JP2000178103A - くん蒸剤の残渣運搬容器 - Google Patents

くん蒸剤の残渣運搬容器

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JP2000178103A
JP2000178103A JP10357542A JP35754298A JP2000178103A JP 2000178103 A JP2000178103 A JP 2000178103A JP 10357542 A JP10357542 A JP 10357542A JP 35754298 A JP35754298 A JP 35754298A JP 2000178103 A JP2000178103 A JP 2000178103A
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Kazuo Yamauchi
和夫 山内
Hironori Wakamatsu
寛徳 若松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 りん化水素を含有するくん蒸剤を用いたくん
蒸処理の後に残る未分解くん蒸剤残渣を安全に運搬する
ための容器を提供すること。 【解決手段】 くん蒸剤の残渣を運搬するための容器8
は、本体ケース10、上蓋40、通気口カバー50を有
する。本体ケースは、くん蒸剤の残渣を薄い層にして収
容する残渣ケース70を積み重ねて収納可能な収容室、
りん化水素ガスを吸収可能な吸収剤層、上方開口、及び
通気口を有する。収容室は、吸収剤層及び通気口を介し
容器外部と連通可能にされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穀物、その他の害
虫の駆除を目的として行われるくん蒸処理の後に残存す
るくん蒸剤残渣の運搬するための容器に関し、より詳し
くは、くん蒸処理の後の金属りん化物の未分解成分を含
むくん蒸剤残渣を安全に処理場へ運搬するための容器、
並びにこの容器に収納される残渣ケースと容器の組み合
わせに関する。
【0002】
【従来の技術】米、小麦等の穀類、葉たばこ、柑橘類、
野菜などに付着する害虫を駆除するくん蒸処理のため、
近年、りん化水素を含有するくん蒸剤が用いられる。く
ん蒸剤は、りん化アルミニウム剤又はりん化マグネシウ
ム剤であり、これらは、空気中に放置されると、空気中
の水分を吸収し、次の反応式で表されるように、分解反
応を生じ、りん化水素ガスを発生する。 AlP+3H2O→Al(OH)+PH3 Mg32+6H2O→3Mg(OH)2+2PH3 この分解反応は、大気温度及び湿度に大きく影響され、
分解時間は、夏季において2〜3日、冬季において7日
以上である。そのため、指定のくん蒸時間が経過して
も、くん蒸剤が通常は完全分解せず、くん蒸処理の後に
未分解の金属りん化物を含むくん蒸剤残渣が残る。くん
蒸剤残渣は、通常、特定の処理場に運搬され、処理され
る。
【0003】りん化水素は、毒物劇物取締法にて特定毒
物に指定された危険な物質であり、濃度1.8%になる
と激しく反応し、発火爆発を起こす。特開平9−241
15号は、金属りん化物残渣を安全に無害化するため、
金属りん化物に徐々に水分を加えてりん化水素を発生さ
せ、りん化水素を650°C以上で燃焼させ5酸化2り
んを発生させ、生じた5酸化2りんに十分な水を加えて
反応させることにより5酸化2りんをりん酸に転換する
等の方法等を開示する。このようなくん蒸剤残渣の処理
は、通常、倉庫等のくん蒸処理の個所から離間して設け
らえた特定の処理プラントで行われる。
【0004】しかしながら、これまでにくん蒸剤残渣で
ある金属りん化物残渣を処理プラントへ安全に運搬する
方法は、知られていない。従来は、運搬中に発生するり
ん化水素の濃度を高めないように、残渣は、缶に入れら
れ、通気性のあるもので覆われ、トラックの荷台に載せ
て運搬されているが、そのような運搬方法は、十分な安
全性を有していない。また、従来、集められた残渣が処
理されずに集積され、発火爆発を生じたり、土中に埋め
た残渣が発火爆発したり、残渣の加水分解処理中に発火
爆発を生じるなどの事故が生じている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の従来の問題を解決し、くん蒸処理の後に残る金属りん
化物残渣を処理プラントその他へ安全且つ容易に運搬す
ることができる運搬容器を提供することである。本発明
の他の目的は、金属りん化物残渣から発生するりん化水
素ガスを吸収剤により吸収除去することにより毒害及び
爆発の危険を無くした運搬容器を提供することである。
本発明の別の目的は、金属りん化物残渣の運搬容器にお
いて、簡単な構造により発生したりん化水素ガスの濃度
が高くならないようにすると共に運搬容器内の温度上昇
を抑制することである。本発明の更に別の目的は、運搬
容器に備えたりん化水素ガスの吸収剤を容易に取り替え
可能とする構造を提供することである。本発明の更に別
の目的は、金属りん化物残渣の運搬容器において、静止
状態においてもりん化水素ガスの濃度が高くならないよ
うにすることである。本発明のその他の目的は、以下の
説明において明らかにされる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のくん蒸剤の残渣
を運搬するための容器は、本体ケース、上蓋及び通気口
カバーを有し、本体ケースは、くん蒸剤の残渣を収容し
た残渣ケースを収納可能な収容室、りん化水素ガスを吸
収可能な吸収剤層、上方開口、及び通気口を有し、上方
開口は、残渣ケースを収容室へ出し入れ可能な形状を備
え、上蓋は、本体ケースの上方開口を開閉可能であり、
通気口カバーは、本体ケースの通気口を開閉可能であ
り、本体ケースの収容室は、吸収剤層及び通気口を介
し、本体ケースの外部と連通可能である。
【0007】本発明の容器は、好ましくは次の構成を備
える。(a)吸収剤層は、互いに平行に配置された2枚
の金網を有する吸収剤ケースに収容された粒状の活性炭
から成り、りん化水素ガスを吸収し吸着力の強いりん化
合物に変えることにより空気中のりん化水素ガスを除去
する性能を有するものである。(b)吸収剤ケースは、
本体ケースに着脱自在に取り付けられると共にキャップ
により開閉される開口を具備し、開口を介して吸収剤ケ
ース内へ活性炭を充填し又は吸収剤ケース内から活性炭
を排出することが可能である。(c)本体ケースは、そ
の水平断面が矩形である。(d)本体ケースは、一方の
対を成す側壁の各々に通気口が形成され、他方の対を成
す側壁の各々に把手が設けられたものである。(e)本
体ケースは、底部に足車が取り付けられたものである。
(f)上蓋は、複数の開放可能な締結具により本体ケー
スに連結され、上部に取っ手が設けられたものである。
(g)本体ケースは、収容室内に連通されるガス濃度測
定口、及び収容室内へ空気を供給可能な空気供給口を具
備する。
【0008】本発明のくん蒸剤の残渣を収容する残渣ケ
ース及びそれを収納し運搬する容器の組み合わせにおい
て、容器は、本体ケース、上蓋及び通気口カバーを有
し、本体ケースは、くん蒸剤の残渣を収容した残渣ケー
スを収納可能な収容室、りん化水素ガスを吸収可能な吸
収剤層、上方開口、及び通気口を有し、上方開口は、残
渣ケースを収容室へ出し入れ可能な形状を備え、上蓋
は、本体ケースの上方開口を開閉可能であり、通気口カ
バーは、本体ケースの通気口を開閉可能であり、本体ケ
ースの収容室は、吸収剤層及び通気口を介し、本体ケー
スの外部と連通可能である。残渣ケースは、くん蒸剤の
残渣を平たく広げて載せることができるプレート部を有
し、容器の収容室内において安定して上下に積み重ねる
ことが可能である。
【0009】本発明の組み合わせは、好ましくは次の構
成を備える。(h)残渣ケースは、更にプレートの側縁
から上方に伸びる部分を有する取っ手を備える。(i)
プレートは、くん蒸剤の残渣を平たく広げて載せること
ができるメッシュ部を有する。(j)残渣ケースは、上
下に積み重ねられたとき、上方の残渣ケースのプレート
と下方の残渣ケースのプレートとの間が下方の残渣プレ
ートの取っ手により離間され、両者の間に気体の流通間
隙を生じるものである。
【0010】
【作用】くん蒸処理の後に残る金属りん化物残渣を載置
したケースは、通気口カバーを外した運搬容器の本体ケ
ースの収容室に上下に積み重ねて収容される。残渣から
発生するりん化水素ガスは、本体ケースに設けた吸収剤
層により吸収除去される。吸収剤層を構成する活性炭
は、りん化水素ガスを吸収し吸着力の強いりん化合物に
変える。収容室は、吸収剤層及び通気口を介し外部と連
通され、容器に走行風が当たる等により外気が吸収剤層
を介し通気口から収容室内へ流入し他方の通気口から流
出する。収容室内の空気は、吸収剤層を通過した後に通
気口から流出し、有毒で危険なりん化水素ガスが除去さ
れてから流出する。収容室を外気が流通することにより
収容室内のりん化水素ガス濃度が高くならずまた収容室
のガス温度の上昇が抑制される。
【0011】運搬容器を使用しくん蒸処理の後に残る金
属りん化物残渣を搬出するため、残渣は、複数の残渣ケ
ースのプレートの平らなメッシュ部上に平均に広げて載
置され、残渣を載置したケースは、通気口カバーを外し
た運搬容器の本体ケースの収容室に上下に積み重ねて収
容される。各残渣ケースの取っ手は、プレートの側縁か
ら上方へ伸び、上方の残渣ケースのプレートを下方の残
渣ケースのプレートから離間させる。発生したリン化水
素ガスは、上下のプレートを通過して流動し、吸収剤層
へ接触する。運搬容器は、残渣ケースを収容した後、上
蓋を閉め、運搬される。通気口から収容室に流入する空
気量が十分でない場合は、空気供給口を介して空気をポ
ンプにより収容室内へ供給し、りん化水素濃度を低い値
に維持する。
【0012】
【発明の実施の態様】図面を参照し、本発明の実施の態
様を説明する。図1は、本発明の残渣運搬容器8及び残
渣ケース70の実施例を示す概略垂直断面図、図2は、
本発明の実施例の残渣ケース70を示す斜視図、図3
は、本発明の残渣運搬容器及び残渣ケースの実施例を示
す斜視図である。図1及び図3に示すように、くん蒸剤
の残渣6を運搬するための容器8は、本体ケース10、
上蓋60及び通気口カバー50を有する。本体ケース1
0は、くん蒸剤の残渣6を収容するための残渣ケース7
0を収納可能な収容室12、りん化水素ガスを吸収可能
な吸収剤層30、上方開口14、及び通気口16を有す
る。上方開口14は、残渣ケース70を収容室12へ出
し入れ可能な形状を備える。上蓋60は、本体ケース1
0の上方開口14を開閉可能であり、通気口カバー50
は、本体ケース10の通気口16を開閉可能である。本
体ケースの収容室12は、吸収剤層30及び通気口16
を介し、本体ケース10の外部と連通可能である。
【0013】図1は、容器8に残渣ケース70を3個収
容し、2つの通気口16を開放し、容器の上方開口を上
蓋60で覆った状態を示す。図3は、容器8の収容室一
杯に空の残渣ケース70を収納し、上方開口14を開口
し、通気口16に通気口カバー50を支持溝46により
装着した状態を示す。図1に示すように、吸収剤層30
は、互いに平行に配置された2枚の金網34、34を備
える吸収剤ケース36に収容された粒状の除毒活性炭3
2から成る。活性炭32は、空気中のりん化水素ガス
(PH3)を吸着し、吸着力の強いりん化合物に変え、
空気中のりん化水素ガスを除去する性質を備えるもので
あり、本実施例では、米国ペンシルバニア州ピッツバー
グのカルゴン・カーボン社が開発した『センタウ(CE
NTAUR、商品名)』を使用している。この除毒活性
炭は、瀝青炭を主原料とする非添着活性炭であり、活性
炭本来の吸着機能と触媒作用を持ち、見掛密度0.5〜
0.6g/mL、粒状、強熱残分4〜8wt%等の特性
を有する。
【0014】上記除毒活性炭32に吸収された空気中の
りん化水素ガス(PH3)は、次のように変化し無害化
される。 PH3 + 2O2 → H3PO4 (オルトリン酸) 2PH3 + 3O2 → 2H3PO3 (オルト亜リン酸) xPH3 +2xO2 → (HPO3)x+xH2O (メタリン酸) x2PH3+x3O3 → (HPO22x+xH2O(メタ亜リン酸) 活性炭上で無害化され安全になったこれらの物質は、水
溶性である。それ故、これらの物質の付着した活性炭
は、水で洗浄することにより再生される。
【0015】活性炭32を収容する吸収剤ケース36
は、本体ケース10に着脱自在に取り付けられる。ま
た、吸収剤ケース36は、キャップ38により開閉され
る開口39を具備し、開口39を介して吸収剤ケース3
6内へ活性炭32を充填し又は吸収剤ケース36内から
活性炭32を排出することが可能である。吸収剤ケース
36の平行な2枚のメッシュ34、34の間の距離は、
約40mmであり、1つの吸収剤ケース36に約6kg
の活性炭が入れられ、1つの容器は、6kg入りの吸収
剤層を2個、計約12kgの活性炭が用いられる。
【0016】本体ケース10は、水平断面が矩形であ
り、本体ケース10の一方の対を成す側壁の各々に通気
口16が形成され、他方の対を成す側壁18、18の各
々に把手28(図3)が具備される。本体ケース10
は、底部22に足車42、42を具備し、移動容易にに
される。上蓋60は、取っ手68、及び側壁18、18
上の締結具25に係合可能な締結部分65を具備し、本
体ケースに装着されたとき、締結具25と締結部分65
を係合させることにより本体ケース10に連結される。
本体ケース10は、更に、収容室12内に連通されるガ
ス濃度測定口兼用の空気供給口20を具備する。本体ケ
ースの寸法は、例えば、高さ55cm、幅60cm、奥
行50cmであり、ステンレス鋼板により形成される。
【0017】図1は、くん蒸剤の残渣を収容する残渣ケ
ース70及びそれを収納し運搬する容器8の組み合わせ
状態を示しており、図1は、容器8に残渣ケース70を
3個収容し、2つの通気口16を開放し、容器の上方開
口を上蓋60で覆った状態を示す。容器8は、図1の状
態でトラックの荷台に載せられ、走行風が通気口16、
16を介し容器の収容室12を通過する状態で運搬され
る。図3は、容器8に空の残渣ケース60を収納し、通
気口カバー50が装着され、上蓋60が外された状態を
示す。
【0018】容器8の収容室12に収納可能な残渣ケー
ス70は、くん蒸剤の残渣を平たく広げて載せることが
できるステンレス製プレート部72(図2)を有し、収
容室12内において安定して上下に積み重ねることが可
能である。残渣ケース70は、更にプレート部72の側
縁74から上方に伸びる垂直部分79を有する取っ手7
8を備える。プレート部72は、くん蒸剤の残渣を平た
く広げて載せることができるメッシュ部76(図2)を
有する。残渣ケース70は、複数個上下に積み重ねられ
たとき、上方の残渣ケースのプレート部72と下方の残
渣ケースのプレート部72との間が下方の残渣プレート
の取っ手78により離間され、両者の間に気体の間隙8
1、81(図1)を生じるものである。プレート部の深
さは、約5cmであり、1つの残渣ケース70に約5k
gの残渣が収容される。メッシュ部76は、例えば、3
2メッシュ(25.4mm当たり32本)である。
【0019】図1〜図3の容器及び残渣ケースを使用
し、くん蒸処理の後に残る金属りん化物残渣をくん蒸個
所から残渣の処理施設へ運搬する作業は、次のように行
われる。まず、くん蒸個所に残されたくん蒸剤残渣が1
個又は複数個の残渣ケース70に収容される。この場合
くん蒸剤残渣は、プレート部72のメッシュ部76上に
広げられる。くん蒸剤残渣6を収容した残渣ケース70
は、本体ケース10の収容室12内へ順に重ねて収納さ
れる(図1)。この場合、通気口カバー50を外し、自
動車等に積載し、走行風により外気が一方の通気口16
から一方の吸収剤層30を介し、収容室内へ流入し、他
方の吸収剤層30を通過し他方の通気口16がら流出す
るようにする。流出するガスは、通気口16に隣接する
他方の吸収剤層30でりん化水素ガスを除去される。
【0020】各残渣ケース70の取っ手78は、プレー
ト部の側縁74から上方へ伸びる垂直部分79を備える
ことにより、上方の残渣ケース70のプレート部72を
下方の残渣ケースのプレート部72から離間させる。発
生したリン化水素ガスは、上下のプレート部の間隙81
を通過して流動し、吸収剤層30へ接触する。容器8
は、残渣ケース70を収納した後、上蓋60を閉め、運
搬される。通気口16から収容室12に流入する空気量
が十分でない場合は、空気を空気供給口20を介してポ
ンプ(図示しない)により収容室12内へ供給し、りん
化水素濃度を低い値に維持し、且つ収容室12内の温度
上昇を抑制する。また、くん蒸剤残渣6に未分解成分が
多量である場合や、長期間保管する場合にも、空気を空
気供給口20を介して収容室内へ供給する。
【0021】空気供給口20は、容器内のりん化水素ガ
ス濃度をサンプリングするための濃度測定口を兼用して
いるが、空気供給口と濃度測定口を別個とすることは、
適宜になされる。容器内のりん化水素ガス濃度は、適時
に、度測定口を介してサンプリングされ、ガス濃度が測
定され、未分解残渣の分解状況が観察され、安全が確認
される。
【0022】
【発明の効果】りん化水素を含有するくん蒸剤を用いた
くん蒸処理の後に残る未分解くん蒸剤残渣は、毒性及び
爆発性を有する危険なりん化水素ガスを発生するため、
くん蒸剤残渣をくん蒸処理の個所から残渣処理プラント
へ運搬する運搬作業も危険を伴うものであったが、本発
明の運搬容器を使用することにより、りん化水素ガスが
容器外部へ放出されることがなく、また容器内において
りん化水素ガスの濃度が爆発を起こすような高い濃度に
ならないので、安全に運搬することが可能である。本発
明の容器は、簡単な構造を有するので、取り扱いが容易
であり、製造コストも小さい。また、本発明の容器を使
用することにより、短期間であれば、くん蒸剤残渣を安
全に保管することができる。本発明の容器は、活性炭を
交換又は洗浄再生することにより繰り返し使用すること
が可能であるため経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の残渣運搬容器及び残渣ケースの実施例
を示す概略垂直断面図。
【図2】本発明の実施例の残渣ケースを示す斜視図。
【図3】本発明の残渣運搬容器及び残渣ケースの実施例
を示す斜視図である。
【符号の説明】
6:残渣、8:容器:10:本体ケース、12:収容
室、14:上方開口、16:通気口、18:側壁、2
5:締結具、28:把手、30:吸収剤層、32:活性
炭、34:金網、36:吸収剤ケース、38:キャッ
プ、42:足車、50:通気口カバー、60:上蓋、6
5:締結部分、70:残渣ケース、72:プレート部、
74:側縁、76:メッシュ部、78:取っ手、79:
垂直部分、81:間隙。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B121 AA11 CA90 CC02 FA08 FA10 FA15 3D050 AA12 BB04 BB05 DD03 EE15 3E070 AA40 AB40 BF03 QA12 VA19 4H011 AC01 AC04 BA06 BB18 BC18 DB01 DB04 DE04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 くん蒸剤の残渣を運搬するための容器で
    あって、本体ケース、上蓋及び通気口カバーを有し、本
    体ケースは、くん蒸剤の残渣を収容した残渣ケースを収
    納可能な収容室、りん化水素ガスを吸収可能な吸収剤
    層、上方開口、及び通気口を有し、上方開口は、残渣ケ
    ースを収容室へ出し入れ可能な形状を備え、上蓋は、本
    体ケースの上方開口を開閉可能であり、通気口カバー
    は、本体ケースの通気口を開閉可能であり、本体ケース
    の収容室は、吸収剤層及び通気口を介し、本体ケースの
    外部と連通可能であることを特徴とする容器。
  2. 【請求項2】 前記吸収剤層は、互いに平行に配置され
    た2枚の金網を有する吸収剤ケースに収容された粒状の
    活性炭から成り、りん化水素ガスを吸収し吸着力の強い
    りん化合物に変えることにより空気中のりん化水素ガス
    を除去する性能を有するものであることを特徴とする請
    求項1の容器。
  3. 【請求項3】 前記吸収剤ケースは、本体ケースに着脱
    自在に取り付けられると共にキャップにより開閉される
    開口を具備し、開口を介して吸収剤ケース内へ活性炭を
    充填し又は吸収剤ケース内から活性炭を排出することが
    可能であることを特徴とする請求項2の容器。
  4. 【請求項4】 前記本体ケースは、その水平断面がほぼ
    矩形であり、一方の対を成す側壁の各々に通気口が形成
    され、他方の対を成す側壁の各々に把手が設けられ、底
    部に足車が取り付けられたものであることを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれか1項の運搬容器。
  5. 【請求項5】 前記上蓋は、複数の開放可能な締結具に
    より本体ケースに連結され、上部に取っ手が設けられた
    ものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    1項の運搬容器。
  6. 【請求項6】 本体ケースは、収容室内に連通されるガ
    ス濃度測定口、及び収容室内へ空気を供給可能な空気供
    給口を具備することを特徴とする請求項1乃至6のいず
    れか1項の運搬容器。
  7. 【請求項7】 くん蒸剤の残渣を収容する残渣ケース及
    びそれを収納し運搬する容器の組み合わせであって、 容器は、本体ケース、上蓋及び通気口カバーを有し、本
    体ケースは、くん蒸剤の残渣を収容した残渣ケースを収
    納可能な収容室、りん化水素ガスを吸収可能な吸収剤
    層、上方開口、及び通気口を有し、上方開口は、残渣ケ
    ースを収容室へ出し入れ可能な形状を備え、上蓋は、本
    体ケースの上方開口を開閉可能であり、通気口カバー
    は、本体ケースの通気口を開閉可能であり、本体ケース
    の収容室は、吸収剤層及び通気口を介し、本体ケースの
    外部と連通可能であり、 残渣ケースは、くん蒸剤の残渣を平たく広げて載せるこ
    とができるプレート部を有し、容器の収容室内において
    安定して上下に積み重ねることが可能であることを特徴
    とする組み合わせ。
  8. 【請求項8】 前記残渣ケースは、更にプレートの側縁
    から上方に伸びる部分を有する取っ手を備え、プレー
    ト、くん蒸剤の残渣を平たく広げて載せることができる
    メッシュ部を有し、残渣ケースは、上下に積み重ねられ
    たとき、上方の残渣ケースのプレートと下方の残渣ケー
    スのプレートとの間が下方の残渣プレートの取っ手によ
    り離間され、両者の間に気体の流通間隙を生じるもので
    あることを特徴とする組み合わせ。
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