JP2000178613A - 粉体製造装置 - Google Patents
粉体製造装置Info
- Publication number
- JP2000178613A JP2000178613A JP10376033A JP37603398A JP2000178613A JP 2000178613 A JP2000178613 A JP 2000178613A JP 10376033 A JP10376033 A JP 10376033A JP 37603398 A JP37603398 A JP 37603398A JP 2000178613 A JP2000178613 A JP 2000178613A
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- Japan
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- powder
- tank
- heating
- vapor
- cooling
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- Pending
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- Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 不純物混入が極めて少なく、かつ粒径の揃っ
た粉体作製を効率的に行う粉体製造装置を得る。 【解決手段】 スパッタ槽18によって、固体材料17
の蒸気を発生させ、前記蒸気をMo、Ta、W、Re、
Osのいずれか1つの材料を20at.%以上を含む材
質からなる加熱槽、および可変スリット、および加熱逆
止弁、加熱槽に隣接する陽圧ガス層領域、および拡散急
冷するための冷却槽に順次通過させて粉体とする。
た粉体作製を効率的に行う粉体製造装置を得る。 【解決手段】 スパッタ槽18によって、固体材料17
の蒸気を発生させ、前記蒸気をMo、Ta、W、Re、
Osのいずれか1つの材料を20at.%以上を含む材
質からなる加熱槽、および可変スリット、および加熱逆
止弁、加熱槽に隣接する陽圧ガス層領域、および拡散急
冷するための冷却槽に順次通過させて粉体とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体材料から、高
純度・等粒径の粉体を製造する粉体製造装置に関する。
純度・等粒径の粉体を製造する粉体製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、固体材料の粉末化は、以下の2つ
の場合について行われてきた。1つは、固体材料が強磁
性体・反強磁性体の場合であり、もう1つは固体材料が
非磁性体の場合である。前者は、非磁性の鑢又は剛球の
衝突と摩擦によって粉砕し、後者は磁性体の鑢又は剛球
の衝突と摩擦によって粉砕する。いずれの場合も、不活
性ガス雰囲気中で作製され、粒径を揃えるために、ふる
いにかけて加圧あるいは強い磁気によって分離する。更
に、粒径を整えるために、溶液中の降下速度で分離する
場合がある。
の場合について行われてきた。1つは、固体材料が強磁
性体・反強磁性体の場合であり、もう1つは固体材料が
非磁性体の場合である。前者は、非磁性の鑢又は剛球の
衝突と摩擦によって粉砕し、後者は磁性体の鑢又は剛球
の衝突と摩擦によって粉砕する。いずれの場合も、不活
性ガス雰囲気中で作製され、粒径を揃えるために、ふる
いにかけて加圧あるいは強い磁気によって分離する。更
に、粒径を整えるために、溶液中の降下速度で分離する
場合がある。
【0003】図2は、従来の粉体製造装置の例であり、
焼きなました剛板ケースの中に剛球が入っており、モー
タの振動によって試料と剛球とが衝突・摩擦によって粉
砕される。ケースの中には、反応防止の不活性ガスを導
入する。
焼きなました剛板ケースの中に剛球が入っており、モー
タの振動によって試料と剛球とが衝突・摩擦によって粉
砕される。ケースの中には、反応防止の不活性ガスを導
入する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術は、研磨時
の不純物分離が困難であり、微小粉体の作製効率が非常
に悪く、固体材料が脆い場合には対応できるが、粘りが
ある場合は粉末化が困難である。
の不純物分離が困難であり、微小粉体の作製効率が非常
に悪く、固体材料が脆い場合には対応できるが、粘りが
ある場合は粉末化が困難である。
【0005】本発明は、粉体製造時の不純物混入を極め
て少なく、かつ粒径の揃った粉体の作製を効率的に行う
粉体製造装置を提供するものである。
て少なく、かつ粒径の揃った粉体の作製を効率的に行う
粉体製造装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、固体材
料から発生させた蒸気を、後工程によって、前記材料の
粉体とする粉体製造装置であって、スパッタ槽によって
発生させた固体材料の蒸気をMo、Ta、W、Re、O
sのいずれか1つの材料を20at.%以上を含む材質
からなる加熱槽、加熱逆止弁、および可変スリットを順
次、通過させ、さらに、陽圧ガス層領域、および拡散急
冷するための冷却槽を通過させて粉体とする粉体製造装
置である。
料から発生させた蒸気を、後工程によって、前記材料の
粉体とする粉体製造装置であって、スパッタ槽によって
発生させた固体材料の蒸気をMo、Ta、W、Re、O
sのいずれか1つの材料を20at.%以上を含む材質
からなる加熱槽、加熱逆止弁、および可変スリットを順
次、通過させ、さらに、陽圧ガス層領域、および拡散急
冷するための冷却槽を通過させて粉体とする粉体製造装
置である。
【0007】また、本発明は、前記可変スリットを3枚
以上の羽根から成り、羽根の移動により内寸法を可変と
する機構を設けた粉体製造装置である。
以上の羽根から成り、羽根の移動により内寸法を可変と
する機構を設けた粉体製造装置である。
【0008】また、本発明は、前記スパッタ槽、加熱
槽、冷却槽間の連結バルブの開閉タイミングは設定した
プログラムによって行う粉体製造装置である。
槽、冷却槽間の連結バルブの開閉タイミングは設定した
プログラムによって行う粉体製造装置である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する。
する。
【0010】図1は、本発明の実施の形態であり、1次
真空エリアでスパッタリングされた固体材料17は、図
2のフローチャートのタイミングで2次真空エリア内の
加熱槽19(前記固体試料の融点の1.5倍以上に保温
される槽)に送られる。
真空エリアでスパッタリングされた固体材料17は、図
2のフローチャートのタイミングで2次真空エリア内の
加熱槽19(前記固体試料の融点の1.5倍以上に保温
される槽)に送られる。
【0011】前記試料蒸気は、加熱槽19へ流入する搬
送用陽圧ガスによって前記加熱槽19と同温度に加熱さ
れた加熱逆止弁24、及び可変スリット25を蒸着する
ことなく通過し、冷却槽26で拡散冷却される(Bernou
lliの定理に従う)。50℃以下の冷却槽26と加熱槽
19との接合部は、1200℃以下に冷却し、加熱槽1
9と冷却槽26の真空度により、搬送用のレギュレータ
圧力とスリット幅を選択する。
送用陽圧ガスによって前記加熱槽19と同温度に加熱さ
れた加熱逆止弁24、及び可変スリット25を蒸着する
ことなく通過し、冷却槽26で拡散冷却される(Bernou
lliの定理に従う)。50℃以下の冷却槽26と加熱槽
19との接合部は、1200℃以下に冷却し、加熱槽1
9と冷却槽26の真空度により、搬送用のレギュレータ
圧力とスリット幅を選択する。
【0012】なお、加熱槽の加熱逆止弁24は、冷却槽
26側程、細くなる構造で、先端は0.01mm以上で
ある。
26側程、細くなる構造で、先端は0.01mm以上で
ある。
【0013】本装置は、スパッタ槽16において固体試
料17をスパッタ法で励起し、試料蒸気を生成後、加熱
槽19に導入し、陽圧ガスを流入させることによって、
加熱逆止弁24、可変スリット25を通過させ、蒸着す
ることなく拡散急冷することができる。
料17をスパッタ法で励起し、試料蒸気を生成後、加熱
槽19に導入し、陽圧ガスを流入させることによって、
加熱逆止弁24、可変スリット25を通過させ、蒸着す
ることなく拡散急冷することができる。
【0014】また、耐熱性の可変スリット25は、3枚
の羽根25a,25b,25cで可変構造にすること
で、粉体粒径を制御可能である(図3)。さらに、スパ
ッタ槽16、加熱槽19、冷却槽26間の連結バルブに
開閉タイミングを設けることにより、連続的に粉体作製
が可能である。
の羽根25a,25b,25cで可変構造にすること
で、粉体粒径を制御可能である(図3)。さらに、スパ
ッタ槽16、加熱槽19、冷却槽26間の連結バルブに
開閉タイミングを設けることにより、連続的に粉体作製
が可能である。
【0015】本発明により、従来の方法では一般的に粉
体化しにくかった高融点材料の粉体作製が可能となり、
かつ粉末作製次の不純物混入が極めて少なく、粒径の均
一性も非常に高く、連続的に粉末作製可能である高精度
高性能な粉末作製装置が得られた。
体化しにくかった高融点材料の粉体作製が可能となり、
かつ粉末作製次の不純物混入が極めて少なく、粒径の均
一性も非常に高く、連続的に粉末作製可能である高精度
高性能な粉末作製装置が得られた。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、粉体製造時の不純物混
入を極めて少なく、かつ粒径の揃った粉体の作製を効率
的に行う粉体製造装置を提供できるものである。
入を極めて少なく、かつ粒径の揃った粉体の作製を効率
的に行う粉体製造装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による粉体製造装置の断面略
図。
図。
【図2】本発明装置の各バルブ開閉タイミングを示すフ
ローチャート。
ローチャート。
【図3】本発明装置内のスリット部の略図。
【図4】従来方法に於ける粉体製造装置の断面略図。
1〜15 バルブ 16 スパッタ層 17、38 固体材料 18 蒸発槽 19 加熱槽 20、21 ガスボンベ 40 不活性ガスボンベ 22、23、41 レギュレータ 24 加熱逆止弁 25 可変スリット 25a、25b、25c、25d 羽根 26 冷却槽 27〜30 クライオポンプ 31〜33 ロータリーポンプ 34 ヒーター 35 陽圧ガス層領域 36 剛板ケース 37 剛球 39 振動用モータ
Claims (3)
- 【請求項1】 固体材料から発生させた蒸気を、後工程
によって、前記材料の粉体とする粉体製造装置であっ
て、スパッタ槽によって発生させた固体材料の蒸気をM
o、Ta、W、Re、Osのいずれか1つの材料を20
at.%以上を含む材質からなる加熱槽、加熱逆止弁、
および可変スリットを順次、通過させ、さらに、陽圧ガ
ス層領域、および拡散急冷するための冷却槽を通過させ
て粉体とすることを特徴とする粉体製造装置。 - 【請求項2】 前記可変スリットは3枚以上の羽根から
成り、羽根の移動により内寸法を可変とする機構を設け
たことを特徴とする請求項1記載の粉体製造装置。 - 【請求項3】 前記スパッタ槽、加熱槽、冷却槽間の連
結バルブの開閉タイミングは、設定したプログラムによ
って行うことを特徴とする請求項1または2記載の粉体
製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10376033A JP2000178613A (ja) | 1998-12-18 | 1998-12-18 | 粉体製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10376033A JP2000178613A (ja) | 1998-12-18 | 1998-12-18 | 粉体製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000178613A true JP2000178613A (ja) | 2000-06-27 |
Family
ID=18506468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10376033A Pending JP2000178613A (ja) | 1998-12-18 | 1998-12-18 | 粉体製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000178613A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010099547A (ko) * | 2000-04-27 | 2001-11-09 | 허승헌 | 나노미터크기의 금속, 비금속, 합금 입자 제조장치 및제조 방법 |
US7367999B2 (en) * | 2001-07-27 | 2008-05-06 | Fujifilm Corporation | Ultrafine particles and method and apparatus for producing the same |
WO2016021205A1 (en) * | 2014-08-07 | 2016-02-11 | Okinawa Institute Of Science And Technology School Corporation | Gas phase synthesis of stable soft magnetic alloy nanoparticles |
-
1998
- 1998-12-18 JP JP10376033A patent/JP2000178613A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010099547A (ko) * | 2000-04-27 | 2001-11-09 | 허승헌 | 나노미터크기의 금속, 비금속, 합금 입자 제조장치 및제조 방법 |
US7367999B2 (en) * | 2001-07-27 | 2008-05-06 | Fujifilm Corporation | Ultrafine particles and method and apparatus for producing the same |
WO2016021205A1 (en) * | 2014-08-07 | 2016-02-11 | Okinawa Institute Of Science And Technology School Corporation | Gas phase synthesis of stable soft magnetic alloy nanoparticles |
US10213836B2 (en) | 2014-08-07 | 2019-02-26 | Okinawa Institute Of Science And Technology School Corporation | Gas phase synthesis of stable soft magnetic alloy nanoparticles |
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