JP2000179276A - 地下帯水層熱の利用システム - Google Patents
地下帯水層熱の利用システムInfo
- Publication number
- JP2000179276A JP2000179276A JP10378061A JP37806198A JP2000179276A JP 2000179276 A JP2000179276 A JP 2000179276A JP 10378061 A JP10378061 A JP 10378061A JP 37806198 A JP37806198 A JP 37806198A JP 2000179276 A JP2000179276 A JP 2000179276A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- water
- heat storage
- pump
- storage water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
- Y02A20/40—Protecting water resources
- Y02A20/406—Aquifer recharge
Landscapes
- Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 揚水深井戸:16や環水深井戸:17等の深
井戸を掘って地下水を汲み上げることな〈、地表:1か
ら比較的浅い部分に存在する浅帯水層:2の熱を採熱す
ることで、建設費を軽減し、近隣地盤の沈下や地下水位
の低下を起こさずに地下水の熱を有効活用するシステム
を提供する。 【解決手段】 地下の浅帯水層:2に達する位置まで、
掘削用シャフト3及び連結用シャフト:4を掘削し、そ
れぞれのシャフト間を横方向のボーリングにより、貫通
孔:5を設ける。その貫通孔:5に上部採熱管:6a下
部採熱管:6bやヒートパイプ:12を挿入敷設して浅
帯水層:2の熱を採熱るか、冷媒蒸発管:13を挿入敷
設し、浅帯水槽:2の熱を水熱源ヒートポンプ:14で
汲み上げて、それぞれの熱を掘削用シャフト:3を転用
して製作した蓄熱水槽:10の蓄熱用貯留水に蓄熱す
る。そこで得られた蓄熱用貯留水は、2次ポンプ:11
により利用設備へ供給されて利用される。
井戸を掘って地下水を汲み上げることな〈、地表:1か
ら比較的浅い部分に存在する浅帯水層:2の熱を採熱す
ることで、建設費を軽減し、近隣地盤の沈下や地下水位
の低下を起こさずに地下水の熱を有効活用するシステム
を提供する。 【解決手段】 地下の浅帯水層:2に達する位置まで、
掘削用シャフト3及び連結用シャフト:4を掘削し、そ
れぞれのシャフト間を横方向のボーリングにより、貫通
孔:5を設ける。その貫通孔:5に上部採熱管:6a下
部採熱管:6bやヒートパイプ:12を挿入敷設して浅
帯水層:2の熱を採熱るか、冷媒蒸発管:13を挿入敷
設し、浅帯水槽:2の熱を水熱源ヒートポンプ:14で
汲み上げて、それぞれの熱を掘削用シャフト:3を転用
して製作した蓄熱水槽:10の蓄熱用貯留水に蓄熱す
る。そこで得られた蓄熱用貯留水は、2次ポンプ:11
により利用設備へ供給されて利用される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、地下帯水層の熱
を採熱して利用するシステムで、とくに、地中の浅い帯
水層領域の地下水熱を有効活用する技術に関する。
を採熱して利用するシステムで、とくに、地中の浅い帯
水層領域の地下水熱を有効活用する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、図6に示すように、地下水が保有
する熱エネルギーを水熱源ヒートポンプ:14の熱源に
利用する設備が使用されている。これは、地中に上部帯
水層:16及び下部帯水層:17が存在している地盤に
対し、下部帯水層:17に達する揚水深井戸:18と、
上部帯水層:14に達する環水深井戸:19を設け、揚
水深井戸:18に設置した深井戸ポンプ:20により地
下水を汲み上げ、水熱源ヒートポンプ:14の熱源とし
て利用した後、他方の環水深井戸:19に環水(リチャ
ージ)するようにしたものである。
する熱エネルギーを水熱源ヒートポンプ:14の熱源に
利用する設備が使用されている。これは、地中に上部帯
水層:16及び下部帯水層:17が存在している地盤に
対し、下部帯水層:17に達する揚水深井戸:18と、
上部帯水層:14に達する環水深井戸:19を設け、揚
水深井戸:18に設置した深井戸ポンプ:20により地
下水を汲み上げ、水熱源ヒートポンプ:14の熱源とし
て利用した後、他方の環水深井戸:19に環水(リチャ
ージ)するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のシステムは、揚
水深井戸:18と環水深井戸:19を個別に設ける必要
があるため、その施工には多額の建設費を要し、設備全
体の建設費を償却するのに長期間を必要としていた。
又、建設地の地質にもよるが、揚水深井戸:18から汲
み上げられた地下水の大半が、環水深井戸:19に環水
されずに近くの排水路:21に放流されるため、多量の
地下水を汲み出す結果となり、近隣地盤の地盤沈下や地
下水位の低下を起こすなどの環境破壊の原因にもなって
いる。
水深井戸:18と環水深井戸:19を個別に設ける必要
があるため、その施工には多額の建設費を要し、設備全
体の建設費を償却するのに長期間を必要としていた。
又、建設地の地質にもよるが、揚水深井戸:18から汲
み上げられた地下水の大半が、環水深井戸:19に環水
されずに近くの排水路:21に放流されるため、多量の
地下水を汲み出す結果となり、近隣地盤の地盤沈下や地
下水位の低下を起こすなどの環境破壊の原因にもなって
いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、揚水深井戸:1
8や環水深井戸:19のような深井戸を掘って地下水を
汲み上げることなく、地下の比較的浅い部分に存在する
浅帯水層:2の熱を採熱し有効利用するシステムを考案
した。
8や環水深井戸:19のような深井戸を掘って地下水を
汲み上げることなく、地下の比較的浅い部分に存在する
浅帯水層:2の熱を採熱し有効利用するシステムを考案
した。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は、以下に示す本発明の実施
形態において、その実施の前段に行う共通の作業工程を
示すものである。本実施形態を実施する地層には、地
表:1から地下の比較的浅い部分に自然な状態で図の左
から右へと流れる浅帯水層:2が存在する。請求項1に
係る発明は、地表:1から掘削用シャフト3及び連結用
シャフト:4を浅帯水層:2に達する位置までそれぞれ
掘削し、掘削用シャフト:3の地中壁面から連結用シャ
フト4に向って浅帯水層:2の層内を横方向にボーリン
グして貫通孔:5を設ける。又、ボーリングの終了した
掘削用シャフト3は、コンクリート等で製作された蓄熱
水槽:10に転用し蓄熱用貯留水を入れる。尚、貫通
孔:5の本数は、利用設備の実施形態や目的または利用
用途によって決定し、掘削用シャフト3の内部に仮設設
置した掘削機はボーリング終了後には撤去する。
形態において、その実施の前段に行う共通の作業工程を
示すものである。本実施形態を実施する地層には、地
表:1から地下の比較的浅い部分に自然な状態で図の左
から右へと流れる浅帯水層:2が存在する。請求項1に
係る発明は、地表:1から掘削用シャフト3及び連結用
シャフト:4を浅帯水層:2に達する位置までそれぞれ
掘削し、掘削用シャフト:3の地中壁面から連結用シャ
フト4に向って浅帯水層:2の層内を横方向にボーリン
グして貫通孔:5を設ける。又、ボーリングの終了した
掘削用シャフト3は、コンクリート等で製作された蓄熱
水槽:10に転用し蓄熱用貯留水を入れる。尚、貫通
孔:5の本数は、利用設備の実施形態や目的または利用
用途によって決定し、掘削用シャフト3の内部に仮設設
置した掘削機はボーリング終了後には撤去する。
【0006】請求項2に係る発明は、浅帯水層:2の熱
を水冷媒で採熱する設備であって、その実施形態の概要
を図2に示している。それは、前記の要領でボーリング
された貫通孔:5に上部採熱管:6aと下部採熱管:6
bを挿入敷設し、連結用シャフト4の内部で採熱管ヘッ
ダー(A):7と採熱管ヘッダー(B):8に連結さ
せ、採熱循環ポンプ;9を介して採熱管ヘッダー
(A):7と採熱管ヘッダー(B):8に接続する。そ
して、蓄熱水槽:10の貯留水を採熱循環ポンプ:9に
より上部採熱管:6aと下部採熱管:6bに循環送水さ
せながら浅帯水層:2の熱を採熱し蓄熱水槽:10の貯
留水に蓄熱する。そこで得られた蓄熱水槽:10の蓄熱
用貯留水は、2次ポンプ:11により冷房装置や融雪装
置又は農業用ビニールハウスの熱源等へ供給されて利用
される。
を水冷媒で採熱する設備であって、その実施形態の概要
を図2に示している。それは、前記の要領でボーリング
された貫通孔:5に上部採熱管:6aと下部採熱管:6
bを挿入敷設し、連結用シャフト4の内部で採熱管ヘッ
ダー(A):7と採熱管ヘッダー(B):8に連結さ
せ、採熱循環ポンプ;9を介して採熱管ヘッダー
(A):7と採熱管ヘッダー(B):8に接続する。そ
して、蓄熱水槽:10の貯留水を採熱循環ポンプ:9に
より上部採熱管:6aと下部採熱管:6bに循環送水さ
せながら浅帯水層:2の熱を採熱し蓄熱水槽:10の貯
留水に蓄熱する。そこで得られた蓄熱水槽:10の蓄熱
用貯留水は、2次ポンプ:11により冷房装置や融雪装
置又は農業用ビニールハウスの熱源等へ供給されて利用
される。
【0007】請求項3に係る発明は、浅帯水層:2の熱
を冷媒自然循環方式で採熱する設備であって、その実施
形態の概要を図3に示している。それは前記の要領でボ
ーリングされた貫通孔:5に上部採熱管:6aと下部採
熱管:6bを挿入敷設し、その両方の管端を連結用シャ
フト:4と掘削用シャフト:3でそれぞれ連結させて閉
回路の連結サイクル管を構成し、管の内部に冷媒を封入
する。この連結サイクル管内の冷媒を、上部採熱管:6
aと下部採熱管:6bで浅帯水層:2の熱で蒸発(採
熱)させ、蓄熱水槽:10の貯留水で冷されて凝縮(放
熱)させる、いわゆる冷媒自然循環方式によって浅帯水
層:2の熱を蓄熱水槽:10の蓄熱用貯留水に蓄熱す
る。そこで得られた蓄熱水槽:10の蓄熱用貯留水は、
2次ポンプ:11により冷暖房装置や融雪装置又は農業
用ビニールハウスの熱源等へ供給されて利用される。
を冷媒自然循環方式で採熱する設備であって、その実施
形態の概要を図3に示している。それは前記の要領でボ
ーリングされた貫通孔:5に上部採熱管:6aと下部採
熱管:6bを挿入敷設し、その両方の管端を連結用シャ
フト:4と掘削用シャフト:3でそれぞれ連結させて閉
回路の連結サイクル管を構成し、管の内部に冷媒を封入
する。この連結サイクル管内の冷媒を、上部採熱管:6
aと下部採熱管:6bで浅帯水層:2の熱で蒸発(採
熱)させ、蓄熱水槽:10の貯留水で冷されて凝縮(放
熱)させる、いわゆる冷媒自然循環方式によって浅帯水
層:2の熱を蓄熱水槽:10の蓄熱用貯留水に蓄熱す
る。そこで得られた蓄熱水槽:10の蓄熱用貯留水は、
2次ポンプ:11により冷暖房装置や融雪装置又は農業
用ビニールハウスの熱源等へ供給されて利用される。
【0008】請求項4に係る発明は、浅帯水層:2の熱
をヒートパイプ:12で採熱する設備であって、その実
施形態の概要を図4に示している。それは前記の要領で
ボーリングされた貫通孔:5にヒートパイプ:12を挿
入敷設し、蓄熱水槽:10の貯留水に向けて、ヒートパ
イプ:12の一端を配置し、浅帯水層:2との間で熱交
換させることで浅帯水層:2の熱を採熱して蓄熱水層:
10の蓄熱用貯留水に蓄熱する。そこで得られた蓄熱水
槽:10の蓄熱用貯留水は、2次ポンプ:11により冷
暖房装置や融雪装置又は農業用ビニールハウスの熱源等
へ供給されて利用される。
をヒートパイプ:12で採熱する設備であって、その実
施形態の概要を図4に示している。それは前記の要領で
ボーリングされた貫通孔:5にヒートパイプ:12を挿
入敷設し、蓄熱水槽:10の貯留水に向けて、ヒートパ
イプ:12の一端を配置し、浅帯水層:2との間で熱交
換させることで浅帯水層:2の熱を採熱して蓄熱水層:
10の蓄熱用貯留水に蓄熱する。そこで得られた蓄熱水
槽:10の蓄熱用貯留水は、2次ポンプ:11により冷
暖房装置や融雪装置又は農業用ビニールハウスの熱源等
へ供給されて利用される。
【0009】請求項5に係る発明は、浅帯水層:2の熱
を水熱源ヒートポンプ:14で汲み上げて利用する設備
であって、その実施形態の概要を図5に示している。そ
れは地表部に、通常のヒートポンプ装置と同様に圧縮機
や膨張弁及び凝縮器等を含む冷媒循環系統(図示せず)
を備えた水熱源ヒートポンプ:14を設け、前記の要領
でボーリングされた貫通孔:5に冷媒蒸発管:13を挿
入敷設し、その管端を水熱源ヒートポンプ:14に接続
する。そして、蓄熱水槽:10の貯留水を、1次循環ポ
ンプ:15で水熱源ヒートポンプ:14の凝縮器側の熱
交換器に循環送水する。そのシステムにより、冬季には
水熱源ヒートポンプ:14を運転して浅帯水層:2の熱
を冷媒蒸発管:13で採熱して汲み上げ、同時に蓄熱水
槽:10の蓄熱用貯留水に温水を蓄える。その時に、浅
帯水層:2の地下水は冷してアイスリキッドの状態にま
で凍らせて冷熱として浅帯水層:2に蓄熱させる。又、
得られた蓄熱水槽:10の温水は、暖房装置や融雪装置
又は農業用ビニールハウスの熱源等へ供給されて利用さ
れる又、夏季には前記請求項1の浅帯水層:2の熱を水
冷媒で採熱する設備と同様な方式で、採熱循環ポンプ:
9により蓄熱水槽:10の貯留水を循環し、冬季に蓄熱
された浅帯水層:2の冷熱を採熱して蓄熱水槽:10の
蓄熱用貯留水を冷し、2次ポンプ:11により冷房装置
の熱源等へ供給して利用する。
を水熱源ヒートポンプ:14で汲み上げて利用する設備
であって、その実施形態の概要を図5に示している。そ
れは地表部に、通常のヒートポンプ装置と同様に圧縮機
や膨張弁及び凝縮器等を含む冷媒循環系統(図示せず)
を備えた水熱源ヒートポンプ:14を設け、前記の要領
でボーリングされた貫通孔:5に冷媒蒸発管:13を挿
入敷設し、その管端を水熱源ヒートポンプ:14に接続
する。そして、蓄熱水槽:10の貯留水を、1次循環ポ
ンプ:15で水熱源ヒートポンプ:14の凝縮器側の熱
交換器に循環送水する。そのシステムにより、冬季には
水熱源ヒートポンプ:14を運転して浅帯水層:2の熱
を冷媒蒸発管:13で採熱して汲み上げ、同時に蓄熱水
槽:10の蓄熱用貯留水に温水を蓄える。その時に、浅
帯水層:2の地下水は冷してアイスリキッドの状態にま
で凍らせて冷熱として浅帯水層:2に蓄熱させる。又、
得られた蓄熱水槽:10の温水は、暖房装置や融雪装置
又は農業用ビニールハウスの熱源等へ供給されて利用さ
れる又、夏季には前記請求項1の浅帯水層:2の熱を水
冷媒で採熱する設備と同様な方式で、採熱循環ポンプ:
9により蓄熱水槽:10の貯留水を循環し、冬季に蓄熱
された浅帯水層:2の冷熱を採熱して蓄熱水槽:10の
蓄熱用貯留水を冷し、2次ポンプ:11により冷房装置
の熱源等へ供給して利用する。
【0010】
【発明の効果】この発明により、深井戸を掘って地下水
を汲み上げる必要がなくなり、近隣地盤の地盤沈下や地
下水位の低下を起こさずに、しかも、建設費を安く押さ
えて地下帯水層の熱を採熱し、冷暖房装置や融雪装置又
は農業用ビニールハウスの熱源等に利用できる。
を汲み上げる必要がなくなり、近隣地盤の地盤沈下や地
下水位の低下を起こさずに、しかも、建設費を安く押さ
えて地下帯水層の熱を採熱し、冷暖房装置や融雪装置又
は農業用ビニールハウスの熱源等に利用できる。
【図1】本発明の実施においてその前段に行う共通の作
業工程の実施例
業工程の実施例
【図2】浅帯水層:2の熱を水冷媒で採熱する設備の実
施例
施例
【図3】浅帯水層:2の熱を冷媒自然循環方式で採熱す
る設備の実施例
る設備の実施例
【図4】浅帯水層:2の熱をヒートパイプ:12で採熱
する設備の実施例
する設備の実施例
【図5】浅帯水層:2の熱を水熱源ヒートポンプ:14
で汲み上げて利用する設備の実施例
で汲み上げて利用する設備の実施例
【図6】従来の使用例
1: 地表 2: 地下帯水層(浅帯水層) 3: 掘削用シャフト 4: 連結用シャフト 5: 貫通孔 6a: 上部採熱管 6b: 下部採熱管 7: 採熱管ヘッダー(A) 8: 採熱管ヘッダー(B) 9: 採熱循環ポンプ 10: 蓄熱水槽 11: 2次ポンプ 12: ヒートパイプ 13: 冷媒蒸発管 14: 水熱源ヒートポンプ 15: 1次循環ポンプ 16: 上部帯水層 17: 下部帯水層 18: 揚水深井戸 19: 環水深井戸 20: 深井戸ポンプ 21: 排水路
Claims (5)
- 【請求項1】地表:1から、地下の比較的浅い部分に存
在する地下帯水層:2(以下では浅帯水層:2とする)
に達する位置まで掘削用シャフト:3及び連結用シャフ
ト:4をそれぞれ掘削し、掘削用シャフト:3の地中壁
面から連結用シャフト4に向って浅帯水層:2の層内を
横方向にボーリングして貫通孔:5を設ける。又、ボー
リングの終了した掘削用シャフト:3は、コンクリート
等で製作された 蓄熱水槽:10に転用して蓄熱用貯留
水を入れる。 - 【請求項2】ボーリングされた貫通孔:5に上部採熱
管:6aと下部採熱管:6bを挿入敷設し、連結用シャ
フト:4の内部で採熱管ヘッダー(A):7と採熱管ヘ
ッダー(B):8に連結させ、採熱循環ポンプ:9を介
して採熱管ヘッダー(A):7と採熱管ヘッダー
(B):8に接続する。そして、蓄熱水槽:10の貯留
水を採熱循環ポンプ:9 により上部採熱管:6aと下
部採熱管:6bに循環送水させながら浅帯水層:2の熱
を採熱し蓄熱水槽:10の蓄熱用貯留水に蓄熱する。そ
の蓄熱用貯留水は2次ポンプ:11により利用設備へ供
給されて利用される。 - 【請求項3】ボーリングされた貫通孔:5に上部採熱
管:6aと下部採熱管:6bを挿入敷設し、その両方の
管端を連結用シャフト:4と掘削用シャフト3でそれぞ
れ連結させて閉回路の連結サイクル管を構成し、管の内
部に冷媒を封入する。この連結サイクル管内の冷媒を、
上部採熱管:6aと下部採熱管:6bで浅帯水層:2の
熱で蒸発(採熱)させ、蓄熱水槽:10の貯留水で冷さ
れて凝縮(放熱)させる、いわゆる冷媒自然循環方式に
よって浅帯水層:2の熱を蓄熱水槽:10の蓄熱用貯留
水に蓄熱する。その蓄熱用貯留水は2次ポンプ:11に
より利用設備へ供給されて利用される。 - 【請求項4】ボーリングされた貫通孔:5にヒートパイ
ブ:12を挿入敷設し、蓄熱水槽:10の蓄熱用貯留水
に向けて、ヒートパイプ:12の一端を配置し、浅帯水
層:2との間で熱交換させることで浅帯水層:2の熱を
採熱して蓄熱水層:10の蓄熱用貯留水に蓄熱する。そ
の蓄熱用貯留水は2次ポンプ:11により利用設備へ供
給されて利用される。 - 【請求項5】地表部に、通常のヒートポンプ装置と同様
に圧縮機や膨張弁及び凝縮器等を含む冷媒循環系統(図
示せず)を備えた水熱源ヒートポンプ:14を設け、ボ
ーリングされた貫通孔:5に冷媒蒸発管:13を挿入敷
設し、その管端を水熱源ヒートポンプ:14に接続す
る。そして、蓄熱水槽:10の貯留水を、1次循環ポン
プ:15で水熱源ヒートポンプ:14の凝縮器側の熱交
換器に循環送水する。そのシステムにより、冬季には水
熱源ヒートポンプ:14を運転して浅帯水層:2の熱を
冷媒蒸発管:13で採熱して汲み上げ、同時に蓄熱水
槽:10の蓄熱用貯留水に温水を蓄える。その時に、浅
帯水層:2の地下水は冷してアイスリキッドの状態にま
で凍らせて冷熱として浅帯水層:2に蓄熱させる。又、
得られた蓄熱水槽:10の温水は、2次ポンプ:11に
より利用設備へ供給されて利用される。又、夏季には前
記請求項2の浅帯水層:2の熱を水冷媒で採熱する設備
と同様な方式で、採熱循環ポンプ:9により蓄熱水槽:
10の蓄熱用貯留水を循環し、冬季に蓄熱された浅帯水
層:2の冷熱を採熱して蓄熱水槽:10の蓄熱用貯留水
を冷し、2次ポンプ:11により利用設備へ供給されて
利用される。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10378061A JP2000179276A (ja) | 1998-12-16 | 1998-12-16 | 地下帯水層熱の利用システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10378061A JP2000179276A (ja) | 1998-12-16 | 1998-12-16 | 地下帯水層熱の利用システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000179276A true JP2000179276A (ja) | 2000-06-27 |
Family
ID=18509364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10378061A Pending JP2000179276A (ja) | 1998-12-16 | 1998-12-16 | 地下帯水層熱の利用システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000179276A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102251760A (zh) * | 2011-04-12 | 2011-11-23 | 邯郸市伟业地热开发有限公司 | 地热井松散层与基岩层混合取水成井工艺 |
KR101303575B1 (ko) * | 2011-06-03 | 2013-09-09 | 주식회사 산하이앤씨 | 대구경 천공을 활용한 혼합형 지열시스템 및 그 시공방법 |
CN106089155A (zh) * | 2016-06-08 | 2016-11-09 | 刘家容 | 一种地热井混合取水成井工艺 |
JP2020084543A (ja) * | 2018-11-22 | 2020-06-04 | 株式会社リビエラ | 貯水利用設備 |
-
1998
- 1998-12-16 JP JP10378061A patent/JP2000179276A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102251760A (zh) * | 2011-04-12 | 2011-11-23 | 邯郸市伟业地热开发有限公司 | 地热井松散层与基岩层混合取水成井工艺 |
KR101303575B1 (ko) * | 2011-06-03 | 2013-09-09 | 주식회사 산하이앤씨 | 대구경 천공을 활용한 혼합형 지열시스템 및 그 시공방법 |
CN106089155A (zh) * | 2016-06-08 | 2016-11-09 | 刘家容 | 一种地热井混合取水成井工艺 |
JP2020084543A (ja) * | 2018-11-22 | 2020-06-04 | 株式会社リビエラ | 貯水利用設備 |
JP7161189B2 (ja) | 2018-11-22 | 2022-10-26 | 株式会社リビエラ | 貯水利用設備 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7856839B2 (en) | Direct exchange geothermal heating/cooling system sub-surface tubing installation with supplemental sub-surface tubing configuration | |
US6932149B2 (en) | Insulated sub-surface liquid line direct expansion heat exchange unit with liquid trap | |
JP4486663B2 (ja) | 地中熱井戸の高効率な集熱システム | |
US7578140B1 (en) | Deep well/long trench direct expansion heating/cooling system | |
CN102808405B (zh) | 一种pcc能量桩及制作方法 | |
US20100326623A1 (en) | Convection enhanced closed loop geothermal heat pump well | |
KR101535384B1 (ko) | 태양열과 지하 축열을 이용한 열펌프 난방시스템 | |
CN102995627B (zh) | 一种地热能采集桩基 | |
JP4632905B2 (ja) | 地中熱利用空調システム | |
US20180172318A1 (en) | Induced groundwater flow closed loop geothermal system | |
JP2012215377A (ja) | 地中熱交換システムと熱交換井の施工方法 | |
KR100654151B1 (ko) | 말뚝의 중공부를 이용한 열교환장치 및 그 설치공법 | |
KR101511198B1 (ko) | 지하수 침지타입 열교환기용 굴착공 천공방법 및 그 굴착공 구조 | |
CN110542339A (zh) | 一种被动式跨季节供能蓄能系统 | |
KR101641507B1 (ko) | 블리딩 지하수를 열교환하여 재활용하는 냉난방 시스템 | |
KR101088440B1 (ko) | 지열교환 파이프, 지열교환 시스템 및 그 시공방법 | |
JPH01123951A (ja) | 基礎杭による地下熱利用及び、蓄熱する方法 | |
JP2000179276A (ja) | 地下帯水層熱の利用システム | |
JP2004317102A (ja) | 井水熱利用ヒートポンプ | |
KR20180133579A (ko) | 열교환기를 지중 수위아래에 내장하는 지열시스템의 시공과정을 거쳐 이루어지는 제어방법 | |
KR20060021023A (ko) | 관정형 지중 열교환기 | |
JP3697461B2 (ja) | 地下帯水層熱の利用システム | |
JP2004020017A (ja) | 熱交換井戸の掘削及び地中熱交換システムとその設置方法 | |
JP2007017138A (ja) | 熱交換井形成方法及び地中熱システム | |
KR101055374B1 (ko) | 지중열교환기 |