JP2000180062A - 廃棄物の乾燥方法 - Google Patents

廃棄物の乾燥方法

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JP2000180062A
JP2000180062A JP10352987A JP35298798A JP2000180062A JP 2000180062 A JP2000180062 A JP 2000180062A JP 10352987 A JP10352987 A JP 10352987A JP 35298798 A JP35298798 A JP 35298798A JP 2000180062 A JP2000180062 A JP 2000180062A
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drying
waste
tank
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drying tank
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JP10352987A
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English (en)
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Katsuyuki Nakanishi
克之 中西
Masayuki Sumi
誠之 角
Tsuneo Aihara
恒雄 相原
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/10Biofuels, e.g. bio-diesel
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

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  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】都市ごみ等の廃棄物3を、複数に区画された乾
燥槽2をもつ乾燥装置1で乾燥する場合に、容易に、精
度良く、安価に、乾燥後の目標水分率を達成する。 【解決手段】各乾燥槽2から次の乾燥槽2へ廃棄物を供
給する装置10を、各乾燥槽2内の廃棄物の高さ設定値
に基づいて制御すると共に、乾燥済廃棄物12の水分率
を計測し、目標水分率との偏差が零となるように、最初
の乾燥槽への廃棄物の供給速度を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物の乾燥方
法、更に詳しくは廃棄物を複数に区画された乾燥槽に投
入して加熱乾燥する廃棄物の乾燥方法に係るものであ
る。
【0002】
【従来の技術】我が国は、各事業者や家庭から回収した
いわゆる都市ごみを、市町村単位で運営する施設で焼却
処理している。その施設の多くは、1日8時間運転を基
準とした機械化バッチ方式や、1日16時間運転を基準
とした准連続運転方式のものが主体であり、しかも、こ
れら施設の50%は、都市ごみの処理量が50t/日以
下の小規模のものである。
【0003】ところで近年、この都市ごみの処理技術に
関し、都市ごみ焼却炉から排出されるダイオキシン類を
筆頭とする微量有害物質の排出基準の強化、また廃棄物
循環型社会の創出が求められている昨今の社会情勢下に
あって、都市ごみの固形燃料化が注目を浴び、その技術
開発が盛んに行われている。この固形燃料は、都市ごみ
を受け入れた後、破砕、選別、乾燥、成型の各工程を順
次経て製造するという基本的なプロセスが既に確立して
いる。また、各工程に関する具体的な実施技術が多数公
開され実用化されている。
【0004】ところで、このような固形燃料製造プロセ
スで都市ごみを固形燃料化するに際してはあるサイズに
破砕処理された都市ごみを、乾燥工程にて適切な水分含
有率(以下、水分率とする)に乾燥する必要がある。適
切な水分率の範囲は湿ベースで10重量%以下のある範
囲内、例えば5〜7重量%である。水分率を適切にする
理由は、 (a)製造された固形燃料の保存性(耐防腐性)を確保
すること (b)固形燃料の燃焼時の安定性、有害物質排出抑制特
性、及びエネルギー回収特性の向上の観点から、400
0kcal/kg以上の高カロリーであること、また燃
料として均質であり、安定していること 等より好ましいからである。
【0005】次に、このような低水分率の固形燃料の製
造プロセスにおける、最適な乾燥工程のあるべき姿を考
察する。
【0006】廃棄物の固形燃料の製造方法の公知例につ
いては、例えば、特開平4−80296号公報には、都
市ごみ等の廃棄物を破砕機、選別機、粉砕機、混合貯留
反応器、混合脱気反応器、圧縮成型機、乾燥中和反応器
を経て固形物燃料を製造する方法が開示されている。こ
の開示中に記載されている乾燥工程及び乾燥操作に関す
る記述は下記の通りである。
【0007】(1)破砕ごみをクイックライムを含んだ
添加剤と共に混合加熱反応器に装入し、熱風や加熱チュ
ーブを加熱手段として密閉状態下、60℃以上100℃
以下で1時間加熱を行う。
【0008】(2)上記(1)の操作で得られた廃棄物
をクイックライムを含んだ添加剤と共に混合脱気反応器
に投入し、熱風を加熱手段として排気状態下、上記
(1)の加熱温度よりも少なくとも5℃以上高い温度で
5分間加熱する。
【0009】(3)圧縮成型機で粒状に成型された廃棄
物を乾燥中和反応器に投入して乾燥する。
【0010】ところが、このような固形燃料製造方法に
ついて、原料廃棄物を10重量%以下の低水分率まで乾
燥するにあたっては、以下のような難点がある。
【0011】(イ)事実上、3つの異なる反応器を経て
乾燥操作を行うためには、各乾燥装置固有の加熱乾燥条
件、目標水分率の設定等の操業条件、また、各装置毎の
水分率制御方法の確立等、乾燥の最適化を図るのが、非
常に複雑かつ困難である。
【0012】(ロ)3つの異なる反応器を必要とするの
で、設備費が高くなる。
【0013】(ハ)上記3つの反応器の加熱手段は熱風
である場合が多い。そのために各反応器から排出される
乾燥排ガス量は、必然的に膨大となり、その脱臭及び無
害化に必要な設備費及びランニングコストは膨大となる
可能性が高い。
【0014】よって、本件のような低水分率までの乾燥
操作を必要とした場合、単一の乾燥装置また加熱手段と
しては、乾燥排ガスの発生量の少ない蒸気等による間接
加熱方式を選択することが望ましい。
【0015】更に、低水分率までの乾燥操作を安定して
達成するための装置および乾燥に関する技術的要件につ
いて考察する。
【0016】我が国の都市ごみは厨芥類を多く含み、欧
米と比較して約2倍近い高水分のごみが主体である。ま
た四季の変化に対するごみ質(水分率が主体)の変動が
大きい。更に雨天の時に収集し受入れた都市ごみは水分
を極端に多く含んでいる。このような状態で受入れた都
市ごみを固形燃料製造ラインで処理する場合、日々の操
業中に乾燥工程に供給される破砕ごみの水分率が急変動
することになる。
【0017】このような特徴を持つ都市ごみを破砕処理
後、乾燥工程において10%(湿ベース)程度まで低水
分率に乾燥するに当って、 (1)乾燥装置内で均一に混合、撹拌、加熱を行い、ま
た、乾燥装置内の滞留時間を均一にする。
【0018】(2)加熱乾燥操作を終了し、排出された
廃棄物の水分率値を連続的に測定し、前記水分率値を所
定の範囲内に制御する。ことが重要である。
【0019】ところで、前述のような我が国の都市ごみ
を5〜7重量%(湿ベース)の低水分率までの安定した
乾燥を実施するのに最適な乾燥装置として、複数に区画
された乾燥槽で構成された乾燥装置を用いる技術が従来
より知られている。
【0020】例えば特開平6−134437号公報に
は、都市ごみなどの廃棄物に破砕処理を行った後、アル
カリ土類金属酸化物などからなる添加物を添加し、複数
に区画された反応槽の最初の反応槽に投入し撹拌しなが
ら加熱反応を行い、次いで、残りの反応槽に順次供給し
て、更に撹拌しながら加熱反応を行うことを特徴とする
廃棄物の反応処理方法及びその装置が開示されている。
これにより、適量の添加物を添加され、破砕処理された
廃棄物を複数段階の混合加熱反応を行うことにより、反
応並びに混合を均一に行わせることができるとしてい
る。
【0021】特開平6−134437号公報では乾燥槽
内での加熱条件、及び槽内滞留時間の均一特性につい
て、加熱プレート、撹拌翼により、各槽単位の均一加熱
は可能であり、また、ダンパ装置により装置的には各槽
内での槽内滞留時間の均一化を実現することは可能であ
るが、ダンパ装置の操作方法による均一化については、
読み取りにくい。
【0022】また、乾燥操作後の排出された廃棄物の低
水分率までの制御特性については、具体的なフィードバ
ック制御方法等による制御性について言及されていない
ようである。
【0023】また、特開平7−39844号公報には、
都市ごみなどの廃棄物に破砕処理を行った後、アルカリ
土類金属酸化物などからなる添加物を添加し、複数に区
画された反応槽の最初の反応槽に投入し撹拌しながら加
熱反応を行い、次いで、残りの反応槽に順次自然流下で
供給して更に撹拌しながら加熱反応を行った後、自然流
下で成型機へ供給すること、更に前記反応槽内における
廃棄物の高さ位置を検出するレベルセンサを配設し、前
記レベルセンサで検出したレベルに応じて成型機のフィ
ーダの駆動装置を制御することを特徴とする廃棄物の反
応処理方法及びその装置が開示されている。
【0024】そこで、上述の特開平7−39844号公
報について (1)乾燥槽内での加熱条件、及び槽内滞留時間の均一
特性 (2)乾燥操作後の排出された廃棄物の低水分率までの
制御特性 の2つの技術要件について考察する。
【0025】特開平7−39844号公報では乾燥槽内
での加熱条件、及び槽内滞留時間の均一特性について、
加熱プレート、撹拌翼により、各槽単位の均一加熱は可
能であり、また、槽内の廃棄物の高さ位置を検出するレ
ベルセンサを配設し、その検出したレベルに応じて成型
機のフィーダの駆動装置を制御する(以下、物流制御と
称す)ことによって各槽間の滞留時間の均一性の確保が
可能とされている。
【0026】ところが、前記乾燥装置における物流制御
では、各槽下部に処理材流下用のダンパ装置が配設され
ていないために、各槽の廃棄物高さ(制御対象)の制御
手段は、成型機フィーダの回転数増減操作のみである。
なお、最上段については、『レベル高』の時、原料供給
フィーダからの供給量を制限することとなっている。こ
の技術では、乾燥装置を高負荷処理型に設計した場合、
中間槽が複数段配設されることになる。このような構成
の乾燥装置で上述の物流制御を適用した場合、制御対象
である各槽の廃棄物高さの数が制御変数(成型機フィー
ダの回転数増減操作)の数より圧倒的に多くなり、円滑
な物流制御が困難となる可能性が高い。また、乾燥操作
後の排出された廃棄物の低水分率までの制御特性につい
ては、具体的なフィードバック制御方法等による制御性
について読み取りにくい。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる事情に
鑑み、都市ごみ等の廃棄物を複数に区画された乾燥槽か
ら構成される乾燥装置で乾燥するにあたり、容易にかつ
精度良く、しかも比較的簡単で安価に乾燥後の目標水分
率を達成できる都市ごみの廃棄物の乾燥方法を提供する
ことを目的としている。
【0028】
【課題を解決するための手段】その技術的要件は下記の
通りである。
【0029】(1)各乾燥槽に加熱プレート、撹拌羽根
を配設し、各乾燥槽単位で被乾燥物の均一な混合、撹
拌、加熱乾燥を行う。
【0030】(2)所定の処理速度で連続的に供給され
た都市ごみの乾燥装置内での滞留時間、つまり乾燥時間
を均一化することによって、ショートパスによる未乾
燥、過滞留による過乾燥のない均一乾燥を次のような物
流方法で実施する。
【0031】(a)一定の処理速度で乾燥装置内へ都市
ごみを連続供給する。
【0032】(b)各乾燥槽において都市ごみの層高さ
を計測し、層高さが一定となるように、当該乾燥槽の加
熱プレートに配設されているダンパを開閉操作する。
【0033】なお、このような物流方法を採れば、乾燥
装置に装入する都市ごみの供給速度を変更することによ
って、乾燥装置内の滞留時間、つまり乾燥時間を調節す
ることができる。
【0034】(3)上記(2)の方法で乾燥装置を運転
し、装置外へ連続的に排出される乾燥ごみの水分率を連
続計測し、その実測値と目標水分率との偏差に基づき乾
燥装置に供給する都市ごみの供給速度を増、減すること
により、乾燥装置内の滞留時間、つまり乾燥時間を調節
し、乾燥後の都市ごみの水分率が目標水分率と一致する
ように制御する。
【0035】(4)上記(2)、(3)の方法で水分率
制御を実施していても、外乱による条件変化に対して、
乾燥装置は時間おくれがあり、所定の制御範囲から上方
に外れた、つまり未乾燥の状態の乾燥不適廃棄物を生ず
ることがある。このような場合、乾燥不適廃棄物を前記
複数に区画された乾燥槽の途中の乾燥槽に戻して再乾燥
する。
【0036】本発明では乾燥装置の基本乾燥条件であ
る、原料水分率:約50重量%から乾燥品水分率:5〜
7重量%までの乾燥操作において水分率制御を実施す
る。もし、タイムラグにより制御範囲を逸脱して未乾燥
状態の乾燥不適物が発生したとしても、その大半は必要
水分蒸発量のうち、80〜90%程度は乾燥操作を達成
している。従来技術では、この未乾燥状態の乾燥不適物
を乾燥装置の前工程に戻し、原料廃棄物と混合した状態
で乾燥装置に装入していた。このようにすると、再び原
料廃棄物と同じ滞留時間で乾燥することにより極度な乾
燥状態となり、品質管理上のばらつきが生じ、好ましく
ない。
【0037】途中の乾燥槽に戻して再乾燥すれば、所定
の目標水分率を達成するまでに必要な滞留時間を補償す
ることができ、製品品質の均一化、またエネルギーコス
トの最適化の観点から有効な乾燥方法である。
【0038】(5)上記(4)の方法で、未乾燥廃棄物
を途中の乾燥槽に戻して再乾燥するにあたり、再乾燥を
実施する乾燥槽における槽内廃棄物高さ設定値を、再乾
燥しないときの設定値よりも上方に設定変更して再乾燥
を実施する。
【0039】再乾燥をしない通常運転時の廃棄物層高さ
設定値:L[m]の時の廃棄物充填容積をV[m3]と
する。また、通常運転時の乾燥装置への原料供給速度を
S[m3/時]とすると、通常運転時の当該乾燥槽内滞
留時間:T[時]は、 T=V/S で表現できる。本乾燥方法による水分率制御の基本的な
考え方は、乾燥済廃棄物の水分率実測値が目標水分率を
上回った時、その偏差量に応じて原料廃棄物の供給速度
S[m3/時]を減少調節することによって、槽内滞留
時間:T[時]を延長し、乾燥時間を補償する点にあ
る。ところが上記(4)の方法で再乾燥を実施した場
合、当該乾燥槽への供給速度:S[m3/時]は再乾燥
廃棄物の供給量の分だけ大きくなり、その結果実質適な
滞留時間:T[時]は減少し、乾燥時間の補償に対して
外乱となる。この影響を避けるために、乾燥時に再乾燥
分だけ実質的な供給速度:S[m3/時]が増加した分
だけ廃棄物層高さ設定値:L[m]を上方に設定変更す
ることによって槽内廃棄物充填容積:V[m3]を大き
くし、滞留時間:T[時]を補償する動作、つまり、再
乾燥を実施する乾燥槽における槽内廃棄物高さ設定値
を、再乾燥しないときの設定値よりも上方に設定変更し
て再乾燥を実施することが有効である。
【0040】また、各乾燥槽において都市ごみの層高さ
を計測し、層高さが一定となるように、当該乾燥槽の加
熱プレートに配設されているダンパを開閉操作する技術
に加えて前記複数に区画された乾燥槽の最後の乾燥槽か
ら排出された乾燥済廃棄物の水分率を計測し、あらかじ
め設定された目標水分率との偏差が零となるように、乾
燥槽へ供給する間接加熱蒸気の圧力を調整することによ
って精度の高い乾燥操作を行うことができ好適である。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0042】図1に本発明が適用される都市ごみ乾燥シ
ステム全体のフローシートの例を示す。乾燥装置1は、
上下方向に6段の乾燥槽2を有する。ある大きさに破砕
された都市ごみ3が、上方のホッパ4からスクリューフ
ィーダ5を経て乾燥槽2に供給される。各乾燥槽2に
は、撹拌羽根6が配設され、回転駆動装置7がこれを回
転駆動する。また、各乾燥槽2には間接加熱ジャケット
8が設けられており、各乾燥槽2内の都市ごみを加熱す
る。更に、各乾燥槽2には槽内のごみ層高さを連続計測
するポテンションメータ9が配設されている。このポテ
ンションメータ9の計測値信号34は制御装置31に入
力され、前記計測値信号34に応じて、ダンパの開閉信
号35により、各乾燥槽に設けられたダンパ10の開閉
操作を制御する。
【0043】これにより加熱乾燥処理された都市ごみ
は、順次下段の乾燥槽へ送られる。さらに、下部ホッパ
11から乾燥品12として乾燥装置1外へ排出され、乾
燥品搬出コンベア13に乾燥適合品排出装置14よって
乾燥適合品27として次工程に送られる。
【0044】乾燥熱源媒体を供給する手段としては、灯
油燃料炉15を備えている。灯油16を燃焼空気ファン
17を介した空気で燃焼し、発生した燃焼排ガス18を
廃熱ボイラ19に送る。廃熱ボイラ19では、蒸気20
を発生する。この蒸気(例えば、飽和蒸気圧:6kg/
cm2、温度:162℃)20が、各乾燥槽2の間接加
熱ジャケット8に送られ、各乾燥槽2内の都市ごみを加
熱乾燥する。また、蒸気20は、各乾燥槽2の間接加熱
ジャケット8内で凝縮伝熱によりその蒸発潜熱を槽内の
都市ごみに熱移動した後、ドレン21となって、廃熱ボ
イラ19に循環される。廃熱ボイラ19を出た燃焼排ガ
ス18は、バグフィルタ22、誘引通風機23、煙突2
4を経て大気へ排出される。また、乾燥装置1内で都市
ごみ3から発生した乾燥排ガス25は、排ガス処理装置
26を経て脱臭及び無害化され、同じくバグフィルタ2
2、誘引通風機23、煙突24を経て大気へ排出され
る。なお、上記乾燥装置1の熱源媒体の供給手段は、本
実施例のような間接加熱方式に限らず、高温蒸気、燃焼
排ガス、更には加熱空気を直接乾燥槽に吹き込む方式で
あってもよい。
【0045】本発明に係る乾燥装置は、かかる従来の装
置を改良し、乾燥装置1外へ排出され、乾燥品排出コン
ベア13によって搬送中の乾燥品の水分率を直接連続測
定可能な水分計、例えば赤外線水分計28で計測する。
そして、その実際の計測値30は、水分表示器29を介
して制御装置31へ入力される。制御装置31内には、
予乾燥品の乾燥適合を判定する水分率:7.0重量%
(湿ベース)を設定し、この設定値と水分率実測値30
との偏差に基づいて、都市ごみの供給速度(本実施例で
は、3.0t/時)に修正値(図1中の△MV)を加算
し調整するフィードバック制御機能を持つ、PID制御
調節機38が配設されている。また、ホッパ4に投入さ
れた都市ごみ3の重量を連続測定可能な重量計、例え
ば、ロードセル32を配設し、その実測した重量信号3
7は、重量表示器33を介して制御装置31へ入力され
る。
【0046】このような方法によって、乾燥品12の水
分率を実測し、前記目標水分率:5〜7重量%の制御範
囲内に適合した乾燥品12は、乾燥適合品排出装置14
を開操作し、次工程へ送られる。また制御範囲を上回っ
た未乾燥ごみは、図1に示すように、再乾燥品装入コン
ベア39によって再乾燥するための中間槽入口コンベア
42に装入される。
【0047】また、本発明の別の実施態様では、乾燥品
12の水分率が目標水分率から外れた時に乾燥槽へ供給
する間接加熱蒸気20の圧力を調整することによって乾
燥品の水分率を目標値の範囲内になるように調整でき
る。この場合制御装置31により燃焼ボイラ19の発生
蒸気圧設定を変更するか又は発生蒸気を圧力調整弁によ
り調整することによって蒸気20の圧力を変更すること
ができる。各乾燥槽への間接加熱蒸気の圧力を調整する
ことにより、各乾燥槽の温度設定を変更することがで
き、乾燥品の水分値を調整することができる。
【0048】
【実施例】次に、かかる乾燥装置を用いた本発明の具体
的な実施例を説明する。被乾燥物である都市ごみ3は、
乾燥装置1の稼働開始直後より、操業当日の計画処理量
を達成するのに必要な処理速度(例えば、3.0t/
時)で、ホッパ4からスクリューフィーダ5を介して定
常的に乾燥装置1の最上段の乾燥槽に供給される。その
平均水分率は通常50重量%(湿ベース)程度である。
最上段の乾燥槽に投入された都市ごみは、撹拌されなが
らそのごみ層高さが増加していく。そしてごみ層高さ
が、例えば350mmに達した時、槽内ごみ高さを連続
計測するポテンションメータ9からの計測値信号34に
より、制御装置31から、最上段乾燥槽2の間接加熱ジ
ャケット8に配置されたダンパ10を開操作し、最上段
の乾燥槽に滞留した都市ごみは順次下段の乾燥槽へ流下
され、上段の乾燥槽のごみ層高さは減少する。そしてご
み層高さが、例えば300mmまで下落した時、ポテン
ションメータ9からの計測値信号34により、制御装置
31から最上段乾燥槽の該ダンパ10を閉操作し、下段
の乾燥槽への都市ごみの流下を停止する。
【0049】尚、本実施例の乾燥装置1に3.0t/時
の処理速度で都市ごみを定常供給した時の、各乾燥槽に
おける都市ごみの平均滞留時間は10分、従って、乾燥
装置1内の平均滞留時間は60分である。
【0050】各乾燥槽において、以上のようなレベルセ
ンサによるダンパ操作を繰り返すことによって、各乾燥
装置1に連続供給された都市ごみ3は、各乾燥槽におけ
るごみ層高さを300〜350mmに維持しながら順次
流下し、再下段の乾燥槽から下部ホッパ11を経て、乾
燥品搬出コンベア13に供給され次工程へ排出される。
【0051】このような態様で、乾燥装置を稼働当初か
ら3.0t/時の処理速度で定常運転を続けた結果、稼
働開始より60分経過した時点で下部ホッパ11から排
出された乾燥品は、図2のように水分率6.5重量%〜
6.8重量%(湿ベース)で安定した状態で乾燥操作が
継続されている。
【0052】ところが、稼働開始より1時間30分経過
した時点で破砕処理等の前処理工程から乾燥工程に供給
される都市ごみの水分率が、50重量%から60重量%
(湿ベース)へと大きく変動した。この原料の水分率の
変動が乾燥品の水分率に影響を来たすのは、乾燥装置内
の滞留時間60分を経過した稼働開始後2時間30分頃
である。この時点から、図2に示すように水分率が定常
運転時の6.5重量%〜6.8重量%から上回り始め
た。そしてその時点から5分経過後に、水分率は設定値
である7.0重量%を越えた。制御装置31では、実測
値30と設定値との偏差に基づき、PID制御調節器3
8により都市ごみの供給速度を3.0t/時から下方に
調整される。
【0053】以下、図2示すようなPID制御動作によ
り40分後に整定され、都市ごみの処理速度2.5t/
時で乾燥品水分率7.0重量%以下に制御した上で定常
運転を達成することができた。
【0054】以上のような態様で乾燥装置1の操業を実
施し、稼働開始から2時間35分経過した時点から3時
間10分の時点までの期間に、目標水分率:7重量%を
上回った乾燥品については、再乾燥品装入コンベア39
を経て、再乾燥対象槽42に装入した。前記再乾燥期間
中は、再乾燥対象槽42の槽内廃棄物高さ上限設定値
は、500mmに設定値変更した。この操作により、再
乾燥対象槽42内の槽内廃棄物滞留時間は乾燥槽2と同
じく各々10分の滞留時間を確保することができ、従っ
て外乱のない水分率制御を実施することができた。
【0055】[実施例2]実施例1と同様に都市ごみを
3.0t/時で処理中に、やはり都市ごみの水分率が5
0重量%から60重量%へ変動し、乾燥品の水分率が
6.5〜6.8重量%から上がり始め7.0重量%を超
えたため、燃焼ボイラ19の発生蒸気圧を6kg/cm
2から徐々に上昇させ、最高9kg/cm2まで上昇させ
た。この結果各乾燥槽へ供給される間接加熱蒸気の温度
は162℃から175℃まで上昇し、都市ごみの乾燥が
強化された。この結果乾燥品の水分率が7重量%を超え
た時間を20分程度にすることができ、水分率は最高
7.3重量%以下に押さえることができた。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、複数に区画された乾燥
槽を有する乾燥装置で都市ごみ等の廃棄物を精度よく容
易に乾燥目標水分率に一致するように乾燥することが可
能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のフローシートである。
【図2】実施例のタイムチャートである。
【符号の説明】
1 乾燥装置 2 乾燥槽 3 都市ごみ 4 ホッパ 5 スクリューフィーダ 6 撹拌羽根 7 回転駆動装置 8 間接加熱ジャケット 9 ポテンションメータ 10 ダンパ 11 下部ホッパ 12 乾燥品 13 乾燥品搬出コンベア 14 乾燥適合品排出装置 15 灯油燃焼炉 16 灯油 17 燃焼空気ファン 18 燃焼排ガス 19 燃焼ボイラ 20 蒸気 21 ドレン 22 バグフィルタ 23 誘引通風機 24 煙突 25 乾燥排ガス 26 排ガス処理装置 27 乾燥適合品 28 水分計 29 水分表示器 30 水分率計測値 31 制御装置 32 ロードセル 33 重量表示器 34 ポテンションメータの計測値信号 35 ダンパの開閉信号 36 スクリューフィーダの駆動装置回転数信号 37 重量信号 38 PID制御調節器 39 再乾燥品装入コンベア 42 再乾燥対象槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相原 恒雄 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社内 Fターム(参考) 3L113 AC05 AC15 AC20 AC35 AC40 AC45 AC46 AC52 AC53 AC54 AC57 AC58 AC59 AC61 AC63 AC78 AC79 AC82 AC83 AC87 AC90 BA01 CA02 CA05 CA06 CA08 CA10 CB02 CB12 CB24 CB28 CB34 CB35 CB38 DA06 DA07 DA11 DA13 DA24 DA25 4H015 AA01 AB01 BA09 BB03 CB01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 都市ごみ等の廃棄物を、複数に区画され
    た乾燥槽を順次移送させながら撹拌加熱乾燥を行うにあ
    たり、前記各乾燥槽から次の乾燥槽へ廃棄物を供給する
    装置を前記各乾燥槽内における廃棄物の高さ位置設定値
    に基づいて制御することを特徴とする廃棄物の乾燥方
    法。
  2. 【請求項2】 前記複数に区画された乾燥槽の最後の乾
    燥槽から排出された乾燥済廃棄物の水分率を計測し、あ
    らかじめ設定された目標水分率との偏差が零となるよう
    に、最初の乾燥槽への廃棄物の供給速度を調整すること
    を特徴とする請求項1記載の廃棄物の乾燥方法。
  3. 【請求項3】 前記水分率を計測した値が、前記目標水
    分率より高い乾燥済廃棄物を、前記複数に区画された乾
    燥槽の途中の乾燥槽に戻して再乾燥することを特徴とす
    る請求項2記載の廃棄物の乾燥方法。
  4. 【請求項4】 前記複数に区画された乾燥槽の最後の乾
    燥槽から排出された乾燥済廃棄物の水分率を計測し、あ
    らかじめ設定された目標水分率との偏差が零となるよう
    に、乾燥槽へ供給する間接加熱蒸気の圧力を調整するこ
    とを特徴とする請求項1記載の廃棄物の乾燥方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017145980A (ja) * 2016-02-15 2017-08-24 日立造船株式会社 ストーカ式焼却炉

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JP2017145980A (ja) * 2016-02-15 2017-08-24 日立造船株式会社 ストーカ式焼却炉

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