JP2000178181A - 微量元素製剤 - Google Patents
微量元素製剤Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】高圧蒸気滅菌および経時変化に対する熱安定性
に優れ、かつ高カロリー輸液製剤のpHにおいて安定性
に優れ、臨床使用時に、簡便に一括混注可能である微量
元素製剤を提供する。 【解決手段】コンドロイチン硫酸を保護コロイドとする
鉄コロイドおよびセレンイオンを含み、かつ、マンガン
イオン、亜鉛イオン、銅イオンおよびヨウ素イオンを含
む、pHが5〜6の範囲にある水溶液からなる微量元素
製剤。
に優れ、かつ高カロリー輸液製剤のpHにおいて安定性
に優れ、臨床使用時に、簡便に一括混注可能である微量
元素製剤を提供する。 【解決手段】コンドロイチン硫酸を保護コロイドとする
鉄コロイドおよびセレンイオンを含み、かつ、マンガン
イオン、亜鉛イオン、銅イオンおよびヨウ素イオンを含
む、pHが5〜6の範囲にある水溶液からなる微量元素
製剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒトに対して高カ
ロリー輸液療法を施行する際に、必須微量元素が不足す
ることに由来する各種欠乏症状を防止する製剤に関し、
さらに詳しくは、該輸液療法の施行時に鉄イオン、銅イ
オン、亜鉛イオン、マンガンイオン、セレンイオンおよ
びヨウ素イオンを含む必須微量元素を補給し、さらに該
製剤の安定性を維持することが可能である微量元素製剤
に関する。
ロリー輸液療法を施行する際に、必須微量元素が不足す
ることに由来する各種欠乏症状を防止する製剤に関し、
さらに詳しくは、該輸液療法の施行時に鉄イオン、銅イ
オン、亜鉛イオン、マンガンイオン、セレンイオンおよ
びヨウ素イオンを含む必須微量元素を補給し、さらに該
製剤の安定性を維持することが可能である微量元素製剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、経口または経腸管栄養補給が
不能または不適な患者には、通常、高カロリー輸液療法
が施行され、広く普及している。高カロリー輸液療法で
は一般的に、熱源として糖質等、蛋白源としてアミノ酸
等、その他、電解質およびビタミン類等が経静脈から投
与される。ここで、電解質としては、塩化ナトリウム、
塩化カリウム、酢酸ナトリウム、グルコン酸カルシウ
ム、硫酸マグネシウムおよびリン酸二水素カリウムなど
が使用されている。しかしながら、長期間、これらの成
分を含む高カロリー輸液療法を施行すると、ヒトに必須
な微量元素が不足する。現在、セレン、鉄、亜鉛、銅、
マンガン、ヨウ素、モリブデン及びクロムなどの微量元
素の欠乏症例が報告されている。
不能または不適な患者には、通常、高カロリー輸液療法
が施行され、広く普及している。高カロリー輸液療法で
は一般的に、熱源として糖質等、蛋白源としてアミノ酸
等、その他、電解質およびビタミン類等が経静脈から投
与される。ここで、電解質としては、塩化ナトリウム、
塩化カリウム、酢酸ナトリウム、グルコン酸カルシウ
ム、硫酸マグネシウムおよびリン酸二水素カリウムなど
が使用されている。しかしながら、長期間、これらの成
分を含む高カロリー輸液療法を施行すると、ヒトに必須
な微量元素が不足する。現在、セレン、鉄、亜鉛、銅、
マンガン、ヨウ素、モリブデン及びクロムなどの微量元
素の欠乏症例が報告されている。
【0003】上記微量元素のうち、セレンは細胞内過酸
化物分解酵素であるグルタチオンペルオキシターゼ(G
SH−Px)の構成成分である。高カロリー輸液療法施
行中、このセレンが欠乏すると、筋肉痛や心筋症などの
欠乏症を発症することが報告されている(日外会誌Vol.
88,p483,1987等)。従来から、高カロリー輸液療法施行
時の必須微量元素補給剤は、日本において、鉄、亜鉛、
銅、マンガンおよびヨウ素の5元素を含む「エレメンミ
ック」(商標名、ヘキスト・マリオン・ルセル社製)及び
「ミネラリン」(商標名、日本製薬/武田薬品社製)が
上市されているものの、セレンを含有する製剤は、未だ
上市するに至っていない。セレンについては、高カロリ
ー輸液製剤とは別に、病院内で調製した製剤を投与する
ことが行われている。
化物分解酵素であるグルタチオンペルオキシターゼ(G
SH−Px)の構成成分である。高カロリー輸液療法施
行中、このセレンが欠乏すると、筋肉痛や心筋症などの
欠乏症を発症することが報告されている(日外会誌Vol.
88,p483,1987等)。従来から、高カロリー輸液療法施行
時の必須微量元素補給剤は、日本において、鉄、亜鉛、
銅、マンガンおよびヨウ素の5元素を含む「エレメンミ
ック」(商標名、ヘキスト・マリオン・ルセル社製)及び
「ミネラリン」(商標名、日本製薬/武田薬品社製)が
上市されているものの、セレンを含有する製剤は、未だ
上市するに至っていない。セレンについては、高カロリ
ー輸液製剤とは別に、病院内で調製した製剤を投与する
ことが行われている。
【0004】一方、欧州においては、セレンとともに、
鉄、亜鉛、銅、マンガン、クロム、モリブデン、ヨウ素
およびフッ素の9元素を含む微量元素製剤、「Addame
l」(商標名、Pharmacia&Upjohn製)または「Tracuti
l」(商標名、B.Braun製)が上市されており、これらの
製剤は通常、pHが約2に調製されている。しかし、一
般に必須微量元素補給剤は、高カロリー輸液製剤のう
ち、糖・電解質液とアミノ酸液を混和してから、これら
の混和液に混合される。一方、糖・電解質液とアミノ酸
液を混和後のpHは通常、4〜6の範囲にある。例え
ば、高カロリー輸液製剤、「ピーエヌツイン」(商標
名、ヘキスト・マリオン・ルセル社製)の糖・電解質液
とアミノ酸液を混和した後のpHは約5であり、高カロ
リー輸液製剤、「アミノトリパ」(商標名、大塚製薬社
製)の糖・電解質液とアミノ酸液を混和した後のpHは
約5.6である。また「ユニカリック」(商標名、テルモ
/田辺製薬社製)の糖・電解質・アミノ酸液のpHは約
4.3である。したがって、必須微量元素補給剤のpH
が低いと、糖・電解質液とアミノ酸液を混和した後、必
須微量元素補給剤を混注すると、微量元素が沈殿等を起
こし、これらの元素含量が低下したり、不溶性異物が発
生するおそれがあるなど、混注後の配合変化が危惧され
る。
鉄、亜鉛、銅、マンガン、クロム、モリブデン、ヨウ素
およびフッ素の9元素を含む微量元素製剤、「Addame
l」(商標名、Pharmacia&Upjohn製)または「Tracuti
l」(商標名、B.Braun製)が上市されており、これらの
製剤は通常、pHが約2に調製されている。しかし、一
般に必須微量元素補給剤は、高カロリー輸液製剤のう
ち、糖・電解質液とアミノ酸液を混和してから、これら
の混和液に混合される。一方、糖・電解質液とアミノ酸
液を混和後のpHは通常、4〜6の範囲にある。例え
ば、高カロリー輸液製剤、「ピーエヌツイン」(商標
名、ヘキスト・マリオン・ルセル社製)の糖・電解質液
とアミノ酸液を混和した後のpHは約5であり、高カロ
リー輸液製剤、「アミノトリパ」(商標名、大塚製薬社
製)の糖・電解質液とアミノ酸液を混和した後のpHは
約5.6である。また「ユニカリック」(商標名、テルモ
/田辺製薬社製)の糖・電解質・アミノ酸液のpHは約
4.3である。したがって、必須微量元素補給剤のpH
が低いと、糖・電解質液とアミノ酸液を混和した後、必
須微量元素補給剤を混注すると、微量元素が沈殿等を起
こし、これらの元素含量が低下したり、不溶性異物が発
生するおそれがあるなど、混注後の配合変化が危惧され
る。
【0005】それゆえ、微量元素製剤のpHは、高カロ
リー輸液製剤のうち、糖・電解質液とアミノ酸液を混和
した後のpH、すなわちpH4〜6の範囲に調整されて
いることが望ましい。しかしながら、セレンイオンを含
有し、pHが4〜6に調整された微量元素製剤は、今ま
で知られていない。
リー輸液製剤のうち、糖・電解質液とアミノ酸液を混和
した後のpH、すなわちpH4〜6の範囲に調整されて
いることが望ましい。しかしながら、セレンイオンを含
有し、pHが4〜6に調整された微量元素製剤は、今ま
で知られていない。
【0006】ここで必須微量元素の安定性についてみる
と、まず、セレンイオンとして亜セレン酸を水へ溶解し
た時のpHは3.5であるが、水溶液中の安定なpHは
約2前後であり、具体的に米国薬局方(第二十三改正)
収載の亜セレン酸注射剤では、そのpHが1.8〜2.
4に設定されている。
と、まず、セレンイオンとして亜セレン酸を水へ溶解し
た時のpHは3.5であるが、水溶液中の安定なpHは
約2前後であり、具体的に米国薬局方(第二十三改正)
収載の亜セレン酸注射剤では、そのpHが1.8〜2.
4に設定されている。
【0007】次に、一般的に鉄イオンは塩化第二鉄とし
て使用されているが、水溶液中では加水分解により水酸
化第二鉄として存在している。これは酸化第二鉄と水の
他に、オキシ塩化物FeOClを含み、さらにオキシ塩
化物はFeO+とCl−とに解離している。すなわち水
酸化第二鉄コロイドは粒子が正に帯電した疎水コロイド
であるため、凝集しやすく、そのpHが約3以上になる
と凝集により沈殿を生じる。よって、鉄イオンの安定な
pHは、約3以下と予測される(「コロイド化学」B.J
irgensonsら著、玉虫文一監訳 培風館 東京 1967
年)。
て使用されているが、水溶液中では加水分解により水酸
化第二鉄として存在している。これは酸化第二鉄と水の
他に、オキシ塩化物FeOClを含み、さらにオキシ塩
化物はFeO+とCl−とに解離している。すなわち水
酸化第二鉄コロイドは粒子が正に帯電した疎水コロイド
であるため、凝集しやすく、そのpHが約3以上になる
と凝集により沈殿を生じる。よって、鉄イオンの安定な
pHは、約3以下と予測される(「コロイド化学」B.J
irgensonsら著、玉虫文一監訳 培風館 東京 1967
年)。
【0008】さらに銅イオンとして使用される硫酸銅
は、水溶液中のpHが5.4以上になると、水に不溶な
水酸化物を形成し、亜鉛イオンとして使用される硫酸亜
鉛も同様に、水溶液中のpHが6.5以上になると、水
に不溶な水酸化物を形成する。したがって、鉄イオンお
よびセレンイオンを含む必須微量元素製剤は、水溶液中
でのpHを高カロリー輸液製剤のpHとほぼ同じ4〜6
の範囲に設定することは困難である。
は、水溶液中のpHが5.4以上になると、水に不溶な
水酸化物を形成し、亜鉛イオンとして使用される硫酸亜
鉛も同様に、水溶液中のpHが6.5以上になると、水
に不溶な水酸化物を形成する。したがって、鉄イオンお
よびセレンイオンを含む必須微量元素製剤は、水溶液中
でのpHを高カロリー輸液製剤のpHとほぼ同じ4〜6
の範囲に設定することは困難である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、鉄イ
オンおよびセレンイオンを含む必須微量元素が、高圧蒸
気滅菌および経時変化に対する熱安定性に優れ、かつ高
カロリー輸液製剤のpH領域において、安定である微量
元素製剤を提供することにある。
オンおよびセレンイオンを含む必須微量元素が、高圧蒸
気滅菌および経時変化に対する熱安定性に優れ、かつ高
カロリー輸液製剤のpH領域において、安定である微量
元素製剤を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するために、種々鋭意検討した結果、製剤に含有す
るセレン(IV)はコンドロイチン硫酸を保護コロイドと
する鉄コロイドと共に存在すると、加熱によりセレンの
含量が若干低下するが、前記2元素にマンガンイオン、
亜鉛イオン、銅イオンおよびヨウ素イオンを加えた場合
には、加熱によるセレン含量の減少が最も少なく、鉄コ
ロイド、セレンイオン、マンガンイオン、亜鉛イオン、
銅イオンおよびヨウ素イオンを同時に含む水溶液は、p
H5〜6で最も安定であり、この場合、加熱による安定
性が最も高いことを見出し、本発明に到達した。
達成するために、種々鋭意検討した結果、製剤に含有す
るセレン(IV)はコンドロイチン硫酸を保護コロイドと
する鉄コロイドと共に存在すると、加熱によりセレンの
含量が若干低下するが、前記2元素にマンガンイオン、
亜鉛イオン、銅イオンおよびヨウ素イオンを加えた場合
には、加熱によるセレン含量の減少が最も少なく、鉄コ
ロイド、セレンイオン、マンガンイオン、亜鉛イオン、
銅イオンおよびヨウ素イオンを同時に含む水溶液は、p
H5〜6で最も安定であり、この場合、加熱による安定
性が最も高いことを見出し、本発明に到達した。
【0011】すなわち、本発明は鉄コロイドおよびセレ
ンイオンを含み、かつ、マンガンイオン、亜鉛イオン、
銅イオンおよびヨウ素イオンを含む、pHが5〜6の範
囲にある水溶液からなる微量元素製剤である。
ンイオンを含み、かつ、マンガンイオン、亜鉛イオン、
銅イオンおよびヨウ素イオンを含む、pHが5〜6の範
囲にある水溶液からなる微量元素製剤である。
【0012】
【発明の実施態様】鉄コロイドとは、水溶液中に鉄微粒
子が疎水コロイド状として浮遊している物質を意味し、
本発明の鉄コロイドはコンドロイチン硫酸塩、例えばコ
ンドロイチン硫酸ナトリウムを保護コロイドとしたコロ
イド溶液であり、pHを4〜8に調整されたものであっ
て、該コロイド自体の凝集を防止したものである。鉄は
3価の金属価を有し、例えば、塩化第二鉄・6水和物な
どが例示される。保護コロイドであるコンドロイチン硫
酸ナトリウムは、均一性、粘性の点から分子量が約1
5,000〜20,000のものを用いるのが好まし
い。また、コンドロイチン硫酸ナトリウムは鉄(元素)
量に対して、少なくとも約5倍量を用いることが好まし
い。鉄コロイドの製法は、注射用水にコンドロイチン硫
酸ナトリウムを溶解し、次に例えば塩化第二鉄・6水和
物を注射用水に溶解した溶液を、水酸化ナトリウム溶液
適量と共に前記コンドロイチン硫酸ナトリウム溶液に加
え、コンドロイチン硫酸鉄コロイド溶液を調製する。
子が疎水コロイド状として浮遊している物質を意味し、
本発明の鉄コロイドはコンドロイチン硫酸塩、例えばコ
ンドロイチン硫酸ナトリウムを保護コロイドとしたコロ
イド溶液であり、pHを4〜8に調整されたものであっ
て、該コロイド自体の凝集を防止したものである。鉄は
3価の金属価を有し、例えば、塩化第二鉄・6水和物な
どが例示される。保護コロイドであるコンドロイチン硫
酸ナトリウムは、均一性、粘性の点から分子量が約1
5,000〜20,000のものを用いるのが好まし
い。また、コンドロイチン硫酸ナトリウムは鉄(元素)
量に対して、少なくとも約5倍量を用いることが好まし
い。鉄コロイドの製法は、注射用水にコンドロイチン硫
酸ナトリウムを溶解し、次に例えば塩化第二鉄・6水和
物を注射用水に溶解した溶液を、水酸化ナトリウム溶液
適量と共に前記コンドロイチン硫酸ナトリウム溶液に加
え、コンドロイチン硫酸鉄コロイド溶液を調製する。
【0013】本発明のセレンイオンとしては、亜セレン
酸、亜セレン酸ナトリウムおよびセレン酸ナトリウムな
どを好適に使用できる。
酸、亜セレン酸ナトリウムおよびセレン酸ナトリウムな
どを好適に使用できる。
【0014】本発明のマンガンイオンとしては、硫酸
塩、塩酸塩のいずれも用いることができる。例えば、塩
化マンガン・4水和物、硫酸マンガン・5水和物などが
例示される。
塩、塩酸塩のいずれも用いることができる。例えば、塩
化マンガン・4水和物、硫酸マンガン・5水和物などが
例示される。
【0015】本発明の亜鉛イオンとしては、硫酸塩、塩
酸塩のいずれも用いることができる。例えば、硫酸亜鉛
・7水和物、塩化亜鉛などが例示される。
酸塩のいずれも用いることができる。例えば、硫酸亜鉛
・7水和物、塩化亜鉛などが例示される。
【0016】本発明の銅イオンとしては、硫酸塩、塩酸
塩のいずれも用いることができる。例えば、硫酸銅・5
水和物、塩化第一銅、塩化第二銅などが例示される。
塩のいずれも用いることができる。例えば、硫酸銅・5
水和物、塩化第一銅、塩化第二銅などが例示される。
【0017】本発明のヨウ素イオンとしては、使用実績
の豊富なヨウ化カリウムを用いるのが好ましい。ヨウ化
カリウムの他には、ヨウ化ナトリウムなどが例示され
る。
の豊富なヨウ化カリウムを用いるのが好ましい。ヨウ化
カリウムの他には、ヨウ化ナトリウムなどが例示され
る。
【0018】上記各微量元素を注射用水に溶解して、本
発明の微量元素製剤とする。一日量としての各元素量
は、鉄:0.9〜224μmol、銅:0.9〜55μmo
l、亜鉛:3.85〜210μmol、マンガン:0〜51
μmol、セレン:0.025〜5.0μmol、ヨウ素:0
〜11μmolであり、好ましくは鉄:9〜70μmol、
銅:9.1〜27.3μmol、亜鉛:38.5〜61.
5μmol、マンガン:1.0〜14.5μmol、セレン:
0.25〜2.5μmol、ヨウ素:0.6〜1.1μmol
であることが望ましく、微量元素製剤としてはこれらの
元素が2〜20mlの水溶液に含まれることが望まし
い。本発明の微量元素製剤は、その他、クロム、モリブ
デン、コバルトおよびフッ素を必要により含んでいても
よい。本発明の微量元素製剤は、pHが5〜6であるこ
とが必要である。pHが5未満であると、微量元素製剤
中の鉄含量が低下し、pHが6を超えると不溶性沈殿物
が生じて混濁する。pHを調整するには、pH調整剤、
例えば、水酸化ナトリウムなどを添加することが好まし
い。
発明の微量元素製剤とする。一日量としての各元素量
は、鉄:0.9〜224μmol、銅:0.9〜55μmo
l、亜鉛:3.85〜210μmol、マンガン:0〜51
μmol、セレン:0.025〜5.0μmol、ヨウ素:0
〜11μmolであり、好ましくは鉄:9〜70μmol、
銅:9.1〜27.3μmol、亜鉛:38.5〜61.
5μmol、マンガン:1.0〜14.5μmol、セレン:
0.25〜2.5μmol、ヨウ素:0.6〜1.1μmol
であることが望ましく、微量元素製剤としてはこれらの
元素が2〜20mlの水溶液に含まれることが望まし
い。本発明の微量元素製剤は、その他、クロム、モリブ
デン、コバルトおよびフッ素を必要により含んでいても
よい。本発明の微量元素製剤は、pHが5〜6であるこ
とが必要である。pHが5未満であると、微量元素製剤
中の鉄含量が低下し、pHが6を超えると不溶性沈殿物
が生じて混濁する。pHを調整するには、pH調整剤、
例えば、水酸化ナトリウムなどを添加することが好まし
い。
【0019】本発明の微量元素製剤を封入する容器とし
ては、例えば、ガラス容器、ポリプロピレン等のプラス
チック製容器などを用いることができる。本発明の微量
元素製剤は、高カロリー輸液製剤に混注して、常法に従
い、患者に投与される。投与量はヒト成人あたり、前記
記載の1日量としての各元素量の範囲にある微量元素製
剤である。
ては、例えば、ガラス容器、ポリプロピレン等のプラス
チック製容器などを用いることができる。本発明の微量
元素製剤は、高カロリー輸液製剤に混注して、常法に従
い、患者に投与される。投与量はヒト成人あたり、前記
記載の1日量としての各元素量の範囲にある微量元素製
剤である。
【0020】
【実施例】以下、本発明の微量元素製剤を実施例により
具体的に説明する。実施例中、各イオンの測定は以下の
ようにして測定した。鉄イオン、マンガンイオン、亜鉛
イオンおよび銅イオンは原子吸光光度法(フレーム法)
により測定し、セレンイオンは蛍光光度法により測定し
た。また、ヨウ素イオンは液体クロマトグラフ法により
測定した。
具体的に説明する。実施例中、各イオンの測定は以下の
ようにして測定した。鉄イオン、マンガンイオン、亜鉛
イオンおよび銅イオンは原子吸光光度法(フレーム法)
により測定し、セレンイオンは蛍光光度法により測定し
た。また、ヨウ素イオンは液体クロマトグラフ法により
測定した。
【0021】実施例1 <工程1> コンドロイチン硫酸ナトリウム溶液に、塩
化第二鉄溶液および水酸化ナトリウム溶液を、それぞれ
適量加え、鉄濃度4mg/mlになるように、鉄コロイド溶
液を調製した。 <工程2> 工程1で調製した鉄コロイド溶液1256mlを
注射用水に加えて約7Lとした。該溶液を攪拌しなが
ら、硫酸銅・5水和物6.24g、硫酸亜鉛・7水和物86.25
g、塩化マンガン・4水和物2.97g、亜セレン酸0.32gお
よびヨウ化カリウム0.83gを加えて溶解させ、次いで、
水酸化ナトリウム溶液を加えて、pH6.0とした後、注
射用水をさらに加えて全量を10Lとした。また、同様に
して種々のpHを有する水溶液を得た。なお、pH7.0
の製剤は、調製時に鉄コロイドの沈殿が起き、調製不能
であった。 <工程3> 工程2で得られた水溶液をメンブランフィ
ルター(孔径が0.45μm)で濾過し、2mlパイレックス製
ガラスアンプルに無菌条件にて充填し熔閉した。熔閉
後、高圧蒸気滅菌を行った。
化第二鉄溶液および水酸化ナトリウム溶液を、それぞれ
適量加え、鉄濃度4mg/mlになるように、鉄コロイド溶
液を調製した。 <工程2> 工程1で調製した鉄コロイド溶液1256mlを
注射用水に加えて約7Lとした。該溶液を攪拌しなが
ら、硫酸銅・5水和物6.24g、硫酸亜鉛・7水和物86.25
g、塩化マンガン・4水和物2.97g、亜セレン酸0.32gお
よびヨウ化カリウム0.83gを加えて溶解させ、次いで、
水酸化ナトリウム溶液を加えて、pH6.0とした後、注
射用水をさらに加えて全量を10Lとした。また、同様に
して種々のpHを有する水溶液を得た。なお、pH7.0
の製剤は、調製時に鉄コロイドの沈殿が起き、調製不能
であった。 <工程3> 工程2で得られた水溶液をメンブランフィ
ルター(孔径が0.45μm)で濾過し、2mlパイレックス製
ガラスアンプルに無菌条件にて充填し熔閉した。熔閉
後、高圧蒸気滅菌を行った。
【0022】試験例1 実施例1における水溶液のpHをそれぞれ4.0、5.0およ
び6.0に変化させ、それぞれの製剤につき、110℃、30分
間の高圧蒸気滅菌を行い、製剤中の各成分の残存率を測
定した。その結果を表1に示す。
び6.0に変化させ、それぞれの製剤につき、110℃、30分
間の高圧蒸気滅菌を行い、製剤中の各成分の残存率を測
定した。その結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】表1から明らかなように、これらの製剤の
うち、pH5.0および6.0の製剤が、滅菌後、各元素の残
存率が90%以上を維持し、加熱滅菌などの製造工程を
経ても、該製剤が安定であることが明らかとなった。p
H4.0の製剤は、鉄が滅菌後、90%以下であった。
うち、pH5.0および6.0の製剤が、滅菌後、各元素の残
存率が90%以上を維持し、加熱滅菌などの製造工程を
経ても、該製剤が安定であることが明らかとなった。p
H4.0の製剤は、鉄が滅菌後、90%以下であった。
【0025】また、加熱滅菌で安定であったpH5.0お
よび6.0の製剤につき、40℃、相対湿度75%の条件下
で、6箇月間の安定性試験を行った。その結果を表2に
示す。
よび6.0の製剤につき、40℃、相対湿度75%の条件下
で、6箇月間の安定性試験を行った。その結果を表2に
示す。
【0026】
【表2】
【0027】表2から明らかなように、いずれの製剤も
90%以上の残存率を維持しており、これらの製剤は室温
3年間の安定性を得られることが推察される。
90%以上の残存率を維持しており、これらの製剤は室温
3年間の安定性を得られることが推察される。
【0028】試験例2 上記鉄コロイドにセレンイオンを加えた製剤、該製剤に
銅イオン、亜鉛イオン、マンガンイオンおよびヨウ素イ
オンをそれぞれ加えた製剤ならびに鉄イオン、セレンイ
オン、銅イオン、亜鉛イオン、マンガンイオンおよびヨ
ウ素イオンの6元素を配合した製剤(実施例1)につ
き、110℃、2.5時間加熱後のセレン(IV)残存率を測定
し、その結果を表3に示す。
銅イオン、亜鉛イオン、マンガンイオンおよびヨウ素イ
オンをそれぞれ加えた製剤ならびに鉄イオン、セレンイ
オン、銅イオン、亜鉛イオン、マンガンイオンおよびヨ
ウ素イオンの6元素を配合した製剤(実施例1)につ
き、110℃、2.5時間加熱後のセレン(IV)残存率を測定
し、その結果を表3に示す。
【0029】
【表3】
【0030】表3から明らかなように、実施例1の製剤
はセレン(IV)減少率が一番低く、加熱における熱安定
性に優れている。なお、実施例1以外の製剤は実施例1
と同様にして製造した。
はセレン(IV)減少率が一番低く、加熱における熱安定
性に優れている。なお、実施例1以外の製剤は実施例1
と同様にして製造した。
【0031】試験例3 110℃、30分間の高圧蒸気滅菌を行った本発明(実施例
1)の製剤2mlを下記市販高カロリー輸液製剤に混注
し、室温で、24時間経過後、これらの輸液製剤のpHおよ
び性状を観察した。その結果を表4に示す。なお、使用
した市販高カロリー輸液製剤は、「ユニカリック」(商
標名、テルモ/田辺製薬社製)、「アミノトリパ」(商
標名、大塚製薬社製)、および「ピーエヌツイン」(商
標名、ヘキスト・マリオン・ルセル社製)である。
1)の製剤2mlを下記市販高カロリー輸液製剤に混注
し、室温で、24時間経過後、これらの輸液製剤のpHおよ
び性状を観察した。その結果を表4に示す。なお、使用
した市販高カロリー輸液製剤は、「ユニカリック」(商
標名、テルモ/田辺製薬社製)、「アミノトリパ」(商
標名、大塚製薬社製)、および「ピーエヌツイン」(商
標名、ヘキスト・マリオン・ルセル社製)である。
【0032】
【表4】
【0033】表4から明らかなように、本発明の製剤
(実施例1)は、市販高カロリー輸液製剤と混注した
後、24時間後も混合液中で沈殿などの配合変化を起こさ
なかった。
(実施例1)は、市販高カロリー輸液製剤と混注した
後、24時間後も混合液中で沈殿などの配合変化を起こさ
なかった。
【0034】
【発明の効果】本発明の微量元素製剤は、高圧蒸気滅菌
および経時変化に対する熱安定性に優れ、かつ高カロリ
ー輸液製剤のpH領域において安定性に優れ、臨床使用
時に、簡便に一括混注可能である。
および経時変化に対する熱安定性に優れ、かつ高カロリ
ー輸液製剤のpH領域において安定性に優れ、臨床使用
時に、簡便に一括混注可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 33/32 A61K 33/32 33/34 33/34 Fターム(参考) 4C076 AA12 BB17 CC45 DD23 DD30 EE37 FF36 4C086 AA01 AA02 HA01 HA03 HA08 HA09 HA11 MA03 MA04 MA17 MA66 NA03 ZA51
Claims (3)
- 【請求項1】 鉄コロイドおよびセレンイオンを含み、
かつ、マンガンイオン、亜鉛イオン、銅イオンおよびヨ
ウ素イオンを含む、pHが5〜6の範囲にある水溶液か
らなる微量元素製剤。 - 【請求項2】 鉄コロイドがコンドロイチン硫酸塩を保
護コロイドとする鉄コロイド溶液である請求項1記載の
微量元素製剤。 - 【請求項3】 コンドロイチン硫酸塩がコンドロイチン
硫酸ナトリウムである請求項2記載の微量元素製剤。
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JP (1) | JP3484689B2 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002193816A (ja) * | 2000-12-26 | 2002-07-10 | Ajinomoto Faruma Kk | 微量元素配合製剤 |
JP2002255830A (ja) * | 2001-02-28 | 2002-09-11 | Ajinomoto Faruma Kk | 微量元素製剤 |
EP1433482A1 (en) * | 2002-12-27 | 2004-06-30 | Nipro Corporation | Aqueous preparation containing a shark-derived chondroitin iron sulfate colloid |
JP2006020657A (ja) * | 2004-07-05 | 2006-01-26 | Otsuka Pharmaceut Factory Inc | 微量元素配合輸液製剤 |
US7285292B2 (en) * | 2004-04-29 | 2007-10-23 | Warburton Technology Limited | Trace elements |
GB2440909A (en) * | 2006-08-14 | 2008-02-20 | Azmat Hayat | Micronutrient composition suitable for treating heart disease |
JP2009263393A (ja) * | 2001-10-12 | 2009-11-12 | Nipro Corp | 鮫由来コンドロイチン硫酸鉄コロイド含有注射液のプレフィルドシリンジ |
JP2012193182A (ja) * | 2012-05-29 | 2012-10-11 | Ajinomoto Co Inc | 微量元素製剤 |
US11786548B2 (en) * | 2020-07-02 | 2023-10-17 | American Regent, Inc. | Trace element compositions, methods of making and use |
-
1998
- 1998-12-18 JP JP36126698A patent/JP3484689B2/ja not_active Expired - Fee Related
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GB2440909B (en) * | 2006-08-14 | 2009-08-19 | Azmat Hayat | Micronutrient composition suitable for treating heart diseases |
JP2012193182A (ja) * | 2012-05-29 | 2012-10-11 | Ajinomoto Co Inc | 微量元素製剤 |
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---|---|
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