JP2000177513A - 車両における後退支援装置及び車両 - Google Patents

車両における後退支援装置及び車両

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JP2000177513A
JP2000177513A JP10358141A JP35814198A JP2000177513A JP 2000177513 A JP2000177513 A JP 2000177513A JP 10358141 A JP10358141 A JP 10358141A JP 35814198 A JP35814198 A JP 35814198A JP 2000177513 A JP2000177513 A JP 2000177513A
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孝治 比嘉
Takashi Kuritani
尚 栗谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両を後退させる前に車両の後退進路上の障
害物を発見して運転者に報知し、車両後退時の後方安全
確認を支援する。 【解決手段】 画像用ECU6は後退支援処理を実行す
る。車速センサ10により停車を認識しているとき、シ
フトポジションスイッチ8によりシフトレバーが「P」
または「N」に入れられたことを検知すると、カメラ2
により車両後方の基準画像を撮影する。その後、ドアス
イッチ9により運転席のドアの開閉を検知する度に基準
画像を更新する。シフトレバーが「R」に入れられる
と、カメラ2により比較画像を逐次撮影し、基準画像と
逐次比較する画像処理によって車両後方の障害物を検出
する。この際、ステアリング切れ角センサ11により検
出される操舵輪の切れ角から求めた予想後退進路内の物
体のみを障害物とする。障害物検出時は、モニタ3の画
面の映像中に障害物を囲む矩形を表示するとともに、ス
ピーカ13から音声警告をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両後退前に車両
後方に障害物が存在するかどうかを画像処理によって検
出して報知し、車両後退時の後方の安全確認を支援する
車両における後退支援装置及び車両に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車を後退させるときにカメラ
で撮影した車両後方の映像を運転席のモニタの画面に映
し出し、その画面の映像を見て後方の安全確認を行うバ
ックモニタが知られている。
【0003】また、車両後部に取付けられた超音波セン
サによって、車両後退中に障害物に接近すると、その障
害物を検知してその旨を運転者に報知音等によって知ら
せる障害物検出装置が知られている。車両後退中に障害
物に接近したときに運転者に障害物の存在が報知される
ので、障害物に当たる前に車両を停車させて障害物との
衝突を未然に防ぐことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、運転席のモニ
タに車両後方の映像を映し出すバックモニタは、単に景
色を映し出すに過ぎず、後方の状況の認知と安全確認の
判断は画面上の映像を見た運転者に依存していた。従っ
て、運転者がモニタの画面中の障害物を見落とした場合
や、運転者が車両を後退させるために後ろに振り返って
モニタの画面から目を離し、振り返り方向と反対側に死
角ができた場合には、障害物を発見できない恐れがあっ
た。
【0005】また、超音波センサを使った障害物検出装
置は、車両の後退中に車両が障害物に接近したことを検
知するものであって、超音波センサの検知範囲がかなり
狭く、ある程度接近してから障害物を検出するものであ
った。そのため、車両の後退中に障害物を発見すること
はできても、車両後退前の停車中に後方の安全確認を兼
ねて障害物を検出できるものではなかった。
【0006】そのため、後退進路上に障害物が存在して
も、車両が実際に動き出し、障害物に接近してからでな
いと、障害物を発見することができなかった。そのた
め、例えば後退進路上に侵入してきた人やボール等の移
動物体をセンサが検知したときには、そのような障害物
の発見が遅れるという問題があった。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、車両を後退させる前に車
両の後退進路上の障害物を発見して運転者に報知し、車
両後退時の後方安全確認を支援することができる車両に
おける後退支援装置及び車両を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明では、車両の後退進路を含む後
方領域の景色を撮影するための撮影手段と、車両停止時
に車両の後方領域に障害物が無いとみなされ得る状態で
あるときの画像を前記撮影手段により基準画像として撮
影する基準画像取得手段と、シフト操作部が後退位置に
切換えられると、車両の後方領域の画像を前記撮影手段
により比較画像として逐次撮影する比較画像取得手段
と、前記基準画像と前記比較画像とを比較する画像処理
を逐次行って障害物を検出する障害物検出手段と、前記
障害物検出手段により障害物が検出されると、その旨を
報知する報知手段とを備えている。
【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記基準画像を撮影する時期は、前
記シフト操作部が駐車位置又は中立位置に操作された時
と、その後に運転席のドアが開閉された時とである。
【0010】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記障害物検出手段
は、障害物が静止物体のみか移動物体ありかを区別して
認識する障害物認識手段を備え、前記報知手段は、障害
物が検出された旨を前記障害物認識手段による認識結果
に基づき、静止物体のみか移動物体ありかを区別して報
知することをその要旨とする。
【0011】請求項4に記載の発明では、請求項1〜請
求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記障害
物検出手段は、前記撮影手段によって撮影された画像デ
ータ上の遠近を考慮に入れて検出物体の実サイズを判定
して該検出物体が障害物となり得るか否かを判断する障
害物判定手段を備えている。
【0012】請求項5に記載の発明では、請求項1〜請
求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記障害
物検出手段は、操舵輪の切れ角の信号に基づいて撮影画
像における車両の予想後退進路を求める予想進路算出手
段を備え、該予想進路算出手段により求められた前記予
想後退進路の範囲内の検出物体を障害物として判定する
ことをその要旨とする。
【0013】請求項6に記載の発明では、請求項5に記
載の発明において、前記障害物検出手段は、前記予想進
路算出手段により求められた前記予想後退進路の範囲内
にある静止物体および移動物体を障害物として判定する
とともに、該予想後退進路の範囲外にある移動物体を障
害物として判定することをその要旨とする。
【0014】請求項7に記載の発明では、請求項1〜請
求項6のいずれか一項に記載の発明において、前記報知
手段は、障害物の存在の旨を画像表示する画像表示手段
である。
【0015】請求項8に記載の発明では、請求項1〜請
求項7のいずれか一項に記載の発明において、前記画像
表示手段は、前記撮影手段により撮影された映像を動画
で表示する画像表示装置を備え、該画像表示装置の画面
に映し出される映像上の障害物に、障害物である旨を示
す所定表示を重畳表示する重畳表示手段を備える。
【0016】請求項9に記載の発明では、車両には、請
求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の後退支援装置
が備えられている。 (作用)請求項1に記載の発明によれば、基準画像取得
手段は、車両停止時に車両の後方領域に障害物が無いと
みなされ得る状態の時に、撮影手段により車両の後方領
域の画像を基準画像として撮影する。比較画像取得手段
は、シフト操作部が後退位置に切換えられると、撮影手
段により車両の後方領域の画像を比較準画像として逐次
撮影する。障害物検出手段は基準画像と比較画像とを比
較する画像処理を逐次行って障害物を検出する。報知手
段は、障害物検出手段により障害物が検出されると、障
害物が存在する旨を運転者に報知する。
【0017】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加え、シフト操作部が駐車位置又
は中立位置に操作された時と、その後に運転席のドアが
開閉された時に、撮影手段により基準画像が撮影され
る。前進してきた車両が停車した直後は、通ってきた道
上(つまり車両後方)に障害物が無いとみなし得る。停
車直後にシフト操作部を後退位置または中立位置に操作
することが通常行われる操作なので、このような操作時
に基準画像を撮影することにより、障害物が無いとみな
し得る画像を基準画像として取得することが可能とな
る。また、駐車後に運転者が一旦降車して次に乗車する
ときには一応車両後方の確認をするのが通常なので、運
転席のドアを開閉する時に基準画像を撮影することによ
り、障害物が無いとみなし得る画像を基準画像として取
得することが可能となる。
【0018】また、車両の後方領域に障害物が無いとみ
なし得る基準画像の撮影時期を、シフト操作部の操作位
置を検出するセンサ(スイッチ)や、運転席のドアの開
閉を検知するセンサ(スイッチ)からの信号に基づいて
決定するすることが可能となる。
【0019】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明の作用に加え、障害物検出手
段は、検出された障害物が静止物体のみか移動物体あり
かを区別して障害物認識手段により認識する。報知手段
は、障害物検出手段により検出された障害物の存在の旨
を、静止物体のみか移動物体ありかを区別して報知す
る。
【0020】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項3のいずれか一項に記載の発明の作用に加え、
障害物検出手段は、障害物判定手段により、撮影手段に
よって撮影された画像データにおける遠近を考慮に入れ
た検出物体の実サイズからその検出物体が障害物となり
得るか否かを判定する。
【0021】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項4のいずれか一項に記載の発明の作用に加え、
障害物検出手段は、予想進路算出手段により操舵輪の切
れ角の信号に基づいて撮像画像中における車両の予想後
退進路を算出する。そして、予想進路算出手段により算
出された予想後退進路の範囲内の物体を障害物として検
出する。
【0022】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明の作用に加え、障害物検出手段は、予想進
路算出手段により算出された予想後退進路の範囲内の静
止物体及び移動物体を障害物として検出するとともに、
予想後退進路の範囲外の移動物体を障害物として検出す
る。
【0023】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項6のいずれか一項に記載の発明の作用に加え、
報知手段としての画像表示手段により、障害物の存在が
画像表示でもって運転者に報知される。
【0024】請求項8に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項7のいずれか一項に記載の発明の作用に加え、
画像表示手段は、撮影手段により撮影された車両の後方
領域の映像を動画で表示する画像表示装置の画面上の映
像中の障害物に、障害物である旨を示す報知画像が重畳
表示される。
【0025】請求項9に記載の発明によれば、車両は、
請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の後退支援装
置を備えるので、請求項1〜請求項8のいずれか一項に
記載の発明と同様の作用が得られる。
【0026】
【発明の実施の形態】<第1の実施形態>以下、本発明
を具体化した第1の実施形態を図1〜図9に基づいて説
明する。
【0027】図5に示すように、車両としての自動車1
の後部上方位置には、撮影手段としてのカメラ2が取付
けられている。カメラ2はCCD素子を内蔵し、自動車
1が後退するときに後方安全確認を必要とする範囲を少
なくともカバーする同図に鎖線で示された後方領域の映
像を撮影する。自動車1にはカーナビゲーションシステ
ムが搭載されており、画像表示装置としてのカーナビ用
のLCDモニタ3が運転席近くの例えばインストルメン
トパネル上に設けられている。
【0028】本実施形態では、カーナビ用のLCDモニ
タ3を使って、カメラ2によって撮影された自動車1の
後方領域の映像(撮影動画像)を車両後退時に表示す
る。カメラ2は図6に示すようにリヤバンパ4がLCD
モニタ3の画面の下端に一部表示される撮影姿勢角で取
付けられている(図5を参照)。自動車1には後退開始
前に車両後方に障害物が存在するかどうかをカメラ2に
よって撮影した画像の画像処理によって検出し、障害物
があれば運転者にその旨を報知して後方安全確認を支援
する後退支援装置5が搭載されている。カメラ2やLC
Dモニタ3は後退支援装置5の構成部品の一部をなして
いる。
【0029】図3は、後退支援装置5の電気的構成を示
すブロック図である。後退支援装置5は、カメラ2、画
像用ECU6、カーナビ用ECU7、LCDモニタ(以
下、単にモニタと称す)3、シフトポジションスイッチ
8、ドアスイッチ9、車速センサ10、ステアリング切
れ角センサ11、音声処理回路12およびスピーカ13
を備えている。カーナビ用ECU7およびモニタ3は、
前記カーナビゲーションシステムを構成するものを後退
支援装置5に流用している。なお、後退支援専用のモニ
タを用意することもできる。
【0030】カメラ2は画像用ECU6に電気的に接続
され、CCD素子により撮像された画像データを画像用
ECU6に転送する。カメラ2は画像用ECU6により
撮影のオン・オフが制御される。
【0031】画像用ECU6には、シフトポジションス
イッチ8、ドアスイッチ9、車速センサ10が入力ポー
ト14を介して接続されるとともに、ステアリング切れ
角センサ11がA/D変換器15を介して接続されてい
る。また、画像用ECU6には、カーナビ用ECU7と
音声処理回路12が接続されている。カーナビ用ECU
7にはモニタ3が接続され、音声処理回路12にはスピ
ーカ13が接続されている。
【0032】シフトポジションスイッチ8は、シフト操
作部としてのシフトレバー16(図5に示す)の操作位
置を検出するもので、その出力信号SPSによって画像
用ECU6はシフトポジションSPを認識する。本実施
形態の自動車1はオートマチック車で、シフトポジショ
ンSPには例えば「P,R,N,D,1速,2速」の6
種類がある。
【0033】ドアスイッチ9は、運転席のドア17(図
5に示す)の開閉を検知するもので、ドア17の開閉に
応じてオン・オフするドア信号DSを出力する。ドア信
号DSのオン・オフが切り替わることによってドア17
の開閉が検知される。
【0034】車速センサ10は、車速を検出するもの
で、車速vに応じた検出信号vSを出力する。ステアリ
ング切れ角センサ11は、操舵輪18(図5に示す)の
切れ角を検出するものである。ステアリング切れ角セン
サ11は、例えばステアリングホイール(ハンドル)1
9(図5に示す)を支持するステアリングシャフト(図
示せず)の回転量を検出し、操舵輪18の切れ角θに応
じた検出信号θSを出力する。
【0035】カーナビ用ECU7は、カーナビゲーショ
ンシステムに内蔵され、カーナビゲーションシステムの
制御を司るためのものである。カーナビ用ECU7はカ
ーナビゲーションシステムに搭載されたモニタ3の画像
表示制御をする。本実施形態では、カーナビ用ECU7
は、画像用ECU6から外部入力される画像データの表
示制御も行う。
【0036】画像用ECU6は、中央処理装置(以下、
CPUという)20、画像メモリ21およびメモリ(例
えばROMおよびRAM)22を備える。CPU20は
メモリ22に記憶されたプログラムデータに基づいて動
作する。なお、基準画像取得手段は画像用ECU6(C
PU20),シフトポジションスイッチ8,ドアスイッ
チ9,車速センサ10,画像メモリ21により構成され
る。また、比較画像取得手段は画像用ECU6(CPU
20),シフトポジションスイッチ8,車速センサ1
0,画像メモリ21により構成される。また、予想進路
算出手段は画像用ECU6(CPU20),ステアリン
グ切れ角センサ11により構成される。そして、画像用
ECU6(CPU20)により障害物認識手段、障害物
判定手段、障害物認識手段、および重畳表示手段が構成
される。また、報知手段はLCDモニタ3,画像用EC
U6(CPU20),カーナビ用ECU7,音声処理回
路12,スピーカ13により構成され、特にLCDモニ
タ3,画像用ECU6(CPU20),カーナビ用EC
U7により画像表示手段が構成される。
【0037】メモリ22には例えば後退支援処理を行う
ためのプログラムデータがある。ここで、後退支援と
は、自動車1の後退時に障害物となる物体を画像処理に
より検出し、運転者に音声と画像により警告すること
で、後退時の事故を低減するためのシステムである。具
体的には、運転者が後方に障害物がないとみなして、ド
ア17を開閉し運転席に乗り込んだ時から、自動車1が
後方へ動き出すまでの間の車両後方の状況変化を検出し
て、障害物の存在を運転者に音声と画像によって報知す
ることで、後退し始めるまでの後方の安全確認を支援す
る。
【0038】本実施形態では、シフトポジションが
「R」にある間、モニタ3の画面3aに車両の後方領域
の映像が映し出され、画像による報知方法としては、画
面3aの映像中の障害物にそれを囲む矩形が重畳表示
(スーパインポーズ)される。CPU20は、検出した
障害物を囲む矩形を重畳表示する矩形表示処理のための
バッファを備える。つまり、画像データに矩形を重畳表
示するためのデータを1フレーム分ずつ保存可能な5つ
のバッファを備え、矩形に関するデータを5フレーム分
保存可能となっている。
【0039】後退支援処理では、障害物が存在しないと
みなされ得るときの基準画像を予め1枚取得しておき、
後退時に車両が動き出すまでの間の停車中に比較画像を
逐次撮影し、逐次得られた比較画像と基準画像とを背景
差分法を使って比較する画像処理をする。そして、基準
画像と比較画像との間で変化のあった部分だけを抽出
し、障害物を検出する。障害物検出は「静止物体のみ」
と「移動物体あり」との識別(認識)までを行う。この
ため、メモリ22には、音声報知をするために必要な音
声データが、これら2種類の認識結果に応じた静止物体
報知用と移動物体報知用との2種類記憶されている。ま
た、メモリ22には、矩形表示処理のためのプログラム
データが記憶されており、矩形表示処理によって、これ
ら2種類の認識結果に応じた後述する2種類の態様で矩
形の重畳表示がなされる。
【0040】図4は、後退支援処理における障害物検出
の流れを説明する図である。本実施形態では、車両停止
後、シフトレバー16をパーキング(駐車位置)「P」
またはニュートラル(中立位置)「N」に操作した時の
画像を基準画像Image0として採用する。また、ドア1
7が開閉された時の画像を基準画像Image0として更新
する。つまり、後方に障害物がないとみなし得る状態と
して、駐停車した時と、運転席のドア17が開閉された
時を採用する。これらの時は、障害物が存在しないとみ
なし得るからである。
【0041】駐停車した時は、その後方の画像は車両が
今走行してきた場所に相当するので、駐停車の直後はそ
の後方に障害物が無いとみなし得る。そこで、駐停車の
直後の後方画像を得るために、停車後(車速v=0)、
シフトレバー16が「P」または「N」に操作された時
の後方画像を基準画像として得るようにしている。
【0042】また、運転席のドア17が開閉された時
は、運転者が乗降したときで、運転者が降りてから、乗
るために帰ってきたときには一応車両の後方を確認する
ので、後方に障害物が無いとみなし得るからである。基
準画像Image0を更新するのは、駐停車をした後、後退
を始めるまでに時間が経っているときがあるためであ
る。このときには昼と夜の違いなど、光源に大きな変化
があり、シフトレバー16が「P」または「N」に操作
されたときの後方画像を基準画像Image0とすると誤検
出が生じてしまう恐れがある。従って、ドア17が開閉
されたときの後方画像を基準画像Image0として更新す
るようにしている。
【0043】そして、基準画像Image0の撮影(時刻t
o)後、シフトレバー16を「R」に入れると(時刻t
1)、所定時間Δt(例えば33〜66ミリ秒)毎に、
比較画像Imagen(n=1,2,3,…)を逐次撮影す
る。比較画像Imagenを1枚取得する度に、基準画像Ima
ge0と比較画像をImagenとを差分処理する画像処理を
行い、障害物を「静止物体のみ」と「移動物体あり」と
を区別して検出する。車両が後退し始めて車速vが零で
なくなると(v≠0)、後退支援処理を停止する。
【0044】図1,図2は、後退支援処理のプログラム
データをフローチャートで示したものである。後退支援
処理のプログラムデータは、車速センサ10からの検出
信号vSに基づき自動車1が停車(v=0)したことが
認知されると、CPU20により実行される。
【0045】図1に示すフローチャートは、基準画像Im
age0を撮影するための処理である。図2に示すフロー
チャートは、シフトレバー16が「R」に操作されてか
ら車両が動き出すまでの間で実行される障害物報知処理
ルーチンである。シフトポジションSPが「R」に入れ
られると、カメラ2による比較画像Imagenの撮影が開
始され、モニタ3の画面3aがカメラ2が撮影する車両
後方の映像に切り換えられる。シフトポジションSPが
「R」にある間は、モニタ3の画面3aに後方の映像が
映し出される。後退支援処理は車両が後退し始めるまで
であるが、車両が動き出しても後退中はモニタ3の画面
3aに後方の映像が映し出される。モニタ3の画面3a
に後方の映像を動画で映し出す処理は、シフトポジショ
ンSPが「R」に入れられると、CPU20がメインプ
ログラムを実行することで行われ、このメインプログラ
ムの割り込み処理として障害物報知処理ルーチンが実行
される。障害物報知処理ルーチンは、障害物検出、障害
物認識、音声警告および矩形重畳表示の主に4つ処理か
らなる。
【0046】以下、後退支援処理のプログラムについ
て、図1,図2のフローチャートに従って説明する。ス
テップ10〜ステップ60までの処理は、後方に障害物
がないとみなし得る状態の時の画像を基準画像Image0
として撮影するための処理である。
【0047】ステップ10では、シフトポジションSP
が「P」または「N」であるか否かを判断する。シフト
ポジションSPが「P」または「N」であれば、ステッ
プ20に進む。シフトポジションSPが「P」でも
「N」でもなければそのまま処理を繰り返す待機をす
る。待機中に車速v≠0となったときには、当該処理を
終了する。
【0048】ステップ20では、基準画像Image0を撮
影する。つまり、CPU20はカメラ2をオンさせ、カ
メラ2から転送された1枚(1フレーム)の基準画像Im
age0を画像メモリ21の所定記憶領域に記憶する。
【0049】ステップ30では、運転席のドア17が開
閉されたか否かを判断する。つまり、CPU20は、ド
アスイッチ9のオン・オフの切り替わりがあったか否か
を判断する。ドア17が開閉されたと判断されたとき
は、ステップ40に進み、ドア17が開閉されなかった
ときはステップ50に進む。
【0050】ステップ40では、基準画像Image0を更
新する。つまり、CPU20はカメラ2をオンさせ、カ
メラ2から転送された1枚の基準画像Image0を画像メ
モリ21の所定記憶領域に記憶して更新する。
【0051】ステップ50では、シフトポジションSP
が「R」であるか否かを判断する。SP=Rのときは障
害物報知処理ルーチンへ進む。SP=Rでないときはス
テップ60に進む。
【0052】ステップ60では、シフトポジションSP
が「P」または「N」であるか否かを判断する。シフト
ポジションSPが「P」または「N」であれば、ステッ
プ30に進み、S30〜S60の処理を繰り返す。つま
り、シフトポジションSPが「R」となるか、「P」,
「N」以外となるまで、ドア17の開閉時に基準画像Im
age0を更新するための処理を繰り返す。一方、シフト
ポジションSPが「P」,「N」,「R」以外のポジシ
ョンとなると、当該処理を終了する。
【0053】次に、ステップ50においてシフトポジシ
ョンSPが「R」であると判断されたときに実行される
障害物報知処理ルーチンのプログラムについて図2に従
って説明する。このルーチンは前述した主な4つの処理
からなり、ステップ70〜ステップ110が障害物検出
処理、ステップ120が障害物認識処理、ステップ13
0,140が音声警告処理、ステップ150が矩形重畳
表示処理(障害物矩形表示処理)である。
【0054】ステップ70〜ステップ110からなる障
害物検出処理は、比較画像撮影、差分処理、予想後退領
域算出処理、閾値処理、障害物検出の各処理で構成さ
れ、所定時間Δt毎に逐次実行される。この障害物検出
処理結果から障害物が検出されたときに限り、ステップ
120の障害物認識処理に進む。障害物認識処理は、
「静止物体のみ」か「移動物体あり」かを認識する処理
である。その認識結果に応じて次のステップ130,1
40のいずれかを選択し、認識結果に応じた音声警告を
行う。そして、ステップ150ではモニタ3の画面3a
に映し出されている映像(動画像)中の障害物にそれを
囲む矩形を重畳表示(スーパインポーズ)する処理を行
う。
【0055】ステップ170、180は、当該ルーチン
を継続するか否かを判断するための処理で、車両が動き
出すか、シフトレバー16が「R」以外のポジションに
変更されるかするまで、当該ルーチンを継続する。その
ため、S170では車速vが零(v=0)であるか否か
を判断し、S180ではシフトポジションSPが「R」
(SP=R)であるか否かを判断する。
【0056】以下、障害物報知処理ルーチンの主な処理
である、障害物検出処理(S70〜S110)、障害物
認識処理(S120)、音声警告処理(130,14
0)、および矩形重畳表示処理(障害物矩形表示処理)
(S150)について詳述する。
【0057】(障害物検出処理)まず、障害物検出処理
について説明する。まずステップ70では、比較画像Im
agenを撮影する。CPU20はカメラ2から転送され
た1枚(1フレーム)の比較画像Imagenのデータを入
力する。
【0058】ステップ80では、2枚の画像Image0,I
magenを比較する差分処理をする。CPU20は画像メ
モリ21から基準画像Image0を読出し、2枚の画像Ima
ge0,Imagenを背景差分法による画像処理をする。例
えば、ImagenとImage0との差の絶対値(|Imagen−I
mage0|)をとり、その差分画像に膨張処理を施す。こ
れにより、一つの物体が輝度の異なる箇所(例えば影に
よる暗部)で複数に分離されたとしても、元の一つの物
体に結合する。次に所定の閾値を用いた閾値処理を施し
て二値画像を得る。二値画像データでは、Image0とIma
genとで異なっている部分が白領域(データ「1」)と
して表現される。
【0059】ステップ90では、車両が後退するときの
予想後退領域(予想後退進路)PAを求める。ステアリ
ング切れ角センサ11からの信号値θSを読み込み、そ
の信号値θSから得られた操舵輪18の切れ角θに基づ
いて二値画像上の予想後退進路PAを求める。予想後退
進路PAの算出には、メモリ22に予め記憶された例え
ば計算式を用いる。計算式は、二値画像上の遠近を考慮
したものとし、例えば楕円や放物曲線などの複数次曲線
の式などを使う。図6は、二値画像Imageを模式的に示
したもので、予想後退進路PAは、計算式から決まる二
本のライン(同図では鎖線で示す)で挟まれた領域とし
て求められる。図6(a)に示すように、直進のときの
切れ角θ(=0)では、予想後退進路PAは遠くほど幅
が狭くなるように真っ直ぐ延びる領域となる。また、図
6(b)に示すように、ハンドル19を切ったときの切
れ角θ(θ>0またはθ<0)では、予想後退進路PA
は遠くほど幅が狭くなるカーブを描く領域となる。ま
た、予想後退進路PAの幅は車幅にほぼ等しい。なお、
図6(a)では、検出物体を白領域でなく黒色で示して
いる。
【0060】ステップ100では、検出物体からサイズ
に基づき障害物を抽出(検出)する閾値処理をする。実
サイズが所定サイズを超えるもののみを障害物として検
出する。図6に示すように、まず二値画像Imageにおけ
る予想後退進路PAの領域を遠近の違いに応じて複数
(例えば三つ)のブロックBに区分し、各ブロックB毎
に設定された閾値を用い、各ブロックB毎にそのブロッ
クB内に一部でも存在する白領域(図6(a)では黒
色)の面積値と閾値との大小比較をする。白領域の面積
が閾値を超えるときは、その白領域が障害物となり得る
サイズの物体であると判定する。閾値を超える面積の白
領域については、白領域の検出数、各白領域の中心座
標、各白領域を囲む矩形の始点(左上点)の座標と幅と
高さを求めて、そのデータを5つのバッファのうちの1
つ(最新時刻用のバッファ)に記憶する。5つのバッフ
ァには過去5フレーム分(今回も含む)のデータが記憶
可能である。図6に示す予想後退進路PAの範囲外の外
領域OAは障害物検出の対象とされず、外領域OAに存
在する物体は障害物として検出されない。
【0061】ステップ110では、障害物が検出された
か否かを判断する。つまり、前ステップで面積値が閾値
を超える白領域が存在したか否かを判断する。障害物が
検出されないときはステップ170に進み、障害物が検
出されたときはステップ120の障害物認識処理に進
む。なお、障害物認識処理には、前回の時刻t-1と今回
の時刻tにおける各障害物検出処理で得られた2種類の
データが必要であるため、当該ステップ110で障害物
が検出されたと判断されたときに障害物認識処理へ移行
するのは、二回目以降(n≧2)の処理サイクルに限ら
れる。
【0062】(障害物認識処理)次にステップ120の
障害物認識処理について図7を用いて説明する。障害物
認識処理では、障害物が「静止物体のみ」か「移動物体
あり」かを認識(識別)する。
【0063】まずバッファ(最新時刻用と前回用の2つ
のバッファ)から、前回と今回における障害物検出数の
データと各障害物の中心座標のデータとを読み出す。こ
こで、前回の時刻t-1と今回の時刻tにおける障害物
(白領域)の検出数を、それぞれNt-1、Ntとする。ま
た、各時刻t-1,tにおける各障害物(白領域)の中心
座標を、それぞれCk,t-1(但し、k=1,2,…,Nt
-1)、Ck,t(但し、k=1,2,…,Nt)とする。こ
こで、前の添字kは各フレームにおける障害物を特定す
る番号、後の添字は時刻を示す。これら2種類のデータ
を使って、以下の,の処理を順次行う。
【0064】 検出数を比較する。Nt-1≠Ntならば
「移動物体があり」とする。例えば図7(a)に示すよ
うに、時刻t-1の検出数Nt-1が「1」で、時刻tの検
出数Ntが「2」のように検出数が異なる場合、すなわ
ち時刻tと時刻t-1で検出数の増減があった場合は必ず
移動物体が存在する。よって、Nt-1≠Ntが成立したと
きは「移動物体があり」とする。
【0065】 Nt-1=Ntのときは、各時刻t-1,t
における障害物の中心座標を比較する。時刻tと時刻t-
1で検出された物体が複数ある場合、各フレーム間で個
々の物体の区別は困難なため、全ての組合せについて中
心座標を比較する。例えば時刻t-1の中心座標Ck,t-1
と、時刻tの中心座標Ck,tとの組合せを、(Ck,t-1、
Ck,t)とおくと、(C1,t-1、C1,t)、(C1,t-1、C
2,t)、…、(C1,t-1、CNt,t)、(C2,t-1、C1,
t)、(C2,t-1、C2,t)、…、(C2,t-1、CNt,t)、
…、(CNt-1,t-1、C1,t)、(CNt-1,t-1、C2,t)、
…、(CNt-1,t-1、CN,t)のように全ての組合せにつ
いて調べる。中心座標の比較は一致するかどうかをみる
こととし、全ての組合せを調べて中心座標が一致する組
合せの数(以下、一致数という)Neを求める。
【0066】図7(b)に示すように、全ての物体が静
止しているとき各物体の中心座標は、時刻tと時刻t-1
とで変化せず同じなので、一致数Neが検出数Nt(=
Nt-1)に等しくなる。よって、Ne=Nt(この例では
Ne=Nt=2)が成立すれば、「静止物体のみ」と認
識する。また、図7(c)に示すように、移動物体が存
在する場合、移動物体の中心座標が時刻t-1と時刻tと
で変化することから、一致数Neが必ず検出数Ntより
少なくなる。よって、Ne≠Nt(この例では1=Ne
≠Nt=2)が成立すれば、「移動物体あり」と認識す
る。なお、検出される障害物(白領域)の位置や大きさ
が光の当たり方の違い等によって揺らぐ誤差を考慮し、
中心座標の一致の判定にある程度の許容範囲を持たせて
いる。
【0067】このステップ120の処理での判定結果
が、「静止物体のみ」であればステップ130に進み、
「移動物体あり」であればステップ140に進む。 (音声警告処理)次に音声警告処理について説明する。
【0068】ステップ130では、静止物体用の音声警
告を行う。CPU20はメモリ22から静止物体用の音
声データを読み出し、音声処理回路12に送信する。音
声データに基づきスピーカ13からは例えば「進路に障
害物があります」と音声警告される。つまり、静止物体
である旨が分かる内容の音声で報知する。
【0069】ステップ140では、移動物体用の音声警
告を行う。CPU20はメモリ22から移動物体用の音
声データを読み出し、音声処理回路12に送信する。音
声データに基づきスピーカ13からは例えば「進路に障
害物が入ってきました」と音声警告される。つまり、移
動物体である旨が分かる内容の音声で報知する。音声警
告処理の次はステップ150に進む。
【0070】(矩形重畳表示処理)次にステップ150
の障害物矩形表示処理(矩形重畳表示処理)について説
明する。モニタ3の画面3aの映像に障害物を囲む矩形
を重畳表示(スーパーインポーズ)する処理である。つ
まり映像中の障害物を強調表示する。この際、障害物が
「静止物体のみ」のときは矩形を点滅させ、「移動物体
あり」のときは矩形を移動物体に追随させるように移動
させる。このように「静止物体のみ」と「移動物体あ
り」とで矩形の表示態様を変えている。
【0071】以下、矩形重畳表示処理を図8,図9に従
って説明する。CPU20は5つのバッファに記憶され
た今回を含む過去5フレーム分のデータを使用し、矩形
の表示・消去の制御処理をする。まず矩形の表示は毎回
行われ、5つのバッファのデータ(矩形の始点,幅,高
さデータ)に基づいて矩形を重畳表示させる。矩形の消
去は、最古(時刻t-4)のバッファに矩形のデータが格
納されている時のみ、すなわち最古のバッファに格納さ
れたパラメータdisp=1のときのみ行われる。
【0072】図8は各バッファに保存可能な各フレーム
毎のデータを画像データ化して模式的に示したものであ
る。同図における右から順に時刻t,t-1,…,t-4の各
バッファとなっている。今回の新しいデータは同図にお
ける一番右側の時刻tのバッファに保存され、後続の新
しいデータが入力される毎(Δtを経過する毎)に各デ
ータは1つ左隣(一つ時刻の古い)のバッファに順番に
移動していく。
【0073】バッファに保存されるデータとして、当該
処理から2つのパラメータdisp,stillが付け加えられ
る。パラメータdispは、矩形が表示されているか否かを
判断するためのもので、矩形を表示したらパラメータdi
spを「1」、矩形を消去したらパラメータdispを「0」
とする。また、パラメータstillは、「静止物体のみ」
か「移動物体あり」かを区別するためのもので、「静止
物体のみ」のときにパラメータstillを「1」、「移動
物体あり」のときにパラメータstillを「0」とする。
なお、時刻tで表示された矩形は消去されない限り、時
刻t-4となるまで(5・Δtの間)その表示が継続され
る。
【0074】矩形の点滅・追随の二種類の異なる表示態
様は、矩形を消去するときの消去の仕方の違いによって
もたらされる。この矩形消去処理は、最古(時刻t-4)
のバッファに格納されたパラメータdisp=1のときのみ
実行され、最古のバッファのパラメータstillの値の違
いによって消去の仕方が異なる。以下、矩形消去処理に
ついて図8(a),(b)を用いて説明する。
【0075】 静止物体のみの場合((図8(a)) まず最古(時刻t-4)のバッファに格納されたパラメー
タdisp=1であれば、矩形データを消去するとともにパ
ラメータdisp=0とする。次にその時刻t-4でのパラメ
ータstillを見る。「静止物体のみ」を示すstill=1な
らば、一つ新しい時刻t-3のバッファに移り、disp=1
ならば矩形のデータを消去するとともにdisp=0とす
る。その時刻t-3でのパラメータstill=1ならばさらに
一つ新しいバッファに移り、以下同様の処理を繰り返
す。これにより静止物体の矩形を表示している矩形デー
タが全てのバッファにおいて一度の処理で全て消去され
る。よって、静止物体の矩形表示は5回に1回消去され
るため、図9(a)に示すように、「静止物体のみ」の
場合は障害物である静止物体SSを囲む矩形Rが点滅表
示となる。
【0076】 移動物体ありの場合((図8(b)) まず最古(時刻t-4)のバッファに格納されたパラメー
タdisp=1であれば、矩形データを消去するとともにパ
ラメータdisp=0とする。次にその時刻t-4でのパラメ
ータstillを見る。「移動物体あり」を示すstill=0で
あるときは、新しいバッファへ移ることはなく、最古
(時刻t-4)のフレームの矩形データのみ消去される。
この処理のため、移動物体の矩形は、常に最古のものの
み消去される。その結果、図9(b)に示すように「移
動物体あり」の場合は障害物である移動物体MSを囲む
矩形Rが移動物体MSに追随して移動する。つまり、過
去5つの矩形が画面3aの映像中に表示される。なお、
「移動物体あり」の場合に共存する静止物体については
矩形が重畳表示されるだけで点滅はしない。もちろん、
静止物体の矩形を点滅させる処理を採用することはでき
る。
【0077】次に後退支援装置5の作用について説明す
る。車両が停止してシフトレバー16が「N」また
「P」に入れられると、カメラ2によって一枚の基準画
像Image0が撮影される。その後、運転席のドア17が
開閉される度に、基準画像Image0が更新される。これ
らの処理によって、車両後方に障害物が無いとみなし得
る最も近い時期の画像が基準画像Image0として画像メ
モリ21に記憶される。
【0078】ここで、駐停車の際は次に車両を後退し始
めるまでの間に、運転者が車両から降りる場合と、降り
ない場合とがある。運転者が車両から降りない場合は、
シフトレバー16を「P」または「N」に入れたときの
画像が基準画像Image0とされ、運転者が車両から降り
る場合は、運転席のドア17が開閉されたときの画像が
基準画像Image0とされる。前者の場合、車両を駐停車
させたときはその後方は今通ってきた場所なので、駐停
車直後にシフトレバー16が「P」または「N」に操作
された時は車両後方に障害物が無いとみなし得る。ま
た、後者の場合、運転者は用を済ませて車両に戻ってき
て乗車するときは車両後方を一応確認するので、運転者
が車両に乗るためにドア17を開閉した時は車両後方に
障害物が無いとみなし得る。よって、障害物が無い時の
画像が基準画像Image0として得られる。ここまでの処
理が図1のフローチャートで示すプログラムに基づいて
行われる。
【0079】次に運転者が車両を後退するためにシフト
レバー16を「R」に入れると、カメラ2によって撮影
された車両後方の映像がモニタ3の画面3aに映し出さ
れる。つまり、モニタ3の画面3aがカーナビゲーショ
ン画面から車両後方の映像に切り換わる。また、シフト
レバー16が「R」に入れられると同時に、図2のフロ
ーチャートで示す障害物報知処理ルーチンが実行され
る。
【0080】すなわち、所定時間Δt毎に比較画像Imag
en(n=1,2,…)が撮影され、その度に基準画像I
mage0と比較画像Imagen(n=1,2,…)とを背景
差分法を用いて比較する画像処理が行われ、操舵輪18
の切れ角θから決まる予想後退進路PAの範囲内で障害
物検出が行われる。予想後退進路PA内に障害物が検出
されると、障害物が「静止物体のみ」か「移動物体あ
り」かを認識する。
【0081】「静止物体のみ」の場合は、スピーカ13
から音声で「進路に障害物があります」と警告されると
ともに、画面3aの映像中に障害物を囲む矩形が点滅表
示される(図9(a)を参照)。一方、「移動物体あ
り」の場合は、スピーカ13から音声で「進路に障害物
が入ってきました」と警告されるとともに、画面3aの
映像中に障害物を囲む矩形が表示され、その矩形が移動
物体に追随して移動する(図9(b)を参照)。
【0082】このため、運転者が車両を後退させるため
に後方を振り向いてモニタ3の画面3aから目を離して
も、音声の警告によって障害物の存在と、その障害物が
静止物体なのか移動物体なのかまでを区別して把握でき
る。例えば後方を振り向いたときに運転者にとっての死
角に静止物体があったり、移動物体が侵入したきたとき
にその障害物を見逃すことなく発見できる。
【0083】また、画面3aを見て後方の安全確認を行
っているときには、音声警告に加え、画面3aの映像中
の障害物にそれを囲む矩形が表示されるため、画面3a
の映像中の障害物を見逃すこともなくなる。さらに、障
害物が「静止物体のみ」であれば矩形が点滅し、「移動
物体あり」であれば矩形が移動物体に追随して移動する
ので、障害物の性質やその動向までを把握し易い。
【0084】このように運転者が車両を駐停車させてか
ら降りていない場合には、シフトレバー16を「P」ま
たは「N」に入れたときから、また運転者が車両を降り
た場合には、ドア17が開閉されたときから、車両が動
き出すまでの状況変化を検出して障害物があれば運転者
に、音声と画面3aの映像中の矩形表示とによって警告
を発するので、音声と画像とによる支援によって、後方
が確実に安全な状態で車両を後退発進させることが可能
となる。
【0085】車両が後退し始めると(車速v≠0)、後
退支援処理のプログラムは終了するが、車両の後退中、
モニタ3の画面3aには車両後方の映像が引き続き映し
出される。そのため、車両後退中も画面3aの映像を通
して後方の状況を把握しながら安全な運転ができる。例
えば車庫入れのときに車両の後部を壁などに当てる心配
がない。シフトレバー16が「R」から他の位置(例え
ば「P」,「N」等)に切り換えられると、モニタ3の
画面3aは車両後方の映像から元の画像に切り換えられ
る。なお、車両が後退する前にシフトレバー16が
「R」から他の位置に切り換えられた場合も、後退支援
処理のプログラムは終了され、モニタ3の画面3aは車
両後方の映像から元の画像に切り換えられる。
【0086】以上詳述したように本実施形態によれば、
以下の効果が得られる。 (1)車両を後退させるためにシフトレバー16を
「R」に操作した際に、運転者が車両を駐停車させてか
ら降りていない場合には、シフトレバー16を「P」ま
たは「N」に入れたときから、また運転者が車両を降り
た場合には、ドア17が開閉されたときから、車両が動
き出すまでの車両後方の状況変化を画像処理によって検
出し、車両の後退進路上に障害物が存在すれば、その旨
を運転者に音声とモニタ3の画面3aの映像中の障害物
の位置に表示される重畳表示(スーパインポーズ)とを
通して報知することができる。従来技術で述べたバック
モニタに比べ、モニタ3の画面3aに映し出されている
映像中の障害物にその旨を示す重畳表示(スーパインポ
ーズ)がなされるので、障害物をまず見逃すことがな
い。また、音声警告と重畳表示(スーパインポーズ)と
によって聴覚と視覚との両方から運転者は警告を受け取
ることになるので、障害物の見逃しを一層回避できる。
また、モニタ3の画面3aから目を離しても、音声警告
がなされることによって、障害物の見逃しを回避でき
る。
【0087】(2)操舵輪18の切れ角θから車両の予
想後退進路PAを求め、予想後退進路PAの範囲だけを
障害物の検出対象範囲とするので、その時の切れ角θに
応じた後退進路上の障害物のみを運転者に報知すること
ができる。つまり、障害物となり得るものだけを確実に
発見できる。
【0088】(3)障害物が「静止物体のみ」か「移動
物体あり」かを認識し、運転者に「静止物体のみ」か
「移動物体あり」かを区別して報知するので、運転者は
障害物がどのようなものであるかその性質や動向を把握
し易い。
【0089】(4)スーパインポーズを障害物を囲む矩
形表示とし、静止物体には矩形を点滅させ、移動物体に
は矩形を追随させるようにしたので、矩形の表示態様の
違いによって一目で障害物が静止物体であるか移動物体
であるかを判別することができる。
【0090】(5)スーパインポーズが障害物を囲む矩
形という枠表示なので、矩形によって障害物がほとんど
隠れず、その障害物が何であるかを識別(視認)でき
る。 (6)音声警告では、障害物が静止物体のみの場合は
「進路に障害物があります」、移動物体ありの場合は
「進路に障害物が入ってきました」と警告する。よっ
て、運転者はモニタ3の画面3aから目を離した場合で
も、音声警告を聴くことによって、障害物が進路上に静
止するものか、進路に侵入してきたものかまでを区別し
て認知できる。
【0091】(7)車両が後退し始めた後もモニタ3の
画面3aには車両後方の映像が引き続き映し出されるの
で、後退中においてもモニタ3の画面3aを見ることで
車両後方の状況をしっかり把握することができる。この
ため、車両が後退し始めてからは、障害物の検出および
報知がなされなくなるが、モニタ3の画面3aを見るこ
とで後方の安全確認を行うことができる。
【0092】(8)カーナビゲーションシステムのモニ
タ3を後退支援装置5に利用しているが、モニタ3の画
面は車両後退時に後方映像に切り換わるだけなので、カ
ーナビゲーションシステムを使用するうえで特に支障は
ない。また、カーナビゲーションシステムのモニタ3を
利用することから、専用モニタを用意する必要がなく、
後退支援装置5を安いコストで自動車1に搭載できる。
【0093】(9)基準画像Image0を撮影する時期と
して、シフトレバー16が「P」または「N」に入れら
れた時と、その後に運転席のドア17が開閉された時と
を採用したので、車両後方に障害物が無い状態の時の適
切な基準画像Image0をほぼ確実に得ることができる。
よって、障害物の検出漏れや、障害物の誤検出を極力減
らすことができ、障害物の検出精度を高くできる。
【0094】(10)基準画像Image0を運転席のドア
17を開閉する度に更新するので、光源の違いなどによ
る誤検出を防止することができる。例えば駐車後に運転
者が車両を離れ、相当の時間が経過して車両後方の景色
の光の当たり具合がすっかり変わってから、車両に戻っ
てきた運転者が車両を後退させる場合がある。このよう
な場合でも、運転者が車両に戻ってきて乗車するために
ドア17を開閉した時に基準画像Image0が更新される
ので、光の当たり具合が同じ背景の基準画像Image0と
比較画像Imagenとを比較する画像処理となるので、駐
停車してから車両を後退させるまでに相当の時間が経過
した場合でも、障害物の誤検出を回避できる。
【0095】(11)画像データを遠近の違いによる複
数のブロックBに分割し、各ブロックB毎の閾値を用い
て検出物体のうち障害物となり得るサイズのものを抽出
する障害物検出方法を採るので、検出物体のうちその実
サイズが障害物となり得る一定サイズを超えるもののみ
を障害物として判定できる。
【0096】<第2の実施形態>次に、第2の実施形態
を図10,図11を用いて説明する。この実施形態は、
前記第1の実施形態における障害物報知処理ルーチンの
一部を変更した例である。前記第1の実施形態では、予
想後退進路PAの範囲外(外領域OA)の物体について
は障害物として検出しなかったが、この実施形態では、
予想後退進路PAの範囲外であっても移動物体について
は障害物として検出するようにしている。これは、運転
者が車両を後退させるために後方に振り返った際、振り
返り方向と反対側に死角ができ易く、このような死角に
おいて進路内に入ろうとする移動物体があることを運転
者に報知するためである。
【0097】図11に示すように、本実施形態の障害物
報知処理ルーチンは、ステップ70,80と、ステップ
150〜170は、前記第1の実施形態と同様の処理内
容である。以下、第1の実施形態と異なる処理について
説明する。
【0098】ステップ200の閾値処理は、二値画像Im
ageの全範囲において行われる。すなわち、二値画像Ima
geの全範囲を遠近の違いに応じて複数のブロックBに区
分し、各ブロック毎に設定された閾値を用い、ブロック
B毎に検出物体(白領域)の面積値と閾値との大小比較
をする。前記第1の実施形態(S100)が予想後退進
路PA内のみを対象としていたのに対し、画像全範囲を
対象とする。
【0099】ステップ210では、ステップ70、8
0,200の処理によって障害物が検出されたか否かを
判断する。今回は、撮影全範囲が障害物検出の対象範囲
とされ、予想後退進路PAの範囲外についても障害物の
検出がなされる。障害物が検出されればステップ210
に進み、障害物が検出されなければステップ160に進
む。
【0100】ステップ220では、障害物認識処理を実
行する。すなわち、障害物が「静止物体のみ」か「移動
物体あり」かを判定する。この判定方法は前記第1の実
施形態と同様で、障害物認識の対象範囲が撮影全範囲で
ある点のみが異なっている。「静止物体のみ」であれば
ステップ230に進み、「移動物体あり」であればステ
ップ260に進む。
【0101】ステップ230では、予想後退領域(予想
後退進路)PAを算出する。この算出方法は前記第1の
実施形態におけるステップ90と同じである。次のステ
ップ240では、静止物体が予想後退進路PA内に存在
するか否かを判断する。静止物体が予想後退進路PA内
に存在しない場合はステップ160に進む。つまり、外
領域OAの静止物体は障害物とみなされず報知の対象と
されない。一方、静止物体が予想後退進路PA内に存在
する場合は次のステップ250に進み、進路上に障害物
が存在する旨を音声により警告する。
【0102】一方、ステップ260では、移動物体の障
害物が存在する旨を音声により警告する。この場合、予
想後退進路PA内と外領域OAに存在する移動物体が障
害物となるので、音声内容は、進路に入ってきた、ある
いは進路に入る恐れのある障害物が存在する旨の警告と
する。
【0103】次に障害物矩形表示処理(矩形重畳表示処
理)に移る訳であるが、本実施形態では、外領域OAの
検出物体のうち移動物体のみを障害物とする。そのた
め、外領域OAの静止物体に関するデータ(矩形デー
タ)を消去する必要がある。つまり、ステップ200の
閾値処理では、画像全範囲の検出物体のデータ(検出
数、中心座標、矩形の始点,幅,高さ等)をバッファに
保存している。そのため、データのうち外領域OAの静
止物体に関する矩形データ(矩形の始点,幅,高さ等)
を消去する必要がある。消去する矩形データを識別する
のに予想後退進路PAを使用し(ステップ230,27
0)、ステップ280では、予想後退進路PA外に中心
座標があって、時刻t-1と時刻tとで中心座標が一致する
組合せを持つ検出物体を外領域OAの静止物体とみな
し、その静止物体に関する矩形データを消去する。な
お、検出数や中心座標のデータは、次回の障害物認識処
理や矩形データ消去処理に使用する必要があるため消去
されない。
【0104】そして、ステップ150では、矩形表示処
理が前記第1の実施形態と同様に実行される。「静止物
体のみ」の場合は、前記第1の実施形態と同様に予想後
退進路PA内に存在する障害物にそれを囲む矩形が重畳
表示されるとともに矩形が点滅する。「移動物体あり」
の場合は、予想後退進路PAの範囲内と範囲外に存在す
る移動物体にそれを囲む矩形が重畳表示されるととも
に、矩形が移動物体に追随して移動する。
【0105】例えば図10に示すように、外領域OAに
予想後退進路PAに入ろうとする移動物体MSがある
と、モニタ3の画面3aに映し出された映像上にはこの
移動物体MSを囲む矩形Rがこの移動物体MSに追随す
るように表示される。このため、運転者は画面3aの映
像を通して後退進路内に侵入する恐れのある移動物体M
Sを一目で発見することができる。
【0106】以上詳述したように本実施形態によれば、
前記第1の実施形態で述べた(1)〜(11)の効果が
同様に得られる他、以下の効果が得られる。 (12)後退進路内に侵入する恐れのある移動物体を運
転者に音声と画像によって報知することができる。この
ため、車両を後退させる際に後退進路に侵入する恐れが
ある移動物体に注意を払うことができる。例えば画面3
aで安全確認した後、車両を後退させるために運転者が
後方に振り返った際、振り返り方向と反対側の死角に後
退進路上に入ろうとする移動物体があった場合、音声に
よってその移動物体に気づくことができる。
【0107】なお、実施形態は、上記に限定されず以下
の態様で実施することもできる。 ○ 基準画像Image0を撮影する時期は、前記各実施形
態に限定されない。例えばシフトレバー16が「P」ま
たは「N」に入れられた時のみであってもよい。さらに
「N」に入れた時のみ、「P」に入れた時のみを採用す
ることもできる。これらの場合、運転席のドア17の開
閉によっては基準画像Image0が更新されないが障害物
は検出することができる。また、「N」を検知した時と
その後にドア17が開閉された時、あるいは「P」を検
知した時とその後にドア17が開閉された時を採用する
こともできる。また、車両後方に障害物が無いとみなし
得る状態の時を設定できるのであれば、運転者によって
操作されるその他の操作物が操作されたことを検知する
センサやスイッチ、あるいは運転者の特定の動作を検出
するセンサやスイッチからの信号に基づいて基準画像の
撮影を行うこともできる。例えば前者のセンサとして、
ハンドブレーキレバーの操作を検知するセンサが挙げら
れ、後者のセンサとして、運転者が車両に乗り込んで座
席に座ったことを検知する座席センサが挙げられる。
【0108】○ 基準画像を撮影するときに複数枚の画
像を撮影し、認識処理で車両後方に移動物体が無いこと
を確認し、移動物体が存在していないときの画像を基準
画像として選択する方法を採用することができる。この
場合、車両を駐停車させてシフトレバーを「P」または
「N」に入れた時やドア17を開閉した時に、たまたま
車両後方を人が通り過ぎた場合でも、人が通り過ぎた後
の障害物の無い状態の時の画像を基準画像として採用で
きる。
【0109】○ 画像処理を行う画像範囲は画面全域で
なくてもよい。処理領域を予め必要範囲に限定しておく
ことによって、処理速度の向上が図られる。 ○ 障害物を検出するための画像処理方法は、前記各実
施形態の方法に限定されない。基準画像と比較画像とを
比較してその違いの部分を検出可能な画像処理方法であ
れば、他の公知の画像処理方法を採用できる。
【0110】○ 重畳表示(スーパインポーズ)する所
定表示は、矩形表示に限定されない。例えば、障害物に
所定色の塗り潰し図形を重畳表示してもよい。また、障
害物を囲む枠表示を矩形以外の形状としてもよい。例え
ば枠形状を円、楕円、星形状、四角以外の多角形状など
を採用してもよい。また、障害物の輪郭線を強調した重
畳表示とすることもできる。要するに、画面を見て障害
物とその位置が一目で分かる強調表示であればよい。な
お、枠表示は、障害物の少なくとも一部を囲むものであ
ればよい。
【0111】○ 「静止物体のみ」か「移動物体あり」
かを区別する認識方法に限定されない。例えば「静止物
体のみ」、「移動物体のみ」、「静止物体+移動物体」
の3通りを区別して認識し、その認識結果に応じた3種
類の音声や矩形表示でもって報知する方法でもよい。
【0112】○ 検出物体が静止物体か移動物体かを画
像処理によって識別し、障害物として静止物体と移動物
体とが混在する画面上において、静止物体については矩
形を点滅させ、移動物体については矩形を追随させる表
示方法を採用することもできる。識別方法としては、例
えば前回と今回の検出物体の中心座標比較をし、中心座
標が一致する組合せを持つものを静止物体と特定し、静
止物体以外のものを移動物体と特定すればよい。
【0113】○ 報知方法は音声警告と重畳表示との両
方を採用することに限定されない。例えば音声警告だけ
であってもよい。また、重畳表示(スーパインポーズ)
だけであってもよい。
【0114】○ 画像表示装置は、カメラが撮影した車
両後方の映像を動画で映し出すモニタに限定されない。
例えば車両の模式画像を表示するとともに障害物の位置
にランプが点滅する画像表示装置であってもよい。この
装置でも画面を見て障害物の存在および位置を一目で把
握できる。要するに、画像によって運転者に障害物の有
無を報知できればよく、障害物の位置まで報知できれば
なおよい。模式画像や静止画像の場合でも、障害物を知
らせる表示の表示態様やランプの点灯の点灯態様を変え
れば、進路上の静止物体と進路上に入ってきた移動物体
とを区別して報知することはできる。
【0115】○ 音によって警告する方法は音声に限定
されない。例えばブザーやチャイムなどの音により障害
物の存在を報知することもできる。例えば、静止物体と
移動物体とを音の態様の違いにより区別して報知するこ
ともできる。
【0116】○ 前記第2の実施形態において、外領域
OAの移動物体のうち予想後退進路PAの外側に一定距
離の範囲(注意範囲)内のもののみを障害物とする方法
を採ることができる。例えば、二値画像上において予想
後退進路の外側一定距離内の注意範囲を、遠近を考慮し
た計算により求め、その注意範囲内の移動物体のみを障
害物とする。また、移動物体の移動方向を検出し、予想
後退進路に近づく移動物体のみを障害物とすることもで
きる。
【0117】○ 障害物判定手段は、前記各実施形態の
ようにブロック毎に設定した閾値と比較して判定するも
のに限定されない。例えば、二値画像上の障害物(白領
域)の大きさ(面積)から遠近を考慮に入れて実サイズ
を計算し、計算した実サイズから障害物となり得るか否
かを判断する方法を採用することができる。
【0118】○ 後退支援装置の適用車両はオートマチ
ック車に限定されない。マニュアル車に適用することも
できる。マニュアル車の場合、シフトポジションスイッ
チを設け、シフトポジションがニュートラル「N」に切
換えられたときと、運転席のドア17が開閉されたとき
に基準画像Image0を撮影するようにすればよい。
【0119】○ カメラ2の取付け場所は適宜に変更で
きる。例えば車両後方を撮影可能な車内に配置すること
もできる。また、車両後部(例えばトランク部)にカメ
ラのレンズ部を露出させた取付構造でもよい。さらに、
撮影時にカメラのレンズを覆うカバーが開く構造とし、
カバーによってレンズを汚れ難く保護してもよい。
【0120】○ シフト操作部はシフレバーに限定され
ない。例えばハンドル19の近くに設けられたシフト切
換スイッチであってもよい。 ○ 赤外線カメラの機能を付けるなどして夜間の後退支
援をできるようにしてもよい。
【0121】○ カーナビゲーションシステムのモニタ
を利用する構成に限定されない。後退支援装置専用のモ
ニタを設けても構わない。なお、モニタはLCDに限定
されず、CRTやプラズマディスプレイであってもよ
い。また、取付け位置もインストルメントパネル近辺に
限定されない。インストルメントパネル上方で、前方視
野の妨げにならない場所であればよく、他にも車両室内
後方で、運転者から見易い場所に設置してもよい。
【0122】○ 車両は乗用車に限定されず、バスやト
ラックなどの自動車に広く後退支援装置を適用できる。
また、フォークリフト等の産業車両に適用してもよい。
もちろん、車両はエンジン車でなくとも、電気自動車な
どエンジン車以外にも適用できる。
【0123】前記各実施形態及び各別例から把握される
請求項以外の技術的思想(発明)を、その効果とともに
以下に記載する。 (1)請求項1において、基準画像を撮影する時期は、
車両が前進してきて停車した直後に運転者が操作する操
作部が駐停車時の仕方で操作された時である。この場
合、前進してきた車両が停車した直後は、今通ってきた
場所に障害物が無いとみなし得る。よって、障害物が無
いとみなし得る画像を基準画像として取得できる。な
お、前記各実施形態において、操作部はシフトレバー1
6であり、駐停車時の操作の仕方は、駐車位置「P」ま
たは中立位置「N」に操作されることである。
【0124】(2)請求項1において、運転者が車両に
乗車する際に操作する操作部が乗車時の仕方で操作され
た時である。この場合、運転者は乗車する際は一応後方
確認をするので、障害物が無いとみなし得る画像を基準
画像として取得できる。なお、前記各実施形態におい
て、操作部は運転席のドア17であり、駐停車時の操作
の仕方は、ドア17を開閉することである。
【0125】(3)請求項1〜6,9及び前記(1),
(2)の技術的思想のいずれかにおいて、前記報知手段
は障害物が検出された旨を、聴覚情報(音情報)と視覚
情報とにより報知する。この場合、障害物の報知を聴き
逃したり見逃したりする報知情報の逃しを回避し易い。
【0126】(4)請求項7,8,9及び前記(3)の
技術的思想のいずれかにおいて、前記報知手段は前記画
像表示手段及び音声報知手段とを備える。この場合、音
声と画像表示とによって運転者に障害物の存在の旨が報
知されるので、聴覚と視覚の両方によって報知内容を知
ることができ、それだけ障害物の見逃しを減らすことが
できる。
【0127】(5)請求項8,9及び前記(4)の技術
的思想のいずれかにおいて、前記画像表示手段は、画像
表示装置の画面に動画で映し出される映像中の障害物に
所定表示を重畳表示させるとともに、該障害物が静止物
体である場合と移動物体である場合とで前記所定表示を
異なる表示態様で表示制御をする。この場合、所定表示
の異なる表示態様によって、障害物が静止物体であるか
移動物体であるかを一目で判断し易い。
【0128】(6)前記(5)の技術的思想において、
前記画像表示手段は、前記障害物が静止物体である場合
には前記所定表示を点滅させ、移動物体である場合には
前記所定表示を該移動物体に追随して移動させる表示制
御をする。この場合、障害物の性質や動向を所定表示の
表示態様から一目で把握できる。
【0129】(7)請求項8,9及び前記(5),
(6)の技術的思想のいずれかにおいて、前記所定表示
は前記障害物の少なくとも一部を囲む枠表示である。こ
の場合、枠表示なので障害物がさほど隠れず、その障害
物が何であるかを画面を通して認識できる。
【0130】(8)請求項8,9及び前記(5)〜
(7)の技術的思想のいずれかにおいて、において、前
記画像表示装置は、車両に搭載されたカーナビゲーショ
ンシステムのモニタを兼用している。この場合、後退支
援専用の画像表示装置を装備する必要がない。
【0131】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1及び請求項
9に記載の発明によれば、車両後方に障害物が無いとみ
なされ得る状態の時に予め取得した基準画像と、シフト
操作部が後退位置に入れられたときの比較画像とを比較
する画像処理によって障害物を検出し、障害物が検出さ
れると、その旨を運転者に報知するので、車両を後退さ
せる前に後方の障害物を発見して運転者の後方安全確認
を支援することができる。
【0132】請求項2及び請求項9に記載の発明によれ
ば、シフト操作部が駐車位置又は中立位置に入れられた
時、あるいはその後に運転席のドアが開閉された時を、
基準画像の撮影時期としたので、障害物が無いとみなし
得る適切な基準画像を取得でき、障害物の検出漏れや誤
検出の割合を低く抑えることができる。
【0133】請求項3及び請求項9に記載の発明によれ
ば、障害物を静止物体のみか移動物体ありかまでを区別
して認識し、静止物体のみと移動物体ありとを区別して
報知するので、運転者は報知内容から障害物が静止物体
か移動物体かを認識できる。
【0134】請求項4及び請求項9に記載の発明によれ
ば、撮影手段によって撮影された画像データ上の検出物
体が障害物となり得るサイズであるかどうかを遠近を考
慮して判別し、実際に障害物となり得るサイズの物体の
みを障害物として検出できるので、障害物となり得るも
のだけを的確に報知できる。
【0135】請求項5及び請求項9に記載の発明によれ
ば、操舵輪の切れ角から予想後退進路を求め、予想後退
進路内の障害物のみを検出するので、障害物となり得る
ものをより的確に報知できる。
【0136】請求項6及び請求項9に記載の発明によれ
ば、操舵輪の切れ角から求めた予想後退進路内に存在す
る静止物体および移動物体を障害物として検出するとと
もに、移動物体については予想後退進路外のものも障害
物として検出するので、後退進路内に侵入する恐れのあ
る移動物体の存在を運転者に報知することができる。
【0137】請求項7及び請求項9に記載の発明によれ
ば、画像表示手段により、障害物の存在の旨が画像表示
されるので、運転者は視覚を通して障害物の存在を把握
することができる。
【0138】請求項8及び請求項9に記載の発明によれ
ば、撮影手段により撮影されて画像表示装置の画面上に
動画で映し出される車両後方の映像中の障害物に所定表
示の重畳表示がなされるので、運転者が映像中の障害物
を見落とすことを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における後退支援処理のフロー
チャート。
【図2】同じくフローチャート。
【図3】後退支援装置の電気的構成を示すブロック図。
【図4】障害物検出処理の模式説明図。
【図5】後退支援装置を搭載した車両の模式側面図。
【図6】画像処理を説明するための画像模式図。
【図7】障害物認識処理を説明するための説明図。
【図8】障害物矩形表示処理を説明する説明図であり、
(a)は静止物体のみ、(b)は移動物体ありの場合で
ある。
【図9】矩形表示処理を説明する画面図。
【図10】第2の実施形態における矩形表示処理を説明
する画面図。
【図11】同じく後退支援処理のフローチャート。
【符号の説明】
1…車両としての自動車、2…撮影手段としてのカメ
ラ、3…報知手段及び画像表示手段を構成するとともに
画像表示装置としてのLCDモニタ、5…後退支援装
置、6…基準画像取得手段、障害物検出手段、報知手段
及び画像表示手段を構成するとともに比較画像取得手
段、障害物認識手段、重畳表示手段、障害物判定手段及
び予想進路算出手段としての画像用ECU、7…報知手
段及び画像表示手段を構成するカーナビ用ECU、 8
…基準画像取得手段を構成するシフトポジションスイッ
チ、9…基準画像取得手段を構成するドアスイッチ、1
0…基準画像取得手段を構成する車速センサ、11…障
害物検出手段を構成するステアリング切れ角センサ、1
2…報知手段を構成する音声処理回路、13…報知手段
を構成するスピーカ、16…シフト操作部としてのシフ
トレバー、17…ドア、18…操舵輪、20…基準画像
取得手段、障害物検出手段、報知手段及び画像表示手段
を構成するとともに比較画像取得手段、障害物認識手
段、重畳表示手段、障害物判定手段及び予想進路算出手
段としてのCPU、21…基準画像取得手段を構成する
画像メモリ、22…メモリ、Image0…基準画像、Image
n…比較画像、S…障害物、PA…予想後退進路、SS
…静止物体、MS…移動物体、R…矩形。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60R 21/00 626G 628D Fターム(参考) 5C054 AA01 CA04 CB04 CC05 CE02 CF02 CG03 CG07 CH01 DA01 EA01 FA01 FC12 FE01 FE28 FF02 HA30 5H180 AA01 CC04 FF25 FF32 LL02 LL07 LL08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の後退進路を含む後方領域の景色を
    撮影するための撮影手段と、 車両停止時に車両の後方領域に障害物が無いとみなされ
    得る状態であるときの画像を前記撮影手段により基準画
    像として撮影する基準画像取得手段と、 シフト操作部が後退位置に切換えられると、車両の後方
    領域の画像を前記撮影手段により比較画像として逐次撮
    影する比較画像取得手段と、 前記基準画像と前記比較画像とを比較する画像処理を逐
    次行って障害物を検出する障害物検出手段と、 前記障害物検出手段により障害物が検出されると、その
    旨を報知する報知手段とを備えている車両における後退
    支援装置。
  2. 【請求項2】 前記基準画像を撮影する時期は、前記シ
    フト操作部が駐車位置又は中立位置に操作された時と、
    その後に運転席のドアが開閉された時とである請求項1
    に記載の車両における後退支援装置。
  3. 【請求項3】 前記障害物検出手段は、障害物が静止物
    体のみか移動物体ありかを区別して認識する障害物認識
    手段を備え、前記報知手段は、障害物が検出された旨を
    前記障害物認識手段による認識結果に基づき、静止物体
    のみか移動物体ありかを区別して報知する請求項1又は
    請求項2に記載の車両における後退支援装置。
  4. 【請求項4】 前記障害物検出手段は、前記撮影手段に
    よって撮影された画像データ上の遠近を考慮に入れて検
    出物体の実サイズを判定して該検出物体が障害物となり
    得るか否かを判断する障害物判定手段を備えている請求
    項1〜請求項3のいずれか一項に記載の車両における後
    退支援装置。
  5. 【請求項5】 前記障害物検出手段は、操舵輪の切れ角
    の信号に基づいて撮影画像における車両の予想後退進路
    を求める予想進路算出手段を備え、該予想進路算出手段
    により求められた前記予想後退進路の範囲内の検出物体
    を障害物として判定する請求項1〜請求項4のいずれか
    一項に記載の車両における後退支援装置。
  6. 【請求項6】 前記障害物検出手段は、前記予想進路算
    出手段により求められた前記予想後退進路の範囲内にあ
    る静止物体および移動物体を障害物として判定するとと
    もに、該予想後退進路の範囲外にある移動物体を障害物
    として判定する請求項5に記載の車両における後退支援
    装置。
  7. 【請求項7】 前記報知手段は、障害物の存在の旨を画
    像表示する画像表示手段である請求項1〜請求項6のい
    ずれか一項に記載の車両における後退支援装置。
  8. 【請求項8】 前記画像表示手段は、前記撮影手段によ
    り撮影された映像を動画で表示する画像表示装置を備
    え、該画像表示装置の画面に映し出される映像上の障害
    物に、障害物である旨を示す所定表示を重畳表示する重
    畳表示手段を備える請求項1〜請求項7のいずれか一項
    に記載の車両における後退支援装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項8のいずれか一項に記
    載の後退支援装置を備えている車両。
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