JP2000173401A - 安全スイッチ - Google Patents
安全スイッチInfo
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- JP2000173401A JP2000173401A JP10346859A JP34685998A JP2000173401A JP 2000173401 A JP2000173401 A JP 2000173401A JP 10346859 A JP10346859 A JP 10346859A JP 34685998 A JP34685998 A JP 34685998A JP 2000173401 A JP2000173401 A JP 2000173401A
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- Japan
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- actuator
- movable
- operating body
- case
- safety switch
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 全方向へ操作可能なアクチュエータによって
接点切り換えを行うことができるとともに、接点溶着の
発生時にはスイッチ操作によって接点の強制開離を確実
に行える安全スイッチを提供する。 【解決手段】 固定保持した固定端子5に対向する可動
端子7を作動体6に装着し、作動体6が復帰移動した基
準状態においては可動端子7が固定端子5に押圧接触さ
れ、作動体6が復帰バネ9に抗して変位される際に可動
端子7を強制的に固定端子5から離反変位させる強制開
離手段を備え、ケース1の頭部に、全方向に揺動変位可
能な剛体のアクチュエータ2を装備するとともに、この
アクチュエータ2は、その任意の方向への揺動に伴って
作動体6を接点離反方向に押圧変位させる。
接点切り換えを行うことができるとともに、接点溶着の
発生時にはスイッチ操作によって接点の強制開離を確実
に行える安全スイッチを提供する。 【解決手段】 固定保持した固定端子5に対向する可動
端子7を作動体6に装着し、作動体6が復帰移動した基
準状態においては可動端子7が固定端子5に押圧接触さ
れ、作動体6が復帰バネ9に抗して変位される際に可動
端子7を強制的に固定端子5から離反変位させる強制開
離手段を備え、ケース1の頭部に、全方向に揺動変位可
能な剛体のアクチュエータ2を装備するとともに、この
アクチュエータ2は、その任意の方向への揺動に伴って
作動体6を接点離反方向に押圧変位させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電流回路の開閉を
行う電源スイッチなどに利用するスイッチに係り、特に
は、回路の開閉に伴う過電流やアーク放電などによって
接点が溶着した際に、溶着した接点をスイッチ操作を利
用して強制的に開離させる強制開離機構を備えた、いわ
ゆる安全スイッチに関する。
行う電源スイッチなどに利用するスイッチに係り、特に
は、回路の開閉に伴う過電流やアーク放電などによって
接点が溶着した際に、溶着した接点をスイッチ操作を利
用して強制的に開離させる強制開離機構を備えた、いわ
ゆる安全スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】強制開離機構を備えた安全スイッチにお
いては、強制される開放の動きを導入して実行するため
の操作システムは、形状的に固定された形に設計されね
ばならず、機能上重要な操作工程の部分の上では、可動
の開閉リンクと操作力が加えられる操作システムの位置
との間に、弾性のある部分が存在してはならない、すな
わち、接点開閉に関与する伝達部品として、ゴムやバネ
などの弾性体を介在させてはならないという公的な基準
(安全規格)があり、かかる公的基準を満足する従来の
安全スイッチでは、そのアクチュエータとして回転レバ
ーや押し込み式のプランジャが利用されていた。
いては、強制される開放の動きを導入して実行するため
の操作システムは、形状的に固定された形に設計されね
ばならず、機能上重要な操作工程の部分の上では、可動
の開閉リンクと操作力が加えられる操作システムの位置
との間に、弾性のある部分が存在してはならない、すな
わち、接点開閉に関与する伝達部品として、ゴムやバネ
などの弾性体を介在させてはならないという公的な基準
(安全規格)があり、かかる公的基準を満足する従来の
安全スイッチでは、そのアクチュエータとして回転レバ
ーや押し込み式のプランジャが利用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の安全スイッ
チにおいては、アクチュエータの作動方向が定まってい
るので、アクチュエータに作動方以外の方向に無理な力
が働くと損傷を招くおそれがあり、アクチュエータを操
作するカム部材やドッグなどの操作体の作動方向とアク
チュエータの作動方向とが正しく一致するように、スイ
ッチの取り付け姿勢や操作体の取り付け姿勢を調整して
おく必要があった。
チにおいては、アクチュエータの作動方向が定まってい
るので、アクチュエータに作動方以外の方向に無理な力
が働くと損傷を招くおそれがあり、アクチュエータを操
作するカム部材やドッグなどの操作体の作動方向とアク
チュエータの作動方向とが正しく一致するように、スイ
ッチの取り付け姿勢や操作体の取り付け姿勢を調整して
おく必要があった。
【0004】しかし、このような調整はスイッチ設置現
場で行う必要があるので、使用条件によっては調整が困
難になる場合もあり、十分な調整が行えないまま使用し
てスイッチを早期の内に損傷してしまうおそれがあっ
た。また、長期の使用に伴う摩耗等によって操作体を装
備した可動部材の移動方向や姿勢が摩耗の進行などによ
って変化するような場合には、定期的な再調整が必要に
なり、保守管理に手数がかかることもあった。
場で行う必要があるので、使用条件によっては調整が困
難になる場合もあり、十分な調整が行えないまま使用し
てスイッチを早期の内に損傷してしまうおそれがあっ
た。また、長期の使用に伴う摩耗等によって操作体を装
備した可動部材の移動方向や姿勢が摩耗の進行などによ
って変化するような場合には、定期的な再調整が必要に
なり、保守管理に手数がかかることもあった。
【0005】本発明は、このような実情に着目してなさ
れたものであって、特に正確な取り付け調整を行わなく
ても、操作体などによるスイッチ操作を常に的確に行わ
せることができるとともに、接点溶着に対する強制開離
機能も確実に発揮させることができ、しかも、公的な基
準を満足する安全スイッチを提供することを目的として
いる。
れたものであって、特に正確な取り付け調整を行わなく
ても、操作体などによるスイッチ操作を常に的確に行わ
せることができるとともに、接点溶着に対する強制開離
機能も確実に発揮させることができ、しかも、公的な基
準を満足する安全スイッチを提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次のように構成している。
達成するために、次のように構成している。
【0007】すなわち、請求項1に係る発明の安全スイ
ッチは、外力によって移動操作可能かつ復帰バネによっ
て復帰移動される作動体に可動端子を保持するととも
に、この可動端子に対向する固定端子を有し、前記作動
体が復帰バネに抗して変位される際に前記可動端子を強
制的に前記固定端子から離反変位させる強制開離手段を
備え、ケースの頭部に、全方向に揺動変位可能な剛体の
アクチュエータを装備し、該アクチュエータは、その任
意の方向への揺動に伴って作動体を接点離反方向に押圧
変位させることを特徴とする。
ッチは、外力によって移動操作可能かつ復帰バネによっ
て復帰移動される作動体に可動端子を保持するととも
に、この可動端子に対向する固定端子を有し、前記作動
体が復帰バネに抗して変位される際に前記可動端子を強
制的に前記固定端子から離反変位させる強制開離手段を
備え、ケースの頭部に、全方向に揺動変位可能な剛体の
アクチュエータを装備し、該アクチュエータは、その任
意の方向への揺動に伴って作動体を接点離反方向に押圧
変位させることを特徴とする。
【0008】請求項2に係る発明の安全スイッチは、請
求項1記載の発明において、前記ケースを、前記作動体
および前記固定端子を装備したケース本体と、その上端
部に連結されたヘッドケースとから構成し、このヘッド
ケースに前記アクチュエータを保持してある。
求項1記載の発明において、前記ケースを、前記作動体
および前記固定端子を装備したケース本体と、その上端
部に連結されたヘッドケースとから構成し、このヘッド
ケースに前記アクチュエータを保持してある。
【0009】請求項3に係る発明の安全スイッチは、請
求項1または2記載の発明において、前記アクチュエー
タの基部と前記作動体との間に中間作動体を介在し、ア
クチュエータの揺動に伴う中間作動体の変位を前記作動
体に当接伝達するよう構成してある。
求項1または2記載の発明において、前記アクチュエー
タの基部と前記作動体との間に中間作動体を介在し、ア
クチュエータの揺動に伴う中間作動体の変位を前記作動
体に当接伝達するよう構成してある。
【0010】請求項4に係る発明の安全スイッチは、請
求項1ないし3のいずれかに記載の発明において、前記
アクチュエータを中立姿勢に復帰させる専用のバネを装
備してある。
求項1ないし3のいずれかに記載の発明において、前記
アクチュエータを中立姿勢に復帰させる専用のバネを装
備してある。
【0011】請求項5に係る発明の安全スイッチは、請
求項1ないし4のいずれかに記載の発明において、前記
アクチュエータを、前記ケースに揺動可能に保持された
基部部材と、これに連結された本体部材とで構成してあ
る。
求項1ないし4のいずれかに記載の発明において、前記
アクチュエータを、前記ケースに揺動可能に保持された
基部部材と、これに連結された本体部材とで構成してあ
る。
【0012】請求項6に係る発明の安全スイッチは、外
力によって移動操作可能かつ復帰バネによって復帰移動
される作動体に、可動端子を変位可能に保持するととも
に、この可動端子に対向する固定端子を有し、前記作動
体が復帰バネに抗して変位される際に前記可動端子を強
制的に前記固定端子から離反変位させる強制開離手段を
備え、前記強制開離手段は、復帰バネに抗して変位する
作動体の当接部が、押圧バネによって固定端子に押圧接
触されている可動端子に当接して前記押圧バネに抗して
可動端子を固定端子から離反変位させるものであり、ケ
ースの頭部には、全方向に揺動変位可能な剛体のアクチ
ュエータを装備し、該アクチュエータは、その任意の方
向への揺動に伴って作動体を接点離反方向に押圧変位さ
せることを特徴とする。
力によって移動操作可能かつ復帰バネによって復帰移動
される作動体に、可動端子を変位可能に保持するととも
に、この可動端子に対向する固定端子を有し、前記作動
体が復帰バネに抗して変位される際に前記可動端子を強
制的に前記固定端子から離反変位させる強制開離手段を
備え、前記強制開離手段は、復帰バネに抗して変位する
作動体の当接部が、押圧バネによって固定端子に押圧接
触されている可動端子に当接して前記押圧バネに抗して
可動端子を固定端子から離反変位させるものであり、ケ
ースの頭部には、全方向に揺動変位可能な剛体のアクチ
ュエータを装備し、該アクチュエータは、その任意の方
向への揺動に伴って作動体を接点離反方向に押圧変位さ
せることを特徴とする。
【0013】〔作用〕請求項1に係る発明の構成による
と、アクチュエータの作動方向に制約がないので、どの
ような方向から操作されても確実にスイッチ操作が行わ
れる。また、アクチュエータがどのような方向に揺動操
作されても、その操作力はアクチュエータの撓みや弾性
変形によって吸収されることなく作動体を移動させる操
作力として伝達され、例え接点に溶着が発生していて
も、作動体の移動による強制開離機能が的確に発揮さ
れ、公的基準(安全規格)を満足できる。
と、アクチュエータの作動方向に制約がないので、どの
ような方向から操作されても確実にスイッチ操作が行わ
れる。また、アクチュエータがどのような方向に揺動操
作されても、その操作力はアクチュエータの撓みや弾性
変形によって吸収されることなく作動体を移動させる操
作力として伝達され、例え接点に溶着が発生していて
も、作動体の移動による強制開離機能が的確に発揮さ
れ、公的基準(安全規格)を満足できる。
【0014】請求項2に係る発明の構成によると、各種
のアクチュエータを装備したヘッドケースをケース本体
に対して装着するが可能となり、無方向性の安全スイッ
チの本体ケースを兼用して、回動レバー式やプランジャ
式など、各種操作仕様の安全スイッチを構成することが
できる。
のアクチュエータを装備したヘッドケースをケース本体
に対して装着するが可能となり、無方向性の安全スイッ
チの本体ケースを兼用して、回動レバー式やプランジャ
式など、各種操作仕様の安全スイッチを構成することが
できる。
【0015】請求項3に係る発明の構成によると、スイ
ッチング作動を行う作動体に関係なく、アクチュエータ
と中間作動体との間に任意の形態のカム機構を構成する
ことができる。
ッチング作動を行う作動体に関係なく、アクチュエータ
と中間作動体との間に任意の形態のカム機構を構成する
ことができる。
【0016】請求項4に係る発明の構成によると、作動
体に働く復帰力と、アクチュエータに働く中立復帰力と
をそれぞれ独立して任意に設定することができる。
体に働く復帰力と、アクチュエータに働く中立復帰力と
をそれぞれ独立して任意に設定することができる。
【0017】請求項5に係る発明の構成によると、作動
体を操作する基部部材と、外力を受ける本体部材とを、
それぞれの機構を十分発揮するに好適な任意の材料で製
作することができる。例えば、基部部材は複雑な形状に
成形しやすい合成樹脂材で構成するとともに、操作体な
どが直接接触する本体部材は耐摩耗性に優れた金属材料
で構成するようなことができる。
体を操作する基部部材と、外力を受ける本体部材とを、
それぞれの機構を十分発揮するに好適な任意の材料で製
作することができる。例えば、基部部材は複雑な形状に
成形しやすい合成樹脂材で構成するとともに、操作体な
どが直接接触する本体部材は耐摩耗性に優れた金属材料
で構成するようなことができる。
【0018】請求項6に係る発明の構成よると、アクチ
ュエータの作動方向に制約がないので、どのような方向
から操作されても確実にスイッチ操作が行われる。ま
た、アクチュエータがどのような方向に揺動操作されて
も、その操作力はアクチュエータの撓みや弾性変形によ
って吸収されることなく作動体を移動させる操作力とし
て伝達され、例え接点に溶着が発生していても、作動体
の移動による強制開離機能が的確に発揮され、公的基準
(安全規格)を満足できる。
ュエータの作動方向に制約がないので、どのような方向
から操作されても確実にスイッチ操作が行われる。ま
た、アクチュエータがどのような方向に揺動操作されて
も、その操作力はアクチュエータの撓みや弾性変形によ
って吸収されることなく作動体を移動させる操作力とし
て伝達され、例え接点に溶着が発生していても、作動体
の移動による強制開離機能が的確に発揮され、公的基準
(安全規格)を満足できる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1に、本発明に係る安全スイッ
チの一例の全体斜視図が、図2にその縦断正面図がそれ
ぞれ示されている。
チの一例の全体斜視図が、図2にその縦断正面図がそれ
ぞれ示されている。
【0020】この安全スイッチAは、ケース1の上端か
ら突設した棒状のアクチュエータ2を任意の方向に揺動
操作することで、ケース1に内蔵したスイッチング機構
3を切換え操作する構造となっている。
ら突設した棒状のアクチュエータ2を任意の方向に揺動
操作することで、ケース1に内蔵したスイッチング機構
3を切換え操作する構造となっている。
【0021】前記ケース1は、箱形に形成されたケース
本体1aと、その上端部に連結されたヘッドケース1b
とからなり、ケース本体1aに前記スイッチング機構3
が収容装備されるとともに、ヘッドケース1bに前記ア
クチュエータ2が全方向に揺動自在に装着されている。
本体1aと、その上端部に連結されたヘッドケース1b
とからなり、ケース本体1aに前記スイッチング機構3
が収容装備されるとともに、ヘッドケース1bに前記ア
クチュエータ2が全方向に揺動自在に装着されている。
【0022】前記スイッチング機構3は、ケース内に組
付け固定された固定端子ホルダ4と、この固定端子ホル
ダ4の上下3ヵ所に圧入固定された左右一対づつの3組
の固定端子5群と、左右の固定端子5群の間において上
下移動可能に支持された縦長の作動体6と、この作動体
6の上下3ヵ所において3組の各固定端子5に亘って下
方から対向するとともに、それぞれ一定小範囲内で上下
動可能に保持された3個の可動端子7と、各可動端子7
を対応する固定端子5に向けて付勢する接点押圧バネ8
と、作動体5を上方に向けて付勢する復帰バネ9とから
構成されており、ケース本体1aの上面から突出させた
作動体6の上端操作部6aを押し込み操作変位あるいは
復帰移動させることで、各組の端子間の接点切り換えを
行うよう構成されている。
付け固定された固定端子ホルダ4と、この固定端子ホル
ダ4の上下3ヵ所に圧入固定された左右一対づつの3組
の固定端子5群と、左右の固定端子5群の間において上
下移動可能に支持された縦長の作動体6と、この作動体
6の上下3ヵ所において3組の各固定端子5に亘って下
方から対向するとともに、それぞれ一定小範囲内で上下
動可能に保持された3個の可動端子7と、各可動端子7
を対応する固定端子5に向けて付勢する接点押圧バネ8
と、作動体5を上方に向けて付勢する復帰バネ9とから
構成されており、ケース本体1aの上面から突出させた
作動体6の上端操作部6aを押し込み操作変位あるいは
復帰移動させることで、各組の端子間の接点切り換えを
行うよう構成されている。
【0023】つまり、作動体6が上限位置にまで付勢上
昇された状態では、図2中に示すように、作動体6の上
端操作部6aがケース本体1aの上面から大きく突出さ
れ、各可動端子7が対応する固定端子5に接点押圧バネ
8によって押圧接触され、各組における左右の固定端子
5が可動端子7を介して導通される。また、上端操作部
6aを押し込み操作して作動体6を復帰バネ9に抗して
押し込み移動させると、図3中に示すように、各可動端
子7が対応する固定端子5から離反されて、各組におけ
る左右の固定端子5の導通が断たれる。
昇された状態では、図2中に示すように、作動体6の上
端操作部6aがケース本体1aの上面から大きく突出さ
れ、各可動端子7が対応する固定端子5に接点押圧バネ
8によって押圧接触され、各組における左右の固定端子
5が可動端子7を介して導通される。また、上端操作部
6aを押し込み操作して作動体6を復帰バネ9に抗して
押し込み移動させると、図3中に示すように、各可動端
子7が対応する固定端子5から離反されて、各組におけ
る左右の固定端子5の導通が断たれる。
【0024】この場合、固定端子5の接点と可動端子7
の接点とが、回路の開閉に伴う過電流やアーク放電など
によって溶着しているようなことがあっても、可動端子
7を強制的に下方移動させて、溶着した接点を分離する
強制開離手段が備えられている。つまり、作動体6に対
して上下動可能に支持された可動端子7は、一定以上の
上方変位が作動体6の規制面sとの当接によって制限さ
れており、作動体6が下方に移動操作される際に、接点
の溶着が発生していても、作動体6の当接部としての規
制面sが可動端子7を下方に当接移動させて、溶着した
接点を強制的に分離するのである。
の接点とが、回路の開閉に伴う過電流やアーク放電など
によって溶着しているようなことがあっても、可動端子
7を強制的に下方移動させて、溶着した接点を分離する
強制開離手段が備えられている。つまり、作動体6に対
して上下動可能に支持された可動端子7は、一定以上の
上方変位が作動体6の規制面sとの当接によって制限さ
れており、作動体6が下方に移動操作される際に、接点
の溶着が発生していても、作動体6の当接部としての規
制面sが可動端子7を下方に当接移動させて、溶着した
接点を強制的に分離するのである。
【0025】ヘッドケース1bには円筒状のガイド部1
cが形成されており、このガイド部1cに、前記アクチ
ュエータ2の下端に連設された大径の基部10が全方向
に揺動可能に保持されるとともに、この基部10と前記
作動体6の操作部6aとの間に、中間作動体11が一定
姿勢を維持したまま上下スライド自在に介装され、か
つ、この中間作動体11を上方に押し上げ付勢するバネ
12がアクチュエータ中立復帰バネとして外嵌装着され
ている。
cが形成されており、このガイド部1cに、前記アクチ
ュエータ2の下端に連設された大径の基部10が全方向
に揺動可能に保持されるとともに、この基部10と前記
作動体6の操作部6aとの間に、中間作動体11が一定
姿勢を維持したまま上下スライド自在に介装され、か
つ、この中間作動体11を上方に押し上げ付勢するバネ
12がアクチュエータ中立復帰バネとして外嵌装着され
ている。
【0026】ここで、アクチュエータ2の基部10の下
面と、これに対向する中間作動体11の上面とはそれぞ
れ偏平な当接面に形成されており、これら当接面によっ
て、アクチュエータ2の揺動に伴って中間作動体10を
下方に押圧変位させるカム機構13が構成されている。
面と、これに対向する中間作動体11の上面とはそれぞ
れ偏平な当接面に形成されており、これら当接面によっ
て、アクチュエータ2の揺動に伴って中間作動体10を
下方に押圧変位させるカム機構13が構成されている。
【0027】つまり、アクチュエータ2に外力が作用し
ない状態では、図2に示すように、バネ12によって上
方にスライド付勢された中間作動体11の上面とヘッド
ケース上壁の内面との間に、アクチュエータ基部10が
弾性挟持されることで、アクチュエータ2が中立姿勢で
ある直立姿勢に保持される。また、アクチュエータ2が
任意の方向に外力を受けて揺動すると、図3に示すよう
に、アクチュエータ基部10が、その段差部の上端外周
縁とヘッドケース上壁の内面との当接部aを支点にして
傾動し、これに伴って基部の下端外周縁eが中間作動体
11の上面を押圧し、中間作動体11がバネ12に抗し
て押し下げ変位され、もって作動体6が押し込み操作さ
れるのである。
ない状態では、図2に示すように、バネ12によって上
方にスライド付勢された中間作動体11の上面とヘッド
ケース上壁の内面との間に、アクチュエータ基部10が
弾性挟持されることで、アクチュエータ2が中立姿勢で
ある直立姿勢に保持される。また、アクチュエータ2が
任意の方向に外力を受けて揺動すると、図3に示すよう
に、アクチュエータ基部10が、その段差部の上端外周
縁とヘッドケース上壁の内面との当接部aを支点にして
傾動し、これに伴って基部の下端外周縁eが中間作動体
11の上面を押圧し、中間作動体11がバネ12に抗し
て押し下げ変位され、もって作動体6が押し込み操作さ
れるのである。
【0028】ここで、前記アクチュエータ2は、大径の
基部10を備えた金属材あるいは硬質合成樹脂材からな
る基部部材2aに、金属材あるいは硬質合成樹脂材から
なる棒状の本体部材2bを外嵌連結して、全体として撓
みのない剛体に構成されており、アクチュエータ2に加
えられた操作力が、アクチュエータ2自体のたわみや弾
性変形によって吸収されることなく作動体6に伝達され
て、接点に溶着が発生した場合の上記強制開離作動が確
実に遂行されるようになっている。
基部10を備えた金属材あるいは硬質合成樹脂材からな
る基部部材2aに、金属材あるいは硬質合成樹脂材から
なる棒状の本体部材2bを外嵌連結して、全体として撓
みのない剛体に構成されており、アクチュエータ2に加
えられた操作力が、アクチュエータ2自体のたわみや弾
性変形によって吸収されることなく作動体6に伝達され
て、接点に溶着が発生した場合の上記強制開離作動が確
実に遂行されるようになっている。
【0029】なお、図4に示すように、前記アクチュエ
ータ2全体を、金属材あるいは硬質合成樹脂材で一体形
成した剛体に構成して実施するもよい。
ータ2全体を、金属材あるいは硬質合成樹脂材で一体形
成した剛体に構成して実施するもよい。
【0030】また、図示しないが、中間作動体11を介
在することなく揺動操作されるアクチュエータ2の基部
で直接に作動体6の上端操作部6aを押し込み操作する
構造にすることもできる。
在することなく揺動操作されるアクチュエータ2の基部
で直接に作動体6の上端操作部6aを押し込み操作する
構造にすることもできる。
【0031】また、前記ヘッドケース1bは、ケース本
体1aの上面の対角位置に突設した一対の連結部1dに
嵌合する形状に構成されて、各連結部1dに装着される
2本のネジ14によってケース本体1aに脱着可能に連
結されており、全方向に揺動可能な棒状の前記アクチュ
エータ2を装着したヘッドケース1bに代えて、種々の
仕様のアクチュエータを装備したヘッドケースを装着し
て使用することが可能である。
体1aの上面の対角位置に突設した一対の連結部1dに
嵌合する形状に構成されて、各連結部1dに装着される
2本のネジ14によってケース本体1aに脱着可能に連
結されており、全方向に揺動可能な棒状の前記アクチュ
エータ2を装着したヘッドケース1bに代えて、種々の
仕様のアクチュエータを装備したヘッドケースを装着し
て使用することが可能である。
【0032】例えば、図5に示すように、支軸21を、
その軸心pを中心にして左右方向へのみ揺動可能なロー
ラ付きレバーに構成されたアクチュエータ22を装着し
たヘッドケース23に取り替え、支軸21の一部を偏平
に欠如して形成した回転カム24によって中間作動体1
1を上下スライド操作する構造の安全スイッチBにして
使用したり、あるいは、図6に示すように、プッシュ式
のアクチュエータ25を装着したヘッドケース26に取
り替えて、アクチュエータ25で直接に作動体6の上端
操作部6aを押し込み操作する構造の安全スイッチCに
して使用することも可能である。
その軸心pを中心にして左右方向へのみ揺動可能なロー
ラ付きレバーに構成されたアクチュエータ22を装着し
たヘッドケース23に取り替え、支軸21の一部を偏平
に欠如して形成した回転カム24によって中間作動体1
1を上下スライド操作する構造の安全スイッチBにして
使用したり、あるいは、図6に示すように、プッシュ式
のアクチュエータ25を装着したヘッドケース26に取
り替えて、アクチュエータ25で直接に作動体6の上端
操作部6aを押し込み操作する構造の安全スイッチCに
して使用することも可能である。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば以下に示すような効果が期待できる。
によれば以下に示すような効果が期待できる。
【0034】請求項1に係る発明によれば、アクチュエ
ータに操作方向の制約がないので、正確な取り付け調整
を行わなくても、操作体などによるスイッチ操作を常に
的確に行わせることができるとともに、剛体のアクチュ
エータを用いた操作よって、接点溶着に対する強制開離
作動も確実に行わせることができ、公的な基準(安全規
格)を満足することができる。
ータに操作方向の制約がないので、正確な取り付け調整
を行わなくても、操作体などによるスイッチ操作を常に
的確に行わせることができるとともに、剛体のアクチュ
エータを用いた操作よって、接点溶着に対する強制開離
作動も確実に行わせることができ、公的な基準(安全規
格)を満足することができる。
【0035】請求項2に係る発明によれば、無方向性の
安全スイッチのケース本体を共用して、各種の操作仕様
の安全スイッチを安価に製作することができる。
安全スイッチのケース本体を共用して、各種の操作仕様
の安全スイッチを安価に製作することができる。
【0036】請求項3に係る発明によれば、中間作動体
を導入することで、アクチュエータの操作量に対する作
動体のストローク設定などが容易となる。
を導入することで、アクチュエータの操作量に対する作
動体のストローク設定などが容易となる。
【0037】請求項4に係る発明によれば、作動体の復
帰力と、アクチュエータの中立復帰力を独自に設定する
ことで、スイッチング性能とアクチュエータ中立復帰機
能をそれぞれ所期通りに発揮させることが容易となる。
帰力と、アクチュエータの中立復帰力を独自に設定する
ことで、スイッチング性能とアクチュエータ中立復帰機
能をそれぞれ所期通りに発揮させることが容易となる。
【0038】請求項5に係る発明によれば、作動体を操
作する基部部材と外部操作力を受ける本体部材を別部材
として製作できるので、それぞれを所望に機能を発揮す
るに好適なものにすることが容易となり、スイッチ操作
性および耐久性に優れたアクチュエータを容易に構成す
ることができる。また、共通の基部部材に対して長さや
形状の異なる複数種の本体部材を組み合わせることで、
仕様の異なったアクチュエータを安価に構成することが
でき、汎用性にすぐれた安全スイッチを得ることができ
る。
作する基部部材と外部操作力を受ける本体部材を別部材
として製作できるので、それぞれを所望に機能を発揮す
るに好適なものにすることが容易となり、スイッチ操作
性および耐久性に優れたアクチュエータを容易に構成す
ることができる。また、共通の基部部材に対して長さや
形状の異なる複数種の本体部材を組み合わせることで、
仕様の異なったアクチュエータを安価に構成することが
でき、汎用性にすぐれた安全スイッチを得ることができ
る。
【0039】請求項6に係る発明によれば、アクチュエ
ータに操作方向の制約がないので、正確な取り付け調整
を行わなくても、操作体などによるスイッチ操作を常に
的確に行わせることができるとともに、剛体のアクチュ
エータを用いた操作よって、接点溶着に対する強制開離
作動も確実に行わせることができ、公的な基準(安全規
格)を満足することができる。
ータに操作方向の制約がないので、正確な取り付け調整
を行わなくても、操作体などによるスイッチ操作を常に
的確に行わせることができるとともに、剛体のアクチュ
エータを用いた操作よって、接点溶着に対する強制開離
作動も確実に行わせることができ、公的な基準(安全規
格)を満足することができる。
【図1】本発明に係る安全スイッチの外観斜視図であ
る。
る。
【図2】非操作状態の縦断正面図である。
【図3】操作状態の縦断正面図である。
【図4】他の実施形態の一例を示す縦断正面図である。
【図5】別の仕様での使用例を示す縦断正面図である。
【図6】更に別の仕様での使用例を示す縦断正面図であ
る。
る。
1 ケース 1a ケース本体 1b ヘッドケース 2 アクチュエータ 2a 基部部材 2b 本体部材 5 固定端子 6 作動体 7 可動端子 9 復帰バネ 10 基部 11 中間作動体 12 中立復帰バネ 13 カム機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹中 英光 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 Fターム(参考) 5G035 AA07 AA14 CA06 CB03 DA01 PA03
Claims (6)
- 【請求項1】 外力によって移動操作可能かつ復帰バネ
によって復帰移動される作動体に可動端子を保持すると
ともに、この可動端子に対向する固定端子を有し、前記
作動体が復帰バネに抗して変位される際に前記可動端子
を強制的に前記固定端子から離反変位させる強制開離手
段を備え、ケースの頭部に、全方向に揺動変位可能な剛
体のアクチュエータを装備し、該アクチュエータは、そ
の任意の方向への揺動に伴って作動体を接点離反方向に
押圧変位させることを特徴とする安全スイッチ。 - 【請求項2】 前記ケースを、前記作動体および前記固
定端子を装備したケース本体と、その上端部に連結され
たヘッドケースとから構成し、このヘッドケースに前記
アクチュエータを保持してある請求項1記載の安全スイ
ッチ。 - 【請求項3】 前記アクチュエータの基部と前記作動体
との間に中間作動体を介在し、アクチュエータの揺動に
伴う中間作動体の変位を前記作動体に当接伝達するよう
構成してある請求項1または2記載の安全スイッチ。 - 【請求項4】 前記アクチュエータを中立姿勢に復帰さ
せる専用のバネを装備してある請求項1ないし3のいず
れかに記載の安全スイッチ。 - 【請求項5】 前記アクチュエータを、前記ケースに揺
動可能に保持された基部部材と、これに連結された本体
部材とで構成してある請求項1ないし4のいずれかに記
載の安全スイッチ。 - 【請求項6】 外力によって移動操作可能かつ復帰バネ
によって復帰移動される作動体に、可動端子を変位可能
に保持するとともに、この可動端子に対向する固定端子
を有し、前記作動体が復帰バネに抗して変位される際に
前記可動端子を強制的に前記固定端子から離反変位させ
る強制開離手段を備え、 前記強制開離手段は、復帰バネに抗して変位する作動体
の当接部が、押圧バネによって固定端子に押圧接触され
ている可動端子に当接して前記押圧バネに抗して可動端
子を固定端子から離反変位させるものであり、 ケースの頭部には、全方向に揺動変位可能な剛体のアク
チュエータを装備し、該アクチュエータは、その任意の
方向への揺動に伴って作動体を接点離反方向に押圧変位
させることを特徴とする安全スイッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10346859A JP2000173401A (ja) | 1998-12-07 | 1998-12-07 | 安全スイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10346859A JP2000173401A (ja) | 1998-12-07 | 1998-12-07 | 安全スイッチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000173401A true JP2000173401A (ja) | 2000-06-23 |
Family
ID=18386295
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10346859A Pending JP2000173401A (ja) | 1998-12-07 | 1998-12-07 | 安全スイッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000173401A (ja) |
-
1998
- 1998-12-07 JP JP10346859A patent/JP2000173401A/ja active Pending
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