】図３は、本発明の一実施例の動作の概略を
説明するための説明図である。すなわち、ＰＯＳ端末の
処理装置（コンピュータ）１００は、不図示のバーコー
ドリーダ等から入力されたＪＡＮコードをもとに、商品
マスタ１０１を検索し（ステップＳ１）、該ＪＡＮコー
ドに対応するクラスコードをキーとしてクラスマスタ１
０２を検索し（ステップＳ２）、対応するクラスコード
の名称（他国言語で格納されている）を参照し、クラス
名に他国言語で登録された商品名を抽出し（ステップＳ
３）、レシートの該当する欄に、レシート印字装置から
印字出力する（ステップＳ４）。

【００１７】このように、本発明の一実施例において
は、商品管理のためのマスタファイルとして用いられる
既存の標準的なファイル構造を変更させることなく、他
国言語を印字することができる。

【００１８】また、本発明の一実施例においては、安定
したクラスの名称の入力に他国言語を設定入力する構成
とされており、膨大な数で、変化の激しい単品毎に他国
言語を入力することは不要とされている。

【００１９】本発明において、他国言語としては、英語
だけに限定されるものでない。ＰＯＳ端末の処理装置が
サポートする文字種に制限されるが、クラス名に、英語
以外の他国言語を入力することにより、英語以外の言語
への対応も可能である。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば下
記記載の効果を奏する。

【００２１】本発明の第１の効果は、ＰＯＳ端末等精算
機からレシートに他国言語の印字を容易に実現すること
ができる、ということである。その理由は、本発明にお
いては、商品マスタの既存のファイル構造を変更するこ
となく、他国言語を印字でき、システム改造に必要とさ
れる工数を特段に削減している、ためである。

【００２２】本発明の第２の効果は、他国言語の名称の
入力作業を特段に低減することができる、ということで
ある。その理由は、本発明においては、安定したクラス
の名称の入力に他国言語を設定入力する構成とされてお
り、膨大な数で、変化の激しい単品毎に他国言語を入力
する必要が無いためである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を説明するための図である。

【図２】本発明の一実施例のファイル構造を説明するた
めの図である。

【図３】本発明の一実施例の処理動作を説明するための
説明図である。

【図４】従来のＰＯＳ端末でレシートへの他国言語の印
字処理を実現するためのファイル構造を説明するための
図である。

【符号の説明】

１００ ＰＯＳ端末処理装置 １０１ 商品マスタ １０２ クラスマスタ １０３ 印字装置

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】商品マスタのクラスコードで参照されるク
   ラスマスタのクラス名を格納する領域に、他国言語によ
   る商品名称を格納しておき、 商品の精算時、商品コードから前記商品マスタ及び前記
   クラスマスタを検索して、前記商品に対応するクラスマ
   スタのクラス名を抽出することで、他国言語の商品名を
   レシートに印字出力する、ことを特徴とする、ＰＯＳ端
   末におけるレシートの印字方法。
2. 【請求項２】商品コードと該商品コードに対応するクラ
   スコードを含む商品マスタファイルと、 前記商品マスタファイルのクラスコードで参照され、該
   クラスコードに対応したクラス名レコードを備えたクラ
   スマスタファイルと、 を備え、 前記クラスマスタファイルのクラス名レコードに、他国
   言語による商品名称予め格納しておき、 入力された商品コードをもとに、前記商品マスタファイ
   ルを検索し、 該商品コードに対応するクラスコードをキーとして前記
   クラスマスタファイルを検索し、対応するクラスコード
   のクラス名レコードから他国言語で登録された商品名を
   抽出し、該抽出した他国言語をレシートの該当する欄に
   印字出力する、ことを特徴とする、ＰＯＳ端末における
   レシートの印字方法。
3. 【請求項３】前記商品マスタファイル及び前記クラスマ
   スタファイルとして、既存の標準のファイル構造のもの
   が用いられることを特徴とする、請求項２記載のＰＯＳ
   端末におけるレシートの印字方法。
4. 【請求項４】入力手段と、印字手段と、商品コードと該
   商品コードに対応するクラスコードを含む商品マスタフ
   ァイルと、前記商品マスタファイルのクラスコードで参
   照され、該クラスコードに対応したクラス名レコードを
   備えたクラスマスタファイルと、を備えたＰＯＳ装置に
   おいて、 前記クラスマスタファイルのクラス名レコードに、他国
   言語による商品名称を予め格納しておき、 前記入力手段から入力された商品コードをもとに、商品
   マスタファイルを検索し、該商品コードに対応するクラ
   スコードをキーとして前記クラスマスタファイルを検索
   し、対応するクラスコードのクラス名レコードから、他
   国言語で登録された商品名を抽出し、該抽出した商品名
   をレシートの該当する欄に前記印字手段から印字出力す
   るように制御する手段を備えたことを特徴とするＰＯＳ
   装置。
5. 【請求項５】前記商品マスタファイル及び前記クラスマ
   スタファイルが、既存の標準のファイル構造を有するも
   のである、ことを特徴とする請求項４記載のＰＯＳ装
   置。
6. 【請求項６】入力手段と、印字手段と、商品コードと該
   商品コードに対応するクラスコードを含む商品マスタフ
   ァイルと、前記商品マスタファイルのクラスコードで参
   照され、該クラスコードに対応したクラス名レコードを
   備えたクラスマスタファイルと、を備えたＰＯＳ端末に
   おいて、 前記クラスマスタファイルのクラス名レコードに、他国
   言語による商品名称を格納しておき、 前記ＰＯＳ端末を構成するコンピュータ上で、前記入力
   手段から入力された商品コードをもとに、商品マスタフ
   ァイルを検索し、該商品コードに対応するクラスコード
   をキーとして前記クラスマスタファイルを検索し、対応
   するクラスコードのクラス名レコードから、他国言語で
   登録された商品名を抽出し、該抽出した商品名をレシー
   トの該当する欄に前記印字手段から印字出力するように
   制御する処理を実行するためのプログラムを記録した記
   録媒体。