JP3369090B2 - プローブ - Google Patents

プローブ

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JP3369090B2
JP3369090B2 JP34556997A JP34556997A JP3369090B2 JP 3369090 B2 JP3369090 B2 JP 3369090B2 JP 34556997 A JP34556997 A JP 34556997A JP 34556997 A JP34556997 A JP 34556997A JP 3369090 B2 JP3369090 B2 JP 3369090B2
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満 品川
忠夫 永妻
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測定器における被
測定信号の入力に用いられるプローブに関する。
【0002】
【従来の技術】近時、例えば、2.4Gbpsという超
高速なビットレートの信号を扱う被測定回路の信号測定
には、被測定回路に擾乱を与えることなく測定可能なサ
ンプリングオシロスコープが用いられている。ここで、
上記サンプリングオシロスコープには、電気光学効果を
利用して被測定信号を検出する電気光学プローブまたは
磁気光学効果を利用して被測定信号を検出する磁気光学
プローブのうちいずれかのものが用いられる。
【0003】また、上述したサンプリングオシロスコー
プは、 (1)信号を測定する際に、グランド線を必要としない
ため、測定が容易 (2)電気光学プローブの先端にある金属ピンおよび磁
気光学プローブが回路系から各々絶縁されているので高
入力インピーダンスを実現でき、その結果被測定点の状
態をほとんど乱すことがない (3)光パルスを利用することからGHzオーダーまで
の広帯域測定が可能 といった特徴があることから、高速化が進む通信情報シ
ステムの測定に特に用いられている。
【0004】図4は、上述したサンプリングオシロスコ
ープに用いられる電気光学プロープによる測定原理を説
明する図である。この図において、1はプリント基板で
あり、このプリント基板1の表面には、信号線2および
グランド線3が各々形成されている。4は、上述したサ
ンプリングオシロスコープ(図示略)に接続された電気
光学プローブであり、信号線2を伝送する被測定信号を
検出する。
【0005】この電気光学プローブ4は、金属ピン5、
絶縁体6、電気光学結晶7および反射鏡8から概略構成
されている。また、電気光学プローブ4は、被測定信号
によって発生する電界を電気光学結晶に対して作用させ
た状態で、該電気光学結晶にレーザ光が入射されると、
レーザ光の偏光状態が変化するという原理を用いて被測
定信号の検出を行うものである。
【0006】電気光学プローブ4において、金属ピン5
は、その先端部分がテーパ状に形成されており、測定時
に信号線2に当接される。絶縁体6は、円板形状をして
おり、その裏面中央部には、金属ピン5の端部が取り付
けられている。すなわち、金属ピン5は、絶縁体6によ
り保持されている。7は、BSO(Bi12SiO20)が
円柱形状に形成されてなる電気光学結晶であり、結合さ
れた電界強度Eに応じて、一次の電気光学変化であるポ
ッケルス効果によりその屈折率が変化するという、光学
的性質を有している。
【0007】反射鏡8は、電気光学結晶7の裏面に蒸着
された誘電体多層膜ミラーであり、電気光学結晶7を透
過したレーザ光Laを反射する。電気光学結晶7は、反
射鏡8を介して絶縁体6の表面に接合されている。
【0008】上記構成において、金属ピン5の先端部が
信号線2に当接されると、信号線2を伝送している被測
定信号のレベルに応じた電界Eが電気光学結晶7と結合
される。これにより、ポッケルス効果によって電気光学
結晶7の屈折率が電界Eの強度に応じて変化する。この
状態において、レーザ光Laが電気光学結晶7の表面に
入射されると、電気光学結晶7内部を伝搬しているレー
ザ光Laの偏光状態が変化する。
【0009】そして、偏光変化を受けたレーザ光La
は、反射鏡8により反射された後、電気光学結晶7の表
面から出射され、図示しない受光部に受光される。さら
に、受光部の出力信号から偏光状態を把握することによ
り、信号線2を伝送している被測定信号が検出される。
なお、上述した測定原理の詳細については、品川ら:”
EOSによるハンディ型ハイインピーダンスプロー
ブ”、第15回光波センシング技術研究会 講演論文集
応用物理学会・光波センシング技術研究会、1995
年5月、pp.123−129を参照されたい。
【0010】図5は、従来のサンプリングオシロスコー
プに用いられる電気光学プローブの具体的構成を示す概
略側面図である。この図において、図4の各部に対応す
る部分には同一の符号を付けその説明を省略する。図5
に示す電気光学プローブ4において、9は、略円筒形状
のケースであり、円筒形状の円筒部9bと、該円筒部9
bの一端部にテーパ形状に形成され、かつ軸線に沿って
貫通穴が形成された先端部9aとが一体に形成されてい
る。この先端部9aには、上述した金属ピン5、絶縁体
6、電気光学結晶7および反射鏡8が各々収容されてい
る。
【0011】10は、コネクタ11と図示しないレーザ
発生装置との間を接続する偏光保持光ファイバである。
上記レーザ発生装置は、直線偏光のレーザ光Laを発生
する。また、コネクタ11は、その出射端11aから出
射されるレーザ光Laが電気光学結晶7および反射鏡8
に対して垂直に入射される位置に配設されている。12
は、コネクタ11の左方に配設されたコリメートレンズ
であり、レーザ光Laを平行光に変換する。
【0012】13は、コリメートレンズ12の左方に配
設された偏光ビームスプリッタであり、紙面に対して平
行なレーザ光Laの偏光成分を直進させるとともに、上
記紙面に対して垂直なレーザ光Laの偏光成分を、レー
ザ光Laの直進方向に対して90度曲げて直進させる。
14は、偏光ビームスプリッタ13の左方に配設された
ファラデー素子であり、偏光ビームスプリッタ13を透
過したレーザ光Laの偏光を紙面に対して45度回転さ
せる。
【0013】15は、ファラデー素子14の左方に、結
晶軸方位が22.5度傾くように配設された1/2波長
板であり、ファラデー素子14により回転された偏光を
紙面に対して平行にする。16は、1/2波長板15の
左方に配設された偏光ビームスプリッタであり、偏光ビ
ームスプリッタ13と同一構成とされている。17は、
偏光ビームスプリッタ16の左方に配設された波長板で
あり、偏光ビームスプリッタ16を透過したレーザ光L
aの強度バランスを調整することにより、最終的に得ら
れる電気光学プローブ4の出力信号のS/N(Signal/No
ise)比を調整する。
【0014】18は、偏光ビームスプリッタ16の上方
に配設された第1のフォトダイオードであり、偏光ビー
ムスプリッタ16により分岐されたレーザ光Laを第1
の検出信号S1に変換して、これを図示しない差動増幅
器へ出力する。19は、偏光ビームスプリッタ13の上
方に配設された第2のフォトダイオードであり、偏光ビ
ームスプリッタ13により分岐されたレーザ光Laを第
2の検出信号S2に変換して、これを図示しない差動増
幅器へ出力する。
【0015】上記構成において、図5に示す金属ピン5
の先端部が信号線2(図4参照)に当接されると、信号
線2を伝送している被測定信号のレベルに応じた電界E
が電気光学結晶7と結合される。これにより、電気光学
結晶7の屈折率が電界Eの強度に応じて変化する。この
状態において、図示しないレーザ光発生装置からレーザ
光Laが出射されると、該レーザ光Laは、コネクタ1
1の出射端11aから出射された後、コリメートレンズ
12、偏光ビームスプリッタ13、ファラデー素子1
4、1/2波長板15、偏光ビームスプリッタ16およ
び波長板17を介して電気光学結晶7の表面に入射され
る。
【0016】この結果、電気光学結晶7内部を伝搬して
いるレーザ光Laの偏光状態が変化する。そして、偏光
変化を受けたレーザ光Laは、反射鏡8により反射され
た後、電気光学結晶7の表面から出射され、偏光ビーム
スプリッタ16により分岐される。上記分岐された一方
のレーザ光Laは、第1のフォトダイオード18により
第1の検出信号S1に変換され、該第1の検出信号S1
は、差動増幅器へ入力される。
【0017】また、偏光ビームスプリッタ16により分
岐された他方のレーザ光Laは、偏光ビームスプリッタ
13により第2のフォトダイオード19方向へ分岐され
た後、第2のフォトダイオード19により第2の検出信
号S2に変換される。そして、該第2の検出信号S2は、
差動増幅器に入力される。これにより、差動増幅器にお
いては、第1の検出信号S1と第2の検出信号S2とが差
動増幅された後、差動増幅された信号が電気光学プロー
ブ4の出力信号としてサンプリングオシロスコープの入
力端子に入力される。この結果、サンプリングオシロス
コープの表示部には、信号線2を伝送している被測定信
号の波形等が表示される。
【0018】次に、上述したサンプリングオシロスコー
プに用いられる磁気光学プローブの構成について説明す
る。この磁気光学プローブの基本的な構成は、図5に示
す電気光学プローブ4と同一構成であるが、次の点にお
いて電気光学プローブ4の構成と異なる。すなわち、磁
気光学プローブにおいては、図5に示す金属ピン5、絶
縁体6、電気光学結晶7および反射鏡8に代えて磁気光
学結晶および反射鏡が設けられており、かつ先端部9a
に貫通穴が形成されていない。
【0019】上記磁気光学結晶は、ファラデー効果を利
用してレーザ光Laの偏光面を回転させるファラデー素
子であり、この磁気光学結晶の裏面には、反射鏡が形成
されている。ここで、ファラデー効果とは、磁界中に置
かれた磁気光学結晶を透過する光の偏光面が回転する現
象をいい、偏光面の回転角θはθ=VHlcosΦで与
えられる。ここで、Vはヴェルデ定数[rad/A]、
Hは磁界の強さ[A/m]、lは磁気光学結晶中を光が
伝搬する光路長[m]、Φは光の伝搬方向と磁界とのな
す角度[rad]である。
【0020】上記構成において、信号線2(図4参照)
に被測定信号が伝送している状態では、信号線2の周囲
にはアンペアの法則により磁界が発生している。この状
態で磁気光学プローブの先端部9a(図5参照)が信号
線2に当接されると、上述した磁気光学結晶は、磁界中
に置かれる。
【0021】そして、図示しないレーザ光発生装置から
レーザ光Laが出射されると、該レーザ光Laは、コネ
クタ11の出射端11aから出射された後、コリメート
レンズ12、偏光ビームスプリッタ13、ファラデー素
子14、1/2波長板15、偏光ビームスプリッタ16
および波長板17を介して磁気光学結晶の表面に入射さ
れる。
【0022】この結果、磁気光学結晶内部を伝搬してい
るレーザ光Laの偏光面が磁界の強さに応じて回転、言
い換えればレーザ光Laの偏光状態が変化する。そし
て、偏光変化を受けたレーザ光Laは、反射鏡8により
反射された後、磁気光学結晶の表面から出射され、偏光
ビームスプリッタ16により分岐される。以下、上述し
た動作を経て、サンプリングオシロスコープの表示部に
は、信号線2を伝送している被測定信号の波形等が表示
される。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のサン
プリングオシロスコープにおいては、電気光学効果およ
び磁気光学効果を利用した、2種類の電気光学プローブ
4および磁気光学プローブが用いられている。しかしな
がら、従来のサンプリングオシロスコープにおいては、
電気光学プローブ4および磁気光学プローブが2本必要
となるため、コストが高いという欠点があった。本発明
はこのような背景の下になされたもので、コストを安く
することができるプローブを提供することを目的とす
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、オシロスコープに接続され、被測定信号を検出する
プローブにおいて、ケース本体と、前記ケース本体の先
端部に着脱可能に構成された第1の先端ケースと、前記
第1の先端ケースの内部に設けられ電気光学現象により
前記被測定信号を検出する第1の検出手段とを有する電
気光学プローブ用アダプタと、前記ケース本体の先端部
に着脱可能に構成された第2の先端ケースと、前記第2
の先端ケースの内部に設けられ磁気光学現象により前記
被測定信号を検出する第2の検出手段とを有する磁気光
学プローブ用アダプタとを具備することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のプロ
ーブにおいて、前記ケース本体の先端部の外周面には、
ネジ溝が形成されており、前記第1および第2の先端ケ
ースの内周面には、ネジ溝が形成されており、前記ケー
ス本体と前記第1または第2の先端ケースとは螺合され
ることを特徴とする。また、請求項3に記載の発明は、
請求項1に記載のプローブにおいて、前記ケース本体の
先端部の外周面、ならびに前記第1および第2の先端ケ
ースの内周面は、滑らかに各々形成されており、前記ケ
ース本体と前記第1または前記第2の先端ケースとは嵌
合されることを特徴とする。さらに、請求項4に記載の
発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のプローブ
において、レーザ光を発生するレーザ光発生手段を具備
し、前記第1の検出手段は、前記被測定信号により生じ
る電界の強度に応じてその屈折率が変化する前記電気光
学結晶と、前記電気光学結晶の裏面に形成され前記電気
光学結晶を透過したレーザ光を反射する第1の反射鏡と
を有しており、該電気光学結晶の中を透過するレーザ光
の偏光状態に基づいて前記被測定信号を検出し、前記第
2の検出手段は、前記被測定信号により生じる磁界の強
度に応じて前記レーザ光の偏光面を回転させる磁気光学
結晶と、前記磁気光学結晶の裏面に形成され前記磁気光
学結晶を透過した前記レーザ光を反射する第2の反射鏡
とを有しており、該磁気光学結晶の中を透過する前記レ
ーザ光の偏光状態に基づいて前記被測定信号を検出する
ことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に
よるプローブを電気光学プローブとして用いた場合の、
要部の構成を示す一部裁断断面図である。この図におい
て、20は、厚肉円筒形状の本体ケースであり、その中
空室20aに図5に示すコネクタ11、コリメートレン
ズ12、偏光ビームスプリッタ13、ファラデー素子1
4、1/2波長板15、偏光ビームスプリッタ16、波
長板17、第1のフォトダイオード18および第2のフ
ォトダイオード19を収容してなる。なお、図1におい
ては、波長板17のみが図示されている。
【0026】この本体ケース20の先端部分には、雄ネ
ジ部20bが形成されており、この雄ネジ部20bは、
第1の端面20cより軸線方向に突出形成された厚肉円
筒形状であって、かつ外周面にネジ溝20dが形成され
ている。
【0027】また、上記雄ネジ部20bは、その内径が
本体ケース20の内径と同径であって、かつその外径が
本体ケース20の外径より小径となるように形成されて
いる。すなわち、雄ネジ部20bは、本体ケース20の
内周面20eを軸方向に延長している。さらに、本体ケ
ース20において、第1の端面20cおよび第2の端面
20fは、レーザ光La、言い換えれば光軸に対して直
交するように形成されている。
【0028】21は、本体ケース20に対して着脱可能
に構成された電気光学プローブ用アダプタであり、前述
した電気光学効果を利用して被測定信号を検出する電気
光学プローブとして、一実施形態によるプローブを使用
するときに用いられる。この電気光学プローブ用アダプ
タ21は、先端ケース22、金属ピン23、絶縁体24
および電気光学結晶25から構成されている。
【0029】電気光学プローブ用アダプタ21におい
て、先端ケース22は、先端へ行くにしたがって3段階
に縮径されてなる厚肉円筒形状の円筒部22aと、該円
筒部22aより軸方向にテーパ状に延長されてなる先端
部22bとが一体に形成されてなる。この先端ケース2
2の内径は、第1の端面22cから先端部22bへ行く
にしたがって、2段階に縮径されている。すなわち、先
端ケース22の内部空間は、第1の端面22c近傍の第
1の中空室22d、および先端部22b近傍の第2の中
空室22eとされている。
【0030】また、先端ケース22の先端部22bの中
央部には、軸線に沿って貫通穴22fが形成されてい
る。先端ケース22において、第1の中空室22dに接
する部分は、雌ネジ部22gとされており、この雌ネジ
部22gの内周壁には、ネジ溝22hが形成されてい
る。さらに、先端ケース22は、第1の端面22c、第
1の中空室22dに接する第2の端面22i、および第
2の中空室22eに接する第3の端面22jが、レーザ
光Laと直交するように各々形成されている。上述した
先端ケース22の雌ネジ部22gには、本体ケース20
の雄ネジ部20bが螺合されている。この螺合時におい
ては、第1の端面20cと第1の端面22cとが、第2
の端面20fと第2の端面22iとが各々当接してい
る。
【0031】23は、金属ピン5(図5参照)と同一構
成の金属ピンであり、測定時に信号線2(図4参照)に
当接される。この金属ピン23は、テーパ状の先端部が
先端部22bの端からわずかに突出するようにして、貫
通穴22fに挿入されている。24は、絶縁体6(図5
参照)と同一構成であって、第3の端面22jに接する
ように第2の中空室22eに設けられた絶縁体であり、
円板形状をしている。この絶縁体24の裏面中央部に
は、金属ピン23の端部が取り付けられている。
【0032】25は、電気光学結晶7(図5参照)と同
一構成であって、第2の中空室22eに設けられた電気
光学結晶であり、BSO(Bi12SiO20)が円柱形状
に形成されてなる。この電気光学結晶25は、前述した
ように結合された電界強度に応じて、一次の電気光学変
化であるポッケルス効果によりその屈折率が変化すると
いう、光学的性質を有している。
【0033】26は、反射鏡8(図5参照)と同一構成
の反射鏡であり、電気光学結晶25の裏面に蒸着された
誘電体多層膜ミラーである。この反射鏡26は、前述し
たように電気光学結晶25を透過したレーザ光Laを反
射する。さらに、この反射鏡26の反射面、第1の端面
20c、第1の端面22c、第2の端面20fおよび第
2の端面22iは、各々平行となる位置関係とされてい
る。上記電気光学結晶25は、反射鏡26を介して絶縁
体24の表面に接合されている。
【0034】図2は本発明の一実施形態によるプローブ
を磁気光学プローブとして用いた場合の、要部の構成を
示す一部裁断断面図である。この図において、図1の各
部に対応する部分には同一の符号を付けその説明を省略
する。図2においては、図1に示す電気光学プローブ用
アダプタ21に代えて、磁気光学プローブ用アダプタ2
7が設けられている。
【0035】磁気光学プローブ用アダプタ27は、本体
ケース20に対して着脱可能に構成されており、前述し
た磁気光学効果を利用して被測定信号を検出する磁気光
学プローブとして、一実施形態によるプローブを使用す
るときに用いられる。この磁気光学プローブ用アダプタ
27は、先端ケース28、磁気光学結晶29および反射
鏡30から構成されている。
【0036】磁気光学プローブ用アダプタ27におい
て、先端ケース28は、図1に示す先端ケース22とほ
ぼ同一構成とされているが、図1に示す先端ケース22
の貫通穴22fが形成されていない構成とされている。
すなわち、先端ケース28は、先端へいくにしたがって
3段階に縮径されてなる厚肉円筒形状の円筒部28a
と、該円筒部28aより軸方向にテーパ状に延長されて
なる先端部28bとが一体に形成されてなる。この先端
ケース28の内径は、第1の端面28cから先端部28
bへ行くにしたがって、2段階に縮径されている。すな
わち、先端ケース28の内部空間は、第1の端面28c
近傍の第1の中空室28d、および先端部28b近傍の
第2の中空室28eとされている。
【0037】また、先端ケース28において、第1の中
空室28dに接する部分は、雌ネジ部28gとされてお
り、この雌ネジ部28gの内周壁には、ネジ溝28hが
形成されている。さらに、先端ケース28は、第1の端
面28c、第1の中空室28dに接する第2の端面28
i、および第2の中空室28eに接する第3の端面28
jが、レーザ光Laと直交するように形成されている。
上述した先端ケース28の雌ネジ部28gには、本体ケ
ース20の雄ネジ部20bが螺合されている。この螺合
時においては、第1の端面20cと第1の端面28cと
が、第2の端面20fと第2の端面28iとが各々当接
している。
【0038】磁気光学結晶29は、前述したファラデー
効果を利用してレーザ光Laの偏光面を回転させるファ
ラデー素子(例えば、YIG(yttrium iro
n garnet))であり、この磁気光学結晶29の
裏面には、磁気光学結晶29を透過したレーザ光Laを
反射する反射鏡30が形成されている。この磁気光学結
晶29は、反射鏡30が第3の端面28jに接するよう
にして、第2の中空室28eに設けられている。また、
反射鏡30、第1の端面20c、第1の端面28c、第
2の端面20fおよび第2の端面28iは、各々平行と
なる位置関係とされている。
【0039】上記構成において、一実施形態によるプロ
ーブを電気光学プローブとして使用する場合、測定者
は、図1に示す本体ケース20の雄ネジ部20bに、先
端ケース22の雌ネジ部22gを螺合する。これによ
り、一実施形態によるプローブは、電気光学プローブと
して使用することが可能となる。この電気光学プローブ
の動作については、図4および図5を参照して説明した
内容と同一であるためその説明を省略する。
【0040】また、図1に示す電気光学プローブを磁気
光学プローブとして使用する場合、測定者は、図1に示
す先端ケース22をゆるめる方向に回転させることによ
り、電気光学プローブ用アダプタ21を本体ケース20
から分離する。次に、測定者は、電気光学プローブ用ア
ダプタ21に代えて図2に示す磁気光学プローブ用アダ
プタ27を把持した後、本体ケース20の雄ネジ部20
bに、先端ケース28の雌ネジ部28gを螺合する。こ
れにより、一実施形態によるプローブは、磁気光学プロ
ーブとして使用することが可能となる。
【0041】この状態において、測定者は、図3に示す
磁気光学プローブを信号線2に対して垂直にした状態
で、先端ケース28の先端部28bを信号線2に当接さ
せる。このとき、信号線2を伝送している被測定信号に
より、信号線2を中心として同心円状に磁界Hが発生し
ており、該磁界Hの一部は、磁気光学結晶29を透過し
ている。
【0042】この結果、磁気光学結晶29内部を伝搬し
ているレーザ光Laの偏光面が磁界の強さに応じて回
転、言い換えればレーザ光Laの偏光状態が変化する。
そして、偏光変化を受けたレーザ光Laは、反射鏡30
により反射された後、磁気光学結晶29の表面から出射
される。以下、前述した動作を経て、サンプリングオシ
ロスコープの表示部には、信号線2を伝送している被測
定信号の波形等が表示される。
【0043】以上説明したように、本発明の一実施形態
によるプローブによれば、1つの本体ケース20に、電
気光学プローブ用アダプタ21および磁気光学プローブ
用アダプタ27を着脱自在に取り付け可能な構成とした
ことにより、1本のプローブで、2種類の検出方法によ
り被測定信号を検出することができる。従って、上述し
た一実施形態によるプローブによれば、従来のように電
気光学プロープおよび磁気光学プローブを2本用意する
場合に比して、コストを安くすることができるという効
果が得られる。
【0044】また、上述した一実施形態によるプローブ
によれば、図1に示す第1の端面20c、第1の端面2
2c、第2の端面20f、第2の端面22iおよび第3
の端面22jが、各々平行となる位置関係とされかつレ
ーザ光Laに対して垂直となる位置関係とされているの
で、レーザ光Laが常に電気光学結晶25の入射面およ
び反射鏡26の反射面に対して垂直に入射される。
【0045】また、これと同様にして、上述した一実施
形態によるプローブによれば、図2に示す第1の端面2
0c、第1の端面28c、第2の端面20f、第2の端
面28iおよび第3の端面28jが、各々平行となる位
置関係とされかつレーザ光Laに対して垂直となる位置
関係とされているので、レーザ光Laが常に磁気光学結
晶29の入射面および反射鏡30の反射面に対して垂直
に入射される。従って、上述した一実施形態によるプロ
ーブによれば、高い精度で被測定信号を検出することが
できる。
【0046】以上図面を参照して本発明の一実施形態に
ついて詳述してきたが、具体的な構成はこの一実施形態
に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限
り設計変更等があっても、本発明に含まれる。例えば、
上述した一実施形態によるプローブにおいては、螺合に
より電気光学プローブ用アダプタ21または磁気光学プ
ローブ用アダプタ27を本体ケース20に着脱可能とし
た例について説明したが、これに限定されることなく嵌
合により着脱可能としてもよい。この場合には、図1に
示す雄ネジ部20bの外周面、雌ネジ部22gの内周
面、および図2に示す雌ネジ部28gの内周面を滑らか
に形成すればよい。
【0047】さらに、上述した一実施形態によるプロー
ブにおいては、電気光学結晶25として、BSOを用い
た例について説明したが、これに限定されることなく、
上記BSOに代えてLN(LiNbO3)、CdTeま
たはBTO(Bi12TiO20)を用いてもよい。
【0048】加えて、上述した一実施形態によるプロー
ブにおいては、先端ケース28の先端部28bをテーパ
状に形成した例について説明したが、これに限定される
ことなく該先端部28bを平坦に形成してもよい。この
場合には、図3に示す信号線2と磁気光学結晶29との
間の距離が短くなるため、測定感度を向上させることが
できる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
用途に応じてケース本体に電気光学プローブ用アダプタ
および磁気光学プローブ用アダプタを選択的に着脱でき
る構成としたので、1本のプローブで2種類の検出方法
により被測定信号を検出することができる。従って、本
発明によれば、従来のように電気光学プロープおよび磁
気光学プローブを2本用意する場合に比して、コストを
安くすることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるプローブを電気光
学プローブとして用いた場合の、要部の構成を示す一部
裁断断面図である。
【図2】 同一実施形態によるプローブを磁気光学プロ
ーブとして用いた場合の、要部の構成を示す一部裁断断
面図である。
【図3】 同一実施形態によるプローブを磁気光学プロ
ーブとして用いた場合の動作を説明する一部裁断断面図
である。
【図4】 従来のプローブの測定原理を説明する図であ
る。
【図5】 従来のプローブの概略構成を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
20 本体ケース 21 電気光学プローブ用アダプタ 22 先端ケース 23 金属ピン 24 絶縁体 25 電気光学結晶 26 反射鏡 27 磁気光学プローブ用アダプタ 28 先端ケース 29 磁気光学結晶 30 反射鏡
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01R 15/07 C (72)発明者 菊池 潤 東京都大田区蒲田4丁目19番7号 安藤 電気株式会社内 (72)発明者 伴城 暢一 東京都大田区蒲田4丁目19番7号 安藤 電気株式会社内 (72)発明者 遠藤 善雄 東京都大田区蒲田4丁目19番7号 安藤 電気株式会社内 (72)発明者 品川 満 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 永妻 忠夫 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 松広 一良 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−240895(JP,A) 特開 昭63−196863(JP,A) 特開 昭63−196862(JP,A) 特開 平7−128419(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 13/40 G01R 13/20 G01R 31/302 - 31/304 G01R 15/24 G01R 1/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オシロスコープに接続され、被測定信号
    を検出するプローブにおいて、 ケース本体と、 前記ケース本体の先端部に着脱可能に構成された第1の
    先端ケースと、前記第1の先端ケースの内部に設けられ
    電気光学現象により前記被測定信号を検出する第1の検
    出手段とを有する電気光学プローブ用アダプタと、 前記ケース本体の先端部に着脱可能に構成された第2の
    先端ケースと、前記第2の先端ケースの内部に設けられ
    磁気光学現象により前記被測定信号を検出する第2の検
    出手段とを有する磁気光学プローブ用アダプタとを具備
    することを特徴とするプローブ。
  2. 【請求項2】 前記ケース本体の先端部の外周面には、
    ネジ溝が形成されており、 前記第1および第2の先端ケースの内周面には、ネジ溝
    が形成されており、 前記ケース本体と前記第1または第2の先端ケースとは
    螺合されることを特徴とする請求項1に記載のプロー
    ブ。
  3. 【請求項3】 前記ケース本体の先端部の外周面、なら
    びに前記第1および第2の先端ケースの内周面は、滑ら
    かに各々形成されており、 前記ケース本体と前記第1または前記第2の先端ケース
    とは嵌合されることを特徴とする請求項1に記載のプロ
    ーブ。
  4. 【請求項4】 レーザ光を発生するレーザ光発生手段を
    具備し、 前記第1の検出手段は、前記被測定信号により生じる電
    界の強度に応じてその屈折率が変化する前記電気光学結
    晶と、前記電気光学結晶の裏面に形成され前記電気光学
    結晶を透過したレーザ光を反射する第1の反射鏡とを有
    しており、該電気光学結晶の中を透過するレーザ光の偏
    光状態に基づいて前記被測定信号を検出し、 前記第2の検出手段は、前記被測定信号により生じる磁
    界の強度に応じて前記レーザ光の偏光面を回転させる磁
    気光学結晶と、前記磁気光学結晶の裏面に形成され前記
    磁気光学結晶を透過した前記レーザ光を反射する第2の
    反射鏡とを有しており、該磁気光学結晶の中を透過する
    前記レーザ光の偏光状態に基づいて前記被測定信号を検
    出すること、 を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のプロ
    ーブ。
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