JP2000179943A - 空気清浄機付き温風暖房機 - Google Patents

空気清浄機付き温風暖房機

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JP2000179943A
JP2000179943A JP10358626A JP35862698A JP2000179943A JP 2000179943 A JP2000179943 A JP 2000179943A JP 10358626 A JP10358626 A JP 10358626A JP 35862698 A JP35862698 A JP 35862698A JP 2000179943 A JP2000179943 A JP 2000179943A
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air
combustion
blower
cleaning
space
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JP10358626A
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English (en)
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Kenro Mitsuta
憲朗 光田
Minoru Sato
稔 佐藤
Hiroaki Shigeoka
浩昭 重岡
Satoshi Tanzawa
聡 丹沢
Yoji Murakami
洋二 村上
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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  • Direct Air Heating By Heater Or Combustion Gas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼のために必要な空気量を確保できる空気
清浄機付き温風暖房機を提供する。 【解決手段】 燃焼筒8を燃焼させるため室内の空気を
取り入れる燃焼用空気取り入れ口31、取り入れた空気
を燃焼筒8に供給するための燃焼用空気送風機11、燃
焼筒8を介して送られた空気を室内へ吹き出す燃焼空気
吹き出し口7、室内の空気を清浄するための空気清浄フ
ィルター21を介して室内の空気を取り入れる清浄用空
気取り入れ口32、清浄された空気を暖房機本体内に送
風する清浄用空気送風機12、清浄空気を室内へ吹き出
す清浄空気吹き出し口6、第1の空間100と第2の空
間110とを隔離すると共に、第1の空間100で発生
する熱を第2の空間110に伝達する熱交換部5を備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、灯油を燃料とする
石油ファンヒーターや、都市ガスやプロパンを燃料とす
るガスファンヒーターなど温風暖房機に関するものであ
る。さらに詳しくは、空気清浄機能を付加した温風暖房
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、温風暖房機としては、灯油を燃料
とする石油ファンヒーターや、都市ガスやプロパンを燃
料とするガスファンヒーターなどが用いられているが、
近年では、空気清浄に関する関心も高まり、空気清浄機
能を付加した温風暖房機も登場してきている。温風機で
は、ファンやブロワーによる空気循環があるので、ファ
ンの手前にフィルターを設置し、室内のゴミやほこりを
とるのが一般的である。
【0003】図4は、例えば、特開平10−73317
号公報に開示されたものと類似した従来の空気清浄機付
き温風暖房機の構成を示す断面側面図である。図におい
て、1は燃焼筒8に空気を供給する送風機、2は吸気口
3に取り付けられたフィルター、4は操作パネル10を
冷却するための空気路である操作パネル冷却用バイパ
ス、5は操作パネル冷却用バイパス4と空間100とを
仕切る仕切り板、6は操作パネル冷却用バイパス4の出
口であるバイパス空気出口、7は温風が吹き出す吹き出
し口、9は燃焼筒8の下に設けられたバーナーである。
【0004】次に動作について説明する。フィルター2
を介して吸気口3から取り入れられた空気は、送風機1
によって燃焼筒8に供給され、燃焼に用いられるととも
に、暖められて温風となって吹き出し口7から外部へ出
る。また、一部の空気は、操作パネル冷却用バイパス4
を通って操作パネル10の冷却に供されると共に、バイ
パス空気出口6から下向きに出され、吹き出し口7から
の温風を下向きに抑える機能をする。なお、図に示すよ
うに、燃焼筒8と操作パネル冷却用バイパス4の両方と
も、同一のフィルター2を介して取り入れられた空気で
同一の送風機1を用いて供給されている。また、燃焼筒
8と操作パネル冷却用バイパス4を通る風量の比率は仕
切り板5の角度と開口面積によって決まり制御はできな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の空気清浄機付き
温風暖房機は以上のように構成されているので、フィル
ター2に空気中の塵やゴミが付着して目詰まりがひどく
なると、燃焼筒8の燃焼に必要な空気量を確保できなく
なるという根本的な問題点を抱えていた。このような目
詰まりの問題を改善する方法として、例えば、特開平9
−126551号公報には、フィルターを2枚構成にし
て、間にブラシを設け、一方のフィルターの着脱時に他
方のフィルターをクリーニングする手法が開示されてい
る。しかし、この方法はあくまで、消費者が定期的にフ
ィルターを着脱させることを前提にしており、長期間、
フィルターの着脱を怠った場合には、目詰まりと空気供
給不足の心配があった。
【0006】フィルターの目詰まりを防止する他の方法
として、例えば、特開平9−72616号公報の従来例
に開示されているように、空気圧損の少ない電気集塵機
を用いた上で、異常を検知した場合に温風暖房機を停止
させるという方法があるが、集塵電極に少量のゴミが付
着しただけでも、停止信号が出されてしまうなどの問題
点があった。
【0007】また、最近では、室内のゴミやほこりを取
り除くだけではなく、ウイルス、アレルゲンや臭気を燃
焼や加熱によって除去する方法も用いられている。例え
ば、特開平10−38382号公報には、ヒーター加熱
によって、500℃以上に加熱してアレルゲンなどを塵
とともに焼き切ってしまう方法が開示されている。ま
た、特開平9−126552号公報には、ガスバーナー
で生物粒子を死滅させる方法が開示されている。しか
し、いずれの場合でも、綿埃など大きなゴミが燃焼する
のを防止するために、フィルターが設けられており、フ
ィルターの目詰まりがひどくなると、燃焼のために必要
な空気量を確保できなくなるという根本的な問題点を抱
えていた。
【0008】一方、石油ファンヒーターやガスファンヒ
ーターへの燃焼用の空気を清浄化する、あるいは加熱に
よって殺菌するという方法は、暖房の運転状況によって
処理される空気の流量や時間帯が決まってしまうという
問題点も抱えている。清浄化する空気の流量をむやみに
増加させると、適正な燃焼条件を保つことができなくな
り、NOx排出量が増加するなどの弊害が生じる。また
むやみに部屋の温度を上昇させてしまう恐れがある。
【0009】さらに、特開平9−166355号公報に
開示されているように、空気清浄機能単独で運転する場
合に、風量が暖房機としての風量と同じであると、晩秋
や春先に冷風感を与えてしまうという問題点があった。
空気清浄機としての風量と暖房機としての風量のマッチ
ングが難しいことは、例えば、特開平9−243150
号公報に記載されている。
【0010】また、燃焼させずに空気清浄モードだけで
運転する場合であっても、空気の流れは同じで、常に燃
焼筒に空気が供給されるので、低温で灯油などの未燃分
が凝縮している燃焼筒やバーナーに室内の細かいゴミや
ほこりが付着しやすく、また、僅かながら灯油の臭いが
出てしまうという問題点があった。
【0011】本発明は、以上のような問題点を解決する
ためになされたもので、空気清浄フィルターの目詰まり
がひどくなっても、燃焼のために必要な空気量を確保で
きる空気清浄機付き温風暖房機を提供することを目的と
する。また、暖房時間や暖房量に依存することなく空気
清浄機能を果たすことのできる空気清浄機付き温風暖房
機を提供することを目的とする。さらに、空気清浄モー
ドだけで運転する場合に、燃焼筒やバーナーに室内の細
かいゴミやほこりが付着するのを防止できる空気清浄機
付き温風暖房機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る空気清浄
機付き温風暖房機は、暖房機本体内の燃焼筒を燃焼させ
るため室内の空気を取り入れる燃焼用空気取り入れ口、
この燃焼用空気取り入れ口から取り入れた空気を燃焼筒
に供給するための燃焼用空気送風機、この燃焼用空気送
風機から燃焼筒を介して送られた空気を室内へ吹き出す
燃焼空気吹き出し口、室内の空気を清浄するための空気
清浄フィルターを介して暖房機本体内に室内の空気を取
り入れる清浄用空気取り入れ口、空気清浄フィルターに
よって清浄された空気を暖房機本体内に送風する清浄用
空気送風機、この清浄用空気送風機からの清浄空気を室
内へ吹き出す清浄空気吹き出し口、燃焼用空気取り入れ
口から燃焼用空気送風機及び燃焼筒を介して燃焼空気吹
き出し口へ連通する第1の空間と、清浄用空気取り入れ
口から清浄用空気送風機を介して清浄空気吹き出し口へ
連通する第2の空間とを隔離すると共に、第1の空間で
発生する熱を第2の空間に伝達する熱交換部を備えたも
のである。
【0013】また、第2の空間に低NOx触媒、CO酸
化触媒、殺菌作用を有する触媒、脱臭作用を有する触媒
の少なくとも一つの触媒を配置したものである。
【0014】また、熱交換部は、第1の空間側から第2
の空間側に湾曲凸出した金属板で構成したものである。
【0015】また、清浄用空気送風機のON/OFFを
切り替える空気清浄運転スイッチをさらに備え、燃焼用
空気送風機を運転している間は自動的に清浄用空気送風
機を動作させ、燃焼用空気送風機の運転を停止している
間は、空気清浄運転スイッチのON/OFF操作に基づ
いて、ONの場合に清浄用空気送風機を単独で動作させ
るものである。
【0016】また、清浄用空気送風機の風量の強弱を切
り替える空気清浄レベルをさらに備え、燃焼用空気送風
機を運転している間は、清浄用空気送風機の風量を燃焼
筒の燃焼量の増減に連動させて増減させ、燃焼用空気送
風機の運転を停止している間は、空気清浄レベルスイッ
チの操作に基づいて清浄用空気送風機の風量を加減でき
るものである。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1による空気清浄機付き温風暖房機の構成
を示す断面側面図である。図において、11は燃焼用空
気取り入れ口31から取り入れた空気を燃焼筒8に供給
する燃焼用空気送風機、12は清浄用空気取り入れ口3
2に取り付けられた空気清浄フィルター21を介して取
り入れられた清浄空気を暖房機本体内に取り入れる清浄
用空気送風機、6は清浄用空気送風機12からの清浄空
気を室内へ吹き出す清浄空気吹き出し口、7は燃焼用空
気送風機11から燃焼筒8を介して送られた空気を室内
へ吹き出す燃焼空気吹き出し口、9は燃焼筒8の下に設
けられ灯油などを燃料とするバーナー、10はコントロ
ールパネル、100は燃焼用空気取り入れ口31から燃
焼用空気送風機11及び燃焼筒8を介して燃焼空気吹き
出し口7へ連通する第1の空間、110は清浄用空気取
り入れ口32から清浄用空気送風機12を介して清浄空
気吹き出し口6へ連通する第2の空間、5は第1の空間
100と第2の空間110とを隔離すると共に、第1の
空間100で発生する熱を第2の空間110に伝達する
熱交換部、200は燃焼用空気の流れ、201は清浄用
空気の流れ、300は熱交換部5において特に温度が高
くなる加熱部である。
【0018】燃焼用空気送風機11は、従来から用いら
れているファンであり、清浄用空気送風機12は、これ
よりも小さな口径のファンを用いている。燃焼用空気取
り入れ口31には、ゴミやほこりをとるフィルターは取
り付けられていないが、清浄用空気取り入れ口32に
は、目の細かい空気清浄フィルター21が取り付けられ
ている。空気清浄フィルター21は、プラスチック製の
繊維を用いていて水で洗浄するなどによって再利用可能
なタイプと、紙でできた使い捨てタイプで目的に応じて
目の細かさが異なるもののいずれか一方を選択して装着
するようになっている。
【0019】また、熱交換部5は、上記従来例の仕切り
板に相当するもので、ステンレス製の薄板で構成されて
おり、第1の空間100と第2の空間110を隔離する
と共に、第1の空間100で発生する熱を第2の空間1
10に伝達する役目も果たしている。
【0020】次に動作について説明する。燃焼用空気取
り入れ口31から取り入れられた空気は、燃焼用空気送
風機11によって燃焼筒8に供給され、燃焼に用いられ
るとともに、暖められて温風となって燃焼空気吹き出し
口7から外部へ出る(矢印200)。一方、清浄用空気
取り入れ口32から取り入れられた空気は、清浄用空気
送風機12により、目の細かい空気清浄フィルター21
を介して清浄空気吹き出し口6から室内へ吹き出す(矢
印201)ので、室内のゴミやほこりが除去される。
【0021】空気の清浄化の程度は、空気清浄フィルタ
ー21の目の細かさなどの性能と、空気の循環量に依存
する。通常、ルームエアコンなどに用いられているプラ
スチック製の目の荒いフィルターであれば、大きなほこ
りは除去されるが、小さなものは通過してしまう。プラ
スチック製のフィルターでも、目を細かくすれば、小さ
なほこりまで除去することができるが、目づまりしやす
いので、掃除機や水洗いなどによってフィルターを掃除
する必要がある。一方、空気清浄機などに用いられてい
る紙でできたフィルターは、相当細かい微粒子までも除
去することができるが、再生利用は難しく、使い捨てに
なっている。本実施の形態では、再生可能であるが頻繁
に清掃が必要なタイプと、使い捨てタイプとを選択して
装着できるようになっており、目的に応じて使い分けで
きる様になっている。
【0022】さらに、使い捨てのフィルターにもグレー
ドがあり、タバコの臭いなどが充満している場合には、
活性炭入りのフィルターを使用できるようになってい
る。フィルターの目詰まりによって、空気清浄の空気循
環量が減少するが、空気清浄の行われる第2の空間11
0は、燃焼に用いられる第1の空間100とは隔離され
ているので、燃焼用空気の供給量には関係なく、従って
燃焼状態には影響しない。つまり、従来の送風機の併用
型と違って、フィルターの目詰まりを気にする必要がな
いので、空気清浄効果の高い、目の細かいフィルターを
装着できる。
【0023】一方、金属でできた熱交換部5では、燃焼
筒8からの放射および対流の熱を受けて、500℃程度
にまで加熱され、この温度が第2の空間110に伝達さ
れ、第2の空間110に面した熱交換部5(特に加熱部
300)が500℃近くの温度に達する。
【0024】特開平10−38382号公報には、カビ
を空気中で加熱除去したデータが示されており、280
℃付近からカビが分解され500℃でほぼ完全に焼却さ
れてしまうことが示されている。従って、熱交換部5に
直接触れた空気に含まれるカビの胞子などは焼却除去さ
れる。さらに、風邪のウイルスなどは熱に弱く、もっと
低い温度で死滅する。これにより、目の細かい空気清浄
フィルター21でも除去できないカビの胞子などのアレ
ルゲン物質やウイルスなどの病原菌は、熱交換部51に
触れることで除去される。
【0025】もちろん、第2の空間110の限られた部
分、特に加熱部300においてこのような効果が得られ
る訳であるが、清浄用空気送風機12により、20立方
メートル程度の室内空気を、毎分1〜2立方メートルの
速度で循環するので、室内空気は、10〜20分に1回
の割合で頻繁に第2の空間110を通過することにな
り、効果としては充分である。一方、第1の空間100
にある燃焼筒8は、熱の一部が第2の空間110に持ち
去られるので、冷却され、バーナー9の火炎温度が下が
ってNOxの発生量が少なくなる効果が得られる。
【0026】なお、本実施の形態では、第1の空間10
0側から第2の空間110側に湾曲凸出した金属板を用
いて熱交換部5を構成しているので、第1の空間側から
第2の空間側に湾曲凸出した金属板に燃焼筒の熱が輻射
及び対流によって伝えられ、これに第2の空間を通って
きた空気が加熱部300に衝突しやすく、熱交換部5が
平坦になっているものよりも、効果的に熱交換が行われ
る効果が得られる。
【0027】以上のように、本実施の形態によれば、燃
焼用空気取り入れ口31と清浄用空気取り入れ口32、
燃焼用空気送風機11と清浄用空気送風機12とを別々
の構成となるので、清浄用空気取り入れ口32に備えた
空気清浄フィルター21でゴミやほこりなどが取り除か
れ、燃焼用空気取り入れ口31でのフィルターの設置が
不要になり、燃焼のために必要な空気量を十分に確保で
きる効果が得られる。また、清浄用空気取り入れ口32
から取り入れた空気は、第1の空間100と第2の空間
110とを隔離する高温の熱交換部5に接触するため、
清浄空気吹き出し口6からも温風が得られると共に殺菌
される効果が得られる。
【0028】実施の形態2.図2は、この発明の実施の
形態2による空気清浄機付き温風暖房機の構成を示す断
面側面図である。図において、16は酸化触媒、17は
低NOx触媒である。上記実施の形態1と異なる点は、
第2の空間110に、酸化触媒16と低NOx触媒17
を配置した点である。
【0029】酸化触媒16は、アルミナの担体に白金−
パラジウム触媒を担持し、ペレット化されたものを砕
き、粒状にして縦横5cmで厚さ0.1mmの2枚のフ
ェルト状の薄いステンレス多孔シートに挟んで、熱交換
部5上にステンレス製の針金で固定した。また、低NO
x触媒17は、炭酸カルシウムの粒子を、同様に縦横5
cmで厚さ0.1mmの2枚のフェルト状の薄いステン
レス多孔シートに挟んで、暖房機本体の内壁である金属
板の上にステンレス製の針金を用いて固定した。
【0030】本実施の形態による空気清浄機付き温風暖
房機を試験室に設置して運転し、1時間後の部屋のNO
x値を、上記実施の形態1の場合と比べたところ、半減
していることが分かった。また、意図的に部屋のCO濃
度を高めた後、本実施の形態による空気清浄機付き温風
暖房機を30分運転してCO濃度を調べたところ、上記
実施の形態1に比べて、CO濃度が半減していることが
分かった。NOxは、低NOx触媒17、COは酸化触
媒16によって低減されたことは明らかであり、これに
より本実施の形態の効果が確認できた。
【0031】なお、第2の空間110には、室温付近か
ら500℃近くの高温部まで存在し、上面、下面、側面
などが存在するので、触媒の設置位置と設置方法は、触
媒の作用に最適な温度と触媒の形態によって自由に選ぶ
ことができる。
【0032】以上のように、本実施の形態2によれば、
暖房機によって部屋に排出されるNOxやCOを減少さ
せることができる。また、酸化触媒16で、脱臭作用も
得られる。
【0033】なお、殺菌作用の高い銀系の触媒を配置す
れば、高い殺菌作用を付加することができる。さらに、
これらの触媒は、熱交換部5を介しての加熱によって、
触媒作用を加速することができる。
【0034】実施の形態3.図3は、上記実施の形態1
による空気清浄機付き温風暖房機を試験室に設置して運
転した時の運転モードを示す図である。図において、縦
軸は燃焼用空気送風機11と清浄用空気送風機12のO
N/OFF動作、横軸は時刻を示している。
【0035】図3(a)に示すように、9時に暖房運転
スイッチと空気清浄運転スイッチをONにして、燃焼用
空気送風機11と清浄用空気送風機12とを動作させ、
12時に暖房運転のスイッチをOFFにした後空気清浄
運転を続け、14時に空気清浄運転のスイッチをOFF
にして清浄用空気送風機12を停止させた。また、図3
(b)に示すように、9時に暖房運転スイッチと空気清
浄運転スイッチをONにして、燃焼用空気送風機11と
清浄用空気送風機12とを動作させ、12時に暖房運転
のスイッチと共に空気清浄運転のスイッチをOFFにし
て、燃焼用空気送風機11と清浄用空気送風機12とを
同時に停止させた。図3(a)に示すものと、図3
(b)に示すものそれぞれにおいて、14時の時点での
部屋のほこりの量をダスト計で調べると共に、臭気を確
認した。
【0036】この結果、図3(b)に示すような、12
時に燃焼用空気送風機11と清浄用空気送風機12とを
同時に停止させた場合に比べて、図3(a)に示すよう
な、14時まで清浄用空気送風機12を動作させた場合
には、部屋のほこりの量が30%程度少なくなり、人間
の感覚で、灯油の臭いがしなかった。
【0037】実施の形態4.本実施の形態では、上記実
施の形態1における空気清浄機付き温風暖房機の清浄用
空気送風機12の風量を、燃焼筒8の燃焼量の増減に連
動させて増減させるようにした。例えば、一般的な温風
暖房機では、気化した灯油と共に一次空気を送り込む送
風機がバーナー9の下部に設置されており(図示せ
ず)、この一次空気ブロワーは燃焼筒8の燃焼量(燃料
供給量)に合わせて吸気量を増減させる制御が行われて
いる。そこで、この燃料供給量のシグナルに合わせて清
浄用空気送風機12の風量を制御するように制御装置を
構成すれば、清浄用空気送風機12の風量を、燃焼筒8
の燃焼量の増減に連動させて増減させることができる。
【0038】また、燃焼用空気送風機12が停止したと
きに、清浄用空気送風機12の風量の強弱を切り替える
清浄レベルスイッチも設けた。燃焼用空気送風機12を
停止した場合には、空気清浄運転スイッチのON/OF
F操作に基づいて、ONの場合に清浄レベルスイッチに
合わせて清浄用空気送風機12の風量を制御するように
した。
【0039】このような空気清浄機付き温風暖房機を上
記実施の形態3と同様に試験室に設置して、清浄空気吹
き出し口6に温度計を設置して運転を行った。また、対
比のために、清浄用空気送風機12の風量を変化させな
いものについても清浄空気吹き出し口6に温度計を設置
して同様の運転を行った。
【0040】清浄用空気送風機12の風量を変化させな
い場合には、燃焼量の増加に伴って清浄空気吹き出し口
6の温度が上昇したが、清浄用空気送風機12の風量を
燃焼量の増減に連動させて増減させた場合には、清浄空
気吹き出し口6の温度が、ほぼ一定の温度に保たれた。
また、燃焼用空気送風機11を停止した後に、清浄用空
気送風機12の風量を通常の風量の2倍にして2時間後
のほこりを調べたところ、通常の風量のままの場合に比
べて20%ほどほこりの量が少なくなった。
【0041】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、暖房機
本体内の燃焼筒を燃焼させるため室内の空気を取り入れ
る燃焼用空気取り入れ口、この燃焼用空気取り入れ口か
ら取り入れた空気を燃焼筒に供給するための燃焼用空気
送風機、この燃焼用空気送風機から燃焼筒を介して送ら
れた空気を室内へ吹き出す燃焼空気吹き出し口、室内の
空気を清浄するための空気清浄フィルターを介して暖房
機本体内に室内の空気を取り入れる清浄用空気取り入れ
口、空気清浄フィルターによって清浄された空気を暖房
機本体内に送風する清浄用空気送風機、この清浄用空気
送風機からの清浄空気を室内へ吹き出す清浄空気吹き出
し口、燃焼用空気取り入れ口から燃焼用空気送風機及び
燃焼筒を介して燃焼空気吹き出し口へ連通する第1の空
間と、清浄用空気取り入れ口から清浄用空気送風機を介
して清浄空気吹き出し口へ連通する第2の空間とを隔離
すると共に、第1の空間で発生する熱を第2の空間に伝
達する熱交換部を備えたので、燃焼用空気取り入れ口と
清浄用空気取り入れ口、燃焼用空気送風機と清浄用空気
送風機とが別々の構成となるため、燃焼用空気取り入れ
口でのフィルターの設置が不要になり、燃焼のために必
要な空気量を十分に確保できる効果が得られる。また、
清浄用空気取り入れ口から取り入れた空気は、第1の空
間と第2の空間とを隔離する高温の熱交換部に接触する
ため、清浄用空気吹き出し口からも温風が得られると共
に殺菌される効果が得られる。
【0042】また、この発明によれば、第2の空間に低
NOx触媒、CO酸化触媒、殺菌作用を有する触媒、脱
臭作用を有する触媒の少なくとも一つの触媒を配置した
ので、部屋に排出されるNOxやCOを減少できる効果
が得られる。また、酸化触媒を用いれば脱臭効果も得ら
れる。また、殺菌作用の高い銀系の触媒を配置すれば、
殺菌効果も得られる。
【0043】また、この発明によれば、熱交換部は、第
1の空間側から第2の空間側に湾曲凸出した金属板で構
成したので、効果的に熱交換が行われる効果が得られ
る。また、第2の空間を通ってきた空気に含まれる生物
粒子が加熱された金属板に衝突し殺菌される効果が得ら
れる。
【0044】また、この発明によれば、清浄用空気送風
機のON/OFFを切り替える空気清浄運転スイッチを
さらに備え、燃焼用空気送風機を運転している間は自動
的に清浄用空気送風機を動作させ、燃焼用空気送風機の
運転を停止している間は、空気清浄運転スイッチのON
/OFF操作に基づいて、ONの場合に清浄用空気送風
機を単独で動作させるので、暖房機として運転していな
い場合でも、空気清浄機として動作させることができる
効果がある。また、空気清浄モードだけで運転する場合
に、燃焼筒やバーナーには空気が供給されないので、燃
焼筒やバーナーに室内の細かいゴミやほこりが付着する
のを防止できる効果がある。また、灯油などの燃料の臭
いが漏れ出る恐れがなくなる効果がある。
【0045】また、この発明によれば、清浄用空気送風
機の風量の強弱を切り替える空気清浄レベルをさらに備
え、燃焼用空気送風機を運転している間は、清浄用空気
送風機の風量を燃焼筒の燃焼量の増減に連動させて増減
させ、燃焼用空気送風機の運転を停止している間は、空
気清浄レベルスイッチの操作に基づいて清浄用空気送風
機の風量を加減できるので、暖房機として運転させてい
る間、第2の空間から吹き出す空気の温度が燃焼量に合
わせて加減されるため、晩秋や春先に冷風感を与えない
という効果が得られる。また、暖房機として運転してい
ない場合には、空気清浄機としての機能を必要に応じて
加減することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による空気清浄機付
き温風暖房機の構成を示す断面側面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による空気清浄機付
き温風暖房機の構成を示す断面側面図である。
【図3】 この発明の実施の形態3による空気清浄機付
き温風暖房機を説明するための図である。
【図4】 従来の空気清浄機付き温風暖房機の構成を示
す断面側面図である。
【符号の説明】
11 燃焼用空気送風機、12 清浄用空気送風機、2
1 空気清浄フィルター、31 燃焼用空気取り入れ
口、32 清浄用空気取り入れ口、5 熱交換部、6
清浄空気吹き出し口、7 燃焼空気吹き出し口、8 燃
焼筒、9 バーナー、10 コントロールパネル、10
0 第1の空間、110 第2の空間、200 燃焼用
空気の流れ、201 清浄用空気の流れ、300 加熱
フロントページの続き (72)発明者 重岡 浩昭 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 丹沢 聡 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 村上 洋二 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3L028 AC06 EA01 EB04 EC04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 暖房機本体内の燃焼筒を燃焼させるため
    室内の空気を取り入れる燃焼用空気取り入れ口、この燃
    焼用空気取り入れ口から取り入れた空気を上記燃焼筒に
    供給するための燃焼用空気送風機、この燃焼用空気送風
    機から上記燃焼筒を介して送られた空気を上記室内へ吹
    き出す燃焼空気吹き出し口、上記室内の空気を清浄する
    ための空気清浄フィルターを介して上記暖房機本体内に
    上記室内の空気を取り入れる清浄用空気取り入れ口、上
    記空気清浄フィルターによって清浄された空気を上記暖
    房機本体内に送風する清浄用空気送風機、この清浄用空
    気送風機からの清浄空気を上記室内へ吹き出す清浄空気
    吹き出し口、上記燃焼用空気取り入れ口から上記燃焼用
    空気送風機及び上記燃焼筒を介して上記燃焼空気吹き出
    し口へ連通する第1の空間と、上記清浄用空気取り入れ
    口から上記清浄用空気送風機を介して上記清浄空気吹き
    出し口へ連通する第2の空間とを隔離すると共に、上記
    第1の空間で発生する熱を上記第2の空間に伝達する熱
    交換部を備えたことを特徴とする空気清浄機付き温風暖
    房機。
  2. 【請求項2】 第2の空間に低NOx触媒、CO酸化触
    媒、殺菌作用を有する触媒、脱臭作用を有する触媒の少
    なくとも一つの触媒を配置したことを特徴とする請求項
    1記載の空気清浄機付き温風暖房機。
  3. 【請求項3】 熱交換部は、第1の空間側から第2の空
    間側に湾曲凸出した金属板で構成したことを特徴とする
    請求項1または2記載の空気清浄機付き温風暖房機。
  4. 【請求項4】 清浄用空気送風機のON/OFFを切り
    替える空気清浄運転スイッチをさらに備え、燃焼用空気
    送風機を運転している間は自動的に上記清浄用空気送風
    機を動作させ、上記燃焼用空気送風機の運転を停止して
    いる間は、上記空気清浄運転スイッチのON/OFF操
    作に基づいて、ONの場合に上記清浄用空気送風機を単
    独で動作させることを特徴とする請求項1から3のいず
    れか一項に記載の空気清浄機付き温風暖房機。
  5. 【請求項5】 清浄用空気送風機の風量の強弱を切り替
    える空気清浄レベルをさらに備え、燃焼用空気送風機を
    運転している間は、清浄用空気送風機の風量を燃焼筒の
    燃焼量の増減に連動させて増減させ、上記燃焼用空気送
    風機の運転を停止している間は、上記空気清浄レベルス
    イッチの操作に基づいて上記清浄用空気送風機の風量を
    加減できることを特徴とする請求項4記載の空気清浄機
    付き温風暖房機。
JP10358626A 1998-12-17 1998-12-17 空気清浄機付き温風暖房機 Pending JP2000179943A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004169962A (ja) * 2002-11-19 2004-06-17 Sharp Corp 温風暖房機

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