JP2000180946A - レンズ交換式カメラ - Google Patents

レンズ交換式カメラ

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JP2000180946A
JP2000180946A JP10360259A JP36025998A JP2000180946A JP 2000180946 A JP2000180946 A JP 2000180946A JP 10360259 A JP10360259 A JP 10360259A JP 36025998 A JP36025998 A JP 36025998A JP 2000180946 A JP2000180946 A JP 2000180946A
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lens
data
interchangeable lens
film
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Yuji Imai
右二 今井
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Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シェーディング、ディストーション補正演算に
費やされる時間の制約を少なくし、高精度の補正を実現
する。 【解決手段】本発明は、フロント・コンバータレンズ5
2が着脱自在の交換レンズ51を使用し、且つ撮影に関
する情報を記録可能なIX240カートリッジフィルム
を用いたもので、カメラ側が上記交換レンズ61及び上
記フロント・コンバータレンズ52の少なくともいずれ
か一方から送信される識別データを受信し、磁気ヘッド
109を介してフィルムの磁気記録層に当該データを記
録し、各種補正データを読み出す際の指標として使用す
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IX240カート
リッジフィルム(以下、APSカートリッジと称する)
を使用したレンズ交換式カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、交換レンズは、ディストーション
(歪曲収差)、シェーディング(周辺減光)等の特性を
有している。ここで、「ディストーション」とは、物体
として光軸と直交した平面上にある格子状のものをレン
ズで撮影すると、その像が歪んで写ることをいう。ま
た、「シェーディング」とは、画面中心部に比べて、画
面周辺部において光量が減少し暗くなることをいう。
【0003】いずれの現象も高性能の交換レンズを設計
すれば程度を小さく抑え込むことができるものの、カメ
ラの大型化をもたらす。従って、カメラの小型・軽量化
を考慮に入れると、上記現象についてはある程度妥協せ
ざるを得ない。特に、上記現象は、ワイド系の交換レン
ズにおいて顕著な特性を有する。
【0004】ここで、例えば特開平2−123879号
公報では、交換レンズ内にディストーション、シェーデ
ィング情報を記憶する手段を有し、ボディに対して上記
情報を送りボディ内において撮像素子から得られた映像
情報に対して補正を行い、補正された高画質の映像情報
をメモリに記憶する技術が開示されている。
【0005】さらに、特開平6−197266号公報で
は、交換レンズ内にシェーディング補正係数を記憶する
手段を有し、ボディに対して上記情報を送り、ボディ内
において撮像素子から得られたアナログ映像をA/D変
換する過程で上記記憶情報によってシェーディング補正
を行う技術が開示されている。
【0006】一方、例えば特開平6−250276号公
報、特開平6−250277号公報では、それぞれレン
ズのシェーディング、ディストーションに関連する撮影
情報をフィルム上に記憶し、撮影後のフィルムより画像
データと撮影情報を読み出し、画像データと撮影情報よ
り、シェーディング、ディストーションの補正を行う技
術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平2−123879号公報、特開平6−197266
号公報等により開示された技術では、ディストーション
等を補正するための補正値を交換レンズ毎に保持させる
か、或いはカメラボディ側に全ての交換レンズに対応し
た補正値を予め保持させておく必要があった。更には、
ボディ内でディストーションなどの補正を実行するため
ボディ内に補正のための演算手段を有する必要があり、
装置の大型化、高コスト化をもたらしていた。
【0008】さらに、上記特開平6−250276号公
報、特開平6−250277号公報により開示された技
術では、カメラ内部(或いはレンズ内部)に各焦点距
離、各FNo、各被写体距離等の大量なデータを記憶す
る必要があり、記録容量上の問題が生じていた。更に
は、フィルム上の磁気記録層の領域制限によりデータ数
を削減する必要も生じ、高精度の補正には好適ではなか
った。
【0009】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、シェーディング、ディス
トーション補正に係るデータを予め保持することなく、
適宜外部より供給可能とすることで小型化を実現し、且
つ補正演算に費やされる時間を節約、高精度の補正を実
現することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様では、コンバータレンズが着脱
自在の交換レンズを使用し、且つ撮影に関する情報を記
録可能なフィルムを用いたレンズ交換式カメラであっ
て、上記交換レンズ及び上記コンバータの少なくともい
ずれか一方から送信される識別データを受信する通信手
段と、上記通信手段で交換レンズ及び上記コンバータレ
ンズの少なくともいずれかより受信した識別データをフ
ィルム上に記録する記録手段とを具備することを特徴と
するレンズ交換式カメラが提供される。
【0011】第2の態様では、コンバータレンズが着脱
自在の交換レンズを使用し、且つ撮影に関する情報を記
録可能なフィルムを用いたレンズ交換式カメラであっ
て、上記交換レンズ及び上記コンバータの少なくともい
ずれか一方から送信される識別データを受信する通信手
段と、上記通信手段で上記交換レンズ及び上記コンバー
タレンズの少なくともいずれかより受信した識別データ
と上記交換レンズからの焦点距離データとを、上記フィ
ルム上に記録する記録手段とを具備することを特徴とす
るレンズ交換式カメラが提供される。
【0012】第3の態様では、コンバータレンズが着脱
自在の交換レンズを使用し、且つ撮影に関する情報を記
録可能なフィルムを用いたレンズ交換式カメラであっ
て、上記交換レンズ及び上記コンバータの少なくともい
ずれか一方から送信される識別データを受信する通信手
段と、上記通信手段で上記交換レンズ及び上記コンバー
タレンズの少なくともいずれかより受信した識別データ
と上記交換レンズからの絞り値データとを、上記フィル
ム上に記録する記録手段とを具備することを特徴とする
レンズ交換式カメラが提供される。
【0013】第4の態様では、コンバータレンズが着脱
自在の交換レンズを使用し、且つ撮影に関する情報を記
録可能なフィルムを用いたレンズ交換式カメラであっ
て、上記交換レンズ及び上記コンバータの少なくともい
ずれか一方から送信される識別データを受信する通信手
段と、被写体距離データを発生させるための被写体距離
データ発生手段と、上記通信手段で上記交換レンズ及び
上記コンバータレンズの少なくともいずれかより受信し
た識別データと上記被写体距離データとを、上記フィル
ム上に記録する記録手段とを具備することを特徴とする
レンズ交換式カメラが提供される。
【0014】上記第1乃至第4の態様によれば以下の作
用が奏される。
【0015】即ち、本発明の第1の態様では、記録手段
により、写真画質の補正に用いられる識別データがフィ
ルム上に記録される。
【0016】第2の態様では、記録手段により、写真画
質の補正に用いられる識別データと焦点距離データとが
上記フィルム上に記録される。
【0017】第3の態様では、記録手段により、写真画
質の補正に用いられる識別データと絞り値データとがフ
ィルム上に記録される。
【0018】第4の態様では、記録手段により、写真画
質の補正に用いられる識別データと被写体距離データと
が上記フィルム上に記録される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施の形態に係るレン
ズ交換式カメラを採用したカメラシステムの構成を示す
ブロック図である。このカメラシステムは、交換レンズ
51と、カメラボディ50、フロント・コンバータレン
ズ52からなる。
【0021】先ず、カメラボディ50の詳細を説明す
る。尚、このカメラボディ50は、IX240カートリ
ッジフィルムを使用可能となっている。
【0022】図1に示されるように、カメラボディ50
全体の制御を司るマイクロコンピュータ等のBCPU1
00はマウント接点111を介して交換レンズ51側の
LCPU1と通信自在に接続されている。このBCPU
100の出力は、巻上げ・巻戻し制御回路106を介し
て巻上げ・巻戻しモータ105の入力に接続されると共
に、磁気記録回路110を介して磁気ヘッド109の入
力にも接続される。また、AFモジュール101、1R
SW102、2RSW103、記録モード切換SW10
4とも電気的に接続されている。この他、フィルムフォ
トリフレクタ(PR)107の出力は、フィルムPR処
理回路108を介してBCPU100の入力に接続され
ている。
【0023】このような構成において、上記AFモジュ
ール101は、交換レンズ51のピント状態を検出する
ものである。上記1RSW102は、レリーズの第1段
ストロークでON状態になるものであり、上記2RSW
103は、レリーズの第2段ストロークでON状態にな
るものである。上記記録モード切換SW104は、詳細
は後述するが、フィルム上に磁気記録する記録モードの
切換を行う為のものである。上位巻上げ・巻戻しモータ
105は、フィルムの巻上げ・巻戻しの駆動を行うもの
であり、上記巻上げ・巻戻し制御回路106により駆動
制御される。上記フィルムPR107は、巻上げ・巻戻
し制御を行う際に、フィルムの移動量をモニタすべく、
フィルム上のパーフォレーション(フィルム位置検出
穴)の位置を検出するものである。上記フィルムPR処
理回路108は、フィルムPR107からのアナログ信
号を波形整形してデジタル信号に変換するものである。
上記磁気ヘッド109は、フィルム上の磁気層に磁気デ
ータを書込むものであり、磁気記録回路110により駆
動制御される。
【0024】次に交換レンズ51の詳細を説明する。
尚、この交換レンズ51は、ズーミング機能を有するも
のである。
【0025】図1に示されるように、交換レンズ51全
体の制御を司るマイクロコンピュータ等のLCPU1
は、マウント接点111を介して上記カメラボディ50
側のBCPU100と、マウント接点13を介してフロ
ント・コンバータレンズ52のFCCPU30と、それ
ぞれ通信自在に接続されている。また、このLCPU1
の出力の一端は、ステッピングモータ制御回路4を介し
てステッピングモータ3の入力に接続されており、この
ステッピングモータ3は不図示の機械的機構を介して絞
り機構2に接続されている。さらに、上記LCPU1の
出力は、ズームモータ制御回路8、ズームモータ7を介
してズームエンコーダ9に接続され、このズームエンコ
ーダ9の出力はLCPU1にフィードバックされてい
る。上記LCPU1の出力は、更にLD(レンズ・ドラ
イブ)モータ制御回路111、LDモータ10を介して
LDエンコーダ12の入力に接続され、このLDエンコ
ーダ12の出力はLCPU1にフィードバックされてい
る。この他、上記LCPU1には、TELE SW5、
WIDE SW6が接続されている。
【0026】このような構成において、上記ステッピン
グモータ3は絞り2を駆動する為のものであり、ステッ
ピングモータ制御回路4により駆動制御される。TEL
ESW5は、ズームレンズを望遠側(TELE側)に操
作するものであり、WIDE SW6は、ズームレンズ
を広角側(WIDE側)に操作するものである。ズーム
モータ7は、ズーミングの駆動を行うものであり、ズー
ムモータ制御回路8により駆動制御される。ズームエン
コーダ9は、ズーミングの量を検出するものであり、L
CPU1内部では、このズームエンコーダの値により撮
影レンズの焦点距離を検出する。LDモータ10は、ピ
ント合わせの為のものであり、LDモータ制御回路11
により駆動制御される。LDエンコーダ12は、LDモ
ータ10の移動量を検出するためのものであり、LCP
U1内部では、このLDエンコーダ12の値により被写
体の距離を演算する。
【0027】次にフロント・コンバータレンズ52の詳
細を説明する。このフロント・コンバータ52内部に
は、マイクロコンピュータ等のFCCPU30が設けら
れている。そして、このFCCPU30には、フロント
・コンバータの種類を識別するための識別データたるI
Dデータが記憶されている。
【0028】次に図2は本発明の交換レンズ51が装着
されたカメラボディ50、及び外部の画像処理装置を含
めたカメラシステムの構成を示す図である。
【0029】図2に示されるように、画像処理装置20
2の内部には、全体の制御を司るGCPU203が設け
られており、画像メモリ207と相互に通信自在に接続
されている。さらに、GCPU203は、フィルムスキ
ャナ部205、磁気データリーダ部206、更にはフロ
ッピーディスク(FD)208が装填されるフロッピー
ディスクドライブ(FDD)209とも接続されてい
る。上記フィルムスキャナ部205、磁気データリーダ
部206は、フィルム装填部204に接続されている。
【0030】このような構成において、上記フィルム装
填部204に撮影済・現像済のIX240カートリッジ
フィルム201が装填されると、上記フィルムスキャナ
部205により当該IX240カートリッジフィルムの
画像データが読み取られ、磁気データリーダ部206に
より磁気データが読み取られる。これらの画像データ、
磁気データは画像メモリ207に記憶される。
【0031】上記FDD209は、FD208より交換
レンズ51のディストーション、シェーディングを補正
するための補正データを読み出し、GCPU203に送
信する。GCPU203では、上記補正データと、上記
画像メモリ207に記憶されている画像データ、磁気デ
ータに基づいて、シェーディング、ディストーション補
正を所定のシーケンスに従って行うことになる。
【0032】以下、図3のフローチャートを参照して、
本実施の形態のカメラシステムの撮影シーケンスを詳細
に説明する。
【0033】1RSW102がONされると(ステップ
S1)、BCPU100は記録モード切換SW104の
状態を読み込み各種設定を行う(ステップS2)。
【0034】続いて、BCPU100は、交換レンズ5
1側のLCPU1と通信を行い、当該交換レンズ51よ
り、交換レンズ51のIDコード(交換レンズの種類を
識別するコード)と焦点距離データを受信する(ステッ
プS3)。
【0035】そして、フロント・コンバータレンズ52
が装着されている場合には、当該フロント・コンバータ
レンズ52との通信を行い、フロント・コンバータレン
ズ52のIDコード(コンバータレンズの種類を識別す
るコード)を受信する。ここで、フロント・コンバータ
レンズ52が未装着の場合は、何ら通信を実行すること
なく、次のステップS5に移行することになる(ステッ
プS4)。
【0036】続いて、BCPU100は、AFモジュー
ル101を駆動して測距を実行し(ステップS5)、こ
の測距結果と上記交換レンズ51から受信した焦点距離
データとを基にして、当該交換レンズ51内部の撮影レ
ンズの駆動量を計算する(ステップS6)。次いで、B
CPU100は、交換レンズ51内のLCPU1と通信
を行い、当該交換レンズ51に対して、撮影レンズの駆
動(LD駆動)量、及び撮影レンズの駆動方向に係る情
報を送信する。交換レンズ51では、この通信を受けて
所定のLD駆動を実行する(ステップS7)。
【0037】次いで、BCPU100は、交換レンズ5
1側のLCPU1と通信を行い、当該交換レンズ51よ
り撮影レンズの停止位置(LDエンコーダの位置)に係
る情報を受信する(ステップS8)。そして、この受信
した撮影レンズの停止位置を基にして、被写体の距離を
演算する(ステップS9)。続いて、ファインダ内部に
ある不図示の測光素子を使用して測光を行い(ステップ
S10)、この測光値等に基づいて露出演算を行う(ス
テップS11)。
【0038】続いて、BCPU100は、2RSW10
3がOFF、1RSW102がOFFならば上記ステッ
プS1に戻り、2RSW103がONされると(ステッ
プS12,S13)、所定の露出を行う。この露出は、
カメラボディ50内の不図示のフォーカルプレーンシャ
ッタ及び交換レンズ51内の絞り機構2を動作させて行
う(ステップS14)。
【0039】次いで、BCPU100は、記録モード切
換SW104の状態(ステップS2)により、記録モー
ドが通常モードの時は、1コマ分の巻き上げを行いなが
ら、フィルム上に通常モードの磁気記録を行う。この磁
気記録するデータは、図6左欄に示す通りである。この
動作の終了後、上記ステップS1に戻る(ステップS1
5,S16)。一方、記録モードが画質向上モードの時
は、1コマ分の巻き上げを行いながら、フィルム上に画
質向上モードの磁気記録を行う。この磁気記録するデー
タは、図6右欄に示す通りである。この動作の終了後、
上記ステップS1に戻る(ステップS15,S16)。
【0040】尚、撮影レンズの絞り値データは図7に示
される通りであり、被写体距離データは図8に示される
通りである。
【0041】ここで、図13乃至図16を参照して、デ
ィストーション、シェーディングの発生原理、補正デー
タの形態について説明する。
【0042】図13は、角度θで光学系Osに入射した
光のディストーションを示す図である。同図において、
光学系Osから焦点距離f離れた光軸上には、理想像高
z’に対してディストーションの影響を受けた実像高z
の像が結像する。
【0043】この場合、ディストーションの大きさaは
次式(1)で表される。
【0044】 a=(z−z’)/z’×100(%) (1) ただし、z’=f×tan(θ) (2) 光学系の収差は一般的に像高の関数になる。
【0045】図14は、実像高zを横軸、ディストーシ
ョンaを縦軸にとった場合のディストーションの収差曲
線を示している。
【0046】図15は正方格子がディストーションを受
けた時の画像イメージを示す図である。すなわち、図1
5(a)は樽型、図15(b)は糸巻型、図15(c)
は陣笠型と称されており、図14(a)が図15(a)
に、図14(b)が図15(b)に、図14(c)が図
15(c)に対応している。
【0047】ここで、これら収差曲線を次式のように展
開する。
【0048】 a(z)=A1・z+A2・z2+A3・z3 +A4・z4+A5・z5+A6・z6+・・・ (3) この式(3)の展開計数A1,A2,A3・・・をディ
ストーション補正データとして持てば、補正演算を行う
ことにより図14に示す収差特性を補正することができ
る。これら展開計数は、次数が多ければ多い程補正の精
度が高くなるが、補正データの量や演算時間の関係で、
本実施例では、展開計数A1,A2,A3,A4,A5
までをディストーション補正データとして使用する。
【0049】以下、シェーディングの補正データについ
て詳述する。
【0050】フィルム面上の実行輝度をb、理想像輝度
をb’とすると、シェーディングの大きさDは次式
(4)で表される。
【0051】 D=(b−b’)/b’×100(%) (4) シェーディングが像高の関数になるとすると、実像高z
を横軸、シェーディングDを縦軸にとった場合には、図
16(a)に示されるようなシェーディング曲線にな
る。本実施の形態では、補正データの量や演算時間の関
係で、図16(a)に示されるように5個の点に限定
し、図16(b)に示される5点のシェーディングデー
タを結んだ折れ線からなるシェーディング線により近似
する。
【0052】次に図5は補正データ内蔵FD208のデ
ータ構造を示す図である。
【0053】図5に示されるように、このFD208
は、ディストーション補正データ、シェーディング補正
データ共に、交換レンズ毎に異なるデータを有する。更
に、この実施の形態では、同じ交換レンズにおいても、
コンバータレンズを装着無しの場合とコンバータレンズ
を装着した場合で補正データが異なる。
【0054】詳細には、符号300はFD内部の全補正
データを表している。符号301は交換レンズAに対応
した補正データを表している。符号302は交換レンズ
Aについて、コンバータレンズ未装着の場合の補正デー
タを表している。符号303は交換レンズAに対して、
コンバータレンズAを装着した場合の補正データを表し
ている。符号304は交換レンズに対して、コンバータ
レンズBを装着した場合の補正データを表している。符
号305は交換レンズAについて、コンバータレンズ未
装着の場合のディストーション補正データを表してい
る。符号306は、交換レンズAについて、コンバータ
レンズ未装着の場合のシェーディング補正データを表し
ている。この実施の形態では、同種のデータが各交換レ
ンズB,C・・・に対して構築されている。
【0055】ここで、図9及び図10を参照して、ディ
ストーション補正データ305の詳細を説明する。ディ
ストーション補正データ305は、2つの変換テーブル
によって成り立っている。交換レンズがズームレンズの
場合は、レンズの焦点距離f及び被写体距離Dによって
補正データが異なる。
【0056】即ち、図9のテーブルを参照し、レンズの
焦点距離f及び被写体距離Dによって補正データ番号n
を決定する。更に、図10のテーブルを参照し、上記で
決定されたnに従い、補正データA1〜A5を決定す
る。
【0057】次に、図11及び図12を参照して、シェ
ーディング補正データ306の詳細を説明する。シェー
ディング補正データ306は2つの変換テーブルによっ
て成り立っている。交換レンズがズームレンズの場合
は、レンズの焦点距離f、被写体距離D、及び絞り値
(FNo)によって補正データが異なる。
【0058】即ち、図11のテーブル参照し、レンズの
焦点距離f及び被写体距離Dによって補正データ番号n
を決定する。更に、図12のテーブルを参照し、上記で
決定されたn及び絞り値(FNo)に従い、補正データ
D1からD5を決定する。
【0059】以下、図4のフローチャートを参照して、
撮影・現像済みのフィルムを画像処理装置に装填して、
ディストーション、シェーディング補正の画像処理を行
うシーケンスについて詳細に説明する。
【0060】先ず、画像処理装置202に装填された撮
影・現像済みのIX240カートリッジフィルム201
に対して、フィルムスキャナ部205が作動し、画像の
スキャンが行われ、画像データが読み出される(ステッ
プS100)。この読み出された画像データは、画像メ
モリ207に記憶される(ステップS101)。
【0061】次いで、GCPU203の制御の下、上記
IX240カートリッジフィルム201に対して、磁気
データリーダ部206が作動し、フィルム上の磁気層に
記憶された交換レンズのID番号、装着されたフロント
・コンバータレンズのID番号、撮影レンズの焦点距離
データ、撮影レンズの絞り値データ、被写体距離データ
等が読み出されることになる(ステップS102)。
【0062】この実施の形態では、予め全補正データが
一括して、FDD209より読み出されているが、これ
ら補正データから、上記ステップで読み取られた磁気デ
ータに従って、ディストーションの補正に必要な補正デ
ータA1〜A5、シェーディングに必要な補正データD
1〜D5を確定する(ステップS103)。
【0063】次いで、上記ステップS100で読み出さ
れて、画像メモリ207に記憶されている画像データ
と、上記ステップS103で確定されたディストーショ
ン補正データに従って、ディストーションの補正を行う
(ステップS104)。
【0064】先に画像メモリ207に記憶されたディス
トーション補正後の画像データに対して、上記ステップ
S103で確定されたシェーディング補正データに従っ
て、シェーディングの補正を行う(ステップS10
5)。そして、上記補正後の画像データを画像メモリ2
07に記憶する(ステップS106)。
【0065】尚、上記ステップS104のステップで
は、ディストーションの補正演算として座標の変換演算
を行うが、特開平6−250277号公報に開示された
演算方法を採用する事もできる。
【0066】以上説明したように、本発明では、交換レ
ンズ、ボディ内に予め補正値を記憶させておく必要はな
い。即ち、外部から供給された、補正データによって補
正可能であり、補正データの量の制約や、補正演算に費
やされる時間の制約が少ないため、精度の高いディスト
ーション、シェーディングの補正ができる。
【0067】尚、交換レンズのみならず、コンバータレ
ンズを装着した場合においても、精度の高いディストー
ション、シェーディング補正ができる。
【0068】尚、本発明の上記実施の形態には、以下の
発明が含まれる。
【0069】(1)コンバータレンズが着脱自在で撮影
に関する情報を記録可能なフィルムを使用する交換レン
ズを使用するレンズ交換式カメラであって、写真画質の
補正に関連した情報を発生するための補正情報発生手段
と、上記撮影に関するデータをフィルム上に記録する記
録手段と、標準記録を行う第1の記録モードと上記補正
情報を記録する第2の記録モードといった2つの記録モ
ードを切り換え可能な記録モード切換手段と、を具備す
ることを特徴とするレンズ交換式カメラ。
【0070】(2)シェーディングの補正に関連した補
正関連情報を発生する補正情報発生手段と、上記補正情
報発生手段によって発生された補正情報をフィルム上に
記録する記録手段とを具備し、撮影に関する情報を記録
可能なフィルムを使用するレンズ交換式カメラと、フィ
ルム上の画像データを読取るための画像読取り装置と、
フィルム上に記録されたデータを読取るためのデータ読
取り装置と、画像のシェーディングを補正するためのシ
ェーディング補正データを供給するためのシェーディン
グ補正データ供給手段と、上記データ読取り装置により
読取られたデータに従って、上記補正データ供給手段よ
り供給された補正データの中から特定のデータを選択す
る補正データ選択手段と、上記画像読取り装置で読取っ
た画像データと、上記補正データ選択手段によって選択
された補正データより、シェーディングを補正した画像
データを発生させる画像補正装置と、を有することを特
徴とするカメラシステム。
【0071】(3)ディストーションの補正に関連した
補正関連情報を発生する補正情報発生手段と、上記補正
情報発生手段によって発生された補正情報をフィルム上
に記録する記録手段とを具備し、撮影に関する情報を記
録可能なフィルムを使用するレンズ交換式カメラと、フ
ィルム上の画像データを読取るための画像読取り装置
と、フィルム上に記録されたデータを読取るためのデー
タ読取り装置と、画像のディストーションを補正するた
めのディストーション補正データを供給するためのディ
ストーション補正データ供給手段と、上記データ読取り
装置により読取られたデータに従って、上記補正データ
供給手段より供給された補正データの中から特定のデー
タを選択する補正データ選択手段と、上記画像読取り装
置で読取った画像データと、上記補正データ選択手段に
よって選択された補正データより、ディストーションを
補正した画像データを発生させる画像補正装置と、を有
することを特徴とするカメラシステム。
【0072】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
シェーディング、ディストーション補正に係るデータを
予め保持することなく、適宜外部より供給可能とするこ
とで小型化を実現し、且つ補正演算に費やされる時間を
節約、高精度の補正を実現するレンズ交換式カメラを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る交換カメラを採用
したカメラシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の交換レンズ51が装着されたカメラボ
ディ50、及び外部の画像処理装置を含めたカメラシス
テムの構成を示す図である。
【図3】本実施の形態のカメラシステムの撮影シーケン
スを詳細に説明するフローチャートである。
【図4】撮影・現像済みのフィルムを画像処理装置に装
填して、ディストーション、シェーディング補正の画像
処理を示すフローチャートである。
【図5】補正データ内蔵FD208のデータ構造を示す
図である。
【図6】通常モード、画質向上モードの各記録データの
詳細を示す図である。
【図7】撮影レンズの絞り値データを示す図である。
【図8】被写体距離データを示す図である。
【図9】ディストーション補正データを算出するテーブ
ルを示す図である。
【図10】ディストーション補正データを算出するテー
ブルを示す図である。
【図11】シェーディング補正データを算出するテーブ
ルを示す図である。
【図12】シェーディング補正データを算出するテーブ
ルを示す図である。
【図13】角度θで光学系Osに入射した光のディスト
ーションを示す図である。
【図14】実像高zを横軸、ディストーションaを縦軸
にとった場合のディストーションの収差曲線を示す図で
ある。
【図15】正方格子がディストーションを受けた時の画
像イメージを示す図である。
【図16】シェーディング曲線の様子を示す図である。
【符号の説明】
1 LCPU 2 絞り機構 3 ステッピングモータ 4 ステッピングモータ制御回路 5 TELE SW 6 WIDE SW 7 ズームモータ 8 ズームモータ制御回路 9 ズームエンコーダ 10 LDモータ 11 LDモータ制御回路 12 LDエンコーダ 13 マウント接点 30 FCCPU 50 カメラ本体 51 交換レンズ 52 コンバータレンズ 100 BCPU 101 AFモジュール 102 1R SW 103 2R SW 104 記録モード切換SW 105 巻き上げ・巻き戻しモータ 106 巻き上げ・巻き戻し制御回路 107 フィルムPR 108 フィルムPR処理回路 109 磁気ヘッド 110 磁気記録回路 111 マウント接点

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンバータレンズが着脱自在の交換レン
    ズを使用し、且つ撮影に関する情報を記録可能なフィル
    ムを用いたレンズ交換式カメラであって、 上記交換レンズ及び上記コンバータの少なくともいずれ
    か一方から送信される識別データを受信する通信手段
    と、 上記通信手段で交換レンズ及び上記コンバータレンズの
    少なくともいずれかより受信した識別データをフィルム
    上に記録する記録手段と、を具備することを特徴とする
    レンズ交換式カメラ。
  2. 【請求項2】 コンバータレンズが着脱自在の交換レン
    ズを使用し、且つ撮影に関する情報を記録可能なフィル
    ムを用いたレンズ交換式カメラであって、 上記交換レンズ及び上記コンバータの少なくともいずれ
    か一方から送信される識別データを受信する通信手段
    と、 上記通信手段で上記交換レンズ及び上記コンバータレン
    ズの少なくともいずれかより受信した識別データと上記
    交換レンズからの焦点距離データとを、上記フィルム上
    に記録する記録手段と、を具備することを特徴とするレ
    ンズ交換式カメラ。
  3. 【請求項3】 コンバータレンズが着脱自在の交換レン
    ズを使用し、且つ撮影に関する情報を記録可能なフィル
    ムを用いたレンズ交換式カメラであって、 上記交換レンズ及び上記コンバータの少なくともいずれ
    か一方から送信される識別データを受信する通信手段
    と、 上記通信手段で上記交換レンズ及び上記コンバータレン
    ズの少なくともいずれかより受信した識別データと上記
    交換レンズからの絞り値データとを、上記フィルム上に
    記録する記録手段と、を具備することを特徴とするレン
    ズ交換式カメラ。
  4. 【請求項4】 コンバータレンズが着脱自在の交換レン
    ズを使用し、且つ撮影に関する情報を記録可能なフィル
    ムを用いたレンズ交換式カメラであって、 上記交換レンズ及び上記コンバータの少なくともいずれ
    か一方から送信される識別データを受信する通信手段
    と、 被写体距離データを発生させるための被写体距離データ
    発生手段と、 上記通信手段で上記交換レンズ及び上記コンバータレン
    ズの少なくともいずれかより受信した識別データと上記
    被写体距離データとを、上記フィルム上に記録する記録
    手段と、を具備することを特徴とするレンズ交換式カメ
    ラ。
JP10360259A 1998-12-18 1998-12-18 レンズ交換式カメラ Withdrawn JP2000180946A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007206789A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Konica Minolta Holdings Inc 歪曲収差補正方法及び歪曲収差補正装置

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Effective date: 20060307