JP6699395B2 - 乾燥汚泥の含水率制御方法及び汚泥の炭化処理設備 - Google Patents
乾燥汚泥の含水率制御方法及び汚泥の炭化処理設備 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6699395B2 JP6699395B2 JP2016125788A JP2016125788A JP6699395B2 JP 6699395 B2 JP6699395 B2 JP 6699395B2 JP 2016125788 A JP2016125788 A JP 2016125788A JP 2016125788 A JP2016125788 A JP 2016125788A JP 6699395 B2 JP6699395 B2 JP 6699395B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sludge
- furnace
- drying
- water content
- dried
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Treatment Of Sludge (AREA)
- Drying Of Solid Materials (AREA)
Description
この排水処理に伴って有機汚泥が発生するが、排水処理量の増加とともに有機汚泥の発生量も年々増加し、その処理・処分が大きな問題となっている。
しかしながら汚泥を焼却或いは溶融処理すると多量のエネルギーを消費し、処理コストが高いものとなる。
この炭化処理は、汚泥が基質中に炭素分を45質量%程度含んでいることから、焼却,溶融処理のように汚泥中の炭素分を消費してしまうのではなく、汚泥を無酸素或いは低酸素状態で熱分解(炭化)することにより炭素分を残留させ、新しい組成を持つ炭化物(炭化製品)として生成させるものである。
炭化炉に入る前の乾燥汚泥の含水率が低過ぎると、炭化炉内での乾留ガスの発生量が過大となって温度が過度に上昇してしまったり、また逆に含水率が高過ぎると炭化炉での炭化処理が十分に行われないなど、炭化物を安定した品質で製造できないといった問題が生ずる。
152は、2つの中継ホッパ124-1,124-2を設けたことに対応して、コンベア122からの乾燥汚泥の供給をそれら中継ホッパ124-1,124-2の一方、若しくはその逆に切り替えるための切替装置である。
しかしながら、本例の場合、中継ホッパ124-1,124-2にて汚泥乾燥炉118からの乾燥汚泥の受入れを行なっている最中、即ち新たな汚泥が中継ホッパ124-1,124-2内に流入している最中にあっては汚泥重量が変動して、切出し量の変化を中継ホッパ内の汚泥の減少量から知ることができなくなってしまうため、中継ホッパを少なくとも2つ用いて、一方の中継ホッパで汚泥乾燥炉からの乾燥汚泥の供給を受け入れ、他方の中継ホッパで切出し搬送を行う必要が生じる。このため設備建設コストの上昇及び設備大型化の問題が生じ、更なる改善が望まれていた。
図5はその一例を示すもので、含水率が高い場合に乾燥汚泥の粒径は大きく、また含水率が低い場合に乾燥汚泥の粒径は小さくなる。
このため、例えば貯留槽内に貯留した乾燥汚泥を一定の回転数で回転する容積式のスクリューコンベアを用いて切り出そうとすれば、含水率の高い汚泥(粒径が大きい汚泥)は空隙率が高く(密度が小さく)その切出し量が少なくなり、また逆に含水率の低い汚泥(粒径が小さい汚泥)は、空隙率が低く(密度が大きく)その切出し量が多くなる。
本発明によれば、従来必要とされていた複数の中継ホッパや汚泥供給先を切り替えるための切り替え手段等を不要とし得て、乾燥汚泥の含水率を所定の範囲に制御することができるので、設備の低コスト化、また小型化を図ることができる。
即ち、本発明では、コンベアの回転数が所定範囲を超えて高くなった場合に、乾燥汚泥の含水率が高いとみなして乾燥条件を強くし、またコンベアの回転数が所定範囲を超えて低くなった場合に、乾燥汚泥の含水率が低いとみなして該乾燥条件を弱くすることができる。
通常、汚泥乾燥炉の乾燥条件を変更した場合、変更後の乾燥条件で乾燥処理された乾燥汚泥が生成されるまでに30分〜1時間を要するため、狭い範囲で頻度高く乾燥条件を変更するとハンチングが生じてしまうおそれがある。このため、不感帯制御を行うことで乾燥条件を一定に維持する時間帯を長くしてハンチングによる乾燥条件のばらつきを抑制する。
図中10は受入ホッパ(脱水汚泥貯留槽)であり、有機物を含有した下水汚泥を含水率70〜85%程度(通常は80%程度)まで脱水した脱水汚泥が、この受入ホッパ10に先ず受け入れられる。
ここに受け入れられた脱水汚泥は、中間貯留槽12を経て定量供給装置14,搬送装置15により汚泥乾燥炉16へと送られ、そこで含水率35〜45%程度(通常は40%程度)まで乾燥処理される。
その結果として、回転ドラム18内部の汚泥(脱水汚泥)は、回転ドラム18の回転に伴ってリフター24により底部から上方に持ち上げられ、そしてその頂部近くで自重により落下する。落下した汚泥は、その下側に位置する撹拌羽根22の高速回転により細かく粉砕され、回転ドラム18の底部側へと落下する。
尚、この汚泥乾燥炉16においては、回転ドラム18の傾斜勾配により、更には撹拌羽根22による粉砕及びその際の飛散作用によって、汚泥が回転ドラム18内部を軸方向に漸次送られて行く。
一方で熱風発生炉50には燃焼空気が定量供給されており、そのためここでは熱風発生炉50から延び出した分岐路60を通じて熱風の一部が抜き取られ、熱風炉排ガス熱交換器58を経て熱風炉排ガスファン62により煙突64から外部に放出される。
他方、炭化炉32からは排気路66が延び出しており、炭化炉32からの排ガスが、排気路66を通じて炭化炉排ガスファン68により炭化炉排ガス熱交換器56を経て煙突64から外部に放出される。
スクリューコンベア82において、86はスクリューコンベア82のスクリュー軸、87はスクリュー軸86から螺旋状に突出したスクリュー羽根、88はスクリュー軸86及びスクリュー羽根87を内部に収納した外筒部材、89はスクリュー軸86を回転駆動させる駆動モータである。この駆動モータ89はインバータを備え回転数可変とされている。
また、94はスクリューコンベア82の回転を制御する制御部で、重量検出手段92により連続的に検出される重量が、例えば予め設定された目標重量と一定になるようにスクリューコンベア82の回転数、詳しくは駆動モータ89の回転数を制御する。
一方、スクリューコンベア82の回転数が所定範囲内である場合には、乾燥条件変更信号の送信は行われない。
而して設定器96は、汚泥乾燥炉16からの排ガス温度が設定値よりも高ければ、循環ファン54の回転数を低くすることで熱風発生炉50から汚泥乾燥炉16に送られる熱風量を減少させ、汚泥乾燥炉16の乾燥条件を弱くする。
16 汚泥乾燥炉
28 炭化炉投入機(貯留搬送装置)
32 炭化炉
36 回転ドラム(レトルト)
80 貯留槽
82 スクリューコンベア
92 重量検出手段
94 制御部
96 設定器(制御部)
Claims (4)
- 供給された含水汚泥を乾燥処理して含水率を減じ、乾燥汚泥として排出する汚泥乾燥炉からの該乾燥汚泥の含水率を制御する方法であって、
前記汚泥乾燥炉の排出側に設けられた貯留槽に、該汚泥乾燥炉からの該乾燥汚泥を流入させるとともに、前記貯留槽若しくは該貯留槽を含む装置の重量を検出し、該重量が一定となるように、該貯留槽内の乾燥汚泥を外部に排出する容積式のコンベアの回転数を連続的に制御し、
この時の該コンベアの回転数の大小に応じ、該回転数が小のときには前記汚泥乾燥炉の乾燥条件を弱く、該回転数が大のときには該乾燥条件を強くして、該汚泥乾燥炉からの前記乾燥汚泥の含水率を制御し、
前記コンベアの回転数が所定範囲にある場合には前記乾燥条件の変更を行なわず、該乾燥条件を一定に維持することを特徴とする乾燥汚泥の含水率制御方法。 - 前記含水汚泥が有機物含有汚泥であって、前記汚泥乾燥炉が有機物含有汚泥の炭化処理装置における汚泥乾燥炉であることを特徴とする請求項1に記載の乾燥汚泥の含水率制御方法。
- (a)有機物含有汚泥を所定水分状態まで乾燥処理する汚泥乾燥炉と、
(b)該汚泥乾燥炉で乾燥処理させた乾燥汚泥を乾留処理により炭化する炭化炉と、
(c)前記乾燥汚泥の搬送路上に設けられた貯留搬送装置と、を備えた汚泥の炭化処理設備であって、
前記貯留搬送装置は、
(イ)インバータで回転数可変に制御されるスクリューコンベアと、
(ロ)該スクリューコンベアの投入口に設けられ、乾燥汚泥を一時貯留する貯留槽と、
(ハ)該貯留槽若しくは前記貯留搬送装置の重量を検出する重量検出手段と、
(ニ)前記重量検出手段により検出された重量が一定になるように前記スクリューコンベアの回転数を制御する制御部と、を備え、
該制御部は、前記スクリューコンベアの回転数が予め設定された上限値を超えた場合及び下限値を下回った場合に、乾燥条件変更信号を前記汚泥乾燥炉の制御部に送信するように構成されていることを特徴とする汚泥の炭化処理設備。 - 前記貯留搬送装置が、前記乾燥汚泥を前記炭化炉のレトルト内部に供給する炭化炉投入機であることを特徴とする請求項3に記載の汚泥の炭化処理設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016125788A JP6699395B2 (ja) | 2016-06-24 | 2016-06-24 | 乾燥汚泥の含水率制御方法及び汚泥の炭化処理設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016125788A JP6699395B2 (ja) | 2016-06-24 | 2016-06-24 | 乾燥汚泥の含水率制御方法及び汚泥の炭化処理設備 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017225958A JP2017225958A (ja) | 2017-12-28 |
JP6699395B2 true JP6699395B2 (ja) | 2020-05-27 |
Family
ID=60888918
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016125788A Active JP6699395B2 (ja) | 2016-06-24 | 2016-06-24 | 乾燥汚泥の含水率制御方法及び汚泥の炭化処理設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6699395B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108178482A (zh) * | 2018-01-02 | 2018-06-19 | 赵子宁 | 一种污泥脱水环保装置 |
CN108275862B (zh) * | 2018-03-12 | 2024-03-19 | 广州晟启能源设备有限公司 | 污泥干化设备控制系统、方法及污泥干化设备 |
-
2016
- 2016-06-24 JP JP2016125788A patent/JP6699395B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017225958A (ja) | 2017-12-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4368964B2 (ja) | 固形燃料の製造方法及びその装置 | |
KR102188473B1 (ko) | 탄화로 | |
JP5504959B2 (ja) | 汚泥の炭化処理設備 | |
US10626331B2 (en) | Biomass fuel production plant | |
KR20140004594A (ko) | 슬러지 처리 시스템, 슬러지 처리 시스템의 운전제어용 프로그램을 기록한 기록매체 | |
JP6699395B2 (ja) | 乾燥汚泥の含水率制御方法及び汚泥の炭化処理設備 | |
JP6120593B2 (ja) | 乾燥設備の運転方法 | |
US5957064A (en) | Method and apparatus for operating a multiple hearth furnace | |
JP2011079890A (ja) | 多段スクリュー炭化炉 | |
JP4534660B2 (ja) | 汚泥乾燥炉からの乾燥汚泥の含水率制御方法 | |
JP6846920B2 (ja) | 有機性廃棄物の処理方法および処理装置 | |
JP6801295B2 (ja) | 汚泥の処理設備 | |
JP2018143921A (ja) | 脱水装置、脱水システム、及び脱水方法 | |
EP3023722A1 (en) | A transportable installation for drying wood chips | |
JP2009138089A (ja) | 多段スクリュー炭化装置 | |
JP2008055281A (ja) | 炭化炉への汚泥供給装置 | |
JP4470520B2 (ja) | 有機物含有汚泥の炭化処理装置 | |
JP6996827B2 (ja) | 固体燃料の製造装置 | |
JP2006063179A (ja) | 炭化装置 | |
JP2008196813A (ja) | 乾燥装置の運転方法 | |
JP4500200B2 (ja) | 熱分解処理設備 | |
JP7200703B2 (ja) | 炭化炉 | |
JP2000026863A (ja) | 高含有水有機系廃棄物の炭化処理装置 | |
JP4280596B2 (ja) | 炭化装置の運転制御方法 | |
EP4314680A1 (en) | A drying unit for drying fuels in powder form by carbonization in oxygen-free environment |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20160627 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20170424 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190418 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200115 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200121 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200313 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200331 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200413 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6699395 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |