JP2000174588A - ポストフィルタ回路及びそれを使用する変調回路 - Google Patents
ポストフィルタ回路及びそれを使用する変調回路Info
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- JP2000174588A JP2000174588A JP10363818A JP36381898A JP2000174588A JP 2000174588 A JP2000174588 A JP 2000174588A JP 10363818 A JP10363818 A JP 10363818A JP 36381898 A JP36381898 A JP 36381898A JP 2000174588 A JP2000174588 A JP 2000174588A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】フィルタの切替選択に伴う通過ロスやオフセッ
ト変化を抑え、調整や補正回路の付加を不要とするポス
トフィルタ回路及び変調回路を提供する。 【解決手段】ポストフィルタ回路の各フィルタ9―1及
至9−Nの出力信号ラインに付加抵抗R′1、R′2、
…R′Nを直列接続して後段の増幅器11の利得やオフ
セットを変化させる。これを使用する4相変調回路の出
力(P、Q)4つの位相点のずれを防止する。
ト変化を抑え、調整や補正回路の付加を不要とするポス
トフィルタ回路及び変調回路を提供する。 【解決手段】ポストフィルタ回路の各フィルタ9―1及
至9−Nの出力信号ラインに付加抵抗R′1、R′2、
…R′Nを直列接続して後段の増幅器11の利得やオフ
セットを変化させる。これを使用する4相変調回路の出
力(P、Q)4つの位相点のずれを防止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルデータ伝
送で使用するポストフィルタ回路及びそれを使用する変
調回路に関する。
送で使用するポストフィルタ回路及びそれを使用する変
調回路に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ技術の進歩により高速デジ
タルデータ伝送及びそれに関連する技術の進歩は目ざま
しい。例えば、特開平4―271550号公報は、2つ
の送信データをデジタルフィルタで帯域制限し、デジタ
ルフィルタで発生した折り返し信号をポストフィルタで
除去し、直交変調波に変換する変調器を示す。特に、ポ
ストフィルタを取り換えることなく広範囲の送信伝送速
度の変更に対応可能にする技術を開示する。
タルデータ伝送及びそれに関連する技術の進歩は目ざま
しい。例えば、特開平4―271550号公報は、2つ
の送信データをデジタルフィルタで帯域制限し、デジタ
ルフィルタで発生した折り返し信号をポストフィルタで
除去し、直交変調波に変換する変調器を示す。特に、ポ
ストフィルタを取り換えることなく広範囲の送信伝送速
度の変更に対応可能にする技術を開示する。
【0003】先ず、図4及び図5を参照して、従来のポ
ストフィルタ回路について簡単に説明する。斯る従来の
ポストフィルタ回路は、入力抵抗RX及び帰還抵抗RY
が接続された演算増幅器OPAと、この入力抵抗RXと
直列接続され、スイッチ7(SW―1及至SW−N)で
切替え選択される複数(N個)のフィルタ9―1及至9
−Nとより構成される。
ストフィルタ回路について簡単に説明する。斯る従来の
ポストフィルタ回路は、入力抵抗RX及び帰還抵抗RY
が接続された演算増幅器OPAと、この入力抵抗RXと
直列接続され、スイッチ7(SW―1及至SW−N)で
切替え選択される複数(N個)のフィルタ9―1及至9
−Nとより構成される。
【0004】各フィルタ9―1及至9−Nは、入出力側
スイッチ7、7間に直列接続される抵抗R1〜RNと2
個のインダクタL1〜LN、L1〜LN及びこれら各接
続点と接地(GND)間に並列接続されるキャパシタC
11〜CN1、C12〜CN2及びキャパシタと抵抗の
並列回路C11RV1〜CN1RVNより構成される。
尚、図4のポストフィルタ回路の場合には、この並列回
路CRの抵抗は可変抵抗Rである点で、図5のポストフ
ィルタ回路と相違する。
スイッチ7、7間に直列接続される抵抗R1〜RNと2
個のインダクタL1〜LN、L1〜LN及びこれら各接
続点と接地(GND)間に並列接続されるキャパシタC
11〜CN1、C12〜CN2及びキャパシタと抵抗の
並列回路C11RV1〜CN1RVNより構成される。
尚、図4のポストフィルタ回路の場合には、この並列回
路CRの抵抗は可変抵抗Rである点で、図5のポストフ
ィルタ回路と相違する。
【0005】ここで、演算増幅器OPAと、入力抵抗R
X及び帰還抵抗RYとより成る増幅器11は、その入力
信号S7をRY/RX倍の利得で増幅して出力信号S9
を出力すること、当業者には周知のとおりである。
X及び帰還抵抗RYとより成る増幅器11は、その入力
信号S7をRY/RX倍の利得で増幅して出力信号S9
を出力すること、当業者には周知のとおりである。
【0006】また、斯るポストフィルタ回路への入力信
号S5は、外部からのフィルタ切替信号に基づきスイッ
チ7のSW―1及至SW−Nのいずれかをオンとし、フ
ィルタ9―1及至9−Nのいずれかを増幅器11の入力
側に挿入することにより、各フィルタ9―1及至9−N
で予め決められた帯域の信号を増幅器11に入力する。
号S5は、外部からのフィルタ切替信号に基づきスイッ
チ7のSW―1及至SW−Nのいずれかをオンとし、フ
ィルタ9―1及至9−Nのいずれかを増幅器11の入力
側に挿入することにより、各フィルタ9―1及至9−N
で予め決められた帯域の信号を増幅器11に入力する。
【0007】ここで、抵抗R1及至RNは、フィルタ9
―1及至9−Nの回路インピーダンスを決定する。ま
た、図4のポストフィルタ回路の出力側の可変抵抗RV
1―RVNは、各フィルタの通過ロス(損失)の補正を
行う為のものであり、各フィルタの通過ロスが等しくな
るよう調整設定される。尚、演算増幅器OPAの基準入
力端子には、オフセット(OFS)信号が入力されるよ
う構成されている。
―1及至9−Nの回路インピーダンスを決定する。ま
た、図4のポストフィルタ回路の出力側の可変抵抗RV
1―RVNは、各フィルタの通過ロス(損失)の補正を
行う為のものであり、各フィルタの通過ロスが等しくな
るよう調整設定される。尚、演算増幅器OPAの基準入
力端子には、オフセット(OFS)信号が入力されるよ
う構成されている。
【0008】次に、斯るポストフィルタ回路は、図2及
び図3に示す如き4相変調回路に使用される。図2は、
一般的な4相変調回路の基本ブロック図である。図2の
4相変調回路にあっては、データP(S1)、データQ
(S2)、タイミング信号(S3)及びフィルタ切替信
号(S4)が入力され、4相変調波(S15)を出力す
る。
び図3に示す如き4相変調回路に使用される。図2は、
一般的な4相変調回路の基本ブロック図である。図2の
4相変調回路にあっては、データP(S1)、データQ
(S2)、タイミング信号(S3)及びフィルタ切替信
号(S4)が入力され、4相変調波(S15)を出力す
る。
【0009】データP及びデータQのパスは実質的に等
しい回路構成であり、シフトレジスタ1、2、デジタル
フィルタ(D.FIL)3、4、デジタル・アナログ変
換器(D/A CONV)5、6、差動増幅器25、2
6、切替スイッチ7、8で切替選択されるポストフィル
タ9、10、入力抵抗R1と帰還抵抗R2と演算増幅器
OPAを有する増幅器11、12及び変調器(MOD)
13、14を含んでいる。
しい回路構成であり、シフトレジスタ1、2、デジタル
フィルタ(D.FIL)3、4、デジタル・アナログ変
換器(D/A CONV)5、6、差動増幅器25、2
6、切替スイッチ7、8で切替選択されるポストフィル
タ9、10、入力抵抗R1と帰還抵抗R2と演算増幅器
OPAを有する増幅器11、12及び変調器(MOD)
13、14を含んでいる。
【0010】次に、タイミング信号(S3)は、クロッ
ク周期回路24に入力され、夫々クロック信号S22、
S23、S24を発生し、シフトレジスタ1、2、デジ
タルフィルタ3、4及びD/A CONV5、6に入力
する。フィルタ切替信号(S4)は、ポストフィルタ回
路9、10の切替スイッチ7、8に入力され、夫々上述
したN個のフィルタ9―1及至9−N、10―1及至1
0−Nのうちの各1個のフィルタを選択する。
ク周期回路24に入力され、夫々クロック信号S22、
S23、S24を発生し、シフトレジスタ1、2、デジ
タルフィルタ3、4及びD/A CONV5、6に入力
する。フィルタ切替信号(S4)は、ポストフィルタ回
路9、10の切替スイッチ7、8に入力され、夫々上述
したN個のフィルタ9―1及至9−N、10―1及至1
0−Nのうちの各1個のフィルタを選択する。
【0011】また、局部信号(S29)が増幅器19に
入力され、低域通過フィルタ回路(LPF)18を介し
て、分岐回路15に入力される。この分岐回路15の0
°の変調器局部信号(S17)が変調器13に入力さ
れ、90°位相シフト回路(90°PHASE SHI
FT)16を介して90°位相遅れの局部信号(S1
8)が変調器14に入力される。
入力され、低域通過フィルタ回路(LPF)18を介し
て、分岐回路15に入力される。この分岐回路15の0
°の変調器局部信号(S17)が変調器13に入力さ
れ、90°位相シフト回路(90°PHASE SHI
FT)16を介して90°位相遅れの局部信号(S1
8)が変調器14に入力される。
【0012】これら両変調器13、14の2相変調器出
力(S13、S14)は、加算器17に入力され、相互
に加算されて、上述した4相変調波(S15)を出力す
る。尚、増幅器11、12の演算増幅器OPAの基準入
力端には、夫々オフセット信号OFS−P及びOFS−
Qが入力される。
力(S13、S14)は、加算器17に入力され、相互
に加算されて、上述した4相変調波(S15)を出力す
る。尚、増幅器11、12の演算増幅器OPAの基準入
力端には、夫々オフセット信号OFS−P及びOFS−
Qが入力される。
【0013】動作を説明すると、送信データP、Q(S
1、S2)は、シフトレジスタ1、2に入力され、クロ
ック同期回路24からのシフトレジスタ用クロック信号
(S22)によって数本のシフトレジスタ信号(S3
0、S31)となる。
1、S2)は、シフトレジスタ1、2に入力され、クロ
ック同期回路24からのシフトレジスタ用クロック信号
(S22)によって数本のシフトレジスタ信号(S3
0、S31)となる。
【0014】これらシフトレジスタ信号(S30、S3
1)は、例えば、ROM(読出専用メモリ)で構成され
るD・FIL3、4に夫々入力される。D・FIL3、
4の入力データの前後Aビットを極性関係情報として格
納されているD・FIL3、4の記憶データの読出しア
ドレスとして読込む為に、入力データP(S1)の速度
fsに対して、送信クロックに同期したA(2の整数
乗)倍のデジタルフィルタ用クロック信号(S23)を
用いる。D・FIL3、4によって信号帯域を制限した
後、D/A CONV5、6において、D/A変調用ク
ロック信号(S24)を用いてD/A変換し、そのアナ
ログ出力を増幅器25、26で増幅して信号S5、S6
を得る。
1)は、例えば、ROM(読出専用メモリ)で構成され
るD・FIL3、4に夫々入力される。D・FIL3、
4の入力データの前後Aビットを極性関係情報として格
納されているD・FIL3、4の記憶データの読出しア
ドレスとして読込む為に、入力データP(S1)の速度
fsに対して、送信クロックに同期したA(2の整数
乗)倍のデジタルフィルタ用クロック信号(S23)を
用いる。D・FIL3、4によって信号帯域を制限した
後、D/A CONV5、6において、D/A変調用ク
ロック信号(S24)を用いてD/A変換し、そのアナ
ログ出力を増幅器25、26で増幅して信号S5、S6
を得る。
【0015】次に、送信データP、Q(S1、S2)
は、複数の情報速度を任意に選択し、伝送誤り訂正方式
を用いる。この誤り訂正化率を任意に設定した多数の伝
送速度データと、D・FIL3、4のサンプリング周波
数の関係を1対1で対応させる。また、伝送速度の低い
順に、D・FIL出力の折り返し信号等の不要波をN種
類のポストフィルタ9、10で除去できるようにNグル
ープに分けられている。上述したAが4、8、16、3
2で、Nが3の場合の例が図8と図9に示されている。
は、複数の情報速度を任意に選択し、伝送誤り訂正方式
を用いる。この誤り訂正化率を任意に設定した多数の伝
送速度データと、D・FIL3、4のサンプリング周波
数の関係を1対1で対応させる。また、伝送速度の低い
順に、D・FIL出力の折り返し信号等の不要波をN種
類のポストフィルタ9、10で除去できるようにNグル
ープに分けられている。上述したAが4、8、16、3
2で、Nが3の場合の例が図8と図9に示されている。
【0016】帯域制限された後増幅されたP、Q信号
(S5、S6)は、ポストフィルタ9、10のN個のフ
ィルタのいずれかを通過するよう、フィルタ切替信号
(S4)に基づきスイッチ7、8により選択される。次
に、ポストフィルタ出力(S9、S10)は、夫々2相
変調器13、14に入力される。増幅器11、12の演
算増幅器OPAには、2相変調器入力信号のオフセット
電圧を決定する為にOFS−P及びOFS−Q信号が入
力される。
(S5、S6)は、ポストフィルタ9、10のN個のフ
ィルタのいずれかを通過するよう、フィルタ切替信号
(S4)に基づきスイッチ7、8により選択される。次
に、ポストフィルタ出力(S9、S10)は、夫々2相
変調器13、14に入力される。増幅器11、12の演
算増幅器OPAには、2相変調器入力信号のオフセット
電圧を決定する為にOFS−P及びOFS−Q信号が入
力される。
【0017】2相変調器13、14からの90°の位相
差を有する2相変調器出力信号(S13、S14)は、
加算器17により加算されて4相変調波(S15)とな
る。
差を有する2相変調器出力信号(S13、S14)は、
加算器17により加算されて4相変調波(S15)とな
る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のポストフィルタ回路及びそれを使用する変調回路にあ
っては、フィルタの切替選択に伴い、回路インピーダン
スの違い等により、フィルタの通過ロス及びオフセット
変化等が生じる。その結果、4相変調回路に適用した場
合、4相変調器出力の(P、Q)の値が(1、1)、
(1、0)、(0、0)、(0、1)の正しい位置の場
合には図6に示す位置であるべきであるにも拘らず、上
述した通過ロスやオフセット変化等により図7に示す如
く4つの位相点にずれを生じることとなる。
のポストフィルタ回路及びそれを使用する変調回路にあ
っては、フィルタの切替選択に伴い、回路インピーダン
スの違い等により、フィルタの通過ロス及びオフセット
変化等が生じる。その結果、4相変調回路に適用した場
合、4相変調器出力の(P、Q)の値が(1、1)、
(1、0)、(0、0)、(0、1)の正しい位置の場
合には図6に示す位置であるべきであるにも拘らず、上
述した通過ロスやオフセット変化等により図7に示す如
く4つの位相点にずれを生じることとなる。
【0019】この問題に対処するには、図2の変調回路
にオフセット及び振幅補正を付加し、通過ロス及びオフ
セット変化を補正する必要がある。そこで、図3に示す
如き変調回路が考えられる。即ち、図2の変調回路に、
フィルタ切替信号(S4)を受けて、これをデコード
(復号)するデコーダ23、このデコーダ23の出力を
アドレスとしてD/A CONV5、6の基準電圧(S
27、S28)をD/A変換器27、28を介して得る
と共に、他のD/A21、22を介して増幅器11、1
2のオフセット信号(S11、S12)を得る。これに
より、ポストフィルタ回路のポストフィルタ9、10の
各フィルタを選択した場合の振幅及びオフセット変化を
電気的に補正する。
にオフセット及び振幅補正を付加し、通過ロス及びオフ
セット変化を補正する必要がある。そこで、図3に示す
如き変調回路が考えられる。即ち、図2の変調回路に、
フィルタ切替信号(S4)を受けて、これをデコード
(復号)するデコーダ23、このデコーダ23の出力を
アドレスとしてD/A CONV5、6の基準電圧(S
27、S28)をD/A変換器27、28を介して得る
と共に、他のD/A21、22を介して増幅器11、1
2のオフセット信号(S11、S12)を得る。これに
より、ポストフィルタ回路のポストフィルタ9、10の
各フィルタを選択した場合の振幅及びオフセット変化を
電気的に補正する。
【0020】斯る補正は回路構成が複雑となるのみなら
ず、補正の為の調整に要する時間が長く、特に多数のフ
ィルタを含む場合には、そのフィルタの増加に伴って所
要時間が増加するという欠点があった。これは、ポスト
フィルタ回路の出力側に可変抵抗を用い、これを調整す
る場合についても同様の問題が存する。
ず、補正の為の調整に要する時間が長く、特に多数のフ
ィルタを含む場合には、そのフィルタの増加に伴って所
要時間が増加するという欠点があった。これは、ポスト
フィルタ回路の出力側に可変抵抗を用い、これを調整す
る場合についても同様の問題が存する。
【0021】そこで、本発明の目的は、フィルタを切替
えた場合でも、調整か補正を不必要又は最小限とし、4
相変調器出力の(P、Q)の4つの位相点のずれを生じ
ないポストフィルタ回路及びそれを使用する変調器を提
供することにある。
えた場合でも、調整か補正を不必要又は最小限とし、4
相変調器出力の(P、Q)の4つの位相点のずれを生じ
ないポストフィルタ回路及びそれを使用する変調器を提
供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、本発明によるポストフィルタ回路及びそれを使用
する変調回路は、次のような特徴的な構成を備えてい
る。
めに、本発明によるポストフィルタ回路及びそれを使用
する変調回路は、次のような特徴的な構成を備えてい
る。
【0023】(1) 増幅器の入力側に抵抗、インダク
タ及びキャパシタから成る複数の帯域通過フィルタをス
イッチにより選択的に挿入するポストフィルタ回路にお
いて、前記各帯域通過フィルタには、異なる抵抗値の付
加抵抗を信号ラインに直列接続し、前記増幅器の出力振
幅又はオフセットの変化を補正することを特徴とするポ
ストフィルタ回路。
タ及びキャパシタから成る複数の帯域通過フィルタをス
イッチにより選択的に挿入するポストフィルタ回路にお
いて、前記各帯域通過フィルタには、異なる抵抗値の付
加抵抗を信号ラインに直列接続し、前記増幅器の出力振
幅又はオフセットの変化を補正することを特徴とするポ
ストフィルタ回路。
【0024】(2)前記増幅器は、演算増幅器、入力抵
抗及び帰還抵抗より構成される上記(1)のポストフィ
ルタ回路。
抗及び帰還抵抗より構成される上記(1)のポストフィ
ルタ回路。
【0025】(3)前記スイッチは、前記複数の帯域通
過フィルタの入出力側に対として接続される上記(1)
又は(2)のポストフィルタ回路。
過フィルタの入出力側に対として接続される上記(1)
又は(2)のポストフィルタ回路。
【0026】(4)前記付加抵抗は、前記増幅器の入力
抵抗と前記スイッチの出力側スイッチ間に挿入接続され
る上記(2)又は(3)のポストフィルタ回路。
抵抗と前記スイッチの出力側スイッチ間に挿入接続され
る上記(2)又は(3)のポストフィルタ回路。
【0027】(5)夫々データP及びQが入力され、シ
フトレジスタ、デジタルフィルタ、デジタル・アナログ
変換器、ポストフィルタ回路及び変調器を有し、前記デ
ータP及びQ用の変調器に0°及び90°の局部信号を
入力し、前記両変調器の出力を加算器で加算して変調波
出力を得る変調回路において、前記ポストフィルタ回路
は、スイッチで選択される複数の異なる特性のフィルタ
と、該フィルタの出力側に直接接続される付加抵抗とを
有することを特徴とする変調回路。
フトレジスタ、デジタルフィルタ、デジタル・アナログ
変換器、ポストフィルタ回路及び変調器を有し、前記デ
ータP及びQ用の変調器に0°及び90°の局部信号を
入力し、前記両変調器の出力を加算器で加算して変調波
出力を得る変調回路において、前記ポストフィルタ回路
は、スイッチで選択される複数の異なる特性のフィルタ
と、該フィルタの出力側に直接接続される付加抵抗とを
有することを特徴とする変調回路。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
よるポストフィルタ回路及びそれを使用する変調回路の
好適実施形態を詳細に説明する。
よるポストフィルタ回路及びそれを使用する変調回路の
好適実施形態を詳細に説明する。
【0029】先ず、図1は、本発明のポストフィルタ回
路の好適実施形態例の構成図を示す。尚、図5及び図6
に示した従来のポストフィルタ回路と対応する構成素子
には、同一参照符号を使用する。
路の好適実施形態例の構成図を示す。尚、図5及び図6
に示した従来のポストフィルタ回路と対応する構成素子
には、同一参照符号を使用する。
【0030】このポストフィルタ回路は、従来回路と同
様に、入力抵抗RX、帰還抵抗RYを有する演算増幅器
OPAを含む増幅器11と、入出力スイッチ回路7、7
間に接続され且つ選択される複数(N個)のフィルタ9
―1及至9−Nとを有する。各フィルタ9―1及至9−
Nは、図5の従来回路と同様に抵抗R1−RN、2個の
インダクタL1−LN、L1−LN及び各接続点と接地
間に接続されるキャパシタC11−CN1、C12−C
N2及びキャパシタと抵抗の並列回路C11R1−CN
1RNより構成される。
様に、入力抵抗RX、帰還抵抗RYを有する演算増幅器
OPAを含む増幅器11と、入出力スイッチ回路7、7
間に接続され且つ選択される複数(N個)のフィルタ9
―1及至9−Nとを有する。各フィルタ9―1及至9−
Nは、図5の従来回路と同様に抵抗R1−RN、2個の
インダクタL1−LN、L1−LN及び各接続点と接地
間に接続されるキャパシタC11−CN1、C12−C
N2及びキャパシタと抵抗の並列回路C11R1−CN
1RNより構成される。
【0031】しかし、図1に示す本発明のポストフィル
タ回路は、出力側スイッチ7と、増幅器11の入力抵抗
RXとの間に直列付加抵抗R1′及至RN′を有する点
で従来のポストフィルタ回路と相違する。
タ回路は、出力側スイッチ7と、増幅器11の入力抵抗
RXとの間に直列付加抵抗R1′及至RN′を有する点
で従来のポストフィルタ回路と相違する。
【0032】次に、図1に示す本発明のポストフィルタ
回路の動作を詳細に説明する。スイッチ7を構成するS
W―1及至SW−Nにより選択されるN個のフィルタ9
−1及至9−Nの各出力ラインには、図1に示す如く夫
々専用の直列抵抗を有する。即ち、フィルタ9―1には
抵抗R1′、フィルタ9―2には抵抗R2′、…、フィ
ルタ9−Nには抵抗RN′が直列接続されるよう構成さ
れている。
回路の動作を詳細に説明する。スイッチ7を構成するS
W―1及至SW−Nにより選択されるN個のフィルタ9
−1及至9−Nの各出力ラインには、図1に示す如く夫
々専用の直列抵抗を有する。即ち、フィルタ9―1には
抵抗R1′、フィルタ9―2には抵抗R2′、…、フィ
ルタ9−Nには抵抗RN′が直列接続されるよう構成さ
れている。
【0033】ここで、振幅に関して、夫々のフィルタ9
―1及至9−Nの通過ロスが、フィルタ9―1の通過ロ
ス>フィルタ9―2の通過ロス>…>フィルタ9−Nの
通過ロスであると仮定する。この場合の信号ラインに直
列に挿入される抵抗R1′、R2′、…RN′の大きさ
は、 RN′>RN′−1>…>R′2>R′1 の関係になるよう選択される。
―1及至9−Nの通過ロスが、フィルタ9―1の通過ロ
ス>フィルタ9―2の通過ロス>…>フィルタ9−Nの
通過ロスであると仮定する。この場合の信号ラインに直
列に挿入される抵抗R1′、R2′、…RN′の大きさ
は、 RN′>RN′−1>…>R′2>R′1 の関係になるよう選択される。
【0034】次に、増幅器11の利得Gを検討すると、
フィルタ9−1を選択した際の利得G1は、 G1=RY/(R′1+RX)
フィルタ9−1を選択した際の利得G1は、 G1=RY/(R′1+RX)
【0035】同様に、フィルタ9―2を選択した際の利
得G2及びフィルタ9Nを選択した際の利得GNは、夫
々次式で与えられる。 G2=RY/(R′2+RX) GN=RY/(R′N+RX)
得G2及びフィルタ9Nを選択した際の利得GNは、夫
々次式で与えられる。 G2=RY/(R′2+RX) GN=RY/(R′N+RX)
【0036】そこで、直列抵抗R′1、R′2、…R′
Nの抵抗値を、フィルタ9−1の通過ロス+G1=フィ
ルタ9―2の通過ロス+G2=…=フィルタ9―Nの通
過ロス+GNとなるよう決定すると、オフセットに関し
ても次のようになる。各フィルタを選択したときのオフ
セットが、フィルタ9―1の通過オフセット<フィルタ
9―2の通過オフセット<……<フィルタ9―Nの通過
オフセットであるときも、信号ラインに直列に挿入した
抵抗器は、互いにRN′>…R′2>R′1の関係にな
る。
Nの抵抗値を、フィルタ9−1の通過ロス+G1=フィ
ルタ9―2の通過ロス+G2=…=フィルタ9―Nの通
過ロス+GNとなるよう決定すると、オフセットに関し
ても次のようになる。各フィルタを選択したときのオフ
セットが、フィルタ9―1の通過オフセット<フィルタ
9―2の通過オフセット<……<フィルタ9―Nの通過
オフセットであるときも、信号ラインに直列に挿入した
抵抗器は、互いにRN′>…R′2>R′1の関係にな
る。
【0037】また、増幅器11のオフセットは、フィル
タ9―1を選択したときは、増幅器の固定オフセット信
号値をOFSとすると、 OFS1=RY・(OFS−フィルタ9―1の通過オフ
セット)/(R′1+RX)+OFS フィルタ9―2を選択したときの増幅器11のオフセッ
トOFS2は、 OFS2=RY・(OFS−フィルタ9―2の通過オフ
セット)/(R′2+RX)+OFS
タ9―1を選択したときは、増幅器の固定オフセット信
号値をOFSとすると、 OFS1=RY・(OFS−フィルタ9―1の通過オフ
セット)/(R′1+RX)+OFS フィルタ9―2を選択したときの増幅器11のオフセッ
トOFS2は、 OFS2=RY・(OFS−フィルタ9―2の通過オフ
セット)/(R′2+RX)+OFS
【0038】同様にして、フィルタ9―Nを選択したと
きの増幅器11の出力のオフセットOFSNは、 OFSN=RY・(OFS−フィルタ9―Nの通過オフ
セット)/(R′N+RX)+OFS となる。抵抗の値は、OFS1=OFS2=…・・OF
SNとなる。
きの増幅器11の出力のオフセットOFSNは、 OFSN=RY・(OFS−フィルタ9―Nの通過オフ
セット)/(R′N+RX)+OFS となる。抵抗の値は、OFS1=OFS2=…・・OF
SNとなる。
【0039】上述したとおり、本発明のポストフィルタ
回路によると、フィルタの切替選択に起因する通過ロス
やオフセット変化を最小にすることが可能であるので、
特別の調整又は付加的な複雑な補正回路が不要になる。
従って、4相変調回路に好適である。
回路によると、フィルタの切替選択に起因する通過ロス
やオフセット変化を最小にすることが可能であるので、
特別の調整又は付加的な複雑な補正回路が不要になる。
従って、4相変調回路に好適である。
【0040】以上、本発明のポストフィルタ回路の好適
実施形態例を詳述したが、本発明は斯る実施形態例のみ
に限定されるべきではなく、特定用途に応じて種々の変
形変更が可能であること勿論である。
実施形態例を詳述したが、本発明は斯る実施形態例のみ
に限定されるべきではなく、特定用途に応じて種々の変
形変更が可能であること勿論である。
【0041】
【発明の効果】上述の説明から理解できる如く、本発明
によると、ポストフィルタ回路を構成するポストフィル
タ群の各フィルタの出力信号ラインに付加抵抗を直列接
続することにより、後段の増幅器の利得とオフセットが
変化し、フィルタを切替えた場合でも調整や補正を行う
必要がない。従って、回路構成が簡単且つ安価になり製
造工程も大幅に短縮可能である。それ故に、4相変調回
路等に適用し、出力の(P、Q)の4つの位相点にずれ
を生じさせなくすることが可能である。
によると、ポストフィルタ回路を構成するポストフィル
タ群の各フィルタの出力信号ラインに付加抵抗を直列接
続することにより、後段の増幅器の利得とオフセットが
変化し、フィルタを切替えた場合でも調整や補正を行う
必要がない。従って、回路構成が簡単且つ安価になり製
造工程も大幅に短縮可能である。それ故に、4相変調回
路等に適用し、出力の(P、Q)の4つの位相点にずれ
を生じさせなくすることが可能である。
【図1】本発明によるポストフィルタ回路の好適実施形
態例の回路図である。
態例の回路図である。
【図2】ポストフィルタ回路を使用する4相変調回路の
基本回路ブロック図である。
基本回路ブロック図である。
【図3】従来のポストフィルタ回路を使用する振幅及び
オフセット補正付き4相変調回路のブロック図である。
オフセット補正付き4相変調回路のブロック図である。
【図4】従来のポストフィルタ回路の一例を示す回路図
である。
である。
【図5】従来のポストフィルタ回路の他の例を示す回路
図である。
図である。
【図6】正しく調整された4相変調回路の特性図であ
る。
る。
【図7】ポストフィルタの切替に伴う4相変調回路の特
性を示す図である。
性を示す図である。
【図8】データP、Qの一例を示す図である。
【図9】データP、Qの速度とデジタルフィルタのサン
プリングクロックとポストフィルタの関係を示す図であ
る。
プリングクロックとポストフィルタの関係を示す図であ
る。
1、2 シフトレジスタ 3、4 デジタルフィルタ 5、6 D/A変換器 7、8 スイッチ 9、10 フィルタ 11、12 増幅器 13、14 変調器 15 分岐回路 17 加算器 R1、RX 入力抵抗 R2、RY 帰還抵抗 OPA 演算増幅器
Claims (5)
- 【請求項1】増幅器の入力側に抵抗、インダクタ及びキ
ャパシタから成る複数の帯域通過フィルタをスイッチに
より選択的に挿入するポストフィルタ回路において、 前記各帯域通過フィルタには、異なる抵抗値の付加抵抗
を信号ラインに直列接続し、前記増幅器の出力振幅又は
オフセットの変化を補正することを特徴とするポストフ
ィルタ回路。 - 【請求項2】前記増幅器は、演算増幅器、入力抵抗及び
帰還抵抗より構成されることを特徴とする請求項1に記
載のポストフィルタ回路。 - 【請求項3】前記スイッチは、前記複数の帯域通過フィ
ルタの入出力側に対として接続されることを特徴とする
請求項1又は2に記載のポストフィルタ回路。 - 【請求項4】前記付加抵抗は、前記増幅器の入力抵抗と
前記スイッチの出力側スイッチ間に挿入接続されること
を特徴とする請求項2又は3に記載のポストフィルタ回
路。 - 【請求項5】夫々データP及びQが入力され、シフトレ
ジスタ、デジタルフィルタ、デジタル・アナログ変換
器、ポストフィルタ回路及び変調器を有し、前記データ
P及びQ用の変調器に0°及び90°の局部信号を入力
し、前記両変調器の出力を加算器で加算して変調波出力
を得る変調回路において、 前記ポストフィルタ回路は、スイッチで選択される複数
の異なる特性のフィルタと、該フィルタの出力側に直接
接続される付加抵抗とを有することを特徴とする変調回
路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10363818A JP2000174588A (ja) | 1998-12-07 | 1998-12-07 | ポストフィルタ回路及びそれを使用する変調回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10363818A JP2000174588A (ja) | 1998-12-07 | 1998-12-07 | ポストフィルタ回路及びそれを使用する変調回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000174588A true JP2000174588A (ja) | 2000-06-23 |
Family
ID=18480272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10363818A Pending JP2000174588A (ja) | 1998-12-07 | 1998-12-07 | ポストフィルタ回路及びそれを使用する変調回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000174588A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100468354B1 (ko) * | 2002-09-30 | 2005-01-27 | 인티그런트 테크놀로지즈(주) | 트랜스컨덕터 회로의 트랜스컨덕턴스 가변 회로 및 이를이용한 가변 대역 필터 회로 |
KR100952665B1 (ko) | 2008-06-09 | 2010-04-13 | (주)에프씨아이 | 가변 레지스턴스 어레이 및 채널선택필터 |
-
1998
- 1998-12-07 JP JP10363818A patent/JP2000174588A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100468354B1 (ko) * | 2002-09-30 | 2005-01-27 | 인티그런트 테크놀로지즈(주) | 트랜스컨덕터 회로의 트랜스컨덕턴스 가변 회로 및 이를이용한 가변 대역 필터 회로 |
KR100952665B1 (ko) | 2008-06-09 | 2010-04-13 | (주)에프씨아이 | 가변 레지스턴스 어레이 및 채널선택필터 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040129 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040217 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040706 |