JP2000175997A - 人工観葉植物 - Google Patents

人工観葉植物

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JP2000175997A
JP2000175997A JP10355889A JP35588998A JP2000175997A JP 2000175997 A JP2000175997 A JP 2000175997A JP 10355889 A JP10355889 A JP 10355889A JP 35588998 A JP35588998 A JP 35588998A JP 2000175997 A JP2000175997 A JP 2000175997A
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houseplant
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plant
pot
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Katsuhisa Yoshida
勝久 吉田
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Gateway Arch Inc
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41GARTIFICIAL FLOWERS; WIGS; MASKS; FEATHERS
    • A41G1/00Artificial flowers, fruit, leaves, or trees; Garlands
    • A41G1/001Artificial flowers, fruit, leaves, or trees; Garlands characterised by their special functions
    • A41G1/006Diffusing perfume or the like

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 人工観葉植物を改良することにより、人工観
葉植物に特有の利点を維持しながらも、長期間に亘って
室内に置いても飽きることがないといった天然観葉植物
の利点が得られる観葉植物を実現する。 【解決手段】 人工観葉植物1を、上側の疑似植物分2
と下側の鉢部分3とを備えた構成とする。疑似植物分2
を動物等の造形物に形造る。鉢部分3の内部に吸水性ポ
リマを入れておく。鉢部分3に水を供給し吸水性ポリマ
に給水させる。吸水性ポリマはゲル状となり芳香を放
つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人工観葉植物に係
る。特に、本発明は、人工観葉植物に、観賞物としての
機能だけでなく、その他の機能を兼ね備えさせるための
対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平10−1793
59号公報に開示されているような人工観葉植物が知ら
れている。この人工観葉植物は、樹脂や紙によって天然
の植物に似せて造られている。また、人工観葉植物は、
リビングルームのテーブル上に置かれたり、オフィスの
デスク上に置かれる。壁に掛けられたり、天井から吊り
下げられる場合もある。これにより、空間内の雰囲気を
演出し、人の目を楽しませている。
【0003】また、人工観葉植物は、枯れることがない
ので、水や肥料を与える必要が無く、管理が容易である
といった利点もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記人工観
葉植物は、単にテーブル上等に置かれているのみであっ
て、面白みが無い。このため、長期間に亘って置かれた
場合には、人が飽きてくるといった課題がある。
【0005】これに対し、天然植物を用いた観葉植物
(以下、天然観葉植物と言う)は、長期間に亘って室内
に置いても飽きることがない。
【0006】本発明の発明者は、この点に着目し、何
故、天然観葉植物は飽きないのかについて考察した。そ
して、天然観葉植物は、毎日の「水やり」が必要である
こと、また、その「水やり」によって状態が変わること
(例えば、萎れていた葉に張りが出ること)が人の心を
和ませるのであることを見出した。つまり、人の何らか
の働き掛けによって状態が変化すること、言い換える
と、人為的な働き掛けに対して反応することが飽きない
ための要因であることを見出したのである。
【0007】しかしながら、人工観葉植物の利点も多
い。例えば、長期にわたって放置しても枯れることが無
く、虫が付いたりすることもない。
【0008】このように、管理が容易といった実用的な
面では人工観葉植物が優るものの、上述したように、人
工観葉植物では得られない効果が天然観葉植物にはあ
る。
【0009】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、人工観葉植物を改良
することにより、人工観葉植物に特有の利点を維持しな
がらも、長期間に亘って室内に置いても飽きることがな
いといった天然観葉植物の利点が得られる観葉植物を実
現することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】−発明の概要− 上記目的を達成するために、本発明は、人工観葉植物に
人為的な働き掛けをすることにより状態が変化するよう
にした。この人為的な働き掛けとしては、例えば人工観
葉植物への「水やり」や、人工観葉植物に設けられたス
イッチ類のオン動作である。また、この働き掛けによる
状態の変化として、本発明の発明者は、芳香を放つこと
等を採用した。つまり、この人工観葉植物に芳香剤等と
しての機能を兼ね備えさせるようにしたのである。更に
は、この人工観葉植物を動物等を象った造形物とし、更
なる面白みが得られるようにしている。
【0011】−解決手段− 具体的に、本発明が講じた第1の解決手段は、疑似植物
により造形物に形造られた疑似植物部分と、この疑似植
物部分が植え込まれているように取り付けられる鉢部分
とを備えた人工観葉植物を採用する。また、この人工観
葉植物の鉢部分に、人為的な働き掛けにより芳香を放つ
芳香剤を設けている。
【0012】この特定事項により、疑似植物部分が、空
間内の雰囲気を演出し、人の目を楽しませる。また、こ
の疑似植物部分は造形物であるため、空間内の雰囲気の
演出効果が高いものである。更に、この疑似植物部分
は、長期にわたって放置しても枯れることが無く且つ虫
が付いたりすることもない。つまり、この部分は人工観
葉植物の利点を維持している。一方、この人工観葉植物
は、人が「水やり」をする等といった働き掛けをするこ
とで芳香機能を発揮する。つまり、人の働き掛けに対し
て反応することで、面白みや人の心を和ませるといった
天然観葉植物に近い利点をもっており、人が飽きること
はない。
【0013】第2及び第3の解決手段は、芳香剤が芳香
を放つための構成を特定している。先ず、第2の解決手
段は、上記第1の解決手段において、芳香剤を、水が供
給されると吸水し自然蒸発に伴って芳香を放つものとし
ている。また、この芳香剤を鉢部分の内部に入れてい
る。そして、人為的な働き掛けとして、鉢部分の内部に
水を入れることを採用している。
【0014】この特定事項により、鉢部分の内部に水を
入れると、この水を芳香剤が吸水する。芳香剤は自然蒸
発しながら芳香を放つ。これにより、アロマテラピ効果
により人の心を和らげ室内の快適性が高められる。
【0015】また、第3の解決手段は、上記第1の解決
手段において、芳香剤を加熱により芳香を放つものとし
ている。また、この芳香剤を鉢部分の内部に入れてい
る。一方、鉢部分に電気ヒータを備えさせている。そし
て、人為的な働き掛けとして、電気ヒータのスイッチを
オンすることを採用している。
【0016】この特定事項により、電気ヒータのスイッ
チをオンすると芳香剤が加熱されて芳香を放つ。これに
よっても、アロマテラピ効果により人の心を和らげ室内
の快適性が高められる。特に、本解決手段では、スイッ
チをオンするといった簡単な働き掛けにより人工観葉植
物に芳香機能を発揮させることができる。
【0017】第4及び第5の解決手段は、疑似植物部分
が象っている造形物を特定している。先ず、第4の解決
手段は、上記第1の解決手段において、疑似植物部分を
生物を象ったものとしている。
【0018】また、第5の解決手段は、上記第1の解決
手段において、疑似植物部分を空想物を象ったものとし
ている。
【0019】これら特定事項により、空間内の雰囲気の
演出効果の更なる向上を図ることができる。
【0020】第6の解決手段は、人工観葉植物に消臭機
能をもたせたものである。つまり、上述した第1の解決
手段と同様に、疑似植物により造形物に形造られた疑似
植物部分と、この疑似植物部分が植え込まれているよう
に取り付けられる鉢部分とを備えた人工観葉植物を採用
する。この人工観葉植物の鉢部分に、人為的な働き掛け
により消臭機能を発揮する消臭剤を設けている。
【0021】この特定事項によっても上述した第1の解
決手段に係る作用と同様に、人工観葉植物の利点と、天
然観葉植物の利点とを併せ持った観葉植物が実現でき
る。また、この人工観葉植物によれば、室内の異臭の除
去が行える。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
に係る第1の実施形態を図面に基づいて説明する。図1
は、本形態に係る人工観葉植物1を示している。この人
工観葉植物1は、高さが例えば25cmであって、リビン
グルームのテーブル上や、オフィスのデスク上に置かれ
る。また、この人工観葉植物1は、図1に示すように、
上側の疑似植物部分2と、下側の鉢部分3とを備えてい
る。
【0023】−疑似植物部分2の説明− 先ず、疑似植物部分2について説明する。この疑似植物
部分2は「イルカ」を象った造形物である。この疑似植
物部分2は、「イルカ」の形状をした中空の基材21
(図2参照)の表面に、疑似植物としての多数の疑似葉
22,22,…が植え付けられて構成されている。具体
的には、図2に示すように、基材21の表面全体に、小
径(例えば直径1mm程度)の貫通孔23,23,…が形
成されている。そして、図3に示すように、この貫通孔
23に擬似葉22を差し込んでいく。これにより、基材
21の外面全体を擬似葉22によって覆う。このように
して、「イルカ」を象った造形物としての疑似植物部分
2が作製されている。
【0024】以下、上記基材21及び擬似葉22につい
て詳述する。基材21は、樹脂のブロー成形によって作
製される。つまり、「イルカ」形のキャビティを有する
図示しない成形型内に樹脂材料を注入する。その後、成
形型内に空気を吹き込む。これにより、樹脂材料を成形
型のキャビティ壁面に沿わせて所定形状に成形する。ま
た、成形型内には多数の凹陥部が形成されている。この
ため、成形型から取り出された成形品は、図4(成形品
の一部の断面図)に示すように、外面に多数の凸部2
4,24,…が存在している。これら凸部24,24,
…を切削具により削り取ることにより、図3の如く、こ
の部分に貫通孔23,23,…が形成される。このよう
にして、「イルカ」を象り且つ外面の全体に亘って多数
の貫通孔23,23,…が形成された基材21が作製さ
れる。
【0025】上記擬似葉22は、樹脂製であり、図3に
示すように、上記貫通孔23の径に略一致した径の茎部
25を備える。この茎部25の外面には4枚の葉26,
26,…が設けられている。また、茎部25の根元には
「かえり」27が形成されている。この茎部25を根元
側から基材21の貫通孔23に差し込む(図3の矢印参
照)。すると、「かえり」27が貫通孔23を通過する
際に弾性変形する。この「かえり」27は貫通孔23の
通過した後に元の形状に戻る。これにより、「かえり」
27が貫通孔23の周縁部に引っ掛かり、擬似葉22が
貫通孔23に係止される。つまり、擬似葉22が貫通孔
23から容易には抜け落ちないようになっている。
【0026】尚、念のため、この「かえり」27の周囲
や茎部25の根元部分に接着剤を塗布しておけば、擬似
葉22が基材21に接着される。これにより、擬似葉2
2を基材21に強固に取り付けることができる。また、
この擬似葉22の茎部25の長さ寸法及び葉26の大き
さは適切に設定する必要がある。つまり、茎部25の長
さが長過ぎたり、葉26の大きさが大き過ぎる場合に
は、「イルカ」の外形を歪にしてしまう可能性がある。
この点を考慮して、茎部25の長さ寸法及び葉26の大
きさが適切に設定されている。
【0027】また、上記基材21及び疑似葉22の色彩
として、特に疑似葉22は緑色である。また、基材21
も緑色であることが好ましい。
【0028】図2に示すように、上記基材21の下端部
には、台座4が取り付けられている。この台座4は、発
泡スチロール製であり、疑似植物部分2を鉢部分3に取
り付けるためのものである。この台座4は、偏平な円柱
状の嵌め込み部分41を備えている。この嵌め込み部分
41の上側には半球体状の支持部42が備えられてい
る。
【0029】嵌め込み部分41の外周面の4箇所には切
り欠き43,43,…が形成されている。この切り欠き
43は、嵌め込み部分41の外周面が上端から下端に亘
って平面視半円状に切り欠かれて形成される。つまり、
嵌め込み部分41を鉢部分3に嵌め込んだ状態(図1に
示す状態)では、鉢部分3の内部空間が、これら切り欠
き43により外部と連通するようになっている。
【0030】支持部42は、上部に上記基材21が取り
付けられる。この取り付けのための手段としては、接着
剤による接着が採用される。また、支持部42の上端に
鉛直方向に延びる図示しない支持ピンを突設しておき、
この支持ピンを基材21の下端部に差し込むことにより
基材21を支持するようにしてもよい。
【0031】−鉢部分3の説明− 次に、鉢部分3について説明する。この鉢部分3は樹脂
製である。図5に示すように、鉢部分3の上部開口31
の径は、上記台座4の嵌め込み部分41よりも僅かに大
きくなっている。また、この鉢部分3の上部開口31の
周辺は、下方に向かって次第に径が小さくなっている。
このため、台座4の嵌め込み部分41を鉢部分3の上部
開口31に嵌め込んだ際、この台座4が鉢部分3の内部
空間の比較的高い位置で保持されるようになっている。
この嵌め込み状態を図1に示している。このような状態
では、恰も、鉢部分3に疑似植物部分2が植え込まれて
いるかのような外観に仕上げられる。
【0032】また、この鉢部分3の底部には開口が形成
されていない。つまり、鉢部分3の内部に水を流し込ん
だ場合に水漏れしないようになっている。
【0033】そして、この鉢部分3の内部には芳香剤と
しての粉末状の吸水性ポリマ5が入れられている。この
吸水性ポリマ5は、水を加えることにより、吸水、膨潤
してゲル状となり、芳香を放つ。この芳香としては、例
えば花の香りや柑橘類の香り等が採用される。具体的に
は、図5に示すように、予め袋6に入れられた粉末状の
吸水性ポリマ5を、袋6を破って鉢部分3内部に流し込
み、この粉末状態のまま鉢部分3内に入れておく。
【0034】本形態の人工観葉植物1には、小型のウォ
ータポット7を備えている。このウォータポット7は、
図1に示すように、鉢部分3に水を入れるためのもので
ある。このウォータポット7の容量は、一袋に入れられ
ている粉末状の吸水性ポリマ5の量に応じて設定されて
いる。つまり、この一袋に入れられている粉末状の吸水
性ポリマ5の全てを良好なゲル状にするのに必要な量の
水が入れられるようになっている。
【0035】−人工観葉植物1の使用状態の説明− 次に、上述の如く構成された人工観葉植物1の使用状態
について説明する。
【0036】先ず、人工観葉植物1の組み立て作業につ
いて説明する。疑似植物部分2が取り付けられた台座4
を鉢部分3から抜き取った状態とし、図5に示すよう
に、予め袋6に入れられた粉末状の吸水性ポリマ5を、
袋6を破って鉢部分3に流し込む。その後、台座4を鉢
部分3の上部開口31に嵌め込む。これにより、図1に
示すような人工観葉植物1が完成する。
【0037】この人工観葉植物1を所望の位置に設置す
る。例えば、リビングルームのテーブル上や、オフィス
のデスク上に置く。これにより、人工観葉植物1が、空
間内の雰囲気を演出し、人の目を楽しませる。特に、本
人工観葉植物1は、「イルカ」を象った造形物であるた
め、空間内雰囲気の演出効果に優れ、人の目を楽しませ
る効果が高い。
【0038】そして、上記ウォータポット7に満水とな
る程度まで水を入れ、図1に示すように、このウォータ
ポット7の注ぎ口を台座4上に位置させて、鉢部分3の
内部へ給水する。この際、ウォータポット7の注ぎ口か
ら流出した水は、台座4の切り欠き43を通って鉢部分
3の底部まで流れ込む。これにより、吸水性ポリマ5に
水が供給されることになる。吸水性ポリマ5は、この水
を給水し、膨潤してゲル状となり、自然蒸発して花の香
りや柑橘類の香り等の芳香を切り欠き43を経て室内に
放つ。これにより、室内の居心地を良好にし、アロマテ
ラピ効果によって人の心を和ませる。この1回の給水に
より、芳香状態が約1カ月間連続して維持される。この
ように、人為的な働き掛け(本形態の場合は「水や
り」)によって人工観葉植物1から芳香を放ち、この人
工観葉植物1が芳香剤として機能するのである。
【0039】所定期間(約1カ月)経過し、吸水性ポリ
マ5が乾燥して芳香機能が無くなった場合には、再度、
ウォータポット7により鉢部分3の内部への給水を行
う。これにより、吸水性ポリマ5は、再びゲル状となっ
て芳香を室内に放つことになる。
【0040】このような動作を複数回繰り返して、鉢部
分3の内部の吸水性ポリマ5の量が少なくなったり無く
なった場合には、台座4を疑似植物部分1と共に鉢部分
3から抜き取り、別の袋6に入れられた粉末状の吸水性
ポリマ5を、袋6を破って鉢部分3に流し込む。その
後、台座4を鉢部分3の上部開口31に嵌め込み、上記
と同様に鉢部分3の内部への給水を行う。このように、
鉢部分3に定期的に吸水性ポリマ5を補充することによ
り人工観葉植物1に半永久的に芳香機能を得ることがで
きる。
【0041】−実施形態の効果− 以上説明したように、本形態の人工観葉植物1によれ
ば、上側を疑似植物部分2とし、下側の鉢部分3に給水
により芳香を放つ芳香機能を備えさせている。このた
め、長期にわたって放置しても枯れることが無く且つ虫
が付いたりすることもないといった人工観葉植物の利点
を維持しながら、人が「水やり」をするといった働き掛
けをすることで芳香機能を発揮し、人が飽きることのな
い人工観葉植物を得ることができる。言い換えると、管
理が容易であるといった人工観葉植物の実用的な面での
メリットと、従来の人工観葉植物では得られなかった面
白みや人の心を和ませるといった天然観葉植物に特有の
メリットとを併せ持った観葉植物を実現することができ
る。また、疑似植物部分2は「イルカ」を象った造形物
であるため、人工観葉植物1に、更なる面白みを得るこ
とができる。
【0042】また、本人工観葉植物1は、適切な水量を
鉢部分3に供給可能とするウォータポット7を備えてい
る。このため、鉢部分3への給水量が、多過ぎたり、逆
に少な過ぎたりして良好な芳香機能を発揮することがで
きなくなるといったことが回避できる。
【0043】(第2の実施形態)次に、本発明に係る第
2の実施形態を図面に基づいて説明する。本形態は、芳
香を放つための手段のみが上述した第1の実施形態のも
のとは異なっている。従って、ここでは、この第1の実
施形態との相違点についてのみ説明する。
【0044】図6は、本形態に係る人工観葉植物1を示
している。本形態の人工観葉植物1は、鉢部分3の内部
に電気ヒータ8が収容されている。この電気ヒータ8へ
の通電を行うための電気配線81は、鉢部分3を貫通し
て電気ヒータ8に接続している。この電気配線81には
スイッチ82が設けられており、このスイッチ82のオ
ン操作により電気ヒータ8への通電が行われるようにな
っている。また、このスイッチ82には、オン操作が行
われた後は所定時間(例えば1時間)だけ電気ヒータ8
への通電が連続して行われるように図示しないタイマが
収容されている。
【0045】一方、鉢部分3の内部には芳香オイルが入
れられている。この芳香オイルは、加熱されることによ
り芳香を放つものである。
【0046】このため、本形態の人工観葉植物1におい
ては、電気配線81のスイッチ82をオンすることによ
り電気ヒータ8に通電される。これに伴い、芳香オイル
が加熱され芳香を放つ。所定時間経過後に電気ヒータ8
への通電が遮断された後は、芳香オイルは、徐々に温度
が低下していき、常温に戻るまで芳香を放ち続ける。
【0047】本形態においても、鉢部分3に定期的に芳
香オイルを補充することにより人工観葉植物1に半永久
的に芳香機能を得ることができる。
【0048】このように、本形態の人工観葉植物1によ
れば、電気ヒータ8への通電を行うためのスイッチ82
をオンするといった人為的な働き掛けにより、人工観葉
植物1に芳香機能を発揮させることができる。このた
め、この人為的な働き掛けを簡素にできると共に、任意
の時間帯で芳香を放つようにすることができる。
【0049】(その他の実施形態)本発明は、上述した
2つの実施形態に限るものではない。つまり、以下に述
べるように各部に様々な構成を採用することが可能であ
る。
【0050】−疑似植物部分2に採用可能な構成− 疑似植物部分2に採用可能な造形物としては、上述した
「イルカ」を象ったものに限らない。人、犬、猫、馬、
熊等の哺乳類、鳥類、魚類、昆虫類等といったその他の
生物を象ったものを採用することが可能である。また、
星、月等の天体物や、アニメーションキャラクタ等の空
想物、更には、恐竜等の現存しない物を象ったものを採
用することも可能である。このように、疑似植物部分2
には、あらゆるものを造形物として採用することが可能
である。
【0051】また、疑似植物部分2の構成として、上述
した実施形態では、ブロー成形した樹脂成形品の貫通孔
23に疑似葉22を差し込んでいくようにしていたが、
基材2を発泡スチロール等で構成し、これに疑似葉22
を植え込むことによって疑似植物部分2を構成するよう
にしてもよい。また、疑似葉22を植え込むのではな
く、1枚ずつ基材2に張り付ける構成としてもよい。更
には、疑似植物部分2としては、必ずしも基材21は必
要ではなく、樹脂等により構成された枝と葉により、天
然の植物と同様の構成の疑似植物により造形物を象るよ
うにしてもよい。つまり、この疑似植物部分2は、外観
上、植物により造形物が象られているように見えればよ
く、その構成は、何ら限定されるものではない。
【0052】更に、上記の実施形態では、疑似葉22の
みによって造形物を象って疑似植物部分2を構成した
が、疑似花(造花)、疑似枝、疑似蔓によって造形物を
象ったり、これら疑似葉、疑似花、疑似枝、疑似蔓のう
ち少なくとも2つを組み合わせることにより疑似植物部
分2を構成するようにしてもよい。
【0053】−台座4に採用可能な構成− 上述した各実施形態の台座4は全体が発泡スチロール製
であったが、これに限らず、少なくとも嵌め込み部分4
1をスポンジで構成してもよい。この場合、嵌め込み部
分41に切り欠き43は必要なくなる。何故なら、第1
の実施形態にあっては、台座4の上側から供給された水
がスポンジを通過して鉢部分3の底部に流れ込むことに
なるからである。また、各実施形態において鉢部分3内
で発生した芳香はスポンジを通過して室内に放たれるこ
とになるからである。
【0054】−鉢部分3に採用可能な構成− 上述した実施形態の鉢部分3は樹脂製であったが、陶器
(焼物)製として、質感を高め、人工観葉植物1全体と
しての高級感が得られるようにしてもよい。
【0055】また、鉢部分3の形状としても、上記実施
形態のものに限らない。例えば、有底円筒状、逆円錐台
状、箱型等あらゆる形状のものを採用することができ
る。
【0056】また、鉢部分3への吸水性ポリマ5や芳香
オイルの供給は台座4を鉢部分3から抜き取ることによ
り行っていたが、鉢部分3の側面に開閉自在な扉を設け
ておき、この扉を開放して吸水性ポリマ5や芳香オイル
を鉢部分3へ供給するようにしてもよい。
【0057】−芳香に関する変形例− 上述した各実施形態では、人工観葉植物1の機能とし
て、花の香りや柑橘類の香りといった芳香を放つもので
あった。本発明はこれに限らない。これら以外の香りを
放つようにしてもよい。また、鉢部分3の内部に消臭機
能をもった吸水性ポリマや消臭オイルを入れておき、芳
香と消臭とが同時に行われるようにしてもよい。また、
人工観葉植物1に消臭機能のみをもたせるようにするこ
とも本発明の技術的思想に含まれる。
【0058】更には、鉢部分3の内部に、芳香剤や消臭
剤の他に、防虫剤や殺虫剤を入れておき、人為的な働き
掛けにより、防虫機能や殺虫機能をも発揮させるように
することも本発明の技術的思想に含まれる。
【0059】−設置位置に関する変形例− 本発明に係る人工観葉植物1は、リビングルームのテー
ブル上や、オフィスのデスク上に置かれる置物として構
成されるものに限らない。例えば、壁に掛けられたり、
天井から吊り下げられるものとして構成されていてもよ
い。つまり、この人工観葉植物1の設置場所及び設置状
態は何ら限定されるものではない。
【0060】−人為的な働き掛けに関する変形例− 本発明に係る人工観葉植物1に対する人為的な働き掛け
は、「水やり」や「スイッチオン動作」に限らない。人
工観葉植物1に声を掛けたり、光を照射したり、振動を
与えたり等といった様々な人為的な働きかけを採用する
ことが可能である。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、以下の
ような効果が発揮される。請求項1記載の発明では、人
工観葉植物に人為的な働き掛けをすることにより状態が
変化するようにした。この働き掛けによる状態の変化と
しては、芳香を放つことを採用している。つまり、この
人工観葉植物に芳香剤としての機能を兼ね備えさせるよ
うにしている。更には、この人工観葉植物を例えば動物
等を象った造形物とし、更なる面白みが得られるように
している。このため、長期にわたって放置しても枯れる
ことが無く且つ虫が付いたりすることもないといった人
工観葉植物の利点を維持しながら、人が「水やり」をす
る等といった人為的な働き掛けをすることで芳香機能を
発揮し、人が飽きることのない人工観葉植物を得ること
ができる。言い換えると、管理が容易であるといった人
工観葉植物の実用的な面でのメリットと、従来の人工観
葉植物では得られなかった面白みや人の心を和ませると
いった天然観葉植物に特有のメリットとを併せ持った観
葉植物を実現することができる。
【0062】請求項2及び3記載の発明では、芳香剤が
芳香を放つための構成を特定している。つまり、請求項
2記載の発明では、人為的な働き掛けとして鉢部分の内
部に水を入れることを採用している。一方、請求項3記
載の発明では、人為的な働き掛けとして電気ヒータのス
イッチをオンすることを採用している。特に、従来で
は、人工観葉植物に「水やり」をするといった思想は全
く無かったが、請求項2記載の発明では、恰も天然観葉
植物に「水やり」をするかの如く人工観葉植物に働き掛
けることによって、この人工観葉植物に変化(芳香を放
つこと)を起こさせることができる。このため、これま
でになかった観葉植物を実現することができるのであ
る。また、これら発明では、人為的な働き掛けに対する
反応として人工観葉植物が芳香を放つので、アロマテラ
ピ効果により人の心を和らげ室内の快適性を高めること
ができる。
【0063】請求項4及び5記載の発明では、疑似植物
部分が象っている造形物を生物や空想物に特定してい
る。このため、疑似植物部分を具体化できて、人工観葉
植物の実用性の向上を図ることができる。また、空間内
雰囲気の演出効果の更なる向上を図ることもできる。
【0064】請求項6記載の発明では、請求項1が人為
的な働き掛けに対する反応として芳香を放つものであっ
たのに代えて、消臭機能を発揮するものとしている。こ
のため、上述した請求項1記載の発明と同様に、人工観
葉植物のメリットと、天然観葉植物のメリットとを併せ
持った観葉植物を実現することができる。また、本発明
の人工観葉植物によれば室内の異臭の除去を行うことも
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る人工観葉植物の外観図で
ある。
【図2】疑似植物部分の基材を示す図である。
【図3】基材への疑似葉の取り付け動作を説明するため
の図である。
【図4】ブロー成形後の基材の断面形状を示す図であ
る。
【図5】鉢部分を示す図である。
【図6】第2の実施形態に係る人工観葉植物の外観図で
ある。
【符号の説明】
1 人工観葉植物 2 疑似植物部分 22 疑似葉(疑似植物) 3 鉢部分 5 吸水性ポリマ(芳香剤) 8 電気ヒータ 82 スイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 疑似植物により造形物に形造られた疑似
    植物部分と、 この疑似植物部分が植え込まれているように取り付けら
    れる鉢部分とを備え、 上記鉢部分には、人為的な働き掛けにより芳香を放つ芳
    香剤が設けられていることを特徴とする人工観葉植物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の人工観葉植物において、 芳香剤は、水が供給されると吸水し、自然蒸発に伴って
    芳香を放つものであって、鉢部分の内部に入れられてお
    り、 人為的な働き掛けは、上記鉢部分の内部に水を入れるこ
    とである人工観葉植物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の人工観葉植物において、 芳香剤は、加熱により芳香を放つものであって、鉢部分
    の内部に入れられている一方、 鉢部分には電気ヒータが備えられており、 人為的な働き掛けは、上記電気ヒータのスイッチをオン
    することである人工観葉植物。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の人工観葉植物において、 疑似植物部分は生物を象ったものであることを特徴とす
    る人工観葉植物。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の人工観葉植物において、 疑似植物部分は空想物を象ったものであることを特徴と
    する人工観葉植物。
  6. 【請求項6】 疑似植物により造形物に形造られた疑似
    植物部分と、 この疑似植物部分が植え込まれているように取り付けら
    れる鉢部分とを備え、 上記鉢部分には、人為的な働き掛けにより消臭機能を発
    揮する消臭剤が設けられていることを特徴とする人工観
    葉植物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005126393A (ja) * 2003-10-27 2005-05-19 Dainippon Jochugiku Co Ltd 放香防虫製品

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