JP2000171489A - 電気光学プロ―ブ - Google Patents

電気光学プロ―ブ

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JP2000171489A
JP2000171489A JP11280568A JP28056899A JP2000171489A JP 2000171489 A JP2000171489 A JP 2000171489A JP 11280568 A JP11280568 A JP 11280568A JP 28056899 A JP28056899 A JP 28056899A JP 2000171489 A JP2000171489 A JP 2000171489A
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昭成 伊藤
Katsushi Ota
克志 太田
Toshiyuki Yagi
敏之 八木
Mitsuru Shinagawa
満 品川
Tadao Nagatsuma
忠夫 永妻
Junzo Yamada
順三 山田
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Ando Electric Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属ピンのプローブヘッドに対する位置を固
定することにより、電気光学プローブの耐衝撃性を向上
させる。 【解決手段】 電気光学素子26を、プローブ本体の先
端部をなすプローブヘッド部材24によって、プローブ
本体の先端側から保持し、プローブヘッド部材24に、
外部から反射膜28に至る挿入孔30を形成し、挿入孔
30に 金属ピン31を、その一端31aが反射膜28
に接し、他端31cがプローブヘッド部材24から突出
する状態となるように挿入するとともに、挿入孔30
を、外部側の径寸法が、反射膜28側の径寸法に比較し
て大となるように形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被測定信号によっ
て発生する電界を電気光学結晶に結合させ、この電気光
学結晶に光を入射し、入射光の偏光状態により、被測定
信号の波形を観測する電気光学プローブに関する。
【0002】
【従来の技術】被測定信号によって発生する電界を電気
光学結晶に結合させ、この電気光学結晶にレーザ光を入
射し、レーザ光の偏光状態により被測定信号の波形を観
測することができる。ここでレーザ光をパルス状にし、
被測定信号をサンプリングすると非常に高い時間分解能
で測定することができる。この現象を利用した電気光学
プローブを用いたのが電気光学サンプリングオシロスコ
ープである。
【0003】この電気光学サンプリング(Electro Opt
ic Sampling)オシロスコープ(以下「EOSオシロス
コープ」と略記する)は、電気式プローブを用いた従来
のサンプリングオシロスコープと比較して、 1)信号を測定する際に、グランド線を必要としないた
め、測定が容易 2)電気光学プローブの先端にある金属ピンが回路系か
ら絶縁されているので高入力インピーダンスを実現で
き、その結果被測定点の状態をほとんど乱すことがない 3)光パルスを利用することからGHzオーダーまでの
広帯域測定が可能 といった特徴があり注目を集めている。
【0004】EOSオシロスコープによる信号測定を行
う際に用いられる従来の電気光学プローブ1の構成を図
7により説明する。図7に示す電気光学プローブ1にお
いては、プローブ本体2の先端に、絶縁体からなるプロ
ーブヘッド3が設けられており、この中心に金属ピン3
aが嵌め込まれている。符号4は、電気光学素子であ
り、金属ピン3a側の端面に反射膜4aが設けられ、金
属ピン3aに接している。符号5は、1/2波長板であ
り、符号6は、1/4波長板である。符号7,8は、偏光
ビームスプリッタである。符号9は、1/2波長板であ
り、符号10は、ファラデー素子である。符号12は、
コリメートレンズであり、符号13は、レーザダイオー
ドである。符号14及び15は、集光レンズであり、符
号16及び17は、フォトダイオードである。
【0005】また、2つの偏光ビームスプリッタ7,
8、1/2波長板9、及びファラデー素子10は、レーザ
ダイオード13が出射した光を通過させ、反射膜4aに
よって反射された光を分離するためのアイソレータ19
である。
【0006】次に、図7を参照して、レーザダイオード
13から発せられたレーザ光の光路について説明する。
図7において、レーザ光の光路を符号Aで表す。先ず、
レーザダイオード13から出射したレーザ光はコリメー
トレンズ12により平行光に変換され、偏光ビームスプ
リッタ8、ファラデー素子10、1/2波長板9及び偏光
ビームスプリッタ7を直進し、さらに、1/4波長板6と1
/2波長板5を通って電気光学素子4に入射する。入射し
た光は、金属ピン3a側の電気光学素子4の端面に形成
された反射膜4aにより反射する。
【0007】反射したレーザ光は、再び1/2波長板5と1
/4波長板6を通り、レーザ光の一部は、偏光ビームスプ
リッタ7により反射され、集光レンズ14によって集光
されて、フォトダイオード16へ入射する。一方、偏光
ビームスプリッタ7を透過したレーザ光は、偏光ビーム
スプリッタ8で反射され、集光レンズ15によって集光
されて、フォトダイオード17へ入射する。なお、1/2
波長板5と1/4波長板6はフォトダイオード16とフォ
トダイオード17とへ入射するレーザ光の強度が同一に
なるように、その光軸に関する回転角が調整される。
【0008】次に、図7に示した電気光学プローブ1を
用いて、被測定信号を測定する動作について説明する。
金属ピン3aを、測定点に接触させると、金属ピン3a
に加わる電圧によって、電気光学素子4では、その電界
が電気光学素子4へ伝搬し、ポッケルス効果により複屈
折率が変化する現象が起きる。これにより、レーザダイ
オード13から発せられたレーザ光が電気光学素子4へ
入射して、そのレーザ光が電気光学素子4を伝搬すると
きに光の偏光状態が変化する。そして、この偏光状態が
変化したレーザ光は、反射膜4aによって反射され、フ
ォトダイオード16,17へ集光されて入射し、電気信
号に変換される。
【0009】測定点の電圧の変化にともなって、電気光
学素子4によって偏光状態の変化がフォトダイオード1
6とフォトダイオード17の出力差として生じることと
なり、この出力差を検出することによって、金属ピン3
aに加わる電気信号を測定することができる。なお、以
上説明した電気光学プローブ1において、フォトダイオ
ード16,17から得られた電気信号は、電気光学サン
プリングオシロスコープに入力されて、処理されるが、
これに代えて、フォトダイオード16,17に、専用コ
ントローラを介してリアルタイム型オシロスコープ等の
従来からある測定器を接続し、信号測定を行うこともで
きる。これにより、電気光学プローブ1を使用して広帯
域測定を簡単に行うことができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、電気光
学プローブ1を用いた信号測定においては、金属ピン3
aを測定点に接触させることが必要であるため、この場
合に、金属ピン3aに衝撃が加わり、その結果、電気光
学素子4に損傷が生じる懸念があった。
【0011】また、上述の電気光学プローブ1は、レー
ザ光を金属ピン3aの端部が接触させられた反射膜4a
に対して入射し、反射させる構成となっているために、
金属ピン3aの位置が動くと、反射膜4a等の位置もず
れ、光学系としての機能が失われるという問題点があっ
た。
【0012】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、金属ピンのプローブヘッドに対する位置を
固定することにより、電気光学プローブの耐衝撃性を向
上させることを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては以下の手段を採用した。すなわち、
請求項1記載の電気光学プローブは、プローブ本体の内
部における該プローブ本体の基端部側と先端部側との間
に光路が形成され、該光路の前記プローブ本体の基端部
側の一端には、レーザーダイオードが配置され、前記光
路の前記プローブ本体の先端部側の他端には、電気光学
素子が配置され、該電気光学素子の前記プローブ本体の
先端部側の端面には反射膜が形成され、前記レーザダイ
オードから発せられるレーザ光を、前記光路を通じて前
記電気光学素子に入射し、この入射光を前記反射膜によ
って反射し、さらに、この反射光を分離してフォトダイ
オードにより電気信号に変換する構成となっており、前
記電気光学素子は、前記プローブ本体の先端部をなすプ
ローブヘッド部材によって、少なくとも前記プローブ本
体の先端部側から保持され、該プローブヘッド部材に
は、外部から前記反射膜に至る挿入孔が形成され、該挿
入孔には 金属ピンが、その一端が前記反射膜に接し、
他端が前記プローブヘッドから突出する状態で挿入さ
れ、前記挿入孔は、前記外部側の径寸法が、前記反射膜
側の径寸法に比較して大となるように形成されているこ
とを特徴としている。
【0014】このような構成とされるために、この電気
光学プローブにおいては、挿入孔の形状に合わせて金属
ピンの一端側を形成することにより、金属ピンがプロー
ブヘッド部材に必要以上に嵌入して電気光学素子に損傷
を与えることを防ぐことができる。
【0015】請求項2記載の電気光学プローブは、請求
項1記載の電気光学プローブであって、前記挿入孔は、
その径寸法が、前記外部側から前記反射膜側に向けて漸
次小となるテーパ形状に形成されていることを特徴とし
ている。
【0016】請求項3記載の電気光学プローブは、請求
項1記載の電気光学プローブであって、前記挿入孔は、
その内面に、前記外部側から前記反射膜側に向けてその
径寸法が小となる段部が設けられた構成とされているこ
とを特徴としている。
【0017】請求項4記載の電気光学プローブは、請求
項1から3のいずれかに記載の電気光学プローブであっ
て、前記金属ピンは、その前記一端側が、前記他端側か
ら該一端側に向けて径寸法が小となる径変化部として形
成されていることを特徴としている。
【0018】請求項5記載の電気光学プローブは、請求
項1から3記載の電気光学プローブであって、前記金属
ピンの前記一端側の端面には、前記金属ピンを直径方向
に貫通するスリットが設けられていることを特徴として
いる。このような構成とされるために、請求項5に係る
電気光学プローブにおいては、金属ピンの一端がプロー
ブヘッド部材に設けられた挿入孔の形状に合わせて変形
することができる。
【0019】請求項6記載の電気光学プローブは、請求
項1から5のいずれかに記載の電気光学プローブであっ
て、前記挿入孔の前記一端の径寸法は、前記電気光学素
子へ入射される入射光のスポットサイズよりも大である
ことを特徴としている。
【0020】このような構成とされるために、請求項6
に係る電気光学プローブにおいては、金属ピンと反射膜
との接触面積が確保され、電気光学素子において偏光状
態の変化として表れる電界の変化をレーザ光により良好
に検出できる。
【0021】請求項7記載の電気光学プローブは、請求
項1から6のいずれかに記載の電気光学プローブであっ
て、前記フォトダイオードおよび前記レーザダイオード
は、電気光学サンプリングオシロスコープに接続され、
前記レーザダイオードは、前記レーザー光を前記電気光
学サンプリングオシロスコープからの制御信号に基づい
てパルス光として発することを特徴としている。
【0022】請求項8記載の電気光学プローブは、請求
項1から6のいずれかに記載の電気光学プローブであっ
て、前記レーザーダイオードは、前記レーザ光として連
続光を発することを特徴としている。
【0023】このように、請求項8に係る電気光学プロ
ーブにおいては、レーザーダイオードから連続光を発す
るようにすることにより、フォトダイオードから連続的
な出力を得ることができ、したがって、フォトダイオー
ドを専用コントローラを介してリアルタイム型オシロス
コープなどの従来からある汎用測定器に接続して測定を
行うことも可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図2および図3は、本発明の一
実施の形態を示す電気光学プローブ21の立断面図およ
び平面図である。この電気光学プローブ21は、プロー
ブ本体22の内部に、光路23が形成された概略構成と
なっている。
【0025】プローブ本体22は、その先端部22aが
プローブヘッド部材24によって構成されており、ま
た、その基端部22bには、レーザダイオード25が収
納されている。レーザダイオード25は、光路23にお
けるプローブ本体22の基端部22b側の一端23aに
位置するとともに、図示略のEOSオシロスコープに対
して接続されている。
【0026】一方、光路23におけるプローブ本体22
の先端部22a側の他端23bには、電気光学素子26
が配置されている。電気光学素子26は、プローブヘッ
ド部材24によって保持されており、電気光学素子26
のプローブ本体22の先端部22a側の端面26aに
は、反射膜28が形成されている。
【0027】図1に、プローブヘッド部材24およびそ
の近傍を拡大して示す。図中に示すように、プローブヘ
ッド部材24には、挿入孔30が形成され、この挿入孔
30に金属ピン31の一端31aが挿入された構成とな
っている。金属ピン31は、その一端31a側の端面3
1bが反射膜28に、プローブ本体22の先端側から接
し、また、その他端31cがプローブヘッド部材24か
ら突出する構成となっている。なお、金属ピン31とし
ては、リン青銅にニッケルロジウムでメッキを施したも
のが用いられる。
【0028】挿入孔30の形状は、その外部側の端部3
0aから反射膜28側の端部30bに向けて、その径寸
法が漸次小となるようなテーパ形状となっている。さら
に、金属ピン31の一端31a側には、他端31c側か
ら端面31bに向かってその径寸法が漸次小となるよう
なテーパ部(径変化部)31dが形成されている。テー
パ部31dの径寸法は、挿入孔30の径寸法よりも若干
大きくなるように形成されており、これにより金属ピン
31の一端31aを挿入孔30に嵌入固定することがで
きるようになっている。また、金属ピン31の端面31
bは、その径寸法が、レーザダイオード25(図2参
照)より出射され反射膜28(図2参照)に到達するレ
ーザビームのビーム径(入射光のスポットサイズ)より
も大きくなるように形成されている。
【0029】一方、図2に示すように、光路23上に
は、図中、右方から順に、コリメートレンズ33、偏光
ビームスプリッタ34、ファラデー素子35、偏光ビー
ムスプリッタ37、1/4波長板38が配列されている。
また、光路23の側方の偏光ビームスプリッタ34,3
7に対応する位置には、フォトダイオード41,42が
設けられている。これらフォトダイオード41,42
は、前記EOSオシロスコープに接続されており、入射
光を電気信号に変換して、EOSオシロスコープに送信
できるようになっている。
【0030】また、偏光ビームスプリッタ34,37
は、光路23を通る光の一部を分離してフォトダイオー
ド41,42側に反射するアイソレータとして機能する
ものとされている。
【0031】電気光学プローブ21を信号測定に用いる
場合には、金属ピン31の他端31cを測定点に接触さ
せた状態で、EOSオシロスコープを起動させる。これ
により、EOSオシロスコープから発せられた制御信号
に基づき、レーザダイオード25から、レーザ光が出射
され、このレーザ光がコリメートレンズ33によって平
行光に変換され、光路23を直進し、電気光学素子26
に到達する。
【0032】電気光学素子26に到達したレーザ光は、
反射膜28に入射されるとともに、反射されて、光路2
3をレーザダイオード25側に進行することとなる。こ
のとき、電気光学素子26は、金属ピン31を介して伝
搬された測定点の電界の変化により屈折率が変化した状
態となっているために、電気光学素子26を伝搬する際
に光の偏光状態が変化することとなり、反射光は、偏光
状態が変化した状態で、偏光ビームスプリッタ34,3
7によって分離され、フォトダイオード41,42へ集
光されて入射し、電気信号に変換される。これにより、
レーザ光の偏光状態の変化をフォトダイオード41,4
2の出力差として検出し、測定点の電気信号を測定する
ことができる。
【0033】このような信号測定を行った場合、金属ピ
ン31の他端を測定点に接触させる際に、誤って金属ピ
ン31に衝撃を作用させたとしても、この電気光学プロ
ーブ21においては、挿入孔30がテーパ形状とされ、
さらに、金属ピン31にもその形状に対応したテーパ部
31dが設けられているために、金属ピン31がプロー
ブヘッド部材24に必要以上に嵌入することが無くな
り、電気光学素子26が損傷したり、あるいは、電気光
学素子26の位置がずれて、プローブ本体22内に形成
された光学系が機能しなくなる等の懸念がない。したが
って、この電気光学プローブ21においては、信号測定
時の耐衝撃性を確保することができる。
【0034】さらに、この電気光学プローブ21におい
ては、挿入孔30の反射膜28側の端部30bの径寸法
が、レーザダイオード25から発せられ反射膜28にま
で到達するレーザービームのビーム径よりも大きいため
に、電気光学素子26と金属ピン31との間の接触面積
を、電気光学素子26の偏光状態の変化を検出するのに
十分な量確保することができ、したがって、上述のよう
に挿入孔30をテーパ状に形成したとしても、これによ
り、信号測定の検出性能が低下することがない。
【0035】以上は、本発明の実施の形態の一例である
が、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでな
く、その趣旨を逸脱しない範囲内で、形状、材料等の変
更が可能である。例えば、上記実施の形態において示し
た金属ピン31の代わりに、図4に示すような金属ピン
43を使用するようにしてもよい。図4に示す金属ピン
43は、その一端43a側に金属ピン43を直径方向に
貫通するスリット44を設けた構成となっている。
【0036】このような構成とされることにより、金属
ピン43は、その一端43aが縮径可能となり、上記実
施の形態において示したテーパ形状の挿入孔30に容易
に嵌入させることができる。この場合、スリット44の
両側方に位置する突出部43b,43b(図4参照)の
反発力により、金属ピン43の一端43aは、挿入孔3
0に良好に固定され、さらに、この場合、金属ピン43
の他端43c(図4参照)から衝撃が作用しても、金属
ピン43が必要以上にプローブヘッド部材24(図1参
照)に嵌入されることがない。したがって、上記実施の
形態と同様に、耐衝撃性を確保することができる。な
お、このように形成された金属ピン43を挿入孔30に
固定する際には、スリット44を銀ペースト等、導電性
を有する材料で埋め、空間を無くすようにすることが望
ましい。
【0037】また、この他にも、図5に示す金属ピン4
5のように、一端45aに、他端45b側から一端45
a側にかけて径寸法が小となるような段部(径変化部)
45cを設けたものを採用するようにしても、同様の効
果を得ることができる。なお、この場合、金属ピン45
が挿入される挿入孔30の形状は、上記実施の形態のよ
うにテーパ形状のものであってもよいし、あるいは、図
6に示すように、外部側の径寸法が反射膜側の径寸法に
比較して大となるような段部30cを有する形状として
もよい。
【0038】また、上記実施の形態において、レーザダ
イオード25から連続光を発するようにすれば、リアル
タイム型オシロスコープ、サンプリングオシロスコー
プ、スペアナ等の従来からある汎用測定器による信号測
定も可能となる。この場合、フォトダイオード41,4
2に、EOSオシロスコープに代えて、専用コントロー
ラを介して、リアルタイム型オシロスコープ、サンプリ
ングオシロスコープ、スペクトルアナライザ等を接続す
るようにすればよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る電
気光学プローブは、金属ピンが挿入される挿入孔が、外
部側の径寸法が反射膜側の径寸法に比較して大となるよ
うに形成されるため、この挿入孔の形状に対応させて、
金属ピンの端部を形状を形成するようにすれば、金属ピ
ンがプローブヘッド部材に必要以上に嵌入して電気光学
素子を損傷する等の懸念が無く、耐衝撃性に優れたもの
が実現できる。
【0040】この場合、請求項2のように、挿入孔の形
状を外部側から反射膜側に向けて漸次小となるようなテ
ーパ形状としてもよく、あるいは、請求項3のように、
挿入孔に、外部側から反射膜側に径寸法が小となるよう
な段部を設けるようにしてもよい。また、これらに対応
させて、請求項4のように、金属ピンの一端に他端側か
ら一端に向けて径寸法が小となるような径変化部を設け
るようにしてもよいし、あるいは、請求項5のように、
金属ピンの一端の端面にスリットを設けて縮径可能とな
るようにし、この一端を挿入孔に嵌入するようにしても
よい。
【0041】さらに、請求項6のように、挿入孔の一端
の径寸法を電気光学素子に入射される光のスポットサイ
ズより大きくするようにすれば、測定性能を確保するこ
とができる。
【0042】また、以上の発明において、請求項7のよ
うに、フォトダイオードおよびレーザダイオードを、電
気光学サンプリングオシロスコープに接続し、レーザダ
イオードからレーザー光を電気光学サンプリングオシロ
スコープからの制御信号に基づいてパルス光として発す
るようにすれば、電気光学サンプリングオシロスコープ
による広帯域における高精度な信号測定が可能となる。
【0043】また、請求項8のように、レーザーダイオ
ードから連続光を発するようにすることにより、フォト
ダイオードから連続的な出力を得ることができ、したが
って、フォトダイオードを専用コントローラを介してリ
アルタイムオシロスコープなどの従来からある汎用測定
器に接続して測定を行うことも可能となり、汎用性が高
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を模式的に示す電気光
学プローブの要部拡大立断面図である。
【図2】 図1に示した電気光学プローブの立断面図で
ある。
【図3】 同、平面図である。
【図4】 図1から3に示した電気光学プローブに用い
られる金属ピンの他の例を示す図であって、(a)はそ
の側面図、(b)は、(a)におけるI−I線矢視断面
図である。
【図5】 同、金属ピンのさらに他の例を示す側面図で
ある。
【図6】 同、プローブヘッド部材の他の例を示す立断
面図である。
【図7】 本発明の従来の技術を模式的に示す電気光学
プローブの概略構成図である。
【符号の説明】
21 電気光学プローブ 22 プローブ本体 22a 先端部 22b 基端部 23 光路 23a 一端 23b 他端 24 プローブヘッド部材 25 レーザダイオード 26 電気光学素子 28 反射膜 30 挿入孔 30a,30b 端部 30c 段部 31,43,45 金属ピン 31a,43a,45a 一端 31b 端面 31c,43c,45b 他端 31d テーパ部(径変化部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 克志 東京都大田区蒲田4丁目19番7号 安藤電 気株式会社内 (72)発明者 八木 敏之 東京都大田区蒲田4丁目19番7号 安藤電 気株式会社内 (72)発明者 品川 満 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 永妻 忠夫 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 山田 順三 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プローブ本体の内部における該プローブ
    本体の基端部側と先端部側との間に光路が形成され、 該光路の前記プローブ本体の基端部側の一端には、レー
    ザーダイオードが配置され、 前記光路の前記プローブ本体の先端部側の他端には、電
    気光学素子が配置され、 該電気光学素子の前記プローブ本体の先端部側の端面に
    は反射膜が形成され、 前記レーザダイオードから発せられるレーザ光を、前記
    光路を通じて前記電気光学素子に入射し、この入射光を
    前記反射膜によって反射し、さらに、この反射光を分離
    してフォトダイオードにより電気信号に変換する構成と
    なっており、 前記電気光学素子は、前記プローブ本体の先端部をなす
    プローブヘッド部材によって、少なくとも前記プローブ
    本体の先端部側から保持され、 該プローブヘッド部材には、外部から前記反射膜に至る
    挿入孔が形成され、 該挿入孔には 金属ピンが、その一端が前記反射膜に接
    し、他端が前記プローブヘッドから突出する状態で挿入
    され、 前記挿入孔は、前記外部側の径寸法が、前記反射膜側の
    径寸法に比較して大となるように形成されていることを
    特徴とする電気光学プローブ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電気光学プローブであっ
    て、 前記挿入孔は、その径寸法が、前記外部側から前記反射
    膜側に向けて漸次小となるテーパ形状に形成されている
    ことを特徴とする電気光学プローブ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電気光学プローブであっ
    て、 前記挿入孔は、その内面に、前記外部側から前記反射膜
    側に向けてその径寸法が小となる段部が設けられた構成
    とされていることを特徴とする電気光学プローブ。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の電気
    光学プローブであって、 前記金属ピンは、その前記一端側が、前記他端側から該
    一端側に向けて径寸法が小となる径変化部として形成さ
    れていることを特徴とする電気光学プローブ。
  5. 【請求項5】 請求項1から3のいずれかに記載の電気
    光学プローブであって、 前記金属ピンの前記一端側の端面には、前記金属ピンを
    直径方向に貫通するスリットが設けられていることを特
    徴とする電気光学プローブ。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の電気
    光学プローブであって、 前記挿入孔の前記一端の径寸法は、前記電気光学素子へ
    入射される入射光のスポットサイズよりも大であること
    を特徴とする電気光学プローブ。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載の電気
    光学プローブであって、 前記フォトダイオードおよび前記レーザダイオードは、
    電気光学サンプリングオシロスコープに接続され、 前記レーザダイオードは、前記レーザー光を前記電気光
    学サンプリングオシロスコープからの制御信号に基づい
    てパルス光として発することを特徴とする電気光学プロ
    ーブ。
  8. 【請求項8】 請求項1から6のいずれかに記載の電気
    光学プローブであって、 前記レーザーダイオードは、前記レーザ光として連続光
    を発することを特徴とする電気光学プローブ。
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