JP2000175815A - 豆類の煮炊き篭 - Google Patents
豆類の煮炊き篭Info
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Abstract
も良質の熟成状態を得られるようにする。 【解決手段】多孔板(11)から断面ほぼU字型に造形
された篭本体(A)と、同じく多孔板(29)から対応
的な円盤型に造形された落し蓋(B)とを備え、篭本体
(A)の底面から複数の蓄熱棒(28)をその全体的な
放射対称分布型に、且つ篭本体(A)の深さ(d)より
も背低い垂立長さ(H3)として上向き一体的に突設す
るか、又は/及び落し蓋(B)の板面から複数の蓄熱棒
(40)をやはり全体的な放射対称分布型に、且つ篭本
体(A)の深さ(d)よりも背低い垂立長さ(H4)と
して下向きに突設した。
Description
篭に関する。
る水洗いした豆を、熱湯の良く透過する金網製の煮炊き
篭に収容させた上、これを煮釜内での加水状態に保っ
て、第1次的に煮炊きし、その一旦沸騰するや否や、餡
の色調や風味の妨げとなる有機物並びに無機物を除くた
め、所謂渋切り(アク抜き)を行なっている。その煮汁
は廃棄されることもあれば、赤飯などの着色剤として活
用されることもある。
て、再度2次的に煮炊きし、その豆が指先でも抵抗なく
潰れる程度の膨軟状態に熟成した頃合いを見て、加熱を
止め、そのまま放置することにより、蒸らしている。
は高品質の餡を製造する上で非常に重要であり、経験則
上煮炊き完了後の加熱を止めた想定時に、豆の上面と同
一レベルか又はこれよりも僅かに多く水の残る程度が、
最も好適であると言われているけれども、その加水量を
終始過不足なく調整維持することは、実際上至難の業で
あり、豆の種類や老化度なども関係するため、豊富な経
験と多大の気苦労を要する。
流が悪く、加熱ムラを生ずるため、豆の全体として均等
に軟らかく膨潤した熟成状態を得ることができない。
き作用中に豆の踊り現象を生じ、表皮が破れて、所謂ゴ
ウ(豆の中身)が露出してしまい、餡の風味を阻害す
る。特に、粒餡では腹切れと称して、致命的なものにな
る。
とすれば、それだけ豆の表皮まで軟らかくなる所要時間
が長くなり、その熱量をいたづらに多く消費するほか、
製餡上の量産効果を最大限に発揮させることもできなく
なる。
豆類の煮炊き篭として、先に実公平7−7752号を提
案し、その実施事業化により相当の成果を収めることが
できた。
意研究を重ねた結果によれば、上記公知考案の場合一旦
渋切り(アク抜き)した後の第2次的な煮炊き中には、
その所期する効果を殆んど問題なく達成できるけれど
も、落し蓋(23)が煮炊き開始当初から豆類(M)の
上面全体へ接触する載置状態として使用されるようにな
っているため、その第1次的な煮炊き中豆粒の自由な動
きが制限されて、これに作用する熱湯の対流が悪く、そ
の豆類(M)の全体を均一に効率良く加熱することが困
難であり、未だいたづらに多くの熱量を要することも判
明した。
の更なる改良を企図しており、そのための構成上多孔板
から一定深さの断面ほぼU字型に造形された篭本体と、
その内部へ落し込み使用されるほぼ同一平面形状の落し
蓋とを備え、上記落し蓋を熱湯の対流によって遊動せ
ず、且つ豆類の上面に接触しつつも、その豆類の経時的
な膨軟作用に追従して昇降し得る重量として、多孔板と
その周縁部に付属するウエイトリングとから形作った豆
類の煮炊き篭において、
の全体的な放射対称分布型に且つ篭本体の深さよりも背
低い垂立長さとして上向き一体的に突出させるか、又は
/及び上記落し蓋の板面から複数の蓄熱棒を、篭本体側
の上記蓄熱棒と干渉しない全体的な放射対称分布型に且
つやはり篭本体の深さよりも背低い垂立長さとして下向
きに突出させたことを特徴とするものである。
を説明すると、図1〜7はその煮炊き篭の基本実施形態
を示しており、(A)は一定の内径(s)(例えば約4
15mm)と深さ(d)(例えば約208mm)を備え
た断面ぼほU字型の篭本体であって、ステンレス鋼(S
US304)などの発錆しないパンチングメタルや金
網、耐熱合成樹脂のメッシュスクリーン、その他の多孔
板(11)から造形されている。その篭本体(A)の円
形な胴面とフラットな底面に、豆粒よりも径小な貫通孔
(12)の多数が開口分布しているのである。
1)を包囲するために、やはりステンレス鋼などの発錆
しないフラットバーから枠組み一体化された骨組であっ
て、その具体的には篭本体(A)の開口エッジ補強リン
グ(14)と、同じく胴面と底面とのコーナー補強リン
グ(15)と、その平行な両リング(14)(15)の
上下相互間を仕切る如く、一定間隔おきに垂立する複数
の胴面補強リブ(16)と、更に上記コーナー補強リン
グ(15)の円形内部を仕切る如く、その中心部での交
叉する全体的な放射対称形態に配列設置された複数の底
面補強リブ(17)とを備え、篭本体(A)の歪み変形
するおそれを防止して、後述の落し蓋と正しく整合し得
る状態に保つ。
3)を形作る開口エッジ補強リング(14)へ、その篭
本体(A)の直径線を挟む対称な一対づつとして切り欠
かれた合計4個の把手受け止め用凹段面であり、その各
凹段面(18)の上記直径線へ接近する偏倚位置には、
把手用軸受け管(19)が部分的に固着一体化されてい
る。
ネル型に曲成された把手の向かい合う一対であり、その
各個の切り離し両端部が内向く水平な一対の枢軸(2
1)として、上記軸受け管(19)へ起伏的な回動自在
に差し込まれている。
(A)への内向きに伏倒させた場合、その何れも上記開
口エッジ補強リング(14)の凹段面(18)によっ
て、ほぼ水平状態に受け止め保持されるようになってお
り、その結果篭本体(A)の複数を安定良く積み重ねる
ことも可能である。
ング(14)には、向かい合う一対の把手(20)が起
伏的な回動自在に枢着されているため、これにチェンブ
ロックなどの吊り具(図示省略)を係止させることによ
り、その篭本体(A)を後述する煮釜の内部に対して、
機械的に吊り降ろし又は吊り揚げることができ、豆類
(M)の煮炊き作業を安全に能率良く行なえる。
をなす底面補強リブ(17)の交叉点から、その篭本体
(A)の深さ(d)とほぼ同じ垂立長さ(H1)(例え
ば約202mm)だけ上向き一体的に突出された多孔芯
筒であり、後述する落し蓋の円滑な昇降ガイド作用を営
なみ、その振れ動き傾斜することを防止すると共に、篭
本体(A)の中心部にも熱湯を導入させて、その豆類
(M)の煮炊き作用に所謂盲点を生成しないようになっ
ている。
4において、(23)は1本の金属丸線から上記篭本体
(A)の深さ(d)よりも背高い垂立長さ(H2)(例
えば約237mm)の倒立U字型に折り曲げられた支柱
であり、その切り離し両端部が外向きに張り出す水平な
一対の取付け座(24)として、上記篭本体(A)の底
面補強リブ(17)へ差し込み状態に固着一体化されて
いる。
として、その周囲へ円筒型に巻き付け一体化された多孔
板であり、上記篭本体(A)の多孔板(11)と同じ材
料から成るが、これは篭本体(A)の深さ(d)とほぼ
同じ垂立長さ(H1)(例えば約202mm)の断面倒
立U字型として、その円形な胴面のみならず、フラット
な上面にも多数の貫通孔(26)が開口分布している。
(23)とこれに巻き付けられた多孔板(25)との何
れも倒立U字型として、その底無し形態にあるため、上
記篭本体(A)の中心部にも熱湯を自由自在に導入させ
ることができ、その豆類(M)への対流を促進させ得る
ことになる。
3)は篭本体(A)の深さ(d)よりも背高く、その円
弧状の上端部がこれに巻き付けられた多孔板(25)か
ら露出しているため、ここを落し蓋用ガイド芯(27)
として、後述の落し蓋を篭本体(A)の内部へ自づと正
しく円滑に落し込むこともできるのである。
から全体的な放射対称分布型に、且つその篭本体(A)
の深さ(d)よりも背低い垂立長さ(H3)(例えば約
100mm)として上向き一体的に突設された複数の蓄
熱棒であり、その何れもステンレス鋼やその他の熱しや
すく冷めやすい金属の丸棒から成るため、豆類(M)を
傷付けるおそれがない。
の骨組(13)をなす上記底面補強リブ(17)が、そ
の交叉する中心部から放射対称型に派生する合計6個と
して配列設置されている関係上、その各個のほぼ中間部
へ固着一体化した蓄熱棒(28)の合計6個を示してお
り、そのP.C.D(Pitch Circle Diameter)(P1)
は約215mmであるが、篭本体(A)の内部へ全体的
なほぼ均一の点在分布状態に配置される限り、その蓄熱
棒(28)の個数はこれを6個以外に増減することがで
きる。
8)の直径(D1)を例えば約12mmとして、その複
数の悉く同一に設定しているが、その直径(D1)を篭
本体(A)に対する配置個所との関係から、適当に相違
変化させても良い。
落し込み使用される別個な落し蓋であり、その篭本体
(A)の多孔板(11)と同じ材料の多孔板(29)か
ら、一定の外径(D2)(例えば約412mm)を有す
る円盤型に作成されている。(30)はその多孔板(2
9)に分布する多数の貫通孔であり、豆粒よりも径小に
開口していることは言うまでもない。
を裏打ち状態に支持するための骨組であって、上記篭本
体(A)の骨組(13)と同じ材料のフラットバーから
成り、縁取り補強リング(32)と、その円形内部を仕
切る如く、中心部での交叉する全体的な放射対称形態に
配列設置された複数の板面補強リブ(33)とを備えて
いる。
は向かい合う一対の把手取付けリブ(34)として平行
に配列されており、その各個には一対づつの把手用軸受
けサドル(35)が上方から固着一体化されている。
型に曲成された把手の向かい合う一対であり、その各個
の切り離し両端部が外向く一対又は連続する1本の水平
な枢軸(37)として、上記軸受けサドル(35)へ起
伏的な回動自在に差し込まれている。そのため、上記篭
本体(A)と同じく、落し蓋(B)の把手(36)にも
チェンブロックなどの吊り具を係止させ、これを篭本体
(A)の内部に対して、機械的に便利良く落し込み又は
吊り出すことができる。
(31)をなす縁取り補強リング(32)へ、その下方
から多孔板(29)の挟み付け状態に固着一体化された
ウエイトリングであって、ステンレス鋼などの断面四角
形なフラットバーから成り、これによって落し蓋(B)
が篭本体(A)への落し込み使用中、熱湯の対流を受け
るも遊動せず、且つ豆類(M)の2次的な煮炊き中に
は、その豆類(M)の上面と接触状態を保ち、それにも
拘らず豆類(M)の経時的な膨軟作用を妨げず、その膨
軟作用に自づと追従して昇降し得る一定の重量が付与さ
れているのである。
す板面補強リブ(33)の交叉点に開口形成された芯筒
受け入れ口であって、上記篭本体(A)側における多孔
芯筒(22)の外径とほぼ同じ内径(例えば約75m
m)を備え、上記落し蓋(B)をその芯筒受け入れ口
(39)により、篭本体(A)側の多孔芯筒(22)へ
自づと正確に落し込むことができ、その使用中における
落し蓋(B)の円滑な昇降作用を発揮させ得るようにな
っている。
本体(A)側の蓄熱棒(28)と干渉しない全体的な放
射対称分布型に、且つやはり篭本体(A)の深さ(d)
よりも背低い垂立長さ(H4)(例えば約100mm)
として下向き一体的に突設された複数の蓄熱棒であり、
上記篭本体(A)側の蓄熱棒(28)と同じ材料の丸棒
から成る。
の骨組(31)をなす上記板面補強リブ(33)が、そ
の交叉する中心部から放射対称型に派出する合計4個と
して配列設置されている関係上、その各個の派出先端部
付近へ固着一体化した蓄熱棒(40)の合計4個を示し
ており、そのP.C.D(P2)を上記篭本体(A)側
の蓄熱棒(28)におけるそれよりも大きく、約312
mmに設定しているが、これも篭本体(A)の内部へ全
体的なほぼ均一の点在分布状態として、その篭本体
(A)側の蓄熱棒(28)と位相変化する関係に配置さ
れる限り、その蓄熱棒(40)の個数を4個以外に増減
しても良い。
蓄熱棒(40)も、その直径(D3)を約12mmとし
て、その複数の悉く同一に寸法化しているが、篭本体
(A)側の蓄熱棒(28)につき上記した趣旨と同じ
く、これを適当に相違変化させることができる。
(A)側と落し蓋(B)側との双方から、複数づつの蓄
熱棒(28)(40)が互いに逆向きとして垂立されて
いるため、豆類(M)の1次的な煮炊き中には勿論のこ
と、その渋切り(アク抜き)後の2次的な煮炊き中に、
落し蓋(B)が豆類(M)の膨軟作用を受けて追従的に
上昇するも、その落し蓋(B)から下向きに突出する蓄
熱棒(40)と、篭本体(A)から上向きに突出する蓄
熱棒(28)との放熱作用によって、豆類(M)の全体
を速やかに効率良く且つムラなく加熱することができる
のである。
側との相互間において、その蓄熱棒(28)(40)の
個数のみならず、垂立長さ(H3)(H4)又は/及び
直径(D1)(D3)を相違変化させても良い。
2)と、落し蓋(B)側の芯筒受け入れ口(39)とを
省略して、その落し蓋(B)を上記ウエイトリング(3
8)により篭本体(A)の内周面に沿い昇降させ得るよ
うに定めると共に、篭本体(A)と落し蓋(B)におけ
る双方の中心部からも、上記蓄熱棒(28)(40)を
一体的に突出させることができる。
し蓋(B)を上記蓄熱棒(28)(40)により豆類
(M)の上面から浮上する設置高さに保ち、その豆粒の
自由な動きを許容でき、これへの対流を促進させて、豆
類(M)の全体をムラなく高効率に加熱し得る限りで
は、図8、9の変形実施形態から例示されるように、そ
の篭本体(A)側の蓄熱棒(28)を省略して、落し蓋
(B)側からのみ好ましくは伸縮自由な蓄熱棒(40)
の複数を、やはり放射対称分布型として下向きに突出さ
せても良く、逆に落し蓋(B)側の蓄熱棒(40)を省
略し、篭本体(A)の底面からのみ上向く蓄熱棒(2
8)の複数を突設するにとどめてもさしつかえない。
上記基本実施形態と実質的に同一であるため、その図
8、9に図1〜7との対応符号を記入するにとどめて、
その詳細な説明を省略する。
て、豆類(M)の煮炊き作業法を説明すると、その水洗
いした豆類(M)の一定単位量を煮炊き篭の篭本体
(A)内へ収容させるのであるが、その単位量としては
図10、11から示唆される通り、豆類(M)の上面が
篭本体(A)の底面から上向きに突出する蓄熱棒(2
8)の垂立長さ(H3)よりも浅く、その上面から落し
蓋(B)の浮上する設置状態に保って、豆粒の自由な動
きを許すように定める。
08mmの深さ(d)を備えた上記篭本体(A)内へ、
約7.5kgの小豆を収容させた場合、その収容量が篭
本体(A)の底面から約60mmの高さとなり、約10
0mmの垂立長さ(H3)を有する蓄熱棒(28)より
も背低い状態に保たれる。
体(A)を、図10のように煮釜(41)の内部へ吊り
降ろす。この点、図10は蒸気によって加熱される煮釜
(41)を示しており、(42)はその煮釜(41)を
包囲する蒸気ジャケットであって、その底面からは蒸気
供給口筒(43)とドレン口筒(44)との一対が垂下
されていると共に、その蒸気供給口筒(43)には蒸気
供給管(45)が連通接続されている。
から連続的に垂下された渋切り(アク抜き)用の排水口
筒を示しているが、ここから煮釜(41)の内部へ給水
することもできる。(47)は煮釜(41)の据付け脚
である。尚、上記煮釜(41)としては図示のような蒸
気式のみに限らず、ガズバーナーでの直火式や誘導加熱
コイルによる電磁式などを採用しても勿論良い。
部へ1個のみならず、図10のように複数の積み重ね状
態として使用することもでき、その際篭本体(A)の把
手(20)が上記の通り、その内向きの水平状態に受け
止め保持されることは、篭本体(A)の安定な積み重ね
使用に役立つ。
設置された篭本体(A)に対しては、引続き落し蓋
(B)を落し込みセットし、篭本体(A)の蓄熱棒(2
8)又は/及び落し蓋(B)の蓄熱棒(40)によっ
て、豆類(M)の上面から浮上した状態に保ち、その豆
類(M)の上面よりも高レベル(L−L)となる水を煮
釜(41)内へ供給し、第1次的に煮炊き作用する。
部には篭本体(A)側の蓄熱棒(28)と落し蓋(B)
側の蓄熱棒(40)が複数づつ垂立しており、その豆類
(M)の上面には落し蓋(B)が接触していないため、
豆粒は自由に動き、その対流の促進作用と蓄熱棒(2
8)(40)の放熱作用により、豆類(M)の全体をム
ラなく、且つ短時間での効率良く加熱することができ
る。
加熱を止めて、煮釜(41)から煮汁を排出することに
より、渋切り(アク抜き)し、新らたな加水をやはり豆
類(M)の上面に気遣うことなく、これよりも相当高レ
ベル(L−L)として煮釜(41)内へ供給し、第1次
的な煮炊き作業時と同様にして、引続き第2次的に煮炊
きするのである。
に蒸発して、その水面が低レベルに沈下することとな
り、これと相対する如く豆類(M)は吸水作用により、
徐々に軟らかく膨潤変化して、その体積が約3〜5倍に
嵩張ることとなるため、その過程では落し蓋(B)が図
11から図12のように、豆類(M)の上面と接触状態
を保って追従的に上昇する。
豆類(M)の踊り現象やこれに伴なうゴウの露出を、そ
の落し蓋(B)によって確実に防止でき、しかもこれか
ら下向きに突出する蓄熱棒(40)と、上記篭本体
(A)から上向きに突出する蓄熱棒(28)との放熱作
用により、その蓄熱棒(28)(40)が図13のよう
なほぼ均一の点在分布状態に配置されていることとも相
俟って、豆類(M)の全体を短時間での効率良く、且つ
ムラなく均一に加熱できるのであり、優れた熟成状態に
仕上がる。
れた放熱作用が、周辺の豆粒に働くため、約97℃で炊
き上げることができ、その熱量のいたづらな消費も節約
し得るほか、完全沸騰での乱流によって、豆類(M)を
損傷したり、更には篭本体(A)から煮汁が吹きこぼれ
て、その周辺を汚損したりするおそれもない。
れる程度に熟成したならば、加熱を止めて、一定時間の
放置により蒸らし、適量の打ち水を施して、煮釜(4
1)から排水する一方、その煮釜(41)から上記篭本
体(A)を吊り揚げることより、熟成状態の豆類(M)
を取り出せば良い。これと相前後して、その篭本体
(A)から落し蓋(B)も取り出す。
1)から一定深さ(d)の断面ほぼU字型に造形された
篭本体(A)と、その内部へ落し込み使用されるほぼ同
一平面形状の落し蓋(B)とを備え、上記落し蓋(B)
を熱湯の対流によって遊動せず、且つ豆類(M)の上面
に接触しつつも、その豆類(M)の経時的な膨軟作用に
追従して昇降し得る重量として、多孔板(29)とその
周縁部に付属するウエイトリング(38)とから形作っ
た豆類(M)の煮炊き篭において、
(28)を、その全体的な放射対称分布型に且つ篭本体
(A)の深さ(d)よりも背低い垂立長さ(H3)とし
て上向き一体的に突出させるか、又は/及び上記落し蓋
(B)の板面から複数の蓄熱棒(40)を、篭本体
(A)側の上記蓄熱棒(28)と干渉しない全体的な放
射対称分布型に且つやはり篭本体(A)の深さ(d)よ
りも背低い垂立長さ(H4)として下向きに突出させて
あるため、冒頭に述べた従来技術の課題を確実に改良で
きる効果がある。
蓄熱棒(28)(40)が全体的な放射対称分布型とし
て、且つ篭本体(A)の深さ(d)よりも背低く垂立し
ているため、これらの放熱作用により、豆類(M)の全
体をその煮炊き中の終始効率良く、しかもムラなく均一
に加熱することができ、熱量のいたづらな消費を節約し
得るのである。
時には、落し蓋(B)が蓄熱棒(28)(40)によっ
て、その豆類(M)の上面から浮上する設置状態に保た
れるため、豆粒が自由自在に動き、その対流作用の促進
によって、短時間での効果的な加熱状態を得ることがで
きる。
落し蓋(B)が豆類(M)の経時的な膨軟作用に追従し
て上昇し、その豆類(M)の上面と接触状態を維持する
ため、豆類(M)の踊り現象とこれに伴なうゴウの露出
が起らず、しかも熱効率良く全体的に均一な熟成状態を
自づと達成できるのであり、実用性に著しく優れる。
図である。
図である。
面図である。
面図である。
ある。
ある。
Claims (5)
- 【請求項1】多孔板(11)から一定深さ(d)の断面
ほぼU字型に造形された篭本体(A)と、その内部へ落
し込み使用されるほぼ同一平面形状の落し蓋(B)とを
備え、 上記落し蓋(B)を熱湯の対流によって遊動せず、且つ
豆類(M)の上面に接触しつつも、その豆類(M)の経
時的な膨軟作用に追従して昇降し得る重量として、多孔
板(29)とその周縁部に付属するウエイトリング(3
8)とから形作った豆類(M)の煮炊き篭において、 上記篭本体(A)の底面から複数の蓄熱棒(28)を、
その全体的な放射対称分布型に且つ篭本体(A)の深さ
(d)よりも背低い垂立長さ(H3)として上向き一体
的に突出させるか、又は/及び上記落し蓋(B)の板面
から複数の蓄熱棒(40)を、篭本体(A)側の上記蓄
熱棒(28)と干渉しない全体的な放射対称分布型に且
つやはり篭本体(A)の深さ(d)よりも背低い垂立長
さ(H4)として下向きに突出させたことを特徴とする
豆類の煮炊き篭。 - 【請求項2】篭本体(A)へ多孔板(11)の骨組(1
3)となる底面補強リブ(17)の複数を放射対称形態
に配列設置すると共に、その底面補強リブ(17)へ悉
く同じ垂立長さ(H3)の蓄熱棒(28)を固着したこ
とを特徴とする請求項1記載の豆類の煮炊き篭。 - 【請求項3】落し蓋(B)へ多孔板(29)の骨組(3
1)となる板面補強リブ(33)の複数を放射対称形態
に配列設置すると共に、その板面補強リブ(33)へ悉
く同じ垂立長さ(H4)の蓄熱棒(40)を固着したこ
とを特徴とする請求項1記載の豆類の煮炊き篭。 - 【請求項4】蓄熱棒(28)(40)をステンレス鋼や
その他の熱しやすく冷めやすい金属の丸棒とし、その垂
立長さ(H3)(H4)又は/及び直径(D1)(D
3)を篭本体(A)側と落し蓋(B)側との相互間にお
いて変化させたことを特徴とする請求項1記載の豆類の
煮炊き篭。 - 【請求項5】篭本体(A)の底面中央部から底無しの多
孔芯筒(22)を、その篭本体(A)の深さ(d)とほ
ぼ同じ垂立長さ(H1)として上向き一体的に突出させ
る一方、その多孔芯筒(22)の受け入れ口(39)を
落し蓋(B)の中央部に貫通形成することにより、その
落し蓋(B)が上記多孔芯筒(22)に沿って昇降し得
るように定めたことを特徴とする請求項1記載の豆類の
煮炊き篭。
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Family Applications (1)
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JP10356683A Expired - Lifetime JP3022534B1 (ja) | 1998-12-15 | 1998-12-15 | 豆類の煮炊き篭 |
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JP (1) | JP3022534B1 (ja) |
-
1998
- 1998-12-15 JP JP10356683A patent/JP3022534B1/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3022534B1 (ja) | 2000-03-21 |
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