JP2000174654A - 無線通信装置 - Google Patents

無線通信装置

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JP2000174654A
JP2000174654A JP10344517A JP34451798A JP2000174654A JP 2000174654 A JP2000174654 A JP 2000174654A JP 10344517 A JP10344517 A JP 10344517A JP 34451798 A JP34451798 A JP 34451798A JP 2000174654 A JP2000174654 A JP 2000174654A
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wireless communication
communication device
control unit
unit
antenna
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Kiwa Terajima
喜和 寺島
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Nippon Signal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】無線通信の基地局として用いられる無線通信装
置について、道路空間等を有効に利用できる低コストで
保守性に優れた無線通信装置を提供する。 【解決手段】本発明の無線通信装置は、歩行者等の携帯
する無線機器Mとの交信を行うアンテナ部及び制御部2
等が、腰掛けることのできる座面4Aを有したベンチ等
の形態を持つ筐体4に取り付けられ、該筐体4が地上に
設置されて構成される。かかる無線通信装置は、無線基
地局として機能するとともに、歩行者等に対する休憩の
ための場所を提供するものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信の基地局
として用いられる無線通信装置に関し、特に、道路空間
を有効に利用するようにした無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、無線通信は、公衆通信における
電話、テレビの中継網や、公共機関の通信網など、電気
通信の基幹伝送路として重要な役割を果たしてきた。例
えば、無線公衆通信では、複数の基地局が通信エリア内
に配置され、各基地局は公衆通信網との接続を行う中央
局に繋がれていて、利用者の携帯する通信端末等とその
近くに位置する基地局との間で無線信号が交信されるこ
とにより、中央局及び公衆通信網を介して各種の情報通
信が行われる。
【0003】上記の無線基地局として使用される従来の
無線通信装置には、例えば、電柱に取り付けられるもの
や、建造物(ビルや電話ボックス等)の高い位置に取り
付けられるものなどが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
無線通信装置では、その設置場所が比較的高い位置とな
るため、落下防止対策が必要となり高コストになってし
まうという欠点があった。また、高い位置に設置された
無線通信装置は、保守作業も容易ではなかった。
【0005】ところで、近年、都市部においては街の景
観を考慮し道路空間を適正利用するために、電柱の設置
が抑制されつつあり、電柱などに代わる新たな電線・電
話線等の収容空間として、道路地下に共同溝を埋設する
施策が進められている。このため、基地局の設置場所の
1つとして有用であった電柱に従来の無線通信装置を取
り付けることが難しくなってきた。社会的な情報インフ
ラストラクチュアとして位置付けられる無線通信の基地
局は、道路空間等を有効に利用するためにも、歩行者の
通行の妨げになることなく、空間的にも役に立つ設置物
であることが望まれる。
【0006】既存の道路空間に存在する上記のような設
置物の1つとして、例えば歩行者が休憩するためのベン
チ等が挙げられる。高齢化社会に伴い歩行に困難を感じ
る高齢者が増加しているため、ベンチ等の設置に対する
ニーズが高まりつつある。そこで、ベンチ等としての機
能を兼ね備えた無線通信装置を道路空間等に設置するこ
とは、高齢化社会をも考慮した新たな無線基地局として
有益であると考えられる。また、このような無線通信装
置は、地上等の低い位置に設置されることになるため、
落下防止対策も不用となる。本発明は上記の点に着目し
てなされたもので、道路空間等を有効に利用できる低コ
ストで保守性に優れた無線通信装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の無線通信装置は、無線信号の送信処理及び
受信処理の少なくとも一方を行う通信手段と、腰掛ける
ことの可能な座面を有し、前記通信手段が取り付けら
れ、かつ、地上に設置される筐体と、を備えて構成され
るものである。かかる構成の無線通信装置は、歩行者等
の携帯する無線機器と通信手段との間で無線信号の送信
若しくは受信、または送受信を行う無線基地局として利
用されるとともに、その筐体が座面を有することで、歩
行者等が休憩するための椅子やベンチ等としても利用さ
れる。
【0008】また、上記の無線通信装置は、外部からの
光を電力に変換する光電変換部を有し、該光電変換部で
発生した電力を前記通信手段に供給する電源手段を備え
て構成されてもよい。かかる構成により、通信手段を駆
動する電力の一部または全部が、外部からの光を利用し
て電源手段の光電変換部で得られるようになる。
【0009】さらに、上記の無線通信装置について、通
信手段は、無線信号の送信及び受信の少なくとも一方を
行うアンテナ部と、該アンテナ部を介して交信される信
号を制御する制御部と、を備えるようにしてもよい。か
かる構成では、制御部による信号制御の下で、アンテナ
部から外部に無線信号が送信され、若しくは外部からの
無線信号がアンテナ部で受信され、または無線信号の送
受信の両方がアンテナ部で行われるようになる。
【0010】加えて、前記通信手段の具体的な構成とし
て、前記アンテナ部及び前記制御部が、前記筐体にそれ
ぞれ取り付けられるようにしてもよい。あるいは、前記
アンテナ部が前記筐体に取り付けられ、前記制御部が地
下に埋設されるようにしても構わない。
【0011】さらに、上記埋設された制御部について
は、地下に埋設されたケーブルを着脱可能に接続するコ
ネクタと、前記ケーブルの接続状態に基づいて、盗難が
発生したか否かを検出する盗難検出回路と、を備えるよ
うにしてもよい。かかる構成とすることで、本装置が設
置場所から持ち去られるといった盗難の発生が、地下に
埋設されたケーブルとコネクタとの接続状態を基に盗難
検出回路によって検出されるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、第1の実施形態に係る無線
通信装置の外観を示す斜視図である。また、図2は、図
1の無線通信装置の基本構成を示す機能ブロック図であ
る。図において、本無線通信装置は、例えば、通信手段
としてのアンテナ部1及び制御部2と、電源手段として
の電源部3と、それら各部が取り付けられる筐体4と、
から構成される。
【0013】アンテナ部1は、例えば、筐体4の側面等
に取り付けられた複数のアンテナ1Aと、各アンテナ1
Aが接続されるジェネレータ/レシーバ1Bとから構成
される。各アンテナ1Aは、ジェネレータ/レシーバ1
Bからの信号に従って無線信号を外部に送信するととも
に、外部からの無線信号を受信してジェネレータ/レシ
ーバ1Bに出力する。ジェネレータ/レシーバ1Bは、
制御部2から送られるデジタル信号をアナログ信号に変
換して各アンテナ1Aに送出する。このアナログ信号
は、各アンテナ1Aから電磁波として放出されたとき
に、歩行者等の携帯する無線機器Mで受信可能となるよ
うな信号である。また、ジェネレータ/レシーバ1B
は、各アンテナ1Aから出力されるアナログ信号を、制
御部2が受け取ることのできるデジタル信号に変換して
制御部2に送出する。なお、歩行者等の携帯する無線機
器Mは、無線通信機能を備えた公知の各種機器とするこ
とが可能であり、その一例として、図1には赤外線通信
機能を備えた杖が示してある。
【0014】制御部2は、例えば、プロセッサ2Aと、
メモリ2Bとから構成され、信号の変換・加工処理及び
本装置の起動・停止処理などを行う。プロセッサ2A
は、メモリ2Bに記憶されたデータから歩行者等の無線
機器Mに送信すべきデータを抽出し、そのデータをジェ
ネレータ/レシーバ1Bが受け取ることのできるデジタ
ル信号に変換してアンテナ部1に出力する。また、この
プロセッサ2Aは、ジェネレータ/レシーバ1Bから送
られるデジタル信号に基づいて、歩行者側から発信され
た情報の識別処理を行うことも可能である。メモリ2B
には、プロセッサ2Aで実行される処理プログラム及び
各種データ等が記憶されている。
【0015】電源部3は、例えば、太陽電池パネル3A
と、蓄電池3Bとから構成される。太陽電池パネル3A
は、筐体4の上部外面など、外光を受光しやすい位置に
設置され、受光した外光を電力に変換する一般的な太陽
電池が複数配列されたパネルである。蓄電池3Bは、太
陽電池パネル3Aで発生した電力を蓄えておくことが可
能であり、その電力を制御部2に供給するものである。
なお、ここでは、電源部3からの電力が制御部2を介し
てアンテナ部1のジェネレータ/レシーバ1Bにも供給
されるものとする。
【0016】筐体4は、例えば、椅子やベンチ等の形
状、機能及び外観を呈し、歩行者等が腰掛けることので
きる座面4Aを備えている。具体的には、地面から人間
の膝下と同程度の高さ(40cmから1m程度)の位置
に、人間が座れる広さ(30cm×30cm平方程度の領域
を含む)の水平面又は曲面からなる座面4Aを有し、該
座面4A及びその上方に、座ることを阻害するような突
起物等がなく、人間の体重(少なくとも100kg)程度
の重量では損傷しないような筐体4とするのが好まし
い。この筐体4には、前述したように側面等の所定の位
置に各アンテナ1A及び太陽電池パネル3Aがそれぞれ
配置され、内部には制御部2及び蓄電池3Bが取り付け
られている。上記の筐体4は、公道、公道隣接地、公
園、その他の公共スペースに設置され、無線通信の基地
局として機能するとともに、歩行者等が休憩するための
椅子やベンチなどとしても機能する。
【0017】上記のような構成の無線通信装置では、太
陽電池パネル3Aが外光を受けて電力を発生し、その電
力が蓄電池3Bに一旦蓄えられた後に制御部2及びアン
テナ部1に供給される。なお、本装置を駆動するための
電力の一部または全部が、蓄電池3Bに蓄えられた電力
により供給されるものとする。
【0018】そして、例えば、赤外線通信機能付きの杖
(無線機器M)を持った歩行者が近づいてくると、その
杖から発信される赤外線信号(無線信号)が、アンテナ
部1のいずれかのアンテナ1Aで受信される。その受信
された赤外線信号は、ジェネレータ/レシーバ1Bでデ
ジタル信号に変換されて制御部2のプロセッサ2Aに送
られる。プロセッサ2Aは、アンテナ部1からの信号の
識別処理を実行して歩行者の接近を検知し、例えば、現
在位置案内や危険箇所警告等をその歩行者に対して行
う。
【0019】現在位置案内の具体例としては、プロセッ
サ2Aが現在位置に関するデータをメモリ2Bから抽出
し、その抽出されたデータが図示しない出力手段を介し
て音声情報や表示情報等として歩行者に案内されるよう
にすることができる。なお、上記の出力手段は、無線通
信装置側及び杖側(無線機器M)のいずれに設けられて
も構わない。ただし、杖側に設けられる場合には、現在
位置に関するデータがアンテナ部1を介して赤外線信号
として外部に送信され、その送信信号が無線機器Mで受
信され出力手段に送られるものとする。
【0020】このように第1の実施形態の無線通信装置
は、歩行者の携帯する無線機器Mと交信して現在位置の
案内等を行うことができるとともに、その筐体4が椅子
等の形態を有しているため、無線機器Mを携帯した歩行
者は勿論のこと携帯していない歩行者に対しても休憩の
ための場所を提供することができる。また、例えば故障
や劣化等によって無線通信機能が働かなくなったときに
は、従来の無線通信装置でば何の役にも立たないものに
なってしまうが、本装置では椅子等として歩行者の便利
に役立つことができる。従って、本無線通信装置の使用
により、道路空間を有効に利用し、かつ、高齢化をも考
慮した無線基地局を実現することが可能となる。さら
に、本無線通信装置は地上に設置されるため、従来のよ
うに落下防止対策を施す必要がなく、保守作業も容易に
行うことができる。
【0021】加えて、太陽電池を使用した電源部3を設
けたことにより、電力の供給に関しても利便性に優れた
無線通信装置を実現できる。特に、ベンチ形状の筐体4
としたときには、外光の受光面積を広く取ることができ
るため、より多くの電力を太陽電池パネル3Aによって
得ることが可能である。
【0022】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図3は、第2の実施形態の無線通信装置の基本
構成を示す機能ブロック図である。ただし、第1の実施
形態の構成と同一の部分には同一の符号を付して説明を
省略する。図3において、本無線通信装置は、アンテナ
部1の取り付けられた筐体4が地上に設置され、外部の
通信回線に接続された制御部2’が地下に埋設された構
成とする。また、ここでは装置各部に供給される電力が
外部電源によって与えられるものとする。
【0023】制御部2’は、第1の実施形態の場合と同
様のプロセッサ2A及びメモリ2Bに加えて、外部イン
ターフェース2Cが設けられている。この外部インター
フェース2Cは、通信回線とプロセッサ2Aを繋ぐ接続
インターフェースである。また、通信回線は、外部通信
網に接続する中央局と基地局とを繋ぐ回線であり、地下
の共同溝などに敷設されている。さらに、上記の制御部
2’は、外部電源に接続され、該外部電源からの電力が
制御部2’の各部及び地上のアンテナ部1に供給され
る。なお、ここでは本装置を駆動するための全電力が、
外部電源により供給されるものとしたが、第1の実施形
態の場合と同様に電源部3を設けて、駆動電力の一部を
太陽電池パネル3Aで発生した電力で賄うようにしても
よい。
【0024】かかる構成の無線通信装置では、外部電源
からの電力が制御部2及びアンテナ部1に供給され、装
置各部が駆動される。そして、無線機器Mを持った歩行
者が本装置の通信エリア内に入ると、その無線機器Mと
本装置との間で無線信号の交信が行われる。ここでは、
例えば無線機器Mを携帯電話等とした場合を考えると、
通信回線の先に接続された図示しない中央局から送られ
てくるデータが無線通信装置(基地局)から外部に発信
され歩行者の携帯電話で受信されるとともに、携帯電話
から発信されたデータが無線通信装置で受信され通信回
線を介して中央局に伝送される。
【0025】具体的には、無線通信装置から携帯電話に
データが伝送される場合、中央局からのデータが通信回
線を伝わり制御部2’の外部インターフェース2Cを介
してプロセッサ2Aに送られ、所定のデータ形式のデジ
タル信号に変換されて地上のアンテナ部1に送られる。
アンテナ部1では、制御部2’からの信号がジェネレー
タ/レシーバ1Bでアナログ信号に変換され、各アンテ
ナ1Aから外部に無線信号として発信される。そして、
この無線信号が歩行者の所持する携帯電話で受信され中
央局からのデータが伝達される。
【0026】一方、携帯電話から無線通信装置にデータ
が伝送される場合には、携帯電話から発信された無線信
号が、アンテナ部1のアンテナ1Aのいずれかで受信さ
れ、ジェネレータ/レシーバ1Bでデジタル信号に変換
されて、地下の制御部2’に送られる。制御部2’で
は、アンテナ部1からの信号がプロセッサ2Aで所定の
データ形式に変換された後、外部インターフェース2C
及び通信回線を介して中央局に送られる。
【0027】なお、プロセッサ2Aで実行される信号の
変換処理は、例えば、電気的信号波形の変換、パラレル
/シリアル変換、データパケットへの分割化若しくは他
のデータパケットとの重畳化、必要データの抽出若しく
は不要データの除去、暗号化、または、外部通信網の宛
先ID付与若しくは携帯機器MのID付与などが、必要
に応じて行われるものとする。また、ここでは上記の変
換処理をプロセッサ2Aで行うようにしたが、ジェネレ
ータ/レシーバ1Bで処理するようにしても構わない。
【0028】このように、第2の実施形態の無線通信装
置は、制御部2’を地下に埋設して、共同溝等に敷設さ
れた通信回線と接続させるようにしても、第1の実施形
態の場合の効果と同様に、歩行者の所持する無線機器M
と交信することができるとともに、歩行者に対して休憩
のための場所を提供することができる。
【0029】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。図4は、第3の実施形態に係る無線通信装置の
外観を示す斜視図である。また、図5は、図4の無線通
信装置の基本構成を示す機能ブロック図である。ただ
し、第1、2の実施形態の構成と同一の部分には同一の
符号を付して説明を省略する。図において、本無線通信
装置は、アンテナ部1’及び電源部3の取り付けられた
筐体4’が地上に設置され、制御部2”が地下に埋設さ
れた構成とする。
【0030】アンテナ部1’は、利用者向けアンテナ1
Aと、外部通信網向けアンテナ1A’と、ジェネレータ
/レシーバ1Bとから構成される。外部通信網向けアン
テナ1A’は、図示しない中央局との間で無線信号によ
りデータの交信を行うための送受信アンテナである。こ
の外部通信網向けアンテナ1A’で受信した中央局から
の信号は、ジェネレータ/レシーバ1Bでデジタル信号
に変換されて地下の制御部2”に送られる。また、制御
部2”から送られる中央局向けのデジタル信号が、ジェ
ネレータ/レシーバ1Bでアナログ信号に変換されて、
外部通信網向けアンテナ1A’から中央局に向けて発信
される。なお、利用者向けアンテナ1A及びジェネレー
タ/レシーバ1Bは、第1、2の実施形態で用いたアン
テナ1A及びジェネレータ/レシーバ1Bと同様であ
る。
【0031】制御部2”は、第1、2の実施形態の場合
と同様のプロセッサ2A及びメモリ2Bに加えて、盗難
検出回路2D及び盗難検出用ケーブル2Eを設けて構成
される。盗難検出回路2Dは、プロセッサ2Aと電気的
に接続されるとともに、例えば2つのコネクタcを介し
て盗難検出用ケーブル2Eが着脱可能に接続されてい
る。この盗難検出回路2Dは、盗難検出用ケーブル2E
とコネクタcの接続状態を監視して、盗難が発生したか
否かの検出を行うものである。盗難検出用ケーブル2E
としては、例えば電線または光ケーブル等を用いること
ができ、地中深くに埋設されているものとする。
【0032】なお、盗難検出回路2Dにおける盗難検出
は、例えば、盗難検出用ケーブル2Eが電線の場合に
は、2つのコネクタc間の短絡ループの切り離しを基に
行われ、また、光ケーブルの場合には、一方のコネクタ
c側から光ケーブルに送った光を他方のコネクタc側で
受光する光ループの切り離しを基に行われるものとす
る。
【0033】筐体4’は、例えば図4に示すように3つ
の椅子を連結した形態を有し、地上に設置されるものと
する。ここでは、各椅子の座面4A及び背もたれの表面
部分に電源部3の太陽電池パネル3Aが設けられ、各椅
子の連結部分に利用者向けアンテナ1A及び外部通信網
向けアンテナ1A’が配置されている。また、筐体4’
の内部には、アンテナ部1のジェネレータ/レシーバ1
B及び電源部3の蓄電池3Bが取り付けられているもの
とする。
【0034】上記のような構成の無線通信装置では、第
1の実施形態の場合と同様に、太陽電池パネル3Aで発
生した電力が、蓄電池3Bに一旦蓄えられた後に制御部
2”及びアンテナ部1’に供給される。この電力供給を
受けて駆動された本無線通信装置は、外部の中央局との
交信を随時行うとともに、無線機器Mを持った歩行者が
通信エリア内に入ると、その無線機器Mとの間で無線信
号の交信を行う。
【0035】中央局及び無線機器Mとの交信の際、本無
線通信装置では、設置状態が正常であるか否かの確認が
行われる。正常な設置状態にあるときには、地中深くに
埋設された盗難検出用ケーブル2Eが各コネクタcを介
して盗難検出回路2Dに接続された状態にあって、短絡
ループまたは送受光ループが形成されていることが盗難
検出回路2Dで検出されて、正常を示す信号が盗難検出
回路2Dからプロセッサ2Aに送られる。
【0036】一方、正常な設置状態にないとき、即ち、
本無線通信装置が設置場所から持ち去られるような盗難
が発生した場合には、筐体4等の地上部分とそれに接続
された制御部2”とが設置場所から持ち去られることに
なるが、盗難検出用ケーブル2Eは地中深くに埋設され
ているためその場所に残される。これにより、盗難検出
用ケーブル2Eがコネクタcから外れて、短絡ループま
たは送受光ループが切り離されることになる。このルー
プの切り離しが盗難検出回路2Dで検出されて、盗難発
生を示す信号が盗難検出回路2Dからプロセッサ2Aに
送られ、プロセッサ2Aにおいて盗難対応処理が実行さ
れる。この盗難対応処理の一例としては、有線または無
線により外部に警報信号を発したり、メモリ内のデータ
の一部あるいは全てを消去する等の処理が実行される。
【0037】上記のようにして設置状態の正常が確認さ
れた無線通信装置について、その通信エリア内に、例え
ば無線機器Mとして携帯電話を所持した歩行者が到来す
ると、無線通信装置から携帯電話にデータが伝送される
場合には、中央局からのデータを示す無線信号が外部通
信網向けアンテナ1A’で受信され、その受信信号がジ
ェネレータ/レシーバ1Bでデジタル信号に変換された
後、制御部2”のプロセッサ2Aに送られ、携帯電話側
で受信できるような所定のデータ形式に変換される。そ
して、この変換されたデジタル信号が再びジェネレータ
/レシーバ1Bに送られ、アナログ信号に変換されて利
用者向けアンテナ1Aから無線信号として外部に発信さ
れる。この発信された無線信号を携帯電話が受信するこ
とで、中央局側から送られるデータが歩行者側に伝達さ
れる。
【0038】一方、携帯電話から無線通信装置にデータ
が伝送される場合には、携帯電話から発信された無線信
号が、利用者向けアンテナ1Aで受信され、ジェネレー
タ/レシーバ1Bでデジタル信号に変換されて、制御部
2”のプロセッサ2Aに送られ、中央局側で受信できる
ような所定のデータ形式に変換される。そして、この変
換されたデジタル信号が再びジェネレータ/レシーバ1
Bに送られ、アナログ信号に変換されて外部通信網向け
アンテナ1A’から無線信号として外部に発信される。
この発信された無線信号を中央局側が受信することで、
歩行者側から送られるデータが中央局側に伝達される。
【0039】このように第3の実施形態によれば、地下
に埋設された盗難検出用ケーブル2Eを制御部2”に接
続し、その接続状態を盗難検出回路2Dで監視するよう
にしたことで、第1、2の実施形態の場合の効果に加え
て、盗難の発生を簡単かつ安価な構成で検出することが
できる。また、シンプルな構造の盗難検出用ケーブル2
Eを使用するので、埋設作業が比較的簡単であり、さら
に、盗難検出用ケーブル2Eが地中に埋設されているた
め、隠蔽効果も高く盗難発生を確実に検出することがで
きる。
【0040】なお、上記第3の実施形態では、無線通信
装置(基地局)と中央局との間の交信が無線で行われる
場合を説明したが、第2の実施形態の場合と同様にし
て、通信回線を介して有線で交信を行うようにしてもよ
い。もちろん、第2の実施形態について、中央局との交
信を無線で行うようにしても構わない。
【0041】また、上述した第1〜3の実施形態では、
歩行者の携帯する無線機器Mとの間で無線信号を送受信
できる無線通信装置として説明したが、本発明はこれに
限らず、送信のみまたは受信のみを行う無線通信装置と
しても構わない。送信のみを行う場合には、ジェネレー
タ/レシーバ1Bがジェネレータとなり、受信のみを行
う場合にはレシーバとなる。
【0042】さらに、歩行者が携帯する無線機器Mとし
て、赤外線通信機能を有する杖、携帯電話を例示して説
明を行ったが、本発明の無線通信装置を基地局として使
用する無線機器はこれに限られるものではなく、例え
ば、PHSや無線機能を内蔵する携帯用コンピュータな
ど、様々な無線機器に応用可能である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明の無線通信装
置は、歩行者等の携帯する無線機器と交信する通信手段
を、座面を有する筐体に取り付けるようにしたことで、
無線通信における基地局としての機能を果たすととも
に、歩行者等に対する休憩のための場所を提供すること
ができる。これにより、道路空間を有効に利用し、か
つ、高齢化をも考慮した無線基地局を実現することが可
能となる。また、筐体が地上に設置されるため、従来の
ように落下防止対策を施す必要がなく、保守作業も容易
に行うことができる。
【0044】さらに、光電変換部を有する電源手段を設
けたことにより、電力の供給に関しても利便性に優れた
無線通信装置を実現できる。加えて、地下に埋設された
ケーブルをコネクタに接続し、その接続状態を盗難検出
回路で監視するようにしたことで、盗難の発生を簡単か
つ安価な構成で検知することができる。また、埋設され
たケーブルは隠蔽効果が高いため盗難発生を確実に検出
することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の外観を示す斜視図で
ある。
【図2】同上第1の実施形態の基本構成を示す機能ブロ
ック図である。
【図3】本発明の第2の実施形態の基本構成を示す機能
ブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施形態の外観を示す斜視図で
ある。
【図5】同上第4の実施形態の基本構成を示す機能ブロ
ック図である。
【符号の説明】
1,1’…アンテナ部 1A,1A’…アンテナ 1B…ジェネレータ/レシーバ 2,2’,2”…制御部 2A…プロセッサ 2B…メモリ 2C…外部インターフェース 2D…盗難検出回路 2E…盗難検出用ケーブル 3…電源部 3A…太陽電池パネル 3B…蓄電池 4,4’…筐体 4A…座面 M…無線機器 c…コネクタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無線信号の送信処理及び受信処理の少なく
    とも一方を行う通信手段と、 腰掛けることの可能な座面を有し、前記通信手段が取り
    付けられ、かつ、地上に設置される筐体と、 を備えて構成されたことを特徴とする無線通信装置。
  2. 【請求項2】外部からの光を電力に変換する光電変換部
    を有し、該光電変換部で発生した電力を前記通信手段に
    供給する電源手段を備えて構成されたことを特徴とする
    請求項1記載の無線通信装置。
  3. 【請求項3】前記通信手段は、無線信号の送信及び受信
    の少なくとも一方を行うアンテナ部と、該アンテナ部を
    介して交信される信号を制御する制御部と、を備えたこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の無線通信装置。
  4. 【請求項4】前記アンテナ部及び前記制御部が、前記筐
    体にそれぞれ取り付けられることを特徴とする請求項3
    記載の無線通信装置。
  5. 【請求項5】前記アンテナ部が前記筐体に取り付けら
    れ、前記制御部が地下に埋設されることを特徴とする請
    求項3記載の無線通信装置。
  6. 【請求項6】前記制御部は、地下に埋設されたケーブル
    を着脱可能に接続するコネクタと、前記ケーブルの接続
    状態に基づいて、盗難が発生したか否かを検出する盗難
    検出回路と、を備えたことを特徴とする請求項5記載の
    無線通信装置。
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