JP2000179155A - コンクリート表面の養生装置 - Google Patents
コンクリート表面の養生装置Info
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- JP2000179155A JP2000179155A JP10354022A JP35402298A JP2000179155A JP 2000179155 A JP2000179155 A JP 2000179155A JP 10354022 A JP10354022 A JP 10354022A JP 35402298 A JP35402298 A JP 35402298A JP 2000179155 A JP2000179155 A JP 2000179155A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】スリップフォーム工法の急速施工性を低下させ
ることなくコンクリート表面を確実に湿潤養生してコン
クリートの品質を向上させる。 【構成】本発明に係るコンクリート表面の養生装置１
は、滑動型枠２の下縁近傍に水分付与機構としての噴霧
器３を取り付けるとともに該噴霧器を給水ホース４、給
水ポンプ６を介して給水タンク５に順次接続してあり、
かかる給水ホース４、給水ポンプ６及び給水タンク５
は、噴霧器３に随時給水を行うための給水機構として機
能する。一方、滑動型枠２には、その下縁に沿って風除
けフード７を別途取り付けてあり、噴霧器３の取付け位
置や噴霧方向は、該噴霧器からの霧が風除けフード７と
滑動型枠２の上昇に伴って露出したコンクリート表面８
との間に噴霧されるよう、適宜調整してある。
ることなくコンクリート表面を確実に湿潤養生してコン
クリートの品質を向上させる。 【構成】本発明に係るコンクリート表面の養生装置１
は、滑動型枠２の下縁近傍に水分付与機構としての噴霧
器３を取り付けるとともに該噴霧器を給水ホース４、給
水ポンプ６を介して給水タンク５に順次接続してあり、
かかる給水ホース４、給水ポンプ６及び給水タンク５
は、噴霧器３に随時給水を行うための給水機構として機
能する。一方、滑動型枠２には、その下縁に沿って風除
けフード７を別途取り付けてあり、噴霧器３の取付け位
置や噴霧方向は、該噴霧器からの霧が風除けフード７と
滑動型枠２の上昇に伴って露出したコンクリート表面８
との間に噴霧されるよう、適宜調整してある。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてスリップ
フォーム工法で使用されるコンクリート表面の養生装置
に関する。
フォーム工法で使用されるコンクリート表面の養生装置
に関する。
【０００２】
【従来の技術】橋脚、サイロ、煙突、タンクあるいは超
高層ビルのコア部分のようなＲＣ塔状構造物を施工する
際の型枠工法としてスリップフォーム工法が知られてい
る。
高層ビルのコア部分のようなＲＣ塔状構造物を施工する
際の型枠工法としてスリップフォーム工法が知られてい
る。
【０００３】スリップフォーム工法は、型枠パネルを上
方に滑動させながらコンクリートを連続打設していく工
法であり、打継ぎの少ないコンクリートを短期間に施工
することができる。
方に滑動させながらコンクリートを連続打設していく工
法であり、打継ぎの少ないコンクリートを短期間に施工
することができる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】このように、スリップ
フォーム工法は、急速施工が可能であるという顕著な工
法上の特徴を有するが、その反面、打設されたコンクリ
ートの表面が数時間後には外気に露出されてしまうた
め、十分な湿潤養生を行うことができないという問題を
生じていた。
フォーム工法は、急速施工が可能であるという顕著な工
法上の特徴を有するが、その反面、打設されたコンクリ
ートの表面が数時間後には外気に露出されてしまうた
め、十分な湿潤養生を行うことができないという問題を
生じていた。
【０００５】かかる問題は、若材齢段階でコンクリート
表面から水分が蒸発してしまうことによって水和反応が
十分に進行せず本来の強度が出ない、乾燥収縮によるひ
び割れが生じやすい、該ひび割れを介して二酸化炭素や
塩素イオンあるいは雨水などがコンクリート内部に入り
込み、コンクリートの中性化を経てあるいは直接的に鉄
筋腐食が早期に進行するといった事態を招く原因とな
る。
表面から水分が蒸発してしまうことによって水和反応が
十分に進行せず本来の強度が出ない、乾燥収縮によるひ
び割れが生じやすい、該ひび割れを介して二酸化炭素や
塩素イオンあるいは雨水などがコンクリート内部に入り
込み、コンクリートの中性化を経てあるいは直接的に鉄
筋腐食が早期に進行するといった事態を招く原因とな
る。
【０００６】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、スリップフォーム工法の急速施工性を低下さ
せることなくコンクリート表面を確実に湿潤養生してコ
ンクリートの品質を向上させることが可能なコンクリー
ト表面の養生装置を提供することを目的とする。
たもので、スリップフォーム工法の急速施工性を低下さ
せることなくコンクリート表面を確実に湿潤養生してコ
ンクリートの品質を向上させることが可能なコンクリー
ト表面の養生装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るコンクリート表面の養生装置は請求項
１に記載したように、滑動型枠の下縁近傍に取り付けら
れた水分付与機構と、該水分付与機構に給水を行う給水
機構とからなるものである。
め、本発明に係るコンクリート表面の養生装置は請求項
１に記載したように、滑動型枠の下縁近傍に取り付けら
れた水分付与機構と、該水分付与機構に給水を行う給水
機構とからなるものである。
【０００８】また、本発明に係るコンクリート表面の養
生装置は、前記水分付与機構を噴霧器とするとともに前
記滑動型枠の下縁に沿って風除けフードを取り付け、前
記滑動型枠の上昇に伴って露出したコンクリート表面と
前記風除けフードとの間に噴霧されるよう前記噴霧器を
構成したものである。
生装置は、前記水分付与機構を噴霧器とするとともに前
記滑動型枠の下縁に沿って風除けフードを取り付け、前
記滑動型枠の上昇に伴って露出したコンクリート表面と
前記風除けフードとの間に噴霧されるよう前記噴霧器を
構成したものである。
【０００９】また、本発明に係るコンクリート表面の養
生装置は、前記風除けフードの下縁を前記コンクリート
表面に摺動させるように構成したものである。
生装置は、前記風除けフードの下縁を前記コンクリート
表面に摺動させるように構成したものである。
【００１０】また、本発明に係るコンクリート表面の養
生装置は、前記風除けフードを遮光性材料で形成したも
のである。
生装置は、前記風除けフードを遮光性材料で形成したも
のである。
【００１１】本発明に係るコンクリート表面の養生装置
においては、スリップフォーム工法で滑動型枠を連続的
若しくは断続的に上昇させながらコンクリートを打設し
ていく際、滑動型枠の下縁近傍に取り付けられた水分付
与機構を介して該滑動型枠の下から順次現れるコンクリ
ート表面に水分を付与する。水分付与機構には、給水機
構で随時水分を補充しておく。
においては、スリップフォーム工法で滑動型枠を連続的
若しくは断続的に上昇させながらコンクリートを打設し
ていく際、滑動型枠の下縁近傍に取り付けられた水分付
与機構を介して該滑動型枠の下から順次現れるコンクリ
ート表面に水分を付与する。水分付与機構には、給水機
構で随時水分を補充しておく。
【００１２】このようにすると、滑動型枠の上昇につれ
て外気に露出するに至ったコンクリート表面に速やかに
水分が付与されることとなり、水分蒸発による水和反応
阻害や乾燥収縮に伴うひび割れ発生といった事態が未然
に防止される。
て外気に露出するに至ったコンクリート表面に速やかに
水分が付与されることとなり、水分蒸発による水和反応
阻害や乾燥収縮に伴うひび割れ発生といった事態が未然
に防止される。
【００１３】水分付与機構は、コンクリート表面に水分
を付与することができるものであればどのようなもので
もよく、水分付与の方法についても、散水、噴霧等を問
わないが、かかる水分付与機構を噴霧器とするとともに
前記滑動型枠の下縁に沿って風除けフードを取り付け、
前記滑動型枠の上昇に伴って露出したコンクリート表面
と前記風除けフードとの間に噴霧されるよう前記噴霧器
を構成した場合においては、噴霧器から噴霧された霧が
コンクリート表面を均等に湿潤状態に保つとともに、風
除けフードを設けたことによって霧が風で飛散してしま
う懸念もない。また、噴霧器からの霧は、コンクリート
表面と風除けフードとの間の限られた空間内でのみ拡散
するため、水分浮遊密度が高くなってコンクリート表面
の湿潤を確実ならしめる。
を付与することができるものであればどのようなもので
もよく、水分付与の方法についても、散水、噴霧等を問
わないが、かかる水分付与機構を噴霧器とするとともに
前記滑動型枠の下縁に沿って風除けフードを取り付け、
前記滑動型枠の上昇に伴って露出したコンクリート表面
と前記風除けフードとの間に噴霧されるよう前記噴霧器
を構成した場合においては、噴霧器から噴霧された霧が
コンクリート表面を均等に湿潤状態に保つとともに、風
除けフードを設けたことによって霧が風で飛散してしま
う懸念もない。また、噴霧器からの霧は、コンクリート
表面と風除けフードとの間の限られた空間内でのみ拡散
するため、水分浮遊密度が高くなってコンクリート表面
の湿潤を確実ならしめる。
【００１４】風除けフードは、風による霧の飛散を防止
することができるのであればその構造や形状は任意であ
るが、かかる風除けフードの下縁をコンクリート表面に
摺動させるように構成した場合においては、コンクリー
ト表面と風除けフードとで形成される内部空間の気密性
が向上し、コンクリート表面の湿潤養生がさらに確実と
なる。
することができるのであればその構造や形状は任意であ
るが、かかる風除けフードの下縁をコンクリート表面に
摺動させるように構成した場合においては、コンクリー
ト表面と風除けフードとで形成される内部空間の気密性
が向上し、コンクリート表面の湿潤養生がさらに確実と
なる。
【００１５】また、風除けフードを遮光性材料で形成し
た場合においては、該風除けフードにて風のみならず直
射日光をも遮ることが可能となり、コンクリート表面の
温度上昇による水分蒸発ひいてはそれに伴う水和反応阻
害や乾燥収縮ひび割れが未然に防止される。
た場合においては、該風除けフードにて風のみならず直
射日光をも遮ることが可能となり、コンクリート表面の
温度上昇による水分蒸発ひいてはそれに伴う水和反応阻
害や乾燥収縮ひび割れが未然に防止される。
【００１６】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコンクリート
表面の養生装置の実施の形態について、添付図面を参照
して説明する。なお、従来技術と実質的に同一の部品等
については同一の符号を付してその説明を省略する。
表面の養生装置の実施の形態について、添付図面を参照
して説明する。なお、従来技術と実質的に同一の部品等
については同一の符号を付してその説明を省略する。
【００１７】図１は、本実施形態に係るコンクリート表
面の養生装置を示した詳細断面図及びブロック図であ
る。同図でわかるように、本実施形態に係るコンクリー
ト表面の養生装置１は、滑動型枠２の下縁近傍に水分付
与機構としての噴霧器３を取り付けるとともに該噴霧器
を給水ホース４、給水ポンプ６を介して給水タンク５に
順次接続してあり、かかる給水ホース４、給水ポンプ６
及び給水タンク５は、噴霧器３に随時給水を行うための
給水機構として機能する。
面の養生装置を示した詳細断面図及びブロック図であ
る。同図でわかるように、本実施形態に係るコンクリー
ト表面の養生装置１は、滑動型枠２の下縁近傍に水分付
与機構としての噴霧器３を取り付けるとともに該噴霧器
を給水ホース４、給水ポンプ６を介して給水タンク５に
順次接続してあり、かかる給水ホース４、給水ポンプ６
及び給水タンク５は、噴霧器３に随時給水を行うための
給水機構として機能する。
【００１８】一方、滑動型枠２には、その下縁に沿って
風除けフード７を別途取り付けてあり、上述した噴霧器
３の取付け位置や噴霧方向については、該噴霧器からの
霧が風除けフード７と滑動型枠２の上昇に伴って露出し
たコンクリート表面８との間の空間に噴霧されるよう適
宜調整してある。風除けフード７は、すきま風が入り込
まぬように滑動型枠２の下縁に沿って連続的に設けるの
が好ましく、対象構造物が例えば煙突のような構造物で
ある場合には、該構造物の外面に沿って円筒状に配置さ
れた滑動型枠２の下縁に沿ってやはり円筒状に取り付け
るのがよい。
風除けフード７を別途取り付けてあり、上述した噴霧器
３の取付け位置や噴霧方向については、該噴霧器からの
霧が風除けフード７と滑動型枠２の上昇に伴って露出し
たコンクリート表面８との間の空間に噴霧されるよう適
宜調整してある。風除けフード７は、すきま風が入り込
まぬように滑動型枠２の下縁に沿って連続的に設けるの
が好ましく、対象構造物が例えば煙突のような構造物で
ある場合には、該構造物の外面に沿って円筒状に配置さ
れた滑動型枠２の下縁に沿ってやはり円筒状に取り付け
るのがよい。
【００１９】ここで、風除けフード７は、遮光性材料で
形成してあり、コンクリート表面８に入射する日光を遮
ることができるようになっている。
形成してあり、コンクリート表面８に入射する日光を遮
ることができるようになっている。
【００２０】かかる風除けフード７としては、滑動型枠
２に取り付ける関係上、できるだけ軽量であるととも
に、該滑動型枠の上昇や風による振動あるいはたわみに
対して十分な強度を有するものが好ましく、なおかつ上
述した遮光性を満たす必要性から、例えばポリカーボネ
ート等の材料の外面に反射層をコーティングして構成す
ることが考えられる。
２に取り付ける関係上、できるだけ軽量であるととも
に、該滑動型枠の上昇や風による振動あるいはたわみに
対して十分な強度を有するものが好ましく、なおかつ上
述した遮光性を満たす必要性から、例えばポリカーボネ
ート等の材料の外面に反射層をコーティングして構成す
ることが考えられる。
【００２１】本実施形態に係るコンクリート表面の養生
装置１においては、スリップフォーム工法で滑動型枠２
を連続的若しくは断続的に上昇させながらコンクリート
９を打設していく際、滑動型枠２の下縁近傍に取り付け
られた噴霧器３を介して霧を噴霧し、該滑動型枠の下か
ら順次現れるコンクリート表面８に水分を付与する。
装置１においては、スリップフォーム工法で滑動型枠２
を連続的若しくは断続的に上昇させながらコンクリート
９を打設していく際、滑動型枠２の下縁近傍に取り付け
られた噴霧器３を介して霧を噴霧し、該滑動型枠の下か
ら順次現れるコンクリート表面８に水分を付与する。
【００２２】このようにすると、滑動型枠２の上昇につ
れて外気に露出するに至ったコンクリート表面８に速や
かに水分が付与される。
れて外気に露出するに至ったコンクリート表面８に速や
かに水分が付与される。
【００２３】以上説明したように、本実施形態に係るコ
ンクリート表面の養生装置１によれば、滑動型枠２の下
縁近傍に取り付けられた噴霧器３から霧を噴霧すること
によってコンクリート表面８に水分を付与することが可
能となり、スリップフォーム工法では避けることが困難
な若材齢段階でのコンクリート表面の露出に対し、適切
な湿潤養生を行うことが可能となる。
ンクリート表面の養生装置１によれば、滑動型枠２の下
縁近傍に取り付けられた噴霧器３から霧を噴霧すること
によってコンクリート表面８に水分を付与することが可
能となり、スリップフォーム工法では避けることが困難
な若材齢段階でのコンクリート表面の露出に対し、適切
な湿潤養生を行うことが可能となる。
【００２４】したがって、外気に露出することによる水
分蒸発を防止して水和反応を十分に進行させるととも
に、乾燥収縮によるひび割れ発生を未然に防止すること
が可能となり、耐久性に優れたコンクリート９を構築す
ることができる。特に、乾燥収縮に伴うひび割れ発生を
防止することができるので、該ひび割れを介して二酸化
炭素や塩素イオンあるいは雨水などがコンクリート９内
部に入り込み、該コンクリートの中性化を経てあるいは
直接的に鉄筋１０の腐食が進行するといった事態を未然
に回避することが可能となる。
分蒸発を防止して水和反応を十分に進行させるととも
に、乾燥収縮によるひび割れ発生を未然に防止すること
が可能となり、耐久性に優れたコンクリート９を構築す
ることができる。特に、乾燥収縮に伴うひび割れ発生を
防止することができるので、該ひび割れを介して二酸化
炭素や塩素イオンあるいは雨水などがコンクリート９内
部に入り込み、該コンクリートの中性化を経てあるいは
直接的に鉄筋１０の腐食が進行するといった事態を未然
に回避することが可能となる。
【００２５】なお、本実施形態に係るコンクリート表面
の養生装置１を使用しても、スリップフォーム工法特有
の急速施工性は何ら妨げられるものではない。
の養生装置１を使用しても、スリップフォーム工法特有
の急速施工性は何ら妨げられるものではない。
【００２６】また、本実施形態に係るコンクリート表面
の養生装置１によれば、滑動型枠２の下縁に沿って風除
けフード７を取り付け、該風除けフードと滑動型枠２の
上昇に伴って露出したコンクリート表面８との間に噴霧
器３からの霧が噴霧されるよう、該噴霧器の取付け位置
や噴霧方向を調整したので、コンクリート表面８を均等
に湿潤状態に保つとともに、霧が風で飛散してしまうの
を防止することが可能となる。また、噴霧器３からの霧
がコンクリート表面８と風除けフード７との間の限られ
た空間内でのみ拡散するため、水分浮遊密度が高くなっ
てコンクリート表面８の湿潤を確実ならしめるという作
用効果も奏する。
の養生装置１によれば、滑動型枠２の下縁に沿って風除
けフード７を取り付け、該風除けフードと滑動型枠２の
上昇に伴って露出したコンクリート表面８との間に噴霧
器３からの霧が噴霧されるよう、該噴霧器の取付け位置
や噴霧方向を調整したので、コンクリート表面８を均等
に湿潤状態に保つとともに、霧が風で飛散してしまうの
を防止することが可能となる。また、噴霧器３からの霧
がコンクリート表面８と風除けフード７との間の限られ
た空間内でのみ拡散するため、水分浮遊密度が高くなっ
てコンクリート表面８の湿潤を確実ならしめるという作
用効果も奏する。
【００２７】また、本実施形態に係るコンクリート表面
の養生装置１によれば、風除けフード７を遮光性材料で
形成したので、該風除けフードにて風のみならず直射日
光をも遮ることが可能となり、コンクリート表面８の温
度上昇による水分蒸発ひいてはそれに伴う水和反応阻害
や乾燥収縮ひび割れを未然に防止してコンクリートの耐
久性をさらに向上させることができる。
の養生装置１によれば、風除けフード７を遮光性材料で
形成したので、該風除けフードにて風のみならず直射日
光をも遮ることが可能となり、コンクリート表面８の温
度上昇による水分蒸発ひいてはそれに伴う水和反応阻害
や乾燥収縮ひび割れを未然に防止してコンクリートの耐
久性をさらに向上させることができる。
【００２８】本実施形態では、風除けフード７を遮光性
材料で形成するようにしたが、直射日光がコンクリート
表面に入射することによる水分蒸発の懸念がないのであ
れば、必ずしも遮光性材料で形成する必要はない。
材料で形成するようにしたが、直射日光がコンクリート
表面に入射することによる水分蒸発の懸念がないのであ
れば、必ずしも遮光性材料で形成する必要はない。
【００２９】また、本実施形態では特に言及しなかった
が、本発明に係るコンクリート表面の養生装置１が適用
される対象構造物は任意であって、橋脚、サイロ、煙
突、タンクあるいは超高層ビルのコア部分のようなあら
ゆるＲＣ構造物に適用することが可能である。
が、本発明に係るコンクリート表面の養生装置１が適用
される対象構造物は任意であって、橋脚、サイロ、煙
突、タンクあるいは超高層ビルのコア部分のようなあら
ゆるＲＣ構造物に適用することが可能である。
【００３０】また、本実施形態では言及しなかったが、
風除けシート７に代えて、図２に示すように、下縁がコ
ンクリート表面８に摺動されるように形成された風除け
フード７ａを用いるようにしてもよい。かかる構成によ
れば、コンクリート表面８と風除けフード７ａとで形成
される内部空間の気密性が向上し、コンクリート表面８
の湿潤養生がさらに確実となる。
風除けシート７に代えて、図２に示すように、下縁がコ
ンクリート表面８に摺動されるように形成された風除け
フード７ａを用いるようにしてもよい。かかる構成によ
れば、コンクリート表面８と風除けフード７ａとで形成
される内部空間の気密性が向上し、コンクリート表面８
の湿潤養生がさらに確実となる。
【００３１】
【発明の効果】以上述べたように、請求項１に係る本発
明のコンクリート表面の養生装置によれば、スリップフ
ォーム工法特有の急速施工性を何ら妨げることなく、外
気に露出したコンクリート表面の水分蒸発を防止して水
和反応を十分に進行させるとともに、乾燥収縮によるひ
び割れ発生を未然に防止することが可能となり、耐久性
に優れたコンクリートを構築することができる。
明のコンクリート表面の養生装置によれば、スリップフ
ォーム工法特有の急速施工性を何ら妨げることなく、外
気に露出したコンクリート表面の水分蒸発を防止して水
和反応を十分に進行させるとともに、乾燥収縮によるひ
び割れ発生を未然に防止することが可能となり、耐久性
に優れたコンクリートを構築することができる。
【００３２】また、請求項２に係る本発明のコンクリー
ト表面の養生装置によれば、コンクリート表面を均等に
湿潤状態に保つとともに、霧が風で飛散されてしまうの
を防止することが可能となる。また、噴霧器からの霧が
コンクリート表面と風除けフードとの間の限られた空間
内でのみ拡散するため、水分浮遊密度が高くなってコン
クリート表面の湿潤を確実ならしめるという作用効果も
奏する。
ト表面の養生装置によれば、コンクリート表面を均等に
湿潤状態に保つとともに、霧が風で飛散されてしまうの
を防止することが可能となる。また、噴霧器からの霧が
コンクリート表面と風除けフードとの間の限られた空間
内でのみ拡散するため、水分浮遊密度が高くなってコン
クリート表面の湿潤を確実ならしめるという作用効果も
奏する。
【００３３】また、請求項３に係る本発明のコンクリー
ト表面の養生装置によれば、コンクリート表面と風除け
フードとで形成される内部空間の気密性が向上し、コン
クリート表面の湿潤養生がさらに確実となるという作用
効果も奏する。
ト表面の養生装置によれば、コンクリート表面と風除け
フードとで形成される内部空間の気密性が向上し、コン
クリート表面の湿潤養生がさらに確実となるという作用
効果も奏する。
【００３４】また、請求項４に係る本発明のコンクリー
ト表面の養生装置によれば、コンクリート表面の温度上
昇による水分蒸発ひいてはそれに伴う水和反応阻害や乾
燥収縮ひび割れを未然に防止してコンクリートの耐久性
をさらに向上させることができるという作用効果も奏す
る。
ト表面の養生装置によれば、コンクリート表面の温度上
昇による水分蒸発ひいてはそれに伴う水和反応阻害や乾
燥収縮ひび割れを未然に防止してコンクリートの耐久性
をさらに向上させることができるという作用効果も奏す
る。
【００３５】
【図１】本実施形態に係るコンクリート表面の養生装置
の図であり、(a)は詳細断面図、(b)はブロック図。
の図であり、(a)は詳細断面図、(b)はブロック図。
【図２】変形例に係るコンクリート表面の養生装置の詳
細断面図。
細断面図。
１ コンクリート表面の養生
装置 ２ 滑動型枠 ３ 噴霧器（水分付与機構） ４ 給水ホース（給水機構） ５ 給水タンク（給水機構） ６ 給水ポンプ（給水機構） ７、７ａ 風除けフード ８ コンクリート表面 ９ コンクリート
装置 ２ 滑動型枠 ３ 噴霧器（水分付与機構） ４ 給水ホース（給水機構） ５ 給水タンク（給水機構） ６ 給水ポンプ（給水機構） ７、７ａ 風除けフード ８ コンクリート表面 ９ コンクリート
フロントページの続き (72)発明者 十河 茂幸 東京都清瀬市下清戸４丁目640 株式会社 大林組技術研究所内 Ｆターム(参考） 2E172 EA08 2E177 FA01 4G012 RA03 RC02
Claims (4)
- 【請求項１】 滑動型枠の下縁近傍に取り付けられた水
分付与機構と、該水分付与機構に給水を行う給水機構と
からなることを特徴とするコンクリート表面の養生装
置。 - 【請求項２】 前記水分付与機構を噴霧器とするととも
に前記滑動型枠の下縁に沿って風除けフードを取り付
け、前記滑動型枠の上昇に伴って露出したコンクリート
表面と前記風除けフードとの間に噴霧されるよう前記噴
霧器を構成した請求項１記載のコンクリート表面の養生
装置。 - 【請求項３】 前記風除けフードの下縁を前記コンクリ
ート表面に摺動させるように構成した請求項２記載のコ
ンクリート表面の養生装置。 - 【請求項４】 前記風除けフードを遮光性材料で形成し
た請求項２記載のコンクリート表面の養生装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10354022A JP2000179155A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | コンクリート表面の養生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10354022A JP2000179155A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | コンクリート表面の養生装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000179155A true JP2000179155A (ja) | 2000-06-27 |
Family
ID=18434791
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10354022A Withdrawn JP2000179155A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | コンクリート表面の養生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000179155A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100536480B1 (ko) * | 2003-12-16 | 2005-12-14 | 우원개발 주식회사 | 수직터널 복공벽의 살수방법 |
| KR100984968B1 (ko) * | 2008-04-01 | 2010-10-04 | 풍림산업 주식회사 | 콘크리트 건물의 벽면 습윤을 위한 자동살수장치 |
| CN102409842A (zh) * | 2011-12-01 | 2012-04-11 | 边海波 | 快速提升滑模 |
| JP2013238053A (ja) * | 2012-05-15 | 2013-11-28 | Shimizu Corp | 養生マット一体型型枠装置 |
| CN106677521A (zh) * | 2016-11-23 | 2017-05-17 | 中国水利水电科学研究院 | 带喷雾装置的混凝土浇筑用模板及应用其的仓面温控系统 |
| CN113431318A (zh) * | 2021-07-29 | 2021-09-24 | 中建三局第二建设工程有限责任公司 | 一种高温环境下用于异型结构的滑模施工控制方法 |
-
1998
- 1998-12-14 JP JP10354022A patent/JP2000179155A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100536480B1 (ko) * | 2003-12-16 | 2005-12-14 | 우원개발 주식회사 | 수직터널 복공벽의 살수방법 |
| KR100984968B1 (ko) * | 2008-04-01 | 2010-10-04 | 풍림산업 주식회사 | 콘크리트 건물의 벽면 습윤을 위한 자동살수장치 |
| CN102409842A (zh) * | 2011-12-01 | 2012-04-11 | 边海波 | 快速提升滑模 |
| JP2013238053A (ja) * | 2012-05-15 | 2013-11-28 | Shimizu Corp | 養生マット一体型型枠装置 |
| CN106677521A (zh) * | 2016-11-23 | 2017-05-17 | 中国水利水电科学研究院 | 带喷雾装置的混凝土浇筑用模板及应用其的仓面温控系统 |
| CN113431318A (zh) * | 2021-07-29 | 2021-09-24 | 中建三局第二建设工程有限责任公司 | 一种高温环境下用于异型结构的滑模施工控制方法 |
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