JP2000178312A - 過酸化物組成物 - Google Patents

過酸化物組成物

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JP2000178312A
JP2000178312A JP11355092A JP35509299A JP2000178312A JP 2000178312 A JP2000178312 A JP 2000178312A JP 11355092 A JP11355092 A JP 11355092A JP 35509299 A JP35509299 A JP 35509299A JP 2000178312 A JP2000178312 A JP 2000178312A
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ethylene
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aryl
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JP11355092A
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Luciano Abrigo
アブリーゴ,ルチャーノ
Carla Beretta
ベレッタ,カルラ
Ezio Montessoro
モンテッソーロ,エッツィオ
Michele Merenda
メレンダ,ミケーレ
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Arkema SRL
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Elf Atochem Italia SRL
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/14Peroxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/0008Organic ingredients according to more than one of the "one dot" groups of C08K5/01 - C08K5/59
    • C08K5/0025Crosslinking or vulcanising agents; including accelerators
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/01Hydrocarbons

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬化密度(MH)を著しく下げずとも、同等
のt90硬化時間を有し、スコーチ時間の改善された組成
物が利用可能とすること。 【解決手段】 a)1種以上の有機過酸化物と、b)
3,7−ジメチル−1,3,6−オクタトリエン(OC
IMENE)とからなるポリマー硬化用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般にエラストマ
ーおよびポリオレフィンの硬化に使用し得る過酸化物組
成物に関し、該組成物は改善されたスコーチ抵抗を有
し、硬化効率に対し有意な負の影響を及ぼさない。
【0002】より詳しくは、本発明は、ts5値とts
10値により示されるスコーチ時間がより長く、MH値に
より示される好適な硬化密度を併せ持ち、かつ、同等の
90硬化時間を有する組成物に関する。
【0003】
【従来の技術】有機過酸化物がエラストマーおよびポリ
オレフィンの硬化に使用されることは周知である。しか
し、前硬化現象を避け、化合物の加工性を高めるため
に、より高いスコーチ時間を有する組成物を利用し得る
ことが望ましい。
【0004】この技術上の問題を解決するために、半減
期のより長い有機過酸化物を使用することができる。し
かし、これには、同じ硬化値(MH)を維持するため
に、硬化時間(t90)も引き延ばすという欠点があり、
したがって、生産性の障害となる。
【0005】スコーチ時間を延ばすために過酸化物に添
加物を加えることもまた既知である。たとえば、DE
2,553,145および2,553,094を参照する
と、そこでは異なるスコーチ時間をもつ過酸化物が混合
されているが、その欠点は、硬化時間がより長くなっ
て、上記の不利益をもたらすことである。
【0006】また、アミンを基本とする添加物も知られ
ているが、今日、それらは発癌作用のため、毒物学上危
険であるとみなされるので、今や使用することはできな
い。
【0007】過酸化物硬化処理でのスコーチ遅延剤とし
ては、一般に、既知のヒドロキノン、たとえば、ジ−t
−ブチルもしくはジ−t−アミルヒドロキノン、イオウ
を基本とする化合物、または抗酸化剤などがあるが、こ
の方法では硬化産物の最終的性質が、MH値の悪化のた
めに乏しいものとなる。
【0008】USP 5,292,791およびUSP
5,245,084ではスコーチ遅延性を有する過酸化物
組成物を記載しているが、該組成物は(a)過酸化物、
(b)ヒドロキノン誘導体、および(c)硬化促進剤か
らなる。
【0009】保存中安定なスコーチ抵抗性組成物も本出
願人によるEP 785,229から既知であるが、そこ
では粉末状過酸化物または粒状もしくはマスターバッチ
形状の過酸化物を、阻害剤および硬化促進剤を含むマス
ターバッチと用時混合する。上記欧州特許出願とUS
P' 791および' 084での組成物では、2種類の添
加物が使用される。その1つは阻害剤(スコーチ抵抗
性)として作用するが、硬化度に負の影響を与える。
【0010】硬化度を維持するためには硬化促進剤を添
加する。EP 533,089から過酸化物組成物は既知
であるが、そこではPEROXIMON(登録商標)F
として知られる固体過酸化物、ビス(アルファ−t−ブ
チル−ぺルオキシ−イソプロピル)ベンゼンを、PER
OXIMON(登録商標)180として知られるビス
(アルファ−t−アミルぺルオキシ−イソプロピル)ベ
ンゼンと混合している。当該組成物はまた15℃以下の
温度で液体であり、低揮発度を有する。当該組成物の利
点は利用上特に望ましい液状組成物であることにあり、
それによって(バッチ式ではない)連続工程による配合
処理あるいはポリマー上に直接吸収させることによって
実施する過酸化物の添加が可能となる。これらの組成物
の欠点は、それが好適なMH値を有するにもかかわら
ず、スコーチ抵抗性ではないということである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】必要なことは、硬化密
度(MH)を著しく下げずとも、同等のt90硬化時間を
有し、スコーチ時間の改善された組成物が利用可能とな
ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリマー硬化
用組成物であって、 a)以下の一般式から選択される1種以上の有機過酸化
物と: (R1−C(CH32−OO−C(CH32n−R2 (I) (ただし、式中R1は炭素数1〜9のアルキル、アリー
ルおよびアリール−アルキル置換の基であり、R2はフ
ェニレン、エチレン、−C=C−、−C≡C−、アルキ
ル、アリールおよびアリール−アルキル置換の基から選
択され、該基は炭素数1〜9であり、nは1または2の
整数である)、および
【化2】 (ただし、式中2つのR3置換基はそれぞれ独立して炭
素数1〜9のアルキル、アリールおよびアリール−アル
キル置換の基であり、R4およびR5はそれぞれ独立に炭
素数1〜6の直鎖もしくは可能ならば分枝したアルキル
基であるか、または−(CH2m−C(O)OR6(た
だし、式中R6は炭素数1〜4のアルキル基、mは1〜
3の整数)またはそれらが結合して炭素数1〜4の1〜
3個のアルキル基を有する置換もしくは非置換のシクロ
へキサンまたはシクロドデカン環を形成する) b)3,7−ジメチル−1,3,6−オクタトリエン
(OCIMENE)とからなることを特徴とする組成物
である。
【0013】また本発明は、該組成物の成分a)が、ジ
クミルぺルオキシド(PEROXIMON(登録商標)
DC)、t−ブチル−クミルぺルオキシド(PEROX
IMON(登録商標)801)、ビス(α−t−ブチル
ぺルオキシイソプロピル)ベンゼン(PEROXIMO
N(登録商標)F)、2,5−ジ(t−ブチルぺルオキ
シ)−2,5−ジメチルへキサン(Luperox(登
録商標)231)、2,5−ジ(t−ブチルぺルオキ
シ)−2,5−ジメチルへキシン−3(Luperox
(登録商標)130)、ジターブチルぺルオキシド(L
uperox(登録商標)DI)、1,1−ジ(ターブ
チルぺルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキ
サン(Luperox(登録商標)101)、n−ブチ
ル−4,4−ジ(ターブチルぺルオキシ)バレレート
(Luperox(登録商標)230)、1,1−ジ−
ターブチルぺルオキシシクロヘキサン(Luperox
(登録商標)331)、イソプロピルクミルターブチル
ぺルオキシド(PEROXIMON(登録商標)DC6
0)、およびビス(α−ターアミルぺルオキシイソプロ
ピル)ベンゼン(PEROXIMON(登録商標)18
0)から選択されることを特徴とする。
【0014】また本発明は、当該組成物の成分b)の使
用量が硬化すべきポリマー100重量部(100ph
r)に対し、0.05〜1.7の範囲であることを特徴
とする。
【0015】また本発明は、当該組成物の成分b)の使
用量が硬化すべきポリマー100重量部(100ph
r)に対し、0.1〜1.3の範囲であることを特徴と
する。
【0016】また本発明は、当該成分a)と成分b)の
間の重量比が1:0.02〜1:0.7の範囲、好まし
くは、1:0.05〜1:0.6の範囲であることを特
徴とする。
【0017】また本発明は、硬化すべき当該ポリマーが
エチレン、ポリブテン−1、またはプロピレン/ブテン
−1・コポリマーを基本とするポリマーから選択される
ことを特徴とする。
【0018】また本発明は、エチレンを基本とする硬化
すべき当該ポリマーが、平均密度、低密度あるいは高密
度のポリエチレン、エチレン/酢酸ビニル・コポリマ
ー、アクリル酸エステル/エチレン・コポリマー、エチ
レン/プロピレン・コポリマー、エチレン/ブテン−1
・コポリマー、およびエチレン/4−メチル−ペンテン
−1・コポリマーから選択されることを特徴とする。
【0019】また本発明は、硬化すべき当該ポリマー
が、エチレン/プロピレン EPまたはEPDM型エラ
ストマー型ポリマーまたはコポリマー、ブチルゴム、ク
ロル化ポリエチレンおよびプロピレン/ブテン−1・コ
ポリマーから選択されることを特徴とする。
【0020】また本発明は、該組成物が硬化すべきポリ
マー、過酸化物a)、添加物b)および、要すれば、鉱
物および非鉱物充填剤、抗酸化剤、硬化助剤からなるこ
とを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】本出願人は期せずして、驚くべき
ことに、上記の性質を併せ持つポリマー硬化用組成物を
見出したが、該組成物は、 a)以下の一般式から選択される1種以上の有機過酸化
物と: (R1−C(CH32−OO−C(CH32n−R2 (I) (ただし、式中R1は炭素数1〜9のアルキル、アリー
ルおよびアリール−アルキル置換の基であり、R2はフ
ェニレン、エチレン、−C=C−、−C≡C−、アルキ
ル、アリールおよびアリール−アルキル置換の基から選
択され、該基は炭素数1〜9であり、nは1または2の
整数である)、および
【化3】 (ただし、式中2つのR3置換基はそれぞれ独立して炭
素数1〜9のアルキル、アリールおよびアリール−アル
キル置換の基であり、R4およびR5はそれぞれ独立に炭
素数1〜6の直鎖もしくは可能ならば分枝したアルキル
基であるか、または−(CH2m−C(O)OR6(た
だし、式中R6は炭素数1〜4のアルキル基、mは1〜
3の整数)またはそれらが結合して炭素数1〜4の1〜
3個のアルキル基を有する置換もしくは非置換のシクロ
へキサンまたはシクロドデカン環を形成する) b)3,7−ジメチル−1,3,6−オクタトリエン
(OCIMENE)とからなる。
【0022】好ましいタイプa)の成分は、ジクミルぺ
ルオキシド(PEROXIMON(登録商標)DC)、
t−ブチル−クミルぺルオキシド(PEROXIMON
(登録商標)801)、ビス(α−t−ブチルぺルオキ
シイソプロピル)ベンゼン(PEROXIMON(登録
商標)F)、2,5−ジ(t−ブチルぺルオキシ)−
2,5−ジメチルへキサン(Luperox(登録商
標)231)、2,5−ジ(t−ブチルぺルオキシ)−
2,5−ジメチルへキシン−3(Luperox(登録
商標)130)、ジターブチルぺルオキシド(Lupe
rox(登録商標)DI)、1,1−ジ(ターブチルぺ
ルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン
(Luperox(登録商標)101)、n−ブチル−
4,4−ジ(ターブチルぺルオキシ)バレレート(Lu
perox(登録商標)230)、1,1−ジ−ターブ
チルぺルオキシシクロヘキサン(Luperox(登録
商標)331)、イソプロピルクミルターブチルぺルオ
キシド(PEROXIMON(登録商標)DC60)、
およびビス(α−ターアミルぺルオキシイソプロピル)
ベンゼン(PEROXIMON(登録商標)180)な
どである。これらすべてのぺルオキシド類は、エルフ
アトーケム(Elf Atochem)が市販している。
【0023】成分b)の使用量は、硬化すべきエラスト
マーまたはポリオレフィン100重量部(100ph
r)に対し、0.05〜1.7の範囲、好ましくは0.
1〜1.3の範囲である。
【0024】成分a)と成分b)の間の重量比は、1:
0.02〜1:0.7の範囲、好ましくは1:0.05
〜1:0.6の範囲である。
【0025】化合物b)は通常、ocimeneの名でFlukaに
よって販売されている、シス/トランス異性体の混合物
である。
【0026】また、硬化すべきポリマー中に分散する添
加物として使用するには、一般にその30%もしくはそ
れ以上の量で(a+b)の混合物として含有する形態
(ポリマー中不活性充填物および/または予備分散物)
に調製することも可能である。当該形態における好まし
い範囲は、(a+b)混合物の30〜70%である。当
該形態は周知であり、本明細書に包含するEP 785,
229に従い調製することができる。
【0027】本発明に従って硬化することのできるポリ
マーは、エチレンを基本とするポリマーである。より詳
しくは、平均密度、低密度あるいは高密度のポリエチレ
ン、ポリブテン−1、エチレン/酢酸ビニル・コポリマ
ー、アクリル酸エステル/エチレン・コポリマー、エチ
レン/プロピレン・コポリマー、エチレン/ブテン−1
・コポリマー、エチレン/4−メチル−ペンテン−1・
コポリマー、およびプロピレン/ブテン−1・コポリマ
ー、さらに、エチレン/プロピレン EPまたはEPD
M型エラストマー型ポリマーまたはコポリマー、ブチル
ゴム、クロル化ポリエチレン、およびプロピレン/ブテ
ン−1・コポリマーなどが例示される。また、2つ以上
のポリマーの混合物であってもよい。
【0028】硬化処理準備の整った最終化合物(ポリマ
ー+過酸化物a)+添加物b)+鉱物および非鉱物充填
剤、抗酸化剤、硬化助剤など;上記EP 785,229
参照)を好適に用いて、連続法および/またはインジェ
クション法および/または圧縮型法により押し出して製
品を作製する。
【0029】硬化処理は加熱により実施し、圧縮もしく
はインジェクション成形の場合には直接成形を実施し得
る。既知法による連続押出しの場合には、たとえば、水
蒸気、窒素、溶融塩浴、オートクレーブ硬化ラインなど
による。
【0030】スコーチ抵抗(ts5およびts10)、硬
化度(t90)および硬化密度(MH)による硬化製品の
ポリマー特性化については実施例1に記載する。
【0031】以下の実施例は説明を目的とするものであ
って、本発明を制限するものではない。
【0032】
【実施例】例1(実施例) 微細粉末状の低密度ポリエチレン(エルフ アトーケム
製造、LACQTENE(登録商標)1020 FN 2
4として商品化)100gとジクミルぺルオキシド(P
EROXIMON(登録商標)DC)2.5gと3,7
−ジメチル−1,3,6−オクタトリエン(OCIME
NE)0.3gとを混合して混合物とした。該混合物は
Vミキサー中、50℃、60分間で調製した。得られる
混合物をレオメータ(α−テクノロジー(α−Technolo
gies)、ODR 2000として市販)およびスコーチ
試験用ムーニー(Mooney)粘度計(MV 2000 α−
テクノロジー)を用い特性化した。MHおよびt90は1
80℃でのODR曲線により得た(振動アーク3°、振
動数 100サイクル/分)。ts5およびts10スコー
チ時間は粘度計MV 2000により160℃で実施し
たスコーチ曲線から得た。用語t90は硬化曲線最大値そ
れぞれの90%に等しい硬化に達するのに必要な時間を
意味する。MHは同じ曲線上の最高カップル値を表す。
ts5およびts10スコーチ時間は、最小値に関して、
5または10ムーニー単位の粘度増大を得るのに必要な
時間を意味する。結果を表1に示す。
【0033】例1A(比較例) 例1の手法を成分b)の3,7−ジメチル−1,3,6
−オクタトリエン(OCIMENE)を用いずに繰り返
す。結果を表1に開示する。例1を例1Aと比較するこ
とにより、例1が、同等のt90に関して良好なMH値を
示したが、スコーチ時間は本発明組成物で明らかに高い
ことが認められる。
【0034】例2 例1を繰り返すが、成分b)は1g使用する。結果を表
1に示す。例1および例1Aの結果と比較すると、スコ
ーチ時間は改善されており、例1のMH値は実質的には
悪化していないことが分かる。
【0035】
【表1】
【0036】例3〜9(実施例) 例1を繰り返すが、ぺルオキシド化合物(DC)および
成分b)は表2に示した量を使用する。混合物は例1の
ムーニー粘度計により145℃でts5を測定し特性化
した。
【0037】
【表2】
【0038】表2のデータは、添加物b)が145℃で
のスコーチ保護(ts5)を改善していることを示して
いる。145℃近傍の温度が押し出しにより製品を得る
ための最終化合物の加工温度であるので、これは非常に
適切である。このことはこの技術の使用者が、押し出し
工程での生産性および最終製品の安定性を向上させるこ
とを可能とする。
【0039】例3A〜9A(比較例) 例3〜8の手法を、成分b)としてトランス,トランス
−2,6−ジメチル−2,4,6−オクタトリエンを用
いて繰り返す。結果を表3に示す。
【0040】
【表3】
【0041】表3の結果は、比較例3A〜9Aにおいて
は、本発明に従う対応する例よりも、成分b)の同じ濃
度でのts5が低いことを示している。
フロントページの続き (71)出願人 599056943 Via degli Artigiane lli 10 − MILANO,Ital y (72)発明者 ベレッタ,カルラ イタリア国 アレッサンドリア ヴィア アッリーゴ ボイト 8 (72)発明者 モンテッソーロ,エッツィオ イタリア国 アレッサンドリア トルトナ ヴィア ウゴネ ヴィスコンティ 18 (72)発明者 メレンダ,ミケーレ イタリア国 アレッサンドリア ヴィア フルガロロ 10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリマー硬化用組成物であって、 a)以下の一般式から選択される1種以上の有機過酸化
    物と: (R1−C(CH32−OO−C(CH32n−R2 (I) (ただし、式中R1は炭素数1〜9のアルキル、アリー
    ルおよびアリール−アルキル置換の基であり、R2はフ
    ェニレン、エチレン、−C=C−、−C≡C−、アルキ
    ル、アリールおよびアリール−アルキル置換の基から選
    択され、該基は炭素数1〜9であり、nは1または2の
    整数である)、および 【化1】 (ただし、式中2つのR3置換基はそれぞれ独立して炭
    素数1〜9のアルキル、アリールおよびアリール−アル
    キル置換の基であり、R4およびR5はそれぞれ独立に炭
    素数1〜6の直鎖もしくは可能ならば分枝したアルキル
    基であるか、または−(CH2m−C(O)OR6(た
    だし、式中R6は炭素数1〜4のアルキル基、mは1〜
    3の整数)またはそれらが結合して炭素数1〜4の1〜
    3個のアルキル基を有する置換もしくは非置換のシクロ
    へキサンまたはシクロドデカン環を形成する) b)3,7−ジメチル−1,3,6−オクタトリエン
    (OCIMENE)とからなることを特徴とする組成
    物。
  2. 【請求項2】 該組成物の成分a)が、ジクミルぺルオ
    キシド(PEROXIMON(登録商標)DC)、t−
    ブチル−クミルぺルオキシド(PEROXIMON(登
    録商標)801)、ビス(α−t−ブチルぺルオキシイ
    ソプロピル)ベンゼン(PEROXIMON(登録商
    標)F)、2,5−ジ(t−ブチルぺルオキシ)−2,
    5−ジメチルへキサン(Luperox(登録商標)2
    31)、2,5−ジ(t−ブチルぺルオキシ)−2,5
    −ジメチルへキシン−3(Luperox(登録商標)
    130)、ジターブチルぺルオキシド(Luperox
    (登録商標)DI)、1,1−ジ(ターブチルぺルオキ
    シ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン(Lup
    erox(登録商標)101)、n−ブチル−4,4−
    ジ(ターブチルぺルオキシ)バレレート(Lupero
    x(登録商標)230)、1,1−ジ−ターブチルぺル
    オキシシクロヘキサン(Luperox(登録商標)3
    31)、イソプロピルクミルターブチルぺルオキシド
    (PEROXIMON(登録商標)DC60)、および
    ビス(α−ターアミルぺルオキシイソプロピル)ベンゼ
    ン(PEROXIMON(登録商標)180)から選択
    されることを特徴とする請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 当該組成物の成分b)の使用量が硬化す
    べきポリマー100重量部(100phr)に対し、
    0.05〜1.7の範囲であることを特徴とする請求項
    1または2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 当該組成物の成分b)の使用量が硬化す
    べきポリマー100重量部(100phr)に対し、
    0.1〜1.3の範囲であることを特徴とする請求項3
    記載の組成物。
  5. 【請求項5】 当該成分a)と成分b)の間の重量比が
    1:0.02〜1:0.7の範囲、好ましくは、1:
    0.05〜1:0.6の範囲であることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
  6. 【請求項6】 硬化すべき当該ポリマーがエチレン、ポ
    リブテン−1、またはプロピレン/ブテン−1・コポリ
    マーを基本とするポリマーから選択されることを特徴と
    する請求項1〜5のいずれかに記載の組成物。
  7. 【請求項7】 エチレンを基本とする硬化すべき当該ポ
    リマーが、平均密度、低密度あるいは高密度のポリエチ
    レン、エチレン/酢酸ビニル・コポリマー、アクリル酸
    エステル/エチレン・コポリマー、エチレン/プロピレ
    ン・コポリマー、エチレン/ブテン−1・コポリマー、
    およびエチレン/4−メチル−ペンテン−1・コポリマ
    ーから選択されることを特徴とする請求項6記載の組成
    物。
  8. 【請求項8】 硬化すべき当該ポリマーが、エチレン/
    プロピレン EPまたはEPDM型エラストマー型ポリ
    マーまたはコポリマー、ブチルゴム、クロル化ポリエチ
    レンおよびプロピレン/ブテン−1・コポリマーから選
    択されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記
    載の組成物。
  9. 【請求項9】 該組成物が硬化すべきポリマー、過酸化
    物a)、添加物b)および、要すれば、鉱物および非鉱
    物充填剤、抗酸化剤、硬化助剤からなることを特徴とす
    る請求項1〜8のいずれかに記載の組成物。
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